7月31日はブルームーン!めったに起こらない幸運が訪れるかも?【恋する乙女の暦のたしなみ】最終回
暦文化研究家・景山えりかが、月の満ち欠けをもとにした「旧暦」の取り入れ方をご紹介します。あなたも月の満ち欠けとともに一緒に暦をたしなんでみませんか?
■新暦ならではのお楽しみ「ブルームーン」がめぐってくる!
突然ですが、月相図(月の満ち欠けのマーク)が載っている手帳やカレンダーが手元にあったら、今月のページを見てください。満月のマークが2つありますよね。1つ目は7月2日(木)、2つ目は31日(金)です。このように、ひと月に2度満月が生じるとき、2度目の満月のことを俗に「ブルームーン」といいます。
ここでいう「ひと月」とは、私たちが普段使っている新暦の暦月のことです。月の満ち欠けの周期は約29.5日ですが、新暦のひと月は、2月以外は30日もしくは31日なので、暦月のはじめに満月が生じると、月末に再び満月がめぐってくるわけです。
一方、旧暦では、ひと月のうちに2度の満月が生じることは絶対にありえません!というのも、旧暦では毎月第一日目(ついたち)は新月と決まっているからです。
当然、次の新月(翌月)に至るまで満月は1度しかありません。
つまりブルームーンは、新暦ならではの産物なのです。