おおいぬ座と夏バテの関係は?7月23日からの「ドッグ・デイズ」を解説
「ドッグ・デイズ」ってご存知ですか?真夏・盛夏を表す言葉で、北半球においては7月上旬から8月中旬頃、南半球では1月上旬から2月中旬頃までを指すそうです。
古代ローマでは、7月23日から8月23日まで、または7月24日から8月24日までを「ドッグ・デイズ」と呼び、フランスやドイツでは、今でもこの期間を「ドッグ・デイズ」と言うのだとか。
■ドッグ・デイズと星の関係
日本で言う「土用」にあたる時期を「ドッグ・デイズ」と呼ぶのは、7月から8月にかけて、おおいぬ座α星シリウスが太陽と共に出没するから。そのことが夏の時期の暑さと関連づけられ、猛暑の時期、人や動物の体力が弱まるのはこの星のせいだとの言い伝えが生まれました。
ギリシャ神話には、おおいぬ座は狩人オリオンの猟犬だったという説や、世界で最も速い猟犬ライプラスだったとの説があります。
女神アルテミスが神の子ケパロスの妻プロクリスに贈った(クレタ王が贈ったという説も)というライプラスは、獲物を絶対に捕らえる運命にあった犬。しかし、あるとき国中の牧場や畑を荒らすキツネが現れ、このキツネは絶対に捕まらない運命を持っていました。
かくして犬とキツネの戦いが始まりますが、勝負はいっこうにつかず、大神ゼウスは2匹とも石に変えてしまいます。