破局の原因に?「映画デート」で相手を萎えさせる行動とは【カレー沢薫 アクマの辞典】
逆に、そういうことさえしなければ、無難なデートとも言えるだろう。だが、もちろん観た映画の内容がその後に無影響というわけではない。
今、公開中の映画『ジョーカー』では、上映後どんよりしているカップルが散見されており「むしろそれがジョーカーの見どころ」と言っても過言ではないようだ。
このように「デートに向かない映画」というものも存在する。一番向かないのは「鬱になる映画」だ。
人間は、これだけ現実に嫌なことしかないのにフィクションでさらに嫌なことをするという変態生物なので、何故か結末がバッドエンドになる「鬱映画」が普通に出回っている。
そういうものを事故ってデートで観てしまうと、その後の「夕食後ホテル」という完璧な流れが「そんな気分じゃない」になりかねない。
ホテル前の時間つぶしで観た映画でそんなことになったら「痛恨」としか言いようがない。
しかも「鬱映画」というジャンルはどこにでも潜んでおり、恋愛映画だからと言って油断できない。
『タイタニック』と思って観たら『レボリューショナリー・ロード』だった、という大惨事もあるのだ。
次に避けたいのは「よくわからない映画」だ。
もはや、つまらないのかどうかさえわからない映画を観てしまった時、人は無口になる。