「やきもち」はカワイイけど、嫉妬深い彼女は重い!? その違いって…
漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」
このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!
■第68回アクマの辞典ヤ行
【ヤ】
➤「やきもち」(やきもち)
今回のテーマはヤ行から「やきもち」である。
できれば最初から最後まで焼いた炭水化物の話をしたいところだが、当然「嫉妬」という意味での「やきもち」だ。
ちなみになぜ「やきもち」と言うか調べたところ「妬く」と「焼く」をかけ、それに「餅をそえた」のが「やきもち」の語源だそうだ。
なにゆえ、餅をそえたのかについての説明は一切ないが、焼くと言えば餅以外ありえない、ということなのだろう、おそらくやきもちという言葉を考えた人間はクソデブである。
「やきもち」と「嫉妬」は大体同じ意味だが、どちらかというとやきもちのほうがカワイイ印象がある。言い換えれば「深刻度」が違う。
「俺の彼女やきもち焼きでさ~」と言ったら、それは愚痴ではなくただのノロケなので、餅と一緒に地獄の業火で焼かれればいいのにと思うだけだが「俺の彼女嫉妬深くてさ…」