孤独はいつまで続く? 「ぼっち」の本当のつらさとは…
漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」
このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!
■第74回アクマの辞典バ行
【ボ】
➤「ぼっち」(ぼっち)
「非リア充」「陰キャ」など平均より明度と彩度が低いヤツを指す言葉は多数ある。
個人的には「鬼滅は見ない、なぜならみんな見ているから」と言っているヤツのほうが、これから先、人生に外灯が1本も立ってない気がするが、これらの言葉に共通するイメージは「孤独」である。
よって私が「非リア充」を名乗ると「結婚している癖に、どの口が言いやがる」と瞬時にスティッキィ・フィンガーズを食らう羽目になる。
既婚の非リア充ならわかってくれると思うが、結婚している=リア充、まして「モテている」ではないのだ。
会社の全女子社員から「こいつと世界で2人きりになったら自害する」と思われている、いとも容易く人類滅亡を選ばせるような上司ですらなぜか結婚していたりするだろう。結婚とはその程度のものだ。
しかし、家に虫以外の生命体がいる時点で非リア充ではないと言われたらそこまでである。