寝待月、更待月…日本人が付けた粋な月の名前の由来【恋占ニュース】
星とお茶のコンシェルジュ・景山えりかが、月の満ち欠けをもとにした「旧暦」の取り入れ方をご紹介します。あなたも月の満ち欠けとともに一緒に暦をたしなんでみませんか?
昔の人と月の関係がわかる「月の名前」
旧暦は月の満ち欠けを基準とする暦。毎月第1日目は新月の日と決まっています。そのため2日目は二日月、3日目は三日月、15日は十五夜というように、日付と月の満ち欠けが対応しています。旧暦の日付がわかれば、空に月を探さなくても、その姿かたちを知ることができるわけです。
ところで、「月の名前(呼び名)をあげてみてください」と聞かれたら、最初に思い浮かぶのは何ですか?きっと多くの人が「新月」「満月」と答えるでしょう。けれど新月と満月は、天文学的な意味を含む言葉。呼び名というには、ちょっと味気ないように感じます。
旧暦を使っていた時代の日本人は、月への想いや親しみを込めて、月に名前をつけていました。月の満ち欠けによって、呼び方が変わるのです。自然に対して粋なことをしたものだなぁと、感心してしまいますよね。
特に16日目以降の月には、ユニークな名前がつけられました。月の出が、前日よりも平均50分遅いことを踏まえると、名前の意味や情景がよく理解できます。