「恋愛体質なくせに恋が上手く行かなくて疲れました」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。24歳のトピ主さんは飲み会で知り合い、1週間で交際に至った彼氏がいたそうですが、徐々に連絡が疎遠になり、大切にされていないと感じるようになったため、「付き合ってる意味がない」と自分から別れを告げました。
しかし、直後に彼のことがやはり好きだと思い、復縁を願い出たものの、彼のほうも実は“別れを待っていた”とも取れる発言をし、断られてしまったとか。今後についてのアドバイスを求めています。
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恋愛体質“だから”うまくいかなくなったのかも!?
要するに、トピ主さんは「望むように愛してくれないから」と別れを告げたものの、本当は彼と別れたくはなかった、ということですよね。「別れる」と言えば彼が反省し、「交際初期のようにまた情熱的になってくれるかもしれない」といった期待があったのかもしれません。
本気で別れる覚悟を持っていたならば、意図せず彼の心を揺さぶることはできたかもしれません。実際、彼はひたすら謝ってきて、「友達からやり直したい」と言ったとか。
しかしその後、トピ主さんから復縁を申し出たことで、彼はまた“引き”の態度になった――。
言葉は厳しいですが、トピ主さんの言動が一貫せず、結果的に“交渉材料”として別れ話を使ったような形になったことで、彼の気持ちの目盛りは余計に下がってしまったのかなという印象を受けました。
トピ主さんは“恋愛体質”とのこと。一般的に、恋愛体質の人は感情の高ぶりが強く、それに振り回されやすいという傾向があります。それが恋愛の進展を動かすこともありますが、今回のケースでは、感情の高ぶりで行動したことが裏目に出てしまった……と言えるのではないでしょうか。
「恋愛体質なくせに恋がうまくいかない」とのことですが、恋愛では「恋愛体質“だから”うまくいかない」という場面もあることは、ぜひ心得ておきましょう。
恋愛体質の人がいい恋愛をするには?
恋愛には感情も必要ですが、一方で円満な信頼関係を築くためには、その時々で「落ち着いて対処するスキル」も欠かせません。
自分の感情を一旦落ち着ける術を知っていれば、あるいは、一時の感情で相手を振り回すことがもたらす悪影響を自覚していれば、今回のように勢いで別れ話を突きつけずに済んだかもしれないですよね。
心を落ち着かせ、コントロールするための勉強や簡単な修練をしてみるのはおすすめです。
彼のどこがそこまで好きなのかについても、自問自答してみましょう。恋人がいない状態に戻りたくないから、貴重な恋愛のチャンスを逃したくないから、彼を好きだと思い込みたいだけではないのか――。彼のことは「これからゆっくり知っていこうと思っていた」という記述もありますが、“ゆっくり知っていく過程”で自分を大切にしてくれない相手と分かったのなら、「思ったような人じゃなかった」と判断して終わりにする選択もあるわけです。
落ち着いて現状を見ることができれば、「今すがりついて復縁してもらったところで、また同じつらい繰り返しになりかねない」という可能性にも気づけるかもしれません。
信念を持ち、心と体制を整え直していこう
「どうしても彼を諦めたくない」という結論になったとしても、今はとにかく落ち着いて、二人の間の“流れ”を変えることが肝心だと思います。
残念ながら今、彼の気持ちが盛り下がっているのは事実。彼が好きならばなおさら、しばらくは彼の望むように距離を取って、その間に、こちらも心と体制としっかり整え直しておくのがベストではないでしょうか。
疲れたときは、一旦お休みしましょう。
少し余裕が出てきたら、「大切にしあえる関係を築くためには、どうすればいいのか」についても考えてみるといいと思います。今回の恋愛でも、「もう少し時間をかけてから付き合っていれば、違っていたかも」「嬉しくて急にテンションを上げすぎたのがよくなかったのかな」「ひどい扱いをされたとき、その場で怒るなど意思表明をするべきだった」等々、多々学べることがあるかもしれません。
「心が引き裂かれる想い」という記述もありますが、「二度とこんな痛みを感じたくない、今度こそ愛し愛される円満な恋愛がしたい!」という強い信念を持つことができれば、きっといい学びを得て、変化も起こしていけるはず。
豊かな感情を持ち、人を好きになれるのはとてもチャーミングなことですが、異性との良好な関係を築くにあたっては、ただ好きだと表現し、始終くっついているだけでは難しい側面もあります。
その愛らしい才能を自分の幸せに生かしていくには、どんな変化や成長が必要なのか。今回の彼とどうなるにせよ、そうした考察や努力は、必ず今後のトピ主さんの恋愛に役立っていくと思います。応援しています。
(外山ゆひら)