ただ温めればいいってわけじゃない!あなたは「温」?それとも「寒」?
ちなみに和食が世界的に注目されている理由は、栄養バランスのよさ、見た目の美しさ、そして寒熱を意識しているところにあるようです。例えば、ナスは体を冷やす食べ物として知られていますが、ショウガと一緒に食べることで「寒熱」のバランスを摂っている、など。和食の素晴らしさを日本人として誇らしく思うところです。
■お茶にだって「寒」と「熱」があるから、注意して選ぼう!
特に「寒」の人によく見られるのが、肌トラブル、便秘、生理不順など。食事に気を付けると同時に、ぜひお勧めなのが「お茶」の選び方です。最近、コンビニなどで買えるお茶の種類が急激に増えていますが、お茶の中でも、緑茶は「寒」、杜中茶は「熱」に分類されます。気分や味で選ぶのではなく、自身の体質に合うものを取り入れると、「寒熱学説」に基づいた、体の中からすこやかな体に導かれるはずです。
■さいごに
美肌やダイエットにこだわった食生活は、栄養バランスを優先的に考えたメニューですが、これからは体に必要な「寒と熱」も考慮して、健康と美容のさらなる高みを目指しましょう。
参考文献:漢方日本人の誤解を解く(講談社)劉 大器
(米村亜希子/ハウコレ)