平安貴族から学ぶ!恋愛で苦しむあなたに贈る百人一首・4選
この和歌を詠んだのは、超1流貴族と結婚したのにも関わらず、浮気ばかりされ嫉妬したという文や和歌を多く残す藤原道綱母です。
平安時代では一夫多妻制であり、旦那さんは明くる夜も女の家に通うのが平安貴族の恋愛習慣でした。
つまり、女は待っているだけ。浮気されていても文句は言えず、逆に何人とも関係を持つ男が素晴らしいとされた時代です。彼女は、旦那が自分の家に運ぶ足が遠のいていった末に、実の父とともに最愛の息子を育てたそうです。
男女間に嫉妬や浮気、不倫の問題は現代にも尽きません。そういった問題に悩まされたら、道綱母のように子育てや和歌といったほかのことに集中することも立派な生き方と言えるでしょう。
■3.音に聞く高師の浜のあだ波はかけじやそでのぬれもこそすれ (あなた本当浮気性らしいわね。
本気じゃないのに、私はあなたなんかで泣きたくない)
この和歌を詠んだのは、由緒正しい家柄に生まれながらもその生没年や詳しい家柄は不明と言われる、祐子内親王家紀伊です。
多くの恋歌を残す彼女ですが、この和歌自体はいまでいうカラオケ大会のようなイベントで即興的に詠んだものであり、恋人にむけたものではないとされています。