平安貴族から学ぶ!恋愛で苦しむあなたに贈る百人一首・4選
平安時代は男性からの通い婚でしたが、よっぽど身分の高い相手でない限り女性から拒むことも少なくなかったそうです。
彼女のように、浮気がちな男に対しては強く出る姿勢があったほうが涙を流すような恋愛をしなくて済むのでしょう。強気と自立は似ていて非なるものですが、この心得は見習いたいですよね。
■4.ながらへばまたこのごろやしのばれむうしと見し世ぞ今は恋しき (昔の悲しみが今は懐かしいと思えるように、この悲しみもいつか懐かしく思えるかな)
この歌を詠んだのは、平安後期に歌人として一世を風靡した藤原清輔です。
彼はかねてより父と不仲が続いており、優れた才能を持ちながらもその才能を開花させるのは様々な試練が立ちはだかりました。それを乗り越え、また試練にあたったとき、この和歌を詠んだとされています。
この和歌自体は決して恋愛に関する和歌ではありませんが、失恋した痛みを感じている方はどこか救いのある和歌なのではないでしょうか。
今が土砂降りの状況でも、必ず雨は止むといったこの和歌を支えに、次の恋愛に向けて気持ちを切り替えてみてはいかがでしょうか?
■おわりに
いかがでしたか?百人一首には、この他に様々な和歌があり、その他の勅撰集などにもたくさんの和歌が詠まれています。