2018年7月27日 22:00
「SEXすると好きになってしまう」現象はなぜ引き起こされるのか?
■恋愛における認知的不協和の実例
そもそも、「認知的不協和」とはなんぞや?というところをご説明しましょう。
これまでの自分の信念や行動規範を脅かすような事実が目の前に現れた時に、人はものすごく不快感を抱きます。
それを解消しようとして、信念の方か事実の方、捻じ曲げるのが簡単そうな方を選んで、どちらかを否定しようとします。これが認知的不協和です。
例えば、お金持ちになりたい!と思っていた人が、頑張って努力した結果全財産を失ってしまった、という現実に直面した時、「もう一回頑張る」のはとても大変なことなので、もともとの信念の方を「お金が少なくても人生は楽しめる」とか「お金持ちなんて性格の悪いやつしかない」などと言って変えてしまうようなケースなどがあります。
■▼恋愛における認知的不協和の例
恋愛において顕著なのは浮気や不倫です。
「自分は倫理的・道徳的な人間である」と思っている人が浮気や不倫をすると、不貞を働いた事実との認知的不協和を起こし、「魅力を失った彼女の方が悪い」「自分の方が被害者だ」「誘ってきた相手が悪い」などと正当化をして、自分の倫理性を守ろうとする心理が働きます。ここで積極的に「自分は人間のクズだ」