私の知らぬ間に離婚が成立していた!? 元夫との壮絶法廷記③
裁判所が見極める『親権者としてふさわしい親』の判断基準とは
裁判所が親権者を決める基準として、以下のようなものがあると考えられます。
- 子供の監護実績が多い
- 経済的に安定している
- 身体的・精神的に健全である
- 今後の子育ての計画がしっかりしている
- 今までの監護で子供の成長に悪影響を与えていない
- 子供が両親の愛情を感じられるように、適切な面会交流をする意思がある
日本では、『母親である』ということは、親権を争う上で有利になる大きな条件の1つです。理由は様々ですが、子供が幼い内は、父親より母親と一緒にいることが望ましいと考えられていることが大きいでしょう。
また、特別な事情(母親がすぐに働き出した、父親が専業主夫など)がない限り、日本では母親が一日中子供の傍で世話をします。そのため、自ずと母親は監護実績を積むことになりますので、監護実績の長さという側面からみても、母親は有利になるのです。
その他、親権の判断基準について、高島総合法律事務所の理崎 智英弁護士にお聞きしました。
理崎弁護士:
裁判所は、子供の幸せを1番に考えていますので、その他にも子供に対する態度も重要になります。