ananwebがお届けする新着記事一覧 (109/243)
一つ飾るだけで空間のイメージががらりと変わり、場所をとらないインテリアとしても活躍するウォールアイテム。オブジェから実用系まで、お気に入りをディスプレイしてみて。スイートすぎない絶妙な表情がポイントに。イギリスの陶器メーカーの、羊の顔をモチーフにしたウォールベース。そのまま飾ってもかわいいし、頭の部分にお花を飾ったり、文房具を入れたりもできる。W15×D10.5×H10cm¥5,940(オルネ ド フォイユ)チケットからA4サイズまで、印刷物や手紙を収納。李朝の時代からある、手紙を入れておく「状差し」という道具を現代的に解釈した木製レターラック。中のものが見える、丸、三角、四角の窓がデザインのポイントに。約W17.5×D6×H54cm¥36,300(スイムスーツデパートメント TEL:03・6804・6288)味わいのある数字が踊る、カレンダーとしても使える一枚。画家である林青那が手がける、2024年の暦が描かれたポスター。毎年、使う画材を変えながら発売されているシリーズで、今回はクレヨンを使用している。空間に洗練されたムードを加えてくれる。A2サイズ。¥1,100(デッサン TEL:03・3710・2310)天然石の重厚感と、ナチュラルな美しさを感じて。香川県で採掘される庵治石を使ったフック。自然な表情を活かし、何もかけていない時も、インテリアアイテムとして存在感を放つ。付属の専用金具で壁面に簡単に取り付けられる。3ピースセット¥24,200(AJI PROJECT/蒼島 TEL:087・814・3890)植物や置物など、小さなものを飾るベストスペースに。4枚の薄い板を組み合わせた、トライアングル型のシェルフ。逆さまにしたり、平置きの棚として使うこともできるので、気分やシーンに合わせて楽しもう。W50×D12×H50cm¥33,000(Magical Furniture/ブルペン TEL:03・6407・0526)※『anan』2023年12月27日号より。写真・多田 寛スタイリスト・古瀬絵美子文・重信 綾(by anan編集部)
2023年12月22日三十代になったことを機に自分のお店を持ったネイリストの杏奈さん(仮名・30歳)。初めて来たお客さま(皐さん・仮名・29歳)の話す夫(正也さん・仮名・31歳)の愛妻家ぶりに強い興味が湧き、正也さんがお店の隣のジムにトレーナーとして勤務していると知るやいなや、すぐに入会。マンツーマン指導を受けて彼との距離を縮めやがて不倫関係に。しかし、ある日突然杏奈さんは正也さんにあっさり捨てられてしまいます。厳しい表情でさよならを告げる正也さんを見て、別れを受け入れるしかなかった杏奈さん。しかし、彼を愛していたというより、その人柄に関心があっただけなので気持ちを割り切るのにそう時間はかからなかったのだとか。不倫相手と別れた後にサレ妻から強い抗議を受けて…「正也さんと不倫していたものの、私は結婚願望がなかったので彼の家庭を壊すつもりはまったくありませんでした。そのため、不倫関係が終わってもすぐに気持ちを切り換えることができて。でも、衝撃的な出来事が起きて奈落の底に突き落とされることに。ある朝、お店の玄関先に彼の妻である皐さんが作った愛妻弁当が置いてあったのです。もう正也さんとは別れたのに…と疑問に思いつつも中を開けると、お弁当箱には皐さんからの手紙が一通入っていました」あまりの恐ろしさに封を切る杏奈さんの手は震えたと言います。「案の定、そこには怒りの言葉がたくさん書いてありました。夫から週末デートに誘われなくなった皐さんは、怪しいと思い探偵を雇ったのだとか。それで証拠を掴み、私と正也さんの不倫を知ることになった様子。『愛妻家の夫が羨ましいからって横取りするなんてひどすぎる』と彼女は強く抗議したうえで『でも、夫はあなたでなく私を選んだのよ!』『私たち離婚しないから』と文面で主張してきて。最後は『これで復讐が終わったと思わないでね』という言葉で締めくくられていました」こんな手紙を受け取ることになったのも自業自得だと痛感した杏奈さん。すっかり気が滅入ってしまったので、憂さ晴らしをするためジムへ行ったそう。サレ妻の怒りは収まらず…その時彼女が下した強烈な制裁とは…?「ジムの廊下に人だかりができていました。不思議に思い近くの掲示板を見るとそこにはある張り紙が…。『スイミング教室中止のお知らせ』とあり『担当の正也先生の退職のため』と理由が書いてあったのです。彼は皐さんから違うジムに勤めるよう言われたのだと確信。次の瞬間、みんなの視線が私に集まって…よくよく張り紙を見返すと赤い字で『ジムの隣でお店をやっている杏奈さんとの不倫が原因です』と書き足されていて。人ごみの中に皐さんの姿があり、これは彼女の仕業だとすぐに勘づきました」大半がジム関係のお客さまだったので、不倫の事実が知れ渡るとお店に人が訪れなくなったのだとか。「ある日『今から行ってもいいですか?』と一本の電話がお店にかかってきました。予約もなかったので『いいですよ』と答えたものの、お客さまの名前を聞き忘れてしまって。私が気を揉んでいるとそこへ現れたのは元不倫相手の妻の皐さん。驚きのあまり何も言えないでいると、彼女は『確認してほしいものがある』と切り出したんです。探偵が集めた不倫の証拠を一つ一つ見せられて、すべて事実だと認めると慰謝料を請求されることに。さすがにここまで追いつめられると私の心も完全に折れました」さらに皐さんは「あなたの実家にも不倫の証拠を送った」と言ったそう。その結果、杏奈さんは完全に逃げ場を失ってしまいます。「あれからというもの、お店は開店休業状態になってしまいました。しかも、毎日皐さんがやって来ては『今日も誰もいないのね…不倫したつけが回ってきたのよ』と捨て台詞を吐くのです。お店をやっている限り、こんな風に彼女の復讐は続くのでしょう。これに耐えかねて私はお店をたたむことに…。でも、慰謝料を支払わねばならないのに職を失って、実家も頼れず。私は一体これからどうすればいいのでしょうか」愛妻家に関心を持ったがゆえに不倫に走ってしまった杏奈さん。軽い気持ちで相手の妻を傷つけたのだから、人生が立ち行かなくなってもすべて背負って生きていくしかありません。何事にも越えてはいけない一線があると覚えておきましょう。©takahiro/Adobe文・菜花明芽
2023年12月22日「隣の芝生は青い」と言うように、他の人のものがやたら良く見えることは多々ありますね。今回は、お客さまののろけ話をきっかけに、相手の夫を略奪してしまった30歳ネイリスト女性のエピソードをご紹介します。結婚願望はないものの…お客さまの夫自慢に興味が湧いて杏奈さん(仮名・30歳)は、ひょんなことから既婚男性(正也さん・仮名・31歳)と不倫関係に陥ったと言います。なぜ、杏奈さんは先の見えない恋愛に足を踏み入れてしまったのでしょうか。「私は長年ネイリストをしています。三十代になったことを機に独立し、小さいながらも自分のお店を持ちました。ただあまりなじみのない土地なので、これから少しずつお客さまを増やしていこうと、お店のホームページを立ち上げてネット予約を開始…するとすぐに数人のお客さまが来店してくれることに。この仕事を天職だと思っているので、お店を大きくしようと躍起になっていました」やる気に満ち溢れている杏奈さん。ここまでの話を聞くと、とてもこの後不倫に走るようには思えないのですが…。「実は、初めてのお客さま(皐さん・仮名・29歳)との会話が不倫のきっかけになりました。ネイルの施術はもちろんですが、相手と話をしながらのコミュニケーションも大事。その日は『結婚』の話題になり『私は独身なんです…結婚願望もなくて』『両親の仲が悪かったから家庭に夢を描けない』と本音を打ち明けたんです。すると、お客さまの皐さんが『結婚っていいですよ!うちの夫は愛妻家なんです』と自慢してきて。さらに『毎食後、皿洗いをしてくれる』『決まって週末は二人でお出かけ』と言ってはのろけるばかり。私は『素敵な旦那さまですね』と褒めつつも、そんな男性いるわけがないと疑念を抱いていました」この話で杏奈さんはお客さまの夫に強い興味を持ったそう。さっそくその人となりを知りたいと思ったのだとか。「それから、聞き役に徹して皐さんからいろいろ情報を引き出しました。彼女の夫である正也さんは、お店の隣のジムにトレーナーとして勤務している様子。私は『愛妻家』と呼ばれる彼を一目見たい気持ちにかられ、すぐにジムで入会手続きをして。皐さんと同じ苗字の男性に近づきそれとなく名前を確認…その場で彼女の夫を誘惑することに。正也さんにパーソナルトレーナーになってもらいマンツーマンで指導を受けることにしたのです。そこで『私の運命の人はあなただったのかも』『私ならあなたをもっと幸せにできるのに』と迫ると、彼はいとも簡単に私の手に落ちました」「本当に家庭がうまくいっているの?」と疑いたくなるくらい、正也さんの心は杏奈さんに傾いていったと言います。その後どんな風に二人は仲を深めていったのでしょうか。「自分でも普段からネイルをしています。少しでもお客さまの見本になれるようにという気持ちからです。ただ私は爪が折れることを恐れ、食事は外食かお惣菜ですませるので料理は一切しません。不倫関係がバレないよう正也さんとは私のお店で密会…それほど予約も入っていないし、お昼休みはずっと一緒にいるといった感じ。彼は『お腹が空くからお弁当を二つ作ってくれ』と妻に頼むようになって。その分を私にくれるように…つまり妻に、私がお昼に食べるお弁当も作らせていたのです。正也さんのために作られた愛妻弁当を食べることに罪悪感はまったくありませんでした」彼の勤めるジムにお店のチラシを置いてもらい、そこで顔見知りも増えたことで多くのお客さまが来店するようになったそう。お店が忙しくなったので、二人は昼休みではなく週末に密会を重ねるようになったのだとか。何の前触れもなく不倫相手が店を訪れて…その時彼が放った驚きの言葉とは…?「そんなある日、彼が久しぶりに店にやって来ました。私の顔を見るなり『君との不倫関係をなかったことにしたい』『別れよう…俺は自分の家庭に戻るよ』と言い出した正也さんの表情はとても険しく、何を言っても彼を引き止めることはできないと悟って。ただ漠然と彼と一緒に過ごす日々が続くと思っていただけに、その言葉に相当なショックを受けました。私は納得できないまま仕方なく別れを受け入れるしかなかったのです」突然の別れにぼう然自失の杏奈さん。興味本位な気持ちから、自ら不倫に走ったのだから何も文句が言えるはずもありません。©mapo/Adobe文・菜花明芽
2023年12月22日注目のブランド同士や、現代美術アーティストとのタッグなど、コラボレーションアイテムがバリエーション豊かに大充実。今週の気になるモノと、最新ニュースをお届けします!着物の半衿のようなディテールがモード感と存在感を放つ。ドライな質感と繊細なムードを併せ持つウールサージを使用した、人気の高いキモノシリーズのジャケットがお目見え。直線的なデザインが美しく、一枚羽織るだけでキマる。¥48,400(シー/エスストア TEL:03・6432・2358)『OKURA』が『AL』に別注した軽くて使いやすい巾着型バッグ。山梨県の富士吉田市で織り上げられた和紙糸とキュプラ糸を使い、ネイビーで染め上げた。畝が無数に並んだ生地が独特で、紐を絞ると形が変化。W32×H37×マチ18cm¥36,300(AL×OKURA/オクラ TEL:03・3461・8511)スキーをテーマに作り上げた注目のトリプルコラボレーション。『キャプテンサンシャイン』の10周年を機に実現。マフラーはスーパーファインウールを畦編みしたもの。17.5×172cm¥13,200(バトナー×キャプテンサンシャイン×ゴールドウイン/バトナー TEL:03・6434・7007)近未来的な幾何学模様が描かれたリバーシブルで着られる一枚。ソウルを拠点に活動するアーティスト、カン・スキ・ソギョンとコラボレーションした、ジャカード編みのニットパンツ。構築的なデザインながら、合わせやすい優れもの。¥15,000(コス/コス 青山店 TEL:03・5413・7121)※『anan』2023年12月27日号より。写真・多田 寛スタイリスト・髙品逸実文・重信 綾(by anan編集部)
2023年12月22日12月後半から年末にかけて、イベントや行事などで「時間が足りない!」と感じる人も少なくないのではないでしょうか。忙しいと、どうしても生活に余裕や丁寧さがなくなりがちですよね。でも、ほんの少し意識するだけで、運を大きく呼び込めるポイントがあるのです。そこで今回は「年末にやるべき開運行動」をご紹介します。玄関にヒイラギとベルモチーフのリースを飾るクリスマス前にはツリーなど様々な準備をする人も多いですよね。でも、飾り付けはかなり手間がかかって大変であるのが実状。そこでおすすめなのが、玄関にリースを飾ることです。ヒイラギをモチーフにした輪っかの形状に、リボンやベルが付いていれば十分。ヒイラギには厄除けのパワーがあり、ベルは音で運を呼び込むアイテムとされています。それを“家の顔”であり、運の取り込み口とされる玄関に飾ればOK。それだけで悪運を遠ざけて幸運を呼び込むことに役立つので、運気がグンとアップするはずです。なお、クリスマスリースは遅くても28日には外しましょう。靴下を寝室に2足飾るクリスマスの醍醐味の1つはプレゼント交換ですよね。子どもの頃はサンタさんを信じていて、枕元に靴下を置いていた人もいるのではないでしょうか。実はこの“寝室に靴下を飾る”という行為も開運行動になります。靴下は2足お揃いのものを掛けておきましょう。1足は自分に、もう1足はあなたの大切な人のために。自分だけでなく大事な人の幸せも祈って飾ることで、それぞれに運が開かれ、さらには二人の関係性も素晴らしいものになるはずです。家の中を光や光沢のあるもので輝かせる年末が近づくと、家の内外を電飾で彩るご家庭をよく見かけるのではないでしょうか。実はこの家の中を輝かせるアクションは「家に光を呼び込む」ことから、家庭運と金運を高めるための開運行動につながります。家の中だけでなく外にも飾るのは「幸せのおすそ分け」という意味です。もし電飾を飾り付けるのが難しいとしても、安価なオーナメントや、金銀の光沢あるアクセサリーで飾り付ければOK。それだけで家の中が明るくなり、対人関係に恵まれてお金に愛されるようになるはずです。なお、飾りは遅くとも1月6日にはすべて撤収させると良いでしょう。ポイントを絞って大掃除をするクリスマスが終われば、すぐに年越しの準備に入るというのが日本の年末年始のスタイル。バタバタしていて十分に大掃除ができない人も多いでしょう。でも、大掃除はお正月に新しい一年を司る神様“年神様”を呼び込む大切な行事。おろそかにすると運に見放されてしまうかもしれません。そこで、ポイントを絞って掃除することをおすすめします。最も重要なのは、神棚(厄除け)・玄関(開運)・トイレ(金運)の3つ。そして可能なら、キッチン(恋愛運)・デスクやテーブル(仕事運)・ベッド(健康運)も片付けましょう。家の中全てを片付けるのは難しくても、絞り込めばやる気も湧いてくるのではないでしょうか。きっと年神様もあなたの努力の痕跡を認めてくれるはずです。おわりに年末年始のビッグイベントと言えば、クリスマスと年越し。このどちらも、実は開運に繋がる行事なのです。この開運2大イベントで運を味方につけておけば、新年から幸運に恵まれるでしょう。脇田尚揮/占い・心理テストクリエーター株式会社ヒューマン・ライフ出版代表取締役社長、企業占術鑑定士、大学講師、秀心寺住職。©Daryna/Adobe Stock©ai/Adobe Stock文・脇田尚揮
2023年12月22日結成20周年を迎えたNEWSが12月20日(水)に東京ドームで「NEWS 20th Anniversary LIVE 2023 in TOKYO DOME BEST HIT PARADE!!!~シングル全部やっちゃいます~」を開催。3人体制では初の東京ドーム公演となったスペシャルステージを振り返ります。結成20周年のNEWSが5年ぶりの東京ドーム公演で届けた感動のステージ2023年9月15日で結成20周年を迎えたNEWS。記念すべきアニバーサリーライブは、タイトルに「シングル全部やっちゃいます」と銘打つ通り、NEWSが20年間で発表した全30枚のシングル楽曲を詰め込んだ内容に。近年のライブやテレビで披露していない楽曲も加わり、全部で47曲楽しめるという豪華絢爛、夢のステージだ。“NEWS TIMES”という英字のニュースペーパーをイメージさせるセットの静止画が映像に切り替わると、懐かしいデビュー当初の3人の姿が映し出される。その映像がファン投票1位の楽曲『U R not alone』の歌詞にいつの間にか切り替わると、NEWSの登場を今かと待ちわびるファンが歌い出す。その優しい歌声は、20年という長き月日を走り続けてきたNEWSを称えるかのように愛情たっぷりなのが伝わってくる。そんな温かなムードの中、3本のピンスポットライトに照らされて登場したNEWSの3人。東京ドームでライブを行うのは、5年ぶり。3人体制では初めてのドーム公演だ。『U R not alone』を歌う増田貴久さんの歌声が感動で震えているように聴こえる。小山慶一郎さんは、イヤホンを外すと、ファンに「もっと聴かせて!」と、せがむようにファンの歌声に耳を傾ける。加藤シゲアキさんは、力強い表情でステージに立ち、まるで胸の鼓動を抑えるように前をじっと見据えながら歌う。集結した5万5千人を前にしたその3人の感慨深そうな表情と佇まいから、東京ドームに再び立てた喜びと感動が伝わってくる。2曲目は、『未来へ』。2022年のツアーからNEWSの音楽を支えてきた生バンドの演奏が本公演でも参加。この20年間で一層深みを増す表現力を培った3人のボーカルをバンドが引き立てる。『BURN』では、炎の特効が燃え盛る中で情熱的に歌い踊り、会場の熱を一気に上げ、NEWSワールドへ没入していく。イントロが流れた瞬間、「この曲が聴けるのか」という歓喜のどよめきが巻き起こったのは、『紅く燃ゆる太陽』。この曲は、2004年リリースとデビュー2年目に歌った懐かしい曲。間奏の台詞は、小山さんが担当。さらには『サヤエンドウ』(2006年)『TEPPEN』(2005年)とデビュー初期の楽曲が続き、当時の3人の映像も映し出される。フォーメーションも、歌うパートも今に更新され、紡ぐNEWSの楽曲の歴史。何度もあきらめそうになりながらも、NEWSを続けてきた3人。こうして20周年に東京ドームを超満員で観客を埋め尽くす今という瞬間を寄り添ってきたファンと共に幸せを噛みしめる時間となった。20曲駆け抜けた所でMCへ。小山さんが「もう20年です!20年やってきました。ありがとうございます」と改めて言うと会場から拍手が。加藤さんが「20年って、もっと落ち着いたライブをするもんじゃないの?(笑)」と言うほど、序盤から踊りっぱなしのセットリスト。「いや~、結構動き回っているよ。これからまだまだヤバいぜ」と小山さんが喜びの悲鳴をあげると、「だから、シングル全部やるなんて無謀だよって俺言ったじゃん」という増田さん。「いや、君がシングル全部やろって言ったんでしょ?(笑)」と小山さんがツッコミを入れ、加藤さんは「まだ半分もやってないよ。できるの? 君たち」と、ふたりに冗談交じりに尋ねる。すると、顔を見合わせて、思わず無言になる小山さんと増田さん。タイトルが“シングル全部やっちゃいます”にも関わらず、「シングル半分しかできませんでした…ってなったら……(笑)」と、シングル全曲披露という前代未聞の公演内容について、ワチャワチャする3人の仲良しぶりに会場が笑いに包まれた。ここで小山さんが「3人で、この景色をもう1回見られたっていうのは、本当に皆さんのおかげです。ありがとうございます」と仕切り直す。増田さんが「我々は20年間経ってもドーム慣れしないというかね」と言い出すと、加藤さんは「今日なんかデビューみたいな感じ」、小山さんは「20年目にしてデビューの気持ちってすごいよな。うちらって何でいつもデビューみたいな気持ちなんだろう?」と、不思議がる。すると、「一回、休んだりしたからじゃない?」とぶっちゃける増田さんに「絶対に他のグループとは違うメンタリティでやって来てるよね」と小山さん。東京ドームに3人でまた辿り着けたことに感謝の思いを馳せながら、「これからもこの景色を見続けられるように頑張りたい」と目標を掲げた。後半戦に入る前に小山さんの呼びかけで、全員で手足を伸ばす。「こうやって、ライブやって行こう。健康的に(笑)」と、皆でストレッチを。『LOSER』ではうちわを置いて、全員が手拍子で力強いクラップを鳴り響かせ、『KAGUYA』では、真っ赤な和傘のダンサーが華麗に舞う中で熱唱。途中からヒラヒラと桜が舞い散り、美しい情景が生まれる。ミステリアスなイントロとダイナミックなストリングスが印象的な『ギフテッド』では、高く吹き上がる噴水と炎の演出が。20周年を祝福するかのような壮大な演出がステージを華やかに彩っていく。31曲駆け抜けても、まだまだ続くお祭り。映像でこの曲について、「テーマは魂!」と語っていた『ROOOTS』が披露される。タイトル通り、この曲はNEWSのルーツを歌ったもの。20周年のタイミングでメンバーが作詞作曲に挑んでおり、その歌詞には、“TEPPEN”“星をめざして”など、これまでの楽曲のタイトルやNEWSにまつわるワードがふんだんに盛り込まれているロックナンバー。ここからファンと共に自分たちの頂上を目指そうとする決意表明で、ファンと一緒に歌うパートも。花火が盛大に打ち上がる中、挑戦的なラップで激しく煽る姿がいつになく勇ましい。3人のエネルギッシュで迫力ある歌声は、まるで魂の叫びのようだ。2010年以降、NEWSのライブ衣装の多くを手掛けてきたのが増田さん。「20周年ということで、面白い企画考えました!」と、バックヤードの衣装を大公開する場面も。衣装部屋には、所狭しと増田さんデザインの衣装がズラリ勢ぞろい。そこから、メンバーそれぞれ好きな衣装を選んで、楽曲を披露することに。しかし、増田さんが着ていたのは、通販で購入したという緑の怪獣の着ぐるみ。これは、大晦日の「カウントダウンライブ」で恒例だった干支のコスプレを楽しんで欲しいと用意したそうで、恐竜ではなく辰年の辰コスプレだという。一足お先に「明けましておめでとうございます」とお正月気分を届けるヒトコマも。ラストスパートはNEWSの代表曲『weeeek』。辰のコスプレから顔の部分だけ出した増田さんに「飛べる?脱皮してんじゃねーよ(笑)」と、爆笑する加藤さん。辰の増田さんも、ファンも、皆で思いきり高く、高くジャンプ。「かっこいい大人になれてるの?」と増田さんが問いかけるように歌うと、「俺たちがNEWSだ~!」と爽快な表情で雄叫びをあげる加藤さん。それに応えるように大きな歓声をあげるファン。会場がひとつになった瞬間だ。ラスト1曲を迎えた所で、スクリーンに映し出されたのは、メンバーへのメッセージ映像。トップバッターは、加藤さん。「まず、まっすー。あなたの力やエネルギー、本当に尊敬しています。言葉足らずで滑りがちでも、まわりから愛されているところをみると、この人はアイドルが天職だったんだなと思います。まっすーの笑顔を見られること、それは僕の幸せのひとつです。いつも素敵な衣装ありがとう。ただひとつ、来年は、もう少しだけ遅刻の回数を減らしてもらえると嬉しいです。お互い、もういい大人なので(笑)」と照れ隠しなのか、笑いでオチをつける。加藤さんから小山さんへのメッセージは、「出会って長い年月が経ちましたね。幼馴染みたいな関係で本当にいろんなことがあったけど、今も変わらずお腹が痛くなるくらい笑い合える。そういうメンバーと20年いられたことは、奇跡だと思っています。影で努力しているのを知っているし、常に周りを気遣っていることも感じています。僕の苦手な部分を助けてくれて本当に感謝しています。またいつか見たいに2人だけで飲みに行きましょう」と、ふたりの絆を感じられる内容に。そして、「一緒にいることをあきらめないでくれて、ありがとう」という手書きメッセージがスクリーンに映し出され、ファンから温かい歓声と拍手が巻き起こる。続いては、小山さんのメンバーへのメッセージ。「まず、まっすー。出会ってくれて本当にありがとう。NEWSの歌や番組、衣装を作ってくれるなど、たくさんの人にNEWSを届けてくれていることを本当に感謝しています。まっすーがNEWSを楽しんでくれている表情を見ることが僕は大好きです。デビューした時は、立ち位置で行ったら、端っこの方にいたかもしれないけど、今のまっすーは、NEWSのセンター。これからもNEWSのセンターを守っていってください。お願いします」。小山さんは、加藤さんの存在が心の支えだと伝わるメッセージを。「シゲとは23年間シンメで、シゲとの出会いは僕にとって宝物です。彼がいたから頑張れたこと、乗り越えられたこと、たくさんあります。だから、ただただ、隣にいてくれてありがとう。昔はね、ライバル関係でもあったけど。今は本当に尊敬しているし、シゲの楽しそうな表情を見るのが大好きです。だから、おじさんになるまで一緒に過ごしていきましょう」。そして、今のNEWSへの想いを語った小山さん。「僕はこの人生の選択を後悔していません。NEWSで良かった。この3人で良かった。今までのNEWSも大好きだし、否定もしません。だから、NEWSの3人でその歴史を塗り替えていくんじゃなくて、アップデートしていきたいなと思います。なので、そんなこれからのNEWSに皆さんどうかついて来てください。今日は来てくれてありがとうございました」。増田さんは、20年間ふたりと共に走り続けてこられたことを、自分らしい言葉で語る姿が印象的。「拝啓、あの日のNEWSへ。今僕はここに立っています。……いや~、ドーム、来たね。小山、シゲ、連れて来てくれて、ありがとう!NEWSが3人になるよっていう時に俺と小山は『やってやるわ』ってなっていたけど、シゲは、初めはすごく悩んでたのかと思って。今回の『シングル全部歌っちゃおうぜ』ってなった時も、小山は目をキラキラさせて、『面白いね』って言っていたけど、シゲは『シングル、全部で何曲あると思ってるんだよ!』って。皆、考え方も性格も違うのに20年一緒にやって来られたのは、本当に奇跡だなと思っています」。最後に増田さんは、「NEWSが生まれたこと、出会えたこと、今そばにいられること、ありがとう。NEWSもシゲも小山も大好きだよ。チームNEWSの皆が自分の人生の主人公であるように、僕たちも今日この場所で今、主人公だね。これからもずっと一緒に歌っていこうね。ありがとう」と、『Happy Birthday』の歌詞で感謝の想いを届けながら、これからもNEWSとして歌っていくことを宣言。ラスト曲は、最新のNEWSの今を届けるにふさわしい、GReeeeN楽曲提供曲の『劇伴』だ。この楽曲の物語の主人公は、聴く人すべてであり、NEWSの3人でもある。彼らが痛みを抱えながらもNEWSという仲間たちとの物語を紡いできた道程とこれからを歌っているように捉えられるこの曲では、痛みは次の章のプロローグと歌っている。誰かの何かになるため、歩みを止めずに旅を続ける生き様が刻まれた楽曲をありったけのエネルギーを注いで歌い上げる3人。そのたくましい姿と力強い歌声から、歩みを止めず、前へと進むことの決意を感じられた。20周年のNEWSのスペシャルな名シーンとなった記念公演。まだ見ぬ未来、NEWSがどんな素敵な名シーンを生み出してくれるのか、期待が膨らむばかりだ。写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子
2023年12月22日『300〈スリーハンドレッド〉』や『ジャスティス・リーグ』など、数々のヒット作を手掛けてきたザック・スナイダー監督。最新作は、黒澤明監督の名作『七人の侍』からインスパイアを受け、構想に20年以上かけたオリジナルSF超大作『REBEL MOON:パート1 炎の子』です。そこで、Netflixでの独占配信がスタートしたばかりの話題作について、こちらの方々にお話をうかがってきました。ソフィア・ブテラさん & エド・スクラインさん【映画、ときどき私】 vol. 626壮大な銀河を舞台に繰り広げられる本作で、すべてを支配する銀河の帝国“マザーワールド”にリベンジを誓った主人公コラを演じているのが、映画『キングスマン』に登場する義足の殺し屋でも知られるソフィアさん。そして、冷酷非道で血も涙もない“マザーワールド”の執行官であるノーブル提督をテレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』や映画『デッドプール』でも注目を集めたエドさんが演じています。今回は、劇中で激しいバトルを繰り広げるおふたりに、アクションシーンの裏側や現場での様子、そして影響を受けている日本のカルチャーなどについて語っていただきました。―本作では、何と言っても壮絶なアクションが見どころですが、ソフィアさんはダンサーでもあるので、そういった経験が生かされた部分もありましたか?ソフィアさんそうですね。ダンスにも格闘シーンにも振り付けがあるので、そういう意味で類似する部分はたくさんあると感じています。私の場合、学びのプロセスは見ることから始まるので、まずはスタントダブルの方がどういう動きをしているのかを観察するところから取り組みました。ちなみに、ダンスのときは特定のカウントで動いていますが、アクションのときに意識しているのはリズム。言葉で説明するのは難しいですが、頭のなかで「ダダダ、ダダ、ダ、ダダダ」みたいなリズムを感じながらアクションをしているんですよ。とても健全な環境で撮影に挑むことができた―面白い違いですね。対するエドさんも杖を持ちながらのアクションなど、難しさもあったのではないでしょうか。エドさん僕もスタントダブルの方に、いろいろと教えてもらうことは多かったです。なかでも、さまざまな開発に取り組んだのは、杖の持ち方。撮影で使っているものは軽い杖ですが、自宅でトレーニングする際には11キロ以上ある鉄の棒を使って練習しました。ちなみに、実はこの杖にもちゃんと意味合いがあって、絶滅してしまった動物の大腿骨を使っている杖という設定。希少価値の高いものが暴力の象徴となってしまっている様子を描いているそうです。そんなふうに、ザックはすべてに対して説明をしてくれるので、本当に素晴らしい監督だと思いました。―なるほど。細かいところにもこだわりが隠されているとは興味深いですね。ソフィアさんザックは創造性と才能に溢れた天才で、彼の熱意は毎日私たちにも伝わっていたので、とても健全な環境で撮影に挑むことができました。こういう作品で初めて主演を務めさせていただけてうれしかったです。主人公が女性ということもあって、視覚的にも美しい映像が詰まっている作品になっていると感じています。エドはキャラクターを見事に体現していた―また、劇中でのエドさんの見事な悪役ぶりには思わずこちらまでゾクッとしてしまいましたが、ソフィアさんから見たエドさんの素顔を教えてください。エドさんまずは、怖がらせてしまってごめんね!ソフィアさん彼はまさにこの通りの素敵な人ですよ(笑)。実は、エドとはこれまでに共演の話が5回くらいあったもののなかなかうまくいかず、今回ようやく一緒に演じることができたんです。彼は役作りとしてダイエットもしていたようですが、青白い肌と骨格がわかるような顔つきでキャラクターを見事に体現していると思いました。彼がそういう状態を作り上げてくれていたからこそ、私も本当に恐ろしさを感じました。エドさんソフィアのことも怖がらせていたみたいでごめんね(笑)。ソフィアさんでも、そこまで仕上げて役になりきってくれたおかげで、私は自分の緊張感やエネルギーをテイクの間でも維持し続けることができましたし、すんなりと役に入れてとても演じやすかったです。おそらくそういった部分は、画面にもはっきり出ていると思います。本人が考えている以上にエドは素晴らしいことをしていると私は感じました。いつか日本で撮影することが夢―また、ザック・スナイダー監督といえば日本の映画やポップカルチャーから大きな影響を受けている方ですが、おふたりも日本に関して興味を持っていることはありますか?ソフィアさん私が大好きなのは、やっぱり日本のアニメ。なかでも、『聖闘士星矢』や『ドラゴンボールZ』、『攻殻機動隊』、『獣兵衛忍風帖』、『AKIRA』、それから宮崎駿監督の作品などを観て育ちました。エドさん僕は大学で絵画を学んでいたのですが、その際に日本のアーティストから影響を受けたこともありました。大学時代には日本人の学生との共同制作で絵を作ったこともあり、その作品はいまでも大切に家に飾っています。また、僕はいろんな作品のワールドツアーで多くの国を回っていますが、そのなかでも日本が100%お気に入りの場所。みなさんの落ち着きや他人を尊重する気持ちは本当に素晴らしいので、「ほかにもこういう場所がもっとあればいいのに…」と思っているほどです(笑)。以前、日本で撮影するチャンスをもう少しで実現できそうだったこともありますが、いまでも日本での撮影は僕の夢。いつか役に立つ日が来るかもしれないと思って、剣道を学んでいるところです。何かを克服するときは自分のなかでも力を感じる―ぜひ、楽しみにしています!本作では反乱者たちによるリベンジが描かれていますが、もしご自身の人生のなかで何かにリベンジした経験などがあれば教えてください。ソフィアさん生きていると、人生のなかでさまざまなレベルで何かに立ち向かわなければいけないときってありますよね。「リベンジ」というほど強いものではありませんが、いろんなことを克服するときは自分のなかでもより力を感じる瞬間かなと。そういった経験は、これまでもたくさんしてきました。この作品で言うなら、物語やキャラクターを理解して、きちんと自分のものにすることが今回の私が成し遂げるべきことだったと思っています。それはまるでそびえ立つ山のようだったので、どうやってうまく登っていくかということを考えながら演じました。ネガティブな感情は最低限に抑えるようにしている―エドさんはリベンジされる側でしたが、いかがでしたか?エドさん僕は生涯を通して反抗的な理念を持っているような人間で、若い頃から反体制的な主義を掲げながら育ってきました。アンダーグラウンドやサブカルチャーといったものに興味を持ち、自分を非エリートだと思っているので、もし自分がこの作品のなかに実在していたら、きっと武器を持って戦いに出るタイプだったでしょうね!とはいえ、自分はリベンジや復讐といったものにはまったく共感していません。むしろ怒りや悔しさ、恨みといった感情はつねに自分の心から切り離すようにしているほど。それは自分のためだけでなく、相手にとってもそのほうがいいと考えているからであって、ネガティブな感情は最低限に抑えるようにしています。ただ、父親として3人の子どもたちにいろんなことを教える立場になった途端、自分が体制側の人間みたいだなと感じることは最近よくありますけどね(笑)。日本のみなさんとこの作品を共有できることがうれしい―それでは最後に、日本の観客に向けてひと言お願いします。ソフィアさんこの作品は、153日間というとても長い撮影期間をかけて作り上げました。ザック・スナイダー監督が先導してくれたこの映画をみなさんに観ていただけることをうれしく思っていますし、共有できることにすごく興奮しています。インタビューを終えてみて…。劇中では敵対関係にあるおふたりでしたが、撮影時には冗談を言って笑い合うなど、仲の良さが伝わってきたソフィアさんとエドさん。お互いへの信頼関係があったからこそ、激しくぶつかり合うことができたのだと感じました。クライマックスのなかで、最大の見どころでもあるおふたりの手に汗握るアクションシーンは必見です。圧倒的な映像に興奮が止まらない!無限に広がる銀河に誘われ、壮大な世界観と美しい映像が堪能できる本作。圧巻のアクションシーンはもちろん、アウトロー集団たちが繰り広げるドラマにも胸が熱くなること間違いなしです。写真・園山友基(ソフィア・ブテラ、エド・スクライン)取材、文・志村昌美ストーリー巨大帝国“マザーワールド”が支配する銀河。暗い過去から逃げてきた心優しい熱き戦士コラは、惑星の片隅にある平和な村で暮らしていた。ところがある日、帝国の刺客が突然現れ、侵略を開始。コラは侵害されてしまった村人の敵討ちのために立ち上がり、仲間を集める旅へと出ることに。コラが出会ったのは、顔色ひとつ変えずに復讐心を燃やす二刀流使いのネメシスや金でしか動かないクールな宇宙船パイロットのカイを始めとする団結とは無縁なアウトローたち。果たして、寄せ集めの〈チーム・レベルズ〉は冷酷非道で人間味ゼロの提督アティカス・ノーブルを倒し、悪の帝国へリベンジできるのか…。テンションが上がる予告編はこちら!作品情報Netflix映画『REBEL MOON — パート1: 炎の子』12月22日(金)世界独占配信写真・園山友基(ソフィア・ブテラ、エド・スクライン)
2023年12月22日人生を幸せに生きるためには、幸運を引き寄せるための工夫が必要だと言えます。とはいえ、どこから手をつけてよいか、迷うこともあるでしょう。そこで今回は、12星座別に「2024年に幸運を引き寄せる方法」をアドバイスします。おひつじ座3/21~4/19常に積極的な姿勢で前向きに行動する能力に優れている牡羊座のあなた。この2024年も前を向いて突っ走ることができそうです。しかしその分、足元に眠っている幸運を見逃してしまう恐れがあります。前を見るのはもちろん大切なことですが、今置かれている状況で手に入る確実な幸運を逃さないように、しっかり足元を見ましょう。おうし座4/20~5/202024年のあなたは、たくさんの物を求めて欲張りになりそうな傾向です。この1年間は、あふれ出る物欲を全て開放し受け入れるようにしましょう。幸運を引き寄せるための基本として、「求めていないものは手に入らない」とういうことを忘れないようにしてください。求めることこそ手に入れるための第一歩です。ふたご座5/21~6/21心が清らかであることは、幸運を引き寄せるためにとても重要なことです。2024年のあなたは、少し気持ちが乱れがちな傾向があります。感情を落ち着かせて穏やかに日常を過ごすことで、大きな幸せを手に入れることができるでしょう。神仏に対する尊敬の気持ちを持つことも重要です。かに座6/22~7/22元々から守備的な能力に優れているあなたですが、この2024年はますますその傾向が強くなるかもしれません。そして、この1年の間に幸運を引き寄せるためには、過去に頑張ったことをもう一度掘り起こすのが良さそうです。今はもう飽きてしまっていることや、すでに過ぎ去ったと思っているものに対して注目すると、新しい幸運が舞い込んでくるでしょう。しし座7/23~8/22何かと勢いがよく、新しいことに挑戦したくなる2024年。この1年で大きな幸福を手に入れようと願うならば、どういう幸せを求めているのかを自問自答することがとても重要です。お金の面では、金銭に関する欲望を爆発させるのが良さそうな予感があるでしょう。おとめ座8/23~9/22うっかりすると地味にまとまってしまいそうな傾向を持っている2024年のあなたですが、幸運を引き寄せるためには身も心も明るく振る舞うことがとても重要だといえます。まずは目に入るところに、明るい色をふんだんに取り入れましょう。場所も部屋のインテリアも、なるべくファンシーにすることを心がけてください。てんびん座9/23~10/23幸運を引き寄せるためには、どんな人と関わるかを考えるのがとても重要なことです。2024年のあなたは特に、人付き合いの中で幸運を引きつけることを意識しましょう。自分が求めている幸運を、すでに手に入れている人との関わりを求めてください。結婚したければ既婚者、お金が欲しければお金持ちと関わるのがポイントです。さそり座10/24~11/22環境が激変しやすい2024年のあなたは、状況をどのようにとらえるかがとても重要です。幸運を引き寄せるためには、ポジティブな言葉を周りに満たす必要があるでしょう。何かが起こったときに「大変だ」「疲れた」といったネガティブな言葉は使わないようにしてください。明るい言葉に囲まれていれば、自然に幸せが舞い込んでくるはずです。いて座11/23~12/21何かに縛られるのが嫌いなあなたは、知識欲も物欲も自由に解放して、これまでに様々な蓄えを作ってきたことでしょう。もちろんそれは素晴らしいことですが、2024年は在庫過剰になりがち。さらなる幸運を手に入れるためには、ストックしているものを見直して、スリム化することが必要かもしれません。やぎ座12/22~1/19社会性に優れていて、やりたいことを形にする実行力にも長けているあなた。この2024年は、そんな自分の持ち味をフルに発揮して、積極的に幸運を引き寄せることができるでしょう。自分一人で頑張るのではなく、社会や組織との接点を大切にしながら夢を目指してください。そうすれば幸せは自然と訪れるはずです。みずがめ座1/20~2/18理想をつかむ運気に恵まれている2024年のあなた。叶えたいと思う夢を、真剣に追いかけることが重要です。夢や目標を実現するうえでは、ビジュアル化することがとても大切。自分の理想とする姿をイメージさせる写真やイラストなどを用意して、理想を手にした自分を具体的に妄想しましょう。うお座2/19~3/202024年のあなたは、幸せを形作るための運気が十分に整っています。ある程度の努力は求められますが、その努力の結果が大きな幸せとなって返ってきそうです。何かと頑張ることが増えそうなので、ストレス対策にも力を入れましょう。幸運を引き寄せるためには、心がクリーンである必要があります。イライラしたときに自分の心を癒せる方法を見つけてみてください。五十六謀星もっちぃ10代の頃から占い一筋に生きる職業占い師。 著書『占い大学公式テキスト五十六謀星もっちぃの西洋占星術講義』(説話社)など©maryviolet/Adobe Stock ©Halfpoint/Adobe Stock ©natsumi/PIXTA(ピクスタ)文・五十六謀星もっちぃ
2023年12月22日東京・丸の内にある静嘉堂@丸の内で、2024年1月2日から2月3日まで「ハッピー龍イヤー! ~絵画・工芸の龍を楽しむ~」が開かれます。古代から吉祥をもたらすものとして扱われていた「龍」。辰年の2024年、おめでたい龍の絵画や工芸品が静嘉堂に集まります。おめでた気分MAXの展覧会!【女子的アートナビ】vol. 321「龍」が誕生したのは、古代中国。体はヘビ、頭には角が2本あり、口に長いひげを生やした姿で描かれる想像上の動物です。ふだんは水中にひそんでいますが、天に昇って雨を降らせる力などをもつとされ、古くから雨ごいの神としても信仰されていました。そんな龍をモチーフにした作品が本展に集結。企画を担当された静嘉堂文庫美術館学芸員の長谷川祥子さんは、本展の見どころについて、次のように教えてくれました。長谷川さん2024年に幕開けとなる本展は、来年の干支・辰(龍)を祝うテーマで開催するものです。想像上の動物である龍は、東アジアでは吉祥の霊獣として、また皇帝のシンボルとして数多く名品に表されています。このたび、静嘉堂の所蔵品から龍モチーフの作品を、幅広いジャンルから揃えました。これまで公開の機会のなかった“龍たち”も、ここぞとばかりに初登場です。さまざまな表情、迫力あるポーズも楽しい、そして重要文化財2件を含む、意外に()名品揃いの展覧会です。どうぞお楽しみください!anan読者におすすめの作品は…青花黄彩雲龍文盤「大清乾隆年製」銘清時代・乾隆年間 (1736〜95)景徳鎮官窯今回、長谷川さんにanan読者へのおすすめ作品を3点ピックアップして解説していただきました。ひとつめは、景徳鎮のお皿です。長谷川さんこの大皿は真ん中に正面を向いた五爪龍が描かれ、中央には「宝珠」を持つがごとく、「寿」の字を入れた丸文が描かれています。上質なコバルト顔料で、龍とそれを取り囲む炎や雲を濃いブルーで描いて本焼成したのち、今度は清朝で開発されたばかりの、酸化アンチモンによる美しい「レモンイエロー」の顔料を余白すべてに塗りつめてからもう一度焼いています。なんとも濃密なカラー!清朝官窯ならではの逸品なのです。幕末最大の浮世絵派閥、夢の競演!三代歌川豊国(国貞)・二代歌川広重 画《長崎 円やま》江戸時代・文久元年(1861)ふたつめのおすすめ作品は、江戸時代の浮世絵です。長谷川さん異国情緒ただよう、長崎・円山(まるやま)の妓楼(ぎろう)で、男女二人が窓辺に広がる海を眺めています。長いキセルをステッキのようにたてた遊女の打掛は、大海原から立ち上る昇竜(のぼりりゅう)のデザインです。ちなみにこの浮世絵は、国貞が三代歌川豊国と名乗り、歌川派の重鎮として活躍した時期の作品ですが、画面に繰り広げられる見事な景色は、風景画を専門とした二代歌川広重が描いています。一点で、幕末最大の浮世絵派閥・歌川派の競演、“人物の豊国”と“風景の広重”を楽しめる、お得な作品です。皇族の服をリフォーム!?《紺地龍“寿山福海”模様刺繍帳》(部分)清時代 (19世紀)最後のおすすめ作品は、刺繍で装飾された美しい布です。長谷川さん「帳(とばり)」とは、中国文人風の「煎茶会」を邸宅の広間で催す際、茶室の入り口に掛けられた暖簾(のれん)のような布のことです。この羅地(らじ)の絹は、中国皇帝のシンボル・五爪をもつ龍と、さまざまな吉祥文様を各色に染めた色糸による刺繍によって、ことに龍の鱗は金箔の「撚(よ)り糸」による刺繍で装飾されています。限りなく吉祥文様が詰まった“寿山福海”(じゅざんふくかい)という意匠です。この帳は何と、清朝皇族の袍(服)であったものを、煎茶人がリフォームしたものと推定されます。姓名に「龍・竜・辰・タツ・リュウ」でうれしい割引も!長谷川さんの解説、いかがでしたか。ほかにも、迫力満点の橋本雅邦「龍虎図屏風」(重要文化財)と、鈴木松年「群仙図屏風」の屏風対決が見られたり、大人気の国宝「曜変天目(稲葉天目)」も出品されたりと、静嘉堂のスター作品も登場。おめでたい気分を味わえること、間違いなしです!なお、本展では「辰年生まれ」の方、姓名に「龍・竜・辰・タツ・リュウ」がついている方は、同伴者も含めて入館料が200円も割引になります。ぜひ、お友だちやご家族のなかで辰年生まれや姓名にご縁のある方を探し、みなさんでハッピーな展覧会にお出かけください。Information会期:2024年1月2日(火)~2月3日(土)会場:静嘉堂@丸の内開館時間:10:00~17:00※金曜は18:00閉館。※入館は閉館時間の30分前まで休館日:月曜日(ただし1月8日(月・祝)、1月29日(月)は開館)1月9日(火)※1月29日(月)はトークフリーデーとして特別開館いたします。観覧料:一般¥1,500大学・高校生¥1,000中学生以下無料※「辰年生まれ」の方、姓名に「龍・竜・辰・タツ・リュウ」がついている方は、同伴者も含め、本展の入館料を ¥200割引。※他の割引との併用不可。※ご入館の際、証明になるものをご提示ください。
2023年12月22日たくさんのムービーコンテンツが、タイムラインやフィードに流れてくる今日この頃。みんながつい見てしまうお気に入りのコンテンツが知りたい!ということで、編集部員いまイチオシのアカウントがずらり。関西弁のナレーションが楽しい外資系CAさん。関西弁CA / Ryucrew【YouTube】@ryucrew【ド早朝】CAが乗務前の3時間でパリを大満喫する方法。大阪出身、なにわ育ち、現在カナダのバンクーバー在住の男性客室乗務員Ryucrewさん。海外旅行の様子をおさめた動画や、長距離フライト&ホテル宿泊の際にお役立ちのティップスなど、CAならではの内容が盛りだくさん。なんといっても関西弁のトークが最高!「漫才のようなナレーションがツボ。コロナ禍以降海外に行きづらい状況が続いたなか、楽しく旅行欲が満たされました」(編集Y)自炊する34歳男性の“日記”を聞く動画。バシャウマ【YouTube】@basyaumaねぎとろと納豆のお寿司【自炊】アイスクリームのコーンにお米をつめて、ねぎとろと納豆のお寿司を作って後悔したり、“昔の電卓くらいでかいチキンカツ”をどんぶりにしたり、わんぱくな自炊の様子とともに日々の悲喜こもごもを語る。「料理のアカウントだけれど、最近は料理よりもお喋り目当てに見ています(笑)。某人気漫画家がバシャウマさんの挨拶を真似していて、もしかしてファンなのかも、と話題に」(編集H)絶妙すぎるあるあるが注目の若手コンビ!エレガント人生チャンネル【YouTube】@elegantjinsei彼氏の友達に絶対いてほしくないタイプの女の子絶妙なあるあるコントを繰り広げる吉本所属のコンビ、エレガント人生。そんな二人が大好きという若手編集部員が多数!「細かすぎる設定の女子高生や幼稚園の先生、時には小学生にもなれる二人。全てがなぜかどこかで見たことがある気持ちになります」(編集I)。「男女間の雰囲気や会話の再現がリアルすぎる!祥子さんのクセ強女の再現も既視感ありまくりで面白いです」(編集H)どんな時でも強くたくましいお局パートさんに惹かれる。パートな日常【TikTok】@part_nanitijou休止中レジに並ぶ迷惑な客に痺れを切らした圧倒的お局スーパーマーケットを舞台にあるあるネタを繰り広げるのは「パートな日常」。おじさん店長と、パートのおばちゃんや大学生、迷惑なお客さんたちが織りなす味わい深い寸劇が魅力。「店長や、ちょっと困るお客さんの行いに対して、お局パートが今度はどんな対応をするんだろう、とワクワクしながら見ています。キャストさんのお芝居も秀逸で、じわじわと笑ってしまいます」(編集N)ブルーハムハムのエンドレスな世界。ArimuraTaishi【TikTok】@arimura_taishi小さなシンセサイザー奏者#ブルーハムハムSNS発の人気キャラクターが続々と登場するなか、ライトブルーのまるいフォルムが目を引くのはブルーハムハム。音楽を食べる宇宙ハムスターの4兄弟で、音からエネルギーを吸収し、音楽を奏で、さらに音を可視化できるのが彼らの特徴。作者は1993年兵庫県生まれの有村泰志さん。「エンドレスなアニメーションと、なんともいえない予測不可能なグラフィックがたまらない魅力です」(編集F)みんなが大好きなあのキャラたちが一堂に!はぴだんぶい【TikTok】@hapidanbui_sanrioラインダンスしてみた©’23 SANRIO著作(株)サンリオポチャッコ、タキシードサム、けろけろけろっぴ、バッドばつ丸、ハンギョドン、あひるのペックル、個性あふれる6人の男のコたちが「ハッピーになりたい男子たち、V字回復をねらう」という意味をこめたユニット「はぴだんぶい」を3年前に結成。「踊ったり遊んだり、世の中のみんなを元気にしたいという一生懸命な想いが伝わってきて、あたたかい気持ちになります」(編集F)※『anan』2023年12月27日号より。取材、文・重信 綾鈴木恵美(by anan編集部)
2023年12月22日15歳の頃、初めてのオーディションで映画『MOTHER マザー』のメインキャストに抜擢され、その演技力に高い評価が集まった奥平大兼さん。日本アカデミー賞をはじめ、名だたる映画賞で新人賞を総なめにしたことで、ドラマや映画などのオファーが絶えない注目の役者となった。そんな奥平さんが新たに挑んだ作品が、実写とアニメが交錯するオリジナルファンタジー・アドベンチャー『ワンダーハッチ ‐空飛ぶ竜の島‐』。アニメの声優は初挑戦となった。――今作は、現実世界に生きる女子高生・ナギと、異世界から突然現実世界にやってきた、半人前のドラゴン乗り・タイムを主軸にした物語です。オファーをもらった時の感想を教えてください。最初に企画概要や資料などをいただいたんですが、文字だけだと理解するのが難しかったです。ただ、これをどう映像にするのか興味を持って。その後、萩原(健太郎)監督とプロデューサーとお会いして話したら、この難しい世界観を最高の形で映像に仕上げたいという想いの熱量がすごくて、心打たれました。大人が抱く本気の遊び心みたいなものを感じて、カッコよくてワクワクしたんです。――物語は“ウーパナンタ”という異世界のアニメから始まり、現実世界の実写へと舞台を移します。アニメと実写のお芝居をどう演じ分けましたか?タイムはアニメの世界から出てきたので、最初の頃は特に、いつものお芝居ではやらないようなアニメっぽい動き、例えば大きく腕を組むように意識したり、あえてセリフっぽく喋るようにしていました。アニメに声を入れたのは、実写パートの撮影後でしたが、お芝居をつなげるのはそれほど大変ではなくて。アニメ制作チームは、実写を見ながらタイムの動きなどを作ってくれたりと、役者たちがやりやすいような環境を整えてくれました。ありがたかったです。――初めてのアフレコの感想は?いつもは表情や体も使ってお芝居をするので、声と声のトーンだけでしか表現できないのは大変でした。アニメの動きに、セリフのスピードや間を合わせるのは、めちゃくちゃ難しくて。それと、今までの作品ではセリフを結構自由に変えさせてくれていたので、決められたセリフでお芝居をすることはあまりなくて。大変だったけど、でもいい経験になりました。――普段は、アドリブも多いということですか?はい。突拍子もないアドリブではないけど、デビュー当初からそうでした。台本上ではしっくりくるように見えても、実際に演じてみると、この役はこういう言い方をしないなとか、こういう言葉は使わないだろうと思うことが出てくるんですよね。だからその度に監督に相談して、変えさせてもらったりして。今回もそうで現場で演じてみると、ここでこんなこと言わないかも…という違和感が出てきたんです。だから萩原監督と話し合って変えたところもあります。一番いい形にしたいですから。――監督との信頼関係が、しっかり築かれていたんですね。はい。監督の頭の中にはこの作品のイメージがものすごくはっきりと描かれていて、異世界の文化までしっかり構築されていました。だから現場に入る前に「監督がこうしたいとか、お芝居をこうしたいという想いはその度に伝えてほしい。僕がちゃんとできていなかったら言ってほしい」とお願いしました。そして「絶対に妥協はしないようにしましょう」と、監督と約束したんですよね。――すごく真摯に向き合われたんですね。架空の言語“ウーパナンタ語”は覚えるのも話すのも大変だったのでは?東京大学で語学の研究をされている先生が、この作品の世界観を汲んで作ってくださった言葉なんですが、言葉を作るってすごいですよね。先生から「今の“あ”の発音が違います」って言われても、先生以外誰も正解がわからないですから(笑)。でもクオリティをあげるために、指導は細かく受けるようにしていました。――この作品の好きなところを教えてください。一番は遊び心があるところ。メッセージ性もあるけど、それを探るよりも純粋に登場人物たちの冒険や、映像の美しさ、迫力を楽しんでほしいです。――奥平さんが『MOTHER マザー』に出演された時、すごい新人が突然現れたと、衝撃を受けたのを覚えています。役者デビューまでの経緯を教えてください。中1の時に、事務所からスカウトされたんですが、当時はバスケ部でバスケに夢中だったので、芸能活動に全然興味がなくて。とりあえずバスケがやりたいから、と事務所に伝えました。その後、部活を引退した頃に事務所から「そろそろやりますか」って言われて、断る理由もなかったので「そうですね」って(笑)。人生で初めてオーディションを受けて『MOTHER マザー』に出ることになり、撮影して…気づいたらこの世界に入っていました。――なんと自然に…(笑)。業界のことがわからなかったというのもあるし、高1だったので友達と遊びたかったし(笑)、正直に言うとやりたくて始めた仕事ではないんです。それがいきなり、長澤まさみさんの息子役です、映画を撮影します、って言われてパニックすぎて、撮影も怖くて。でも大森(立嗣)監督が「お芝居って楽しいから」って、お芝居の魅力を教えてくれたんです。それで、撮影中からどんどん面白くなっていって。クランクアップしてすぐに、ちゃんとお芝居したいって思い始めました。学校生活に戻るとそれはそれで楽しかったけど、撮影現場には僕が今までに感じたことのない楽しさがあったんです。――楽しいと思うきっかけはあったのでしょうか。台本に、涙を流す描写があったんです。でも僕はどうしても泣けないから、カッコ悪いんですけど、段取りからテストまで泣くのを我慢するふりをして逃げていたんですよね。そうしたら迎えた本番で、長澤さんのお芝居を見ているうちに、本当に涙が出てきて。これをさせる役者さんってすげーな!って思ったし、僕も誰かをそうさせるお芝居をしてみたい、その瞬間に立ち会いたいと思うようになりました。――長澤さんの影響力は大きかったんですね。カッコよかったです、とにかく。現場で長澤さんを見ていて技術的に学ぶところはいろいろありましたが、お芝居って人に教えるものではないから、長澤さんも自由にやらせてくれたんだと思います。ディズニープラスが放つオリジナルファンタジー・アドベンチャー大作『ワンダーハッチ ‐空飛ぶ竜の島‐』は12月20日(水)より、「ディズニープラス」の「スター」で独占配信。監督・萩原健太郎アニメーション監督・大塚隆史出演・中島セナ、奥平大兼、エマニエル由人、新田真剣佑ほかおくだいら・だいけん2003年9月20日生まれ、東京都出身。映画『MOTHER マザー』で役者デビュー。代表作はドラマ『恋する母たち』、『早朝始発の殺風景』(山田杏奈とW主演)、『最高の教師 1年後、私は生徒にされた』ほか多数。’24年、主演映画『PLAY!~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』(鈴鹿央士とW主演)公開。コート¥97,900シャツ¥47,300(共にトーガ アーカイブス)ベスト¥47,300パンツ¥50,600シューズ¥75,900(以上トーガ ビリリース)すべてトーガ 原宿店 TEL:03・6419・8136※『anan』2023年12月27日号より。写真・saiスタイリスト・伊藤省吾(sitor)ヘア&メイク・速水昭仁(CHUUNi Inc.)インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2023年12月22日KinKi Kidsが年末年始に行う恒例コンサートツアーをドームで開催。ツアータイトルは、最新アルバム『P album』の“P”がキーワードになる『KinKi Kids Concert 2023-2024 Promise Place』。“約束の場所”に集まった5万5千人に愛が溢れる感動のメッセージを届けた12月17日(日)東京ドーム公演の模様をレポートします。ふたりでステージに立っている光景がすべて――。KinKi Kidsが東京ドームで語った25年目からの未来『KinKi Kids Concert 2023-2024 Promise Place』は、KinKi Kids25周年を彩る、ジャンルレスなpiece=音楽が散りばめられたアルバム『P album』を引っ提げたツアー。毎年、年末年始にKinKi Kidsとファンが集う“約束の場所”がドームだ。ふたりの登場を待ちわびた会場に始まりの合図を知らせたのは、軽快に鳴り響く車のクラクション。オープニング曲は、12月27日リリースの最新曲『シュレーディンガー』から。クラシックなオープンカーが次々とステージに現れると、メタリックなグリーンのアメ車に堂本剛さん、眩しく眩いホワイトのアメ車に堂本光一さんが乗って登場する姿は、華々しくゴージャスだ。最初に口を開いた光一さんが、「ブチ上がって参りましょう!」と叫ぶと、声を出して湧き上がる2万5千人。ノスタルジックなサビのフレーズが印象的なシティーポップスで会場の熱気を一気に高めると、オープンカーでアリーナの客席を走行して、ファンの目の前へ。コロナ禍のルールがない久々のステージとあって、「こういう雰囲気が久しぶりなので、ちょっと戸惑っていますけど。でも、ブチ上がってくれていますね、オープニングから」(光一さん)とファンの大歓声に笑顔がこぼれる。ここでオープニングから3曲を共に駆け抜けたオープンカーの話題に。「剛くんさ、これ買っちゃいなよ!?」と、冗談交じりに煽る光一さんに「いや、アメ車が好きやからって、『ああ、いいなぁ』って白菜みたいに買わないですよ?(笑)」とテンポの良い軽快な掛け合いトークを繰り広げるふたり。光一さんの乗ったアメ車は5千万円、ステージに登場したアメ車は全部合わせて3億円すると知らされると、会場から驚きの声が上がる。ちなみに剛さんの車のナンバーは、“244”(つよし)、光一さんは、“51”(こういち)と細かい所まで遊び心たっぷり。ワクワク感が高まるオープンカーの演出が、ショーの始まりをインパクト満点に彩った。続いては、『P album』収録曲から、堂島考平作詞作曲の『X-Day』『BANANA』『アン/ペア』など、アグレッシブな最新ナンバーが続くブロック。20年以上KinKi Kidsの楽曲を生み出し続けている堂島のナンバーには、“らしさ”がありながらも、新しい表情を届けるような視線な驚きもある楽曲たち。26年目からのKinKi Kids最新の姿をふたりが更新していく。最新アルバムの曲を披露した後は、「私まだ、(最新アルバムを)買ってないっていう人?」と光一さんが尋ねると、チラホラ挙手をする会場。「正直、引っかかります(笑)」と剛さん。「ビックリするくらい『はーい!!』って(堂々と返事をする)声が…。いいんです、買うタイミングはそれぞれなんでね」と光一さんのお馴染みのファンイジリが炸裂する場面も。光一さんが会場入りする時、警備員に何年経っても呼び止められる話や光一さんの衣装の“股ゴム”の話など、爆笑のトークショータイムが続く中、前日に気になって眠る前にも思い出したという話を止まらない勢いで語り出した剛さん。「マネージャーと会場を出る時、『ゆっくり休んでください』ってスタッフさんに声をかけられたんで、『ありがとう』と言おうとしたんですよ。なのにマネージャーが僕より早く『ありがとうございます』って言ったから、言いそびれてしまって…。いや、『俺ちゃう?』と思って。(中略)めっちゃ気になったから、『昨日さ、僕がもらった言葉を横取りしたよね?あの言葉は、絶対僕にやったよね?』って(笑)」と、マネージャーに確認をしたそう。光一さんが「いやいや、おふたりへの言葉ですよ」と笑うと、「いや、おふたりでも良かってんけど、そのマネージャーは、僕だけへの言葉みたいな感じの『ありがとうございます』やったんですよ。で、言ってくれたご本人に聞いたら、俺は剛に言ったよっていう話だったんですよ。それの検証ね、30分くらいやってました(笑)」と、些細なことが気になる剛さんの面白近況トークに笑いっぱなしのMCに。「去年はドームで健康診断の話をここでした記憶が…。続いてはバラードを聴いていただきます。バラードの途中で、股ゴムの話や健康診断の話を思い出さないように(笑)」と仕切り直しつつ、笑わせる光一さん。そんな和やかな空気の中、『もう君以外愛せない』へ。美しいピアノの音色が流れると、一瞬でキリリとした雰囲気に豹変するふたり。ピアノアレンジのロマンティックなバラードをまっすぐに歌う姿に引きこまれる。幻想的な世界観を生み出すブルーのレーザー光線が光る中、歌った『銀色 暗号』など、ドラマティックな世界観を紡ぐふたりのハーモニーは言うまでもなく、プレシャスで極上だ。KinKi Kidsの『A album』に収録されていた『kissからはじまるミステリー』(1997年リリース)で懐かしい空気に包まれた会場。「KinKi Kids、一番最初に東京ドームでライブをやったのはいつか覚えてます?」と光一さんが聞くと「覚えてないです!」とキッパリ即答する剛さん。「覚えててくださいよ」と言いつつも、「我々が一番最初にやったのは、デビュー前の日本武道館。あの時、最後の挨拶で『僕はこの瞬間を一生、忘れません』みたいなことを言ってたんですけど、全然覚えてない(笑)」と光一さんも覚えてない様子。そして、初めての東京ドームは、デビュー翌年の1998年だったという話に。コロナ禍を除いて、98年から毎年ずーっとやってきて今日が66回目の公演、1千万人が来場と判明し、拍手に包まれる一幕も。この後、2020年に行ったクリスマス限定配信ライブの際に『フラワー』で共演した花咲徳栄高等学校の吹奏楽部のOB、OG&現役生と『シンデレラ・クリスマス』を披露することに。3年ぶりに顔を合わせる吹奏楽部のメンバーたちがステージに登場すると、「配信の時もそうやったんですけど、昨日もそう。皆さんを見てると、泣けてくるんですよ」と、しみじみ語る光一さんに「純粋な愛、キラキラが体から出まくってるから」と同意する剛さん。すると、「俺にはそれがないって言うこと!?」と突っ込みを入れつつ、キラキラの衣装の生地と照明でみずからのキラキラを補っていると言い放ち、笑わせる光一さん。さらには、吹奏楽部のメンバーの顔ぶれをみつめて、ホルンの青年の肩をポンと叩き、「高校生だったのに…もう21歳? 大人になったねぇ」と声をかける姿もあり、ほっこりした空気に。そして、「素晴らしいご縁の中で、また一緒にやらせていただきます」と曲紹介をして、感動的な『シンデレラ・クリスマス』を。続いてのトークの話題は、KinKi Kids楽曲は、全部で何曲あるか。360曲くらいと判明し、次に冬の活動が多いKinKi Kidsは夏の曲か冬の曲、どちらが多いかという話に。剛さんは、「クイズに出るということは、意外と夏なんじゃないの?」とニヤリ。結果、「これね、冬のほうが多い」(光一さん)と判明。膨大の曲の歌詞をチェックして、夏か冬の曲なのか選定して大変だったという裏話も明かされた。今回のツアーでは、前日のライブでスタッフが味をしめたという日替わり曲コーナーも。この日歌うことになったのは、2011年リリースのアルバム収録曲『さよならのエトランゼ』。リリースした楽曲が多いだけに全部の詞とメロディーを覚えているのは至難の業。突然、曲が流れて歌えるか、ドームでいきなりチャレンジするという罰ゲームのような遊び心たっぷりな企画だ。タイトルが発表されると、「エトランゼって何?(笑)」という光一さん、剛さんは、「健康ランドみたいなこと?」。「この曲知っている人」と会場のファンに挙手を求めると、知らない人が大多数だったため、「じゃあ、自信もってやろう」と気を取り直すふたり。しかし、途中でリズムと音程をとれず、笑ってしまう。歌唱後、「うわ、大事故や!」と、思わずしゃがみこむ光一さん。「これは難しかったなぁ」とお手上げ状態という展開に。後半は、KinKi Kidsの愛されてきた名曲ブロックが『愛のかたまり』からスタート。眩しいほど真っ白な照明が照らされるとリフトアップステージにブルーの衣装を着たふたりが登場。会場のペンライトも待ち構えていたかのように激しく揺れる。どんどん会場の温度が加速していく中、『スワンソング』では、久しぶりにふたりで踊る姿が…!ヘッドフォンをしながら踊る剛さんのパフォーマンスに感動に包まれる会場。『愛されるより 愛したい』では、切れ味たっぷりな光一さんのダンスとゆるさと強さが共存する剛さんのダンスが一緒に見られる光景にドームはこの日最高潮の盛り上がりに。今に辿り着くまでの歩みに思いを馳せながら見つめるファンの熱気と大きな喜びの感情が会場中に溢れるのが伝わってきた瞬間だ。ラストソングは『フラワー』。皆で一体となってハミングをして、花のような笑顔が会場に咲き誇る。愛という名の花を今年もドームで咲かせてくれたKinKi Kids。「どうもありがとう」と手を振るふたりに割れんばかりの拍手が贈られる。アンコールで登場した光一さんは、日替わり曲をアンコールしてきたファンの勢いを振り返り、「さっきの方が、息が合っていたから、もう一回、オープニングからやり直す?料金2倍で!(笑)」とドSな表情でジョークを飛ばす、絶好調ぶり。「オープニングではダンスでは見せなかったですが、『シュレーディンガー』は、振付もありますので、皆様に完全体でお見せしようと思います」(光一さん)と、アンコールへ。切なくヒリヒリする運命の関係を歌うパフォーマンスは胸が高鳴る色っぽさ。完全体の新曲披露に酔いしれる。そして、アンコールを3曲披露した後、今の想いをファンに向けて愛情たっぷりに語ったふたり。「我々としましては、こうしてまた今年もこのドームのステージに立てることを本当に嬉しく思っております。 今、ちょっと不安に思うこともある時期かと思いますが、こうやってふたりでステージに立っていること、今、この光景がもうすべてだと思ってください。これからも、皆さんとの時間っていうのを、1ページ、1ページを、また刻めたらいいなという風に思っております」と胸張る光一さん。剛さんは、「本当に皆さんとこうして一緒にいる時間をどうすれば繋ぐことができるのか…。本当に毎日、一生懸命頑張ります」と声を震わせながら宣言。「そして、強い気持ちの中で…」と言葉を紡ごうとした途中で後ろを向き、込み上げてくる強い感情を落ち着かせようとする。そして、目を潤ませ、言葉を詰まらせながら続けたのは、「皆さんと一緒に美しい未来へ行けたら」という熱い想い――。25年から先の未来もファンと共に歩む未来を思い描いているふたり。“Promise place”というタイトルにふさわしい、愛たっぷりに未来を約束した感動のステージとなった。写真・くさかべまき、取材、文・福田恵子
2023年12月22日今年爆発的大ヒット作となった、ディズニープラスオリジナル韓国ドラマ『ムービング』。今回、監督を務めたパク・インジェさんの特別インタビューを敢行!キャスティング秘話から最新技術とチームの努力が結晶した撮影の舞台裏まで、世界中を熱くさせた本作の魅力に迫ります。自分も親になり、子への特別な愛情の物語に惹かれました。――『ムービング』は2023年8月にディズニープラスで配信が開始され、世界で最も視聴された韓国オリジナル作品となりました。韓国では数々の賞を受賞。この快挙をどう感じていますか?こうした評価をいただくのは、やはり嬉しいことです。『ムービング』は家族の物語であり、そして特殊能力者たちを描いた作品ですが、このようなテーマはこれまで韓国の動画配信サービスではあまり取り上げられてきませんでした。そのユニークな要素を評価していただけたのではないかと思います。――この作品の監督を務める決め手となったポイントを教えてください。理由は2つあります。私は、以前は映画の仕事がメインでしたが、動画配信サービスのドラマも作るようになって決めたことがあるんです。それは自分が経験したことのない新たなジャンルに挑戦すること。『ムービング』は、特殊能力の話というのが新しい要素です。また、私は『ムービング』の前にNetflixで『キングダム』という作品を手がけましたが、それより本格的な恋愛要素が入っているところにも興味を覚えました。――もう一つは何でしょう?シナリオをいただいた時は、ちょうど自分に子どもが生まれたばかりの頃だったんです。父親になり、それまで経験することのなかった感情が芽生え、台本に共感するところが多かった。とくに19話で、ボンソクの母親のミヒョンが「子どもを守るためなら、親は怪物にもなるのよ」という台詞に親の心情がよく表れていると思います。もちろん怪物というのは極端ではありますが、子どもに対する愛情は特別なもの。そこに惹かれて、この作品を作ってみたいと思ったんです。――キャストのみなさんがハマり役だったのも、この作品の魅力を一層引き出せた要因かと思います。キャスティングはどのようにされたのでしょう?高校生のボンソク役とヒス役は、韓国にいる20代前半の俳優をほぼ全員といっていいほど調べ尽くした結果、イ・ジョンハさんとコ・ユンジョンさんにお願いすることになりました。私は、役を表現するうえで最も肝心なのは、俳優への演技指導より、そもそもの俳優本人の佇まいや話し方などが、どれだけ役のイメージに近いかだと思っているんです。その点、ヒス役のユンジョンさんは、原作漫画とのシンクロ率が非常に高かった。――ボンソク役のイ・ジョンハさんはいかがですか?ジョンハさんはすらっとしたイケメンで、漫画のボンソクはぽっちゃりしたキャラクターです。日本でもそうだと思いますが、韓国の俳優も個性派といわれる方々以外は、だいたい高身長でイケメンです。そのため外見以外の要素で一番近い人を探そうと頑張りました。ジョンハさんとはよく相談して、撮影前の約6か月間にたくさん食べて太ってもらったんです。もちろん健康診断と並行しながら。飛行能力を持つ特殊能力者役のジョンハさんは空を飛ぶワイヤーアクションもあったので、脂肪だけでなく筋肉もつけてもらいました。――親役の俳優陣は、リュ・スンリョンさん、ハン・ヒョジュさん、チョ・インソンさんなど主役級の顔ぶれです。現場で印象に残っていることはありますか?作品自体がとてもハートフルということもあり、ピリピリした緊張感が漂うような雰囲気はありませんでした。親子役のスンリョンさんとユンジョンさん、ヒョジュさんとジョンハさんは、本当の家族のような仲の良さだったんです。作品を撮り終えた今でもお互いに応援し合っていて、例えば先日は、ヒョジュさんが出演した新作ドラマの試写会にみんなで参加していましたよ。――とくにリュ・スンリョンさんは、ご本人のインスタグラムにキャストの方との楽しそうなオフショットをたくさん上げていて、ファンが大喜びでした。スンリョンさんは、あの年齢では最もインスタグラムが得意な俳優なんじゃないかと思います(笑)。私とタッグを組むのはこれが2作目だったので、よりリラックス感があったのかもしれません。14話の水路で戦う大変なシーンも、スンリョンさんが年長者として父親のようにスタッフを高揚してくれたおかげで、やりきることができたと思います。――今作は迫力の映像も見どころです。とくに苦労したシーンはありますか?7話の最後に、ボンソクが家の向かいの土手の上空を飛ぶシーンです。あのシーンは、ジョンハさんをワイヤーで吊るして、それを30~40人ぐらいで引っ張るという大がかりな撮影で。しかも夜の時間帯に。あまりのキツさにドローンの撮影チームが、連絡もなしに逃げてしまったほど(笑)。そこをクリアしたあとは、生身の俳優がこなせないシーンをデジタルキャラクターで再現する作業。ジョンハさんの体を3Dスキャンして、CGで背景を作り込みました。その作業だけで半年かかったんです。苦労したぶん、思い入れの強いシーンになりました。――ミヒョンの「怪物」しかり、心に刺さる台詞もたくさんあった今作ですが、監督自身が好きな台詞はありますか?2話に、ボンソクが子どもの頃、自分が空を飛べることを友だちに自慢したくて見せてしまったばかりに、友だちがマネをしてケガするというエピソードがあるんです。その時のミヒョンの「本当に大事なのは共感力よ」「気持ちを傷つけるなんて英雄じゃない」という台詞。特別な能力を持っていることではなく、人の気持ちを理解できる人こそが英雄である。『ムービング』のテーマを象徴するようなこの台詞が、私は好きです。――確かに本作は共感力や優しさに溢れる物語で、だからこそこれほど熱く支持されたのではないでしょうか。『ムービング』が配信されたのは、コロナ禍の規制が緩和されたあとです。人と自由に会えない状況が続いたなかで、相手の痛みに共感するという感情が、以前よりも醸成されていたのではないかと思います。また、韓国では家族への思いが強くなった人もいれば、反対に個人主義が加速するという両極端な変化も見られます。そんななか、家族愛という懐かしい感情を『ムービング』がちょうどよく刺激したのかもしれませんね。――ぜひともシーズン2を期待したいです!実際どうなのでしょう…?私は、やりたい気持ちでいますよ。でも、まずは俳優のスケジュール次第です。とくに若手俳優は、これから兵役に就かなければいけないので。そこがうまく合えば、実現するのではないでしょうか。『ムービング』原作は、韓国で人気のウェブトゥーン『Moving‐ムービング‐』。高校生のボンソクは、空を飛べる力を隠しながら生活していたが、転校生の美少女ヒスと心を通わせ、秘密を共有するように。そんななか、親世代の特殊能力者の命を狙う謎の人物が現れ…。迫力あるバトルシーンはもとより、深い親子愛に落涙したり、高校生のピュアな恋にキュンとしたり、コミカルなシーンで笑ったり。とにかく感情を動かされる物語。緻密に張り巡らされた伏線など、夢中になること必至。『ムービング』ディズニープラス スターにて全話独占配信中©2023 Disney and its related entitiesパク・インジェ映画監督。代表作は『裏切りの陰謀』(2011年)、『ザ・メイヤー 特別市民』(2017年)。Netflixオリジナルシリーズ『キングダム』シーズン2(2020年)を機に、動画配信サービスのドラマ監督も務めるように。『ムービング』の主要キャストであるリュ・スンリョンさんとタッグを組むのは、『キングダム』(シーズン2)に続いて2作目。※『anan』2023年12月27日号より。インタビュー、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2023年12月22日シーズン2も大人気のNetflixコメディシリーズ『トークサバイバー!~トークが面白いと生き残れるドラマ~』。企画・演出・プロデュースを務める佐久間宣行さんに聞く、今作の大ヒットの裏側とは?佐久間さんに聞く、『トークサバイバー!』に夢中にさせる3つのポイント。ドラマはノブさんのツッコミありきで組み立てています。あえてドラマ的には「間の悪い編集」なんです。『ゴッドタン』の“キス我慢選手権”企画で、メインの人はマジなのに外から芸人たちがツッコミを入れるスタイルが面白いという、ある程度の成功体験がありました。これを千鳥でやればもっと面白くなるだろう、と思ったのがこの企画の趣旨でもあります。大前提として演者はもちろん、演出含めスタッフ全員が“ボケを狙ってはダメ。芝居を大袈裟に、大マジにやることが最大のボケ”という共通認識を徹底。その上で台本に“ここノブさんのツッコミ入りそう”と最初から記しておき、編集で間を調整してもらっています。だから普通のドラマに比べたら、テンポは悪いはず。ノブさん独自のツッコミありきで、ドラマパートの構成を組み立てています。「基本は芸人さんの面白いトーク」というシンプルな構造。シーズン2は“トークのストック”以外から生まれる、新たなトークのシステム作りに挑戦しています。ドラマっぽくトークするというのは他の番組でもやっていて、面白くなるのは最初からわかっていましたが、基本は芸人さんたちのトークが面白い、というシンプルな構造が強みだと思っています。ただ、シーズン1ですでにトークのパターンはいろいろ試してしまった。だからシーズン2を作る時に、芸人さんがただテーマに沿って個人のトークのストックを披露するのではなく、大喜利とトークの合間ぐらいの新しいシステムを投入しました。例えば“アン ミカが言わなそうな一言”で大喜利をして、アン ミカさん本人に演じてもらうとか、トークではなく大声でメッセージを叫ぶなど、毛色の違うスタイルを入れて、笑いの多面性を追求したのも新しい試みです。芝居の上手い芸人さんをちゃんと入れて、ヘタが売りの芸人さんの人数は調整しています。ドラマの中でトークするという発想は、ある恋愛リアリティショーを見ていた時に生まれたもの。イケメンがつまらない話をカッコつけて喋っているのを見て、面白い!芸人がカッコつけて喋るのもありだな、と思いました。ドラマ部分のこだわりはいくつかありますが、芝居の上手い人とヘタな人の数をキャスティングの段階でバランスよく入れることもその一つ。例えば劇団ひとりさん、塚地さん(ドランクドラゴン)、じろうさん(シソンヌ)、平子さん(アルコ&ピース)などの芝居上手を入れつつ、西田さん(笑い飯)や橋本さん(銀シャリ)などヘタをネタにできる人たちを入れて、ノブさんがツッコミまくる。それで両方が引き立ち、笑いが成立するんです。『トークサバイバー!~トークが面白いと生き残れるドラマ~』シーズン2ドラマとお笑いのトークを融合したNetflix発の新感覚バラエティ。スリル満点の本格ドラマに出演する芸人たちが、台本なしのシーンではトークを展開。トークが面白くなければ即刻ドラマ降板!生き残りをかけたトークバトルを繰り広げる。佐久間さんが企画・演出とプロデューサーを務め、シーズン1に続いて出演者を代えてシーズン2が配信中。千鳥ほか芸人が多数出演。城田優、近藤芳正など俳優も参加。Netflixにて独占配信中Netflixコメディシリーズ「トークサバイバー!~トークが面白いと生き残れるドラマ~」シーズン2 独占配信中さくま・のぶゆきテレビプロデューサー、ラジオパーソナリティ、演出家などさまざまな肩書を持ち、多くのメディアで活躍中。【WORKS】バラエティ『ゴッドタン』(テレビ東京)バラエティ『あちこちオードリー』(テレビ東京)ドラマ『生きるとか死ぬとか父親とか』(テレビ東京)Netflixシリーズ『「LIGHTHOUSE」~悩める2人、6ヶ月の対話~』Netflixシリーズ『トークサバイバー!~トークが面白いと生き残れるドラマ~』DMMTV『インシデンツ』ラジオ『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)YouTubeチャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」※『anan』2023年12月27日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・若山あや(by anan編集部)
2023年12月22日これまで時代を彩る幾多の日本人ボクサーがいた。そんな中、井上尚弥(大橋ジム)は「日本ボクシング史上最高傑作」との呼び声が高い。世界タイトルマッチ20連勝中。そのうち18戦がKO勝ち。バンタム級で世界4団体の王座統一。今年7月、スーパーバンタム級初戦でWBC、WBOの2団体王座を獲得し、世界4階級を制覇。圧倒的な数字と記録がその称号を物語っている。最強王者が、2階級目の4団体王座統一に挑む!12月26日、井上が新たな歴史を刻もうとしている。東京・有明アリーナで、もう一人のスーパーバンタム級2団体王者マーロン・タパレス(フィリピン)との4団体王座統一戦に臨む。もし勝利を収めれば、バンタム級に続く2階級での4団体王座統一となり、世界で2人目の偉業だ。井上はビッグマッチを前に「圧倒的な強さを見せて勝ちたい。KO決着を見せたい」と自信たっぷりに語る。ボクシングには世界チャンピオンを認定する団体が4つあり、1階級に複数のチャンピオンが存在する。そのため、誰が一番強いのかわかりにくい。そんな疑問に答えるかのように、近年は互いのベルトを賭け、チャンピオン同士の対決が頻繁に行われるようになってきた。井上は2018年5月から昨年末まで約4年7か月をかけて、バンタム級の各団体の世界王者を倒していき、4本のベルトを独占した。4団体統一は世界9人目、すべてKOで王座を奪ったのは初の快挙だった。リング上の井上は「モンスター」のニックネームにふさわしい。桁外れのパワーとスピードで対戦相手をなぎ倒し、観る者の心を震わせる。パフォーマンスや舌戦はせず、デビュー以来、2つの拳のみで強さを表現してきた正統派。いまや世界中から注目されるボクサーだ。相手のタパレスもWBA、IBFのベルトを持つ実力者。好戦的なファイタータイプでパワーがある。スーパーバンタム級に階級を上げてからは、さらに力強さが増している。井上に勝てば世界的な評価が上がるため、タパレスにとっては一世一代の大舞台。過去最高のモチベーションでリングに上がるに違いない。試合は映像配信サービス「Lemino」で無料生配信される。井上が宣言通りのKO勝ちで4本のベルトを手にするのか、それとも……。世界スーパーバンタム級王座統一戦井上尚弥 vs マーロン・タパレス日程:12月26日(火)会場:東京・有明アリーナNTTドコモ 映像配信サービス「Lemino」で独占無料生配信いのうえ・なおや(右)1993年4月10日生まれ、神奈川県出身。現WBC・WBO世界スーパーバンタム級統一王者。元バンタム級史上初4団体統一王者。これまでに世界4階級を制覇。25戦25勝(22KO)。大橋ボクシングジム所属。マーロン・タパレス(左)現WBA・IBF世界スーパーバンタム級統一王者。40戦37勝3敗。もりあい・まさのり1972年生まれ、神奈川県出身。東京新聞運動部記者。ボクシングやオリンピック競技を取材。井上尚弥の対戦相手を取材した著書『怪物に出会った日井上尚弥と闘うということ』(講談社)が好評発売中。※『anan』2023年12月27日号より。写真・山口フィニート裕朗/アフロ文・森合正範(by anan編集部)
2023年12月22日冬になると手を伸ばしたくなる、温かみを感じるレトロなニット。上質な素材を使い、ノルディック柄をはじめ、伝統的な模様を今の気分にアップデートした、多様な顔ぶれに注目です!伝統的なセーターを現代的に再構築。ゆったりとした身幅とショート丈のバランス感が絶妙なフェアアイルセーター。柔らかなメリノウールを使い、ほどよい肉厚感があって暖かい。伝統的な編み込みもポイントに。¥26,400(ペレグリン/真下商事 TEL:03・6412・7081)こだわりの素材ゆえの起毛感に注目を。キッドモヘア、ウール、ベビーアルパカをこだわりの比率でブレンドした、柔らかな肌触りが心地いい。シンプルながら目を引くデザインは、ラトビアの伝統的な模様を落とし込んだもの。袖丈は、やや長め。ニット¥30,800(バトナー TEL:03・6434・7007)中に着たシャツ¥39,600(へリル/にしのや TEL:03・6434・0983)パンツ¥43,000(ナナミカ/nanamica D.W.S. TEL:03・6809・0058)シューズ¥58,300(サンダース/グラストンベリーショールーム TEL:03・6231・0213)軽量で洗えるのも嬉しいポイント。ブランドのアイコンであるバーズアイ・ニットをベースに、日本の気候に合わせて作られた。ニット¥16,500(エル・エル・ビーン ジャパンエディション/エル・エル・ビーン カスタマーサービスセンター TEL:0422・79・9131)意匠糸で表現した独自性あるデザイン。リサイクルウール100%をベースに、赤や水色など、鮮やかな色合いのファンシーヤーン(意匠糸)が織りなすノルディック柄が現代的な仕上がりに。ニット¥42,900(COOHEM/ハリウッド ランチ マーケット TEL:03・3463・5668)※『anan』2023年12月27日号より。写真・多田 寛スタイリスト・髙品逸実ヘア&メイク・飯嶋恵太(mod’s hair)モデル・Haruna Matsui(Donna)文・重信 綾(by anan編集部)
2023年12月22日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『[Gouter‐グテ‐]』のクッサンルージュです。縞模様に巻かれた鮮やかなクロワッサンや、黄金色したタルトにフラン……お菓子やパン約50種が所せましと並ぶ空間はたまらなくいい匂い。さらに奥の厨房から焼きたてが次々と入場してくる。ここが夢の国ですか、こんなの大人だってはしゃいでしまう。『Gouter』は、フランス・リヨンを拠点に活躍する、パティシエ&ショコラティエ、セバスチャン・ブイエさんの店。日本でも長く愛されている『セバスチャン・ブイエ』の、遊び心溢れるアーティスティックなお菓子に対して、こちらは、温もり漂うデイリーユースな“おやつやさん”。『Gouter』としてはリヨンに次ぐ3店目だ。とりわけ目を引くのが、リヨン名物の赤いプラリネ、“プラリネルージュ”が眩しい「クッサンルージュ」。プラリネはトップに宝石みたいに散りばめ、さらにはクロワッサン生地の中に潜むカスタードクリームにも、細かく砕いて混ぜ込んで。頬張ればカリコリとろり、ピンクに色づいたクリームが現れて気分も上がる。プラリネの楽しい食感と香ばしさに、フランボワーズの甘酸っぱさがいい感じ。ほかにもクランブルをごろごろのっけてキャラメルソースをかけたブラウニーやら、チーズケーキをクロワッサンで挟んだものやら、食いしん坊心をつついてくるお菓子ばかり。パティシエおやつが毎日をご機嫌に彩ってくれる。右から時計回りに、柚子風味のチーズケーキとフランボワーズソースをクロワッサン生地でサンドした「リヨンサンド フロマージュ」¥411。クランブルとキャラメルとプラリネのソースをのせたブラウニー、「ル・ジェニー」¥432はブイエさんのパートナー、ジェニファーさん考案。中からフランボワーズコンフィチュールがとろり飛び出す「クロワッサンベリー」¥357。「クッサンルージュ」¥389。[Gouter‐グテ‐]学芸大学店東京都目黒区鷹番3‐8‐1RhillsTEL:03・5724・325810:00~19:00水曜休チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2023年12月27日号より。写真・清水奈緒スタイリスト ・野崎未菜美取材、文・chico(by anan編集部)
2023年12月22日マリー・ローランサンはパリに生まれ、生涯のほとんどをパリで暮らした生粋のパリジェンヌ。1920年代、世界各地から芸術家が集まり、多彩な才能がひしめくパリで独自の画風を極め、人気画家に。上流階級の女性たちはこぞって肖像画を描いてもらうことを切望し、かのココ・シャネルもその一人だったとか。自由に美しく女性を描き続けた画家が手にしたものは?本展「マリー・ローランサン―時代をうつす眼」は日本でも広く愛されるローランサンの作品を同時期にパリで活躍したブラック、ピカソ、藤田嗣治らの作品とともに紹介。自作詩の発表や、当時一世を風靡したバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)の舞台美術や衣装を手がけるなど、絵画にとどまらない活動にも迫る。ローランサンが描くのはアーモンド形の瞳に白い肌、パステルカラーのドレスをまとう女性たち。まるで水彩画のような透明感が印象的だ。「初期の作品では伝統的な手法で暗い色彩を厚く塗っていますが、時代を経るに従って薄く絵の具を溶き、下の色が透けて見えるように塗り重ね、軽やかで透明感のある色彩が生み出されています。明るいイメージもありますが、灰色がかった落ち着いた色彩を使い、絵の具の質感もきちんと残っています」とアーティゾン美術館学芸員の賀川恭子さん。“灰色がかった落ち着いた色彩”は、同じ年齢でパリ生まれの画家ユトリロの描くパリの街角や曇り空のアンニュイな雰囲気にも通じるものが。重厚な石造りの街で、花のような衣装をまとう女性たちの姿はいっそう優しく美しい。「それまで女性画家に求められていたのは花、女性、子どもたちの絵。その点でローランサンは伝統に則ったといえます。詩的ではかなげな妖精のような女性像は男性たちからも好意的に受け止められていました」順風満帆に見える人生だが、私生活ではドイツ人男爵と結婚した直後に第一次世界大戦が勃発、国外亡命を余儀なくされる。戦後まもなく離婚、パリに戻った翌年に開いた個展が大成功を収め、第二の人生が始まった。晩年の大作《三人の若い女》に描かれている女性たちはくつろぎ、心から満たされているよう。我が道を貫いたローランサンの心境もまさにこうだったのかも。「女性の活躍が今よりも難しかった時代に、画家だけではなく小説家や詩人とも交流することで活躍の幅を広げ、ある意味したたかに生きて公的な評価を得ることができました。芸術家として生き抜くこと。それがローランサンの追求したことなのかもしれません」マリー・ローランサン《椿姫 第3図》1936年、マリー・ローランサン美術館マリー・ローランサン《プリンセス達》1928年、大阪中之島美術館マリー・ローランサン《椿姫 第9図》1936年、マリー・ローランサン美術館マリー・ローランサン《花を生けた花瓶》1939年、マリー・ローランサン美術館マリー・ローランサン《帽子をかぶった自画像》1927年頃、マリー・ローランサン美術館マリー・ローランサン―時代をうつす眼アーティゾン美術館 6階展示室東京都中央区京橋1‐7‐2開催中~2024年3月3日(日)10時~18時(2/23を除く金曜は~20時。入館は閉館の30分前まで)月曜(1/8、2/12は開館)、12/28~1/3、1/9、2/13休ウェブ予約チケット1800円、窓口販売チケット2000円ほか※日時指定予約制TEL:050・5541・8600(ハローダイヤル)マリー・ローランサン1883年、パリ生まれ。アカデミー・アンベールで学び、キュビスムの画家として活動をスタート。独自の画風を確立し、2度の大戦を経て亡くなるまで制作を続ける。1956年没。《三人の若い女》を制作中のマリー・ローランサンの1953年頃の写真、マリー・ローランサン美術館※『anan』2023年12月27日号より。取材、文・松本あかね(by anan編集部)
2023年12月22日ヴィム・ヴェンダース監督による、東京を舞台にした『PERFECT DAYS』は、企画が勝利した映画ともいえる。プロデューサーとして世界的監督を口説き、共に脚本を手がけた高崎卓馬さんが語る、完成までの旅の軌跡。巨匠ヴィム・ヴェンダース最新作は“木漏れ日のような映画”『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』など、映画史に残るような作品を撮り続けている、ドイツの映画監督、ヴィム・ヴェンダース。東京を舞台に撮影され、主演の役所広司さんが第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞したことでも注目を浴びている、最新作『PERFECT DAYS』がいよいよ公開を迎える。本作の種となったのが、渋谷区にある17か所の公共トイレを世界的な建築家やクリエイターがリニューアルする「THE TOKYO TOILET」というプロジェクト。発案者であるファーストリテイリング取締役の柳井康治さんが、高崎卓馬さんに相談を持ちかけたのが、長い旅の始まりだ。「いいトイレを作ったもののメンテナンスが大変で、みんなが大事に使うようになるにはどうすればいいだろう、という相談でした。かつて渋谷系と呼ばれたミュージシャンに曲を作ってもらう案から派生して、架空の映画のサウンドトラックにしたら面白いんじゃないかという話になって。そしたら柳井さんが、それなら本当に映画を作らないかと言い出したんです。存在しない映画のサントラだから、企画として面白いのに…」映画を作るのは簡単なことではないが、一度浮かんだアイデアに対する高揚感のほうが勝ってしまった。さらに監督候補に挙がったヴェンダースを、ふたりとも敬愛していたことが決め手となった。「ドキュメンタリーとフィクション、どちらも撮っている彼だからこそできる表現があると思ったので、“あなたじゃないとダメなんです”というラブレターを書きました。もし断りの手紙が来たとしても、それを額に入れて飾ってやるぞと思っていましたね(笑)」主人公の平山という男は、渋谷のトイレの清掃員で、押上の古いアパートに一人で暮らしている。早朝、近所の老女が掃除する竹ぼうきの音で目を覚まし、風変わりなデザインのトイレを隅々まで磨き上げ、文庫本を読みながら寝落ちするまで、傍からは同じことを繰り返す日々に見える。高崎さんは監督と共に、平山の人物像を立体的に作り上げていった。「どこで何を撮るのか、シナリオハンティングのためにヴィムが日本に来たとき、主人公の暮らしぶりや好きなものを、一問一答形式で質問攻めにされました。実際に街を歩いて撮影場所を探したりもしたのですが、最終日に『男の暮らしはわかったが、シナリオはどこにもない』と言われて焦りました。それでこの1週間、彼と話したり見たりしたことを思い出し、日本には“木漏れ日”という言葉があると伝えました。男の人生は木のように動かず、毎日変わらないけど少しずつ成長している。そんななかある出来事が起きて木が揺れ、木漏れ日を作るのだと」撮影期間は16日間。高崎さんがまず驚いたのは、主演の役所さんの変化だった。「現場に入ってきたときの顔が明らかに違ったんです。時間をかけてシナリオを読み込み、書かれていない部分を想像して、平山のことをずっと考えていたのでしょうが、細胞を入れ替えたのかと思うくらい別人になっていましたね」撮影現場でのヴェンダース監督の様子については、「懐の大きな映画の先生だった」と振り返る。「もっとアーティストらしく、感情に任せて撮るのかなと想像していたのですが、プロデューサー的でもあって、僕らの意見にも耳を傾けてチームを回していく人でした。彼は“マスターショット”と呼んでいたのですが、各シーンの最も大事な構図を考えて現場に臨んでいて、それが毎回とにかく美しく、真横で感動していました」完成した映画には日本に暮らす私たちがよく知る光景が映し出されているものの、ここではないどこかのような不思議な余韻を残す。「シナリオを作っているとき、ヴィムにどういうテーマなのか聞いたら、そういうことを考えちゃダメだって言われたんです。それが言葉にできるのだったら、映画を作る必要はない。映画でしか捕まえられないものにしないといけないんだって。作り終わってやっぱり思うのは、みんなが同じ感想でなくてもいいということ。絵や写真と一緒で、今日観て気づくこともあれば、1週間後、あるいは10年後に観て気づくこともある。しかも何かを感じることに正解も間違いもないのが、映画の一番いいところ。そういう作品になったかな、という気はしています」『PERFECT DAYS』トイレ清掃員として働きながら、音楽や本、休日に通う居酒屋、仕事の合間に見上げる木漏れ日などに喜びを感じている平山。ある日、思いがけない人が現れ、彼の心が揺れ動く。フィクションをドキュメントのように追う手法で、観終わったら“平山さん”に会いに行きたくなるはず。監督/ヴィム・ヴェンダース脚本/ヴィム・ヴェンダース、高崎卓馬出演/役所広司、中野有紗、柄本時生、アオイヤマダ、田中泯、三浦友和ほか12月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開。©2023 MASTER MIND Ltd.たかさき・たくまクリエイティブディレクター、小説家。電通グループ グロース・オフィサー。JR東日本「行くぜ、東北」など数々の広告キャンペーンを手がけ、2度のクリエイター・オブ・ザ・イヤーなど国内外の受賞多数。著書に小説『オートリバース』(中央公論新社)、絵本『まっくろ』(講談社)など。※『anan』2023年12月27日号より。写真・中島慶子取材、文・兵藤育子(by anan編集部)
2023年12月22日いよいよ今週末はクリスマスイブ。すでにいろいろ約束や予定が入っている人もいるかもしれませんが、自分の運気を知っておくと、より楽しく過ごせるはず。そこで今回は占い師の月風うさぎさんに、12月22日(金)~12月24日(日)の運勢と、最高の週末を過ごすためのアドバイスに教えてもらいました。おひつじ座3/21~4/19プチリッチが幸運のキーワード。クリスマスのごちそうやスイーツなど、ぜひ奮発しましょう。きっと出した金額以上の満足と喜びを得られて、ハッピーなウィークエンドになるはずです。プレゼント運も上昇中。欲しいものがあるなら、それとなくリクエストを。おうし座4/20~5/20いつになくパワフルに動けそうな予感です。こんなときはまたとないので、午前、午後、夜と3部構成でフルに予定を入れるのもおすすめ。目一杯楽しめて、充実感に満ちた週末になるでしょう。大切な人と過ごすなら、クリスマスイブである日曜日の夜がベスト。ふたご座5/21~6/21出足はボーっとしたり、やる気がわかなかったり、なかなかエンジンがかからないかもしれません。でも、日曜日になった途端パワーアップ!急に思い立っての遠出やイベント参加にもラッキーが。ノリよく行動しましょう。ラッキーカラーはラベンダー。かに座6/22~7/22今週末は突然の誘いが舞い込みやすくなっています。急な声がけにもすぐにOKできるよう、仕事やヤボ用は前倒しで進めて、心と時間に余裕を作っておくとよさそうです。土曜日はハプニングモード。特にスマホの充電と貴重品の管理はしっかりと。しし座7/23~8/22準備が大切な週末と言えます。パーティや忘年会を企画しているなら、連絡し忘れたことや買いそびれたものはないか、しっかり確認して不備を補っておきましょう。予定がない人は、一人の時間を満喫するほど開運効果が。読書や動画を楽しむのもジョイフルに過ごせそう。おとめ座8/23~9/22とびきり楽しく過ごせそうな今週末。心がけたいのは、笑顔でいること。少しぐらいイラっとすることがあってもニコニコしていれば、場の空気が自然と和むし、相手も恐縮せずに済むしでいいことづくめのはず。特別な席に出向くときは、ゴールドを身に着けておくと安心です。てんびん座9/23~10/23ファンタジーの世界に浸って、クリスマス気分を高めましょう。映画やアニメ、小説など、ジャンルはなんでもOK。シリーズ物を制覇するのも、楽しいひとときに。好きな人や気の合う仲間を誘えば、ドキドキやワクワク体験を共有できて、さらに絆が強まる期待も高め。さそり座10/24~11/22今週末はおしゃれに力を入れると幸せが舞い込みそうです。いつもは着ないデザインや色に挑戦するのもおすすめ。ネイルをしてもらったり、髪をセットしてもらったり、プロの手を借りるのもいいでしょう。短時間で素敵に変身できるうえ、シンデレラストーリーが動き出すサプライズギフトも。いて座11/23~12/21メリハリが肝心。土曜日の夜まではゆっくり過ごして英気をチャージ!日曜日は朝から目一杯楽しむプランが充実しそうです。金曜日や土曜日の昼間に仕事や用事が入っている場合でも、できるだけ早めに帰宅してパワーの温存を。長めの入浴と保湿ケアはヒーリング効果高めです。やぎ座12/22~1/19やぎ座の誕生日シーズンが始まる今週末は、星から素敵なギフトが届くかもしれません。特に土曜日はチャンスタイム。ビッグな依頼や嬉しい誘いに期待してください。自分にご褒美をあげるのもいいこと。ずっと欲しかったものをプレゼントすれば、“また頑張ろう”と決意も新たにできるはず。みずがめ座1/20~2/18アットホームなムードが高まる今週末は、家で家族や親しい人と過ごすひとときに、喜びや幸せがいっぱい。予定が合わないなら、電話やメールでやりするだけでも至福。心のこもった言葉のラリーを交わせるし、来年に向けての楽しい企画やプランがまとまるかもしれません。うお座2/19~3/20今週は社交運が高まり、にぎやかなウィークエンドになりそう。あなたにピッタリなのは、ムードメーカー役。楽しい話題やジョークで場を沸かせれば大いに盛り上がるし、“面白い人”と周囲からの人気や引きも爆上がり間違いなしです。クリスマスイブの日曜日は地元に感動が。©ivanko80/Adobe Stock©Liliya Kulianionak/shutterstock文・月風うさぎ
2023年12月22日「私は絶対不倫なんてしない」。そう信じている女性でも、思わぬきっかけで既婚者と恋に落ち、不倫の沼から抜け出せなくなってしまうことがあるのだとか…。今回は「不倫になんて興味がない」と思っていたのに、想定外の不倫にハマってしまった理由を聞いてきました。妻に対する優越感「社内イチのイケメンの先輩と不倫をしていたことがあります。先輩は社内恋愛で結婚したのですが、彼の妻も会社では有名な美女で、仕事もできる女性。もともと私は、既婚者の男性になんて全く興味はなかったのに、先輩から言い寄られた時に『あんなに完璧な奥さんがいるのに、私を求めてくれるんだ…』という優越感がたまりませんでした。それでどんどん不倫にハマっていったんです。最終的には妻にバレてしまい、彼と別れて私は転職することに…。本当に馬鹿なことをしたと思いますが、当時は不倫に夢中で、客観性を完全に失っていたと思います…」(マリ/28歳)不倫をしていると、妻に対する対抗心がどんどん加速していく女性も多いです。なかには「彼は妻よりも、自分を必要としてくれている」と勘違いしてしまう女性もいますが、不倫の時点で、彼にとっては妻のほうが大事だということ。目を覚ますべきです。既婚者だと知らなかった「立ち飲みバーで声をかけてきた男性。顔もタイプだし、スペックも良くて、話も意気投合。すぐに付き合うことになりました。付き合ってからもすごく順調で、どんどん好きになっていったんです。ところが付き合って半年くらいして、彼が実は既婚者であることがわかって…。別れたほうがいいと思ってはいたものの、彼のことが好きすぎて別れられず、しばらくズルズルと不倫を続けていました。既婚者なんて絶対好きにならないと思っていたので、想定外でした…」(奈緒/31歳)出会いの場には、独身のフリをした既婚男性が紛れていることがあります。不倫なんてしたくなかったのに、既婚男性に騙されてしまい、気づいた時には抜け出せないほど好きになってしまっていた…という女性の経験談をよく耳にします。当然悪いのは嘘をついた男性側ですが、騙されないようにするためには相手の素性がはっきりとわかるまで警戒心を持つことが必要かもしれません。知らない世界を見せてくれた「酔った勢いで、既婚者の男性と一線を越えてしまいました。それきりにするつもりだったのに、彼からグイグイ押されて、気づいたら定期的に会う関係に。今まで付き合ってきたのは同世代ばかりだったので、10歳年上の不倫相手がすごく大人に見えたんです。デートでの振る舞いも完璧だし、優しいし、知らない世界をたくさん見せてくれて、ハマってしまいました…」(紗英/29歳)特に相手が年上の場合にありがちなのが、不倫相手とのデートで、大人の男性ならではの振る舞いに心動かされたり、今まで経験したことのない世界を見せられてハマってしまうケース。魅力的に感じるかもしれませんが、既婚者の余裕に騙されないようにしましょう。「自分は絶対不倫をしないと思っていたのに、想定外の不倫にハマってしまった理由」を紹介しました。自分は不倫とは無縁だと思っていたはずが、ふとしたことがきっかけで既婚者と恋に落ち、不倫をやめられなくなるパターンは意外と多いようです。せっかく恋愛をするのなら、幸せになれる相手を選びたいですよね。誘惑には絶対に負けないようにしたいものです。©Pixel-Shot/Adobe文・小泉幸
2023年12月21日12月14日、第170回芥川賞と直木賞の候補作品が発表!加藤シゲアキさんの最新書き下ろし長編小説『なれのはて』が、前作『オルタネート』に続き2度目となる直木賞候補作品となり注目を集めています。ここでは、発表当日に行われた会見の様子をお届け。一報を聞いた時の感想から、今作で取り上げた“戦争”というテーマに対する真摯な想いまでをレポートします。「自分でもよくやったなと思う自信作です」前作が直木賞候補作品に選ばれた3年前と同様、報道陣からの拍手とカメラのフラッシュに迎えられて記者会見場に姿を表した加藤さん。堂々としながらも、時に少しはにかんだような表情を見せる姿が印象的だ。一報を聞いた時の心境を尋ねられると、「素直にすごく嬉しかったです。前作の『オルタネート』に続き2作連続で直木賞候補にしていただけることは大変光栄ですし、何より、家族や編集の方々など、皆さんが喜んでくださって。さすが直木賞だと、その力を改めて感じました」。加えて、「ホッとしました」と、再び候補に選ばれたことに安堵した気持ちものぞかせる。候補作に選ばれたことを知ったのは、NEWSで行う東京ドーム公演のリハーサル中だったそう。「マネージャーに呼ばれ、電話で聞きました。僕が急に抜けたものですから、メンバーの小山慶一郎という男は勘がいいので、『何かに選ばれた?』と(笑)。2人とも喜んでくれました」『なれのはて』は、一人のテレビ局員が作者不明の一枚の「絵」を追いかけるうち、とある一族の「業」にたどり着くというミステリー作品。「一読者として、30代半ばの本が好きな男として、自分が読んで楽しめるものを。また、自分が書かなくてはいけないものがあるのではないかとも。僕個人に向けて書くところに意識を持って作品に取り掛かりました」“書かなくてはいけないもの”の一つが、加藤さんのルーツがある秋田で実際に起こり、加藤さんの祖母が経験した土崎空襲、そして戦争である。「戦争というものについて向き合わなければいけないという意識が、30代になってから、なんとなくあって。同世代の作家でも戦争を扱う方が増えてきましたが、おそらく全体的な意識の共有みたいなものが、ずっとあったんだと思います。戦争を扱うことで、自分自身、戦争というものはなぜ起きるのか、繰り返されるのかということも知りたかったですし。また、土崎空襲というものを知った以上は書かなければいけないなと思ったんです」さらに、「祖母から空襲や戦後の話を聞いて、やっぱり、こうしたことを書いて伝えていくことは大事だし、他の方の戦争体験を聞いたことだけでもこの作品を書いた意味はあったと思いました」と強い想いを語った。構想から完成まで約3年。でも、「大変だったこともたくさんありますが、いま振り返ってみると本当にあっという間でした。見えない何かに書かされているような感覚がすごくあって。自分でもよくやったなと思う自信作です」と胸を張る。実際、今作は発売前重版になるなど大きな話題を呼んでいる。それについては、「書店員さんや読者の方の口コミですごく話題にしてくださって。結果、重版に繋がったんだと思います」と感謝の気持ちを述べた。また、記者から若い方へのメッセージを尋ねられると、次のように答えた。「僕は読書や本屋さんが大好きですが、誰しもが必ず本を読まなければいけない、とは思っていない」「ただ、本でしか救われないことや、本だから癒されること、本だからできることがたくさんあって。もし、まだ本を読んだことがない人や、本を読むのが苦手だと思っている人がいるとしたら、そういう方にこそ『なれのはて』を読んでほしいです」2012年の作家デビューから約11年。「書いている時間は孤独です。苦しいことが絶対的に多いんですけど、本という形になることで僕自身は結果的に救われてきたと思います」と、作品と向き合うことの喜びを語る加藤さん。直木賞の発表は2024年1月17日に開催予定だが、嬉しい結果となることを期待したい。写真・幸喜ひかり 取材・文 重信 綾
2023年12月21日何か起きてから「こうすれば良かった」「こうなると知っていたら気をつけたのに」と悔しい思いをしないように、あらかじめ注意ポイントを把握しておきましょう!今回は、「2024年上半期に気をつけたい要注意ポイント」を星座別にまとめました。ぜひ参考にしてみてください。おひつじ座(3月21日~4月19日生まれ)おひつじ座は優れた瞬発力を持ち、スピード感を持って物事を進めていくタイプ。じっくり熟考するのはあまり得意ではないかもしれませんが、2024年上半期は計画や準備などをしてから動いた方がうまくいくことが多そうです。「立ち止まってでもキチンと考えた方がいい」そんな思考のクセをつけると、仕事も恋愛もスムーズに展開するはず。遠回りをしているようで、実は最短距離を進むことになるでしょう。特に、お金に関しては軽率な判断をくださないこと。大きなお金が動く場面では慎重に考え、信頼できる人にアドバイスをもらいながら決めると良さそうです。おうし座(4月20日~5月20日生まれ)2024年上半期は羽化した蝶が美しく姿を変えるように、ひと皮むけた自分と出会う時期になるでしょう。人によっては2023年から続く流れを引き継ぐかもしれませんが、いずれにしても、おうし座にとっては大きな人生の節目となるはず。意識の書き換えや環境を変えることには前向きになると良さそうです。おうし座は変化に対してあまり積極的ではない面があります。現状維持と改革だったら前者を好み、いったん安定したものはできるだけ変えたくないと思うはず。だからこそ、2024年上半期は心を柔軟に。臨機応変なスタンスを取ることでチャンスをつかみやすくなるでしょう。「変わらないともったいない」と考えるくらいがちょうど良いかもしれません。ふたご座(5月21日~6月21日生まれ)2024年上半期は新しいサイクルが始まる時期です。幸せという畑を耕し、種をまいて成長を見守ることになるでしょう。挑戦を続けていたことにやっと結果が出たり、あたためていた計画を実行する準備が整ったりするはず。ただ、特に何もやりたいことがない場合はせっかくの幸運期をスルーしてしまうかもしれません。仕事でも恋愛でも、自分がどこに向かっているかはキチンと把握すると良さそうです。ただ漠然と毎日を過ごしていると、目の前にチャンスがあっても気づかず通り過ぎてしまうでしょう。2024年は年初めにしっかり自分と向き合い目標を立てることが大切。目指すべきゴールがあるかないかで春以降の展開が大きく変わるはずです。かに座(6月22日~7月22日生まれ)かに座は慎重で警戒心が強いタイプですが、2024年はあまり自分の殻にこもらない方がいいでしょう。チャンスは「集団の中」「仲間づくり」にあるので、積極的に人の輪に入っていくと良さそう。人と関わり言葉を交わすなかで未来の展望が見えたり、新しい目標が定まったりするはずです。また、仕事でも恋愛でも、最悪のパターンを考えすぎないようにしましょう。リスクヘッジは大切ですが、ネガティブ思考がクセになって思いっきり動けなくなるかもしれません。それよりは「どうにかなるさ」と楽観的になる部分があった方がうまくいくはず。迷いなく足踏みをしないでグングン前に進んでいけそうです。しし座(7月23日~8月22日生まれ)「やり遂げること」と「やるからには成功を狙うこと」を大切に。2024年上半期は本気で挑むミッションがあるでしょう。それは、2023年から続く課題かもしれませんが、しっかり結果を出して次の展開につなげる必要があります。仕事や社会的にアピールしたいことでは甘えずに気合を入れると良さそうです。そうすると、春を迎えるころには自分を応援してくれる人や協力者が現れるはず。動きやすくなるだけでなく、自分一人では思いつかなかった展開が見えてくるかもしれません。仲間がいることでもっと先へ、より高いところを目指せるようになるでしょう。それだけに、仕事とプライベートの優先順位は常に慎重に見極めると良さそうです。おとめ座(8月23日~9月22日生まれ)「わからない」「知らない」という状況をおそれず受け入れてください。2024年上半期は未知の世界に飛び込むことで選択肢の幅がグンと広がるでしょう。この半年は、詳しくないからこそ積極的に知ろうとするスタンスを心がけると良さそうです。そして、単に未知の世界を垣間見るだけでなく、知識やスキルとして身に着けることも検討するといいかもしれません。ステップアップや自分磨きは積極的に。「私はこのままでいい」ではなく、さらに上を目指してブラッシュアップさせるといいでしょう。甘えない気持ちがいっそう魅力的な自分を作るはずです。てんびん座(9月23日~10月23日生まれ)2024年上半期はものの価値を正しく見極めることを試される時期だと言えます。この半年でさまざまな提案やアドバイス、紹介、引継ぎ、プレゼントなどがあるでしょうが、それらの中から「今の自分に本当に必要なもの」を見極めてください。なかには怪しい儲け話も混じっているので惑わされないように。あるいは、とてもうれしいオファーを受けても、「私にできるだろうか?」と不安になるかもしれません。力不足を感じるときは、ガッカリするより成長のタイミングが来たと喜んで。今すぐは難しくても、自分を磨いて実力をつけたならそれほど経たないうちに周囲の希望に応えられるようになるでしょう。さそり座(10月24日~11月22日生まれ)さそり座は自分のポリシーをしっかり持つタイプで他人の影響を受けないところがありますが、2024年上半期は大切な人に心を揺さぶられる場面があるでしょう。価値観や生き方が変わるほどの影響を受け取るかもしれません。この半年に「絶対」はないと思って柔軟に構えると良さそうです。「変わりたくない」そんなこだわりに執着すれば、せっかくのチャンスも幸せも逃げて行ってしまうでしょう。大切な人の話は耳だけでなく、心でしっかり聞き取ることが重要です。特に、自分にはない考え方に触れたときは、「私は違うから」と反射的に判断しないこと。いったん自分の中に取り込んでじっくり見極めると新しい気づきがあるはずです。いて座(11月23日~12月21日生まれ)2024年上半期は春以降に視界がパッとひらけるように感じるでしょう。それまでは身近なことにとらわれて意識が内に向いていても、新しい出会いや人との関わりに心が動かされるはず。価値観が変わるほど打ち解けて、かけがえのない愛や信頼をはぐくむことになりそうです。ただ、そんな運命の出会いを果たすためには心を整えて身辺整理をする必要があります。新しい展開を受け入れるための準備をしなければいけないでしょう。自分のことで手一杯で心に余裕がないと、目の前に人生のキーパーソンがいても気づけないはず。身の周りで片付けるべきことがあるなら早めに手をつけた方が良さそうです。やぎ座(12月22日~1月19日生まれ)2024年上半期のターニングポイントは1月中に訪れるでしょう。情熱を湧き上がらせるもの・人と関わり合うことで新しい自分に出会うはず。普段はあまり目を向けることがない方面が気になるかもしれませんし、意外なものにのめり込むかもしれません。少し戸惑っても心のままに進むと良さそうです。「前の自分だったらこんな選択はしない」そう感じても過去にとらわれないように。2024年上半期は新しい価値観でそれまでとは違う道を開拓していく時期になります。あらゆる方面に可能性を感じて、もっと自由に心を開放するといいでしょう。好奇心を満たす刺激的な時間がすごせるはずです。みずがめ座(1月20日~2月18日生まれ)年明け早々に価値観が変わる場面があるでしょう。絶対に譲れないと思うポイントにそこまで執着しなくなったり、これまでとは違うアイデンティティを確立したりするはず。理想の自分や理想の人生が変わって、日々の生活においても細々とした変化が現れそうです。2024年は「自分はこういうキャラだから」「前はこうだったから今回も同じで」という考えは手放して。何についても新鮮な気持ちで自問自答することが大切です。また、以前とはまったく違う判断をしたとしても、あるいは真逆のものを好んだとしても、「これが今の自分」としっかり受け止めるようにしましょう。うお座(2月19日~3月20日生まれ)もし、2023年に苦戦したことや出なかった答えがある場合、2024年上半期も大事な課題として向き合うことになるでしょう。周囲に意見は求めても、最終的には自分で考えて自分で決めなければいけないはず。仕事や恋愛で重要な決断をくだす場面があるかもしれません。ただ、2023年とは違って「前にも似た状況があったから」とスムーズに判断できたり、気づけば度胸がついて迷うことが減ったりするようです。あるいは、大変な出来事に直面しても「これを乗り越えたらこんなメリットがある」と先が見越せるようになるでしょう。自分を取り囲む環境はそれほど変わっていなくても、心はだいぶ強くなるはずです。沙木貴咲占い師/ライター。西洋占星術・数秘術・タロットカードを使いながらも、スピリチュアルに依らない現実的な解釈が特徴的。©maryviolet/Adobe Stock ©Wayhome Studio/Adobe Stock文・沙木貴咲
2023年12月21日イベントが多い年末年始は、食生活や生活リズムが乱れてストレスもたまりがち。気づけばぽってりお腹に…なんて人が続出するシーズンでもあります。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、心身のバランスを整え、ダイエットにもつながる食事と、危険なNG習慣を教えてくれます!年末年始のストレスから太り気味の人はいませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 245忙しく、忘年会もあり、クリスマスもあり、大晦日もあり、盛りだくさんな1か月ですよね。そろそろストレスがたまってきていませんか?ここで、ちょっと深呼吸をしましょう。息をつく間もなくあれこれ考え、動き、スケジュールを埋めていく人も多いと思います。ストレスに強い人でも、気が付かないうちにリラックスを求めていることもあるのではないでしょうか。リラックスしたいときに、簡単にできる方法として、甘いスイーツを食べたり、甘いカフェラテを飲んだりすることってありますよね。ホッと一息つくと殺伐としていた日常にも一瞬だけ華やぎを取り戻すことができ、再び頑張ることができます。ただ、これに頼りすぎていると、ここぞというときに眠気がやってきたり、持久力がなくなったりしてしまうこともあるかもしれません。さらには、太ってしまうということもありますよね。冬はただでさえ、食べたり飲んだりする機会が増えるので、太りやすい時です。だからといって、運動量も増やしたくはないので、行動一つひとつに気をつけなければならないですよね。ということで、今週はストレス太りを予防する食薬習慣を紹介していきます。今週は、ストレス太り対策のための食薬習慣仲のいい人に「ちょっと太った?」といわれたり、冬服でお腹やお尻の周りが隠れることを嬉しく思ったりすることはないでしょうか。「春になる前にダイエットしたらいいよね」と開き直っている人は注意です。そう簡単に、痩せないからです。冬は、運動量が減り、食べる量が増えることで太ります。つまり、脂肪が増え、筋肉量が減り、痩せにくい体形になるからです。そこで、ご自身の生活を見直してみましょう。集中できないとき、イライラしたとき、眠気が強いときなどに甘いものに頼ってはいませんか?今の時期は、濃厚なクリーム系やチョコレート系などの季節限定スイーツも増えています。誘惑が多いですよね。漢方医学では、ストレスに強くなるために『肝』を強化し、代謝を上げていくためには『気』を補うことが必要だと考えます。ということで、『肝』の働きを強化し『気』の巡りを促し、『気』を補う食薬習慣が大切です。今週食べるとよい食材は【ベリービネガードリンク】です。逆にNGな習慣は、【甘いカフェラテ】です。食薬ごはん【ベリービネガードリンク】漢方医学では、「気」の巡りを促し、ストレス解消に役立つとされるお酢。血糖値の上昇を抑えることで、心の安定やダイエットにつながったり、消化を助け栄養の吸収を助けたり、便通をうながしたり、内臓脂肪の燃焼に役立ったり、疲労回復につながったりします。抗酸化作用が高く、疲れ目対策やストレスケア、美肌にも役立つビタミンCやアントシアニンを豊富に含むベリー系を合わせて、手軽にベリービネガーを作りましょう。ミックスベリーやブルーベリー、イチゴなどはコンビニやスーパーの冷凍コーナーに売っていますよ。<材料>冷凍ミックスベリー110g(1袋)酢100ml蜂蜜50gくらい水お好みで<作り方>清潔な容器に材料を入れ、全体になじませる。1時間以上おいたら、お水や炭酸水で割ってお召し上がりください。3~4日するとより味がなじみます。NG行動【甘いカフェラテ】カフェラテやカフェオレには、糖質や脂質が多く含まれています。ちなみに、カフェラテ1杯には、約10g程度の糖質が含まれていることがあります。ちょっと休憩と思い、カフェラテとクッキーやビスケットをつまんでいると、糖質やカロリーの摂取量がいつもの食事に上乗せされる形になるので、習慣化すると当然太ってしまいますよね。とくに、今の時期から1月にかけては食べ癖がつきやすい時期です。なるべく、習慣化しないようにしていきたいですね。年末年始は、数か月ぶり、1年ぶりなど久しぶりに会う人が増えますよね。ベストコンディションの心と体と外見をもって楽しめるように、日ごろからできることは取り入れていきましょうね。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。※1農林水産省サイト「アツアツな飲み物にご注意!」Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©autumnn/Adobe Stock文・大久保愛
2023年12月21日どんな人にも、大なり小なり悩みがあるもの。悩む理由を知っていれば、恐れの気持ちを抑えられるかもしれません。あなたの未来に起こる不安を、ほんの少し先取りしておきましょう。今回は、イラストが何に見えるかにより「あなたの2024年の悩み」がわかる心理テストをご紹介します。Q.下のイラストが何に見えますか? 次のうち、最も近いものを一つ選んでください。A:唇B:鳥C:顔D:ハートマークあなたはどれを選びましたか?さっそく結果を見てみましょう。この心理テストでわかるのは?「あなたの2024年の悩み」深層心理において“どのような見え方もできるイラスト”は、あなた自身の不安の種を意味しています。そして何に見えたかは、近い未来にどのような形で現実化するかを暗示するもの。そのため、選んだ選択肢により「あなたの2024年の悩み」を導き出すことができるのです。A:「唇」を選んだあなた……こだわりの強さによってつまずく2024年のあなたは、こだわりが原因でつまずいてしまいそう。物事に捉われて周囲が見えなくなり、悩んでしまうことがあるかもしれません。集中するのは良いことですが、一歩間違えれば無意味な活動や執着心に拍車をかけてしまうことも。他人と好みが違うこともあるでしょう。お互いが持っているものを並べて活用すれば、どんなタスクも驚くほど簡単に処理できるはず。ムキになって一人で挑まずに、仲間や味方と一緒に気楽に構えて取り組めば勝機は見えてきますよ。B:「鳥」を選んだあなた……先行きが見えず不安になる2024年は経験したことのない分野の開拓を求められ、先行きの見えない展開に悩んでしまいそうです。重要人物から評価されないことで、認められていないような気分になるかもしれませんが、実はそれこそ成長の機会。自分の得意分野を改めて再確認すれば、巻き返しができるはずです。得意分野がわからないときは、気の置けない人と一緒に過ごしてヒントをもらいましょう。自分の価値がわかれば周囲の顔色をうかがうこともなくなり、成りゆきに任せるだけでうまくいくはずです。C:「顔」を選んだあなた……思わぬミスで足元をすくわれる2024年はこれまでやってきたことの点検が必要になる時期と言えます。計画に見落としはないか、約束はちゃんと守れているかをきちんと確認しないと、思わぬ落とし穴にハマって悩んでしまいそう。予定には変更がつきものですが、過信しすぎると大きなミスにつながりかねません。また、この時期は初心に帰ることを意識して、自分の“使命”を思い出してみてください。過去を思うことで、忘れかけていた情熱が再燃するはず。自分の中の深い部分に焦点を当てると、やりがいを見いだせるでしょう。D:「ハートマーク」を選んだあなた……過度な期待がプレッシャーになる2024年は周囲から期待される反面、そのプレッシャーに押しつぶされてしまいそう。あなたは真面目なところがあるので必死に応えようとした結果、どこかで限界を迎えるかもしれません。周りの意見すべてに応えようとすると、あなた自身が悩んで苦しむことになりそうです。周囲に振り回されないよう、自分の中にしっかりと軸を持つことを心がけてみて。あなたが芯のある対応をしていれば、自ずと周囲との摩擦も減っていくはずです。おわりに楽しいことばかりでは、人は成長することはできないと言えます。悩ましいことや苦しみがあるからこそ、そこから抜け出そうともがくことで成長できるのでしょう。ある意味、悩みはあなたに与えられた天からのギフトとも言えるかもしれません。脇田尚揮/占い・心理テストクリエーター株式会社ヒューマン・ライフ出版代表取締役社長、企業占術鑑定士、大学講師、秀心寺住職。©YuliaRafael Nazaryan/Adobe Stock文・脇田尚揮
2023年12月21日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、お坊ちゃん育ちの彼氏との「格差交際」にモヤモヤしている25歳女性のお悩み。三松先生が、見過ごしてはいけない大切なことを教えてくれます!遥香(25歳)、苦労レスのお坊ちゃま彼氏にざわつく【レスなひとびと】vol. 226自転車で3キロ先の食品会社まで通勤する遥香。天気がいい日は気持ちがいい。地元就職は、都会みたいに刺激はないけど、安定した生活で貯金もできるから最高。機嫌よく大好きなハリー・スタイルズを聴きながら走っていたら、後ろから車の音。狭い道だったので端っこに寄ろうとしたら…ガッコーン!段差にバランスを失って転んでしまった。土手の草の上でよかった。だが左手首に激痛。やばい。折れたか。車から降りてきた青年が、申し訳なさそうに頭を下げながら遥香に手を貸す。「ごめんなさい。僕の不注意で」「いえいえ。こっちが勝手にバランス崩してこけたんですー」「捻挫か折れてるかわからないから、駅前の整形外科までお送りします。乗って」断ったものの、たしかに骨折は怖いので自転車を土手に停めて、病院に連れて行ってもらった。結果、捻挫だから大丈夫。貼り薬をもらうだけでよかった。その青年がロビーでずっと待っていて、名刺をくれた。「僕のせいなので、治るまで病院代出しますので」“御堂丸産業御堂丸晃久MIDOUMARUAKIHISA”えええ!地元で材木屋やガソリンスタンドやコンビニなんかを手掛けてる地主のボンボンじゃないか。遥香は恐縮するが、いったん連絡先を交換した。それからは、怪我の様子を聞くために晃久から頻繁に連絡が入り、治りかけたころ食事に誘われる。「まじで?これって花より男子のリアル版ってこと?」災い転じての彼氏の出現に遥香は軽くバンザイ。楽しいデートが続く恋愛初期段階。ハッピー遥香は「地元就職、正解だあ」と母や友達と嬉しさを分かち合った。しかし。生まれながらのお坊ちゃん育ちの晃久にだんだん違和感を感じるように。たとえば、ピクニックでスニーカーに泥水がついて汚れたら慌てて車で近くの靴屋に駆け込み、新品購入。汚れたのは店員に「捨てといて」とクール顔。「ええ?ナイキのたっかいやつ、捨てる?洗えばいいじゃない」…とは言えない。飲食店ではメニューの一番高いやつから順にオーダー。そして従業員にタメ口。「済んだ皿は即刻下げてよ」的な。「そんな上から目線、失礼だよ」…とは言えない。スマホやタブレットで新機種が出ると即日購入。「まだ全然使えますよね、あと1年使えば下取りで得する」…とは言えない。問題はベッドだ。ベッドに全裸で寝そべって、なんもしない。遥香に「好きに動いていいよ」の発言。最初はとまどったが、5回したら慣れた。なんとか我慢できる。決定的に無理ではないけど、晃久との恋愛継続はありなのか。【三松さんからのコメント】平等を謳う時代ですが“格差婚”については、ネットニュースでもしばしば流れてきます。人気女優さんとまだ売れてない俳優さんの例などです。一般世間でもそれらしき結婚はたーくさんあります。お家柄、親の資産、当事者のステイタスや収入、外見…そんなもん上下あるの?というようなものも見方によっては格差婚。格差の定義は、ひとによって作られる。もちろんうまくいくカップルもあれば、下とされてる側がいたたまれなくなって離婚のケースもあり。遥香さんの“格差交際”、今はまだ遥香さんのザワツキ程度の問題ですが、もし結婚したり、子どもができたりすると彼のご家族がアレコレ介入する可能性はかなり高し。嫁姑問題も起こりやすいってのがわたしの実感です。それに、現在の遥香さんの「これってあり?」の彼の言動。かなりやばくないですか。苦労知らずの坊ちゃんにありがちと見過ごしてはダメです。苦労知らずでも礼儀やマナーを守る、謙虚なぼっちゃまもいるのですから!苦労の量ではなく、気質の問題かと。遥香さんが言いにくいという関係性もダメです。彼に嫌われたくないから言わないのか。彼が資産家だからしょうがないとあきらめてるのか。そんなパワーバランスは不健全恋愛です。気になる点は言い合う関係性を構築しなければ今後うまくいかない。まずはなぜ言えないのか理由を洗い出してくださいね。「格差恋愛、花男(はなだん)みたいな恋をめざそう。卑屈にならず、気高い心持ちで相手に向き合うのだ」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©fizkes/Adobe Stock文・三松真由美
2023年12月21日『ミッドサマー』や『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』などの話題作を次々と世に送り出し、現在の映画界でもっとも勢いがある映画製作・配給会社と言われている「A24」。そこで今回は、日本初公開となる11作品をスクリーンで楽しめる特集上映「A24の知られざる映画たち presented by U-NEXT」のなかからオススメの1本をご紹介します。『ショーイング・アップ』【映画、ときどき私】 vol. 625美術学校に勤める彫刻家のリジーは、間近に控えた個展に向けて作品の制作に追われる日々を送っていた。ところが、大家で隣人でもある芸術家のジョーはお湯が出ないまま修理をしてくれず、家に迷い込んだ鳩の世話まですることになり、思うようにいかない。リジーは創作に集中できないまま、それでも一生懸命に毎日を過ごしていくことに…。昨年のカンヌ国際映画祭のコンペティション部門出品で高く評価されたのち、今年4月に全米で公開された本作。今回は制作秘話などについて、こちらの方にお話をうかがってきました。ケリー・ライカート監督アメリカの“インディーズ映画の至宝”と称され、活躍を続けているライカート監督(写真・左)。12月22日に日本で公開を迎える『ファースト・カウ』に引き続き、本作ではA24と2度目のタッグを組んでいます。そこで、監督から見たA24の魅力や創作活動の原動力、そして女性監督としての苦労を乗り越えてきた秘訣などについて語っていただきました。―舞台となるのは、監督が住んでいるコミュニティでもあるそうですが、モデルとなっている方がいるのでしょうか。監督特定の誰かの話を映画にしたわけではなく、自分たちが知っている多くのアーティストからさまざまなインスピレーションをもらいました。ただ、主人公の隣人であるジョーが大家という設定は、カナダの画家エミリー・カーの経験がもとになっています。というのも、実は最初は彼女の伝記を作ろうとしていたことがあり、大家として収入を得ていた経験があったことを本で読んで知っていたからです。彼女は絵を描く時間を取るために大家になることを選んだのですが、実際は住人の方々からいろんなお願いをされることが多く、全然絵を描く時間が取れなかったとか。そういった失敗談から、本作は日常生活と創作活動のバランスについての物語になりました。―タイトルの『ショーイング・アップ』には、どのような思いが込められていますか?監督まずは、友人や誰かが自分を必要としているとき、そこに「現れる」という意味があります。それから作品づくりをするアーティストにとっては、日々作業台に「向き合う」という意味にもなると思って付けました。こんなにも作り手の願いを叶えてくれるスタジオはない―主演のミシェル・ウィリアムズさんが素晴らしかったですが、ご一緒されるのは4度目となります。現場での様子や監督から見た魅力について、お聞かせください。監督今回、ミシェルとはキャラクターを一緒に模索していくような感覚がありました。そのうえで、彼女は役作りとして実際のアーティストと一緒に時間を過ごして準備をしてくれたり、劇中のアパートで実際に生活をしてみたり、自分の手で作品を作ってくれたりしています。ミシェルといえば、新しいことにトライしたい気持ちが強い方でもありますが、お互いのことをよく知っているからこそ、リスクがあってもいろんな挑戦ができました。天候や共演者が変わるだけでも違ったことを提案してくれますし、さまざまなアイデアも出してくれるので、本当に信頼できる俳優ですね。単純な作業でさえ、ミシェルの手にかかれば絶対に素敵なものになるという安心感もあったほどです。―おふたりの間に長年の信頼があったからこそ、生まれた作品とも言えそうですね。そして、本作を語るうえで欠かせない存在となるのがA24ですが、2作続けてお仕事をされてみていかがでしたか?監督私たちにプレッシャーを与えることなく辛抱強く待ってくださり、これ以上ないほどのサポートをしてくれました。昔から一緒に仕事をしてきた方が何名かいるというのもありますが、とてもいい関係を育ませていただいているので、これからも続いていったらいいなと思っています。こんなにも作り手の願いを叶えてくれるスタジオは、なかなかありませんからね。―ちなみに、A24の作品で監督が好きな作品があれば、教えてください。監督たくさんあって選ぶのが難しいですね…。でも、1本だけ挙げるとすれば、『ムーンライト』です。監督のバリー・ジェンキンスと同じく私もマイアミ出身ですが、彼のような方法で撮影されたマイアミを見たことがありませんでしたから。本当に美しい映画だと思っています。動物たちは私たちの“オブザーバー”でもある―監督の作品は、動物が多く登場する傾向にあり、本作でも鳩などの動物が印象的に出てきます。どういった意図で動物を起用されていますか?監督今回の鳩についてはそこまで深い意味を持たせているわけではなく、リジーとジョーが生活でお互いに関与するきっかけにしたくて入れました。といっても動物を撮影するのは難しいので、本当は避けたいといつも思っているんですよ。ただ、言葉を話さない動物たちとコミュニケーションすることでキャラクターが人間との関係では見せない側面を露わにするので、そこを映したくて登場させているところはあるのかなと。ある意味、動物たちは私たちの“オブザーバー”と言えるのかもしれませんね。―なるほど。本作ではリジーが抱えるフラストレーションについても描かれていますが、それが創作活動のモチベーションを上げている部分もあるように感じました。では、監督にとってインスピレーションの源は何ですか?監督私も若い頃は、リジーのように悩みやフラストレーションが原動力になっていた部分もありました。いまはだいぶ状況も変わりましたが、当時は男性監督たちと同じように女性が映画を作れないことがよくありましたからね。あと、映画づくりというのは、長い時間をかけてパズルを組み合わせていくような作業なので、その過程で見たり聞いたりすることが自分の気持ちに火をつけてくれることも。そういった一つ一つが大事だと考えています。大事なのは、自分を信じる気持ち―思うように映画が作れなかった時期もあったようですが、どのようにしてその壁を乗り越えて、自分なりの道を切り拓いていかれたのでしょうか。監督私は長編の1作目と2作目の間に、12年ほど間が空いてしまったのですが、その間もつねに映画のことを考え、小さい作品でも撮り続けていました。それは、長編が撮れるチャンスがやってきたときにその機会を逃さないように、時間を無駄にしてはいけないと考えていたからです。結果的に時間はかかりましたが、いつでもできる準備が整っていたおかげで次の扉を開くことができました。あと、大事なのは、自分を信じる気持ち。「自分が目指すゴールには価値があるんだ」と勇気を持って進むことが大切だと考えています。ちなみに、これは長年教える立場にいて感じていることですが、「自分のアイデアは素晴らしいから映画にすべきだ!」という姿勢で来ることが多いのは若い男性。それに対して、若い女性はどちらかというと「まだ周りに認められていないから…」と不安そうにしている傾向があると感じています。―男女でそのような違いあるのは興味深いですね。監督でも、若い頃なんて誰だって自信がない人が大半ですよね。「成功するまで、うまくいっているフリをしろ」という言葉が英語にありますが、まさにその通りだなと思っています。待っているだけで「あなたのしようとしていることは価値がありますよ」なんて誰かが言ってくれるわけではないので、年齢に関係なく自分を信じるしかないですよね。日本では、人との輪を大事にしていると感じた―確かに、その通りですね。話は変わりますが、監督は今年の東京国際映画祭に参加するために来日されていましたが、日本で印象に残っていることがあれば教えてください。監督10日間しか滞在できませんでしたが、日本のことは映画を通して30年以上見てきたのですべてが刺激的でした。建築や庭は美しいですし、東京の地下鉄はアメリカの映画館よりも静かだと感じたくらい(笑)。みなさん親切なので、言葉がわからない国で迷子になるなら、日本より最高の場所はないですよね。それと、自己中心的なところが多いアメリカに比べると、人との輪を大事にしている印象ですし、日本のみなさんがしていることには合点がいくことが多いとも思いました。「なんでアメリカではしていないんだろう?」と何度も考えてしまったほどです。あとは、銃社会ではない場所で生きることがどれだけ素晴らしいのかを改めて実感しました。―それでは最後に、日本の観客に向けてメッセージをお願いします。監督自分の作品がほかの国の方々にどのように観られているのかはあまり知ることができないので、とても気になっているところです。それだけにこの作品をみなさんに観ていただけることは本当にうれしく、夢のようなことだと思っています。A24ならではの作品が続々登場!家族や友人との複雑な人間関係を繊細に描いて共感を呼ぶ本作をはじめ、A24が放つ最新作が一挙に堪能できる今回の特集上映。ヒューマンドラマやコメディ、ミステリー、ドキュメンタリーといった幅広いジャンルのなかから、新たなお気に入りの1本を探してみては?取材、文・志村昌美目が離せない予告編はこちら!作品情報「A24の知られざる映画たち presented by U-NEXT」12月22日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町・渋谷ほかにて4週間限定ロードショー2024年1月26日(金)よりU-NEXTにて独占配信配給:U-NEXT(c) 2022 CRAZED GLAZE, LLC. All Rights Reserved.
2023年12月21日玖美さん(仮名・28歳)の職場には、妻から激しい束縛を受ける角谷さん(仮名)という上司がいました。角谷さんに同情した玖美さんは、次第に角谷さんへの好意が芽生え、出張先で関係を持ってしまったそう。その日から束縛妻の目を盗んで密会していた二人は、いったいどのような結末を迎えたのでしょうか。出張と偽って密会を重ねる「出張先で上司の角谷さんと関係を持って以来、私たちは密かに交際を続けていました。といっても、角谷さんの妻が厳しく目を光らせているので、二人っきりになれるのは仕事終わりのわずかな時間だけでした。ときには、出張だと妻に嘘をついてもらって密会をしたこともあります。角谷さんいわく、日帰り出張であればさほど制限されず、少しなら帰りが遅くなっても大丈夫とのことでした。それでも、一緒にいられるのは2~3時間程度でしたね。そうやって限られた時間を有効に使っていたんですが、ある日突然、私たちの関係に幕切れが訪れました」妻から突然の電話「嘘の日帰り出張をでっちあげて、角谷さんとホテルで過ごしていたとき、角谷さんのスマホに妻から着信が。嫌な予感がしましたが、角谷さんは出ないわけにもいかないので応答しました。会話を続けるうちに角谷さんの声のトーンがどんどん低くなっていき、私は出張だと嘘をついたことがバレたんだなと思いました。どうやら、出張の回数が多いと感じた妻が会社に問い合わせ、嘘が発覚したようです。すると突然、“妻が話したいと言っている”と言って、角谷さんが私にスマホを渡してきました」不倫相手の妻から呼び出され…「激しく罵られるかと思って構えていたものの、妻は意外と冷静な口調でした。淡々と何かを言われたのですが、私はかなり動揺していたので何も頭に入ってこず、ただ“はい”と返事を繰り返すことしかできませんでしたね。最後に“一度、二人で会って話をしましょう”と言われ、私は我に返って指定された場所と時間をメモしました。その日の記憶はおぼろげで、どうやって角谷さんと別れてどうやって帰ったのか、ハッキリと覚えていません。そして週末、角谷さんの妻と会う約束をした日がやってきました。彼があれほど恐れている妻です。もしかしたら刺されるかもしれない……なんて恐怖心を抱きつつも、意を決して指定されたカフェに向かいました」束縛妻から提示された条件「角谷さんの妻は強そうなイメージを持っていましたが、実際に対峙すると、小柄で一見おとなしそうな女性でした。私が挨拶をして謝罪の言葉を口にすると、“単刀直入に言いますね”と遮られました。そして間髪を入れず、冷たい口調で“会社を辞めてもらえませんか?”と言われたんです。やはり、角谷さんとはもう会ってほしくないとのことで、そうなると会社を辞めるという選択しかないだろうと。“この条件を飲んでくれるのなら、会社にも伝えないし、慰謝料の請求もしない”と言われました。角谷さんの出世に響くということもあり、会社への報告はなるべく避けたいとのことでした。さらに、“この条件が飲めないのであれば、あなたのご両親にも報告します”と…。私は妻の言うとおり、週明けには退職希望を出して、1か月後には会社を辞めました。角谷さんと関係を持ち、角谷さんの妻を傷つけてしまったことには深く反省しています。角谷さんとはそれ以来連絡も取っていません。ただ、今でも角谷さんは今でも妻から束縛を受けているのだろうか……と、たまに考えてしまいます」“束縛妻を持つ上司と不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。いくら相手を不憫に思って同情したとしても、家庭を壊すようなことをすれば、新たな不幸が生まれてしまいます。相手が結婚している限り、相談に乗るくらいにとどめておくべきだったのでしょう。©Svyatoslav Lypynskyy/Adobe Stock ©beeboys/Adobe Stock文・塚田牧夫
2023年12月20日人間の負の感情から生まれる呪いと、それを祓う呪術師との戦いを描いた同名漫画を舞台化した『舞台「呪術廻戦」』。昨年初演され、そのビジュアルで大きな話題を呼んだのが、三浦涼介さん扮する五条。生身の人間が演じるライブ感を大事にしている現場だなと感じます。「もともと兄が原作のファンでしたし、同じ業界にもファンの多い作品ですから、最初はすごくドキドキでした。だからビジュアルが解禁されて、周りから好意的な反応をいただいて、最初の一歩で背中を押してもらえたような気がしました」役柄としては主人公の虎杖(いたどり)たちが在籍している東京都立呪術高等専門学校の教師だが、「自分が勉強させてもらうことが多かった」と語る。「経験豊富な方々ばかりで、集中力がすごいんです。とくに虎杖役の佐藤(流司)さんは求められていることをキャッチする能力が素晴らしいし、体も動く。しかも、いい意味で原作に縛られすぎず、ライブ感をとても大事にされている。当初は原作に忠実にと思っていたけれど、生身の人間が演じるからこその心の部分を大切にしていいんだなと」ただ、それでもやはりキャラクターとして、押さえておかなくてはいけない大事なポイントがある。「自分も原作を読んでファンになったからこそ、ここはこうあってほしいとか、ここは絶対に決めてほしいというポイントがあって、そこは意識しています。五条って適当な感じが面白いんですよね。上の人間に対しての口のきき方も失礼なんだけれど嫌みな感じはなく、何だか許せてしまう。彼自身が持っているチャーミングさが出ればと思っています」一方、三浦さん自身は「考えすぎてしまうタイプ」なのだとか。「だから五条さんに関しては、普段よりも役を決めていかずに、その場で受けたものを大事にするようにしています。ただ役の反動からか、適当な役をやっているときほど、部屋の掃除をいつも以上に几帳面にやってしまうことはあるかも(笑)」今回は「京都姉妹校交流会」と「起首雷同」の2つの物語が上演。「ひとりひとりのキャラクターだけでなく、家族愛とか兄妹愛も描かれていて、ワンシーンだけでも観る価値があるエピソードがちりばめられています。純粋に観て楽しい作品になっているのではと思います」『舞台「呪術廻戦」―京都姉妹校交流会・起首雷同―』虎杖(佐藤)を亡くした呪術高専は、伏黒(熊沢)や釘崎(山口)らが姉妹校交流会に向け特訓に励む日々。迎えた当日、五条(三浦)から驚きの発表が――。12月15日(金)~31日(日)東京・天王洲 銀河劇場2024年1月6日(土)~14日(日)兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobe原作/「呪術廻戦」芥見下々(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)脚本/喜安浩平演出/小林顕作構成補佐/伊藤マサミ(進戯団 夢命クラシックス)出演/佐藤流司、泰江和明、山口乃々華、高月彩良、定本楓馬、寺山武志、南誉士広、立道梨緒奈、小柳心、梅津瑞樹、久家心、長谷川愛、竹内夢、塩田康平、平湯樹里、陰山泰、北村海、益川和久、小貫莉奈、青柳塁斗、三浦涼介ほか※泰江和明休演につき熊沢学が代演S席/S席サイドシート1万1000円A席(3階席)/A席サイドシート9000円ほか©芥見下々/集英社・舞台「呪術廻戦」製作委員会みうら・りょうすけ1987年2月16日生まれ、東京都出身。2002年デビュー。最近の主な出演作に、ドラマ『顔だけ先生』、舞台『オイディプス王』など。来年には舞台『儚き光のラプソディ』への出演も控える。※『anan』2023年12月20日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・村瀬昌広インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2023年12月20日同じ職場の人たちとは毎日のように顔を合わせますよね。いろんな面を見るうちに、特定の人に憧れを抱くこともあるかもしれません。玖美さん(仮名・28歳)も、かつての職場で上司に特別な感情を抱き、社内不倫へ堕ちてしまったそう…。当時の状況を詳しく伺いました。飲み会に来ない上司「私は以前、ある保険会社に勤めていました。職場に40代前半の角谷さん(仮名)という上司がいたんですが、とても仕事ができる人で社員たちからの信頼も厚く、私も好感を持っていました。ただ、角谷さんは職場の人とはプライベートな付き合いをほとんどしていなくて。飲み会などにはほぼ不参加で、会社主催の大きな忘年会などには顔を出すものの、いつも早々に帰っていました。ほかの社員から理由を聞くと、なんでも角谷さんの妻はとても束縛が激しいとのこと。周知の事実のようで、みんな同情を寄せていました」上司と地方出張へ「あるとき、角谷さんの出張に同行することになりました。1泊2日の地方出張は私にとってほぼ初めての経験です。角谷さんにフォローしてもらいながら、なんとか初日の業務を終了させました。終わったのが夕方だったので、私が“食事はどうします?”と尋ねたところ、角谷さんはチラッと腕時計を見て“どこかで食べようか”と。そこで初めて、角谷さんのプライベートの話を聞くことができました。角谷さんと彼の妻は大学時代からの付き合いで、26歳のときに結婚したそう。当時から束縛は厳しかったそうですが、子どもが生まれて妻が完全に家庭に入ってから、さらにエスカレートしていったようです。話をしている間、角谷さんは妻をけなすことはせず、“いろんなストレスがあるんだろう”とかばうような口ぶりでした」妻に束縛されている上司の姿に…「食事を終えましたが、私としてはもう少し話をしたい気分でした。そこで、“もう1軒行きませんか?”と誘ってみたんです。すると、角谷さんは腕時計を見て、“ごめん。妻から電話がかかってくるかもしれないから行けない”と言いました。“そのときにホテルに戻っていないと大変なことになる”と。さらに、“GPSも付けられているから絶対にバレる”と言うので驚きました。なんでも、出張中はGPSで位置を管理されているらしいのです。私は話を聞いているうちに、角谷さんがあまりにもかわいそうに思えてしまいました」同情心から不倫関係に「誘いは断られたものの、どうしても諦めきれなかったので、“ホテルの部屋で飲むのはどうですか?”と尋ねました。ホテルの部屋ならGPSは問題ありませんし、テレビ電話がかかってきたとしてもすぐに対応できると思ったんです。そんな私の提案に対し、角谷さんは“それでいいなら”と受け入れてくれました。そしてお酒や食材を買い込み、角谷さんの部屋で深夜まで飲みました。幸いにも妻からの連絡はなく、角谷さんは“こんなにゆっくりと過ごしたのは大学以来かもしれない”と嬉しそうでしたね。私は昔から、かわいそうという同情の気持ちから人を好きになってしまうことがありました。その人のために何かしてあげたくなり、そのうちに好きになってしまうのです。角谷さんに対しても、はじめは同情を感じていただけでしたが、次第に好意がわき上がってきて…。アルコールが入っていたこともあり、良い雰囲気に流されるまま角谷さんの部屋で関係を持ってしまったんです。その日から私たちは不倫関係になり、妻の目を盗んで会うようになったのです」“束縛妻を持つ上司と不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。同情したからとはいえ、不倫は不貞行為なので許されるものではありません。二人の関係はあくまで上司と部下であり、苦労話を聞く程度にとどめておくべきだったのでしょう。©kapinon/Adobe Stock ©ah/Adobe Stock文・塚田牧夫
2023年12月20日