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映画『オー!ファーザー』の試写会が5月5日(月・祝)、藤井道人監督の母校であり、本作の撮影も行われた立正大学付属高校にて開催。サプライズで主演の岡田将生に共演の忽那汐里、宮川大輔も来場し、学生たちの質問に答えた。原作は伊坂幸太郎の人気小説。4人の父親がいるという奇妙な家庭で暮らす高校生の由紀夫が、ひょんなことから事件に巻き込まれていくさまを笑いを交えつつ描き出す。映画を観終わったばかりの母校の後輩たちの歓声に迎えられた藤井監督は「こうして帰ってこられて幸せです」と満面の笑み。高校時代は剣道部で部活に打ち込んでいたそうだが、「剣道部は華がないんですよ」と苦笑。「部活が終わった後によく映画を観ていて、それで映画監督になりたいと思った」と高校の頃に将来の夢を思い描き、見事にその夢を実現させたことも明かした。トークが始まって数分すると、「ちょっと、ちょっと!」と岡田さんの声が講堂に響き渡り、客席の間を通って岡田さん、忽那さん、宮川さんが姿を現すと会場は割れんばかりの歓声に包まれた。岡田さんがこの場を訪れるのは撮影以来、約1年ぶり。「さっきも撮影場所を見に行ったりしたんですが、もう1年経ったのかという気持ち」としみじみ。本作に関しては「初めて自分から『どうしてもやりたいです』と手を挙げた作品。伊坂さんの原作作品は3作目ですが思い入れがあります」と力強く語っていた。撮影の思い出になると、4人の父親のひとりを演じた宮川さんは「緊張してたんですが、日が経つにつれて『真面目だね』と言われるようになって、それが、だんだん『面白くないね』と言われているような気に勝手になってきた(笑)」と芸人と俳優のはざまでの苦悩(?)を告白。すると岡田さんがあっさりと「ホントに真面目でつまんない。『わっしょい!』とか言ってくれるのかと思ったら全然してくれない」と不満顔で明かし、会場は笑いに包まれた。また監督は、岡田さんの思い出として「忽那さんがスキップをアドリブでしたんですが、岡田さんがそれに合わせてスキップしたら驚くほどヘタ過ぎて…。リズムに乗れてなくてかわいかった」と暴露。学生からリクエストで岡田さんは壇上でスキップを披露したが、スキップとさえ言えないような有様で、会場話再び笑いに包まれた。高校時代のエピソードに話が及ぶと、岡田さんはすでに仕事をしており「体育祭や文化祭に参加できず、あまり思い出したくない(苦笑)」と明かしたが、当時の家族との思い出については「僕は中学の頃、反抗期が結構すごくて、母とは絶縁状態だったんです。でも仕事を始めて母親の大切さが分かった。いまでも一緒に買い物にも行きます。仕事をしてなかったらグレていたかも」と意外な過去を明かす。また「進学に関しては両親に相談しました」とも。まさに自分たちと同じ歳の頃の話とあって、学生たちは興味深そうに岡田さんの話に耳を傾けていた。忽那さんは、もしも高校時代の自分に声をかけるなら?という問いに「毎日、すごく悩んでたんですけど、それがあっていまがあるので『そのままでいいよ。悩みな』と言いたい」と語っていた。『オー!ファーザー』は5月24日(土)より角川シネマ新宿、テアトル梅田ほか全国にて公開。(黒豆直樹(cinema名義))■関連作品:オー!ファーザー 2014年5月24日より角川シネマ新宿、テアトル梅田ほか全国にて公開©: 2014吉本興業
2014年05月07日映画『悪夢ちゃん The 夢ovie』が公開を迎え、5月3日(土・祝)に主演の北川景子を始めとするキャスト陣による舞台挨拶が行われたが、マリウス葉(Sexy Zone)の不規則発言にGACKTが激しいツッコミを入れるという貴重な(?)やりとりが繰り広げられた。恩田陸の「夢違」(角川文庫刊)を原作に、他人の無意識と繋がってしまう少女・“悪夢ちゃん”の夢が予知する様々なトラブルを担任教師の彩未らが奔走し、回避・解決していくという人気連続ドラマの劇場版。GACKTさんは連ドラからの続投で夢の研究者である志岐貴と彩未の夢に現れる白馬にまたがる“夢王子”の二役を、マリウスさんは劇場版からの出演で、彩未のクラスの転校生の完司と悪夢ちゃんの夢に現れる“少年夢王子”の二役を演じている。最初のひと言ずつの挨拶で、GACKTさんは映画が初日を迎えたことについて「みんなで会うのもこれが最後と思うと寂しい」と意外な本音を吐露。一方のマリウスさんは、白スーツという王子ルックで登場し「よくファンの方に『王子みたい』と言われる」といきなりのナルシシスト状態!?これに周囲から「自慢か?」という声が上がるとマリウスさんは慌てて「自慢じゃないです。事実です!」とあくまで素で言い張り、すかさずGACKTさんから「それを自慢と言うんだよ!!」と怒気をはらんだツッコミを入れられる。さらにマリウスさんは「この役は合っていたと思う」と自らに酔うようにウットリと語り、GACKTさんは「それが自慢だろ!」とさらにヒートアップ!2人のやりとりに会場は笑いに包まれた。完司の父親役を演じた佐藤隆太は「僕は王子なんて呼ばれたことは一度もない。こないだ、子どもの送り迎えで初めて『おじさん』と呼ばれて、ついに来たか…と思った」と自虐気味に語る。この日は、登壇陣が物語にちなんで小学生の頃に夢中になったことを発表したが、“父”佐藤さんが、プロレスに夢中になり、スタン・ハンセンのテーマ曲をラジカセで流しながら休み時間にプロレスに興じていたと明かしたが、2年前に小学校を卒業したばかりの“息子”マリウスさんは「小学校5~6年になると疲れますよね。だから休み時間に自然の中で音楽を聞いてました」と優雅に語り、周囲を微妙にイラつかせる。さらに北海道出身の小日向文世が雪の中で遊んだ思い出を明かすと、帰国子女のマリウスさんは「それは僕がスイスにいたのと同じ感じですね」と悪意ゼロの“王子”発言を連発!マリウスさんの天然王子キャラに観客はもちろん、北川さんをとする登壇陣も爆笑していた。『悪夢ちゃん The 夢ovie』は全国にて公開中。(黒豆直樹(cinema名義))■関連作品:悪夢ちゃん The夢ovie 2014年5月3日より全国東宝系にて公開(C) 2014 「悪夢ちゃん The 夢ovie」製作委員会
2014年05月04日『愛を読むひと』でアカデミー賞「主演女優賞」を受賞し、今年3月にハリウッドの「ウォーク・オブ・フェイム」2,520個目の星に名を刻むなど、輝かしい女優としてのキャリアに加え、3度目の結婚を経て3児の母となったばかりと、プライベートでの豊富な経験もあわせ持つケイト・ウィンスレット。彼女は『JUNO/ジュノ』『マイレージ、マイライフ』のジェイソン・ライトマン監督の最新作で、現在公開中の『とらわれて夏』で主役を演じる。障害を乗り越えて純愛を貫こうとする男女の、『きみに読む物語』『マディソン郡の橋』につぐ、“許されない愛”を激しく静かに描いた本作から、ケイトのインタビューが到着した。アメリカ東部の静かな町。9月初旬のレイバー・デイを週末にひかえたある日、心に傷を負ったシングルマザーのアデル(ケイト・ウィンスレット)と13歳の息子ヘンリーは、偶然出会った逃亡犯のフランク(ジョシュ・ブローリン)を自宅に匿うことになる。決して危害は加えないと約束したフランクは、家や車を修理し、料理をふるまい、ヘンリーに野球を教える。やがて、アデルとフランクは互いに惹かれ合っていき、ある日、3人は人生を変える決断を下すのだが…。本作では、過去の悲しい出来事から一度は愛を失い、深く傷つきながらも、再び愛に出会うという、弱さと強さを兼ね備えたひとりの女性を演じたケイト。脱獄犯と過ごす夏の5日間の中で、そっと触れ合う手と手、すべてを許し合う眼差しから、大人の男女が静かに、けれど情熱的に恋に落ちていく姿は、既婚・未婚問わず、すべての女性が心を揺さぶられずにはいられないと、早くも注目を集めている。オスカー女優であり、実生活でも3人の子の母であるケイトは、この過去の悲しみにとらわれながらも、許されない恋の中で愛と人生を取り戻していくシングルマザーという難しい役どころを見事に演じ切っている。ケイトの1度目の結婚は、1998年。主演した『グッバイ・モロッコ』の助監督だったジム・スレアプルトンと結婚し、娘・ミアを出産した。その後、2003年には『007 スカイフォール』の監督として知られるサム・メンデスと2度目の結婚、息子・ジョーを出産。そして、3度目の結婚は2012年、ヴァージングループ会長の英国人実業家リチャード・ブランソンの甥にあたるネッド・ロックンロールで、昨年男の子を出産し、キラキラネーム“ベア”(Bear)君と名付けたことも話題となった。こうして、プライベートでは3度の結婚、それぞれのパートナーとの間に1人ずつ子どもをもうけたケイト。自身が演じたアデルの魅力について、「複雑なところも、単純なところもある。進むべき道や、自分自身を見失ってしまい、女性としての喜びを忘れ、生きる情熱もなくしてしまった。過去の悲しい経験が原因でね」と話し始める。「彼女も若い頃は情熱的だったけど、不幸な出来事が情熱の炎を消し去ってしまった。そんな彼女の人生は、とても悲劇的かもしれない。でも必死に生きてるのよ。その強さには感心するわ。どんなに苦しんでも、母親の役割を忘れず、息子を立派な少年に育て上げた。そのためには勇気と強さが必要だったと思う。アデルは弱さと強さを兼ね備えた人物なのよ。そこが魅力ね」と力強く語るのは、自身も3児の母親として生きてきたケイトならでは。その強さは、本作のアデルというキャラクターのリアルな深みある演技にもよく現れている。また、特別映像では、女性として「真実の恋は思わぬときに訪れるのだと思うわ」と語っているケイト。3度結婚を経験し、その都度子どもを授かり、自分の思いに正直な人生を繰り広げてきたケイトのその美しさは、いつまでも衰えることがない。本作で、悲しみにとらわれていた女性が“禁断の恋”に落ち、人生を取り戻していくときの美しさを見事に体現したケイトの姿は必見といえそうだ。『とらわれて夏』はTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開中。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:とらわれて夏 2014年5月1日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開(C) 2014 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2014年05月02日アメリカの4大ネットワークの1つであるFOXが、マサチューセッツ州ボストンにて2013年4月15日(現地時間)に発生した第117回ボストンマラソン爆弾テロ事件のTVシリーズ化へ動き出していると米エンタメ情報サイト「The Hollywood Reporter」など複数メディアが報じた。本プロジェクトは米「Boston Globe」紙の記者であるスコット・ヘルマンとジェナ・ラッセルの共著「Long Mile Home: Boston Under Attack, the City’s Courageous Recovery and the Epic Hunt for Justice」(原題)を原作として、多くのボストン市民の視点から、死者3名、負傷者282名を数えた未曾有の爆弾テロ事件をめぐっての悲しみ、恐怖、犯人逮捕の栄光を、事件当日から翌週にかけて追ったドキュメンタリーになるようだ。米「Boston Globe」紙は、同事件の報道で、ピューリッツアー賞を受賞している。『ザ・コンテンダー』(’00)や『ザ・クリミナル合衆国の陰謀』(’08)など、ポリティカル・サスペンスを得意とするロッド・ルーリーが、製作、監督、脚本を担当するとのこと。また、原作の著者2人がコンサルタンテーションを行うという。(text:Mieko Nakaarai)
2014年05月02日阿部寛がその“濃い顔と肉体美”をもって古代ローマ人を演じる、人気シリーズの第2弾『テルマエ・ロマエII』。日本ではすでに封切られ大ヒットへ向けて好スタートを切った本作だが、5月1日(木)、台湾でも公開となり、阿部さんと共演する上戸彩が初日プレミアイベントに登壇した。前作で、斬新なテルマエ(浴場)を作ったことで一躍人気者となった古代ローマの浴場設計技師・ルシウス(阿部寛)が、しかし、コロッセオにグラディエイターを癒すテルマエ建設を命じられ、またもアイディアに悩み、再び現代日本へタイムスリップ。“平たい顔族”の真実(上戸彩)と共にテルマエ建設に奮闘する姿を描く。台湾では、前作『テルマエ・ロマエ』が2012年8月31日に、22館で公開。週末の興行収入ランキングで2週連続第1位を記録する大ヒット。そのヒットを受けて、『テルマエ・ロマエII』は、2014年5月1日より42館で公開と、劇場数が倍増。台湾での日本映画の公開規模としては最大級となった。この日、台湾松山空港に到着した阿部は、空港に詰めかけたテレビ局にマスコミ、さらに熱狂的なファン総勢約100名の大歓声で迎えられた。2人はイベントの前に、台湾北部の温泉地・北投温泉を訪れ、“台湾最古の公衆浴場”と言われる「瀧乃湯」と、北投温泉の源泉・地熱谷を見学。その後、台湾最大のイベント会場「VieShow信義」で初日プレミアイベントが行われ、2人は長さ50mのレッドカーペットを歩いた。この日の天候はあいにくの雨となったが、台湾には「遇水即発(水にあたるとよいことがある)」ということわざがあるそうで、風呂に雨と“水尽くし”のイベントとなった。集まったファンは2,000人、香港や中国のマスコミ含むたマスコミの数は120社と、まさに「遇水即発」の効果はバツグン。中国語のタイトル『羅馬浴場II』の看板の前に登壇すると、場内のボルテージは最高潮に。そんな中、「みなさん、こんにちは。阿部寛です。台湾、愛してます!」(阿部さん)、「みなさん、こんにちは。上戸彩です。みんな、愛してます!」(上戸さん)とそれぞれに中国語で挨拶した2人。阿部さんの前回の訪台は12~13年前に映画の撮影だったそうで、「今回はこうやってみなさんに歓迎してもらえたことが嬉しいです。先ほどレッドカーペットを歩きましたが、雨の中、多くの方が集まってくださり、台湾の方が笑顔で迎えて下さって、すごく嬉しかったです。台湾のお客様のあたたかさに感動しました。前作に続き台湾のみなさんが『テルマエ・ロマエ』を愛して下さっていることを聞き、今回『II』を台湾で上映して下さることを感謝しています。僕らキャスト一同、外国の方に近づくように“濃い顔”を揃えて思いっきりやらせて頂きました。みなさん、楽しんでください」とユーモアたっぷりに語った。一方の上戸さんは、「私は台湾が初めてですが、マッサージ、火鍋、かき氷を楽しみました」とのこと。さらに「今日はレッドカーペットを歩きましたが、日本でもこんな声援を受けることがなかなかないので、すごく嬉しかったです。落ち込んだときは今日を思い出して頑張りたいと思います。みなさんの応援で雨なんて忘れちゃいました。『I』が台湾で大ヒットして『2週連続1位』になったというニュースを日本で見て、とても嬉しかったのと台湾に行きたいと思ったことを思い出しました。みなさん、2時間爆笑してください!」。その後、映画館「台北信義VieShow」で計2回・400人の台湾の観客を前に舞台挨拶を行ったが、いずれも大盛況。このチケットは発売開始7分で売り切れたとのことだ。また日本では、4月30日まで(公開5日間)で興行収入10億円を突破しており、再び『テルマエ・ロマエ』がアジアを“沸かせ”そうだ。『テルマエ・ロマエII』は全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:テルマエ・ロマエII 2014年4月26日より全国東宝系にて公開(C) 2014「テルマエ・ロマエII」製作委員会
2014年05月02日本作のためだけに開発された4K3Dカメラで、地球上の未知なる世界に迫った史上初の3Dドキュメンタリー『ネイチャー』。本日2日(金)より世界最速公開となる本作には、未だ人類が目にしたことのない、息を飲むほどに美しい奇跡の地球の姿が収められているが、中でも観る者を魅了してやまないのは、過酷な環境の中で懸命に生きる赤ちゃん動物たち。とにかくキュートな彼らの姿に注目した。『ディープ・ブルー』『アース』『ライフ -いのちをつなぐ物語-』を製作した世界最高峰のネイチャードキュメンタリー製作チーム「BBC EARTH」が、4K3Dカメラでとらえた大自然の王国へと誘う本作。観客はその圧倒的な映像から、神秘に満ちた野生生物のエネルギーと大自然のスペクタクルのど真ん中に放り込まれていく。アフリカ中央部の“謎めいた森”のシーンに登場するのは、マウンテンゴリラの赤ちゃん。この奇妙で落ち着かない森の中で暮らすゴリラの家族は、背中に銀色の毛が生えた、シルバーバックと呼ばれるお父さんゴリラに守られながら、木登りをしたり、昼寝をしながら日々を過ごしている。お母さんゴリラに甘える姿は、まるで人間の赤ちゃんの仕草のようで可愛い。また、焼けるような熱さの“灼熱の平原”のシーンでは、古の知恵と家族の絆で、地下に隠された秘密の水源を目指すアフリカゾウたちの姿が描かれている。最大で高さ4m、体重6.4トンに達する陸上最大の動物である彼らは、野生の状態で最長70歳まで生きるが、この地では家族で群れを作り、飲み水を求めて長い旅路を歩く。赤ちゃんゾウは、その小さな体で大きなお母さんゾウから離れないように一生懸命歩き果てのない道を必死で着いていくが、まだ赤ちゃんのため好奇心が旺盛で、ついトコトコと鳥を追いかけてしまう姿には、胸キュンせずにいられない。そして、“凍てつく山”のシーンに登場するのは、ゲラダヒヒの赤ちゃん。赤道直下にも関わらず、雪が降る高山の断崖絶壁を泊まり場にして暮らしているゲラダヒヒは、寒さに耐えられるよう長い毛で覆われている。夜は断崖に身を寄せ合い、寒さをしのいでいるが、日が昇ると崖の上まで登り暖かい日差しを浴びる。それからゆっくり互いの毛づくろいなどをして、仲間と交流し、子どもたちは遊び出したり、エサを探しに出かけるなど、人間社会さならがらに1日のルーティンがほぼ決まっている。最大1,000頭ものグループがあるというこの山のヒヒの子どもたちは、優しい仲間に見守られながら、立派に育っていくのだ。このほかにも、ライオンやシマウマなど、たくさんの赤ちゃん動物が登場する本作。彼らが自然の中で懸命に生きる、その“いのち”は、都会に暮らす私たちに生きる力を訴えかけてくれることだろう。『ネイチャー』はTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開中。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:ネイチャー 2014年5月2日よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開(C) BBC Earth Productions (Africa) Limited and Reliance Prodco EK LLC 2014
2014年05月02日映画『闇金ウシジマくん Part2』の完成披露上映が5月1日(木)に開催。山田孝之らレギュラー陣だけでなく、菅田将暉、窪田正孝、門脇麦、高橋メアリージュン、木南晴夏、中尾明慶、本仮屋ユイカ、柳楽優弥ら劇場版の豪華キャストが個性的な挨拶で会場を盛り上げた。2シーズンにわたり深夜ドラマで放送され人気を集めた、真鍋昌平の人気漫画の劇場版第2弾。サエない暴走族のヘッド、NO.1獲得を目指して女に金を貢がせるホスト、そんな彼の頼みを断れずに借金に身を沈めていく少女らのなれの果てが描き出される。中尾さんは暴走族のアタマで、うだつの上がらない生活を送る相沢を、木南さんはその妻を演じた。愛沢役を“ハマり役”と称賛された中尾さんは「ハマってました?」とちょっぴり複雑そう。木南さんとは以前からの知り合いだが「普段、優しくて癒し系の晴夏ちゃんにあれだけ罵声を浴びせられ、帰り道で結構、傷ついてました」と傷心を告白する。一方で木南さんは、かなり口汚い言葉を口にしなくてはいけなかったが「暴力的な言葉を使う役は意外と多いので大丈夫でした!」と笑顔で語り笑いを誘う。菅田さんは、その愛沢の怒りを買ってしまう、ヤンキーのマサルを演じた。マサルは結果的に丑嶋が経営する闇金「カウカウファイナンス」で働くことになるが、ドラマ・原作漫画のファンだったという菅田さんは「カウカウで働ける人もそんなにいないですよね!」と貴重な機会を楽しんだよう。門脇さんは、窪田さん演じるホストに入れあげてしまう彩香を演じたが「ホストにハマって堕ちていく女の子ですが、引いて見てみると普通の女の子。自分としては、レイ(窪田さん)のことが好きな普通の女の子として演じました」と明かす。これに対し、彩香に勝手に恋をするストーカーを怪しげに演じた柳楽さんは、門脇さんの言葉そのままに「僕も彩香が好きなだけ!ピュアだし。ただのストーカー(笑)」と主張し、門脇さんとうなづき合い、会場は笑いに包まれた。映画でひときわ強い印象を残しているのが、高橋さんが演じるウシジマのライバルの闇金を経営する犀原。原作では男性であるこの役を高橋さんはキャスト陣の中で唯一、オーディションで勝ちとった。高橋さんは「外の公園でオーディションやりました」と驚きのオーディションを明かす。「大声出してセリフ言ったけど、監督の反応が薄くて、帰っちゃったので落ちたと思った」とふり返ったが、山口雅俊監督は「もう大丈夫と思ったので帰ったんです」とその時点で合格を決めていたと説明。高橋さんはさらに「丑嶋を殺すつもりで、どうやったら死ぬかと考えて殺気を出すようにしていた」と物騒な役作りを明かし、「アタマの中では殺してました」とまで告白し会場を沸かせた。山田さんは、劇中の登場人物について「だいたいクズばかり」と語り、共演陣を見やり「みなさんが役に入り込んでふり切ってた。クズばかりですが、俳優としては最高にカッコいいです!」と称賛を送り、会場は温かい拍手が沸き起こった。『闇金ウシジマくん Part2』は5月16日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズ、新宿バルト9ほか全国にて公開。(黒豆直樹(cinema名義))■関連作品:闇金ウシジマくん Part2 2014年5月16日より全国にて公開(C) 2014真鍋昌平・小学館/映画「闇金ウシジマくん2」製作員会
2014年05月02日昨年11月に自動車事故で亡くなったポール・ウォーカーの15歳の娘・ミドウさんの後見人決定をめぐって、騒動が起きている。ポールの母親のシェリル・アンさんはミドウさんの法定後見人になるべく嘆願書を提出していたが、このほどミドウさんの実母レベッカ・ソテロスさんと法廷外で合意に達したとして、嘆願を取り下げた。シェリルさんはアルコール依存症のレベッカさんがリハビリ施設で治療を受ければ、孫の養育権は放棄するとしていたが、担当裁判官は「どちらに法的後見人の権利があるのかを決めるのは法廷だ」として、訴訟の棄却を認めていない。2011年、ミドウさんは実母とハワイに暮らしていたが、もっと父親と一緒に過ごせる時間を作るために母娘でカリフォルニア州に移住していた。ポールが事故に遭ったときはシェリル・アンさんの家に滞在していたミドウさんは、祖母が自分に何の断りもなく法定後見人になる申し立てをしたことに、裏切られた思いを抱いていたという。また、ポールの代役として叔父であるコーディとケイレブが『ワイルド・スピード』シリーズ最新作に出演することを知らされなかったことにも傷ついているそうだ。ミドウさんはポールの遺言により、推定2,500万ドル(約25億円)の遺産の唯一の相続人だ。現在、家族の友人宅に身を寄せて学校に通っていて、ロサンゼルス周辺で母親のレベッカさんとの新生活を望んでいるという。ちなみに遺言にはシェリル・アンさんがミドウの法定後見人になるよう記してある。(text:Yuki Tominaga)
2014年05月02日スタートにバラつきのある2014年4月クール。日9ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」の放送を持って、やっとゴールデンタイム全ての作品が出揃いました!みなさん、お気に入りの作品は見つかりましたか?中でも、女性視聴者から圧倒的な支持を受けているが、木曜10時の「続・最後から二番目の恋」です。前作終了時より寄せられていた「続編が見たい」「終わって欲しくない」との声を受け、待望の第2シリーズが現在放送中。今日は、なぜ本作がこれほどまでに注目されるのか…その理由について、具体的に3つのキーワードと共に考察していきましょう。■とにかく「台詞」に共感できると話題!――各話に“格言”のようなタイトル男性に比べ、日々“年齢”という壁に直面する瞬間が増えていく……女性の切ない心情を上手く表現したのがこのドラマ。初回から早速、「人が大人になるということは、それだけ多くの選択をしてきたということ」というナレーションや「年取るとなかなか心の傷は治らない。自らネタにしてしまえば良いのだ」などの台詞が、世の中の女性たち、主にAround30~40世代の胸を鷲掴みにしたと言えるでしょう。また、実はこの作品。最近ではやや珍しいのですが、各話にサブタイトルが付いているという点にも、兼ねてより番組ファンの注目が集まっています。その一つ一つが女性たちの心を強く打つ格言調になっており、前シリーズでは「寂しくない大人なんていない」「ひとりって切ないくらい自由」といった“共感”を誘うものから、「大人のキスは切なくて笑える」「大人の未来だって、輝いてる」と“希望”を持たせてくれるものまで、幅広い格言が、頑張る女性たちへの熱いエールとなりました。加えて今回の第1話には、「大人の青春って、始末に負えない」というタイトルが。第2話にも「恋はいくつになっても上達しない」との格言が登場しており、今後の展開をより期待させるポイントとして、ドラマを盛り上げてくれていますよ。■様々なタイプのキャラクターが登場――特に女性は「自分ならこの立場」と選択しやすい構成に!!公式ホームページの人物相関図に12名もの大人数が紹介されていることからも、様々なタイプのキャラクターが登場するということがよくわかる本作。うち8名が女性ということで、視聴者の皆さんは「自分自身がどのキャラクターに似ているか」と、自らを重ねて見ることも多いのではないでしょうか。中でも特に代表的な5人のキャラクターを並べてみると、小泉今日子さん演じる主人公・吉野千明はバリバリのキャリアウーマンタイプ。頭の回転が早いため、仕事面ではグイグイ出世していくも、恋愛にはどうにもその効率の良さを活かし切れず、ついつい控えめな性格になってしまうもどかしい大人女子です。一方、その真逆にいると言っても過言ではないのが、長倉家の長女で現在は専業主婦の典子(飯島直子)。所構わず思ったことをズバスバと口にするため、とんとん拍子で夫と子どもをゲットするも、干渉し合わない家庭に淋しさを覚えつつある47歳。対照的なこの2人が視聴者目線の軸となるのでは?加えてもし20代前半の女性が見るのであれば、鎌倉市役所に勤めるしっかり者の知美(佐津川愛美)でしょうか。ハキハキとした物言いは典子よりですが、続編では恋人・真平に対し思っていることをつい飲み込んでしまう千明的側面もチラリ。また、ちょっぴり変わったタイプとして今回から登場しているのが、長谷川京子さん演じる薫子ですね。とにかく物腰が柔らかく、ねっとりとしたしゃべり口調でマイペース。自ら「男性に媚びているとよく言われる」と言えちゃう魔性キャラと言えるでしょう。そして最後に、これはなかなか当てはまる人はいないかもしれませんが、万里子(内田有紀)の存在も忘れてはなりません(笑)。極度の人見知り、さらには独創的な発言の数々…ドラマならではの個性とも言えますが、彼女のように「やりたいことが見つかれば燃える」タイプ、実は結構いるのかも!?それぞれ仕事、そして恋愛に向き合う姿勢が異なるのがこのドラマの醍醐味なので、ぜひ注目してみてください。■リアリティあふれる生き方に加え…“憧れ”ポイントも多数上記ご紹介して参りましたように、まるで友達の相談を聞いているかのようなリアリティが最大の魅力である一方、「でも、もしこんなことが起こったらトキめいてしまうかも…?」と誰もが漠然と抱くであろう“憧れ”を上手にフューチャーしてくれているのも本作のポイントです。坂口憲二さん演じる“天使”こと真平が、“世の悩める女性たちを癒やすプチ彼氏”として存在する点がまさにその象徴ですよね(笑)!前作では、彼と千明との付かず離れずな関係に胸キュンした視聴者が多いのではないでしょうか。おそらくその天使っぷりは今も健在。正式な彼女ができた今シリーズだからこそ、改めてその点が物語全体を揺るがす事件へと発展するでは?また、今回から登場する、千明の一回り年下の元カレ・涼太(加瀬亮)にも大注目。「嫌いになる時間もないまま去っていってしまった」という切ない失恋経験を乗り越え、それでも顔を合わせればトキめいてしまう千明の乙女な一面を堪能していただきたいと思います。さらには、何かとぶつかり合う和平(中井貴一)との絶妙な距離感も、リアルだけど「なかなかココまでバランスって保てない!理想的」という声が多数。“男女の友情”って、大人になればなる程より言い訳のように聞こえてしまうのは私だけですか…?ありそうだけど、実際は理性で保っているなんて淡い恋心に火を点けてくれること間違いナシ。木曜10時はぜひ、様々な角度から全ての女性の背中を押してくれる話題のドラマ「続・最後から二番目の恋」にどっぷり浸る1時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。(text:cinemacafe.net)
2014年05月01日1990年代を代表するワシントン州シアトルのグランジバンド、「ニルヴァーナ」でボーカルとリードギターを担当し、アルバム「ネヴァーマインド」の成功で一躍ロックスターの仲間入りを果たすものの、1994年自宅にてショットガンで27歳の命を絶ったカート・コバーン。カートの自殺現場に残された遺留品のうち、財布の中に入っていたメモを、彼の死後20年経って米シアトル市警察が公開したと米エンタメ情報サイト「eonline」が写真入りで報道した。そのメモの内容は以下のようなものだった。「汝、カート・コバーンは、コートニー・ミシェル・ラヴを合法的な妻だと認めるか?たとえ、彼女が、吹き出物だらけのアバズレで、(カートの財産すべてを)薬物と浮気のために吸い上げようとしていたも?」。この結婚式での誓いの言葉を模したメモ書きは、当時、離婚調停中だった妻のコートニー・ラヴについてのカートの感情があふれ出たもののようだ。シアトル市警察が、このような物的証拠を公開したのには、理由がある。今年3月、未解決事件担当のマイク・シエシンスキー刑事が、事件に関する証拠の見直しに踏み切ったのだ。捜査の再開や再調査には至らなかったものの、カートの自殺に関しては、複数の陰謀説がささやかれており、中でもショッキングなのがコートニー・ラヴと当時交際していた子守りアシスタントのマイケル・デウィットが共謀して、カートを暗殺したという内容だ。1999年に「Who Killed Kurt Cobain?:The Mysterious Death of an Icon(訳:カート・コバーンを殺したのは誰だ?:アイコンの謎めいた死)」と題された本まで出版されているカートの謎めいた自殺について、刑事は「メディアの関心が高い」ことから、事件を見直すことに決めたのだという。事件に関して新たな発見はないものの、シエシンスキー刑事は米「CBS News」に答え、「あまりに多くの陰謀説がささやかれているため、この事件に固執することは良い判断だった」と話している。「時に人は読んだものを信じてしまう。この事件が陰謀だったというのは、複数の本に書かれた虚報であり、完全に不確かなものだ。彼の死は自殺だった。これは解決済みの事件なのだ」と彼はつけ加えた。(text:Mieko Nakaarai)
2014年05月01日幅広い層の支持を集めるいくえみ綾の漫画の初の映画化作品として昨秋公開された『潔く柔く きよくやわく』。ブルーレイ&DVDの発売に際し、主演の長澤まさみといくえみ綾によるオーディオコメンタリーが特典として加わることに。その収録の現場に潜入!原作の漫画はいくえみさんの作品の中でも最長の全13巻におよぶ連作集だが、映画で描かれるのは数あるエピソードの中から特にファンの間でも人気の高いカンナと禄の物語。大切な人を失った心の傷を抱えるカンナと禄が出会い 、それぞれに過去と向き合い再生していくさまを描き出す。ブルーレイ&DVDの発売に際し、特典としてメイキングの映像などと一緒にオーディオコメンタリーが付いてくるのは当たり前となっているが、監督やプロデューサーなどスタッフによるものが多く、主演女優と原作者が映画公開後のタイミングで集まるというのは非常に稀な機会といえる。この日はさらに、企画段階から映画化を主導し、撮影に関しても裏の裏まで知る畠山直人プロデューサーも加わり、強力な3頭体制で126分の本編を頭からじっくりと鑑賞しながら撮影の思い出や魅力についてじっくりと語り合った。長澤さんといくえみさんは、映画の撮影時にいくえみさんが現場を訪れ、映画公開時にも一緒に取材を受けるなどしている。この日は久々の再会となったが、顔を合わせた瞬間、長澤さんは満面の笑みを浮かべスタジオは和やかなムードに。いくえみさんにとっては、コメンタリー収録は初めての経験だったが、長澤さんと打ち解けた様子で語り合うことで緊張もほぐれた様子。作品を通じて、ヒロインと原作者の間で強く結ばれた信頼関係を感じさせた。収録では3人の口からはざっくばらんに様々な“秘話”が飛び出す。長澤さんは、カンナ役のオファーが届いたときの気持ちについて、プレッシャーを感じたという本音を吐露。いくえみ作品初の映像化とあって、周囲にも映画出演を熱望する俳優も大勢いたそうで「悩みましたが、そんな中でせっかくいただいたお話だったので」と出演を決意したことを明かした。畠山プロデューサーは、ロケ撮影の様々なエピソードを明かしたが、特に禄とカンナのデートのシーンについて、わずか数カットのために神戸での撮影を行なったことに触れ「ロケ場所への新城毅彦監督の執念ですね」と述懐。そのかいあって、いくえみさんは本作について「映像が本当にキレイ」と語り、長澤さんは広島、愛媛、神戸に、関東各地を巡った撮影を「移動が長くて楽しかったです」と笑顔でふり返った。ちなみに、いくえみさんが見学に訪れたのは、カンナと禄の行きつけのバーのシーン。このバーは原作にも幾度も登場する場所で名物のマスター(※映画では田山涼成が原作そのままのムードで好演!)がいるが、いくえみさんは「セットもすごかったです!」と撮影現場を目の当たりにしての感動を語った。現代を生きる大人のカンナと禄の物語を中心に描く本作において、カンナの幼なじみであるハルタ(高良健吾)は決して登場シーンは多くはないが、強烈な存在感を放っており、コメンタリーでもたびたび話題に。長澤さんは自分の出演シーンではなく、ハルタのガソリンスタンドでのシーンを最も心に響いたシーンに挙げるほど。一方で「もしもハルタが生きていたら、カンナとの関係は?」という点について、長澤さんは「(カンナはハルタとは)進んで付き合わなかったと思うし、付き合っても(何か)違うと思う」と考察し、いくえみさんも「私もそう思います」と同意する。ちなみにカンナにとって運命の相手となる禄は、原作では高校時代のエピソードで初めて登場するが、いくえみさんは、この初登場の時点でいずれカンナと運命を交錯させることを決めていたそうで「禄はカンナを幸せにするために作ったんです」と創作の秘話を明かしてくれた。改めて、長大な原作漫画の2時間の映画化について、いくえみさんは「どの部分をとるのかな?と思ってたんですが、最初はもっとシンプルだったのが、直していく中で(カンナと禄の)過去も入れてもらえてよかったです」と語る。畠山プロデューサーは約2時間に収めなくてはいけない中で「入れたいところはいっぱいありましたよ…(苦笑)」と苦渋の決断を語るが、長澤さんは「ドラマにしないと(全てを描くことは)出来ないけど、そうなったらいいなって思いました」と語るなど、本作への強い想い、愛着を感じさせた。約2時間の収録を語り合いながらの鑑賞を楽しんだ様子の、長澤さんといくえみさん。いくえみさんは「DVDのコメンタリーを見るのは以前から好きで興味があったんです(笑)。映画もまたじっくり見られてよかったです」とニッコリ。長澤さんは「ついついどうでもいいことを話し始めてしまいますね(笑)」と言いつつも充実した表情を浮かべていた。『潔く柔く きよくやわく』ブルーレイ&DVDは5月21日(水)リリース。(text:cinemacafe.net)■関連作品:潔く柔くきよくやわく 2013年10月26日より全国東宝系にて公開(C) 2013「潔く柔く」製作委員会(C) いくえみ綾/集英社
2014年05月01日三浦春馬・主演ドラマ「僕のいた時間」や福士蒼汰&本田翼との共演作『江ノ島プリズム』などで脚光を浴び、ブレイク必至といわれている野村周平を筆頭に、次世代をリードする若手イケメン俳優たちが共演する『クジラのいた夏』。本作には、ミュージカル「テニスの王子様」菊丸英二役や「天装戦隊ゴセイジャー」のゴセイブラック役として活躍し、今年2月、芸能活動を休止した浜尾京介も出演しているが、このほど本邦初公開の衝撃の劇中ビジュアルが解禁。あろうことか浜尾さんが、女子たちにズボンを脱がされてしまっているのだ…。本作の主人公は、目的や夢もなく、ただ毎日を生きている地方都市の青年“チューヤ”(野村周平)。ある日、東京に出ることを決意し、地元を離れる最後の日に、高校時代からの親友・J“ジェイ”(松島庄汰)とギズモ(浜尾京介)、そして町田(松岡卓弥)が大送別会を開いてくれることに。だが、過去の想い出にしがみつき、引越しに足踏みしているチューヤに対し、彼らはある提案をする。そんな中、上京し芸能人として活躍しているはずのかつての憧れの先輩・弓子(佐津川愛美)が現れたことで、チューヤの心は揺らぎだす。地元に留まるべきか、離れるべきか。大人になりきれない若者たちの、ひと夏の物語が始まる――。『江ノ島プリズム』の吉田康弘監督が再び野村さんとタッグを組んだ本作は、野村さん始め、舞台や映画などで幅広く活躍する松島庄汰、元「サーターアンダギー」の松岡卓弥が、若者たちのモラトリアムな青春模様を瑞々しく描き出している。そんな若手たちの中でも浜尾さんといえば、ミュージカルにドラマにと活躍していたが、自らの夢を追うため、惜しまれつつも芸能活動を休止。その端整な顔立ちから、王子様のような役柄を演じることが多く、女性ファンの心を釘付けにしてきた正統派のイケメン俳優だ。だが本作で、浜尾さん演じる“ギズモ”という役は、メガネをかけ、いつも不思議な動物柄のTシャツにジャージ姿。お寺の跡取り息子で、ケジラミに悩み、常に陰部を掻いている…という“王子様”要素は皆無、浜尾さんのイメージとはまるで対照的な超個性派キャラとなっている!劇中では、ケンカに巻き込まれて女子にズボンを脱がされる、というヘタレな一面を見せており、また海のシーンではやたら切れ目の深いパンツ姿も披露。活動休止前の最後の作品にして、いままでの殻を脱ぎ捨てたかのような浜尾さんの振り切れた熱演ぶりに、目が離せなくなりそうだ。『クジラがいた夏』は5月3日(土・祝)よりシネマート新宿・心斎橋ほか全国にて公開。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:クジラのいた夏 2014年5月3日よりシネマート新宿・心斎橋ほか全国にて公開(C) 2014「クジラのいた夏」製作委員会
2014年04月30日オーランド・ブルームがオスカー俳優でもある『大統領の執事の涙』のフォレスト・ウィテカーと共演を果たし、昨年のカンヌ国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門のクロージング作品となったサスペンス・アクション『ケープタウン』からビジュアルが解禁。オーランドが、これまでにないワイルドな刑事姿を披露していることが分かった。南アフリカ・ケープタウンで人気の元ラグビー選手の娘が殺された。2人の刑事ブライアン(オーランド・ブルーム)とアリ(フォレスト・ウィテカー)が、事件当夜の少女の足取りをたどると、ある薬物の売人と会っていたことが分かる。その薬物とは、最近頻繁に起こる「子ども失踪事件」の現場にも残されていたもの。その恐ろしい成分が明らかになると、一連の事件はケープタウンに潜む組織的な陰謀の表層に過ぎないことが判明する……。『ホビット』シリーズや『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズで絶大な人気を誇り、先日「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム」に殿堂入りを果たしたオーランドと、『大統領の執事の涙』での好演も記憶に新しいウィテカーという、2人の人気俳優が出演を“熱望した”という本作。“レゴラス”のスマートなイメージが強いオーランドが、今回は、仕事はできるが、女にだらしなく酒を手放せない刑事という、これまでにないワイルドな役柄に挑んでおり、劇中では鍛え上げた見事な肉体を披露するシーンもあるとか。原作は、フランス推理小説大賞などを受賞した450ページを超える長編小説「ZULU」。フランスの気鋭ジェローム・サル監督と、『あるいは裏切りという名の犬』の脚本家ジュリアン・ラプノーの手で映像化され、昨年の第66回カンヌ国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門のクロージングを飾った。やがて、事件の核心にたどり着いた2人の刑事に待っていたものは、いったい何なのか……。圧倒的な演技力と存在感を誇るオスカー俳優・ウィテカーと共演し、新しい顔を見せているオーランドの新作に注目だ。『ケープタウン』は8月30日(土) より新宿バルト9ほか全国にて公開。(上原礼子(cinema名義))
2014年04月28日アカデミー賞受賞俳優コリン・ファース、ニコール・キッドマンと、さらに真田広之が共演し、「エスクァイア」誌ノンフィクション大賞を受賞したエリック・ローマクスの自叙伝を映画化した『レイルウェイ 運命の旅路』。この奇跡の実話に、夫婦役を演じたコリンとニコールが絶大なる信頼を置き、映画の内外でこの2人を支えていた人物がいるーー。その人こそ、スウェーデンが生んだ名優、ステラン・スカルスガルド。長男のアレクサンダー・スカルスガルドを始め、4人の息子たちも揃って俳優という、ベテラン中のベテランに注目した。本作では、第二次世界大戦時の戦争体験で深い傷を抱えるエリック(コリン・ファース)がパトリシア(ニコール・キッドマン)と出会い、夫婦として前へ進むため、誰にも打ち明けることのなかった過去に再び向き合おうとする。戦時中、タイとビルマを結ぶ泰緬鉄道の建設に狩り出され残忍な扱いを受けていたエリックは、退役軍人仲間のフィンレイ(ステラン・スカルスガルド)から当時の日本人通訳・永瀬(真田広之)が生きていることを聞かされ…。ステランと「前にも共演したことがある」というコリンは、「どんな役をやらせても演技に知性が溢れる。とどまるところを知らない好奇心の持ち主だ」と彼を語る。「こと、この作品は題材が題材なだけに、好奇心なしには取り組めない。ステランは貪るように書物を読み、物事を理解し、掘り下げられずにはいられない人で、そういう素質が演技に多いに寄与している」と紹介する。さらに、「人間性が芝居ににじみ出る人だね。温情と知性に溢れ、また鋭さも兼ね備えたキャラクターを演じさせるなら、彼の右に出るものはいないよ!」とも話し、鋭い眼光の奥にある人間性に称賛を惜しまない。また、ニコールも「ステランはひとつのアイデアをいろいろな方向に持っていき、花咲かせることができる俳優。そこがステランの一番の長所だと思う」と絶賛。「絶対にノー、とは言わない。どんな風に投げられても対処できるの。役になりきりながらも遊び心を忘れないで、どんな場面も上手く出来上がらせてしまうの!」と、名優に賛辞を贈っている。デビッド・フィンチャー監督の『ドラゴン・タトゥーの女』、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』などのマーベルシリーズ、ラース・フォン・トリアー監督の待機作『Nymphomaniac』(原題)等、近年の話題作には必ず出演しているといっても過言ではないステラン。現在62歳だが、実は最初の結婚でもうけた子どものうち、なんと4人が俳優という驚異的な俳優一家として知られている。長男のアレクサンダー・スカルスガルド(38歳)は、新生『ロボ・コップ』のジョエル・キナマンら、いま注目を集めている“北欧男子”の代表格で、テレビシリーズ「トゥルーブラッド」での脱ぎっぷり(?)から、いまや大ブレイク。『バトルシップ』『ザ・イースト』『メイジーの瞳』など映画でも活躍の場を広げており、5月24日(土)から『ディス/コネクト』の日本公開も控えている。父のステランとはラース・フォン・トリアー監督作の『メランコリア』で共演済みだ。次男のグスタフ・スカルスガルド(33歳)は、北欧を拠点に『コン・ティキ』『ウェイバック -脱出6500km-』等、硬派作品に出演。四男ビル・スカルスガルド(24歳)は『アンナ・カレーニナ』などに出演し、5月3日(土)公開の『シンプル・シモン』ではアスペルガー症候群の青年を演じている個性派。さらに五男ヴァルター・スカルスガルド(18歳)も子役からスタートし、テレビシリーズ等でキャリアを積み始めている。そんな俳優一家・“スカルスカルド”ファミリーの筆頭を走るステランが、コリン&ニコールから称賛を受けながら演じた本作。3人が共演する本編映像から、その渋い存在感に圧倒されてみて。『レイルウェイ 運命の旅路』は角川シネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国にて公開中。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:レイルウェイ 運命の旅路 2014年4月19日より角川シネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2013 Railway Man Pty Ltd, Railway Man Limited, Screen Queensland Pty Limited, Screen NSW and Screen Australia
2014年04月28日剛力彩芽が4月27日(日)、公開中の初主演映画『L・DK』のヒット御礼舞台挨拶にひと足早い浴衣姿で来場した。渡辺あやの人気少女漫画を実写化。ひょんなことから学校一のイケメンのツンデレ王子と秘密の同居生活を送ることになった女子高生の恋を描き出す。涼やかな青系の浴衣姿で登場した剛力さん。「元々、浴衣や着物は大好き。この時期は撮影でもあまりないですけど嬉しいです。浴衣を着ると女の子らしくなるし、手先にまで気をつけるようになりますね。自分で着つけられるようになりたいです!」と満面の笑みを浮かべる。映画公開後、周囲から感想を聞くことも多いようで「多くの方に『キュンキュンした』という言葉をいただきよかったとホッと一安心してます。うちの家族も見たんですけど『ここがよかった』とか『このセリフがよかった』というのがそれぞれ違うんですよ」と嬉しそう。女性目線で本作の魅力について尋ねると、剛力さんはやはりタイプの違う男性キャラクターたちを挙げる。「柊聖(山崎賢人)のツンデレは女性なら…ね(笑)?それから三条さん(桐山漣)の優しさ。亮介(中尾明慶)も。いろんな男性が出てきますよね。私が一番好きなのは恩田先生(藤井隆)です!短いシーンだけど、印象的です。壁ドン(※男性が女性を壁際に追い込む、少女漫画などで見られる胸キュンのシチュエーション)もあるし(笑)。ドキッとしましたよ!」と意外な(?)胸キュンポイントも明かしてくれた。恋に奥手な女の子にアドバイスを求めると「葵という役を演じて、素直になること、相手に思いを伝えることはすごく大事だと感じました。言葉が足らなかったり、うまく言葉になっていなくても、思いがあれば伝わると思う。葵の真っ直ぐさはすごく素敵だと思います。自分自身が心の中の思いをまず認めることが大事」と恋する女子に向けてエールを送った。『L・DK』は全国にて公開中。(黒豆直樹(cinema名義))■関連作品:L・DK 2014年4月12日より全国にて公開(C) 2014「L・DK」製作委員会
2014年04月28日永山絢斗・主演、「Woman」「Mother」の坂元裕二・脚本&水田伸生・演出でAV業界に乗っ取られた田舎町を舞台に贈る問題作、連続ドラマW「モザイクジャパン」から、5月18日(日)より放送の第1話の場面写真が到着。また、本作でAV女優役に抜擢された新鋭・ハマカワフミエと、『白ゆき姫殺人事件』にも出演中の実力派・宮地真緒からコメントが到着した。東京の証券会社をリストラされた常末理市(永山絢斗)は、地元に帰郷。両親の勧めで、田舎町には不釣合いなモダンな自社ビルを持つ「(株)GALAXYZ」への再就職を果たした。若き社長・九井良明(高橋一生)が率いるGALAXYZグループは、何とアダルトビデオを中心にさまざまな事業を手がける新鋭企業。職場には短すぎるスカートの制服を着た美女があちこちに…。理市はその中で一際純粋さを放っている木内桃子(ハマカワフミエ)が気になり出す。だが、彼女たちは実は全員AV女優で、就業中もオフィス内やトイレなどいたるところで“絡み”の撮影が行なわれていた。理市は、このセックス産業で潤う田舎町で、破滅・成功・絶望・快楽のすべてを経験していくことに――。これまで一切の本編映像が公開されることのなかった本作だが、今回解禁されたのは、3枚の劇中ビジュアル。困惑の表情を魅せる永山さんの背後では、もしや“絡み”の撮影真っ最中!?そんな永山さん演じる主人公・理市が思いを寄せる桃子役ハマカワさんも、妖しげな表情で何者かを見上げている。また、高橋一生演じる若き社長・九井とNO.1AV女優役を務める宮地さんもただならぬ雰囲気の様子で、R15+指定相当ドラマとあって、禁断のシーンばかりだ。さらに、本作でオーディションを勝ち抜いた新鋭女優・ハマカワさんは、「悩みました。AV女優という、あまりに遠く離れたところで生きている桃子という役を私が生きられるのか、不安でした」と、ヒロインに決定直後の気持ちを語る。「ですが、脚本を頂いて考えが変わりました。桃子が、面白い。台詞も言動もとんちきながら、最後まで読み終わったころにはもう、桃子をどこか遠くの人と感じなくなっていました。一筋縄では行かない物語と、なんだかちぐはぐな理市との行く末、見守って頂けたら幸いです」とコメントした。また、九井社長の愛人でNo.1女優・美織を演じた宮地さんは、「この作品の台本を読んだ時、『絶対にやりたい!』と思いました。刺激的で、ブラックで、カオス。こんなに面白い台本に出会えるなんて!美織さんという役で、色んな意味で一皮も二皮も剥けてしまうような、そんな素敵な感覚の中でお芝居できていることを、とても嬉しく思います」と、体当たりで挑む本作への意気込みを語っている。さらに、特設サイトでは、劇中の映像を使用した予告編が本日4月27日(日)深夜0:15から解禁となる。田舎町を乗っ取った不気味なAV企業の内部を覗いてみて。連続ドラマW「モザイクジャパン」(R15+指定相当)は5月18日(日)23:00スタート。(上原礼子(cinema名義))
2014年04月27日累計興行収入111億を超えて『ファインディング・ニモ』を抜き、日本での洋画アニメーション作品No.1の頂点となった大ヒット公開中の映画『アナと雪の女王』。本作で鍵を握るミュージカルシーンからその舞台裏側まで、様々な情報があふれているが、今回はそんな本作に隠されたアンデルセンへのオマージュとも取れる演出をご紹介!すでにご存じの方も多いかとは思うが、まずは本作のストーリーを今一度おさらいしておこう。触れるもの全てを凍てつかせる“秘密の力”を持つ姉・エルサはその力を制御できず、真夏の王国を凍てつく冬の世界に変えてしまい、国を去る。妹のアナは、姉と王国を救うため、山男のクリストフとその相棒・トナカイのスヴェン、“夏に憧れる雪だるま”のオラフと共に雪山の奥深くへと旅に出るのだが…という物語。『アナと雪の女王』というタイトルからも分かる通り、本作は1845年に初版本が出版されたハンス・クリスチャン・アンデルセンの「雪の女王」からインスピレーションを得て作られており、原作の「雪の女王」の主人公たちの名を冠したキャラクターが本作に登場している。そのキャラクターとは、エルサとアナが住むアレンデールのお城の使用人、カイとゲルダ。エルサを探す旅から戻ったアナを優しく迎え、アナをねぎらうシーンで登場する。“魔法の力”をもったエルサの噂が世間に広まるのを恐れた前国王と王妃が、お城の門を閉ざし、できる限り人との関わりを避け、使用人の数も最小限となっている中で、カイとゲルダは残りアナとエルサに仕えており、前国王からの信頼も厚いことが伺えるキャラクターとなっている。原作「アナと雪の女王」は、ウォルト・ディズニー本人までが映画化を切望した作品で、今回の映画のアイデアは、この原作の感情を捉えながらも、現代的スピリットで語ることにあったといえる。「雪の女王」は、少年・カイが世界をネガティブな目でるようになる原因となった割れた鏡を通して、正義と悪の戦いを描いた物語だが、クリスバック監督は「私たちはこの戦いにインスピレーションを受けており、また、物語全体を通し伝えられているメッセージをしっかりと受け止めています。特に、この物語でカイを救おうとする少女・ゲルダに私たちは魅力を感じました。彼女の性格の中心にある、前向きさ・愛・強さ・固い決意といったものが、結実し始め、やがてアナの原型となっていったのです」と語る。また共同監督を務めたディズニー初の女性監督ジェニファー・リーは、「誰もが理解できる現代的な作品を目指していた私たちは、恐怖心こそが、人間にネガティブ な想いを抱かせ、また、人間関係を台無しにしてしまうのではないかということに気づいたのです。この映画では、すべてのシーンが様々な形で、家族と愛、真の愛 VS 恐れというテーマを支えています」と語っている。劇中でその名前が語られることはない、使用人のカイとゲルダ。見えないところにまで細かな演出が施されているディズニー映画――その遊び心あふれる名キャラクターに注目してみて。『アナと雪の女王』は全国にて公開中。※「3D吹替」版&「みんなで歌おう♪歌詞付」版(2D字幕・吹替)は4月26日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アナと雪の女王 2014年3月14日より2D/3Dで同時公開(C) Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2014年04月25日5年振りとなるニュー・アルバム「シーザス」を5月7日に発売するリリー・アレンが、アルバムのタイトル・トラックである「Sheezus」のミュージック・ビデオを公開した。ミュージック・ビデオは、音楽シーンという戦いのリングにフードを被って再び上がることを意識したシーンやジーザスを意識したと思われる衣装をまとったシーンなどが描かれたになっている。過激な歌詞で知られるリリー、今回は、音楽シーンにおける女性アーティストたちの世間の扱いをテーマに、ビヨンセ、リアーナ、ケイティ・ペリー、レディー・ガガ、ロードら実在のアーティストの名前を歌詞に入れ込んでいる。「リアーナはケイティのほえ声を怖がらない/ビヨンセは絵画の中にいってしまった/ロードは血なまぐさい、そう彼女はあなたたちを血祭りにあげる/私たちはガガがアートの殉教者になるのを見守るの、ハハハ/ディーヴァでも2番目じゃだめなの/だから早く私に王冠をよこしなさい、このアバズレ/私は“シーザス”になりたい」一見、第一線で活躍している歌姫たちをディスるような内容に聞こえるが、リリーは音楽情報サイト「MTV News」のインタビューに答え、この歌は、音楽業界における女性アーティストに対してのライバル意識と自身の不安について歌っていると語っている。「『シーザス』はまた音楽シーンに戻っていくことへの私が感じていた不安についての曲なの。メディアや消費者は、女性をひとつのカテゴリーにまとめてしまうもの。そしてお互いを戦わせて、その中で上に立った者を勝者と決めたがる。でも、それは違うと思うのよ。もっとみんな仲良く共存していけないものなのかしら?と感じているの。みんなが“Sheezus”(ジーザスと彼女(She)の造語)になれるはずだと思うの」とリリーは解説している。この彼女のコメントが、実際に歌われているディーヴァたちに伝わるだろうか?(text:Mieko Nakaarai)
2014年04月25日『ミリオンダラー・ベイビー』『クラッシュ』のポール・ハギスが、リーアム・ニーソン、ミラ・クニス、ジェームズ・フランコら豪華キャストを交えて魅せる愛の群像劇『サード・パーソン』。本作で、リーアム演じる小説家の若き愛人であり、作家志望の野心的な美女役を演じているオリヴィア・ワイルド。先日4月20日(現地時間)には第一子となる男の子を出産したばかりの彼女が、大胆なオールヌード、しかも全裸でダッシュという体当たりの挑戦をしていることが明らかとなった。『ミリオンダラー・ベイビー』の脚本で、劇場長編映画デビューにもかかわらず、アカデミー賞ノミネートを果たし、翌2004年の監督デビュー作『クラッシュ』でアカデミー賞「作品賞」「脚本賞」をW受賞したポール・ハギス。本作では、NY、ローマ、パリの3つの街を舞台に、3組の男女が織りなす愛、信頼、そして裏切りを描き、一見、何の接点もないようなそれぞれの愛が、クライマックスに向けて加速しながら交錯していく様を、ハギスらしい手腕で紡ぎ出していく。3組の男女のうち、オリヴィアが演じるのは、最新小説を書き終えるために、パリのホテルのスイートルームにこもるピューリッツァー賞受賞作家のマイケル(リーアム・ニーソン)と不倫関係にあるアンナ。マイケルは妻エレイン(キム・ベイシンガー)とは別居中の身だ。2人は同じホテルに宿泊し、時には熱い情事を、時には冷たい態度を取り合い、お互いの心の内を探りながら、駆け引きを楽しんでいる。だが、アンナにはもうひとり、秘密の恋人もいるのだ。オリヴィアがヌードシーンに挑戦したのは、そんな形で駆け引きを楽しんでいる最中の出来事。マイケルが部屋で小説を書いていると、突然部屋を訪れたアンナの姿は、バスローブ1枚…。「バスローブを借りてたの。朝着る物がなくなるでしょ」と話すアンナに、「2着ある。でもシャワーを浴びたから湿っているかもしれないから、それが必要だ」と、大人の言葉の駆け引きを始めるマイケル。するとアンナは部屋の外にも関わらずバスローブを脱ぎ落とし、そのまま生まれたままの姿に! なのにマイケルは、裸のアンナにバスローブを拾わせた挙句、そのまま扉をバタンと閉めてしまうのだ!アンナはそのままの姿で部屋まで帰ることになってしまうのだが、「この最低男!」と言いながらも、部屋まで走るアンナの表情はとても楽しそう。そして、マイケルもアンナがそれを楽しんでいることを知っている様子だ。そんなスリリングで挑発的な関係を演じたリーアムとオリヴィアは、その年の差、なんと31歳。ハリウッドの大先輩でもあるリーアムの前でスタイル抜群の裸体をさらけ出すことになったオリヴィアだが、「この映画での忘れられない経験が、おそらくホテルのセットを全裸で走ったことだわ。それを私は、どの映画でもやるべきだと思ったくらいよ」と、その時の撮影をふり返っている。そして、「撮影第1週目にスタッフとの間にある緊張をほぐしてくれたし、いったんそういうことをすれば、もう何も怖がることがないから」と、彼女は言う。「見せかけを何もかも捨てるのはリスクがあるけれど、それなりの理由もある。私はポール(・ハギス)があのシーンで初めて“アクション”と言った時を決して忘れないわ。どんな人にも、男でも女でも、カメラの前で裸になることが大変なのはわかってもらえると思う。でも裸になって階段を駆け下り、“ああ、私、この物語が大好きだわ”と思う私がいたのも事実なの」と話し、ハギス監督への信頼と作品にかけた思いを打ち明けてくれた。6月には、ホアキン・フェニックスと共演するスパイク・ジョーンズ監督の『her/世界にひとつの彼女』も公開されるオリヴィア。彼女が本作で体を張って挑んだパリの物語は、どんな結末を見せるのだろうか。『サード・パーソン』は6月20日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国にて公開。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:サード・パーソン 2014年6月20日よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国にて公開(C) Corsan 2013 all rights reserved
2014年04月24日1970年代に書かれた実話を基に、ゲイのカップルと育児放棄されたダウン症の少年が出会い、愛を知り、“家族”になっていく姿を描いた映画『チョコレートドーナツ』(公開中)。先週末19日(土)に封切られたばかりながら、早くも「2014年のミニシアター界の“台風の目”か?」と言われている本作で主演を務め、ドラマ「グッドワイフ」などでも知られるアラン・カミングと、重たくなりがちなこのテーマを愛に満ちた映画へと導いたトラビス・ファイン監督にたっぷりと本作を語ってもらった。舞台は1979年、カルフォルニア。ゲイに対して根強い偏見と差別がある中で、歌手を夢見るショーダンサーのルディと、ゲイであることを周囲に隠す弁護士・ポール、そしてドラッグ中毒の母の元で愛を知らずに育ったダウン症の少年・マルコが出会う。周囲に関係を偽り、マルコを引き取ることを決めたルディとポールだったが、幸せな生活は長くは続かなかった…。「最初の10分間、ドラッグクイーンの僕が出てきて、気づいたら車の中でのラブシーンがあって、今度はダウン症の少年をめぐって法廷で争いが始まり、一気に全然違うところへと物語が発展していく…。最後の最後までこちらの予想を超えていくのがこの映画の魅力」と、主人公・ルディを務めたアランは語る。確かにポールとショーパブで出会い、マルコを引き取り、正真正銘の“家族”となるため法や社会と闘っていく彼らの物語は、冒頭、ルディのショーのシーンから一瞬にして観客を引き込んでいく。それを裏づけるように、本作はシアトル映画祭、トライベッカ映画祭など世界中の映画祭の「観客賞」を総舐めにしてきたが、それにはファイン監督も驚きを隠せなかったようだ。「いわゆる“大衆ウケ”する娯楽映画ではないと思っていたので、(観客賞を)13、14と受賞を重ねていったのには本当に驚きでした。こればかりはなかなか狙ってできることではないですから」と謙遜。アランも「私の期待を遥かに超えていました」と話す。「もちろん、この映画には成功してほしかったし、みなさんに観てもらえる映画であってほしいと願っていましたが、観客の反応は私の思いを遥かに超えていました」とふり返った。しかし何より観客の心を掴んだのは、トニー賞受賞俳優でもあるアランの舞台で培った演技力だろう。時にマルコを慈愛に満ちた眼差しで見守り、時にマルコのために激昂するルディを熱演したアランに、ファイン監督は「彼の名前を聞いた途端、ピンと来ました。『彼はこの役に完璧だ!』と。すぐに彼に脚本を送り、彼もすぐに脚本を読んでくれて、そしてスカイプで映画について話し合いをしました」と語る。「私の子どもたちは興奮していましたよ。ちょうど彼が映画『X-MEN2』でブルーマン(ナイトクローラー役)で出ていたのを観ていたからね(笑)」と監督が明かせば、「僕を観てくれていたんだ」と笑顔で応じるアラン。本作で特に圧巻なのは、アランが吹き替えなしで歌ったボブ・ディランの名曲「I Shall Be Released」だ。「このパワフルな歌の内容を反映させて、映画のタイトルを変えました。元々のタイトルは『Any Day Now』という歌詞から取ったものではなかったんです」とアランは言う。監督は、70年代にベッド・ミドラーがバリー・マニロウのピアノ伴奏で歌ったそのカヴァーのYouTube映像をアランに送っていたそうで、「あれはすごい動画だよ!」と興奮気味に語る一方、「ルディはいろいろなものを抱えながら歌うので、実際は少し抑えて歌いました」とアランは明かしている。またルディの相手役で、離婚経験がありカミングアウトに躊躇しながらも、弁護士としてマルコの“親”として正義を求めようとするポールを演じた、ギャレット・ディラハントとの化学反応も見事だ。「一番キャスティングが難しかったのは、ポール役」とは監督の弁。ギャレットは、『ザ・ロード』『LOOPER/ルーパー』、最近では『それでも夜は明ける』など数々の映画・ドラマで知られる名脇役だが、TVシリーズ「シングルパパの育児奮闘記」ではコメディの印象も強いため、監督は当初、躊躇していたという。だが、キャスティングディレクターに言われるがまま彼のテープを見たところ「なんてこった!この男だ!」と即決したのだとか。それは、マルコを演じたアイザック・レイヴァも同じだった。アイザックは、彼の母親が設立した障がいを持つ大人のための演劇学校に通い、本作が初めてのオーディションとなった。「彼はとても自然体でした。しっかりと相手の言うことを聞いて、反応していた」と監督は言う。そして、オーディションテープの最後で大きくにっこりと笑う彼を見て確信、「この子が好きだ!会いに行かなきゃ!」と、すぐ会いに出かけて行ったというのだ。アランもまた、アイザックについて「僕に役者とはどうあるべきか、純粋で正直であるべきだと気づかせてくれました。ハッとさせられることが多かった」と語り、映画初出演の彼を称えている。ゲイであること、ダウン症であることよりも、人としてどうあるべきか?人としてどう愛するのか?を問いかけてくる本作。まさに出会うべくして出会った3人の愛の物語だ。きっと日本でも、多くの観客たちの心を掴むに違いない。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:チョコレートドーナツ 2014年4月19日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開(C) 2012 FAMLEEFILM, LLC
2014年04月24日累計120万部突破のシリーズ最新作を、瑛太&松田龍平のタッグで贈る珠玉のエンタテインメント映画『まほろ駅前狂騒曲』。このほど、初映像となる特報と第一弾ポスターが公開された。何かと柄の悪い街・まほろ市で便利屋を営む多田啓介(瑛太)の元へ、中学の同級生・行天春彦(松田龍平)が居候するようになってから3年目。ペンキ塗りから買い物代行、遺品整理にボディガードまで曲者たちの厄介な依頼にいつも巻き込まれる多田便利軒の2人に新たな依頼が…。公開された特報映像は、これまでの『まほろ』シリーズのイメージを打ち破るハリウッド超大作のようなイントロから一変、後半は“まほろ”らしい賑やかな作りとなっており、瑛太さんと松田さんによる脱力系のコンビネーションが垣間見える。さらに第一弾ポスターは、東京郊外の便利屋とはとても思えない、迷彩服の2人が立っている。「俺たちただの便利屋ですから!」というアンバランスなキャッチコピーを掲げ、何やらただならぬ雰囲気だ。直木賞を受賞した三浦しをんのベストセラー小説を『さよなら渓谷』の大森立嗣監督が手がける本作には主演の瑛太さんと松田さん、そして先日発表された永瀬正敏に加え、若き裏番長・星に『横道世之介』の高良健吾、多田の恋のお相手に『そして父になる』で賞レースを総なめにした真木よう子、行天の元妻に本上まなみが登板。また前作からのレギュラーメンバーである麿赤兒、松尾スズキ、大森南朋、岸部一徳ほか、『青い春』で瑛太さん&松田さんと共演し朋友でもある新井浩文、原作ではお馴染みだが映像には初めて登場する曽根田に劇団民藝のベテラン・奈良岡朋子、行天の娘・はるにはWOWOW連続ドラマ「かなたの子」の岩崎未来が抜擢され、新旧ともに充実の顔ぶれとなった。『まほろ駅前狂騒曲』は10月18日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年04月24日1977年に母親が実の娘のヌードを撮るという反道徳的なテーマで、フランスのみならずヨーロッパや日本でも大きな議論を呼んだ写真集「エヴァ」(現題)。11歳で「PLAYBOY」誌のモデルとなったその伝説の少女(エヴァ・イオネスコ)は、34年の時を経て“被写体”から“監督”となり、その自らの壮絶な体験を映画『ヴィオレッタ』(公開:5月10日)として蘇らせた。本作が注目を集め始めたのは、遡ること2年以上前…2011年度のカンヌ国際映画祭で「批評家週間50周年記念作品」として上映されると、そのセンセーショナルな作風から現場は騒然となり、そして絶賛を受け、一気に話題となった。そんな問題作を携えて先週、エヴァ・イオネスコ監督と主演を務める“新星フレンチロリータ”として注目をあつめる絶世の美少女アナマリア・ヴァルトロメイが来日!シネマカフェはアナマリアに取材を敢行。4月初旬に15歳になったばかりという、10個の質問を投げかけてみた。<アナマリア・ヴァルトロメイに訊く、10のコト>【1】――『ヴィオレッタ』の出演が決まったきっかけは?映画での経験は本当に未経験だったんですけど、もともと学校の演劇部に所属していて、たまたまお父さんが舞台で活躍する女優さんとお仕事で一緒になったときに、「実は私の娘は演劇部に所属しているんだ」と何気なくいったひと言で、その女優さんからこの作品で主演女優を応募していることを知らされたの。応募内容を確認した段階では、ストーリーも全然分からなくて、エヴァ・イオネスコが監督するということだけ知っていたわ。【2】――監督からどんな演出を受けましたか?3か月の準備期間のあと、撮影に入ったのだけれど、監督はとても自由に演技させてくれたわ。もちろんセリフはあったけれど、そのセリフの言い方、表現方法は私のアドリブに任せてくれたからとてもやりやすかった。(本作は)監督と私で作り上げたという感じがします。【3】――本作のヒロイン・ヴィオレッタとの共通点は?私はルーマニア出身で6歳のときから家族でフランスに移住したんだけれど、6歳までは両親がフランスに仕事を探しに行ったりしていたので、おばあちゃんに育てられた。だから”ヴィオレッタ”との唯一の共通点はそうやって両親よりおばあちゃんと過ごす時間が多かった小さいころがあるのと、おばんちゃんのこと大好きで大切に思う気持ちだと思う。【4】――本作では母役を演じたイザベル・ユペールを始めドニ・ラヴァンらフランスを代表する俳優と共演していますが、プレッシャーはありましたか?全然プレッシャーは感じなかったわ。彼らがとてもすごい俳優だって前から知っていたけれど、彼らは私を新人だからといってプレッシャーをかけるようなことは絶対にしなかった(笑)。むしろ、とても助けられたわ。【5】――初めてカンヌ(※2011年度カンヌ国際映画祭)でレッドカーペットを歩いたときの感想は?カンヌは忘れられない思い出になっていて、私としてもひとつの冒険だったの。この映画のテーマはとてもデリケートだったから、まさかカンヌに行くとは思っていなかったの。批評も「良い」「悪い」で分かれると思ったけど、意外とフランスのマスコミには好意的な批評が多かったわ(笑)。【6】――映画に出演したことで、生活に変化はありましたか?学業とのバランスは?生活は変わりましたが、映画に出演したかったので、映画を撮るためにルーマニアから離れるくらいは平気(笑)。いまの所、こうして映画を撮りながら学校は行けているのでこのまましばらくは続けていけたらいいなぁ。撮影で長く学校を離れるときは、通信教育を受けているし、映画のために学校を辞めることは考えていないかな。【7】――女優とモデル、両方をしていますが将来はどちらを中心に?女優として仕事をしていても、写真を撮られることはあるし、モデルの方も少し続けたいと思っているわ。どちらかというと女優を中心にしたいかも。【8】――好きな俳優は?女優ならケイト・ブランシェット、男性では、ありえるかは分からないけどブラッド・ピットと競演したいです。ブラッド・ピットは素敵なだけじゃなくて、彼の演技も好きです。あと、モーガン・フリーマンも好きです。【9】――最新作は?フランスでは今年の1月29日に公開となった、シャルロット・ゲンズブール主演『Jacky Au Royaume Des Filles』(原題)というコメディ作品。監督はRiAD SALTOUF女性が権力を持っていて、その頂点にいる女性の役をシャルロットが演じていて、私は一切、笑う事のない、冷酷な少女の役。【10】――最後に、これから日本のファンにメッセージをお願いします。沢山の日本の方に、この映画を観てもらいたいです。大変、良い映画なので、みんな喜んでもらえると思います。(text:cinemacafe.net)
2014年04月22日『ハリー・ポッター』以降、そのイメージ脱却を図るべく、さまざまな役柄で挑戦をし続けるダニエル・ラドクリフと、25日(金)公開の『アメイジング・スパイダーマン2』で敵役に大抜擢されたデイン・デハーンが共演する問題作『キル・ユア・ダーリン』がDVD化されることになった。1944年、コロンビア大学に合格したアレン・ギンズバーグ(ダニエル・ラドクリフ)。大学の正統過ぎる姿勢に不満を覚えたアレンは、ルシアン・カー(デイン・デハーン)、ウィリアム・S・バロウズ(ベン・フォスター)、ジャック・ケルアック(ジャック・ヒューストン)といった、従来の価値観に留まらない友人たちに引き寄せられていく。中でもルシアンへの想いが、自身の詩の創作活動の原動力になっていくのを強く感じていたアレン。しかし、彼らの創造のための欲求と選択は、やがて重大な過ちを招くことになる…。「吠える」のアレン・ギンズバーグ、「裸のランチ」のウィリアム・S・バロウズ、「路上/オン・ザ・ロード」のジャック・ケルアックと言えば、50年代のアメリカ文学界で“ビート・ジェネレーション”と呼ばれた代表格。当時の若者、特にヒッピーから熱狂的な支持を受けており、『オン・ザ・ロード』(’12)など映画化も後を絶たない、現在まで続くひとつの潮流となっている。そんな彼らの大学時代に実際に起きた、デヴィッド・カマラー殺人事件を基にした本作は、耽美な雰囲気たっぷりの学園サスペンスドラマ。ダニエルは『ハリポタ』のイメージを脱却するかのごとく、髪を伸ばしてパーマをかけ、実在の詩人アレン・ギンズバーグを熱演。また、彼の憧れの対象であり、事件の被疑者となるルシアン・カーを、『クロニクル』で注目を浴び、その容姿と卓越した演技力から“次世代のディカプリオ”と呼ばれるデイン・デハーンが演じている。デインは昨年、『クロニクル』や『欲望のバージニア』ほか5本の出演作が日本で立て続けに公開され、『アメイジング・スパイダーマン2』ではスパイダーマン(アンドリュー・ガーフィールド)の親友ハリー・オズボーンにして敵役となるグリーン・ゴブリンに抜擢されている超・注目株。愛と友情、そして嫉妬うずまく学生生活の中では、2人の濃厚なキスシーンもあるとか!さらに2人はこの後、本作のジョン・クロキダス監督の新作『College Republicans』(原題)でも共演の話題が出ており、もしかしたら次世代の名コンビ俳優となるかもしれない。『キル・ユア・ダーリン』は5月2日(金)よりTSUTAYAにてDVDレンタル開始、6月27日(金)より発売。発売元:カルチュア・パブリッシャーズ価格:3,800円(税抜価格)(上原礼子(cinema名義))
2014年04月22日『バイオハザード』シリーズ、『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』のポール・W・S・アンダーソン監督が贈る、歴史アクション超大作『ポンペイ』が6月7日(土)より全国公開となる。ポンペイという古代都市を丸々飲み込み、ローマ帝国史上、最も壮絶な悲劇といわれているヴェスヴィオ火山の噴火を背景に、若い男女の許されない恋を描く本作。主演に抜擢されたのは、人気ファンタジードラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のジョン・スノウ役で脚光を浴び、“ポスト”オーランド・ブルームとの呼び声も高い、ソフトなイケメン英国男子キット・ハリントン。実は、彼の起用には、アンダーソン監督の妻であるミラ・ジョヴォヴィッチがひと役買っていることが分かった。ローマ人に一族を虐殺されたケルト人騎馬族の生き残り、マイロ(キット・ハリントン)は、奴隷となり無敵の“グラディエーター(剣闘士)”へと成長していた。ある日、マイロはポンペイの有力者の娘、カッシア(エミリー・ブラウニング)の馬を助け、2人は身分の差を超えて激しい恋に落ちる。カッシアはローマの上院議員コルヴス(キーファー・サザーランド)にポンペイの平和と引き換えに婚姻を迫られていたが、コルヴスこそ、マイロの家族を彼の目の前で殺した男だった。西暦79年8月24日、まさにそのときは近づいていた。果たして、マイロは降り注ぐ火山岩をくぐり抜け、熱雲が街を覆い尽くす前に、愛する人を救い出すことができるのか――。日本発のゲームを基にしたホラームービー『サイレントヒル: リベレーション3D』を経て、本格的なハリウッド大作出演は初めてとなったキット。その起用理由について、アンダーソン監督は、まずキットが出演した「ゲーム・オブ・スローンズ」の大ファンだったことをひとつに上げている。そもそも「ゲーム・オブ・スローンズ」を観ようと思ったきっかけを作ったのが、なんとアンダーソン監督の妻であり、女優のミラだったそうなのだ。監督は、「妻に『絶対に見るべきだ』って言われて見始めたんだよ。最初の2シーズンを見逃していたから、iTunesでエピソードを全部ダウンロードして、2日で観てしまったよ」と明かす。「『ゲーム・オブ・スローンズ』のキャストはみんな、素晴らしかったけど、僕にはキットが一番光って見えた。まるで映画俳優のようだと思ったよ。それから彼に会ってみて、自分は間違ってなかったと確信した。ただ、彼は僕らがこの作品で求めていた剣闘士のイメージとは合わなかったんだ」と彼との出会いをふり返る。キット演じる「ゲーム・オブ・スローンズ」のジョン・スノウは、婚外子として一族の中で肩身の狭い思いをしている勇敢な戦士ではあったものの、“グラディエーター”としてはちょっと物足りなかった様子。しかし、キットは肉体改造に挑戦したらしく、「彼は絶対に期待に応えてみせると言ってきたよ。それからの彼は集中的な鍛錬を重ね、見事にマイロになって見せたんだ」と語り、アンダーソン監督まですっかりベタ惚れとなったようだ。今回の起用について、キット本人は、「ヴェスヴィオ火山の噴火によって消えた古代都市ポンペイの話は、出演の話が来る前からずっと興味のあるストーリーだったんだ。だから最初に脚本を受け取ったとき、絶対にやりたいと思ったよ」と言う。「視覚効果を得意としているポールが監督する作品だということにも魅かれた。でも何よりもマイロというキャラクターが気に入ったんだ。彼の復讐心、怖れを知らないところ、強さ。その全てが気に入って演じてみたいと思ったよ」と、大抜擢への期待に応えるだけでなく、作品そのものへの関心の高さを熱く語った。本作を足がかりに、先日、ファッションブランド「ジミー・チュウ(Jimmy Choo)」初のメンズフレグランスの広告塔にも起用されたキット。6月全米公開の『ヒックとドラゴン2』(原題:How to Train Your Dragon 2)も控え、出世作「ゲーム・オブ・スローンズ」には映画化の話も浮上中。ミラ・ジョヴォヴィッチのみならず、アンダーソン監督からもお墨付きをもらった彼が、日本の女性を虜にする日もそう遠くはないだろう。『ポンペイ』は6月7日(土)TOHOシネマズ 日劇 ほか全国にて公開。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:ポンペイ 2014年6月7日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開(C) 2014 CONSTANTIN FILM INTERNATIONAL GMBH AND IMPACT PICTURES (POMPEII) INC
2014年04月22日タレントの松岡修造が英国「BBC EARTH」最新作『ネイチャー』の応援隊長に就任!すでに“熱い”TVスポットが話題を集める中、4月22日(火)に都内の小学校で、子どもたちを前に“熱血”特別授業を行った。さて、修造さんがポーズをマネしている動物は?この日は東京・中央区京橋築地小学校に通う小学4~6年生、約170人が映画本編を鑑賞。その直後、サプライズで修造さんが姿を現すと、子どもたちは大歓声を上げ、早速会場となった体育館の温度が急上昇!ソチ五輪の雪不足の“張本人”とされた(?)修造さんが本領を発揮した。映画は世界屈指の技術を誇り、数多くの傑作自然ドキュメンタリーを生み出す「BBC EARTH」が初めて4K3D撮影に取り組んだ最新作。アフリカ中央部に広がる謎めいた森、世界最大の火山でできた燃え盛る地下世界、世界最古の砂漠に流れる異国の砂など、地球上の7つのエリアを“体感”できる。修造さんは迫力の3Dに負けじと“前へ、前へ”と子どもたちに体当たりでぶつかり「映像が飛び出たりとか、近いとかだけじゃなく、奥行きがあって完全に自分が(映像の)中にいる感じがしなかった?」と熱弁。「これがいまの3Dの良さなんだ」とアピールしていた。ちなみに、修造さんがポーズをマネしている動物は、劇中に登場するシャベルカナヘビ(標準和名:アンチエタヒラタカナヘビ)。灼熱の真昼の砂の上を移動できる特技を持ち、手足を交互に上げる火傷防止の“灼熱のダンス”がチャームポイントだ。修造さんも本家に負けじと、手足を交互に上げ下げし「ここは暑いなあ」と汗を流していた。『ネイチャー』は5月2日(金)よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開。(内田涼(cinema名義))■関連作品:ネイチャー 2014年5月2日よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開(C) BBC Earth Productions (Africa) Limited and Reliance Prodco EK LLC 2014
2014年04月22日タレントのコロッケが4月19日(土)、ゲスト声優を務めた『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』の初日舞台挨拶に登壇。先日の完成披露試写会に続き、モノマネを“無茶ぶり”されると「唯一ご了解いただいていない」と長渕剛のネタを披露した。大人気アニメの劇場版22作目で、野原家の父・ひろしがロボット化してしまうという本作。コロッケさんは、日本の父親たちの復権をもくろむ「父ゆれ同盟(父よ、勇気で立ち上がれ同盟)」のマッドサイエンティストで、ひろしをロボットに改造してしまう頑馬博士(がんまはかせ)を、得意のモノマネを交えながら怪演している。「誰かの声マネでは成立しないので、いままで聞いたことがない新しい声を作り出すのがひと苦労だった。一歩間違えると、志村けんさんになってしまう」とコロッケさん。『映画クレヨンしんちゃん』にゲスト出演するのは、昨年に続き2度目で、これはシリーズ初の快挙!「怒られても懲りないところが似ている。ずっとフザけていますから」としんちゃんに感情移入する。東京・有楽町のTOHOシネマズ日劇で行われた舞台挨拶にはコロッケさんに加えて、レギュラー声優の矢島晶子(野原しんのすけ役)、ならはしみき(野原みさえ役)、藤原啓治(野原ひろし役)、こおろぎさとみ(野原ひまわり役)が登壇。野原家の面々は「さぶちゃん(歌手の北島三郎)やって」「徳永英明さん、好きなんですよ」「田中邦衛さんをぜひ」とコロッケさんに無茶ぶりの嵐!さらに、司会者からは「映画の初日なので、しんちゃんのモノマネをお願いします」と追い打ちも…。コロッケさんは矢島さん本人の目の前で、しんちゃんのモノマネを披露するハメになった挙句「いままでやってくれたモノマネは100点だけど、いまのオラのモノマネは7点だぞお」(矢島さん)とダメ出しを食らっていた。『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』は全国東宝系にて公開中。(内田涼(cinema名義))■関連作品:映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん 2014年4月19日より全国東宝系にて公開(C) 臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2014
2014年04月20日水谷豊&成宮寛貴で贈る、人気シリーズの映画化『相棒 -劇場版 III- 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ』がまもなく公開されるが、その前日譚を描く「dビデオ powered by BeeTV」のスペシャルドラマ「相棒-劇場版III-序章」の最終話が配信された。このほど、ラストシーンの劇中ビジュアルがシネマカフェに到着した。本作は劇場版へと繋がる殺人事件を描いたスペシャルドラマ。古い貨物船の船倉に閉じ込められた陸上自衛隊隊員・梶山祥夫(東根作寿英)とフリーライター・井上浩和(寺十吾)。刻々と死が迫る状況で、梶山はなぜ井上を撲殺し、自ら命を絶ったのか?事件の捜査に当たっていた伊丹たちは、ある人物を訪ねる。そこに待っていたのは、悲しすぎる真実だった…。全4話で構成されており、最終話「真相」では伊丹憲一(川原和久)ら捜査一課の刑事たちの捜査により、事件の真相が暴かれることとなる。さらに、“重要機密”と関わる謎の女として『劇場版 III』にも出演する元陸上自衛隊武器科 三等陸曹・高野志摩子役の釈由美子が登場する。今回到着した劇中ビジュアルは、受話器を握り何者かと電話をしている高野と、ロッカーを空け、中に入ったものを見つめる高野のビジュアルなど計3点。この意味深なラストは、4月26日公開『相棒-劇場版 III-』で描かれる大きな“謎”へと繋がっていく。併せて、4月13日(日)に六本木ヒルズで開催された『相棒-劇場版 III-』TOKYOプレミアムイベントの模様を収めたスペシャル映像の無料配信もスタート。dビデオ powered by Bee TVスペシャルドラマ「相棒-劇場版III-序章」はdビデオにて独占配信中。『相棒 -劇場版 III- 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ』は4月26日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:相棒-劇場版III- 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ 2014年4月26日より全国にて公開(C) 2014「相棒 -劇場版Ⅲ-」パートナーズ
2014年04月20日2月14日(現地時間)に「Bangerz Tour」をスタートし、全米各地でファンを熱狂させているマイリー・サイラス。そんな彼女が重度のアレルギー反応を起こしたとして、4月15日(現地時間)に緊急入院、米カンザスシティのセントルイスで予定されていたショーをキャンセルする事態になってしまった。この状況について、マイリーの代理人は米エンタメ情報サイト「eonline」にこう話している。「マイリーは、1週間前のノース・カロライナ州のコンサートのときに、副鼻腔感染症に苦しんでおり、そのときに処方された抗生物質に重度のアレルギー症状を起こしてしまいました。このタイプの深刻な反応は、5日から27日続くのだそうです。この先、少しでも症状の緩和が見えるまで、彼女は医師の観察下に置かれます。ですから、どうかファンのみなさん、マイリーを思いやりをもって見守ってください。マイリーはショーのキャンセルによって、ファンのみなさんをがっかりさせていることに、大きく落胆しています」。4月16日(現地時間)の朝にアップされたマイリーのツイッターには、「ファンのみんな、特にショーの会場まで行くのに長時間かかる人たちに言いたいの。まだ今日も退院できないと言われたことを。だからセント・ルイスに行けなくなってしまったの。本当に心から申し訳ないと思ってるけど、事態は私がコントロールできる状態じゃないの」とのツイートがアップされている。前日も病室から「カンザスのみんな、私も同じくらい心を痛めているわ!今晩は本当にステージに立ちたかったの。こんな風にがっかりするのはもうこりごり」とツイートしたマイリー。ちなみに今月初旬にも、インフルエンザでシャーロットでのショーをキャンセルしたばかり。また愛犬の死という悲しい出来事もあり、ステージで泣き崩れたという報道も。6月17日(現地時間)のスペインまで続き、休暇を経て8月9日(現地時間)の米ルイズビルでオーラスを迎える長丁場のツアー「Bangerz Tour」、マイリーはすでに「心も体もくたくた」と明かしている。(text:Mieko Nakaarai)
2014年04月19日トム・クルーズが数か月前から、サイエントロジー信者の女優と交際を続けているようだ。お相手はTVシリーズ「ザット’70sショー」に出演していた女優のローラ・プレポン。トムと同様にサイエントロジーを信奉している彼女とは昨年11月にも交際報道が出た。ロサンゼルスのホテルで食事しているところを目撃されたのだが、2人はその頃から密かにデートを重ねていたという。人目につかないよう、細心の注意を払っていた2人だが、現在ローラが出演中のTVシリーズ「Orange Is the New Black」(原題)のセットでうわさになっていた。実はトムはこの番組を見て彼女を気に入り、デートに誘ったそうだ。「New York Post」紙によると、2人はその後も日曜にブランチを楽しんだり、サイエントロジー信者のジョン・トラヴォルタ&ケリー・プレストン夫妻の自宅でのディナーに一緒に招かれたという。トムは2012年6月に3番目の妻ケイティ・ホームズと離婚した後に、ローラとは別のサイエントロジー信者の女優を始め何人かとデートのうわさはあったが、その後の進展はなかった様子。34歳のローラは、サイエントロジー信者で俳優のクリス・マスターソンと交際していたが、2012年に破局している。(text:Yuki Tominaga)
2014年04月18日パリジャン(男性)とか、パリジェンヌ(女性)とか、そんな響きを聞くたびに、おしゃれで洗練された男女を思い浮かべる人は多いことでしょう。首都パリで、まるでモデルの様な男女を見たときに、「ああ、やっぱりここは世界的なおしゃれの中心地!」と感じたことがあります。とはいえ、観光で私たちが目にするのは、中心地の中心地。都会にはあまり光の当たらない部分があるのも事実です。いくら東京は、ファッションの最先端を行く街だと世界的に注目されたって、誰もが最新ファッションに身を包んでいるわけではありませんからね。パリを舞台に、ある男女にもたらされた衝撃の事実をめぐる物語『ある過去の行方』は、華やかな大都市の片隅で暮らす人々を見事に写し取っています。よく、階級社会であるヨーロッパでは、持ち物、服装でクラスが分かってしまうと言いますが、本作に登場するのは、高級ブランドとは縁のないワーキングクラスの人々。生活するのに一生懸命で、あまり贅沢をしない者たちです。物語はフランス人の妻マリー=アンヌと別れ、いまはテヘランに暮らすアーマドが、法的な離婚手続きのために、パリに戻ってくるところから始まります。元妻には、すでに恋人サミールがいて、彼の息子とも一緒に暮らし始めています。ところが、マリー=アンヌの娘から聞かされたのは、意外な事実。恋人同士が暮らすには、あまりに重苦しい雰囲気を持つその家で、さらなる事実が次々と明らかにされて…というサスペンスフルな作品です。事件や犯罪ではなく、“モラル”をテーマにしたサスペンス。より、私たちにとって身近なテーマと言えるでしょう。重苦しい雰囲気の原因は、徐々に明かされていく事実にもよるのですが、そこには長年にわたり蓄積されてきた“生活苦”のようなものも伺えます。マリー=アンヌを演じるのは、ベレニス・ベジョ。『アーティスト』で見せた、輝くような笑顔とスター性を封印し、やるせない“事実”と“現実”に疲れ果てながらも、過去を未来に変えて行こうとする強い女を体現し、2013年カンヌ国際映画祭「主演女優賞」を受賞しています。ここで彼女が見せるのは、ファッションを楽しまない女。その心の余裕がない女とも言えるかもしれません。とりあえず、そこにあるものを掴んで着てみましたという感じ。パリジェンヌの、さり気ないファッションには定評がありますが、さり気なさや無造作を装うには大いなる計算が必要なのはご存じの通り。無造作ヘアと無造作風ヘアとは、決定的に違うのです。そういう意味では、パリの片隅に住む男女をリアルに描いている作品と言えるでしょう。そこには、無造作風ではなく、無造作そのものを見せる大いなる計算がある様子。現実味溢れるパリジャン、パリジェンヌではなく、現実のパリジャン、パリジェンヌを感じさせてくれるのです。映画というのは、何気なく観える作品ほど、計算が緻密になされている場合が多いもの。登場人物たちを取り巻く不穏なムードや緊張感、キャラクターたちの心理といった目では見えにくい“空気感”を映像化したアスガー・ファルハディ監督。ちょっとしたしぐさや表情、少ないセリフ、俳優たちの語気などを少しずつ積み上げながら、緊張感あふれる空気とそこに生きる人々の心理をち密に描く本作では、服装や家の様子がもたらす情報量は大きいのです。「女が、服に興味がなくなったら終わり」という人もいますが、新恋人と結婚まで考えているのに、マリー=アンヌからは、女としての喜びというものが全く見えてきません。すでに新恋人との日々は、恋による非日常ではなく、すっかり日常となっているのでしょう。そんな様子を、服装でも表現して見せる監督は、さすがの観察眼の持ち主。複雑な深層心理を描く手腕を、ウディ・アレン、スティーヴン・スピルバーグ、メリル・ストリープらが絶賛するのも納得です。それにしても、何が彼女をそうさせているのか。真実が一枚一枚ヴェールを脱ぐたびになるほどと膝を打ってしまいます。それでも、前に進もうとする彼女の姿に、あなたは共感するのかしないのか。ぜひ、自らの目で確かめてみてください。(text:June Makiguchi)■関連作品:ある過去の行方 2014年4月19日よりBunkamuraル・シネマ、新宿シネマカリテほか全国にて公開(C) Memento Films Production - France 3 Cinema - Bim Distribuzione - Alvy Distribution - CN3 Productions 2013
2014年04月17日