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小栗旬は“時代”や“空気”など信じない。悲観するでも自嘲するでもなく、自らについて「いまは、たまたま注目を浴びているだけで、本来あまり面白い芝居ができるタイプだとは思わない」と語り、うつろいやすいブームなどではなく、ただ己を信じて役柄をクールに演じ上げていく。冷静なこの男が「役者人生が終わってもいいと思えた」とまでの思いを抱いて演じたという最新作『TAJOMARU』のタイトルロール、多襄丸(=畠山直光)という男もまた、激しく移り変わる時代の中で己の信念、愛を貫き通した男である。果たしてこの作品は俳優・小栗旬に何をもたらし、この役を経て彼はどのような風景を見たのか――?盟友・山田孝之への憧れ、そのワケは…?「自分は頭で考えて演じるタイプの俳優。演じている自分をわりと冷静に見ている」。普段の役柄へのアプローチについて小栗さんはそう語る。「役に没頭したくても、どうしても自分からブレーキを掛けてしまうところがあるんです。だから、爆発的な集中力とエネルギーを持っているタイプの俳優さん――同世代で言うと山田孝之なんかそうですが――に憧れてて…。『スタート!』って声が掛かった瞬間の集中力のレベルが違うんですよ。孝之の芝居を見てるとゾクゾクしてきて、楽しくてしょうがない。こういう役者になりたいな、という思いがずっとありました」。そんな彼が、今回の撮影では、憧れの境地に近づけたと感じた瞬間があったという。「撮影中に『よーい、スタート!』って声が掛かって、体を動かしたということは覚えてるんですが、気がついたら次の瞬間、『あれ?おれ何で風呂入ってるの?』ということがあって。実は、(完成した作品では)そのシーンは全部カットされちゃってたんですけど…(苦笑)。そこは、自分の中でいままで越えられなかった壁を飛べたのかなって思えた瞬間でした」。800年も昔の時代の人間を演じることについて「誰も見たことのない世界を作るということには夢がある」という言葉で、その面白さを語る。「もちろん、時代考証について気にされる方はいるとは思います。ただ、僕らが信じてきた過去の歴史が覆されることが最近、多いじゃないですか。『うそ!教科書で習ったことと全然違うじゃん』って(笑)。やっぱり誰も見てない世界を演じるってある意味ファンタジーですよ。いまの時代をリアルに切り取ろうとすれば、うそが見えてきてしまう。それよりもやれることはずっと多いな、と思います」。「台本読むと、『この役、ほかの人にやらせたくない』って思っちゃう(笑)」一方で、劇中で描かれる人々の感情や愛は、時代を超えた普遍性を持っている、とも考えられるが…。「そうですね。でも、それももしかしたら、いまの時代に生きる僕たちがそう思いたくて、勝手に自分たちの思いを置き換えているだけなのかも知れない、とも思います。ただ、今回は自分で演じながら、(直光は)阿古という女性をなぜここまで愛せたんだろう?という疑問は持ちましたね。阿古の気持ちですか?わかんないですよ、女の人って。…一生わかんないと思うな(笑)」。舞台に映画、TVドラマと活躍の場を広げ続ける小栗さん。自らの仕事のスタンスについて「基本的に舞台が大好きなので、演劇を中心にやっていきたいという思いはあります」と語る一方で「(オファーをもらって)台本を読むと、『この役、ほかの人にやらせたくないな』って思っちゃうんです」とも。「そうやって結局、(忙しくなって)自分の首を絞めちゃうわけですね(苦笑)。最近はちゃんと見極める目を持とうと思ってるんですが、とはいえ常に共演者も監督も違うから、似たような役だと思ってても、実際にやってみたら、また全然違ったものになる。だからお話をいただくと全部やりたくなっちゃうんですよ」。さらに、自身で監督を務めるという野望も。すでに企画は進行しているとのことだが、冒頭にも挙げた「自分は面白い芝居ができるタイプの俳優ではない」という言葉に続けてこう語る。「だからこそ、もっと面白い芝居をできる俳優さんたちに面白い環境を提供して、それをカメラに収めるのが自分だったら最高だなって思うんですよ。四十か五十を迎えたときに『あの監督の作品に出たい』って言われるようになりたいですね」。俳優か監督か?舞台か映画かなどという枠はこの男には関係ない。多襄丸のごとく、自由に向けて、さらなる高みに向けて、小栗旬はどこまでも駆け抜ける――。© 石川拓也■関連作品:TAJOMARU 2009年9月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2009「TAJOMARU」製作委員会■関連記事:「何があってもおれがお前を幸せにする!」小栗旬『TAJOMARU』本編映像が到着ショーケン、東大で復活の怪気炎!“東大特別講師”小栗旬が考えるリーダー像とは?小栗旬主演の最新作!『TAJOMARU』試写会に50組100名様をご招待最も浴衣が似合うと思う俳優は?「MTV」オリジナル携帯ストラップを10名様プレゼント気合いの(?)坊主頭・小栗旬、先輩風を吹かせて田中圭をぶった斬る?
2009年09月10日今年のヴェネチア国際映画祭のサプライズのひとつは、コンペティション部門に同じ監督の作品が2本エントリーされたこと。その監督はドイツの名匠、ヴェルナー・ヘルツォークで、『Bad Lieutenant: Port of Call New Orleans』(原題)と『My Son, My Son, What Have Ye Done?』(原題)の2本を出品しているが、前者がちょっとした物議を醸している。タイトルが示す通り、『Bad Lieutenant: Port of Call New Orleans』はアメリカのアベル・フェラーラ監督の1992年の作品でカルト的人気を誇る『バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト』にインスパイアされた作品と言われていたが、ヘルツォーク自身はそれを観ていないと言い、2本の作品を比較すべきではないと話している。実はフェラーラも最新作『Napoli, Napoli, Napoli』(原題)がコンペティション外で上映されるため、ヴェネチアに滞在中。自作のタイトルを使われたことに気分を害し、「あいつらが地獄に堕ちればいい」と話している。だが、この発言はヘルツォークや主演のニコラス・ケイジに向けてではなく、プロデューサーに対してだという。ロイターの取材にフェラーラは「あの作品(『バッド・ルーテナント』)を作ったときは、誰も金がなかった。それが今度は、タイトルを再利用して、何百万ドルも儲けようとしている。その内の1人は私の作品に関わった人間だ。これは許し難いことだ」と語っている。フェラーラの怒りを耳にしたヘルツォークは「アベル・フェラーラには私の映画を観てもらいたい。もし観てくれたのなら、私も彼の作品を観ることを約束する」と言い、「ウィスキーでも飲みながら、彼と話したいね」と付け加えた。ちなみにフェラーラの答えは「私はウィスキーは飲まない。私が飲むのはビール、バドワイザーだ」とのこと。(text:Yuki Tominaga)■関連作品:第66回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]■関連記事:M・ムーアの経済ドキュメンタリーがヴェネチアを席巻!上映後10分間観客総立ちジョージ・クルーニー、恋人についての質問にCMのキメ台詞で切り返し!マット・デイモン、主演するソダーバーグ監督の新作を携えてヴェネチア映画祭に登場!ニコラス・ケイジ&エヴァ・メンデス、波紋を呼ぶ一作を引っさげヴェネチア入りM・ムーア、ヴェネチアに殴りこみ!ドキュメンタリー作品初のコンペ部門出品
2009年09月10日周囲を山に囲まれているのに、そのホテルの名は“シーサイドモーテル”。そんな微妙なモーテルの一室で、生田斗真と麻生久美子が何をする――?別冊漫画ゴラクに連載された岡田ユキオの漫画「MOTEL」を原作に、あるモーテルに偶然集まったひと癖もふた癖もある輩たちが微妙に、絶妙に交錯しつつ、小さな幸せを見つけようとする姿を描いた『シーサイドモーテル』の製作が決定!主人公のセールスマン・亀田を『人間失格』で映画初出演にして主演を務める生田斗真が、そして一見、陽気なコールガールのキャンディを独特の空気感で観る者を魅了し、次々と話題作へと出演する麻生久美子が演じることが発表された。物語の舞台は周りを山に囲まれ、どこにも海なんかないのになぜか「シーサイド」という名がついたモーテル。かたや怪しげな化粧品を売りさばくインチキ・セールスマン。かたや三十路を前にすでに人気に陰りの見えるコールガール。この偶然の出会いが2人にもたらすのは、彼らが求めてやまない小さな幸せ?それとも…。生田さんは、自身の役を「インチキクリームを売りさばく詐欺師で、モーテルで偶然出会ったコールガールに恋をしてしまう青年」と説明。さらに「豪華なメンバーと作品を共に出来ることを楽しみながら演じていきたいです。監督からは、好きに遊んで下さいと言われました。本気で遊びます」と意気込みを語る。一方の麻生さんも「生田さんとの会話劇をテンポ良く作り上げられるよう頑張りたいと思います。とにかく出演者の方々が魅力的なので、贅沢な見どころ満載な映画になると思います」とコメント。是枝裕和監督(『誰も知らない』、『空気人形』)や西川美和監督(『ゆれる』、『ディア・ドクター』)の作品を手がけてきた独立系制作プロダクション、テレビマンユニオンによる本作。メガホンを取る守屋健太郎監督は2人について「生田くんは、いままでにないこの軽薄なキャラクターを楽しみながら演じてくれています。すでに衣裳合わせのときには亀田になりきっていて、数日前まで太宰治の作品をやっていたとは思えない豹変ぶりでした。麻生さんが演じるのは、亀田を翻弄する存在で、どこまでが駆け引きの言葉で、どこからが本音なのか、なかなか本心が見えにくい難しいキャラクターなのですが、とても絶妙なバランスで演じてくれています」と絶賛。2人の掛け合いを見どころに挙げている。因みに本作には、亀田とキャンディ以外にも個性的なキャラクターが数多く登場。借金を踏み倒したギャンブラーに、その恋人の猫好きな女。借金取りにチンピラ、伝説の拷問職人にED気味の社長、やる気のない警察官などが絶妙に交錯する群像劇となっている。現段階で生田さんと麻生さんのほかに、先輩・後輩の警察官コンビを演劇を中心に活躍する赤堀雅秋(「THE SHAMPOO HAT」主宰)、ノゾエ征爾(劇団「はえぎわ」主宰)が演じることが明かされているが、それ以外の登場人物の配役に関しては今後、徐々に発表されていく予定。この個性的過ぎる面々を誰が演じるのか?そして生田さん、麻生さんとの“化学反応”も楽しみだ。やがて朝を迎えたとき、彼らは海の見えないこのモーテルに海を見つけることが出来るのか――?すでに8月より撮影は開始されている『シーサイドモーテル』。公開は2010年を予定。■関連作品:シーサイドモーテル 2010年、全国にて公開
2009年09月10日来年、初めてアフリカ大陸で開催される、サッカーのワールド・カップ南アフリカ大会を前に南米予選で苦戦が続くアルゼンチン。率いるのは“神の子”にして“汚れた英雄”、サッカー界が生んだ希代のスーパースターであると同時に最大の問題児、ディエゴ・アルマンド・マラドーナ。そんな彼の栄光と挫折を余すところなく捉えたドキュメンタリー映画、その名も『マラドーナ』の日本公開が決定した。監督を務めるのは旧ユーゴスラヴィア出身で、自身マラドーナ“フリーク”、『アンダーグラウンド』、『黒猫・白猫』など独特のユーモアで時代を切り取り、日本でもコアなファンを持つ名匠エミール・クストリッツァ。アルゼンチンをワールドカップ優勝へと導き、ナポリでは救世主とあがめられ、やがて薬に溺れ“堕ちた偶像”と化し、それでもなお愛され続けるこの英雄を追って、カメラはブエノスアイレスからナポリ、ベオグラード、さらにはキューバへ!映画はドキュメンタリーでありながら、クストリッツァ監督の過去の名作のシークェンスがたびたび挿入されるという異色の構成になっており、当然のごとくクストリッツァ自身も登場。執拗に流れるセックス・ピストルズの「God Save the Queen」に乗って、“現人神”の人間臭すぎる側面が映し出される。クストリッツァだからこそ心の底を見せるマラドーナがここに!代表監督のポスト、そしてアルゼンチンのワールドカップの出場が危ぶまれる微妙なタイミングで日本公開が決定。映画が公開される12月に果たしてこの魂の反逆児は代表監督の座にいるのか?それとも――。南アフリカへ行く前に、この男の姿に熱狂せよ!『マラドーナ』の公開は12月、シアターN渋谷ほか全国にて順次公開。■関連作品:マラドーナ 2009年12月、シアターN渋谷ほか全国にて順次公開© 2008-PENTAGRAMA FILMS-TELECINCO CINEMA-WILD BUNCH-FIDELITE FILMS.
2009年09月09日新作を発表するごとに、その鋭い社会批評とユーモアで波紋を投げかけるマイケル・ムーア監督。昨年9月の「リーマン・ショック」に端を発したウォール街の金融危機と世界同時不況の真実に切り込んだ最新作『Capitalism: A Love Story』(原題)が第66回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門においてワールドプレミアとして世界で初めて上映された。上映中、様々な場面で拍手や大きな笑いがわき起こるなど、観客の反応はおおむね好意的。上映後には10分以上ものスタンディングオベーションが!ムーア監督は会場のバルコニーから身を乗り出し、満員の客席に向かって感謝の言葉を繰り返した。ヴェネチアのコンペ部門にドキュメンタリー作品が出品されるのは史上初の快挙。映画は、アメリカ型の市場原理主義経済の崩壊および、金融危機がアメリカに与えた壊滅的な影響を克明に描写。庶民の生活が苦しい中で企業救済のために公的資金が投入されることに対し、怒りを露わにするムーアが、お得意の突撃スタイルで「金を返してくれ!」とシティバンクやモルガンスタンレーといったウォール街の銀行に突入していく姿も。上映に先立っての公式会見で監督は「アメリカという国では民主主義が不当な扱いを受けていると思う。経済は人間の生活の大きな要素を占めるけれど、人々が自分の住む社会の経済の運営に対する発言権を持たないような社会を民主主義社会と呼ぶことはできない。僕は“アメリカン・ドリーム”という考えを、生活の全ての要素において適用するべきだと思う。投票所の中だけでなくてね」と舌鋒鋭くアメリカ型の経済を批判していた。コンペの結果発表は9月12日(土)。果たしてその結果やいかに?日本では先日の総選挙により、政権交代がなされることになったが、野党に転落した自民党の総裁、麻生首相も本作に登場しているとか…。『Capitalism: A Love Story』は10月2日より北米での公開をスタート。日本では12月の公開を予定している。© Kazuko Wakayama■関連作品:Capitalism: A Love Story(原題) 2009年12月公開© Front Street Productions, LLC.第66回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]■関連記事:ジョージ・クルーニー、恋人についての質問にCMのキメ台詞で切り返し!マット・デイモン、主演するソダーバーグ監督の新作を携えてヴェネチア映画祭に登場!ニコラス・ケイジ&エヴァ・メンデス、波紋を呼ぶ一作を引っさげヴェネチア入りM・ムーア、ヴェネチアに殴りこみ!ドキュメンタリー作品初のコンペ部門出品塚本晋也最新作、ヴェネチア国際映画祭出品決定初コンペ出品の快挙!
2009年09月09日“予想ガイ”なお兄さんを小出恵介=ジャック・バウアーが叱責!?メンバーの大半が陸上未経験者という寄せ集めの弱小の大学駅伝部が、一丸となって大学駅伝の晴れの舞台、箱根駅伝を目指す姿を描いた青春映画『風が強く吹いている』が10月31日(土)より公開される。某携帯電話のCMにおける“お兄さん”役で、すっかり日本のお茶の間になじみの顔となったダンテ・カーヴァーが、留学生役として本作に出演しているが、ダンテと主演の小出恵介による、映画館でのマナー向上を訴える広告動画がこのほど完成、本作のオフィシャルブログやyoutube上の「松竹チャンネル」、mixi動画で公開され、話題を呼んでいる。『風が強く吹いている』でダンテは丁寧な日本語を話す留学生・ムサを演じているが、こちらの広告動画では、そのムサが奇妙な和風の出で立ちで日本の映画館を訪れ、「日本ノ映画館ノマナーハ、厳シイデスネ」と漏らす。そこに登場するのが、駅伝部のキャプテン・ハイジ役の小出さん。「基本のマナーを守ればいいんだ!」と、携帯電話や騒音などの迷惑行為の禁止を力強く訴える……のだが、注目すべきはこの小出さんの声が、小出さん本人のものではなく、ドラマ「24」のジャック・バウアー(キーファー・サザーランド)の吹き替えでおなじみの声優・小山力也さんの声で吹きかえられている点!ダンテの丁寧な日本語と、なぜかジャック・バウアーの声を持った小出さんのマナー熱血指導のギャップに爆笑必至。これを見たらマナーを守らずにいられない?こちらの広告動画は全国31の劇場にて上映される予定。『風が強く吹いている』は10月31日(土)より全国にて公開。『風が強く吹いている』オフィシャルブログ■関連作品:風が強く吹いている 2009年10月31日より全国にて公開© 2009「風が強く吹いている」製作委員会■関連記事:走った!吐いた!小出恵介&林遣都、鍛え上げられたランナーの肉体美をアピール!小出恵介、女子マネの声援求む!林遣都は快走披露『風が強く吹いている』撮影快調
2009年09月09日唯一無二の存在感でファッション界をリード、女性が男性と対等に肩を並べる時代の礎を築くことに多大な貢献をした人物の一人、ガブリエル・“ココ”・シャネル。フランスを代表する女優オドレイ・トトゥをシャネル役に迎え、本国で大ヒットを遂げた伝記映画『ココ・アヴァン・シャネル』がまもなく日本で公開を迎える。9月8日(火)、本作の記者会見が行われ、2年ぶり4回目の来日を果たしたオドレイが作品、そしてシャネルの魅力について語った。駆けつけた多くの報道陣を前にして、感動と緊張で思わず笑いが込み上げてきたというオドレイ。本作で、彼女はお針子として生計を立てながら田舎のキャバレーで歌っていた時代から、人生最大の恋を経験し、パリでデザイナーとしての才能を開花させるまでのシャネルの軌跡を演じきった。伝説のデザイナーを演じてみての新たな発見を聞かれると、「驚いたことは2つあります」と話し始めた。「まずひとつは、彼女が最初はデザイナーを目指していなかったということ。元々は歌手か女優を目指していたことに驚きました。2つ目は、彼女がとても困難な幼少時代を送っていたこと。孤児院で育ち、ほぼ独学で教養を身につけたこと、独自に交流を広げていったことに驚きました」。さらに、同じ女性としてシャネルとの共通点について質問が及ぶと、「生まれた地方が一緒なので、その地独特の容姿は似てますし、同じしし座の女ということで性格的に似ているかもしれない。また、子供の頃から自立心を持っていて、精神の自由をとても大切にしているところは似ていると思います」と共感を示した。キャバレーのシーンでは、もちろんオドレイ本人の生歌&キュートな振り付けの披露もあるが、「私生活でも踊ることは好きですよ、パーティでお酒が入ったときくらいですが。恥ずかしがり屋なので…」と少し照れ気味。加えて「でも、映画の振り付けは簡単だったので、それほど苦労はしなかったです。とても楽しく撮影できましたよ」と笑顔を見せた。この日は白のレースをあしらったフェミニンなブラウスに、黒レザーのタイトスカートと黒のピンヒールで引き締めたコーディネートのオドレイ。自身の好みのファッションを尋ねられ「いろんなものが好き」と答えたが、シャネルの「シンプルでありながらエレガントなところが好きです。彼女の作った服は、時代を先取りしていて、いつの時代も愛されているということがすごいと思う。彼女の並外れた仕事ぶりには敬服します」とも。さらに、お洒落にいそしむ女性に向けて、「私も年齢を重ねるごとにファッションの大切さを痛感しています。女性がデリケートな神経をはらって自分を美しく見せることは素晴らしいですし、洋服は内面の個性を映し出すものなので、常に努力し続けてほしいです」とアドバイスを贈った。最後に、これからの日本公開に向けて、「この映画では、1人の女性を実に見事に描いてます。また、シャネルやファッション以外にも、時代背景がしっかりと描かれているのでいろんな人が楽しめる作品になってると思います」と見どころを語ってくれたオドレイ。数ある出演作の中でも、彼女の代表作となるであろう『ココ・アヴァン・シャネル』は9月18日(金)より全国にて公開。■関連作品:ココ・アヴァン・シャネル 2009年9月18日より全国にて公開© Haut et Court - Cine@ - Warnerbros. Ent. France et France 2 Cinema■関連記事:“シャネル”オドレイ・トトゥ来日に国民的美少女・工藤綾乃も感激!生まれ変わりたい女優は誰?「MTV」オリジナル携帯ストラップを10名様プレゼントファッション小噺vol.109王道の伝記&ピグマリオン精神に見る“シャネル”ファッション小噺vol.108現役ミューズが演じる“シャネル”伝説世紀のデザイナーを熱演オドレイ「知られざるシャネルの喜びや悲しみを伝えたい」
2009年09月09日開催中の第66回ヴェネチア映画祭は、今年もハリウッド・スターで大賑わい。前日のマット・デイモンに続いて、8日にはジョージ・クルーニーが最新作『The Men Who Stare at Goats』(原題)の上映に、グラント・ヘスロフ監督、共演のユアン・マクレガーと出席した。前日に恋人でイタリア人のタレント、エリザベッタ・カナリスとヘリコプターでヴェネチア入りしたジョージは、先日愛車のドアに挟んで負傷した右手が治らず、包帯でグルグル巻きの痛々しい状態。フォトコールのときはその右手をアピールしておどける一幕もあった。続いて行われた記者会見では、エリザベッタとの結婚は間近かという質問も飛び出したが、ジョージの答えは「I don’t know. What else?(わからない。ほかに?)」。場内に笑いが起きたのは、この「What else?」がジョージの出演中の「ネスプレッソ(カプセルコーヒー)」のCMでのキメ台詞だから。興味本位の質問は煙に巻いたジョージだが、夜にはエリザベッタと2人でレッドカーペットを仲睦まじく歩いていた。(text:Yuki Tominaga)© CATARINA-VANDEVILLE POOL/Gamma/Eyedea/AFLO■関連作品:第66回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]■関連記事:M・ムーアの経済ドキュメンタリーがヴェネチアを席巻!上映後10分間観客総立ちマット・デイモン、主演するソダーバーグ監督の新作を携えてヴェネチア映画祭に登場!ニコラス・ケイジ&エヴァ・メンデス、波紋を呼ぶ一作を引っさげヴェネチア入りM・ムーア、ヴェネチアに殴りこみ!ドキュメンタリー作品初のコンペ部門出品塚本晋也最新作、ヴェネチア国際映画祭出品決定初コンペ出品の快挙!
2009年09月09日当代きってのスターとして幅広い活躍を見せるヒュー・ジャックマン。彼にとってハリウッド進出のきっかけとなったのが、2000年に始まり、これまでに3作品を数える人気シリーズとなった『X-MEN』である。彼が演じる、どこか悲しみを湛えた瞳が印象的なウルヴァリンというキャラクターは、性別を問わず多くのファンの心をわしづかみにした。ヒューが、プロデューサーとしても製作に携わり、満を持して送り出す最新作『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』で描かれるのは、ウルヴァリンの誕生の秘密。“最もセクシーな男”が演じる、シリーズで最も高い人気を誇る最強の戦士の物語――これが面白くないはずがない!公開を直前に控え来日した彼に話を聞いた。「自分とかけ離れたキャラクターだからこそ、やりがいを感じる」続編を製作するということは、当然のことながら前作を超える面白さを要求される。彼の手元には、本シリーズ以外の様々な企画、多彩な役柄のオファーが届いているはず。それでもなお4度にわたってウルヴァリンを演じたいと思わせる、この役柄の魅力はどんなところにあるのだろうか?「まず第一に言えるのは、僕自身、常に挑戦する気持ち、もっと高いところ、さらなる深みを求める気持ちを持っているということ。ウルヴァリンは、葛藤や対立など多くのものを抱えている。僕自身とは全く違う、かけ離れたキャラクターだからこそ、やりがいを感じるんだ。今回の作品に関して言えば、これを僕は『X-MEN4』だとは考えていなくて、新鮮な気持ちで臨む新たな出発点としたかった。この作品で、僕自身が思い描いていた『ウルヴァリンはこうあるべき』という姿に到達できたと思う。単に強大な筋肉を持っているというだけでなく、動物的で危険なオーラをまとったウルヴァリン――イメージしていたのは『ケープ・フィアー』(’91)に出演したロバート・デ・ニーロなんだ。シャツを脱いだ瞬間に観る者に恐怖を感じさせる、そんな雰囲気を出したかったんだ」。特異能力を持ったミュータント同士の戦いのシーンは息をもつかせぬ激しいアクションの連続!ウルヴァリンの前に立ちはだかる兄・ビクター(リーヴ・シュレイバー)とのシーンでは、思わず本物のパンチが相手に入ってしまうこともあったとか。「できる限りのリアリティを求めて撮影を進める中で、それは致し方ないこと。実際、リーヴが僕に向かって飛び込んでくるシーンでは、彼がワイヤーに吊られている状態ですごいスピードで突っ込んできて、肋骨が折れるんじゃないかと思ったよ。彼は彼で、腕を脱臼しかけていたよ」。気になる次作…日本での撮影のうわさは?こうしたアクションに加え、ウルヴァリンと彼の周囲の人々との人間ドラマの部分もまた、本作の見どころとなっている。「実は、アメリカでは過去の3作に比べて女性客の割合が多くて、48%とほぼ半数を女性が占めているんだ。今回の作品ではラブシーンも、兄弟のドラマもある。ウルヴァリンが愛する女性のために生きる姿が描かれるし、一方で本能のままに進むのか?それとも人間の世界にとどまるのかという内面的な葛藤も映し出される。こうした部分に多くの女性が共感してくれたんじゃないかな」。さて、新作が到着したばかりで少し気の早い話ではあるが、巷ではすでに次作についてのうわさが…。次作は日本を舞台としたエピソードになると言われているのだが、日本人俳優の起用も含め、進行状況はいかに?「僕自身、原作の中で一番面白いと思うのが『日本編』のエピソードで、ぜひこれを映画化したいんだ。とはいえ、まだ脚本を執筆している段階だよ。『ユージュアル・サスペクツ』や『ワルキューレ』を手がけたクリストファー・マッカリーが担当しているんだ。(日本国内の)本格的なロケハンはまだまだ先のことだけど、個人的にやってるよ!すでにウルヴァリンが食事をするレストランはいっぱい見つかったね(笑)。現段階で、3人の重要な女性キャラクターが出ることが決まっていて、そのうち2人は日本人であることが確実だね」。最後に、4作にわたってウルヴァリンを演じてきヒューが得たものは?と尋ねると、こんな答えが返ってきた。「僕自身、若い頃は結構短気で、すぐにカッとなっていたものだけど、ウルヴァリンを演じる上ではそうした感情の昂ぶりが必要になってくるんだ。そうすると、それが一種の“セラピー”のような役割を果たしてくれて、演じているうちにいろんなものが体から抜けていくんだ。撮影中に家に帰ると妻が言うんだよ。『あなた、ウルヴァリンを演じているときが一番いいわ!』って(笑)」。■関連作品:ウルヴァリン:X-MEN ZERO 2009年9月11日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開X-Men Character Likenesses TM & © 2009 Marvel Characters, Inc. All rights reserved. TM and © 2009 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.■関連記事:ヒュー・ジャックマン最新作『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』オリジナル腕時計を1名様にプレゼント佐藤隆太、ヒュー・ジャックマンに続編出演を懇願「ウルヴァリンのためなら何でも!」ヒュー・ジャックマンの魅力を詰めこんだ『ウルヴァリン』特別映像が到着!負けず嫌いウルヴァリン「俺が主役だ!」ヒュー・ジャックマン来日で続編の真相も?キャスト陣舞台挨拶付き『ウルヴァリン』ジャパン・プレミアに15組30名様ご招待
2009年09月08日第33回モントリオール世界映画祭において、日本から出品されていた『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』の根岸吉太郎監督が最優秀監督賞受賞という嬉しいニュースが飛び込んできたが、この快挙について、監督と共に現地入りしていた主演の浅野忠信、および日本国内で、浅野さんから受賞のニュースをメールで知らされたという松たか子の両名のコメントが到着した。並外れた文才を持ちつつも、大酒飲みで借金持ち、おまけに浮気を繰り返すという、放蕩の限りを尽くす大谷役の浅野さんは「この映画の撮影中に監督と一緒に過ごした時間は、うそのない時間だった。そういう時間も全てひっくるめて演出していただいたことで、自分でも完璧と思える芝居を引き出していただいた。この賞をいただいたことで、その“答え”が出たと思う。監督には『おめでとうございます』だけじゃ言い尽くせない。僕は、勝手に自分のことのように思って嬉しいので『ありがとうございました』という気持ちです」とストレートに喜びを口にした。大谷に翻弄されながらも明るくしなやかに、力強く生きていく妻・佐知を演じた松さんは「監督、おめでとうございます」とまずは祝福。さらに「本当にこだわって、徹底して、この『ヴィヨンの妻』の世界を、太宰の世界を突き詰めていった監督の努力の結果であり、素晴らしい栄誉だと思います。(現地の浅野さんから)今朝、本当に『やりました』っていうメールをいただきまして、本当に何か分かち合いたいという気持ちが一番ではありますが、(浅野さんと)一緒に初めて向き合ってやった作品で、こんなプレゼントをもらえて、すごく嬉しいですし『やったね』っていう感じです」と喜びを語った。すでに海外作品に数多く出演している浅野さんはもちろん、松さんにとっても本作が海外進出のきっかけとなる可能性も!『ヴィヨンの妻』は10月10日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜 2009年10月10日より全国東宝系にて公開© 2009 フジテレビジョンパパドゥ新潮社日本衛星放送■関連記事:根岸吉太郎監督『ヴィヨンの妻』がモントリオール映画祭で監督賞受賞!ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!松たか子×浅野忠信『ヴィヨンの妻』がモントリオール出品で、太宰イヤーを飾る!
2009年09月08日背中を丸めて裁縫仕事にいそしむこの男は…アントニオ猪木!こちらの写真はミュージシャンにして作家、そして映画監督としても活躍する辻仁成の6年ぶりの最新作『ACACIA』の一場面。猪木さんが、70歳を過ぎた心優しき元プロレスラーを演じる本作が、10月17日(土)より開幕する第22回東京国際映画祭でコンペティション部門に出品されることが発表された。昨年の初夏に製作が発表されて以来、“辻仁成×アントニオ猪木”という異色のコラボレーションが注目を集めていた本作。狭き門をくぐり抜け、世界中から厳選されたコンペティション部門15本の中の1作に名を連ねることとなった。物語は美しい港町を舞台に、寂れた団地の用心棒を務める心優しい元プロレスラー“大魔神”と孤独な少年の交流を中心に、高齢化が進む現代社会の一面を描き出す。猪木さんに加え、石田えり、北村一輝、坂井真紀ら実力派の俳優陣が出演する。毎年、高い注目を集める東京国際映画祭。過去に日本映画が最高賞(東京 サクラ グランプリ)を受賞したのは第1回の『台風クラブ』(相米慎二監督)と第18回の『雪に願うこと』(根岸吉太郎監督)の2作品のみ。3度目の快挙なるか?東京国際映画祭は10月17日(土)から25日(日)の日程で開催。『ACACIA』の前売り鑑賞券は10月3日(土)より発売開始。第22回東京国際映画祭■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催ACACIA© 2008 "ACACIA" Film Partners■関連記事:東京国際映画祭、今年の審査委員長に『バベル』イニャリトゥ監督が就任!辻仁成の最新作にアントニオ猪木主演!高齢化社会に闘魂注入!
2009年09月08日『バッシング』や『愛の予感』などで各国の映画祭で高い評価を得ている小林政広監督が、長年温めた脚本を基に完成させたラブストーリー『白夜』。美しい風景が広がるフランス・リヨンを舞台に、偶然出会った一組の男女の恋愛模様を描いた本作が9月19日(土)より公開を迎える。これに先駆けて、9月7日(月)、本作の完成披露試写会が行われ、小林監督と主演の眞木大輔(EXILE)と吉瀬美智子が登壇し、眞木さんのファンで埋め尽くされた会場は興奮の渦に包まれた。真冬のリヨンでオールロケが敢行され、眞木さんと吉瀬さんの2人だけの会話劇で構成された本作。監督の指示により、役作りのため2人はロケ中は一切一緒に過ごすことはなかったとか。眞木さん「フランスで吉瀬さんと会った瞬間から(役の)“立夫と朋子”として知り合い、、“立夫と朋子”として距離を縮ませていきました」と、何度も“立夫と朋子”を強調し会場の笑いを誘うと、吉瀬さんも「距離を縮めたかったけど、全然縮まらないんですよ」ともどかしさを見せた。この演出について監督に尋ねると、「何とか2人が仲良くならないようにと…、嫉妬ですね」と本音(?)をもらした。初の海外ロケという挑戦に加え、徹底的なキャラクター作りを自らに課したという2人。撮影が終わったいま、それぞれ演じた役柄への共感を聞くと、眞木さんは夢を追いかけて海外に旅立った若き日を思い出し、「誰も自分を知らないし、自分の存在ってちっぽけだなと思ったときに、自分も日本人に会うとホッとしたり喋りたいなと思ったので、そのときの心情を思い出してやった」と語った。また、吉瀬さんは極寒のロケ現場をふり返り、「マイナス10度なんて体感したことがなくて、体調を崩してしまったのですが、それが朋子の心の痛みと重なって、いい感じで撮影できました」と充実した表情を見せた。本作は、小林監督の27年前のリヨンでの旅が基となっているが、監督が明かすところでは「僕は眞木さんのようにかっこ良くもなく、ただふらふらとしてた。女の子に声をかけたかったという思いだけです。本当はブサイクな男の悲しい話を想定していたんですが、2人とも美男美女でリヨンの町にマッチしすぎてました」とのこと。監督が淡々と叶わぬ願望を話すさまに会場は笑いに包まれた。さらにこの日、本作が10月に開催される第14回釜山国際映画祭の招待作品として正式出品されることが発表された。さらに、小林監督は本作以外にも最新作『ワカラナイ』の2作品が同映画祭に出品されるという初の快挙。これについて、眞木さんと吉瀬さんからは、「言葉の壁を越えて海外の人に観てもらえて嬉しい」(眞木さん)、「たくさんの人に観てほしい」(吉瀬さん)との祝福とエールが贈られたが、当の小林監督は変わらぬ飄々とした調子で「意気込みはないですが、2日続けて作品が上映されるのは初めてでびっくりしてます」と喜びを語った。最後に、本作のヒットを祈願して、3人によるシャンパンタワーへの注ぎ込みがなされると、会場から祝福の拍手が盛大にわき起こった。『白夜』は9月19日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。■関連作品:白夜 2009年9月19日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 「白夜」製作委員会■関連記事:ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!眞木大輔&吉瀬美智子登壇!『白夜』完成披露試写会に10組20名様をご招待
2009年09月08日孤児院での生活から兵士を相手にするナイトクラブでの歌い手、そして田舎の仕立て屋でのお針子としての生活を経て、世界の「シャネル」を一代で立ち上げた天才デザイナー、ココ・シャネル。彼女の知られざる前半生に焦点を当てた『ココ・アヴァン・シャネル』がまもなく公開を迎える。これに先立ち、シャネルを演じたオドレイ・トトゥが来日!9月7日(月)にオドレイが出席してのジャパン・プレミアイベントが開催された。黒いスーツワンピース姿で登場したオドレイ。赤いカーペットが敷きつめられた階段を降りてくる彼女を報道陣はフラッシュの嵐で迎えた。オドレイは集まったファンに「ようこそお越しくださいました。これが4度目の来日となりますが、来るたびに嬉しい気持ちでいっぱいになります。みんなで楽しみながら撮った映画ですので、ぜひ楽しんでください」と呼びかけた。伝説のデザイナーの役を演じたことについては「これまでも何度かシャネル役のオファーはありましたが、この作品ではこれまで明かされることのなかった彼女の若き日の物語が描かれるということで、出演を決めました」と明かした。この日は、スペシャルゲストとして先日、「国民的美少女」グランプリに輝いた工藤綾乃とアナウンサーの内田恭子も登場。工藤さんはオドレイに「シャネルは恋にも仕事にも一生懸命ですが、その点についてどう思いますか?」と質問。するとオドレイは「シャネルは何人分もの人生を歩んでいた人物です。仕事も一生懸命でしたが、恋をすれば彼女は仕事のペースが落ちてしまうんですね。そんなところが人間的な部分だと思いました」と答えた。さらに内田さんが日本人の女性の魅力について尋ねると、オドレイは「日本の女性はとても魅力的。男性につき従うばかりでなく、自立していて美しいと思います」と笑顔で語った。『ココ・アヴァン・シャネル』は9月18日(金)より全国にて公開。■関連作品:ココ・アヴァン・シャネル 2009年9月18日より全国にて公開© Haut et Court - Cine@ - Warnerbros. Ent. France et France 2 Cinema■関連記事:生まれ変わりたい女優は誰?「MTV」オリジナル携帯ストラップを10名様プレゼントファッション小噺vol.109王道の伝記&ピグマリオン精神に見る“シャネル”ファッション小噺vol.108現役ミューズが演じる“シャネル”伝説世紀のデザイナーを熱演オドレイ「知られざるシャネルの喜びや悲しみを伝えたい」オドレイ・トトゥ&シャーリー・マクレーンそれぞれのシャネルが映す女の生きざま
2009年09月08日スラリと伸びた長い手足。涼しげな目元には、ツヤツヤの黒髪ショートヘアがよく似合う――。2005年からその日本人離れした肢体をフルに活用し、モデルとして華々しい活躍をしてきた伽奈。ハイファッションな雑誌でクールにポーズを決める彼女の写真からは想像ができないほど、実際の彼女は柔らかい空気に包まれた女性。スクリーンデビューとなる『プール』について瞳を輝かせて話す彼女は、時に少女のような健やかさをのぞかせてくれた。「わ、私?なんで私?と思いました(笑)」「心がうたれると同時に、とてもお腹が空く映画でした」と、冒頭こちらが述べた感想に「静かな映画なので、お腹の鳴る音、気になりますよね!」と無邪気な笑顔で応じてくれた伽奈さん。本人は口下手だと謙遜するが、人を自然とリラックスさせてくれる優しいオーラの持ち主だ。だが映画初出演となる『プール』は、大ヒットした『かもめ食堂』、『めがね』の制作スタッフによる最新作。彼女が感じていたプレッシャーは、計り知れなかったようで…。「最初に『プール』の出演のお話が来たときは、『わ、私?ほんとに私?なんで私?』と思いました(笑)。とても人気のある作品のシリーズだったので、もちろん嬉しかったんですが、緊張や不安の方が大きくて。ロケ先のタイに出発する前の晩は、一人で『も〜うダメだ!全然できない気がする…』って、本当に大変でした。ほとんど寝られませんでしたね。演技をすることがまず不安で、次にこの映画の中に自分が溶け込めるのかっていうのも不安で」。だがスクリーンに佇む伽奈さん演じる“さよ”は、至ってナチュラル。「何も(役を)作らずに体ひとつで、そのままで来てくれって監督やプロデューサーからは言われてました。でもやっぱり不安で…」と言いながらも、自由奔放に生きる母・京子(小林聡美)への複雑な想いを、時に不器用に時に繊細に演じてみせた。劇中、徐々に心を開いていくさよだが、「ほぼ順撮り(※映画のストーリーと同じ順番で撮影が進むこと)でした」という撮影の成果か、伽奈さん自身の緊張も次第にほどけていったとか。「私はタイ自体、初めて行ったので、(ロケ地の)チェンマイももちろん初めて。だからほかのタイの都市とは比べられないんですが、すごくいい所だなぁって。朝夜は涼しくて、昼間は暑いんですが、風通しのいい暑さなので不快じゃないというか…。チェンマイに着いて、気候の暖かさだったり、花の綺麗さだったり(チェンマイは“花の町”と言われるほど、多くの花が咲き乱れる美しい街)、お寺や昔からの古い建物の雰囲気だったり、その辺を歩いている野良牛だったり(笑)。そういうのを見ているうちに、自然とリラックスできてきて。ただ完成した作品を見ると、最初の方は動きが硬いし、緊張してるな〜って思います。でも最後の方になると安心して見られました」とニッコリ。ベテラン揃いのキャスト陣からは、毎日吸収することだらけ!京子が自分に知らせずに一緒に暮らしていた現地の少年・ビーに対しても、最初は嫉妬と苛立ちがない交ぜになっているさよ。そんな思いさえも、実際の伽奈さんとうまくリンクした。「私自身、さよと同じくらい、最初はビーくんにどう接していいか分からなかったんです。言葉も分からないし、小さい子供との接し方にも慣れてなくて。でも撮影が進むにつれて、コミュニケーションが取れてきて、よく一緒に遊ぶようになりました。楽しかったです」。そんなビーくんがしがみつくくらいなつき、「優しい人なんだな〜と思いました(笑)」という加瀬亮、そして主演の小林聡美、もたいまさこ…と、初映画にしていきなりベテラン揃いのキャスト陣。「もちろん緊張はしたんですが、みなさんとても安心できる方でした。本当に優しいし面白いし、私が聞いたことのないようなお話をたくさんしてくれて。毎日、吸収することだらけでしたね」。中でも特に思い出深いというのが、初めて京子と母娘の対話をする“鍋のシーン”。劇中では鮮烈な印象を残すが、伽奈さん自身にも「演じてみて初めて分かる」という貴重な体験をもたらした。「台本を読んだだけの時点では、京子という人に対して、やっぱり不思議だな〜って思いが強くて。この人、何考えてるんだろう?とか、随分変わったお母さんだなって思いました。でもあの鍋のシーンで、実際に小林さんがセリフを喋って、お芝居をされてるのを見て、初めて感じる気持ちや、初めて知る感覚があったんです。これまで台本の文字だけを読んで想像していたのとは違う感覚…『あ、そういうことか!』みたいなのがあって。初めてお母さん(京子)の本当の魅力が分かった気がしました」。「私に演技ができていたとすれば、キャストやスタッフ、みなさんのおかげだと思います。このチームは特別だし、このメンバーだから私でもなんとかなったのかなって」。最後まで決して奢らず、慎重な姿勢を崩さなかった伽奈さん。でもこの唯一無二の清冽な存在感を、映画界が放っておくことはないはず。今後が楽しみな、大型新人女優の誕生です。(text:Kaoru Endo/photo:Yoshio Kumagai)「シネマカフェsweet」『プール』特集■関連作品:プール 2009年9月12日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開©プール商会■関連記事:あなたが作ってあげたい料理は?『プール』原作本を3名様にプレゼント『プール』完成!現場も作品もゆる〜く?映画初出演の伽奈は「大目に見てやって」小林聡美&桜沢エリカがサイン会「聡美ちゃんの映画はいつもお腹がすきます」キャスト陣舞台挨拶付き!『プール』完成披露試写会に10組20名様をご招待『プール』セレクトショップがオープン映画の世界観を楽しめる雑貨、内装にうっとり
2009年09月08日昨年『おくりびと』がグランプリを制し、アカデミー賞に向けた前哨戦としても注目を浴びるようになった、国際映画祭の最高峰のひとつ、モントリオール世界映画祭。8月27日(現地時間)より開催されていた、今年で第33回目を迎える本映画祭にて、ワールド・コンペティション部門に出品されていた、根岸吉太郎監督作『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』が最優秀監督賞を獲得した。日本文学史の代表的作家・太宰治の遺した数々の作品の中でも、異彩を放つ恋愛小説を原作に、松たか子と浅野忠信を主演に迎えて夫婦の愛を綴った本作。ほかにも広末涼子、妻夫木聡、堤真一といった豪華俳優陣が根岸監督の下、華麗な競演を遂げている。授賞式の壇上に立った根岸監督は、フランス語で「メルシー・ボク(=ありがとうございます)、メルシー・ボク、メルシー・ボク、メルシー・ボク、メルシー・ボク。何度お礼を言っていいかわかりません。モントリオールと言う映画が大好きな人々の映画祭でこの映画の第一歩を歩むことができました。本当にありがとうございます」と興奮を隠しきれない様子で感謝のコメント。さらに、「個人で撮った賞ですが、日本映画全体の名誉だと思っています。自分の名前が呼ばれたときは、自分の名前ってフランス語っぽいなぁ(笑)と感じていました。地味な演出の作品なので、賞を獲れるなんて思っていませんでした。この映画の東洋的なニュアンスをきちんと読みとってもらえて大変嬉しく思います」と並々ならぬ喜びを表した。今後の賞レース、さらに日本への凱旋も楽しみな『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』は10月10日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜 2009年10月10日より全国東宝系にて公開© 2009 フジテレビジョンパパドゥ新潮社日本衛星放送■関連記事:『ヴィヨンの妻』モントリオール監督賞受賞で浅野忠信、松たか子からも喜びの声が到着ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!松たか子×浅野忠信『ヴィヨンの妻』がモントリオール出品で、太宰イヤーを飾る!
2009年09月08日2日から開催中の第66回ヴェネチア国際映画祭。7日夜にスティーヴン・ソダーバーグ監督の最新作『The Informant!』(原題)が上映され、主演のマット・デイモンが監督やプロデューサーらとともにレッド・カーペットに登場した。『The Informant!』は、90年代にアメリカの穀物商社の不正を内部告発し、FBIに協力した同社重役、マーク・ウィタカーの実話を基にした作品で、マットは30ポンド(約14キロ)増量して撮影に臨んだ。ソダーバーグのオスカー受賞作『トラフィック』やプロデューサーとして参加した『シリアナ』のようにシリアスな作風かと思いきや、本作はブラック・コメディ。FBIのおとり捜査に協力するウィタカーをマットは楽しそうに演じている。今年の映画祭コンペティション部門には日本の塚本晋也監督の『TETSUO THE BULLET MAN』も出品されているが、『The Informant!』はコンペ外での上映。前日はルチアナ夫人と一緒にゴンドラに乗ってロマンティックな夜を過ごすなど、マットはバカンスも兼ねたヴェネチア滞在を満喫しているようだ。(text:Yuki Tominaga)6日、妻のルシアナと一緒にヴェネチアでの夜を過ごしたマット・デイモン。© AFLO■関連作品:TETSUO THE BULLET MAN 2010年、全国にて公開第66回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]■関連記事:塚本晋也、深夜のヴェネチアを興奮の渦に「レッドカーペット歩けるのはすごいこと」ニコラス・ケイジ&エヴァ・メンデス、波紋を呼ぶ一作を引っさげヴェネチア入りM・ムーア、ヴェネチアに殴りこみ!ドキュメンタリー作品初のコンペ部門出品塚本晋也最新作、ヴェネチア国際映画祭出品決定初コンペ出品の快挙!世界のツカモト、全篇英語で挑んだ21世紀版『鉄男』で“全世界同時”会見
2009年09月08日世界に“ツカモト”の名を知らしめるきっかけとなった代表作『鉄男』から20年のときを経て、鬼才・塚本晋也がその21世紀版として完成させた最新作『TETSUO THE BULLET MAN』。本作が、2日より開催中の第66回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門へ日本唯一の正式出品となり、5日(現地時間)、その記者会見と公式上映が行われた。同映画祭とは、1998年に『BULLET BALLETバレット・バレエ』が招待作品として上映されて以来、4度にわたる正式出品ですっかり縁深い監督の一人となった塚本監督。昼に行われた記者会見の会場には世界中から数多くの報道陣が集まり、多くの質問が飛び交った。監督は、作品について「いつかはやりたいと思い続け、今回昔ながらのやり方で自分の仲間たちと好きなように作る方法でやることにしました。結果的にシンプルで力強く、前2作(『鉄男』『鉄男II/BODY HAMMER』)のままの気持ちに、いまの新たな感情をプラスしたものができたと思います」と説明。前2作からの時間の経過をふり返り「今日の東京は戦争体験者も少なくなり、より多くの人が生と死の切実な実感が持てずにいる。それだけに暴力ももっと加速し、より恐ろしい電脳都市になってきた」と語りつつ、「サイバーパンクという言葉は、かつて『ブレードランナー』や『AKIRA』が出てきた頃に比べると、言葉自体は輝きを失っているかもしれないが、そのテーマはいまも色褪せていない」と変わらぬ作品づくりへの思いを世界に向けて発信した。また、同日深夜24:00より行われたレッドカーペットと公式上映には、塚本監督と主演のエリック・ボジックに加え、桃生亜希子とステファン・サラザン、中村優子も合流。深夜にも関わらず、報道陣と塚本ファンを中心とした観客で会場は一杯になり、上映後にはスタンディング・オべーションが5分も続く熱狂ぶりを見せた。観客のこの反応に、「これまで『鉄男』を海外で上映したときの反応とかなり違う。たくさんの拍手を聞けて良かった」と感動しきりの監督。「いまでもなぜコンペティションに入ったのか良くわからない(笑)。レッドカーペットをみんなで足並み揃えて結婚式のように歩くことは、やはりすごいことなんだと思った」と興奮ぎみに喜びを語った。また、黒のミニドレスで登場した桃生さんは、「(レッドカーペットを)長く感じました。レッドカーペットの終わりでは、みんなでこの瞬間を噛みしめなきゃね、と話しました」と感激のコメント。対照的に白の着物で現れた中村さんも、「現場で頑張った仲間たちの顔を見ながら歩くことが出来て幸せ」としとやかさの中に笑みを浮かべた。去る7月に行われたコミコンでも早くも世界の注目を集めていた本作だが、ヴェネチアでの反応やいかに?『TETSUO THE BULLET MAN』は2010年、全国にて公開。© Kazuko Wakayama■関連作品:TETSUO THE BULLET MAN 2010年、全国にて公開■関連記事:塚本晋也最新作、ヴェネチア国際映画祭出品決定初コンペ出品の快挙!世界のツカモト、全篇英語で挑んだ21世紀版『鉄男』で“全世界同時”会見
2009年09月07日秋に向けてのこの季節、ニューヨークはとても綺麗ですよ!先日、行ってきたのですが、暑くもなく涼しくもなく、とても過ごしやすい陽気でした。さて、以前に私はホイットニー・ヒューストンの復活、そしてセントラル・パークで開催される彼女の無料コンサートに行くとお伝えしていたのを憶えていますか?もちろん行ってきましたよ!彼女が歌うステージの近くには行けませんでしたが、何より東海岸中の人々が彼女のステージを見るために集まっているのに驚きました!何と前夜から公園で並んでいたそうですよ。ライヴは先週火曜の昼、全米で最も有名な朝の番組のひとつ、「Good Morning America」の番組のために開催され、翌日番組内で放送されました。当日、会場には5,000人以上の観客がホイットニーを見るために集合。ホイットニーがライヴのステージに立つのは実に7年ぶりでしたが、もちろん7年ぶりのアルバム「I Look To You」も披露し、ファンを沸かせました。彼女が登場すると、ファンたちは歓声をあげ、多くの人が手作りのサインで彼女への深い愛情と忠誠を誓っていました。もちろんホイットニーはとても美しく輝いていました!ほんの1〜2年前まで様々な問題を抱えていたことが想像できないくらい。ステージで、友人で歌姫のアリシア・キースが書き下ろした最新のシングル「Million Dollar Bills(100万ドルの恋)」を含む4曲を披露したホイットニーは、さらに16歳になる娘と一緒に「My Love is Your Love」を歌いました。ただ、ホイットニーは見た目はとても綺麗でしたが、正直なところ、その歌声は万全ではなかったよう。かつて世界一の歌声を誇った彼女が、自身の歌の各パートにつまっているのを見るのは残念でしたが、本人も自分の声に苛立ちを隠しきれずにいました。事実、歌声の調子が悪かったことが理由でこのショーが短くなったともうわさされていました。しかしながら、ホイットニーが乗り越えてきたものを考えると、やっぱり彼女の復活を見るのはとても新鮮だし、何より彼女が幸せそうなのは嬉しいかぎりです!そして、歴史的ヒットを遂げた偉大な歌手が復帰を決心したときに、偶然にもニューヨークにいて本当にラッキーでした。幸い、アルバムの売れ行きは上々のようですが、もう手に入れましたか?どうだったでしょうか?ほかの話題では、N.Y.にいる間、映画版の『セックス・アンド・ザ・シティ』続編の撮影が遂に始動に。私がちょうどアッパー・イーストサイドを通りかかったとき、撮影中でした。残念ながら、スターたちを見ることはできませんでしたが、ミスター・ビッグ役のクリス・ノースとサラ・ジェシカ・パーカーが撮影を行っていたようです。あぁ、街を歩けば映画のセットを眺められるなんてこともこの街ならではですね!(text:Lisle Wilkerson)7年ぶりのライヴステージで熱唱するホイットニー。© AFLO■関連作品:セックス・アンド・ザ・シティ2 (原題) 2010年6月、全国にて公開■関連記事:『セックス・アンド・ザ・シティ』続編がニューヨークでクランクイン!【ハリウッドより愛をこめて】「SATC」にケイティ・ホームズが参戦!?ハリウッドで最も稼ぐ女優が決定!今年はアンジェリーナ・ジョリーサラ・ジェシカ・パーカー夫妻が、双子の赤ちゃんとの家族写真を公開!サラ・ジェシカ・パーカーの代理母が双子の女の子を出産
2009年09月07日先日より開催中のヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品されているニコラス・ケイジ主演の最新作『Bad Lieutenant: Port of Call New Orleans』の記者会見が9月4日(現地時間)に行われ、現地入りしていたヴェルナー・ヘルツォーク監督とケイジ、そして共演のエヴァ・メンデスらが出席した。本作は、ニュー・ジャーマン・シネマの代表的監督、ヴェルナー・ヘルツォークが手がける犯罪ドラマで、ケイジ扮するアルコール&薬物中毒の刑事が、移民一家を狙った殺人事件の真相を追う姿を描く。そのタイトルからも、1992年のカンヌ映画祭で上映後にそのショッキングな内容から賛否が分かれた、アベル・フェレーラ監督の『バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト』(’92)のリメイクとされてきたが、記者会見でこのことについて聞かれると、ヘルツォーク監督は、「その作品を観たこともなければ、フェレーラ監督のほかの作品も観たことはない」と一蹴した。奇しくもフェレーラ監督も新作ドキュメンタリー「Napoli,Napoli,Napoli」を携えて映画祭に滞在中だが、本作の製作に関わったフェレーラ監督側の人々は全て「地獄に堕ちればいい」と怒りを露にしているという。一方で、ヘルツォーク監督はあくまで本作がリメイクでないことを強調し、「会ってウィスキーを交わせば、すぐに解決するでしょう」と語った。また、同日行われたワールド・プレミアにも揃って登場した一同。エヴァは胸元の開いた黒のセクシードレス、ニコラスも黒のスーツで共にシックな装いで作品の晴れ舞台を祝した。ヴェネチア国際映画祭は今月12日まで開催。果たしてコンペティションを制するのは?■関連作品:第66回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]■関連記事:M・ムーア、ヴェネチアに殴りこみ!ドキュメンタリー作品初のコンペ部門出品塚本晋也最新作、ヴェネチア国際映画祭出品決定初コンペ出品の快挙!
2009年09月07日ジグソウの狂気はどこまで続くのか――?低予算ながら、観る者を物語へと引きずり込む巧みな演出で、ホラーシリーズとしては異例のヒットを続ける『ソウ』シリーズ。毎年、全米ではハロウィーンの時期に公開され、すっかり風物詩となっているが、このたび、最新作『ソウ6』のポスター画像が解禁!同時に日本語版の公式サイトも始動となった。一体これは誰の手なのか?手袋と一体になったような薄汚れ、縛り付けられたかのような手だけの画像が強いインパクトを放つこちらのポスター。そして公式サイトでは、モーションポスターを展開中!四方からもぞもぞと這い出してくる小さな黒い無数の人影。その影の集まりによって浮かび上がるのは……ジグソウ!ポスターの上部には小さく「TRUST IN HIM.(彼を信じろ)」、一方、公式サイトのモーションポスターには「HIS DISEASE IS SPREADING.(彼の“病”は拡散している)」という言葉が――。果たして本作ではどのような罠が仕掛けられるのか?『ソウ6』は11月6日(金)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開。『ソウ6』公式サイト■関連作品:ソウ6 2009年11月6日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開ソウ5 2008年11月28日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© 2008 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.■関連記事:予告編さえもR-指定!全米震撼『ミラーズ』特別映像が『ソウ5』本編開始前に上映この結末は最期なのか!?シリーズ第5弾『ソウ5』ブロガー試写会に20組40名様ご招待遂にファイナルか!?大ヒットシリーズ第5弾『ソウ5』試写会に10組20名様ご招待
2009年09月07日「THE3名様」や「33分探偵」など巧みなお笑いセンスを発揮する、ヒットメイカー・福田雄一。彼の初監督映画で、1通の手紙をきっかけに集まった7人の男たちの妄想トークを描いた『大洗にも星はふるなり』が11月より公開される。これに先駆けて、9月3日(木)、本作の舞台となる海の家をイメージしたスタジオにて記者会見が行われ、福田監督はじめ、主演の山田孝之、山本裕典、ムロツヨシ、小柳友、白石隼也、安田顕、佐藤二朗、そしてマドンナ役の戸田恵梨香が集結した。カッチリスーツ姿の安田さんを除いて、劇中と同じアロハシャツに短パン、ビーチサンダルという夏らしい出で立ちで登場した一同。男だらけの所帯ならではの打ち解けた様子で、開始早々から笑いが絶えない。撮影は1年前に行われたが、山田さんによれば、「男が集まったときにするような会話で盛り上がってました」とのこと。その内容は明かせないようだが、最年長の佐藤さんが「男ばっかりなので修学旅行みたいで、ほとんど下ネタでした。下ネタ・下ネタ・下ネタ・芝居の話…くらいの割合で」と明かした。このメンズトークに、さすがに紅一点の戸田さんは「私はいつもおもしろい話に入れなかったです…」と寂しげな表情。すると、自称“中間管理職”=ムードメイカーのムロさんが、「入ってたよ。恵梨香ちゃんは『ぷよぷよ』が大好きでぷよぷよぷよぷよ言ってたもんね」と無理なフォローを入れ、一同を和ませた。また、報道陣から自身とのキャラクターとの共通点を聞かれると、ムロさんは「自他ともに認めるモテない男という役が、なぜ僕にきたのか」と胸を張るも、佐藤さんや監督から「最近はどうなの?」と恋愛ネタを振られると慌てっぱなしに。恋愛と言えば、「計算して人に情を売る、搾取的なところは似てる」と堂々宣言したのは、人気急上昇中の山本さん。さらに、「テンションが高いところ」(小柳さん)、「いつも勘違いして先走ってしまうところ」(白石さん)と若手チームは爽やかにコメントする中で、山田さんは「似てるところがあったらまずい気が…」とバッサリ。一方、年長チームの二人の話題は、“オナラ”に。安田さんが「佐藤さんが芝居中にとにかくオナラをするので、悔しくてオナラをし返したんですが、NGになってしまった」と暴露すれば、佐藤さんは「みんなの緊張をほぐすためにね」と言い訳する始末…。好き放題にトークを始める男性陣を前に、笑いを止まらない様子の戸田さん。共演陣でのタイプの男性を尋ねられると、「2回共演した、(小柳さん扮する仁科の弟役)なるしくんが好き」と、会見場にいない子役を指名し、山田さんを始め一同をがっかりさせた。そこで「今日いる中で…」と気を取り直して尋ねると、今度は「じゃ…佐藤さんで!」と一言。この予想外の勝利に、ひとり佐藤さんは「言葉が思いつかないくらい嬉しいです!」と我を忘れ、飛び上がってみせた。監督も「グルーヴ感が生まれた作品」と認める、男たちのおバカなやりとりに注目の本作。『大洗にも星はふるなり』は11月、シネセゾン渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。■関連作品:大洗にも星はふるなり 2009年秋、シネセゾン渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開© 2009「大洗にも星はふるなり」製作委員会■関連記事:山田孝之「異なる役を楽しんでます。『ムチャクチャな顔にしてやる!』って(笑)」
2009年09月07日アジア各国で大規模なライヴを展開、『言えない秘密』で自ら監督・主演もこなすマルチな才能で、アジアのスーパースターとなった台湾のジェイ・チョウが、ついにハリウッド進出を果たした。現在ジェイはロサンゼルスに滞在し、『グリーン・ホーネット』(原題)を撮影中。5日にはキャメロン・ディアスと一緒のシーンを撮った。『グリーン・ホーネット』は60年代に放映された同名TVシリーズの映画化で、昼は新聞社社長で夜はマスクを被って悪と戦うスーパーヒーロー「グリーン・ホーネット」が主人公。新聞社社長のブリット・リードを演じるのはセス・ローゲンで、共同脚本も担当。ジェイは彼の右腕でマーシャル・アーツの達人・ケイトーを演じる。ちなみにTVシリーズではブルース・リーがこの役を演じ、人気を博した。日本では来月に主演作『私の中のあなた』が公開になるキャメロンは、ブリットの秘書を演じている。監督は『TOKYO!』のミシェル・ゴンドリー。映画の公開は来年クリスマス・シーズンを予定している。(text:Yuki Tominaga)6月に開始された北京でのライヴでのジェイ・チョウ。© AFLO■関連作品:グリーン・ホーネット (原題) 2009年夏、公開私の中のあなた 2009年10月9日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© MMIX New Line Productions,Inc.All Rights Reserved.■関連記事:少子化問題もこの映画で解決?『私の中のあなた』“感涙”試写会で子作り宣言続々生まれ変わりたい女優は誰?「MTV」オリジナル携帯ストラップを10名様プレゼントキャメロン・ディアスが母親を熱演『私の中のあなた』母娘試写会に30組60名様ご招待初の母親役で絶賛の声を集めるキャメロン「家族は、何事にも変えがたい大切なものよ」キャメロン・ディアス、家族や友人の祝福を受けて「ウォーク・オブ・フェイム」入り
2009年09月07日黒澤明の名作『羅生門』の原作小説として知られる、芥川龍之介の短編「藪の中」の登場人物の一人、盗賊の多襄丸を主人公に据え、大胆に脚色し映画化した『TAJOMARU』。本作のスタッフおよびキャスト陣が9月3日(木)、東京大学で開かれたコンテンツビジネス産業についての公開講座に登場!小栗旬、柴本幸、田中圭、やべきょうすけ、萩原健一らが“講師”として聴講生たちからの質問に答えた。東大安田講堂の壇上に上がった小栗さんは「参りましたね(苦笑)。高校すらまともに行ってなかったのに、こんなところに来ていいんですかね…」とやや困惑気味。ほかの共演者も緊張した様子を見せていたが、萩原さんは、かつて学生運動で激しい闘争が繰り広げられた安田講堂に「昔を思い出します。蜷川幸雄さんと一緒に学生たちにエールを贈ったものです」と感慨深げな表情を見せた。映画や撮影の様子について、聴講生たちからは様々な質問が投げかけられたが、東大らしく(?)、中には「先日、総選挙が行われましたが、小栗さんが考えるリーダーの条件とは?」という質問も。小栗さんは「難しいなぁ…」と悩みつつ、自らが舞台公演で座長を務めた際の経験を踏まえながら「僕自身は、弱味を見せないようにしています。現場の作り方はいろいろですが、みんなでひとつのおもちゃ箱を作ろうとするようなもの。辛いときに笑っていられる環境づくりを心がけています」と答えた。田中さんは今回の作品について「俳優を9年やらせていただいて、こんなに辛かったことも、完成が嬉しかったことも初めて。時代劇も初めての経験で、初めてづくしでした。(撮影中の)夜の宴会も辛かったです(苦笑)」とふり返った。やべさんは「(自身が演じる)盗賊の場面は、ホンワカとしていて重くないところ。ギャップを出そうと楽しんでやりました」と笑顔で語った。萩原さんは寄せられる質問ひとつひとつに、ユーモアたっぷりに回答。脚本の完成の遅れ(撮影開始の3日前に完成!)について尋ねられると「びっくりしましたが、監督やプロデューサーの息がピッタリと合っており、素直に受け入れることができましたね。それを欠いて起こったのが私の“事件”だったわけです」。さらに、女性の好みや、現代社会における“草食系男子”の増殖についての質問には「女性遍歴が多すぎてわかんないですね(笑)。いまの社会は男性のフィーリングも変化し、“色気”よりも“色香”を振りまく時代、ギラギラではなくインテリジェンスの時代になっているのではないでしょうか。日本人の品のよさ、ふくよかさが戻ってきているように思います」とコメント。因みに劇中、田中さんと共に同性愛を思わせるような妖艶なやり取りを見せているが「私はゲイではありませんよ。もっと濃厚なシーンがあったんですがカットされています」と語り、会場を沸かせた。柴本さんは自らの出演シーンについて「明るいシーンがほとんどなくて、緊張を緩めることができない状況でした。今回は特に、役に入り込みましたが、(感情の)振れ幅が大きくてハードでした」と苦労を明かした。小栗さんはそんな柴本さんの熱演について「“なりふり構わない”って言葉は幸ちゃんのためにあると思います」と大絶賛。最後に作品について「明日への活力になれば」とアピールし大きな拍手を浴びた。『TAJOMARU』は9月12日(土)より丸の内ルーブルほか全国にて公開。■関連作品:TAJOMARU 2009年9月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2009「TAJOMARU」製作委員会■関連記事:小栗旬主演の最新作!『TAJOMARU』試写会に50組100名様をご招待最も浴衣が似合うと思う俳優は?「MTV」オリジナル携帯ストラップを10名様プレゼント気合いの(?)坊主頭・小栗旬、先輩風を吹かせて田中圭をぶった斬る?
2009年09月05日あだ名の命名と毒舌で人気の芸人、有吉弘行が出演するドキュメンタリー映画、『我々は有吉を訴える謎のヒッチハイク全記録』のDVD発売を記念して、9月19日(土)より有吉さんをテーマにした映画祭、その名も「有吉映画祭」が開催されることが決まった。「進め!電波少年」でのユーラシア大陸横断でブレイクを果たしたのち、ピン芸人として再出発し、現在はアドリブの効いた毒舌を売りに活躍する有吉さん。『我々は有吉を訴える謎のヒッチハイク全記録』では、有吉さんはユーラシア大陸を横断した頃のピュアな自分を取り戻すべく、もう一度自分の原点“ヒッチハイク”に挑戦したいと自ら申し出て、山形県酒田市を出発点に日本三景で有名な宮城県松島町へと向けて“東北横断ヒッチハイク”を敢行!だが、その内実たるや、「ピュアな自分を取り戻す旅」とは名ばかりの愚行、蛮行の連続。どこまでも姑息な有吉さんが心優しい田舎の人々を騙し続ける姿が綴られている。有吉映画祭では、本作に加え、その続編で本邦初公開となる「我々は有吉を再び訴える沖縄ヒッチハイク殺人未遂事件の全真相」、そして上島竜平と共に有吉さんが夏を駆け抜けるサーフ・ドキュメンタリー「上島ジェーン」を上映する。映画祭は9月19日(土)よりシネマート新宿、センチュリーシネマにて、20日(日)よりシネマート心斎橋にて開催。TVでは見ることのできない真の有吉弘行の姿がここに!有吉映画祭『我々は有吉を訴える謎のヒッチハイク全記録』価格:3,990円(税込)発売中『上島ジェーン』価格:3,990円(税込)発売中我々は有吉を再び訴える沖縄ヒッチハイク殺人未遂事件の全真相価格:3,990円(税込)10月21日(水)発売発売元:ポニーキャニオン
2009年09月05日大人気シリーズ『X-MEN』の最新作にして、一際高い人気を集めるキャラクター、ウルヴァリンの知られざる過去を描いた話題作『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』。本作の公開を目前に控え、主人公・ウルヴァリン役の“最もセクシーな男”ヒュー・ジャックマンが来日!9月3日(木)に六本木ヒルズにて行われたジャパンプレミアイベントに登場し、女性ファンの心をたちまち虜にした。2月に公開された『オーストラリア』のプロモーション以来約6か月ぶりの来日を果たしたヒュー。オープニングでは、映画にちなんでハーレー・ダビッドソンでレッドカーペットを疾走しながらの大胆な演出で登場!舞台に上がるや、会場に集まった500人のファンに向かって「日本に来れて嬉しいです」と日本語で挨拶。さらに、会場横のテレビ朝日の窓から見守る人にも「まだ働いてるの?仕事してないで降りてきなよ!」とユーモアたっぷりに呼びかけ、会場を沸かせた。『X-MEN:ファイナル・ディジション』(’06)以来3年ぶりのシリーズ最新作となる本作については、「ドラマあり、アクションあり、裸になるシーンあり(笑)、そしてウルヴァリンの起源が描かれています。今回は新たに登場する兄とウルヴァリンの関係が物語の中心。あとロマンスも見どころになってますよ」とアピール。さらに、ここでヒューの口から日本ファンにとっては嬉しい発表も。実は、早くも製作が決定している本シリーズの続編なのだが、その舞台が日本になるという!「コミックにあるウルヴァリンが日本で活躍するストーリーをずっと映画化がしたいと思ってました。日本人の役もありますので、ぜひみなさんもオーディションに応募してください。撮影も日本でやるので、お刺身がいっぱい食べれるのが楽しみ!」と発表すると、会場からは盛大な歓声が沸いた。そして、そのオーディションに一番乗りを果たしたのが、俳優の佐藤隆太!日本男児らしく紋付袴に、ウルヴァリンを意識した爪柄の入ったスニーカーを合わせて登場した。本シリーズの大ファンだという佐藤さんは、「ウルヴァリンの人生が壮絶な映像とともに語られていて、声を出して応援したくなるシーンの連続でした。アクションだけでなく、男としての生きざまがかっこ良くて憧れます」とその魅力をまくし立てた。この大絶賛に、ヒューは満足そうに「すごくいいオーディションだったよ」と告げると、さらに佐藤さんは巨大オーディションシートを持参し、「I will be a Wolverine’s best partner!(僕がウルヴァリンのベストパートナーになります)」と英語でアピール。「ウルヴァリンはたまにパートナーとも戦わなきゃいけないけど、大丈夫?」との質問も何のその、「ウルヴァリンのためなら何でもします。できれば侍か忍者役がいいです」と最後までしっかりアピールした。さらに、2人目のゲストとしてヒューのファンを代表して川島なお美が、夫でパティシエの鎧塚氏特製のケーキを持参して登場。「強いだけでなく、大人の男性の色気がたっぷりで、恋人を見守る包容力にメロメロ」とのろけるばかりか、ヒュー夫妻とダブルデートの約束までも。3人揃ったところで、ウルヴァリンの爪をイメージしたケーキに入刀、日本語で“カンパーイ!”の合図でシャンパングラスを交わし、大ヒット祈願を行った。挨拶後、一緒に来日した奥様も伴ってレッドカーペットを歩きながら、押し寄せるファンのサイン攻撃に長い時間をかけて応えていたヒュー。最後には、「みなさん長い間待ってくれて本当にありがとう!『ウルヴァリン:ZERO』を楽しんで!」と呼びかけるや、一度回ったレッドカーペットを再度駆け抜けるというパフォーマンスまで見せ、惜しみないファンサービスで女性たちを魅了した。『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』は9月11日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。■関連作品:ウルヴァリン:X-MEN ZERO 2009年9月11日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開X-Men Character Likenesses TM & © 2009 Marvel Characters, Inc. All rights reserved. TM and © 2009 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.■関連記事:ヒュー・ジャックマンの魅力を詰めこんだ『ウルヴァリン』特別映像が到着!負けず嫌いウルヴァリン「俺が主役だ!」ヒュー・ジャックマン来日で続編の真相も?キャスト陣舞台挨拶付き『ウルヴァリン』ジャパン・プレミアに15組30名様ご招待シリーズ最新作『ウルヴァリン』レッドカーペット・イベントに50組100名様ご招待『ウルヴァリン』キャラ画像&映像到着!人気急上昇中イケメン賭博師ガンビット登場
2009年09月04日織田信長を知らない日本人はいない。けれど、岡部又右衛門を知る人はそう多くはないだろう。岡部又右衛門とは“神の手を持つ”宮大工の名前。信長が天下統一の先駆的象徴として建てた安土城の築城を任された人物だ。『火天の城』はその又右衛門ら宮大工たちが安土城を完成させるまでを描いた壮大な時代劇。そこで、又右衛門役の西田敏行、妻・田鶴役の大竹しのぶの両名に、15億円かけて作られた歴史大作の魅力について語ってもらった。「お金」も「命」もかけた超大作「戦国時代を描いているにもかかわらず、戦のシーンはまったく出てこないんです。織田信長という絶対的な存在をお屋形様とする熱田に生まれた男(又右衛門)が、安土城築城というとてつもないオファーを受ける。この映画は、それをやってみようという男と、やらせてみようと思う女(妻)の物語。戦乱の時代でありながらも壮大な城を造ろうした人々に、俳優として興味を抱きました」と語るのは西田さん。約40年にわたり役者業を真摯に続けてきた彼と、宮大工の仕事に誇りを持ち、信長に向かって唯一「ノー」と言って許された又右衛門──時代は違えど“職人”という立場としては共通する部分があったという。そして、そんな夫を常に笑顔で見守り続ける妻の田鶴を演じた大竹さんも、日本を代表する女優のひとり。優しさ、寛大さ、温かさを持った女性を、自然な佇まいで、けれど存在感たっぷりに演じている。「私の演じた田鶴は“女人が笑わぬ家は日の昇らぬ家”という父の教えを守り、旦那さんが仕事をしやすいように送り出す。現代では受け入れられなくなりつつある女性像ですが、女性の支えがあってこそ社会は成り立っていると思うんですよね。今回の役を通じて、改めて主婦って本当にすごい仕事だなと思いましたから。仕事をすれば評価も収入も名誉も手に入るけれど、主婦にはそれがない。でも、愛をもらえる。田鶴は愛を強く信じている女性なんです」。役柄同様に、大竹さんは「周りに気遣いをさせない、プレッシャーを与えない素晴らしい女優だ」と西田さん。30年ぶりの共演を存分に楽しめたのはもちろん「気持ちのいい現場だった」と、ほほ笑む。大竹さんも「役者同士が尊敬し合えないと、奥の奥にある感情が伝わらない。西田さんとの共演は本当に心地よかった」。役者としてやり甲斐に満ちた現場だったと明かす。また、CGに頼るのではなくオープンセットで撮影が行われたことも、俳優たちの気持ちを盛り上げた。美術を手掛けるのは、日本の時代劇映画の美術では右に出るものはいない、日本映画の黄金期を支えてきた巨匠・西岡善信。安土城建築現場を再現したセットの威力はどれほどのものだったのか。「多少のCGは使っていますが、あくまでも補佐的です。たとえば、西岡さんが作ってくれた又右衛門の家に田鶴がいる景色を見て──こいつ(又右衛門)はやっぱりいい職人なんだ!と確信できた。それくらい説得力のあるセットでしたね。それから、少し前に公開した『劔岳点の記』に出演している香川(照之)くんに『出演を迷っている…』と相談されたことがあって、『金をかける映画は多くても、命をかける映画はそう滅多にない。やってみたらどうか?』と助言したんです。それが木村大作監督にも届いていたみたいで、『いま、金をかけた映画撮っているらしいじゃん』と言われて…。確かに、『火天の城』は巨額を投じた作品ではあるけれど、実は僕も命をかけているんですけどね(笑)」。この愛嬌も俳優・西田敏行が愛されているゆえんだろう。山歩きのシーンは心臓バクバク本作は豪華絢爛な安土城築城の物語であり、安土の山まるごとひとつが城となっていくさまは想像以上に迫力がある。だが、その映像が活きるのは宮大工とその妻と家族、彼らのドラマがあってこそ。敵味方を越えた職人同士の絆もドラマティックだ。そして、西田さんが「命をかけた」というシーンは、天下一の檜を守り続ける木曾檜の匠・緒形直人の演じる大庄屋甚兵衛とのシーンだという。現在、日本には樹齢二千年の檜はなく、巨木を求めて森を歩く撮影は台湾の山奥で行われた。「僕、歩くのが大嫌いでね。心臓がバクバク言い出すと、“あっ、心臓そんなに強くなかったんだ!大丈夫かな…?”って(笑)。でも、又右衛門と甚兵衛はそれぞれお屋形様は違っても、ものを作りたいという想い、木を愛する想いは同じ。だから、緒形くんとの芝居もやり甲斐がありました」。そんなふうに仕事に情熱を注ぐ男たちの姿、彼らを支える女性たちの姿に観客は心打たれることだろう。“草食系男子”などという造語が作られてしまう現代に必要なのは、信念、真面目さ、男気を兼ね備えた又右衛門をはじめとする男たち──“火天系男子”なのかもしれない。この『火天の城』には、たまらなく格好いい男と、たまらなく魅力的な女が描かれている。(text:Rie Shintani/photo:Hirarock)特集『火天の城』「火天系男子に一目惚れ」■関連作品:火天の城 2009年9月12日より全国東映系にて公開© 2009「火天の城」製作委員会■関連記事:時代は火天系!『火天の城』鑑賞券&エコ箸&プレスセットを5組10名様プレゼント前代未聞の城造り――歴史スペクタクル『火天の城』試写会に30組60名様をご招待西田敏行「戦国時代にあるまじき体型」と反省、次長課長・河本は史上最高の秀吉と自信
2009年09月04日『マルコムX』、『ザ・ハリケーン』、『トレーニング デイ』をはじめ数多くの主演作で“強い男”を演じてきた俳優が、25ポンド(約11キロ)体重を増やし、メガネをかけている。続けてコーヒーをうっかり自分にひっかけてしまうようなドジな一面が映し出される──その姿を見て「えっ?この人、デンゼル・ワシントンだよね…」と疑問に思うのは当然だろう。そう、2度のアカデミー賞に輝くデンゼル・ワシントンが『サブウェイ123激突』で演じるのは、ごく普通の男。本作はそんな普通の男がいざというときに発揮する底力を描いた重厚なサスペンス・ドラマだ。物語はニューヨークのペラム駅を発車した列車が4人の男にハイジャックされるところから始まる。そして、地下鉄職員のガーバー(デンゼル・ワシントン)はハイジャック犯からの電話を偶然とったことで、たった1人で彼らと戦うはめに…。この映画のオリジナルは1974年に作られた『サブウェイ・パニック』。当時は警官とハイジャック犯の設定だったが、今回は地下鉄職員に変え、ガーバーとハイジャック犯リーダーのライダー(ジョン・トラボルタ)との関係をより密接したものとして再構築している。無線を通じてガーバーとライダーが繰り広げる頭脳戦はアクション映画以上にスリリングだ。また、トニー・スコット監督はニューヨークの地下に潜むダークでタフな世界と、ガーバーがいる静かで清潔な司令室を対比させたいと、なんと実際の地下鉄で撮影を敢行。ちなみに、線路内で俳優がいる横を本物の列車が走る撮影はほとんど初めて。一歩間違えば命を落としかねないシーンをフィルムに収めることができたのは、やはりトニー・スコット監督がスタッフ・キャストから絶大な信頼を得ているから。代役なしで挑んだデンゼル・ワシントンの男気、俳優魂にも惚れ惚れする。(text:Rie Shintani)■関連作品:サブウェイ123激突 2009年9月4日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開■関連記事:“交渉人”デンゼル・ワシントンが明かす、これまでの人生で最もタフな交渉相手は…?デンゼル・ワシントンが大江戸線を司る!一日運輸指令所長で「出発シマース」アラフィフ俳優の競演『サブウェイ123激突』独占試写会に25組50名様をご招待ハイジャックを呼び込むかも…?『サブウェイ 123』車両が大江戸線に登場!ハリウッド2大スターが激突!『サブウェイ 123激突』試写会に10組20名様をご招待
2009年09月04日桜沢エリカの書き下ろした漫画原作を人気脚本家の大森美香がメガホンを取って映画化!『かもめ食堂』、『めがね』のスタッフ、キャスト陣が再び集結して贈る、ゆるーく、そして美しい物語『プール』がまもなく公開を迎える。9月2日(水)に本作の完成披露試写会が行われ、上映前の舞台挨拶に主演の小林聡美、加瀬亮、もたいまさこ、伽奈、そして大森監督が登壇した。本作が東京で上映されるのはこの日が初めて。小林さんを始めとするキャスト陣は、初上映を前にやや緊張しつつも、観客の反応を楽しみにしている様子。今回、映画初出演を果たした伽奈さんは「初めてお芝居させていただきましたので…大目に見てやってください」と自嘲気味に語り笑いを誘った。続いて、キャスト陣4人に自分とは別の登場人物を紹介してもらった。菊子役のもたいさんから見て、小林さん扮する京子は「冷静沈着で頼りがいがある人。思いやりをさりげない形でそっと見せてくれる大人の女性です」とのこと。その京子から見ての娘のさよ(=伽奈さん)はというと「素直なんだけど一方で意地っ張りなところもある娘。独立心が強いから、ほったらかしにしてしまって、逆に母親の方が娘に甘えているような部分もありますね」と苦笑交じりに語ってくれた。では、さよの視点で加瀬さん扮する市尾はどう見えるかというと「優しいけど不器用。それが分かってるのにうまくいかない。そんなところがありますね」とのこと。最後に加瀬さんが語る菊子という女性は?「死というものを実感を持って感じている方で達観している部分があり、物事の受け止め方が大らかで潔いんですね」。それを聞いていた大森監督は「みなさん、すごくよく見てくださってるなと思います。現場で、みなさんと話しながら作り上げていった日々を思い出しました」と感慨深げな表情を見せた。報道陣からはキャスト4人に、「この中で誰がチームを引っ張るのか?」などの質問が出たが「仕切り人はいないですね。みんなバラバラですから」(小林さん)など、作品同様に何ともゆるやかな空気感が伝わってきた。『プール』は9月12日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:プール 2009年9月12日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開©プール商会■関連記事:小林聡美&桜沢エリカがサイン会「聡美ちゃんの映画はいつもお腹がすきます」キャスト陣舞台挨拶付き!『プール』完成披露試写会に10組20名様をご招待『プール』セレクトショップがオープン映画の世界観を楽しめる雑貨、内装にうっとり最も浴衣が似合うと思う俳優は?「MTV」オリジナル携帯ストラップを10名様プレゼントやっぱり猫が好き?超人気ブログ「くるねこ」アニメ化で小林聡美が一人全役に挑戦
2009年09月04日キアヌ・リーヴスが、6月から起きている隠し子騒動に終止符を打つべく、DNA検査を受けることが明らかになった。今年6月、カナダのトロントで、自分の産んだ4人の子供の中で少なくとも1人の父親はキアヌであると主張する46歳の女性が、彼にDNA検査を受け、月300万ドルの配偶者扶養費と月15万ドルの養育費という法外な金額の支払いを求める訴えを起こした。カナダ出身のキアヌの幼なじみを自称するカレン・サラという女性だが、キアヌは彼女が誰か知らず、会ったこともないという。女性の産んだ4人の子供たちはみな成人していて20代半ばを迎えているが、彼女はキアヌの言い分に反して、いままで彼はずっとコンタクトをとってきたとも話している。キアヌ側は、女性の主張はデタラメだと断言、彼女の思惑に乗らないよう、各メディアに訴訟のニュースを大きく取り扱わないように注意喚起していたが、事態はなかなか収まらず、芸能サイト「TMZ.com」によると、弁護士の1人がキアヌに、DNA検査を受けて事実をクリアにし、終止符を打つべきだとアドバイスしたそうだ。キアヌは今後1か月以内に検査を受ける予定だという。(text:Yuki Tominaga)写真は8月に、映画への投資についての話し合いのためチリを訪れた際のもの。© Reuters/AFLO■関連作品:地球が静止する日 2008年12月19日より日劇1ほか全国にて公開© 2008 TWENTIETH CENTURY FOX■関連記事:キアヌ、料理に目覚める「シェフになることも考え始めているんだ」キアヌ・リーヴス、セレブNo.1レーサーに!キアヌ・リーヴスが、来週開催のチャリティ・レース公開練習に参加DVD発売記念!ゲスト登場の『地球が静止する日』新旧2本立て試写会イベントに5組10名様ご招待日本びいき?キアヌがアニメ「カウボーイビバップ」実写版に主演することが決定
2009年09月04日舞台はニューヨークの街に張り巡らされた地下鉄(サブウェイ)。白昼、この巨大交通システムの盲点を衝いてハイジャックが発生!犯行グループのリーダーが交渉役に指名したのは、平凡を絵に描いたような地下鉄職員だった――。まもなく公開を迎える『サブウェイ123 激突』で、犯行グループとの交渉に当たるこの地下鉄職員・ウォルターを演じているのはデンゼル・ワシントン。2度にわたるオスカー受賞歴を誇るこの名優はなぜ、「本来、ごくごく平凡な男」であるこの役を演じるに至ったのか?映画の公開を前に来日を果たした彼に話を聞いた。“普通の男”が遭遇する“普通じゃない事態”本作は1974年に製作された『サブウェイ・パニック』のリメイク。だが、犯人との交渉役のウォルターは、オリジナル版では警察官だった。この映画に出るに当たってデンゼルがこの役をごく普通の男へと変更を求めたのだとか。「自分を含め、世のほとんどの人はごく平凡な人間。そんな普通の男が、普通じゃない事態に巻き込まれるというアイディアが好きなんです。彼はそんな事態の中でも、奥さんから、帰りにミルクを買ってこいなんて言われるような男で、そこがとても気に入りました。最初の話では、オリジナルの設定どおり彼は刑事ということでしたが、『インサイド・マン』で刑事をやったばかりで、もうやりたくないと思っていたんです。体重を25ポンドくらい増やして、メガネを掛けて、コーヒーを自分に引っ掛けてしまうような男にしたいって思いました」。さらにデンゼルは「自分はまさに彼のような人間」とまで言い、共感を示す。「特に彼の父親としての部分ですね。私自身は普通ではない仕事をしている普通の人間。ウォルターもまた普通の男なんだけど、その日に限って普通じゃない仕事をするハメになって、それでも勇気をふり絞ってその任に就くわけです」。「過ちを償おう」という気持ちが平凡な主人公に変化をもたらす運悪く、たまたま掛かってきた電話を取ってしまったがために、事件の交渉役を務めることになるウォルター。この“ド素人”が映画の終盤にかけて、タフな“交渉人”へと変貌し、自ら決断を下すまでになる。この背景には、どのような心境の変化やきっかけがあったのか?デンゼル自身はこう説明する。「あの日の朝、目を覚ましたとき、その後に起こることなんて想像もしていなかったろうね。だが、実際にこうした事態に巻き込まれ、数々の出来事が起こる中で、彼にとっては最も恥ずかしく、隠しておきたかったことをみんなの前でさらけ出さなくてはいけなくなります。ジョン・トラヴォルタ扮する犯行グループのリーダーが『こいつに金を持ってこさせろ』と言ったとき、ウォルターは『これは、自分が犯した過ちを償うチャンスだ』と感じたのではないでしょうか。自尊心を少しでも取り戻そうという気持ちで、徐々に変わっていったんだと思います。我々もまた、彼のようなチャンスを与えられれば、もしかしたら何かすることができるかもしれない。そんなメッセージがこの映画には含まれているのかもしれません」。メガホンを握ったのは、これがデンゼルとは4度目のタッグとなるトニー・スコット。トニーだけでなくスパイク・リー、ジョナサン・デミなど、デンゼルは同じ監督と複数回にわたってコラボレーションを果たしている。デンゼルはそれを“フライト”に例えてこう語る。「『飛行機に乗るとき、パイロットが信用できないなら地上に残るべき』って僕はいつも言ってるんだ。トニーは僕が最も信頼するパイロットの一人です。ジョナサン・デミもエドワード・スウィック(『アメリカン・ギャングスター』)も、スパイク・リーも素晴らしいパイロット。何より、彼らが呼んでくれるからこそ僕は仕事ができるわけだし、人生は短い。だからこそ映画という経験を楽しみたいんです」。最後にデンゼル自身、これまでの人生における最もタフな交渉の経験は?「この映画ほどのことはないですが…子供の頃は母親と交渉してたね。『家に入れてよ!』って(笑)」。『サブウェイ123 激突』特集■関連作品:サブウェイ123激突 2009年9月4日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開■関連記事:普通の男が発揮する底力…名演光る重厚サスペンスに唸る『サブウェイ123激突』デンゼル・ワシントンが大江戸線を司る!一日運輸指令所長で「出発シマース」アラフィフ俳優の競演『サブウェイ123激突』独占試写会に25組50名様をご招待ハイジャックを呼び込むかも…?『サブウェイ 123』車両が大江戸線に登場!ハリウッド2大スターが激突!『サブウェイ 123激突』試写会に10組20名様をご招待
2009年09月04日