美術家のリアム・ギリックによる個展「Stardust Expression」が、11月12日まで東京・千代田区のTARO NASUにて開催中。リアム・ギリックは、イギリス出身でニューヨークを拠点に制作活動を行う美術家。これまでにシカゴ現代美術館、アイルランド現代美術館、グッゲンハイム美術館など各国で展覧会を開催してきた。第53回ヴェニス・ビエンナーレにはドイツ館代表作家として参加した他、第10回ドクメンタなど多数の国際展に参加している。同展は、17年に刊行を予定しているギリックの新書シリーズ『スターダスト・エクスプレッション(Stardust Expression)』のプロジェクトの一環として行われるもの。同シリーズはギリックが15年にモスクワ・ビエンナーレの出品作品として、ニューヨークの自身のアパートメントから一歩も出ることなく制作した「Letters from Moscow(モスクワからの手紙)」の流れを引き継ぐもので、新しいリニアな都市が構築される過程で発生する混乱や矛盾、陰謀めいた出来事についての調査に焦点を合わせている。展覧会は壁面に展示する構造物、グラフィック、テキスト作品で構成され、壁面には輪のような形をしたいくつものテキスト作品が展示される。作品は繰り返しそして次第に不安定かつ感情的な内容に変化しながら展覧会タイトルを告げる。また、光る壁のインスタレーションとテキスト作品が一連のグラフィックによって関連付けられ、それぞれの作品が新書の輪郭を浮かび上がらせる。展覧会を通じてギリックの新シリーズとなる著書のタイトルと骨組みを知ることができる機会となっている。【展覧会情報】「Stardust Expression」会場:TARO NASU住所:東京都千代田区東神田1-2-11会期:10月14日~11月12日時間:10:00~18:00休廊日:日月祝日
2016年10月17日星のメッセージを味方につけて、毎日のオシャレを楽しく!西洋占星術師 ムーン・リー先生による12星座の週間占い。今週のあなたの運勢は?■牡羊座(3.21 - 4.20)週始めは、自信を喪失するなどテンションが上がりません。オンとオフのバランスを図り、新たなカルチャーなどを始めると吉。仕事は出る杭は打たれる暗示。地道な仕事ぶりをアピールしましょう。恋愛は週末に素敵な出会いが期待できます。■牡牛座(4.21 - 5.21)仕事運が好調。優秀なパートナーに恵まれ願望を達成できそう。ただ、モタモタしていると運気を落とすことに。シャープな行動を心がけて。恋愛は理想の高さが災いしがち。真面目な人を選択すると吉。レジャーは、秋を満喫できるスポットがおすすめ。■双子座(5.22 - 6.21)楽しい誘いが盛り沢山な週。でも、娯楽にうつつを抜かしていると流れが停滞しそう。優先順位をつけて動くこと。仕事は将来のビジョンを立て直す好機!プラスの方向性を見いだせます。恋愛運は19~21にサプライズな出会いがあるかも。■蟹座(6.22 - 7.22)親切心がお節介に思われるなどホットな面が仇になりそう。更に一度体調を崩すと長引く恐れも。ヨーグルトが開運フード。仕事は頑張ったことが評価されます。仕事を通じて有益な人脈も広がりそう。週末は紛失物が見つかる予感。■獅子座(7.23 - 8.22)自己コントロールができない週。集中力に欠けミスを連発しがち。興味のあるセミナーやプチ講座に参加すると仕事のポテンシャルが上がります。神社やお寺などパワースポット巡りも吉。恋愛は今まで縁がなかったタイプと進展しそう。■乙女座(8.23 - 9.23)堅実な姿勢が功を奏します。一度決めたことをぶれずにやり遂げて。対人面は年長者が開運パーソンに。実になることを教えてもらえそう。恋愛運はムードに流されてつきあうと後悔します。慎重に。また、既婚者は金銭面での揉め事に注意。■天秤座(9.24 - 10.23)観察眼が冴えるとき。敵と味方も冷静に見極められそう。仕事はひらめきが武器に。サイドビジネスや転職活動もツキがあります。また、恋愛は押したり惹いたりの駆け引きが必要かも。金運は低め。趣味やレジャーでの散財に注意。■蠍座(10.24 - 11.22)停滞していたことが廻りだす週。ただ、スタミナがある分無理をしがち。食べ過ぎ&睡眠不足にも気をつけて。仕事は今までの頑張りが実りそう。ポジションが上がるなどのチャンスも掴めます。恋愛は自分からアプローチすると進展します。■射手座(11.23 - 12.21)成果が出なかったことをリセットする好機。新たなステージに目を向けましょう。対人面も自然淘汰な星回り。去る人がいても素敵な仲間が現れます。恋愛は長続きしない相手ばかり引き寄せがち。アートギャラリーが開運スポット。■山羊座(12.22 - 1.20)周囲と意思疎通がうまくいかないとき。あなたの頑固モードに要因があるかも。創作活動やエンタメ系レジャーが柔軟オーラを導きます。仕事は、無駄なスキルが日の目をみそう。苦手意識の克服もできます。金運はストレスからの浪費に注意。■水瓶座(1.21 - 2.19)合理性が開運キー。有意義な時間の使い方を意識しながら動いて。また、美容やモードの世界で個性をアピールできそう。イベントや華やかなスポットも吉。対人面は優柔不断なタイプに振り回されるかも。親身に関わりすぎないよう注意を。■魚座(2.20 - 3.20)週末に向け運気は安定。恋愛運もいい流れに進んでいきます。フレンドリーなムードがモテキーに。仕事は新たにやりがいあることを発見できそう。転職も好機。金運は、形に残らないものへの投資が開運に。交際費は惜しまないこと。【プロフィール/ムーン・リー】西洋占星術師。『numero』『mina』など数々の人気女性誌での連載やエッセイや書籍の執筆など実績多数。「怖いほど当たる!」鑑定士として話題を呼んでいる。当連載では12星座占いとファッションを融合させたハイブリッドな週間占いを提案。長年の鑑定や研究から導き出される開運のメッセージを届ける。
2016年10月17日美術家のリアム・ギリックによる個展「Stardust Expression」が、11月12日まで東京・千代田区のTARO NASUにて開催中。リアム・ギリックは、イギリス出身でニューヨークを拠点に制作活動を行う美術家。これまでにシカゴ現代美術館、アイルランド現代美術館、グッゲンハイム美術館など各国で展覧会を開催してきた。第53回ヴェニス・ビエンナーレにはドイツ館代表作家として参加した他、第10回ドクメンタなど多数の国際展に参加している。同展は、17年に刊行を予定しているギリックの新書シリーズ『スターダスト・エクスプレッション(Stardust Expression)』のプロジェクトの一環として行われるもの。同シリーズはギリックが15年にモスクワ・ビエンナーレの出品作品として、ニューヨークの自身のアパートメントから一歩も出ることなく制作した「Letters from Moscow(モスクワからの手紙)」の流れを引き継ぐもので、新しいリニアな都市が構築される過程で発生する混乱や矛盾、陰謀めいた出来事についての調査に焦点を合わせている。展覧会は壁面に展示する構造物、グラフィック、テキスト作品で構成され、壁面には輪のような形をしたいくつものテキスト作品が展示される。作品は繰り返しそして次第に不安定かつ感情的な内容に変化しながら展覧会タイトルを告げる。また、光る壁のインスタレーションとテキスト作品が一連のグラフィックによって関連付けられ、それぞれの作品が新書の輪郭を浮かび上がらせる。展覧会を通じてギリックの新シリーズとなる著書のタイトルと骨組みを知ることができる機会となっている。【イベント情報】「Stardust Expression」会場:TARO NASU住所:東京都千代田区東神田1-2-11会期:10月14日~11月12日時間:10:00~18:00休廊日:日月祝日
2016年10月17日村上亮太、村上千明による親子デュオブランドのリョウタ ムラカミ(RYOTA MURAKAMI)と、元CGデザイナーで靴職人の片岡弘生によるヒロキ カタオカ(HIROKI KATAOKA)の合同展示会「RYOTA MURAKAMI & HIROKI KATAOKA 2017S/S COLLECTION」が、10月21日から26日まで表参道ヒルズ同潤館3階の表参道 ロケットで開催される。新人デザイナーの登竜門として名高い欧州最大のファッションコンクール「ITS(International Talent Support)」にて14年ARTWORK FINALISTSに選出されたRYOTA MURAKAMI。現在はファッションデザイナーの坂部三樹郎と山縣良和がプロデュースする新感覚の若手ブランド集団「東京ニューエイジ」でも活躍している。HIROKI KATAOKAも、「ITS」にて15年ARTWORK AWARDの受賞経験を持つ他、CGデザイナーから靴職人に転職した異色のキャリアで注目を浴びている。同展では、RYOTA MURAKAMI初となるウィメンズコレクションを含めた最新コレクションを受注することができる他、アーカイブ作品や商品化されなかったサンプルアイテムを特別価格で販売する。HIROKI KATAOKAは、15年に発表したCharactor Deformationシリーズから、オタクカルチャーとストリートの融合に挑戦したファーストコレクション「encount」の受注会を開催する。その他、オリジナルバッグ、バルムング(BALMUNG)とコラボレーションしたシューズなどもラインアップする。【展示会情報】「RYOTA MURAKAMI & HIROKI KATAOKA 2017S/S COLLECTION」会場:表参道 ROCKET住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ同潤館3階会期:10月21日~26日時間:11:00~21:00入場無料
2016年10月16日時代を嗅き分けながら、独自の変貌を続けるパリ。「去る者追わず、来る者選ぶ」な姿勢のこの街は、新しいトレンドを柔軟に受け入れながら、古き良きノスタルジックも決して忘れない。「4days in Paris」では、ファッション、食、芸術、文化に触れられるパリでの過ごし方を、現地在住のライターELIE INOUEがご紹介!>>【4days in Paris】DAY 1:行く度に新しい出会いがある、最新トレンド発信地マレへ戻る。>>【4days in Paris】DAY 2:芸術と文化の交差点サンジェルマン・デ・プレで感性を磨くへ戻る。>>【4days in Paris】DAY 3:映画ヒロイン気分でモンマルトルの丘を散策へ戻る。◇DAY4AM8:00@Marche決して仕事の奴隷にはならないフランス人。そもそもお金よりも生活の質を重視する傾向があるためか、オンオフの切り替えはしっかりとつける。日本で耳にするようなブラック企業なんて有り得ない!現在政府で議論されている内容の一つに、バカンス中に仕事の電話があった際に、対応する責任の有無について。たとえその人の顧客やその人にしか出来ないことがあっても、バカンス中には無視してもOKという声が強いみたい。それくらい休みをしっかり取るフランス人は、週末日曜日は完全オフモード。でも日曜日にしか出来ないこともある!それがマルシェ(Marche)や蚤の市へ行くこと。パリ市内のマルシェの中で規模も活気が最大級なのがバスティーユのマルシェ・バスティーユ(Marche Bastille)。家族連れの地元の人たちで大賑わいで、まさにパリの台所といった感じ。日本では見かけない野菜や、チーズやパンなどの種類の多さに驚くはず。ガレット、クレープ、サンドイッチといったフランス料理から、パエリアなどのスペイン料理、日本では馴染みの薄いチュニジア料理など、その場で調理してくれる屋台や総菜屋も多く、日曜日の朝ご飯調達にぴったり!AM11:00@Marche aux Puces de Clignancourtパリ最大の城壁の跡地にあり、100年以上の歴史をもつ蚤の市がクリニャンクール蚤の市(Marche aux Puces de Clignancourt)。約2,500店舗がひしめき合い、雑貨、家具、古着、美術品など掘り出し物の宝庫。土日のみの開催だが土曜日は閉まっているお店も多いため、日曜日に訪れるべき。誰かにとって不要な物が、誰かにとっての宝物に。物も所有者や価値を変えながら、次の世代へと受け継がれていく、その発想自体がフランス人らしい。一期一会の出会いを大切に、じっくりお目当てのものを探してみて。AM19:00@Le Clown Bar20世紀初頭に誕生した超老舗ビストロル・クラウン・バー(Le Clown Bar)は、2015年FOODINGというグルメガイドで最優秀ビストロに輝いた話題のお店。すぐ隣に位置しているサーカス場の団員が足繁く通ったお店として有名で、店内はピエロ(Clown)の絵が描かれた、レトロで可愛らしい内装。2014年のリニューアルをきっかけに貴重なワインメニューを揃え、シェフには日本人の渥美創太さんが就任し、予約が取れないほどの大人気に。(事前に予約をするか、バーだけなら予約がなくても入れることもある。)進化と挑戦を続けるパリの食文化の中で活躍する日本人のフレンチ。美味しいワインとともに、パリの夜を締めくくろう。
2016年10月16日六本木アートナイト初日の10月21日、東京・六本木に新たなアートスポットとして商業施設「complex665」がオープンする。地上3階建ての施設内には、小山登美夫ギャラリーとシュウゴアーツ、タカ・イシイギャラリーがそれぞれ新スペースをオープンさせる。03年の六本木ヒルズの開業を皮切りに、森美術館、国立新美術館、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHTと東京を代表する多彩な美術館が続々と開館し、今や文化発信地とも言えるほどの地区となっている六本木。今回そんな六本木に新たに建設されたビル「complex665」内に、小山登美夫ギャラリー、シュウゴアーツ、タカ・イシイギャラリーがそれぞれオープンするスペースでは、オープニング展としてギャラリーアーティストによる新作及び未発表作品の展示が行われる。ムトカ建築事務所が内装設計を行った小山登美夫ギャラリーの新スペースでは、12月3日まで蜷川実花の個展「Light of 」を開催。青木淳建築計画事務所が内装を手掛けたシュウゴアーツは、12月4日まで小林正人による「Thrice Upon A Time」が行われる。また、ブロードビーンが内装設計を担当したタカ・イシイギャラリーでは、11月19日までオープニング展「Inaugural Exhibition: MOVED」を開催。同展には、荒川医、荒木経惟、トーマス・デマンド、エルムグリーン&ドラッグセット、ルーク・ファウラー、マリオ・ガルシア・トレス、五木田智央、畠山直哉、法貴信也、伊藤存、木村友紀、クサナギシンペイ、前田征紀、森山大道、村瀬恭子、シルケ・オットー・ナップ、スターリング・ルビー、竹村京、登山博文、ケリス・ウィン・エヴァンスらが参加する予定だ。
2016年10月16日キギ、青木むすび、FH(=FASHION HEADLINE)によるイベント“HOHO” Smile EVENTS presented by KIGI/FH/MUSUBI(以下、HOHO)。HOHOとは、私たちと親交のあるクリエーターと一緒に、“体験できる場”や“共感を得られる場”を作り、ライブ体験やクリエーション、ワークショップなどによって心を繋ぐプロジェクトです。第1回目は「時間の標本#001」と題したワークショップ!ホストを務めたのは、キギの植原亮輔さんと渡邉良重さんです。キギは、これまでにプロダクトブランドD-BROSをはじめ、PASS THE BATON、ラフォーレ、パルコ、シアタープロダクツなど様々な企業のグラフィックやアートディレクションを手がけたり、白金にオリジナルショップ&ギャラリー「OUR FAVOURITE SHOP」をオープンするなど、幅広いジャンルで活躍されています。キギという名前には、クリエイティブを木に例えて、1本ずつ丁寧に育て、やがては森にしていきたいという思いが込められているそう。今回のワークショップもその種となるように。キギの植原亮輔さんと渡邉良重さん開催場所となったのは、表参道のセレクトショップH.P.DECO。H.P.DECOは、フランスをはじめヨーロッパの新しいクリエーションと、デザインや年代に捉われずセレクトしたユーズド家具を扱うショップです。その日はお店の奥に椅子と机と教台を並べて、8名のお客様とともにキギのお二人による一日限りの教室が始まりました。これは、キギが2008年に発表したアートワーク「時間の標本」。一冊の古書を開くと一羽の蝶がとまっています。キギが2008年に発表したアートワーク「時間の標本」この蝶は絵の具で細やかに描写され、ページから切り抜かれた蝶。まるで本物のように繊細で今すぐ飛び立っていきそうです。今回のワークショップではこの一冊の古書の中に描く“一羽の蝶”に自らの手で命を吹き込む作業を、キギの指導のもと参加者自ら行うというプログラムが用意されました。まずキギの二人が用意した古書と、描きたい蝶を参加者の皆さんが選びます。古書の中には渡邉さんの私物も。この後、制作に取りかかればひたすらトレース、着色を行っていくのですが、蝶の羽の表面だけでなく裏面にも模様を描くのでそれはとても根気のいる作業。キギ「時間の標本」羽の裏側にも模様が描かれています描写する蝶を選びますアウトラインと模様をトレースし、絵の具で慎重に丁寧に描写参加者の方たちの画力の高さに植原さんと渡邉さんも「ほーほー」時は進み気がつけば3時間・・・休憩も挟まずにみっちり制作に打ち込みました。キギのお二人でも蝶を表裏描き上げるまで約6時間かかるそうで、この日はタイムリミットとなりました。作品にはそれぞれ植原さんから参加の証の判が押印され、最後は8名みなさんの作品を並べてワークショップは終了。こうして書棚で眠っていた古書には新しい命が吹き込まれました。「時間の標本#001」参加の証あっという間のワークショップ、お疲れ様でした!これからもHOHOでは、知恵をこらして企画を考え、クリエーターを招き、思わず「ほーほー」と頷いてしまうような、すてきな「方法」を用意して、知恵のフクロウ「HOHO」と共にあなたをお待ちしています!◇今後のHOHO Smile EVENTSの予定はこちら※定員に達したため、受付は終了いたしました※2016年10月2日(日)#003「iPhoneで撮る写真のワークショップ」HOST:植原亮輔、新津保建秀場所:H.P.DECO
2016年10月16日ソマルタ(SOMARTA)のデザイナーである廣川玉枝による「廣川玉枝『SOMARTA KIMONO COUTURE』展 -新時代の和装が奏でる伝統×革新-」が、10月18日まで東急プラザ銀座6階のKIRIKO LOUNGEにて開催されている。同展のタイトルにもある「KIMONO COUTURE」は、日本の伝統的な着物産業が次第に縮小していることに対し危機感を抱いた廣川が、着物の文化や技術を未来に継承していくためには伝統的な着物のデザインを現代のライフスタイルに寄り添う形に進化させることが必要だと考えてはじめたもの。創業460年を誇る京都友禅染の老舗「千總」の他、「岡重」、「和晃苑」、西陣織の「細尾」の4社とともにテキスタイルを開発し、シルクジャカードの生地に機械捺染と手描き箔、刺繍加工を施したハイブリッド友禅をはじめ、元来より引き継がれている伝統的型友禅、ぼかし染、漆や和紙、箔を織り込んだ西陣織の技術を取り入れ、デジタル技術と職人の伝統技術を融合させた新時代の和装を生み出した。同展ではそうして誕生した「装(KIMONO COUTURE)」に、「粧(メイクアップ)」と「華(華道)」のピースを掛け合わせ、“装粧華美”をテーマに作品をラインアップ。また、ソマルタの作品展示も行われる。その他、10月19日の15時から16時まではライブフォトシューティーングイベントを開催。当日は廣川に加え、同展展示作品のヘア造形を手がける資生堂トップヘア&メイクアップアーティストの計良宏文と華道家でフォトグラファーの勅使河原城一を迎え、KIMONO COUTUREを身に纏った日本人モデルたちを撮影するライブフォトシューティングを実施する。また、10月20日から23日まではKIMONO COUTUREの作品を展示販売するポップアップストアも開催される予定だ。【イベント情報】「廣川玉枝『SOMARTA KIMONO COUTURE』展 -新時代の和装が奏でる伝統×革新-」会場:KIRIKO LOUNGE住所:東京都中央区銀座5-2-1会期:10月7日~18日時間:11:00~23:00(日祝日は21:00まで)
2016年10月16日ディーゼル(DIESEL)が手掛けるインターナショナルダイナーのグロリアスチェーンカフェ(Glorious Chain Cafe)が、10月17日から31日までハロウィン限定メニューを提供する。レッドデビルをイメージした「レッドデビル BLTバーガー」(1,380円)は、ハラペーニョとオリジナルホットソースを自家製のスモーキーなパテで挟んだハロウィーンバージョンのBLTバーガー。「モンスターパンプキンクレープ」(920円)ではたっぷりの自家製パンプキンクリームの他、カボチャの種とパンプキンチップも使用し、カボチャ好きにはたまらない一品に仕上げられた。その他、トマトジュースとオレンジジュースをベースに、アクセントにブラックペッパーを加えた「トリックオブトマト」(680円)や、マンゴージュースとミルクの組み合わせがミステリアスな「ミステリアスハロウィーン」(650円)、ライチリキュールにベリーの甘さをプラスした「ナイトメア」(750円)などのドリンクも用意。提供時間は期間中の15時から22時までとなっている。さらに、10月29日には渋谷店で18時から23時まで、心斎橋店で20時から24時までハロウィンパーティも開催。DJによる音楽とともにハロウィンをたっぷり楽しむことができる。
2016年10月16日グラフィックデザイナーの佐藤卓がディレクションを務める「デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法」が、2017年1月22日まで、六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催中。2001年からスタートした佐藤卓によるこのプロジェクトは「富士フイルム 写ルンです」や「タカラトミー リカちゃん」といったお馴染みの製品をデザインの視点で解剖し、各製品の成り立ちを徹底的に検証する試みだ。本展はグループ創業100周年を迎えた株式会社 明治の製品を全面的にフィーチャーした内容となる。佐藤氏は企画意図について「身近な大量生産品の裏側で何が起こっているのか実はほとんど伝わっていません。だから『デザインの解剖展』では、みなさんが知っている製品に“外側から内側へ向かってアプローチ”しています」とコメント。「きのこの山」、「明治エッセルスーパーカップ」など今回解剖される製品は、どれもパッケージを見ればどんな味か思い起こせるほどメジャーなものばかり。しかし、一般の消費者は製品化されるまでの膨大な試行錯誤、たとえばネーミング、ロゴタイプの考案、パッケージデザインの変遷、原材料の配合など…に思いを馳せることは少ないだろう。本展では「きのこの山」の巨大オブジェやパッケージに印刷された里山を再現したジオラマ、消費期限の印字工程に着想を得た「ドット文字印字の仕組み」などの作品から、佐藤卓をはじめとする若手クリエイターたちが“メス”を取り、独自の視点と技術で製品を解剖した“鮮やかな手つき”を見ることができる。「きのこの山」、「明治ブルガリアヨーグルト」、「明治ミルクチョコレート」、「エッセルスーパーカップ」、「明治おいしい牛乳」の展示ブースを全て巡ると、どの製品も「ブランディング」を成功させるために、たくさんのプロの仕事が結集し、磨き上げられた結晶なのだと気付く。クリエイターたちの解剖によって無機質だった工業製品に豊かな個性が加わり、それを見る側にも“解剖学的視点”が生まれたら幸いだ。【展覧会情報】「デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法」会場:21_21 DESIGN SIGHT住所:東京都港区赤坂9-7-6会期:10月14日から 2017年1月22日時間:10:00~19:00(入場は18:30まで)※10月21日、22日は22時まで開館延長入場料:一般1,100円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料休館日:火曜日、年末年始(12月27日~1月3日)
2016年10月16日「Pokemon GO」の出現により最近耳にすることが多くなった「AR技術」(Augmented Reality=拡張現実)。その技術を衣類に用いたコレクションが登場した。開発したのはニューヨーク・パーソンズ美術大学の卒業生である、カイル・グアン(Kailu Guan)だ。KG PROJECTという名で展開されるコレクションはスマートフォンなどのデジタルデバイスを使用し、専用アプリを介して作品をカメラで写すと、設定されたアニメーションやパターンが衣類に出現するというもの。衣類の生地にスクリーンプリントされた特定の部分が「トリガー」となりアプリが認識し起動するという仕組みなのだそうだ。プリントされたドット柄が動き出したり、スパイク状のデザインが突如出現したり、模様が現れては消えたりとその多彩な表現はユーザーに新鮮な4D体験を与えてくれる。作品の素材にはスウェード、オーガニック・コットンやウールが使用されており、カイルが語るには伝統的なテキスタイルとデジタルなテキスタイル、それらを組み合わせたものを表現したかったのだという。KG PROJECTの目標はデザイナーたちの自己表現を拡大させ、AR技術を用いて消費者に大きな感動を与えることで、カイルはこれから更にウェアラブル・テクノロジーとAR技術の研究に取り組んでいく予定とのことだ。※本記事は (引用元: に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
2016年10月15日時代を嗅き分けながら、独自の変貌を続けるパリ。「去る者追わず、来る者選ぶ」な姿勢のこの街は、新しいトレンドを柔軟に受け入れながら、古き良きノスタルジックも決して忘れない。「4days in Paris」では、ファッション、食、芸術、文化に触れられるパリでの過ごし方を、現地在住のライターELIE INOUEがご紹介!>>【4days in Paris】DAY 1:行く度に新しい出会いがある、最新トレンド発信地マレへ戻る。>>【4days in Paris】DAY 2:芸術と文化の交差点サンジェルマン・デ・プレで感性を磨くへ戻る。◇DAY3AM10:00@FRENCHIE TO GO予約の取れない人気店のシェフとしてパリで有名な、グレゴリー・マルシャン(Gregory Marchand)がオープンさせたフレンチ・トゥ・ゴー(FRENCHIE TO GO)は、地元民に大人気のテイクアウトメインのお店(中にイートインスペースもあるが、人気で席が埋まっていることもしばしば)。バーガーやホットドッグといったジャンクフードメニューが中心のガッツリ系!でも、良質な肉のおかげか、脂もしつこくなく、もたれずペロリと平らげられてしまう。イケメンのシェフや店員さんもちゃっかりチェックしておこう(笑)。AM12:00@Montmartreパリの下町、モンマルトルの丘は石畳の小道や緑豊かなエリアで、どこか南フランスの小さな村のような、温かい雰囲気が漂う場所。映画「アメリ」の舞台になったことでも有名。パリで一番高いのがモンマルトルの丘で、頂上にあるサンクレール寺院からはパリが一望できる。画家の絵を眺めたりショップに立ち寄ったり、地図を広げず自ら小道に迷い込むのも楽しみ方の一つ。画家やギャルソンは昔からここに暮らすと言われていて、生活を根ざした生粋のパリジャンたちが多く、人間観察しているだけでも面白い。独立主義と呼ばれる彼等は、良くも悪くも周りの意見や世間の評価は気にせず、自分の心に従って行動をする。言いたいことはズバズバと主張するし、機嫌の悪い時はお客に対してもそっけない態度。気分屋同士のため衝突は多く問題も発生するが、執念深くはないので翌日にはケロッとしていたりもする。相手の気持ちを尊重し、空気を察する事が重要な日本人とは対照的に、いかに素直で飾らない姿でいられるかに価値を置き、包み隠さなず本音で語り合うことが重要。初対面で親切さを感じることは少ないが、フィーリングや価値観が合うと分かれば情深く、寛大な心で受け入れてくれる。時間の流れもゆったりと、何にも縛られない彼らの生き方や価値観が、東京のそれとは似ても似つかず、なんだか人生や生き方について考えさせられる。フランス人らしく哲学について考えたりしちゃいながらも、優雅にリラックスしてモンマルトルを楽しんで!AM5:00@Grand Trainかつて地下鉄や列車の車庫として使われていた、市が保有する敷地をリノベーションし、バーやレストランが多く並ぶヒップな施設へと変貌を遂げたグランド・トレイン(Grand Train)が、今年の夏にオープン。音楽イベントも多く開催され、今一番hotな場所として多くの地元紙に取り上げられている。このように、市が保有していた敷地を開放し、一般向けの施設に変えるという取り組みはフランスの法律上これまで困難なことだった。しかし労働党による新しい法律によりグランド・トレインを作り出すことができ、予想以上の盛況ぶりに、「政府レベルで大きな影響を与えた」と言われている。まさに、パリの新しい波を肌で感じられる場所。>>【4days in Paris】DAY 4:街全体がオフモードの日曜日は、存分に市場を楽しむへ進む。
2016年10月15日ケンゾー(KENZO)が11月3日に発売されるH&Mとのコラボレーションコレクションより、ルックブックの全アイテムと、音楽家の坂本龍一らを起用した新たなキャンペーンイメージを同時公開した。写真家のジャン=ポール・グードが撮影を手掛け、ファッション、音楽、アート、環境活動など様々な分野で世界的に活躍する7名をアンバサダーとして起用した同広告キャンペーン。前回公開された一部に続きこの度は、坂本龍一の他、ロザリオ・ドーソン、クロエ・セヴィニー、シューテズカトル・マルティネスらのビジュアルイメージが公開された。また、同時公開されたルックブック画像は、どれもプリント、カラー、個性に溢れており、今回のコラボレーションを特徴づけている。国内での展開は、H&M原宿、銀座、渋谷、新宿、名古屋松坂屋、心斎橋及びオンラインストア(hm.com)にて。動画引用元: (H&MオフィシャルYouTube:
2016年10月15日ホテルニューオータニ大阪1階のティー&カクテル・SATSUKI LOUNGEでは11月1日から12月4日まで、「スイーツ&サンドウィッチビュッフェ ~クリスマスケーキと栗とパンケーキ~」が開催される。同ビュッフェでは、グランシェフの中島眞介が“今まで誰も口にしたことがない究極のケーキを”との想いで生み出した“スーパーシリーズ”のケーキをプチサイズで楽しめる。全3種の中でも注目なのが、すべての素材を厳選して作られた「スーパーショート」。高級小麦粉と長崎県名産のカステラ用の卵を使用した和三盆スポンジときび砂糖スポンジ、九州大牟田48%のリッチなクリームの他、いちごは福岡県産「あまおう」を使用した。これに、糖度14度以上の極上マスクメロンを仕様した「スーパーメロンショートケーキ」と、7種類のドライフルーツが混ぜ込まれた「スーパーフルーツケーキ」を合わせた3種類が展開される。また、薪や切り株の形をした、フランスの伝統的なクリスマスケーキ「ブッシュ・ド・ノエル」や、大人のクリスマスシーンをイメージさせる「オペラ」も登場。その他、絹のようなふわふわ感としっとり感が特徴の「チョコレートシフォンケーキ」、軽い食感が特徴の「バウムクーヘン」などのスイーツが展開される。さらに、グルメサンドの新作として、冬の定番食材である蟹の他、サーモン、ツナの3種を忍ばせ、上からカリフラワーのホワイトムースをかぶせたオープンサンドや、ターキー(七面鳥)を使ったグルメ肉サンドなどを用意。ハムとチーズをサンドしたホットサンドの王道「クロックムッシュ」や、大阪名物のたこ焼きをサンドした変わり種のホットサンドなどの他、いちごやバナナ、マンゴーなどのフルーツを使った「フルーツロールサンド」も展開される。なお、時間は11時30分から13時までの90分制で価格は大人が平日5,000円、土日5,500円、小学生が2,500円、幼児が1,000円、いずれも税・サ込となっている。
2016年10月15日東京の原宿・表参道エリアを舞台にした大規模グルメイベント「原宿・表参道 街バル」が、10月31日から11月6日まで初開催される。「原宿・表参道 街バル」は、ポップカルチャーや日本文化の発信地である“原宿”と、表参道ヒルズをはじめ有名ブランドショップが軒を連ねるおしゃれな街“表参道”を舞台に初開催される大規模なグルメイベント。会期中は、表参道ヒルズや原宿クエスト、カスケード原宿、ラフォーレ原宿など原宿・表参道エリアの各商業施設と近隣の飲食店45店舗がそれぞれ自慢の街バル特別メニュー(フード1品とドリンク1杯)を提供。参加者はチケット(WEB価格/税込3,000円、当日券/税込3,500円)を購入することで、最大3店舗の特別メニューをお得に食べ歩くことができ、最先端のファッションやトレンドに触れながらグルメを楽しむことができる。なお、会期終了後の11月7日から11日までは表参道ヒルズの参加店舗限定で「後バル」を開催。使い切れずに余ったチケットを各店で1枚1,000円の金券として利用することができる。なお、表参道ヒルズの参加店舗は、中華レストラン「蔭山樓」、寿司店「築地玉寿司 ささしぐれ」、フレンチバール「バール ア ヴァン パルタージェ」、ショコラトリー&カフェ「ユーゴ アンド ヴィクトール」など計15店舗。
2016年10月15日ミントデザインズ(mintdesigns)が10月18日まで、伊勢丹新宿店本館2階 センターパーク TOKYO解放区にポップアップストア「mintdesigns Black Collection」をオープンしている。ポップアップストアのテーマは“黒”。会期中は、従来のモチーフやデザインをブラックカラーで統一したアイテムを多数展開する。また、限定アイテムの他、16-17AWコレクション「PLASTIC CITY」も登場。衣服からグッズに至るまで“黒いミントデザインズ”で溢れる7日間となる。
2016年10月15日資生堂が10月28日から11月3日まで、イノベーションをデザインする展覧会「LINK OF LIFE エイジングは未来だ 展」を東京・銀座にある資生堂銀座ビル内の花椿ホールにて開催する。昨年に続き2回目の開催となる「LINK OF LIFE」。今回は“エイジング”をテーマに、美しく年を重ねる“サクセスフルエイジング”という考え方をもとに未来の美しさについて考えていく。会期中は、資生堂リサーチセンターの研究員を中心に、人事からCSRまで様々な部門の社員が科学者やデザイナー、企業や団体などとともに制作した21作品を展示。エイジングを“人間の成熟”として捉え、すべての人々が“一瞬も 一生も 美しく”生きるためのイノベーションの種を蒔く。また、10月29日、30日の15時から18時30分まで資生堂銀座ビル11のエントランスホールにて、11月3日の14時から16時30分まで資生堂銀座ビル2階にて、クロストーク「エイジングは未来だ」を実施。11月3日の17時から18時までは資生堂銀座ビル2階にて同展のクリエイティブディレクターを務める藤原大も登壇するスペシャルクロストークも開催される予定。その他、10月28日、31日、11月1日、2日の18時からはそれぞれ参加作家によるギャラリーツアーを実施。また、第2会場となるSHISEIDO THE GINZAでは10月20日から11月15日まで藤原の作品が展示される予定だ。【展覧会情報】「LINK OF LIFE エイジングは未来だ 展」会場:花椿ホール住所:東京都中央区銀座7-5-5 資生堂銀座ビル 花椿ホール会期:10月28日~11月3日時間:11:00~20:00(入場は19:30まで)入場無料
2016年10月15日時代を嗅き分けながら、独自の変貌を続けるパリ。「去る者追わず、来る者選ぶ」な姿勢のこの街は、新しいトレンドを柔軟に受け入れながら、古き良きノスタルジックも決して忘れない。「4days in Paris」では、ファッション、食、芸術、文化に触れられるパリでの過ごし方を、現地在住のライターELIE INOUEがご紹介!>>【4days in Paris】DAY 1:行く度に新しい出会いがある、最新トレンド発信地マレへ戻る。◇DAY2AM7:00@Le Parisienneパリに移り住んでから驚いたのは、バゲットの美味しさ!「そんなのどこも一緒でしょ」と思ったら大間違いで、表面や中の生地の堅さ、小麦の香り、塩加減など無数にあるブーランジェリー(パン屋)それぞれに個性がある。ぜひ抑えておくべきは、毎年フランスで開催される「バゲットコンクール」で今年優勝を果たしたル・パリジェンヌ(Le Parisienne)。ブルターニュ産の塩を使用しており、自然な塩と小麦の甘みが感じられ、表面は比較的柔らかめで中はふわふわ。バゲットに具材を挟んだサンドイッチが朝食にはちょうどいいかも。パリジェンヌ風に店内のバーカウンターで頬張って、気持ちよく1日をスタート!AM11:00@BULYサンジェルマン・デ・プレ教会やステンドグラスの美しいサン・シュルピス教会に入って神聖な空気を味わいつつ、作家や芸術家が集まっていたとされるパリきっての洗練されたサンジェルマン・デ・プレ界隈を肌で感じて。ギャラリーやブティックが軒を連ねるストリートにある、ビュリー(BULY)はお土産にもぴったりのコスメショップ。1803年に創業されるも、2000年代に入り一度閉業。その後フランスの有名なアートディレクターの夫婦がブランドを復活させ、サンジェルマン・デ・プレ地区にオープンさせた。アルコールを一切使用しない世界初のスキンケア用品として誕生し、今もなお植物由来の原料のみで不純物は一切含まれていない。フランスらしいシックでアンティークな見た目で、美しく包装してくれるため、お土産にもぴったり。PM1:30@Assoulin哲学者であり作家の夫婦サルトルとボーヴォワールが書斎代わりにしていたカフェ・デ・フロール(Cafe de Flore)や、画家のピカソや作家のヘミングウェイが集まっていたレ・ドゥ・マゴ(Les Deux Magots)などのカフェで休憩を挟んだら、アート・ファッション写真集専門店アスリーヌ(Assoulin)で美的センスを磨いて。眺めているだけでインスピレーションが湧き上がりそうなマスターピース級の写真集ばかり。PM3:00@Berthillonサント・シャペルやノートルダム寺院といったカトリック建築の歴史的建造物を横目にセーヌ川沿いを歩き、パリのベストジェラートとの呼び声も高いベルティヨン(Berthillon)へ。この日私が食べたのはピスタチオ味。とにかく濃厚!にも関わらず、甘ったるい嫌な後味はなく、まだまだ食べたいと思わせてくれる美味しさ。 PM4:00@Astier de Villateアイスクリーム片手にパリの随一のショッピング通り、サントノーレを目指して歩きましょう。ラグジュアリーブランドのフラッグシップやコレット(Collete)などの人気セレクトショップが並んでおり、目移りしっぱなし!洋服のチェックはもちろんのこと、アスティエ・ド・ヴィラット(Astier de Villate)の食器や雑貨も見逃さずに!アスティエ・ド・ヴィラットでは、19世紀以前からの技法を用いて、白で統一した陶器を作っている。一つひとつ職人の手によって作られ、ハンドメイドならではの歪さや焼きの濃淡のムラが特徴的。不要なものは削ぎ落とし、シンプルさの中から浮かび上がる華美を表現しているアイテムは、フランスのエスプリを感じつつも、日本の侘び寂びにもどこか通ずるものを感じる。飛行機に乗る予定の旨伝えると、しっかり梱包してくれるうえに、日本人の女性スタッフもいるので安心。PM6:00@Galarie Vivienne18世紀に作られたパッサージュと呼ばれるアーケード街がパリにはいくつか残存する。中でも最も美しいと言われるギャルリー・ヴィヴィエンヌ(Galarie Vivienne)へ足を運び、ガラス屋根から漏れる光を感じながら散策してみよう。かつては時代の最先端をゆくショッピング街としてパリジャンたちの注目を浴びたものの、20世紀後半には衰退し、閉鎖されていったパッサージュ。改修されて往時の雰囲気が蘇っているこの空間で、時代の流れを感じてみて。PM8:00@ L'Avant Comptoir de La Mer美食の国フランスでは、常に食文化が繁栄を遂げている。パリで今人気を博しているのは“カウンター飯”。前菜からメインへといったコース料理ではなく、おつまみになりそうな小皿を好きなだけ注文できるスタイルは日本の居酒屋的存在。さらに「カウンター=社交場」とも言われるほど、店の人やお客さん同士が気さくに話し合い繋がっていく場だと捉えられている。ラヴァン・コントワール・ド・ラ・メール(L'Avant Comptoir de La Mer)はフランスにガストロミーを広げ、カウンター飯の火付け役となった有名シェフのお店。電車の中吊り広告のように、天井にメニューが掲げられている。海の幸が豊富なメニューの中でも、特に牡蠣がオススメ!シェフの出身地であるフランス南西部、ボルドーでは生牡蠣にソーセージを添えて食べるのが主流だそうで、ここでも「ボルドースタイル」として人気メニューの一つ。フライやリゾットなど定番メニューもひねりを効かせてあり、ここでしか味わえない料理に舌鼓を打って。【4days in Paris】DAY 3:映画ヒロイン気分でモンマルトルの丘を散策へ進む。【4days in Paris】DAY 4:街全体がオフモードの日曜日は、存分に市場を楽しむへ進む。
2016年10月14日東京・銀座ソニービル6階にてNUMABOOKSと博報堂ケトルが共同経営する「本屋 B&B」による東京をテーマにした新店舗「本屋 EDIT TOKYO」(東京都中央区銀座5-3-1)が11月1日から17年3月末まで期間限定でオープンする。「本屋 EDIT TOKYO」は「本屋B&B」での実績をベースに“東京を編集する”をコンセプトとした新たな取り組みを行う本屋。同店ではファッション、カルチャーの発信地である東京をテーマにした書籍、雑誌をセレクトした選書コーナーを用意し、今まで知らなかった東京をテーマに描いた本との新しい出会いを提供する場を目指す。また、新しいコト、モノ、ヒトがテーマでつながることで、銀座をさらに盛り上げることを目指し、東京や世界で活躍する編集者やゲストによるトークイベントを毎週月曜から金曜の19時から21時まで開催する。記念すべき第1回目の編集者は、雑誌『ぴあ』の初代編集長である矢内廣に決定しており、参加費は一律税込み2,000円となっている。さらに、東京の日用品をテーマにセレクトした厳選のこだわりアイテムの展示、販売も行う予定だ。イベントの詳細や選書については「本屋 EDIT TOKYO」公式サイトから確認することができる。なお、営業時間は期間中月曜から金曜は11時から21時まで、土曜、日曜は11時から19時までとなっており、17年1月1日は定休日となっている。
2016年10月14日モンクレール ガム・ルージュ(MONCLER GAMME ROUGE)がパリで17SSコレクションを発表した。
2016年10月14日ドミニク アンセル ベーカリー(DOMINIQUE ANSEL BAKERY)が、ハロウィン気分を盛り上げるかぼちゃ尽くしの期間限定メニューを発売している。「ハロウィン ルリジューズ」(680円)は、季節毎にユニークな装いで登場するドミニク アンセル ベーカリーのシュークリームをハロウィンバージョンに仕立てたもの。かぼちゃの頭にコウモリが乗ったハロウィンらしいデザインとなっており、甘酸っぱいブラックベリークリームと爽やかな柑橘系のマンダリンジャムを合わせ、芳醇でやわらかな香り広がるスイーツに仕上げた。ハロウィンやサンクスギビングなどのアメリカのイベントに欠かせないスイーツ「パンプキンタルト」(680円)も登場。シナモンなどのスパイシーな香りと旬のかぼちゃの甘みを活かし、伝統的な本場アメリカの味を再現した、パーティーシーズンにおすすめのスイーツとなっている。パンでは、メロンパンとクリームパンを掛け合わせたようなハイブリッド系のパンとして人気の「ミスター ロボット」が、ハロウィンに合わせてジャックオーランタンになって登場。ふわふわでしっとりとしたココア生地の中に優しい味わいのパンプキンクリームがたっぷりと詰め込まれた。また、人気のアーモンドクロワッサンの中にやわらかい甘みのパンプキンクリームとチェーリージャムを詰めた「パンプキン チェリー クロワッサン」(350円)も販売される。さらに、10月28日の18時から20時までは、「パンプキンスイーツ&ジャックオーランタン作り」を開催。同店自慢のシェフ陣による丁寧な指導のもと自分だけのオリジナルランタンが作れる他、ドミニク アンセル ベーカリーオリジナルのパンプキンスイーツも楽しめる。参加費はひとり税込5,800円で受付は当日の17時30分から。
2016年10月14日ディオール(Dior)がフレグランス「ジャドール」の新フィルムを10月12日に世界同時公開した。「ジャドール」は、「女性をより美しくするだけでなく、幸せにしたい」というクリスチャン・ディオールの想いが込められたフレグランス。女性に微笑みと輝きを添え、また女性らしさを讃える香りとして、発売以来多くの女性たちに愛されてきた。今回公開されたフィルムでは、これまで10年以上に渡り「ジャドール」のミューズを務めてきた女優のシャーリーズ・セロンを再びモデルとして起用。前作で煌びやかなヴェルサイユ宮殿を抜け出した彼女が今回導かれたのは、幻想的な水の砂漠や岩肌が続く大地。そこでは生命力溢れる自然が広がり、命を育み再生させる恵の雨が降りそそいでいる。フィルムでは、そんな自然の神秘の中でシャーリーズ・セロンが生まれ変わり、ありのままの自分を解き放つ姿が描かれた。彼女の姿を通し、自分にとって本当に必要なものが何であるかや、地球がいかに大切な存在であるかを知り、本質へ回帰することこそがラグジュアリーであるということが表現されている。なお、フィルムは10月21日よりTVCMでも放映される。動画引用元: (ディオール オフィシャルYouTube:
2016年10月14日クロエ(Chloe)が、遊び心溢れるデザインが特徴の新作トートバッグ「マイロ(MILO)」を発売する。同バッグの特徴は、両端に施されたハーフジップとその先で揺れるハンドメイドのレザータッセル。プリーツの内側から覗くコントラストカラーと中のポケットにはスエードカーフスキンが使用され、深みのあるカラーリングにより一層豊かな風合いを与えている。また、ハンドル部分には小さなスタッズとスティッチを採用。日常に必要なものを十分に収納しながらもバッグの形状をしっかりと保つことのできるバッグに仕上げられた。カラーはダスティイエロー、キャラメル、クラウディブルー、モッティグレー、ブラックの5色(13万8,000円)。また、クロエの代表的なモチーフの1つであるパイナップルのパーフォレーションを施した特別デザインのバッグ(18万円)も登場。高い技術のレーザーカットによるクリーンな仕上がりのパーフォレーションと、メタルプレートによるホットスタンプの2つのテクニックを駆使して遊び心溢れるパイナップルモチーフが精巧に表現された。
2016年10月14日シアタープロダクツは10月12日、原宿VACANTで17SSコレクションをインスタレーション形式で発表した。会場にはマネキンとモデルが混在、カーペットの上に商品が置かれるなど、アフリカや中東のスーク(市場)を思わせるプレゼンテーション。前シーズンの近未来の月旅行と一変して、リアルに地球で生きる人々のスタイルがモチーフとなった。アフリカンファブリックのカンガをイメージさせるプリントや、ムスリム風のヒジャブ風ドレス、カフタン、サリーのスカートなど、アフロ、アラブ、アジアなどファッションにおけるエスニックを、今シーズンのテーマである「GOLDMINE(=ゴミの山は誰にとっても宝の山)」を軸にコレクションは構成されている。ヒンズー語でシアタープロダクツとプリントされたニット、PVで作られたハンドクリームの空箱モチーフをTシャツに付けたデザインのTシャツや、頭に巻いたスカート、頭にのせたり、首から下げたバッグなどはじけ具合はシアタープロダクツならではの表現。ギャザー、シャーリングのボリューム変化、レイヤード、布の巻き方などステレオタイプなスタイリングのタブーを見つめ直すことで生まれる新しい価値観を楽しんでいる。リサイクル素材も意識的に使用されているが、奄美大島の泥染めやタイダイ、ハンドペイントのテレコなどオリジナルテキスタイルもコレクションのテーマに合わせ、海を渡ってきた漂流物のイメージ。今回行われたインスタレーションはJFW(日本ファッション・ウィーク推進機構)が17日からスタートするAmazon Fashion Week TOKYO(アマゾン ファッション ウィーク東京)」初日にも、一般に向けて行われる。Text: 野田達哉
2016年10月14日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「ナディッフ(NADiff)」各店がオススメする1冊をご紹介。今回は東京・渋谷の支店 NADiff modern(東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura地下1階)です。■『ぼくはイスです』長新太ナンセンスの神様と言われている、長新太の幻の絵本が復刊。いつもは腰掛けられているイスが、「みんなぼくのうえにこしかけるけどぼくもなにかにこしかけてみたいな」そう思って色々なものに腰掛けているうちに、不思議な大冒険が始まる。可愛くも不気味にも見える絵と、冷静に考えたら恐ろしいお話の展開に、悪夢のような不安を覚える。しかし読み終わった後は不思議と気持ちがすっきりとし、思わずクスッと笑ってしまいたくなる。ナンセンスの神様と言われた長新太の世界が堪能できる一冊だ。NADiff modernでは、10月19日より長新太原画展・フェアも開催予定である。ぜひそちらも合わせてご覧いただきたい。詳細は決定次第NADiffオフィシャルウェブサイトにて告知する。【書籍情報】『ぼくはイスです』著者:長新太出版社: 亜紀書房ハードカバー/B5発刊:2016年10月言語:日本語価格:1,300円
2016年10月13日時代を嗅き分けながら、独自の変貌を続けるパリ。「去る者追わず、来る者選ぶ」な姿勢のこの街は、新しいトレンドを柔軟に受け入れながら、古き良きノスタルジックも決して忘れない。テロ事件による不安を持つ人は多いが、実際に訪れてみると街全体が日常をすっかり取り戻していることに驚くだろう。長年世界一の観光客数を誇る都市だけに、旅行者への配慮も今まで以上に細やかで、セキュリティは強化されている。「4days in Paris」では、ファッション、食、芸術、文化に触れられるパリでの過ごし方を、現地在住のライターELIE INOUEがご紹介!◇DAY1AM9:00@Les Philosophesフランスの朝食といえば、クロワッサンとエスプレッソ。1日目の朝食はパリの定番を押さえておくべし!ってことでレ・フィロソフィ(Les Philosophes)へ。黒服に白エプロンという昔ながらのギャルソンスタイルで、オーセンティックなパリのカフェを味わえる。ちなみに、フランスで「コーヒー」はエスプレッソのことを指す。ミルクの入ったコーヒーなら「カフェ・オ・レ」もしくは「カフェ・クレーム」と注文しよう。AM11:00@The Broken Armファッション業界人がこぞって通う、コンセプトストアザ・ブロークン・アーム(The Broken Arm)でパリの最新トレンドをチェック!ヴェトモン(Vetements)、ジャックムー(JACQUEMUS)といったストリート感の強い新鋭ブランドから、プラダ(PRADA)やジバンシィ(GIVENCHY)などのラグジュアリーブランドも取り扱い、時代に応じた“モード”を提案しているザ・ブロークン・アーム。地下と1階には洋服や鞄や靴以外に、本、文房具なども揃えており、ギャラリーのように店内巡りを楽しめる。刻々と変わりゆくファッションやライフスタイルの流れの中で、確固とした独自の“モード”を揺るがさないザ・ブロークン・アームはパリのカリスマ的存在になりつつある、外せないitアドレス!PM12:30@ofr.全世界のファッション誌やアートブック、写真集を取り扱うブックショップオーエフアール(ofr.)。市場には出回っていないインディペンデント雑誌なども数多い。元々フリーマガジンを発行していた店主が、海外の雑誌がなかなか手に入らないと悩み、1996年に自身のブックショップをサンマルタン運河界隈にオープンさせたのがofr.のはじまり。クリエイターやデザイナーが多く集まるようになったマレ地区に移転したのは2007年秋。店の奥にはイベントスペースが設けられ、アーティストの展覧会や出版記念パーティなど様々なイベントが趣向をこらして開催され、今ではアーティストたちの指令本部的な役割を担っている。お喋りが大好きで気さくな店主に惹かれ、近くに寄ったらつい覗きたくなるブックショップ。PM3:00@Popeliniコンセプトストアメルシー(Merci)やメゾン キツネ(Maison Kitsune)に立ち寄ってお買い物を楽しんだら、3時のおやつはポペリーニ(Popelini)で。マカロンで有名なラデュレ(Laduree)出身のパティシエがオープンさせた、シュークリーム専門店!コーヒー、キャラメルなどの9種類の定番フレーバーのほかに、毎日日替わりフレーバーが出る(柚子、チーズケーキ、ブルーベリーなど)ため、Facebookのページでチェックしてからお目当てのフレーバーをゲットしてみては?小ぶりで見た目も可愛いシュークリームでお腹を満たしたら、マレ散策を再開!PM5:00@L'ECLAIREURパリの代表的なセレクトショップの一つ、レクレルール(L'ECLAIREUR)。お店というより美術館のようなディスプレイと空間演出で、足を運ぶといつも格別な気分に浸ってしまう。高級店ではあるものの、店員さんはフレンドリーでホスピタリティに満ち(フランスではめちゃくちゃ珍しい!)セレクトショップのパイオニアとして30年以上もパリでその地位を確立しているのも納得。4店舗それぞれに個性があり全く違った雰囲気だから、ぜひ個々の空間を体験してみて。>>【4days in Paris】DAY 2:芸術と文化の交差点サンジェルマン・デ・プレで感性を磨くへ進む。>>【4days in Paris】DAY 3:映画ヒロイン気分でモンマルトルの丘を散策へ進む。>>【4days in Paris】DAY 4:街全体がオフモードの日曜日は、存分に市場を楽しむへ進む。
2016年10月13日スポーツマックス(SPORTMAX)が9月23日、ミラノにて17SSコレクションのショーを開催した。同コレクションは日本の写真家、浦口楠一の写真集『志摩の海女』から着想を得て、無邪気で自然体な笑顔溢れる海の女性たちのように、遊び心たっぷりの楽天的で陽気な雰囲気を表現した。ハンドウォッシュされた柔らかいコットン、ウネリのあるシルクなど全体的に素材自体が軽快でエアリーな印象だ。シワが寄ったリネンには、細いメタル製の糸が編み上げられ、使い込んだ風合いを出している。ギャザーやドローストリングも多用され、素材の柔らかさを活かして、バルーンスカートを形状させたり、ウエストラインやサイドシームの調整も可能と、昨シーズンから続いているトレンドキーワード“スポンテニアス”が取り入れられている。足元はエッグシェルブルーとレッカーレッドのスピンドルヒールのシューズが、軽やかなステップを助長し、モデルのいきいきとした表情が楽しげなショーの雰囲気を一層盛り上げた。完璧さを求めるのではなくありのままの自分をさらけだし、人生に歓びを!仕事に明け暮れる繰り返しの日常に葬られた、大切な何かを教えてくれるようだった。
2016年10月13日クロエ(Chloe)が、遊び心溢れるデザインが特徴の新作トートバッグ「マイロ(MILO)」を発売する。同バッグの特徴は、両端に施されたハーフジップとその先で揺れるハンドメイドのレザータッセル。プリーツの内側から覗くコントラストカラーと中のポケットにはスエードカーフスキンが使用され、深みのあるカラーリングにより一層豊かな風合いを与えている。また、ハンドル部分には小さなスタッズとスティッチを採用。日常に必要なものを十分に収納しながらもバッグの形状をしっかりと保つことのできるバッグに仕上げられた。カラーはダスティイエロー、キャラメル、クラウディブルー、モッティグレー、ブラックの5色(13万8,000円)。また、クロエの代表的なモチーフの1つであるパイナップルのパーフォレーションを施した特別デザインのバッグ(18万円)も登場。高い技術のレーザーカットによるクリーンな仕上がりのパーフォレーションと、メタルプレートによるホットスタンプの2つのテクニックを駆使して遊び心溢れるパイナップルモチーフが精巧に表現された。
2016年10月13日企業に現代アートを知ってもらい、“買う”“出資する”などのアクションに繋げるプラットフォーム、「ジーカレント(G current)」が新たな展開を見せている。代表の石井俊氏は、ギャラリストの小山登美夫氏を招き記者発表を行った。現代アートと企業の関わり方に変化を与える装置としてG currentがどのような役割を持つのか、石井氏の活動とともに紹介したい。G currentの創設には「様々な企業が現代美術に参入し、企業と現代美術の接点を増やす仕組みをつくり、国内現代美術の国際発信力、競争力の向上に寄与したい」という石井氏の願いが込められている。現代アート業界の第一人者である小山氏は、「日本にはコレクターがいない。お金を持っていてもアートには使わないんです。でもいい作り手はたくさんいるので、そこをつなげるサービスが必要とされている」とコメント。この状況を変えるべくして生まれたのが、新サービスの「フェイバリット(Favorite)」。参加企業がいつでも専用サイトからお気に入りのギャラリーやアーティストを見つけ、作品を購入することができるシステムだ。さらに、気軽にアートに参入できるツールとして、クラウドファンディングで制作資金を募る試みも始まっている。G currentのサポートのスタイルは企業により異なり、酒造会社の獺祭の場合は、国際的なアートフェアでのお酒の提供、別の企業ではアーティストとのコラボ商品の制作など様々。企業の数だけサポートの形も変わり、現在、石井氏の理念に賛同した17の企業とサービスが名を連ねる。「海外のアートシーンには“大人”の人が多くて、60とか70代の人が若いアーティストのアバンギャルドな作品を買うのは珍しいことではない。仕事をリタイアした人がアートを趣味にして収集する、そんな文化的な土壌があるんですよ。いまの日本にはそういう要素がなくなって子供っぽくなっているので、そこを変えていきたい」と小山氏。10月20日、小山氏は六本木に新しいアートスペースをオープンする。ここが“大人”の集う文化サロンとなっていくことだろう。現代アートをめぐる環境は日々変化している。鑑賞することから一歩踏み込む、G currentの試みに今後も注目していきたい。
2016年10月13日