FASHION HEADLINEがお届けする新着記事一覧 (852/857)
「イヴ・サンローラン・ボーテ(Yves Saint Laurent Beaute)」は、新ルージュ「ルージュピュールクチュールヴェルニ・レベルヌード」の発売を記念して、新ビューティーモデルを発掘するコンテストを開催した。「レベルヌード」のコンセプトでもある"REBEL(反逆的)"なスタイルを持ち、同ブランドのイメージを体現する女性を日本全国から選ぶもので、一次書類審査・二次面接審査、更にフェイスブック上でのユーザー投票と19日に行われた最終審査を経て、現役大学生であり、モデル・女優として活躍中の松本妃代さんがグランプリに輝いた。松本さんはエイベックス・マネジメントに所属する18歳。CM出演などの経験もあり、10月には舞台への出演も決まっている。今後1年間、イヴ・サンローラン・ボーテのメディアやイベントでビューティーモデルと して活動する他、商品開発のアドバイスにも携わる。松本さんは、ステージ上で「これまでの人生で"REBEL"だったことは何か」と聞かれ、「昨日失恋してしまったけど、こうして笑っていること」と回答。特別審査員の石田純一氏からは、「失恋もバネにチャンスをつかみ取った。彼女は何か持っている女性で魅力的!」とコメントが寄せられた。同じく審査員を務めたイヴ・サンローラン・ボーテトレーニングマネージャー谷野悦子さんは、「松本さんの瞳の強さから、純粋さとその中に潜む”REBEL”な部分が伝わってきた」と話す。また同時に、一般投票で選ばれるYSL fan’s choice賞に志摩マキさん、石田純一が選ぶ審査員特別賞に井上アユミさんが選ばれた。最終審査では、他にも、ヴォーグジャパンのビューティ・コンサルタントの麻生綾、ヘアメイクアーティストの冨沢ノボルらが審査員として参加している。受賞決定後、メイクアップアーティストのエイタ(Eita)氏が松本さんにメークを施した。グレーのアイシャドウを目尻側のアイホールにのせ、イエローの大胆なシャドウを目頭側にオン。唇を新ルージュでつややかに仕上げ、ポニーテールの逆毛を立て、"レベル"な女性像を表現した。ルージュピュールクチュールヴェルニは、日本では2012年2月に発売。マニキュアのようなつや感で人気を呼び、現在世界で20秒に1本売れるベストセラー商品となった。今回の新製品では保湿効果が向上。新色は「唇本来の美しさを引き出し昇華させる色」をコンセプトに、パールの輝きに満ちた色から、青みを含んだフューシャピンク系まで、8種類のヌードカラーがラインアップ している。
2013年09月22日クリエイティブ集団マグマ(magma)とファセッタズム(FACETASM)のポップアップイベント「ファニーファニーファニチャー」が伊勢丹新宿店3階で行われている。同店2階のTOKYO解放区で行われている期間限定イベント「ケイスケカンダトシンジュクイセタン」もマグマのデザインによる什器で、彼らのファッションデザイナーからの人気のほどがうかがえる。キネティックアートをインテリアに落とし込んだマグマは、展示会や店舗什器、TV番組のセットとしてこの数年人気のクリエイティブ集団。武蔵野美術大学の空間演出デザイン科の同期である杉山純と宮澤謙一によって、2008年に結成され、フィギュアとグラフィティを組み合わせた作品など、パンキッシュでキッチュな作風が東京のストリートファッション世代からの支持が厚い。今回のファセッタズムとのコラボでは、ディレクターチェアやテーブル、ランプなどとともに、キーホルダーやハンガー、Tシャツなども販売。同イベントは24日まで開催されている。
2013年09月22日高級化粧品ブランド「SK-II」は、男性向け化粧品ライン「SK-IIメン(MEN)」を国際線免税店及びANAとJALの国際線航空機内にて21日より販売を開始した。製品ラインアップは、洗顔・化粧水・美容乳液。3製品とも男性の肌や美容意識の研究に基づき開発された。中心となるのは、SK-IIにおいて人気・売り上げ共に不動の1位を誇る化粧水の男性向け版「SK-IIメンフェイシャルトリートメントエッセンス」(75ml/150ml、以下すべてノープリントプライス)。成分の90%以上が、肌本来の働きを整えて潤いを保つ独自開発成分「ピテラ」。べたつきや脂っぽさを長時間抑え、清涼感を与える新成分も配合した。日焼けやシェービングのダメージをケアし、紫外線や年齢によるハリ不足に働きかける美容乳液「SK-IIメンエイジリバイタライズモイスチャライザー」(50g)、毛穴の黒ずみと脂を取り除き、爽快感が続くメントール配合のクレンザー「SK-IIメンモイスチャライジングクレンザー」(120g)と併せ、国際線免税店にて販売。以上の3製品等が入った「SK-IIメンスターターキット」3種も、免税店と国際線航空機内の双方で発売される。SK-IIは、ブランド誕生から30年以上にわたり女性の素肌美を追求してきたが、独自調査により男性も新たな価値基準として「肌の美しさ」を重視していることを発見。「男性にも美しい素肌を届けることで、前向きで自信に満ち溢れた人生へと変えていくこと」を目的とするプレステージスキンケアとして、SK-IIメンを発売した。2011年の韓国発売を皮切りに、シンガポール等で既に販売中。
2013年09月21日9月20日、21日より新宿・東京オペラシティ内NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)にて開催される「ライゾマティクス inspired by Perfume」展が、報道陣に向けて公開された。本展では、メディアアート作品を発表している真鍋大度、石橋素率いるクリーティブ集団「ライゾマティクス(rhizomatiks)」が、2010年より手掛けているテクノポップユニット「パフューム(Perfume)」のための最先端メディア演出術が展示される。エントランス右手は、Perfume “Global Site Project”第1弾で公開されたPerfume の3人の彫像に映像が投影されるインスタレーション「Physicalizing Data by Rhizomatiks」コーナー。ホログラフィックにより踊る生身のPerfume3人、あ~ちゃん、のっち、かしゆかが現出する。エントランス左手を入ると、Perfume15曲目の楽曲である「Spring of Life」コーナー。同曲のMVで用いられたLEDが明滅するコスチュームが展示される。同曲が流れる中、衣装が光る。光演出を制御するプログラムコードが表示されたノートパソコンもディスプレイされている。その次はPerfume “Global Site Project”第3弾を体験できる体感型の作品、「3D Scan System for Perfume」。三つのキネクトの中心に立つと、一瞬でスキャンされ、自分の3D像が同プロジェクトで用いられた演出でスクリーンに表示される。後方壁面には同プロジェクトでファン達が投稿した作品のパネル「Perfume "Global Site Project #003"」が展示される。ラストの展示は「Perfume WORLD TOUR 2nd intro」。同ツアーとカンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル 2013」で着用した衣装が二つに分離されて展示される。楽曲「Spending all my time」が流れ、衣装にプロジェクションマッピングが行われる他、衣装が羽のように可変する。ICC主任学芸員の畠中実氏は、「ライゾマティクスは“メディアアート”“エンターテインメント”という枠を越えたクリエーターだ。エンタメだから実験できる部分もあり、特にPerfumeのプロジェクトはそれを体現していると思う。Perfumeでの仕事にフォーカスしたのは真鍋君の提案」と話す。【イベント情報】ライゾマティクス inspired by Perfume会場:NTTインターコミュニケーション・センター住所:東京都新宿区西新宿3-20-2東京オペラシティタワー4階会期:9月21日から10月20日時間:11:00から18:00(入場は閉館30分前まで)休館日:月曜日(月曜が祝日の場合翌日)入場料:一般・大学生500円、高校生以下無料
2013年09月20日代官山のヴィアバスストップミュージアムに13日、バッグブランド「バーバラ・リール(BARBARA RIHL)」のポップアップストアがオープンした。同日行われたパーティーに合わせデザイナーのバーバラ・リールが来日。彼女はウィーン出身、パリ在住。ジル・サンダー、カール・ラガーフェルドでファッションデザイナーとして、経験を積み、その後フリーランスに。夫は世界的に有名なパティシエ、ピエール・エルメ。ユニークなイラストが描かれたバッグには、ファッショニスタの注目が集まる。——アジア各国を回られての来日ですね。今回、DFSと契約をしたばかりなんです。世界各国の空港にコーナーを設けることになるでしょう。私のコレクションは、「旅」がテーマ。旅の幸せ、楽しさを表現しているものなので、空港という場所にはぴったりなんです。――もともとファッションデザイナーとしてのキャリアがありながらバッグを作ろうと思ったのは?とにかく旅が大好きで、旅をしていると本当に幸福を感じるのです。ですから、旅と関係のあるものを作りたい、それにはバッグだ、ということになったわけです。アクセサリーやバッグというのはファッションに比べてけっこう自由な世界で、可能性がたくさんあります。つまり発想に応じていろいろなものをいろいろな方法で作ることができるわけです。デザイナーとしては、女の子の絵を描いたりするわけですが、その後、ショップの世界観を形作るために、什器のデザインや女の子をモチーフにしたショップディスプレイ用のボードを作ったりしています。――コレクションの幅が広がりましたね。今シーズンのテーマは?いくつかあるんですが、ワンちゃんを散歩させるように、ペットを抱っこするようにバッグを持つというのがテーマの一つです。バッグを持つのって、犬を抱っこするような感覚と似ているでしょう?そんな風に、バッグを自分のペットみたいに抱っこして旅行に連れて行くシーンをイメージしています。――バッグを製作する上でのこだわりは?作り方というよりも作る場所、つまりフランス国内で作るということにこだわっています。私には、パリでのファッションデザイナーとしての長年の経験があり、様々な技法を知っているつもりですが、やはりフランス国内で作る方がその技法を活かすことができます。もう一つ、パリやフランスで出合う食べ物からインスピレーションを受けることもありますし、カラーリングやディテールのデザインなどには、建築、コンテンポラリーアートから影響を受けているものもありますね。――日本は何回目ですか?ええと、20回目くらい!(笑)。日本が大好きなんです。非常に創造性の豊かな国だと思います。日本人は遊びが好きで、明るいし、クリエーティブなものが好きだから、私と相性が良いんです。特に日本の女性はクリエーティビティーに対して非常にオープンという印象を受けますね。――これから世界中にどんどんショップが広がりますね。シンガポールや韓国などの主要なショップでコーナーを持つことになっていますし、日本でも、コーナーで展開していきたいと思います。
2013年09月20日タワーレコードは、NHKの人気ドラマ「あまちゃん」とコラボレーションしたオリジナルグッズを発売する。アイドルユニット「潮騒のメモリーズ」や劇中番組「見つけてこわそう」のTシャツ(3,150円)、「GMT6」や「まめぶう/安部そば」のTシャツ(2,730円)、「北の海女」のロゴ入りフェイスタオル(800円)、「無頼鮨」湯飲み(1,050円)、「海女カフェ(cafe)」のA4クリアファイルセット(315円)など、細部まで「あまちゃん」の世界観を表現した全11種が登場。19日より予約受け付け中を開始し、27日からタワーレコード渋谷店、新宿店など全国店舗で販売(グッズにより取扱店舗は異なる)。宮藤官九郎が脚本を手掛けたドラマ「あまちゃん」は、NHK朝の連続テレビ小説。東北・北三陸を舞台に、能年玲奈演じるヒロインのアキが海女やアイドルとして奮闘するストーリーが話題となり、高視聴率を記録。名場面パネルや番組で使用された小道具、衣装などを展示する「じぇじぇじぇ―展パート3」を、東京・渋谷のNHKスタジオパークスタジオギャラリーにて来月20日まで開催中。
2013年09月20日ファッション誌『ヴェリィ(VERY)』(光文社)の専属モデル・滝沢眞規子のトークイベントが9月25日に伊勢丹新宿店本館7階バンケットルームで開催される。11時から11時45分まで。本イベントは、伊勢丹新宿店の開業80周年の記念イベントの一環として企画。3児の母でありながらモデルとして活躍している滝沢。トークイベントでは、女性であり、妻であり、母であり、さらに人気モデルである彼女の素顔に迫る。トークイベント後には、本館2階のアーバンクローゼットのコーナーに来店しショッピングも行う。滝沢は1978年生まれ。『VERY』に読者モデルとして初登場以来、私服の問合せ率が1位になるほど話題となり2010年より同誌の専属モデルとして契約。その私生活がテレビ番組で特集されるなど、ファッションのみならず、ライフスタイルも幅広い層の女性に支持されている。夫はファッションブランド「ネイバーフッド(NEIGHBORHOOD)」デザイナーの滝沢伸介。大学在学中に結婚し、現在3児の母。
2013年09月20日今秋ブランド創立40周年を迎える「ジル・サンダー(JIL SANDER)」が、ポップアップストアを伊勢丹新宿店本館3階にオープンする。10月1日から8日まで。同ブランドの13-14AWコレクションショー会場と同様に多面体のオブジェを配した店内では、秋冬の新作に加え、アニバーサリーを記念した「ジル・サンダー・アニバーサリーエディション」のアイテムを発売する。鹿革の限定トートバッグ(14万4,900円)は、ブラックとホワイトの2色展開で、「JIL SANDER ANNIVERSARY EDITION」と記されたレザータグ付き。ジル・サンダーは、1973年にデザイナーのジル・サンダーが設立。2005年よりラフ・シモンズ(Raf Simons)がクリエーティブディレクターを務めていたが、13SSシーズンよりジル自身がクリエーティブディレクターとして復帰した。今秋冬は、数学者ブノワ・マンテンブロのフラクタル理論や建築家オスカー・ニーマイヤーの曲線美などをアイデアソースに、造形的でミニマルなスタイルを提案している。
2013年09月20日京都の茶舗・福寿園は20日、フランス料理による茶懐石と、宇治抹茶を提供する飲食店「ふれんち茶懐石 京都 福寿園茶寮」を、東京駅八重洲口グランルーフ3階にオープンする。営業時間は11時から23時。店舗面積は約150平方メートル。天井には京都の王朝文化の象徴・蔀戸(しとみど)をイメージした造作が下がる。壁面には「洛中洛外図」の屏風が飾られる。メニューは、フレンチと宇治茶・茶の湯をコラボレーションさせた“ふれんち茶懐石”料理を提供。ランチ・ディナータイムにはコース料理(ランチ/4,200から6,300円、ディナー/6,300から1万2,600円)、ティータイムには茶を用いたスイーツ(1,260円前後)、ナイトタイムには茶を使ったカクテル等のアルコールドリンク(1,260円前後)が供される。茶葉などの物販も用意。福寿園は、寛政2年創業。京都本店には宇治銘茶が並ぶ店舗の他に、カフェ、フレンチレストランを構える。茶器やオリジナル茶の販売も行っている。
2013年09月19日スウェーデン発の腕時計「ミュートウォッチ(MUTEWATCH)」が、日本での本格展開を開始した。主な機能は「時計」「アラーム」「タイマー」のみ。表面をタップするとディスプレイパネルが明るくなり、LEDの数字がグラフィカルに浮かび上がる。その表示をフリックするだけで、各機能を選択できる。アラームにはサイレントバイブレーションを採用しており、モーションセンサーが使用者の動きを感知し、動きに合わせて振動強度が自動調節される仕組み。このMUTEWATCHは、創設者のマイリー・ハマグレン(Mai-Li Hammargren)が、同じベッドで寝ている人を起こさずに自分だけが早起きするための時計がほしいと考えたのがきっかけで開発した。サイレントバイブレーションで時間を知らせるため、プレゼンテーション中など、アラーム音やバイブ音が禁じられている空間などでも安心して使用することができる。2011年に発売されて以来、「シャネル(CHANEL)」のデザイナーのカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)やアップル社共同創立者のスティーブ・ヴォズニアック(Stephen Wozniak)らが愛用。2012年には、ドイツのレッドドットデザイン賞を受賞した。バッテリーは、USB接続での2時間程度の充電で3日から4日間持続。今後予定されている機能アップデートもUSB接続で行うことができる。水洗いも可能。カラーは、ピュアブラック、ポピーレッド、インディゴブルーなど全6色。価格は、各2万2,050円。日本では、MoMAデザインストアやリステア・デジタルなどで取り扱われている。
2013年09月19日「成城石井」は出店100店舗達成を記念し、「ポーター(PORTER)」とコラボレーションしたバッグを開発、成城石井のECサイトにて100点限定で販売する。9月18日15時より予約受け付けを開始した。10月上旬より順次発送される。今回登場するトートバックは、仕事だけではなく買い物でも活躍できるようにとの成城石井の意図をポーターが技術と品質によって表現。カラーはブラックで、素材は表面にコットンサージ、裏面はPVC加工を使用。価格は送料込みで1万6,900円、展開はECショップ「成城石井ドットコム(SEIJOISHII.com)」のみとなる。成城石井は1976年、東京・世田谷区に1号店を出店し、今年3月に100店舗を達成した。2007年にオープンしたECショップでは、成城石井の人気ナンバー1スイーツ「自家製プレミアムチーズケーキ」や、世界中から選りすぐったワインやビール、お菓子など1,200点を超えるアイテムを展開する。
2013年09月19日「ケイスケカンダ(keisuke kanda)」が、伊勢丹新宿店本館2階本館2階TOKYO解放区で、期間限定イベント「ケイスケカンダトシンジュクイセタン」をスタートした。24日まで。会場は、「百貨店」をテーマに、デザイナーの神田恵介による伊勢丹へのオマージュを表現した。エントランスには、伊勢丹新宿店のアイコンであるタータンチェックのショッパーを模した布製バッグの販売機を設置。店内にはクリエーティブユニット「マグマ(MAGMA)」が、今回のために特別にデザインしたレトロなデザインの什器が並ぶ。メインコレクションや一点物のドレスや古着のリメイク商品は、洗濯物干しをイメージさせるハンガーやポールにディスプレイされている。また今回、20周年を迎える「美少女戦士セーラームーン」とのコラボレーション商品が初披露された。昨年、東京都現代美術館で開催された「Futere Beauty日本ファッションの未来性」展で展示された「紙エプロン」のセーラームーンバージョンや、セーラームーンとおそろいの「なりきりソックス」、同じくセーラームーン柄の生地を使ったまくら風デザインのトートバッグ「セーラームーンのまくらバッグ」が登場。その他、「初恋てろりすと」シリーズの2年ぶりの新作Tシャツとバッグや、女の子のためのプラモ「りぼんの戦士」も販売。Feature Beauty展で披露された「白の衝撃」シリーズの紙製バッグの新色3色は先行発売されている。このイベントのディレクションを手掛けたのは、セレクトショップ「ミキリハッシン」のディレクター山口壮大。伊勢丹の担当バイヤーによると、昨年4月から構想を練り始め、約1年5ヵ月かけて今回の実現に至ったのだという。「(僕が)21歳の1998年、ヴィヴィアン・ウエストウッドに憧れて(伊勢丹新宿店)1階でヴィヴィアンのハンカチを買い漁っていた。そのハンカチをバンダナにしたり、シャツ胸ポケットに入れたり、毎日のコーディネートに取り入れていた。あの頃は1階のハンカチ売り場をうろついて、上の階に登る勇気はなかったけれど、いつかエスカレーターに乗って上の階に上ってみたいと思っていた。あれから15年、この”聖地”でやっと願いが叶った」と、神田恵介は熱くその思いを語る。
2013年09月15日ブルガリ銀座タワー(東京都中央区銀座2-7-12)の1階ジュエリー&ウォッチフロアが、14日にリニューアルした。店内中央には、建築家のアンジェロ・マンジャロッティ(Angelo Mangiarotti)デザインのミラノ製ガラスのハンドクラフト・シャンデリアが垂れ下がり、その周辺に配置されたショーケースには、ジュエリーやウォッチが並ぶ。床面にはローマ本店同様に8ポイントのスターモチーフの装飾が施され、壁面にはアーカイブジュエリーの写真が展示される。また、ブルガリと縁の深かったエリザベス・テイラー(Elizabeth Taylor)など、1950から60年代に活躍した女優へのオマージュとして誕生した最新コレクション「ブルガリディーヴァ」の発売を開始。色遣いが特徴的なハイジュエリーや、メンズのコンプリケーションウォッチなど、特別なアイテムも併せて紹介する。2007年オープンのブルガリ銀座タワーは、高さ56m、11階建て、総売り場面積940平方メートルを誇る世界最大規模のフラッグシップショップ。11年に2階アクセサリーフロア、12年に3階ブライダルサロンのリニューアルを実施した。今年4月には屋上にドンペリニヨンを楽しめる「ラ・テラッツァドンペリニヨンラウンジ」が誕生した。
2013年09月14日「アバクロンビー&フィッチ(Abercrombie & Fitch)」の兄弟ブランドである「ホリスター(HOLLISTER)」の日本1号店が、14日ららぽーと横浜にオープンする。面積約190坪の店内は六つのセクションに分けられている。デニムをメインに扱うコーナーとスウェットを始めとしたリラックスウエアをそろえたコーナーをメンズ・ウィメンズ別に各2ヶ所配置。同ブランドでは、ターゲット年齢がアバクロンビー&フィッチよりも若めの16から22歳という設定のため、メンズをデューズ、ウィメンズをベティズと呼ぶ。店内中央“ラウンジ”コーナーもメンズ・ウィメンズ別に分けられる。サーフボードコレクションが飾られ、豪華なシャンデリアの下にゆったりしたソファを置き、カリフォルニアのビーチハウスをイメージしたというリラックス感のある空間を演出。ここではボディケアグッズとフレグランスをラインアップし、店内に香る「サウザンカリフォルニア」のフレグランスを販売する(大7,890円、小5,490円)。また店内四方には大きなLEDスクリーンが設えられ、南カリフォルニアのハンティントン・ビーチの映像が流れる。「ラウンジから見ると、映像演出により“ビーチの上に掛かった桟橋”に立っている気分を味わってもらえると思う。今店舗最大の特徴かつ注目ポイント」とPR担当者は話す。映像は、本国が前日に撮影。毎日違う映像が流される。店舗設計は本国同様にアメリカのデザインチームが手掛けた。ららぽーと横浜を日本1号店の出店場所に選んだ理由として、「横浜という都市は世界的に見て非常に魅力的な場所。そこにアクセスしやすい場所ということからこの立地を選んだ」(同)。サイズはメンズがS・M・L、ウィメンズがXS・S・M・L展開。価格帯はカットソー類が2,000円台、デニムが6,000台、アウターが1万円台。ショップ入口には各国から招集されたライフガード達が立ち、記念撮影が可能だ。
2013年09月13日マドラスは12日、民事再生手続き中のクラウン製靴(旧クラウン社)が営む全ての事業を譲り受けたと発表した。事業再生を目的としたスポンサー契約を締結し、旧クラウン社の事業譲受に関する協議を進めてきた結果、マドラスが100%出資して設立した子会社のクラウン製靴(新クラウン社)を譲受会社とすることが決まった。旧クラウン社は今年2月22日付で東京地方裁判所へ民事再生法の適用を申請していた。負債総額は約36億7,000万円。キャサリンハムネット、ランバン・オン・ブルー、カステルバジャック等のブランド靴を中心とした事業を展開しており、マドラスとしてはその商品開発力、販売網をグループの強みとして活用することで、企業価値の向上になると判断した。
2013年09月13日「サルヴァトーレ フェラガモ(Salvatore Ferragamo)」が、伊勢丹新宿店1階ザ・ステージで期間限定イベントをスタートした。9月17日まで。「ガンチーニ ワールド」と題した同イベントでは、”ガンチーニ”と呼ばれる留め具をあしらった4種のアイコンバッグにフォーカス。通常サイズに加えて、同じデザインのミニバッグやバッグ型チャームなどもそろえた。4種類の素材、7色のカラーバリエーションで、全52アイテムを発売。そのうち"モーニング・ローズ"と"オロ・ラメ"は三越伊勢丹限定カラーで、それ以外は三越伊勢丹での先行発売商品となる。ガンチーニは、同ブランドの本社があるスピーニ・フェローニ宮殿の門の引き手からインスパイアされて誕生。1970年代にブランド創始者サルヴァトーレ・フェラガモの長女フィアンマが、母親のためにデザインしたバッグの留め具に用いたのが最初と言われており、今ではブランドを象徴するモチーフとなっている。会場内では、通常はフィレンツェのフェラガモミュージアムでのみ販売されているバッグやステショナリーなども並ぶ。マーケットトレンドの小さなバッグに対応し、より幅広い年齢層に向けて、豊富な種類が用意されたミニサイズのアイコンバッグ。同店2階のプロモーションスペースでも、24日までガンチーニモチーフのシューズを紹介しており、婦人服の今シーズンのコレクション同様にジップ使いがポイント。期間中、フィレンツェの工房からウィメンズとメンズの靴職人が来日。1920年代から受け継がれてきた技術を、伊勢丹新宿店2階婦人靴プロモーションコーナーとメンズ館5階サルヴァトーレ フェラガモで15日に披露する。時間は11時から18時半まで。
2013年09月12日「ゲス(GUESS)」は来春の日本上陸に先駆け、 モデルオーディション 「ゲスガール・モデルサーチ(GUESS GIRL MODEL SEARCH)」を開催する。9月12にキャンペーンサイトがオープンし、24日より応募をスタートする。当オーディションでは書類審査と一般投票による審査、同ブランドによる審査を経て12月16日にグランプリを発表する。応募資格は自薦、他薦、プロアマを問わず、満18歳以上の日本在住の女性。24日より10月20日まで応募を受け付ける。キャンペーンサイトでは、オーディションへの応募ができる他、これまでゲスを世に広めたゲスガールの紹介や、当キャンペーンにトレーナーとして参加するミス・ユニバース・ジャパンの元ナショナルディレクター、イネス・リグロンのメッセージなどがアップされる。アメリカ西海岸を代表するライフスタイルブランド・ゲスは、1981年にジーンズブランドとしてスタート。現在はウィメンズ、メンズ、キッズのアパレルラインからアクセサリー、時計、香水、トラベルなどのトータルコレクションを世界88ヶ国、1690店舗で展開する。今年、ゲスジャパン合同会社を設立した。
2013年09月11日「マルニ(MARNI)」は、新フレグランス「マルニローズ(Marni Rose)」(30ml/8,400円、65ml/1万2,075円、120ml/1万7,850円)を初めて日本で発売する。デザイナーのコンスエロ・カスティリオーニ(Consuelo Castiglioni)が、ファッションと同様にスケールやプロポーションなどにこだわって製作。スカルプチュアルなラインのボトルには、ブランドロゴと水玉模様が施されている。香りは、ミントやカルダモンのトップノート、ブルガリアローズのスパイシーさが加わったローズ本来の香り(ローズアブソリュ)が織りなすミドルノートを、パチョリやシダーのウッディノートが締めくくる。10月よりマルニ直営店にて販売開始予定。マルニはエスティ ローダーのアラミス・アンド・デザイナー・フレグランス事業部とライセンス契約を結んでおり、今年2月初フレグランスを欧米で発売している。
2013年09月10日「ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)」 は、カレッジリングのデザインにインスパイアされたブレスレットウォッチを9月下旬に発売する。文字盤ケースには同ブランドのロゴ、アイコンであるオーブ、スカル&ハートモチーフが施されている。仕上げは七宝風。ムーブメントは国産クオーツ。5気圧防水で、白黒2色展開。価格は各4万9,350円。
2013年09月10日東京ミッドタウンは6日より、「芝生の上でゆったり楽しむ都心の秋」をテーマに「ミッドタウンリラックスパーク」をスタートした。ヨガイベントが実施される他、初となる屋外型の立ち飲みバル「ミッドパーク・スパークリング・バル」が設置されている。10月6日まで。バルはミッドタウンガーデン芝生広場にオープン。スパークリングワイン販売量世界一のスペイン「フレシネ(Frexenet)」社が協力し、本格的なカヴァを提供する。価格はグラス500円から、ボトル3,000円から。メインメニューとなる「選べるタパス」(1,000円)は全16種から4種を選べるプリフィクス形式で多彩なメニューがそろう。平日は17時から、土・日・祝日は12時からオープンし、22時まで営業する。(ラストオーダー21時半)また、過去に最大約1,000 人が参加したヨガ、ピラティス、ストレッチなどのイベントが開催。各エクササイズのプログラムはコナミスポーツクラブの人気講師協力のもと実施される。無料。雨天中止。
2013年09月09日「フェンディ(FENDI)」は今月、ホリデーコレクション「バッグバグズ(Bag Bugs)」を世界に先駆けて日本で発売する。「バッグバグズ」は、13-14AWコレクションで登場した目が付いたファーのモチーフを元にデザインされたキャラクター。おどけたり、すましたり、怒ったりしている表情はレザーで製作され、カラフルなフォックスやミンクファーのチャームにあしらわれた。ホリデーコレクションでは、このバッグバグズにインスパイアされたデザインの「バゲット(BAGUETTE)」バッグや「トゥージュール(2 JOURS)」バッグ、シューズや財布がそろい、今後もカプセルコレクションとしてシーズンごとに継続される。9月25日から10月8日まで伊勢丹新宿店本館1階ハンドバッグ/プロモーションスペースで、10月9日から22日まで阪急うめだ本店2階インターナショナルバッグギャラリーズで先行発売され、11月1日より全国一斉発売の予定。プレス向け発表会では、青や赤のファーでできたモンスター「ナッティー」「スノビス」「ファーユー」も登場。このモンスター達も全国のフェンディブティックを巡回する。
2013年09月09日9月7日、「コントロールベア(Control Bear)」日本初のコンセプトストア「Control Bear STORE TOKYO」がラフォーレ原宿地下1階にオープンした。コントロールベアは、デザイナーの上原長剛により、Tシャツショップ「グラニフ(graniph)」のキャラクターとして2008年に誕生。可愛らしいクマが自らの首を外す、という毒のある姿が人気を集めている。これまでポップアップショップのみで商品を展開してきた同ブランドだが、今回、アジアを始め世界でのビジネス展開を見据え、東京からブランドコンセプトを伝えることを目的に感度の高い人が集まるラフォーレ原宿に出店を決めた。オープンと同時に、ファッションとのコラボレーションプロジェクトもスタート。第1弾として、東京ブランド「ノゾミイシグロ(NOZOMI ISHIGURO)」とのコラボTシャツを同店限定で発売した。ビッグサイズのシルエットに、デザイナー石黒望が描き下ろしたコントロールベアのイラストとLOVEがプリントされている。商品下げ札も特別に制作されたもの。その他、限定アイテムとして、20色のぬいぐるみ、Tシャツ、トートバッグ、iPhoneケースが用意されている。運営は、コントロールベアのマスターライセンスを所有するスパイラルキュート。「なめこ」など話題のキャラクターのビジネスを手掛ける同社代表取締役・川上洋一氏は、「コントロールベアの魅力は、”自らの頭をコントロールする、強い意志を持ったクマ”というコンセプトと、ブラックユーモアを包含したインパクトあるデザイン。2年ほど前からキャラクターとしてのマネジメントを強化し、昨年はアートプロジェクトを始動したが、今後もファッションなどキャラクタービジネスにとらわれない、他分野との融合を積極的に進めていきたい」と話す。今後の展開について「香港など海外での出店や、韓国のフィギュアアーティスト、クールレイン(CoolRain)など世界で活躍するクリエーターとのコラボプロジェクトの話も進んでいる」と同氏。昨年にはパリのセレクトショップ「コレット」が取り扱いを開始し、コラボ商品を制作。今年3月成田空港にポップアップショップをオープンした際には、海外の一般消費者や企業から問い合わせがあったという。海外でも話題を集めている。店内では、初の試みとなる映像作品のパイロット版を先行公開。海外のファンを意識した、日本的なアニメーションを制作した。9月には全編が公開される予定。
2013年09月07日9月2日、家具メーカーのマルニ木工が、同社東京ショールームで、プロダクトデザイナーの深澤直人と、「ミナペルホネン(mina perhonen)」デザイナ-の皆川明による初のコラボレーションプロジェクト「ふしとカケラ・マルニコレクション・ヒロシマ・ウィズ・ミナペルホネン(MARUNI COLLECTION HIROSHIMA with mina perhonen)」の発表会を開催。深澤、皆川両氏登壇により、トークセッションが行われた。同プロジェクトは、今秋開催の「三越伊勢丹デザインウィーク(ISETAN MITSUKOSHI DESIGN WEEK 2013)」のメインコンテンツ。深澤デザインのイス「HIROSHIMA(ヒロシマ)」などマルニ木工のイスにミナペルホネンの"カケラ"(残布)のパッチワークを組み合わせた商品や、端材を使ったテーブルなどのオリジナル家具が期間限定で発売される。皆川氏は、「2011年に西麻布のギャラリーで初めて"HIROSHIMA"を見て、その横姿の美しさに感動した。"カケラ"とは、洋服を仕立てる際に出る、端切れなどの余り布のこと。余り布も他の生地と同じように手間暇かけて作られるのに、廃棄されてしまうのはもったいないと常々感じていた。そんな余り布に“ピース=カケラ”としてもう一度生命を与えようというのが今回の試み。毎年発表してきたミナペルホネンのコレクションラインで使われたアーカイブ生地を組み合わせることで、タイムレスな魅力が感じられるものになったと思う」と語った。今回、皆川氏は使い続け生地が擦り切れると、織り込まれた別の色が見えてくる生地をイスの座面用に提案。「使い込む内に現れる経年変化を楽しめるようなイスを作りたいと考えた。この生地は2色の糸が互いの色を干渉し合わないようにしながら高密度で織り込んで作られており、表地と裏地が時間の経過と共に歩みよってくるような仕掛けになっている」と話す。また深澤氏は、「人はモノを買う時、”傷がなく奇麗な商品が欲しい”と思うのが正直なところ。だが、このプロジェクトで、"ふし"(がある木材)や"カケラ"を使ったモノであっても、"自分にしか手に入れられないもの"という価値がそこに存在する、という新しい考え方を提供できたのが大きな意義だと思う。プロダクトデザイナーとして、これまでは美しくクオリティーの高いものを目指してモノ作りを行ってきたが、今回そこに”無駄にしない”という意識を持ち込むことができた」と語った。同プロジェクトは、伊勢丹新宿店1階ザ・ステージで10月23日から29日まで開催されるイベントで公開予定。
2013年09月06日10日にリモデル10周年を迎える伊勢丹新宿店メンズ館は、11日より新たなギフトシステム「イセタンメンズ(ISETAN MEN’S)カタログギフト」を販売する。パーソナルギフトカタログ、儀礼ギフトカタログの中間と位置付け、同店の独自性をより打ち出した新しいギフトカタログを目指すという。「何を選べばいいか分からない、しかしこだわったものを贈りたい」という贈り主のニーズに対応し、更なる顧客接点の拡大を狙う。受け手は、同店バイヤーが選んだ商品が一つずつ掲載された35から55枚のカード(コースにより異なる)の中から商品を選び、注文する。価格は5,775円、1万1,025円、2万1,525円、3万2,025円、5万3,025円の5コース。選べるブランドはリトゥ、イソップ、ワコマリア、メゾンキツネ、ジョンスメドレー、フェリージ、デュベティカ、ビルウォールレザーなど同店らしい多彩なブランドがラインアップされている。取り扱いは伊勢丹新宿店メンズ館8階ギフトサロンと伊勢丹羽田ストア。
2013年09月06日デザイナー光岡慎介手掛ける「リベルム・アルビトリウム(liberum arbitrium)」が、阪急メンズ東京のセレクト売り場「ガラージュ D. エディット(GARAGE D.EDIT)」に初のポップアップストアをオープンする。期間は、9月11日から17日まで。同ショップには、「アーバンストラテジー(URBAN STRATEGY)」をテーマに、ミュージシャンで現代美術家である池田亮司の世界観にインスパイアされた今秋冬の新作がフルラインアップで登場する。東京ファッションウィークで開催されたショーで披露された、"NO MEANING AND NO MESSAGE"を意味するモールスコードを刺繍したPコート(11万5,500円)を限定発売。また、ショップで買い物した先着30名に、同じくモールスコードが刺繍された阪急メンズ東京限定トートバッグがプレゼントされる。期間中の9月16日(14時から18時)には、光岡も店頭に立ち、来店客に直接コーディネートをアドバイスする。リベルム・アルビトリウムは、12SSシーズンにスタートしたメンズブランド。デザイナーの光岡は、ノッティンガム・トレント大学の最終学年に編入し、2010年に同校ファッションデザイン科を首席で卒業。パリブランド「グスタボ・リンス(GUSTAVO LINS)」に所属し、ブラック・アイド・ピーズ(BLACK EYED PEAS)のファーギー(Fergie)の衣装デザインなども手掛けた。ファーストコレクションをロンドンファッションウィークで発表後、12-13AWから国内にベースに活動しており、今後もポップアップストアなどを積極的に展開して行くという。
2013年09月05日14SSコレクションのショーのオープニングを飾ったシャツとパンツは、滲みのある大きな格子柄が強い印象を与えた。その柄は、板締めと捺染(プリント)を合わせたものだった。「若い人が、染めって古いという印象を持っている気がしているんですよ」。だが、高橋はその古さがとても格好いいと感じている。「27歳って若いじゃないですか。表裏一体で、フレッシュな分、浅いんですよ」。よく自覚していると思うが、はたして、そのことが現実的なものづくりとどうかかわっているのか。「伝統と若さをぶつけると、うまくバランスがとれるのではないかと思い、どっしりした染めを選び、一方でポップな柄を選んだ」と、明かしてくれた。イッセイミヤケというブランドの重さに、若い高橋が向かっていく姿勢、それが、デザイン上の方法“極端と極端をぶつける”に、つながっていたのだった。さらに、染めへの“愛着”は続く。「染めの印象が古いから、若くしたいんだったら、染めを省けばいい」と、短絡的に考える風潮があるという。「実際はそうではなくて、古いものをちょっと変えれば、今の時代のものになるんです」先のオープニングを飾った染めについて、深く解説してもらった。一般の人にとって、技術の見えない部分はわかりにくいものだ。染める時は反物になっており、板締めは、布を何回も折って板に挟んで染める。折る回数の検討。そして、布の選択、つまり、布に撚りがかかってシボができているのか、平滑なのかでも、染めた際の滲みが変わってくる。染めたあとは、洗って、乾燥する。次に手捺染(ハンドプリント)の工場で、黒の格子の白地部分を染める。分業になっているので、今度は、蒸し屋に持って行き色を定着させる。というように、工程は、簡単に説明してもらっただけでも、これだけある。染めには染めの良さがあるし、その技術を継承していくことも、次世代の大切な役目だ。高橋は考える。若い人にもっと日本の伝統技術を知ってもらいたいと。「若い人って、色と形だけで見てしまって、それこそ、染めとプリントの違いがわからないじゃないですか。でも、それでいいんです。それがきっかけでうちの店に入って、店員さんが話して、凄いなと感じてもらえば、間口を広げていかなければ」。使命を感じているようだ。こうして、話を聞いていくと、高橋の好奇心がファッションだけでなく、建築、デザイン、芸術と幅広いことがわかる。加えての海外生活。その経験がさらに見識を深めた。学生時代から既に、三宅一生氏が築いた社内文化と共通するベースを持ち合わせていたと思うが、「会社に入って、ファッション以外のことに興味を示すかが、いかに大事かということがわかった」と、しみじみと語る。目前の仕事だけに埋没している暇はない。あらゆる方面に向かって、常にアンテナを張っていなければならない。■スタートに立ったばかり学生時代を知っている青年が、世界の表舞台に躍り出た。正直言って嬉しい。デビューショーは、ドキドキして見てしまったし、最後に挨拶に出てきた時は、眩しく感じた。もちろん、日本人として応援態勢だが、それゆえに厳しい意見も言わせてもらいたくなる。なぜなら、日本のデザイン界を担う人材の1人として期待しているからだ。あるメディアに「イッセイミヤケメンを率いる高橋悠介」と書かれていたが、まだ、船出したばかり。デザイナー=ブランドを率いる、という短絡的な図式はあてはまらない。まだ、率いらせてもらっている状況と、辛口トークを展開させてもらった。デザインは、1人でできるものではない。技術スタッフやショップスタッフ、店頭ディスプレイなどに加え、工場の人々にも支えられている。と同時に、またそういう人達に対して、デザイナーは、大きな責任を負っている。とはいえ、名前を張ってチーム全体持っていこうという意志は、相当なもの。三宅一生氏の鋭い眼にかなうコレクションをつくっていく厳しさにも、日々直面していることだろう。本人も言っていたが、「スタートに立ったばかり」、これからだ。1/4に戻る。
2013年09月04日ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」のオリジナルグッズとして2001年に誕生した「ほぼ日手帳」。2014年度版の発売開始となった9月1日から10日まで渋谷ロフトにて手で書くことをあらためて見つめ直すイベント「手で書く手帳展。」を開催している。同イベント初日に、同店にて糸井重里×松浦弥太郎(『暮らしの手帖』編集長)×西田善太(『BRUTUS』編集長)の3名によるトークショーが開催された。新旧、東西、有名無名問わず手書きのメモやノート、使い込まれたほぼ日手帳などが集められた「手で書く手帳展。」。糸井氏は「その人が何を書き、何を残しているのか、それを見ているだけでも面白い。だから、色んな人達が手で書いたものを集めてみたんです。今日ご一緒している松浦さんの手帳なども置いています。また横尾忠則さんの手書きのTwitterも(笑)。横尾さんは、チラシの裏にTwitterに掲載する内容を書いてからパソコンで打ち込むそうです。それをお借りして展示しています」と他ではなかなか見ることのできない、展示品のエピソードを語った。原稿は手書きだという松浦氏は「真っ白い紙にワーッと書いてパソコンで清書する。手書きだと、例えば『あの娘が好きだ』と書く時、ちょっと恥ずかしいからと小さな文字にすることもできる。パソコン画面でドーンと出てくると気恥ずかしくなってしまうけど、手書きだとうまく照れることもできるので」と笑う。140冊以上の企画を編集長として手掛けてきた西田氏は「手書きの文字は、そこに込められた情報量が凄く多い。原稿に手書きで入れた修正を見直すと、自分の感情や気持ちまで分かりますね。ああ、俺は怒っているなとか。昔ね、コピーライターの時代に、コピーをワープロで書いていたら、上司にコピーは『手で書きなさい』と言われて。頭だけでなく体を使ってコピーを書けということなんだな、と感じたことを覚えています」と話す。自らのエピソードをもとに、感情や気持ちを素直に出せる手書きの魅力や面白さが語られた。ロフトの手帳売り上げランキングでも9年連続1位を獲得している「ほぼ日手帳」。人気の理由について「日記や手帳、メモなど手で書くものにジャンルがあるとすれば、『ほぼ日手帳』は、そのすべてをぶっと飛ばしたものだと考えています。日記ほど自分に対して裸になる必要はなく、でもスケジュールだけをひたすら書く無味なものでもない」と糸井氏。松浦氏も「買ってから、どうやって使おうかを考える手帳だと思う。使う用途が決まっているものよりずっと面白いと思う」と続ける。糸井氏は「使う前にどう使うべきか考える楽しい時間がある、『ほぼ日手帳』はそんな手帳なんです」と話し、トークショーは締めくくられた。「ことしのわたしは、たのしい。」がテーマの2014年版ほぼ日手帳。文庫本サイズ、A5サイズ、週間タイプ、英語版まで全4種類。手帳カバーは、荒井良司や岡本太郎、ひびのこずえと作ったアーティストシリーズ、アートディレクター秋山具義がデザインを手掛けたディズニーシリーズのほかに、ミナペルホネン、B印YOSHIDA+PORTER、ザ・ノース・フェイスなどとコラボレーションしたラインアップがそろう。
2013年09月04日ミランダ・カーが、P&Gの衣料用洗剤「ボールド」の新CMキャラクターに抜擢された。新CMは6日から「ボールドかわいい満載篇」、11日から同本篇と「ボールドピンク満載篇(本篇)」がオンエアされる。ミランダは劇中で主婦“山田キャメロン”役を担い、スーパーマーケットでの買い物や自宅庭での主婦友との井戸端会議を演じる。撮影は米ロサンゼルス。今までのボールドCMでおなじみの山田家の庭を再現した一軒家、日本風にアレンジされた現地スーパーが設置された。ミランダ・カーは1983年オーストラリア生まれ。2008年よりランジェリーブランド「ビクトリアズ・シークレット」の看板モデルを担当。10年オーランド・ブルームと結婚し、翌年第一子を出産。また、スキンケアブランド「コーラ・オーガニクス(KORA Organics)」を手掛けている。
2013年09月04日「子供の頃から、建築家になりたいと思っていた」高橋は、中学校の3年生頃に、ファッションに出合う。反抗期と共に、自分のお小遣いで自ら服を買い始めるが、ちょうどその時期は裏原ブーム、“おしゃれな友達”と人気のあったショップを回っていた。さらに、メンズファッション雑誌の裏原マップを見て、奥の奥まで行こうと友達を誘う。ところが、周りはそこまでする気がなかった。「他の人よりファッションが好き、という気持ちが強いことがわかりました」と、高橋。ぼろぼろのデニムにも自分でヤスリをかけたり、染料を買って染めたりして、手を加えていた。その“好き”は、衣服だけではなく、ジョン・ロブなどの革靴ブームにも影響され、靴職人にも興味を抱くことに。“手でものを作ることが好きな”少年が、将来ファッションデザイナーになることを、無意識に思い描いていたとしても不思議はない。しかし、“ファッションにはまった”少年が、それを仕事とするまでには、まだいくつかの出会いと経験、そして時間が必要だった。高校2年の時、進路を考えるようになった高橋は、建築家という選択肢もありつつ、受験を避けて、中学・高校からそのまま推薦で大学へ。そこで、1年生の時は、油絵や彫刻などの美術から、プロダクト、インテリア、テキスタイルなどのデザインに至るまで、幅広いフィールドから10種類のクラスをとることができた。高橋の旺盛な好奇心を満たすだけではなく、視野を広げることに大いに役だったことは想像に難くない。2年生になると、専攻を決めなくてはならなくなり、テキスタイルデザインを選ぶことに。そのきっかけの一つが、「ミシン屋さんに行って、シャツの縫い方を教えてもらった時に、『これからはテキスタイルの時代』と言われたわけですよ」という。その人が、どういう根拠からアドバイスをしたかは知るよしもないが、的を射ていたことは確かだ。だが、ファッションだけでなく、「同時にインテリアも捨てきれない。両方できるのではという思いもあった」という。若いということは、さまざまな可能性に満ち溢れていることでもある。ファッションデザインに絞られていくには、まだ時間が掛かる。「芸術論の授業をとって、現代アートにも出合い、特にミニマルアートやコンセプチュアルアートにはまりました」。その頃はパリコレにも興味を持ち、好きになったフセイン・チャラヤンの作品について、「蘊蓄(うんちく)を並べていた」という。そういう高橋に、先生からうってつけの大学があると勧められ、2年生の時、大学の国際教育プログラムでテキスタイルコースがあるロンドンのカレッジに留学することになる。3/4に続く。
2013年09月03日パリのフレグランスブランド「メゾン・フランシス・クルジャン(Maison Francis Kurkdjian)」は、新オードトワレ「アクアヴィタエ(Aqua Vitae)」を10月1日に発売する。構想から商品化まで18ヶ月を要したという今作は、クルジャン自身のバカンス中の体験からインスパイアされた香り。「暑く乾燥した日に原付バイクで走行していたとき、体を包み込み愛撫するような熱気を感じ、シンプルな生活の中にある美しさを発見した。生きることの美しさをイメージしてこの香りを作りあげた」とクルジャン氏。「アクアヴィタエ」とは、「命の水」を意味する。トップノートは、マダガスカル産バニラと肌の温もりを表現するトンカビーン。汗ばんだ肌の塩気を感じさせるガイアックウッドと、風や空気をイメージしたヘディオンによるハートノートに、レモンとマンダリンが続く。「作曲家が音符、小説家が言葉を選ぶように、僕は適した香りを一つひとつセレクトする」と同氏。メゾン・フランシス・クルジャンは、2009年に誕生。TPOに合わせてフレグランスを変える「香りのワードローブ」を提案。クチュールを意識し、ブランド名に「メゾン」を冠している。日本には昨年9月に上陸し、ベストセラーは、柑橘系の「アクアユニヴェルサリス(Aqua Universalis)」。
2013年09月03日