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公開中の映画『イマジナリー』より、プロデューサーのジェイソン・ブラムのインタビュー映像が公開された。本作は、『M3GAN/ミーガン』『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』で知られるプロデューサーのブラム率いるブラムハウス・プロダクションズと、『ソウ』シリーズなどを手掛けるライオンズゲートがタッグを組んだホラー映画。可愛らしいテディベアと友情をはぐくむ少女と家族の周囲で巻き起こる、不可解な現象と想像を絶する恐怖を描き全米を震撼させた話題作だ。鑑賞者からは「子供の精神が根底にあるイマジナリーフレンドの特性を大胆に解釈して新しいジャンルのホラーを見せつけられた」「クライマックスはけっこう壮大で、伏線回収を含めた『M3GAN/ミーガン』を想起させる熱い展開と家族の物語が良かった」といった絶賛の声が寄せられている。本作の主役“チョンシー”は可愛らしいテディベアだが、次第に映画の中でとてつもない恐怖を引き起こす。インタビュー映像では、そんな二面性のある“チョンシー”の製作について「僕たちはいろいろなデザインを検討したよ。ユニークでありながら親しみやすいクマを探していた。そのふたつを見事に組み合わせたチョンシーは、誰もが持っている感じだけど、ちょっと違うんだ」とこだわりを明かす。そして、同じブラムハウスのキャラクターホラー作品『M3GAN/ミーガン』や『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』にも共通する、恐ろしくも魅力的なキャラクター作りの秘訣については「もし何か象徴的なものを探そうとしても、うまくいかないと思う。どこか自分の心に響くものを探さないといけないんだ」と、万人がイメージできるものを目指すよりも、個人の心を動かすものを探求することがカギであると語った。また、監督のジェフ・ワドロウが本作について『ポルターガイスト』や『フッテージ』『M3GAN/ミーガン』など、過去のブラムハウス作品に影響を受けていると語ったことについて、「僕たちの映画のほとんどが、すべてではないけれど、核となる部分は家族ドラマだからだよ」とブラムは説明する。本作でも、主人公のジェシカたち家族がそれぞれの問題を抱える中、恐怖に立ち向かいながら絆を深めていく様子が描かれている。家族のドラマが、ブラムハウス作品の共通する魅力のひとつとなっている。さらに、インスピレーションを受けた日本映画については、山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』だと回答。その理由について「普通ではない家族の関係と絆が、外部からの力によって脅かされるという点だよ。ゴジラはチョンシーより少し怖いから……必ずしもそうではないね(笑)」とゴジラに対するリスペクトを込めて語り、『ゴジラ-1.0』でも描かれていた家族ドラマの要素を本作にも取り入れたことを振り返った。そして最後にブラムは、日本語で「このクマチャン、コワイヨ!」というユーモアたっぷりのメッセージで締めくくった。『イマジナリー』特別映像:ジェイソン・ブラムインタビュー<作品情報>『イマジナリー』公開中公式HP: Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2024年11月22日ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した『長江哀歌(エレジー)』などで知られるジャ・ジャンクー監督の最新作が、『新世紀ロマンティクス』の邦題で2025年5月9日(金) より全国順次公開されることが決定した。21世紀に入り、100年に1度と言われる変貌を遂げた中国。舞台は2001年、炭鉱産業が廃れ失職した者で溢れていた山西省・大同(ダートン)。2006年、三峡ダム建設により水没が運命づけられた長江・奉節(フォンジエ)。そして2022年、マカオに隣接する経済特区として発展する珠海(チューハイ)とすっかり様変わりして都会となった大同。本作では、劇的な変化を遂げる街の景色の中、ひとりの女・チャオがたどる人生の変遷が描かれる。チャオは大同を出て戻らぬ恋人ビンを探して奉節を訪ね、ビンは仕事を求めて奉節から珠海を訪れる。時は流れ、ふたりはまた大同へ。恋人たちの関係と比例するように、街は変化していく。主人公チャオを演じるのはジャ・ジャンクー監督の妻でもあるチャオ・タオ。本作で長編ドラマは8作目のタッグとなる。ジョン・カサヴェテスとジーナ・ローランズ、吉田喜重と岡田茉莉子、イングマール・ベルイマンとリブ・ウルマン、ロベルト・ロッセリーニとイングリッド・バーグマンのように、妻である女優を主演に映画を撮り続けるジャ・ジャンクー。その期待に応えるかのようなチャオ・タオの熱演が光る。「過去の作品のすべては『新世紀ロマンティクス』のために、素材を集めていたのではないか、そう思わせるほど、ジャ・ジャンクーの斬新な試みは成功している」とVariety誌が評するように、本作では過去作『青の稲妻』『長江哀歌』『帰れない二人』などの本編映像と共に未使用映像やドキュメンタリー映像も駆使して中国激動の22年間を描く。実際の24歳・29歳・45歳のチャオ・タオの姿とともに、その時々の人々の顔と、急激に変化していく街の景色が実際に変化していく、ドキュメンタリーとフィクションが融合した作品となっている。併せて、それぞれ時代の違う場面写真も公開。大同でバスの中で視線をはずしているチャオとビン、奉節でビンを探して雨宿りをしているチャオ、大同に戻りスーパーマーケットで接客をするロボットとやり取りするチャオの姿が収められている。<作品情報>『新世紀ロマンティクス』2025年5月9日(金) 全国順次公開(C)2024 X stream Pictures All rights reserved
2024年11月22日Bunkamura Production 2025『おどる夫婦』が、2025年4月から6月に東京・大阪・新潟・長野で上演される。作・演出を手がける蓬莱竜太は、1999年の劇団モダンスイマーズの旗揚げ以来、全作品の作・演出を務めており、2019年には『ビューティフルワールド』で第27回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞。Bunkamura主催の公演では、2022年に東京・シアターコクーンで上演された天海祐希×鈴木亮平ダブル主演による『広島ジャンゴ2022』で作・演出を務めて以来、今回が2度目の登場となる。そんな蓬莱の新作書き下ろしとなる本作では、とある夫婦の約10年間の軌跡が描かれる。主演を務めるのは長澤まさみと森山未來で、ふたりが芝居でしっかり絡むのは、2011年にロングランヒットを記録した映画『モテキ』以来14年ぶりとなる。そのほかの出演者など、詳細は後日発表される。■蓬莱竜太 コメント世界には夫婦の物語が無数に溢れていますが、新たな挑戦としてまだ言葉が見つかっていないような男女の関係を自分なりに描きたいと思っています。多分甘くない話です。だけど力のある作品にしたいです。長澤まさみさんとは数年前に一人芝居の企画でご一緒して以来です。非常にタフさが必要な稽古でしたが、作品に真っ向からぶつかる姿勢や眼差し、自分と戦っているような在り方がとても印象的でした。立ち姿の美しい役者さんだと思っています。森山未來さんは知り合ってから随分と年月が経ちますが、仕事をするのは初めてです。才能があらゆる方向に伸びている彼ですが、彼の核のようなものを探して、触れることが出来たらと思っています。未來くんの感性と融合しつつ演劇を造れることは大きな刺激です。ふたりのタッグが強力で素晴らしいことは既に立証されていますが、だからこそ新しい関係性のふたりをお見せすることが出来たらと思っています。「夫婦」のふたりを楽しみに劇場にお越しください。【作品概要】とある夫婦の約10年間の軌跡を描く。現代社会では非常に生きづらい性質を持っている夫婦。故にふたりは何となく協力するようにつがいになり、粛々と生活することを好んだ。口にしたことはないが、自分たちのことを理解できるのは自分たちだけで、互いに相手を理解していると思っていた。しかし、世界は向こうから入り込んでくる。共に生活する中で、やがてほころびが生まれたり、ズレが生まれてくる。不器用なふたりは、問題を上手く回避したり、解決するのが苦手であった。ただ、世界に対してこの言いようのない焦燥感を理解できるのは、伴侶だけであると互いに信じている。信じようとしている。ふたりにはわからない。自分たちは何で繋がっているのか。信頼とか絆とかよくわからない。愛がよくわからない。そんな不器用な夫婦の10年の記録。<公演情報>Bunkamura Production 2025『おどる夫婦』作・演出:蓬莱竜太出演:長澤まさみ森山未來ほか※詳細は後日発表【東京公演】日程:2025年4月10日(木)~5月4日(日・祝)会場:THEATER MILANO-Za【大阪公演】日程:2025年5月10日(土)~19日(月)会場:森ノ宮ピロティホール【新潟公演】日程:2025年5月24日(土)・25日(日)会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場【長野公演】日程:2025年5月31日(土)・6月1日(日)会場:サントミューゼ 大ホール(上田市交流文化芸術センター)
2024年11月22日お笑い好きで、上京した当初はコンビを組んで『M-1グランプリ』に出場するが、伝統芸能、寄席演芸に可能性を感じて落語家となった鈴々舎馬るこ。古典落語、新作落語という枠にとらわれず、独自のアレンジで大爆笑をかっさらうスタイルは唯一無二。落語家として初めて『FUJI ROCK FESTIVAL』に登壇したり、プロレスのリングアナウンサーを務めるなど、多才ぶりを発揮する馬るこ師匠のインタビューをお届けします。──落語を職業に選ばれたきっかけを教えて下さい。1980年生まれなのでダウンタウン世代で。我々の世代でお笑い好きはダウンタウンみたいな芸人になりたいとみんな思っていた時代。上京して、大学生という身分を手に入れて、新聞奨学生になって住居と幾ばくかの給料が出るので、土日を使って、今で言う“地下芸人”をやってました。当時は養成所も学費が高くて。第1回の『M-1グランプリ』に出たけど1回もウケなかった。「これはダメだ」と思ってコンビ解散して、伝統芸能とか寄席演芸の世界に答えがあるんじゃないかと。ネタうんぬんよりも実力をつけなきゃと、図書館に行って落語のCD聴くとか寄席に行くとかを始めました。──鈴々舎馬風師匠に弟子入りしたのは。新聞配達していたのが練馬の石神井公園で、自分の配達区域で落語会があって。そこには立川流の人が来てて、その繋がりで快楽亭ブラック師匠とか、(立川)談志師匠は2回くらい生で観たり、立川流に傾倒していったんです。ブラック師匠が自分にとっては凄い存在で弟子入りしようかとも考えたんですけど、下ネタばかりやっていては飯は食えないという冷静な判断が働きまして(笑)。寄席に出なきゃいけないなと、それで馬風師匠の芸を観たんです。そのときの高座で、前座時代のトークで、当時内弟子だった馬風が財布を盗んだと疑いをかけられ、最終的に濡れ衣だったとわかり、前座のうちは酒禁止だったのに(柳家)小さん師匠が「母ちゃんには内緒だよ」ってウイスキーくれて、おかみさんは「父ちゃんには内緒だよ」って日本酒くれて、交互に酒がきたという、なんてことないエピソードですけど、客席の空気がすごいあったかい感じになったんですよね。いつもの師匠の高座だと漫談で爆笑させるんですけど、こういう戦い方もあるのかと。そこで馬風という落語家を意識しました。追いかけて観るようになって、師匠の美空ひばりメドレーで高齢者の方がバカ受けしてて、ここには何か答えがあるに違いないと。(馬風一門の)綾小路きみまろさんが当時大ブレイクしていて、今一番売れてる人を間近に観れるのは財産だと思いました。高齢者の視点でものがみれるようになると思い馬風一門に行こうと決めました。──弟子入りを許されて、実際の師匠はどんな方でしたか。滲み出る人格ってあるじゃないですか。瞬間湯沸かし器みたいに怒るんですよ。それはすごく怖かったですけど、ネチネチ怒るようなことはしなかったですね。例えば、建付けが悪くてテーブルに手をついて立ち上がろうとしてガタンとなったら「てめえ、この野郎!」みたいな(笑)。免許取り立てで夜の首都高とか運転させられるんですけど、こちらは集中して事故起こさないようにしてても急に後ろから「おい、昨日巨人戦でよぉ、思いもよらねえ奴がリリーフに出てきたんだよ。誰だと思う?」と急に馬風クイズが始まって、自分は野球詳しくないので「桑田ですか?」と答えたら「引退したよ、馬鹿野郎!」とか(笑)。わかりやすい怖さはあったんですけど後に引かないんで。──「ぴあ落語ざんまい」でもご覧いただける、馬るこ師匠の演目『平成楽屋伝』でも語られていますよね。あれ全部ホントですからね(笑)。寄席の番組10日間に起こったことを全部まとめたらあんな感じなんです。全部実話です。──キャリアを重ねるなかで、ご自分ではどんな落語をやっていこうと思われましたか。当時は漫談で行こうかなと思ってたんです。受けているのがきみまろであり、馬風であり、(三代目三遊亭)圓歌師匠が当時全盛期でした。古典落語をやっても見返りが少ない時期で。袖で観てて「なんでこんなに古典落語が上手くてもお客さん来ないんだろう」と思ってた。それからNHKの『にほんごであそぼ』で『寿限無』ブームが来て、その次の年にドラマ『タイガー&ドラゴン』。そこで客層がガラッと変わった。その後、古典原理主義者みたいなおじいちゃんたちがどんどんいなくなり始めたんです、年齢的な問題で。その当時、TBSの『落語研究会』とか年間通しチケットで買って、帰りの電車の中で「(三遊亭)圓生はどうだった。(古今亭)志ん生はどうだった。それに比べて今の若手は……」みたいな会話が聞こえるような古典原理主義者たちが幅を利かせてる時代だったのが、ガラッと入れ替わったんですね。若い人が落語に押し寄せるようになって。広瀬(和生)さんの本『この落語家を聴け!』の影響で「今、観るべきは(柳家)喬太郎だ。(立川)志の輔だ」など、客層が変わった。オリジナリティのある落語、現代の人間に向けられた落語をやってくれというニーズが高まるようになったんですね。そっちにシフトチェンジしなきゃいけないなと。それで「ぴあ落語ざんまい」にも出している演目『鴻池の犬』は、二ツ目なりたてくらいの時に演出を自分なりにやりました。オリジナリティのある演出をつけた落語は先陣がいたんですよね。(立川)志らく師匠が目立ってたと思うんですけど、(桃月庵)白酒師匠、(春風亭)一之輔師匠、(柳家)喬太郎師匠、(三遊亭)兼好師匠など。そういう先陣たちが居てお手本があったのはありがたかったです。──とは言え、馬るこ師匠のオリジナリティに満ちた落語は本当に面白くて、そこに行き着くまでにご苦労もあったのではと思います。ある程度の時期から先輩たちの芸を観るのを辞めようと思いました。影響されちゃうので。だからマクラも漫談も小噺も演出も、全部オリジナルでやろうと思ったので、誰かを観ちゃうと吸収しちゃうんですよね。二ツ目の時期から完全に観るのを辞めて、自分が好きな漫画を読んだり、映画観たり、その中の根底に流れているような面白さを取り入れてみたりしてやってますね。本当は古典落語という言い方もしたくないんです。落語は現代の観客に向けて話すものなので、昔のものでも江戸弁がわからないから現代語に直したりとか。言葉自体も、例えば『牛ほめ』に「普請(ふしん)」という言葉が出てきますがわからないので「建て直し」に言い換えたり。言葉がわからないことで思考を止めたくない。現代の人が聴いても面白いのが落語。だから古典落語って言いたくないんですよね。古典落語であるならばその当時の言葉で話すべきなので。ということであるならばもっといろいろ付け加えてもいいだろうと。逆に新しくし過ぎて思考を止めたくないというのもあるし。それが落語の違和感のなさに繋がるんですよ。──野外音楽フェス『FUJI ROCK FESTIVAL』に登壇されていたそうですね。(主催の)SMASH代表だった日高さんが「20周年だから落語だな」って急に言い出して(笑)。「土砂降りの中でも投げ銭でやってくれる落語家を探してこい」という命令がスタッフに下って、放送作家経由で人づてに「馬るこならやるんじゃないですか」と伝わったらしくて。「面白そうだからやってみましょうか」と引き受けたのが始まりですね。1回30分、1日5~7ステージを3日間、それを3年やって(笑)。気がつくとフジロック最長出演時間アーティストになってました。──今後やってみたいことをお聞かせいただけますか。順調にネタも増やしてもっともっと寄席の世界に貢献したいですね。折り畳み式高座を自宅に持っていて、成人男性ふたりいれば運べるヤツなんです。フットワーク軽くこれを使って学校を回って子供たちに落語に触れて欲しい。ボランティアもしたいですね。こないだ金沢の1.5次避難所に行きました。能登の公民館なんかが1次避難所。ただ、能登は水道も止まってしまったので、自衛隊の人が高齢者を中心に金沢の体育館に連れてくる。ここが1.5次避難所。そこからビジネスホテルやなんかが2次避難所となるのですが、要介護の高齢者はビジネスホテルのお風呂ですら入浴がつらいので、介助してくれる人がいる体育館から離れられずに、ずっと住んでいる人たちがけっこういるんですね。食事等のお知らせの館内放送はあるけど、音楽なんかは一切流れてないし、共用のテレビが食事をする所に一台あるだけ。だから場内に入るとシーンとしていて。東京から行ってるボランティアの方が「このままじゃダメだ。娯楽が圧倒的に足りていない。心が死んでしまう」と言ってたのを人づてに聞いて、落語をやったんです。普段出てこない高齢者の方々がたくさん出てきて楽しんでくれた。いずれ能登にも行かなきゃなと思っています。取材:文=浅野保志(ぴあ)撮影=源賀津己<プロフィール>鈴々舎馬るこ(れいれいしゃ・まるこ)1980年8月4日生まれ、山口県防府市出身。2003年、鈴々舎馬風に入門。2002年、前座となる。前座名「馬るこ」。2006年5月、二ツ目昇進。2017年3月、真打昇進。ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★サイン色紙を3名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<サービス概要>「ぴあ落語ざんまい」「ぴあ落語ざんまい」ビジュアル月額料金:1,089円(税込)■初月無料キャンペーン実施中!※キャンペーンは事前予告なく終了する場合がございます。予めご了承ください。「ぴあ落語ざんまい」はこちら()<関連リンク>ぴあ落語ざんまい 鈴々舎馬るこ 動画一覧()新着動画ラインナップ()
2024年11月22日11月2日の恵比寿BLUE NOTE PLACEで行われたショーケースにて、キングレコードへの移籍を発表したシンガーソングライター・Little Black Dressが、11月22日(金)にシングル「チクショー飛行/猫じゃらし」の配信がスタート。併せて、同日20時には自身のYouTubeチャンネルで「チクショー飛行」のフルMVも公開される。Little Black Dressはシンガーソングライター・遼によるソロプロジェクト。今回配信となった「チクショー飛行」は、遼が初めて作詞・作曲を担当、編曲まで手掛けた楽曲。強く影響を受けているという80年代歌謡曲のキャッチーさに、ブリティッシュロックの音作りをLittle Black Dressらしく落とし込んでいる。同時配信の「猫じゃらし」は、理性と感情が複雑に絡みあう心の内を表現したいと高校生の時から数年かけて書き上げた一曲。昨年のZEPPツアーで初披露し好評だった楽曲。どちらもライブで度々披露してきた楽曲だけに、ファンも本人も念願の音源化となる。また、11月22日(金)20時には、自身のYouTubeチャンネルで「チクショー飛行」のフルMVがプレミア公開される。新鋭の映像ディレクター髙田青二才氏が手掛けた今作は、黒と白の対比が印象的な映像で、感情に振り回されながらもその殻を破り強く叫ぶ様子を表現したMVに仕上がっている。Little Black Dress「チクショー飛行」MV プレミア公開<リリース情報>「チクショー飛行/猫じゃらし」11月22日(金)リリース配信リンク Black Dress オフィシャルサイト
2024年11月22日東京・世田谷美術館は、2007年以来、資生堂(2007年)、髙島屋(2013年)、東宝スタジオ(2015年)、竹中工務店(2016年)とタイアップして、4回にわたって「企業と美術シリーズ」の展覧会を企画してきた。その第5回目として、東急株式会社と協力した展覧会が、11月30日(土)から2025年2月2日(日)まで、同館で開催される。このシリーズのねらいは、人々の暮らしと密接な関係をもつ企業活動のなかで蓄積された様々な文化的な側面に光をあて、各企業が保管している多種多様な資料を歴史的・社会的な文化資源としてとらえることによって、人々の日常の変化や展開、さらに社会の変遷を探ることにあるという。実業家の五島慶太が創設した東急は、大正時代以来、洗足や大岡山、田園調布といった郊外住宅地の開発を手がけ、戦後は多摩川を越え、多摩地域で良質かつ大規模な宅地開発を進めてきた。そして宅地開発と結びつくように、鉄道事業も展開。世田谷区内には、世田谷線、田園都市線、大井町線、目黒線が走り、区内に駅はないものの東横線も区民の大切な暮らしの路線として機能し、また東急バスの各路線が地域を面的にカバーしている。人々の住環境を醸成し、利便性のみならず、豊かな暮らしを提案する東急はまた、五島育英会、東急財団、五島プラネタリウム、五島美術館、電車とバスの博物館、Bunkamura、さらに多摩川スピードウェイや駒沢野球場、田園コロシアムなど、文化的・社会的な様々な事業も展開してきた。「東横、目蒲電車沿線案内」、東京横浜電鉄株式会社・目黒蒲田電鉄株式会社、1937年頃、世田谷美術館蔵同展では、その東急の100年を超える歩みを様々な資料を通じてたどるもの。東急が運営する「電車とバスの博物館」の全面協力により、歴代の鉄道車両の模型や設計図面、記念乗車券の数々、開札鋏などの懐かしい鉄道アイテム、さらには遺構レールといった驚きの品が登場するほか、宅地開発の模型やパンフレット、様々な文化事業にまつわる資料も並ぶ。蒲田駅(1958年)再現模型、電車とバスの博物館蔵東京という大都市圏における生活基盤の整備のために、東急が果たしてきたこれら先駆的な事業や取り組みを紹介する同展ではまた、美術作品の紹介もある。東急線沿線には、大勢の美術家たちが拠点を構えてきたからだ。竹久夢二や岡本太郎、河原温など、総勢40名を超える世田谷区ゆかりの美術家たちから、五島記念文化賞を受賞した現代アーティストまで、幅広い世代とジャンルの表現に出合うことができるだろう。<開催概要>『東急暮らしと街の文化ーー100年の時を拓く』会期:2024年11月30日(土)〜2025年2月2日(日)会場:世田谷美術館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)休館日:月曜(1月13日は開館)、12月29日(日)~1月3日(金)、1月14日(火)料金:一般1,400円、65歳以上1,200円、大高800円、中小500円公式サイト:
2024年11月22日ONEOR8『誕生の日』が、2025年1月23日(木) から2月2日(日) まで東京・ザ・スズナリで上演される。本作は、2020年に劇団本公演として日暮里d-倉庫で行われた作品で、今回が4年ぶりの再演となる。主人公は、自己肯定感が低く、女性としての生き方を諦めた女性・木村加寿美。幼い頃から男の子に見間違われ、女性としての自分を押し殺してきた加寿美を軸に、様々なハラスメントや差別のない、マイノリティと向き合う社会にある僅かな歪みに焦点を当てた。性別を超えた存在である加寿美を演じるのは、劇団員の山口森広(男優)。常に仲間のため、お客さんのため、誰かのために生きている加寿美と、常に周囲の人を楽しませようとする山口のエンタメ性がリンクし、可笑しくも切ない物語が出来上がった。客演陣も古くから劇団の理解者である俳優と、作・演出の田村孝裕がワークショップでその才能に惚れ込んだふたりを招き、まさにONEOR8の純粋培養と言える作品となっている。■作・演出 田村孝裕 コメント人間関係の中に潜む無意識や無自覚、その残酷性をどうにか言葉に、台詞に、物語に、と挑んだ作品です。評判も上々で、私も再演を待ち望んでいました。初演は2020年1月、コロナの直前。あれから世の中は大きく変貌しています。この物語が今も通用するのか、もはや時代遅れなのか……普遍性があるのか、アップデートが必要なのか……試行錯誤しながら2020年当時よりもお客さまに“刺さる”物語にしたいと思います。劇団員、山口森広の代表作です。おそらく彼が二度と演じることのない「加寿美」をぜひ劇場でご覧いただきたいです。【あらすじ】木村加寿美、39歳、独身、恋愛経験なし。幼い頃から男の子に見間違われ、母が着せるかわいい服を拒むようになった。思春期に女性としての自我が芽生えるものの、いつしか自分を押し殺し、友人たちに合わせる性格に。クラスメイトである秋山に恋をしたが、もちろんその気持ちは押し殺した。人生で恋をしたのはこの一度きりである。社会に出ると、性別を超えた存在として男女問わず友だちが増え、その容姿は完全なおっさんになった。女性としての生き方を諦めたこと以外は順風満帆と言える人生で、30歳のとき、加寿美は念願であった自分の店(バー)を開店。友人たちの計らいで店の10周年と加寿美の40歳を記念してパーティが開かれることとなると、そこへ秋山もやってくる。久々の再会に、昔の想いが沸々と湧き上がる加寿美。物語は高校時代の淡い恋とパーティが同時進行し、加寿美が今まで押し殺してきた“本当の自分”が顔を出す。新たな木村加寿美の、誕生の瞬間。<公演情報>ONEOR8『誕生の日』作・演出:田村孝裕出演:山口森広、恩田隆一、冨田直美 / 矢部太郎 / ⻄山⻯一、平塚真介、罍陽子、根本大介、鶴町憲、工藤さや、篠原彩(スウィング公演キャスト:服部容子 / 水野創平)日程:2025年1月23日(木)〜2月2日(日)会場:東京・ザ・スズナリ一般発売:2024年12月18日(水) 10:00〜劇団サイト:
2024年11月22日ジェシー・アイゼンバーグの次の監督作が決まった。アイゼンバーグが脚本を書き下ろしたミュージカルコメディ映画で、タイトルは未定。ジュリアン・ムーアとポール・ジアマティが出演する。恥ずかしがり屋の女性が思わぬことから地元の舞台劇に出るはめになるというストーリーらしい。撮影は来年スタートの予定。ムーアはアイゼンバーグの監督デビュー作『僕らの世界が交わるまで』にも出演している。アイゼンバーグの監督2作目『リアル・ペイン〜心の旅〜』は1月31日(金)、日本公開予定。これら2本同様、次もまたエマ・ストーンがプロデューサーに名を連ねる。文=猿渡由紀『リアル・ペイン〜心の旅〜』2025年1月31日(金)公開(C)2024 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
2024年11月22日1987年の旗揚げ以来、数々のオリジナル作品を生んできた音楽座ミュージカル。一作目の『シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ』から一貫して「ワームホールプロジェクト」と呼ばれる独自の創作システムを採用し、クリエイティブスタッフとキャストが各自の専門分野だけでなく、作品全体の成立に向けて行動する形で創作を続けてきた。同作や1989年初演の『とってもゴースト』、1993年初演の『リトルプリンス』、1994年初演の『泣かないで』など、長きにわたって再演が重ねられている作品も数多い。本日11月22日(火)に大阪・高槻城公園芸術文化劇場で上演されるのは、1994年に初演され、第2回読売演劇大賞で優秀男優賞と優秀スタッフ賞を受賞した『ホーム』。血のつながらない一組の家族と、学生運動に身を投じた恋人たち、ふたつの物語を通して地球そのものが“ホーム”であり、そこに生きるすべてが家族だと語りかける作品だ。昭和34年秋。デパートの屋上でアドバルーンの見張りをしていた哲郎の前に、ひとりの女が現れる。夕焼け空を見ながら「空を飛べそうな気がする」とつぶやき、風のように立ち去った女の名はめぐみ。同じ頃、ビルの谷間ではいずみと宏が寄り添っていた。学生運動で世界を変えようとしている宏のために、いずみは進んで手伝いを申し出る。哲郎とめぐみはやがて結婚、新居への引っ越しの日、哲郎の家に初めてテレビがやってくる。赤ん坊も生まれて幸せな日々を送るふたりだったが、ある日めぐみが突然失踪してしまい……?大阪公演と、24日(日)の愛知・幸田町民会館さくらホール公演のあと、29日(金)から12月8日(日)には東京・草月ホールでも上演。写真・動画撮影OKのスペシャルカーテンコール(29日)、キャストと観客が共に歌って踊れるサタデーナイトフィーバー(30日と7日の夜の部)、作中音楽を吹奏楽部の学生が演奏する吹奏楽コンサート(22日、1日)、開演前の舞台上で記念撮影ができるステージフォトイベント(6日夜の部)など、イベントも盛りだくさんだ。文:熊田音子<公演情報>音楽座ミュージカル『ホーム』脚本・演出:相川タロー・ワームホールプロジェクト音楽:高田浩・金子浩介【大阪公演】2024年11月22日(金)会場:高槻城公園芸術文化劇場 南館 トリシマホール【愛知公演】2024年11月24日(日)会場:幸田町民会館 さくらホール【東京公演】2024年11月29日(金)~12月7日(土)会場:草月ホールチケット情報:()公式サイト:
2024年11月22日映画『恋を知らない僕たちは』のBlu-ray&DVDが、2025年2月14日(金) のバレンタインデーにリリースされることが決定した。本作は、『虹色デイズ』『アオハル荘へようこそ』の水野美波による同名人気少女コミックの実写映画化作品。主演に、本作が映画初主演となるなにわ男子の大西流星を迎え、共演に窪塚愛流、齊藤なぎさ、莉子、猪狩蒼弥、そして志田彩良という人気若手俳優が集結。監督は『美しい彼』『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』などで監督や脚本を担当した酒井麻衣が務めた。豪華版(数量限定生産・3枚組)には特典映像として、大西、窪塚、齊藤、莉子、猪狩、志田のメインキャスト6名が集結し、一緒に映画本編をまるまる鑑賞しながら感想や思い出、裏話等をトークするビジュアルコメンタリーを収録。他にも本編ではカットされてしまった未公開シーンを含むメイキング映像、イベント映像集を収録し、撮影の裏側からプロモーション期間の様子まで余すことなく堪能できる内容となっている。また、封入特典としてキャストたちのオフショットを納めたチェキ風カードと、6人のキャラクターが並んだIDフォトも付属。さらに、豪華版を対象のストアで予約、購入した人に先着で「オリジナルフォンタブ」がプレゼントされる(豪華版のみ/全8色/詳細は公式サイトにて)。法人別オリジナル特典(オリジナルフォンタブ)併せて、Blu-ray&DVDのリリースを記念して、大西流星、窪塚愛流、齊藤なぎさ、莉子、猪狩蒼弥、志田彩良の6名から特別コメントが到着した。キャスト特別コメント<リリース情報>『恋を知らない僕たちは』Blu-ray&DVD2025年2月14日(金) リリース【豪華版】(数量限定生産)●Blu-ray(本編BD+特典DVD2枚)価格:8,250円(税込)●DVD(本編DVD+特典DVD2枚)価格:7,150円(税込)【特典映像】■本編ディスク・予告集(特報、予告)■特典ディスク1・ビジュアルコメンタリー(大西流星、窪塚愛流、齊藤なぎさ、莉子、猪狩蒼弥、志田彩良)■特典ディスク2・メイキング映像(未公開シーン含む)・イベント映像集(完成披露試写会/サプライズイベント/初日舞台挨拶/恋僕大感謝祭)【外装特典】・特製アウターケース【封入特典】・チェキ風カード(5枚/オフショット写真使用)・IDフォト(1枚)【法人別オリジナル特典】・オリジナルフォンタブ【通常盤】●DVD価格:4,620円(税込)特典映像:特報映像、予告映像(約2分)Blu-ray&DVD特設サイト:
2024年11月22日ディズニー映画最新作『ライオン・キング:ムファサ』の“超実写プレミアム吹替版”でムファサの弟タカ(若き日のスカー)の声優を務める松田元太(Travis Japan)が、11月20日・21日にシンガポールで行われたディズニーの今後のラインナップを発表するイベント『ディズニー・コンテンツ・ショーケース 2024』にサプライズ登場。国境を超えたステージで本作の魅力を伝えた。今回が2度目のシンガポール訪問となる松田は、ショーケース参加前に自身が演じるライオン“タカ”にちなみシンガポールの観光名所“マーライオン”を訪れ「最高ですね!めっちゃ景色が良いです!」とハイテンション。ブルーカーペット参加について「アジア中のスターたちがたくさん来ていると聞いています。ちょっと緊張していますが、楽しんで盛り上がっていきたいです!」と意気込みを語り、「日本ではけんけん(ムファサ役の尾上右近)をはじめ、たくさんの方々が参加している『ライオン・キング:ムファサ』をたくさんの方に伝えるべく、楽しく頑張りたいなと思います!」と、迫る大舞台を前に頼もしい様子をみせた。ショーケース初日となる20日、ストライプ柄のスタイリッシュなスーツに身を包んだ松田が颯爽と現れたのは、シンガポールのマリーナベイ・サンズに設けられた特設会場。熱狂的なディズニーファンが待ち受けるブルーカーペットに降り立った松田は、大歓声に驚きつつも、笑顔でファンサービス。また日本のファンへのメッセージを求められると「たくさんの方に『ライオン・キング:ムファサ』を届けられたらいいなと思います。ぜひ劇場でご覧ください!」と呼びかけた。ブルーカーペットの翌日、松田はディズニーのラインナップ発表が行われるステージに日本代表としてサプライズ登壇。自身が演じた若き日のタカさながらの明るいキャラクターで、世界中から集まった観客を楽しませた。ブルーカーペットを歩いた感想を改めて聞かれた松田は「初めての経験で、とても興奮しました!ファンの皆さんに感謝したいです!」と興奮冷めやらぬ様子。『ライオン・キング:ムファサ』でディズニー作品初参加&声優初挑戦となることについての喜びを、「とてもマジカルな経験でした。たくさんの方に愛を届けられるとうれしいです」と英語で伝えた。ワールドツアーを行うなどグループとして世界に活動の幅を広げる松田は、エミー賞史上最多受賞作品として話題の『SHOGUN将軍』にもインスパイアされたといい、「僕もいつか真田さんのような素晴らしい賞を取りたいです」とコメント。全世界注目の場で堂々たる夢を語り、最後までファンに手を振りながら名残惜しそうにステージを後にした。<作品情報>映画『ライオン・キング:ムファサ』12月20日(金) 公開公式サイト: Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2024年11月22日Text:天野史彬Photo:新保勇樹2025年9月20日、フラワーカンパニーズが自身2度目となる日本武道館でのワンマンライブ『フラカンの日本武道館 Part2 〜超・今が旬〜』を開催する。フラカンが前回、武道館公演を行ったのは、10年前の2015年。当時は約10カ月という長期間をかけて行われたプロモーション、さらに仲間のバンドたちやライブハウス、そして多くのファンたちの熱い応援もあり、見事にチケットはソールドアウト。フラカンというバンドの愛されっぷり、そして、彼らが蓄積してきたものの重みとすごみを改めて感じさせる記念碑的なライブとなった。あれから10年の時を経て、再びフラカンは武道館に立つ。以下からはじまるインタビューでは、2度目の武道館公演に至った経緯や心境について、4人に語ってもらっている。4人の発言の中には、なまなましい言葉も出てくる。動員的な部分での不安、加齢によって見えてくるもの。そうした前提のうえで、ライブタイトルの通り『今が旬』であるという自負が、彼らを武道館の舞台に再び駆り立てている。そして取材中、個人的に印象的だったのは、「誰かのため」という言葉が出てきたことだ。1歩足を踏み出そうとするとき、力を与えてくれるのはそういう思いなのかもしれないと、話を聞きながら感じた。――まずは、2025年9月に10年ぶりの日本武道館公演を開催するに至った経緯を教えてください。グレートマエカワ10年前の武道館をやり終わったときから、俺の中では「絶対もう1回やろう」とは思っていたんです。ただ、その後コロナがあったり、ツアーの動員なんかも含めて「もうちょっと状況がよくなったら……」と思っていたんだけど、なかなかそんなにはよくならなかった。年齢は重ねていくし、「どうしようかなぁ」という感じが続いていて。でも、この2年くらいかな、ライブの調子がすごくいいんだよ。確固たる自信が持てるぐらい、ライブの調子がいい。特に鈴木(圭介)の調子が最高潮であることは肌で感じていて。「2度目の武道館をやるなら、ここだな」と思ったんです。グレートマエカワ――今年のツアーのタイトルが『今が旬』で、来年の武道館のタイトルが『超・今が旬』であるのは、そういうところから来ていたんですね。2度目の武道館の話が出たとき、みなさんはどう受け止められましたか?鈴木圭介最初に話が出たのは、1年前くらいかな。リーダーとスタッフの間で出ていて。俺としては「もうやらないでいいんじゃない?」と最初は思った。ここふたり(鈴木と竹安)は、最初は「もういいんじゃない?」という感じだったよね。竹安堅一というか、前回の武道館でもやり残したことはあるし、希望的観測としては「いつかはやりたい」と思っていたけど、自分たちの現状を見ると「口に出してはいけない夢なのかな」というのはあって。でも強めの目標を立てることはいいことだと思うんだよね。そうしないと、現状維持すらできなくなるから。ミスター小西僕はそこまで深くは考えていなくて、「やる?」と聞いてくるのって、成功するかどうかは置いておいて、「やろう」という気持ちがあるからじゃないですか。前の武道館のときのことを振り返ると、もちろんやれたことはうれしかったけど、緊張からほとんど記憶がなくて。終わった後、「チャンスがあれば、もう1回あの場所に立ちたい」と思ったんですよね。だから「やる?」と聞かれたら、僕は、他には何も考えず「やりたいです」と。大変なことはもちろんあると思うけど、「前回のことを考えると……」という感じでしたね。ミスター小西マエカワ鈴木と竹安の反応は、「本当に大丈夫?」という感じだったよね。竹安そう、やりたいのは山々だけど…….、っていう。鈴木俺は、心配なのは動員のことだけだから。ライブの内容に関しては、やれると思う。でも「動員が無理じゃない?」ということ。あと、こういう言い方をするとしらけちゃうんだけど、俺は会場にこだわりがないから。今のキャパの会場で満足しているし、会場が大きかろうが小さかろうが、あまりライブに影響はない。そこは受動的だと思う。――会場にこだわりがないということは、10年前の武道館のときもおっしゃっていましたよね。鈴木さんの中では、どのようにして2度目の武道館を「やる」というふうに気持ちが向いていったのでしょうか?鈴木今ライブが楽しくなっているし、あとは年齢かな。同世代のバンドマンが亡くなったりもしているし、俺たちも、このメンバーであとどれくらい続くか分からない。歳をとればとるほどやりづらくなるのは確かだし、「動員的に無理」とか、そんなことを言っている場合ではないなと思った。できなかったらできなかったで、また頑張ればいい。まだ頑張れると思えるうちに、やっといた方がいいかって。そういうふうに決めたら、気持ちは高揚してきたね。そういう判断を下してよかったなと思う。鈴木圭介――ライブの調子がいいというのは、やはり大前提としてあるということですよね。鈴木調子がいいかどうかは分からないけど、周りからはそう言われるし、何より楽しくなっているんだよ。ライブ、前は楽しみ! という感じではなかった。ライブがはじまっちゃえばいいんだけど、はじまる前は憂鬱で仕方がなかった。緊張もあるしね。ライブが楽しみになってきているのは、20代以降初めてかもしれない。ずっと辛かったから。――その変化は、何故起きたのだと思いますか?鈴木声の心配をあまりしなくなってきたからかな。前は年がら年中ずーっと「声が出るか出ないか」ばかり考えていたのが、イヤモニをするようになったりして、楽に声を出せるようになってきた。もっと言うと、今はもう「出なくてもしょうがないじゃん」とも思うようになったかな。「もういいだろ」って。来たお客さんには申し訳ないけど、出なかったら出なかったで、それはそれでいいかって。考え方が変わってきたと思う。お客さんは声だけを聴きに来ているわけじゃない、全体を聴きに来ているわけだし。そういう意味で言うと、俺が調子いいかどうかは置いといたとしても、バンドが今、強い状態にあるのは分かるよ。――前回の武道館の際は、前年に怒髪天の武道館公演があったこともあり、フラカンと近しい世代のバンドが武道館に向かう大きなムードがありましたよね。それに、フラカン初の武道館でワンマンということで、ライブハウスやバンド、それにファンの方々の間でも「盛り上げていこう」という空気が強くあったと思うんです。今回の武道館では、現時点ではどのように本番に向かっていくことが理想だと思いますか?マエカワ2度目の武道館を発表した後、友達のバンドマンや周りの人たちがたくさん「おめでとう。応援するからね」と言ってくれて。でも、1回目と2回目は全然違うと思うんだよ。世間のムードとして「フラカンの武道館をなんとかして成功させなきゃ!」と思ってくれたとしても、それが前回のように形になるとも俺は思っていなくて。だからその分、自分たちがある意味前回以上になんとか頑張らなきゃいけないし、自分たちで考えなきゃいけないことは増えると思う。10年前とはまた違う感じになるだろうね。竹安2度目の武道館が決まってから、前回の武道館のときのパンフレットを改めて見返したんだけど、そこにはいろんな人たちからもらったメッセージが載っていたり、ファンの方々が頑張ってくれたことが書いてあったりして。改めて、おびただしい数の人を巻き込んで成功した武道館だったんだなと思ったんだけど、それを見ていると……なんというか、恥ずかしくなってきて(苦笑)。もちろん、あの頃はなりふり構わずやっていたんだけどね。今見ると恥ずかしさもあった。ただ、最近お客さんに声を掛けてもらうと、「前回の武道館のときはまだファンじゃなかったんです」という人たちもいたりするんだよ。当たり前のことなんだけど、「そっか、そういう人たちもいるんだ」と思うんだよね。竹安堅一マエカワ多いよね、そういう人も。2度目の武道館を発表してから、「前回は子供が小さくて行けなかったんです」とか「前回は仕事が忙しくて行けなかったんです」とか、そういう人たちの意見も聞くしね。きっとそういう人たちはたくさんいると思う。竹安近いスタッフの中にも「私、前回の武道館は行っていないんです」という人もいるし。そういう人たちの為にも、今回の武道館はしっかりやらないといけないんだと思っている。今回は「なんでもいいから来てくれ」という感じではなくて、前回に比べて多少動員が下がってもいいから、その分、密度が濃い武道館にしなきゃいけないなと思うんだよね。鈴木そうだね。前回の感謝もあるし、今回は素っ裸で武道館に行く。もちろん自分たちだけじゃないよ。スタッフもみんなで行くんだけど、前回は着込んだ服があったから。今回はそれを脱いで、素っ裸で行く。そう思うと、楽しめそうだなと思うんだよね。前回は正直、武道館が決まってから楽しみよりも不安の方が大きかった。でも今は、楽しみの方が大きいかな。マエカワ前の武道館では、SEの前に怒髪天が作ってくれた応援歌が流れたんだよ。最近、久しぶりにあのときの映像を見たんだけど、怒髪天が自分たちのために曲を作ってレコーディングまでしてくれるなんて、本来はあり得ない話なんだよね。前回は本当におんぶにだっこだったというか。周りのバンドのみんなやお客さん、スタッフに「行け! 行け!」と背中を押してもらって、それでワッショイワッショイやってもらったから大成功したわけで。今回ももちろん応援してもらいたいけど、まずはこの4人で、素っ裸で、なにをやれるかだろうね。そこからはじまる感じだと思う。あと、俺らが武道館をやったら、他の人が何か思うかもしれないっていうのはあるね。鈴木そうだね。こっちから引っ張れるかもしれない。引っ張ってもらってばっかりだから。マエカワ俺たちがもう1回武道館をやるのを見て、いろんな人たちに「よし、やらなきゃな」と思ってもらうことができたらいいなと思う。それはバンド仲間だけじゃなくて、お客さんも、「フラカンがやったらな、自分もなにかやってみよう」と思ってくれるかもしれない。そう思うと、やる意味はいくらでもある武道館だと思う。――今年は3月~7月にかけて結成35周年ツアー『今が旬』を開催されて、その後は対バンツアーに入っていきましたが、サニーデイ・サービス、四星球、ピーズ、怒髪天、THE COLLECTORS、SCOOBIE DO、それに水戸ライトハウスとの共同企画では真心ブラザーズとも共演されて、世代や関係性的にも近しいバンドたちとの対バンが続いていましたよね。こうした対バンの場で感じられたことはありますか?鈴木対バン相手はどれも唯一無二の絶対的な個性を持ってサバイブしてきたバンドたちだからね。どのバンドもすごかったよ。単純にみんなかっこいいし、すごい刺激になる。そういうバンドと並んだときに、自分たちを見に来たお客さんが恥ずかしくならないライブをしたいと思ったかな。「フラカン、めちゃくちゃ劣ってるじゃん」と思われるのは嫌だから。自分たちのいいところを出したいなと思ってやってきた。それに、対バンで同世代のバンドとやったときに、「自分たちはこうやってきたんだ」と確認することもすごくあって。自分たちのいいところも見えるし、逆に対バン相手に対して「こういうバンドだから、生き残ってきたんだな」と感じることもあるし。エネルギーをもらえるんだよね。気持ちが活性化されるというか、鼓舞されるというか。マエカワ今年は35周年のワンマンツアーの間に、同世代のかっこいい人たちとやれたらいいなと思って声を掛けたんだけど、みんな「やる」と言ってくれて。鈴木が言ったように、そこでいろんな確認ができた感覚はあったな。自分たちのことって、なかなか自分では分からないから。今回の対バンツアーで、「こんなかっこいい人たちが、誘ったらライブに出てくれて、しかも、お客さんが楽しそうにしている」ということを確認すると、自分たちの今の状況も、自分たちの35年も、悪くないんだなと実感できる。竹安特に今回は短期間で対バンをやったから。そうなると「この人たちはこういうところがすごいんだ」ということが、すごく分かりやすいんだよね。だから勉強になるものも多かったなあ。ギュッと集中してできたことで、得るものは多かったと思うね。小西対バン相手とみんなでツインドラム、ツインギター、ツインベース、みたいな形でセッションをすることもありましたけど、かっこいい人たちと一緒にやると、何より楽しいんですよ。そこにはすごいエネルギーをもらえていると思いますね。――僕は近年、イベントでフラカンのライブを観る機会が何度かありましたが、今のフラカンのライブはすごいものになっている体感というのは自分の中にもあって。フラカンのライブは観る度に「新しいもの」という感じがするんです。その中で特に伺いたいのは、最近ライブで披露されている「ラッコ!ラッコ!ラッコ!」という曲のことで。鈴木さんの歌のテーマが新しいゾーンに入っている楽曲という感じがしたのですが、あの曲はどのようにして生まれた曲なのでしょうか?鈴木単純に、俺がラッコにハマっているから。今、一番歌いたい歌だよね。今一番自分がハマっているものを歌にしたら、ああなった。アルバムに向けて曲を作っている中でできたんだけど、「みんなが求めている歌ではないだろうな」と思ったから、「この曲は、レコーディングは置いておいて、ライブで1、2回やれたらいいです」というテンションで出したんだけど、「いいじゃん、これ」という感じ……だったよね?マエカワうん(笑)。鈴木まあ、自分のことばかり歌ってきたからね。そういうものじゃないテーマを歌ってみたい、というのはあったかもね。いい歳こいて「自分自分」じゃないだろって。マエカワ裏を返せば、今の言葉で言うところの鈴木の「推し」を歌っているわけだから、鈴木の歌だと思うけどね。鈴木そうなんだけどね。私小説ばかり書いていても仕方がないから、ちょっと離れたいというのもあって。軽めに作ったら、すぐできちゃったんだよ。――ラッコという存在には、どのような部分で惹かれるのですか?鈴木それを話し出すと長くなるよ(笑)。――かいつまんでお話しいただけたら……。鈴木まあ、見に行ったらかわいかったんだよ。あと、ラッコが絶滅危惧種だということを意外とみんな知らないよね。俺も知らなかったし。日本の水族館にはもう3頭しかいなくて、あと数年でラッコは日本の水族館で見ることができなくなる。そう思うと余計、愛おしさは増すから。今はYouTubeでいろいろとラッコの映像は見ることができるから、まずはみなさん、見てくださいよ。――分かりました。鈴木「ラッコはここがかわいいぞ」というポイントを最後にひとつ言っておくと、ラッコは、手で食べるんです。ラッコは、人間にものを渡すときも手で渡すんです。で、手が異常に短い。これが他の哺乳類と決定的に違うところ。愛おしいよね。――来年のツアーのタイトルが『正しい哺乳類ツアー2025』であることも、ラッコに関係していますか?鈴木うん、「ラッコ!ラッコ!ラッコ!」の歌詞に「正しい哺乳類」って出てくるんだよ。アルバムのタイトルも、『正しい哺乳類』。――アルバムも、来年9月20日の日本武道館公演も、楽しみにしています。10年前にフラカンが武道館をやったことによって、バンドが武道館でライブをやることに新しい意味合いや物語が生まれたと思うんです。来年の武道館でも、すごくオリジナルな景色を見ることができるのだろうと、今日のお話を聞いて感じました。マエカワ1回目の大成功はビギナーズラックだった部分も大きかったし、当時は大手のレコード会社にいたことで、バックアップもたくさんしてもらえたことが成功の一要因だったことも間違いなくて。でも今回は完全セルフにやっているわけで、「そこで俺たちはどんなことができるだろう?」というのは、今からもう楽しみだね。動員が少なかったら困ることももちろんあるけど、今はとにかく、来年の9月20日までの10カ月が楽しみ。あとは最初に言ったように、今一番言いたいのは、鈴木圭介の調子のよさ。俺が思うフラカンの35年の中で、東京に出てくる前の1年が一番みんなの気持ちもまとまっていて、エネルギーがすごかった。あのときバンドを引っ張っていたのは、完全に鈴木のエネルギーなんだよ。で、今のフラカンはあのときの状態にかなり近いし、その姿を武道館で見せることができると思う。それがなにより楽しみだね。ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★フラワーカンパニーズのサイン入りチェキを3名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら(OnelinkのURLを貼り付け) からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<リリース情報>20thアルバム『正しい哺乳類』2025年1月22日(水) 発売価格:3,300円(税込)全11曲収録予定※詳細は後日発表<ライブ情報>『フラカンの日本武道館 Part2 〜超・今が旬〜』2025年9月20日(土) 東京・日本武道館開場15:30 / 開演16:30全席指定:7,800円(税込)※詳細は後日発表■FC会員向け優先販売:11月23日(土)10:00 ~12月22日(日)23:59詳細は こちら()ToyosuPIT 10th ANNIVERSARY Special Live『フラカンとスキマのデラックス・ドラゴン』supported by エンタメサイト ぴあ2025年1月14日(火) 東京・豊洲PIT開場18:00 / 開演19:00【チケット情報】1Fスタンディング(整理番号順入場)一般:6,900円(税込)よくばりぴあニスト:5,900円(税込)※よくばりぴあニストは1,000円割引※未就学児童入場不可※お一人様4枚まで※入場時ドリンク代別途必要■ぴあアプリ先行受付:11月24日(日) 23:59まで詳細は こちら()フラワーカンパニーズ『正しい哺乳類ツアー2025』1月25日(土) 静岡・磐田 FMSTAGE1月26日(日) 岐阜・柳ヶ瀬アンツ2月4日(火) 東京・下北沢 SHELTER2月8日(土) 香川・高松 DIME2月9日(日) 愛媛・松山 W studio RED2月11日(火・祝) 大分・T.O.P.S Bitts hall2月13日(木) 大阪・堺 Live Bar FANDANGO3月1日(土) 新潟・CLUB RIVERST3月2日(日) 埼玉・HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-33月13日(木) 岡山・PEPPERLAND3月15日(土) 鹿児島・SR HALL3月16日(日) 福岡・BEAT STATION3月20日(木・祝) 青森・Quarter3月22日(土) 宮城・仙台 darwin3月23日(日) 福島・Out Line4月5日(土) 愛知・名古屋 E.L.L4月6日(日) 石川・金沢 AZ4月12日(土) 北海道・札幌 PENNY LANE 244月19日(土) 広島・CLUB QUATTRO4月29日(火・祝) 大阪・BIGCAT5月2日(金) 東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASURE【チケット情報】■1月25日(土)〜4月6日(日) 公演分前売:5,200円(税込/整理番号付/ドリンク代別途必要)■4月12日(土)~5月2日(金) 公演分前売:5,500円(税込/全席指定/ドリンク代別途必要)※全公演、高校生以下は当日2,000円キャッシュバック当日年齢を証明できるもの(学生証、保険証など)の提示必要■一般チケット発売日1月25日(土)〜3月2日(日) 公演分:2024年11月9日(土)3月13日(木)〜5月2日(金) 公演分:2025年1月11日(土)()その他ライブ情報はこちらフラワーカンパニーズ 公式サイト:
2024年11月21日ラックライフが『ラックライフ QUATTRO TOUR 2024』ファイナル公演、11月21日大阪・梅田QUATTRO TOURにて、EP 『願い』を2025年1月15日(水)デジタルリリースすることを発表。併せて、リリースツアーとして台湾・韓国を含む全9会場にてワンマンライブの開催、ファイナル公演は結成17周年目の記念日・3月15日(土)に東京・LINE CUBE SHIBUYAにて開催することも発表した。今回は興奮冷めやらぬ『ラックライフ QUATTRO TOUR 2024』11月18日渋谷QUATTRO TOUR公演のレポートをお届けする。昨年は結成15周年を祝した様々なライブやツアーを行いリスナーを楽しませたラックライフ。彼らが今年11月、東名阪のCLUB QUATTROを回る『ラックライフ QUATTRO TOUR 2024』を開催した。リリースツアーでも記念ツアーでもない、ただただ“あなた”に会いに行くためのツアー。その中日の東京公演は、平日にもかかわらず多くの観客が会場へと詰めかける大盛況の夜となった。LOVE大石(ds)、たく(b)、ikoma(g/cho)、PON(vo/g)の順でステージに登場し、「ファンファーレ」のイントロを鳴らすと観客が掲げた拳とともに高らかな歌声を響かせライブがスタートする。ポップでありながらも骨太で、安定感と躍動感を持ち合わせた歌と演奏は、ステージで自身の音楽を鳴らし続けたバンドだからこそ成し得るものだ。ドラマカウントでつないだ「初めの一歩」ではフロアからコールとシンガロング、クラップが巻き起こり、バンドと観客の阿吽の呼吸も目覚ましい。「サニーデイ」も大石のパワフルなドラム、たくの洒落たベースライン、ikomaの晴れやかなギター、PONの情熱的な歌声が一挙に合わさり、瑞々しくフレッシュな空気を作り出した。PONが「僕たちの何もないツアーに来てくれてありがとう!」と会場を笑わすと、「リリースでもない、周年でもない。あなたが会いに来てくれた、あなたがそこに立ってくれていることがすべてのツアーです」「しょうもないこともたくさん言いますけど、あなたの心に刺さって抜けない歌を歌いにやって参りました」と挨拶をし「Naru」へ。繊細さと力強さのメリハリを効かせて楽曲を輝かせたかと思いきや、「ブレイバー」では硬派なアプローチでドラマチックな展開を作る。ドラムのビートに乗せてPONが「僕の中にはたくさんのミュージックスターが存在してます。まだあの憧れに勝ててなくて。今日勝ちに行ってもいいでしょうか!?……今のかっこいい?」とikomaに話を振るなどして盛り上げるとバンドのロマンとピュアリティが詰まった「MUSIC STAR」、歌謡曲風のメロディがスリリングな「シンボル」と曲ごとに異なる表情を見せて観客を沸かせた。4人で軽快なトークを繰り広げるなかでシームレスに「チキンボーイ」へとつなげると、「リフレイン」「Believe」「Link」と初期曲から今年2月にリリースされた曲まで様々な年代の楽曲を披露する。それでも統一感があるのは今のラックライフが演奏しているからというのも一因でもあるが、ソングライターであるPONがその時その時で「生涯大事にしていきたい」と感じた気持ちを曲にしたため続けていることも大きな理由のひとつだろう。ラックライフのライブを観るたびに「なぜこのバンドはいつもこんなに鮮度が高いのだろうか」と感心するのだが、それはPONにとって色褪せない思いであり、今もなお自身のエネルギーになっているからであると推測する。ikoma、たく、大石もそんなPONにリスペクトを払うだけでなく、さらには自身のプレイヤーとしての美学も持ち合わせ、それを研ぎ澄まし続けているからこそ、それぞれのキャラクターが活きたライブが実現できるのだ。前身バンド時代を含めて18年間、同じメンバーでバンドが続いているという奇跡にも近い現実が、ここまで美しいかたちで成り立っているのは、ライブハウスシーンにおいても大きな希望である。エレアコに持ち替えたPONは、初日の名古屋公演にてライブでしか埋められない心のぬくもりがあることをあらためて自覚した旨を語り、目の前にいる観客のリアクション一つひとつが力になると続ける。「嘘っぽく聞こえるかもしれないけど、俺らはそういうバンドやったと改めて思いました」と話したあと、「どうしようもなかったときに作った曲」と歌い出したのは「あなたを」。PONは曲を書いた当時を思い返すように歌い始めたかと思えば、そのうち当時と今を重ねるように穏やかな表情を浮かべながら目の前の“あなた”に歌っていた。ロックバラード「名前を呼ぶよ」でPONが「歌って」と呼びかけると、じっくり聴き入っていた観客も歌で思いを伝え、迷いのない歌と音色がまっすぐ観客一人ひとりの心を射抜いた「軌跡」ではラストに盛大なシンガロングが起きる。「℃」ではPONが歌い始めてからマイクを離れ、ステージ前方で身を乗り出して歌うと、観客たちも彼の歌に自分の歌を重ねた。「ラックライフの音楽」という唯一の共通点で、ステージとフロアが力を贈り合うような光景は、とても爽やかであたたかく、何よりきらめきに満ちていた。PONが最後に「ほんまはもっと、人が豆粒みたいに見えるでっかいところでやりたい。そんなかから(いま目の前にいる観客を)探すから、頑張るからもうちょっと見ていてください。あなたはあなたの人生を頑張って。その先でまた楽しいことを一緒に作りましょう。あなたがいつでも帰って来られる場所になりたい」と告げると、本編ラストは「Home」。会場にいる全員を抱きしめるような、懐の大きな演奏だった。アンコールではまずメンバーが一言ずつ挨拶をする。ikomaは自分たちを応援してくれる人しかいないワンマンという環境は力になると語り、たくは動画サイトでよく見かけるというスマホゲームのCMのモノマネをしながら「今日はみんなのおかげでこんなに素敵な1日になったよ!」と告げる。大石は今年主催ライブが少なかったがゆえに自分と向き合える時間やバンドのことを考える時間が増えた1年であったと振り返ると、目標を達成したその先にあるものをずっと追い続ける力がないとバンドは進んでいけないこと、それをリスナーと一緒に叶えていきたいことを語り「死ぬまで夢を追い続けようと思う」と宣言した。3人の言葉に「最高やな!」と笑顔を浮かべるPONは、「ラックライフは世界をどかーんと変える力はないかもしれへんけど、ちょっとずつちょっとずつ目の前にある小さな世界を変えていく、愛していくバンドやと思っています。いろんな人の世界をつなぎ合わせて、一緒に生きていくようなバンドになりたいです」と告げ、「大切になりそうな歌ができたから聴いてほしい」と2025年1月15日にリリースされるDigitalEPの表題曲「願い」を披露。ミドルテンポのロックバラードには、今のラックライフが大切にしている気持ちが言葉にも音にも深く刻まれていた。PONが歌い出すや否やフロアから次々と手が挙がり、夢を追い求める思いを綴った「Hand」でこの日を爽快感のなか締めくくった。そして地元大阪で開催されたツアーファイナルでは、全国7ヶ所を回るツアー“Digital EP「願い」release TOUR 2025「願ったり叶ったり」”を発表。東京公演は<FINAL&生誕祭>となる。バンドがこの先もさらなる目標を見据えて走り続けることを表明した。“なんでもない日”が特別な1日になったのは、バンドの歴史と、そのなかで育んできたファンとの信頼関係があったからこそだ。ラックライフの守りたいもの、手放したくないものが混じりけなく表れた、とても純度の高いツアーだった。Text:沖さやこPhoto:佐藤広理ラックライフQUATTRO TOUR 202411/18(月)東京・渋谷CLUB QUATTROセットリスト01.ファンファーレ02.初めの一歩03.サニーデイ04.Naru05.ブレイバー06.MUSIC STAR07.シンボル08.チキンボーイ09.リフレイン10.Believe11.Link12.あなたを13.名前を呼ぶよ14.軌跡15.℃16.HomeEncore17.願い18.Hand<リリース情報>EP『願い』2025年1月15日(水) デジタルリリース【収録曲】1.僕らはそれでも2.あなたがあなたで3.ROLL4.願い配信リンク【EP 『願い』/PON(vo/g)コメント】4曲並べて聞いてみると、すごく劣等感とか、足りない部分とか、なんかそんなんを持ってるんやなあと自分で思いました。笑ただ夢を見てる訳じゃないし、それでも夢を見てるし、叶えたいと思ってます。たくさんの人に届いてほしい、一人一人と一緒にいれる音楽になりたいです。<ツアー情報>「願い」release TOUR 2025『願ったり叶ったり』2月2日(日) 愛知・名古屋Electric Lady Land2月9日(日) 福岡・福岡BEAT STATION2月11日(火・祝) 岡山・岡山IMAGE2月15日(土) 台湾・Corner House角落文創2月22日(土) 宮城・仙台MACANA2月24日(月・祝) 北海道・札幌BESSIE HALL2月28日(金) 大阪・梅田CLUB QUATTRO3月8日(土) 韓国・Mushinsa GarageFINAL & 17th 生誕祭3月15日(土) 東京・LINE CUBE SHIBUYA【チケット情報】Luck Life Village & Official HP同時先行申込期間:11月21日(木)21:00~12月2日(月)23:59※台湾・韓国公演以外一般発売:1月15日(水) 12:00〜※台湾・韓国公演以外台湾・韓国公演:12月25日(水) 12:00(現地時間)〜ラックライフオフィシャルサイト
2024年11月21日10月30日に配信シングル「違和感と窮屈」でメジャーデビューしたばかりの鈴木実貴子ズが、配信シングル「暁」を11月27日(水)にリリースする。「暁」には、ギターに田渕ひさ子(ex. NUMBER GIRL、toddle、KERA & Broken Flowers、bloodthirsty butchers)、ベースに五味岳久(LOSTAGE)といった豪華ミュージシャンもレコーディングに参加。また、「暁」の配信ジャケット写真も情報と共に解禁され、背中合わせに演奏する鈴木実貴子ズの姿と"暁"の大きい文字がインパクト大な作品に仕上がっている。2025年1月29日(水)にはメジャー1stアルバム「あばら」もリリースする鈴木実貴子ズ。メジャーデビュー以降、怒涛の活動を展開している彼女たちをぜひ注目してもらいたい。【田渕ひさ子 コメント】初めて鈴木実貴子ズを見た時、歌が自分の身体を貫通したような、ぶん殴られたような、衝撃が凄かったです。歌ってないと生きてられない人なんだろうって思いました。そんな曲に自分がギターで何ができるんだろう?と、悩みましたがたくさんの気持ちを込めて弾かせてもらいました!参加できて嬉しいです!!!<リリース情報>2ndシングル「暁」11月27日(水) デジタルリリース配信リンクシングル「違和感と窮屈」発売中配信リンクメジャー1stアルバム『あばら』2025年1月29日(水)リリース3,300円(税込)【収録内容】・違和感と窮屈ほか全12曲収録予定<ライブ情報>自主企画ライブ『心臓の騒音 -2024年の瀬編-』12月28日(土) 東京・下北沢SHELTER開場 11:30 / 開演 12:00出演:Hwyl / 鈴木実貴子ズ【チケット情報】前売:3,500円(ドリンク代別途必要)学割:3,000円(入場時チケット提示と共に学生証提示で500円キャッシュバック)鈴木実貴子ズ オフィシャルサイト
2024年11月21日新国立劇場のロッシーニ《ウィリアム・テル(ギヨーム・テル)》(新制作)が11月20日に幕を開ける。オペラ・ファン注目の話題の公演だ。指揮は芸術監督の大野和士、演出・美術・衣裳は1944年生まれの巨匠ヤニス・コッコス。初日直前のゲネプロ(Generalprobe=最終の舞台総稽古)を取材した。物語の舞台は14世紀のスイス。題名役である弓の名手ギヨーム・テルをリーダーに、民衆が、オーストリアの圧政からの解放のために立ち上がる姿、そして、もうひとりの主役であるアルノルドと、統治する側のハプスブルク家の王女マティルデとの、いわば敵対勢力同士の禁断の愛、それゆえの葛藤を描く。この主要3役を演じるのは、ゲジム・ミシュケタ(バリトン/テル)、ルネ・バルベラ(テノール/アルノルド)、オルガ・ペレチャッコ(ソプラノ/マティルド)。現代を代表するベルカントの名手が揃った。世界的なベルカント名手が顔を揃え、日本人歌手も含めて粒揃いのキャスト撮影:堀田力丸提供:新国立劇場この3人にフォーカスしてオペラの聴きどころを追ってみよう。まず第1幕には、テルとアルノルドが互いの真意を探り合う緊迫した二重唱〈どこへ行く?〉がある。バルベラが挨拶がわりにハイC(二点ハ音)を軽々と連発。第2幕は、まさにこの3人が軸となって進む。まず、マティルドが愛するアルノルドへの思いをひとり歌うアリア(ロマンス)〈暗い森〉。ソプラノ・リサイタルで、しばしば単独でも歌われる有名なアリアだ。今をときめくスター・ソプラノ、ペレチャッコの、可憐でやさしく、美しい歌声。そこに当のアルノルドが現れて、互いの気持ちを確認し合う二重唱〈そうです、あなたは私の目が洩らしてしまった秘密を〉になる。大野和士芸術監督が稽古初日の談話で、このふたりのラブシーンこそ、《ウィリアム・テル》がオペラたり得ている重要なポイントだと語っていた、作品全体の肝となる場面だ。祖国スイスへの愛や自由よりもマティルドへの愛を取ると、あらためて決心したアルノルド。しかしその決意は次のシーンですぐに揺らいでしまう。彼女が去ったところへテルがやってきて、ともに戦うようにアルノルドを説得する。アルノルドは、父親が敵に捕らわれ殺されたことを伝えられ、激しい怒りと絶望から復讐を決意。戦うこと、そのためにマティルドと別れる意志を示す三重唱〈なんだと?おお、人殺し!〉を歌う。第3幕ではおなじみの逸話が描かれる。息子の頭の上に乗せたリンゴを矢で射るという、あまりにも有名な例のエピソード。そのシーンにもちゃんとアリアが与えられている。的となる息子に向かって「神のご加護を祈るのだ」と言い含めるアリア〈じっと動かずに〉。チェロ独奏を伴って父親の威厳と不安が交錯する複雑な表情を、ミシュケタのヒロイックなバリトンが繊細に描き出した。第4幕はアルノルドのアリアから始まる。敵に殺された父と暮らしたわが家を訪れ、復讐の意を強くするアリア〈先祖から受け継いだ安らぎの家よ〉。バルベラの力強くも美しい歌唱。最後のハイCも、これみよがしに誇張したりせず、清潔。前幕で捕らえられたテルの代わりに、自らがリーダーとなって民衆を勝利に導くことを決意する。日本人キャストも実力派揃いで、テルの妻エドヴィージュに齊藤純子(メゾ・ソプラノ)、その息子ジェミに安井陽子(ソプラノ)、憎々しい敵の総督ジェスレルに妻屋秀和(バス)、他の面々。なかでも終幕でエドヴィージュが、夫と子供を失ったと思い込んで慟哭する場面の、齊藤の鬼気迫る表現は深く印象に残った。グランド・オペラならではの、合唱とダンスのスペクタクル撮影:堀田力丸提供:新国立劇場19世紀フランスで流行した「グランド・オペラ」の初期代表作に挙げられる《ウィリアム・テル》。グランド・オペラ」様式の特徴のひとつとして大規模な合唱とバレエの要素は必須。第2幕前半以外はほぼ出ずっぱりと言っていいぐらいの合唱が、濃厚な声のエネルギーを浴び続ける快感を与えてくれる。新国立劇場合唱団(合唱指揮=冨平恭平)の高水準なコーラスは、精彩かつ壮麗。いっぽう、ダンスは第1&3幕に組み込まれている。オペラのバレエ・シーンによくある、取ってつけたようなバレエが唐突に挿し込まれるのではなく、物語の流れに沿った自然な使われ方。ただし今回は、13人のダンサーたちが、村人や兵士といった物語上の登場人物だけでないキャラクターも演じて楽しい。このダンス・シーンだけを切り出してもひとつの小品として成立しそう。ちょっと不思議なインパクトは見どころのひとつだ(振付=ナタリー・ヴァン・パリス)。オーケストラは、有名な序曲だけとっても、しょっぱなのチェロ独奏や、〈静けさ〉の部分のイングリッシュ・ホルンとフルートのソロの掛け合いなど聴きどころ満載。3時間半を超える長尺の音楽を、大野がゆるみなくまとめ上げた。静かに、しかし強く、自由の意味を訴えかける演出撮影:堀田力丸提供:新国立劇場舞台美術家としても活躍するヤニス・コッコスの演出は、派手ではないが美しい。頭上から繰り返し降りてくる矢じりは、(もちろんテルの使う弓矢に由来するわけだが)圧政・弾圧の象徴として民衆に突きつけられる。この逆三角形のモティーフは随所に使われていた。テルたち民衆が勝利するフィナーレでは、当然アルノルドとマティルドも結ばれてハッピーエンド……と思いがちだが、コッコスは、「自分が属していた集団を捨ててしまったマティルドは、すべてを失い、まったくの孤独になってしまう」と述べている。それを示すように、民衆が自由を獲得して歓喜するラスト・シーンで、マティルドも舞台上にはいるものの、後方に離れて立ち、喜びの輪に交わることはない。王女でありながら革命に加担した彼女には、もはやどちら側にも居場所がないのだろう。そして最後の最後。輝かしい自由と荘厳な自然を讃えるスケール大きな合唱の背景に、破壊された現代の建物が映し出される。ウクライナの映像だろうか。オペラの中で描かれてきたような対立が、時代を超えて現実世界でも繰り返されていること。あるいは、自由と正義のためであるとしても、戦いによって失われてゆく命があってよいのかという疑念。そんなことを訴えかけているように受け取れた。声高にではなく、静かに。《ウィリアム・テル》は1829年にパリ・オペラ座で初演されたロッシーニ最後のオペラ。76歳まで生きたロッシーニだが、まだ37歳の時に発表したこの作品を最後に、以後オペラは書かなかった。序曲(とくに最後の「スイス軍の行進」の部分)だけなら、知らない人がいないであろう超有名曲だが、全4幕、上演時間約4時間を要する大作ということもあって、オペラ全体の上演機会は限られてきた。原語フランス語による舞台上演は今回が日本初。それどころか国内での演出付きフル舞台上演自体、日本初演だった藤沢市民オペラの上演(1983年、福永陽一郎指揮、粟國安彦演出/日本語上演)以外の記録がない。今回の上演が日本のオペラ史の新たなページを開くことになる。新国立劇場のロッシーニ《ウィリアム・テル》は、11月20日に初日を迎えたあと、11月23日(土祝)、26日(火)、28日(木)、30日(土)の全5公演。東京・初台の新国立劇場オペラパレスで。上演時間は、第1幕と第2幕のあとの各30分の休憩を含めて約4時間35分。取材・文:宮本明ジョアキーノ・ロッシーニウィリアム・テル(新制作)■チケット情報()11月20日(水)~11月30日(土)新国立劇場オペラパレス
2024年11月21日上田慎一郎監督最新作『アングリースクワッド公務員と7人の詐欺師』の本編冒頭映像が公開された。上田監督が『カメラを止めるな!』公開前から準備していた渾身のプロジェクトである本作。ソ・イングク、スヨン、マ・ドンソクの共演で日本でも話題を呼んだ韓国ドラマ『元カレは天才詐欺師~38師機動隊~』を原作に、上田監督が存分にオリジナリティを加えている。公開された映像は、税務署に務めるマジメで気弱な中間管理職の公務員でありながら、脱税王の橘(小澤征悦)から未納の10億円を徴収することになった男・熊沢二郎(内野聖陽)と異色のタッグを組む天才詐欺師・氷室マコト(岡田将生)が出所するシーンから始まる。何かしらの詐欺で捕まっていたであろう氷室が晴れて自由の身になり刑務所を後にするが、何者かに追われていることに気付く。氷室はこの状況に慣れているかのように軽い身のこなしで逃げていくが、なんと氷室を追っていたのは、後に《アングリースクワッド》として氷室と共に橘から10億円を騙して奪い取るために手を組む闇金業者のルリ子(真矢ミキ)と、その娘で常に債権者の指詰め用トンカチを持ち歩くクレイジーな女・薫(鈴木聖奈)だった。そして親子の目を掻い潜り無事に辿り着いた先には、氷室を迎えにきていた、同じくアングリースクワッドのメンバーである美来(森川葵)の姿が。闇金親子が氷室を追っていた理由、そして氷室と美来の関係など、この後の展開に期待が膨らむ本編映像となっている。映画『アングリースクワッド公務員と7人の詐欺師』本編冒頭映像<作品情報>映画『アングリースクワッド公務員と7人の詐欺師』11月22日(金) 公開映画『アングリースクワッド公務員と7人の詐欺師』メインビジュアル公式サイト:アングリースクワッド製作委員会
2024年11月21日マーベル最新作『クレイヴン・ザ・ハンター』の特別映像が公開された。本作に登場するクレイヴンは、マーベル史上最もバイオレンスなヴィランとして描かれている悪名高き史上最強のハンター。一度狙った“獲物”は確実に仕留めるまで、あらゆる手を使ってどこまででも執拗に追い続ける。本作のメガホンをとったJ・C・チャンダー監督は「これは家族の物語であると同時にギャング映画でもある」と語っている。今回の映像には、ラッセル・クロウ演じる“裏の世界の殺戮者”と呼ばれる父親との確執も描かれており、主人公クレイヴンを演じたアーロン・テイラー=ジョンソンは「生々しくリアルで厳しい世界を描いている」と監督の手腕を絶賛。また激しい肉弾戦や銃撃の模様も映し出されており、ジョンソンは「スタントも自分でやった。裸足でロンドンを走ったり、壁を駆け抜けたり、おかげでリアルな画が撮れた」と、体を張ったアクションに挑戦したことを明かした。そんな“超過激”なハンターであるクレイヴンというキャラクターについて監督は、「血に飢えていて、自分を楽しんでもいる。自分の意見は絶対に曲げないし、倫理的には問題だらけだ。でも、どこか魅かれてしまう」と、ただ狩りを楽しむだけのヴィランではないことをアピールした。最後に、ジョンソンは「覚悟しろ。彼は悪名高い史上最高のハンターだ」と観客に向けて忠告している。『クレイヴン・ザ・ハンター』特別映像<作品情報>『クレイヴン・ザ・ハンター』12月13日(金) 公開公式サイト: and all related character names: (C) & ™ 2024 MARVEL
2024年11月21日動画配信サービス「ぴあ落語ざんまい」にて、月間視聴ランキング(2024年10月)が発表された。「ぴあ落語ざんまい」は、落語の高座映像をスマホやパソコンで定額見放題で楽しめる動画配信サービスで、「新宿末廣亭」の全面協力のもと2,000本を超える落語の高座をオンデマンドで配信。また落語に加え“人間国宝”の神田松鯉のほか、講談の高座映像もお届け。現在、初月無料キャンペーンも実施中だ。2024年10月の1位に輝いたのは、柳家小袁治『宿屋の富』。2位は五街道雲助『抜け雀』、3位は柳家花緑『竹の水仙』となった。そのほか、上位30位までの作品は以下の通り。■月間ランキング(2024年10月)01位 柳家小袁治『宿屋の富』()02位 五街道雲助『抜け雀』()03位 柳家花緑『竹の水仙』()04位 柳家花緑『子別れ』()05位 柳家花緑『紺屋高尾』()06位 三遊亭遊馬『粗忽の使者』()07位 桂三四郎『阿弥陀池』()08位 柳家花緑『明烏』()09位 神田松鯉『源平盛衰記 那須与一 扇の的』()10位 柳家花緑『三軒長屋』()11位 雷門音助『たらちね』()12位 笑福亭福笑『有馬小便』()13位 五街道雲助『幾代餅』()14位 桂右團治『時うどん』()15位 鈴々舎美馬『金明竹』()16位 古今亭菊之丞『二番煎じ』()17位 入船亭扇辰『死ぬなら今』()18位 三遊亭愛楽『ざるや』()19位 柳家花緑『妾馬』()20位 五街道雲助『お直し』()21位 桂文治『牛ほめ』()22位 三遊亭兼好『粗忽の釘』()23位 金原亭馬遊『ピカソ』()24位 春風亭一蔵『井戸の茶碗』()25位 金原亭馬遊『転失気』()26位 神田松鯉『太田道灌』()27位 柳家花緑『笠碁』()28位 古今亭菊之丞『法事の茶』()29位 三遊亭兼好『転失気』()30位 柳家花緑『試し酒』()【集計期間】※2024年10月1日~2024年10月31日※会員の皆さまの視聴時間・回数を集計したランキングとなります(視聴時間・回数は非公表)。※30位以降、最新のランキングは「ぴあ落語ざんまい」にて公開中。「ぴあ落語ざんまい」はこちら()<サービス概要>「ぴあ落語ざんまい」月額料金:1,089円(税込)■初月無料キャンペーン実施中!※キャンペーンは事前予告なく終了する場合がございます。予めご了承ください。
2024年11月21日18歳以下の若い世代が気軽にアートと出会い、感性や視野を広げる機会を提供するための試み「Welcome Youth(ウェルカムユース)」が2025年も開催される。「Welcome Youth 2025」では、18歳以下の対象者は、3月1日(土)から4月6日(日)までの期間中、都立博物館・美術館で開催される対象の展覧会を無料で鑑賞できるほか、2025年1月から2月にかけて東京文化会館で開催される音楽公演に無料で招待(抽選で計100名)。さらに3月1日(土)からは、スマートフォンを使って音声でストーリーを楽しみながら博物館や美術館を巡ることができる「Sound AR™コンテンツ」も登場する。〈開催概要〉「Welcome Youth 2025」対象:18歳以下(2006年4月2日以降生まれ)の方公式サイト:東京文化会館の7つの音楽公演に抽選で招待(計100名)※同伴者1名まで可能開催期間:2025年1月3日(金)~2月22日(土)募集期間:2024年11月21日(木)~2025年1月13日(月・祝)(一部公演については2024年12月18日(水)募集締切)※対象公演・応募方法は公式ウェブサイトで確認をB都立美術館・博物館の9つの展覧会に無料で入場可能開催期間:2025年3月1日(土)~4月6日(日)対象施設:江戸東京たてもの園、東京都美術館、東京都庭園美術館、東京都写真美術館、東京都現代美術館※入場方法等詳細は2月中旬に公式ウェブサイトにて告知C「Sound AR™コンテンツ」の提供期間:3月1日(土)より※詳細は後日発表
2024年11月21日12月5日(木)よりNetflixにて独占配信スタートするアニメ『BEASTARS FINAL SEASON』Part1のエンディング主題歌に新曲「Feel Like This」が決定している由薫が、この楽曲を含む計4曲を収録したEP『Wild Nights』を3月にリリースすることを発表した。また、このEPを引っ提げてのツアーも決定。『YU-KA Tour 2025 “ Wild Nights”』 と題し、3月29日(土)大阪・Live House Animaを皮切りに、3月30日(日)愛知・NAGOYA JAMMIN’、4月17日(木)東京・恵比寿LIQUIDROOMの3カ所で開催。11月21日(木)よりオフィシャルチケット先行受付もスタート。来場チケットの他に、由薫の直筆サインが入っているツアービジュアルカードが手に入る特典付きチケットも用意されているとのこと。是非来場の記念に手に入れてほしい。<リリース情報>『Feel Like This』12月5日(木) デジタルリリース※アニメ『BEASTARS FINAL SEASON』Part1のエンディング主題歌<TVアニメ「BEASTARS FINAL SEASON」配信情報>第1・2期:Netflixにて見放題独占配信中ファイナルシーズン:分割2クールにてNetflix独占配信※Part1は2024年12月5日配信予定公式サイトbst-animation.com<ツアー情報>YU-KA Tour 2025 “ Wild Nights”2025年3月29日(土) 大阪・Live House ANIMA開場17:15 / 開演18:003月30日(日)愛知・NAGOYA JAMMIN’開場16:15 /開演 17:004月17日(木) 東京・恵比寿LIQUIDROOM開場18:00 /開演 19:00【チケット情報】スタンディング:6,000円(税込)スタンディング・特典(直筆サイン入りツアービジュアルカード)付き:7,000円(税込)※入場時ドリンク代が必要オフィシャル先行受付(抽選):12月1日(日)23:59まで由薫 オフィシャルサイト:
2024年11月21日Mrs. GREEN APPLEの映画『Mrs. GREEN APPLE // The White Lounge ㏌ CINEMA』が、12月11日(水) より韓国で公開される。Mrs. GREEN APPLEのメンバー、大森元貴自らがプランナー&ゼネラルプロデューサーを務めた本作は、9月13日に全国106館で初日を迎え、全国週末興行収入ランキング(9月13日~15日興行通信社)で興行収入第1位を獲得。現在興行収入18.9億円、動員数53万人を突破し、2024年度公開の音楽ライブを題材とした映画で興行収入第1位を記録している。韓国では、同国最大の大型シネマコンプレックス「CGV」約20館での上映を予定しており、韓国版ポスターと30秒予告編も公開。また日本とは異なるオリジナルの入場者プレゼントが用意されており、公開1週目は特殊加工のA3ポスターの配布が予定されている。<作品情報>『Mrs. GREEN APPLE // The White Lounge ㏌ CINEMA』韓国:12月11日(水) より2週間限定で公開劇場:CGV龍山アイパークモール他韓国内約20劇場CGV 公式サイト: “Mrs. GREEN APPLE // The White Lounge in CINEMA” Film Partners
2024年11月21日レキシが11月20日に全国ツアー『レキシツアー2024 秋 ~稲穂をまだ振ってる途中でしょうが~』の最終公演を東京・Zepp DiverCity (TOKYO)にて開催。この終演時に、2025年5月から7月にかけて全国ツアー『レキシツアー2025』の開催をアナウンスした。大阪公演2日目を体調不良にて延期したレキシだが、療養に励み、盤石の体制で東京公演を実施。集まった超満員のファンの前で、約3時間にわたり熱演を繰り広げた。また今年7月にリリースした最新曲「エレキテルミー」の披露時には、フィーチャリングボーカルとして小泉今日子が登場しコラボレーションするスペシャルな展開もあった。本日発表された全国ツアーは、5月10日(土)千葉・市川市文化会館からスタートし、全国のホール会場を巡回。7月22日(火)東京・東京国際フォーラムホールAまで、12都市で14公演を実施する。チケットのファンクラブ先行受付は11月27日(水)正午からスタート。その後の先行予約情報は順次発表される。<リリース情報>レキシ「エレキテルミー feat. あんみつ姫(小泉今日子)」発売中配信リンクレキシ「エレキテルミー feat. あんみつ姫(小泉今日子)」Music Video<ツアー情報>『レキシツアー2025』5月10日(土)千葉・市川市文化会館開場16:00/開演 17:005月18日(日)石川・本多の森 北電ホール開場16:00/開演 17:005月25日(日)神奈川・カルッツかわさき(川崎市スポーツ・文化総合センター)開場16:00/開演 17:005月29日(木)大阪・フェスティバルホール開場17:30/開演 18:305月30日(金)大阪・フェスティバルホール開場17:30/開演 18:306月15日(日)新潟・新潟テルサ開場16:00/開演 17:006月18日(水)愛知・岡谷鋼機名古屋公会堂 大ホール開場 17:15/開演 18:006月20日(金)宮城・仙台サンプラザホール開場17:30/開演 18:306月24日(火)東京・LINE CUBE SHIBUYA開場17:00/開演 18:006月27日(金)埼玉・大宮ソニックシティ 大ホール開場 17:30/開演 18:307月4日(金)北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru開場 17:30/開演18:307月11日(金)福岡・福岡サンパレス開場17:30/開演18:307月13日(日)岡山・岡山芸術創造劇場 ハレノワ 大劇場開場 16:00/開演17:007月22日(火)東京・東京国際フォーラム ホールA開場 17:30/開演 18:30※開場・開演時刻につきましては予定となっており、変更になる場合がございます。【チケット料金】全席指定:9,900円 (税込)レキシ オフィシャルサイト
2024年11月21日2024年11月16日、大阪・サンケイホールブリーゼにて、作家=文士たちが役者として舞台に立つ、なにげに文士劇2024旗揚げ公演『放課後』が上演された。大阪では66年ぶりとなる文士劇。日頃、人物や物語を巧みに生み出す人気作家たちが、学校の先生や学生に扮して熱演を繰り広げ、満席の場内から惜しみない拍手が送られた。東野圭吾のデビュー作『放課後』を、THE ROB CARLTON主宰の村角太洋による脚本・演出で届けた舞台は、休憩20分を含めて3時間超えの大作。1カ月以上の稽古を重ね、セリフを身体にたたき込み臨んだ16名は、清々しいほどの団結力で本格的なミステリーを演じ切った。大阪弁の横柄な教師・村橋役の黒川博行、高校生らしからぬ色気とチャーミングさで観客を惹きつける朝倉加奈子役の髙樹のぶ子など、作家自身の“人間力”も伝わってくるステージ。これが1日限りとは実に贅沢だ。舞台は1980年代の「なにげ文愛高等学校」。数学教諭の前島(東山彰良)は何者かに命を狙われていたが、やがて校内で別の殺人事件が起きる。完全な密室殺人に前島は驚きつつ、ときに冷静に立ちまわり、驚くべき真実にたどり着く――。主役の前島を演じた東山はほぼ出ずっぱり。膨大なセリフをこなし、さまざまな役と絶妙な芝居のキャッチボールを見せる。スラっとした容姿にメガネというスタイルも様になっていて、これが初舞台とは思えない。撮影:西木義和前島と事件に向き合う刑事の大谷役を演じた門井慶喜は、明晰かつ淡々とした語り口から、一筋縄ではいかない人物像が立ち上がってくる。アーチェリー部主将の杉田ケイ役・矢野隆は、軽やかな身のこなしとラフな口調で前島に絡み、後半では一気に物語の核心へと迫る頼もしさを見せた。同じアーチェリー部の宮坂恵美役・蝉谷めぐ実は、弓の構えまでが美しく、恵美の想いが爆発するときの険しい表情も印象的。このあたりの真剣勝負的な熱演は、執筆に熱がこもるときのスタンスに近いのでは……と想像するのがまた楽しい。前島の妻・裕美子を演じた一穂ミチは、夫を気にかける優しさだけではないものを秘めた女性役で、その大きな振り幅が観客の想像力をかきたてる。喫煙で停学処分をくらうほどの問題児・高原陽子役の湊かなえも、セーラー服を着こなしたかと思えば、バイクに革ジャン姿でドラマティックに登場し、客席から拍手が沸き起こる!作業着姿で「暑い~」と登場し、親近感溢れる芝居で愛敬をふりまく校務員・バンさん役の朝井まかてや、「密室の謎、解いたり!」と快活に殺人トリックに迫る学校一の秀才・北条雅役・上田秀人は、温かい笑いを誘った。撮影:西木義和(C)新潮社パワハラ気質の栗原校長を、タバコをふかしながら堂々と演じる木下昌輝は、首からなぜか机の小道具をぶら下げているし、松崎教頭を演じた編集者の小林龍之は「松崎ですっ」という決めゼリフを何度も繰り出し、観客は大いにウケる。これまでコメディを手掛けてきた村角太洋の遊び心ある演出が散りばめられていたのも、本作の成功の秘訣だろう。この時代のバブリーな雰囲気をスーツ姿で放つ英語教諭・麻生恭子役の玉岡かおるは、佇まいから洗練されていて物語への説得力があり。几帳面さを感じさせる国語教諭の堀役・澤田瞳子は、飾り立てない演技が逆に好印象。ジャージ姿でノリのいい体育教諭を好演したのは、書店員の百々典孝。養護教諭の志賀役・黒川雅子は数々の小説の装丁にも携わってきた画家であり、様々なバックボーンのキャストが集まったことで、多様な個性が共存する学校の特性を表していたように感じた。原作は女子高が舞台なのを共学にすることで、犯人の動機に改変がなされているが、それも功を奏している。また、長編ミステリーを舞台化するにあたり、主人公・前島の心の内を表す「脳内前島」というキャラクターを、皆がグレーの上下スタイルで次々と見せる演出が斬新。さらにこの記念すべき文士劇を祝うかのように、体育祭の創作ダンスの出し物として、文士たちが「Choo Choo TRAIN」の曲で踊る場面は手拍子が起こり大いに盛り上がった。(C)新潮社一方で物語が二転三転する緊迫感は最後の一瞬まで途切れず、ミステリーの醍醐味を届けようとする文士たちの意気込みは真剣そのもの。衝撃のラストの後、拍手と歓声が沸き起こり、振り付きの愉快なカーテンコールではキャスト全員弾けるような笑顔を見せた。作家ならではの巧みな心理描写を芯にそれぞれが唯一無二の役を造形し、大きな高みを乗り越えた文士たちの奮闘は今後も語り継がれるだろう。(C)新潮社取材・文:小野寺亜紀<公演情報>なにげに文士劇2024 旗揚げ公演『放課後』原作:東野圭吾『放課後』(講談社文庫)脚本・演出:村角太洋【出演】黒川博行・朝井まかて・東山彰良・澤田瞳子・一穂ミチ・上田秀人・門井慶喜・木下昌輝・黒川雅子・小林龍之・蝉谷めぐ実・髙樹のぶ子・玉岡かおる・百々典孝・湊かなえ・矢野隆日程:2024年11月16日会場:大阪・サンケイホールブリーゼ※公演終了公式サイト:
2024年11月21日アイドルグループSnow Manによる新番組『旅するSnow Man』(仮)が、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」にて2025年に配信されることが決定した。本番組は、ディズニープラス初となる日本発のアンスクリプテッド(台本のない)ショーで、多忙な日常を離れたSnow Manのメンバーたちが、普段では話せないような本音や夢を語り合いながら、素の姿で思いのままに旅を楽しんでいくというコンセプトの番組となる。併せて、Snow Manよりコメント動画が到着した。Snow Manコメント動画<番組情報>『旅するSnow Man』(仮)2025年ディズニープラスにて配信出演:Snow Man(岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介)
2024年11月21日1987年のバンド結成初ライブ、貴重なライブ音源、未発表曲、バンドデモ、ZAKによる最新ミックス音源など、フィッシュマンズのすべての季節を網羅したアンソロジー・アルバム『HISTORY Of Fishmans』が2025年2月19日(水)にリリースされることが決定した。1998年12月28日赤坂BLITZ での公演が実質最後のライブとなり、のちにその音源と映像は商品化され 『男たちの別れ』 、『LONG SEASON』とともに世界中で圧倒的評価を得る。1999年ボーカル・佐藤伸治の逝去とともに活動を停止していたが、2005 年の『RISING SUN ROCK FESTIVAL』で再始動。メイン・ボーカルをドラムの茂木欣一の他、ゲスト・ボーカルを迎えて断続的にライブ活動を行っている。2021年に劇場公開された『映画 フィッシュマンズ』は、歴代メンバー、関係者へのインタビューを交え、当時の貴重な映像、2019 年リハーサル ライブ映像を収録したドキュメンタリー映画として制作され、ミニシアターランキング1位を記録。本作『History Of Fishmans』は、『映画 フィッシュマンズ』がバンドの軌跡を映像で追った作品であるならば、バンドの軌跡を「音」で追った作品となる。『映画 フィッシュマンズ』ティザー茂木欣一による企画・監修の元、デビュー前の貴重な音源からラジオ出演時の同録、未発表ライブ映像やデモテープなどを2年かけてデジタル・アーカイブ化、茂木自身のインタビューによる全曲解説も付属した渾身のBOX 仕様だ。また、フィッシュマンズ史上最大規模のワンマンライブが2025年2月18日(火)東京ガーデンシアターで開催されることも決定。チケットは現在発売中。<リリース情報>アンソロジー・アルバム『HISTORY Of Fishmans』2025年2月19日(水)発売LP サイズBOX 仕様 Audio 3CD + Blu ray + 36P ブックレット13,200円(税込)【収録予定内容】Disc1 : CD [1987-1991] 結成初期/貴重なライブや未発表曲、デモ音源などを収録Disc2 : CD [1992-1995] メジャーデビューから移籍前の貴重なライブ音源、バンドデモを収録Disc3 : CD [1997-1998] ポリドール移籍/未発表ライブ音源を収録Disc4 : Blu-ray(映像) ※内容未定<ライブ情報>フィッシュマンズ史上最大規模のワンマンライブFishmans "Uchu Nippon Tokyo"2025年2月18日(火)東京ガーデンシアター開場18:00/開演19:00出演:茂木欣一(ds,vo) / 柏原譲(b) / HAKASE-SUN(key) / 木暮晋也(g) / 関口“dARTs”道生(g / 原田郁子(vo)【チケット情報】前売 8,800円(税込)()フィッシュマンズ オフィシャルサイト
2024年11月21日timeleszの新メンバーオーディションに密着したNetflixシリーズ『timelesz project -AUDITION-』の「episode 05 葛藤 -Part3-」が、11月22日(金) 22時より配信される。エントリー数18,922件の中から、1次・2次審査を経て36人になった候補生たちが挑むのは、9人4チーム(RED、BLUE、GREEN、YELLOW)となり、3日間で課題曲のパフォーマンスを仕上げるという、過酷な3次審査。今回配信される「episode 05 葛藤 -Part3-」では、現在暫定1位の山根航海(やまね わたる)率いるYELLOWチームに密着する。YELLOWチームの課題曲は嵐の「Monster」。ダンス未経験者たちを経験者の山根、永井陸(ながい りく)らが支え、チームワークが良く順調に見えたYELLOWチームだが、2日目の中間発表で“経験者と未経験者の大きな差”を改めて指摘され、リーダーの山根は悩み始める。松島聡はそんな山根を心配し、あるアドバイスを送る――。山根は気持ちを新たにし、チームメイトに自分の覚悟を伝え、さらに一致団結したYELLOWチームは、最終日の審査本番でいったいどのようなパフォーマンスを披露することができるのか。そして、この中から4次審査に進むことができる候補生は……?なお、この後複数回の審査を実施し、来年初旬には新メンバーが決定する予定だ。『timelesz project -AUDITION-』episode 05 葛藤 -Part3- 予告編<配信情報>『timelesz project -AUDITION-』episode 05 葛藤 -Part3-:11月22日(金) 22:00よりNetfilxで独占配信スタート※2025年初頭まで複数回の配信を予定※海外の配信開始日は調整中『timelesz project -AUDITION-』告知画像timelesz project 公式サイト:
2024年11月21日『キャッツ❤アイ』の完全新作アニメが、2025年にディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」の「スター」で独占配信されることが発表された。『キャッツ❤アイ』は1981年から1984年まで『週刊少年ジャンプ』で連載された北条司原作の漫画。喫茶キャッツアイのオーナーである美人3姉妹の瞳、泪、愛が、ある時は怪盗キャッツアイとしてクールに夜を駆け世間を騒がし、華麗なアクションや刑事とのスリリングな恋を描くラブコメディ作品として、日本のみならずアジア、欧米でも強い人気を誇る人気作だ。原作者の北条は「今回、新たにアニメ化していただけるという話を聞いたときは驚きましたが、これも、⻑年支えてくれたファンの皆さんのおかげだと大変感謝しています」とコメント。併せて、公開されたティザービジュアルには瞳、泪、愛の3人が月夜にポーズを決めてたたずむ姿が写し出されている。さらに、本作のオリジナルテーマの歌唱をAdoが担当することも発表され、Adoが歌唱した「CATʼS EYE」(杏里)を使用したスペシャルティザームービーも公開された。『キャッツ❤アイ』の世界観にグッと引き込まれるようなスタイリッシュで、作品への期待が高まる映像となっている。今回の起用に際しAdoは「楽曲を歌唱する際、杏里さんをリスペクトさせていただきつつ、80年代の歌唱法と自分の色を混ぜてみました。みなさまいかがでしたでしょうか?愛され、伝説となった作品が輝きを増して現代に帰還し、そこに自分が歌として携われたことは非常に光栄に思います。新しくも、懐かしさを覚えるような歌に仕上がっていれば幸いです。そして、共にキャッツ♥アイの新シリーズを楽しみましょう」とコメントを寄せている。■原作:北条司 コメントなんと40年ぶりに『キャッツ♥アイ』が再シリーズアニメ化されることになりました。この作品は、連載デビュー作だったので、拙い部分も多々あったと思います。それでも、最近では海外からも作品利用のオファーをいただくことがあり、世界のどこかでこの作品をいまだに気にかけてくださる方がいることを改めて感じていました。そして今回、新たにアニメ化していただけるという話を聞いたときは驚きましたが、これも、⻑年支えてくれたファンの皆さんのおかげだと大変感謝しています。若い世代にこの作品がどのように受け止められるのか、正直不安もありますが、楽しんで観てくれたら嬉しいですね。■Ado コメント伝説的なアニメ『キャッツ♥アイ』の新たなシリーズがディズニープラスさんにて始まります。僭越ながらオリジナルのテーマ曲である「CAT’S EYE」を、林ゆうきさん編曲のもと、カバーをさせていただきました。楽曲を歌唱する際、杏里さんをリスペクトさせていただきつつ、80年代の歌唱法と自分の色を混ぜてみました。みなさまいかがでしたでしょうか?愛され、伝説となった作品が輝きを増して現代に帰還し、そこに自分が歌として携われたことは非常に光栄に思います。新しくも、懐かしさを覚えるような歌に仕上がっていれば幸いです。そして、共にキャッツ♥アイの新シリーズを楽しみましょう。『キャッツ♥アイ』Special Teaser Movie<作品情報>『キャッツ❤アイ』2025年ディズニープラス「スター」にて独占配信公式サイト:
2024年11月21日2025年2月から3月にかけて東京・シアタートラムで上演されるサイモン・スティーヴンス ダブルビル『ポルノグラフィ PORNOGRAPHY / レイジ RAGE』のメインビジュアルと出演者コメント、公演詳細が発表された。サイモン・スティーヴンスは、20年間に約30本もの戯曲執筆や、リリック・シアターのアーティスティック・アソシエイト及びロイヤル・コートのアソシエイト・プレイライトを務めるなど、イギリス演劇界を担う劇作家のひとり。小説『夜中に犬に起こった奇妙な事件』の舞台化ではローレンス・オリヴィエ賞とトニー賞を受賞するなど、その執筆力は高く評価されている。今回のダブルビルでは、1幕として、連続爆破テロ事件を背景に都市生活者の孤独をオムニバスで描く『ポルノグラフィ』を、2幕では大晦日の都市の混乱を群像劇で描く『レイジ』を上演する。演出は、ブレヒトやシェイクスピア、チェーホフなどの翻訳劇のほか、古典劇から新進作家の戯曲まで幅広く演出を手掛ける桐山知也。2021年にKAAT 神奈川芸術劇場でリーディング公演として『ポルノグラフィ』を上演して好評を博した桐山が、今回、世田谷パブリックシアターの主催公演としてこの2作品のダブルビルを新たに上演。本作で満を持してシアタートラムでの初演出を果たす。キャストは、NHK連続テレビ小説『らんまん』の野宮朔太郎役で話題となった亀田佳明、映画・舞台・TVで数多くの作品に出演し続けている竹下景子、『2012年・蒼白の少年少女たちによる「ハムレット」』で第20回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞した土井ケイト、『Come Blow Your Horn~ボクの独立宣言~』やドラマ『虎に翼』、映画『茶飲友達』では主演を務めるなど多方面で活躍する岡本玲、『ドリームガールズ』『イン・ザ・ハイツ』などのミュージカルや舞台に出演する大型新人saraらに加え、田中亨、古谷陸、加茂智里、森永友基、斉藤淳、吉見一豊ら、魅力溢れる11名が集結した。公開されたメインビジュアルでは、黒と黄色の非常に鮮明なコントラストを使い、孤立感や閉塞感を感じる危機感を表現。黄色の線は規制線を意味しており、「黄色の線の内側に下がっていなければ」というキャッチコピーは『ポルノグラフィ』の前書きとして書かれた作家の言葉となっている。<キャスト コメント>■亀田佳明2作品連続上演として執筆された脚本ではないのに、並べてみると不思議な繋がりを感じます。語られる言葉は、市井に生きる人々の日常でありながらも詩的な暗喩も入り混じり世界が広がっていくようです。演出の桐山知也さんと共演者の方々とシアタートラムにどのような劇空間を立ち上げていけるのか今から楽しみにしております。■土井ケイト世界がここまではちゃめちゃな今、この作品に出演できる幸せ、身が引き締まります。冬の澄んだ空気に包まれるような、それでいて暖かい桐山さんの作品がとても好きで、ずっと出演したかったのですが、ついに念願叶いました!どきどき。亀田さんはじめ何度かご一緒させていただいた大好きな俳優さんたち、初めてご一緒させていただく皆様も錚々たる顔ぶれで、とてつもなく楽しみです!■岡本玲初めてのサイモン・スティーヴンスの戯曲、初めましての桐山さん、ダブルビル作品、久々のシアタートラム、心強い共演者の皆さま。緊張と安心と未知のものへの興奮、そのバランスが今の自分にとても心地よく、2025年の幕開けがこの作品で幸せだなと感じています。世界に飲み込まれたり這い出たりしながら、今と地続きのそこにちゃんと存在できたらと思います。楽しみです。■saraふたつの全く異なる作品ですが、同時上演だからこそ立ち上がる何かがあると思います。素晴らしい座組の皆さまと、サイモン・スティーヴンス戯曲の魅力を余すことなく伝えられるよう、お稽古に励みます!■田中亨演出の桐山さんをはじめ、サイモン・スティーヴンスさんの戯曲に挑戦できること、ダブルビル上演であること、今から稽古が始まるのをとても楽しみにしています。これまで共演させていただいた尊敬する先輩の方々と、初めてご一緒させていただく方々も共に作品作りできる事を嬉しく思います。よろしくお願いします!■古谷陸人間誰しもが抱えていて、他人には隠しておきたい孤独感や不安感、周りの環境への不信感、そんな様々な混沌とした部分を剥き出しにして挑まなきゃいけない2作だと感じています。それをとても怖くも感じていて、同時に楽しみにも感じています。演出の桐山さんと素敵な共演者の皆さんとどんな作品を生みだすことができるのか、私自身も期待に胸が膨らむばかりです。■加茂智里出演が決まった時から本当に楽しみにしておりました。同時に『衝撃作』ということもあり、非常に綿密に役作りに挑むべきだという責任感と緊張感も強く抱きました。演出の桐山さんをはじめとするカンパニーの皆様の感性をめいっぱい吸収したいと思います。■森永友基以前、KAATにて上演された桐山さん演出の『ポルノグラフィ』リーディング公演を拝見しました。その時は、「これが実際に演劇として上演されたらどのように立体的になるのだろう?いつか見てみたい!」と思っておりましたが、今回念願叶って、その瞬間を創作段階から見届けられることになりました。桐山さんの精緻な演出によって、この戯曲たちがどのように立ち上がっていくのか、とても楽しみです!■斉藤淳素敵な共演者の皆さんに、桐山さんの演出、そして会場は大好きなシアタートラム。この作品に参加出来る事を、大変光栄に思います。稽古が始まるのが今から楽しみで仕方ありません。素敵な作品になるよう、出演者のひとりとして全力を尽くす所存でございます。どうぞご期待下さい!シアタートラムでお待ちしております!■吉見一豊なかなかやっかいな戯曲ですねぇ。そもそもひとりで戯曲読むのが苦手で、ただぼんやりとしたイメージしか持てず、ろくに語れることもない今現在であります。今後、キャスト・スタッフと集い、一緒に戯曲を読み、話を聞き、稽古を重ね、さてどんなふうになって行くのか。興味深いものとして舞台に立ち上がらせたい、それが観客の皆さまにも伝わればいいなぁと思っています。■竹下景子桐山知也 meets Simon Stephens。しかもダブルビル!これだけで身体が震えます。歪な脆い今の(もしかして、もう壊れてる?)社会を切り取った演劇。亀田佳明さんをはじめ共演の皆様とも初めての出会いです。新しい扉の向こうに何が待ち受けているのか。(大谷翔平さんじゃないけど)ヒリヒリする来春です。どうぞよろしくお願いします。<公演情報>サイモン・スティーヴンス ダブルビル『ポルノグラフィ PORNOGRAPHY / レイジ RAGE』2025年2月15日(土)~3月2日(日)会場:東京・シアタートラム【終演後ポストトーク】2025年2月20日(木) 14:00登壇者:亀田佳明、土井ケイト、竹下景子、桐山知也(演出)2025年2月24日(月・休) 13:00登壇者:桐山知也(演出)、白井晃(世田谷パブリックシアター芸術監督)2025年2月26日(水) 14:00登壇者:亀田佳明、岡本玲、sara、田中亨、桐山知也(演出)※開催回のチケットが必要。作:サイモン・スティーヴンス翻訳:小田島創志(『ポルノグラフィ』)、髙田曜子(『レイジ』)演出:桐山知也出演:亀田佳明、土井ケイト、岡本玲、sara、田中亨、古谷陸、加茂智里、森永友基、斉藤淳、吉見一豊、竹下景子スウィング:伊藤わこ、森永友基【チケット】一般:8,000円高校生以下:4,000円※未就学児は入場不可※託児サービスあり※車椅子スペースあり一般発売:2024年12月15日(日)公式HP:
2024年11月21日2PMのオク・テギョンが、2025年3月8日(土) に神奈川・横浜BUNTAIにてファンミーティングを開催する。単独での来日イベントは2年ぶり。ファンミーティングは、13時公演と18時公演の2回行われる。チケットは、ファンクラブ先行が11月21日(木) 12時よりスタート。<イベント情報>『2025 オク・テギョン イベント』2025年3月8日(土) 神奈川・横浜BUNTAI1st:12:00 開場 / 13:00 開演2nd:17:00 開場 / 18:00 開演【チケット】全席指定:13,500円(税込)※5歳以上有料 / 4歳以下入場不可■FC先行受付期間:11月21日(木) 12:00~25日(月) 23:59■FC2次先行受付期間:12月3日(火) 12:00~15日(日) 23:59■オフィシャル先行受付期間:12月20日(金) 12:00~24日(火) 23:59■日本公式ファンクラブサイト:
2024年11月21日KAAT神奈川芸術劇場とスコットランドの劇団ヴァニシング・ポイントの日英国際共同制作による舞台『品川猿の告白 Confessions of a Shinagawa Monkey』が11月29日(金)、KAAT大スタジオにて日本初演の幕を開ける(プレビュー公演は11月28日)。村上春樹の短編小説『品川猿』『品川猿の告白』を原作に、ヴァニシング・ポイントの創設者兼芸術監督であるマシュー・レントンが原案・構成・演出を手掛け、那須凜ら日本人俳優4名と、人形遣いを含めた英国人俳優5名が出演。日英二カ国語の飛び交う、村上文学の新たな世界が立ち上がる。心惹かれる人間の女性の名前を盗む“品川猿”、その奇妙な恋物語に潜むのは、アイデンティティや傷の記憶、罪と救済といったさまざまなテーマだ。近年舞台で目覚ましい活躍を見せる那須凜が、長い時間をかけて積み上げ、いよいよお披露目となる本作への思いを語った。2年間、関わってきた方たちの思いも引き継いで――今回のKAATと劇団ヴァニシング・ポイントによる共同制作企画は、2年前からスタートしているそうですね。那須さんが参加することになった経緯をお話しいただけますか。もともとはKAATの芸術監督である長塚圭史さんに、「ヴァニシング・ポイントの演出家が東京でワークショップをやるので参加しませんか」と声をかけていただいたんです。その時は、今回のキャストではないメンバーも何人かいました。そこで参加させていただいてからワークショップを3、4回くらい重ねていく中で、今回の公演にキャスティングされたという感じですね。――そのワークショップの中には、ヴァニシング・ポイントの拠点であるスコットランドのグラスゴーで行われたものもあったと。そうです。昨年の6月に2週間ほど、私もグラスゴーに行かせていただきまして、トラムウェイという劇場で稽古しました。その時も、今回出演しているキャストとは違う日本とスコットランドの俳優さんも参加されていました。私もその時点でもまだ、自分がこの『品川猿の告白』に参加するのかどうか、わからない状態でしたね。最初はKAATとヴァニシング・ポイントで何かを作ろうという話から始まったんですが、一番最初のワークショップの時点では、この『品川猿の告白』ともうひとつの日本の作品、そのふたつをヴァニシング・ポイント側が提案していて。まずどちらに公演の可能性があるか、それを話し合ったのが1回目のワークショップで、2回目からは『品川猿の告白』を上演する方向で動き出しました。作品を使って何か可能性を探っていくワークを2年もかけてやるなんて、日本ではなかなか経験出来ないことで、贅沢でしたね。ヴァニシング・ポイントの皆さんがやっているワークはとても革新的で、毎回毎回が刺激的でした。――この2年のあいだに那須さんご自身も、いくつもの話題の舞台を踏んで来られましたよね。同時進行していたこの企画が、いよいよこの11月末に形になるということですね。はい、とても感慨深いです。これまで何人もの方が関わって来て、皆何とかこれを上演したいという思いで進めて来たので。結果的にいろいろな都合でキャスティングされなかった俳優さんが日本でもスコットランドでもいらっしゃいますし、そういう方たちの思いも引き継いで、ようやくまずは日本初演を迎えられることが本当に嬉しいです。今回の稽古は2年間の積み重ねがあるので、最初から友達みたいな感じで始められました。「村上春樹の世界ではすべての言語が平等に通じ合う」――少し見学させていただきましたが、皆さんが言葉の壁を感じることなく相手の思いをスムーズにキャッチして、動いているのが印象的でした。見ていただいておわかりかと思いますが、進め方もすごく実験的なんですよね。「こうやってみて」「何か違うな、じゃあこれを持ってきて」……とか、何度もトライ&エラーを繰り返してやっているんです。ワークショップの段階では演出のマシュー・レントンさんのそうしたやり方に戸惑いましたけど、今は“マシューはきっとこういうものを見たいのだろうな”ということがこの2年間で分かってきました。もちろん通訳の方がいないと通じないことはいっぱいありますが、なんとなく相手の動きを見ていると、こちらも理解して動けると言いますか。それはやっぱり“俳優にとっての共通言語は舞台上にある”という感覚が大きいからだと思います。不思議な感覚ですね。――日本語の台詞と英語の台詞が混ざり合って物語が展開していて、表現する俳優さんも大変だと思いますが、観客のほうも適応して観ていかなければいけませんね。はい、そこは大きな課題で、スコットランドの俳優さんたちは日本語を理解していないし、私たちも英語を聞いていてわかる部分とわからない部分があるので、稽古を重ねていくしかないなと思っています。もちろん字幕は出ますけれど、お客さんがどのように字幕とともに舞台を観ていくのかも気になります。日本語と英語が“通じ合っている”として進んでいくことに、お客さんも最初は「あれ?」と感じると思いますけど、観ていくうちに違和感がなくなってくるのではないかなと。マシューさんは“ヒューマンランゲージ”と呼んでいるんですけど、村上春樹の世界ではすべての言語が平等に通じ合う、そういった感覚にお客さんがなってくれたらいいなと思うんですよね。――国内でも海外でも熱く支持されている村上春樹さんの作品世界については、どのような印象をお持ちでしたか?私もこれまでに何作品も読んでいて、とても面白い世界だなと感じています。ただ、村上文学を舞台化したものをいくつか拝見してきて思うのは、村上さんの描く世界を舞台で伝えるのは、やっぱりものすごくハードルが高いんだなと。なので私は最初、村上作品の舞台化に対して、あまり前向きな気持ちではなかったんですね。でもマシューさんはとても村上春樹の世界を愛していて、ほとんどの本を読んでいらっしゃるそうなんです。そしてこの『品川猿の告白』を、単に小説を舞台にしたいだけではなく、村上春樹さん独特の抽象的でありファンタジックな世界観、でもそれは潜在意識に根差したものであるということを絶対にこぼすことのないように、ヴァニシング・ポイントの解釈で作り上げたいと。マシューさんの村上作品に対する理解が深いので、稽古をしながら、これまでにない、新しい村上作品の舞台化が見られるのではないかなという気がしています。なので今は、舞台化に対する不安はまったくなくなりました。――人間の女性に恋し、その名前を盗む“品川猿”が登場するふたつの短編小説、『品川猿』と『品川猿の告白』を巧妙に掛け合わせた台本になっていますね。台本の構成についてはグラスゴーでのワークショップで、マシューさんがホワイトボードにそれぞれの物語の出来事を時系列で書き出して、一週間くらいかけて練っていましたね。私が演じる“みずき”という役の、小説には書かれていない彼女の日常生活の部分を、マシューさんが上手く抽出して構成しています。そうして人物の内面にフォーカスを当てることで、なぜアイデンティティの喪失といったテーマにつながるのかが感じ取れるし、ちゃんと村上さんの作品とリンクしていると思います。みずきは品川猿に名前を取られたから自分の名前を忘れてしまい、それでアイデンティティを喪失した……といった簡単なことではなく、現代に生きる人々の孤独感、生活の中で自分を見失ってしまう瞬間というものにマシューさんは着目しているんですね。日本初演の後はグラスゴーへ――村上文学のファンの方々も、期待を込めてこの舞台を注視しているのではないでしょうか。きっとそうですよね。「村上春樹作品の大ファンの人たちのことを“ハルキスト”と呼ぶんですよ」とマシューさんたちに教えたら、それは知らなかったと言っていました(笑)。実はグラスゴーでのワークショップで、マシューさんが「上演出来ないかもしれない」と言うくらい、行き詰まった時があったんですよ。原作をリスペクトしながらも、舞台を面白くするためにこんなふうに改訂していいのだろうかと、すごく葛藤していたんですね。でも最後にはマシュー自身が「原作に最大限のリスペクトを持つ、それは当然のこととして、ここから原作に立ち戻ることはやめよう。僕たちの『品川猿の告白』を作ることにシフトしましょう」と心を決めたので、私たちも覚悟を決めて動き出しました。批判や不満は出て来るだろうと思いますけど、それよりも「村上春樹の世界を表す、こんな新しい演劇表現があるんだ!」と感じていただける割合の方が絶対に多いと思うので、それを信じて突き進みたいと思います。――日本初演の後は、グラスゴーでも上演が予定されていますね。はい。そのトラムウェイという劇場は名前の通り、かつて電車の修理などをする倉庫だったらしく、とても素敵な劇場です。皆が羨ましがるだろうなと思いますね(笑)。――俳優の先輩でもあるお母様(那須佐代子)も、羨ましく思っていらっしゃるのでは?メチャメチャ羨ましがっていて、「ちょっと待って!来年の2月末から3月でしょ。行けるかな〜、行ったらアパートメントに泊めてくれる?」って言うので「もちろん!」と(笑)。この日本初演からスタートして、評判が広まっていって、いろんな国に持っていけたら最高だなと思っていますね。頑張ります!取材・文:上野紀子撮影:興梠真帆<公演内容>日英国際共同制作 KAAT × Vanishing Point『品川猿の告白 Confessions of a Shinagawa Monkey』原作:村上春樹(短編「品川猿」「品川猿の告白」より)原案・構成・演出:マシュー・レントン演出協力:サンディ・グライアソン脚色:サンディ・グライアソン、マシュー・レントン翻訳・ドラマトゥルク:阿部のぞみ出演:那須凜サンディ・グライアソン伊達暁エリシア・ダリ田中佑弥サム・ストップフォード家納ジュンコアイシャ・グッドマンエイリー・コーエン(人形遣い)【アンダースタディー】北川雅2024年11月29日(金)~2024年12月8日(日)※11月28日(木) プレビュー公演会場:神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオチケット情報()<ツアー情報>【スコットランドグラスゴー公演】2025年2月22日(土)~3月1日(土) Tramway【スコットランドダンディー公演】2025年3月6日(木)~3月8日(土) Dundee Rep公式サイト
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