K-POPカルチャー創生の立役者であり、今なおメインストリームにいるSM ENTERTAINMENTが、テミン(SHINee)、ベクヒョンとカイ(EXO)、テヨンとマーク(NCT 127)ルーカスとテン(WayV)という7人の精鋭メンバーを選出。「東洋と西洋のシナジーを引き上げることのできる新しいグループ」として、最強グループSuperM(ヨミ:スーパーエム)をアメリカでデビューさせ、世界中の音楽ファンの注目を集めている。10月4日(日本時間)にYouTubeにて公開されたMVは、翌日には1,000万回再生を軽々と突破、10月7日19時の時点で約1800万回再生、という恐ろしいスピードで視聴されている。さらには、10月5日(現地時間)にLA・キャピトルミュージックにてデビューステージを開催し、関連ワードがTwitterのワールドトレンド1位を獲得した。全世界への生配信で映し出される会場の光景で印象的だったのが、SuperMの公演にも関わらず、客席にNCT 127(ヨミ:エヌシーティー イチニナナ)のグループカラーのペンライトが非常に多く見られたことだ。【日本オフィシャルファンクラブ『NCTzen 127 - JAPAN』】ご入会はこちら(PC・スマホ共通) 【オンエア情報】■Abema TV「MTV HITSARTIST SPECIAL:NCT 127」NCT127日本初ツアー『NCT 127 1st Tour ‘NEO CITY : JAPAN - The Origin’』より今年3月のさいたまスーパーアリーナ公演の厳選ライブ映像とMVをオンエア!●配信時間10/12(土)21:05-22:05他視聴はこちらから <
2019年10月10日ドラマ、映画、ゲームと様々なメディア展開をみせる『HiGH&LOW』シリーズと、7500万部を突破した不良漫画の金字塔『クローズ』『WORST』の奇跡のコラボレーション、それが『HiGH&LOW THE WORST』だ。『HiGH&LOW』からは、“漆黒の凶悪高校”「鬼邪高校」、『クローズ』『WORST』からは、“殺し屋軍団”「鳳仙学園」が衝突する。不良たちの“てっぺん”はふたつもいらない、この戦いの結末に注目が集まっている。しかし、本作は希望ヶ丘団地というマンモス団地の中でも通称「絶望団地」と呼ばれる、廃墟の地で育った幼馴染たち6人の友情の物語も重要な位置を締めている。その中で、「オロチ兄弟」と呼ばれる無敵のケンカ兄弟ふたりを、GENERATIONSの中務裕太と小森隼が演じる。なお、彼らは演技初挑戦。当初の反応は対照的であったという。「最初はどちらかといえば不安の方が大きかったです。『HiGH&LOW THE WORST』が自分の俳優デビュー作になるということに対して、“今の自分は、どのくらい(俳優として)表現できるのか”と、プレッシャーがありました」(小森)「僕は逆に、すごくワクワクしたのを覚えています。そうそう、クランクインの前日も隼と一緒だったんですけど、「また明日」って言ったら、隼はすご?く憂鬱そうな顔をしていましたね(笑)」(中務)また、『クローズ』、『WORST』の作者である、漫画家の高橋ヒロシ氏は、かねてからGENERATIONSのライブへ行ったことをSNSに投稿するなど、親交が深いことでも知られている。当然漫画についても「全巻読んでます!」と熱く語るふたり。「やっぱり『クローズ』の主人公、坊屋春道はかっこいいですよね。憧れます」(中務)「髙橋先生の漫画は、男の憧れる男が描かれているじゃないですか。主人公だけじゃなくて、“脇役”にも光があたっている。すべてのキャラクターに愛を持っているんだと思います」(小森)『HiGH&LOW THE WORST』には、『クローズ』から、人気キャラクターのパルコが登場する。パルコもまた、小森の語る、光のあたった“脇役”のひとりである。「これはヤバイですよ!このシーンに僕たちも関わることができたのは、誇らしいです」(小森)「塚本高史さんがパルコを演じていらっしゃるんですが、完全にパルコそのものでしたね」(中務)演技初挑戦のふたりだが、“今後やってみたい役”への回答もまた正反対であった。「高校生や、お父さんの役がやりたいですね。“ありふれた人”だけど、お父さんの経験はないし、高校時代は過ぎ去ってしまって二度と体験できないので。たとえば、(佐野)玲於のやっていた『虹色デイズ』みたいな、恋と友情のある青春モノがいいですね」(小森)「僕は犯罪者、たとえばストーカーとか、変な役がやってみたいです。それか、ジャッキー・チェンみたいな武術系がいいですね」(中務)正反対のふたりだが、映画に対しては同じ想いをもっているようだ。「この作品は“青春”の物語なんです。それは男だけのものではないし、ケンカだけの話でもない。それぞれのキャラクターが全員“映え”ているので、初登場のキャラクターもたくさんいますが、きっとこの映画を見終わる頃には、誰かのことを好きになっているはず」(小森)「隼の言う通り、拳で語り合うだけじゃない、皆が“守りたいもの”を持っているので、それぞれに感情移入して、一人ひとりのことを観ていただけると、より楽しめると思うので、一度だけじゃなく、キャラクターの数を超えるくらい観てほしいです(笑)」(中務)「『クローズ』、『WORST』のファン、『HiGH&LOW』シリーズのファン、僕らGENERATIONSのファン、どの入口でもいいので、何も先入観を持たずに、ぜひ映画館に来て欲しいですね」(小森)『HiGH&LOW THE WORST』全国公開中撮影/高橋那月、取材・文/藤谷千明※高橋ヒロシの「高」は「はしごだか」が正式表記
2019年10月09日10月4日より全国公開された映画『蜜蜂と遠雷』は、まったく異なる境遇にある4人の天才ピアニストたちが、国際ピアノコンクールでの熾烈な戦いを通して、お互いに刺激し合い葛藤し、そして成長を遂げ‘覚醒‘する物語。今は亡き世界最高のピアニストが遺した謎の少年・風間塵役を新人の鈴鹿央士が演じる。「風間塵、そのものだ」と評価の高い鈴鹿は、オーディションを受けて塵の役を獲得したという。「僕自身まだ何も経験がなくて、わからないままに全部で5回くらいオーディションを受けました。実はどう受けたらいいかとか、会場への入り方すらも知らなかったりしたので、最初のオーディションの時は挨拶もせずに入っちゃって(笑)。3回くらい受けたらオーディションってこういう感じかなっていうのが分かってきて。受かった時はすごく嬉しかったし、ビックリしました」鈴鹿は主役級の4人のひとりを演じるが、初めての映画出演だったので、実は役作りが出来なかったと言う。「撮影が始まる前に石川監督と話す機会があったんですけど、話している中で、今のその表情が風間塵なんだよって言われたので、頭で考え過ぎず、作り込み過ぎないようにしようと思ったら、そのままの自分で演じることが出来ました。でも正直に言うと、僕は演技自体が初めてだったので、役作りというものをしなかったというよりは出来なかったんです。石川監督から「それでいいんだよ」と言ってもらえたので、安心して演じられました」しかし、映画を観た人からは、「塵のイメージそのままだ」と評価が高い。その理由を鈴鹿はこう語った。「初めての映画出演だったので、自分では客観的に観られないし、完成した映画を観た時にこんな感じなんだって思ったんです。たくさんの人から『これが風間塵だって思った』と言われて、初めて、『僕は風間塵だったんだ』って思いました。天真爛漫なところや、ちょっと不思議なところとか、そういう雰囲気が一緒だって言われたりして。自分ではそんなに思わないんですけど(笑)」風間塵という天才を演じて、鈴鹿自身学ぶことが多かった。鈴鹿は塵を愛されている人と表現する。「塵は、嫌味なく僕の音楽ってこういうものなんだよというのを、音楽を通して素直に伝えるのがすごく素敵だなって。僕も演じる役の言葉を伝えていくのが俳優だと思っていて、塵を通して自分の想いを役に乗せて伝えることが出来たらなって思いました」鈴鹿のこの映画でお気に入りは、松岡演じる亜夜と月明かりの下で連弾するシーンだ。光も映像も音楽も、そしてセリフも美しく、見ている人の心を打つ。そんなシーンが多くある今作は、観終わった後の余韻をも楽しめるのが魅力だ。「クラシックというとちょっと敷居が高いというか、難しいイメージがあると思うんですけど、気楽に観に来て欲しいです。クラシックが分からない方でも本当に綺麗な音が流れるから、耳も癒されるし、この4人の戦いのストーリーもしっかりしているから、映画を観た後の余韻がすごいと思うんです。体感して欲しいですね、この映画を。本当に気楽に劇場にお越しください」『蜜蜂と遠雷』全国公開中撮影/杉映貴子、取材・文/若村幸江
2019年10月09日本日10月9日、中央公論新社より『12人の花形伝統芸能 覚悟と情熱』が発売された。これは、2018年4月に読売新聞で開始した月1回の連載『中井美穂の見染めました』をまとめた本で、歌舞伎、文楽、能・狂言、落語・講談・浪曲から、講談師の神田松之丞、歌舞伎俳優の市川染五郎ら今最も注目される旬の若手12人が取り上げられている。演劇通としても知られるアナウンサーの中井美穂が、若い世代の溢れる情熱や、伝統を背負うからこその悩み、そしてプライベートまで引き出す一方、各ジャンルの見どころが語られるなど、単なる芸談にとどまらず、初心者にも読みやすい内容になっている。中井は本書の中で、「伝統芸能は、見続けることで、わからないことが少しずつわかってきて、だんだんと魅力が味わえるようになるのです。だから、初めて劇場に足を運んだ日が、スタートの日。その船に乗るのに、遅すぎるということはないのです。これから知らない世界に入れることは、喜びだと思います」と語っている。『12人の花形伝統芸能 覚悟と情熱』の内容は以下のとおり。はじめに中井美穂第一章尾上松也(歌舞伎俳優)第二章中村壱太郎(歌舞伎俳優)第三章市川染五郎(歌舞伎俳優)第四章竹本織太夫(文楽太夫)第五章鶴澤清志郎(文楽三味線)第六章吉田玉助(文楽人形遣い)第七章宝生和英(能楽シテ方)第八章亀井広忠(能楽囃子大鼓方)第九章茂山逸平(狂言師)第十章春風亭一之輔(落語家)第十一章神田松之丞(講談師)第十二章春野恵子(浪曲師)
2019年10月09日『ジョン・ウィック』シリーズから、女性が主役のスピンオフが生まれることになった。タイトルは『Ballerina』。主人公は、家族を殺した人に復讐を誓う若い女性。主演女優は決まっていない。キアヌ・リーヴスはエグゼクティブ・プロデューサーを務めるが、出演するかどうかは不明だ。監督は『アンダーワールド』のレン・ワイズマン。『ジョン・ウィック/パラベラム』は、全世界で3億ドル以上を売り上げ、シリーズ最高のヒット作となった。4作目の製作準備も始まっているが、『Ballerina』は最大優先で進められるとのことだ。文=猿渡由紀『ジョン・ウィック/パラベラム』全国公開中
2019年10月09日「現在最高のピアニスト」と言い切ってしまっても、ほとんど異論が出ないのではないかと思える程の高みに存在するクリスチャン・ツィメルマン。今まさに、「知・情・意」の3つが極めて高いレベルで結びついた稀有な存在だ。何を弾いても話題になるその彼が、今回の来日公演で披露するのが室内楽。しかもブラームスの「ピアノ四重奏曲」となればこれは気になる。「ピアノ四重奏」は、ピアノにヴァイオリン、ヴィオラ&チェロという極めてシンプルかつ無駄のない編成で音楽が楽しめるのが特徴だ。今回ツィメルマンと共演するメンバーは、マリジャ・ノヴァク(ヴァイオリン)、カタジナ・ブゥドニク(ヴィオラ)&岡本侑也(チェロ)の3人。我々日本人としては、2017年のエリザベート王妃国際音楽コンクールで第2位に輝いた若手のホープ岡本侑也の参加が嬉しい限りだが、完全主義者のツィメルマンのことなので、しっかり吟味した結果の人選であることは間違いない。この4人が奏でるブラームスのロマンティックな調べとなれば、想像しただけでも心が躍る時間になりそうだ。●公演概要10月12日(土)兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール10月17日(木)サントリーホール 大ホールマリシャ・ノヴァクカタジナ・ブゥドニク岡本侑也●クリスチャン・ツィメルマン Krystian Zimerman (ピアノ, Piano)ポーランドのサブジェに生まれる。1975年にはショパン国際ピアノコンクールに史上最年少の18歳で優勝して、一躍世界の音楽界に知られる存在となった。バーンスタイン、カラヤン、ブーレーズ、ジュリーニ、マゼール、小澤征爾、ムーティ、ラトルら多くの卓越した指揮者とも共演し、室内楽では、ギドン・クレーメル、チョン・キョンファ、ユーディ・メニューインらと共演。またCDはドイツ・グラモフォンの専属契約の下に数多くの権威ある賞を受賞している。2017年9月には、日本国内(柏崎市文化会館アルフォーレ)にて収録したシューベトの最晩年のピアノ・ソナタ2曲によるソロ・アルバムを25年ぶりに発表し、高い評価を得ている。国内では、ハーゲン・クァルテット(10年)、マリス・ヤンソンス指揮/バイエルン放送交響楽団(14年)などと共演しているほか、昨年はバーンスタイン生誕100周年に因み、交響曲第2番「不安の時代」をラトル指揮ロンドン・フィル、ベルリン・フィルなどで、ヨーロッパ各地および日本を含むアジアで演奏。本年はショパン・スケルツォ全曲、ブラームスを中心としたリサイタル・ツアーをアジア、ヨーロッパで展開している。
2019年10月09日世代を超えて愛され続ける名作『アラジン』を、ディズニーが圧巻の映像と音楽で実写映画化し、大ヒットを記録したエンタテイメント大作『アラジン』が、10月9日(水)にMovieNEXと4K UHD MovieNEXで発売される。この度、本日発売のMovieNEXに収録されるボーナス・コンテンツの中から、『フレンド・ライク・ミー』や『アリ王子のお通り』の軽快な音楽とともにキャストたちの素顔が見られるNGシーン公開された。公開された映像では、アラジン役のメナ・マスードやジャスミン役のナオミ・スコットの笑顔や、ランプの魔人ジーニー役のウィル・スミスがセリフの間違いを連発して思わず叫んでしまう姿など、本編とは違ったキャストたちの一面を見ることができる。本編で、ダンスやアクロバットなど運動神経抜群な姿を披露したマスードは、段差から飛び降りる際、不意に滑って転んでしまうというギャップを見せる。そんなマスードの横で灰色のボディースーツを着たふたりはCG加工前のアブーだ。また、ジャスミンの父で国王サルタン役のナヴィド・ネガーバンは、声を出して笑う姿から一瞬でシリアスな顔に一転する、役者らしい一面を覗かせる。さらに、こちらも加工前のラジャー相手にお芝居をするスコットは、寄り目で変顔を披露。凛としたジャスミンを演じるスコットとはまた違った、ユーモアたっぷりの表情だ。このように、キャストたちの笑顔溢れる舞台裏が見られるのも、監督のガイ・リッチーが率先して撮影現場の雰囲気をリラックスさせたからだという。思わず笑顔になってしまうNGシーン集の続きは、MovieNEXで楽しんでほしい。『アラジン』MovieNEX(4,200円+税)と4K UHD MovieNEX(6,000円+税)発売中先行デジタル配信中実写版とアニメーション版の両方を豪華デジパック仕様に収めたセット商品『アラジン MovieNEXコレクション(期間限定)』(8,000円+税)、アニメーション版をより高画質・高音質で楽しめる『アラジン 4K UHD』(5,800円+税)が同時発売。
2019年10月09日人気コンピレーションシリーズの第4弾となる『確かにあの瞬間は恋だった。』が本日10月9日に発売された。このシリーズは現在の20代から30代の青春時代を彩った、名曲を収録する恋愛コンピレーションアルバム。これまで『確かにあの日々は恋だった』『確かにあの涙は恋だった。』『確かにあの日々は恋だった。』が発表され、累計20万枚以上の売り上げを記録している。今作はGReeeeN『キセキ』、ORANGERANGE『花』、サスケ『青いベンチ』、Aqua Timez『等身大のラブソング』、平井堅『瞳をとじて』、浜崎あゆみ『SEASONS』など、同シリーズ最多の40曲が収録された。ジャケットを飾るのは「全女子理想の彼氏」として注目の俳優・杉野遥亮。自身も「自分の過去にリンクしたり、すごく気持ちが乗るアルバムだなと思います。ドライブしている最中に聴くのも良し、ふと1人で思いにふける時に聴くのも良し、収録されている楽曲も豪華なアーティストの方々ばかりなので贅沢な1枚だと思います」とコメントしている。これを聴いて、ぜひ00年代の空気感を思い出してほしい。■リリース情報『確かにあの瞬間は恋だった。』10月9日発売<収録曲>1:キセキ/GReeeeN2:花/ORANGE RANGE3:春夏秋冬 2019/Hilcrhyme4:tonight/平井 大5:My Boo/清水翔太6:この夜を止めてよ/JUJU7:恋におちたら/Crystal Kay8:青いベンチ/サスケ9:等身大のラブソング/Aqua Timez10:LIFE/キマグレン11:3090~愛のうた~/山猿12:ひまわり/遊助13:君に恋をしています/ベリーグッドマン14:この恋にさよなら/Safarii15:真夏のオリオン/INFINITY16 welcomez MINMI,10-FEET16:ナツラブ/Juliet17:Re:100万回の「I love you」/Jewel18:好きだよ。~100回の後悔~/Sonar Pocket19:もう一度...feat.BENI/童子-T20:sad to say/JASMINE21:I WILL/AZU22:君のとなり/當山みれい23:Aitai/加藤ミリヤ24:CHE.R.RY/YUI25:GLAMOROUS SKY/NANA starring MIKA NAKASHIMA26:CLOSE TO YOU/Little Glee Monster27:未来の地図/Mi28:ミラクル/miwa29:明日への扉/I WiSH30:貴方の恋人になりたいのです/阿部真央31:Butterfly/木村カエラ32:猫/DISH//33:secret base~君がくれたもの~/ZONE34:ありがとう/いきものがかり35:メリクリ/BoA36:ENDLESS STORY/REIRA starring YUNA ITO37:愛のうた/倖田來未38:瞳をとじて/平井 堅39:366日/HY40:SEASONS/浜崎あゆみ
2019年10月09日スティングが本日10月9日、幕張メッセ7・8ホールにて、来日公演を開催する。スティングは、ロックバンドのポリスのメンバーとして、ソロアーティストとして数々の名演と名曲を残してきた伝説的な存在。現在も国際的に活動する彼は、7月に自作曲を今の視点でセルフカバーしたアルバム『My Songs』をリリースしたばかり。現在はそれにともなうワールドツアーの真っ最中だ。本日の公演は欧州、アメリカを経由したツアーの日本版。キャリア集大成のベスト・ヒッツ・ツアーとなるため、古参のファンから、はじめて彼の音楽に触れるビギナーまで楽しめる内容となるはずだ。幕張メッセでの公演に続き、12日にはゼビオアリーナ仙台、15日には丸善インテックアリーナ大阪での公演を予定している。スティング自身も「日本に行くのが待ち遠しいよ。熱心なオーディエンスの前でパフォーマンスをしたり、日本の文化を体験したことなど、素晴らしい思い出が日本にはあるんだ」と日本公演への期待を語っている。味わいを増したスティングの音楽に触れる、またと無いチャンスだろう。■公演情報スティング「MY SONGS TOUR」会場:幕張メッセ 7・8ホール日時:10月9日(水)、10日(木)開場18:00 open/開演19:30会場:ゼビオアリーナ仙台日時:10月12日(土)開場17:00 open/開演18:30会場:丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)日時:10月15日(火)開場18:00 open/開演19:30
2019年10月09日10月4日から公開中の映画『HiGH&LOW THE WORST』は、累計観客動員450万人・興行収入65億円を突破し、様々なメディア展開をみせる『HiGH&LOW』シリーズと、7500万部を突破した不良漫画の金字塔・高橋ヒロシ『クローズ』『WORST』の奇跡のクロスオーバー作品だ。『HiGH&LOW』から登場するのは、札付きの不良が集う“漆黒の凶悪高校”鬼邪高校。そこで番長を張っているのが、山田裕貴演じる村山良樹だ。ドラマシリーズ1から登場していたキャラクターが、シーズン2、劇場版と、時を重ねるにつれて、大きな変化を遂げてきた。それはまるで、山田本人ともシンクロするように。そんな彼に、『HiGH&LOW』シリーズに参加した4年間についてこう語る。「鬼邪高というチームで、SWORD(『HiGH&LOW』シリーズの舞台である地区)の“てっぺん”を目指したいというか、“鬼邪高校が1番いいよね”って言われなきゃいけないと思っていました。だって、ドラマが始まった時、山王連合会には岩ちゃん(岩田剛典)、White Rascalsには黒木啓司さん、RUDE BOYSの窪田(正孝)くん、達磨一家には林(遣都)くん、そこで鬼邪高には山田裕貴ってなると、“誰?”って思われると感じていたし、当初から“絶対に爪痕を残さなければならない”という想いがありました。そこからスタートして、当然僕らだけの力ではないですけど、『クローズ』『WORST』の世界とコラボも実現しました」かねてから『クローズ』『WORST』の愛読者だったという山田。そして、漫画の前日譚を描き、大ヒットした映画『クローズZERO』への憧れは強かったそうだ。「その時僕は俳優ですらなかった。でも「出たい」と思っていたんです、相当ですよね(笑)。『クローズZERO』は今を代表する諸先輩方が一堂に会するような作品で。この映画を観て育った自分が、また同じ世界で戦えるというのは……、びっくらこいた!ですよ(笑)」そして、本作の観客も、かつての自分のように、この映画を観て熱くなってほしいという。「僕はあの時の芹沢多摩雄のような存在、圧倒的なカリスマ性を持ったキングでいなければならない。そういう僕らを観て、あの頃の僕らのように熱くなってくれたら本望ですね」撮影/高橋那月、取材・文/藤谷千明『HiGH&LOW THE WORST』全国公開中※高橋ヒロシの「高」はハシゴダカが正式表記。
2019年10月08日史上初の快挙となる直木賞(第156回)、本屋大賞(2017年)のW受賞を果たし、映像化不可能と言われた『蜜蜂と遠雷』が豪華キャスト、スタッフ陣により実写映画化。10月4日に全国公開された。国際ピアノコンクールでの熾烈な戦いを通して、お互いに刺激し合い葛藤し、そして成長を遂げ‘覚醒‘していく物語だ。音楽エリートとして超名門音楽院に在籍し、優勝候補最有力の重圧に挑むマサル役を森崎ウィンが熱演。ジャンルは違うが、同じアーティストとして活躍する森崎の目にマサルはどう映ったのだろうか?「マサルはすごく繊細だけど、責任感もあって、サービス精神がある。でもそれは人から見えているマサルで、内面は芯がとても強くて、自分で世界を切り開くんだ、自分で新しいものを作るんだ、というビジョンがとてもはっきりしている人。だから本番でも先生から言われた通りじゃなくて、自分流にやってしまうところがある。そこにはよし、いける!っていう絶対の自信があって迷わず突き進める強さがある。そういう感覚的なところは、僕と似ているなって思いましたね」森崎もマサル同様、端正な顔立ちと精悍なたたずまいで「王子」と呼ばれるのに相応しい。しかし本人は「王子」と言われるとプレッシャーに感じると言う。「僕とマサルは全然似てないというか(笑)。マサルが刻むリズムってすごくゆっくりなんですが、僕はすぐ反射的に返してしまうことが多くて。ゆっくりしゃべるとか、動作も静かに流れるようにするとか。マサルに寄り添うために、リズムを落とさないといけないのが、すごく難しかったです」森崎はアーティストとしても活躍しているが、クラシックはこれまで演奏したことがなかった。マサルを演じる上で、「ピアニストとしてのマサル」を知るために、音楽教室に通い、半年以上かけて弾けるようになったという。同時に、クラシックの難しさを痛感した。「クラシックって弾く指の番号まで決まっていて、決められたルールを守らないといけないんです。それはなかなか慣れなかったですね。どうしても自分が弾きやすいように手を動かしてしまって。あと指を広く開くこと。運よく僕は手が大きかったので届きましたが、それでも痛い!って思いながら、でもどんどん弾かないといけないし。レッスンが終わると本当に手が痛かったですね」『蜜蜂と遠雷』は「音楽の神様に愛された天才」の戦いの物語でもある。どんな世界でも、「天才」という人がいて、その中で神様に愛されるのは、「努力をする人」だと森崎は考える。「諦めずに前向きに、しっかりと自分の将来を見据えて、努力をする人が最終的には勝つと思います。人ってやっぱり見ているんですよ。そこは信じて、しっかり努力を続けていくことじゃないかなって思います。僕も他の仕事の合間でピアノの練習をしていたので、本当に大変でしたが、絶対に弾いてやるっていう気持ちで練習しましたし、本番では弾けるようになっていました。撮影後に石川監督から、感動したって言ってもらえて、本当に嬉しかったです。一つひとつを怠らず、積み重ねることだと思います」4人のライバルには、同世代で活躍している松岡茉優、松坂桃李、大型新人として鈴鹿央士との共演があった。現場ではライバル同士だったこともあり、和気あいあいとした雰囲気はなく、程よい緊張感があったという。「茉優ちゃんも、桃李君もキャリアは僕なんかより長いですし、場数も全然違うんで。もう一回違う作品で出会えるように頑張りたいなって思いました。鈴鹿君は初めてとは思えないくらい堂々としていて、人としても魅力的でした。現場で今日のお弁当は何を食べましたか?とか、昨日は何をしていたんですか?とか聞いてくれて、可愛かったです(笑)」『蜜蜂と遠雷』は4人の天才ピアニストの葛藤や人生の壁を乗り越えるヒントが見つかる作品でもあり、まるでアスリートの戦いを見ているような感覚になれる映画でもある。「クラッシックコンクールの話だから敷居が高くて、近寄りがたいイメージがあると思うんですけど、そんなことはないです!僕の言葉を信じて、一度劇場に足を運んでくださると、本当に画面の中でアスリートたちが、癒しの音楽と共に戦っているんで、ぜひその臨場感を劇場で味わっていただけたらと思います」『蜜蜂と遠雷』全国ロードショー中撮影/高橋那月、取材・文/若村幸江
2019年10月08日CBSがミニシリーズとして製作放映する『A Higher Loyalty』で、ブレンダン・グリーソンがドナルド・トランプを演じることになった。原作は前FBI長官ジェームズ・コミーが昨年出版したメモワール。2017年、トランプによって解雇されたコミーがその内情を書いたこの本は、発売最初の週に60万部を売り上げる大ベストセラーとなった。コミー役にはジェフ・ダニエルズが決まっている。監督、脚色は『ニュースの天才』のビリー・レイ。CBSは、プレミアムケーブルチャンネルのショータイム、ストリーミングのCBSオール・アクセスも傘下に持つが、このドラマをどこで放映するのかは、まだ決めていないとのことだ。文=猿渡由紀
2019年10月08日チェンバロ奏者、指揮者、音楽学者、教育者として名高い古楽界の巨匠ウィリアム・クリスティが、自ら創設したフランス最高の古楽団体「レザール・フロリサン」を率いて来日公演を行う。この団体名は、シャルパンティエ作曲の音楽劇『レザール・フロリサン(花避ける芸術)』からとられたもので、なんと今年創立40周年を迎える名門中の名門だ。そのレパートリーは、フランス音楽に留まらず、モンテヴェルディ、スカルラッティ、パーセル、バッハ、ヘンデルから、ハイドン、モーツァルトにまで及ぶ幅広さで、世界中のファンを魅了している。その彼らの今年のプログラムはヘンデルの大作オラトリオ『メサイア』だ。共演するソリストも、クリスティが2002年設立したアカデミー「声の庭」の出身者を多数揃えるなど、巨匠の理想を実現するための陣容で固めた来日公演となりそうだ。クリスティ自身1944年生まれということは、御年75歳。まさに油の乗り切ったこの時期のクリスティを体験できること、しかもプログラムが『メサイア』であることを心から喜びたい。●公演概要10月12日(土)いずみホール10月13日(日)愛知県芸術劇場 コンサートホール10月14日(月、祝)東京オペラシティ コンサートホール●ウィリアム・クリスティ (レザール・フロリサン音楽監督、創設者)William Christie (musical director, founder of Les Arts Florissants)(www.arts-florissants.com)
2019年10月08日ロビン・フッド伝説を現代の作品へと生まれ変わらせる『フッド:ザ・ビギニング』が、10月18日(金)に公開される。この度、中世が舞台の物語でありながら、現代的でスタイリッシュな衣装を身にまとったキャスト陣をとらえた場面写真が公開された。これまでケヴィン・コスナーやラッセル・クロウなど、錚々たるハリウッド俳優が主演し実写映画化されてきたロビン・フッド。“特別な作品”を製作することを最も大切にしているというレオナルド・ディカプリオを製作に迎え、『キングスマン』シリーズや『ロケットマン』などで人気を集めるタロン・エジャトンが主演に抜擢され話題となった本作。疑うことを知らない特権階級の若者がヒーローとして成長していくまでを描き、スピード感満載のシューティング・アクションが繰り広げられる中で、その世界観を表現した衣装の数々も注目ポイントのひとつとなっている。本作のような時代ものでは、衣装デザインが制限されてしまうことが多い。しかし、衣装を担当したジュリアン・デイ(『ボヘミアン・ラプソディ』で英国アカデミー賞にノミネート)は、そんな常識を覆し、規則破りのノッティンガム・ファッションを作り上げた。“モダン・メディーヴァル(現代的中世)”と名付けられたそのスタイルは、近未来的なエッジが効いているものの、しっかりと現実に根差した衣装だ。劇中で最も重要となるロビンの衣装と“頭巾(フード)”について、デイは「何百種類もの頭巾を見てみたけど、心からワクワクするようなものは見つけられなかった。次に、バイカー用のレザージャケットについてリサーチをし始めて、マーロン・ブランドが着ていたようなバイクジャケットと、侍が戦のときに着る装束とを合わせたようなものを作ったんだ」と制作秘話を明かしている。その他にも、英国空軍1945年モデルの飛行服を参考に作られたノッティンガムの炭鉱夫たちの作業服や、ベルベットやメタリックな素材を多用したノッティンガムの上流層の服装など、様々な時代・デザインからのインスパイアを受けて本作の衣装をデザインしていったという。とくにレジスタンス的な一着となったのは、民衆から税金を搾り取る冷酷無比な州長官を演じるベン・メンデルソーンが着ている長い革のコートだ。「身のこなしが見事なベンには、厳格さや簡素さを感じさせるニュートラルなグレイを着せた。その上に彼のあの大きな個性が加わっているんだ。」 と、デイは振り返っている。ロビンの師匠役・ジョンを演じたジェイミー・フォックスも、「監督のオットー・バサーストとプロデューサーのレオナルド・ディカプリオが抱いていたビジョンは、ロビン・フッドの物語を新鮮な形で解釈したものだった。アクションや登場人物、そして衣装にも素晴らしい捻りが加えられているんだ」と、デイが手掛けた衣装が、この新たな伝説誕生のため重要な役割を果たしたことを語っている。本作のアクションはもちろん、世界観を華やかに彩る斬新な衣装の数々にも注目してほしい。『フッド:ザ・ビギニング』10月18日(金)公開
2019年10月08日主演最新作『マレフィセント2』をひっさげ、米女優のアンジェリーナ・ジョリーが9度目の公式来日を果たし、取材に応じた。前作で自らの“真実の愛”でオーロラ姫の呪いを解いた、美しき妖精のマレフィセント。本作では自らのルーツを掘り下げ、オーロラ姫に注ぐ“究極の愛”が試されることに。最も強く訴えたいメッセージは、ズバリ「家族は血のつながりばかりではない」だとジョリーは断言する。「この世界には、お互いを見つけ出し、家族を作るケースも多々あるわ。わたしの家族がその代表例よね」。今月上旬に都内で開催されたジャパンプレミアには、韓国留学中の長男マドックス、長女ザハラを連れて、レッドカーペットに登場。固い絆で結ばれた家族像が、改めてファンの心に刻まれた。「ひとつになったとき、強くなれてこそ家族なの。その強さは多様性を受け入れ、認め合うことで生まれる。現代はとかく分断の時代だと言われているから」と家族の形を問いかける本作への思いを語る。オーロラ姫を演じるエル・ファニングをはじめ、おなじみのキャストが再集結しており「わたしたちって、クレイジーな家族よね。前作でまだ子供だったエルは、女優として成長した。マレフィセントがそうであるように、わたしも彼女のことを心から愛しているわ」と目を細める。本作ではオーロラ姫の婚姻も重要なテーマで「語るべきストーリーがあれば…、そうね。例えば、オーロラが母親になったとすれば、第3作を作る可能性は大いにある」とさらなる世界観の広がりを示唆した。インタビューには“クレイジーな家族”の一員で、今回が初来日となったサム・ライリーが同席。マレフィセントに仕えるカラスのディアヴァル役を前作から続投し「これまで、劇中で命を落としてしまう役柄が多かったから(笑)、同じ役を演じ、キャラクターをより深める作業はとても楽しかった」と振り返る。前作からの関係性も強まり、マレフィセントとディアヴァルのやりとりは、さながら夫婦漫才のようだ。「あはは、それは同感。けんかしながら長年連れ添う夫婦みたいだよね。2人のシーンは、コミカルな要素を盛り込める点も大きな魅力。今回は僕が彼女(ジョリー)に、晩餐会に向けて、笑い方を教えるシーンがあるんだ。とっても笑えるよ!」。この発言に、ジョリーも「互いをよく知り、理解しあっている。2人は完ぺきなコンビなの」と大きくうなずいていた。「マレフィセントとは一体誰なのか、どこから来たのかが明らかになるの」とインタビューを締めくくったジョリー。取材終了後、「墨絵師御歌頭(オカズ)」氏が映画をイメージし描き上げた巨大水墨画をバックに、フォトコールが行われ、ジョリー本人がマレフィセントの唇に赤い色を付け加えていた。取材・文・写真:内田 涼『マレフィセント2』10月18日(金)より全国公開
2019年10月08日細野晴臣のデビュー50周年を記念した『細野観光1969-2019展』が、六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー・スカイギャラリーにて開催されている。エイプリル・フール、はっぴいえんど、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)など、さまざまなバンドやソロ活動で音楽家として活躍してきた細野晴臣。同展は、「細野晴臣デビュー50周年記念企画<細野さんに会いに行く>プロジェクト」の一環として、細野氏のロック・テクノ・ワールドミュージックなど多岐にわたる音楽家としての一面だけでなく、映画やアート・落語・漫画など多様な関心事を貴重な展示品とともに紹介するもの。展示は時代ごとに区切られた5つのセクションで構成されており、各時代で起きた現象や歴史、そして文化などに細野氏がどのように直面し、どのような音楽や世界観を描いてきたのかを垣間見ることができる。細野晴臣デビュー50周年記念展「細野観光1969-2019」展( )展覧会入り口は、1976年に発表したアルバム『泰安洋行』をモチーフとした顔ハメ看板や提灯などが飾られて観光地らしい雰囲気に細野氏使用のギター8本を積み上げた全長約6メートルにもなる大迫力の「ギタータワー」数々の名曲を生み出したスタジオを再現「細野文庫」と題して、美術書、写真集、漫画、古典名著、旅行書など、細野氏の関心の拡がりや変遷を辿るブックコレクションを展示
2019年10月08日「ぴあ」調査による2019年10月4日、5日公開のぴあ映画初日満足度ランキングは、人気シリーズ最新作『HiGH&LOW THE WORST』が第1位になった。劇場には「前売り券を買って公開を待ちわびていた」と話す作品ファンが集結し、「やっぱりこれがHiGH&LOWだよね!っていう要素がつまっていて大満足!」と熱い声があがった。本作は、高橋ヒロシの伝説的な不良コミックス『クローズ』と『WORST』とのクロスオーバー作品で、映画化にあたり高橋ヒロシが脚本を手がけ、HiGH&LOWシリーズの“鬼邪高校”と、『クローズ』『WORST』シリーズの“鳳仙学園”の頂上決戦の行方が描かれる。観客からは「コラボすると聞いて正直、どうなのかな?って思ったけど、やっぱりこれがHiGH&LOWだよね!っていう要素がつまっていて大満足!」「男の熱い友情を感じた!」「両校のぶつかり合いがいい。アクションシーンに迫力と派手さがあってとても満足」「セットがすごい! 絶望団地のおどろおどろしい雰囲気とか、鳳仙学園、鈴蘭高校の再現度が高い」など熱いコメントが続出。中には「映画の見どころは、カメラワークと音の使い方。カメラワークはどこから撮ってるんだというくらいすごい。音は主に登場曲がすごくて、キャラが登場するときや喧嘩が始まるときにイメージの曲が流れて非常に盛り上がるので、注目ポイント!」と話す人もいた。また、「今までのHiGH&LOWとは違って、新しい時代の幕開けのように感じた。これからがもっと楽しみになった」と次回作を熱望する声もあった。【ぴあ映画初日満足度ランキング】1位『HiGH&LOW THE WORST』93.4点2位『牙狼〈GARO〉-月虹ノ旅人-』92.8点3位『ジョーカー』90.7点4位『毒戦 BELIEVER』88.5点5位『ジョン・ウィック:パラベラム』88.2点6位『蜜蜂と遠雷』86.8点7位『“樹木希林”を生きる』86.3点7位『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』86.3点9位『BLACKFOX』84.9点10位『典座 -TENZO-』82.3点(本ランキングは、10/4(金)、5(土)に公開された新作映画12本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)※高橋ヒロシの「高」は、はしごだかが正式表記
2019年10月07日好評公開中の『HiGH&LOW THE WORST』は累計観客動員450万人・興行収入65億円を突破し、さまざまなメディア展開をみせる『HiGH&LOW』シリーズと、7500万部を突破した不良漫画の金字塔・高橋ヒロシ『クローズ』『WORST』の奇跡のクロスオーバーとして注目を集めている。『HiGH&LOW』からは、札付きの不良が集う“漆黒の凶悪高校”「鬼邪高校」、『クローズ』『WORST』からは、絶対的な統率力を持つ“殺し屋軍団”「鳳仙学園」が登場。ふたつの不良高校が激突するバトルシーンのアクションはファンならずとも必見だ。川村壱馬(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)が演じるのは、鬼邪高校の転校生・花岡楓士雄。ケンカは強いが、ちょっとヌケたところもある、仲間を大切にする熱い男だ。かつてとある事情で鬼邪高校を後にしたが、再び“テッペン”争いに身を投じていく。彼を中心にして、この物語は進んでいく。川村は、所属するLDHの手掛ける『HiGH&LOW』シリーズはもちろんのこと、『クローズ』『WORST』の世界にもずっと憧れを持っていたと語る。「もちろん、『クローズ』『WORST』は全巻家にあります!僕が楓士雄を演じる際にイメージしていたのは、『クローズ』の主人公・坊屋春道と『WORST』の主人公・月島花なんですよ。自分の中では、『HiGH&LOW』の新キャラでありながら、高橋ヒロシ先生の漫画の登場人物ということを意識していました」『クローズ』『WORST』の生みの親である、高橋ヒロシ氏は脚本にも参加。楓士雄を演じる際にも、アドバイスをもらったという。それは“カッコ悪いのに、カッコいい”ということ。「高橋ヒロシ先生からも、“ダサい部分もかっこ悪い部分も出していけば、カッコよくなる”という言葉をいただいたので、それだけは守っていました。高橋先生の言葉のおかげで、役作りの取り組み方がすごく変わりました」そして『クローズ』といえば、07年に公開され大ヒットした、映画『クローズZERO』の存在も忘れてはいけない。当時小学生だった川村は、リアルタイムで映画に衝撃を受け、ある“夢”を持つようになったのだ。「地元の友だちとかにも「自分、将来絶対『クローズ』に出るから!」と豪語して(笑)。それが、クロスオーバー作品という形で叶っちゃった。それは本当に嬉しいことですよね」しかし、その分重圧もあったという。特に『HiGH&LOW』シリーズの中でも、山田裕貴演じる、鬼邪高校の番長・村山良樹の存在には、大きなプレッシャーを感じていたそうだ。「この作品は『クローズ』『WORST』とのクロスオーバー作品。このタイミングで鬼邪高校にスポットがあたることになりました。『HiGH&LOW』シリーズのファンの方々からは、“どうして村山が主人公じゃないの?”というご意見も出てきていたことは知っていました。だからというわけではありませんが、僕も村山良樹はレジェンドだと感じていますし、村山を演じる裕貴さんに対しても、生半可な気持ちでは演じられないと思っていました。でも、正直プレッシャーよりは「絶対やってやる!」という気持ちの方が大きかったです。『HiGH&LOW』に出ることも夢でしたし、『クローズ』『WORST』の世界の登場人物になることも夢でした。こんなに嬉しいことはないです」『HiGH&LOW』シリーズ、『クローズ』、『WORST』、双方のファンを納得させるであろう、川村演じる花岡楓士雄の魅力を是非劇場で体感してほしい。『HiGH&LOW THE WORST』、今後の展望も語ってくれた。「まだ出てきていない、『クローズ』『WORST』世界の学校もあるじゃないですか。もしかしたら、ここから世界が広がっていくかもしれないし、色々なことが実現したらいいなと思っています。そして、楓士雄としては、いつか村山と決着をつけたいですね(笑)」※高橋ヒロシの「高」は「はしごだか」が正式表記『HiGH&LOW THE WORST』全国公開中撮影/奥田耕平、取材・文/藤谷千明
2019年10月07日10月5日、6日の全国映画動員ランキングは、名優ホアキン・フェニックスが誰もが知る人気キャラクターの“誕生のドラマ”に挑んだ衝撃作『ジョーカー』(全国324館)が初登場で首位を飾った。3週連続トップだった『記憶にございません!』(全国352館)は、公開4週目は2位になった。3位から5位には新作が並んだ。人気シリーズ『HiGH&LOW』と人気漫画『クローズ』『WORST』がクロスオーバーしたアクション映画『HiGH&LOW THE WORST』(全国322館)が初登場3位に。恩田陸の同名小説を松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士らで映画化した音楽ドラマ『蜜蜂と遠雷』(全国324館)は初登場4位。キアヌ・リーヴスが最強の殺し屋を演じる人気シリーズ第3弾『ジョン・ウィック:パラベラム』(全国201館)は初登場5位になった。そのほか、公開12週目の『天気の子』(全国367館)は7位につけている。次週は『アップグレード』『イエスタデイ』『クロール ―凶暴領域―』『最高の人生の見つけ方』『真実』『空の青さを知る人よ』『ブルーアワーにぶっ飛ばす』『ボーダー 二つの世界』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『ジョーカー』2位『記憶にございません!』3位『HiGH&LOW THE WORST』4位『蜜蜂と遠雷』5位『ジョン・ウィック:パラベラム』6位『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~』7位『天気の子』8位『人間失格 太宰治と3人の女たち』9位『HELLO WORLD』10位『アナベル 死霊博物館』
2019年10月07日トッド・フィリップス監督、ホアキン・フェニックス主演の『ジョーカー』が、北米で予想を上回る大ヒットデビューを果たした。公開初週末の成績は約9,400万ドルで、10月公開作品としては『ヴェノム』を抜いて史上最高記録。R指定のため、17歳以下の観客は全体の8%にとどまっている。観客評価はBプラスだった。北米外でも大好調で、全世界興収はすでに2億3,400万ドルに達している。海外での成績トップは、韓国、イギリス、メキシコの順。北米2位はアニメ映画『Adominable』、3位は『Downton Abbey』、4位は『Hustlers』、5位は『IT/イット THE END “それ“が見えたら、終わり。』だった。文=猿渡由紀『ジョーカー』全国公開中
2019年10月07日野田秀樹の最新作、NODA・MAP第23回公演『Q:A Night At The Kabuki』の初日を控え、10月6日にゲネプロが行われ、報道陣に公開された。映画『ボヘミアン・ラプソディ』のヒットによるリバイバルが記憶に新しい英国のロックバンドQUEENのアルバム『オペラ座の夜(A Night At The Opera)』を舞台化できないか? というオファーを受け、約2年前に始動したという本作。以前から野田が構想していた『ロミオとジュリエット』の“その後”の物語を組み合わせ、ワークショップを重ねて完成した。12世紀の日本の源平合戦に設定を置き換え、広瀬すず演じる「源の愁里愛(じゅりえ)」と志尊淳による「平の瑯壬生(ろうみお)」に加えて、松たか子&上川隆也による“それからの”愁里愛と瑯壬生という、現在と未来の2組のロミジュリが登場。未来を生きる2人は、自分たちの身に降りかかった悲劇的な運命の先回りをし、なんとか食い止めようとするのだが……。やはり注目は、朝ドラ『なつぞら』を終え、本作で舞台初出演を果たす広瀬。初日を前に「足を引っ張らないように努力します!」というコメントを寄せたが、色とりどりの着物から、死装束ともウェディングドレスともとれる純白のドレスまで、様々な衣裳に身を包み、縦横無尽に舞台を駆け回り、足を引っ張るどころか、強烈な輝きを放ち、物語をグイグイと引っ張っていく。志尊演じる瑯壬生とのラブシーンを含め、時に可憐に、時に力強く、恋する乙女の顔を見せたかと思えば、松や野田(源の乳母役)といった百戦錬磨の先輩俳優陣を相手にも全く臆することなくコミカルな掛け合いを披露するなど、堂々たる演技を見せている。広瀬と志尊のロミジュリが、若さと勢いゆえの盲目の恋の“輝ける日々”とその悲劇の結末を軽やかに刹那的に表現する一方で、松と上川による「それからの」ロミジュリは、その背中に長く、重くのしかかる過酷な運命を見事なまでの存在感、圧倒的な演技力で重厚に表現している。さらに、20年ぶりのNODA・MAP出演となる羽野晶紀、NODA・MAP初出演の竹中直人をはじめ、個性あふれる濃すぎる面々がガッチリと脇を固め、源氏と平家の両陣で演技合戦を繰り広げる。そしてやはり、本作のもうひとつの主役と言えるのがQUEENの音楽。『ボヘミアン・ラプソディ』、『Love Of My Life』など、アルバム『オペラ座の夜』に収められている全12曲が原盤で惜しみなく使用されているが、「ここで『Love Of My Life』?」「このシーンにあえてこの曲を?」という驚きも感じさせつつ、フレディ・マーキュリー(とブライアン・メイ&ロジャー・テイラー)の歌声と野田の多彩な演出、瑯壬生と愁里愛の運命の“掛け算”が観る者に高揚と快感をもたらしてくれる。特に、秘密の婚礼を挙げた瑯壬生と愁里愛が愛をかわすシーンの美しさは圧巻!「この世から戦(いくさ)が消える日に」再び結ばれることを約束したはずの2人の運命はなぜ引き裂かれたのか……?NODA・MAP第23回公演『Q:A Night At The Kabuki』は10月8日から15日まで東京芸術劇場 プレイハウス、10月19日から27日まで大阪・新歌舞伎座、10月31日から11月4日まで北九州芸術劇場 大ホールで上演され、11月9日から12月11日までふたたび東京芸術劇場 プレイハウスにて上演される。取材・文:黒豆直樹
2019年10月07日米NBCで2018年秋に放送をスタートし、視聴率No.1を獲得(米ニールセン調べ)し、シーズン2の製作も決定しているミステリー&ヒューマンドラマ、『MANIFEST/マニフェスト』が、海外ドラマ専門チャンネル“スーパー!ドラマTV”にて、10月15日(火)22:00より独占日本初放送されることが分かった。この度、本ドラマはタイムカプセル郵便を運営している日本郵趣協会とのタイアップが決定、切手の博物館・展覧会・イベント会場等に配布されるコラボチラシが公開された。本ドラマの製作総指揮を務めるのは、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズや『フォレスト・ガンプ/一期一会』をはじめとする数々の大ヒット作を手がけた監督、ロバート・ゼメキス。本作の物語は、2013年4月7日、家族たちとジャマイカで休暇を過ごした帰りの空港から始まる。ニューヨーク市警察に勤務するミカエラは、ニューヨークを発つ直前にプロポーズされた、恋人で同僚のジャレッドへの返事に迷っていた。そのとき、ミカエラたちが乗る予定だった飛行機が定員超過になっているため、次の便まで待つ乗客に400ドルの航空券引換券を提供するという案内が入る。ジャレッドへの返事を数時間でも延ばしたいミカエラは次の便を待つことにしたが、搭乗したモンテゴ航空828便は途中で凄まじい乱気流に見舞われる。乗客たちが墜落を覚悟したそのとき、乱気流は突然消え失せ、828便は無事空港に着陸する。ところが、空港には国家安全保障局と地元警察が待ち構えており、乗客たちは現在の日付が自分たちがジャマイカを発った日から5年半以上も経た2018年11月4日だということを知らされる。この度、『MANIFEST/マニフェスト』がコラボしたのは、自分が書いた手紙が指定した未来の日付に届くというサービス、“タイムカプセル郵便”だ。未来の自分や大切な人に宛てて、10年後まで手紙を送ることができる。コラボレーションチラシにも「消息を絶った旅客機がたどり着いた先は5年後の未来―。」と記載されているように、本作では、828便の飛行機に搭乗した主人公・ミカエラたちが着陸すると、5年の歳月が経過している。そのことによって壊れてしまった家族や恋人・友人などそれぞれ大切な人との関係を修復しようと奮闘する本作のストーリーにちなんだものだ。このチラシは、明日10月8日(火)より、切手の博物館や展覧会、イベント会場等で順次配布予定。『MANIFEST/マニフェスト』海外ドラマ専門チャンネル“スーパー!ドラマTV”にて、10月15日(火)22:00より独占日本初放送
2019年10月07日おなじみの仲間たちの新たな旅立ちと冒険を描く、ディズニー/ピクサー長編アニメーション『トイ・ストーリー4』が、10月23日(水)より先行デジタル配信開始、11月2日(土)にMovieNEX(4,000円+税)と4K UHD MovieNEX(5,800円+税)が発売される。この度、MovieNEX発売を記念して、『トイ・ストーリー4』の特別デザインが施されたオリジナルラッピングカーが、日本各地を走行していることが分かった。オリジナルラッピングカーには、ウッディやバズなど、お馴染みの仲間たちが乗車していて、『トイ・ストーリー』ファンのために、日本各地の施設やイベントに参加中だ。9月27日に東京都内の幼稚園を出発したラッピングカーは、28日にアスナル金山(愛知)へ到着。翌日29日にはイオンモール各務原(岐阜)を訪れ、オリジナル布缶バッジのワークショップが実施された。その後は、岐阜県内の岐阜城やレトロミュージアム、1時間に1本しか走らない長良川鉄道、郡上八幡城を訪れ、福井県では現存する最古の城である丸岡城、石川県では金沢城、兼六園、山代温泉などの観光地を巡り、本記事が公開された現在、京都から岡山に向けて移動中だ。偶然出会ったらラッキーなラッピングカー。狙ってウッディやバズに出会いたいファンのために、走行ルートの一部が公開されている。●9月28日(土)⇒〔名古屋〕 アスナル金山終了。●9月29日(日)⇒〔岐阜〕 HMVイオンモール各務原終了。●10月5日(土)⇒〔岡山〕 HMVイオンモール岡山●10月7日(月)⇒〔大阪〕 ららぽーとEXPOCITY●10月14日(月)⇒〔福岡〕 HMVイオンモール直方●10月20日(日)⇒〔広島〕 フタバ図書TERAイオンモール広島府中●10月22日(火)⇒〔福岡〕 フタバ図書TERAイオンモール福岡■1週目 東京 ⇒ 愛知 ⇒ 岐阜 ⇒ 石川 ⇒ 福井 ⇒ 京都 ⇒ 岡山■2週目 岡山 ⇒ 兵庫 ⇒ 大阪 ⇒ 和歌山 ⇒ 奈良 ⇒ 三重 ⇒ 滋賀 ⇒ 京都 ⇒ 鳥取■3週目 鳥取 ⇒ 広島 ⇒ 山口 ⇒ 福岡 ⇒ 佐賀 ⇒ 長崎 ⇒ 熊本 ⇒ 宮崎■4週目 宮崎 ⇒ 大分 ⇒ 広島 ⇒ 福岡 ⇒ 鹿児島・・・大阪・・・東京(11月2日(土)まで)ラッピングカーが訪れる先の一部では、『トイ・ストーリー4』のオリジナル布缶バッジ作りを体験できる特別なワークショップが開催。全10種類(数量限定)のデザインの中から好きなものをひとつ選び、プレス機を使用して簡単に作ることができる。オリジナル布缶バッジまた、いましか見られないオリジナルラッピングカーの写真を撮影し、ハッシュタグ“ #トイ4のラッピングカーがやってきた ”を付けてツイッターに投稿する、SNSキャンペーンが公式サイトで開催されている。MovieNEXには、ウッディとボーが本編とは違う結末を迎える、未公開シーン「もうひとつのエンディング」や、新キャラクターの製作秘話など、劇場公開時には見られなかった貴重なボーナス・コンテンツが多数収録される(デジタル配信購入版にも一部収録)。『トイ・ストーリー4』10月23日(水)より先行デジタル配信開始11月2日(土)MovieNEX(4,000 円+税)4K UHD MovieNEX(5,800円+税)発売
2019年10月07日2003年にスタートしたクラシック音楽の祭典「NHK音楽祭」。17回目を迎える今年のテーマは「伝統と革新」。このテーマのもと、歴史と伝統を誇る3つのオーケストラがNHKホールで熱演を披露する。その3つとは、トン・コープマン指揮NHK交響楽団(10月10日公演)、セミョーン・ビシュコフ指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(10月25日公演)、ヤニック・ネゼ・セガン指揮フィラデルフィア管弦楽団(11月7日公演)なのだから素晴らしい。先陣を切るのは、オランダ生まれのオルガニスト&チェンバロ奏者にして名指揮者のほまれ高いトン・コープマン率いるNHK交響楽団だ。しかもプログラムはモーツァルトの「交響曲40番」&「レクイエム」なのだから、これはコープマンファンならずとも聴き逃がせない。まさに天才モーツァルトの最高傑作2曲を一晩で楽しむチャンス到来だ。ピリオド演奏の権威でもあるコープマンと現代オーケストラの最高峰をゆくNHK交響楽団とのコラヴォレーションやいかに。素敵な化学変化に期待したい。
2019年10月07日おとな向け映画ガイドオススメはこの4作品。ぴあ編集部 坂口英明19/10/07(月)イラストレーション:高松啓二今週末に公開の作品は19本。全国100スクリーン以上で拡大上映されるのは『最高の人生の見つけ方』『空の青さを知る人よ』『真実』『クロールー凶暴領域ー』の4本。ミニシアターや一部シネコンなどで上映される作品が15本です。今週は粒ぞろいです。この中から厳選して、おとなの映画ファンにオススメしたい4作をご紹介します。『真実』なにしろ、カトリーヌ・ドヌーヴが主演、その娘夫婦役にジュリエット・ビノシュとイーサン・ホーク。で、監督は是枝裕和。すごいことであります。ドヌーヴ演じるファビエンヌは、フランスの国民的大女優。『真実』というタイトルの自伝を書き終えたところ。ちょうどその本が刷り上がり、出版を祝うため、アメリカから、疎遠だった娘一家がやってきます。新作の映画も撮影中です。大女優ですから、もうすべてわたしがルールブック、言いたい放題、やりたい放題ですが、にくめない存在。役者としてはさすが、の演技をみせます。まさにドヌーヴそのものといえます。娘は、家族のことがどう書かれているか心配です。事前に原稿を読ませてもらう約束をしたのに、母は「あら、送ったわよ。いきちがいね」ととぼける。印刷部数をきくと「10万部」。でも実は5万部。できたばかりの本を一晩かかって娘がチェックをしてみると、ふせんが付く付く、ともかく嘘ばかり。「このどこに真実が?」と母をなじると「事実なんて退屈だわ」と一蹴される。長年にわたって尽くしてくれた秘書について1行も書かれていない。彼女の人生に重要な役割を果たした親友のサラについても。そんなことが、波紋をよんで…。家族のこと、親しいひとたち、女優であることも、実は、書かれなかったことの中に「真実」が隠れているのです。是枝監督作品でおなじみの樹木希林さんが演じても、すてきな映画になったと思います。希林さんに似合いそうなセリフもあります。けれど、ドヌーヴが演じるからこそ、こんなにノーブルで華やぐ作品になったのでしょう。女優を描いた映画ですが、テーマは家族について。「是枝映画」、です。『ボーダー 二つの世界』注意深く紹介をします。その結末にきっと、驚かれると思いますが、そこにふれないように。ひとことでいうと、いままで観たことのない映画です。ショッカーでもホラーでもありません。どちらかというとファンタジーです。主人公はスウェーデンで税関の仕事をしているティーナ。正直、かなり醜悪な顔をしています。違法なものだけでなく、何かを隠しているという罪悪感まで匂いで嗅ぎ取れる、という能力を持っています。税関を通るとき、彼女が怪しいと判断した旅行客はたいていアウトです。ところがある日、彼女以上に醜悪で、怪しげな男が入国してきます。別室に連れていき、仔細に調べるのですが、証拠がでません。彼に、なぜか、どこか惹かれる彼女。後日再会したふたりは…。永遠に歳をとらないバンパイアの少女を主人公にした『ぼくのエリ 200歳の少女』の原作者、ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストが原作と脚本を担当しています。異世界的という着想はこの映画も同じです。タイトルはそれを暗示しています。いったい彼女は何者か、なぜそういう顔をしているのか、なぜ超能力をもっているのか、そしてあのシーンとか、あれとか、あー、これ以上はとても言えない。『イエスタデイ』これはアイデアの勝利です。とても面白かったので、感想を何人にも吹聴したのですが、10人中ふたりくらいは、そんなのありえないといいます。12秒間だけ世界規模で謎の大停電がおき、そこから何かが狂う。例えば、ビートルズという存在が世界から消えてしまう。それがなぜか主人公の記憶だけに残っている、というお話です。パラレルワールドものといっていいでしょう。世の中の誰もがビートルズを知らない。自分が持っていたレコードコレクションも消えてしまった。売れないシンガーソングライターのジャックが、彼らの曲を思い出しながら、ためしに歌ってみると、もちろん誰も知らない。そして、聴いた人はみんな、なんていい曲なんだと感動してくれる。それはそうだ、ビートルズなんだから。記憶を掘り起こし、次々とレノン&マッカートニーの曲を発表するジャックはまたたく間に大スターになっていくのです。見方を変えますと、この映画、ビートルズが今デビューしたら、という仮説への答えなのかもしれません。SNS時代、音楽はレコードやCDが全盛ではありません。ジャックはビートルズが考え出したアイデアをそのままやろうとするのですが、うまくはまらないものもあります。そのあたり、逆にビートルズ好きにはたまりません。ホワイト・アルバム?、サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド?、バック・イン・ザ・U.S.S.R.? なるほどと思います。ジャック役のヒメーシュ・パテルが歌う楽曲は30曲近く。観終わって一週間は曲が頭に残ります。ビートルズは偉大だ、と痛感します。『天才たちの頭の中~世界を面白くする107のヒント~』こちらもワン・コンセプトの映画です。現代を代表するクリエイターなどに「Why are you creative?あなたはなぜクリエイティブなのか」を訊いたドキュメンタリー。デヴィッド・ボウイ、タランティーノ、ヘルツォーク、ジャームッシュ、ビョーク……。日本人では、北野武、オノ・ヨーコ、山本耀司、荒木経惟。ともかく、著名人なら遠慮会釈なくマイクとカメラを突きつける。これを30年にわたって続けてきたドイツ人ハーマン・ヴァスケ監督の映像記録です。これまでにアタックした人の数は1000人以上。うち107人がこの映画に登場します。アーティストだけでなく、ホーキング博士や法王ダライ・ラマ14世、ネルソン・マンデラ元大統領などのVIP、スイスのダボス会議に現れ、経済人や政治家にも同じ質問をあびせます。突然の問いかけに、とまどいながらも、自分の発想の原点や、発想の仕方などをていねいに話してくれる人が多数。とんちんかんな返答をする政治家もいます。中国の現代美術の巨人、アイ・ウェイウェイの受け答えなんて、さすが、と思いました。アラーキーのインタビューをとるために、カラオケで朝5時まで飲み「あんなに深酒をしたこととはない」とぼやく、ヴァスケ監督の突撃ぶりもユーモラスです。アサヒビールの金のオブジェを作ったデザイナー、フィリップ・スタルクとか、デヴィッド・リンチ、ペドロ・アルモドバル、デヴィッド・ホクニー…、へーっ、こういう風に話す人なんだ、という驚きの連続でもあります。東京は10/12から新宿武蔵野館ほか、名古屋は10/19から名演小劇場、大阪は11/1からシネ・リーブル梅田ほかで上映。
2019年10月07日初演から今年で30年目を迎える朗読劇『ラヴ・レターズ』。数多の俳優が演じ、多くの観客を感動させてきたこの作品に、新たな1ページが加わることとなる。「黒柳徹子スペシャル」。そのサブタイトルの通り、黒柳徹子がこの作品に挑むシリーズが本日10月7日より、東京・EX THEATER ROPPONGIで開幕する。『ラヴ・レターズ』というのは、ある意味“特殊”な朗読劇だ。舞台の上にはテーブルと2脚の椅子、そして男女の俳優が1組。彼らが演じるのは幼馴染のアンディーとメリッサだ。自由奔放で感覚人間のメリッサと、真面目でいつも何かを書いているアンディー。幼少期からやがて思春期を迎え、大人になり……という長きにわたる期間の2人を、彼らの書いた「ラヴレター」を通して語ってゆく、というもの。アンディーとメリッサの人生は、けして順風満帆ではない。しかし多くの人が人生において何らかの壁にぶつかるように、経験を重ねれば重ねるほど、この戯曲に描かれた彼らの関係性、そして2人の“愛”が染みわたってくる。こう聞くとオーソドックスな朗読劇のようだが、作者A.R.ガーニーの指定により、稽古が許されるのは1回のみ。どんな俳優であってもそれは守らねばならず、時として舞台上には俳優自身が戯曲に感じたヴィヴィッドな感情がむき出しになる。それがまた結果的に観客の心を揺さぶり、このシリーズの魅力のひとつなのだ。もともと黒柳は、PARCO劇場で長らく『ラヴ・レターズ』を手がけてきた演出家の故・青井陽治から何度も出演を誘われてきたものの、スケジュールが合わず叶うことはなかったという。1989年より「海外コメディ・シリーズ」として30年間で32作品を上演、舞台女優としてのキャリアも輝かしい彼女が、満を持しての“初挑戦”。少女から壮年期までを彼女がどのように演じるのか、期待せずにはいられない。しかも相手役のアンディーには、高橋克典、筒井道隆、吉川晃司というタイプの違う3人の俳優が顔を揃えた。俳優の組み合わせによりテイストが化学反応のように変わる戯曲だけに、観比べてみるのもまた面白いはずだ。EX THEATER ROPPONGIで10月16日まで上演の後、18日から20日まで大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。文:川口有紀
2019年10月07日ヤバイTシャツ屋さんが本日10月7日から2日間、Zepp Tokyoで「ヤバイTシャツ屋さん“スペインのひみつ” ONE-MAN TOUR 2019」の初日公演を行う。今年の夏もさまざまなフェスへの出演やCMタイアップなど、ひっぱりだこのヤバイTシャツ屋さん。確かな音楽性だけでなく、サンリオピューロランドで公演を行うなど、ユニークな活動で各方面から注目を集めている。いよいよ始まる「ヤバイTシャツ屋さん "スペインのひみつ" ONE-MAN TOUR 2019」は、彼らが7月に発売した8枚目のシングルの発売を記念したツアー。本日のZepp Tokyoを起点に12月の沖縄・桜坂セントラルの公演まで、全14公演を行う予定だ。バンドにとっては1年ぶりの全国ツアーとなり、気力も高まっていることだろう。2019年の総括となる日程の初日に足を運んではいかがだろうか。■公演情報「ヤバイTシャツ屋さん“スペインのひみつ” ONE-MAN TOUR 2019」日時:10月7日(月)、8日(火)開場18:00/開演19:00場所:東京都 Zepp Tokyo
2019年10月07日毎日放送(MBS)主催の音楽イベント「MBS音祭2019」が本日、10月6日に大阪城ホールで開催される。「MBS音祭」は毎日放送が、2014年から開催している音楽イベント。9回目となる今年はEXILE SHOKICHI、ゴールデンボンバー、Da-iCE、日向坂46、ベリーグッドマン、オープニングアクトで大阪☆春夏秋冬の出演が予定されている。公式サイトにはEXILE SHOKICHIが「ソロとして大阪でイベントに出演させて頂くのは久しぶりで個人的にも大阪が大好きなので、とても楽しみにしています!」、日向坂46・齊藤京子が「MBSラジオのレギュラー番組に出演させていただいているご縁もあり、このような素敵なイベントに呼んでいただき、とても光栄です」など、出演者のコメントが寄せられている。今年も多彩なパフォーマンスによって、大阪城ホールが熱く盛り上がることだろう。■公演情報「MBS音祭2019」日時:10月6日(日)開場15時/開演16時(予定)会場:大阪城ホール出演:EXILE SHOKICHI、ゴールデンボンバー、Da-iCE、日向坂46、ベリーグッドマン(五十音順)オープニングアクト:大阪☆春夏秋冬※大阪☆春夏秋冬の出番は15時30分を予定。MC:大吉洋平(MBSアナウンサー)、三戸なつめ
2019年10月06日井上ひさしの没後10年を記念した「井上ひさしメモリアル10」シリーズの掉尾を飾る『組曲虐殺』が、本日10月6日に東京・天王洲 銀河劇場で開幕する。亡くなる前年の2009年に初演された、“井上ひさし最後の戯曲”。数々の演劇賞に輝いた初演と再演(2012年)に続き、井上芳雄が「演じることに使命を感じる」と語る小林多喜二役に7年ぶりに挑む。貧しい人々が苦しむ姿を見て育ち、言葉の力で社会を変えようと発起、プロレタリア文学の旗手となった小林多喜二。特高警察に目をつけられた彼は、言論統制の激化に伴い次第に追い詰められていくが、その信念は決して揺るがない。潜伏先を変えながら執筆を続ける多喜二と、彼を心配しながらも明るく力強く生きる姉のチマ(高畑淳子)、恋人の瀧子(上白石萌音)、同志のふじ子(神野三鈴)。多喜二の人柄に共感しながらも、職務を全うしようと手を尽くす刑事の古橋(山本龍二)と山本(土屋佑壱)。そしてついに、その日は訪れる……。一人の内気な青年が、なぜ29歳4か月で死に至らなければならなかったのか。栗山民也演出のもと、実力派のキャスト陣と小曽根真の音楽が、重いテーマを明るく描き出す。もしかしたら初演や再演時以上にこの作品が求められているのかもしれない2019年、小林多喜二と井上ひさしの言葉と思いは、きっと観客の胸に深く響くことだろう。文:町田麻子
2019年10月06日