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『ウルトラQ』『ウルトラマン』などを手がける円谷プロダクションが“ファンの皆さまへの感謝を直接伝える場”として史上最大の祭典「TSUBURAYA CONVENTION 2019」を14日(土)と15日(日)に東京ドームシティで開催する。円谷プロは、日本特撮界の父であり“特撮の神様”とも称される巨匠・円谷英二が1963年に自宅に設立していた研究所を法人化して“株式会社円谷特技プロダクション”としてスタート。1966年には後世の作家たちに絶大な影響を与えた伝説的な作品『ウルトラQ』を制作。以降も『ウルトラマン』『ウルトラセブン』をはじめとする“ウルトラ”シリーズなどを手がけ、現在も小さな子どもたちから、かつてテレビの前で熱狂した大人まで幅広い層を魅了し続けている。今回のイベントはそんな円谷プロダクションの作品に新たな角度から光をあて、今後公開が予定されているプロダクションの“最新型/未来型”を披露するもの。オープニングセレモニーには円谷プロが2020年以降に発表する映像作品の最新情報も披露。2021年公開予定の映画『シン・ウルトラマン』の主演を務める斎藤工と樋口真嗣監督が登壇する。そのほか、『ウルトラマンゼロ』10周年を記念し、ギンガからタイガまでのヒーロー全員が集結するスペシャルライブや、豪華ゲストアーティストと東京フィルハーモニー交響楽団がウルトラマンシリーズの名曲を演奏するシンフォニーコンサート、総勢50のウルトラヒーローが登場するパーティ、思想家の中沢新一と筑波大学推教授の落合陽一の特別対談など、様々な角度から円谷作品の魅力を掘り下げることができるプログラムが揃う。今回のコンベンションは“史上最大”の名にふさわしく、かつてヒーローに熱中した大人も、家族連れも2日間のどこかのプログラムには足を運びたくなるラインナップになっている。基本、入場は無料で、各プログラムに参加する場合は別途、有料チケットが必要になる。また、同施設内のGallery AaMo(ギャラリー アーモ)では最新テクノロジーを駆使して“かいじゅうのすみか”に足を踏み入れることができるイベント『空想科学 かいじゅうのすみか 体感エンターテイメント』も開催中。合わせて参加するファンも多そうだ。TSUBURAYA CONVENTION 201912月14日(土)、15日(日)東京ドームシティ料金:各プログラム別チケット制 PRODUCTIONS Co.Ltd.
2019年12月13日子どもたちに大人気のイベント「トミカ博 in NAGOYA~まちをまもるクルマ大集合!~」が本日から22日(日)まで名古屋の吹上ホールで開催される。全世界30以上の国と地域で発売され、これまでに6億台以上を売り上げたタカラトミーのトミカは現在も子どもたちから絶大な人気を集めており、トミカの世界を楽しめる“トミカ博”は全国各地で開催されている。本会場にもパトロールカーや消防車など“まちをまもるクルマ”が勢揃い。巨大ジオラマや“トミカバリエーション”と題した展示、記念撮影コーナーが登場。また、別途プレイチケットを購入することで各種アトラクションにも参加可能で、自分で選んだパーツを“カシメマン”が目の前で組み立ててくれる組立工場、トミカつり、トミカルーレットなど様々な遊びが用意されている。その他、イベント記念商品も販売されるマーケットも設置。有料入場者にはトミカがプレゼントされ、平日は3車種から、土日は2車種から選ぶことができる。トミカ博 in NAGOYA~まちをまもるクルマ大集合!~12月13日(金)から22日(日)まで吹上ホール(中小企業振興会館)平日10時から16時まで土日9時30分から16時まで入場は閉場の30分前まで入場記念トミカあり(有料入場者のみ/無料入場の方を除く)大人 1200円子ども 1000円2歳以下無料(C) TOMY 「トミカ」は株式会社タカラトミーの登録商標です
2019年12月13日今村昌弘によるデビュー作である同名小説を原作に、神木隆之介、浜辺美波、中村倫也らをメインキャストに迎えた映画『屍人荘の殺人』が本日より公開。山奥に佇むペンションを舞台に連続殺人が起こり、若き探偵たちが謎を解き明かしていくというミステリー作品だ。“このミステリーがすごい!”、“週刊文春ミステリーベスト 10”、“本格ミステリ・ベスト 10”と、2017年国内主要ミステリーランキングの1位を獲得し、その後、“第18回本格ミステリ大賞”も受賞という快挙を成し遂げた小説『屍人荘の殺人』。東野圭吾による『容疑者Xの献身』以来の、そしてデビュー作としては史上初となる4冠を達成した作品だ。本作で描かれるのは、ペンションで巻き起こる連続殺人事件と、その解決に奮闘する若き探偵たちの姿。大学生の葉村(神木)と、その先輩・明智(中村)は、謎の探偵少女・剣崎(浜辺)に誘われ、大学生サークルの夏合宿に参加し、とあるペンションに宿泊することになる。そこで連続殺人事件が起こり……と、ここまではミステリーによくある展開だ。しかし本作では、ネタバレ厳禁な、“想像を絶する”状況が若き探偵たちを襲う。闘うべきは、殺人犯と謎だけではないのだ。ここに本作が、“新感覚ミステリー”である所以が隠されている。本作の主演を務めるのは、『桐島、部活やめるってよ』『バクマン。』『君の名は。』『フォルトゥナの瞳』などの神木。若くして長いキャリアを持つ彼が、ミステリー愛好会に所属する葉村役として、そしてワトソンのごとく探偵の助手として立ち回り、作品を引っ張っていく。ヒロインを務めるのは、『君の膵臓をたべたい』で初主演し、各映画賞の新人賞を総なめにした浜辺だ。卓越した推理力で警察からも信頼され、主人公たちを前代未聞の謎へと誘う女子大生探偵・剣崎に扮し、本作でも愛らしさとミステリアスな魅力をいっぱいに振り撒いている。さらに、あらゆるキャラクターを演じ分けてきた中村が、主人公たちが通う神紅大学の中で“神紅のホームズ”の異名をとり、葉村を振り回すミステリー愛好会の会長・明智役を好演。本作で、『孤狼の血』『台風家族』『長いお別れ』といった作品で演じてきたものとはまったく違う表情を見せている。その他のキャストに、矢本悠馬、古川雄輝、柄本時生、山田杏奈、葉山奨之、佐久間由衣ら注目の若手俳優陣が名を連ね、さらに塚地武雅、ふせえり、池田鉄洋らが脇を固める。このキャストたちによるユーモラスなアンサンブルも見どころのひとつと言えるだろう。監督はドラマ『99.9 -刑事専門弁護士-』シリーズをはじめ、『劇場版 ATARU』や『警部補 矢部謙三』シリーズを手がけた木村ひさし。また、『TRICK』シリーズや、『金田一少年の事件簿』シリーズなど、推理モノの脚本に定評のある蒔田光治が脚本を担当している。話題の小説、人気のキャスト、そしてトップクリエイター陣を擁し、はたしてどんな“新感覚ミステリー”が描かれるのか。ぜひとも劇場で味わって欲しい。『屍人荘の殺人』本日より公開関連楽曲を聴く(dpia-app://browser?urlPath=https%3A%2F%2Fau.utapass.jp%2Fchannel%2Fdetail%2F0qmNce_-3lfztxqZrP%3Fmedid%3Dutps_cpn%26srcid%3Dupass%26serial%3D0196)
2019年12月13日『Shall we ダンス?』『それでもボクはやってない』『舞妓はレディ』などの周防正行監督による最新作、『カツベン!』が本日より公開。映画がサイレントだった時代を舞台に、一流活動弁士になることを夢見る青年を主人公としたドタバタコメディだ。活動弁士とは、今からおよそ100年前、“映画(活動写真)”がまだサイレントでモノクロだった頃に活躍した職業。日本では楽士の奏でる音楽と共に独自の“しゃべり”で物語を作り上げ、観客たちを映画の世界に誘い、そして、熱狂させていたのだ。通称“活弁(カツベン)”と呼ばれ、現在のようなトーキー(発声映画)が主流となると、衰退の一途を辿ることになってしまった職業でもある。現在でも、この活動弁士を迎えた“活弁上映”がいくつかの映画館で行われ、通常の映画体験とはまた異なる映画体験を求め、多くの観客たちが詰めかけている、日本特有の貴重な映画文化だ。本作の舞台となるのは、この活動弁士が人気職業であった頃。活動弁士を夢見る俊太郎は、小さな町の映画館・青木館に流れ着く。隣町にあるライバル館に人材も取られた青木館に残っているのは、人使いの荒い館主夫婦や、自意識過剰な弁士、さらには飲んだくれの弁士に、気難しい映写技師など、あまりにクセの強すぎる面々。そんな青木館で雑用に身を粉にする俊太郎の前に、初恋の相手や、大金を狙う泥棒、泥棒と“ニセ活動弁士”を追う警察などが入り乱れ、大騒動に発展していく。本作で一流の活動弁士を夢見る青年の俊太郎役を演じるのは、出演作の絶えない成田凌。出演作が立て続けに公開される彼が、満を持して本作で初主演を務めている。さらに、“カツベン”を実際にも披露。一度でも活弁上映を体験したことがある方ならば、成田の語りの巧さと表現力の高さに、思わず唸ってしまうことは間違いない。そんな成田演じる俊太郎の初恋の相手役に扮するのは黒島結菜だ。クラシックな佇まいと柔らかな声とで、周防監督作品の新たなヒロイン像を体現している。さらに永瀬正敏、高良健吾、井上真央、音尾琢真、竹野内豊といった豪華な面々が集結。もちろん、竹中直人、渡辺えり、小日向文世をはじめとする、周防監督作品お馴染みのキャストも登場。彼らがあまりにクセの強すぎるキャラクターたちを好演し、観客を笑いの渦に巻き込んでくれる。本作を観た方は、日本映画の黎明期に思いを馳せ、目頭が熱くなること必至だろう。“活弁上映”が注目され、大きく盛り上がることとなれば、これほど嬉しいことはない。未体験の方はまずこの『カツベン!』で、新たな映画体験を楽しんで欲しい。『カツベン!』本日より公開※青木館の「青」は正式には旧字体の「青」
2019年12月13日豪華な京料理の世界を堪能できる催し「京料理展示大会」が京都市勧業館「みやこめっせ」で開催される。本イベントでは伝統的な京料理、名物料理が展示されるほか、京料理教室や、有職料理の厳粛な儀式である生間(いかま)流式庖丁の実演、舞妓による京の舞など様々なプログラムを予定。会場では京野菜や名産品などの販売、抽選会も行われる。京料理展示大会12月13日(金)、14日(土)10時から16時まで京都市勧業館「みやこめっせ」第3展示場 3F一般800円、学生500円
2019年12月13日2014年に大ヒットを記録した映画『STAND BY ME ドラえもん』の続編、『STAND BY ME ドラえもん2』が2020年8月7日(金)に公開されることが決定。あわせて特別映像が公開された。原作者、藤子・F・不二雄生誕80周年記念作品として、2014年に『ドラえもん』史上初の3DCGアニメとして公開された『STAND BY ME ドラえもん』。全世界興行収入が100億円を突破するなど、映画史に残る大ヒットを記録した。監督・脚本を務めるのは、前作に引き続き、山崎貴×八木竜一の名コンビ。脚本は、山崎が前作で描きたくても実現できなかった、原作の中でも名作として知られる『おばあちゃんのおもいで』(原作4巻)をベースに、新たなオリジナル要素を加えて再構築した。さらに、しずかちゃんとのび太の結婚をめぐるラブストーリーが描かれた『STAND BY ME ドラえもん』に続く物語となっている。現在絶賛製作中の八木は、前作からのスケールアップを約束。前作で出せなかったひみつ道具や描けなかった場所などを、3DCGの力でさらに世界を拡げてお届けしたいと、強い自信をのぞかせている。このたび公開された特別映像では、のび太がおばあちゃんに“ある約束”をする一場面が映し出されている。また、情報発表にあわせて山崎、八木より下記のコメントが寄せられた。●山崎貴(脚本・監督)コメント『STAND BY ME ドラえもん 2』を作ることが決まったとき、まず思ったのは「まずい、名作と呼ばれるものはほとんど使わせてもらっちゃった」ということでした。そもそも「名作と呼ばれている作品をいくつかつないでいったら単なるオムニバスではない一本のストーリーとして成立するじゃないか!」という発見が前作の始まりだったので、今回、2を作れるのは嬉しいけれど、どうしようというのが正直な気持ちでした。しかし前回入れ込みたくて、どうしても難しかった話の一つに、あの誰に聞いても好きな話の上位に来る名作中の名作、「おばあちゃんのおもいで」があります。この話を軸になんとか物語を膨らませることは出来ないか……。そこからこのプロジェクトはスタートしました。正直難産でした。あの物語を膨らます方向を見極めるのに何度も集まりミーティングを繰り返し、四苦八苦していた時間がすごく長かった気がします。しかし、藤子先生の作品はたとえ短編といえども、フラクタルのように長い物語を内包しています。今回我々がたどり着いた物語の芽はおばあちゃんが物語の終わり際に発した一言の中にきっちりと内包されていました。「あんたのお嫁さんをひと目見たくなっちゃったねぇ」なんとか大好きなおばあちゃんにお嫁さん(つまり大人になったしずかちゃんですが)を一目会わそうとして、のび太とドラえもんの大冒険が始まります。当然一筋縄でいくはずもなく、その過程でふたりは様々な大変な経験を重ねていきますが、その中でふたりはいつしか家族というものの温かさを再発見していくことになります。50周年という記念の年にこの作品をリリースできることはとても光栄なことです。製作はまだ半ばですが、なんとかスタッフに底力を発揮してもらって、素敵な映画を夏にお届けできればと思っています。●八木竜一(監督)コメントようやく『STAND BY ME ドラえもん 2』を発表できる事になりました。 しかも、ドラえもん誕生50周年に公開する事になるとは。前作も藤子先生の生誕80周年でしたし、不思議な縁を感じます。今回は「1日」を描きます。 のび太とドラえもんが、何度も時間を飛び越えて、過去や未来を行ったり来たり、いろんな「1日」を、ひみつ道具を使って乗り切ったり、ピンチになったり、それはもう大変な事が起こっちゃいます。そもそも、前作ではドラえもんのひみつ道具を3DCGに起こして表現したら、絶対楽しいものになるという思いで作りました。 「タケコプター」で空を飛んだり、「どこでもドア」で場所を飛び越えたりする事を、本当に起こった出来事の様に皆さんに感じて欲しかったのです。今回の映画では、それをさらにスケールアップさせます。前回出せなかった新しいひみつ道具、前回大変すぎて出来なかった場所などなど、世界を拡げて皆さんにお届けします。何気ない普通の「1日」も、後から思い起こせば大切だったと気付く事があります。おばあちゃんに会いに行くその日は、きっとのび太にとって大切な「1日」になると思うのです。最悪の「1日」もあるでしょう。 しかし、その時はつらかった事が後になって良い思い出になったりするのは、よくある事です。ドラえもんを知っているすべての世代に共感してもらえる、そんな「1日」たちを『STAND BY ME ドラえもん 2』では描いています。是非、来年夏に少し不思議な「1日」体験をしてみてください。『STAND BY ME ドラえもん2』2020年8月7日(金)
2019年12月12日全世界が注目するシリーズ完結編『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の来日記者会見が12月12日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、脚本も手がけるJ.J.エイブラムス監督をはじめ、デイジー・リドリー(レイ役)、ジョン・ボイエガ(フィン役)、オスカー・アイザック(ポー・ダメロン役)、シリーズ全作品に出演するアンソニー・ダニエルズ(C-3PO役)、プロデューサーでルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディ、共同脚本のクリス・テリオが出席した。新たな3部作の幕開けを告げた『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に続き、メガホンをとったエイブラムス監督は、「ここにいるキャスト陣がすばらしい仕事をしてくれた分、これでお別れなのはさみしい気持ち」と胸中を語り、“結末”に関しては「最高のものにしようと議論を重ねた。非常に難しいプロセスだったが、大変でなければ、良いものにはならない」と自信をのぞかせた。16年末に亡くなったキャリー・フィッシャーさん(レイア役)は本作にも出演しており、「レイア抜きで伝説は終われない。デジタル再現はしたくなかったから、『フォースの覚醒』で撮りためたフッテージを利用した」と舞台裏に言及。「本人がいないのに、出演シーンを作るのだから、それは奇妙だし、感傷的にもなったが、ファンの皆さんには再会を楽しみにしてほしい」と話していた。主演を務めるリドリーは、前作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が示したレイの生い立ちにまつわる“真実”について「私自身は満足しているが、レイはフラストレーションを感じている。失ったものを取り戻す過程で、真実も明かされます」と宣言。自身にとって、共演者やクルーは「まさに家族」だといい、「ジョンやオスカー、それにキャリーとの美しい関係性を得られた。これで終わってしまう寂しさもある」と複雑な心境を語った。1977年に製作された『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』で最初に登場するC-3POをシリーズ全作で演じたダニエルズは、「若い共演者たちは、私のキャリアを見ながら育ったわけで、不思議な気持ちがする」。すでに公開されている予告編では、C-3POの変化に注目が集まっており「彼が悪者だって?(笑)ファンの皆さんの想像力はすばらしいね。真実は数日後(公開日)には分かるはずだよ。別れも示唆しているが、確かに私は、本作の公開で皆さんとお別れしなければいけない」としみじみ。「彼は1度も顔を見せることなく、声とパフォーマンスで作品のトーンを決定づけた」(エイブラムス監督)、「C-3PO、そしてアンソニーこそが映画のハートであり魂」(テリオ)と脚本家チームは、最大限のリスペクトを示していた。取材・文・写真:内田涼『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』12月20日(金)より公開
2019年12月12日映画俳優組合賞のノミネーションが発表された。俳優が演技に対して投票するこの賞では「作品部門」はなく、キャスト部門がそれにあたる。長編映画でこのキャスト部門にノミネートされたのは、『スキャンダル』『アイリッシュマン』『ジョジョ・ラビット』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『パラサイト 半地下の家族』。テレビシリーズ(ドラマ)は、『ビッグ・リトル・ライズ』『ゲーム・オブ・スローンズ』『ストレンジャー・シングス』『ハンドメイズ・テイル』『ザ・クラウン』。テレビシリーズ(コメディ)は、『バリー』『Fleabag ブリーバッグ』『コミンスキー・メソッド』『マーベラス・ミセス・メイゼル』『シッツ・クリーク』だった。授賞式は1月19日。文=猿渡由紀
2019年12月12日“日本を代表するヴァイオリニストとピアニストの共演”として、2009年に大きな話題となったアルバムが、松田理奈(ヴァイオリン)と清水和音(ピアノ)によるラヴェルだった。この録音から10年が経過したこの年末、名手2人が再び共演する。しかもプログラムには、10年前に手掛けた話題のラヴェルがずらりと並ぶのだからこれは聞き逃がせない。音楽家にとっての10年とは一体どのような意味を持つのだろう。10年前には新進気鋭のヴァイオリニストだった松田理奈は、今や日本屈指の名手の1人に数えられる存在となり、当時すでにスーパーソリストとして名を馳せていた清水和音は、今や巨匠への道を1歩1歩着実に歩みつつある大物としてその名を知られる存在だ。共に熱く激しい内面を持つこの2人が、さらなる深化の過程で相まみえるラヴェルが一体どのような凄みを持つものなのか。プログラム前半に置かれたモーツァルト&ブラームスともども心して聴いてみたい。●公演概要12月17日(火)紀尾井ホール●松田理奈 Lina Matsuda (ヴァイオリン, Violin)桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースにて研鑽を積み、2006年ドイツ・ニュルンベルク音楽大学に編入。2010年、同大学院を首席にて修了。1999年に初ソロリサイタルを開催した後、2001年第10回日本モーツァルト音楽コンクールヴァイオリン部門第1位、同コンクール史最年少優勝。2002年にはトッパンホールにて「16才のイザイ弾き」というテーマでソロリサイタル開催。2004年、第73回日本音楽コンクール第1位、2007年にはサラサーテ国際コンクールにてディプロマ入賞。2013年新日鉄住金音楽賞受賞。これまでに国内の主要オーケストラに加え、ハンガリー国立フィル、スーク室内オーケストラ、ヤナーチェク・フィルハーモニー室内管、ベトナム響など数々のオーケストラや著名指揮者と共演。2006年ビクターより『ドルチェ・リナ』をリリース。その後『カルメン』、清水和音とライブ収録した『ラヴェル・ライブ』、『イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ全曲集』をリリース。2018年にはブラームスとフランクのソナタを収録した5枚目のアルバムをリリースした。松田理奈オフィシャルウェブサイト: ●清水和音 Kazune Shimizu (ピアノ, Piano)(c) Mana Miki完璧なまでの高い技巧と美しい弱音、豊かな音楽性を兼ね備えたピアニスト。ジュネーヴ音楽院にて、ルイ・ヒルトブラン氏に師事。1981年、弱冠20歳で、パリのロン=ティボー国際コンクール・ピアノ部門優勝、あわせてリサイタル賞を受賞した。これまでに、国内外の数々の著名オーケストラ・指揮者と共演し、広く活躍している。室内楽の分野でも活躍し、共演者から厚い信頼を得ている。これまでにソニーミュージックやオクタヴィア・レコードなどから多数のCDをリリースし、各誌で絶賛されている。2011年には、デビュー30周年を記念して、ラフマニノフのピアノ協奏曲第1番~第4番とパガニーニの主題による狂詩曲の全5曲を一度に演奏するという快挙を成し遂げた。2014年から2018年の5年間では年2回のリサイタル・シリーズ「清水和音 ピアノ主義」を開催。幅広いレパートリーで聴衆を魅了した。2016年4月からは、年6回の室内楽シリーズ「芸劇ブランチコンサート」を開始するなど精力的な活動を続けている。桐朋学園大学・大学院教授。
2019年12月12日愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLATのプロデュースにより、2017年に上演された『荒れ野』が同劇場と東京・下北沢のザ・スズナリで再演される。本作は、「東京で制作される演劇とはひと味もふた味も違う、地に足をつけて芝居づくりができるのが地域の魅力」との思いで制作された、豊橋発のオリジナル作品だ。作・演出は、劇団KAKUTAを主宰し、同劇場の文化芸術アドバイザーも務める桑原裕子で、同作は第5回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞、第70回読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞している。物語の舞台は、ある団地の一室。ニュータウンのショッピングセンターから火災が発生し、近接した一戸建てに住む哲央と妻・藍子、娘・有季の三人家族が、哲央の幼馴染である路子の部屋に避難していた。一方、路子の部屋には、老人・広満と青年・ケン一が出入りし、奇妙な同居生活が行なわれていた。彼らは偶然にもひとつ屋根の下で一夜を過ごすことになり……。最初は繋がらなかったものが、物語が進むにつれ、登場人物の関係性や彼らの抱えている問題が徐々に繋がっていく。チェーホフの作劇術に近い展開で、揺れ動く人間模様が描き出される。哲央を演じるのは、平田満。本作の企画、そして桑原への作・演出をオファーした平田が、思い入れのある作品で人生の“真実味”を浮かび上がらせる。ほか、井上加奈子、増子倭文江、中尾諭介、多田香織、小林勝也と初演からの面々が出演。「オリジナルキャストによる“再燃”で、さらに深い場所の痛みをもった熱を起こし、新たな荒野を創り出そうと思います」と桑原。初演から2年を経て、さらに研ぎ澄まされた劇を味わいたい。12月13日(金)から15日(日)まで穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース、12月18日(水)から23日(月)までザ・スズナリにて上演。文:伊藤由紀子
2019年12月12日1977年に製作され、大ヒットした映画『サタデー・ナイト・フィーバー』。ジョン・トラボルタの独特な決めポーズで世界的に知れ渡っている、ディスコ文化のアイコンだ。2018年、イギリスで初演された舞台版が、ついに日本にやってくる。12月13日(金)の開幕が、目の前に迫ってきた。あの有名すぎるディスコ・チューンに、うずうずしてしまう向きも多いだろう。劇中の楽曲はビージーズが手がけ、世界的なヒットを記録した。もちろん、舞台版もそれらの楽曲をふんだんに使用。ビージーズを思わせる3人組の歌い手たちが、物語を大いに盛り上げる。臨場感あふれる舞台構成は、映画ファンならずともわくわくする展開だ。物語の主人公はペンキ屋の店員・トニー。土曜の夜、ディスコで踊り狂うことだけを楽しみに生きてきた彼が、自立した生き方を貫く女性・ステファニーに恋をする。彼女に見合った男になるべく、トニーはダンスコンテストに出場する……。トニーを演じるのは、マシュー・ボーンの『白鳥の湖』に主演したリチャード・ウィンザー。息もつかせぬディスコ音楽から、観る者を釘付けにするソロ・ダンスまで、振り幅自在の踊りを見せる。若かりし日、映画に熱中した世代から、今現在若い日々を送る世代まで、胸を熱くさせる舞台になること必至だ。ミュージカル『サタデー・ナイト・フィーバー』は、12月29日(日)まで東京国際フォーラム ホールCにて上演。文:小川志津子
2019年12月12日布袋寅泰が本日12月12日、日本特殊陶業市民会館 フォレストホールで「HOTEI GUITARHYTHM VI TOUR 2019 “REPRISE” supported by ひかりTV」の愛知公演を行う。布袋寅泰はBOØWYとしての活動の後、約30年間ギタリストとして現在に至るまで刺激的な演奏を続けている。今年はソロデビュー作『GUITARHYTHM』シリーズの6作目となる『GUITARHYTHM VI』をリリースし、それにともなうツアーも成功させ、今なおフレッシュな状態を維持していることは驚きだ。本日のライブは、前述したツアーのアンコール公演「HOTEI GUITARHYTHM VI TOUR 2019 “REPRISE” supported by ひかりTV」の一環である。12月7日に東京・LINE CUBE SHIBUYA(旧・渋谷公会堂)でスタートし、全国7カ所9公演をめぐっている最中。3日目のステージとなる今夜は布袋自身の演奏だけでなく、確かな実力を持ったバックバンドにも注目だ。常に自分を更新し続ける布袋のサウンドに期待したい。■公演情報「HOTEI GUITARHYTHM Ⅵ TOUR 2019 “REPRISE” supported by ひかりTV」12月12日(木)愛知・日本特殊陶業市民会館 フォレストホール開場18:15/開演19:0012月15日(日)福岡・福岡サンパレス ホテル&ホール12月20日(金)北海道・カナモトホール(札幌市民ホール)12月22日(日)宮城・仙台サンプラザホール12月24日(火)群馬・高崎芸術劇場 大劇場12月25日(水)群馬・高崎芸術劇場 大劇場12月28日(土)兵庫・神戸ワールド記念ホール
2019年12月12日2017年10月にシーズンの幕開けを飾る作品として初演され、初めてクリスマスの時期に登場した昨年の公演も好評を博した、ウエイン・イーグリング振付による新国立劇場バレエ団の『くるみ割り人形』。今年も12月14日(土)から22日(日)までの上演が決まっており、昨年の公演でも主役ペアを演じた米沢唯&井澤駿、小野絢子&福岡雄大、木村優里&渡邊峻郁、池田理沙子&奥村康祐の4組が再びクリスマス気分を盛り上げる。舞台はクリスマス・イブの夜。パーティーの準備で大忙しの少女クララの家に、続々と招待客が訪れる。一家の友人であるドロッセルマイヤーと彼の甥も到着し、ハンサムな甥にほのかな恋心を抱くクララ。ドロッセルマイヤーは、クララにくるみ割り人形をプレゼントする。パーティが終わり、眠りに就いたクララは夢を見る。くるみ割り人形とねずみたちとの戦いをドロッセルマイヤーが収めると、人形は士官服姿の甥へと姿を変え、クララと彼はロマンティックなパ・ド・ドゥを踊るのだが、ねずみの王様が甥を人形の姿に戻してしまい……?主役ペアによる高度なパートナリング技術が必要なパ・ド・ドゥ以外にも、群舞やディヴェルティスマンなど踊りの見せ場が多く、多彩な音楽と踊りが楽しめるイーグリング版。また、狂言廻し的に登場するドロッセルマイヤー、ちょっぴりコミカルなねずみの王様など、キャラクターの面白さにも定評がある。何かと慌ただしい年末、美しく心温まるバレエでゆっくりとクリスマス気分に浸ってみては? 東京・新国立劇場 オペラパレスにて上演。文:町田麻子
2019年12月12日女性映画批評家サークル賞の結果が発表された。女性についてのベスト映画は、フランス映画『Portrait of a Lady on Fire』。今作は、女性についての外国語映画部門でも受賞した。女性によるベスト映画は『Harriet』。今作では、シンシア・エリヴォが主演女優賞を受賞、また作品はアメリカの有色人種女性の状況を語る映画に贈られるジョセフ・ベイカー賞も受賞した。女性脚本家部門は、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のグレタ・ガーウィグ。主演男優部門は『マリッジ・ストーリー』のアダム・ドライバー、女性についてのドキュメンタリー部門は『アニエスによるヴァルダ』が受賞した。文=猿渡由紀
2019年12月11日全世界で大ヒットを記録している『アナと雪の女王2』は、心に響くストーリーやキャラクター描写だけでなく、大スクリーンの隅々まで広がる“ビジュアル”もこだわって制作が進められた。背景や衣装はもちろん、魔法や自然現象を描くエフェクトも劇中のエルサとアナの物語を描く上では欠かせないものだからだ。ディズニーのアーティストが長い時間をかけ、試行錯誤を繰り返しながら『アナと雪の女王2』の映像世界を作り上げるのは、観客が物語を最高の状態で楽しむため、そしてディズニーが長年に渡って築き上げてきた伝統と想いを引き継ぐためだ。.dcinemaWrap__link { margin-top: 16px; padding: 0 20px;}.dcinemaWrap__link__btn { width: 48%; display: inline-block; margin: 0px calc(1% - 1px); border: 1px solid rgb(0, 112, 192); border-radius: 5px; background-color: rgb(0, 112, 192); box-sizing: border-box;}.dcinemaWrap__link__btn.btn__grayOut { background-color: #777; border: 1px solid #777;}.dcinemaWrap__link__btn p { font-size: 1.4rem; background-color: rgb(0, 112, 192); padding: 6px 0; text-align: center; margin-top: 0;}.dcinemaWrap__link__btn.btn__grayOut p { background-color: #777;}.dcinemaWrap__link__btn p a { color: white !important; display: block; width:100%; height: 100%;}.md-gallery__thumbnail:first-child:nth-last-child(2):before, .md-gallery__thumbnail:first-child:nth-last-child(2) ~ .md-gallery__thumbnail:before {padding-top: 66%;}アレンデール王国に秋が来た!導入 (dpia-app://contentAll?contentId=1376221f-c494-4733-ac9e-9babcd01fb27&contentTypeId=2)第1回 (dpia-app://contentAll?contentId=4d7b527d-2f4e-4a1a-b18d-6a55cc4f7acb&contentTypeId=2)第2回 (dpia-app://contentAll?contentId=d0813fd0-1ea5-4543-bfc2-ff48803f5aa6&contentTypeId=2)第3回 (dpia-app://contentAll?contentId=0e5f4543-c09d-4000-9665-90a1338aa73c&contentTypeId=2)第4回 (dpia-app://contentAll?contentId=95e53fc5-26d8-43e6-8def-4d5491da8524&contentTypeId=2)第5回 (dpia-app://contentAll?contentId=393c5365-074b-4c9f-8c59-50c651e01152&contentTypeId=2)第6回
2019年12月11日『ウォレスとグルミット』シリーズや『アーリマン』など人気作を次々に生み出している英国アードマン・アニメーションズの最新作『映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!』が13日(金)から公開になる。テレビシリーズでも大人気の『ひつじのショーン』の映画版第2弾で、ショーンと宇宙からやってきた女の子ルーラの友情と冒険のドラマが描かれるが、監督を務めたウィル・ベチャーは「今回の映画では初期段階から“映画的な表現”で物語を描くことを目指した」という。『ひつじのショーン』シリーズは、牧場で暮らすショーンをはじめとする羊たち、牧羊犬のビッツァー、ちょっとボンヤリしている牧場主たちの騒動を描く人気作。人形を少しずつ撮影していくストップ・モーション・アニメの手法で描かれ、劇中には人間が理解できるセリフはなく、すべてがキャラクターの動き、表情の変化、ストーリー運びだけで描かれる。彼らは短いエピソードをテレビで発表し続けた後に『映画 ひつじのショーン ~バック・トゥ・ザ・ホーム~』を製作し、高い評価を集めた。『…バック・トゥ・ザ・ホーム』でキャラクター・クリエイションを、『アーリーマン』ではアニメーション監督を務めたベチャーは映画第2弾を任されることになり、前作同様にセリフやテロップなしのまま、さらに複雑な物語を描くことを目指した。「前作は“ショーンが都会に出ていく”というシンプルなコンセプトの作品でしたが、新作では複数のレイヤー(層)をもつ映画にしたいと考えて創作を始めました。映画の主軸になるのは、ひつじのショーンと宇宙人の女の子ルーラの友情と冒険の物語です。そこに、ショーンが禁止ばかりいうビッツァーの気持ちを理解して少しだけ成長するドラマを入れ、牧場主が“ファーマゲドン”と呼ばれる人生最大のアイデアを思いつく物語を盛り込みました。実はサイドストーリーは別々に開発していって、物語の構造を直感的に把握できる脚本家マーク・バートンがすべてをバランスよく脚本にまとめてくれました」さらに彼らは創作の初期段階である野望を抱く。それは愛らしいショーンたちの世界を描きながら“映画的な表現”を目指すことだ。「きっかけはアートディレクターが描いてくれたイメージ画でした。それはワイド画面で描かれていて、ムードがあって、美しく、様々な感情を喚起させるものでした。そこで、僕たちは初期段階から“映画的な表現”で物語を描くことを目指したわけです」そこで彼らは前作よりも画面がワイドなスコープサイズで撮影することを決め、セットや照明も細部まで作りこんで重層的で映画的なルックを目指している。「撮影監督のチャールズ・コッピングが本当に素晴らしい仕事をしてくれました。ストップ・モーション・アニメですから、実写映画ほどカメラを自由に動かしたりできるわけではありません。しかし、アニメーター、照明、撮影、セット……すべての面を可能な限り進化させ、アニメーションでは難しい“映画的な映像”を目指したわけです。何よりも自分が映画館で観たい作品にしたいという想いがありました」スピルバーグ作品を思わせるショーンとルーラの出会いの場面、ボンド映画に登場しそうな巨大基地のデザイン、レンズの効果を活かして遠近感を強調した構図など、本作は大スクリーンで“映える”ショットの連続だ。もちろん「ストーリーとキャラクターが何よりも大切」だと断言するアードマンの流儀はブレていない。本作でもこれまで通り、ショーンもビッツァーも愛らしく、牧場主は想像の斜め上をいく行動で爆笑させてくれる。さらにベチャー監督は「アードマン映画の魅力のひとつは“シンプル”であること」だという。「シンプルさの中に美しさがあるのがアードマン作品の魅力だと思っています。もし、すべての部署が自分のやりたいことを考えなく画面の中に盛り込んでしまったとしたら、映画は複雑で凝り過ぎたものになってしまうでしょう。ですからストーリーも技法も画面設計も可能な限りシンプルにして、一番大事にしているストーリーとキャラクターに観客が集中できるようにすることは常に心がけました」アニメーション表現が豊かで、複数のドラマが絡み合う複雑な構成でありながら、観客に“一番伝えたいこと”は絶対にブレることがない。『映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!』は前作をさらに映画的に前進させる作品に仕上がった。「観ている間に様々な感情を味わえるのが映画体験の醍醐味だと思っています。だからプレミア上映の際に来場していた子供たちがすごく反応してくれていたのは本当にうれしかったです!」『映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!』12月13日(金) 全国ロードショー
2019年12月11日SKY-HIが本日12月11日から2日間、豊洲PITで「Round A Ground」を開催する。日高光啓としてパフォーマンスグループAAAで活躍しながら、ソロアーティストとしても多大な人気を誇るSKY-HI。彼が毎年恒例で行っているライブイベントが「Round A Ground」である。今年は初日が「~Count Down SKY-HI~」と題し、ファンからリクエストを募った楽曲の上位20曲をセットリストに盛り込む。これを自身のバンドSUPER FLYERSとともにエンタテインメント性あふれるライブを披露する予定だ。自身の誕生日でもある2日目は「~YO! SKY RAPS~」とタイトルされ、KEITA(w-inds.)、KEN THE 390、eill, Novel Core、韓国のラッパー・Reddy、TARO SOUL、タイのポップスターSTAMP、同じくタイのラッパー・DaBoyWayなど多彩なゲストとのパフォーマンスが展開される。さまざまな角度からSKY-HIの魅力を堪能できる、この機会をお見逃しなく。■公演情報「SKY-HI Round A Ground 2019 〜Count Down SKY-HI〜」12月11日(水)豊洲PIT開場17:30/開演18:30「SKY-HI Round A Ground 2019 〜YO! SKY RAPS〜」12月12日(木)豊洲PIT開場17:30/開演18:30
2019年12月11日KISSが本日12月11日、東京ドームで「KISS END OF THE ROAD WORLD TOUR」の東京公演を行う。40年以上に渡りハードロックを鳴らし続けているロックバンドのKISS。2015年の、ももいろクローバーZとの異色のコラボも記憶に新しい。その彼らが今年1月からスタートさせているワールドツアーが「KISS END OF THE ROAD WORLD TOUR」だ。世界をめぐる巡演の終着地点が日本となる。これが最後の来日とアナウンスされており、日本でKISSのパフォーマンスを見るラストチャンス。70歳のジーン、67歳のポール、61歳のエリック、59歳のトミー、彼らは4年ぶりの日本でどの様なステージを展開してツアー人生を終えるのだろうか。今夜は完売となった、ゼビオアリーナ仙台での初日公演を経ての公演。最後の東京ドームでのライブに世界中からの注目が集まっている。■公演情報「KISS END OF THE ROAD WORLD TOUR」12月11日(水)東京ドーム開場17:30/開演19:0012月14日(土)盛岡タカヤアリーナ開場16:30/開演17:3012月17日(火)京セラドーム大阪開場17:30/開演19:0012月19日(木)ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)開場18:00/開演19:00
2019年12月11日歌舞伎の真髄はしっかりと押さえつつ、庶民の娯楽だった往時のように“なんでもあり”なエンタメとして、さまざまな手法で作品のもつ魅力を伝え続けてきた花組芝居。『婦系図』などの泉鏡花作品から『かぶき座の怪人』などのパロディ、漫画原作ものやシェイクスピアものまで多彩に取り組んできた同劇団が、いよいよ歌舞伎の大作『義経千本桜』に挑む。“ネオかぶき”が、古典の大作をどう料理するのか注目されるなか、12月13日(金)に東京・あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)で初日の幕が開く。時は平安時代末期。源平合戦で手柄を立てた源義経は英雄となるが、それによって兄・頼朝より謀反の疑いをかけられる。天下を狙う藤原朝方はふたりの離反を企て、義経に後白河法皇からの褒美だとして「初音の鼓」を渡す。鼓を「打つ」は、兄を「討つ」との意味が込められていると伝える朝方。法皇の命だけに拒めないものの、鼓を打たなければその意を汲んだことにならないと考える義経だったが、鎌倉方は依然として義経との敵対を深め……。物語は義経と頼朝の対立を主軸に置きつつ、源平合戦で死んだはずの平家の武将、知盛・維盛・教経の驚くようなエピソードが絡み、義経を慕う静御前や孝行狐まで加わって、息もつかせぬ展開が続く。碇を担いで海に沈んでゆく知盛の雄々しくも鬼気迫る姿が胸に迫る『渡海屋・大物浦』、庶民ながら維盛に忠義を尽くす“いがみの権太”に涙が絞られる『すし屋』。さらには、旅を続ける静御前に付き従う佐藤忠信が、実は「初音の鼓」を巡る孝行狐だったことがわかる『道行初音旅』など、歌舞伎ではひとつひとつの段が独立して上演されるほどクライマックス続きの本作。今回は約2時間半(予定)にギュギュッとまとめての上演だ。1987年に俳優・演出・脚本を兼ねる加納幸和を座長として設立された、花組芝居。32年の活動を経て、ますます深度と熱量を増すその舞台から目が離せない。公演は12月22日(日)まで。文:佐藤さくら
2019年12月11日DEAN FUJIOKAが本日12月11日、ニューシングル『Shelly』を発売する。俳優としてだけではなく、アーティストとしても活躍するDEAN FUJIOKA。今年1月には2ndアルバム『History In The Making』をリリースし、10月からは3カ月連続リリースを行ってきた。その第3弾となるのが『Shelly』だ。ディーン自身が出演するドラマ『シャーロック』の主題歌であるタイトル曲をはじめ、同ドラマのオープニングテーマである『Searching For The Ghost』、『サタデーステーション』『サンデーステーション』エンディングテーマの『Made In JPN』など全5曲が収録されている。ぜひ手に取ってミュージシャンのDEAN FUJIOKAの魅力を味わってほしい。■CD情報DEAN FUJIOKA『Shelly』12月11日発売<収録曲>1. Shelly(フジテレビ系 ドラマ「シャーロック」主題歌)2. Searching For The Ghost(フジテレビ系 ドラマ「シャーロック」オープニングテーマ)3. Made In JPN(テレビ朝日系「サタデーステーション」/「サンデーステーション」エンディングテーマ)4. Chasing A Butterfly (feat. Nao Matsushita)(映画「エンジェルサイン」主題歌)5. Send It Away (feat. GONG)
2019年12月11日シリーズ累計50万部を超える織守きょうやの小説を映画化した『記憶屋 あなたを忘れない』の完成披露イベントが12月10日、都内で行われ、主演の山田涼介(Hey! Say! JUMP)をはじめ、共演する芳根京子、佐々木蔵之介、蓮佛美沙子、泉里香、濱田龍臣、平川雄一朗監督が出席した。大学生の遼一(山田)は、プロポーズした年上の恋人・杏子の記憶から自分が消えていることを知り、都市伝説だと思われていた記憶屋の足取りを探す。果たして、記憶屋と出会い、恋人の記憶を取り戻すことはできるのか。難役に挑んだ山田は「どの登場人物にフォーカスするかで、受け取り方が全然変わってくる作品。こうして作品を皆さんにお届けし、どう受け取っていただけるか、そこが一番楽しみです」と期待を寄せ、“忘れられない”出来事として、台場で撮影したデートシーンを挙げ「まったくバレず、自分はまだまだだなと(笑)。でも、帽子もマスクもなしで歩けるなんて、楽しいものですね」と笑顔を見せていた。「監督は『これでいい』でOKを出す人じゃないので。すごく戦ったなという印象が強い現場」と振り返る芳根に対して、共演シーンが多かった山田は「悪く捉えないでね。いい意味で」と前置きし、「バケモノの類い。演技に引っ張っていただいた」と芳根の女優魂を称えていた。また、山田は佐々木との初共演に「とある映画のお芝居が大好きで、それ以来ずっと共演したかった」と感無量の面持ち。「蔵之介さんがクランクアップの日に、日本酒をくださって。とてつもなくおいしいお酒で、あの味は“忘れたくない”」と振り返ると、佐々木は「この冬もいい酒ができている」とニンマリ。その佐々木は、広島で山田との共演シーンを撮影した後、「福岡まで行ってライブを見た」とHey! Say! JUMP公演に参戦したことを告白。「マネージャーがインフルエンザになって、ひとりでヤフオクドームに行ったんですよ」と話していた。同日、中島みゆきの『時代』が映画の主題歌に起用されたことが発表された。時代を超えて人々の“記憶”に残る名曲として、中島本人が歌うバージョンが初めて映画の主題歌に選ばれた。取材・文・写真:内田 涼『記憶屋 あなたを忘れない』2020年1月17日(金)全国ロードショー
2019年12月10日ゴールデン・グローブのノミネーションが発表になった。最多ノミネーションを受けたのは、ノア・バームバックの『マリッジ・ストーリー』で、4部門。作品部門(ドラマ)の候補は、今作のほかに、『ジョーカー』『1917 命をかけた伝令』『アイリッシュマン』『2人のローマ教王』。作品部門(ミュージカルまたはコメディ)の候補は、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『ロケットマン』『ルディ・レイ・ムーア』『ジョジョ・ラビット』『ナイヴズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』。監督部門は、サム・メンデス(『1917 命をかけた伝令』)、ポン・ジュノ(『パラサイト 半地下の家族』)、クエンティン・タランティーノ(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)、マーティン・スコセッシ(『アイリッシュマン』)、トッド・フィリップス(『ジョーカー』)。主演男優部門(ドラマ)は、クリスチャン・ベール(『フォードVSフェラーリ』)、アントニオ・バンデラス(『Pain and Glory』)、ジョナサン・プライス(『2人のローマ教王』)、アダム・ドライバー(『マリッジ・ストーリー』)、ホアキン・フェニックス(『ジョーカー』)。そして主演女優部門(ドラマ)は、レネー・ゼルウィガー(『ジュディ 虹の彼方に』)、スカーレット・ヨハンソン(『マリッジ・ストーリー』)、シャーリーズ・セロン(『スキャンダル』)、シアーシャ・ローナン(『Little Women』)、シンシア・エリヴォ(『Harriet』)。主演男優部門(ミュージカルまたはコメディ)は、タロン・エガートン(『ロケットマン』)、エディ・マーフィ(『ルディ・レイ・ムーア』)、レオナルド・ディカプリオ(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)、ダニエル・クレイグ(『ナイヴズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』)、ローマン・グリフィン・デイヴィス(『ジョジョ・ラビット』)。さらに主演女優部門(ミュージカルまたはコメディ)は、オークワフィナ(『The Farewell』)、アナ・デ・アルマス(『ナイヴズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』)、エマ・トンプソン(『Late Night』)、ケイト・ブランシェット(『Where’d You Go, Bernadette?』)、ビーニー・フェルドスタイン(『Booksmart』)だった。受賞発表は1月5日。文=猿渡由紀Netflix映画『マリッジ・ストーリー』配信中
2019年12月10日「子どもたちに豊かな音楽体験を」という願いの下、2002年にスタートした日本初のこどものためのオーケストラ定期演奏会「東京交響楽団&サントリーホールこども定期演奏会」では、大人たちが通う定期演奏会と同じように、毎回異なる指揮者が登場して年間4回のコンサートが開催される。2019年の最後を飾る第72回定期演奏会(12月15日:サントリーホール)のテーマは「リズム」。東京交響楽団正指揮者の飯森範親と同団首席チェリストの伊藤文嗣の共演でピアソラの『リベルタンゴ』が披露されるほか、「こども奏者」の参加による『美しく青きドナウ』、そしてラヴェルの『ボレロ』といったリズム表現豊かな作品が楽しめる。実は本格的な内容ながら、子供たちが集中してコンサートを楽しめるように、1曲は長くても15分、指揮者やソリストから作品や楽器についてのトークも入るこの公演。全体で約90分のコンサートを、司会の坪井直樹(テレビ朝日アナウンサー)がナビゲート。堅苦しくなく楽しい雰囲気の中で、本物の芸術に触れるひとときを、親子でも、大人だけでも過ごせるコンサートだ。※小学校1年生以上入場可●公演概要12月15日(日)サントリーホール東京交響楽団&サントリーホール「こども定期演奏会」第72回『リズム』
2019年12月10日8月に「福島三部作・一挙上演」で話題を集めたDULL-COLORED POPの第21回本公演『マクベス』が、12月12日(木)から22日(日)までKAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオで上演される。シェイクスピアの四大悲劇のひとつとされる『マクベス』。スコットランドの王になるという野望のために罪を重ねていくマクベスの姿を描くこの作品は、これまでに数え切れないほどの上演がなされてきた。主宰・谷賢一はこれまで、海外の演出家による『マクベス』『リチャード3世』の演出補を務めるほか、『ロミオとジュリエット』『ふたりマクベス』といった作品の作・演出も行っている。さらにさかのぼって学生時代にも『マクベス』を上演しているというから、彼はかなり長い間『マクベス』に向き合ってきた演出家といえる。今回は「マクベスの人物像について大いに翻案を試みた」という谷。キャストはたった6人、さらに一般的に長い時間をかけて上演されることの多いこの演目において、90分というタイトな時間での上演が予定されている。それだけでも戯曲をそのまま上演するものとはかなり違う作品になるであろうことが予想できる。なお、今作ではドレスコーズの志磨遼平が劇中音楽を担当。歌詞にシェイクスピアのセリフを引用した書き下ろしの楽曲『マクベスのうた』も劇中で披露される予定という。谷の目を通して現代に立ち上がるマクベスがいったいどんなものになるのか、その変容に期待したい。文:釣木文恵
2019年12月10日造形作家・近代美術史研究者の岡崎乾二郎が監修する『坂田一男捲土重来格納された世界のすべて、風景のすべて』が、東京ステーションギャラリーにて開幕。2020年1月26日(日)まで開催されている。キュビスム以降の抽象絵画の展開を核心で理解し、その可能性を究極まで推しすすめた画家、坂田一男。同展は、これまで大きく紹介されることの少なかった坂田の画業の全貌を提示する初めての展覧会だ。1889年に岡山県に生まれた坂田は、中学卒業後に絵の道を志し、第1次世界大戦終了後の1921年に渡仏。キュビスムの巨匠、フェルナン・レジェに師事して本格的に抽象画を学び、のちに助手を務めるまでになる。フランス滞在中は複数のサロンの会員となり、国際展への参加や大規模なギャラリーでの個展を開催するなど一線で活躍。1933年に帰国すると岡山県にアトリエを構えて抽象絵画の制作に打ち込み、前衛美術集団「アヴァンギャルド岡山(A.G.O)」を主催するなど精力的な活動を続けた。日本の抽象画家の先駆者として高く評価されたのは没後で、これまでブリヂストン美術館や、岡山県立美術館などで回顧展が開催されている。同展は、そんな坂田を再評価する造形作家・近代美術史研究者の岡崎乾二郎氏が監修を務め、坂田の複雑な空間操作を解析すべく、坂田と同世代の画家や意外な作家たちを組み合わせて比較展示を試みる。坂田の作品に加えて、彼が師事したフェルナン・レジェ、坂本繁二郎、ル・コルビュジエ、ジョルジオ・モランディ、ニコラ・ド・スタール、ジャスパー・ジョーンズなど、国内外の作家たちの作品約200点を紹介。20世紀絵画表現の問題群として各作品を読み解いていく。また、坂田のアトリエは二度の大きな水害に見舞われ、多数の作品が破損、または損失の被害を受けたという。会場には、冠水のため剥がれ落ちた画面を修復・加筆を行った作品だけでなく、そうした被害の形跡を模すかのように創作に生かした作品も並ぶ。展覧会のタイトルにもなっている「捲土重来(けんどちょうらい)」とは、一度失敗した者が再び力を盛り返すこと。歴史に埋もれてしまった坂田一男という画家を掘り起こす意味とともに、ひとたび受けた破壊を復活に転化させるような、驚くべき坂田の作品を目撃してほしい。【開催情報】『坂田一男捲土重来格納された世界のすべて、風景のすべて』2020年1月26日(日)まで東京ステーションギャラリーにて開催【関連リンク】 東京ステーションギャラリー()※岡崎乾二郎の「崎」は「たつさき」が正式表記。《コンポジション》1936年個人蔵《アンサン》1954年個人蔵《コンポジションA》1948年個人蔵《コンポジションのエスキース》制作年不詳個人蔵《コンポジション(メカニック・エレメント)》1955年岡山県立美術館《静物I》1934年大原美術館《静物II》1934年大原美術館《コンポジション》制作年不詳個人蔵《構成》1946年宇フォーラム美術館
2019年12月10日現代美術界で20年以上、さらに演劇界でも10年近くも意欲的に活躍しているやなぎみわ。初期作品から最新作まで俯瞰する展覧会『やなぎみわ展 神話機械』が、静岡県立美術館で12月10日(火)~2020年2月24日(月・振休)まで開催される。約10年ぶりの個展では、やなぎの初期である1990年代からの写真やインスタレーション、近年手掛けている演劇プロジェクトなど、49点の作品が並ぶ。これまでのやなぎみわ作品をあますところなく見ることができる、またとない貴重な展覧会である。やなぎみわは1990年代、写真作品《エレベーター・ガール》シリーズで注目を浴びた。また、公募した女性に「50年後の理想の自分」をイメージした老女像に扮してもらうポートレート作品《マイ・グランドマザーズ》シリーズ、世界各地に伝わる老女と少女の物語を元にした《フェアリー・テール》シリーズなど、やなぎは独特の世界観をもった作品を発表してきた。2010年以降のやなぎは、本格的な演劇プロジェクトをスタートさせる。2016年には、台湾で製造したステージ・トレーラーを母体にした野外劇を日本各地で巡回したり、この展覧会では、日本各地の大学と連携協力して制作した4種のマシンによる演劇「モバイル・シアター・プロジェクト」を行うなど、活躍の幅が広がっている。この展覧会は、20年以上にわたるやなぎみわの多様な活動を紹介するだけに留まらない。古今東西の神話や物語といったモチーフやテーマを通して、やなぎのスペクタクル性とドキュメンタリー性が行き来する世界観、その創造や創作の源を知ることができるだろう。【関連リンク】 静岡県立美術館( )《My Grandmothers: YUKA》2000年 作家蔵《次の階を探してⅠ》(部分)1996年 高松市美術館蔵《グレーテル》2004年 作家蔵《神話機械・タレイア》2019年 作家蔵 撮影:表恒匡《神話機械・ムネーメ―(投擲マシン)》2019年 被災地からの発信・心の復興支援事業実行委員会蔵 撮影:表恒匡
2019年12月10日“精力的”という言葉では、今の彼女の勢いは表現できないのではないか?根本宗子のことを形容しようとすると、そんなことすら思わせる。彼女のホームグラウンドである「月刊『根本宗子』」、その最新公演『今、出来る、精一杯。』が、12月13日(金)に東京・新国立劇場 中劇場で開幕する。近年はプロデュース公演でも活躍中の根本だが、「月刊『根本宗子』」は根本が主宰する劇団で、今年旗揚げ10周年を迎える。しかし、他劇団の10年に比べ、彼女のその期間はずいぶんと濃密だ。劇団公演やその派生ユニット、実験公演の作・演出をすべて根本が務め、その数はなんと40作近い。2019年を軽く振り返ってみただけでもプロデュース公演の作・演出を2本、10月には「別冊『根本宗子』」名義で福原充則の名戯曲『墓場、女子高生』を上演。その一方で毎月トークイベントも開催している。ある意味、“満を持しての”劇団公演と言えるかもしれない。この『今、出来る、精一杯。』はこれまでも2013年、15年と劇団の節目に上演されてきた、劇団の代表作といえる存在。こう聞くと「プロデュース公演で注目されてきたところだし、劇団公演は過去の自信作にしたんだな」と思うかもしれないが、そんな分かりやすい作戦は取らないのが彼女のすごさ。代表作を音楽劇としてリメイク、しかも音楽を手がけるのは、今作に俳優としても出演する清竜人!この人もシンガーソングライターとしてデビューしたと思ったら“一夫多妻制アイドル”を手がたりとトリッキーな活動で知られた存在だけに、当然過去作とは違った感触のものになるはず。もともと音楽を使用した舞台作品では定評のある根本だけに、そのあたりも期待できそうだ。今作に出てくるのはとあるスーパーのバックヤードと、男がヒモ状態の同棲カップル。登場人物たちは決して清廉潔白ではなく、弱い部分やダメな部分、ずるい部分や欲望、そんな負の側面を皆抱えている。エンタテインメントとしてそんなドロドロした部分を描き出しつつも、どこか生きていることを肯定されたような、そんな気分にさせてくれるのが根本作品。今観ておくべき作り手の作品で2019年を締めくくる、そんな年末もいいではないか。12月19日(木)まで。文:川口有紀
2019年12月10日「ぴあ」調査による2019年12月6日、7日公開のぴあ映画初日満足度ランキングは『ルパン三世THE FIRST』が第1位になった。本作は山崎貴監督が監督と脚本を務めた、シリーズ初の3DCGアニメーション映画。ルパン一世が唯一盗み出すことに失敗した因縁のお宝“ブレッソンダイアリー”の奪取に挑むルパン三世と一味の活躍が描かれる。上映後の出口調査では「ルパン復活!って感じで楽しかったし、謎ときがおもしろかった」(40代)、「アクションがカッコイイ!CGはリアルで自分がルパンと同じ世界にいるような感じがした」(19歳)、「臨場感があるので、ルパンなんだけどちょっとルパンじゃないみたいで、観ているこっちがルパン大丈夫かな?ってソワソワヒヤヒヤした」(24歳)、「ストーリーは王道だったけれど、いつもとは少し違った展開があったり、各々が能力を発揮する姿が観られてよかった」(51歳)、「ピンチから抜け出すところは感動した。女の子が元気で努力しててカッコイイなあと思った。元気が出た!」(12歳)などの声があがり、小学生から60代までの幅広い層から高い満足度を集めた。また中には「子供が観たがっていたので一緒に来ました。すごく懐かしかったです。時代設定が70~80年代で自分の世代だったから、当時の事件とリンクして楽しかった」(52歳)、「CGは自然だし、ルパンがすぐそこにいて生きてるって感じでよかった!ルパンは徐々に変わってるから今のルパンという感じでまったく違和感がなかったし、続きがあるなら観たい!」(40代)と話す人もいた。1位『ルパン三世THE FIRST』91.5点2位『ゴーストマスター』90.7点3位『午前0時、キスしに来てよ』90.5点4位『ラスト・クリスマス』86.7点5位『“隠れビッチ”やってました。』85.4点6位『私のちいさなお葬式』85.3点7位『ジョン・デロリアン』81.5点(本ランキングは、12/6(金)、12/7(土)に公開された新作映画10本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2019年12月09日