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マリリン・モンローの伝記映画『Blonde』のキャストが固まってきた。モンロー役に決まったのは、『ブレードランナー 2049』のアナ・デ・アルマス。ほかに、エイドリアン・ブロディ、ボビー・カナヴェイル、ジュリアン・ニコルソンが出演する。監督、脚本は『ジェシー・ジェームズの暗殺』のアンドリュー・ドミニク。プロデューサーにはブラッド・ピットも名を連ね、Netflixが製作、ストリーミング配信する。撮影は間もなくL.A.でスタートの予定だ。文=猿渡由紀
2019年08月30日イタリアを代表するオペラ作曲家ロッシーニの、最高に楽しいドラバタ喜劇『ランスへの旅』が上演される。本来は、シュルル10世の戴冠祝賀行事一環として作曲されたカンタータで、当時のイタリアを代表する歌手たちが総出で歌ったというガラ・コンサートのようなこの作品は、作曲から159年後の1984年に行われた「ペーザロ・オペラ・フェスティヴァル」においてオペラとして復活上演された作品だ。その内容は、フランスの温泉保養地プロンピエールにある宿「金の百合亭」に集まった各国の紳士淑女が繰り広げる大騒ぎ。彼らの目的は、ランスで執り行われるシャルル10世の戴冠式への出席だ。ところが、彼らをランスまで運ぶ予定の馬も馬車も全て出払っていることが判明して一同愕然。そこに「パリでも祝典が行われる」という朗報が届き、一同大喜びで、ランスへの旅費を使った大宴会を繰り広げるという、なんともバカバカしい話なのだがこれが楽しい。ベルカントオペラの名手たちの饗宴は、さながら後年料理研究家となったロッシーニが得意とする豪華な料理を味わうようだ。◆公演概要9月5日(木)~9月8日(日)新国立劇場オペラパレス藤原歌劇団公演『ランスへの旅』(共催:新国立劇場、東京二期会)指揮:園田隆一郎合唱:藤原歌劇団合唱部/新国立劇場合唱団/二期会合唱団管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団出演<9月5日、7日>砂川涼子コリンナ:砂川涼子メリベーア侯爵夫人:中島郁子フォルヴィル伯爵夫人:佐藤美枝子コルテーゼ夫人:山口佳子騎士ベルフィオーレ:中井亮一リーベンスコフ伯爵:小堀勇介シドニー卿:伊藤貴之ドン・プロフォンド:久保田真澄トロンボノク男爵:谷 友博ドン・アルヴァーロ:須藤慎吾ドン・プルデンツィオ:三浦克次ドン・ルイジーノ:井出 司デリア:楠野麻衣マッダレーナ:牧野真由美モデスティーナ:丸尾有香ゼフィリーノ:山内政幸アントーニオ:岡野 守<9月6日、8日>光岡暁恵 (C) Gallozziコリンナ:光岡暁恵メリベーア侯爵夫人:富岡明子フォルヴィル伯爵夫人:横前奈緒コルテーゼ夫人:坂口裕子騎士ベルフィオーレ:糸賀修平リーベンスコフ伯爵:山本康寛シドニー卿:小野寺光ドン・プロフォンド:押川浩士トロンボノク男爵:折江忠道ドン・アルヴァーロ:上江隼人ドン・プルデンツィオ:田島達也ドン・ルイジーノ:曽我雄一デリア:中井奈穂マッダレーナ:髙橋未来子モデスティーナ:田代直子ゼフィリーノ:有本康人アントーニオ:田村洋貴
2019年08月30日プラチナ・ペーパーズの堤泰之が作・演出を手がける『トリスケリオンの靴音』が赤坂RED/THEATERで上演される。今は亡き彫刻家の人生をめぐる物語で、久保田秀敏、糸原舞、曽世海司が顔をそろえる。物語の舞台は、とある田舎町。その町出身の彫刻家・見城海山の工房を資料館として生まれ変わらせるべく、設計事務所の職員である佐久間が派遣される。彼を迎えたのは海山の弟子だった土門。海山亡き後も師匠の生家を掃除しては花を生けていたが、そんなふたりのもとに、海山の娘を名乗る女が現れて……。2018年3月にも、碓井将大、赤澤ムック、粟根まことの顔合わせで上演された同作。今回は元美容師という経験を経て、ミュージカル『テニスの王子様』で花開いた久保田秀敏が佐久間役を務める。迎え撃つ土門役は、Studio Lifeや数々の舞台で着実に経験を重ねる曽世海司。ヒロインは堤泰之による若手発掘企画『ラフカット』で才能を発揮した糸原舞だ。濃密に組み上げられた、たった3人による会話劇。その空気がじかに伝わる小劇場空間で、贅沢な演劇体験を堪能したい。公演は9月4日から16日まで。文:小川志津子
2019年08月30日ディズニーが圧巻の映像と音楽で実写映画化し、“令和初”の興行収入120億円を突破(8月25日時点)した、胸躍る“冒険アクション”と“真実の愛”を描いた究極のエンタテインメント『アラジン』が、早くも10月9日(水)にMovieNEX(4,200円+税)と4K UHD MovieNEX(6,000円+税)で発売決定。この発売を記念して、日本語吹替版のメイン声優を務めた中村倫也と木下晴香のインタビュー映像が公開された。映画、ドラマ、CMで大活躍している中村が務めたのは、本作の主人公・アラジン。そしてそのアラジンの相手であるジャスミン役を務め、透き通った美しい声で多くの人を魅了したのが、ミュージカル界の新星・木下だ。公開されたインタビュー映像は、ふたりがそれぞれの演じるキャラクターとの共通点や、ランプの魔人・ジーニーへの願い、さらに魔法のじゅうたんで行きたい場所などについて答えるもの。プライベートにも迫っているものだ。主人公は“ダイヤモンドの原石”のように、貧しくも清らかな心を持つ青年アラジン。中村は自身との共通点について、“困ってる人をほっとけないところ”だという。「お腹すいている子供がいたら、(パンを)あげたりとか、ジャスミンと見たことない景色の話になったら『じゃあ行こうよ』ってなったりとか。ちょっと困ってたり、踏み出せない人がいると、ほっとけなくて世話を焼きたくなるところは似ているかもしれないですね」と語る。一方の木下は、自立した心と強い好奇心を持つ王女ジャスミンとの共通点について、“好奇心が強いところ”が似ているという。その反面、ジャスミンとは違ってすぐに行動に移せないタイプだと話し、「じっくり悩んでからじゃないと動けないので、そういう部分はジャスミンってかっこいいなって思いますし、そうなれたらいいなって思いますね」と、意志の強さや行動力のあるジャスミンへの憧れも告白。今後挑戦したいことは「ダンスレッスンに行くこと」だと言い、そんな木下に中村が「それを叶える方法教えてあげる。カメラに向かって言っちゃうの。『これ(MovieNEX)が発売の頃にはやってます!』って」と、アドバイスする場面も。そして、ランプの魔人・ジーニーに叶えて欲しい願いを聞くと木下は「男性になって過ごしてみたい」、中村は「サメになりたい」とそれぞれ回答。木下は「全然違う世界に見えるんだろうなと思って。見てみたいです」と“新しい世界”への興味を明かし、中村は「1日以上は怖くて嫌ですけど、海を自由に泳いでみたいですね。空はアラジンで自由に飛んだので」と、大の動物好きならではの願望を語る。さらに、魔法のじゅうたんで行きたいところについて中村は、本作の発売時期の秋にかけて「日光」と答えるも、「魔法のじゅうたんで“日光”って面白いですね(笑)」と、思わず自身でツッコミを入れるなど、映画やドラマ、舞台など、それぞれのジャンルで大活躍するふたりの素顔と笑顔があふれるインタビューとなった。アニメーション版に続いてジーニー役には山寺宏一、ジャファー役は北村一輝が務めるなど、豪華キャストが吹替版を担当したことでも大きな話題となり、劇場公開時には「字幕版と吹替版の両方を観たい!」とリピーターが続出したが、MovieNEXでは、字幕版・吹替版の両方を何度でも楽しむことができる。さらに、撮影の舞台裏や未公開シーン、NGシーン集に加えて、『スピーチレス~心の声』などのミュージッククリップや未公開曲『デザート・ムーン』などの貴重なボーナスコンテンツも多数収録(デジタル配信(購入)にも一部収録)されている。『アラジン』10月9日(水)発売『アラジン MovieNEX』4,200円+税『アラジン 4K UHD MovieNEX』6,000円+税『アラジン MovieNEXコレクション(期間限定)』8,000円+税『アラジン 4K UHD』5,800円+税9月25日(水)より先行デジタル配信開始
2019年08月30日進学や結婚などのライフイベントや日々の労働、食事に至るまで、「日本人」の暮らしをさまざまな「儀式」として見せた『CREMONY』(2014年)、「平和」をめぐる演説や詩をコラージュした『Peace (at any cost?)』(2015年)など、演劇の手法を使い、私たちが生きる社会を捉え直し、思考する場を仕掛けてきた東京デスロック。ここ数年は、東日本大震災後の日本とチェーホフが描いた革命前夜のロシアを二重写しにした『亡国の三人姉妹』(2016年)や同じくチェーホフの『かもめ』を下敷きに韓国の第12言語演劇スタジオと協働した『カルメギ』(2013年・2018年再演)などの戯曲上演でも、奥行きのある世界観を作り上げてきた彼らが、久々に戯曲を使わず構成のみで取組む新作『Anti Human Education』のテーマは「教育」だ。そのきっかけとなったのは、主宰で演出家の多田淳之介自身もその渦中にあるという「育児」だ。「子供が生まれたら、親としては、病気のことから社会にうまく適応するにはどうするかみたいなことまで、いろいろなことを調べるんですよね。そうすると世の中に対して疑問に思ってたことの多くが“教育”にかかわっているなぁと気がついたんです。そもそも、子育てしていて面白いのは、人間ができあがっていく過程を見られること。人がどう育つかは、周囲の環境や獲得する母語によっても変わってくる。であれば、僕自身小中高校でのワークショップをやったりもしていますし、この機会にあらためて“教育”という視点から人間について考えてみたいと思いました」とはいえ、よくある“当事者ならではの発信”にこだわっているのではない。狙いはむしろ、子育てをしている/していない、教育にかかわる/かかわらないの分断を超えるところにある。「僕自身は、子供を持つことで、より踏み込んでこういう問題について考えるようになったけど、たとえばこれからの学校教育がどうなっていくかといった問題にどのくらいの人が関心を持てるか。僕らの公演を観に来てくれる人は若い人が多いですし、同年代でも結婚していない人、お子さんのいない人は多い。ましてやこれから教え育てる側にまわる人もそう多くはないはずです。だからまずは、僕らも含め劇場に集まった人たちが、今までどういう教育を受けてきたかを入り口にしながら“人間とは何か”というテーマに行き着きたいと思っています」タイトルの「Anti Human」には、「非人間」と医学用語で「抗ヒト」のふたつの意味が込められている。クリエーションにあたって参照したのは、近代教育のバイブルとされるルソー『エミール』と、育児本、教育本、殺人事件などの資料。さらに、日替わりでゲストに迎える教育の専門家たちにも取材し、その内容をメンバー内で共有しながら、パフォーマンスの構成を練っている。「ルソーが教育を通じて変革しようとしていた不平等や格差の問題は、今の社会にも通じるものです。劇中では実際に犯罪を犯してしまった人もモチーフとして使ったりもするので、もちろん被害者の方を一番に考えて作ってはいますが、でも重要なのは、どうして彼らが犯罪を犯すに至ったのかということ、そこに感情移入したい。教育の目標は、社会を構成するための心身ともに健康な人を育成することとされていますが、実際にはそこから外れる人が出てきている。外れるということがある時点で、もうそれは非人間を生み出すシステムでしかないのではと問いたい。その上で、ゲストのお力も借りつつ、もしかしたら変えられる可能性があるんじゃないかと考えてみたいと思います。そうやって何かしらこの作品が、ヒトに効くワクチンのようになれたらいいなと」毒を含みつつ、薬にもなる。それだけに、東京デスロックの作品は、観客に強くコミットしようとする。その多くは、客席と舞台の境目を曖昧にしており、観客は嫌が応にも、俳優が発する問い、感情を間近で受け止めることになる。「どういう会場にするかは、今回もギリギリまで試行錯誤していくつもりです。回によって、教室っぽかったり、ひな壇風だったりと変えてもいいんですけど……いずれにしても、お客さんとの双方向性が持てる作品にしたいですね。家庭教育は別としても、大まかには同じ時代の教育を受けてきた者同士、共有できるものもある気がしますし」時にはそのストレートな問いかけに戸惑うこともあるだろう。想像以上に重い宿題を背負わされる居心地の悪さを感じることさえあるかもしれない。だがその違和感はきっと、次なる思考、行動へと観客を誘うはずだ。簡単には消化できないが、そのぶん効力を持つ。それが、東京デスロックの仕掛ける演劇の時間だ。東京デスロック『Anti Human Education』は、8月31日(土)から9月8日(日)まで横浜・STスポットにて上演。取材・文:鈴木理映子
2019年08月30日主演:稲垣吾郎×作・演出:鈴木聡×音楽:佐山雅弘のタッグにより、2012、2014、2016年の3度にわたった上演され好評を博したオリジナルミュージカル『恋と音楽』シリーズ。昨年夏、同じメンバーにより京都で誕生した『君の輝く夜に』が、本日8月30日より日本青年館ホールにて東京公演を行う。昨年秋に惜しまれつつこの世を去った、佐山への追悼ともなる公演だ。夏の終わり、海の見える国道沿いのダイナーで出会った、一人の男と3人の女。彼は誰? 彼女は何者? ひょっとして……? 謎が謎を呼び、謎が恋を呼び、恋が歌を呼ぶ夏の世の夢の顛末は……。大人の男女の恋物語を、真ん中にショーを挟むという異色の構成で送る舞台。京都公演から1年経っているとあって、全体がブラッシュアップされるほか、ショーで披露される楽曲が大幅にリニューアルされる。共演は、宝塚の元トップスターで振付師としての評価も高い安寿ミラ、マルチなダンス力を武器にショーやミュージカルを中心に活躍する北村岳子、宝塚の娘役を経て近年は映像出演も数多い中島亜梨沙という、演じることにも魅せることにも長けたメンバー。贅沢でおしゃれな、大人のためのエンタテインメントが期待できそうだ。文:町田麻子
2019年08月30日江藤博利(ずうとるび)座長公演。白石まるみ、田中由美子出演。これぞ、昭和のバラエティ!高校の教室を舞台にした昭和チックなドタバタコメディと、コントや一発ギャグ、ものまね等も取り入れた昭和歌謡満載の歌謡ショーの2部構成。ペンライトが揺れ、紙テープが飛び交うステージで、観て、聴いて、一緒に歌って大爆笑!今回『昭和歌謡コメディvol.11〜ツキジーヒルズ青春ハクション〜』へ、ぴあ(アプリ)ユーザー15組30名様をご招待します!応募はぴあ(アプリ)にて9月3日(火)まで受付中。皆様、奮ってご応募下さい!『昭和歌謡コメディvol.11〜ツキジーヒルズ青春ハクション〜』日付:9月6日(金)時間:18:30 開場19:00開映場所:築地本願寺 ブディストホール( 東京都中央区築地3-15-1 築地本願寺内 第一伝道会館2F() )招待人数:15組30名様応募資格:ぴあ(アプリ)で「ぴあニスト」登録されている方応募期間:9月3日(火) 23:59まで当選発表:当選メールの配信をもって代えさせていただきます。【当選のご連絡につきまして】ご当選者様には、9月4日(水)にメールにてご連絡させていただく予定です。弊社からメールでご連絡いたしますので(送信元のアドレスは「xxx@pia.co.jp」にて送信いたします。)、応募フォームに携帯メールを入力いただく場合は、指定受信の設定をお願いします。【注意事項】※メール当選となります。ご注意ください。お申込みはこちら(dpia-app://marupi?isLocked=0&marupiId=53595ec6-60a6-4deb-9ee7-082f856c411c)『昭和歌謡コメディvol.11〜ツキジーヒルズ青春ハクション〜』 公式サイト()
2019年08月30日本日8月30日から9月1日の3日間にわたり、さいたまスーパーアリーナにて「Animelo Summer Live 2019 -STORY-」が開催される。「Animelo Summer Live」は今年で15年目となるアニメ音楽の祭典で、毎年さまざまなアニメアーティスト、声優アーティストやチームが登場する大型イベント。今年のテーマは「STORY」。出演するアーティストと観客を、その日だけ奇跡的に出会い、交差する物語の主人公に見立て、共に喜びを分かち合うことを目的としている。出演アーティストは8月30日にはi☆Ris、スフィア、鈴木雅之、氷川きよしなど、8月31日にはアイドルマスター SideM、Trysail、水瀬いのり、Aquasなど、最終日となる9月1日には藍井エイル、JAM Project、内田真礼、上坂すみれ、ClariSといった、錚々たる面子が出演する。真夏の終わりにアニソンで最高に盛り上がる3日間となることは確実なので、アニメを愛する人には是具参加していただきたい。■公演情報「Animelo Summer Live 2019 -STORY-」日時:8/30(金)、8/31(土)、9/1(日)14:00開場/16:00開演場所:さいたまスーパーアリーナ
2019年08月30日移動人数1万人。移動距離は600km。国替えによって姫路(兵庫)から日田(大分)まで引っ越しをすることになった藩士たちの奮闘を描いた映画『引っ越し大名!』が8月30日(金)より公開される。藩の命運を握る超難関プロジェクト。それを中心に立って引っ張ったのが、総責任者の片桐春之介と、春之介の幼なじみ・鷹村源右衛門だ。片桐役を演じた星野源と、鷹村役を演じた高橋一生は、2005年に上演された舞台『アイスクリームマン』で初共演。当時20代だったふたりは14年のときを経て、人気と実力を兼ね備えたスター俳優へと成長した。お互いのブレイクをどう見ていたのだろう。「僕は源ちゃんは源ちゃんだと思っているので、こうやってお会いしても、何も変わっていないです。もちろん自分自身に付加されていくものや、評価される場所や人も増えただろうと思いますが、それによって本質的に変わってしまう人ではないとわかっているので。メディアで顔を見ることが増えたときも『源ちゃんのままでいてくれるんだな』と感じて勇気づけられていました」(高橋)「僕は活動を見ながら、ああこれは大変だろうなあと。やっぱり結構厳しい職業じゃないですか(笑)。売れていく中で変わっちゃう人も多いと思うんですけど、その中で変わらずにいようとしている感じがあって。しっかり耐えているな、わかる、えらいって、そういう感じです(笑)」(星野)「ありがとうございます(笑)」(高橋)「自分もそうありたいと思って活動してきたので。いっちゃんが活躍しているさまを見て改めて自分も頑張ろうって思いました」(星野)その後、星野がレギュラー出演していたドラマ『11人もいる!』で高橋がゲスト出演をしたことはあったが、直接絡む場面はなかった。今作で久しぶりにお互いの芝居を肌で感じたことで、ふたりの胸にはどんな感触が残ったのか聞いてみた。「ぼくは現場で芝居の話をする人が苦手で。いっちゃんもまったくしない人なんですよね」(星野)「現場でそういう話をしてしまったら、私はこれからこういうことをやりますという発表会になってしまう。そうすると会話にならないんです」(高橋)「僕も同じで。ちゃんと芝居で受けたいじゃないですか。いっちゃんはその場その場で面白いことをやってくれる。(濱田)岳ちゃんとか、この現場の人はみんなそうでありがたいなと思ったんですけど、特にいっちゃんとは一緒のシーンが多かったので、なおさらそう思ったというか。鷹村としてやってきたことに対して僕が受けると、それに反応してまた鷹村のお芝居が変わる。純粋にお芝居をやっている楽しさを感じられました」(星野)「こちらがお芝居を変えても、源ちゃんはすべて対応してくれるんです。コメディで時代劇だと、どこか変に現代的になりすぎてしま恐れも出てくると思うんですが、この映画はちゃんと時代劇なんです。みんながそういうお芝居ができる空気にしてくれたのは、座長だと思います」(高橋)予算のない国替え。引っ越しを成功させるためには、家財を減らしたり、時には今で言うリストラも断行しなければならなかった。春之介もまた人事部長さながらの苦渋の決断に迫られる。「春之介が出した案って、ものすごいアイデアだと思うんですね。藩士である彼らにとっては本当に嫌だったと思うし。それでも仲間たちがやるよと言ってくれたのは、春之介の絶対に最後まで諦めない気持ちに打たれたから。これまでの時代劇とはまったく違ったアイデアで、藩士の誇りと絆を表現したところが、この作品の魅力なのかなと思います」(星野)「日本人は、どこか人の顔色を伺うとか、空気を感じる能力に人一倍長けている人種だと思っていて。そういう社会でやっていくには辛酸を舐めることもある。その一方で、そこに何か活路を見いだす人がいて、それがこの作品の春之介のような人だと思うんです。突拍子もないアイデアを出すことによって、状況を打破し、前進する。その姿を見て、こうあるべきだなと思いましたし、こういう気概が時代劇ではあるけれど現代の人々にも通じるお話になっている理由なんじゃないかと感じました。そこがこの作品の素敵なところだと思います」(高橋)映画『引っ越し大名!』は8月30日(金)より全国一斉公開。撮影/高橋那月、取材・文/横川良明
2019年08月29日世界中に熱狂的なファンを持つ人気キャラクターの誕生のドラマを描く衝撃作『ジョーカー』の最新予告編が公開になった。ピエロのメイクで高らかに笑いながら現れ、人間の奥底に潜む欲望や悪意を引き出して世界を混乱させる希代のヴィラン(悪役)はいかにして生まれたのか? なぜ私たちはこんなにも悪くて恐ろしい男に魅了されてしまうのか? すべての謎に挑む衝撃作だ。本作のタイトルにもなっている“ジョーカー”は、バットマンの永遠のライバル的存在で、社会を混乱させ、狙った相手を精神的に追いつめていく恐ろしい悪役だ。これまでに数多くのコミック作家がジョーカーを描き、名優と呼ばれる俳優がジョーカーを演じてきた。ところがこのほど公開になった予告編映像に登場するのは、白塗りもしていない、子どもを笑顔で楽しませる男アーサーだ。彼は母親の世話をしながら大道芸人として暮らしているが、人生は苦しいことの連続で、孤独は日に日に大きくなっていき、彼は追いつめられていく。映像ではアーサー役のホアキン・フェニックスが悲鳴のような笑い声をあげるシーンが描かれる。そんなある日、アーサーは大好きなトーク番組の司会者マーレイ(ロバート・デ・二—ロ)が番組で自分を紹介してくれる瞬間に立ち会い、満面の笑みを浮かべる。しかし、その笑顔はわずか一瞬。結果として彼はさらに追いつめられ、ピエロのメイクを施して“ジョーカー”に変化していく。映像の後半には、アーサー=ジョーカーだけでなく、ピエロのマスクをして暴徒化した市民が街を破壊し、火をつける衝撃的な場面も登場。これまでもジョーカーは単独で行動するだけでなく、彼を支持する暴徒を時に味方につけて悪事を働いてきたが、新作でも彼が人々を動かし、街を混乱に陥れる場面が描かれるようだ。予測不可能で、底知れぬ悪意を持ち、しかし誰もが惹かれてしまうカリスマ=ジョーカーは俳優にとって魅力的だが、演じるのは極めて難しい役どころ。しかし、ホアキン・フェニックスは見事にジョーカーを演じきっているようで、本作が世界初上映されるヴェネツィア国際映画祭のキャメロン・ベイリーは「ホアキン・フェニックスによるキャリア史上最高の演技」とその演技を絶賛。この秋、多くの観客が恐ろしいのに惹かれてしまう、衝撃的なのに心に“深く刺さる”体験をすることになりそうだ。『ジョーカー』10月4日(金) 全国ロードショー
2019年08月29日10月11日(金)より公開となる是枝裕和監督最新作『真実』が、開催中の第76回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門オープニング作品に選出。この度、主演のカトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、リュディヴィーヌ・サニエ、クレモンティーヌ・グルニエ、マノン・クラヴェル、そして是枝監督が記者会見とフォトコールに参加した。本作は、ドヌーヴ演じる大女優ファビエンヌが出した自伝本をきっかけに、彼女と娘(ビノシュ)の間に隠された、ある“真実”を巡る物語を映し出すもの。そのほか、イーサン・ホークやサニエら豪華な面々がキャストに名を連ねている。レースがあしらわれた優雅なプラダのドレスでドヌーヴが登場し、赤を基調としたグッチのジャケットスタイルでスタイリッシュにビノシュも登場。さらに、プラダのシャツスタイルで爽やかな装いのクラヴェル、ミュウミュウの白いブラウスで登場したサニエ、キラキラと光沢感のあるグリーンのディオールのドレスに身を包んだグルニエ、そして、是枝監督が記者会見場に登場した。会見場は報道陣で満員となっており、豪華な面々が現れるなり、マスコミ陣からは歓声と拍手が上がった。会見で、まず映画の制作、出演のきっかけ等の質問が挙がると、「まずはこの素晴らしいキャストとともに作り上げた本作をオープニング作品に選んでいただいたヴェネチア国際映画祭の方々に、この場で感謝したいと思います」と是枝監督。続けて「元々は、楽屋のシーンだけで出来上がる舞台を考えていました。しかし、実際に映画が動き出したのは、ジュリエット・ビノシュさんから一緒に映画を作る冒険をしないかと、2011年に提案をいただいたことがきっかけです。その時点では、日本で撮るのか、フランスで撮るのかといった確たる目標があったわけではないのですが、ふと、あの話をフランスで撮ってみようかと思いつきました。戯曲の主人公は、その国の映画史を代表する女優だったので、もしかすると、そのような女優さんを撮るチャンスが生まれるのではと思ったんです。そこで、大幅に戯曲を書き直して、母と娘の話に仕上げました。脚本が完全に固まる前の段階で、何度もおふたりにお会いして、インタビューをさせていただき、女優という人生を送られている方の生の言葉を、どのように脚本に落としていくかという作業を、継続的な信頼関係のなかで、数年に渡って行っていきました。その結実したものがこの『真実』です」と述べた。主演のドヌーヴは「是枝監督が言ったように、脚本の初稿を読んだ後で会いました。それからパリ、そしてカンヌで会って、日本でも会いました。こんなことが1年以上続きました。面会や本読み、コメントを通して、彼が言ったように、作られていったのです。是枝は映画の中で演じる人物を少しずつ私たちに近づけることを考えていました。私の場合、映画に出演する時は、人物を演じるにしても、自分というものを作品に投入します。特に今回は、関係が複雑なのは分かっていました。是枝は英語もフランス語も話さないので、いつも通訳を挟んでの会話です。それも悪いことではありません。大事なことを話すように促されるからです」と語る。ビノシュは「是枝監督と仕事をすることは数年前からの夢でした。是枝は2011年と言ったかと思いますが、私はもっと前からだと思います……。京都で一緒になりました。特別な機会でした。本当に夢のようでした。是枝監督の映画に出ることは、役者が監督に対して抱く夢を実現することです。さらにカトリーヌとの共演も夢のようです。『ロバと王女』は私が子供の頃大好きな映画でした。彼女と共演できたことは光栄で夢のようです。だからこの映画は私にとって夢の実現なのです。それに未来の頼もしい才能に出会うこともできました。私にとってとても鮮烈で、貴重な経験でした」と続けた。出演のきっかけを問われたサニエは、「最初に言いたいのは、私もかなり前から是枝監督を知っているので、彼の映画に出ることは夢の実現でした。ジュリエットほど昔ではありませんが、5~6年前に是枝監督に会いました。女優の役に私を考えてくれていたことに、驚きました。カトリーヌと同じように、私もこの女優と自分とが似ているとは思いませんが、演じるのは楽しいものでした。本物らしさを追求したからです。とても軽くて無邪気に見える人物ですが、何と言うか、問題を抱えています。楽しかった。それにコメディーも追求しました。この人物において、コメディーの喜びは、本物で具体的でした。私とは最も離れたところにいる人物を演じたいという欲求もありました」と語る。そしてクラヴェルは「第一に、私にとって初めての長編映画で、人生において最も美しく偉大な経験でした。それまでの経験はとても小さなものでした。今回の人物を演じるにあたっては、キャスティングから撮影までの間、さらに撮影中においても、常に話し合いを行いました。この人物を創作するための、真の会話でした。私の場合、この人物は、私に近いところがあります。是枝監督と一緒に作り上げたのです。これは本当に面白い経験でした。私から出発し、ある種の方向性を推し進め、神経症的な要素を加え、それを引き延ばし、ある種の夢や恐怖を加える。こうして私が演じる人物が出来上がりました」と役の成り立ちについても想いを述べた。子役への演出に定評のある是枝監督は、グルニエの立ち位置と演出について「オーディションで会ったとき、とても自由奔放で、彼女なら、おばあちゃん(ファビエンヌ役)の性格が隔世遺伝で孫に伝わっているという設定にできるなと思いました。そこで彼女に合わせて、キャラクターを書き直しました。日本での撮影と同じように、事前に台本を渡さずに、おばあちゃんの家に遊びに行く話だよと言うことだけ伝えて、あとは現場では通訳を介して、「おばあちゃんにこういってごらん」「ママのいったことを繰り返してごらん」と、口伝えで台詞を渡すというやり方で全編撮影しました。彼女の存在が大人たちのお芝居にもいい風を吹かせてくれたなと思っています。そして、ここに並んでくださった女性キャスト陣のアンサンブルの一角をちゃんと担ってくれたなと思っています」と語る。とうのグルニエは、是枝監督の映画に出演してみて「撮影した時、最初は言われたことがよく分からなかったけど、途中から何を求められているか分かってきました。どこに立って、何を言えばいいかも。最初は、どこで何を言えばいいか、間違ってばかりだけど、途中から成長して、うまくなりました」と感想を述べた。是枝監督がファンからのサインの要望に快く応える姿も見受けられ、フォトコールでもたくさんのメディアが集まり、「是枝!」「カトリーヌ!」「ジュリエット!」と歓声が止まらず、昨年『万引き家族』でカンヌ国際映画祭パルムドール賞を受賞し、今や世界中で注目を集める是枝監督の最新作である本作への注目度の高さが感じられるものとなった。■第76回ヴェネチア国際映画祭概要・正式名称:第76回ヴェネチア国際映画祭・開催期間:現地時間/8月28日(水)~9月7日(土)・実施場所:イタリア ヴェネチア リド島『真実』10月11日(金)より全国公開
2019年08月29日木村文乃主演のクライムサスペンス『殺人分析班』シリーズ第3弾『連続ドラマW 蝶の力学 殺人分析班』(全6話)が、11月17日(日)より、毎週日曜、夜10時よりWOWOWプライムにてスタートする(第1話無料放送)。この度、木村、青木崇高らが演じる捜査一課の面々に新キャラクターが加わった、フルキャストが発表された。クライムサスペンス『殺人分析班』は、2015年の『石の繭』、2016年には『水晶の鼓動』として放送されたシリーズ。第3弾では、遺体の首に青い花が活けられる連続猟奇殺人事件が発生。麻見和史著の原作シリーズの中でも、最もミステリー要素が強く難解な事件が描かれるという。監督を務めるのは、シリーズ全作の世界観を構築する内片輝。脚本は穴吹一朗が担当する。今回の発表では、お馴染みのキャストが再集結することが決定。木村演じる主人公の塔子を擁する殺人分析班メンバーには、相棒・鷹野秀昭役に青木崇高、チームメンバーの徳重英次役に北見敏之、石倉毅役に藤本隆宏、尾留川圭介役に小柳友。さらにチームを見守る上官、早瀬泰之役に渡辺いっけい、手代木行雄役に勝村政信、神谷太一役に段田安則。そして、塔子の母親・如月厚子役に神野三鈴、元刑事の亡き父親・如月功役を仲村トオルが演じる。そして、ドラマオリジナルの新キャラクター・相羽町子を演じるのは菊地凛子。主に司法解剖を担当する法医学者で、鷹野とは昔から繋がりがあった人物。本作では事件のヒントを教えてくれる存在となる。この度の発表にあわせ青木、菊地からそれぞれコメントが届いている。■青木崇高(鷹野秀昭 役)コメントーー『連続ドラマW 蝶の力学 殺人分析班』で、三度、鷹野秀昭を演じることが決定した際のお気持ちをお聞かせください。青木「暑い中、熱い現場に挑めること、スタッフ、キャストに厚く御礼申し上げます」ーー本作に期待することはどのようなことでしょうか。青木「期待する側ではありません、期待させる側として一生懸命やっていきます」ーー視聴者の皆さまへメッセージをお願いします。青木「ここまでのドラマはWOWOWでしか描けないかも知れません。殺人分析班、そして如月塔子の成長ぶりをお楽しみ下さい」■菊地凛子(相羽町子 役)コメントーー出演が決定したときのお気持ちをお聞かせください。菊地「シリーズに新たに参加できることに喜びを感じております」ーー最初に脚本を読まれた時の感想についてお聞かせください。菊地「脚本を読んでこのジメッとした匂いに引き込まれ、本能とは何なのか、命の愛し方とは何なのか、この世界で自分が一体どうなるのかまだ想像がつきません」ーー視聴者の皆さまへメッセージをお願いします。「そんな危うい世界、倫理を超越したこのサスペンスにどっぷり浸かって頂くことを楽しみにしております」『連続ドラマW 蝶の力学 殺人分析班』11月17日(日)よりスタート[第1話無料放送]毎週日曜 夜10時よりWOWOWプライムにて放送
2019年08月29日Netflixのオリジナルシリーズ『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』が30日(金)から全世界で同時に配信を開始する。本作は、1982年製作の伝説的なファンタジー映画『ダーククリスタル』の前日譚を描くもので、最新の映像技術の助けを借りている部分はあるがキャラクター、セットは基本的に当時と変わらず“手作り”にこだわっており、制作者たちは“タクタイル=触覚的な/手で触れられるような”であることが最大のポイントだと考えているようだ。1982年製作の映画『ダーククリスタル』は、『セサミストリート』も手がけた伝説のマペット作家ジム・ヘンソンが監督を務めた作品で、トラと呼ばれる惑星を舞台に、巨大な力を持つ石“ダーククリスタル”をめぐる冒険が描かれた。劇中に登場する様々な架空の種族はすべて人間が操るマペットや、ロボット技術で細部を動かすアニマトロニクスによって描かれ、縮小されたサイズではあるがセットも実際に製作された。その独自の世界観、リアルな描写、ワクワクする物語、明るく楽しいだけではない不穏で緊迫感のあるムードは当時の観客を熱狂させ、カルト的な人気を獲得。後にテレビ放映されたりビデオ化されると、幼い子どもたちをも魅了した。その中には成長して映画界で活躍するようになった人も数多く存在する。本シリーズで監督を務めたルイ・レテリエもそのひとりだ。「映画『ダーククリスタル』はそれまでにまったく観たことのない世界観だった。すべてがリアルで生き生きとしていたからね。僕はフランスで暮らす少年で、登場するのは明らかに人間ではないキャラクターなのに、僕は共感して、キャラクターが物語の中で死んでしまうと泣きたくなるほど悲しい気持ちになったよ。画面に映っているのはパペットのはずなのに、僕は確かにそこに実在するキャラクターを感じたんだ」映画は公開された瞬間から華々しい評価を得ていたわけではない。しかし、長い時間をかけて世界中の様々な年齢の観客を魅了していき、現在では“伝説”と呼ばれる作品になった。しかし、職人が手作りでキャラクターを作り、セットを建て、人力で操作して撮影する本作の手法は予算も技術も時間もかかるため、現代ではチャレンジする人が減っている。「だからネットフリックスが“巨大な製作費を投じて、パペットを使って新作を作りましょう!”と言ってくれた時は本当にうれしかったのと同時に驚きもありました」とジム・ヘンソンの娘で、本作のプロデューサーを務めたリサ・ヘンソンは振り返る。「現代ではどんなものもCGでやりたがりますからね。でも私たちヘンソン・カンパニーでは、キャラクターを人間の手で動かす手法に替わりはないと思ってこれまでやってきました。パペットに手を入れて動かすことで、観客の気持ちも動く。それはデジタルでは絶対にできないことなんです」そこで壮大なシリーズを実現させるために計画が立てられ、工房にデザイナーや職人、作家たちが集まった。しかし最初に行ったのは意外にも“ストーリーづくり”だったという。「ダーククリスタルを過去と同じ手法で再び語ることは、すごく楽しみではあったけど、同時に不安でもあったんだ。そこでまず、パペットだったり、幻想的な世界観だったり、映像技術だったりをすべて取り払って、ストーリーを作ることから作業を始めた。リサや脚本家たちと一緒に長い時間をかけて、現代の観客が楽しめて、同時に普遍的な物語をつくることに専念した。これはこのシリーズをつくる上で大きかったと思う」(レテリエ監督)単に伝説的な映画の続編や派生作品をつくるのではなく、『ダーククリスタル』のことをまったく知らなくても、2019年にまだ小さいな子どもであっても楽しめる物語をつくる。これは大きなポイントだ。「実は僕には子どもがたくさんいて、このシリーズを完成させるまでの間にさらに子どもが増えたんだけど(笑)、子どもと一緒に楽しめる映画やシリーズがそう多くないことはずっと気になっていたんだ。ピクサー作品だったり、『ロード・オブ・ザ・リング』なんかは一緒に楽しめるけど、『ゲーム・オブ・スローンズ』は小さな子どもと一緒に観られないからね(笑)。だから物語をつくる上では大人も子どもが一緒に楽しめて、観終わった後には描かれるテーマについて語り合えるようなものにしたかったんだよ」(レテリエ監督)新シリーズ『…エイジ・オブ・レジスタンス』では、巨大な力をもつクリスタルが邪悪な一族によって破壊されてしまい、惑星全体に謎の病が広がる中、若い主人公たちが邪悪な一族の恐るべき陰謀を阻止するべく冒険に旅立つ。映画『ダーククリスタル』と同じ世界観を共有しているが、映画を観ていなくても、何の予備知識がなくても存分に楽しめる物語だ。満足のいく物語を執筆することができた彼らは安心して全力でパペットづくりや撮影に挑むことができた。父ジムの意志を継いだ娘リサは、本シリーズで父の生み出した手法や想いを現代の観客に届けようとしている。「このシリーズでは何百人ものハンドメイドの技術者たちに参加してもらって、キャラクターの衣装も髪の毛も歯もすべて“手作り”で制作しました。それこそが“人間的”だと感じられる部分だからです。『ダーククリスタル』を観た人たちが作品に親密さを感じてくれたのだとしたら、それはこの作品が“タクタイル=触覚的な/手で触れられるような”だからでしょう。そこがポイントだと思います。画面にいるキャラクターやセットはCGやアニメと違って実際に存在しているし、そのシーンに行くことができたなら、キャラクターと握手したりハグだってできるかもしれない。そこが特別なんだと思います」全10話で描かれる物語は、私たちの知らない惑星で、私たちが観たことがない種族が登場する。しかし、本作の世界は確かに存在する。触れることができる。明日から多くの観客が主人公と“一緒に行動している”気持ちになって、壮大な冒険に出かけることになるだろう。Netflix オリジナルシリーズ『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』8月30日(金)より全世界同時配信
2019年08月29日布袋寅泰による「HOTEI Live In Japan 2019 ~GUITARHYTHM Ⅵ TOUR」が本日8月29日に神奈川県民ホールにて開催される。布袋寅泰は伝説的ロックバンドBOØWYのギタリストとして活躍し、1988年にアルバム『GUITARHYTHM』でソロデビューを果たした。プロデューサー、作曲家、作詞家と多彩な顔を持ち、自身の楽曲だけでなく、さまざまなミュージシャンの魅力を引きだしている。さらに、2003年には映画監督のクエンティン・タランティーノからのオファーにより、『BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY(新・仁義なき戦いのテーマ)』 を映画『KILL BILL』のテーマソングとして書き下ろすなど、多岐にわたる活躍を続けている本公演は今年6月からスタートした全国24化所24公演を巡るホールツアーの最終日となり、最新にアップデートされた布袋サウンドが展開されるとのこと。日本中を席巻したギタープレイの嵐に、これまで以上の興奮が期待できそうだ。■公演情報日時:8月29日(木)開場:18:00/開始:19:00場所:神奈川県民ホール
2019年08月29日2009年、48歳の若さでこの世を去った劇作家・演出家の大竹野正典。『山の声』『埒もなく汚れなく』など、死後10年経った今も彼の残した作品は愛され続けている。なかでも『夜、ナク、鳥』は岸田國士戯曲賞の最終選考に残ったり、OMS戯曲賞の佳作を受賞したりと評価の高い作品。昨年にも瀬戸山美咲の演出で上演され、読売演劇大賞優秀作品賞を受賞した。オフィスコットーネプロデュース〈大竹野正典没後10周年記念公演〉の一環として、この『夜、ナク、鳥』を再構築した新作『さなぎの教室』が本日8月29日より東京・駅前劇場にて上演される。題材となっているのは、かつて実際に起こった、看護師4人による保険金連続殺人事件。人を救う仕事である看護師たちが、夫を殺害したという衝撃的な事件だ。大竹野の作品をもとに新たな物語を紡ぎ出すのは、〈小松台東〉の松本哲也。宮崎弁の会話劇で人の心の小さな揺れを細やかに描く松本。実際の事件は福岡で起こったものだが、今回の作品も宮崎弁で上演されるという。その「言葉」の変化が新鮮な効果をもたらすかもしれない。今回、松本は大竹野の物語を再構築し、「その後の物語」を描くという。事実と、すでにある戯曲とを重ね合わせ、どんな形で2019年の舞台に蘇らせるのだろう。文:釣木文恵
2019年08月29日ロバート・デ・ニーロとシャイア・ラブーフが、父子を演じることになった。作品は『After Exile』というタイトルのインディーズ映画。この父子はいずれも元犯罪者で、ラブーフのキャラクターは刑務所から出てきたばかり。彼は、強盗の途中に一般人を殺した罪で服役していた。彼の弟もまた悪い道にはまりつつあり、自分の人生を後悔している父は、ふたりの息子が自分と同じ人生を歩むことを止めようとしている。ほかにシャイリーン・ウッドリーも出演。監督はジョシュア・マイケル・スターンだ。撮影は10月にフィラデルフィアでスタートする。デ・ニーロの次回公開作は、マーティン・スコセッシ監督の『アイリッシュマン』。ラブーフが脚本と助演を兼任した自伝的映画『Honey Boy』は、来月のトロント映画祭で上映される。文=猿渡由紀
2019年08月28日9月7日(土)より開幕する、“第41回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)”。この度、本映画祭のコンペティション部門である“PFF アワード2019”の、最終審査員として、斎藤工をはじめとする5名の審査員が発表された。映画祭のメインプログラムであるコンペティション部門“PFF アワード”は、若手映画監督の登竜門として、これまでに、犬童一心、黒沢清、園子温、橋口亮輔、塚本晋也、矢口史靖、李相日、荻上直子、石井裕也、山戸結希など、120名を超えるプロの映画監督を輩出してきた。本年は495本もの応募から入選を果たした18作品が、映画祭でグランプリを競い合う。グランプリは賞金100万円も与えられる。この18作品を審査する最終審査員は、先述したように、俳優で映画監督の斎藤、『孤狼の血』『凪待ち』の監督である白石和彌、映画プロデューサーの西川朝子、写真家の野村佐紀子、『オーバー・フェンス』『ハード・コア』の監督である山下敦弘が務めることとなった。この審査員は映画監督を含むクリエイターで構成され、毎年違う顔ぶれだ。賞は数時間にわたる討議の末に決定し、9月20日(金)の表彰式にて、最終審査員がグランプリ他各賞を発表する。【入選作品データ】・入選本数:18本・年齢平均:27.1歳最年少:21歳最年長:39歳・男女比男性(12本):66.7%女性(6本):33.3%・上映時間平均:42.2分最短:7分最長:113分・『アボカドの固さ』96 分監督:城真也(25歳/東京都出身/会社員)・『雨のやむとき』28分監督:山口優衣(22 歳/千葉県出身/日本大学藝術学部)・『OLD DAYS』54分監督:末松暢茂(36歳/東京都出身/俳優)・『おばけ』64分監督:中尾広道(39歳/大阪府出身/派遣社員)・『温泉旅行記(霧島・黒川・嬉野)』24分監督:佐藤奏太(27歳/新潟県出身/会社員)・『きえてたまるか』29分監督:清水啓吾(23歳/島根県出身/大阪大学基礎工学部)・『くじらの湯』7分監督:キヤマミズキ(26歳/大阪府出身/東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻)・『散歩する植物』30分監督:金子由里奈 (23歳/東京都出身/立命館大学映像学部)・『自転車は秋の底』34分監督:逵真平(27歳/東京都出身/フリーランス)・『スーパーミキンコリニスタ』101分監督:草場尚也(27歳/長崎県出身/会社員)・『そんなこと考えるの馬鹿』45分監督:田村将章(23歳/滋賀県出身/立命館大学映像学部)・『東京少女』8分監督:橋本根大(24歳/群馬県出身/東京ビジュアルアーツ)・『何度でも忘れよう』10分監督:しばたたかひろ(26歳/愛知県出身/東京藝術大学大学院 映像研究科アニメーション専攻)・『泥濘む』(ぬかるむ)25 分監督:加藤紗希(29歳/愛知県出身/振付師・俳優)・『ビューティフル、グッバイ』113分監督:今村瑛一(31歳/愛知県出身/自営業)・『フォルナーリャの聖泉』26分監督:桑山篤(32歳/福岡県出身/自営業)・『めぐみ』34分監督:道岡円香(21歳/広島県出身/早稲田大学人間科学部)・『ワンダラー』31分監督:小林瑛美(26歳/東京都出身/映画美学校フィクションコース)■映画祭“第41回ぴあフィルムフェスティバル”開催概要会期:9月7日(土)から21日(土)まで※月曜休館会場:国立映画アーカイブ(東京都中央区京橋 3-7-6)【関連リンク】 公式サイト()
2019年08月28日神奈川フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターを務めるヴァイオリニスト石田泰尚の近年の活躍がめざましい。その特異なルックスは、クラシックのヴァイオリニストのイメージとは一線を画し、コンサート会場で目にする動作も極めて独特。まさに、自らの世界観を作った男の存在感を、人は「カリスマ」と呼んでいる。その石田泰尚のソロ・コンサートが開催されるとなればこれは気になる。プログラムには、フランクの「ヴァイオリン・ソナタ」を中心としたクラシックの王道からピアソラのタンゴまで、現在の石田の実力を知る“試金石”とでも言えそうな名曲がずらりと並ぶ(9月2日:横浜みなとみらいホール&9月14日:ミューザ川崎シンフォニーホール)。現代のカリスマとはいかなるものか。それを確かめるチャンス到来だ!◆公演概要「石田泰尚ヴァイオリン・リサイタル」9月2日(月)横浜みなとみらいホール大ホール9月14日(土)ミューザ川崎シンフォニーホール●石田泰尚(ヴァイオリン)Yasunao Isida,Violin(C)井村重人神奈川県出身。国立音楽大学を首席で卒業、同時に矢田部賞受賞。新星日本交響楽団コンサートマスターを経て2001年神奈川フィルハーモニー管弦楽団ソロ・コンサートマスターに就任。以来“神奈川フィルの顔”となり現在は首席ソロ・コンサートマスターとしてその重責を担っている。これまでに神奈川文化賞未来賞、横浜文化賞文化・芸術奨励賞を受賞。幅広いレパートリーを誇り神奈川フィル他各地のオーケストラと協奏曲の演奏やリサイタルを行いソリストとしての顔も持つ。2014年 自身がプロデュースした男性奏者のみの弦楽アンサンブル“石田組”を結成。録音も多く2016年発売の“石田泰尚/LIVE”、2017年発売の“ALL BRAHMS LIVE”は共にレコード芸術誌上で準特選、さらに石田組デビューアルバム“THE石田組”は特選盤の評価を得た。2018 年には石田組がNHK-FM「ベストオブクラシック」およびBSプレミアム「クラシック倶楽部」 で放送されその熱いステージの模様は大きな反響を呼んだ。使用楽器は 1690 年製 G.Tononi、1726 年製 M.Goffriller。●中島剛(ピアノ)Go Nakajima,Piano東邦音楽大学ピアノ科首席卒業。ハンガリーリスト音楽院留学。ウィーンでのリサイタルなどを経て、CHANEL Pygmalion Days(2005年)、坂本龍一プロデュース「ロハスクラシック・コンサート2006」参加。国内に活動拠点を移し、ジョン・健・ヌッツオ氏、森山良子氏、東儀秀樹氏らなどと次々と共演。現在、東邦音楽大学講師。
2019年08月28日テレビでは、頼れる司会者あるいはコント職人として頂点を極める、ウッチャンナンチャンの内村光良。彼が本当にやりたいことだけを、思う存分に繰り広げる『内村文化祭’19 三茶』が開幕する。今回で3回目となる『内村文化祭』。内村自身が独身時代、一番長く暮らした大好きな街として、三軒茶屋がその開催地に選ばれた。格調高い音楽ホールとして、広く知られる昭和女子大学 人見記念講堂。ここで全3ステージにわたり、内村が2019年8月現在、やりたいと思うことをやりまくる。たとえば、猛練習の末に臨むミュージカルコント。内村の息子が愛してやまない『仮面ライダー』から想を得たヒーローもの。出演陣の顔ぶれにも内村色が光る。女優・桜井日奈子と、若き芸達者コンビ・ニッチェが名を連ねる一方、事務所の後輩・せとたけおや、内村がMCを務めるネタバトル番組で彼のツボを突いた若手芸人、パーパーと、きしたかのが大抜擢された。多忙な人気芸人の気晴らしイベントと侮るなかれ。じつに1カ月にわたる入念な稽古を重ねて行われる大人の文化祭だ。開催は8月28日、29日の2日間。大人の本気の遊びっぷりを見届けよう。文:小川志津子
2019年08月28日8月7日に東大和市で開幕し、関西や九州、東北を巡って好評を博してきた舞台が、いよいよ東京・下北沢の本多劇場で本日8月28日に幕を開ける。渡辺えり率いるオフィス3○○(さんじゅうまる)の『私の恋人』。小説家・上田岳弘による三島由紀夫賞受賞作を、脚本・演出を手がける渡辺と、新進気鋭の作曲家・三枝伸太郎が音楽劇へと紡ぎあげた。主な出演者は、のん、渡辺、そして小日向文世の3人。30もの役柄を、たった3人きりで演じきるという試みに注目だ。つまり、3人とも何らかの形で、舞台上に出づっぱりということ。さっきまでいたいけな少女を演じていた俳優が、突然オジサンになって再登場なんていうことが、演劇的表現の中では実に軽々と行われる。そしてもうひとつの見どころは、今回が初舞台となるのんの初々しさと、百戦錬磨の渡辺と小日向の円熟味のコラボレーション。「甘じょっぱい」とか「酸っぱ辛い」とか、複雑な旨味に満ちているはずに違いない。描かれる物語も、そんな表現手法にぴったりの世界観である。時空を超えて生まれ変わり続ける「私」の物語だ。遥か10万年前、クロマニョン人だった頃の「私」の想い。第2次世界大戦前、ベルリンで暮らすユダヤ人だった頃の「私」の想い。そして現代、日本に生を受けた「私」の想い……。演劇は、時空を超え、あらゆる境界線を超えることのできる自由な表現の場。そこで躍動する俳優たちの底力を、存分に楽しめる舞台である。9月8日(日)まで。文:小川志津子
2019年08月28日マーク・ウォールバーグが『Arthur the King』に主演することになった。エグゼクティブ・プロデューサーも兼任する。原作はミカエル・リンドノードが書いたノンフィクション本『ジャングルの極限レースを走った犬アーサー』だ。スウェーデンの耐久レースチームは、エクアドルでのレース中、ジャングルで一匹の犬に出会う。勝手についてきたその犬に、彼らはアーサーと名付け、最終的にアーサーはスウェーデンまで連れて帰ってもらえることになる。マーク・ウォールバーグが演じるのはリンドノード。監督は彼が『2ガンズ』で組んだバルタザール・コルマウクル。撮影は来年前半スタートの予定。文=猿渡由紀
2019年08月27日全人類が待ち望んだ映画を超えた史上空前のエンタテインメント『スター・ウォーズ』の完結編『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が12月20日(金)より日米同時公開。この度、スカイウォーカー家の歴史を振り返るように、世代を超えて描かれてきた“光と闇の戦い”が、レイやカイロ・レンに引き継がれていく様を描いた特別映像が公開された。1977年に『スター・ウォーズエピソード4/新たなる希望』が全米で公開されてから42年。永きに渡り紡がれてきた伝説とも呼べる映画の完結編であり、スカイウォーカー家の物語を描く、最後の『スター・ウォーズ』となる『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』。未だ多くがベールに包まれており、4月に公開された特報以来、新映像が出ることはなく、世界中のファンが最新情報を待ちわびていた本作だが、ついに完結に向けた“特別映像”が全世界で公開となったのだ。ふたつの太陽を眺める若きスカイウォーカーの姿から始まるこの映像には、『スター・ウォーズ』を象徴する名シーンや、懐かしいキャラクターたちの姿が次々に映し出されていき、最新作の初公開シーンを含む映像へと繋がっていく。後半の、最新作『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の映像には、大量のXウィング・スターファイターやスター・デストロイヤーが集結するカットや、レイとカイロ・レンの壮絶な戦いなど、壮大な戦いを予感させ、期待が高まるシーンも登場。中でも最も衝撃的なのは、パルパティーン皇帝の「お前の旅は間もなく終わる」という意味深な台詞に続いて聞こえる、聞き覚えのある呼吸音と、最後に映し出されるレイの姿だ。ダース・ベイダーと思われる呼吸音に続いて現れる、黒いローブをまとい特徴的な赤いライトセーバーを手に佇むレイ。銀河系すべての悪の根源だったパルパティーン皇帝が囁く“旅の終わり”とは一体どんな終焉を意味し、“お前”とは誰を指すのか?ダース・ベイダーの呼吸音は、彼が再び登場することを表しているのか?そして、“伝説のジェダイ”ルーク・スカイウォーカーの想いを引き継いだはずのレイが、黒いフードを被り、ダークサイドを意味する“赤いライトセーバー”を手にする衝撃の姿までが登場している。42年の歴史を締めくくる完結編は、一体どんな結末を迎えるのか?最高のフィナーレに向かって、大きな話題を呼ぶに違いない映像だ。世界中が完結編を待ち望む中、J・J・エイブラムス監督は「フィルムメーカーとは常に最高の映画になることを目指している。だから僕らもこの完結編がSW史上最高傑作になるべく、今まさに、それに取り組んでいるんだ。そして何よりもジョージ・ルーカスが作り出したこの素晴らしいサーガの持ち味を十分に発揮できるようにしたい」と語っており、シリーズ全作品に出演したC-3PO役アンソニー・ダニエルズも「『スター・ウォーズ』のストーリーが終わるということをなかなか飲み込めないのですが、この終わりを皆様は気に入ってくれると思います」と断言。ファンにとって“最高のフィナーレ”を迎える本作だが、長きに渡り語り継がれてきた“伝説の完結編”は、一体どんな結末を迎えるのだろうか。『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』特別映像『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』12月20日(金)より全国公開
2019年08月27日『宮崎駿の雑想ノート』は、『風の谷のナウシカ』『千と千尋の神隠し』などで知られる巨匠・宮崎駿が、1980~90年代に模型雑誌「月刊モデルグラフィックス」に不定期連載していた連作絵物語と漫画だ。戦争の時代に人間と兵器が織りなしたドラマが描かれており、あの『紅の豚』もここから生まれたのだとか。8月27日に神奈川県立青少年センター 紅葉坂ホールでの横浜公演で幕を開けた舞台『最貧前線』は、『~雑想ノート』の11番目の物語。また宮崎のオリジナル作品を国内で舞台化するのは、今回が初の試みとなる。物語は太平洋戦争の末期、小さな漁船・吉祥丸の中で展開。特設監視艇となった吉祥丸に乗り込んだのは、元々の船長(内野聖陽)と漁師たち、さらに艇長(風間俊介)とその副官(溝端淳平)ら軍人の面々だ。航海経験に乏しい軍人たちは、クジラを敵の潜水艦と間違えたり、嵐になる予兆に気づかなかったりと右往左往。漁師たちとも対立するが、やがて艇長らは、経験に裏打ちされた深い見識をもつ船長らと、信頼感で結ばれるように。戦況が厳しさを増す中、ついに吉祥丸は最前線である南方への派遣を命じられ……。原作はわずか5ページながら、宮崎らしいユーモアと透徹した視点で描かれている本作。原作単行本の巻末インタビューで宮崎は、「“絶対に死なないぞ!”と、なんとか犬死をしないで、“また魚をとるんだ!”っていうね、そういう人たちが出てきて、それをまっとうする話をね、僕はやってみたいと前から思ってたんです」と語っている。今回の舞台版には、内野をはじめ手練の役者たちがそろった。彼らなら、宮崎氏のそんな想いを、血肉の通った人物像でしっかりと具現化してくれるに違いない。『最貧前線 「宮崎駿の雑想ノート」より』8月27日~29日神奈川県立青少年センター 紅葉坂ホール9月6日~8日愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール9月12日~15日茨城・水戸芸術館ACM劇場9月21日~22日長野・サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)9月28日~29日新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場10月5日~13日東京・世田谷パブリックシアター10月17日~20日兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール10月26日~27日神奈川・大和市文化創造拠点 シリウス(1階芸術文化ホールメインホール)文:佐藤さくら
2019年08月27日RADWIMPSが8月27日から29日までの3日間、横浜アリーナで「ANTI ANTI GENERATION TOUR 2019」追加公演を開催する。新海誠監督の映画『天気の子』の主題歌を担当して旋風を巻き起こしているRADWIMPS。同映画のサウンドトラック『天気の子』はオリコン週間デジタルアルバムランキングで5週連続の1位獲得を記録した。この夏は「SUMMER SONIC 2019」や中国のフェス「2019 Strawberry Music Festival」への出演も果たすなど、引き続き快進撃が続いている。その彼らが6月から行っているツアーが本日のライブだ。昨年発表したメジャー7thアルバム『ANTI ANTI GENERATION』の名が付けられたこの公演は、初となるスタジアムでのワンマンを含んだ挑戦的な内容となっている。本日より3daysとなる横浜アリーナのステージは追加公演で、最終日がツアー千秋楽となる。千葉・ZOZOマリンスタジアム公演では、2日間で約7万人が熱狂した本日のライブ。3カ月に及ぶ日程の締めくくりとあって、3日間とも素晴らしいパフォーマンスが期待できそうだ。■公演情報「ANTI ANTI GENERATION TOUR 2019」日時:8月27日(火)、28日(水)、29日(木)開場:18:00/開演19:00場所:横浜アリーナ
2019年08月27日9月10日(火)より東京都美術館にて開催される『コートールド美術館展魅惑の印象派』の招待券を5組10名様にプレゼント!イギリスの実業家、サミュエル・コートールドによる珠玉のコレクションが収蔵されているロンドンのコートールド美術館。世界有数の研究機関であるコートールド美術研究所の展示施設という側面ももち、印象派、ポスト印象派の殿堂ともいわれる同館のコレクションからマネ、ルノワール、セザンヌ、ゴーガンら巨匠たちの代表作約60点が来日。通常これらの作品が貸し出されることは滅多にないが、同館が改修工事のため約2年間休館になることから今回の展覧会が実現したという。なかでも見どころとなるのは、マネが当時のパリで人気だったミュージックホールの様子を描いた最晩年の傑作《フォリー=ベルジェールのバー》、ルノワールが第一回の印象派展に出品した記念碑的作品《桟敷席》、裸で横たわるタヒチの女性を描いたゴーガン《ネヴァーモア》など。さらにコートールド美術館が誇る世界有数のセザンヌ・コレクションから選ばれた10点の油彩画も見逃せない。同展では、コートールド美術館の“研究機関”という側面にも注目し、美術史研究や科学的調査の成果を取り入れながら、“名画を読み解く”ための鑑賞法を提案するという。選りすぐりの名作とじっくりと向き合い、より深い対話を楽しむまたとない機会となるはずだ。応募はぴあ(アプリ)にて9月8日(日)まで受付中。皆様、奮ってご応募下さい!『コートールド美術館展魅惑の印象派』()【概要】■プレゼント内容:『コートールド美術館展魅惑の印象派』鑑賞券■開催期間:9月10日(火)~12月15日(日)■開室時間:9:30〜17:30(金曜は~20:00、入館は閉館の30分前まで)■休室日:月曜日、9月17日(火)、9月24日(火)、10月15日(火)、11月5日(火)※ただし、9月16日(月・祝)、9月23日(月・祝)、10月14日(月・祝)、11月4日(月・休)は開室■会場:東京都美術館(東京都台東区上野公園8-36)■プレゼント人数:5組10名様お申込みはこちら(dpia-app://marupi?isLocked=0&marupiId=e7555eb2-92a4-4b0f-a9c6-7608da266859)
2019年08月27日平野紫耀と橋本環奈が8月26日に行われた『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』公開直前イベントに来場。映画の物語にちなんで招待された69組138名のカップルたちを自らの意のままに操るべく奮闘した。累計発行部数700万部を超える人気漫画を原作に、卓越した頭脳を持つ高校生たちが、相手に告白をさせるべく高度な頭脳戦を繰り広げるさまをコミカルに描き出す。舞台挨拶では「かぐや様は近づけたい」と銘打って、「告白」というお題に沿った質問を観客に投げかけ、あらかじめ手渡されたボタンを押した(=質問に「YES」と答えた)人数が1名に近い方が勝ちというゲームを実施。平野は「告白するタイミングで『ずっとあなたのことが……“つき(=好き)”でした』みたいな感じで噛んじゃった人はいますか?」と質問したが、実はこれは平野の実体験に基づくもの。「僕がいま例えで言ったのはノンフィクションです(笑)。中学の時、『(好きな相手に)あなたのことがツキだから』と言いました」と明かしたが、会場の138名中、平野と同じような経験をしたことがある人は……なんと5名! これには平野も仲間ができたようで「うれしいです!」と笑みを浮かべる。対する橋本は「2018年の初めから2019年のいま現在までの1年半の間で、プロポーズされた人」と質問。こちらの結果は138名中7名! 平野の勝利となったが、橋本は勝敗を越えて、7名もの人がこの1年半でプロポーズされたという事実に「みんな、幸せですねぇ。こんなに幸せがあふれていたんですね。なんかうれしくなりました。結果オーライです」とハッピーオーラを浴びて幸せそうだった。続いてのゲームは、互いに割った風船の中から出てきた複数のワードを組み合わせて、この映画をアピールするというもの。「十二単」や「佐藤二朗」など映画とかかわりが深いワードもあれば「チル」「やばみざわ」「BFF」「わかりみが深い」といった、平野も橋本も意味を知らない最近のワードもある中で、2人は悪戦苦闘しつつも映画をPRし、会場は笑いに包まれていた。取材・文・写真:黒豆直樹『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』9月6日(金)全国公開
2019年08月26日アメリカで8月23日から25日までに開催されたディズニーファンイベント“D23 EXPO”の最新映画プレゼンテーションにて、ディズニーの大ヒットアニメーションの続編『アナと雪の女王2』に使われる楽曲『イントゥ・ザ・アンノウン(原題)』が初披露された。今回お披露目となった『イントゥ・ザ・アンノウン(原題)』は、主人公エルサの複雑な想いを表現した楽曲。その曲が流れるプロモーション映像が終わると、聴き入っていた約7000人のファンから大歓声があがった。前作で『レット・イット・ゴー』の作詞、作曲を手がけたクリステン・アンダーソン=ロペスは、「エルサは前作で“ありのまま”の自分になり、みんなに受け入れられました。今作ではそんなエルサにだけ“不思議な歌声”が聞こえてきます。そのときのエルサの心情を表した歌を書くことになりました」と、最新曲について説明し、続けて「そのミステリアスな導く声はエルサ以外誰もこの声を聞くことはできないんだ。彼女は怖がっているけど、また同時に惹かれてもいて、冒険したいという彼女の要求を受け入れることを表現しているんだ」と、それが壮大な物語の始まりを表現した重要な楽曲であることを明かしている。そして、さらに発表されたもう1曲は、エルサ、アナ、クリストフ、オラフのメインキャラクター4人によるアンサンブル曲『サムシング・ネバー・チェンジ(原題)』。イベントでは、スペシャルゲストとしてエルサ役イディナ・メンゼル、アナ役クリステン・ベル、オラフ役ジョシュ・ギャッド、クリストフ役ジョナサン・グロフが登場し、楽曲を生披露してイベントを盛大に締めくくった。イベントを終えたプロデューサーのピーター・デル・ヴェッコは「ロペス夫妻が今作のために書いた素晴らしい歌がたくさんある。間違いなく、それぞれ違った理由で、人々の共感を得られると思うんだ。もちろん『イントゥ・ザ・アンノウン(原題)』は、素晴らしい歌だ。でも、今日みなさんと分かち合うことができなかった他の歌も沢山あって、皆さんが大好きになってくれると思っているよ」と、楽曲はこれ以外にも制作されていることを述べ、その出来に強い自信をのぞかせる。そしてイベントでは新キャラクター、キャストも発表。アレンデールの元王妃であり、いまは亡きエルサとアナの母親イドゥナがフラッシュバックシーンで登場することが明かされ、声優にはエミー賞受賞の海外ドラマ『ウエストワールド』に出演している女優エヴァン・レイチェル・ウッドが決定。また新キャラクターとして登場するマティアス少尉役には映画『ブラックパンサー』に出演していたスターリング・K・ブラウンが選ばれた。監督のクリス・バックは同イベントで、「今作ではさまざまな謎が明らかになっていきます。また、絆の強さが試されることにもなります。過去によって未来が脅かされるのです。2作目は1作目より壮大な物語となります。そして前作と今作を合わせてはじめて『アナと雪の女王』の物語は完成することになるでしょう」と語っている。『アナと雪の女王2』11月22日(金)全国公開
2019年08月26日「ぴあ」調査による2019年8月23日、24日公開のぴあ映画初日満足度ランキングは、田中圭が主演を務める『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』が第1位になった。出口調査では「ドラマが好きなので続きが観たかった!」「ハッピーエンドの後がどう描かれるのか気になった」など、公開を待ちわびていたファンから熱い声が数多く寄せられた。本作は、2018年に放送された人気ドラマを映画化したラブコメディ。田中圭、林遣都、吉田鋼太郎に加え、沢村一樹、志尊淳が新キャストとして登場。一度は結末を迎えたはずの“おっさん同士の恋愛”に新たな展開が訪れ、三角関係ならぬ五角関係の恋模様が描かれる。出口調査では「笑いあり、涙あり、アクションありで想定外のことがたくさん起こった!」「ドラマではできない演出があり派手で楽しかった」「スケールが大きくなっても主人公たちの日常がしっかり描かれていてバランスがいい」「たまにハラハラするけれど、終始ハッピーで、ドラマ以上にパワーアップしたおじさんたちのラブが観られた」「新キャストの登場で刺激が加わった」「ドラマのファンが映画で見たいと思っていたことを全部見せてくれた感じ。恋、仕事、人生のことが掘り下げて描かれていたのがよかった」などの声が寄せられた。またキャストについて熱く語る人も多く「春田の心情がより丁寧に描かれていて、田中圭さんの周りの俳優を引き立てるような演技が素晴らしかった」「林遣都さんが演じる牧くんはケンカのシーンなのにコメディになっちゃうところが好き」「吉田鋼太郎さんは相変らず、カッコイイのに面白いことをしていて笑えた」などの声も。そのほか「幸せってなんだろうってことを考えさせられる。幸せの形はいろいろあるんだということが伝わってくる」「ドラマからさらにたくさんの幸せの形が増えていた」と話す人や、「どんな形でもいいから続きが観たい!」と続編を熱望する人もいた。(本ランキングは、8/23(金)、24(土)、に公開された新作映画9本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2019年08月26日