チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (174/342)
谷村新司がコンサートツアー2016~アルシラの星~を今年5月より開催。約2か月のインターバルを置き、9月から後半戦を再開させる谷村に同ツアーについて話を聞いた。【チケット情報はこちら】このツアーは、今年で4年目を迎えた国立劇場でのリサイタル「THE SINGER」がベースとなり、「国立劇場の感動を全国のみなさんにもちゃんと届けたい」という思いが込められた構成に。「国立劇場の舞台機構を使った動きは他の劇場ではできないので、どうするんだろうって思っている方には思いがけないことが起きるかもしれないですよ」と谷村。選曲は、アリス時代のヒット曲からソロの名曲、そして、BS日テレの音楽ドキュメンタリー番組『地球劇場~100年後の君に聴かせたい歌~』で共演したさだまさし、徳永英明の楽曲まで歌う充実した内容。「映画『カサブランカ』のテーマ曲『アズ・タイム・ゴーズ・バイ』がコンサート全体の物語の導入部分になっていて、初期の谷村作品から新曲『アルシラの星』を含めたいまに向かって、怒涛のように時が流れていくような構成になっています。それぞれの谷村作品に出会ったあの頃に戻って、それぞれの楽しみ方ができると思いますよ」と語った。来年45周年を迎えることもあって、会場では「45周年イブイヤーリクエスト企画」と題し、これまでの谷村作品(約570曲)から「思い出の1曲」とエピソードをアンケートで募集している。「今回のツアーにもみなさんからいただいたリクエストから1曲、取り入れています。各地の公演ごとに変わっていくので、どの曲を歌うかは会場でのお楽しみです」とのこと。公演ではエピソードも一緒に紹介していて、「いろんな出来事があったときにこの歌に支えられたとか、涙を流したとか、エピソードは人それぞれ。でも、ひとりのパーソナルな物語ではあるんですけど、ある程度の年齢を重ねるとみんなの共通した物語になるんです」とファンの思い出がコンサートに彩りを与えているようだ。谷村も、「デビュー曲からやるので、アリスの頃のいろんな出来事や、旅歌を歌えば旅を思い出します」と観客とともに自身の思い出をよみがえらせながら歌を披露しているようだ。「ある程度の年齢になってくると、当たり前のものって実はないんだってちゃんと気づく。そうすると、一回一回のコンサートを悔いのないように丁寧にやるようになってくる。だからすごくよくなっていると思いますよ」と自信満々。「まずは一度観てもらえたら。観た後にはこれまでとは何かが変わるコンサートになっていると思います」と力強く語った。コンサートツアー後半は、全国8か所で開催。東京公演は、9月11日(日)に東京・NHKホールで行われる。チケット発売中。取材・文:門 宏
2016年09月01日宝塚歌劇星組トップコンビ、北翔海莉(ほくしょう・かいり)と妃海風(ひなみ・ふう)の退団公演となる『桜華に舞え-SAMURAI The FINAL-』、『ロマンス!!(Romance)』が、8月26日、兵庫・宝塚大劇場で幕を開けた。宝塚歌劇星組『桜華に舞え-SAMURAI The FINAL-』『ロマンス!!(Romance)』チケット情報第一幕の『桜華に舞え-SAMURAI The FINAL-』は、明治維新の立役者のひとり、桐野利秋を主人公にした物語。人並みはずれた度胸と剣の腕を持つ利秋は、西郷隆盛と出会い、忠義を尽くすことを決意。幼なじみの隼太郎と共に京に上り、幕末の動乱の中で頭角を現していく。維新後の明治新政府では陸軍少将に任じられながらも、西郷と共に鹿児島へ下野。西南戦争へと身を投じることになる…。テンポ感のある展開が心地良く、薩摩なまりのセリフもどこか温かみを感じる。そしてラストへ向けて増していく切なさ…。その緩急が観る者の心を揺さぶる。銀橋(本舞台の前面にあるステージ)に侍がズラリと並び「男の生き様を見せてやる!」と歌うオープニングは壮観だ。北翔が演じる利秋は、戦のときには豪快に、会津の武家娘・大谷吹優には包み込むような優しさで接し、志を同じにしながらも次第に道を違えていく隼太郎の気持ちも尊重する懐の深さを持つ。そんな利秋の姿が、星組を率いてきた北翔の姿にも重なる。吹優を演じる妃海も、利秋への想いに揺れながらひたむきに生きる女性を熱演。利秋との心の繋がりが優しく、切なく描かれている。さらに、次期トップスターとなる紅ゆずるが隼太郎役を情感たっぷりに演じて魅せる。政府軍に身を置いたことで離れていく隼太郎と故郷の人たちとの心の距離に切なくなり、クライマックスで隼太郎が感情を爆発させるシーンには胸を掴まれる。ほか、北翔と同期で西郷役を務める美城れん、郷里・薩摩への想いを断ち切り、政府側として戦う川路利良役の七海(ななみ)ひろきや、利秋への復讐に燃える八木永輝役の礼真琴(れい・まこと)らの好演も作品に深みを与えている。第二幕のショーは、クラシカルでロマンチックなイメージ。パステルカラーの“ザ・タカラヅカ!”な衣裳で歌い踊るプロローグに、ピアノの伴奏にのせてしっとりとデュエットするシーンもあれば、一転、ロックンロールで華やかに魅せるシーンなど、多彩な展開で楽しませてくれる。中詰めでは客席降りで盛り上げ、組子が北翔を囲むサヨナラ公演らしい演出も。お芝居、ショー共に、集大成となるステージにぴったりの演出。北翔の魅力が最大限に引き出されている。10月3日(月)まで兵庫・宝塚大劇場にて上演中。その後、10月21日(金)から11月20日(日)まで東京宝塚劇場にて上演される。取材・文:黒石悦子
2016年09月01日ドイツが世界に誇る最も重要な写真家のひとり、トーマス・ルフの日本初となる本格的な回顧展が8月30日より、東京・東京国立近代美術館で開幕。開幕前日の8月29日には、トーマス・ルフ本人を迎えての記者発表と開会式が行われた。【チケット情報はこちら】今回の個展は作品選択や展示構成にルフ自身が参加。初期から最新シリーズ、未発表の新作まで、主要シリーズで作品世界を紹介。ルフは自ら撮影したイメージだけでなく、インターネット上を流通するデジタル画像からコレクションしている古写真まで、あらゆる写真イメージを素材に用い、自身の世界観を表現。初期の作品である『Interieurs』。評価を高めた高さ2メートルを超える作品『Portraits』。少年時代からの宇宙への関心を背景とする『cassini』や『ma.r.s.』。インターネット時代の視覚・情報空間を問う『nudes』や『jpeg』など、東京会場では全18シリーズ、約120点の作品を展示。中でも、読売新聞社から提供されたプレス写真を使用した最新作『press++』シリーズは世界初公開となる。ルフは記者発表で「今回の展覧会では、アナログ時代からセミ・デジタル時代を経て、完全なデジタルに至るまでの、写真の変移の全容をご覧いただけると思う。写真のテクノロジーはこれからも飛躍、発展することは間違いない。すばらしい未来が拓かれていることを確信している。」と語った。『トーマス・ルフ展』は、11月13日(日)まで東京・東京国立近代美術館、12月10日(土)から2017年3月12日(日)まで金沢21世紀美術館にて開催。チケットは発売中。
2016年08月31日植田圭輔と平野良がW主演を務める舞台『インフェルノ』が9月に開幕する。同作は、講談社「ARIA」にて連載中の同名漫画(原作:高殿円、漫画:RURU)が原作。孤児だった男ノエル(平野)とマフィアの御曹司リッカ(植田)の、血より濃い“親子”の絆を描くサスペンスアクション。脚本は原作者である高殿円が手がける。その稽古場にお邪魔した。【そのほかの画像はこちら】皇歴235年、かつての東京は今では“ラージ・プリズン”と呼ばれ、巨大な暗黒街と化していた。その場所にシマを持つマフィアの三大勢力のひとつ、コーザ・ファミリー。その御曹司として育ったリッカの傍には、10年前に“血の誓い”を交わし“息子”となったノエルがいる。スラムでの生活から救い出されて以来、リッカの唯一の家族となったノエル。ある日、コーザの次期ドンであるリッカの兄・サーシャが、新しい幹部を決めるゲームをすると言い出す――。この日、稽古が行われていたのは、リッカ、ノエル、サーシャ(藤田玲※この日の稽古は欠席)、クラウド(山内圭輔)、スネーク(桑野晃輔)、オリーブ(藤原祐規)、ブラック・サンタ(中村龍介)が集結するシーン。まず一度通した後、演出の西森英行から、芝居の動きに加え、客席から見えやすい動線や立ち位置など、かなり細かい部分まで調整が入っていく。台詞の中で特にハッキリ伝えたいワードを説明するなど、みせたい部分、そのみせ方をクリアにする、わかりやすい指示。登場人物の奥に潜んだ感情を、キャラクターの背景なども話しながら丁寧につめていた。キャストも気になる点は積極的に西森と話し、その結果、台詞の順番が変更することなどもあった。その後、再び同じシーンを始めると、一気に空気に飲み込まれた。サーシャの右腕・クラウドがノエルの怪しい過去を暴露し、リッカがノエルの潔白を懸けてルーレットを回すという、ふたりの一挙手一投足に火花が散るシーン。挑発と計算を伴い次々と揺さぶりをかけるクラウド。しかし、リッカが揺らいでないのは観ていて伝わる。リッカを演じる植田が醸し出す気高さや強さがその空間全体を飲み込んでいた。その後、物語はサーシャの鶴の一声で、執行役員の椅子を懸けたロシアンルーレットへとうつっていく。引き金を引けば死ぬかもしれない状況下での振舞いが、各キャラクターを表しており、印象的。銃をこめかみにつけ、ふっと表情を変えたノエルにヒヤッとさせられるものがあった。舞台『インフェルノ』は、9月3日(土)から11日(日)まで東京・東京ドームシティ シアターGロッソにて上演。取材・文:中川實穗
2016年08月31日明治座にて、山本周五郎の『おたふく物語』が石井ふく子演出で舞台化される。江戸の下町に暮らす庶民の姿をやさしく描いたこの傑作で、主演するのは藤山直美。舞台に立てば観客の心を掴んで離さない当代きっての喜劇女優は、どんな人情物語を見せてくれるのか。芝居への思いを聞いた。舞台『おたふく物語』チケット情報藤山が演じるのは、少しおっちょこちょいなところがあるものの心の温かいおしず。妹を思い、妹の幸せのためにと、牢屋に入っていて金をせびりに来る弟のことも、心で泣きながら拒絶する。「姉は妹に幸せになってもらいたいと願い、妹は姉にこそ幸せになってほしいと懇願してと、そんな思って思われてという姉妹の愛情や、弟に対する複雑な思いが描かれているんです。その人間の細やかな機微というものをどうお見せしていくか。石井ふく子先生の舵取りのもと、先生の演出に必死についていっているところです」。なかでも、ずっと秘かな恋心を抱いていてやがて夫婦となる貞二郎には、“おたふく(不美人)な自分にはもったいない”と、何ともかわいらしい感情を見せることに。「おしずは人間的にチャーミングなんですよね。家族の悩みを抱えながらも一途に生きていて。そこに共感してもらえるんやないかなと思いますし、今はもう死語になってしまった、“もどかしさ”とか“奥ゆかしさ”という言葉が、思い出される作品になるんじゃないかなと思っています」。共演者には、妹に田中美佐子、貞二郎に錦織一清らが揃う。「みなさん真面目で芝居に対して真摯で、学ぶべきところの多い方たちばかりです。まだまだ産みの苦しみの最中ですが、何とかみんなで頑張って作っていきたいですね」。ただし、「舞台のうえでは苦しんで稽古したことは絶対にお見せしません。私らがどんなに大変やったかは、お客さんには関係ない。お客さんにはとにかく気楽に観に来ていただいて、楽しんでいただけたらそれでいいんです」ときっぱり。その言葉には、藤山直美という役者が見せるものに人が惹かれずにはいられない理由が表れている。「私、自分が称賛されたり褒められたりすることは、別にいらないんです。それより、“ああ、この話面白かったな”と喜んでいただけるのがいちばん。ただ、そう思ってもらうのは簡単なことじゃないですから。だから、役者をやってる限りは苦しみ続けるんやと思います」。本当に観客のためだけに作られるまさしく庶民の芝居。初秋の明治座で堪能してほしい。明治座公演は9月1日(木)から25日(日)まで。10月には博多座でも公演。取材・文:大内弓子
2016年08月31日小日向文世、秋山菜津子、安田顕、小島聖、平埜生成と実力派俳優が揃った舞台『DISGRACED/ディスグレイスト─恥辱』がまもなく幕を開ける。それぞれ出自の異なる2組の夫婦4人の姿から今の世界の問題を浮き彫りにして、2013年のピュリッツアー賞を受賞し、2015年トニー賞ベストプレイ部門にもノミネートされた作品だ。ニューヨーク、ロンドンで話題を集めたこの傑作をどう届けるのか。日本初演に向けた稽古場を覗いた。舞台『DISGRACED/ディスグレイスト─恥辱』チケット情報稽古場に入るとリビングのセットがこしらえられていた。ここは小日向文世演じるパキスタン系アメリカ人のアミールと、秋山菜津子扮する白人のエミリー夫婦が暮らすニューヨークのアパートメントの一室であり、物語は全編ここで展開していくことになる。見学した二場は、夫婦の間に緊張感が漂い始める場面からスタートした。その発端は、イスラム教の指導者が逮捕されたことにある。弁護士のアミールは甥のエイブから自分たちの指導者を助けて欲しいと頼まれる。自身のキャリアに影響が出るのを恐れて弁護人になることを拒否するものの、妻のエミリーに助けるべきだと主張され審問に立ち会うことに。正しいことをしたと夫を誇りに思う妻のエミリーに対し、不安を隠しきれずイライラするアミール。演出の栗山民也が大事にしなければならない言葉や瞬間を指示するたびに、その対比が明確になっていき、イスラム系民族の生きにくさが立ち上がってくる。小日向の持ち味の軽妙さがそこにユーモラスさを添えるのも面白い。秋山の知的な美しさはエミリーの偏見のない人間性を際立たせている。そこに、画家であるエミリーの絵を見に現れるのがユダヤ人の美術館キュレーター、アイザックだ。演じるのは安田顕。イスラムの影響を色濃く映したエミリーの絵に大いに惹かれつつもどこか懐疑的な様子のアイザックを、冷ややかな佇まいで見せていく。栗山はここでも、3人が居合わせる瞬間の立ち位置や目線、ふたりきりになったエミリーとアイザックにふと交錯する感情などを細かく丁寧に演出。台詞の裏にある物語が膨らんでいく。このあと三場では、アイザックの妻であるアフリカ系アメリカ人のジョリーも登場して四つ巴の会話劇が展開し、それぞれが抱える宗教や民族問題、夫婦間の問題などがいよいよあからさまになることに。そのやりとりの豊穣さは、二場の稽古を見ただけで予感できる。ジョリーを演じるのは小島聖。エイブは平埜生成。舞台で繰り広げられるそれぞれの主張と関係を自分ならどう考えるか。対話の面白さを受け止めながら、思考するという演劇の能動的な醍醐味も味わえるのではないだろうか。公演は9月10日(土)から25日(日)まで東京・世田谷パブリックシアター、9月27日(火)に名古屋・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、9月30日(金)から10月2日(日)まで兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールにて上演する。取材・文:大内弓子
2016年08月30日1630年頃のロンドン、グローブ座を舞台に、かつての名優と少年俳優たちによる演劇界の裏側を描いた『クレシダ』が、9月4日(日)に開幕する。今回、その稽古場にお邪魔した。舞台『CRESSIDA クレシダ』チケット情報主演は平幹二朗。グローブ座の演技指導者となった元名優を演じる。他にも浅利陽介、花王おさむ、高橋洋ら実力派が顔を揃える。演出は、今最も勢いのある演出家との呼び声が高く、2016年は『BENT』や『イニシュマン島のビリー』を手掛ける森新太郎。タイトルの『クレシダ』は、シェイクスピアの『トロイラスとクレシダ』に登場する女性の名前。女性役は少年俳優が女装して演じていた時代の物語で、クレシダ役に抜擢された少年俳優・スティーブン(浅利)と、ある思惑があり彼に演技指導を始めるシャンク(平)を中心に展開する。その日、まず稽古していたのはラストシーンだった。平ひとりでの語りと、浅利と橋本淳の会話で構成された、シンプルなシーンだ。その10分ほどの場面を、丁寧に1時間ほどかけて作っていく。森は「今はこう見えているが、こう見せたい。そのためにこうしたい」と演出意図を伝え、ひとつの台詞、ひとつの動きに対し、納得できるまで粘る。82歳の大ベテラン・平にも臆する様子はなく、もちろん平も真摯に応える。森の作品への愛情、そして役者への信頼を感じる稽古場だと感じた。そうやって大切に作られたラストシーンは、ぜひ劇場で確認してほしい。ちなみに、スティーブン(浅利)からハニー(橋本)への恋心に対するひとつの答えが見えるシーンはとてもかわいかった。スティーブンの素直な台詞も、大人になりかけのハニーの表情も魅力的。続いて一幕に戻り、グローブ座の楽屋シーンへ。少年俳優たち(橋本、碓井将大、藤木修)が当時のドレスを纏って登場。彼らのクラシカルなドレス姿は麗しいが、そのドレスを雑にポイポイ脱ぎ捨てたり、取っ組み合いの喧嘩をしたりと、少年らしい騒がしさが舞台を楽しく盛り上げる。そこにやってくる「幼すぎる喋り方をする14歳の少年」を違和感なく演じてみせた29歳・浅利もさすが。そんな中でもやはり平の存在感は圧倒的。空間が一瞬で平のものになる瞬間は、観ていて気持ちがいい。長年役者を続けてきた平が演じるかつての名優の台詞は、一言一言が強く響く。舞台『クレシダ』は、9月4日(日)から25日(日)まで東京・シアタートラムにて。その後、水戸、大阪を巡演。取材・文:中川實穗
2016年08月30日劇団プレステージが、9月2日(金)から東京・CBGKシブゲキ!!で第11回本公演『リサウンド~響奏曲~』を上演する。本作に3兄弟の役で出演する今井隆文、大村まなる、長尾卓也に話を聞いた。劇団プレステージ『リサウンド~響奏曲~』チケット情報今回、3度目のタッグとなるほさかよう(空想組曲)が脚本・演出を手掛ける本作。「ドラマ6.5:コメディ3.5な作品です。(劇団員の猪塚)健太とか(平埜)生成とかが出ないでこういうドラマ作品をやるのは、かなりの賭け。そこが抜けてドラマやれんのかってみんな思ってると思うし、出ないメンバーも『ん?』って思ってると思うんです。だからそのメンバーに『これ出たかったわ』って言わせるのが今回の目標というか。それが多分お客さんも一番喜ぶと思う」(今井)早くに両親を失った倉橋家の三男・奏(そう/大村)は、バンドマンである長男の響也(きょうや/今井)に憧れ、自分もバンドを始めようとしていたが、突発性難聴で両耳が聞こえなくなってしまう。そんな弟のために次男の楽(がく/長尾)は教師の夢を奏に託し、一家の大黒柱として働き始める。「大丈夫」と何事もなかったかのように大学に通う奏。だが、次第に兄弟の気持ちはすれ違い、不協和音を奏ではじめる――。長男を演じる今井が「僕はギターボーカルなので大変ですよ。まず音楽スタジオで楽器の練習をしてから稽古場に来てます」と話すように、今回はバンドの生演奏も。耳が聞こえなくなる三男役の大村も「ただ手話をやってもお客さんたちは『ん?』ってなる。そこに役として何かひとつ要素を足さなきゃいけないのが難しいですね」と、さまざまなチャレンジと向き合っている。中でも次男役の長尾は「卓也の見たことない顔見てます、今」(大村)と言われるように、芝居への挑戦の最中。「劇団ではバラエティ担当だったので。僕が今までやってきてない役で苦戦しています」と全身全霊で取り組んでいた。11年目となった劇団プレステージ。「今は『これが劇プレだ』じゃなく、『お、こっちで来たか』という新しいものをやらなきゃいけないとき」(今井)と語る。長尾「劇団プレステージの印象ってバラエティのほうが強いと思うんですけど、新たな一面を楽しみにしてもらえればと思います」大村「今回は、劇団メンバーの内側のまだ見せてなかった部分が出ている作品になってるんじゃないかと思います。作品としても、なにか持って帰ってもらえるものになっていると思うので、ぜひ観に来てください」今井「観なきゃ損しますよ!やりたいことが見つかっていないという人はぜひ観に来てください」『リサウンド~響奏曲~』は9月2日(金)から18日(日)まで、東京CBGKシブゲキ!!にて。チケットは発売中。取材・文:中川實穗
2016年08月30日カナダ出身のアーティスト、ブライアン・アダムスが2017年1月23日(月)に大阪・大阪市中央体育館、24日(火)に東京・日本武道館で5年ぶりの来日公演を行うことが決定した。【チケット情報はこちら】ブライアン・アダムスは1980年にアルバム『ギヴ・ミー・ユア・ラヴ』でデビュー。1983年発表の3rdアルバム『カッツ・ライク・ア・ナイフ』がヒットし、世界的な人気を獲得。昨年10月には13作目となるアルバム『ゲット・アップ』をリリース。来日公演は同作を引っ提げて行われる。チケットの一般発売は9月17日(土)午前10時より。なお、一般発売に先がけて先行抽選プレリザーブを実施中。受付は9月5日(月)午前11時まで。■ブライアン・アダムス「GET UP TOUR 2017」2017年1月23日(月)大阪市中央体育館(大阪府)2017年1月24日(火)日本武道館(東京都)
2016年08月30日ミュージカル『しゃばけ』の制作発表会見が、8月27日に東京・サンシャイン劇場で開かれ、主演の植田圭輔、滝川英治、中村誠治郎、藤原祐規、逢沢優、大平峻也、福井将太、川下大洋が登壇した。『しゃばけ』は、畠中恵のファンタジー時代小説シリーズ。シリーズ累計580万部を超える人気作で、2001年には第一弾は日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞した。江戸の大店長崎屋のひとり息子・一太郎坊ちゃま(通称:若だんな/植田)が、町で起きた数々の難事件を解決する、という物語。頭の回転はすこぶるいいが体の弱い若だんなは、幼い頃から甘やかされ、今は長崎屋の手代・仁吉(中村)と佐助(滝川)に守られている。しかしこのふたり、日頃は人間の形をしているが白沢、犬神という妖(あやかし)。祖母が大妖の若だんなは妖が見えるため、他にもさまざまな妖に囲まれ、賑やかに暮らしている。和やかに始まった会見では、それぞれが自らの役の印象や演じるうえで考えていることを披露。主演の植田は、病弱な若だんなを演じることについて「僕はどちらかというと“健康系チビ”なのですが、昔からか弱い役をやらせていただくことが多かった。私ごとですけど今年(活動)10年目ということで、原点に戻ったような気持ちで作品づくり、役作りをやらせていただけたら」と想いを語った。さらに植田は、若だんなを甘やかす仁吉と佐助を演じるふたり(滝川・中村)について「僕はデビューのころからお世話になってて」と言いつつも、「年下ではあるんですけど、まあ、僕が面倒を見ることになるのかなと思ってますので。プライベートでは(役とは逆の)お世話係を頑張りたいと思います!」と宣言。それに対して滝川は「一太郎に仕えるということで、あまり役づくりはいらないんじゃないかなと正直思っておりまして。常に植田圭輔に愛を注いでおるものですから。今までもごちそうとかしてるんですけれども…」と反論(?)。植田の「全然おごられてない!」という抗議にも「今回は毎日毎朝ATMでお金をおろしてから、稽古場に行こうかなと思っています」。さらに中村も「圭輔がお世話しているように言っていましたけど、僕が遊んであげてるんですからね?10年前にこのサンシャイン劇場で初めて共演したときには今よりもっと可愛いかった圭輔が立派に成長した姿も、役とリンクするところがあると思いますので、支えていきたいなと思ってます。頑張れよ!」と話すなど、既に役柄同様の関係性を感じさせた。ミュージカル『しゃばけ』は2017年1月19(木)から29日(日)まで、東京・紀伊國屋サザンシアターにて。
2016年08月30日長らく劇団四季で活躍していた蔡暁強、ヴァルナ国際バレエコンクールで金賞を受賞している吉本真悟、ダンス界のみならずミュージカル界でもひっぱりだこの大野幸人。日本トップクラスの実力を誇るダンサー3人による舞台『Baked Hotel』が9月、東京で上演される。3人に話を訊いた。『Baked Hotel』チケット情報はこちら物語は、豪華ではないけれど悪くない、少し古い不思議なホテルを舞台に、従業員、客、出入りする業者の人間らがドタバタな騒動を巻き起こすもの。チラシには“ダンス・ショウ”という言葉とともに“スラップスティック”の文字が躍る。「ダンスがメインのお芝居ですが、アメリカのコメディやギャグ漫画っぽかったり、アクション映画っぽかったり……色々な要素がごちゃまぜになったエンタテインメントです」と、作・構成も担う大野が話す。東京公演に先駆け昨年、京都で行われた公演は完売御礼となった。「すっごく、楽しんでやっています」(吉本)、「思い切ってふざけてます」(蔡)とふたりも語るように、笑いの要素も多分に占める。「都会的だけどダサい、大泣きするけど大笑いする…そんな感じです」(大野)。とはいえ、3人ともスーパーダンサー。ダンスシーンも見どころなのは間違いない。「クライマックスには、15分近いダンスシーンがあります。コメディなんですが、椅子を使ったり、色々なものが飛び交ったりする。そこはすごいことになりますよ」と大野。ちなみにまったく個性の違う踊りをする3人が動きを揃えるのは大変なのでは、と尋ねたところ「そうなんです、リズムの取り方も表現の仕方も違うので、同じ振りでも全然違うものになっちゃう!」と蔡。さらに吉本が「間の取り方、手の角度…ほんのちょっとの違いが大きいんです。でも幸人君が、かなり厳しくダメ出しをするんですよ(笑)」と話すと、「結構、厳しいよね!」と蔡も同意する。ふたりの攻撃を受け苦笑しながらも、「でも、揃えたいんです! そこも今回は頑張ろうと思って」と大野。なんだかすでに3人、楽しそうである。お互いの印象については「シャオチャン(蔡)は驚愕の人。ジャンプや柔軟性、身体能力が本当にすごい。真悟さんはムードメイカーですね。いるだけでその場が明るくなる。あと、いじられ役(笑)」(大野)、「幸人くんは器用でスタイリッシュ。しかも今回の脚本も書いているんですが、幸人君が本を書いたということにまずびっくり、しかも読んだら面白くて。こんな才能あったんだね」(吉本)とのこと。大野の脚本もだが、本作で初めて本格的なセリフを喋ったという吉本も、ユニークなキャラクターに扮する蔡も、それぞれがいわゆる“ダンサー像”のイメージを軽々と飛び越えている。「ダンサーってこんなことも出来るんだ、今のダンサーってすごいね、というところまで挑戦したい」(蔡)、「ダンスでしか伝わらない感覚と、言葉だからわかる面白さ、そのふたつが同時に来るステージです」(吉本)。3人の才気溢れるステージ、必見だ。公演は9月17日(土)から19日(月・祝)まで、東京・スパイラルホールにて。チケットは発売中。
2016年08月29日真田イヤーと呼ばれる今年、舞台『真田十勇士』が、9月~10月にかけて再演される。2014年の初演同様、中村勘九郎が主演し堤幸彦が演出を手掛ける。さらに、9月22日(木・祝)からは、このコンビでの映画版も公開されるという、日本のエンターテインメント史上初のダブルプロジェクトだ。今作の舞台版でヒロイン役を務めるのは、篠田麻里子。AKB48卒業後、初舞台を踏む篠田に話を聞いた。舞台「真田十勇士」チケット情報天下統一を狙う徳川家と豊臣家が対立する戦国の世の中、勘九郎演じる猿飛佐助ら真田幸村のもとに集結した真田十勇士が、舞台をところ狭しと暴れ回る。「初演を見たのですが、プロジェクションマッピングやワイヤーなどを駆使した、今まで見たことのない舞台でした。時代背景に詳しくなくても、物語がカジュアルに描かれていて、分かりやすかった」という。加藤雅也扮する幸村が名将と呼ばれながら、実は腰抜けとしても描かれる。「ヒーローがそんなキャラでいいの?と、あの幸村には衝撃を受けました(笑)。それが面白さでもあり、『何が嘘で何が本当か分からない』という作品のテーマは、ラストを含め観客をも巻き込むはずです」徳川方の忍び集団のリーダーの娘、火垂を演じる。佐助や、十勇士のひとりである霧隠才蔵と幼なじみで、才蔵に思いを寄せる。「男性社会の中で生きてきた強さと、恋心を抱く乙女チックな部分をかわいく出せたら。『才蔵を殺すのは私だ』というセリフがあるのですが、殺したいほど好きという一途さも表現したい」おびただしいアクションシーンも本作の魅力だ。篠田は、主演した映画『リアル鬼ごっこ』でアクションを経験して以来、週に一度アクションを習うほか、マラソンや、100mダッシュを毎日10本走るなどして体を鍛えている。最近、殺陣も習い始めた。「憧れはケイン・コスギさん。映画で共演させてもらいましたが、アクションのスピードが全然違ってすごいんです。ジムも一緒で、同じメニューはできませんが、近いメニューをこなしています」。細いだけではない、引き締まった抜群のスタイルは日ごろの努力の賜物だ。「動きを覚えるのは早くて、ダンスの振りを覚えるのはAKBでは早かった方。でも、アクションがダンスのようになるのがクセで、それが課題です」。初演の『真田十勇士』では、あまりのアクションの激しさに舞台に汗だまりができたという。それを知っても、「もっとアクションシーンを増やしてほしい」と目を輝かせた。公演は、9月11日(日)から10月3日(月)まで東京・新国立劇場 中劇場、10月8日(土)から10日(月・祝)までKAAT 神奈川芸術劇場 ホール、10月14日(金)から23日(日)まで兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホールにて。チケットは発売中。取材・文:米満ゆうこ
2016年08月26日せたがやこどもプロジェクト2016 キッズ・ミュージカル「ワンサくん」-祭りにいくぞ!大脱走! が、8月18日に、東京・シアタートラムで開幕。ギャオ!組のゲネプロを取材した。キッズ・ミュージカル「ワンサくん」チケット情報本作は、手塚治虫が1970年代に発表しアニメ化もされた未完の漫画『ワンサくん』が原作。キッズキャストはオーディションで選ばれ、主人公・ワンサ役のみのり(ギャオ!組)・鈴木颯人(ワァオ!組)をはじめ、個性溢れる顔ぶれが揃った。演出はダンスカンパニー「コンドルズ」の小林顕作、脚本は『桐島、部活やめるってよ』にて、第36回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した喜安浩平が手掛ける。演出の小林は、NHKEテレ「みいつけた!」のオフロスキー役や、シアタートラムで毎年上演する「子どもとおとなのための◎読み聞かせ『お話の森』」(せたがやこどもプロジェクト)で、子供たちにもおなじみ。物語は、10円で売られ、お母さんと離ればなれになった野良犬・ワンサくんがお金持ちのお屋敷に連れてこられ、そこで10匹の子犬と出会うことから始まる。ある大切なことのために脱走を企てるワンサくんだが、意外とお屋敷は居心地がよくて――。子供たちの元気な歌とダンス、コミカルな芝居が満載の本作。ワンサくん含め12匹の子犬たちが舞台の上を駆け回り、賑やかで楽しい舞台を作り上げる。子犬たちのキャラクターもそれぞれ個性的で、男の子チームは幼く、女の子チームはおませ。観ていると思わず笑ってしまう。そんな子犬たちを舞台上でまとめるのが、お屋敷で暮らす犬で唯一の大人・市川しんぺー。ときには一緒に駆け回り、ときにはフォローしながら、まさに“脇を固めて”いた。そして、主役であるワンサ役のみのりは、透明感のある声と真っ直ぐに心に届く芝居が魅力的。あっという間に観客を惹きつけ、物語を運んでいく。語り部として登場する遠藤三貴とふたりのシーンでは、手塚治虫原作ならではの切なさややさしさをしっかりと感じさせた。子犬たちが全身で表現する犬の動きも取り入れたポップなダンスも必見。劇中では、まさかの理由でかわいらしい殺陣も観られる。ちなみに“まさかの理由”は舞台好きなら納得かも!?ぜひ劇場で確認して!楽しくて、温かくて、自然と笑顔になれるキッズ・ミュージカルは8月28日(日)まで、東京・シアタートラムにて上演中。上演時間も約1時間15分と観やすいので、家族みんなで過ごす夏の締めくくりにオススメ!取材・文:中川實穗
2016年08月25日8月19日に幕を開けた、劇団「五反田団」主宰、脚本家、映画監督としても活躍する前田司郎による「宮本武蔵(完全版)」。主演の宮本武蔵には昨年の2月、前田が行ったワークショップをきっかけに交流を深めていった、山田裕貴。そのライバル、佐々木小次郎を演じるのは矢崎広。前田が紡ぐ、力(りき)みのない独特な不思議空間に挑むふたりの若き俳優に話を聞いた。舞台「宮本武蔵(完全版)」チケット情報「歴史上で伝えられている宮本武蔵も、実は人を切るまでに葛藤して、悩んだんじゃないか、という姿を会話劇で見せていく舞台です。僕はこの脚本を読んで、人を第一印象で判断することなく、きちんと対話しよう、と強く思いました」(山田)「もしかして、こうだったのかもしれない……という余地を大切にしている作品です。佐々木小次郎は剣豪であるとともに、自身のやることをPRするといった今に通じる新しい考え方を持っている存在として描かれます」(矢崎)そんな彼らは今回が初共演。「矢崎くんは僕が観劇する舞台に必ずと言っていいほど出演されている方なので、同じ舞台に立てることが嬉しい。稽古場でもすごくどっしりとしていて、でも涼しい感じがすごく佐々木小次郎らしいんです」(山田)「山田くんは以前、機会があって少し話したくらいでしたが、そのときから意識していました。今、一緒に稽古してみて、お芝居の緩急があって、とても魅力的な役者だと感じています」(矢崎)矢崎の言葉に照れ笑いを浮かべる山田は、抱えていた思いを明かす。「D-BOYSは俳優集団なのですが、『歌って踊るの?』と聞かれることが多くて、それが悔しかった。だからまず僕自身が変わろうと決めて、一時期、いろいろなワークショップに参加していました。その中で前田さんと出会い、今回、舞台3作目にして主演で座長という立場に立たせてもらえたことは本当に誇りだし、全力で応えたい」(山田)その言葉を受け、矢崎もエールを送る。「今回の座組は強者揃いで、それぞれが自分なりに戦いを仕掛けてくるすてきなメンバーです。でも、だからといってばらばらではなく、山田くんを中心に同じ方向に向かっていると感じていて、それがとてもおもしろい」(矢崎)「前田さんの台詞は繊細で『あ』といったひと言にも意味があるので、そのニュアンスが難しくて、学ぶことも多い。この機会にたくさんのことを得て、その結果を届けます」(山田)「僕は、今回の舞台で僕自身の演技をブラッシュアップさせてもらっていると感じています。みんなで創りあげた『宮本武蔵(完全版)』をぜひ、観に来てください」(矢崎)公演は8月29日(月)まで、東京芸術劇場 シアターイーストにて。取材・文/おーちようこ
2016年08月25日連載開始から40年を迎える大人気少女漫画『王家の紋章』が世界で初めてミュージカル化、現在東京・帝国劇場で上演中だ。現代のアメリカと古代エジプトをまたにかけた、壮大な愛が描かれる歴史ロマン。この公演で主人公のエジプト王・メンフィスを演じている浦井健治と、ヒロイン・キャロルの兄ライアンを演じる伊礼彼方に話を聞いた。『王家の紋章』チケット情報はこちら伊礼が「今回、俺は健ちゃんの主演だから、出演オファーを受けたんです」と明かす。その理由はさかのぼること6年前。ふたりはかつて若手ミュージカルスターの登竜門とも呼べる役、『エリザベート』のルドルフ皇太子役を同時期(2008年~2010年)に務めていた。その後6年間、ふたりの道が重なることはなく「同じ役をやっていたのに、今はまったくキャラが被らない(笑)。でもルドルフの頃「いつか一緒にやりたいね」って約束していたんです。しかも、彼は主演は何度もやっていますが、帝国劇場のセンターに立つというのは、特別ですから」(伊礼)。「ありがたいです。やっぱり帝国劇場は“聖地”なので、僕にとっても特別です」(浦井)。「だから、僕もその場には絶対に入りたいなって思っていました」(伊礼)。果たして、ミュージカルの聖地・帝国劇場で待望の共演となった。浦井が「彼方は本当にまっすぐに生きているから、僕は絶対的に信頼しています。唯一無二の存在」と言えば、伊礼も「僕ら、演劇に対する志も似ている。方向性は違うんだけれど、目指しているところは一緒」と話す。その息の合いっぷりはまさに“同志”だ。ささいな思い出話に笑い転げながらも、「あの頃、某牛丼屋とか、某定食屋とか、いっぱい一緒に行ったよね。色々話をしたよね」(浦井)と、ちょっとしみじみもするふたり。さて今回の作品は、原作は少女漫画であり、原作のセリフ等も忠実に再現されているのもみどころ。だがやる側としては、現実離れした言葉を口にする難しさはないかと訊いたところ「(リアルを)飛び越えちゃってるから、逆にやりやすい。普通だったらちょっと笑っちゃうかも、というようなセリフを話し、お客さまがそれを喜んでくれるというのはパフォーマーにとって最高」(浦井)、「ちょっとそれ、わかる(笑)。ああいうセリフを本気で言うのって、役者としてたまらないよね」(伊礼)と、こちらも同じポイントを楽しんでいるようだ。そのミュージカル『王家の紋章』は、完売御礼の大盛り上がり。初日には早々に、来年の再演も発表された。「原作ファンの方にも、ミュージカルを好きな方にも、初めてミュージカルを観る方にも満足していただけるような再演を目指して、まず初演をやりきりたい」と意気込みを話した浦井。ちなみに聖地・帝国劇場の初主演に関しては「“帝劇には魔物がいる”とよく言われますが、僕にとってそこにいたのは、天使でした。みんなが見守ってくれていました」。幸せをかみ締め、作品は来年の再演へ続いていく。公演は8月27日(土)まで、同劇場にて。来年の再演は4月に帝国劇場、5月に大阪での上演が発表されている。
2016年08月25日東京スカイツリーと人気コミック『いつかティファニーで朝食を』のコラボイベント「いつかスカイツリーで朝食を at SKYTREE CAFE」が、9月1日(木)から10月31日(月)まで東京スカイツリー天望デッキ フロア340 SKYTREE CAFEで開催される。【チケット情報はこちら】『いつかティファニーで朝食を』は朝食が大好きな主人公の佐藤麻里子とその友人たちが理想の食を求めながら生き方まで変えていく物語。2015年に実写ドラマ化され、累計120万部を突破した人気作。イベントでは、地上340mの絶景を眺めながら、作者のマキヒロチさん監修の爽やかなアールグレイ風味の東京スカイツリーオリジナルミックスの絶品グラノーラなど、4品の期間限定メニューが楽しめる。そのほかに同作の主人公と写真が撮れるフォトスポットの設置や、同作の名場面や名ゼリフ、複製原画がカフェ内に装飾として施されるなど、作品のファンが楽しめる演出が満載。作者のマキヒロチさんは期間限定メニューのうち「アールグレイ香るスカイツリーグラノーラプレート~水切りヨーグルトとフルーツ添え~」について、「アールグレイの香りのグラノーラって、今までなかったと思いますが、とても美味しいです。紅茶を飲んでいなくても、飲んでる気分になれちゃいますよね。ヨーグルトがもっちりしてるから、ボリューミーで腹持ちがいいし、ヘルシーだけど元気になれます」とコメントを寄せている。チケットぴあでは、期間限定コラボメニューと天望デッキ日時指定入場券がセットになったスペシャルチケットを発売中。通常3,650円相当のセットが2,800円で購入できる。■「いつかスカイツリーで朝食を at SKYTREE CAFE」設定期間:9月1日(木)~10月31日(月)場所:東京スカイツリー天望デッキ フロア340 SKYTREE CAFE【特別企画入場券】(1)東京スカイツリー天望デッキ入場(2)フロア340「SKYTREE CAFE」窓側席の確約(3)マキヒロチさん監修“目においしい!”朝食メニュー「アールグレイ香るスカイツリーグラノーラプレート~水切りヨーグルトとフルーツ添え~」(通常1,080円)※天望デッキの入場は8:00~9:00まで。SKYTREE CAFEの最終入店は9:15まで。※当日現地でのご購入はできません。※展望台料金通常2,570円(日時指定入場券/大人)に加え、1,080円分の朝食がついたお得なチケットです。
2016年08月25日野田秀樹作・演出のNODA・MAP第21回公演 『足跡姫 ~時代錯誤冬幽霊~』(あしあとひめ ときあやまってふゆのゆうれい)が1月18日(水)より東京・東京芸術劇場で上演されることが決定した。【チケット情報はこちら】出演は宮沢りえ、妻夫木聡、古田新太、佐藤隆太、鈴木杏、池谷のぶえ、中村扇雀、野田秀樹。同作の舞台は江戸。さらに作品は中村勘三郎へのオマージュであることが発表されている。野田は、「彼(勘三郎)から最後の病床で“俺が治ったら、この姿(医療器具でがんじがらめの彼の姿)を舞台にしてよ”と言われた。それを彼の遺言とも思ってないし、彼は冗談半分のつもりだったように思うのだけれども、ずっと気になっていた」とコメント。さらに「彼の葬式の時に坂東三津五郎が弔辞で語ったコトバ、“肉体の芸術ってつらいね、死んだら何にも残らないんだものな”が、私の脳裏に残り続けています。その三津五郎も、後を追うように他界してしまいました。あれから「肉体を使う芸術、残ることのない形態の芸術」について、いつか書いてみたいと思い続けていました」と製作に至った経緯を明かした。「本来はオマージュなんていうのは、“しゃらくせえや”と思う方なんですが、こうして臆面もなく「勘三郎へのオマージュ」と書くことで、自分へのプレッシャーにもなるし、勘三郎の名前と思いが、少しでも長く人の心に残っていくための、私の本など微力だとは思いながらも、書かないよりはいいな…と、そんなわけで『足跡姫』です」とコメントを寄せている。NODA・MAP第21回公演 『足跡姫 ~時代錯誤冬幽霊~』は1月18日(水)から3月12日(日)まで、東京・東京芸術劇場で上演。チケットの一般発売は12月10日(土)より。
2016年08月25日三年に一度の国際芸術際「あいちトリエンナーレ2016」が、8月11日(木・祝)~10月23日(日)まで開催中。開催エリアとして、名古屋、岡崎、豊橋の市内が中心となり、美術館のみならず、街なかのいろいろなスペースでアート作品が点在する。街あるきとともに気軽に世界中のアートを楽しめるイベントだ。参加する作家は、38の国と地域から119組。これまでになく外国の作家が参加しているのも特徴で、日本初出展、初上演も含み、愛知県で初めて目に触れるものも数多い。メインビジュアルとして使用しているジェリー・グレッツィンガーの作品も日本初展示となる。展示・上映・上演されるのは、絵画や彫刻、映像、写真、インスタレーションにパフォーミングアーツまで表現方法はさまざま。また、数ある芸術祭でも珍しくオペラも上演する。8月26日(金)には「あいちトリエンナーレ公式ガイドブック」編集スタッフによる、同芸術祭をもっと楽しむためのトークイベント(予約受付中)も開催。編集長やアートディレクターのほかに、芸術監督の港千尋氏や、開催地となる岡崎のアート広報大使のオカザえもんも参加して、現場を知る人ならではの楽しみ方を教えてくれる。応募はWEBサイト「ぴあ中部版WEB」内にて受付中なので、お気軽に参加してみては。それら芸術祭にまつわる様々な情報について、あいちトリエンナーレ2016のオフィシャルサイトはもちろん、あいちトリエンナーレ2016のニュースサイト「あいトリNAVI」などもあるので、そちらも活用して、貴重なイベントの数々を見逃さないよう楽しもう。
2016年08月24日今年、15周年を迎える梅棒が10月に上演する、梅棒 6th OPUS『GLOVER -グラバー-』。今作のモチーフは、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」。“ダンス×J-POP×演劇”の特徴的なスタイルで、梅棒が古典に挑戦する。梅棒 6th OPUS チケット情報そんな挑戦作で主役・ロミオを務めるのが大貫勇輔。幅広い演劇で活躍する実力派の大貫だが、梅棒の総合演出・伊藤今人の対談で、意外な接点が判明した!伊藤「僕は劇場から作品をイメージすることが多いのですが、グローブ座と言えばやっぱりシェイクスピア。昔から梅棒が古典をモチーフにやったらどうなるかって言われていたし、僕らは普段演劇を観ない人にも観てもらいたいと思っているので『ロミオとジュリエット』を題材に選びました」梅棒と大貫、ダンス・演劇という共通項はあれど異色の組み合わせのように思えるが、大貫「梅棒さんの名前はずっと知っていましたが、あるとき今人さんがやられていることを知ってびっくりしました。2013年に出場した『ストリートダンスバトル DANCE@LIVE』で、MCの今人さんが応援してくれたんですよ」。伊藤「さっきそのことがわかって、テンションめっちゃ上がってます。あの時の彼に出てもらえるなんて!」と、思わぬ繋がりが発覚。大貫はダンスバトルに「Nonsuke」という名前で出場していたそうで、伊藤は「舞台に興味ないかなと思ってた」と笑う。大貫にオファーしたのはそんな事実が発覚する前だが、「“やべーヤツ”に出てもらおうって話をしてて。主役を務められるイケメンで、お客さんが『この人が梅棒に出るんだ』『どんなことになるんだろう』ってワクワクしてくれる方ってやっぱり限られてるんですよ。でもまさか出てくれるとは!」(伊藤)。「尊敬するのは、お笑い芸人とダンサー。人を笑顔にしたり元気にさせることがすごく好きなので、ダンスとエンターテインメント性がかけあわさった作品に出られるのはすごく嬉しいですね。僕がずっと願い続けているスタイルの作品です」(大貫)。大貫「15年やられている梅棒さんに、僕がなにかひとつ新しい石を投げ入れられたら嬉しいし、それが僕の仕事だと思うし。与えられたものを僕はとにかく全力でやる。いろんなものを感じてくれるような新しい舞台、新しい場になったらいいなと思います」伊藤「まず、見たことないのんちゃん(=大貫)が見れますよって言いたいですね。それに、彼が加わることで見たことない梅棒になります…Win-Winです!楽しみにしていてください」公演は、10 月15 日(土)から23 日(日)まで東京グローブ座、10月25日(火)から27日(木)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて。取材・文:中川實穗
2016年08月24日創立37年を迎える劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)の、第54回本公演『土九六(どくろ)村へようこそ』が、この秋、上演される。結成以来、解りやすくて誰もが楽しめる“ミュージカル・アクション・コメディー”をつくり続けるSET。その座長であり、演出と出演を務める三宅裕司に話を聞いた。SET『土九六村へようこそ』チケット情報脚本に初めての作家・福田哲平を迎えた本作。三宅は「昔のSETの匂いがする作品になると思います」と語る。“昔のSET”とはどんなものかと聞いてみると「(当時は)座付作家が世の中よりも何歩か前へ行っているような人間で、すごくブラックなテーマ、重いテーマを持ってきていたんですよ。でもそれをストレートに出しちゃうと、お客さんが重い気持ちで観なきゃならない。だから、テーマはそのままで楽しく観てもらうために、音楽とダンス、歌、笑い、アクションを入れて、“ミュージカル・アクション・コメディー”にしたんですね。今作も、そんな楽しさの最後に『こんな重いテーマでやっていたのか』と感じてもらえる作品です」物語の舞台は、今からさほど遠くない未来。土九六(どくろ)村では、村立50周年のお祭りが催される。歌と踊りで盛り上がり、今年の豊作を「ドクロ様」に祈る村民一同。しかし、村の若者たちは、「ドクロ様」「村のしきたり」に違和感を覚え、親世代の村民たちとぶつかる。そんな村に移動型ミュージカル劇団「放浪座」がやってくる。しかし、彼らもまた、単なるミュージカル劇団ではなかった――。「すごくいい作品になると思いますよ。移動型ミュージカル劇団や村のお祭りのシーンでは音楽、歌、ダンスがありますし、喧嘩のシーンではアクションもあります。もちろんギャグも入りますし、社会的なテーマもある。見どころ満載です」SETの作品に欠かせないのは“笑い”。「テーマと笑いの落差の大きさ、音楽の入れ方、ダンスのかっこよさ。SETの特徴を形にしなければ、たくさんの公演がある中でSETを選んでくれたお客さんが満足してくれないですよね」と、創立37年となる今も変わることなく徹底的に作り上げる。「SETのファンの方には、今回は少し懐かしく観ていただけたり、しっかりとテーマを出してきたねって思っていただけそうです。でも基本的には“ミュージカル・アクション・コメディー”ですので、誰もが楽しめる芝居になりますよ」公演は、10月21日(金)から11月6日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて、11月11日(金)・12日(土)には愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホールにて上演。取材・文:中川實穗
2016年08月24日マーチングバンドをベースにしたパフォーマンスショー「ブラスト!」とディズニーの名曲がコラボした公演「ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー」がついに開幕。8月23日から東京国際フォーラム ホールCで絶賛上演中だ。【チケット情報はこちら】2003年に初来日を果たしたブラスト!は、これまでに累計100万人を動員。60種類以上の楽器を演奏しながらステージを動き回る圧巻のパフォーマンスや、バトンやフラッグを駆使するダンサーたちによるビジュアルアンサンブル、それがひとつになる圧巻のステージで魅了し続けてきた。本公演は、ディズニー音楽と初めて融合したブラスト!の新公演で、世界に先駆けて開催されている。公演では、『ライオン・キング』の『サークル・オブ・ライフ』、『アナと雪の女王』の『レット・イット・ゴー~ありのままで~』、『ファンタジア1940 & 2000』の『魔法使いの弟子』、『リトル・マーメイド』の『アンダー・ザ・シー』など、おなじみのディズニーの名曲たちを次々と披露。ブラスト!のダイナミックでクールなパフォーマンスにディズニーのファンタジーな要素が加わった目くるめく世界に、目を離すことができない。楽曲ごとに舞台セットを変化させて宇宙や海の中などを作り出し、魔法の世界へといざなっていった。今回は、日本人キャストが過去最多となる4人出演。ブラスト!の顔であるスネアドラマーの石川直は健在ぶりを示す高速ドラムソロで観客の舌を巻き、和田拓也は息の合った美しいビジュアルアンサンブルで魅了、米所裕夢はロマンティックなトランペットの音色で観客を引き込んでいた。全編通して度々登場するバトントワラーの本庄千穂は、華麗な妙技でステージを幻想的に彩っていた。公演の休憩時間には、おなじみの「インターミッション・パフォーマンス」ももちろん行われる。パーカッションプレイヤーたちによるパフォーマンスが間近で楽しめるとあって多くの観客が集まり、数々の超絶テクニックで喜ばせた。「ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー」は、9月6日(火)まで東京国際フォーラム ホールCで上演。その後、大阪、滋賀、名古屋へ巡演する。チケットは発売中。さらに、来年には全国ツアーを行うことも決定しており、今後もブラスト!から目が離せない。
2016年08月24日世界で500万人以上の観客を動員している、フランス発の大ヒットミュージカル『ロミオ&ジュリエット』。日本でも2011年以降上演を重ねる作品だが、4年ぶりの登場となる2017年版はキャストも、そして演出をはじめ振付・衣裳なども一新、“新バージョン”となる。ミュージカルファン注目の本作にロミオ役として主演する古川雄大に話を聞いた。チケット情報はこちらシェイクスピアの不朽の名作を、耳に残る現代的なロック&ポップスで綴るミュージカル。ここ数年、大作・話題作への出演がひっきりなしに続き、ミュージカル界のニュースターと呼べそうな華々しい活躍を続ける古川だが、大劇場でセンターに立つという経験は、前回2013年公演でのロミオ役が初めてだった。「前回はすごい抜擢をしてもらったので、自分で言うのも何ですが、努力もたくさんしました。でも努力の方向を間違えて、稽古中に喉を壊してしまったりと、悔しい思いもしました。そんな悔しさを晴らしたいという思いもありますが、ロミオというのは単純に男なら誰もがやりたいと思うような魅力的な役。2度目の挑戦も“やりたいという憧れの気持ち”が強いからです」と語る。「カーテンコールで(主演として)一番最後に出ていく時には、感動もあり、重みもあり、複雑な気持ちだった」と振り返るが、今回は別の重みがのしかかっている。初演からロミオを演じ、作品の顔としてカンパニーを牽引していた城田優が卒業、さらにキャストはほぼ一新され、ダンサー以外では古川のみが作品経験者となるからだ。「前回は城田君が船長として重みを引き受けてくれていましたが、今回は僕がそんな存在になれれば」。本人もそこは十分意識しているようで、意外なまでにサラリとそんな言葉が出てきた。ただ「でも僕、あまり頼られるタイプじゃないんですよ、むしろ頼りたい方。僕に悩み事を相談してくる人もあんまりいないし(笑)。ついてこい!というタイプにはなれないと思うので、みんなで横一列になって、肩を組んで歩いていきたいですね」と照れたような笑顔で付け足したところが、古川らしくチャーミングだ。「“新バージョン”がどういったものになるのかまだ僕もわかりませんが、今出演している『エリザベート』も新演出になってガラリと変わりました。ですから、今回も“全部”変わる気がします! すごいものになる気がしますよ、だから“再演と思うな”と、申し上げておきます(笑)」。なお、ロミオ役は大野拓朗とダブルキャスト。公演は2017年1月15日(日)から2月14日(火)まで、東京・赤坂ACTシアターにて。チケットは8月27日(土)に一般発売開始。チケットぴあでは8月25日(木)23:59まで、東京公演のWEB先行先着「プリセール」受付中。東京公演後、大阪でも上演される。
2016年08月23日雑誌「ちゃお」での連載やアニメで人気の「プリパラ」の舞台化作品『ライブミュージカル「プリパラ」み~んなにとどけ!プリズム☆ボイス2017』が2017年1月26日(木)より東京・Zeppブルーシアター六本木で上演されることが決定した。【チケット情報はこちら】「プリパラ」は、アイドルテーマパーク「プリパラ」を舞台に、アイドルを夢見る女の子たちを描くストーリー。「音楽・ダンス・ファッション」といった作品内の要素が特に女子小学生を虜にし、雑誌連載やアニメ放送のほか、アミューズメントゲーム、映画など幅広く展開している人気コンテンツ。今回の上演は、今年の2月に初演され好評を博した内容を、2017年版としてさらにバージョンアップしての上演となる。前回の公演同様、アニメでメインキャラクターの声優を担当している茜屋日海夏、芹澤優、久保田未夢、山北早紀、澁谷梓希、若井友希が自身の役で出演。また、上演中の客席でのペンライト使用がOKなど、観客も作品の世界に入って一緒に楽しめる作品だ。チケットの一般発売は10月29日(土)午前10時より。なお、チケットぴあでは一般発売に先駆けて先行を実施。受付は9月20日(火)午前11時より。■ライブミュージカル「プリパラ」み~んなにとどけ!プリズム☆ボイス2017公演日程:2017年1月26日(木)~29日(日)全8公演会場: Zeppブルーシアター六本木(東京都)料金:プレミアムシート(グッズ付)9,800円(税込)※通路前前方席保証ランウェイシート(グッズ付)9,800円(税込)※中通路後方2列指定席7,800円(税込)親子席(ペア)10,000円(税込)※プレミアムシート(グッズ付)、ランウェイシート(グッズ付)をご購入の方には、来場者全員にプレゼントするプロモマイチケとは別に、公演オリジナルグッズもプレゼント。※親子席(ペア)は小学生以下同伴の親子のみ対象。親子席は一般発売日より、チケットぴあのみで販売。※3歳以下膝上無料。観劇に支障をきたした場合はスタッフの者がご案内させて頂く場合がございます。<スペシャル特典>・来場者全員にプロモマイチケをプレゼント!・全公演回、スペシャルミニライブを実施!(詳細は後日発表)・終演後、キャストとのハイタッチ会実施!(1月26日(木)11時、27日(金)13時の2公演限定。ハイタッチ回参加キャストは後日発表)
2016年08月23日12月3日(土)・4日(日)に千葉・幕張メッセで開催されるファッションブランドSKULLSHITの20周年を記念したライブイベント「SKULLSHIT 20th ANNIVERSARY 骸骨祭り」。同公演の第1弾出演者が発表された。【チケット情報はこちら】出演が決定したのは、SHAKALABBITS、jealkb、ストレイテナー、dustbox、TOTALFAT、Nothing’s carved in stone、MEANING、MONOEYES、山嵐、RADIOTSの10組。チケットの一般発売に先駆けて、先行を実施中。受付は9月14日(水)午後11時59分まで。■「SKULLSHIT 20th ANNIVERSARY 骸骨祭り」日時:12月3日(土) 開場9:00 / 開演 11:00 / 終演(予定)21:3012月4日(日) 開場9:00 / 開演 11:00 / 終演(予定)21:30会場:幕張メッセ国際展示場(千葉県)出演:SHAKALABBITS / jealkb / ストレイテナー / dustbox / TOTALFAT / Nothing’s carved in stone / MEANING / MONOEYES / 山嵐 / RADIOTS / and more...(50音順)料金:【通し券 オールスタンディング】16,000円(税込)【各日 オールスタンディング】8,500円(税込)
2016年08月23日11月11日(金)に東京・両国国技館で行われるライブイベント「THE CLASSIC ROCK AWARDS 2016 + LIVE PERFORMANCE」の第3弾出演アーティストが決定した。【チケット情報はこちら】第3弾出演アーティストとして決定したのは、結成35年を迎えたへヴィメタルバンド「メタリカ」のリード・ギタリスト、カーク・ハメット。昨年デビュー35周年を迎えたイギリスのバンド「デフ・レパード」のギタリスト、フィル・コリンの2組。また、オフィシャルサイトで同イベントで発表されるアワード4部門の一般投票がスタート。アワード各部門は全13部門(予定)あり、ここ1年活躍したアーティストや作品が、CLASSIC ROCK AWARDS 選考委員会により、ノミネートされている。このうち一般投票が可能な部門は、この1年間、ロック界に大きな波を巻き起こしたグループに贈られる賞「バンド・オブ・ザ・イヤー」、ロック界で最も輝かしい快挙を成し遂げたロックミュージシャンに贈られる賞「アルバム・オブ・ザ・イヤー」、ロックンロール界に新しい風と活力を吹き込んだバンドに贈られる賞「ベスト・ニュー・バンド」、そしてロック界で再リリースされた作品の中で、最も優れている作品に 贈られる賞「リイシュー・オブ・ザ・イヤー」の4部門となる。投票締め切りは9月28日(水)。投票結果は11月11日(金)の「CLASSIC ROCK AWARDS」当日に両国国技館にて発表される。同イベントは世界的なロック雑誌である「クラシックロック」誌が主催。2005年にロンドンで初開催され、これまでそうそうたるロック界のレジェンドたちが受賞し、パフォーマンスを披露してきた。日本で行われるのは今回が初めて。授賞式と受賞者によるライブの2部構成となる。チケットは通常の鑑賞チケットとあわせて、“サウンドチェックのご鑑賞”や“カクテルレセプションへご招待”などの特典がついたVIPパッケージチケットも販売される。なお、一般発売に先駆けて、チケットぴあでは先行を実施中。受付は8月31日(水)午後11時59分まで。■THE CLASSIC ROCK AWARDS 2016 + LIVE PERFORMANCE日時:11月11日(金)開場17:00 / 開演18:00会場:両国国技館(東京都)出演: カーク・ハメット / フィル・コリン / ジョー・ウォルシュ / スロット・マシーン / ジェフ・ベック / チープ・トリック / リッチー・サンボラ / オリアンティ / and more…(順不同)
2016年08月23日誰もが知るフランケンシュタインの物語に大胆な解釈を施し、さらにメインキャスト全員がひとり二役を演じるというトリッキーな演出で大ヒットとなった、韓国発のグランドミュージカルが、日本初上陸。出演する中川晃教、柿澤勇人、加藤和樹、小西遼生らが8月19日、製作発表会見を行った。ミュージカル『フランケンシュタイン』チケット情報19世紀のヨーロッパ。科学者ビクター・フランケンシュタインは、殺人事件に巻き込まれた自分を救うために命を落とした友人・アンリを生き返らせようと、アンリの亡骸に自らの研究の成果を注ぎ込む。だが誕生したのは、アンリの記憶を失った“怪物”だった……。演出を担当する板垣恭一は「日本ではマンガの影響か、フランケンシュタイン=怪物と思い浮かべてしまう人もいるかもしれませんが、実は、博士の方の名前です。あえて言っておきます(笑)。韓国のこのミュージカルでは、その身体の元になっているのが友人だというところがまったく新しい。原作では博士と怪物が、創造した人と作られたモノ、という関係なのですが、本作では“人間対人間”となっているところが面白い。もともと優しい心を持っていた人間が違うものになってしまうという悲劇の部分を、きちんと日本の観客に腑に落ちてもらえるようにしたい」と、ポイントを語る。キャストは、フランケンシュタイン博士と悪党・ジャックの2役を中川晃教と柿澤勇人、アンリ&怪物に加藤和樹、小西遼生のWキャスト。中川は「まさにフランケンシュタインというのが、あの怪物だと思いそうになっていました(笑)。(人を生き返らせるという)倫理に反することを、やってはいけないことをしてしまう葛藤の中、なぜ彼がそれをしてしまったのか。そこには愛する仲間を生き返らせたいという理由がしっかりあった。それが今回の作品の中で説得力があるところだと思う」と語る。また柿澤は「1幕と2幕でまったく違うキャラクターを演じるということが想像できなかった。新解釈のフランケンシュタインに挑戦できることが楽しみ」と語った。柿澤は6月に右足を負傷し、自身の主演作『ラディアント・ベイビー』大阪公演が中止になったが「アキレス腱の手術をしましたが、今は歩くまで回復しています。1月には元気な姿でみなさんに恩返ししたい。いいタイミングだったのか(苦笑)、僕の傷口がいまフランケンシュタイン状態。それを見ると本当にゾクゾクするんです。この感情を何かに使えたら」と話していた。この日は中川と柿澤が、デュエットで劇中曲『偉大なる生命創造の歴史が始まる』を披露。事前公募で約5000人の中から当選した一般オーディエンス200人もふたりの歌声に聴き惚れ、大きな拍手を贈っていた。登壇者は、ほかに音月桂、鈴木壮麻、相島一之、濱田めぐみ。公演は、2017年1月8日(日)から29日(日)まで、東京・日生劇場にて。チケットは9月10日(土)に一般発売を開始する。チケットぴあでは8月23日(火)11:00から29日(月)11:00までWEB先行抽選「プレリザーブ」を受付。東京公演ののち、大阪、福岡、愛知でも公演あり。
2016年08月22日5人組ロックバンド、Replicaがワンマンライブ「flower never end 2016」を9月22日(木・祝)愛知・ell.FITS ALL、10月30日(日)東京・Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREで開催する事が決定した。【チケット情報はこちら】Replicaは1984年に広島で結成され、1988年にデビュー。浜崎なおこのソウルフルで哀愁を帯びたボーカルで人気を博した。1996年2月、惜しまれつつNISSIN POWER STATIONのライブをもって解散したが、2012年に再始動。2014年3月には下北沢CLUB Queのワンマンで完全復活を遂げた。2015年は11月にMt.RAINER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREでワンマン公演を行い、復活を待ち焦がれたファンを圧倒した。近年では、浜崎が甲斐バンドのギタリスト・田中一郎とユニット「なおこと一郎。」を結成して話題を集めている。ワンマンに向け、現在メンバーはリハーサルでスタジオに入り、新曲も制作中とのこと。ライブでもその新曲を披露してくれそうだ。時代を超えて、情感溢れるパワフルなロック・サウンドを鳴らしてくれるに違いない。公演のチケットは発売中。文:浅野保志(ぴあ)
2016年08月22日ベトナム戦争末期に、ベトナムの少女キムと米兵クリスの引き裂かれた愛を美しい楽曲で描くミュージカル『ミス・サイゴン』。1989年にロンドンで初演を迎え、1992年に日本で上演されて以来、再演を重ねてきた人気作品だ。その中で、どん底から這い上がってきた男エンジニアは、物語の狂言回しで、欲しいものを手に入れようとあがく、貪欲なキャラクターだ。そんなエンジニアに惚れ込み、3回目のオーディションで、2014年にこの役を勝ち取ったのは駒田一。今年、市村正親、ダイアモンド☆ユカイと交互にエンジニアを務める駒田に話を聞いた。ミュージカル「ミス・サイゴン」チケット情報サイゴンでキムが働くキャバレーを経営するエンジニアは、アメリカに行きたいと熱望し、キムを利用しようとする。「ギラギラ、ドロドロしているたくましいドブネズミのようなエンジニアは、人間が誰しも持っている部分で、とくに共感できたんです」。40代で受けた1回目、2回目のオーディションは共に不合格。ラストチャンスだと決意した3回目は、汚い格好で臨んだ。「オーディション会場に入る前に、霧吹きで水を吹きかけて、あついイメージを出しました(笑)。今思えば、1回目と2回目はエンジニアと同じ赤いジャケットを着て格好をつけすぎていたんじゃないかと。3回目は、何回も楽曲を歌い本当に汗べちょべちょになりました(笑)」。晴れて合格し、その後、初めてベトナムを訪れた。「歩いているだけで汗がドバーッと噴き出す暑さ。土地の匂い、空気感、そこに生きている男を演じなければ。いかに自分は浅はかだったかと気付かされました」しかし、2014年は初演から一貫してエンジニアを演じてきた市村が闘病のため降板。駒田やほかのキャストが市村の分まで役を担った。「市村さんから『頼むな』と言われて。無我夢中で、そのころの記憶がないんです。どうやって俳優・駒田一が生き延びるかということしか考えていなかった(笑)」というが、見事にワイルドで泥臭いエンジニアを演じきった。「今年はもっと地に足をつけて、彼が何を考え言葉を発しているのか深く掘り下げたい」エンジニアがアメリカへの憧れを歌う「アメリカン・ドリーム」は名曲だ。「切なさを含め彼自身が表れている。夢は持つべきだと思うし、持った以上は闘わないと。僕の夢?そりゃ一生、いい芝居して、舞台に立ち続けることですよ」。今年は、2015年度 第41回菊田一夫演劇賞を受賞した。「自分で自分を誉めてあげたい(笑)。16歳の時から舞台に立って36年。ほかに何もできないしね。飲み屋のマスターになることも考えたけど、『駒ちゃん、知り合いが来たら全部おごるから無理だよ』と言われて」と豪快に笑う姿は、この道一筋で生きてきた格好良さとパワーにあふれている。公演は帝国劇場にて、10月19日(水)から11月23日(水・祝)まで(10月15日(土)からプレビュー公演あり)。その後岩手、鹿児島、福岡、大阪、愛知でも上演される。チケットぴあでは大阪公演のプリセール(WEB先行先着)を8月28日(日)23:59まで受付中。取材・文:米満ゆうこ
2016年08月19日自身が主宰する劇団「ペンギンプルペイルパイルズ」以外にも多彩な作品を手掛け、今春上演されたいのうえ歌舞伎「乱鶯」の脚本も話題となった倉持裕の新作は、松重豊演じる大道寺尚親という男とその風変わりな家族を長きに渡り描いたコメディ「家族の基礎~大道寺家の人々~」。倉持と、尚親の妻でふたりの子(林遣都、夏帆)の母である須真役の鈴木京香に話を聞いた。舞台『家族の基礎~大道寺家の人々~』チケット情報作者の倉持曰く、須真は「家族を持ったことによって夢をあきらめさせられてしまった女性」。売り出し中の女優だった頃に尚親と出会った須真は、女優への未練を残し不本意なまま家庭に入る。「そのモヤモヤをずっと持ちつつも子育てを頑張り、家庭の問題を解決していかなきゃと思っている。腹にイチモツ抱えながらも一生懸命やろうとしている女性です。いいお母さん?そう見えるかどうかは、見る人の立場によるかもしれない。でも本人は良かれと思っていろんな選択をしているから、全く善良だと思います。そういう意味では、この家族はみんな善良です(笑)」(倉持)尚親は両親に放任されて育ち、そこから来る“家庭”への憧れが、須真ら家族を翻弄する要因でもある。わずかなシーンだが半ズボン姿の松重が見られる少年時代は、尚親の母親役も鈴木が演じる。「それがまた楽しみなんです!いろんなことをやれる方が楽しいから。長い時間経過があるこの作品のように、いろんな時代の女性を自分ひとりで演じることができるのも楽しいし、成長して変わっていく過程を見せられるのもやりがいがありそう。私にとっては、ひとつのところを集中して見せていく方が、もしかすると困難かもしれません。一面しか見せないというのはやっぱりつまらないし、掘り下げ方を深くしていかないと、その人物が軽くなってしまいそうで怖いんですね」(鈴木)その“善良”さで須真ら家族を翻弄する尚親役の松重とは映像で何度か共演しており、夫婦役の経験もある。「私がストーキングされる役なんかもあったんですけど、めちゃくちゃ目立っていたりして(笑)。以前から松重さんの舞台を観ていましたし、私は大ファンでもあります。最近ご一緒したドラマでも夫婦役で、撮影の休憩時間にもこの舞台の話をよくしていました。稽古に入る前の段階から私たち夫婦は(笑)、ものすごく心待ちにしている作品なんです」(鈴木)尚親が追い求める“家族”は、約50年に渡る長い旅路の果てにどんな終着を見せるのか。客席で見届けたい。舞台『家族の基礎~大道寺家の人々~』は9月6日(火)から28日(水)まで東京・シアターコクーンにて。その後、愛知、大阪、静岡を巡演。取材・文/武田吏都
2016年08月19日高畑充希と門脇麦がW主演を務めるミュージカル『わたしは真悟』の製作発表記者会見が東京タワー大展望台で行われ、主演のふたりが登壇。意気込みを語った。ミュージカル『わたしは真悟』チケット情報本作は、楳図かずおが1982年に連載をスタートした同名SF漫画が原作。時代の先を行くかのようなコンピューター時代を予測するストーリーで長く愛され続ける傑作だ。純粋に愛し合う小学生の男女ふたりの逃避行や、自我が宿った産業用ロボットがふたりに降りかかる危機から救おうと奮闘する姿が感動を呼ぶ。ヒロインの真鈴(まりん)を演じる高畑は、「朝ドラが終わって最初にチャレンジする仕事。『わたしは真悟』とミュージカルがどうしても繋がらなくて、先が見えない感じがしていますが、一か八かでたまらないなという感じです。作品への好奇心が止まりません」と意欲十分。一方、男の子の悟(さとる)役の門脇も、「小学生の男の子は大人と違って未完成の生物ですので、どうやって演じようかなと。初のミュージカルですし、いろんな意味でチャレンジです」とこちらも意欲を燃やしていた。演出を担当するのは、1992年のアルベールビル冬季オリンピックの開・閉会式やシルク・ドゥ・ソレイユなどの演出を手掛ける演出家のフィリップ・ドゥクフレ。「愛のメッセージを伝えるような作品にしたいです」と力強く語った。演出協力には、今年KAAT神奈川芸術劇場の芸術監督に就任した演出家で俳優の白井晃が担当する。会見には楳図も登壇。高畑の発言中に横から割り込んだり、勉強中だというフランス語でフィリップに突然話しかけたり、爆笑につぐ爆笑の楳図劇場が繰り広げられた。フィリップは、「楳図先生には稽古場に時々顔を出してほしい。そうすればすごく愉快な稽古になりそうだ」と嬉しそうに語った。高畑は「今日は楽しかったです。会見も予想外な感じになったので、想像もつかない世界が劇場で繰り広げられるんだろうなと。私もその空気に置いて行かれないように、必死について行きたいと思います」とコメント。門脇は「果敢に実験的なチャレンジをして、いろんな化学変化を自ら起こし、いい作用をもらってそれを消化し、いいエネルギーが満ちた舞台になればいいなと思います。精一杯がんばっていきたいと思います」と意気込みを語った。作品には、小関裕太、大原櫻子、成河ら注目の若手も出演する。ミュージカル「わたしは真悟」は、12月2日(金)・3日(土)にKAAT神奈川芸術劇場でプレビュー公演が行われ、浜松、富山、京都公演を経て、2017年1月8日(日)~26日(木)に東京・新国立劇場 中劇場で上演される。チケットの一般発売は8月20日(土)午前10時より。撮影・取材・文:門 宏
2016年08月18日