チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (51/342)
芸劇eyes番外編 vol.3「『もしもし、こちら弱いい派─かそけき声を聴くために─』弱さを肯定する社会へ、演劇からの応答」が7月22日から25日まで、東京芸術劇場シアターイーストにて開催される。2009年の野田秀樹の芸術監督就任以来、次世代の演劇界を牽引する若い才能を紹介する「芸劇eyes」シリーズを上演している東京芸術劇場。3回目の上演が決定した番外編では、シリーズのなかでも、さらに選りすぐりの才能がショーケース形式で競演する。これまでの芸劇 eyes シリーズ番外編では、2011年6月に水天宮ピット大 スタジオを会場に上演した第一弾「20 年安泰。」で、ジエン社、バナナ学園純情乙女組、範宙遊泳、 マームとジプシー、ロロが参加。2013年の第二弾「God save the Queen」には、うさぎストライプ、 タカハ劇団、鳥公園、ワワフラミンゴ、Q が参加し、好評を博した。 第三弾では、『もしもし、こちら弱いい派―かそけき声を聴くために―』 と題し、いいへんじ、ウンゲツィーファ、コトリ会議の3団体が登場する。企画コーディネーターの徳永京子は、「小さな水紋があちこちで自然発生するように、変化は複数の場所でほとんど同時に起きました。『弱さ』への評価です。勝った人が正しいという価値観のもと、強く、そのためには早く、大きく、多くと突き進んできたほころびが可視化されたこの10年、それとは異なるものへの気付きが広がっています。演劇でも数年前から『弱さ』の肯定を含んだ流れが生まれています。『弱さ=可哀想』ではなく、余白や愛嬌、知恵やしたたかさを味方に付けた表現を『弱いい派』と名付け、3団体を選びました」と今回の企画意図を語っている。チケットは現在発売中。芸劇 eyes 番外編 vol.3 『もしもし、こちら弱いい派 ―かそけき声を聴くために―』 弱さを肯定する社会へ、演劇からの応答日時:2021年7月22日(木・祝)~25日(日)会場:東京芸術劇場シアターイースト参加団体:いいへんじ(作・演出:中島梓織)、ウンゲツィーファ(作・演出:本橋龍)、コトリ会議(作・演出:山本正典) ※五十音順
2021年07月08日7月10日(土)~9月20日(月・祝)、東京都江戸東京博物館1階特別展示室にて、特別展『大江戸の華―武家の儀礼と商家の祭―』が開催される。『大江戸の華―武家の儀礼と商家の祭―』は、江戸の武家や商家の儀礼、祭などの年中行事をとりあげ、人びとの暮らしや人生における“ハレ”の場面や舞台をあつかった展覧会。江戸東京博物館所蔵のコレクションからよりすぐった品々や、国内各所からも展示品を集めるとともに、イギリスとアメリカから鎧が日本に里帰りする。展示構成は、大きく分けて3つの章によって構成。1章「式正―武器と儀礼―」では、人生の節目で用いた表道具や調度などから「泰平の世」の武家の姿に迫る。戦乱が収束すると武芸よりも、家の序列やその秩序を維持するための儀礼が武家に求められるようになる。それにともない、身分を象徴する具足や刀剣も、戦場とは異なるさまざまな儀礼の場で用いられるようになった。2章「年中行事―お稲荷さまと雛祭り―」では、江戸の大店鹿嶋屋東店伝来の雛道具や、迫力ある大型の祭道具が展示される。江戸の発展は、いくつもの店舗を構え商業活動を展開した、大店といわれる巨大な商人を生み出した。その豪壮な暮らしの中で用いられた調度の数々は、大名家のそれと比べても見劣りしない。年中行事として執り行われた祭から、江戸の商家の暮らしを紐解く。そして3章「憧憬―彩りの道具と装い―」では、武家の女性たちにとって大きな役目であった「婚礼」と「子育て」に注目し、江戸の繁栄を影から支えた彼女たちの姿にフォーカスする。武家では、表の場に女性たちが出ることはあまりなかったが、婚礼を通して家と家の橋渡し役となり、世継ぎを育て上げることで、家の繁栄を支える役割を果たした。ここでは、細かな技巧が光る道具から武家の女性たちの知られざる姿に迫る。“ハレ”という場面や舞台が明日への活力になるのは、江戸時代に限ることではなく、現代のわれわれの生活にも通じるところがある。そんな年中行事や人びとの人生のハイライトを見られるのが本展だ。チケットは各プレイガイドにて現在発売中。※本展では日時指定予約を推奨しております。特別展『大江戸の華―武家の儀礼と商家の祭―』東京都江戸東京博物館7月10日(土)~9月20日(月・祝)午前9時30分~午後5時30分※入館は閉館の30分前まで休館日:毎週月曜日(ただし7月26日、8月2・9・16・30日、9月20日は開館)、および8月10日(火)
2021年07月08日ボールルームダンス(=社交ダンス)と演劇を融合させ、新たなエンターテインメントの形を提案する「舞台FOCUS」。その第4弾『イッツショータイム!!』が、8月21日(土)・22日(日)に東京・日経ホールで、10月30日(土)・31日(日)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで上演される。その開幕を前にオンライン記者発表が行われ、振付・監修の大竹辰郎、脚本・構成・演出の大西大輔、そしてキャストの鈴木福、土屋炎伽、千葉涼平が登壇した。「舞台FOCUS『イッツショータイム!!』」チケット情報会見の冒頭に登場したのは、フォーマルなボールルームダンスの衣裳に身を包んだ3人のキャスト。それぞれの相手役も現れ、華麗なるステップを披露した。3人はこの前日に初めてレッスンを受けたとのことだが、ストリートダンスやチアリーダーなどの素養があるためか、初心者とは思えないステップさばきで、公演に対する期待度をグッと高めてくれた。作品の舞台となるのは、寂れた商店街にある小さなダンスホール。そのホールを営む神保原家の三姉妹と、彼女たちを取り巻く会社の同僚やライバル、さらに商店街の再開発とホールの買収計画などが絡み、物語は展開していく。それぞれの役どころについて鈴木は、「不良です」とニヤリ。続けて、「稽古がこれからなので、少しずつ台本や役と向き合っていきたいです」と抱負を語る。土屋は「私は三姉妹の長女・操のかつてのライバルで、彼女も全国大会で優勝をしてきたようなパフォーマー。なのでそういった部分でも、しっかり見せ切れるようなお芝居が出来たらと思います」と目を輝かせる。千葉は「僕は三姉妹の次女・希の会社の後輩で、彼女をすごく敬愛している男。彼女のために力を尽くす一方、八方美人なところもある役どころです」と分析する。千葉といえばw-inds.のメンバーで、ストリートダンスの卓越した腕前の持ち主。そんな千葉は初のボールルームダンス挑戦に向け、「真逆のジャンルにチャレンジさせていただくことで、なにか今後のパフォーマンスのプラスになれば」と期待を寄せる。また土屋は、妹の太鳳と弟の神葉に今回のオファーについて話した際、「『私が出たい!』『僕が出たい!』って(笑)。『こういう作品に挑戦出来るなんて素晴らしいと思うよ』と言われました」と明かし、妹弟の存在が、出演の後押しになったと語る。同じく4人の兄弟全員が芸能活動をしている鈴木は、「やっと妹(=夢)を上回れるジャンルが出来そうです」と、嬉しそうに笑った。東京公演のチケットは、7月17日(土)一般発売。チケットぴあでは7月8日(木)11:00まで最速先行受付中。取材・文:野上瑠美子
2021年07月07日ミュージカル『オリバー!』が9月30日から上演される。ビル・サイクスを演じるspi(原慎一郎とのWキャスト)に話を聞いた。本作は、イギリスで全世代に愛されるチャールズ・ディケンズの小説「オリバー・ツイスト」を原作に、ライオネル・バートが脚本・作詞・作曲を手掛けた傑作ミュージカル。今回、『レ・ミゼラブル』や『メリー・ポピンズ』など世界的大ヒットミュージカルを生み出したキャメロン・マッキントッシュ率いるクリエイティブチームによって、装い新たに上演される。そんな注目作への出演についてspiは「子供たちがたくさん登場する作品なので、演劇界の未来を一緒につくることができるのが嬉しいです。そして、ミュージカル界のレジェンドでもある市村正親さん、プロデューサーのキャメロン・マッキントッシュさんとお仕事できるのも光栄です」と笑顔。物語は、救貧院や下働きに出された葬儀屋でひどい仕打ちを受け逃げ出した孤児のオリバーが、ロンドンでフェイギンという老人が元締めを務めるコソ泥とスリの集団に取り込まれるところから始まっていく。その中でspiが演じるのは、フェイギンの仲間で冷酷非道なビル・サイクス。「これから変化するかもしれませんが、現時点で思うビル・サイクスは“クソヤロー”です(笑)。だから一番嫌われたい。観た方が、僕自身まで『好きじゃないかも……』という気持ちになるくらいの芝居をしたいですね」。しかしそういう役を演じることについては「もしかすると実力以上の役かも」と明かし、「なので正直怖いです。稽古場でたくさん吸収して、いっぱい盗んで、学ばなければ追いつけないと思っています」と意気込む。そこで大きいのは、Wキャストの原慎一郎の存在。「僕よりもはるかにキャリアがあり、グランドミュージカル界で活躍し続けていらっしゃる方ですから。このWキャストはラッキーだと思っています。立場を乱用して(笑)、いろいろ教えてもらうつもりです。僕のビルと原さんのビル、両方観たくなるようなWキャストにしていきます」。フェイギン役の市村正親や武田真治(Wキャスト)をはじめとする個性豊かなキャスト陣との共演についても「絶対に後悔しないように全力でぶち当たっていきたい」と話すspiだが、何より楽しみにしているのは子供たちとの共演。「お芝居って子供が一番うまいと思うから。ので、純粋な気持ちでお芝居に挑む姿に影響を受けるのがめちゃくちゃ楽しみです。学ぶことばかりだと思います」。spiのビル・サイクスも楽しみな本作は、【プレビュー公演】が9月30日(木)から10月6日(水)まで、【本公演】が10月7日(木)から11月7日(日)まで東京・東急シアターオーブにて。文:中川實穗
2021年07月07日8月18日(水)から24日(火)あうるすぽっと(東池袋)にてティーファクトリー公演『4』が上演される。『4』は2011年世田谷パブリックシアター学芸企画「モノローグの可能性を探る」という、上演予定のないワークショップからスタート。改稿とリーディングを重ねる贅沢な劇作過程を経て2012年白井晃氏演出により初演。5人の男たちが役を入れ替えながらモノローグを綴っていく独特な美しい戯曲で、俳優たちの魅力も最大限に引き出される。川村はこの『4』で鶴屋南北戯曲賞を受賞。その後、翻訳され世界各国で上演されてきた。自身のカンパニーでは作・演出を兼ねることの多い川村だが、これまで『4』を演出したことがなかった。この戯曲のスタートから10年、昨年5月、川村毅劇作40周年記念事業として企画された初演出上演は、緊急事態宣言に伴う劇場休館により、この8月、キャスト・スタッフ誰一人替わることなく、あうるすぽっと公演へ延期の運びとなった。「去年延期した『4』がいよいよ始まります。作者である私が初めて演出する『4』は、言葉と身体のぶつかり合い、俳優どうしの台詞の応酬、つまり、台詞・俳優・空間の総合格闘技にしたいと目論んでおります。私自身が楽しみです。キャスト・スタッフ誰一人代わることなく延期上演できること、お客様ももちろん、みんなこの上演を待っていてくれてるんだ、と嬉しいです。」川村毅感染症対策として、50%程度に制限した客席配置で安心快適な観劇を提供する。魅力的な俳優陣による、劇作家自らが初演出する『4』。貴重な舞台となるだろう。公演は8月28日(土)29日(日)京都芸術劇場春秋座(京都芸術大学内)でも上演。東京、京都ともにチケットは発売中。
2021年07月07日紅白歌合戦への出場をはじめとした活躍が注目されるムード歌謡グループ「純烈」。明治座でよの初の座長公演となる、明治座7月純烈公演が、7月2日明治座にて開幕した。第1部「ラブレターを取り返せ!」は、1920年代のニューヨークを舞台にしたコメディ。そして第2部では瀬川瑛子、美川憲一、コロッケ、森口博子、前川清ら豪華ゲストを迎え、純烈コンサート2021「LoveLetter」が開かれる。初日公演終了後の会見では純烈のメンバー酒井一圭、後上翔太、白川裕二郎、小田井涼平、また第1部に出演の星野真里、曽我廼家寛太郎、磯野貴理子が登壇。初日を終えた感想を聞かれると、小田井は「とにかく舞台が初日あけられたということにホッとしていますね」とコメント。「稽古場では演じる皆さんの目から下の姿を見たのが一回もないんですよ。だから口元ばっかり見てしまって」と、コロナ禍ならではのエピソードも。白川も、「稽古の時からみなさんとお芝居を作り上げてきた、こうして無事に初日をむかえられたことがよかったな、ほっとしたというか、力が抜けました」と続き、「自分自身、緊張するかと思ったんですが、なかなかそういう感じではなく、リラックスしてやらしていただけた。あと23回ありますが楽しめそうだなと思っています」と話した。後上は「幕があいてお客さんの顔とかがやぱあって、はじまったんだなという実感がわいてきた」と笑顔。「お客さんのちからで実感がわいてくる、みたされる、いままでやってきた活動の延長線上にこの公演があるんだなということがうれしく、印象深かったです」と話した。純烈・リーダーの酒井は、今回の公演を「純烈結成以来の最大の試練」と表現。「ほかの座は可能性があったとしても、明治座さんだけはもう呼ばれることはないよな、と思っていた。その明治座さんからご指名をいただいたからには、恩返しというか、僕たちになにかできることがあるなら一生懸命、千秋楽まで頑張らせていただくという思いです」と意気込んだ。明治座7月純烈公演は、7月18日(日)まで、東京・明治座にて。7月16日(金)17:00公演は配信も決定(アーカイブ有)。チケットぴあでは、公演前日17時まで購入できる当日引換券、またPIA LIVE STREAMでの配信視聴券を発売中。
2021年07月06日2.5次元に存在する芸能事務所「ツキノ芸能プロダクション」(通称:ツキプロ)からデビューした個性と魅力がいっぱいの噂の男(原石)たち、“VAZZY(ヴァジー)”と“ROCK DOWN(ロックダウン)”。この2つのユニットが活躍する『VAZZROCK(バズロック)』シリーズの舞台版、2.5次元ダンスライブ「VAZZROCK STAGE」(通称:バズステ)が、今作より始動する。公演ごとにどちらか1つのユニットが登場するVAZZY公演とROCK DOWN公演に分かれており、前半は芝居パート、後半はまるでライブに来たかのようなダンスライブパートに突入する。芝居パートでは、VAZZYとROCK DOWNがユニット活動3年目を迎えるにあたり、VAZZROCKプロジェクトの見直しを図るべきか否か、リーダーの考えを聞きたいと社長に呼び出された孝明と翔。今作では、メンバーからの見え方や関係性を通して、ユニットリーダー2人のキャラクターを深堀りしていく。ダンスライブパートは、ユニット曲に加えて、ソロ曲やデュエット曲を披露。それぞれセットリストが異なるA・B・Cの3パターンの公演が用意されており、A・B公演については披露楽曲が公式サイトにて公開されている。使用曲はbi-colorシリーズ1stシーズンから2曲と、ユニットソングvol.1「VAZZY vol.1 -始動-」「ROCK DOWN vol.1 -始動-」に収録されている3曲。全員20代の大人なVAZZYとROCK DOWNならではの激しくもセクシーなダンスが見どころだ。さらに、ソロ曲ではメンバーがバックダンサーを務める、バズステならではのスペシャルな演出も。また、バズステで初披露されるきらびやかなステージ衣装やヘアメイクにも注目してほしい。ダンスライブパートは、新型コロナウイルス感染予防の観点から声援を贈ることはできないが、拍手だけでなくペンライトやうちわなど、応援グッズの持ち込みが可能。メンバーが客席のうちわを探してファンサービスをくれるコーナーもあるので、どんな彼らのポーズやリアクションが飛び出すのかも、毎公演楽しみなポイントだろう。公演は、7月11日までCBGK シブゲキ!!にて上演。チケットは発売中で非売品ブロマイド2枚セット付き。7月10日、11日の計6公演はPIA LIVE STREAMにてライブ配信も実施する。2組の原石たちが輝き出す瞬間がここから始まる、バズステシリーズの幕開けをお見逃しなく。取材・文能一ナオ
2021年07月06日ミュージカル「『オープニングナイト』〜桜咲高校ミュージカル部〜」が2021年7月2日(金)、日本青年館ホール(東京都新宿区)で開幕した。舞台は、超エリート進学校。熱血高校教師テッペイ(横山だいすけ)は、新入生を迎える準備をしていた。入学していたマイト(武藤潤)は、小さい頃の夢だった「ミュージカル俳優になること」を学校で実現するために、ミュージカル部を作ろうと、親友のヒロキ(杢代和人)とともに部員集めに奔走。親に自分の夢を打ち明けられないオウタ(大倉空人)、妹のサラ(渡邉心結)を溺愛する不良のユージ(瑛)、食いしん坊のタロウ(中谷優心)、いじめられっ子のソースケ(村上貴亮)と、個性豊かなメンバーが集まるが、学問至上主義の校長(湖月わたる)は、創部に大反対してーー。本作は、基本のストーリーはそのままに、男性キャスト中心の〈Team Blue〉と、女性キャスト中心の〈Team Red〉の2チームで上演される。初日を前に行われた〈Team Blue〉のゲネプロ(総通し舞台稽古)を見た。入部の動機はさまざまだが、「ミュージカルをやりたい」という一心で突き進む高校生たちの姿が、とにかく眩しい。歌もダンスも芝居もまだまだ伸びしろがあると個人的には見たが、その等身大のパフォーマンスが、青春真っ只中にあるというある種のリアリティを感じさせたし、周囲の大人キャストががっちりサポートをしている。楽曲も振付も誤魔化がきかない高難度のものが多く、脚本と演出を担当した岸本功喜、作曲・音楽監督の小島良太の「一切妥協はしない」というこだわりが垣間見える。主演を務める横山だいすけは「先生という仕事にとても魅力を感じていましたし、舞台を通して表現できるのは、また一つ夢をかなえることができた気持ちです。学生時代、実際に教育実習で先生を経験したことがあるので、その時の経験を演技に反映していけたらいいなと思います」と役への思いを語る。その上で、「このコロナ禍で人との距離感をどうしても遠く感じてしまう昨今ですが、『オープニングナイト』を通して、先生・生徒の枠を超えた友情や団結をお届けできるよう励みたいと思います」とコメントした。上演時間は約2時間30分(休憩15分含む)。そのほかの出演者は、三倉佳奈、福井貴一、野々村真ら。〈Team Blue〉の公演は7月5日(月)まで。〈Team Red〉は7月8日(木)〜11日(日)で、星名美怜(私立恵比寿中学)、河村花、小泉遥香(超ときめき♡宣伝部)、前田悠雅(劇団4ドル50セント)、竹内夢、杏ジュリア(超ときめき♡宣伝部)が出演する。取材・文:五月女菜穂
2021年07月05日世界観客動員800万人を超える、驚異の和太鼓エンターテイメント集団「DRUM TAO(ドラムタオ)」が2021年新作ステージ「光」(Hikari)の東京アラウンドツアー公演を7月3日(土)より開幕。7月3日(土)TOKYO DOME CITY HALL会場を皮切りに、11日(日)ティアラこうとうまで全6日程・6会場・8公演、東京中を駆け巡る。昨年開催予定だった公演がコロナ禍で延期となり、東京での夏のツアーは、DRUMTAOにとって2年越しとなる。今作「光」は、感謝の意や「前進する力(ちから)」をテーマに制作され、事前取材会で話されていた「20年前のライブで使用していた」というインドネシアの楽器・ジェゴグに和太鼓を合わせた、幻想的な新曲「銀乃竹」からはじまり、人気の腹筋太鼓も「M(エム)」として新しくアレンジされ、よりパワフルに、90分間ノンストップでダイナミックに楽曲を披露。MCでは、メンバーの岸野・江良が2年越しに同会場で観客を入れてライブが出来た喜びを噛みしめ、ファンに向け思いを伝えた。「ようやく、東京でも公演することができた。まずは、みなさんに来ていただいたことに感謝しています。ステージから元気や勇気を感じてもらえていたら嬉しい。」「光」は2022年3月まで、青森から沖縄まで日本各地をまわる予定。また、来年は2022年1月の2日間、東京・渋谷のオーチャードホールで「光FINAL」を開催する。DRUM TAO座長・西 亜里沙よりコメント。5月に開幕した新作「光」をようやく東京でもお披露目できました。ステージから、お客さんの笑顔が見られて嬉しかったです。今回は「東京アラウンドツアー」ということで23区内6会場にて8公演を上演します。遠方へ行きづらい状況下ですので、逆に私達が都内を巡ることでご来場いただきやすいのではと思います。皆さんの希望や癒しの「光」になりたいと、願いを込めた舞台です。感染症対策を万全に、皆様のご来場、お待ちしております!また2年振りとなるアラウンドツアーに向けスペシャルなイベントを開催。DRUM TAOのツアー日記や、メンバーのオフショット、ライブの裏側などさまざまなニュースが配信される、オフィシャルSNSアカウントをフォローすると、会場でTAOオリジナルうちわをもらえる。本公演は2021年7月3日(土)~11日(日)までTOKYO DOME CITY HALLを皮切りに6会場で実施。
2021年07月05日大胆な読み替えが大きな話題を呼んでいる。新国立劇場のオペラ2020/2021シーズンを締めくくる新制作のビゼー《カルメン》が幕を開けた(7月3日初日)。斬新な演出でカルメンをロック・シンガーに仕立てたのはスペインのアレックス・オリエ。バルセロナ五輪の開会式も手がけた彼のオペラ演出は、一昨年、新国立劇場と東京文化会館がタッグを組んだプッチーニ《トゥーランドット》のスペクタクルな舞台でも強烈な印象を残した。第1幕はセビリャの衛兵詰所でも女工たちの働く煙草工場でもなく、鉄パイプで組まれた野外ライヴの特設ステージ。ホセたちが所属する日本の警察が配置されている。カリスマ・シンガーのカルメンは、胸元や手足にタトゥーを入れ、60年代風のドット柄の真っ赤なミニのドレス。マイクに向かって〈ハバネラ〉を歌う。さしづめ彼女の最大のヒット曲というところか。オリエによれば舞台の設定は現代の日本。東京で開催されるスペイン・イベントで闘牛のエキシビジョンが行なわれ、スペインからエスカミーリョやカルメンがやってきたのだ。現実の闘牛士もオフはもちろん私服だろう。第2幕の酒場リーリャス・パスティアに強面スーツで現れたエスカミーリョは、客たちに請われて矢沢永吉ばりのマイク・パフォーマンスで〈闘牛士の歌〉を歌う。第3幕はライヴ終演後の舞台裏。ステージ衣裳を着替えたカルメンがギターを爪弾きながら曲作りをする傍らで、ダンカイロたちが機材ケースに大量の白い粉を隠している。麻薬の密輸だ。警察はこれを捜査していたのか!最終場の闘牛イベント。歓呼の合唱に迎えられるのは闘牛士の行進ではなく、レッド・カーペットを歩く招待タレントたち。そして最後にエスカミーリョが、今度こそリアルな闘牛士の衣裳で、カルメンを連れて現れる。背後にホセの姿が不気味に浮かぶ……。奇抜ではあるが奇を衒ったいやらしさはない。なにより、案外わかりやすい。オペラ通も、初めて《カルメン》を見る人も、一級のエンタテインメントとして屈託なく楽しめるはず。題名役はフランス人メゾ・ソプラノのステファニー・ドゥストラック。フランス・オペラ、なかでもカルメンを最も得意とする注目歌手だ。豊かな声と繊細な表現力、そして大胆なコスチュームに負けない均整のとれたスタイルで、聴衆の耳と目を独占する。奔放なカルメンと対照をなす可憐なミカエラを歌った砂川涼子も充実の好演。ドン・ホセに村上敏明、エスカミーリョにフランスのバリトン、アレクサンドル・ドゥハメル。指揮はオペラ芸術監督の大野和士。東京フィルハーモニー交響楽団、新国立劇場合唱団、びわ湖ホール声楽アンサンブル、TOKYO FM少年合唱団の出演。いわゆるオリジナル版にあたる、セリフを多用したアルコア版(エーザー版)を用いての上演で、さらに歌の部分をセリフに変えるなどの改変を追加しているとのこと。7月19日まで。(宮本明)
2021年07月05日関西を拠点にドイツ・ヨーロッパ公演まで、パイオニア的演奏歴を重ねて存在感を放ってきた大阪コレギウム・ムジクムが7月18日(日)、PIA LIVE STREAMでの配信に対応した〈現代(いま)の音楽 ~Music of Our Time~〉シリーズVol.30 を住友生命いずみホールで開催する。「大阪コレギウム・ムジクム第123回大阪定期公演」チケット情報日本とフランスの作品から構成され、オルガン独奏1曲と合唱曲3曲からなる今回のプログラムの目玉は、プーランクの金字塔的作品にして、20世紀における合唱音楽の最高傑作とも言われるカンタータ『人間の顔』。第二次大戦の最中、ナチス・ドイツ占領下のパリで地下出版されたポール・エリュアールのレジスタンス詩の中から、有名な「自由」など8編をテキストとし、フランス解放直後にイギリスで初演されたという凄絶な背景を持つ。人が人の生死を選別することが大手を振ってまかり通り、密告され捕らえられれば死という状況下で、詩人・音楽家・画家といった芸術家たちが命賭けで表現し生き抜いていた時代に生まれたこの曲は、極限の怒りや悲しみ、そして自由を取り戻した喜びが、美しさと荒々しさの両極の中に、知的で香り豊かに表現されているという。生で聴ける機会の滅多にない名曲を、ぜひじっくりと聴いてみたい。また、首里城の典礼で歌われた「王府オモロ」とその再創造による寺嶋陸也の作品、日本のお馴染みのメロディを西洋音楽へと仕立てた千原英喜のミサ曲は、日本人の深層に流れる旋律を聴きながら、大阪H・シュッツ室内合唱団のサウンドで耳を喜ばせたい逸品。フランスのオルガニスト、ティエリー・エスケシュによる「エヴォカシオン II」では、住友生命いずみホールの大オルガンで、天上の響きから地の底の響きまでを味わうことができるだろう。公演は7月18日(日)15時開演、チケット発売中。PIA LIVE STREAMによる同時ライブ配信は19日(月)までのアーカイブ視聴あり、ライブ配信チケットは19日(月)21時までの発売。
2021年07月05日2011年に日本オリジナル版として初演されたミュージカル『ロミオ&ジュリエット』〈日本オリジナルバージョン〉が、新キャストで上演。5月から6月にかけて行われた東京公演を経て、7月3日(土)より大阪・梅田芸術劇場メインホールにて幕が開く。今回、Wキャストでジュリエット役を演じている伊原六花に話を聞いた。ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」チケット情報高校時代にキャプテンを務めたダンス部において“バブリーダンス”で注目を集めた伊原は、2018年より女優としての活動をスタート。昨年は『ウエスト・サイド・ストーリー』Season3にヒロインのマリア役として出演を予定していたが、コロナ禍により中止に。今回の『ロミオ&ジュリエット』が初のミュージカル出演となった。「お芝居も歌も、ゼロからスタートすることがたくさんありましたが、昨年上演できなかった『ウエスト・サイド・ストーリー』も『ロミオとジュリエット』をもとにした作品で、通じるところもありました。その稽古での経験を活かして、役を作るうえで自分なりにいろんな角度から掘り下げられることができたんじゃないかなと思っています。ジュリエットを演じるうえでのテーマは“強さと人間味”。戯曲を読んで、イメージしていた以上に行動力や意志の強さを感じたので、ただお嬢様だけではないところを見せていけたら」。ロミオ役は、黒羽麻璃央と甲斐翔真のWキャスト。それぞれに異なる魅力を感じているという。「黒羽さんのロミオは、圧倒的無邪気さと圧倒的な繊細さが共存されている方。無邪気でキラキラした王子様のように見える部分と、ロミオの孤独感を本当に繊細に表現されるところがあり、毎公演違った感情の流れで引っ張っていってくださる。甲斐さんのロミオはとても自由。周りを自分の流れに巻き込んでいかれる方だなと思っていて、だからこそ、ついていきたくなる。一緒にお芝居をしていると、ヴェローナの世界がすごく広がって壮大なものになっていく感覚があります。おふたりとも魅力がまったく違っているので、ジュリエットとして演じていてすごく楽しいです」。東京公演千秋楽では、「また新しい発見があった」と語る伊原。「稽古のときからずっと、自分の感情とセリフと歌をいかにつなげられるかを課題としていました。以降、公演初日から回を重ねるごとに、歌と感情が結びつく瞬間を感じることが多くなってきて、そのつながる部分を、千秋楽で一番多く感じました。感情で動くメロディや、言葉の抑揚を大事にして、大阪公演ではさらにレベルアップしたものをお見せできたらと思います。本当に素晴らしいカンパニーで、熱量の高い作品になっていますので、劇場に観に来ていただけたらうれしいです」。公演は7月3日(土)から11日(日)まで、梅田芸術劇場メインホールにて。チケット発売中。取材・文:黒石悦子
2021年07月02日NONA REEVES通算17枚目となるニュー・アルバム『Discography』より、ミュージックビデオ第一弾「Seventeen」を7月1日(木)にYouTubeで公開した。NONA REEVESの3名、西寺郷太、奥田健介、小松シゲルとプロデューサーの冨田謙(ゆずる)が出演。さらに曲名にちなんで17歳のダンサー2名(KAI、moririn)も出演をしている。監督は串田匠。同時に2021年9月8日(水)発売となるニュー・アルバム『Discography』収録曲等の情報を解禁。さらに、山口こすも撮影による新アー写も公開。7月23日(金)に代官山UNITで行われるライブイベントは、一十三十一をゲストに迎えて開催。ライブの模様は当日の生配信、およびアーカイブでもご覧いただける。配信チケットは、7月1日より発売中。
2021年07月02日大阪駅から徒歩約9分。アクセス抜群な梅田スカイビル27階に位置する絹谷幸二 天空美術館。7月3日(土)から、絹谷幸二の画業を振り返る新展示『ARS VITA ESTA藝術は人生~色彩画家の軌跡~』がスタートする。「絹谷幸二 天空美術館」チケット情報アフレスコ(壁画の古典技法)の第一人者であり、日本の現代画壇をリードする絹谷幸二。イタリア留学時代に描いた初期作品から、絹谷藝術が開花した1980年代の大作、二次元から三次元へと展開したエポックメイキングな立体作品、自由なイマジネーションで描く最新の作品までを時系列で紹介し、絹谷藝術の誕生から現在への軌跡をたどる。アトラクション感覚でアートを楽しめると話題を集めている、“絵の中に飛び込む3D体験”も2本立てで公開中だ。高さ約3メートル、幅約14メートルの大型ラウンドスクリーンに、悠々と空を駆ける風神雷神、大きな口を開けて観客に向かい来る龍神が映し出され、絹谷幸二の世界観を体感できる。さらに、画家自らが美術館を案内し作品解説をするVR体験も実施。東京のアトリエをバーチャル訪問し、制作風景を360度で見渡せるなど、ここだけの貴重な体験も待っている。アート鑑賞のあとは、併設の「天空カフェ」へ立ち寄るのもお忘れなく。スイーツやアルコールが楽しめる隠れ家カフェでは、壁一面に大きく取られた窓から大阪の街が一望でき、大阪湾に夕日が沈み、空一面が茜色に染まる美しい光景を目にすることができる。アートの余韻に浸るもよし、目の前に広がるパノラマを楽しむもよし。思い思いの時間を過ごしてほしい。遠出がしにくい今だからこそ、想像力が無限に広がるアートの世界で、リフレッシュをしてみるのはいかがだろう。■VR体験をお試し!スマホ・タブレットのYouTubeアプリで、360度周囲を見渡すVR体験がお試しできる!下記のURLにアクセス!
2021年07月02日心斎橋JANUS 10周年やり直し興行『ENTry POINT Vol.1』が、9月2日(木)心斎橋JANUSにて開催決定!「ENTry POINT Vol.1」チケット情報only in dreamsのレーベルメイト、8ottoとTurntable Filmsのありそうでなかったツーマンが実現する!チケットは、7月1日(木)18:00から8日(木)23:59まで先行先着プリセールを実施。
2021年07月01日タレントのりゅうちぇると高見奈央が司会を務めるラジオ番組「りゅうちぇると高見奈央のiDOL on-line」が、ラジオの枠を飛び越えて、アイドルの音楽フェス第2弾を8月28日(土)に開催することが決定した。「iDOL on-line SUPER SUMMER FESTIVAL2021 POWERED BY UtaTen」チケット情報ラジオ番組「りゅうちぇると高見奈央のiDOL on-line」は、毎月第2、第4水曜19時に、東京渋谷のFM『ShibuyaCross-FM』で放送中。この番組は、タレントのりゅうちぇると高見奈央が司会を務め、音楽シーンで活動する女性アイドルから、新しいスターを発掘するため、ライブや配信で輝く人達を紹介していくものとなっている。「iDOL on-line」は2019年からライブイベントを開催しているが、今回は「りゅうちぇると高見奈央のiDOL on-line」と、7月22日(木・祝)にZepp Haneda(Tokyo)にて『iDOL on-line SUPER SUMMER FESTIVAL2021 powered by UtaTen』を開催する。同ライブの司会は、ラジオでパーソナリティーを務めているりゅうちぇるが担当。出演アーティストは、alma/=LOVE/神宿/QUEENS/kolme/神使轟く、激情の如く。/綺星★フィオレナード/なんキニ!/#2i2/♯ババババンビ/femme fatale/Run Girls, Run! /LinQ/レイドロイド/わーすた/ONE BY ONE (※五十音順)総勢16組となっており、今夏で最大級のアイドルイベントになりそうだ。チケットは、7月5日(月)11:00までオフィシャル先行(抽選)を受付中。
2021年07月01日the band apartが大阪限定で開催しているイベント『SOOMTH LIKE GREENSPIA』が、今年は9月18日(土)、服部緑地野外音楽堂にて開催される。「the band apart SMOOTH LIKE GREENSPIA 2021」チケット情報5回目の今年は、the band apart、ASPARAGUSのツーマン形式で開催。緑に囲まれた会場で気持ちの良い風を感じながら、生ライブをご堪能ください。チケットは、6月30日(水)22:00から7月12日(月)23:59までオフィシャル先行(抽選)を実施。先行に限り、the band apart・小暮デザインのTシャツ付きチケット販売中。
2021年06月30日今をときめくアーティストが日本フィル7月東京定期のステージを彩る。しかも最愛のレパートリーを携えての登場だ。最高のピンチヒッターではないか。すでに多くのオーケストラの指揮台に立ち、ひたむきかつ明晰な音楽観で信頼を得ている沖澤のどか。10代の頃からピアノ、チェロ、オーボエに親しんできた。オーケストラの調べが好きだった。近年の歩みを駆け足で記せば、日仏の国際指揮者コンクール優勝で脚光を浴び、ベルリンに留学。これまでに日本の愛すべきマエストロたち、リッカルド・ムーティから教えを受け、2020/21年のシーズンからベルリン、カラヤン・アカデミーの奨学生としてキリル・ペトレンコのアシスタントを務めつつ、内外の檜舞台に名乗りを上げ始めた俊英──となる。中欧の名門や老舗オーケストラも関心を寄せるライジングスターのひとりだが、彼女にあせり、力みはない。ウィーンのオペレッタは少し真面目過ぎたけれど、調べの移ろいや色あいの変幻に想いを寄せ、オーケストラ、聴き手とコミュニケート出来る若きマエストロだ。しなやかな技と音楽観を体得した上で、これから一歩ずつ歩んでいく。そんな今どきの正統派、沖澤のどかが、メンデルスゾーンの味わい深く、しかも劇的な交響曲第3番「スコットランド」で登場とは、日本フィルにとってもオーケストラ好きにとっても、これは喜ばしい出来事だ。覇気や勢いだけではどうにもならぬメンデルスゾーンの「スコットランド」交響曲や序曲は、奇をてらわない沖澤がここぞというステージで指揮してきた大切なレパートリーなのである。沖澤と世代交代の進む日本フィルの対話、ドイツ・ロマン派の息づかいをサントリーホールで満喫したいものである。英ロイヤル・フィルのアーティスト・イン・レジデンスにも迎えられた人気ヴァイオリニスト三浦文彰が、満を持して弾くアルバン・ベルクの協奏曲も公演の主役を演じる。ウィーンを知る三浦のベルク。際立つのは新ウィーン楽派ならではの精妙な響きか。オーストリア南部ケルンテン(カリンシア)地方の民謡も舞う予感。曲目解説に必ず出てくるバッハのコラールとの相関は?アルマ・マーラーと建築家グロピウスの娘マノンの魂は、さて。世紀転換期の鬼才アルバン・ベルクが曲に織り込んだ、秘密のメッセージ、妖しい、狂おしい楽の音もサントリーホールを満たすことだろう。7月9日、10日が近づいてきた。チケットぴあにて発売中。文・奥田佳道
2021年06月30日9月25日(土)・26日(日)の2日間、大阪・泉南りんくう公園にて開催される『GREENROOM BEACH』。『GREENROOM BEACH』チケット情報海風が心地よいビーチで、アーティストが奏でる音楽やビーチマーケット・ビーチフードを楽しんで、海の大切さ、素晴らしさを体感することができるビーチミュージックフェスティバルだ。このたび、第2弾出演アーティストとして、I Don’t Like Mondays.とOmoinotakeが決定。また、日割りも発表された。チケットは、7月15日(木)10:00より一般発売開始。一般発売に先駆け、6月30日(水)12:00から7月14日(水)23:59までイベントオフィシャル先行(先着)を実施。
2021年06月30日「いま関西で最も旬でうまいカレーは?」をコンセプトに、2014年からスタートした関西最強のカレーを決める「究極のカレーAWARD関西」の最新版が、6月30日(水)発売のムック本『究極のカレー2022 関西版』(ぴあ)にて発表された。テレビなどでも活躍する関西を代表する有名グルメブロガーやインスタグラマーたちが選考委員を務め、300店以上ものノミネート店の中から総合グランプリに選ばれたのは、オープンしてまだ2年半の神戸・元町のパキスタン料理の人気店「Cini curry」。現地式のパキスタン料理をベースに女性店主ならではの自由な発想を加えた創作カレーが、高い評価を得ている実力店だ。総合グランプリの記念盾が店に贈呈され、店主・高原さんは「パキスタンの魅力をもっと発信できるよう、これからも頑張ります」と、受賞の喜びをかみしめた。なお、大阪以外のお店が受賞するのは初の快挙となっている。また、新店をはじめ、創作スパイス、欧風、アジアンなどの各部門のグランプリ&準グランプリ店も同時に発表。さらなる盛り上がりを見せる関西カレーシーンの“今”が分かる、興味深いラインナップとなっている。■『究極のカレー2022 関西版』2021年6月30日(水)発売定価990円(本体価格900円)ぴあ
2021年06月30日校條拳太朗、杉江大志、佐々木優佳里(AKB48)らが出演する『WORLD ~Change The Sky~』が6月27日に開幕。これに先立ち、囲み取材とゲネプロが行われた。2013年に初演された『WORLD』は、菅野臣太朗が脚本・演出を手がける“ジェットコースター”サスペンス。2016年の再演を経てシリーズ3作目となる今回は、2つの悲しい殺人事件を軸に、矛盾と不条理に満ちた世界を変えようとする人間たちのドラマが展開される。校條は18年前に奥多摩の孤児院で起きた保育士殺害事件に取り憑かれ、関係者を狙った連続殺人を実行する三上龍司役。彼が現代で起こしたタブーを起点に物語は加速し、犯行を止めようとする幼なじみの相沢顕示(杉江)、被害者だった保育士の妹・飯島久瑠美(佐々木)、保育士を殺したとされる国立周蔵(金山一彦)らを巻き込みながら進行していく。その輪に警察をはじめ、不動産ブローカー、一連の事件を追いかける雑誌記者も加わる頃には、各キャラクターの信じる“正義”が明るみに出る。それらがぶつかり合う様子には、生を希求するエネルギーを感じる瞬間も。犯行に手を染めた人物が被害者だったり、一見して無関係の人物が加害者だったり、一筋縄でいかない表裏一体のジレンマを見届けるうちに、鑑賞者は自身の倫理観を試されることだろう。ゲネプロ前の囲み取材で、校條は「観た方の瞳に映る景色が、ご鑑賞の前後で少しでも変わったら嬉しいです」とサブタイトル(Change The Sky)になぞらえて挨拶。正義や悪の曖昧さに着目したと語る杉江は「サスペンスとしての面白さを見届けてください」と続き、作品の楽しみ方をレクチャーした。「姉を亡くした久瑠美の人生や憎しみが報われるよう、ブレずに演じたい」と意気込む佐々木に対して、シリーズ全作に登板している金山は「ハートを鳴らすように、胸の奥からセリフを発している」と俳優としての器量に太鼓判を押す。物語のキーマンである警視監として終盤に存在感を発揮する渡辺裕之は「変化を待っているだけでは何も変わらない世の中で、“変え方”に気づかせてくれる作品」と本作を表した。高さを活かした無機質なセットの後ろには、空模様が映し出されている。梅雨シーズンの上演とシリアスな劇世界にふさわしく終始雨天が続くものの、事件が落ち着きを見せると雨は止み、夕暮れが顔を覗かせる。このラストをどのように受け止めるか、ぜひ上演時間150分(休憩を含む2幕)の中で思考をめぐらせてみては。公演は7月4日(日)まで、東京・なかのZERO 大ホールにて。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2021年06月29日横浜を舞台に3年に一度、開催されるダンスの祭典「Dance Dance Dance @ YOKOHAMA」。今年は8月28日(土)から10月17日(日)の日程で、横浜市内全域を会場に行われる。6月24日(木)、今年の同イベントのディレクターを務めるフランス在住のダンサー、振付家の小林十市、ディレクター補佐を務める山本康介がオンライン記者会見に臨んだ。過去の開催では世界レベルの海外カンパニーやアーティストの招聘が大きな目玉となっていたが、今回はコロナ禍を受け、大きな方向転換を余儀なくされた。そんな中で、注目を集めるのが、モーリス・ベジャールをはじめとする世界的な振付家の代表作を国内で活躍する日本のダンサーが踊る「International Choreography × Japanese Dancers ~舞踊の情熱~」。小林ディレクターは「海外からアーティストを呼べないということで、今回はオールジャパニーズでやってみようという結論に行き着きました。世界の振付家の素晴らしい作品の数々を日本人ダンサーで上演できるのではないか」と日本のダンサーの現在地を知る公演になるとの考えを示した。ディレクターである小林自身がパフォーマンスを披露するというのも今年の「Dance Dance Dance」の大きな見どころ。クロージングの「Noism Company Niigata ×小林十市」(演出振付:金森穣)に加え、「エリア50代」と銘打った企画では、小林と近藤良平というスタイルの全く異なる50代の2人に、安藤洋子、伊藤キム、平山素子、SAMという豪華ゲストも参戦。小林はアブー・ラグラの振付で、6年半ぶりとなる日本でのパフォーマンスを披露することになるが「自信を持っておすすめできる企画になっています」と力強く語った。また、ダンスという身体表現と落語という言語表現のコラボレーションとして、小林の実弟である柳家花緑を迎え、ロマンチック・バレエの「ジゼル」を江戸時代に置き換えた「おさよ(落語版ジゼル)」柳家花緑×東京シティ・バレエ団も上演される。別の日には花緑の独演会も行われるが、こちらには小林も参加して対談が行われる予定。この日の会見には花緑も出席し「(小林と花緑の)祖父である柳家小さんについても身内として語りたい」と構想を明かした。開催に向けて、いまだ予断を許さない状況が続くが、小林は、フランスで経験した厳しいロックダウンや、それに疲弊した人々による暴力行為などの社会問題にも触れつつ、コロナ禍における今回の「Dance Dance Dance」について「見ていただくお客さまはもちろん、アーティストを救う場になるのではないかと思っている」とその意義を訴えた。「Dance Dance Dance @ YOKOHAMA 2021」は8月28日(土)から10月17日(日)まで開催。取材・文:黒豆直樹
2021年06月28日NHK連続テレビ小説『おちょやん』で取り上げられた松竹新喜劇が、6年ぶりに夏の京都・南座に登場する。演目は、藤山扇治郎が主演の新作喜劇『一休さん』と名作『愛の小荷物』の2本立て。『一休さん』には、『おちょやん』で主人公・千代の幼少期を演じ、千代の娘・春子役で再登場した毎田暖乃が客演、初舞台を踏む。またOSK日本歌劇団 特別専科の桐生麻耶も新喜劇に初参加。作・演出にはTHE ROB CARLTONの村角太洋を迎える。『愛の小荷物』にはお正月の南座公演でおなじみの久本雅美をゲストに、『大阪の 家族はつらいよ』で山田洋次監督と松竹新喜劇の新境地を開拓したわかぎゑふが演出を担当する。新型コロナウィルスの療養を経た劇団代表・渋谷天外の復帰公演でもあり、大阪でにぎやかに会見が行われた。「松竹新喜劇 夏まつり特別公演」チケット情報公演期間は夏の京都で暑さがピークを迎える祇園祭の時期に重なる。『一休さん』で茶屋の主人と将軍様の2役を演じる天外は、役替わりに「ちょっとおもしろい仕掛けを考えているところです」と話し、リハビリに励みながら久しぶりの舞台に臨む。青年期の一休さんを演じる扇治郎は、名作を数多く擁する新喜劇だが、「今の感覚で新作を書いていただけるのはありがたい。いろいろ学べて自分自身の幅が広がると思う」と喜ぶ。汗かきだそうで「今年の夏は涼しい劇場でお仕事させていただけて感謝でいっぱいです」。一休さんと信頼を結ぶ武士・蜷川新右衛門には「こんなにガッツリ会話劇に出るのは初めて」と言うOSKの桐生。本物の男性に混じっての男役は「不安も楽しみもありますが、違和感がないように工夫しつつ役に向き合いたい。一休さんと織りなすおもしろおかしい道中を、新右衛門なりにまっすぐ演じたい」。そして、話題の毎田は村の女の子・小夜役。「初舞台ですごく緊張していますけど『おちょやん』で共演した扇治郎さんもいてくださるし、精一杯頑張ります!」。また夏の南座は初参加の久本雅美は、売店のおばちゃん役で曽我廼家文童とコンビを組み、愛すべきおせっかい兄妹を演じる。「ほんわかしていて、グッときながらも笑っていただける人情劇にしたい。コロナ禍ですが、みなさんの心に少しでも元気の灯を灯せたら。ぜひ遊びに来ていただき、一緒に素敵な時間を過ごしたいと思っています」。天外は新作上演を「いい刺激になる。お客さんにそのチャレンジがわかっていただけるように」と話し、久本と共に「お客さんにたくさん入っていただき、汗をかくぐらいの熱い芝居にしたい」と意気込んでいる。松竹新喜劇 夏まつり特別公演は、7月10日(土)から18日(日)まで、京都・南座にて。チケット発売中。取材・文:高橋晴代
2021年06月28日ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)と緒川たまきが昨年旗揚げした演劇ユニット「ケムリ研究室」が、早くも第2弾を発表。安部公房の不朽の名作『砂の女』の舞台化に挑む。そこで緒川と、前作『ベイジルタウンの女神』に引き続きの参加となる仲村トオルに話を聞いた。『ベイジル~』以外にもKERA作品におけるふたりの共演は多く、仲村について、「KERAさんにとっても私にとっても、トオルさんは最も期待を抱かせる俳優さんであり、何か新しいことを始める時に側にいてくださると本当に心強い方なんです」と緒川。また仲村も、「KERAさん作品に参加することで、自分でも見たことのない自分を見られたというか。だからおふたりは、開けたことのない引き出しを開けてくれて、そこに新しいものを詰め込んでくれる方々って感じですね」と、互いの信頼の厚さを伺わせる。砂穴に埋もれる一軒家で暮らす女と、そこに囚われる羽目になった男。この奇妙で生々しい『砂の女』という作品は、永年緒川とKERAを魅了し、舞台化を夢見ながらもなかなか踏み切れずにいたという。「簡単に出来るものだとは考えていません。ただ『砂の女』の持っている実験性というのでしょうか、その点に目を向けて、描写の細かさに気を取られずに、本当に印象に残る好きなシーンだけを舞台上に立ち上げていく。それ以外は捨てて行くぐらいの大胆な気持ちでいれば、ケムリ研究室ならではの『砂の女』が作れるのではないか、と思ったんです」と緒川は語る。そこに欠かせなかったのが、男を演じる仲村の存在。仲村も出演を快諾したものの、「最近原作を読み終えたんですが、これは安請け合いしてしまったな」と苦笑いを浮かべる。男という役どころに関しては、「虫を追いかけてあんなところにまで行くなんて僕には理解出来ませんが、何かから逃れる理由、大義名分として虫を追いかけていたとしたら…。僕も名もなき人になってみたいという願望を一瞬くらいは抱いたことがありますし、男の気持ちも少しわかる気がします」と、難役への手がかりを明かす。一方の女について、緒川はこう読み解く。「今の状況に甘んじている、どこかイライラさせる女というものの奥にある、非常にたくましく魅力的なもの。そこをどうやったら匂わせられるのか、ずっと考えているところです。そして女の、“男を陥れた張本人”という立ち位置とはまた違う、“当事者意識のない不思議なもの”という部分も大事にしていけたらと思います」取材・文:野上瑠美子
2021年06月25日4人組ダンスパフォーマンスグループ・s**t kingz(以下:シッキン)メンバーのうち、kazukiとNOPPOがコントライブ『お前、だれ!?』に初挑戦する。開幕をちょうど1ヵ月後に控える二人と、脚本の岩崎う大(かもめんたる)、監修を手がけるフジテレビディレクター・竹内誠に話を聞いた。シッキンの中でも幼なじみの凸凹コンビとしてファンに愛されるkazukiとNOPPO。本企画は「生まれ変わったら芸人になりたい」と明言するほどお笑い好きのkazukiによる発案で、NOPPOも「これまでシッキンがやってきた、ダンスの敷居を下げて皆さんに楽しんでもらうことの延長線上に思えたから」と二つ返事で承諾したという。二人の挑戦を見届けるのは、舞台の演出に初めて臨む竹内。2019年の『FNS27時間テレビ』の目玉企画であった「ダンスができない7ティーチャーズ」でシッキンと出会った竹内は、学習指導要領にダンスが加わって戸惑う教師に向き合う二人のコーチぶりから「kazukiさんは心配性で裏方(スタッフ)気質、NOPPOさんは掴みどころのない大らかさで現場を楽しむ憑依型のパフォーマー」という特性を見出す。脚本に起用された岩崎も、見た目と性格が正反対の二人からインスピレーションを得てどんどん筆が進んだ。kazukiの「僕たちのいろんな姿が見せられるシチュエーションがいい」というリクエストに着想を得て、やがて無人島を舞台に記憶喪失の二人が繰り広げるドタバタコメディに結実させる。セリフを発し、ダンスと融合させることに悪戦苦闘するkazuki・NOPPOを前に、岩崎は「僕のコントって演じるの難しいですよね?」と問いかける。それは本コントライブの前に控える、劇団かもめんたる公演『ソルティーなんとかメモリー』(6/26〜7/4@東京・下北沢駅前劇場)より前の過去作にも当てはまるそうだ。岸田國士戯曲賞に2年連続でノミネートされるも、受賞を逃す理由を「ストーリー性重視のうえ、上演作品を観ず戯曲のみで判断する審査員にコメディであることが伝わっていない気がした」と自己分析する岩崎。これを聞いたkazukiとNOPPOは「だから字面だけ追って漫然とセリフを言っても一発で決まらないのか!」「う大さんの目指す笑いを実現するには、文章で表せない言い方やニュアンスが大事なんですね」と合点がいった様子を見せた。ダンスに加えて、セリフ芝居を武器にコントを楽しむ二人の新たな局面を見届けよう。公演は7月15日(木)〜18日(日)、東京・CBGKシブゲキ!!にて。千秋楽生配信あり。取材・文:岡山朋代
2021年06月25日こんな時代だからこそ、時には昔の話を――。77歳の今も精力的な活動を続ける加藤登紀子が、7月18日にBunkamuraオーチャードホールでコンサートを開く。それは【TOKIKO KATO CONCERT 2021 時には昔の話を】と題し、100年前と現代とを結んで「人が生きてゆく力の尊さ」を問う、壮大なメッセージを込めた音楽体験だ。「29年前の7月18日は、『紅の豚』(加藤登紀子がマダム・ジーナ役で声優参加)が上映された日なんです。『紅の豚』の設定は今からほぼ100年前で、第一次世界大戦で大打撃を受けて、また次の戦争が始まるまでの大混乱の時代なんですが、宮崎駿さんの描いた物語の中には嫌な生き方をしている人間は一人も出て来ない。“人間はどんな時代でも素晴らしく生きようとするものだ”というのが『紅の豚』の魅力だったわけです。映画の中でジーナが歌った「さくらんぼの実る頃」も、さらに50年前のパリ・コミューンを歌った歌で、結果的には悲惨な終わりを迎えるんですが、“夢を見ている時間は素晴らしい”というメッセージがそこにある。それは現代にも通じるものだと私は思います」コンサートは二部構成で、第一部は「知床旅情」「ひとり寝の子守唄」などヒット曲と、医療従事者に捧げた新曲「この手に抱きしめたい」など代表曲をたっぷりと。第二部は「さくらんぼの実る頃」や「暗い日曜日」「愛の讃歌」などシャンソンの名曲中心にドラマチックに。聴きどころは、全曲だ。「第一部で歌う「未来への詩」(2020年4月5月/NHK「ラジオ深夜便」でオンエア)は、コロナが始まるぎりぎりの時にレコーディングしたんですが、どんなに良き時代も最悪の時代も、思い描くのはやはり「未来」なんですね。150年前の「さくらんぼの実る頃」も、100年前の「琵琶湖周航の歌」もそう。結果としての彼らの未来は決して明るいものじゃないんだけどね。結局、未来は輝いている今の中にだけあるものなんですよ。だから今が輝いていることにみんながもっと夢中にならないといけないなと思うんです。未来のために今を犠牲にしても良いなんて、おかしいですよ。それが私の最近の気持ちです」コロナ禍でコンサートの延期や中止が続いているにも関わらず、「今回は時間がいっぱいあったので、練りに練ったプログラムができています。お楽しみに」と笑う。歌の力はもちろん、加藤登紀子という人間が強く生きてゆく力をたっぷりと味わえるコンサート。お見逃しなく。お問合せ トキコ・プランニング 電話03-3352-3875
2021年06月24日7月3日(土)・4日(日)の2日間に渡り、兵庫・六甲山アスレチックパークGREENIA内 特設会場で開催される音楽フェスティバル『ROKKO SUN MUSIC 2021 ~Music shower from the SUN!~』の出演順が発表された。「ROKKO SUN MUSIC 2021 ~Music shower from the SUN!~」チケット情報初日は、酒井ヒロキ(WELCOME MUSIC ACT)、odol、D.W.ニコルズ、OAU、中村一義、ハンバートハンバート、竹内琢也(CLOSING DJ)。2日目は、酒井ヒロキ(WELCOME MUSIC ACT)、MONO NO AWARE、Keishi Tanaka、FRONTIER BACKYARD、ホフディラン、NONA REEVES、土井コマキ(CLOSING DJ)が登場。また、2007年から続いてきた本イベントは、今年が最終回となることも発表された。「感染予防」を参加者みんなのモラルで守り、最後までゆるく楽しく「音楽と自然」を楽しみましょう!山の天気は気をつけろ!をお忘れなく。チケットは発売中。
2021年06月23日7月31日(土)・8月1日(日)の2日間、大阪・舞洲で開催される『OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 20>21』。総勢52組のタイムテーブルが発表された。また、すでに公開されている会場マップも詳細が解禁に!「OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 20>21」チケット情報飲食スペースなどのエリア詳細が追加されたほか、SUN AREAのYUMESHIMA STAGEは海をバックに、アーティストのステージを観賞できる仕様にパワーアップ。そして、夏フェスを快適に過ごすための「GIGANTIC PREMIUM SPACE」が今回初登場!冷房、シャワー、トイレ、ベッドが完備された「プライベート空間」が会場内に設置された。数量限定販売のため、お早めに。詳細はオフィシャルサイトをご確認ください。オフィシャルSNSでは、出演アーティストからのコメントなど、本番に向け様々なコンテンツをお届け!こちらも是非チェックを。チケットは6月26日(土)10:00より一般発売開始。一般発売に先駆け、6月24日(木)23:59まで先行先着プリセールを実施中。
2021年06月23日語りかけるように日常に特別な色を添え、何かが起こる。そんな気持ちにしてくれる唯一無二の音楽性を持つアーティストを集めたライブイベント『ものがたりのあとに』が、7月23日(金・祝)、心斎橋CONPASSにて開催される。「CONPASS & KYODO OSAKA Presents ものがたりのあとに」チケット情報出演は、メロウでジャジーなムードを携えた情緒的なサウンドと、海外のインディR&Bなどからの要素も感じ取れるような繊細さと気だるさを混在させた歌声で注目を集める碧海祐人。ワンダフルボーイズ、天才バンドなどで活動、21世紀の名曲『君が誰かの彼女になりくさっても』の作詞作曲としても知られ、さまざまなアーティストへの楽曲提供やサウンドプロデュースも手掛けるSunday カミデ。1970年代のR&BやAOR、UKギター・ロック等をバックグラウンドにしたサウンドが特徴のムノーノ=モーゼスから、クールさと感傷さを併せ持つ歌声が魅力のヴォーカル・若月雄佑。そして、ワンダフルボーイズのギターで、トラックメーカー、アレンジャー。ワンダフルボーイズをはじめ、あいみょん、ライトガールズ、アマイワナなど、さまざまなアーティストの楽曲のトラックメイキングに参加するアツムワンダフル。さらに、音楽、言葉、コラージュを主に扱う芸術家で、クラシックギターの弦の音と実験的なビートが組み合わさった多彩なサウンドと、ファルセットな歌声から零れ落ちる数々の言葉が共鳴するコンテンポラリー R&B ソング を展開している佐々木海真といった5組のアーティストたち。それぞれが奏でる心地よい音楽に身を委ねて楽しみたい。チケットは7月10日(土)一般発売。チケットぴあでは、6月28日(月)23:59まで、プレイガイド最速先行を受付中。
2021年06月22日5月、難関として知られるエリザベート王妃国際音楽コンクール(ベルギー)でみごと4位入賞を果たしたピアニスト阪田知樹(27)。7月17日(土)には急きょ、入賞記念リサイタルの開催が決まった(ミューザ川崎)。入賞者コンサートまで5週間にもおよぶ長丁場を終えて帰国した直後、14日間の隔離待機中の彼とリモートで話すことができた。「自分の音楽をぶつけて臨んでみたいと思いました」19歳でのヴァン・クライバーン・コンクール最年少入賞や、2016年のフランツ・リスト国際コンクール優勝(ブダペスト)など、国際コンクールの実績も豊富な阪田。今回最もこだわったのは、勝ち負けや順位より「音楽」そのものだったというのだ。「今まで出場したコンクールは、やっぱり勝ちやすい選曲を意識していたところがあります。でも今回はあえてそれを考えず、『自分が音楽家として勉強してきたのはこれだ』という音楽を提示して向かった大会でした」たとえば決勝ラウンドで弾いたブラームスのピアノ協奏曲第2番。「リハーサル時間が限られているので、通すだけで50分かかる曲はリスクがありますし、審査員の好みがすごく出る作品だと思うのですが、そんなことより、自分が一番素直に自分らしく演奏できる曲を選びました。自分はヨーロッパの伝統の中で勉強してきた人間なので」決勝のインターネット生配信。ときおり見せる幸せそうな笑顔がとても印象的だった。「それが一番かなと思います。10年間お世話になったパウル・バドゥラ=スコダ先生が亡くなる3か月前に、ウィーンのご自宅で最後にレッスンしていただいたのがあの曲でした。2日間のレッスンのあと、先生はウォッカを、僕はお水を飲みながら(笑)、先生の師のエトヴィン・フィッシャーがフルトヴェングラーと弾いたCDを一緒に聴いて、その演奏解釈について話し合ったのは忘れられない思い出になりました」そんなさまざまな音楽体験の、現時点での集大成になったという手応えもあるのだろう。コンクールを、「これまでの音楽人生の分岐点だった」と振り返る。7月のリサイタルは、コンクールでも弾いたベートーヴェンのピアノ・ソナタ第15番《田園》と、リストのピアノ・ソナタ ロ短調を軸にしたプログラム。「《田園》は大好きなソナタで、コンクールでも演奏会でも何度も演奏しているものの、日本の演奏会で全楽章を弾くのはたぶん今度が初めてです。けっして華やかではないのですが、本当に純粋に美しい。ベートーヴェンの、人間的な心の優しさが前面に出ている作品です。リストのソナタは弾くたびに新しい発見があります。コンクールではセミ・ファイナルで弾きましたが、前日の練習ですら、また新しい発見がある。ピアノ音楽全体の中でも最高傑作と言って過言ではないと思います」「分岐点」を経て、新たな歩みを刻み始めるピアニスト。その確かな足取りが、このリサイタルでも聴き取れるはずだ。(宮本明)
2021年06月22日