チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (81/342)
ロマン・ポランスキー監督映画『吸血鬼』をもとに、『エリザベート』の脚本家であるミヒャエル・クンツェが脚本・歌詞を手掛けたミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』が11月5日(火)、東京・帝国劇場で開幕する。初日を目前にした4日、主演の山口祐一郎をはじめ、出演者である神田沙也加、桜井玲香、相葉裕樹、東啓介、石川禅が会見で意気込みを語った。チケット情報はこちら物語はヴァンパイアの故郷・トランシルヴァニアを舞台に、欲望のままに生きるヴァンパイアのクロロック伯爵と、吸血鬼研究の権威・アブロンシウス教授の対決が描かれるのだが、個性豊かなキャラクターが観客の爆笑を誘っていく。だがコミカルな展開の中に時折、人生の深淵をのぞき込むようなセリフが鋭く差し込まれる哲学的な面もあり、一筋縄ではいかない中毒性を持つミュージカルだ。今回は4年ぶり5度目の上演。舞台セットが一新され、新鮮な『ダンス オブ ヴァンパイア』になっている。2006年の日本初演より主役のクロロック伯爵役を務めているのがミュージカル界の帝王・山口祐一郎。唯一無二の存在感と深みのある歌声が“ヴァンパイアの伯爵”という非現実的な存在にぴったり、もはや日本版のクロロックはこの人しか考えられないという当たり役になっている。その山口は「ずっと皆さんに愛され、楽しんでいただいている作品ですが、今回のメンバーは今まで以上にエネルギッシュ。とってもチャーミングな作品になっていると思う」とアピール。敵役を務める石川は「島村抱月さんの言葉に『二元の道』というものがある。芸術性と大衆性を持ち合わせている作品は名作になる……というような意味ですが、この『ダンス オブ ヴァンパイア』はその芸術性と大衆性をしっかり持ち合わせた名作」と話した。ヒロインのサラ、教授の助手アルフレートはそれぞれ神田と桜井、相葉と東のダブルキャスト。神田は2015-16年公演に続き2度目の出演で、ほかの3人は初出演だ。欲望のままに生きるヴァンパイアにちなみ「やめられない欲望」を聞かれ、それぞれ「チョコレート。朝起きて水分より先にチョコレートを口にするほど。元気が出ます」(神田)、「食べること。稽古で帰るのが遅くなって“今日は食べるのはやめよう”と思っても気づいたら家でひとりで鍋を始めていたりします」(桜井)、「やめようとも思っていないのですが(笑)、ペットと戯れること」(相葉)、「プライベートのカラオケ含め、歌を歌うことはやめられない」(東)と作品のキャラクター同様、個性豊かに答えていた。11月27日(水)まで帝国劇場にて。チケットぴあでは11月7日(木)18:30、19日(火)13:30に半館貸切を実施。公演はその後愛知、福岡、大阪でも上演される。
2019年11月05日カナダを代表するチルポップバンド「MEN I TRUST」の大阪来日公演が決定した。【チケット情報はこちら】2019年10月に東京で開催予定だった来日公演が、アーティストの都合により渡航が困難となり公演延期となっていたところ東京の振替公演が決定し、更に大阪での新規公演も発表された。「MEN I TRUST」は、ドラゴス、ジェシー、紅一点エマの3人組のバンド。世界中のインディ・ファンから絶賛される彼らは、日本国内でもコーネリアスがインタビューでお気に入りのバンドとして名前を挙げるなど話題を集めている。チケットの一般発売に先駆けて、チケットぴあでは大阪公演の主催者先行を実施する。受付は11月26日(火)午前10時から12月2日(月)午後11時59分まで。■MEN I TRUST(メン・アイ・トラスト)2020/2/12(水)渋谷 WWW X(東京都)※2019/10/10(木)の振替公演2020/2/13(木)渋谷 TSUTAYA O-EAST (東京都)※2019/10/9(水)の振替公演2020/2/14(金)大阪 Live House ANIMA(大阪府)※新規公演
2019年11月05日今年のFUJIROCK’19に出演し、RED MARQUEEを大いに沸かせた「落日飛車 SUNSET ROLLERCOASTER」の来日公演が決定した。【チケット情報はこちら】台北出身6人組バンドである彼らのサウンドは、アーバンかつサイケでメロウ、落日飛車的アジアンオリエンティッドロック(AOR)と評されている。 ライブパフォーマンスにも定評がありアジアはもとよりアメリカ、ヨーロッパへのワールドツアーも各地で入場規制となるなど世界中から一目置かれる存在となっており、近年のアジアシーンの盛り上がりを代表するバンドだ。邦楽バンドとの交流も深く、OGRE YOU ASSHOLE、シャムキャッツ、ミツメなどとの共演も果たしている。今回の来日公演は一夜限りの東京公演となり完売必至。チケットの一般発売に先駆けて、チケットぴあでは主催者先行を実施中。受付は11月11(月)午後11時59分まで。■落日飛車 SUNSET ROLLERCOASTER2020/1/20(月)渋谷CLUB QUATTRO(東京都)
2019年11月05日幕が開いたとたん、客席には大きな拍手が起きた。一気にステージに視線が注がれ、華やかな歌と踊りに劇場が包まれる。【チケット情報はこちら】11月3日(日)に明治座で音楽劇『ふるあめりかに袖はぬらさじ』が開幕した。あっと華やぐ幕開けののち、大地真央が演じるおしゃべりで、飲んべえで、お人好しな芸者の陽気な笑顔と、賑やかな登場人物達にたくさん笑わせられた。歌、三味線、踊りがふんだんに盛り込まれ、花魁たちの座敷芸など観ているだけで楽しいショータイムでは手拍子も沸き起こる。会見では、出演の大地と矢崎広が「堅いイメージがあるかもしれないけれど、そんなことありません」と言う。実際そのとおり、軽やかでコミカルで、けれどもしっかり人の哀れや悲しみや寂しさ、そして力強さの息づく芝居だった。演出をつとめる原田諒(宝塚歌劇団)は、ロバート・キャパやリンカーンなどを主人公にした社会派演目の評価が高い。今回も、どんどんと音楽が展開し、登場人物達の心が情熱的に盛り上がるような宝塚的演出もありながら、冷静に世の中の厳しさも描く。時は幕末。外国人の出入りする港町・横浜。開国と攘夷に揺れ動くなか、遊郭を舞台にたくましく生きる人々が登場する。恋あり、革命の志あり、ギャグもあり。有吉佐和子の名作をもとにした、軽やかで盛りだくさんのエンターテイメント音楽劇だ。2017年に初演され、半分ほどのキャストを変更しての再演となった。再び主演をつとめる大地は、軽快な笑いと歌、三味線の演奏など多彩な芸を披露。凛とした姿、どっしりと構えた佇まいのうえで、コメディとしての軽快さも見せ、今作の大きな器となる。美しい遊女・亀遊役の中島亜梨沙は、儚げだが意思の強い女性を演じ、作品の見えない芯となった。また、初参加の矢崎の柔らかくもまっすぐな歌声により、亀遊との恋が夢のごとく美しいものにする。その周囲で、佐藤B作、温水洋一、未沙のえるなどが親しみやすい生活感をつくり、ふたりの恋路の特別さを際立たせる。高い志を持つ尊皇攘夷志士らの熱も、物語を盛り上げる。音楽と笑いに溢れた舞台だが……必死に生きようとする彼らと、時代の大波を受け、ふと胸に詰まる思いがせり上がって涙がこぼれそうになる。けれども、袖はぬらさじ。どんなに雨が振っても日々は続くの。笑顔でたくましく生きる人間の生々しさに力をもらえた舞台だった。上演時間は、30分の休憩をふくむ3時間15分。11月27日(水)まで明治座にて上演中。チケットぴあにてチケット発売中。取材・文:河野桃子
2019年11月05日「チームラボ 福岡城跡 光の祭 2019-2020」が、2年ぶりに福岡で開催決定。前回は、九州以外のエリアや海外からも多くの人が来場し、2ヶ月間で約13万人を動員した。【チケット情報はこちら】“チームラボ”は、アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されているウルトラテクノロジスト集団。そんな彼らが手がけるプロジェクトのひとつ、「街が街のままアートになる」をコンセプトに、今回も、美しい石垣が残る福岡城跡の中心部約2万平米が、人々の存在によって変化するインタラクティブ(双方向)な光のアート空間へと姿を変える。会場でまず目にするのは、2年前の開催時にも好評だった、木々がライトアップされた「呼応する木々」と卵状の光るオブジェの数々。花と動物が形を変えながら映し出される全長60m、高さ約10mの大天守台の石垣は今回も見どころのひとつ。そして今回、紙に描かれた黒田官兵衛ら歴史上の人物が命を吹き込まれて動き出す「お絵かき黒田官兵衛」や、光で描かれた黒い八咫烏(やたがらす)が大天守台跡の石垣を飛び回る「石垣の追われるカラス、追うカラスも追われるカラス - 石城大天守台跡」など、計4つの新たな作品も加わり、合計7作品が展示される。夜の城跡全体が空間アートで、写真映えするスポットも多い。カップルからファミリー、もちろんひとりでもそれぞれのペースで幻想的な光の空間を楽しむことができるのが魅力だ。「チームラボ 福岡城跡 光の祭 2019-2020」は、11月29日(金)から2020年2月2日(日)まで舞鶴公園・福岡城跡にて開催。前売チケットは発売中。なお、12月12日(木)まで利用できるお得な『早割ペアチケット』を、セブン-イレブンとチケットぴあWEBサイト限定で11月28日(木)まで販売中。※2枚目の画像大天守台跡の石垣に住まう花と共に生きる動物達 / Animals of Flowers, Symbiotic Lives in the Stone Wall - Fukuoka Castle Tower Ruins
2019年11月05日今年もウィーン・フィルがやってきた!東京の秋の音楽界恒例の「ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン」が開幕。この来日に合わせて、ウィーン楽友協会が所蔵するさまざまな音楽史料を集めた展覧会「音楽のある展覧会」が、11月2日、ホテルオークラ東京で始まった(主催:サントリーホール、協力:ウィーン楽友協会ほか)。一般公開に先立って行なわれた開会セレモニーと内覧会に訪れた。【チケット情報はこちら】今年は日本オーストリア友好150周年という節目の年。開会セレモニーには、ウィーン楽友協会総裁のトーマス・アンギャン氏や同アルヒーフ室長のオットー・ビーバ博士はもちろん、在日オーストリア大使のフーベルト・ハイッス氏や在オーストリア日本大使の小井沼紀芳氏も出席して、この企画が両国にとって大きな意義のあるものであることをあらためて感じさせた。楽譜や写真、絵画など、展示されているさまざまな史料は、150年前からの両国間の音楽面での交流や、当時のウィーンの音楽界の様子を身近に感じさせるものばかり。1869年、外交関係が結ばれて初めて来日したオーストリア使節団が持参した贈り物の中に、ベーゼンドルファーのグランドピアノがあったことが当時のカタログでわかる。両国の交流には、最初から「音楽」があったのだ。そして音楽ファンならやはり大作曲家たちの自筆譜には目が釘付けになる。ブラームスのクラリネット五重奏曲、ブルックナーの交響曲第8番、リストのピアノ4手のための「エレジー」、ヴォルフの歌曲「炎の騎士」、マーラーの交響曲第2番「復活」、ヨハン・シュトラウスII世のオペラ「騎士パズマン」。もちろんすべてオリジナルの本物だ。マーラーの「復活」は、数年前にサザビーズのオークションで、楽譜としては史上最高額の6億円超で匿名の入札者が落札したというニュースが大きな話題になったが、ということは、落札者はやっぱりウィーン楽友協会?また、日本人として初めてウィーン楽友協会音楽院(現ウィーン国立音楽大学)に留学したヴァイオリニスト幸田延の在籍簿など、この展覧会ならではの展示もじつに興味深い。期間中には会場内で、ビーバ博士らによるギャラリートークや、ウィーン・フィル・メンバーによるギャラリーコンサートも開かれるので(有料)、詳細は展覧会のサイトでご確認を。なお同時開催の特別写真展「素顔のウィーン・フィル」は、写真家の市川勝弘氏が10年間にわたってサントリーホールのバックステージで撮り続けた団員たちのポートレート展。ステージ上でおなじみの面々がリラックスした様子でとらえられていて、その豊かな表情にこちらも思わず笑顔になる幸せなショットの数々。ダイワハウス スペシャル「音楽のある展覧会」は11月17日(日)まで。ホテルオークラ東京・別館地下2階アスコットホールで。観覧券1,000円。取材・文:宮本明
2019年11月05日全世界で大ヒットしたゲーム「荒野行動」が舞台に!10月30日(水)に幕を開けた『舞台 ゲームしませんか?~荒野行動~』は、ゲームを通して人々が出会い、戦う、青春群像劇だ。「荒野行動」は、100人が最後のひとりになるまで戦う大人数同時参加型ゲーム。舞台では映像や演出を駆使し、その世界が再現される。ゲーム未経験者もわかるように解説をいれつつ、ファンも楽しめるスピード感で闘いのシーンが表現される。実際のゲーム画面を投影しながら、生身の人間がゲームアバターとして動くので、ゲームなのかリアルなのかわからなくなる臨場感がある。最後のひとりまで戦うのは基本ルールだが、「荒野行動」ではチーム戦をすることもできる。ショウ(杉江大志)、ミーコ(吉田綾乃クリスティー (乃木坂46))、ミキオ(三浦海里)は3人でチームを組み、良い成績をあげていた。しかしそれはゲームの中だけでのこと。現実ではそれぞれ、将来、恋、家族などに大きな問題を抱えているが、オンライン上でしかやりとりしたことの3人はお互いの正体を知らない。そこに、ヒデキ(久ヶ沢徹)とセツコ(美津乃あわ)が合流し、5人チームになったことで互いのリアルまでが交差していく。銃を手にし、仲間と協力しながらバトルに勝利していく……そんな興奮と熱狂の一方、ままならない現実。それらがコメディとしても展開される。ショウがリーダーをつとめる冴えないビジュアル系バンド『十二使徒』のライブシーンや、メンバーの松本タクヤ(宮下雄也)と中村シンジ(前田隆太朗)とのやりとりも、本人達は真剣ながらもかなりコミカルだ。ミーコの憧れの棋士・石川タクロウ(オラキオ)や兄・ヤストシ(佐古井隆之)は、小ネタだけでなく芝居のテンポでも客席を沸かせる。セツコと娘・ナツミ(中村朱里(虹のコンキスタドール))の関係はコントのように突き抜けていて、もはや安心して笑える。さまざまな人が集うオンラインゲームのように、出演者も多彩だ。若手、べテラン俳優、アイドル、芸人、Youtuber……世界にはいろんな人がいて、「荒野行動」に集っているというまさにゲームがリアルに立ち上がったような舞台だ。実際にゲーム実況者として活躍する亀井有馬が、物語内でも実況していくので、観客はゲームが演劇であるような、演劇がゲームであるような、リアルとフィクションが交差するエンタメを味わうことができる。上演は11月4日(月・祝)まで、新宿のスペースゼロにて。取材・文:河野桃子
2019年11月01日音楽朗読劇『ジキルvsハイド』が2019年11月4日(月・祝)によみうりホールで上演される。原作は、19世紀末のロンドンを舞台としたロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説『ジキル博士とハイド氏』。これまで多くの舞台化や映画化がなされてきたが、今回の音楽朗読劇は、登場人物を3人に絞り、地の文で状況を説明しながらセリフを発するスタイルだという。出演する、中島ヨシキ(ジキル博士とハイド氏役)、高橋広樹(アタソン役)、南早紀(マリー役)の3人に話を聞いた。【チケット情報はこちら】2018年の初演にはアタソン役を演じた中島。当時ジキル博士とハイド氏役だった江口拓也の演技を見ていたこともあり「自分の役のイメージは何となくできていた」というが、高橋のアタソン役は「自分が初演時にやったものとは全く違うもの」で、「再演ならではの楽しさがある。のびのびとやらせてもらっている」。その上で、「朗読劇は基本的には声と音楽だけ。それができる声優の真骨頂をお客様に見せられる機会になればいいなと思う」と話した。すでに10月に2公演を終えた高橋は「キャストが違えば、空気も違う。役も話も同じだが、伝わってくるキャッチボールの速度や球筋に違いがあった。稽古ではその違いを味わいつつ、楽しい時間を過ごした」。そして、朗読劇については「お客様と共有できるイメージを作れるか。それが朗読の一番の醍醐味。個人的には、普通の演劇よりも朗読劇の方が、客席との一体感が生まれやすいと思う。一期一会その公演に来てくださるお客様との『ジキルvsハイド』が作れれば」と語った。マリー役の南は、本作品に初参加だが、「先輩たちや演出家からのディレクションで、自分の中でマリー役の方針が出来つつある。本番までに完成させるように頑張ろうと思う」と意気込む。「原作を知っている人も知らない人も、この朗読劇を見て、いいなと思ってもらえるようなお芝居にしたい。また、朗読劇自体初めてのお客様にも、朗読劇の魅力が伝わるようなパフォーマンスができたら。劇場で一緒にこの『ジキルvsハイド』の世界を楽しみましょう」と述べた。上演時間は約90分(途中休憩なし)予定。また、11月30日(土)には神奈川県立青少年センター紅葉坂ホールで、13時半公演(伊東健人、神尾晋一郎、田中美海)、19時公演(石川界人、中島ヨシキ、吉岡茉祐)も行われる。取材・文:五月女菜穂
2019年11月01日2016年に日本初演を迎えた「ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド」は、NYで80年以上にわたり親しまれている「ラジオシティー・クリスマス・スペクタキュラ―」に続く“劇場で楽しむクリスマス”として、新たな渋谷の冬の風物詩、東急シアターオーブのスペシャルなクリスマスショー。今年で4年目を迎える本公演は、令和元年クリスマスのスペシャル企画として、毎公演、楽しい特典が用意されることが発表された。A)サンタ帽、来場者全員プレゼント!みんなでサンタ帽を被ってクリスマス気分を味わおう!<6公演限定>12月14日(土)11:00、12月18日(水)14:00、12月19日(木)14:00、12月23日(月)14:00、12月24日(火)14:00、12月25日(水) 14:00B)塗り絵ポストカード来場者全員プレゼント!子供から大人までもが楽しめるツリーの塗り絵ポストカードをプレゼント。大事な人にツリーを好きな色に染めちゃおう!<6公演限定>12月14日(土)15:00、12月15日(日)11:00、12月15日(日)15:00、12月20日(金)19:00、12月21日(土) 11:00、12月22日(日) 11:00C)ロビーに、サンタに加え、くまさんも登場!踊るくまと一緒に写真を撮ろう!<4公演限定>12月20日(金) 14:00、12月21日(土) 15:00、12月22日(日) 15:00、12月24日(火) 19:00また、ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランドをアメリカカンパニーのキャストたちと一緒に盛り上げる可愛い子役キャストも決定!チーム・トナカイとスノーマンの2チームでお贈する予定だ。チーム・トナカイ(ブラウン清方、日暮誠志朗、禾本珠彩、エヴァンジェリン・トゥルー)チーム・スノーマン(藤田四葉、モーガン ミディー、ポピエルマレック健太朗、鈴木JUJU)各チームの出演スケジュールは、公式ホームページでご確認を。チケットはぴあにて発売中。■ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド 2019日時:12月14日(土)~25日(水)全16回本田望結ゲスト出演回⇒12月23日(月)、24日(火)、25日(水)の14:00開演上演時間:約2時間予定(休憩20分含む)開場は各開演時間の30分前会場:東急シアターオーブ (東京都)
2019年11月01日日本とポーランドの国交樹立100周年を記念する「ポーランド芸術祭2019 in Japan」の一環として、“現代最高のショパン弾き”と称されるラファウ・ブレハッチとワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団が来日。これに先立ち10月30日、駐日ポーランド共和国大使館にて記者会見が行われ、ブレハッチ、ワルシャワ・フィルの音楽監督であり指揮者のアンドレイ・ボレイコらが出席した。【チケット情報はこちら】つい先日、同オーケストラの音楽監督に就任したばかりのボレイコにとって、この日本公演が初めての海外公演となるが、以前からたびたび来日しており「日本を愛しております。ワルシャワ・フィルを率いて来日できたことで気持ちが高まっています」とニッコリ。ショパンのピアノ協奏曲第2番、第1番が演奏される予定だが「日本ほどショパンの音楽を幅広い人々が愛してくださっている国はないと思います。そのショパンの曲を、現在望みうる最高のショパン弾きであり、親友でもあるラファウと一緒に演奏できる喜びでいっぱいです。音楽という共通言語で民族の差を乗り越え、素晴らしい音楽を日本のみなさんにお届けしたい」と意気込みを語った。「いま感じている思いを表す言葉は2つ。『喜び』と『期待』です」と語るブレハッチ。「2005年にショパン国際コンクールで優勝したときと同じオーケストラと演奏ができる喜び」に加えて「ボレイコ氏は、音楽の細かいニュアンスを大切にする厳しい指導を行なっており、それはピアノパートに留まらない、オーケストラとしてのショパン音楽の醸成につながっていると感じています」と期待を口にし「日本の皆さまとお会いできるのを楽しみにしています」と日本のファンの前での演奏を心待ちにしていた。来年2020年は5年に1度のショパン国際コンクールの開催年であり、ワルシャワ・フィルがコンクール参加者と演奏することになるが、ボレイコは「ショパンのピアノ協奏曲は、実はオーケストラが響かせるパートはそれほど多くはありません。だからこそ難しいものと言えます。料理にたとえるなら、いろんな食材を使い料理するのは比較的簡単ですが、(ショパン・コンクールは)和食のように、食材がひとつかふたつに限られている状況です」と同コンクールならではの難しさを説く。ブレハッチは日本のピアニストの印象を問われ「世代を問わずどのピアニストからもショパンへの愛を強く感じます」と語り、ボレイコも「日本では、ショパン音楽を単なる理論としてではなく、リアルな芸術として体現する世代が十分に育っていると思います」とうなずいていた。会見最後、ブレハッチがショパンの「マズルカ作品24」を生で演奏。その魅惑的な音色に出席者たちは酔いしれていた。ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団の日本公演は福岡、富士、東京、堺、横浜で開催。ブレハッチは大阪、豊田、福岡、水戸、横須賀にてリサイタルを行う。取材・文・撮影:黒豆直樹
2019年11月01日森新太郎演出の『メアリ・スチュアート』が、2020年1月~2月に東京・世田谷パブリックシアターで上演される。16世紀末を舞台に、長谷川京子演じるスコットランド女王メアリと、イングランド女王エリザベス一世の対立を描いたこの戯曲。今作はメアリに恋心を抱く青年モーティマーや、ふたりの女王から寵愛を受ける策略家のレスター伯など、登場人物が 20 数名に及ぶ群像劇となる。9年ぶりの舞台出演となる長谷川、レスターを務める吉田栄作に話を聞いた。【チケット情報はこちら】「オフォーが来たときの感想を聞くと「ずっと舞台をやりたいと思っていたので、お話をいただけたのはすごく嬉しかったんです。けれど、久しぶりの舞台出演でタイトルロール、しかもこういう題材で、と少しプレッシャーがありました」と正直に答える長谷川。それでもチャレンジしようと思えたのは「キャスティングしていただいた際に、可能性を見出してくださったことと、自分の中からも想定外の何かが出るのではという楽しみがあったので。舞台は私にとって、自分の大きな成長につながる場でしたから」と語る。一方、吉田は「まず、自分が演じることを前提に台本を読んでみたんですけど、なかなか想像がつかないんですよね」と、慣れない言葉や言い回しが多いこの戯曲に最初は少し苦しんだ様子。この言葉を受けて「そうなんですよ!なかなか台詞が入らないですよね(笑)」と少しホッとした顔で笑う長谷川。「3回位読むとだんだんと面白くなってきて。だから観ていただくお客様に、いかに難しく思わせないか。それが今後の課題となっていくんだと思います」と吉田。レスターは、かつてメアリと婚約していたという過去を持つ人物。「彼の行動の根本にあるのはやはり、メアリへの思いなんでしょうね。相手側の陣地に入りつつ、彼女に有利になるように仕向けていく。シドニィ・シェルダンの小説に出てきそうなキャラクターですよ」という吉田の言葉に、長谷川が「(レスターは)愛か権力か……という感じの役柄ですよね。吉田さんだったらどっちを取ります?」と思わぬ質問に「愛ですね」と即答する吉田。「他の男性は権力を取るかもしれませんけど、僕はその多くの男の人達とは違うんだろうなと(笑)」と答え、場が和む一幕も。そう、この作品のキーとなるのは“愛”。「メアリの中に筋として一本通っているもの、それは何かというと、私は愛だと思うんです。それは宗教への愛かもしれないし、万人への愛なのかもしれないし、またはある特定の人への愛なのかもしれない。これから台本を読み込んでいきたいですね」と長谷川。歴史に翻弄された悲劇の女王の姿が“愛”というキーワードを核に、現代に生きる私たちにも説得力を持って迫ってくる…そんな作品になりそうだ。公演は1月27日(月)から2月16日(日)まで。チケットは11月23日(土・祝)より一般発売開始。取材・文:川口有紀ヘアメイク:【長谷川・吉田】鎌田直樹、タナベコウタスタイリスト:【長谷川】及川千春【吉田】勝見宜人
2019年11月01日昨年“助六ロス”を巻き起こしたNHKドラマ『昭和元禄落語心中』での天才落語家役も記憶に新しい、俳優の山崎育三郎。今春には尾上松也、城田優とエンタテインメント集団「IMY」を旗揚げするなど舞台を主軸に、近年は映像界にも進出。その他、番組MC、声優を務めるなど多方面で存在感を発揮中だ。2020年は、最新カバーアルバム『MIRROR BALL ’19』を携え、全国ツアーで幕を開ける。「山崎育三郎」チケット情報アルバムは、50年代から90年代までのヒットソング全13曲を収録した名作選。各時代の名曲をミラーボールミュージックとして令和に蘇らせるというコンセプトのもと、音楽プロデューサーにヒャダインを迎えた。例えば、舟木一夫『高校三年生』はヒップホップ調に、ミュージカル映画でお馴染み『雨に唄えば』では山崎の声を男女2役に加工し、ユーロビート調に仕上げるなど、異色の仕上がりとなっている。「ミュージカルではバラードを朗々と歌い上げるイメージが強いと思いますが、コンサートを重ねる中で、次はアップテンポの盛り上がる楽曲を作りたいとの思いがずっとありました。どの曲も1度聴いただけで忘れられないフレーズがあるのは、名曲の強み。僕が選んだのは、祖母や母の影響で大好きになった、美空ひばりさんの『お祭りマンボ』。ヒャダインさんには、令和の若者に響くカッコいいアレンジをとリクエストしました」。ヒャダインの一押しは、70年代女子プロレス界のアイドル、ビューティ・ペアの名曲『かけめぐる青春』。城田優とのデュエットを強くすすめられた。「最初の打ち合わせの段階から、“もうふたりで歌っている姿が見えているから”と言われて。優も『やる!』とすぐに返事をくれました。僕らは普段からハモって遊んでるので、レコーディングも一発でキレイに録れて、ヒャダインさんも『いいね、これこれ!』という感じ(笑)。毎回そんな風に誉めていただけるので、僕もだんだん解放されて、新たな一面を引き出してもらえました」。コンサート当日は、ミュージカル俳優ならではの演出にも期待してほしいと話す。「『お祭りマンボ』のミュージックビデオでは、僕がエルヴィス・プレスリー風に登場し、バブル時代の肩パットスーツから、ヒップホッパー、ギャル男を経て、現代の高校生のTikTokまで、時代を象徴する衣裳やダンスを使い、アルバムのコンセプトを表現しました。コンサートでも時空を超えて旅するような、ストーリー性のある構成でお届けできるのが僕の強みかなと。ミュージカル俳優の仲間をダンサーに迎え、弾き語りや、タップダンスも踊ります。『お祭りマンボ』ではお客様と一緒にワッショイ!コールで盛り上がりたいですね」。大阪公演は2020年1月12日(日)にフェスティバルホールにて開催。チケットは11月2日(土)一般発売開始。取材・文:石橋法子
2019年11月01日天皇陛下の御即位を記念し、正倉院宝物と法隆寺献納宝物を一挙公開する特別展「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」が、東京国立博物館で、11月24日(日)(前期:~11月4日(月・休)、後期:11月6日(水)~)まで開催されている。【チケット情報はこちら】正倉院宝物とは、奈良・東大寺にある正倉院で守られてきた文化財で、光明皇后が聖武天皇の御遺愛品を東大寺大仏に捧げたことに由来する。会場の第1章“聖武天皇と光明皇后ゆかりの宝物”では、15メートルもの長大な献納時の目録「東大寺献物帳(国家珍宝帳)」(前期)を展示。その巻末に記された光明皇后の言葉から、聖武天皇への深い愛情を感じることが出来る。また琥珀や螺鈿、トルコ石を贅沢に使用した、宝飾鏡の代表作「平螺鈿背八角鏡」(後期)も必見。第2章“華麗なる染織美術”では、伝世品としては世界最古の染織品と言われる名品の数々を展示。出土品ではなく、蔵である正倉院で守られてきたからこその文化財だと言える。第3章“名香の世界”では、正倉院を代表する香木「黄熟香(蘭奢待、らんじゃたい)」(通期)を紹介。そのふくよかな香りは足利義政や織田信長をも魅了し、彼らが切り取ったとされる箇所には今も印も残る。第4章“正倉院の琵琶”には、その名の通り正倉院の顔とも言える「螺鈿紫檀五絃琵琶」(前期)が鎮座。古代インドに起源を持つ五絃琵琶だが、現存するのは世界でこれだけと言われる貴重な一品だ。撥を受ける部分にはラクダに乗って琵琶を演奏する人物が、裏には宝相華(ほうそうげ=浄土の世界に咲くとされる空想上の花)の文様が螺鈿と玳瑁(たいまい=ウミガメの甲羅)、べっ甲によって装飾されている。また楽器としての機能と構造を明らかにするため、正倉院では8年をかけて本作の模造を製作。そちらも同時展示されている。第5章“工芸美の共演”では、7世紀美術を代表する法隆寺献納宝物と、8世紀美術を代表する正倉院宝物から、それぞれ同じ用途で製作されたふたつの宝物を同時展示。「伎楽面 酔胡王」(ともに前期)などから、時代による変化や特徴を垣間見ることが出来る。さらに模造品では、当時の鮮やかな色彩を楽しむことも。ラストを飾る第6章“宝物をまもる”では、1260年以上の長きに渡り、正倉院宝物がいかに守られてきたのか。その保存・修理・模造の取り組みを紹介。また三倉からなる正倉院正倉の中倉、南倉の一部が原寸大で再現されており、こちらは撮影も可能だ。取材・文:野上瑠美子
2019年11月01日2020年にオープンする新生PARCO劇場。そのオープニング作品第一弾に、渡辺謙主演『ピサロ』が決まった。1985年にもPARCO劇場にて山崎努主演で上演されたこの作品で、山崎扮するスペイン将軍ピサロと対峙するインカの王アタワルパを演じた渡辺。今度はピサロを演じることになる。演出にあたるのは、今年、トム・ストッパードの異色作『良い子はみんなご褒美がもらえる』で好評を得たウィル・タケットだ。伝説の舞台を、今、ふたりでどう立ち上げていくのだろうか。【チケット情報はこちら】スペイン将軍ピサロと167人の兵が、2400万人を従えるインカの王アタワルパを生け捕りにしたインカ帝国征服の物語。それを描くのが舞台『ピサロ』だ。渡辺が今ピサロを演じることに惹かれたのには理由がある。「ピサロは成り上がりと言われながらも功績を残してきた男。それでもインカに赴いたのは、ある程度何かを成し遂げた先に何があるのか、どこを目指せばいいのかということを探し求めたかったからだと思うんです。それは今の年齢になった自分にも重なるところがある。おそらくこの舞台は、カッコよく言っちゃうと(笑)、ピサロが何を見つけるのか、何かを失うことになるのか、幕が開いてからも毎日それを探していく旅になると思います」渡辺のその言葉に、演出のウィル・タケットもこう呼応する。「この作品が興味深いのは、そのピサロの心理的な旅路です。前の戦で7本もの矢に打たれながらも、なぜまたすぐ苦難に挑むのか。インカの王アタワルパに出会って気付かされるものは何なのか。何を最後に見つけるのか。それをこれから稽古場で一緒に探っていきたいと思っています」。その共に探っていく相手である渡辺のことは、世界での活躍ぶりを尊敬を持って見ていたという。「僕は自分の軸を持っている役者が好きで尊敬するんです。そういう方がキャストの中心にいると周りをぐっと引き寄せ、なおかつ、舞台上ではお客様の目も引きつける。見てほしいところにお客様の目線がいくと、その周りで起こっていることも見てくれるようになるので集中力の高い舞台になるんです」さて、ピサロがインカ帝国と出会うとき、何が起こるのか。その出会いを渡辺は、「僕らが今違う国で仕事をするときの異文化との出会いとは比べものにならない荒々しいものがあったと思う」という。世界を舞台にしているタケットと渡辺だからこそ生み出せるダイナミズムが、きっと舞台上に現れるだろう。チケットぴあでは11/6(水)11:00まで二次抽選先行受付中。取材・文:大内弓子
2019年10月30日QUEEN珠玉の名曲をフル・オーケストラ&シンガーで完全再現する公演「QUEEN SYMPHONIC -A ROCK & ORCHESTRA EXPERIENCE- 2020」が来年2月に東京・大阪・愛知で開催されることが決定した。同公演は今年5月に初来日を果たし、大盛況の内に幕を閉じた「クイーン・シンフォニック」の再来日公演。耳の肥えた日本のクイーン・ファンのみならず映画「ボヘミアン・ラプソディ」からの新規クイーン・ファンをも魅了した。クイーン・シンフォニックはクイーンのミュージカル「WE WILL ROCK YOU」に出演したシンガーとバンド、フル・オーケストラが共演するエンターテイメント・ショウ。ロックでありながらオーケストラとの親和性も高く普遍的で美しいメロディをもつクイーンの音楽を、ブライアン・メイ選出・圧倒的歌唱力をもつシンガー4人と熟練のメンバーで構成されるバンド、そしてフル・オーケストラの共演でおくる豪華プログラム。5月の公演では、クラシックの上品な音楽の演奏を想像していた大方の予想を、いい意味で裏切り、ダイナミックなロック&オーケストラ・エクスペリエンスで会場のオーディエンスを圧倒。「ボヘミアン・ラプソディ」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」や「伝説のチャンピオン」といったヒット曲はもちろん、日本語曲の「手をとりあって」や「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」までも演奏し、観客全員がシンガロングする感動のコンサートとなった。チケットの一般発売に先駆けて、チケットぴあでは最速先行販売【先着】を実施中。受付は11月7日(木)23:59まで。■QUEEN SYMPHONIC -A ROCK & ORCHESTRA EXPERIENCE- 20202月1日(土)東京国際フォーラムホールA(東京都)2月2日(日)東京国際フォーラムホールA(東京都)2月4日(火)名古屋国際会議場センチュリーホール(愛知県)2月5日(水)フェスティバルホール(大阪府)
2019年10月30日10月の東京に、冬を飛び越えて、楽しみな春のニュースが届いた。日本一のお花見どころの上野に、桜とともに音楽で春の訪れを告げる「東京・春・音楽祭」。2020年の開催概要が決まり、10月28日に東京文化会館にて発表会見が開かれた。参加した海外演奏家たちから、「仲間に再会できた」「思わぬアーティストの公演が聴けた」などの喜びの声も多数聞かれるという、すでに国際的なフェスティバルに発展している「東京・春・音楽祭」。3月13日(金)~4月18日(土)の5週間、約200超の公演が繰り広げられる。幕開けはムーティの《マクベス》(3月13日(金)、15日(日))。巨匠リッカルド・ムーティが、若手指揮者へのマスタークラス形式でヴェルディの魂、イタリア・オペラの真髄を伝える白熱のライフワーク、「イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」の一環だ。受講生のひとり、沖澤のどかのブザンソン国際指揮者コンクール優勝でも注目を集めた。来年は新たに、受講生たちが指揮する公演(3月14日(土))も。ワーグナーにも巨匠登場。「東京春祭」名物、NHK交響楽団による「ワーグナー・シリーズ」は、主要作で唯一残っていた《トリスタンとイゾルデ》がいよいよ(4月2日(木)、5日(日))。しかも現代屈指のドイツ・オペラ指揮者マレク・ヤノフスキが「東京春祭」の指揮台に帰ってくる。題名役にはアンドレアス・シャーガー(トリスタン/テノール)とぺトラ・ラング(イゾルデ/ソプラノ)。とびきりのワーグナー歌手ふたりが並んだ。そして新企画として、読売日本交響楽団の「プッチーニ・シリーズ」が、《外套》《修道女アンジェリカ》《ジャンニ・スキッキ》の「三部作」で音楽祭のフィナーレを飾る(4月18日(土))。指揮は躍進中の女性オペラ指揮者スペランツァ・スカップッチ。もちろんオペラだけではない。オーケストラからリサイタルまで、幅広い充実のラインナップが用意されている。2020年はベートーヴェンの生誕250年なので、当然ながらその関連コンサートも。円熟の巨匠エリーザベト・レオンスカヤの後期三大ピアノ・ソナタ(4月4日(土)、8日(水)。クレメンス・クラウスと河村尚子のチェロ作品全集(4月9日(木)、10日(金)。聴きながら歴史を学べる恒例のマラソン・コンサート(3月29日(日))。目玉はヤノフスキの指揮する《ミサ・ソレムニス》だろう(4月12日(日))。作品の規模や美しさ、声楽の充実度は「第九」をはるかに上回ると言っていい名曲。日本の誇るプロ合唱団、東京オペラシンガーズに豪華海外勢の独唱。想像するだけでも鳥肌が立つ。新たに、国の重要文化財である旧東京音楽学校奏楽堂も会場に加わわるし、博物館や美術館でのミュージアム・コンサート、ホールを飛び出した「桜の街の音楽会」など、特別な場所での公演も楽しみのひとつ。聴きたいものに丸をつけていると、春のカレンダーが真っ赤になってしまうのが悩ましい。当然人気公演はチケット争奪必至。早めの計画が必要だ。取材・文:宮本明
2019年10月30日関西ジャニーズJr.の愛すべき兄貴、室龍太が舞台『大阪環状線君の歌声が聴きたくて1985天王寺編』で舞台初主演を飾る。関西テレビの人気オムニバスドラマを初舞台化するもの。恋愛、友情、家族愛など下町人情溢れるテーマはそのままに、完全新作でお届けする。10月下旬、あべのハルカス展望台で開かれた会見に出席した室は、「関西ジャニーズJr.の“ホーム”である大阪松竹座での主演は嬉しい限り」と喜びの表情で語った。「大阪環状線 ~君の歌声が聴きたくて1985~ 天王寺駅編」チケット情報東京から移り住んだ高校3年生の圭(寺西拓人)は、大阪の街や人に馴染めずにいた。クリスマスイブの夜、終電の大阪環状線に乗ってまどろみ、少女の歌声で目覚めた圭は1985年、バブル直前の天王寺に迷い混んでいた。そこで圭はうどん屋を営む源太(赤井英和)の息子で高校3年生の幸太(室龍太)と幼馴染みの真由(舞羽美海)と出会い、3人で路上ライブをする仲に。ある日、音楽プロデューサー松本(姜暢雄)からイベントに誘われると、幸太は亡き妹が作った未完の曲の演奏を提案する。それは、圭があの日聴いた曲だった…。30歳で高校生役を務める室は、「童顔なので頑張ればいける」と話し、見せ場のライブシーンにも自信を見せる。「ギターの練習は時間を見つけて重ねてきました。今は藤井フミヤさんの『TRUE LOVE』が弾けるレベルです!」。片や関西弁が飛び交う現場に「アウェイ感を感じます」と苦笑いの関東出身、ジャニーズJr.寺西拓人。「でも芝居では馴染めない青年役なので、この感覚は忘れちゃいけない」とプラス思考。高校生役については「この座組では最年少なので、一番近い記憶を思い出して頑張りたい」と笑顔を見せた。ドラマ版にも出演したヒロインの舞羽美海は「人情だったり進化した時代にも忘れちゃいけいないものを思い出させてくれる」。同じく、姜暢雄は「ドラマ版の台詞は心からの言葉という印象でとても演じやすかった」と振り返り、その良さは舞台にも踏襲されていると話す。「登場人物それぞれが抱く“夢”を通して、観客のみなさんとも共有できれば」。1985年という設定に演出の木村弥寿彦は「大阪がひとつのアイデンティティを確立した時代」とみる。「阪神タイガースが優勝するという大事件が起きたので(笑)。住民が全国に自分の街をアピールした時期でもあり、この時代設定にこだわりました」。その昔“浪速のロッキー”として鳴らした赤井英和はプロボクサーを引退した年でもあり、「当時のことは鮮明に覚えている」と語る。地元の天王寺については、「産まれ育ったことを誇りに思っている。人情のある世界一大好きな街です」。さらに、息子役の室について問われると、「素直でまっすぐ。夢に向かって突き進む幸太役にぴったり!」と太鼓判を押した。公演は12月13日(金)から25日(水)まで大阪松竹座にて上演。11月4日(月・休)一般発売開始。取材・文:石橋法子
2019年10月30日今年の12月に初来日するミュージカル「サタデー・ナイト・フィーバー」のプレスイベントの開催が決定。ミュージカル「サタデー・ナイト・フィーバー」のチケット情報ミュージカル「サタデー・ナイト・フィーバー」は、1977年公開ジョン・トラボルタ主演の不朽の名作映画を2018年にビル・ケンライト演出、ビル・ディーマー振付で舞台化。誰もが抱えた行き場のない青春のエネルギー、そして胸を熱くするディスコミュージック、エネルギッシュな振付で現代に訴えかける作品となっている。主演は、「白鳥の湖」をはじめとする数々のマシュー・ボーン作品の主役で成功を収めたリチャード・ウィンザーが務め、ダンスフロアの上方で歌う、ビー・ジーズのギブ三兄弟役のシンガーの歌に合わせ、圧巻のダンスを繰り広げる。この度、ミュージカル「サタデー・ナイト・フィーバー」のイギリスツアーを終えたばかりのリチャード・ウィンザーが緊急来日するという。プレスイベントでは、公式サポーターのDJ KOOとアン ミカの「サタデー・ナイト・フィーバー」トークショーと リチャード・ウィンザーと一緒に踊るDISCOタイムが行われる予定。一緒にフィーバーしてくれる、盛り上げ隊を募集する。公演のチケットもぴあにて好評発売中。<プレスイベント開催概要>日時: 2019年11月6日(水) 15:00~(予定) *集合時間は13:00場所: 都内某所(当選された方のみにお知らせします)登壇者(予定):ミュージカル主演(トニー役):リチャード・ウィンザー公式サポーター:DJ KOO、アン ミカ募集人数:50名様参加条件:・ノリよく踊っていただける男女(映画公開当時、ジョン・トラボルタに憧れ、ディスコでガンガン踊っていた男性諸君!是非ご応募ください。)・出来るだけ、サタデーナイトフィーバーを意識した服装でいらっしゃることができる方。例:男性パンツにシャツ、女性:カラフルなワンピース受付期間:10月29日(火)12:00~10月31日(木)18:00 (当選発表11月1日(金))申し込み先→※応募の際のご注意は上記ページにて必ずご確認ください。お問い合わせ:キョードー東京 0570-550-799(平日11:00~18:00/土日祝10:00~18:00)
2019年10月29日抱腹絶倒の人気舞台「崩壊シリーズ」の第3弾「派」の開幕に先がけて、全キャストによるスペシャルトークライブが東京・LOFT9 Shibuyaで開催。第1弾から出演する主演の山崎樹範、伊藤裕一、上地春奈、大水洋介(ラバーガール)、梶原善、本作から加わる松島庄汰、安西慎太郎、前島亜美がトークを繰り広げ、観客を笑いの渦に巻き込んだ。「崩壊シリーズ」は、毎回ステージセットが大崩壊するという奇想天外な演出が口コミで話題を呼んだ衝撃のドタバタコメディ。2016年4月に第1弾「九条丸家の殺人事件」を初上演し、翌2017年に第2弾「リメンバーミー」を上演。作・演出は人気芸人の番組や舞台を手掛ける構成作家のオークラが務める。この日のトークイベントは、DVD化されてない第1弾「九条丸家の殺人事件」の舞台映像を上映し、食事とお酒を楽しみながら全編を鑑賞しようという試み。まともな公演をしたことがない劇団「荻窪遊々演劇社」が満を持して舞台を上演するという物語で、劇団座長/演出家役の山崎がトラブルばかり起こす素人同然の劇団員たちをリードしながら公演を成功させようと奮闘していく。乾杯から始まったイベントはお客さんも巻き込んで打ち上げのような盛り上がり。山崎、梶原、上地を中心にそれぞれの役柄や演技に絶妙なツッコミを入れると、作品の面白さと相まって会場は爆笑につぐ爆笑。次第にキャストたちも普通に作品を鑑賞し、大笑いして楽しんだ。初参加の松島は「びっくりするほど何にも成長してないですね。稽古場と全く一緒の芝居(笑)」と感想。ボケまくるヒロインを引き継ぐ前島は、「“どうやったらもっとバカになれるんだろう”と毎日考えて稽古を頑張ってます」と意気込みを明かした。梶原は「これ結構楽しいから、次(「派」)が終わったらすぐにやりたいね。また飲みましょう」とイベント自体が楽しかった様子。上地も「みんなと出会って、こんなふうに一緒の空気って吸えないさ~ね。何回も会える関係になりたい」と沖縄弁で熱弁し、会場を沸かせた。最後は「小劇場のカーテンコールっぽくマイクなしで」と前置きし、「本日はご来場ありがとうございました!」と力強く山崎が挨拶し、幕を閉じた。「崩壊シリーズ」第3弾「派」は、若き新進気鋭作家を劇団に迎え、新生「荻窪遊々演劇社」として再起を図るという物語。東京公演は11月4日(月・休)まで俳優座劇場にて上演中。その後、11月9日(土)・10日(日)大阪・松下IMPホール、13日(水)宮城・電力ホール、18日(月)富山県教育文化会館、20日(水)石川・北國新聞赤羽ホール、21日(木)愛知・日本特殊陶業市民会館ビレッジホール、23日(土)・24日(日)福岡・イムズホールの全7都市で開催。チケット発売中。
2019年10月29日同名人気ゲームの舞台化第二弾となる舞台「文豪とアルケミスト 異端者ノ円舞(ワルツ)」が12月から来年1月にかけて上演される。本作でW主演を務める志賀直哉役の谷佳樹、武者小路実篤役の杉江大志に話を聞いた。舞台『文豪とアルケミスト 異端者ノ円舞(ワルツ)』チケット情報原作は、人々の記憶から文学が奪われる前に、文豪と共に“侵蝕者”から文学書を守るために戦うDMM GAMESで配信中の文豪転生シミュレーションゲーム。今年2月に上演された第一弾では太宰治ら無頼派の面々を中心に描き、第二弾となる今作は志賀や武者小路ら白樺派がメインとなるストーリーが展開される。主演の谷と杉江、芥川龍之介役の久保田秀敏、坂口安吾役の小坂涼太郎、脚本のなるせゆうせい、演出の吉谷光太郎は第一弾からの続投。今作の新キャラクターとして、萩原朔太郎を三津谷亮、国木田独歩を斉藤秀翼、島崎藤村を小西成弥、有島武郎を杉山真宏(JB アナザーズ)が演じる。本作でのW主演を「来ましたね!」「うれしいよね!」と語る谷と杉江。今年は共演3作目で、すでに息もピッタリだ。前作から引き続き同じ役を、今度はW主演として演じることについて志賀直哉役の谷は「志賀さんと武者小路さんは実際に仲が良くて、志賀さんのお子さんが亡くなりそうなときに頼ったというエピソードも残っているほど。この作品でも、志賀は武者(小路)のことが大好きで、誰よりも大事だし、特別なんだと思う。そこが今回の役作りでも大切になりそうです」、武者小路実篤役の杉江は「武者はすごく前向きで、純粋で、ピュア。でもそういうもので必死に隠したなにかがある人だと思います。それに、前向きな人だからこそ、逆サイドに引っ張られたときに脆いし弱い。そんなときに頼るのは志賀だけど、最後の最後に“自分か相手か”になったときに“相手”を選ぶふたりだとも思うから。そういう部分は大事に演じたいですね」と、ふたりだからこその物語が展開されそうだ。文豪や文学作品のイメージを大胆にアレンジした世界観の本作だが、第一弾を経て、「なるせさんの脚本がシンプルでわかりやすくて、きっと今回も前向きになれる素敵な作品になると思います」と谷。杉江も「このファンタジーな世界観を表現する演出も、吉谷さんならではで素敵だなと思います。舞台「文豪とアルケミスト」の色は前作でできたと思うので、その色を引き継ぎながら、僕たちにしか出せない色、第二弾だからこそ見せられる色を出していきたい」と語り、ふたり意気込んだ。殺陣もたっぷりで見どころ満載の本作は、12月27日(金)から29日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、2020年1月8日(水)から13日(月・祝)まで東京・品川ステラボールにて上演。チケットぴあでは11月3日(日)までプレリザーブを受付中。取材・文:中川實穗
2019年10月29日舞台版『PSYCHO-PASS サイコパス Chapter1ー犯罪係数ー』が10月25日(金)から品川プリンスホテル ステラボールで上演されている。本作は、同名のテレビアニメ(第1期)を、『魔法少女まどか☆マギカ』などでも知られるシナリオライターの虚淵玄(ニトロプラス)の監修、三浦香の演出で初めて舞台化したもの。初日を前にゲネプロ(総舞台通し稽古)と会見が行われ、キャストたちが意気込みを語った。【チケット情報はこちら】舞台は、2112年、巨大監視ネットワーク「シビュラシステム」によって、人間の心理状態や性格的傾向を数値化し、管理する近未来の日本。人々はその数値を「PSYCHO-PASS」、中でも犯罪に関する数値を「犯罪係数」と呼んでいた。一見、何の異常性も見られない人でも、犯罪係数を測定する銃「ドミネーター」を向けると、数値が規定値を超えれば「潜在犯」として裁かれる世界。安全に見えて、とても窮屈な世界で、必死に生き抜く人間模様を描く。狡噛慎也(こうがみ・しんや)役の久保田悠来は、初日の天候が雨だったことに触れ、「生憎の天候ですが、実に『PSYCHO-PASS』らしい始まり。初めましてのキャストも多いなか、最高のキャストがそろったと思います。まさに“最高パス”です」。一方、槙島聖護(まきしま・しょうご)役の前山剛久は「僕自身、アニメ版が大好きで、しかも槙島聖護が大好き。自分がこの役を演じられることはとても光栄で、不思議な気持ちです。この作品を演劇でやる意味、生身の人間が演じる意味を考えながら頑張ってきました」と話した。また、久保田によると、監修をした虚淵が通し稽古を見た際に「こんなに面白い本を書いた覚えはない」と話していたという。それに対し、久保田は「最大の賛辞だなと思っていますし、『早く続きが見たい』という言葉もいただいた。身にあまる光栄です」立体的で一部回転式の舞台装置やスクリーンを存分に生かし、テンポが良い好演出。キャスト陣もそれぞれのキャラクターの特徴を見事に体現し、スリリングな『PSYCHO-PASS』の世界観を作り上げていた。過去と現在が交錯しながらも、全体としてすっきりとした構成になっているので、テレビアニメ版ファンはもちろん、アニメ版を見たことがない人でも物語を十分楽しめるはずだ。上演時間は約2時間30分(途中15分休憩あり)。このほか、真田佑馬、河内美里、橋本祥平、愛加あゆ、立道梨緒奈、磯野大、大塚尚吾、藤本結衣、細貝圭、今村ねずみらが出演する。公演は11月10日(日)まで。チケット発売中。取材・文・撮影:五月女菜穂(C)サイコパス製作委員会(C)舞台版『PSYCHO-PASS サイコパス Chapter1ー犯罪係数ー』製作委員会
2019年10月28日ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)の戯曲を、多彩な演出家たちの手で再構築するシリーズ“KERA CROSS”。その第2弾として、太宰治の未完の遺作小説『グッド・バイ』をモチーフにした、2015年の舞台『グッドバイ』が決定した。そこで演出・出演の生瀬勝久と、主人公・田島周二役の藤木直人に話を聞いた。【チケット情報はこちら】実は当初、別の作品も候補に挙がっていたというが、この『グッドバイ』を推したのが、何を隠そう生瀬本人だったという。「KERAさんの作品は何度か出演もしてるし、たくさん観ていますが、中でも一番印象深く、好きだったのが『グッドバイ』なんですよね。基本的に僕はハッピーエンドが好きですし、自分自身も『あー、楽しかった!』と言って死にたいタイプ(笑)。生きていればいろいろ辛いこともありますけれど、やっぱり観た人が、明日からまた頑張ろうって思えるような作品をやりたいと思ったんです」物語は雑誌編集者の田島が、妻子とやり直すため、妻役に扮したキヌ子を連れて、複数の愛人たちのもとを訪ねることから始まる。田島役の藤木は、「コンプライアンス的に現代ではなかなか成り立たない人物ではありますが…(笑)」と前置きした上で、「家庭がありつつ、あれだけ大勢の愛人を対等に愛してあげるっていうのは、相当難しいと思います」と分析。すると生瀬が「難しいし、体力もいるんだけど、田島は全員のことが本当に好きで、全部が本心。僕も昔はよくそういうこと言っていたので、共感出来ますよ」と笑うと、「田島の役作りについては、生瀬さんに指導していただきます。」と藤木も笑う。事務所の先輩でもある生瀬の演出を受けることに藤木は、「それは楽しみですよ。後輩として、生瀬さんの快進撃をずっと見てきたわけですから」と切り出すと、すかさず生瀬から「“怪”進撃だけどね(笑)」とツッコミ。「そんなことないですよ!」と返しつつ、「やっぱり僕もいい歳になってきて、最近はお芝居に関してどうこう言われることも少なくなってきた。そんな中で生瀬さんにいろいろ教えてもらえるのは非常に心強いですし、これでまた自分の引き出しがひとつ増えるのであれば、これほど素晴らしい経験はないと思います」と語る。逆に生瀬に、演出家として藤木に期待していることを聞くと…。「これがステップアップになる、なんて言うのはおこがましいですけれども、僕としては『藤木の田島も抜群だったよね』ってところまでもっていきたいと思っていて。だから僕を信じて、疑わずにやっていただけたらと思います」公演は2020年2月4日(火)から16日(日)まで東京・シアタークリエにて。2月6日(木)にはチケットぴあ半館貸切公演も実施。現在先着先行実施中。また、10/30(水) 11:00までぴあ半館日程以外の東京公演の抽選先行受付中。取材・文:野上瑠美子
2019年10月28日村上春樹の長編『ねじまき鳥クロニクル』が、イスラエル出身のインバル・ピントと藤田貴大の演出により舞台化。そこで主人公の岡田トオルを演じる、渡辺大知に話を聞いた。【チケット情報はこちら】ミュージシャンでデビューし、近年では俳優としてドラマ、映画と活躍の幅を広げている渡辺。舞台への出演は、『かもめ』(2016)以来3度目となる。「舞台の面白さといえば、やはり空気があるということだと思います。同じセリフを放つのでも、いい空気になったり、悪い空気になったり。映像の場合、カメラや照明がその空気をつくる面も大きいですが、舞台はそこに立っている人の息遣いがすごく重要になってくる。それが楽しいと思える反面、底知れない壁みたいなものも感じていて…。今回、その壁に少しでも足をかけられたらなと、覚悟をもって出演させていただこうと決めました」演出・振付・美術のインバル・ピントは、『100万回生きたねこ』(2013年、2015年)や百鬼オペラ『羅生門』(2017年)などを手がけ、近年日本でも非常に注目度の高いアーティスト。「今からすごくワクワクしています。原作を読んで、インバルさんにこそやってもらいたい題材だと思えましたし、普通にやっても小っちゃくなっちゃう話のような気がして。人間の外側よりも内側に、精神に迫っていく内容なので、そこをどうインバルさんが表現されていくのか。自分もどんどんアイデアを出しつつ、少しでもいいスパイスになれたらなと思います」また原作の魅力について訊ねると…。「自分の中のふたりが追いかけっこし続けているような、破壊と再生が繰り返されているような、そういう循環性が面白いなと思いました。そしてそれは自分にとってのスタートラインであり、自分がいいなと思ったぐらいのポイントはやれて当たり前。ここからどれだけ掘り進めることが出来るのか、それが肝心だと思います」音楽を手がけるのは、現在大河ドラマ『いだてん』も話題の大友良英。「もともとはノイズ畑の、クレイジーミュージシャンですからね(笑)。本当に“音楽”というか、“音”が好きで、人と楽しむことが大好きな方人。大友さんと一緒に楽しい音が出せたらいいなと思いますし、楽しい音を鳴らすことで、それがいつの間にか音楽になっていくと思います」かつてない才能の集結が、未知なる傑作を生み出しそうな予感。「普段の生活の中で観られないものを欲している人、とにかくヤバいものに出会いたい人は、全員観逃さないで欲しいなと思います」取材・文:野上瑠美子
2019年10月28日ボブ・ディランが来年4月に、東京・Zepp DiverCity(TOKYO)、東京・Zepp Tokyo、大阪・Zepp Namba(OSAKA)にて来日公演を開催することが決定した。【チケット情報はこちら】ノーベル文学賞を受賞したことでも話題を集めたボブ・ディラン。今回の来日公演は本人の希望で日本限定のライヴハウスツアー、東京と大阪のZeppで14公演行われる。今回で9度目の来日ツアーであるが、いままで毎回ちがったステージを見せてくれているボブ・ディラン。1978年の初来日では大編成のバンド、1986年はトム・ペティと組み、ネヴァーエンディング・ツアーでは、1994年、1997年、2001年、2010年、2014年、2016年と6回来日し、ロック、カントリー、フォーク、さらに多くのアメリカン・スタンダード曲をカバーするなど、じつに多彩なステージを見せた。昨年は1回のステージだったが、フジロック・フェスティヴァルにも参加した。一般発売に先駆けて、ぴあではいち早プレリザーブを実施。受付は11月5日(火)より。■ボブ・ディラン開催日程・会場2020/4/1(水)・2(木)・4(土)・5(日)・6(月) Zepp DiverCity(TOKYO) (東京都)2020/4/8(水)・9(木)・10(金) Zepp Namba(OSAKA) (大阪府)2020/4/14(火)・15(水) Zepp Tokyo (東京都)2020/4/17(金)・19(日)・20(月)・21(火) Zepp DiverCity(TOKYO) (東京都)
2019年10月28日2020年1月30日(木)・1月31日(金)に東京・国際フォーラム ホールAで開催される「ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ」。同公演に日本からのゲストシンガーとして実力派ミュージカル俳優・海宝直人の出演が決定した。【チケット情報はこちら】過去に、アメリカ・ボストンのボストンシンフォニーホールやイギリス・ロンドンのロイヤルアルバートホールで上演され、日本では今年の1月31日、2月1日に初公演が行われ、大盛況を博した『ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ』。今回出演が決定した海宝は、 『ノートルダムの鐘』 や『アラジン』などに主演。『ライオンキング』では世界で初めて、ヤングシンバ役、大人のシンバ役のどちらも演じた俳優。今年1月には、ウォルト・ディズニー・レコードよりディズニーの名曲を揃えたアルバム「I wish. I want.」をリリースし、メジャーデビューを果たしている。再演での続投が決定したことについて海宝は、「前回公演で、ブロードウェイを代表するシンガーたちと共演させていただき、素晴らしい歌声に心震えました!今回、再び共演できることを、とても光栄に思います。ぜひご期待下さい」と意気込みを語っている。チケットの一般発売は10月26日(土)午前10時より。■「ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ」公演日程:2020年1月30日(木)・1月31日(金) 開場18:00/開演19:00会場:国際フォーラム ホールA(東京都)料金:VIP席 : 16,000円(お土産付、前方席保証) S席 : 11,000円 A席 : 8,800円 B席 : 6,000円※3歳以下の入場不可、4歳以上チケット必要※全席指定・税込
2019年10月25日「劇団鹿殺し」約3年ぶりの新作本公演『傷だらけのカバディ』が11月・12月に東京と大阪で上演される。作・出演の丸尾丸一郎と、出演の椎名鯛造に話を聞いた。【チケット情報はこちら】丸尾丸一郎が作、菜月チョビが演出、オレノグラフィティが音楽を手掛ける本作は、インドの国技・ガバディを題材にした物語。2020年の東京オリンピックでミスし、日本国民を落胆させた元日本代表男子ガバディチームのメンバーが、10年後に場末のスナックで再会して…というストーリーだ。丸尾は「オリンピックを目標にしていた人たちの、その後の話です。これからどう生きようかとか、何に向かって走ればいいかわからないと思っているような人たちに向けて、何度でも立ち上がることを思い起こさせる作品になればいいなと思っています」。初めて劇団鹿殺しの公演に参加する椎名。今回、出演を依頼した理由は「去年、僕が脚本・演出を手掛けた舞台でご一緒したときに“なんでもできる、演技がうまい”という印象で。鯛造がもっとのたうち回るような、心に溜めているものを出すようなお芝居を見てみたいと思いました。だから今回は彼に“こんなはずじゃなかった!”とか言わせたい(笑)」。それを聞いた椎名は「それは僕も見たことのない僕です(笑)。そういうふうに悩めたら、それはそれで楽しそう。鹿殺しさんの公演には初めて参加するので、郷に入っては郷に従えではないけど、劇団員の一員のような感じで楽しめたらなと思っています」と嬉しそう。約3年ぶりの新作本公演であることについて丸尾は「この3年、劇団での新しい活動をあまりしていませんでした。僕の中で、劇団で作品をつくることの意味を探していました。見失っていたから。劇団が“売れなきゃ”っていう気持ちが強すぎたんだと思います。でも大前提として、劇団というのは夢を追いかける、共有するものだと気付いた。だから劇団をこれからも守っていきたいし、そのためには、劇団で作品をつくることを“年に1度のご褒美だ”ってくらい楽しめるものにしたい。その結果売れたらいいけど、売れるためにやることじゃないと今は思っています。今は旗揚げの頃のように“やりたい、お芝居をつくりたい”という気持ちです。それが舞台上でどう出るかはわからないけど、とにかくほとばしってるはずです!」椎名が「丸さん(丸尾)と、役者として絡むのも楽しみです。去年、演出を付けてもらったとき、“お芝居も上手い人だ”という印象があるので。演出のチョビさんと一緒にゴールに向かっていけたらと思っています」と意気込む『傷だらけのカバディ』は11月21日(木)から12月1日(日)まで東京・あうるすぽっと、12月5日(木)から8日(日)まで大阪・ABCホールにて上演。取材・文:中川實穗
2019年10月25日2020年のバイロイト音楽祭で《ニーベルングの指環》新演出上演の指揮者に抜擢されるというセンセーショナルな知らせが飛び込んできた指揮者ピエタリ・インキネン。その2020年はベートーヴェンの生誕250年のメモリアル・イヤーでもある。首席指揮者を務める日本フィルとともに、2シーズンをかけて交響曲全曲演奏を軸とする「ベートーヴェン・ツィクルス」をスタートさせた、いま最もホットな指揮者に、ツィクルスの展望を聞いた。【チケット情報はこちら】「私自身のテイストで作り上げていくツィクルスにしたい。それにオーケストラがどう対応するのか、私のテイストとオーケストラがどういう相性なのかを聴いていただけるのはじつに面白いことです」ベートーヴェンの交響曲は、創作初期の29歳から晩年の53歳まで、生涯を通じて作曲されているため、全曲を見渡すことは、ベートーヴェンの作風の変遷を俯瞰することにもなる。「初期の第1~3番を見ても、かなり異なる様式で書かれています。そして第3番から第9番に向けて、オーケストラがどんどんロマン派的に変わっていく。その変化を表現したいのです。初期の作品に関しては弦の数を減らしますし、バロックのティンパニを使います。でも私たちはモダン楽器を使っていますし、ピリオド・アプローチを試みるわけではありません。健康的な現代オーケストラのパフォーマンスが持つ力強さを感じていただきたい。最終的にその大きなパワーの可能性が手元にあるのは、とてもドキドキすることです」たとえばベートーヴェンの時代には用いていなかった弦楽器のヴィブラートに関しても、ありかなしかの二者択一ではなく、音色を引き出すパレットの一つとして、オーケストラと一緒に時間をかけながら、そのポテンシャルを最大限に引き出すことが大切だという。「イマジネーションが必要ですが、ツールのひとつなので、まったく使わないというのは自分にとってはあり得ません」こういう交響曲全曲演奏のようなプロジェクトが、コアなクラシック・ファンのための、マニアックな視点だけで捉えられがちなことには注意をうながす。「とくに第5番(運命)。有名な作品ですが、初めて生演奏で聴く人もつねにいます。その方たちに、ベートーヴェンの当時の聴衆が、初めて聴いて椅子から転げ落ちるほどびっくりしたのと同じインパクトを感じてもらわなければいけません。もちろん、そのためにはオーケストラもフレッシュでエキサイティングな感覚で演奏しなければならないのですが、それは簡単ではありません。今までの経験を忘れることはできませんから。でも、もしかしてこれが自分の最後の演奏になるかもしれないという気持ちで演奏すれば、なにか特別な演奏になるのではないかなと思っています」私たち聴き手にもまったく同じことが言えるだろう。インキネンと巡るベートーヴェンの旅を、フレッシュにエキサイティングに体験したい。取材・文:宮本明
2019年10月25日眞島秀和&岸井ゆきのが夫婦役という新鮮な顔合わせで上演される『月の獣』。第一次世界大戦中に起きたアルメニア人迫害に基づいて描かれ、フランスでは2001年にモリエール賞を受賞した作品だ。演出を担うのは栗山民也。人間の本質や世界が抱える問題を投げかけて、常に観る者を揺さぶり続ける演出家は、今度は何を問いかけるのだろう。【チケット情報はこちら】栗山が『月の獣』を手掛けるのは、2015年の初演に続いて2度目になる。そもそもは、今は亡きパリの親友から紹介されて手にした戯曲で、上演して改めてその魅力を痛感。「演劇はやればやるほど強く美しくなっていくもの。ぜひもう1度やりたいと思っていた」と言う。しかも、迫害によってアメリカへ亡命した男と、彼が写真だけで妻に選んだ同じアルメニア人の少女の話は、世界が移民排除へと動いている今ますます切実にもなっている。「井上ひさしさんの作品もそうだけれども、演劇には、今のために書かれた作品だと思えるものがあるんです」。物語は、それぞれに孤児となったふたりがお互いの過去をどう受け入れつながっていくかが描かれる。栗山曰く、「悲劇の末端の傷ついた民たちが愛を求め再生していく話」だ。が、それはそんなに簡単にはいかない。男は理想の家族の姿を強制し、心に深い闇を抱えたまだ幼い妻はその期待に応えることができないのである。どこかゴツゴツしたその関係を託されたのは眞島と岸井。なかでも栗山にとって『チャイメリカ』で初めて出会った眞島は、この作品の再演を決めた要因となった人物でもある。「日本は誰もがはみ出すのを怖がる社会。そのなかで彼には自分はこうなんだという信念みたいなものを感じた」と話す。「しっかりと自分を持つ俳優が、こういう特異な人物を演じる。そこには多くが好む“共感”はないかもしれないけれども、だからこそ、人間というものが痛烈に突き刺さると思います」。続けて演劇について、栗山はこんな力強い言葉を発する。「きっと僕は演劇で世界を知りたいんだと思います。アルメニアのことは知らないけれども、でも、演劇という共通言語をもってすれば、同じ人間として、そこで何が起こり、どう生活していたのかを知ることができる。また、演劇には命が絶たれた人たちに言葉を与えるという力もあります。人間は忘れっぽいですからね。歴史をちゃんと見つめた作品を、記憶として残していくことが、演劇や小説といった芸術の責任じゃないでしょうか」。取材・文:大内弓子
2019年10月25日2020年1月15日(水)から26日(日)まで、東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて上演される舞台『Starry☆Sky on STAGE』SEASON2~星雪譚ホシノユキタン~。同公演の追加キャストが発表された。【チケット情報はこちら】出演が決まったのは、梨本拓矢役:佐川大樹、栗田謙介役:綾切拓也、柿野眞古都役:輝海、柑子修吾役:梅津大輝、橘守生役:大川慶吾の5名。honeybeeが贈るドラマCD、乙女ゲームなどからなる女性向けメディアミックス作品シリーズの舞台化となる同公演。今年の7月に初めて舞台化され、大好評を博した。今回の舞台は、公演前半の日程では冬に行われる舞台オリジナルの学園行事に向けた物語(星公演)となっており、公演期間最後の週末で、その学園行事がメインとなった(雪公演)エンターテインメントショーが中心の舞台となっている。また、今回の公演では出演者による舞台オリジナル曲が披露される。チケットの一般発売に先駆けて、チケットぴあでは、いち早プレリザーブを実施。受付は10月26日(土)昼12:00~11月4日(月)23:59まで。■『Starry☆Sky on STAGE』 SEASON 2 ~星雪譚 ホシノユキタン~公演日程:2020年1月15日(水)~26日(日) 全16回予定劇場:紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAキャスト :【Spring】 土萌羊役:坪倉康晴 / 七海哉太役:田中尚輝 /東月錫也役:國島直希【Summer】金久保誉役:阿瀬川健太 /宮地龍之介役:古谷大和(星公演のみ映像出演)/木ノ瀬梓役:橘りょう【Autum】 星月琥太郎役:青木一馬 /水嶋郁役:丸山ナオ /陽日直獅役:輝山立【Winter】 天羽翼役:桜庭大翔 /青空颯斗役:二平壮悟/不知火一樹役:杉江優篤神楽坂四季役:榊原徹士夜久月子役: 竹井未来望白銀桜士郎役 : 鈴木翔音犬飼隆文役 : 佐藤和斗/小熊伸也役 : 瑞野史人/ 白鳥弥彦役 : 高橋凌梨本拓矢役 : 佐川大樹/ 栗田謙介役 : 綾切拓也 / 柿野眞古都役 : 輝海柑子修吾役 : 梅津大輝/ 橘守生役 : 大川慶吾
2019年10月25日11月1日(金)開幕のハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」“飛翔”の公開稽古が行われた。2015年の初演以来大人気の本シリーズだが、シリーズ8作目となる今回は主役校・烏野高校メンバーらメインキャストを一新。期待が高まるなか公開された稽古では、新たな演劇「ハイキュー!!」の魅力が十分に感じられ、さらに楽しみが増した。【チケット情報はこちら】まず登場人物達のスピーディーなダンスによるオープニングシーン。演出・脚本のウォーリー木下がマイクを片手に変更点を指示し、それぞれ真剣な表情で耳を傾ける。「やってみよう」と始まると、中央奥の台上から烏野高校メンバーが登場。音楽に乗せ、短い間にそれぞれの関係性が表される。ウォーリーに「もっとキャラクターを出したら」と言われ、それぞれの立ち姿、声の大きさなどでより役の特徴を表現していく。そして、烏野高校の両壁として立ちはだかるように、左右の大きな壁から他校の生徒らが登場。烏野が挑む大きな敵との対峙を感じるオープニングシーンだ。過去作とは違うダンス構成や舞台美術で、鋭さや力強さが増した。次に披露されたのは、伊達工業高校との練習試合シーン。構え、跳び、走り……目まぐるしい動きが重なり、全体がひとつの生き物のようにダイナミック。その中でそれぞれの思いや対立が見え、ぐいぐい引き込まれていく。囲み取材には、主人公・日向翔陽役の醍醐虎汰朗、影山飛雄役の赤名竜之輔、演出・脚本のウォーリーが出席。醍醐演じる日向は、血気盛んで明るく、喜怒哀楽をまっすぐ表現する様子に自然と目線が向く。まさに“小さな巨人”だ。本人は「少し焦っています」と不安はあるようだが「しんどいという理由で『できない』とはまだ言っていません」と前向きだ。一方、赤名は表情をあまり変えずに影山のクールさを出しつつ、視線や動きの緩急で内心の情熱が燃えたぎるのがよく伝わる。激しいダンスに「こんなにキツいんだ」と言いつつ「新しい烏野で、(ふたりが)影山と日向でよかったね、11人が(この)11人でよかったね、と言えるように」と意気込む。ウォーリーは「(烏野が)大きな舞台に立つことになって、悩んで、飛び立つ。その姿と新キャストがやろうとしていることはシンクロする」とコメント。俳優達と「ハイキュー!!」の物語が交差する、“新生烏野”の1度しかない初演を目撃したくなる。取材・文・撮影:河野桃子
2019年10月25日