くらし情報『「演劇で世界と人間を知る」。栗山民也が『月の獣』にかける思い』

2019年10月25日 17:25

「演劇で世界と人間を知る」。栗山民也が『月の獣』にかける思い

「演劇で世界と人間を知る」。栗山民也が『月の獣』にかける思い

栗山民也


眞島秀和&岸井ゆきのが夫婦役という新鮮な顔合わせで上演される『月の獣』。第一次世界大戦中に起きたアルメニア人迫害に基づいて描かれ、フランスでは2001年にモリエール賞を受賞した作品だ。演出を担うのは栗山民也。人間の本質や世界が抱える問題を投げかけて、常に観る者を揺さぶり続ける演出家は、今度は何を問いかけるのだろう。

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栗山が『月の獣』を手掛けるのは、2015年の初演に続いて2度目になる。そもそもは、今は亡きパリの親友から紹介されて手にした戯曲で、上演して改めてその魅力を痛感。「演劇はやればやるほど強く美しくなっていくもの。ぜひもう1度やりたいと思っていた」と言う。
しかも、迫害によってアメリカへ亡命した男と、彼が写真だけで妻に選んだ同じアルメニア人の少女の話は、世界が移民排除へと動いている今ますます切実にもなっている。「井上ひさしさんの作品もそうだけれども、演劇には、今のために書かれた作品だと思えるものがあるんです」。

物語は、それぞれに孤児となったふたりがお互いの過去をどう受け入れつながっていくかが描かれる。栗山曰く、「悲劇の末端の傷ついた民たちが愛を求め再生していく話」

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