がん保険にお金を使うのはもったいない?がん保険は本当に不要なの?

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「がん保険にお金をかけるなんて、もったいない」と思っていませんか?

とくに20~30代の若年層に、自分ががんになる確率は低いと考える方が多く見られます。

保険料は毎月かかるものです。いま加入している生命保険に加え、がん保険も入るとなると少なからず家計の負担になります。

「絶対に自分ががんになると決まっているわけではないから。」たしかにそうです。

では、「絶対に自分はがんにはならない」もしくは「がんになっても大丈夫」と自信をもっていえるでしょうか?

いまや日本は、2人に1人はがんを発症する時代。一生のなかでがんを患う確率は男性は63%、女性であれば47%にものぼります。

そもそも保険とは、あなたに万が一のことがあったときお金の都合をつけるために備えるもの。必ずしも、あなたにがん保険が不要とは限りません。

本記事では、以下の内容についてご紹介します。

  • がん保険にお金を使うのは本当にもったいないのか
  • がんになったとき公的制度や医療保険、貯蓄でカバーできるかどうか
  • 万が一、がんになったときのリスク
  • がん保険に加入する際の注意点
  • 貯蓄型がん保険のメリット・デメリット
  • がん保険への加入がおすすめの人
あなたにとって、本当にがん保険にお金をかけることはもったいないのでしょうか?ぜひ最後まで読んで、判断してくださいね。

内容をまとめると

  1. がん保険にお金を使うのは必ずしも「もったいない」とはいいきれない
  2. 公的制度・医療保険・貯蓄だけでは、がんになったときの医療費の備えとしては心もとない
  3. がんのリスクは医療費だけでなく、家族や周囲の環境における変化も考えられる
  4. がん保険加入時の注意点は免責期間上皮内新生物は保障されないこともある一時金がもらえないこと
  5. 貯蓄型がん保険のメリットは解約返戻金が支給されること、デメリットは毎月支払う保険料が高いこと
  6. メリット・デメリットを踏まえ、自分にとってなにを重要とするかで保険への加入、選び方が変わる
  7. がん保険への加入、見直しで損をしたくない人は保険のプロに無料相談するのがおすすめ
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がん保険にお金を使うのはもったいないのはウソ⁉ 不要論の実態とは


一般的にがん保険が不要とされるのは、以下の3つのパターンがあります。


  1. 公的医療制度と貯蓄で十分に補える
  2. 医療保険でカバーできる
  3. 住宅ローンのがん保障(がん団信)に入っている


「実際に自分がかかるかもわからない病気のために、お金を支払い続けるのは損だ」、「お金がもったいない」感じる方もいるでしょう。


しかし、本当にそうでしょうか?保険とは、あなたにもしものことがあったときに備えるものです。


がん保険への加入は、必ずしも損をするとは限りません。

不要論①:公的医療制度と貯蓄で十分にカバーできる?

公的医療制度として高額療養費制度があります。


高額療養費制度とは1ヶ月の医療費が上限額を越えて高額になった場合、その超過分が支給される制度です。


収入によって支給額・上限額は変わりますが、国民健康保険や社会保険に加入していることで受けられます。


高額療養費制度でまかなえるのは標準治療です。手術や抗がん剤治療、薬物・放射線治療などが該当します。


また、いままでの貯蓄を医療費にまわすことも得策とはいえません。


高額療養費制度を受けられたとしても、抗がん剤などの治療が1年以上の長期になる場合も考えられますね。


その場合、自己負担額は100万円単位にもなる可能性があります。


本来、ほかのことに遣う予定だった貯金が、医療費に消えていくことになるのは考えものです。


よって、公的制度と貯蓄のみで医療費を完全にカバーできるとは限りません。

不要論②:医療保険でカバーできる?

医療保険に加入していれば、がん保険には入らなくても大丈夫なのでしょうか?


実は医療保険のがんに対する保障内容は、がん保険と比べて薄めになっています。


多くの場合、通常の医療保険では入院・通院の保障は「180日まで」など、日数制限がもうけられていますね。


がんで長期にわたる治療が必要なった場合、保障される日数から足が出ることもあります。


そうなれば医療保険だけでは、十分な保障は受けられません。


結果として、あなたの家計や貯蓄から医療費を捻出することになりかねないのです。


ですから、通常の医療保険で、がんになったときの対策ができるとはいいきれません。

不要論③:住宅ローンのがん保障(がん団信)で十分?

住宅ローンを組むと、団信保険に加入できますね。


団信とは、団体信用生命保険の略称です。ローンの契約者にもしものことがあった際、その保険金からローンの残債が支払われます。


日本では現在、がんに対する環境の変化にともなって、団信もがん保険の保障範囲などが更新され続けています。


ところが住宅ローンは、借り換えない限り保障内容の見直しができません。


つまり住宅ローンのがん団信は、数十年単位で契約し続けることになります。


加えて今後の医療技術が進歩すると、古くなり廃れてしまう可能性が高いのです。


保障内容の見直しをしようにも、あくまで住宅ローンがメインです。金利は無視できませんよね。


がん保障のために借り換えをして、もし金利が上がってしまったらそれこそ本末転倒です。


そのため、住宅ローンのがん団信に入っていれば安心とはいえません。

がん保険はいらない?お金を使うのは本当にもったいない?


がん保険に毎月の掛け金を支払うのは、本当にもったいないのでしょうか?


たしかにあなたがこの先、必ずがんになると決まっているわけでありません。


未確定なものにお金を払うのはもったいないと、納得できないのもわかります。


しかし、がん保険は一概に不要とは言い切れません。がん保険は、万が一がんになったときのために備えるものだからです。


では実際にがんになってしまったら、どのようなリスクがあるのでしょうか。

最も多い死亡原因は「がん」

近年、生涯がん患率は50%を超え、日本人の死亡原因は男女ともに「がん」によるものが1位です。


「がん」は、悪性新生物悪性腫瘍とも呼ばれていますね。


「がん」の発生原因はさまざまで、喫煙や飲食、生活環境、遺伝によるものなどがあげられます。


身体の組織細胞が何かのきっかけで変異し、増殖するのが「がん」です。正常な組織細胞を破壊し、浸みわたりながら人の身体をむしばんでいきます。


「がん」は、いつだれが発症してもおかしくはない危険な病気です。それだけに、健康なうちから「がん」に備えておくことが重要なのです。

がんのリスクは治療費だけじゃない

抗がん剤による治療が壮絶なものだと、ドラマや映画などで観たことがある方もいるのではないでしょうか。


現実味を感じがたいかもしれませんが、がんは実際に存在する恐ろしい病気です。


がんによるリスクは治療費だけにとどまりません。


がんを発症した場合の具体的なリスクとして、次の内容があげられます。

  • 先進医療が必要になる
  • 自由診療を利用したくなる
  • 抗がん剤など長期の通院治療
  • 治療中は働けずに収入が減る・得られなくなる
  • 治療することで以前のように働けなくなる

先進医療による治療をおこなうことで身体的にも精神的にも、また職場の環境的にも以前と同じように生活することが難しくなる場合があります。


公的医療制度だけではカバーしきれず、がんを患ったことをきっかけに収入が減ってしまうこともありえるのです。


がんの治療によって変化した生活環境は、家族や周囲の人たちへも影響します。治療費以上の損害をこうむる可能性も否定できません。

リスクへの備えは「もったいない」?

ここまでがんを患った際のリスクについて、ひと通り紹介してきました。


考えられるリスクへの備えとしてがん保険を利用する場合、はたして本当に「がん保険への加入はもったいない」といえるでしょうか?


資産家や十分な貯蓄がある方には、たしかにがん保険は不要かもしれません。不要な人が加入するのは、意味がないことといえるでしょう。


ゆえに「もったいない」と感じるのは間違いありません。


しかし、がん保険を必要とする人が加入することはリスクに備える重要な意味を持ちますよね。


 あなたがよほどの富裕層ではない限り、万が一の備えとしてがん保険への加入は、「もったいない」とはいいきれないのではないでしょうか?


がん保険に加入する際に注意してほしいこと


ひと口にがん保険とは言っても、たくさんの保険会社がそれぞれに出していて迷ってしまいますね。


保障内容や保障期間を吟味して、あなたにぴったりのがん保険に加入したつもりだとしても、思わぬ落とし穴があることも。


がん保険の選び方を間違えると、あなたは損をする可能性があります。保険料は毎月支払うものですから、もったいないお金の使い方はしたくないですよね。


がん保険に加入する際の注意点として、以下の3つが挙げられます。

  1. 免責期間
  2. すべてのがんに適用されるわけではない
  3. 一時金の回数制限

それでは、がん保険加入の際に気をつけたい注意点を順番に見ていきましょう。

注意点①:がん保険には免責期間がある

保険を契約したその日にすぐ、保険が適用になるわけではありません。がん保険には免責期間があるのです。


免責期間とは、いわゆる不担保期間です。契約を開始してから保障の開始日までのことをいいます。


スタンダードな医療保険であれば、ほとんど免責期間はありません。しかし、多くのがん保険の場合は約90日ほどの免責期間がもうけられています。


たとえば、保険の契約から60日後に健康診断でがんが見つかった場合、保険は免責期間中なので給付金はもらうことができないのです。


保険会社によって、免責期間は異なります。保険を見直して、改めて別のがん保険に加入する際、また新たに発生するのが免責期間。


保障が途切れてしまうと、前の保険からも切り替えた保険からも、給付金の受け取りができなくなる可能性があります。


保険を切り替える際は、前に入っていた保険の免責期間に注意し、被せるように新たな保険に加入するなど工夫が必要です。

注意点②:すべてのがんが保障されるわけではない

がん保険の資料を見てみると上皮内新生物(じょうひないしんせいぶつ)悪性新生物という耳なじみのない言葉が出てきます。


がん保険のなかには、上皮内新生物が保障される保険と保障外の保険があります。これは、がん保険加入時にもっとも注意すべき点です。  


悪性新生物は、がんのこと。上皮内新生物とは、いわゆるがんの卵です。


上皮内新生物は比較的小さな腫瘍で、がんのように周りの細胞組織に広がったり転移したりせず、しっかりと治療すれば治ります。


がん保険で保障されていなくても、医療費はそこまで高額にはなりません。


ところが、上皮内新生物は男女で事情が異なります。


女性の場合は、上皮内新生物ができた身体の部位によっては放射線治療やホルモン剤治療が併せる必要があることも。


そのため、女性は医療費が男性に比べて高くなる可能性があるのです。


がん保険に加入の際は、上皮内新生物が適用されるかどうかを必ず確認しましょう。

注意点③:一時金が出る回数が決まっている

がん保険で、もっとも重要なものが診断給付金(一時金)です。


実は一度がんと診断されたときのみ給付されることが多く、ほとんどの場合は二度目以降診断給付金が支給されません。


二度目以降に保険がおりたとしても、以前とはちかう身体の部位からがんが発見されなければ適用されないことも。


また、入院することが給付の条件としている保険もあります。


さらに再発や転移した場合、多くの保険は「2年以上経過しているものに限り適用」と一時金給付の際に条件を提示しています。


その場合は「2年以上経過」の条件を満たさなければ、給付金はおりません。しかし、がんの再発や転移は2年以内に見つかることがほとんどです。


引用:楽天生命保険


がん保険のなかでも金額が大きい一時金。


一時金が支給されれば、治療にともなう体調不良でいままでと同じように元気に働けなくなっても収入が下がる方は助かりますよね。


せっかくがん保険に加入しても適用されないのは、それこそ「もったいないこと」です。


がん保険を選ぶときは給付要件、給付回数などをよく確認することが大切です。

参考:「掛け捨て型は無駄」と考える人におすすめしたい貯蓄型がん保険


掛け捨て型のがん保険は、解約しても返戻金がない場合がほとんどで、もし返ってきたとしても少額です。


がんにならなければ、毎月の掛け金は家計の負担にしかならないように思え、お金を使うのはもったいないと感じますね。


「それなら、がん保険なんていらない」と考える方もいるでしょう。


デメリットが目立つがん保険。はたして、がん保険は本当に不要なのでしょうか?


次は貯蓄型がん保険の特徴やメリット・デメリットについて紹介します。 一緒に見ていきましょう。 

ソニー生命「終身がん保険」を例に、貯蓄型がん保険の特徴を紹介

ソニー生命「終身がん保険」を例に見ていきましょう。ポイントとして見るべきは、死亡保険金です。

入院日額が1万円の場合、がんが原因で死亡するともらえる保険金は100万円となります。

がん以外の死亡原因だと、支給される金額は10万円です。

これだけを見ると、がん以外で死亡したときは損をするように感じますね。

しかしがん以外で死亡した場合、解約返戻金が死亡保険の金額より多くなると、それにあたる解約返戻金が支払われます。

受け取れる解約返戻金は、これまでに支払った保険料の総額のおよそ70~90%です。

毎月支払う保険料が低額で、解約返戻金のシステムが組み込まれている保険は珍しいのでありがたいですね。

ただし終身で低解約返戻金特則を付加した場合、解約返戻金はなくなるので注意が必要です。

途中で外すこともできないので、加入の際は十分に考慮しましょう。


とはいえ低解約返戻金型の終身保険は、スタンダードな終身保険よりも貯蓄性があります。

解約返戻金を老後の準備や、子どもの学資保険の代わりにすることも可能です。

貯蓄型がん保険を選ぶときには、メリット・デメリットをそれぞれよく考えることが大切です。

貯蓄型がん保険のメリット・デメリット

それでは、貯蓄型がん保険のメリット・デメリットを見てみましょう。


貯蓄型がん保険のメリット

  • 途中で解約すると解約返戻金がある
  • 保障と貯蓄を兼ね備えられる
  • 入院・手術給付金の支払日数・回数制限がない
  • がん以外の原因により高度障害状態になると保険料支払いが免除される
  • 退院後に療養給付金が出る
貯蓄型がん保険の最大のメリットが、解約返戻金を受け取れることです。

なんらかの事情で急にお金が必要になったとき、貯蓄型がん保険の解約返戻金としてまとまった金額を受け取れるのは助かりますよね。

ほかにも、退院後に自宅での療養生活に切り替わったとき。療養給付金がもらえれば、働くことが難しくても生活費を補えます。

貯蓄型がん保険のデメリット

  • 掛け捨て型と比較して月々の保険料が高額
  • 途中で解約すると損をする
  • 上皮内新生物の診断は保険対象外
  • 診断給付金は一度だけしかもらえない
貯蓄型は解約返戻金があるので、掛け捨て型と比べるとそのぶん毎月支払う保険料が高額です。

貯蓄型がん保険は毎月の保険料に加え、解約返戻金も年々増額していきます。

短期間で解約すると、いままで支払った保険料よりも少額の解約返戻金を受け取ることになるので、もったいないことになってしまうのです。

貯蓄型がん保険はこんな人におすすめ

貯蓄型のがん保険は、以下のような方におすすめです。

  • ひと通りの充実した保障内容を望む方
  • 三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)にも対応した保険を望む方
  • 万が一のとき家族への保障を手厚くしたい方
貯蓄型のがん保険は、保障内容と貯蓄の両方を兼ね備えた保険です。

手厚い保養内容であなたの万が一に備えるとともに、なんらかの事情で物入りになったときも安心できますね。

また、がんは急性心筋梗塞や脳卒中とともに、三大疾病のひとつに挙げられます。

三大疾病をカバーしたいのであれば、保障内容が充実した貯蓄型がん保険が向いているといえます。

さらに、長期を見越して保険に加入し「定期的な保険の見直しをしなくてもよい」と考える方にもおすすめです。

がん保険はもったいないとは限らない!自分にとっての必要性を把握しよう


さて、ここまでがん保険についてご紹介してきた内容をまとめてみましょう。


  • がんになったとき公的制度や医療保険、貯蓄では心もとない
  • がん保険にお金をかけるのは「もったいない」とはいいきれない
  • 日本人の死亡原因第一位であるがんのリスク
  • がん保険の免責期間に注意する
  • がん保険はすべてのがんに適用されるわけではない
  • 貯蓄型がん保険のメリット・デメリット
  • 貯蓄型がん保険に向いている人


がん保険は一長一短です。


あなたが、なにに対して重きを置くのかによってがん保険に加入すべきかどうか、どんな保険が合っているのかは変わります。


生涯を見据えて長期的に入っておく保険なのか、一時的に加入するべき保険なのか。


家計への負担が少なくて済む支払い保険料が安いものがよいか、なにがあっても安心できるように手厚い保障内容をとるか。


いま、あなたに必要なのはどんな保険でしょう?


合わない保険に加入するのであれば、それはたしかに「もったいない」ことです。


しかし、今後起こりえるがんへのリスクを考えたとき、がん保険は一概に「もったいない」とはいえません。


あなたが総合的に見て、自分にはどのような保険がぴったりなのか判断して選びましょう。

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