更新日:2021/02/16
妻にもがん保険は必要か?女性におすすめのがん保険や他の保険の必要性も解説
内容をまとめると
- 女性の罹患率が2人に1人に対し、がん保険加入率は平均で42%しかない
- 女性のがん保険加入率は30代から大きく上がり、結婚や出産などライフステージの変化で、がん保険の加入率が上がる
- 自分の家庭環境によって妻のがん保険の必要性は大きく変わる
- 共働きや子どもがいる家庭は、妻もがん保険に入っていると、夫の負担が減る場合が多い
- 自分の妻にあったがん保険を選ぶなら、無料保険相談を利用するのがおススメ
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目次を使って気になるところから読みましょう!
女性のがん罹患率とがん保険加入率を紹介
女性のがん罹患率は「国立がん研究センター」の調査によると、50.2%と約2人に1人は、新たにがんと診断されています。
また女性の罹患数の多い場所は、
罹患部位 | 割合 | |
---|---|---|
1位 | 乳房 | 10.6% |
2位 | 大腸 | 8.1% |
3位 | 肺 | 5.0% |
4位 | 胃 | 4.9% |
5位 | 子宮 | 3.3% |
になります。
これに対して女性の保険加入率は、【生命保険文化センター「生活保障に関する調査 2019年度」】によると、
年齢 | 加入率 |
---|---|
20歳 | 28.9% |
30歳 | 46.5% |
40歳 | 49.2% |
50歳 | 43.1% |
60歳 | 39.0% |
全体 | 42.2% |
になっています。
この数字を元に具体的に解説します。
女性は男性よりもがん罹患率が低め
では、「国立がん研究センター」を元に男性のがん罹患率と比較して見てみましょう。
男性のがん罹患率は65.5%で、女性のがん罹患率50.2%と比較すると、男性よりも少し低い数字になっています。
また、年齢別に生涯のがん罹患率を比較すると、
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳 | 65.5% | 50.2% |
30歳 | 65.8% | 50.1% |
40歳 | 66.0% | 49.4% |
50歳 | 66.3% | 47.4% |
60歳 | 66.1% | 44.1% |
70歳 | 63.6% | 38.5% |
80歳 | 56.6% | 29.5% |
男性はほとんどの年代で60%を上回る数字ですが、女性は50%を下回り特に70歳以降は罹患率が下がっています。
この結果から女性は生涯で、がんになるリスクが男性よりも低いと言えます。
女性のがん保険加入率は男性よりも若干低め
次に【生命保険文化センター「生活保障に関する調査 2019年度」】を元に、女性のがん保険の加入率を、男性のがん保険加入率と比較していきましょう。
男性と比較すると女性のがん保険加入率は少しですが、低いです。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳 | 22.0% | 28.9% |
30歳 | 46.3% | 46.5% |
40歳 | 52.8% | 49.2% |
50歳 | 46.8% | 43.1% |
60歳 | 42.2% | 39.2% |
全体 | 43.2% | 42.2% |
この数字から、男女ともに40代をピークにがん保険加入率は下がっていきます。
また、30代で女性のがん保険加入率が男性とほぼ同じになりますが、基本的には男性の方がどの年代もがん保険加入率が高いです。
がん保険の加入率は30代から一気に増加
年代別にがん保険加入率を見ると、30代から一気に増加しているのがわかります。
この理由を解説するために、がん保険加入率をライフステージ別に見てみましょう。
ライフステージ | 加入率 |
---|---|
未婚 | 28.9% |
既婚・子どもなし | 42.7% |
既婚・末子が末就学児 | 49.6% |
既婚・末子が小学生 | 52.0% |
既婚・末子が中学生、高校生 | 50.9% |
既婚・末子が短大、大学、専門学生 | 50.8% |
既婚・末子が社会人(未婚) | 42.5% |
既婚・末子が社会人(既婚) | 43.5% |
このデータから推測されるのは、未婚では加入率が低いものの、結婚や子どもができることで、がん保険の加入率が上がるのがわかります。
ただし、全ての家族が夫婦で一緒にがん保険に加入するわけではないので、夫だけが加入するパターンもあります。
妻もがん保険に入るべき? 必要か?
必要かどうかは、世帯収入や家族構成によって考え方は違ってきます。
女性の罹患率は50.2%と2人に1人はがんにかかっています。
裏を返せば2人に1人はがんにかからずに一生を終えるということなので、保険に加入せずに貯金に回す方もいます。
実際に女性のがん保険加入率は、全体で42.2%と過半数を下回っていますし、1番多い40代でも49.2%です。
では、がん保険の加入率と罹患率を踏まえて、妻にもがん保険が必要か家族構成別に解説していきます。
がん保険の必要性:妻が働いている場合
では共働きで子どもがいる場合といない場合を比較して解説します。
妻ががんになった場合 | 子どもあり | 子どもなし |
---|---|---|
世帯収入 | 減る | 減る |
夫の家の負担 | とても増える | 増える |
がん保険の必要性 | 大きい | 加入していた方が良い |
まず、共働きの場合は世帯収入が減ります。
それに加えがんの検査費や治療費がかかってくるので、出費の面でもお金が必要になります。
次に家事など家の仕事ですが、子どもがいれば家事だけでなく子どもの面倒も一人でおこなわなければならないので、とても負担が大きいでしょう。
また子どもがいない場合は家事の負担は少ないですが、妻の看病と家事と仕事をすべてこなすのは、それなりの労力が必要です。
そこで、がん保険に加入していれば、世帯収入が減っても保険金が支払われるので、収入が減ったとしても、ある程度はカバーできるできます。
また、保険金が入ればお金の心配が減るので、夫が家事や育児に専念できます。
なので、子どもがいる場合はがん保険の加入をおススメしますし、子どもがいなくても収入面で、がん保険が必要か検討しましょう。
がん保険の必要性:妻が専業主婦の場合
次に妻が専業主婦で、子どもがいる場合といない場合の比較です。
妻ががんになった場合 | 子どもあり | 子どもなし |
---|---|---|
世帯収入 | 減る場合がある | 多くの場合変化なし |
夫の家の負担 | とても増える | とても増える |
がん保険の必要性 | 大きい | 貯金や夫の収入による |
妻が専業主婦の場合は世帯収入はあまり変わりませんが、夫の負担がとても増える傾向にあります。
家事や育児はとても労力の必要な仕事だからです。
いままで妻がやっていた仕事を夫が一人で行わなければなりません。
特に、子どもがいて未就学児や小学生以下の場合は子どもの面倒を見るために、会社を休まなければいけない場合もあるでしょう。
また、高校生以上でも、私立高校や私立大学は公立校と比較して学費が高額なため、学費に妻のがん治療費も加わると、大きな出費になります。
なので、子どもがいる場合はたとえ収入が減らなくても、夫の負担を減らすためにがん保険が必要か検討した方がいいと言えます。
また子どもがいない場合は、貯金と夫の収入からがんの治療費を踏まえて、がん保険が必要か検討しましょう。
がん保険に加入する目的を明確にすることが大切
なんとなく不安だからという理由でがん保険に加入を検討していませんか?
がん保険に加入する目的をしっかり決めないと無駄になりやすいです。
妻ががんにかかった時にがん保険に加入していれば、保険金が支払われますが、なぜ保険金が必要かを考えましょう。
例えば、貯金が少なく共働きをしている場合は、世帯収入が減っても治療費を保険金で補えるので、がん保険への加入をおススメします。
また、子どもがいて養育費や家事・育児が増えるのであれば、保険金を活用することで治療費の心配が減り、仕事の収入を養育費にまわしたり、仕事を休んで家事・育児に専念しても治療費の助けになるでしょう。
なので、なんとなく不安だからがん保険に加入するのではなく、妻ががんにかかったときになぜ保険金が必要かを意識して検討することが大切です。
がん保険以外の保険(生命保険、医療保険など)は必要? 不要?
ここまで【妻のがん保険加入は必要か】について解説してきましたが、生命保険や医療保険などの、がん保険以外の保険について解説します。
基本的な考え方はがん保険と同じで、予想されるリスクに対して備えになる保険であれば加入を検討する意味があります。
これは妻が入院や亡くなってしまった場合に想定される問題を、自分の家庭においてどのような影響が出るかを考え、想定した問題が保険に加入した場合に助けになるかが重要です。
では詳しく解説します。
妻の生命保険(死亡保険)は必要か?
まず、妻が亡くなってしまった場合のリスクを説明します。
主なリスクは、
- 精神的なダメージで仕事が手につかなくなる
- 家事もこなさなければならないので、負担が増える
- 葬儀費用などで、多くのお金が必要
また、子どもがいる場合や共働きの場合は影響がとても大きいと予想されます。
子どもがいる場合は精神的負担は夫だけでなく、子どもたちにも負担になるので、子どものメンタルケアをしながら学費や養育費を稼ぐために、自分も精神的に辛い状況下で仕事をしなくてはなりません。
また、共働きの場合は世帯収入が減るうえに、家事も自分でこなす必要があるため、単純に労働時間が減り、収入にも影響が出る可能性があります。
このようなリスクを踏まえたうえで、自分の家庭と照らし合わせて生命保険の加入を考えましょう。
妻の医療保険はいらない?
医療保険は生命保険と比較すると重要度は低いものの、リスクや目的次第で加入の検討をおススメします。
家庭環境によって必要性や経済状況が変化するので、自分の家庭環境にあわせて検討してください。
例えば、貯蓄が少ない場合は、入院や手術などまとまった医療費の支払いに備えることが必要です。
また、家系に遺伝的な病気や幼いころの持病があり、病気に対する強い不安がある場合も、その病気に備えるために医療保険へ加入を検討しましょう。
なので自分の家庭の状況や病気になったときのリスクを考えて、妻にも医療保険が必要か検討してください。
参考:コストを抑えたい場合は県民共済だけですべてをカバーする方法も
県民共済をうまく活用すれば、死亡保険や医療保険、がん保険の代わりとして代用することが出来ます。
メリットとして、
- 掛金のコストパフォーマンスがいい
- 老若男女問わず掛け金が一律
- 保障の構成がシンプル
- 保障バランスがわかりやすい
- 割戻金を受け取れる場合がある
- 通院・入院歴や持病を持っていても加入しやすい
また、県民共済は営利を目的とせず、余剰金は加入者へ払い戻しされるので、完全な掛捨てではありません。
ただし、民間の保険と比較すると保障内容が薄くなります。
また、60歳以降から保障金が減額されていき、医療保障・死亡保障ともに85歳で満期となり、保障が終了してしまいます。
妻(女性)におすすめのがん保険3選!
- 朝日生命「スマイルセブンSuper」
- チューリッヒ生命「終身がん治療保障プレミアムDX」
- はなさく生命「はなさく一時金」
それぞれの保険の特徴と参考料金を紹介しますので、がん保険に入っていないけど、加入を検討しているのであれば、がん保険選びの参考にして下さい。
朝日生命「スマイルセブンSuper」
朝日生命「スマイルセブンSuper」の特徴は次のとおりです。
- がんを含む、7大疾病すべてが保障対象
- 1年に1回、回数無制限で一時金が受け取れる
- 7大疾病で所定の状態にあてはまると、保険料が免除になる
がんだけでなく、
- 急性心筋梗塞、拡張型心筋症
- 脳卒中、脳動脈瘤
- 慢性腎不全
- 肝硬変
- 糖尿病
- 高血圧性疾患
保険料は年齢や基本プランに加えるオプションによって変わりますが、以下の表を参考にして下さい。
加入年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20代 | 990~2,474円 | 955~2,494円 |
30代 | 1,455~3.615円 | 1,280~3,319円 |
40代 | 2.270~5,589円 | 1,745~4,481円 |
50代 | 3,655~8,909円 | 2,405~6,105円 |
チューリッヒ生命「終身ガン治療保険プレミアムDX」
- がん治療を受けた月ごとに一定額を保障
- 健康保険が適用外の「抗がん剤・ホルモン剤」治療も保障
- オプションが多く、個人に合わせた保章内容にできる
加入年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20代 | 670~3,000円 | 550~2,673円 |
30代 | 790~3,929円 | 680~3,331円 |
40代 | 1,060~5,460円 | 820~4,165円 |
50代 | 1,560~8,297円 | 900~5,152円 |
はなさく生命「はなさく一時金」
はなさく生命「はなさく一時金」の特徴は以下のとおりです。
- 特定8疾病で特定の治療を受けた時に一時金が出る
- がん保障のを上乗せすることが出来る
- 特定疾病で所定の事由に該当されると、以後の保険料が免除になる
朝日生命「スマイルセブンSuper」の内容と近い部分が多いので、加入を検討するのであれば、両者を比較して参考にして下さい。
両者ともがん以外も幅広く保障されていますので、妻の年齢やつけ加えるオプションと料金をよく比較して、検討するのが良いでしょう。
参考料金は次のとおりです。
加入年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20代 | 879~2,299円 | 849~2,239 |
30代 | 1,274~3,449 | 1,174~3,169 |
40代 | 1,949~5,389 | 1,634~4,519 |
妻にもがん保険が必要か、自分自身で考えてみよう
妻にもがん保険が必要かどうか
- 女性のがん罹患率とがん保険加入率の数値
- 妻もがん保険が必要か
- 生命保険、医療保険など、がん保険以外の保険は必要か
- 妻(女性)におすすめのがん保険3選
まとめると、必要かどうかは個人や家庭環境・ライフステージによって異なります。
妻ががんにかかっても、がん保険に入っていたためにその後の生活の助けになるのか考えるのが大切です。
貯蓄が少なく治療費が大きな負担になったり、子どもがいて妻が治療を受けるさいに夫の負担が増える場合などは、保険を有効に活用できます。
実際、女性のがん罹患率から2人に1人はがんと診断されていますし、対して保険加入率は平均で42,2%と罹患率を下回っていますので、がんに備えている女性はあまり多くないと考えられます。
なので、自分の妻にもがん保険が必要か、夫婦で話し合って決めるのが、一番大切ながん保険の選び方です。
- 女性のがん罹患率とがん保険加入率について
- 妻にもがん保険加入が必要かどうか
- がん保険以外の生命保険、医療保険など各種保険は必要か
- 妻(女性)におすすめのがん保険3選
について解説していきます。