更新日:2022/08/04
50代は家計相談するのがおすすめ! 実際の相談事例やおすすめの家計相談サービスを紹介!
内容をまとめると
- 50代は、老後の生活の収支を試算して、早めに不足分の準備をすることが大切
- そのために、プロに家計相談するのがおすすめ
- 無料の家計相談のサービスには、マネーキャリア、保険チャンネル、家計見直しナビなどがある
- 急な出費、数年以内に使う予定など、お金の使い方によって貯蓄方法を変える
- 50代の貯蓄額の平均値は1,194万円、中央値は600万円
- 50代の書く家計に関するブログを読むのもおすすめ
- 無料保険相談を利用すれば、プロに家計相談することができる
- いまならスマホ1つで無料オンライン相談できるので、この機会にお金の悩みを解決しましょう!
目次を使って気になるところから読みましょう!
50代に家計相談がおすすめな理由とは? 老後資金はいくら準備すべき?
冒頭で、50代は老後の生活を見据える時期でもあることをお伝えしましたが、50代に家計相談がおすすめな理由は、老後の生活に必要なお金を無駄なく準備するためといえるでしょう。
そこでここでは、
- 50歳から退職までにいくら貯蓄すべきか
- 50代が家計相談をすることの必要性
について解説していきます。
老後の資金を準備することに関して、まずはざっくりと全体感を掴むイメージで読んでみてくださいね。
50歳からはじめる貯金 老後の準備として退職までにいくら貯蓄するべき?
政治家による老後2,000万円問題という言葉が独り歩きしてしまった印象がありますが、実際にはご家庭によって色々な働き方があるので、具体的な金額は異なりますよね。
例として、平均的なサラリーマン家庭(妻はパートなど)の場合で、どのくらいの貯蓄が必要か、ざっくり試算してみましょう。
- 定年後、教育費や住宅ローンがなくなると生活費は現役時代の7割くらいになる
- もらえる公的年金は、現役世代の頃の生活費の約6割程度で、定年後の生活費の8割~9割をカバーできる
- 従って、定年後の生活費の1割~2割の金額の、退職後20~25年分くらい(平均寿命まで)が不足分となる
- 加えて、日常的な生活費以外の大きな出費の分も必要となる
具体的な金額がご家庭によって異なると思われますが、概ね、3と4にいくらくらいかかるかを計算すれば、必要な貯蓄の金額がつかめるのではないでしょうか。
50代は家計相談をして家計診断やマネープランを立てるのがおすすめ!
50代から定年後の老後の生活資金を準備するには、定年後の収入と支出を予測して、いくら不足するのかを把握することが大切ということをお伝えしました。
そのために、定年後からいきなり生活のペースを変えるのではなく、早いうちから段階的に家計を見直すことが大切です。
というのも、会社を退職して収入が減ったからといって、それまでの生活様式を収入にあわせていきなり変えるのはそう簡単ではなく、同じ生活を続けた結果、貯金が目減りしてしまったという方も少なくないからです。
一方、家計の見直しの重要性を理解している方のなかでも、なかなか実行できない、何をどうやればいいのかわからない、という方も多いでしょう。そういう場合は、お金のプロであるファイナンシャルプランナー(FP)に相談してみることをおすすめします。
ファイナンシャルプランナーとは、人生においてお金を借りたり、増やしたり、リスクに備えたりなどのお金に関する計画をたてる専門家のことです。
具体的には、
- 家計相談
- 資産運用
- 税制
- 保険
- 不動産や住宅ローン
- 教育資金
- 年金制度
- 相続
など、その範囲は多岐に渡ります。
50代のお金の悩みとは? 家計相談事例をケース別に紹介!
50代の方がお金に関してどのような悩みがあるのか、実際に事例をあげながら見ていきましょう。
具体的には、以下の事例について説明していきます。
- 夫が定年退職した後、教育費や住宅ローンを払えるか
- 夫が病気で休職した後の生活費や教育費について
- 夫が病気で無職、貯金もなく今後の生活費が心配
読者の方と同じような、もしくは近い悩みがあるかもしれませんので、確認してみてください。
事例①夫が定年退職した後の教育費や住宅ローンが不安
相談内容
夫の定年は55歳でその後は働かない予定、妻はパートを65歳まで続ける予定。子どもが大学院に進学したいという希望だが、夫の定年後も住宅ローンと教育費用を払っていくことはできるか?
家族構成
妻(相談者):パート50歳、夫:会社員50歳、子ども:大学3年生別居
収支の概要
- 月間収入:42万円(夫:27万円、妻:15万円)
ボーナス:120万円 - 月間支出:17万5千円
- 月間貯蓄:20万円
- その他の貯蓄:定期預金60万円、財形貯蓄10万円、会社の年金積立5万円、勤務先の持株積立3万円などで年間86万円
- 退職金の予定:夫2,000万円のみ
- 個人年金:夫600万円、妻300万円
現在の保有資産の内訳
- 貯蓄:2,000万円
- 投資:150万円
今後の大きな出費
- 住宅ローンの残高:1,700万円(夫が72歳で完済予定)
- 大学院費用:入学金40万円、生活費と家賃で月9万×3年分=324万円(授業料は子どもが負担)
- 車の買い替え:200万円×2回=400万円
FPの今後の貯蓄の試算
- 月間の収支に余裕があるので、月20万円の貯蓄を23万円に増やし、年間276万円にする
- その他の貯蓄の86万円を含めると、年間の貯蓄は362万円
- 夫が退職するまでに、362万円×8年=2,896万円貯蓄できる
- 夫の退職金2,000万円、現在の資産2,150万円とあわせると約7,000万円
- 夫600万円、妻300万円の個人年金をあわせて約7,900万円
FPの回答
住宅ローンは夫の定年退職時には1,400万円程度と推測、大学院の費用364万円、車400万円を7,900万円から差し引いても、約5,700万円程度残る。
また、夫の定年の55歳から年金受給の65歳までの生活費は、妻が65歳になるまでは妻のパート収入の15万円程度で賄えれば、5,700万円の貯蓄を取り崩す必要はない。
ただ、妻が65歳でパートを退職し夫が65歳になるまでの3年間は、5,700万円の貯蓄をある程度取り崩すことになるが、夫が65歳になれば年金のみで生活を賄うことができる。
従って、試算どおりに貯蓄が進めば、住宅ローンと学費は問題なく払うことができ、夫が65歳の時点で5,000万円程度の貯蓄が手元に残ると思われる。
事例②病気のため休職したいが、生活費やこどもの教育費が心配
相談内容
夫が精神的な病気で休職予定、妻はいまは正社員だがパートに変更予定。仮に夫があと何年くらい働けば、今後の生活が成り立つのか相談したい。夫は退職も視野に入れており、治療後働けるようになったら、アルバイトなどで少しでも収入を得たいと考えている。
家族構成
夫(相談者):公務員50歳、妻:40代、子ども:10歳と12歳
収支の概要
- 月間収入:60万円(夫:35万円、妻:25万円) ボーナス:270万円(夫:150万円、妻:120万円)
- 月間支出:31万4千円
- いま退職した場合の退職金目安 夫:1,500万円、妻:500万円
現在の保有資産の内訳
- 貯蓄:4,200万円
- 投資:45万円
今後の大きな出費
- 子どもの教育費:800万円×2人=1,600万円と試算
- 車の買い替え費用:400万円と試算
- 持ち家の修繕費など:400万円と試算
FPの試算
- 毎月の支出を28万円まで減らし年間336万円、これに予備の出費を加えて年間支出を370万円
- 夫が休職した場合の収入は、1年間は80%でボーナス込みで400万円、妻がパートになった場合の収入を9万円として96万円、合計約500万円、1年目は500万円-370万円=130万円の黒字となる
- 夫の2年目の収入は2/3、ボーナスなしとなり、約280万円、妻のパート収入との合計は約380万円、収支は支出370万円とほぼ同じとなる
- 3年後の53歳で夫が復職しない場合、65歳の年金支給までは妻の収入のみとなる。もし夫のアルバイト収入が8万円程度あれば、合計200万円程度の収入が得られる
- 収支の差額の370万円-200万円=170万円を12年間、合計約2,000万円を貯蓄からとりくずすことになる
- 現在の資産4,200万円に夫婦の退職金1,700万円を加えると、5,900万円
- 子どもの教育費1,600万円、家の修繕費と車の買い替え費800万円、65歳までの生活費の不足分2,000万円を5,900万円から差し引くと、65歳での貯蓄残高は、1,500万円
- 65歳以降は夫の年金と妻のパート収入で約260万円
FPの回答
まずは、休職して体調を元に戻すことを優先する方がよい。
そしてもし可能なら、3年後の53歳の時点で復職できればよいが、公務員に復職できなくても上記の試算のように、65歳まで月8万円程度のアルバイトができ、上記の収入の範囲で生活できれば、65歳時点の貯蓄残高の1,500万円に手をつけずに生活できる。
事例③心身を壊してしまい無職 貯金額が少なく今後の生活が不安
相談内容
両親の土地に建てた持ち家(夫が41歳のときに35年1,600万円のローン)に関して、20年目のリフォーム費用として300万円以上、同居の両親の過失による修繕費も300万円以上ある。いまある貯金で繰上げ返済してローン期間を短くするか、先に修繕費やリフォーム費用に使って不足分はローンにするか、相談したい。
家族構成
妻(相談者):無職52歳、夫:会社員58歳、、子ども20代が2人
収支の概要
- 月間収入:33万円(夫:23万円、妻:障害年金10万円) ボーナス:夫30万円
- 月間支出:19万4千円
- 月間貯蓄:8万円
- 退職金:なし
現在の保有資産の内訳
- 貯蓄:370万円
- 投資:0円
今後の大きな出費
- 住宅ローン:380万円
- 持ち家のリフォーム費用:300万円以上
- 持ち家の修繕費:300万円以上
- 車の買い替え費用
FPの試算
- 夫が60歳になるまでの2年間、毎月の貯蓄を8万円から10万円にして、年間120万円×2年=240万円
- 60歳から65歳の5年間は収入が減るので、年間貯蓄60万円×5年=300万円
- 65歳時点での貯蓄は、現在の370万円+240万円+300万円=910万円
FPの回答
現時点で修繕費などのローンを組むと、住宅ローンとダブルになるので、修繕費のローンは組まない方がよい。住宅ローンは現在のペースで返却しながら、家の修繕費とリフォーム費用の計600万円は、この910万円を貯めるまでの期間に2回などにわけて支出する方がよい。
50代におすすめの家計相談サービス一覧
50代の方には家計相談をすることをおすすめしましたが、具体的な家計相談のサービスとして以下のようなものがあります。
サービスの名称 | 運営会社 | 対応地域 |
---|---|---|
マネーキャリア | 株式会社Wizleap | 日本全国 |
保険チャンネル | リクルートグループ | 日本全国 |
家計見直しナビ | 株式会社ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング NFCグループ | 日本全国 |
ご自身にあうサービスがあるかどうか、チェックしてみてくださいね。
マネーキャリアの特徴や評判・口コミを紹介!
まず最初に、マネーキャリアの以下の内容について解説していきます。
- 特徴やサービス内容
- 評判や口コミ
サービスの特徴はもちろん、評判や口コミなどは気になるところですよね。サービスによってこれらの内容は違いがありますので、しっかり確認してみてくださいね。
マネーキャリアの特徴やサービス内容
マネーキャリアの相談サービスには、
- 保険相談
- ライフプラン相談
- ほけんQ&A
- ライフプラン診断
- ペット保険の一括比較
- マネーキャリアのマネーセミナー
など、幅広い範囲で保険やお金についての相談ができます。
また、
- ほけんROOMマガジン
- マネーキャリアマガジン
などのWEBメディアも運営しており、相談しなくても読むだけで役立つ記事などが多く掲載されています。
上記の相談サービスのなかで、家計相談に該当するのは、ライフプラン相談なのですが、以下のような特徴があります。
- お金に関する相談ならなんでもOK
- 納得するまで相談は何回でも無料で対応
- 自宅からオンラインで相談可能
お金に関する相談ならなんでも良いので、もちろん、家計の見直しの相談もOKです。
また、結局最後には保険の勧誘などをされるのではないか、と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、強引な勧誘などは一切ありません。
さらに、相談は何回でも無料ですので、相談者が納得するまで何回でも相談したり質問することができます。
また、ZOOMアプリなどを使用してオンラインでの相談となるので、都合の良い日時を選ぶことも可能です。知らない人に相談するのは不安、という方のために、担当FPの顔写真やプロフィールなどを事前に紹介してもらえます。
さらに、対面で相談したい方には、その旨スタッフに伝えれば対面での相談にも応じることができます。
マネーキャリアの評判・口コミを紹介!
自分だけのライフプラン表をつくってくれた
オンラインでも充実した相談ができた
保険チャンネルの特徴や評判・口コミを紹介!
次に、リクルートグループが運営する保険チャンネルについて、
- サービス内容や特徴
- 評判や口コミ
をご紹介していきます。
先にご紹介したマネーキャリアと比較しながら読んでみると、ご自身にあうサービスはどちらか方向性が見えてくるかもしれません。
保険チャンネルの特徴やサービス内容
保険チャンネルのサービスも、
- お金に関する全てのことをFPに相談できる
- 相談はすべて無料
と、基本的にマネーキャリアと同じなのですが、その相談方法は、
- オンラインでの相談
- 自宅や希望の場所で対面相談
のどちらかを、ネットから相談の予約をする際に選ぶシステムになっています。
担当FPに関しては、
- 男女の希望
- 年代の希望
などを入力するようになっており、ある程度の希望を伝えることができるので安心ですね。対面相談は日本全国47都道府県にて対応しています。
また、「FPに相談するのはちょっと・・・」という方には、WEB上で簡単な内容を入力するだけでライフプランのお金の流れがわかるシミュレーションをすることができます。
さらに、お金に関する相談に加えて、結婚、妊娠や出産、マイホームの購入、就職や転職、退職などのライフプランに関する相談もすることができます。
保険チャンネルの評判・口コミを紹介!
FPが信頼できそう
無料セミナーやコラムのあるサイトがよい
家計見直しナビの特徴や評判・口コミを紹介!
最後に、家計見直しナビについても
- サービス内容や特徴
- 評判や口コミ
についてご紹介していきます。
先にご紹介した2社とどのような違いがあるのか、ご自身に適しているサービスは3社のうちどれなのか、など考えながら読んでみるとよいのではないでしょうか。
家計見直しナビの特徴やサービス内容
家計見直しナビのサービスも上記の2社同様に
- お金に関する全てのことを相談できる
- 相談は全て無料
となっています。
お金に関することはなんでも相談できるのですが、「家計見直しナビ」という名称から、いかにも家計に関する相談がしやすそうな印象ですね。
また2社と異なるのは、その相談方法で
- オンライン相談
- 自宅や都合の良い場所での対面相談
- 店舗での対面相談
- 電話での相談
の4つの方法があることです。
オンライン相談や自宅などでの対面相談はよくある相談方法ですが、その他にも電話や店舗での相談も可能なのは選択肢の幅があって、いろんな相談者の要望に対応できそうですね。
また、家計見直しナビでは、毎週金曜日の10:27~10:32に、TOKYO FMで「おさいふ相談室」というラジオ番組をやっています。
さらに放送内では紹介しきれなかったリスナーからの相談の回答やコメントをWEB上で紹介しており、お金に関する身近な相談内容とその回答をチェックすることができます。
家計見直しナビの評判・口コミを紹介!
お金に興味を持つきっかけになった
50代におすすめのお金を増やす方法は? 悩み別に対策を解説!
次に、50代の方が実際にお金を増やしたい場合の方法を悩み別にご紹介していきます。
- 予定外の急な出費に備える
- 数年以内に予定している大きな出費に備える
- 定年後の老後資金に備える
どれも身近で現実的な悩みですよね。思い当たる方も多いのではないでしょうか。それぞれの方法を確認してみてください。
悩み①入院や親の介護など、急な出費に備えたい
予定外の急な出費、例えば、家族の入院や親の介護など色々な場合が考えられますよね。
予定外の出費ですから、いつでもすぐに使える状態のお金がなければいけないということになります。つまり、銀行の普通預金など流動性の高い貯蓄方法である程度のお金を供えておく必要があります。
銀行の普通預金はほとんど金利がないので、iDeCoやNISAなどで運用する方がよいと思う方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、iDeCoやNISAなどは自分で上手に運用すればそれなりのリターンを得ることができますが、一方で流動性に欠けるというデメリットがあります。
iDeCoやNISAはある程度の余裕資金を積み立てるようにして、いざというときに使えるお金は普通預金などに貯蓄しておくことをおすすめします。
悩み②家族旅行や車検など、数年以内に必要な資金を準備したい
次に、数年以内に使う予定があるもの、例えば、家族旅行や車などの買い替えの場合を考えてみます。
この場合、何年後にいくらくらい必要かということがある程度予測できますよね。
その場合、必要な金額をゴールまでの年数や月数で割れば、定期的にいくらずつ貯めていかなければならないか自ずと計画できます。
誘惑に負けず自力で貯めていける方は普通預金などで貯めていくのもよいと思いますが、確実に貯めるのであれば、定期預金や個人向け国債など一定の期間は引き出すことができない貯蓄方法がおすすめです。
悩み③仕事を引退した後の老後資金に備えたい
最後に、定年後の老後資金など最も長期的にお金を貯める方法を考えてみます。
50代から65歳までと考えると、その方の年齢によって6年~15年程度の幅がありますが、比較的長期的な貯蓄方法を選択することになるでしょう。
この場合、悩み①や②のお金以外の当面使う予定のないお金を、先にご紹介したiDeCoやNISAなどで積み立てていくのがよいでしょう。
特に、iDeCoは、自分で老後の生活資金を自分で運用することが目的の制度で、60歳になるまで引き出すことができません。流動性がないことが、老後資金の準備という目的のためにはメリットになっているというわけです。
ただ、iDeCoやNISAは、当面使う予定のないお金を積み立てるとはいっても、実際には、そんな余裕はないという方も多いかもしれません。
しかし、そうやって先延ばしにしていると、いつまでたっても老後資金は準備できませんので、少額でもよいのでできるだけ早いうちに積立を始めることをおすすめします。早く始めて長期の運用をすることで、運用益もそれだけ多く見込める可能性があるからです。
参考:50代で家計を見直したいなら、まずは家計簿をつけるのがおすすめ!
悩み別にお金を増やす方法をご紹介しましたが、特に、最後の「当面使う予定のないお金」がある方は現実的には少ないかもしれません。
ですが、その場合もすぐにあきらめてしまうのではなく、無駄な出費がないか、家計簿をつけて収支の内容を確認することをおすすめします。自分では切り詰めて節約しているつもりでも、案外無駄な出費があったりすることもあるからです。
最近では、レシートの写真を写すだけなど簡単な家計簿のアプリもたくさん出ていますので、まずは、家計簿をつけてみることから始めてみてはいかがでしょうか。
参考:50代の平均貯金額はどれくらい? 収入別にチェック!
ここでご参考までに、50代の平均的な貯蓄額の平均値と中央値はどのくらいか見てみましょう。
平均値とは全てのデータの合計をデータの数で割った数値、中央値とはデータの数値を順番に並べた場合に中央にある値のことをいいます。そのため、平均値と中央値には差がある場合もあります。
「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和元年)」によると、50代の貯蓄額について、
- 平均値は1,194万円
- 中央値は600万円
だそうです。
中央値と平均値はほぼ2倍近くの差がありますが、現実的な数値としては中央値の600万円が妥当だといえるかもしれません。
ちなみに、同データで、収入金額ごとの平均値と中央値は以下のようになっています。
年収 | 平均値 | 中央値 |
---|---|---|
収入なし | 633万円 | 300万円 |
300万円未満 | 540万円 | 0万円 |
300~500万円未満 | 555万円 | 210万円 |
500~750万円未満 | 892万円 | 480万円 |
750~1,000万円未満 | 1,564万円 | 1,300万円 |
1,000~1,200万円未満 | 1,664万円 | 1,020万円 |
1,200万円以上 | 3,616万円 | 2,200万円 |
年収が750万円以上になると、平均値、中央値ともに貯蓄額は1,000万円以上になっています。
最初にお伝えした50代全体の貯蓄額の平均値が中央値の2倍近くに上がってしまうのは、このように、年収が高い方の貯蓄額に影響されていることが考えられます。
参考:50代の方が書いている、家計に関する人気のブログを紹介!
上でご紹介した50代の方の貯蓄金額のデータを見て、不安になった方もいらっしゃるかもしれませんが、気分を変えて、50代の方が書いている家計に関するブログをご紹介します。
- まのさん『まの手帳。』
- かっちゃんさん『50歳からのお金の勉強』
- mumuさん『さて、これからどうする?』
どれも、50代の方のリアルな悩みやその解決方法などがありますので、まずは気軽に読んでみてください。
気に入ったブログがあれば、今後も定期的に読んでいくことでいろんなアイデアも得ることができると思います。
①まのさん『まの手帳。』
老後資金を準備している専業主婦のまのさんによるブログ『まの手帳。』です。
ご主人とお子さん二人(大学生の長男と高卒で就職される次男がいらっしゃるようです)の4人家族で、ご主人が定年後は働かないつもり、とのことで、老後資金を増やすべく、色々準備されています。
家計簿をつけたり貯金をしたりなどの基本的なことに加え、株やソーシャルレンディングなどで運用もされており、これらの体験談は資産運用の勉強になると思われます。
また、直接お金に関する内容ではありませんが、お義母様の介護の記事などもあり、50代にとってはリアルで役立つ情報がありそうです。
②かっちゃんさん『50歳からのお金の勉強』
ご結婚4年目の50歳のかっちゃんさんが、60歳までに安心して老後を暮らせる資金をつくるために50歳からお金に関していろいろ勉強を始め、株式投資、FX、デイトレなどの様子を紹介している『50歳からのお金の勉強』です。
かっちゃんさんだけでなく、ご主人も投資をしていらっしゃるようです。
かっちゃんさんは約10年間、トレーダー育成関係の仕事に携わっておられたそうで、資産運用や投資に関して少し知識のある方には興味ある記事が多く掲載されていると思います。
③mumuさん『さて、これからどうする?』
『さて、これからどうする?』は、56歳の専業主婦のmumuさんのブログで、ご主人、息子さん、娘さんご夫婦、孫2人の大家族のご家庭のようです。
ご主人の定年を前に、ご主人の会社が売却されることになり、危機感が募って節約や貯金、ポイ活を始め、今年から個別株の売買も始められたそうです。
資産運用や家計管理、貯金などお金に関する記事も多いですが、50代の日々の生活のあれこれを綴った記事も多く、共感できる内容がたくさんあります。
50代のお金の悩みは、家計相談をしてマネープランを立てるのがおすすめ!
50代の家計相談に関して色々な情報をご紹介してきました。たくさんの内容がありましたが、主なポイントを簡単にまとめてみます。
- 老後の生活の収支を試算して、不足分を早めに貯蓄することが大切
- そのために、プロに家計相談するのがおすすめ
- 無料の家計相談のサービスには、マネーキャリア、保険チャンネル、家計見直しナビなどがある
- 急な出費、数年以内に使う予定のある出費、老後の生活資金など、貯蓄の方法は目的別に変える
- 50代の平均貯蓄額は1,194万円、中央値は600万円
- 50代の書く家計に関するブログを読むのもおすすめ
いかがでしょうか。50代の貯蓄の平均金額を見て驚いた方もいらっしゃるかもしれませんが、まずは、自分にできることから始めることが大切です。
家計簿をつける、老後の生活の収支をシミュレーションするなど、現状を把握して、いつまでにいくら準備すべきなのか、計画をたててみることから始めてみることをおすすめします。