更新日:2023/09/05
明治安田生命「つみたてドル建終身」の評判・口コミは?デメリットも解説
- 明治安田生命「つみたてドル建終身」を契約しようか迷っている人
- 明治安田生命「つみたてドル建終身」の評判や口コミを知りたい人
- 明治安田生命「つみたてドル建終身」のメリット・デメリットや基本情報を知りたい人
- 明治安田生命「つみたてドル建終身」の評判や口コミ
- 明治安田生命「つみたてドル建終身」が合っているか、合っていないか
- 他社のドル建て保険と比較した際のメリット・デメリット
目次を使って気になるところから読みましょう!
明治安田生命「つみたてドル建終身」の評判・口コミ
※口コミはインターネットアンケートで募集
募集期間:2023年7月~2023年8月
明治安田生命「つみたてドル建終身」のデメリット
- 早期解約の場合は解約控除がかかる
- 死亡した際の保障がない
- 為替リスクがある
早期解約の場合は解約控除がかかる
「つみたてドル建終身」は契約から一定期間内に解約した場合の解約返戻金が低く設定されている商品です。
加えて、早期解約、具体的には10年以内に解約した場合、解約控除が発生し、受け取れる解約返戻金がさらに少なくなります。
契約日から15年を経過すると解約返戻率が100%を超えます。
なお、保険料払込期間を10年に設定した場合は保険料を支払い終えたタイミングで解約返戻率が100%を超えます。
一見デメリットでしかない設定に思えるかもしれませんが、メリットもあります。
早期解約時のリスクの代わりに、保険料が安くなり、保険料払込期間終了後に受け取れる解約返戻金が多くなります。
契約期間が短いほど、解約返戻金が少なくなり損をしてしまう仕組みの商品であるため、無理なく支払い続けることのできる保険料を設定しましょう。
死亡した際の保障がない
契約期間中に被保険者が亡くなってしまった場合、支払った保険料にもとづく給付金・保険金を受け取れます。
交通事故や特定の感染症などが原因で亡くなった場合には、通常の1.1倍の金額です。
商品説明にある死亡保障は上記の通りです。
あくまでイメージですが、受け取れる金額はこれまで支払った保険料に近い金額となります。
そのため、もしものときに配偶者や子どもにまとまったお金を遺したい場合、別で生命保険に加入する必要があります。
為替リスクがある
「つみたてドル建終身」はドル建ての商品であるため、為替リスクがあります。
この商品における為替リスクの影響は以下の2点です。
- 毎月交換できるドルが異なる
- 保険金や解約返戻金を受け取る際に元本割れのリスクがある
たとえば、毎月1万円の保険料を支払っている場合で考えてみます。
1ドル=100円であれば100ドルと交換できますが、1ドル=90円の場合は111.11ドルと、1ドル=110円の場合は90.90ドルと交換できます。
このように、ドル建ての保険商品はその月の為替レートによってドルベースの積立金額が変わる点が為替リスクの影響の1つです。
ドルベースでの積立金額が少ないと、保険金や解約返戻金を受け取る際の金額も少なくなってしまうため、元本割れのリスクが高くなります。
2つ目の影響は受け取れる保険金や解約返戻金の金額です。
ドル建ての商品であるため、保険金や解約返戻金のベースとなる積立金はドルで積みたてられています。
日本円として使うためには、そのときの為替レートでドルを日本円に交換しなければなりません。
そのため、為替レートによっては、支払った保険料の総額よりも受け取れる保険金や解約返戻金が少なくなってしまう元本割れのリスクがあります。
明治安田生命「つみたてドル建終身」のメリット
先ほどまでは「つみたてドル建終身」のデメリットを解説しましたが、ここからはメリットを解説します。
評判や口コミとあわせて契約するかどうか検討してみてください。
明治安田生命「つみたてドル建終身」のメリットは以下の3点です。
- 日本円で毎月定額で積立ができる
- 市場価格調整がない
- 通貨を分散して投資ができる
それぞれ詳しく解説していきます。
日本円で毎月定額で積立ができる
「つみたてドル建終身」はドル建ての商品ではありますが、保険料は日本円で支払います。
その後、日本円で支払われた保険料をドルに交換し積みたてる仕組みです。
そのため、毎月の保険料が定額である点がメリットです。
ドル建ての保険商品の中には、毎月一定額のドルを積みたてる商品もあります。
そのような商品の場合、為替レートによって日本円に換算した保険料がその月々で異なります。
保険料払込期間が10年以上となるため、契約日と10年後、20年後の為替レートが大きく変動している可能性が考えられます。
たとえば、2013年3月は1ドル=94.83円でしたが、10年後の2023年3月は1ドル=133.94円でした。
仮に毎月100ドル積みたてる契約の場合、2013年3月の保険料は9,483円ですが、2023年3月の保険料は13,394円となります。
割合でいえば約40%の増加であるため、かなり負担が大きくなったといえるでしょう。
「つみたてドル建終身」のような保険料を日本円で毎月定額で積みたてるドル建ての商品の場合、為替レートが変動しても毎月の保険料は一定です。
そのため、ドル建ての保険商品ではありますが、為替レートが原因で家計を圧迫しない点がメリットです。
市場価格調整がない
「つみたてドル建終身」は市場価格調整がないため、金利リスクがありません。
ドル建て保険における金利リスクとは、市場金利の影響を受けて解約返戻金が増減するリスクです。
契約時の市場金利よりも解約時の市場金利の方が高い場合、解約返戻金が減額され、解約時の市場金利の方が低い場合、解約返戻金が増額されます。
市場価格調整があるタイプの商品の場合、市場金利の変動による解約返戻金の増減があります。
一方、市場価格調整のない「つみたてドル建終身」では、解約時に市場金利が高くなっていた場合でも解約返戻金が減らない点がメリットです。
通貨を分散して投資ができる
リスクを抑えた投資をするためには分散が重要です。
ドル建ての商品である「つみたてドル建終身」を契約すると日本円とドルの2つの通貨を保有することとなり、通貨を分散して投資していることになります。
通貨を分散して投資するメリットは、日本円の価値が下落したときのリスクヘッジになる点です。
日本円の価値が下落したとき、ドルの価値が高くなっていれば、資産全体の価値の目減りを防げます。
ドル建の保険商品を契約すると、日本円のほかにドルを保有することとなり、リスク分散効果が期待できるメリットがあります。
明治安田生命「つみたてドル建終身」の基本情報
評判や口コミ、メリット・デメリットを確認し終えたところで、明治安田生命「つみたてドル建終身」の基本情報を表でまとめます。
保障内容 | 死亡保障 |
---|---|
契約者年齢範囲 | 20〜85歳(満年齢) |
被保険者年齢範囲 | 0〜85歳(満年齢) |
保険料払込期間 | 10年・15年・20年・25年・30年 |
保険料の支払方法 | 月払・年払 |
保険料の支払経路 | 口座振替 |
保険料(月払) | 5,000円〜(1,000円単位) |
保険料(年払) | 60,000円〜(12,000円単位) |
表の内容を一部補足します。
先ほども解説しましたが、死亡保障は支払った保険料の総額に近い金額を受け取るイメージです。
通常の生命保険の死亡保障のような、保険料の支払い総額に関わらず1,000万円以上の保険金を受け取れる死亡保障ではありません。
保険料払込期間は保険料を払い終えるときの被保険者の年齢が95歳以下である必要があります。
そのため、被保険者の年齢によっては選択できる保険料払込期間に制限が生じます。
たとえば、契約時の被保険者の年齢が70歳の人の場合、30年の保険料払込期間は選べません。
年払は保険料を年に1回支払う方式です。
その年の途中で解約したり、被保険者が亡くなった場合でも保険料は返還されず、解約返戻金や給付金の計算に含まれます。
保険料ですが、保険料払込期間が10年・15年の場合、月払の最低額は10,000円から、年払の最低額は120,000円からとなります。
※2023年8月時点の情報です。最新情報は公式サイトでご確認ください
明治安田生命「つみたてドル建終身」がおすすめな人
明治安田生命「つみたてドル建終身」の評判や口コミに加えて、商品のメリット・デメリット、基本情報などを解説してきました。
ここからはこの商品がおすすめの人の特徴を解説します。
- 為替によって毎月積みたてる金額が変わらない方が良い人
- 外貨建ての保険商品に抵抗がない人
それぞれ詳しく解説していきます。
為替によって毎月積みたてる金額が変わらない方が良い人
ドル建ての保険商品は日本円で毎月一定額を積みたてる商品とドルで一定額を積みたてる商品があります。
「つみたてドル建終身」は契約時に積みたてる金額を日本円で決めるため、為替レートによる毎月の保険料の変動がありません。
そのため、為替レートの影響を受けて保険料が予想外に高額となり、保険契約の継続が困難になるリスクを避けられます。
また、日本円ベースの積みたて金額が変わらないため、円安のときはドルの交換量が少なく、円高のときはドルの交換量が多くなります。
為替レートの影響で毎月積みたてられるドルの量は変わりますが、10年・20年と積みたて期間があるため、毎月のドルの積立金額が平均化され、為替リスクを抑えられる点も特徴です。
「つみたてドル建終身」はドル建ての商品の中でも、為替レートの変動によって保険料の支払いが困難になるリスクを避けたい人におすすめです。
外貨建ての保険商品に抵抗がない人
「つみたてドル建終身」はドル建ての保険商品であるため、元本保障の商品ではありません。
保険金や解約返戻金はドルを日本円に交換して受け取るため、そのときの為替レートによって受け取る金額が変動します。
為替レートによっては支払った保険料の総額よりも大幅に増えた金額を受け取れるメリットがありますが、逆に支払った保険料の総額よりも減ってしまうリスクもあります。
保険料を払い終えた後であっても、解約時の為替レートによっては元本割れの可能性も十分あり得るので、注意が必要です。
とはいえ、ドル建て保険は円建て保険と比較して高利回りな点がメリットです。
元本割れのリスクを受け入れられる人であれば、高い利回りで運用できるドル建て保険での運用をおすすめできます。
明治安田生命「つみたてドル建終身」をおすすめできない人
次に明治安田生命「つみたてドル建終身」がおすすめできない人の特徴を解説します。
評判や口コミを見て、いいなと思った人でも以下の2点に当てはまる場合は別の保険を検討した方がいいかもしれません。
- 死亡保障も同時に備えたい人
- ドル以外の通貨での商品を希望している人
それぞれ詳しく解説していきます。
死亡保障も同時に備えたい人
「つみたてドル建終身」は保障よりも貯蓄に重きを置いた保険商品です。
死亡保障はありますが、受け取れる金額は支払った保険料に近い金額となります。
もしものときに契約期間に関わらず1,000万円以上のまとまった保険金を受け取れるような死亡保障はありません。
保険商品の中には、保障と貯蓄の両方の機能を持つものもあります。
もしものときの保障と将来のための貯蓄を1つの保険商品で済ませたいと考える人の場合、別の保険商品を探した方がいいといえます。
ドル以外の通貨での商品を希望している人
保険に限らず、資産運用をしている人の中にはすでに外貨預金でドルに投資している人もいるでしょう。
ドルを直接購入している人でなくても、アメリカの株式や債券を購入している、といったケースもあります。
先ほど、リスクを抑えた投資には分散が重要と解説しました。
外貨預金や株式、債券など、すでにアメリカに投資している人がドル建て保険を契約すると、投資がアメリカに集中してしまうとも考えられます。
そうなると、投資地域の分散のために別の通貨で運用したいと思うかもしれません。
とはいえ、「つみたてドル建終身」の指定通貨はドルのみです。
何かしらの理由でドル以外の通貨で運用したいと考えている人にとっては、ドル建て保険である「つみたてドル建終身」はおすすめできません。
明治安田生命「つみたてドル建終身」を他社商品と比較
ここでは明治安田生命「つみたてドル建終身」への理解を深めるために、他社商品と比較します。
比較する商品はオリックス生命「米ドル建終身保険candle」(以下「candle」)です。
まずはそれぞれの商品の基本情報を表で簡単にまとめます。
つみたてドル建終身 | candle | |
---|---|---|
保障内容 | 死亡保障 | 死亡保障・高度障害保障 |
保険料(日本円) | 一定 | 変動 |
為替手数料 | 0.25円 | 0.01円 |
保険料払込期間 | 10年・15年・20年・25年・30年 | 年満了:10年・15年・20年 歳満了:50〜80歳までの5歳刻みで選択 |
解約返戻率が100%を超えるタイミング | 契約日から15年後 | 保険料払込期間満了後 |
どちらの保険も死亡保障がありますが、保険料払込期間中は基本的に支払った保険料の総額に近い金額しか受け取れません。
「candle」には高度障害保障もあり、両眼失明などオリックス生命が定める高度障害状態になった際にも保険金を受け取れます。
また、特約にはなりますが、被保険者が余命6ヶ月以内と判断されたときや要介護状態になったときに保険金を受け取れる保障もあります。
保障内容は「candle」の方が手厚いです。
「candle」も保険料を日本円で支払いますが、支払う金額はドルベースであるため、月によって保険料の金額が変動します。
「つみたてドル建終身」は日本円の毎月の保険料は定額です。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、どちらの方が優れているとはいえませんが、毎月の保険料が一定額の方がいい人には「つみたてドル建終身」が向いています。
為替手数料は日本円をドルに交換するとき、ドルを日本円に交換するときに発生する手数料です。
「candle」の方が低く設定されています。
為替手数料は低い方が効率的な運用ができるため、この点では「candle」の方が優れているといえます。
保険料払込期間は基本的には「candle」の方が幅広いです。
契約時の年齢が70歳など、一部例外はありますが「candle」の方が保険料払込期間を長くできます。
同じ金額を貯蓄したい場合、保険料払込期間が長い方が月々の負担は小さくなります。
どちらの商品も契約日から一定期間内の解約返戻金を低く設定し、保険料を抑えている商品です。
「つみたてドル建終身」は保険料払込期間が20年以上であっても、契約日から15年を経過すると解約返戻率が100%を超えます。
性質上、途中で解約すべき商品ではありませんが、途中解約する可能性まで考慮する人の場合、早めに解約返戻率が100%を超える「つみたてドル建終身」の方が向いているといえます。
まとめ:明治安田生命「つみたてドル建終身」の評判・口コミは?デメリットも解説
明治安田生命「つみたてドル建終身」の評判や口コミ、メリット・デメリットなどを解説してきました。
メリット・デメリットを改めてまとめます。
メリット
- 毎月の保険料が一定
- 市場価格調整がないため、金利リスクを負わない
- 通貨の分散による資産全体の目減りを防ぐ効果が期待できる
デメリット
- 早期解約すると解約返戻金が少なくなる
- 通常の生命保険のような死亡保障がない
- 為替リスクによる元本割れのリスクがある
他のドル建ての保険商品と比較して、毎月の保険料が為替レートに左右されない点や金利リスクを負わない点は魅力です。
保険料の支払いを継続しやすい点や金利リスクがないことによる元本割れのリスクが軽減されたドル建て保険に魅力を感じる人は明治安田生命「つみたてドル建終身」で資産形成をしてみてはいかがでしょうか。
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