更新日:2021/01/23
どんな怪我が県民共済の対象?怪我による入院や手術を保障する県民共済のプランを解説
- どのプランを選べばいい?
- プランの内容がいまいち、理解できない
- 基本的なプランだけで大丈夫?特約を付加させたほうがいいの?
- 県民共済のそれぞれのプランの保障内容や保険料
- 県民共済の不慮の事故はどんなものが該当するか
- 怪我で共済金を請求するときは診療報酬点数にも注意
- 個人賠償責任保険もある
内容をまとめると
- 県民共済には「総合保障型」「入院保障型」「医療特約」「生涯保障型」の4つが基本の柱である
- 「総合保障型」は疾病による保障と交通事故・不慮の事故による保障の2つがある
- 「入院保障型」は疾病への保障に特化していて通院保障も付加される
- 「医療特約」は単体での契約はできないが、付加することで入院一時金や先進医療への保障が受けられる
- 「生涯保障型」は年齢制限が他のプランより高く、交通事故や不慮の事故に特化している
- 不慮の事故とは突発的で予想が困難な事案で、外からの衝撃による怪我をいう
- 不慮の事故での共済金の請求には条件があり、診療報酬点数が1,400点未満や手術方法によっては該当しない恐れがある
- 県民共済には個人賠償責任保険もあるので、もしも他人を傷つけてしまったときに役立つ
- 保険などは難しい分野でもあるため、保険のプロに相談するのがおすすめ
- 今ならスマホ1つで無料オンライン相談できるので、この機会に保険の悩みを解決しましょう!
目次を使って気になるところから読みましょう!
怪我による通院や入院・手術が保障される県民共済のプラン一覧
価格が安くてだれでも加入がしやすい県民共済には主にプランが4つあります。
県民共済の主なプランは
- 総合保障型(1・2・4型)(通院・入院・死亡)
- 入院保障型(2型)(通院・入院・手術・死亡)
- 医療特約(医療1型特約)(付加することで入院・手術の保障が厚くなる)
- 傷害保障型共済(入院・手術・死亡)
です。基本的にどれも入院保障や死亡時の保障があります。
そのためどれを選べば良いのか迷ってしまう人もいるでしょう。
しかし特徴はプランによって違いますので、細かい内容を精査して加入するプランを選ぶことが大事です。
また医療特約は1,000円プラスするだけで、入院や手術の際に受けられる保障が手厚くなります。
リーズナブルな価格で手厚い保障がつくので、まずはどんな内容なのかを見定めて加入するかを決めてください。
県民共済「総合保障型」の保障内容や保険料を紹介
まずは県民共済「総合保障型」を解説します。
主な特徴は
- 入院1日目から保障される
- 死亡・入院保障もある
- 掛金はずっと同じ
- 入院保障型・医療特約も付帯できる
- 余剰金が戻る
です。疾病にかかったときに入院治療を要するとき、1日目から保障を受けられます。
死亡・入院保障もつき、掛金は何年経っても変わらないので他の保険にはない安心感があります。
県民共済の他のプランとの併用もできて、運営資金などで余った余剰金が戻ってくるなど利点も多い商品といえます。
さらに加入する際は医師の診断書が必要ないのも特徴といえます。
県民共済「総合保障型」の保障内容と保険料
次に県民共済の「総合保障型」保障内容と保険料です。
プランは3つあってそれぞれ保険料と保障金額が前後します。
主な保障内容と保険料は
入院保障(1日あたり) | 死亡または重度障害への保障 | |
---|---|---|
1型 (月1,000円) | 疾病:2,250円 事故:2,500円 | 疾病:200万円 事故:500万円 |
2型 (月2,000円) | 疾病:4,500円 事故:5,000円 | 疾病:400万円 事故:700~1,000万円 |
4型 (月4,000円) | 疾病:9,000円 事故:10,000円 | 入院:800万円 事故:1,400~2,000万円 |
県民共済「入院保障型」の保障内容や保険料を紹介
次に県民共済「入院保障型」を解説します。
県民共済「入院保障型」は手術や先進医療の保障をしてほしい人におすすめです。
主な特徴は
- 入院1日目から保障
- 手術・先進医療も保障
- 掛金が一律で安い
- 希望にあった特約が選べる
- 余剰金が返ってくる
です。こちらの商品においても入院1日目から保障が受けられます。
手術をしたときや先進医療を受ける事態に直面したときも保障がつくのは「入院保障型」の強みといえます。
掛金が安く、特約も多いため自分の希望する特約を選んで付加するといいでしょう。
総合保障型や医療特約との併用も可能です。
さらに余剰金が発生すれば支払った保険料が返ってきます。
県民共済「入院保障型」の保障内容と保険料
では県民共済「入院保障型」の保障内容と保険料をみてみましょう。
契約ができる年齢は満18歳から64歳で、保障の年齢は60歳と61歳がさかいになります。
主な保障内容は
18~60歳 | 61~64歳 | |
---|---|---|
掛金 | 2,000円 | 2,000円 |
入院 | 1日10,000円 (1事故184日まで 1入院124日まで) | 1日7,500円 (1事故184日まで 1入院124日まで) |
通院 | 1日1,500円 | 1日1,500円 |
手術 | 2.5~10万円 | 1~4万円 |
先進医療 | 1~150万円 | 1~75万円 |
死亡・重度障害 | 10万円 | 5万円 |
です。入院は
- 事故ー1~184日
- 病気ー1~124日
が保障されます。
ただし1事故・1疾病につきの日数制限なので、別の理由があれば何回でも保障が受けられます。
通院に関しては14日以上からの支給となるので注意してください。
また手術・先進医療・死亡・重度障害は金額的に大きくはありませんが、掛金を鑑みれば妥当な保険金といえます。
県民共済「医療特約」の保障内容や保険料を紹介
次に県民共済の「医療特約」を解説します。
県民共済の医療特約は単独での契約はできませんが、総合保障型や入院保障型に付加する形で契約ができます。
主な特徴は
- 掛金が安い
- 日帰り入院でも一時金がある
- 日帰り手術でも保障される
- 先端医療の保障がある
- 退院後の療養にも保障
- 疾病障害にも対応
です。わずかな掛金をプラスするだけで日帰り入院・手術に一時金が支給されます。
先端医療にも対応していて、退院後の療養期間や疾病障害に共済金があります。
県民共済「医療特約」の保障内容と保険料
では県民共済「医療特約」の保障内容と保険料を解説します。
年齢別の保障内容と保険料は
18~60歳 | 61~65歳 | |
---|---|---|
掛金 | 1,000円 | 1,000円 |
入院一時金 | 2万円 | 2万円 |
手術 | 5~20万円 | 3~12万円 |
先端医療 | 1~150万円 | 1~100万円 |
在宅療養 | 4万円 | 4万円 |
疾病障害 | 100万円 | 100万円 |
です。主な保障内容については年齢によって手術の保険金に多少、差がありますが、他の部分は年齢に関わらず同じなのが利点です。
やはり医療特約においても掛金が1,000円と格安なのが人気の理由です。
1回の入院につき2万円の一時金が受けとれます。
手術は診療報酬点数が1,400点以上という規定があって、どんな手術かによって受けられる保障が変わります。
先端医療は保険対象外であっても、技術料に応じて補償金額の範囲内なら保障の対象です。
20日以上の入院をした人は在宅療養も共済金が4万円支給されます。
さらにペースメーカーを埋め込むなど、治療のために疾病障害が発生したときにも共済金が支給されます。
県民共済「傷害保障型」の保障内容や保険料を紹介
次に県民共済「傷害保障型」を解説します。
こちらの商品は他のプランよりも申し込める年齢や保証期間が長いです。
主な特徴は
- 18~69歳まで申し込めて期間は85歳まで保障
- 入院1日目から保障
- 事故による保障が手厚い
- 疾病を持っていても入れる
- 生命共済に入っている人も契約できる
- 余剰金が出たらお金が戻る
です。申し込める年齢と保証期間が長いのが魅力です。
入院したときに1日目から保障があるので、短期入院したときも安心です。
また交通事故や不慮の事故による保障が手厚いのも利点といえます。
疾病を抱えている人も契約ができる他、余剰金が出たときはお金が戻ってきます。
さらにすでに生命共済に加入している人も契約することができます。
県民共済「傷害保障型」の保障内容と保険料
次に県民共済「生涯保障型」の保障内容や保険料を紹介します。
この商品は交通事故や怪我に特化していて、保険料は一律で1,000円と格安です。
主な保障内容は
18~65歳 | 65~85歳 | |
---|---|---|
入院 | 1日10,000円 | 1日5,000円 |
手術 | 5~20万円 | 1~4万円 |
死亡・重度障害 | 1,000万円 | 250万円 |
です。保障は交通事故と不慮の事故による医療を受けた際に支払われます。
65歳以上の人は保障面で金額が下がりますが、保険料が上がる心配はありません。
入院保障は他の会社の保障と遜色のない内容といえます。
手術保障に関しては県民共済で規定がありますので、それに則って保障金額が決まります。
死亡・重度障害を負ったときは65歳までなら1,000万円、65歳を過ぎた人には250万円が支給されます。
県民共済は不慮の事故による怪我も保障
県民共済は交通事故や不慮の事故での怪我において、疾病よりも共済金が高めに設定されています。
では不慮の事故とはどんなものを指すのでしょうか。
そこで
- 不慮の事故とは何か?
- 不慮の事故のときは保険点数にも注意
を解説します。そもそも不慮の事故はどんな事案が該当するのでしょうか。
また保険点数は県民共済で共済金を申請する上で重要です。
そのため要点を抑えておきましょう。
「不慮の事故」とは?
怪我において共済金が手厚い県民共済ですが、不慮の事故はどんな事案を指すのでしょうか。
不慮の事故は
- 突発的な事案で怪我をしたとき(急激性)
- 予想できない怪我をしたとき(偶発性)
- 怪我の原因が外からの衝撃などによるもの(外来性)
です。この3つが揃っている怪我を不慮の事故といいます。
例えばスポーツをしているときに転倒して、捻挫や骨折をしてしまったとします。
いままで何の怪我もなく元気だった人がスポーツの転倒によって怪我をしたとき、突発的であり、偶発的な出来事といえます。
更に転倒しているので、外からの衝撃によるものも当てはまります。
逆に不慮の事故といえないのは、例えば元々野球肘を患っていて、何らかの原因で悪化させて手術が必要になったといったケースです。
いままでも痛みがあって悪化させてしまった人は疾病と判断されるので、不慮の事故ではなく、疾病による入院が該当します。
点数にも注意!事故が原因でも手術給付金が支払われないケース
不慮の事故による共済金の請求は、診療報酬点数や手術の内容などにも注意が必要です。
不慮の事故でも支払いの対象にならないケースは
- 診療報酬点数1,400点未満
- すり傷や擦過傷などの怪我による止血や縫合
- 皮膚切開術
- 感染や疾病による壊死などから正常な部分を守るための手術
- 骨や関節の非観血的整復術
- 抜歯
- 契約1年以内の帝王切開
です。注目して欲しいのは診療報酬点数が1,400点未満だと、どんな怪我であっても不慮の事故の対象から外れてしまう点です。
また骨折などによる骨や関節の手術が必要なときは、どんな手術を受けるのかによって対象になるかが異なります。
骨折や脱臼をした際にメスを使って皮膚切開して手術をするなら対象ですが、皮膚の上から骨を正常な位置に戻す非観血的整復術だけなら対象にはなりません。
他にも粉瘤を取り除く皮膚切開や感染などから正常な部位を守るための手術など、対象外になるので請求する前に確認することが重要です。
参考:こどもの怪我が保障される県民共済のプランとは?
参考:事故で誰かを怪我させてしまった場合に備える「個人賠償責任保険」
県民共済の生命共済に加入している人は、個人賠償責任保険に加入することができます。
県民共済の個人賠償責任保険は損保ジャパンで取り扱っています。
不慮の事故によって他人を怪我させてしまったときに損害賠償などを支払ってくれる商品です。
保険料は年間で1,680円なので月に換算すると
1,680円÷12ヶ月=140円
です。保険金額は最高で3億円まで保障してくれます。
例えば
- 自転車の交通事故
- マンションでの水漏れ
- 飼い犬が他人を傷つけてしまった
ときに使えます。自転車での交通事故は増加しています。
歩行者との衝突はもちろん、自転車に乗っていて他人の車を傷つけてしまうのも自転車の交通事故に該当しますので、個人賠償責任保険に入っていればもしものときに便利です。
県民共済ではさまざまなプランで怪我が保障される
県民共済のプランについて詳しく解説しました。
記事のポイントは
- 県民共済には主に4つのプランがある
- 保険料が何れも安く、余剰金が返ってくる
- 選ぶポイントはどの程度の保障を求めるかで決めると失敗しない
- 県民共済は交通事故や不慮の事故への保障が充実している
- 個人賠償責任保険も安くておすすめ
でした。県民共済は4つのプランがありますが、どれも保険料が安くて利用しやすい利点があります。
運転資金が余れば返金されるのも人気の理由です。
交通事故や不慮の事故による保障と疾病による保障の両方を兼ね備えているプランを希望するなら、総合保障型がおすすめです。
またとにかく疾病で入院したときの保障が手厚いものがいいなら入院保障型を選択すると安心でしょう。
まだ年齢が若くて疾病の備えよりも怪我への保障を求めるなら傷害保障型がおすすめです。
特約も充実しているので医療特約などをプラスして上手に使うことが大事です。
他にも保険に関する記事など掲載していますのでそちらもぜひ参考にしてください。