高専の学費はいくら?授業料が安い高等専門学校は?サレジオ高専・久留米高専など

高専の学費は高校と比べると高いです。ただ、高校から大学に進学するよりも、高専から大学に編入する方が学費総額は安くなります。高専5年間の学費の平均総額、高校や大学との比較、学費の減免や奨学金の無償化制度、さらにコロナの影響を受けた学生のための支援を解説します。

高専は高校よりも学費が高いという印象を持っている人が多いでしょう。
 


実際に、高校と比べると高専の方が学費は高くなります。
 


しかし、高専・高校のあとに大学まで通うことを考えると、学費総額は高専の方が安くなることがあります。 


そこで、高専の学費について、
 

  • 高専5年間の学費総額(入学金・授業料やそのほかの費用含む)
  • 全国の高専の学費紹介 
  • 高専と高校・大学を組み合わせた学費の比較 
  • 入学金・授業料の免除制度と奨学金制度 
  • コロナの影響を受けた学生のための支援 

を中心に紹介していきます。 


この記事には、高専の学費について不安を抱えている人にとって役立つ情報が載っています。



ぜひ最後までご覧ください。

内容をまとめると

  1. 高専とは、実践的・創造的な技術者を育成する5年制の学校。
  2. 国公立高専の5年間の学費は約126万円私立高専では約665万円かかる場合も
  3. 学費のほかにも寮費や研修費などが必要
  4. 高専5年+大学2年の学費は、高校3年+大学4年の学費よりも安い
  5. 経済的に学費の支払いが難しいときは、奨学金や学費の減免制度などを利用できる
  6. 新型コロナウイルスの影響を受けた世帯の学生を支援する高専や団体もある
  7. 高専の進学にかかるお金について心配なら、無料相談でお金のプロに相談するのがおすすめ
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高専とはどんな学校?特徴や高校・大学との違い


高専とは、正式には高等専門学校という5年制の学校。中学校卒業者を対象としていますが、大学や短大と同じ分類の高等教育機関です。


5年間の一貫教育で、一般科目と実験・実習に重点をおいた専門科目を効果的に学びます。


実践的・創造的な技術者を育成するという点が、高校・大学と大きく異なるといえます。


高専の卒業生は産業界から高く評価されており、卒業したあとの就職率はほぼ100%です。


また、就職のほかにも以下のような進学先があります。

  • 高専に3年通い、大学に進学
  • 高専を卒業したあと、大学に編入
  • 高専を卒業したあと、専攻科に進学
高専の先には、さらに高度な技術を学ぶ専攻科という2年制の課程があり、高専5年+専攻科2年で7年の一貫教育となります。 

高校3年+大学4年に通うのと同じ期間です。

補足:全国の高等専門学校一覧

北海道

苫小牧高専、旭川高専、函館高専、釧路高専


東北

秋田高専、一関高専、鶴岡高専、福島高専、仙台高専、八戸高専


関東

サレジオ高専、東京高専、小山高専、茨城高専 、群馬高専、木更津高専、東京都立産業技術高専


中部地方

国際高専、長岡高専、長野高専、石川高専、福井高専、豊田高専、富山高専、岐阜高専、沼津高専


近畿

近畿大学高専、舞鶴高専、鳥羽商船高専、奈良高専、和歌山高専、大阪府立大学高専、神戸市立高専、鈴鹿高専、明石高専


中国地方

津山高専、呉高専、宇部高専、大島商船高専、広島商船高専、松江高専、米子高専、徳山高専


四国

高知高専、阿南高専、新居浜高専、弓削商船高専、香川高専


九州

有明高専、鹿児島高専、北九州高専、佐世保高専、大分高専、都城高専、久留米高専、熊本高専


沖縄

沖縄高専

高専の学費、5年間の総額は平均いくら?国立は私立より安い


全国に51校ある国立高専の5年間の学費は約126万円で、この金額は文部科学省の省令により決められています。


また、全国に3校ある公立高専の5年間の学費も約126万円で、国立高専と同じ額となっています。


そのため、高専の5年間の学費総額は平均で約126万円といっていいでしょう。


一方で、全国に3校ある私立高専の5年間の学費は、国公立高専と比べるとかなり割高になります。


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高専の学費は何に使われている?授業料以外にかかる費用も


高専に通うには、先ほど説明した学費のほかにもさまざまな費用が必要になります。

そこで、どのような費用がかかるのか、

  • 入学金・授業料
  • その他にかかる費用
に分けて具体例を挙げ、実際の費用とともに紹介していきます。

「その他にかかる費用」のなかでも、特に注目しておきたいのが学生寮に関する費用です。

各高専にはそれぞれ学生寮があり、一般的に自宅から通うのが難しい学生が入ることができます。

ただ、なかには学生全員の入寮を義務としている学校もあるので、学生寮にかかる費用についてはよく確認しておきましょう。

入学金・授業料

入学金は1年目のみですが、授業料は5年間の支払いです。


では、実際にいくらかかるのか、国立・公立・私立の高専の入学金と授業料の例を見ていきましょう。

国立・東京工業高等専門学校

費用
入学金
84,600円
授業料(年額)234,600円

すでに説明している通り、この金額は文部科学省により決められているものです。

公立・神戸市立工業高等専門学校
費用
入学金84,600円
授業料234,600円

神戸市住民は、入学金が28,200円に減額されます。


私立・近畿大学工業高等専門学校

費用
入学金200,000円
授業料(1〜3年)520,000円
授業料(4〜5年)1,084,000円

近畿大学高専は入学金と学費を合わせると約393万円。私立では、学年によって授業料が変わることが多く、国公立よりも割高になります。

その他にかかる費用(学生寮など)

ここで国立東京高専を例に、入学金・授業料以外にどのような費用が必要になるのか見てみましょう。

項目費用(初年度)
学生会費等9,000円
日本スポーツ振興センター掛金1,550円
後援会費等32,000円
教科書・教材費約45,000円
1年合宿研修費約4,000円


また、学生寮に入る場合は、以下のような費用も必要になります。

項目費用(年間)
寄宿料
複数部屋:84,000円
個室:96,000円
寮費57,000円
給食代約370,000円
(エアコンリース・電気代)31,000円
寮生会費2,500円


学生寮は年間で約47万円かかるようです。東京高専の場合、全学生の5分の1が学生寮で生活しています。

全国の高専の学費一覧!サレジオ高専や久留米高専など


全国の各地域から高専を3校ずつピックアップし、入学金と授業料をまとめました。


北海道

入学金授業料(年額)
函館高専84,600円234,600円
苫小牧高専84,600円234,600円
釧路高専84,600円234,600円


東北

入学金授業料(年額)
八戸高専84,600円234,600円
仙台高専84,600円234,600円
福島高専84,600円234,600円


関東

入学金授業料(年額)
東京高専84,600円234,600円
都立産業技術高専都内在住:42,300円
都外在住:84,600円
234,600円
サレジオ高専300,000円1年:500,000円
2年:600,000円
3年:700,000円
4〜5年:960,000円

 【中部

入学金授業料(年額)
富山高専84,600円234,600円
岐阜高専84,600円234,600円
豊田高専84,600円234,600円


近畿

入学金授業料(年額)
大阪府立大学高専84,600円234,600円
国際高専200,000円1・2年:1,516,000円
3年:250,000円
4・5年:1,600,000円
近畿大学高専200,000円1〜3年:520,000円
4〜5年:1,084,000円


中国

入学金授業料(年額)
松江高専84,600円234,600円
呉高専84,600円234,600円
宇部高専84,600円234,600円


四国

入学金授業料(年額)
香川高専84,600円234,600円
弓削高専84,600円234,600円
高知高専84,600円234,600円


九州

入学金授業料(年額)
久留米高専84,600円234,600円
北九州高専84,600円234,600円
沖縄高専84,600円234,600円


公立・国立高専の学費はどの学校も同じなので、比べるときは学費のほかにかかる費用を確認しましょう。


また、私立高専の学費は公立・国立高専と比べるとかなり割高。国際高専の場合、5年間の学費総額は約665万円、寮費や海外研修費を含めると1,000万円以上になります。


私立の高専の進学を考えているなら、進学にかかる費用を無料相談でお金のプロに相談してみてはいかがでしょうか。今ならスマホ1台で無料オンライン相談できるので、詳しい話を聞くことができます。

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高専と高校・大学の学費を比較!どちらが安い?


ここまで高専の学費について見てきましたが、高校や大学の学費と比べるとどれくらいの差があるのでしょうか。


そこで、

  • 高専5年と高校3年の学費比較
  • 高専5年と高校3年+大学4年の学費比較
  • 高専5年+大学2年は学費総額が安くなる
についてまとめました。

中学校を卒業したあとに、高専に進学した場合と、私立・公立・国立の高校や大学に進学した場合の学費の比較を見ていきましょう。

高専5年間と高校3年間(私立・公立・国立)の学費比較

高専の学費は高校の学費と比べて高いのではないかと気になる人もいるでしょう。

そこで、高専の5年間の学費(入学金・授業料)と高校3年間の学費を比べてみましした。
学費(入学金・授業料)
高専5年間約126万円
私立高校3年間
約136万円
公立高校3年間約36万円
国立高校3年間約40万円

高専5年間の学費は公立高校3年間に比べ約3.5倍高くなっていますが、私立高校3年間との差は10万円ほどとなり、あまり変わらないといえるでしょう。


ただ、私立高校の授業料には大きな開きがあり、年間授業料が数十万円の学校がある一方で、100万円以上の学校もあります。


そのため、高専の学費を私立高校と比べるときは、私立高校ごとにそれぞれ比較するのがおすすめです。

高専5年間と高校3年+大学4年間(私立・公立・国立)の学費比較

つぎに、高校を卒業したあとに大学に進学した場合の学費を加えて比較してみましょう。


まず、大学4年間の学費を比べてみました。

学費(入学金・授業料)
私立大学(文系)約337万円
私立大学(理系)約468万円
公立大学約255万円
国立大学約243万円


大学4年間のみの学費で、高専5年間よりも割高になっています。


さらに、高校3年間と大学4年間の学費を合わせたものと比べてみました。

学費(入学金・授業料)
高専5年間約126万円
公立高校3年間
国立大学4年間
約279万円
私立高校3年間
私大理系4年間
約604万円


もっとも学費がかからない公立高校と国立大学の組み合わせでも、高専の学費に比べて約2.2倍高く、もっとも学費がかかる私立高校と私立大学(理系)の組み合わせになると約4.8倍も高くなります。

高専5年+大学2年は学費総額が安くなる!

次に、高専に5年通ったあとに大学へ編入したときの学費について見ていきましょう。

高専を卒業した学生は大学3年生に編入することになるため、大学での授業料は2年分です。


そのため、国公立高専5年+大学2年の計7年間となり、学費総額は以下のようになります。

学費(入学金・授業料)
高専→私立大学(文系)約306万円
高専→私立大学(理系)約373万円
高専→公立大学約273万円
高専→国立大学約261万円


高専を卒業してから国公立大学に通う場合、高校を卒業してから国公立大学に通うよりも学費総額が安くなります


さらに、高専を卒業してから私立大学に通う場合、私立大学4年間の学費総額よりも割安です。


また、高等教育無償化制度の対象となることで、さらに高専5年+大学2年の学費を大幅に減らすことができます。


高専と大学で進学の費用について悩んだら、無料相談でお金のプロに相談してみてはいかがでしょうか。今ならスマホ1台で無料オンライン相談できるので、詳しい話を聞くことができます。

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高専の学費が払えない!無償化や免除制度・補助制度はある?


高専に通いたいが、学費が高いので迷っているという方がいるかもしれません。

実は、経済的に苦しく、高専に通うことが難しいという学生に対して、学費や学生生活を送るための費用を支援する制度があります。


そこで、学生を支援するための、

  1. 奨学金制度
  2. 入学料の免除
  3. 授業料の免除
  4. 高等教育無償化制度

について見ていきましょう。

①奨学金制度

奨学金制度とは、さまざま機関が学生に対し学費や生活費を支援する制度です。


日本学生支援機構は、経済的な理由で学校に通うのが難しく、なおかつ優秀と認められた学生に、奨学金を「貸与」または「給付」しています。


そのほかにも、都道府県や市町村による公的奨学金、社団法人や学校法人による民間奨学金といったものがあります。


また、私立の国際高専や近畿大学高専には、学校による奨学金があります。

②入学料の免除

国立高専では、国立高等専門学校機構が定めた入学料を免除する制度があります。


高専に入る前の1年以内に、学費の負担をしている人が働けなくなったり、災害にあったりして経済状況が厳しくなったとします。


このとき、手続きをおこない学校に事情が認められると、入学料が免除されるという制度です。


ほかにも、学校ごとに入学料に関する制度が設けられていることがあり、減額・免除・猶予といった支援が受けられます。

③授業料の免除

国立や公立の高専では、入学金だけでなく授業料を免除する制度もあります。


家計状況の急な変化などの経済的な理由で授業料の納入が難しくなり、なおかつ優秀と認められた学生は、授業料が免除されることがあります。


入学金と授業料の減額・免除の選考の基準や条件などについての詳細は、各学校ごとにお問い合わせください

④高等教育無償化制度

高等教育無償化制度とは、大学や高専に通いたいが経済的に難しいという学生を支援する制度です。

現在は、全国すべての高専が支援の対象となっています。

支援内容は以下の2つです。

  • 入学金・授業料の減免
  • 学生生活を送るための給付型奨学金
返済する必要がないため、卒業したあとに経済的な負担を抱えることがなくなります。

入学金・授業料の減免の上限額

入学金授業料
国公立高専約8万円約23万円
私立高専約13万円約70万円

給付型奨学金の上限額

自宅生自宅外生
国公立高専約21万円
約41万円
私立高専約32万円
約52万円


対象となるのは住民税非課税世帯(年収約270万円未満)と、それに準ずる世帯(年収約270万円〜380万円)の学生


支援が認められるかは進学前の成績だけで決められることはなく、レポートまたは面談による学習意欲の確認もあります。

コロナの影響で授業料の減額、免除を行う高専も


新型コロナウイルス
の影響で家計が急変してしまい、学費が払えなくなってしまった学生を支援する自治体があります。


たとえば、東京都では都立の大学や高専に通う学生を対象に、授業料の減額や免除をおこなっています。


ただし、高専の1〜3年生は高等学校就学支援金やほかの授業料軽減制度が優先的に適用されます。


また、入学料や授業料の納入の先送りを認めている高専もあります。


さらに、日本学生支援機構は世帯収入やアルバイト収入が減少した学生に対し、緊急で無利子の奨学金を貸与していました(※現在は受付終了)。


新型コロナウイルスの影響が長期化していくと、今後も新しい支援制度が作られることが考えられるので、各自治体や学校の情報をこまめに確認するようにしましょう

まとめ:高専の学費総額は高いけど、安く抑える方法がある!


高専の学費について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。


この記事のポイントは、

  • 国公立高専の5年間の学費は約126万円、私立高専によっては約665万円かかる
  • 学費のほかにも寮費や研修費などが必要
  • 高専5年+大学2年の学費は、高校3年+大学4年の学費よりも安い
  • 経済的に学費の支払いが難しいときは、奨学金や学費の減免制度などを利用できる
  • 新型コロナウイルスの影響を受けた世帯の学生を支援する高専や団体もある

でした。


学費については、高専の5年間を終えたあとに専攻科へ進学、または大学へ編入することまで含めて考えることをおすすめします。


高専への進学を考えている人は、学費の減免制度や奨学金をうまく利用して、進学費用の計画をたてましょう。

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