子どもが通う幼稚園でおたふく風邪が流行していたある日、わが子の頬もパンパンに腫れ、熱が出たことから私は「おたふく風邪だな」と判断。しかし病院で聞いた診断結果は予想外のもので……?予想外の診断結果にびっくり!保育園に4歳の子どもを迎えにいったときのことです。子どもは頬がりんごのように赤くなり、あまり元気がない様子。先生からは熱はないと言われたため、そのまま家に連れて帰ったのですが、段々と熱が上がってきて、ほっぺもいつもより腫れてパンパンになっていきました。保育園内でおたふくかぜが流行した時期だったため、私はすぐに「おたふくかぜだ」と判断して子どもを病院に連れて行きました。 子どももほっぺが痛いと言うので病院でそのことを伝えると、おたふくかぜの検査をすることに。「いつもよりほっぺが腫れているし、熱もあるし、間違いなくおたふくかぜだな」と確信して検査結果を待っていましたが、診断はなんと風邪。こんなにほっぺが腫れていているのにおたふく風邪ではないと言われ、予想外の診断に私はとても驚きました! どうやら、熱で顔がむくんで腫れているように見えただけとのこと。 おたふくかぜではなかったので結果的によかったのですが、素人判断は良くないと反省。熱は次の日に無事下がって、安心しました。 ◇ ◇ ◇ お子さんの症状を見て病名を判断することは、よくしてしまいがちですよね。しかし、このママさんの言う通り、別の病気の可能性もあるため自分で判断するのはよくありません。お子さんが体調を崩した際は、きちんと病院に連れて行って専門の先生の診断を受け、適切な処置をしてもらってくださいね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 作画/赤身まぐろ 著者:あみすき
2024年01月31日現在15歳になる息子が、3歳のころの話です。そのころ保育園で流行っていたおたふく風邪に息子が感染。ぷっくりと腫れた下頬は、まるで「おたふく」そのもの。そんな息子のおたふく風邪は右頬が腫れて、無事に終わったかと思いきや……。 朝から高い熱当時3歳の年少児だった息子の通う保育園で、おたふく風邪が流行っていると聞いてから3日ほど経ったころのことです。朝起きた息子は、いつになくぼけーっとしていました。だるそうにしている息子を抱っこしたら熱い! 私は驚き、慌てて熱を測りました。 熱は39度と高いものの、飲んだり食べたりできて、咳や鼻水などの目立った症状はありません。仕事があったのでいろいろ慌てましたが、ひとまず冷静になり、実家へ息子を預ける連絡をしてかかりつけの小児科へ向かいました。 小児科へ向かう道でおたふくが頭をよぎる私は車で小児科へと向かいながら、ふと保育園で流行っているおたふく風邪のことを思い出したのです。息子の頬は腫れていませんでしたが、もしかしたらこれから腫れてくるのかも?と感じて、小児科の受付でおたふく風邪のことを申し出ると、別室の待合室へと案内されました。 他の患者さんへの感染を懸念してくれたため、すぐに診察が始まりました。耳の下辺りを念入りに触診した結果、「おたふく風邪ですね。耳下腺が少し腫れてきているし、これから少し痛みも出るかも。熱は3日もあれば落ち着くと思います。1週間くらいは登園停止ね」と言われました。そして、解熱鎮痛薬と炎症を抑える薬が処方され、実家へと向かいました。 左の下頬も腫れて登園停止期間が延長!息子は比較的元気で、喉が少し痛くなったものの、食欲もあり調子は良さそうでした。しかし、日に日に右下の頬が膨らんできて、まさにおたふく風邪の症状です。早く腫れが引いて保育園に行けるようにと願っていましたが、結局右頬の腫れは10日続きました。 そして、ようやく落ち着いたし保育園にも行けると安堵したその2日後、今度は左の下頬が腫れてきたのです。一難去ってまた一難。息子の看病はまだまだ続き、ようやく左頬の腫れが落ちたいたころには約1カ月が経過していました。 息子のおたふく風邪騒ぎは1カ月後にようやく落ち着き、実家の母や病児保育所にお願いしながらなんとか終わりを迎えました。こんなにも長い期間保育園を休むことになり、回復後ぐずらずに登園できるか心配しましたが、元気に登園してくれてホッとひと安心。おたふく風邪は左右同時ではなく、2週間近くも差が出て腫れることがあると初めて知った経験でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/miyuka著者:優木 まり
2023年10月14日赤ちゃんが生まれて予防接種が始まると、定期接種から任意接種まで、あまりにもワクチンの種類がたくさんあることに驚くママやパパも多いのでは? もしかしたら、首のすわらない幼いわが子を何度も小児科に連れていくことや、任意接種ワクチン費用の高さにためらいが生じるかもしれません。予防接種はすべて受けたほうがいいのでしょうか?日本小児科学会が発行する「知っておきたいわくちん情報」を参考にして、最新ワクチン情報をお届けします。■予防接種、なぜするの?そもそも「ワクチン」という言葉を聞いたことはあってもよく知らないママパパは多いのではないでしょうか。日本小児科学会によると、ワクチンとは、「病原体または細菌が出す毒素の病原性や毒性を弱くしたりなくしたりしたもの」。このワクチンを接種することを、予防接種といいます。ワクチンを接種することで、体内に免疫がつくので、万が一病原体が体の中に入ったとしても病気にかからない、あるいはかかったとしても軽くすむそう。ワクチンで予防できる病気は20種類以上あり、日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールに含まれる定期接種ワクチンは10種類、任意接種ワクチンは3種類あります。■予防接種をしないで自然に任せたほうがいい?なかには「自然に病気にかかって免疫をつけたほうがいいのでは」と考えるママやパパもいるかもしれません。しかし、日本小児科学会によれば、予防接種を受けないデメリットは2つあるそうです。ひとつめは、感染症にかかると、ごくまれに脳炎や肺炎などの合併症を起こして重症化する危険があること。ふたつめは、周囲に感染症を広げてしまうリスクがあること。これらのリスクを考えると、防げる病気はワクチンでしっかり予防するのがベストであるといえそうです。 ■予防接種、定期接種と任意接種の違いは?小児科などでもらえる予防接種スケジュールを見ると、予防接種には「定期(接種)」「任意(接種)」の分類があることに気づきます。定期接種と任意接種ではどう違うのでしょうか?定期接種のワクチンは「予防接種法」で定められているワクチンのこと。日本では10種類が認められており(2018年5月現在)、原則として地方自治体が費用を負担するため、無料で接種できます。一方、任意接種のワクチンは、国が使用することを認めているものの、「予防接種法」で規定されていないものを指します。任意接種ワクチンのうち、日本小児科学会が接種をすすめているのは、「ロタウイルス」「おたふくかぜ」「インフルエンザ」の3種。接種費用は個人の負担になりますが、自治体によっては一部または全額負担してくれるところもあります。住んでいる自治体に確認してみましょう。任意接種ワクチンは効果や安全性について国内でのデータがそろっていないため、定期接種になっていないのが現状。とはいえ、実際にその効果や安全性は十分に確認されています。つまり、任意接種だからといって、重要度が低くなるわけではないのです。定期接種と任意接種、どちらも予防接種を受け、感染症を防ぐことが大切だといえそうです。今後、任意接種のワクチンが定期接種ワクチンになる可能性はあります。ただ、そのタイミングを待っている間にかかってしまうこともあるので、わが子を感染症から守るためにも接種可能な月齢になったら早めに予防接種したほうが良さそうですね。 ■ロタウイルス 症状と予防接種【どんな病気?】感染すると短時間で激しい下痢がおこり、脱水症状を起こしやすくなります。通常は3~5日で軽快しますが、なかには点滴が必要になったり、重症化して入院することも。ロタウイルス胃腸炎は毎年3~5月に流行し、生後6カ月~2歳までにかかることが多いのが特徴です。【予防接種の時期や回数】口から飲む生ワクチン。任意接種。1価(2回接種)と5価(3回接種)、2種類のワクチンがあります。1価の場合、接種の推奨期間は生後2カ月と3カ月。2回目の接種は生後24週までにすませます。5価(3回接種)の場合、生後2カ月、3カ月、4カ月の間に。3回目の接種は生後32週までにすませます。生ワクチンのため、接種の間隔は27日以上あけます。ロタウイルスのように1回の負担が1万円以上ともなると、躊躇してしまうかもしれません。しかし、もしかかった場合の治療費用とワクチン費用を比べてみると、多くはワクチン費用のほうが安くすむ傾向にあります。■おたふくかぜ 症状と予防接種【どんな病気?】おたふくかぜ(流行性耳下腺炎、ムンプス)にかかると、発熱とともに耳の下やあごの下にはれや痛みが出ます。1週間ほどで良くなります。まれに髄膜炎や脳症、難聴などの合併症を引き起こし、後遺症が残るケースもあります。妊婦が感染すると流産の危険性が高まるので注意が必要です。【予防接種の時期や回数】任意接種。計2回の接種が推奨されています。1回目は1歳になったら早めに、2回目は小学校入学前の1年間に受けるといいでしょう。大人の女性が受ける場合は、事前に妊娠していないことを確認します。■インフルエンザ 症状と予防接種【どんな病気?】インフルエンザウイルスによる急性の呼吸器感染症。ウイルスには主にA型とB型があり、一般的に症状が強く出るのがA型。かかると、発熱や頭痛、全身の倦怠感、関節の痛みなどが見られ、後に鼻水や咳などの症状があります。例年、12月~3月にかけて流行し、ピークは1月~2月にかけてが多いですが、年によって変わります。【予防接種の時期や回数】任意接種。毎年シーズンに生後6カ月以上13歳未満は2回、13歳以上は1回接種します。ワクチン接種の効果が出るまで2週間ほどかかるため、流行する前の10月末から11月までに接種を始めるといいでしょう。 ・日本小児科学会 ・知っておきたいわくちん情報
2018年06月21日