最近、「24時間営業」や「社内の託児所に預けている子どもと食事ができる」など、特色ある社員食堂の話をよく耳にします。そこで、会社の食堂の自慢できる点について、アンケート調査で伺いました。調査期間:2012/3/9~2012/3/14アンケート対象:マイナビニュース会員有効回答数 960件(ウェブログイン式)■ご飯の大盛りが極限まで無料目立った回答は、なんといっても「安さ」。「安い。定食は280円で、ご飯の大盛りが極限まで無料」(27歳/男性)「とにかく安い!味も悪くなく、季節のイベントをメニューに反映してくれるのでうれしい」(32歳/男性)「金額が一律で食べ放題」(25歳/女性)と、出費を抑えられる社員食堂は、ありがたい味方です。また、「管理栄養士が献立を考えている」(27歳/女性)「ときどきご当地メニューが登場する」(31歳/男性)という自慢も。ヘルシーな献立や、普段とは違う味わいを提供してくれるなら、足しげく通いたくなりそうです。「レストラン、カフェテリア、コーヒーショップ、特別食堂など、数が多い」(28歳/男性)「ピザ専用窯がある」(28歳/女性)とバラエティーに富む向きもあり、これはうらやましい限り。また、「見晴らしがよい」(32歳/男性)、「夜はパブに変身する」(28歳/男性)などは、食事だけでなく、社員がコミュニケーションを図るうえでひと役かう場となりそうです。興味深く思える、「どのメニューを頼んでもドリンクバー付き」(31歳/女性)について、「一品の値段が高いので、ドリンクバーはいらないから安くしてほしい」(同上女性)という本音も飛び出し、思わずうなずきました。オリジナルのサービスが増える社員食堂ですが、「メニューが豊富でなおかつ安い、うまい」(27歳/男性)が、基本にあってこそ有意義なのでしょう。話題のタニタ食堂に負けないような、魅力的な社員食堂が増えてほしいものです。(岩田なつき/ユンブル)
2012年05月20日タニタは11日から17日までの1週間の期間限定で、「丸の内タニタ食堂」の特製ランチボックスを東京・中央区の「三越銀座店」で販売する。同商品は、タニタ社員食堂のレシピから食堂担当栄養士が弁当に適した主菜、副菜を厳選してアレンジを加えたオリジナルメニューになっている。丸の内タニタ食堂と同じスタイルで、日替わりと週替わりの2品。いずれも米飯(精白米100g)、主菜、副菜2品で構成され、価格は945円。栄養バランスに配慮しつつ野菜をたっぷりと使い、1定食当たり500kcal前後、塩分は3g前後としたタニタ社員食堂のコンセプトを忠実に再現しているという。保存料や添加物、化学調味料は不使用。弁当容器は、要加熱メニュー(白米や主菜など)と非加熱メニュー(サラダや和え物など)とを分けられるように工夫。電子レンジで再加熱がしやすく、温かいものは温かく、冷たいものは冷たいうちに、つくりたてのおいしさを味わえるようになっているという。メニューは、日替わりとして「ふわふわつくね弁当」「鮭のこしょう揚げ弁当」「アスパラの中華風炒め弁当」「ささみの唐揚げ弁当」「さわらのネギソース弁当」「豚肉と玉ねぎの甘辛炒め弁当」「鮭のカレー焼き弁当」が販売される。週替わりメニューには「さわらの野菜あんかけ弁当」、6席あるイートインコーナーでの提供メニューは「ふわふわつくね定食」「さわらの野菜あんかけ定食」となっている。なお、特製ランチボックスは、生産体制が整い次第三越銀座店および丸の内タニタ食堂で本格販売を始める予定。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月05日ご存知、空前の社員食堂ブームの日本。ウーマンエキサイトでも、「体脂肪計タニタの社員食堂」が大ベストセラーとなった健康機器大手の タニタの社員食堂 や、渋谷のセルリアンタワーにオフィスを構える GMO インターネットグループの社員食堂 と、羨ましい限りの社員食堂を勢力的に取り上げてきたが、今回はそんな社員食堂の先駆者ともいえる世界のインターネット企業・Googleにおじゃました。本国アメリカの社員食堂の様子やその他素敵すぎるオフィスの様子はテレビで度々見かけるが、日本の社員食堂はどのようになっているのだろうか?2年前に移転したという六本木ヒルズを直撃…とその前にオフィスフロアものぞいてみる。これは銭湯……?いえいえ、打ち合わせスペースです。外国から見た日本というのイメージを充実に再現したのだそう。忠実すぎて銭湯に行きたくなってしまう。続いて今度はコミュニケーションルーム…なんだかこれも旅館のようだ。さてさてお待ちかねの社員食堂。ランチタイムでにぎわうそこは、まるでホテルのバイキングのよう。前菜、おかず、炭水化物、デザート、そして催し物と、主に5つのエリアに分かれている。ちなみにこの日の催し物は、三陸を応援する「わかめ」フェア。前菜の種類がたくさんありすぎておかずまで盛り付けられなかったけれど、こんな感じ。気持ち野菜が多め。三陸のわかめの彩りがグー。そして本日の炭水化物はカルボナーラととろろそば。もちろんカロリー高めのカルボナーラをチョイス。※メニューにはなんとカロリー表示が…!ダイエットを気にする女性社員もこれを目安に選んでいるそう。味は濃すぎず薄すぎずちょうどいい、代官山あたりでこの手の食べ放題をいただいたら軽く¥2,000はいってしまいそう。もちろん、福利厚生の一環で社員は無料。普段私たちが何気なく使っているGoogleのサービスは、こうした環境から生み出されているのね。なんだか感動。ウーマンエキサイトおすすめGoogle機能・ Google Chorome ブラウザ。とにかくスピーディーな動き。珍しい書類を開く時もかなり寛容に対応してくれるところがポイント。・ YouTube 動画サービス。流行を知るにはここが一番。最近では 英語も勉強できるらしい。
2012年03月07日気仙沼の食堂を復活させる復興プロジェクトとして、新横浜ラーメン博物館に気仙沼「かもめ食堂」が、2月2日(木)復活開店する。 「かもめ食堂」は、昭和17年に気仙沼市で創業した老舗の食堂。昭和30年頃からラーメン展開を始め地元客に愛され続けた食堂だったが、平成18年4月後継者不在を理由に惜しまれつつも閉店。そして、昨年3月11日、東日本大震災の津波により店舗跡が全壊してしまった。そんな誰もが知っている気仙沼のシンボル「かもめ食堂」の復活を通して、震災前の平和な気仙沼を取り戻そうと立ち上がったのが、料理人の千葉憲二氏。日本料理の名店、銀座「江島」で料理長まで登りつめた、気仙沼出身の千葉氏が作る復活メニューは、気仙沼ラーメン 潮味など。味は当時の「かもめ食堂」のものではないが、気仙沼らしさを前面に出した復興への想いがつまったものになっている。気仙沼ラーメン 潮味 かもめの玉子(半熟煮玉子)入り ¥900この力強い復興への希望の味を、一杯いかがだろうか。お問い合わせ: 新横浜ラーメン博物館
2012年01月20日ヘルシー食でおなじみのタニタ食堂、開店社員食堂で有名になった、健康機器大手のタニタ。レシピ本の売れ行きも好調なほか、関連する商品も次々ヒット商品となっている。そんなタニタのヘルシーメニューを食べることのできる「丸の内タニタ食堂」が東京・丸ノ内国際ビルヂングに11日開店した。この日の11時にオープンした食堂。ガラス張りのおしゃれで開放的な店内に、最大70席が設けられているという。営業時間は午前11時から午後3時まで。開店当日の11日は、午前8時30分から整理券が配布されたそうだ。一般でも気軽に味わえる!これでヘルシーに食生活改善?!メニューは、800円の日替わり定食と900円の週替わり定食の2種類。どちらも500kcal前後におさえたヘルシーメニューで、塩分も3g程度とひかえめ、一方で野菜はたっぷり150~250g使用しているそうだ。気になる初日のメニューは、日替わり定食が「ささみのピカタ定食」。キノコサラダやわかめの味噌汁が付き、479kcalとなっている。週替わり定食は「寒ぶりとれんこんのみぞれ煮」だそうだ。店内では、累計420万部という驚異的なヒット本となった、レシピ本「体脂肪計タニタの社員食堂」や体組成計などの同社製品の販売も行うとか。そのほか、管理栄養士による食事摂取のアドバイスも無料で受けられるそうだ。ヘルシーな食生活を目指し、一度訪れてみては。元の記事を読む
2012年01月12日「タニタ食堂の100kcalデザート香るメープルプリン」発売決定森永乳業がタニタとコラボレーションして発売する100kcalデザートシリーズが好評だ。今回、13日からは「タニタ食堂の100kcalデザート香るメープルプリン」が発売される。カロリーや脂肪分をおさえた「ライト」型のデザートとして注目の商品。カロリー摂取は控えたいけれど、甘いものは食べたい、美味しいスイーツが欲しいという欲張りな悩みに、今回もしっかりと応えてくれるものとなっている。100kcalとは思えない美味しさを「なめらかカスタード」「まろやか豆乳プリン」などでも通常に比べカロリーを3割から5割抑えながら、美味しさと満足感を実現したスイーツとして展開してきたが、今回もそれに続き、“100kcalとは思えない美味しさ”を実現したという。砂糖やはちみつに比べ、カロリーが低く、それでいて香り高い味わいが楽しめるメープルシロップ。とくに秋冬のシーズンには恋しくなるフレーバーでもあるだろう。そのメープルシロップを採用したプリンということで、期待も大きい。なめらかな口どけにもこだわったそうで、甘い香り漂うメープルソースとの組み合わせも魅力的だ。隠し味に丸大豆醤油と海洋深層水から作った塩も加えられているとか。甘みを引き立たせるこんなポイントも注目点だ。商品は全国のスーパーやコンビニエンスストアにて、13日以降発売される。参考小売価格は120円(税別)。元の記事を読む
2011年12月10日タニタ社員食堂監修メニューを発売「体脂肪計タニタの社員食堂」として、そのヘルシーなメニューが話題となり、料理本としても人気を博している“タニタ”。その社員食堂監修のメニューを、ローソンがナチュラルローソン店舗で販売している。15日からはミツカンも協力した新商品が並んでいるそうだ。ナチュラルローソンでは、今年の2月から「体脂肪計タニタの社員食堂」出版に携わった、社員食堂担当栄養士である荻野菜々子氏監修の弁当や総菜を販売しており、女性を中心に高い支持があるそうだ。そこで今回は「ミツカン」の協力も得て、お酢を使ったヘルシーメニューを提案。食べておいしくキレイを、よりアピールし、展開していくという。食べごたえも満足☆肉、魚介、野菜といずれも相性が良い酢は、料理全体の味を引き締めたり、引き出したりしてくれる効果があり、美味しさを損なわずに塩分を控えることもできる。また、毎日一定量のお酢を継続的に摂取すると、内臓脂肪が減少するという効果も確認されているから、酢は積極的に摂りたい。15日から店頭で販売されるのは、「豚肉と野菜のさっぱり炒め弁当」「チキンとハーブのマリネ風サラダ」「豚しゃぶと温野菜の和風ビネガーソース」の3種類。いずれも素材のよさを活かし、塩分控えめながら美味しさと食べごたえにもこだわった、美容に最適なメニューとなっている。ヘルシーをコンビニで手軽に。毎日の生活の中に取り入れてみたい。元の記事を読む
2011年11月16日社員食堂といえば、一昔前は日替わり定食が2、3種類というのが相場。学生食堂の延長線上?という意識の人も多かったはず。しかし、近年健康志向の高まりなどを受けて、本にもなった「タニタの社員食堂」をはじめ、「再春館製薬所」など社員食堂に力を入れる企業が増えてきた。今回はそんな中で、世界規模で展開する有名IT企業「GMO インターネットグループ」の社員食堂・シナジーカフェ「GMO Yours(ジーエムオーユアーズ)」に行ってきた。まず目をひくのが、山積みのフルーツ(朝はもっと山積みだそう)。オブジェかと思いきや、自由に食べられるとのことで、特に朝食として利用する人が多いそう。フルーツの横には「くまのみみ」と呼ばれる、いわゆる意見BOXが。ここに寄せられた意見が元になり、日々進化につながっている。食事はビュッフェ形式。ここはどこかのホテルのディナービュッフェ?と錯覚するほどの、本格的な料理が並ぶ。そして、健康を気にする働き盛りのスタッフにやさしいのが、すべてのメニューの産地とカロリーが明確に提示されている点。さらには、「アンチエイジング」メニューなるものが見本コーナーに!見本通りに料理をとっていくと、ご覧の通り、野菜・魚介類・たんぱく質など、バランスを考えた食材で作られたランチプレートの出来上がり。代官山あたりのカフェでいただいたら、軽く¥1,500くらいはいくであろうおしゃれなプレートも、社員食堂なのでもちろん無料。また、りんご酢・ぶどう酢なども並ぶ、ドリンクメニューは、特に女性社員に人気だとか。この夢のような社員食堂、なんと24時間営業でしかも無料。昼時メインとなるこのビュッフェのほか、焼きたてパン(お隣のセルリアンタワー東急ホテルから仕入れた!)と美味しいコーヒーを提供するカフェコーナーや、残業や深夜のスタッフ向けにおにぎりやサンドイッチなどの自動販売機など様々な施設がそろう。加えて毎週金曜日の夜には、社員食堂がBARへ様変わり。仕事を終えて一杯いきたい時にうれしい。。また、社内にある託児所に預けていた子どもと、昼時は一緒にランチができるなど、福利厚生もこの上ない。GMOインターネットグループは世界でナンバー1のサービスを提供するために、世界一の人財が集まる場を提供する、この理念で社員食堂をオープンさせた。ただ、使われない施設は最大のムダ。そこでスタッフ自身の意見を取り入れるため「世界一をめざす社食プロジェクト」チームをグループ内の公募で集めた。8名のプロジェクトメンバーが意見を出し合い、200近くのアイディアからそのほとんど(95%)が実現した。社員のことを一番に考えた社員食堂は、昼時ともなると、グループ各社からスタッフが集まり、大きなテーブルを囲んだランチタイムが始まる。いい社員食堂は仕事の効率を上げること間違いなし。動き方次第では、あなたの会社にも、このように素晴らしい社員食堂が出来る日も、夢じゃないかも?取材/ウーマンエキサイト編集部
2011年09月26日2009年に放映され、人気を集めた深夜ドラマ『深夜食堂』が2年ぶりに復活し、10月から放映されることが決定した。その他の情報『深夜食堂2』は、前シリーズの主要スタッフとキャストが続投し、安倍夜郎の人気コミックを基に繁華街の片隅で深夜にだけお店を開く“めしや”を舞台に、マスター(小林薫)と店に集う個性豊かな人々の姿を描く。前シリーズは『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の松岡錠司、『マイ・バック・ページ』の山下敦弘らが監督を務め、フードスタイリストに『かもめ食堂』の飯島奈美、ゲストに田畑智子、オダギリジョー、あがた森魚らを迎え、毎話こだわり抜いた作品作りを行い、深夜ながら熱狂的なファンを生み出しただけでなく、優秀な放送番組に贈られるギャラクシー賞でテレビ部門選奨(第47回)を受賞するなど、人気・評価の両面で成功をおさめた。マスター役の小林は、本作の魅力について「個性的なキャスティングと、グルメとは180度違った、とはいえB級グルメなるものとは一味違った、あのなつかしい料理の数々じゃないでしょうか」と述べ、「予算が無い、ゆえに不便な場所へのスタジオ通い。無い無い尽くしの番組ではありますが、松岡、山下監督らがいなければあのテーストは実現しなかったでしょう。今回は前回にも増して、(監督の)小林聖太郎さん、(脚本の)荒井晴彦さんらが加わり、大変パワーアップしており楽しみです」と続編への意気込みを語っている。『深夜食堂2』(全10話)TBS・MBSにて10月より深夜放送(曜日・時間未定)(C)2011安倍夜郎・小学館/「深夜食堂」製作委員会
2011年08月22日『かもめ食堂』、『めがね』など、観る者の心をどこかホッコリとさせてくれる良作を世に送り出してきたチームの最新作がついに始動!気になるタイトルは『東京オアシス』。東京を舞台に、ひとりの女性が繰り広げる出会いが、“何か”を気づかせる――。主演を務めるのはもちろん小林聡美!加瀬亮、もたいまさこ、市川実日子らおなじみの面々に加え、原田知世に新鋭・黒木華(はる)といった新たな顔ぶれも。主要キャストの小林さん、加瀬さん、原田さん、黒木さんが、5月の撮影を前に心境を語ってくれた。『かもめ食堂』、『めがね』、『プール』、『マザーウォーター』の製作チームによる本作。物語は小林さん演じる女優のトウコが、深夜のコンビニ、映画館、動物園といった何ということもない場所で、小さな偶然の出会いを果たすというシンプルなつくりとなっている。過去の作品は海外や地方が舞台となっており、のどかな風景が特徴として味わいを醸し出していたが、今回はタイトルにもあるように東京が舞台。こうした点も踏まえて、小林さんは「これまでとは毛色というか…雰囲気の違う作品になりそう」と語る。“女優”を演じるということについても「どのぐらいの女優なんでしょうか?」と思案顔だが、すかさず加瀬さんが横から「大女優ですよ」、「(セリフは)腹式呼吸でお願いします」と茶々を入れる。加瀬さんは、トウコが最初に出会う青年・ナガノを演じる。レタスを積んだ軽トラックを運転し、ひょんなきっかけで立ち寄ったコンビニの店先でトウコを車に乗せることになる。『めがね』以来の“常連”である加瀬さんも、本作には少し違った匂いを感じているようで「いままでに参加させていただいたものも(役柄は)突飛と言えば全部、突飛なんですが…。ただ今回、(脚本を)読んだ印象はいままでと違いましたね」と語る。セリフも従来と比べてかなり多いようで「(これまでは)どちらかというと会話とかじゃなくて、(間や表情で)やってきた気がするから、どんな感じなのかな、と」。トウコとナガノのある会話から、ナガノは群馬の出身ということが推測されるが、加瀬さんはそうした点も含め役柄について「このチームの映画って、書かれてないけど裏設定はしっかりしていて、毎回、ものすごくきちんと(役柄の裏設定の)説明を受けるんです。あえてそれをアピールするようなことはしないんですが。今回も(同じように)やることになるんじゃないかと思ってます」と明かしてくれた。初参加の原田さんは、トウコとは旧知の元脚本家・キクチを演じる。キクチはいまは映画館で働いているが、そこでトウコと偶然の再会を果たす。加瀬さんの「セリフが多い」という言葉に「意外と多くて…。間とかではなく、思いをはっきりと口にするんですよね」と頷く。自身の役柄については「人生の中で、何となく心のどこかで『こうなりたい』、『こうしたい』と思ってても実際にはそっちには進んでなくて…でも、どこかで思ってたら道が開けてくることがあると思うんです。私の役も、たまたまトウコさんと会って、背中を押してもらうんですが、人生をふり返ったときに『あのとき、ああいうことがあったから、こちらに来たんだな』という、どこかでスイッチ入れてもらった瞬間というのがあるな、と。分かるなという部分が多いです」と共感を口にする。劇作家・野田秀樹の主宰するNODA・MAPの公演にオーディションから抜擢され、そのまま続けて3作連続で出演を果たし、注目を集める黒木さん。映画初出演となる本作では、若いながらに人生に行き詰まった矢先に、動物園でトウコと出会うヤスコを演じる。物語について「私は大阪の田舎の出身なんですが、見知った人の周りで生きていると、なかなか全く知らない人と会って話をすることがなくなっていきます。いろんな人にお会いすることで、そこからいろんなことが起こったりすることがあるんだなと思いました」と初々しい表情で語る。これまで4作を作ってきたチームに参加することになるが、黒木さんはこれまでの作品の印象について「私の勝手なイメージなんですけど、空気が澄んでいて、澄んだ時間が流れているなと思って観てました」と語る。同じく初参加の原田さんは「『かもめ食堂』を観て、ひとつひとつ細かいところまで丁寧に作られてる作品なんだな、と。役者さんも自然にそこにいるように見えて、独特の空気感が心地よくて新鮮でした。こんな映画が日本で作れてすごいなと思っていたので参加できて嬉しいです」と喜びを口にする。原田さん曰く「『良い現場なんだろうな』と思っていて…いつになく緊張してないです」。では、迎える側は?小林さんは「怖い緊張感があまりないよね。『良い映画を作りたい』という目指すところはあるけど、それだけ。あとはみんなが自分らしくいられる現場だと思います」とニッコリ。加瀬さんも「“迎える”という意識はなくて、むしろ頼ってるというか、新しく参加してくれる人にすがって(笑)。そこでいつも新鮮な変化が起きるので、頼ってますし、楽しみにしてます」と新メンバーへの期待を語る。改めて、“東京”という街の印象をそれぞれに尋ねると「いろんなバックグラウンドの人たちが、一見そうと見えないんだけど、面白く調和して動いている街。エネルギーのある街だなって思います」(小林さん)、「色とりどりの場所だから、その中で自分が落ち着く場所をみつけるのは難しいときもあるんですが、エネルギーとかいろんなものをもらえるところだし、自分の中で上手くバランスを取りながらいる場所ですね」(原田さん)、「人がたくさんいるな、と思います。大阪から12月に出てきたばかりで、想像していた東京は“人が冷たい”とか“森がない”とかそういうイメージでした。でも、何か月かですが、いてみると地元と共通してるところもあって、公園とかもあって、自分が想像していた東京とは少し違うな、と思います」(黒木さん)、「街で言えば“砂漠”なのかな。でも、そこに“人”がいるから、好きでいられるし面白い。常に地方や外国の方も含めて、人が風のように出たり入ったりしてて…風通しのいい街にも見えるし、でも人を抜いたら砂漠なのかもしれないですね」(加瀬さん)とそれぞれに興味深い答えが。そんな思い思いの東京で、どのような出会いとドラマが繰り広げられるのか?先日の震災により、ロケ地などを含め少なからず影響を受けているという本作だが、小林さんは「まだ大変な状況が続くでしょうが、この映画はこのタイミングで作るのにいい映画じゃないかなと思います」と語り、「丁寧に心をこめて、自分の仕事をやっていきたい」と静かに意気込みを口にする。加瀬さんも「元々、シンプルな映画を作るチームですが、今回、震災があって、自分の中でいままで以上に余計だったものが揺り落とされた気がしています。そういう自分のまま、この映画の中に立ちたい」と思いを明かす。原田さんも「簡単に言葉にできないんですが、自分の中で確実に何か変わってきている」と語り「よりシンプルに…たくさん物事があって見えなかったものが、すごくすっきりと見えるようになった気もしてます。なので、そのまま現場に入ってやるのが一番いいかな。あまり頭で考えたり、物事をくっつけたりしないでやれたら」と慎重に言葉を選びながら思いを語ってくれた。「知らない人同士でいようと思えばいられるけど、ちょっと一声かけるだけで、温かいものが広がったりする」とトウコが東京の片隅で果たす小さな出会いをそんな言葉で説明する小林さん。ふとした出会いが人をつなぎ、気づきを生んでいく――。まさにいまの日本が必要とする物語と言えそうだ。このチームに欠かすことができない、フードコーディネーターの飯島奈美の料理など、撮影が始まる前から物語、キャスト以外の要素でも楽しみな点が多い本作。『プール』でメイキングを担当し、『マザーウォーター』で初めてメガホンを握った松本佳奈と、数多くのCMやPVを手掛ける中村佳代という2人の監督の手で紡がれる。『東京オアシス』は5月26日(木)よりクランクイン。撮影は2週間の予定で東京近郊で行われる。公開は10月22日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて。■関連作品:東京オアシス 2011年10月22日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開© 2011オアシス計画
2011年04月22日流れる時間に身を委ねるように「人」が「場所」に集うさまを描いてきた、『かもめ食堂』、『めがね』、『プール』の制作プロジェクトから、また新たな作品が誕生する。そのタイトルは、『マザーウォーター』。フィンランド、南の島、タイに続き、本作の舞台となるのは、シンプルな美意識を貫いてきた街、京都。3月10日(水)より京都オールロケにて快調撮影中の本作だが、完成を間近に控えた3月29日(月)、出演陣が全員登壇しての製作会見が行われた。『かもめ食堂』『めがね』を手がけた荻上直子監督に代わり、今回指揮を執るのは松本佳奈監督。小林聡美、もたいまさこ、加瀬亮、市川実日子、光石研の『めがね』組に、今回初参加となる小泉今日子、永山絢斗を加えた総勢7人の俳優陣が京都に集結した。まずは一人ずつ自己紹介からスタート。小林さんが「どこからかやってきて、バーをやっているセツコを演じています、小林聡美です。だんだん映画が出来上がってきて、気も引き締まる思いです」と口火を切れば、コーヒー屋を始めるタカコ役の小泉さんは「この街に最後にたどりついて、新しい人生が始まる役でワクワクします」と笑顔で挨拶。続いて、市川さんは「お豆腐屋のハツミ」、加瀬さんは「中古家具屋で修理をしているヤマノヤ」、永山さんは「銭湯・オトメ湯で働くジン」、光石さんは「オトメ湯の主人・オトメ」と自己紹介。そして「マコト役」のもたいさんはというと、「よく分からないのですが、いろんなとこで、いろんな人と関わる謎のおばさん?おばあさん?それも分からないような不思議な存在です」とのこと…。京都を舞台に選んだワケを、「たくさん人がいて大きい街だけど、個人商店とか昔からの人との関係が残っている場所。大きな鴨川から派生する小さな川、人と水の生活が繋がっています。人から人を描くのに、日本の中で京都は特別な街だと思って、京都にしました」と説明する松本監督。キャスト陣も各々、京都での楽しみを見つけているようで、「奥が深く素敵な街」(小林さん)、「仕事とかを大事にしている意気込みを感じる」(小泉さん)、「道の先が異界につながっているんじゃないか」(加瀬さん)と、東京とは違う神秘さにとりつかれた様子。そんな中、もたいさんは「京都に来たら…たくさん寝ています(笑)」。実は、小林さんと小泉さんは意外にも映画では本作が初共演となるが、小泉さんは小林さんについて「同級生ですし、とても信頼している方のひとりです。また一緒に映画の世界の中で何か残せたら良いと思っていたので、とても楽しい日々を過ごしています。最近もらうのは癖のある役が多かったので、この現場で毒消ししている感じです(笑)」と全幅の信頼を寄せている様子。同じく初参加の永山さんも「独特な雰囲気になじめるか不安で、クランクイン前はすごく緊張していました。久しぶりに手に『人』という字を書いて飲みました(笑)。いまもう大丈夫です。すごい世界観の中で、毎日が楽しいです」とすっかりなじんでいる様子。そんな2人に向けて、小林さんは「このチームは半分“寅さん”みたいな雰囲気なので(笑)、女性のマドンナと男性のマドンナが来てくれた!という感じです」と意気揚々。撮影の様子について尋ねると、小林さんはもう一人の出演者に言及。「田熊直太郎くんという1歳半くらいの男の子です。いつも機嫌の良い子で、もたいさんのセリフの口癖に『今日もキゲンよくやんなさいよ』というのがあるんですが、まさにそんな子です」と溺愛ぶりを見せる一方、小泉さんからは「バーの控え室が卓球場なので、みんなで卓球をしました。みんなすごくうまくなったよね」と微笑ましいエピソードも飛び出し、和やかな撮影の様子が伝わってきた。本作はまもなく、4月4日(日)にクランクアップ予定。果たしてどんな作品に仕上がるのか?『マザーウォーター』は10月下旬、シネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:マザーウォーター 2010年10月下旬、シネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010パセリ商会
2010年03月29日