VAIOは、2月12日からパシフィコ横浜で開催される「CP+2015」のソニー/ソニーマーケティングブースに、同社PC試作機を出展する。同社は「クリエイター向けにデザインされた試作開発品」を出展するといい、これまで米国のクリエイター向けイベントAdobe MAXや、幕張メッセで開催された放送関連展示会「Inter BEE」などで出展されたPC試作機「VAIO Prototype Tablet PC」が展示されるものとみられる。「CP+2015」の開催日程は、2015年2月12日から15日まで(12日は特別招待者およびプレス関係者向けのプレミアタイム)。開催時間は各日10時から18時までで、最終日のみ17時まで。ソニー/ソニーマーケティングのブース番号はG-30。
2015年02月09日ソニーは2月3日、肌解析システム「BeautyExplorer」を発表した。小型肌測定機と解析アルゴリズムによって肌の状態を分析するというものだ。主に美容業界に向けて、2015年3月中旬に提供開始する。税別価格は月額15,000円から20,000円になる見込み。BeautyExplorerは、手のひらサイズの肌測定機「Skin View Camera」と、肌解析技術「SSKEP(Smart Skin Evaluation Program)」によって、精度の高い肌情報を得られるシステム。Skin View Cameraはソニー製の1,300万画素・CMOSセンサーを搭載し、水分測定と肌撮影を行える。取得したデータをもとに、専用タブレット端末で結果を表示。タブレット端末では、専用の肌解析アプリ「Skin Analyzer」を用いて、肌年齢や水分量などの結果を閲覧可能だ。CMOSセンサーと、複数の波長光源を組み合わせた光学モジュールを最適に制御することによって、近紫外光から近赤外光の領域まで高感度な撮影を実現した。これにより、肌の表面だけでなく皮下の情報も取得できるようになる。表面と皮下の情報から、肌のキメ・毛穴・シミ・色み・油分、水分などの肌状態を解析する。SSKEPはクラウド上で運用する。解析精度の向上や解析項目の追加などアップデートを随時行うことで、より性能を高めていくとする。Skin View CameraのサイズはW38×D108×H53mm、重量は115g。電源は1,240mAhの内蔵バッテリーで、連続で最大110分の使用が可能だ。電源がオフの状態で充電にかかる時間は約2.6時間。IEEE 802.11b/g/n準拠の無線LANをサポートする。
2015年02月03日ソニーは2月2日、ソニーセミコンダクタにおいて、積層型CMOSイメージセンサの生産能力増強を目的とした設備投資を2015年度に実施すると発表した。今回の設備投資は、長崎テクノロジーセンター(長崎テック)と山形テクノロジーセンター(山形テック)、熊本テクノロジーセンター(熊本テック)の3拠点において実施され、主に積層型CMOSイメージセンサに関するマスター工程と重ね合わせ工程の製造設備の増強に充てられる。これにより、同社のイメージセンサの総生産能力は、300mmウェハ換算で現在の月産約6万枚から2016年6月末には同約8万枚まで増強される。これまで、同社ではイメージセンサの総生産能力を同約7万5000枚へ引き上げることを中長期の施策として掲げ、昨年3月の山形テックの設立や、各拠点での製造設備増強を積極的に推進してきたが、今回の設備投資の実施により、当初の目標を前倒し、かつそれを上回る規模で実現することになる。なお、今回の設備投資の総額は約1050億円を見込んでおり、その内訳は長崎テックに約780億円、山形テックに約100億円、熊本テックに約170億円となっている。また、ソニーセミコンダクタのLSIを中心とした半導体高密度実装の開発、生産拠点である大分テクノロジーセンター(大分テック)での事業を2016年3月末で収束することも発表された。大分テックは、1984年よりメモリの組立(パッケージ)生産をスタートし、昨今はゲーム向けLSIの先端パッケージなどの開発および生産を行ってきたが、事業環境の変化に伴い今回の決定に至ったという。大分テックの従業員の約220名は、集中領域であるイメージセンサの拠点、および大分テックの業務移管先となる他のソニーセミコンダクタの拠点への異動を予定している。
2015年02月03日ソニー銀行は2月2日、「ブラジルレアル預金フェア」を開始した。3月31日までの期間中、購入時の為替コストを通常時の半額とするほか、ブラジルレアル定期預金(期間3ヶ月)を年8%の特別金利にて提供すると発表した。詳細は以下の表の通り。
2015年02月03日ソニーは2月2日、ソニーセミコンダクタにおいて、積層型CMOSイメージセンサーの生産能力増強を目的とした設備投資を2015年度に実施すると発表した。具体的には、長崎テクノロジーセンターに約780億円、山形テクノロジーセンターに100億円、熊本テクノロジーセンターに約170億円、合計約1050億円の設備投資が見込まれている。これにより、同社のイメージセンサーの総生産能力は、現在の月間約6万枚から2016年6月末時点で約月間8万枚まで増強されるというあわせて、ソニーセミコンダクタはLSIを中心とした半導体高密度実装の開発・生産拠点である大分テクノロジーセンターでの事業を2016年3月末で収束することが発表された。大分テクノロジーセンターの従業員約220名は集中領域であるイメージセンサーの拠点および業務移管先となる他のソニーセミコンダクタの拠点への異動が予定されている。
2015年02月03日ソネットとソニーモバイルコミュニケーションズは30日、ソネットが提供するMVNOサービスの端末ラインナップに「Xperia」スマートフォンを加え、今春より発売すると発表した。また、「Xperia」とソネットのLTEと通信サービスを組み合わせた新サービスも今春より提供開始する。ソネットでは、MVNOサービスとして「So-net モバイル LTE」、「PLAY SIM」などを提供しているが、MVNO市場において、より高機能で高付加価値な端末へのニーズが高まっているという。両社が今春より開始する新サービスでは、ソネットのLTE通信サービスと組み合わせて利用できる「Xperia」を高付加価値な端末として提供する予定だ。「Xperia」に加え、ソネットでは新たな通信プランも用意するという。発売日や端末価格、通信プランを含めた月々の料金プランなどの詳細については、決まり次第アナウンスするとしている。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年01月30日ソニー・ネットワークエンタテインメントインターナショナル(SNEI)とスポティファイ(Spotify)は1月29日、グローバル規模で提携することを発表。「プレイステーション ネットワーク(PSN)」向けの新音楽サービス「プレイステーション ミュージック(PS Music)」において、Spotifyが音楽ストリーミングサービスを提供することを明らかにした。Spotifyは3,000万以上の楽曲と15億以上のプレイリストを楽しめる音楽ストリーミングサービス。PS Musicは3月29日、41の国と地域を対象に開始する。日本はPS Music開始時の対象国に含まれておらず、今後のサービス提供時期についても現時点では未定だ。PS Musicの対応機種は、「プレイステーション3(PS3)」と「プレイステーション4(PS4)」、「Xperia」スマートフォン・タブレットとなっている。○Music Unlimitedはサービスを終了PS Musicの開始日と同じ3月29日、ソニーはこれまで19カ国で展開していた「Music Unlimited」を終了する。Music Unlimitedのユーザーは2月28日から3月29日までの最大30日間、無料で同サービスを利用できるほか、Spotifyの有料会員サービスを一定期間無料で試すことができる。なお、Music Unlimitedで作成したプレイリストや、オフライン再生用に機器に保存した音楽ファイルは、3月29日で利用できなくなる。また、PS Musicスタート時の対応機種はPS3とPS4、Xperiaに限られており、液晶テレビ「ブラビア」や「BDV-S1」などのホームシアターシステム、「MAP-S1」などのオーディオ機器では、継続してサービスを受けられなくなる。ソニーによると、PS Musicの対応機種にPS3・PS4・Xperiaが選ばれたのは、Music Unlimitedのサービスを利用しているユーザーが多い機器を優先した結果。対応機種を増やす方向で検討しているが、どの機種がサービスの対象になるのかは現時点では未定とのことだ。
2015年01月29日ソニーの米国子会社Sony Network Entertainment International(SNEI)とスウェーデンSpotifyは28日、デジタル音楽で独占的提携を結んだことを発表した。提携の下、SNEIはSpotifyを土台技術に採用する新しい音楽サービス「PlayStation Music」を2015年春に開始する。端末は当初、PlayStation4/3、それにXperiaをサポートする。今回提携はグローバルなもので、Spotifyの有する3000万曲以上の楽曲カタログ、15億件以上のプレイリストをPayStation4/3、Xperiaスマートフォン・タブレット上のPlayStation Musicで利用できるようにする。2006年創業のSpotifyはストリーミング音楽の草分け的存在で、広告付きの無料サービスと広告なしの有料サービス(「Spotify Preimum」)を提供する。1月に同社が発表した数字によると、2014年末時点でアクティブユーザーは6000万人、有料サービスの利用者は1500万人と報告している。新サービスPlayStation Musicは世界41市場で提供することになっており、サービス開始と同時にSpotifyを利用できるという。PlayStation Network(PSN)のアカウントとSpotifyのアカウントをリンクさせ、PSNのウォレット機能でSpotify Premimumのサブスクリプションが可能となる。なお、PlayStation Musicが提供される予定の41市場は米国、欧州が中心、日本は含まれていない。Spotifyは日本未進出でもある。PlayStation Musicの開始と合わせて、19カ国で展開している現行の音楽サービス「Music Unlimited」は3月29日に終了する。2月28日より、Music Unlimitedのユーザーは3月29日まで最大30日間Music Unlimitedに無料でアクセスできるようにするとしている。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年01月29日ソニーマーケティングは1月27日、韓国の男性アイドルグループ「2PM」のオリジナルデザインを施した、「ウォークマン Aシリーズ NW-A16 2PMモデル」と「ウォークマン Sシリーズ NW-S15 2PMモデル」の販売を開始した。ともにソニーストア限定販売で、価格はNW-A16 2PMモデルが33,000円、NW-S15 2PMモデルが25,000円(ともに税別)「ウォークマン Aシリーズ NW-A16 2PMモデル」は、内蔵メモリ容量が32GBで、ブラックカラー。背面にはオリジナルの2PMロゴが記され、壁紙や新曲「Guilty Love」のミュージックビデオ(ダンスバージョン)やメイキング映像、メンバー集合コメント映像がプリンストールされている。「ウォークマン Sシリーズ NW-S15 2PMモデル」は、内蔵メモリ容量が16GBで、ホワイトカラー。メンバー1人ずつ、6種類のデザインを用意している。背面には各メンバーのキャラクターが描かれており、壁紙や新曲「Guilty Love」のミュージックビデオ(マルチトラックバージョン)やメイキング映像、各メンバーのコメント映像がプリンストールされている。また、両モデルとも1月28日発売シングル「Guilty Love」とカップリング曲「365」が付属し、ウォークマン Aシリーズではハイレゾ音源を楽しめる。また、ソニーストア 銀座、名古屋、大阪の店頭で購入すると、オリジナルキーホルダーがプレゼントされる(数量限定)。
2015年01月27日全米映画俳優組合賞(SAG)のキャスト賞(Outstanding Performance by A Cast in A Motion Picture)に、『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』が選ばれた。同作品は前夜に発表されたプロデューサー組合賞(PGA)も獲得しており、オスカーにまたもや一歩近づいた。その他の写真映画部門の主演男優賞は、『博士と彼女のセオリー』のエディ・レッドメイン、主演女優賞は『アリスのままで』のジュリアン・ムーアが獲得。助演男優賞には『セッション』のJ・K・シモンズ、助演女優賞には『6才のボクが、大人になるまで。』のパトリシア・アークエット。テレビ部門シリーズのアンサンブル賞に輝いたのは、『ダウントン・アビー』(ドラマ)と、『Orange is the New Black(原題)』(コメディ)。ドラマシリーズの主演男優賞は『ハウス・オブ・カード 野望の階段』のケビン・スペイシー、主演女優賞は『How to Get Away with Murder(原題)』のヴィオラ・デイヴィス、コメディシリーズの主演男優賞は『シェイムレス 俺たちに恥はない』のウィリアム・H・メイシー、主演女優賞は『Orange is the New Black(原題)』のウゾ・アドゥバが獲得している。文:猿渡由紀
2015年01月26日ソニーは1月16日、ポータブルオーディオプレーヤー「ウォークマン A」シリーズのソニーストア限定モデルとして「ウォークマン Aシリーズ 龍が如く 10th Anniversary Edition」を発表した。発売は3月12日。予約開始の日時と価格は未定だ。同モデルは、セガが発売しているアクションアドベンチャーゲーム「龍が如く」シリーズの10周年を記念したコラボレーションモデル。本体の背面にはオリジナルデザインのプリントが施されているほか、「龍が如く」シリーズの歴代テーマソングと劇中音楽全12曲のハイレゾ音源がプリインストールされている。また、プリインストールされた楽曲を「龍が如く0 誓いの場所」のアドベンチャーパートプレイ中に再生できるプロダクトコードを同梱する。ソニーストアWEBでは、予約開始日時や製品の詳細な仕様を知らせるメール登録を受け付けている。
2015年01月19日ソニーは1月15日、ハイレゾ音源の再生に対応するポータブルプレーヤー「ウォークマン NW-ZX2」を発表した。発売は2月14日で、価格はオープンとなっている。推定市場価格は120,000円前後(税別)。2013年9月に発表された「NW-ZX1」の後継となるモデルで、「ウォークマン」シリーズの新たなフラッグシップとなるハイレゾ対応モデル。海外では、米・ラスベガスで1月6日より開催されていた「2015 International CES」において発表されていた。変更点としてはまず、従来モデルで対応していたDSD64(2.8MHz)に加えて、新たにDSD128(5.6MHz)に対応していることが挙げられる。また、NW-ZX1では厳選されたピュアオーディオ向けのパーツを用いることで音質を追求して設計されていたが、NW-ZX2では外装等のパーツを変更することでさらにハイレゾ音源のクオリティを引き出せるように設計されている。具体的には、総削り出しアルミフレームと金メッキ処理を施した銅板を用いたハイブリッドシャーシを採用。抵抗値の大幅な低減や接触抵抗低減、酸化防止、高い剛性などにより高音質化を実現している。バッテリーからアンプ部に電力供給を行う部分に電気二重層キャパシタを追加するなど、電源回りも強化。さらに、電池保護回路の低抵抗化を実現した新開発の専用電池パックを採用することで、透明感の向上や優れた立ち上がり、スピード感の強化が実現されているほか、アンプ部のチャージポンプ電源に高音質パーツを追加したり、高伝導率かつ電源供給が安定している厚膜銅箔プリント基板を電源基板に採用したりといった改良が行われている。そのほかにも、大型コイルや高品質のメルフ抵抗をヘッドホン出力のLCフィルターに採用することによるオーディオラインの最適化、44.1kHz系専用の水晶発振器を追加することで48kHz系とのクロック切替に対応するなど、全体的にパーツの見直しが行われた。音質面以外の改良点としては、従来モデルで約16時間だったハイレゾ音源(192kHz/24bit)の再生時間が約33時間へと伸長されるなどバッテリーライフが強化されたことがある。また、NW-ZX1では非搭載だったmicroSDカードスロットを新たに採用。内蔵メモリ(128GB)に加えて128GBのmicroSDXCカードを挿入すれば、ハイレゾ音源のアルバムを約130枚収録することが可能だ。さらに、ソニーが開発した新ワイヤレスコーデックである「LDAC」に対応。既存のBluetoothコーデックに比べて約3倍の情報伝送が可能となっており、Bluetooth接続でもより高音質で音楽を楽しめるようになっている。デジタルアンプ「S-Master HX」やソニー独自の高音質化技術「ClearAudio+(クリアオーディオプラス)」を採用するほか、また音質補完技術「DSEE HX」を搭載し、ハイレゾ未満の圧縮音源をハイレゾ相当に補整して再生することが可能となっている。OSにはAndroid 4.2を採用。無線LAN接続にも対応する。主な仕様は次の通り。使用可能な音声ファイル形式はMP3、WMA、ATRAC、ATRAC Advanced Lossless、FLAC、リニアPCM、AAC、HE-AAC、Apple Lossless、AIFF、DSDとなっている。FLAC、リニアPCM、Apple Lossless、AIFFでは最大192kHz、DSDは2.8224MHz、5.6448MHzでのハイレゾ再生に対応する。Bluetoothのバージョンは3.0、対応プロファイルはA2DP、AVRCP、OPP、HID、SPP、対応コーデックはSBCおよびLDACとなっている。本体サイズは約W65.1×D18.5×H131.2mm(突起部含む)、質量は約235gだ。
2015年01月15日ソニー損害保険(以下ソニー損保)は7日、熊本県熊本市にコンタクトセンターを開設するため、熊本県ならびに熊本市との間で、立地協定を締結した。熊本コンタクトセンター(仮称)は7月から業務を開始する予定。ソニー損保のコンタクトセンターは、顧客からの自動車保険や医療保険に関する問合せや相談に対応するほか、契約手続や契約後のケアなど、幅広いカスタマーサポート業務を担っているという。現在、東京都と北海道の2ヵ所で運営しており、熊本県での業務開始により、コンタクトセンターは3拠点体制となる。熊本コンタクトセンター(仮称)の開設により、人材の安定的な確保を図り、顧客サービスの一層の品質向上に取組むという。あわせて、事業活動の継続性を一層強化し、大規模災害が発生した場合でも顧客に迅速かつ確実にサービスを提供できる体制をさらに強固にすることを目指していくとしている。○熊本コンタクトセンター(仮称)の概要業務内容/自動車保険における、電話やメールによる問合せ対応やコンサルテーション、契約に関するカスタマーサポート業務業務開始/7月1日(予定)規模・要員/7月1日時点:約60ブース/約60名(予定)、2015年度中に約100ブース規模に、2017年度までに約200ブース規模に拡張する予定所在地/熊本県熊本市中央区花畑町12-28アペックスビル
2015年01月08日●2015年もソニーが目指すのは「KANDO」ソニーは、「2015 International CES」の開幕前日となる1月5日(北米時間)にプレスカンファレンスを開催。例年のCESと同様、他社を含めたなかでもっとも遅い時間帯にソニーのプレスカンファレンスは行われた。会場はLVCCの自社ブースで行われた。これによって、プレスカンファレンスで発表した新製品をカンファレンス後すぐに手に取ったり、体験できたりというメリットがある。会場には、上方360度のスクリーンで、舞台上の映像やプレゼンスクリーンを数カ所に映し出された(そのおかげで、席の位置によって映像が見にくくなる問題を回避できる点が筆者は気に入っている)。○平井社長が「PlayStation Vue」やソニーのセンシング技術をアピールオープニングで登場し、イベントを進行したのは代表執行役社長兼CEOの平井一夫氏。流暢な英語でスピーチを行った。平井社長がまず話を始めたのは、新サービス「PlayStation Vue」についてだ。PlayStation Vueはその名前通り、ソニー製のゲーム機である「プレイステーション」向けのクラウドサービスだが、その内容は好きなテレビ番組を好きな時に見られるというもの。放送されたテレビ番組をクラウド上に保存し、ユーザーがオンデマンドで見られるというものだ。続いて平井社長が示したのは「Surpassing human vision」という言葉だ。人間の視覚を越えた映像として、同社のミラーレス一眼カメラ「α7S」に触れた。α7Sは超高感度な撮像素子によって、今までにない暗い場所での撮影が可能となっている。これはセンシング技術のなせるワザなわけだが、ソニーは遠からず自動車にさまざまなセンシング技術を投入し、その機能を飛躍的に伸ばすことを考えていると話した。続いて、「Life Space UX」というキーワードで、生活空間のなかでのソニーをアピール。スピーカー内蔵照明を紹介した。平井社長は「今年もソニーが目指すのはKANDO(人々を感動させること)」であるとし、より細かい製品の話に移った。●BRAVIA Meets Android TV平井社長が「PlayStation 4」が世界的に成功したことに触れると、会場からは歓声があがった。そして、カメラについても多くの雑誌でアワードを受賞し、マーケットに好調に受け入れられていることをアピール。平井社長は、「α7 II」が5軸補正で強力な手ぶれ補正機能を持つこと、「α5100」などの機種では「4D Focus」技術を取り入れ高速なフォーカスが可能であるなど、その評価が技術的な裏付けがあることを説明した。そして、映画やドラマなどのコンテンツ事業でも好調であることを説明。「アメイジングスパイダーマン2」「ブラックリスト」などのヒット作を紹介した。○4K、Android、VODなど多方面の展開をみせるテレビ「BRAVIA」続いて、米Sony Electronicsのプレジデント兼COOのMike Fasulo氏が登場し、テレビについて紹介し始めた。まずは現在のソニーの大画面4Kテレビがスマートフォンの「Xperia Z3」よりも薄いとアピールした。そして、現在の4Kテレビのラインアップを紹介した後、それを支える技術として、4Kプロセッサ「X1」を紹介した。このプロセッサによって、2K映像を高精細な4K映像に変換して表示することができるという。続いてFasulo氏が掲げたキーワードは「BRAVIA Meets Android TV」。BRAVIAにAndroidを搭載したことを発表し、音声検索やさままざな機能が手軽に起動できることを強調した。話はやがて、北米で有名なビデオオンデマンド(VOD)サービス「Netflix」に移った。ここでは、NetflixのCEOが登場し、ソニーのBRAVIAについてトークを行った。ちなみにBRAVIAはNetflixに加えて、YouTube、VideoUnlimited 4K、アマゾンインスタントビデオなどのビデオ配信にも対応している。続いて、映像関連ということで、話が4Kビデオカメラの新製品に移った。新しい4Kハンディカムはよりコンパクトになり、より低価格化したという。そして、4K対応アクションカムも紹介。スノボ界の"レジェンド"であるTony Hawk氏が4K対応アクションカムで撮影した映像が流され、さらにTony Hawk本人も登場した。また、4K動画を撮影できるスマートフォンとして、XperiaZ3も紹介された。●ハイレゾ、ウェアラブル……注目分野ではソニーはどう動く?話はハイレゾオーディオに移る。ハイレゾオーディオ製品のラインアップが紹介されたのに加え、ハイレゾ対応のウォークマン新製品「NW-ZX2」も発表された。「DSEE HX」機能にも対応し、SD音源をハイレゾに拡張して高音質で視聴できるという。また、ソニー独自の高音質コーデック「LDAC」やネットオーディオサービスなどにも触れた。そして現在、ハイレゾオーディオの音源がソニーミュージックをはじめ、ユニバーサル、ワーナーなどからリリースされていることを紹介した。次にスマートフォンの話になり、Xperia Z3が従来のT-Mobileに加えて、ベライゾンでも流通しはじめたことを紹介した。また、Android OS 5.0(ロリポップ)へのバージョンアップは北米では1カ月ほど後に行われるという。いずれかの時期、日本でもバージョンアップが行われることが予想される。ウェアラブルデバイスの紹介では、現在唯一のGPS内蔵のAndroidWareとして「スマートウオッチ3」が紹介された。また、イヤホン型のウェアラブルデバイスとして「Smart B-Trainer」も紹介された。○センシングによるアドバンテージを築けるか?カンファレンスの最後は、「Be Moved」という文字が描かれたスライドで締めくくられた。2014年のCESで行われたソニーのキーノートスピーチでは今後、ソニーはセンシングに大きく舵をとるようなインパクトの大きな話があった。それを受けて、どうなる?と注目の2014年だったが、超高感度の撮像素子を搭載したα7S、AndroidWareでGPS搭載のスマートウオッチ3など、非常に地道かつ真っ当にセンシング技術を生かした製品が登場したというのが筆者の印象だった。今後は自動車向けなどのセンシング技術も登場するようだが、当面は4Kテレビ、ビデオカメラ、スマートフォンなど、従来の路線を生かしつつ、そのなかで徐々にセンシングに力を入れ、独自のアドバンテージを狙うという意外に地味なソニーの戦略が見えてきた印象だ。
2015年01月07日ソニーは1月6日、ウォークマンの新たな最上位モデル「NW-ZX2」を、米・ラスベガスで開催される家電製品展示会「CES 2015」に合わせて発表した。最大約33時間のハイレゾ音源再生に対応する(192kHz/24bitの場合)。発売時期や価格に関しては、現時点では明らかにされていない。ウォークマン NW-ZX2は、2013年秋に発売された「NW-ZX1」からさらに高音質化を進めたシリーズ最上位モデル。NW-ZX1にはなかった、microSDカードスロットを搭載している。また、ソニー独自開発のBluetoothコーデック「LDAC」を新たに採用。同時に公開したハイレゾ対応ヘッドホン「MDR-1ABT」と組み合わせて、Bluetooth接続環境においても、より高音質なサウンドを楽しめる。デジタルアンプ「S-Master HX」、音質補完技術「DSEE HX」も搭載する。スマートフォンを介して、複数のワイヤレス機器で同時に音楽を再生できる「SongPal Link」にも対応。ハイレゾ対応のワイヤレススピーカー「SRS-X99」や「SRS-X88」、ホームシアターシステム「HT-ST9」「HT-NT3」「HT-XT3」などとSongPal Linkによる連携が可能だ。
2015年01月06日バンダイの展開するフィギュアシリーズ「S.H.Figuarts」より、『S.H.Figuarts ライダーマン&ライダーマンマシンセット』の予約受付が「プレミアムバンダイ」にてスタートしている。2015年5月発送予定で、価格は7,560円(税込)。ライダーマンは、1973年~74年に放送された特撮TVドラマ『仮面ライダーV3』に登場し、結城丈二がヘルメットを装着することで変身する仮面ライダー。"仮面ライダー4号"とも呼ばれている。ヘルメットは、専用のバイク「ライダーマンマシーン」に収納されており、これを装着することで専用スーツと、右腕の人造アームに搭載されたアタッチメント「カセットアーム」が機動する。「S.H.Figuarts」シリーズでは、2013年3月に立体化されているが、今回愛機「ライダーマンマシーン」の立体化とともにセット発売される。『S.H.Figuarts ライダーマン&ライダーマンマシンセット』には、新規造形となる叫び顔の交換用フェイスパーツが付属。もちろん『S.H.Figuarts ライダーマン』同様、各種「カセットアーム」パーツも豊富に用意している。「ライダーマンマシン」の後輪にはサスペンションギミックを内蔵され、交換用ハンドルも同梱。セット内容はライダーマン本体、ライダーマンマシン本体に加え、交換用手首左右各3種、交換用フェイスパーツ、交換用マフラー、スイングアーム、ドリルアーム、ロープアーム、パワーアーム、カマアーム、ロープ長・短各1種、交換用ハンドル、後輪スタンド。商品価格は7,560円(税込)で、予約締切日は後日商品ページにてアナウンス。商品の発送は、2015年5月を予定している。また「プレミアムバンダイ」では、『S.H.Figuarts ライダーマンマシン』単体でも予約受付中。(C)石森プロ・東映
2015年01月02日ソニーは17日、様々なデザインのメガネに装着して、Google Glassのようにメガネ型デバイスを実現するディスプレイモジュールを開発したと発表した。2015年内に量産開始を目指す。同社が開発したのは、メガネやサングラスに装着する片眼用のディスプレイモジュール。スポーツ用サングラスに装着し、スマートフォンと接続することで、コースマップや距離表示などが行えたり、工場などで社内インフラシステムと接続し、遠隔からの指示をあおぎながら、フリーハンドで作業を行うといった作業支援が受けられたりする。取り外しが用意で、TPOに合わせて、使用時のみアイウェアに装着するといった使い方ができる。同モジュールは、大きく分けて、有機ELディスプレイ、光学ユニット、制御基板の3つのパーツから構成される。有機ELディスプレイは、サイズが0.23型で超小型ながら、640×400ピクセルの解像度を持つ。また、10000:1以上の高コントラストにより黒をより深く表現でき、sRGB色域を100%カバーする色彩豊かな映像が表示可能だという。光学ユニットは、晴天下、暗い部屋といった照度環境によらず、高画質の映像を投影可能。また投影される映像は、視野角換算で対角13度となり、2メートル先の16型ディスプレイの映像と同等の視野になるという。同モジュールの搭載プロセッサは、ARM Coretex-A7プロセッサ、ディスプレイ応答速度は0.01msec以下。搭載センサーは、電子コンパス、加速度センサー、タッチセンサー。無線は、Bluetooth 3.0+High Speed、IEEE801.11b/g/n。モジュールの重さは約40gで、内訳はディスプレイ表示部が約22g、その他が約18g。バッテリ容量は400mAh。なお、同モジュールは、2015年1月6日から米国ラスベガスで開催される「2015 International CES」で初公開される。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年12月17日●2014年度は1兆9,000億円 - 冷え込むAV・IT市場にソニーが見出す活路ソニーマーケティングの河野弘社長は、年末商戦の取り組みについて説明。「カテゴリー内での変革による市場活性化」をソニーの取り組み領域に定め、4Kテレビ、デジタルカメラ、ハイレゾリューションオーディオの3つの製品を重点的に販売していく姿勢を改めて強調した。国内コンシューマ向けAVおよびIT市場は、2010年度には4兆3,000億円であったものが、地デジ移行後のテレビ需要の低迷を背景に、2012年度以降は約2兆円で推移。2014年度は1兆9,000億円と、さらに縮小することが見込まれている。河野社長は、「ここ数年は新たなカテゴリーの製品が登場して、市場成長を牽引するといった状況ではない。既存カテゴリーにおいて、トランスフォーメーションを行うことで、いかに成長をしていくかを考えるフェーズにある」と前置きし、「ソニーはテレビ、デジタルカメラ、オーディオという3つの既存領域において、高付加価値戦略を打ち出し、年末商戦での成長を図る」と、2014年の年末商戦の基本姿勢を示した。○進む4Kテレビ化 - 台数ベースでの販売比率は10%までの引き上げを目指すテレビにおいては、4Kテレビを軸にした展開をさらに加速させる。ソニーマーケティングでは、今年9月に年末商戦向けの販売戦略について、量販店などと情報を共有する「総合提案会」を開催。ここで、4Kテレビの販売比率を台数ベースで10%にまで引き上げる方針を示したという。「2013年10~12月の4Kテレビの販売比率は1%。100台に1台しか、4Kテレビが売れなかった。直近ではこれが3%程度まで上昇している。しかし、2014年10~12月の年末商戦で4Kテレビを10%の販売構成比にまで引き上げれば、平均単価が上昇し、金額ベースでは前年実績を上回ることができる。最低でも6%の販売比率にまで4Kテレビを引き上げていきたい」と語る。4Kテレビが10%の構成比にまで拡大すれば、テレビ1台当たりの平均単価は、2013年第3四半期の6万7,760円から、2014年度第3四半期は7万5,100円と拡大する。「台数成長が望みにくい市場において、いかに4Kによる付加価値提案を行っていくかが鍵になる」とする。ソニーマーケティングでは、今年9月以降、販売店向けの勉強会を実施し、4Kテレビの訴求ポイントについての情報を共有する一方で、店頭においては2K(フルHD)テレビと4Kテレビの比較展示や、4Kのパーソナルコンテンツを活用した付加価値提案、細かい写真映像による地図データや、「4K仮面を探せ」という店頭用の販促コンテンツを用意して、4Kの高精細を訴求してみせた。その結果、11月最終週においては、4Kテレビの販売構成比が8.3%にまで拡大。46型以上の大型テレビの領域では、38.3%にまで拡大した。「現時点ではテレビ全体の10%にまで届いてはいないが、販売台数、販売金額ともに前年実績を超えており、狙い通りの結果が出ている。これから12月の年末商戦本格化に向けて、10%の販売構成比に進む手応えを感じている」と、河野社長は今後の4Kテレビの販売拡大に自信をみせた。○α7をはじめとする高付加価値モデルで立ち位置を作るデジタルカメラについては、「ソニーは、この分野ではまだまだ挑戦者である。カメラメーカーとしての立ち位置を作っていくことに力を注いでいく」とするものの、これまでの年末商戦前哨戦では一定の成果があがっているようだ。ソニーのカメラ戦略の柱となるフルフレームモデルを「α7シリーズ」として、それぞれに特徴を持った製品としてラインアップ。また、4Dフォーカス戦略を打ち出す「α6000シリーズ」や、イメージセンサーの強みを生かしたレンズスタイルカメラ、高機能コンパクトデジカメとしてラインアップを広げている「DSC-RX100シリーズ」といった製品群を取り揃えていることに加えて、αシリーズユーザーの撮影スキル向上、レンズ体感の場として、セミナーや撮影会を行う「αカフェ体験会」を全国各地で実施。「α購入者にどれだけ使っていただくか、といったところにフォーカスし、αファンを作っていくことに力を注いでいる」という。量販店の販売スタッフがαシリーズを使って撮影した写真を店頭に貼り出し、接客ツールとして利用するといった取り組みも展開。さらに店頭展示ではレンズのラインアップを重視するといったことにも取り組んだという。「ソニーはレンズのロードマップを公開し、本体の価値を上げることに力を注いでいることを訴えるのと同時に、安心して使ってもらえることを訴求した。2013年4月には、5%強だった交換レンズのシェアは、2014年9月には15%を超えるところにまで拡大し、10ポイントも上昇している。150万台を超えるαユーザーに支えられたことが大きい。カメラメーカーとしてのポジションを確立してきた」などと述べた。●広がる「ソニーといえばウォークマン」と「ハイレゾ=ウォークマン」の認識そして3つめのオーディオに関しては、ハイレゾオーディオが軸となる。なかでもウォークマンによるハイレゾ提案が今年の年末商戦の鍵になる。河野社長は、「ソニーから何を想起するかという質問に対しては、ウォークマン、あるいはオーディオと回答する若い人たちが増えている。これはソニーにとってうれしいことである」としながら、「2013年に発売したハイレゾオーディオは、まだコアユーザーや高音質にこだわる音楽好きのユーザーが中心だった。だが今年は、音楽好きユーザーのボリュームソーンにもハイレゾオーディオが広がると考えている」と、裾野の拡大に期待する。河野社長は「2014年11月に発売したウォークマンAシリーズは音にも、価格にも、デザインにもこだわるユーザーに対して訴求できる製品。年末商戦では、ウォークマンの販売台数のうち、4台に1台をハイレゾにしたい」と意気込んだ。ここでは、全国40カ所の販売店店頭において、ハイレゾ専用ブースを設置。来店客にコンテンツを視聴してもらえる環境を作った。「音は目に見えないため、体験してもらうことが重要。売り場には、ハイレゾ対応ヘッドホンも展示し、同時に体験してもらうことで、ハイレゾの良さを実感してもらえるようにした。さらに、moraによるハイレゾコンテンツのダウンロードランキングも最新のものを店内に掲載するようにした。こうした地道な取り組みが効果につながっている。販売店からも、オーディオ売り場を活性化する材料として、ハイレゾへの注目が高まっており、ハイレゾ対応ウォークマンを起爆剤にしたいという声もある」と、河野社長は語る。その一方で、ハイレゾに対する認知度も高まっており、そのなかでも「ソニーは、ハイレゾ」というイメージ作りが定着しはじめているという。「ハイレゾに関するつぶやきを見ていると、製品名では半数近くがウォークマンという名前に触れられており、moraをはじめとするダウンロードサイトに関する固有名詞についても、ずいぶん触れられている。ブランドという観点では、ソニーと書いてもらえるケースが70%を超えている。機器、コンテンツ、ブランドという点で、ハイレゾ分野におけるソニーの認知度が高まっている」と述べた。実際、年末商戦前哨戦では、ハイレゾオーディオの販売は好調だという。河野社長によると、11月上旬のウォークマンAシリーズの発売日を含む週にはハイレゾ対応製品の構成比が5割近くまで上昇。瞬間風速としては、購入されるウォークマンの2台に1台がハイレゾという状況になったという。11月最終週ではハイレゾの構成比は約3割だというが、「年末商戦に向けて、"ハイレゾ=ウォークマン"というトレンドができはじめている。音のカテゴリーにおいては、新たな音の提案によってトランスフォーメーションをしていく。ヘッドホンの販売も増加しており、ハイレゾが後押ししているのがわかる。既存領域において、ハイレゾという新提案によって、新たなビジネスが生まれていることの証」と語った。○ソニーファンが増えているという手応えを感じているソニーマーケティングでは、「カスタマーマーケティング」を事業戦略の中心に置いている。「これまでの手法は、メーカーによるプロダクトマーケティング、販売会社によるチャネルマーケティングが中心であったが、ソニーマーケティングが目指すのは、顧客を知ることにフォーカスしたカスタマーマーケティングだ」という。効果としては「プロダクトマーケティングとチャネルマーケティングの成果を最大化させることができ、マーケティングおよびセールスを次のレベルに引き上げることができる」と河野社長は説明する。また、「付加価値販売こそが、ソニーが市場で存在するための唯一の方法。カスタマーの価値を重視した取り組みを行っていく」とする。カスタマーマーケティングの具体的な戦略として、会員制度であるMy Sony Clubを中心としたカスタマリレーション活動の推進、製品オーナーへの使いこなし提案、東京、名古屋、大阪にあるソニーストアを通じた「濃い顧客体験」の提供をあげる。特に河野社長が言及したのが、製品オーナーへの使いこなし提案による成果だ。ここでは、社内で「P3」と呼ぶ活動を行っていることを明らかにした。P3とは、購入後3カ月(Post Purchase)のことを指し、この期間を購入者へのメール配信において、関心を惹くために重要な期間と位置づけている。河野社長いわく「購入した製品を使いこなしてもらい、製品の楽しさを最大化するためのダイレクトメールアプローチ」が、このP3ということになる。ここでは、製品購入のお礼とともに、製品を使いこなすための情報提供、開発者のこだわりなどの購入者に響く情報、さらには買い増しすると便利になる周辺機器などの情報を提供する。河野社長は、ソニー製品の購入者を対象に実施したP3の成果を初めて公開。ソニーユーザーが高いロイヤリティを持っていること、さらにはこの取り組みを通じて、新たな製品購入に結びついていることなどを示した。α7シリーズのユーザーを対象にしたP3では、4,340人にメールを配信。そのうち3,808人がメールを開封した。さらに、メールに掲載されたURLをクリックした人は3,214人に達したという。開封率は88%、クリック率は74%という驚くほど高いレートとなっている点が特筆できよう。また、これらのメールを受け取った人を追跡したところ、メール効果によって、レンズやアクセサリーを追加購入した金額は5億8,000万円に上ると算出した。同様にウォークマンの購入者を対象にしたP3では、2万8,002人にメール配信。2万1,036人が開封、1万1,546人がクリックしたという。開封率は75%、クリック率は41%と、これも一般的なダイレクトメールよりも、極めて高いレートとなっているのがわかる。そして、追加購入アイテムとしては、ワイヤレススピーカーや2台目のウォークマン、さらにはタブレットの購入が上位に入り、メール効果による追加購入金額は7億5,000万円に達したという。河野社長は最後に、「ソニー製品を購入していただいた方々に、いい製品を購入したと満足していただくと同時に、ソニーのひとつの製品だけのユーザーではなく、ソニー全体のユーザーとして、サービスを提供していきたい。ソニーマーケティングのミッションは、ソニーファンの創造。こうした取り組みを通じてファンを増やしていく。厳しい市場環境にあるが、同時に、ソニーファンが増えているという点での手応えを感じている」と語った。
2014年12月09日漫画家・桂正和氏の画業30周年記念で発刊された『桂大全』に収録されている、韮沢靖氏が描いたもうひとつのウイングマン「カオス・ウイングマン」と同氏が新たに考案したオリジナルカラー版の「アンジェル・ウイングマン」が、プレックスによって特大サイズで立体化され、バンダイの公式ショッピングサイト「プレミアムバンダイ」にて予約受付がスタートしている。2015年2月発送予定で、価格はともに54,000円(税込)。韮沢氏は、クリーチャーデザイナー、造形作家、イラストレーターとして知られ、桂氏の盟友。今回は韮沢氏のイメージを忠実に再現すべく、背面や横、斜め、脚など、新たに設定イラストを書き下ろし、全高約63cm・全幅約38cmの特大サイズを生かして、細部まで緻密に造形されているという。『カオス・ウイングマン』は、原作に近い黒と青をベースに、生物的な立体感のある透明パーツやメタリックのグラデーション塗装により悪魔的雰囲気を醸し出すウイングマンを表現。積み重なる髑髏の山をイメージした台座も付属する。そして「プレミアムバンダイ」限定でオリジナルカラー版の『アンジェル・ウイングマン』は、韮沢氏がベース色から塗装色、羽や剣、髑髏などの色まで、すべての彩色を考案。原作の雰囲気に近い色をベースとした悪魔的雰囲気の『カオス・ウイングマン』に対し、オリジナルカラーの『アンジェル・ウイングマン』は白をベースに金を施し、異形の天使を思わせるカラーリングで立体化している。セット内容は両商品ともに本体、剣、台座で、全高約63cm・全幅約38cm。商品価格はともに54,000円(税込)で、予約締切は準備数に達し次第終了。商品の発送は、2015年2月を予定している。(C)Yasushi Nirasawa(C)桂正和/集英社
2014年12月05日ソニーは12月4日、ポータブルオーディオプレーヤー「ウォークマン A」シリーズと、ステレオヘッドホンのソニーストア限定モデルとして「VAMPSモデル」を発売した。2015年1月14日までの期間限定で販売する。VAMPSモデルは、ユニバーサル・ミュージック/デリシャス・デリ・レコーズ所属アーティスト・VAMPS(ヴァンプス)とのコラボレーションモデル。Web上の「ソニーストア」、東京・銀座と大阪、名古屋のソニーストア、全国のe-ソニーショップのみで、期間限定で販売される。価格は「ウォークマンA NW-A16」のみのVAMPSモデルが31,500円、「ウォークマンA NW-A16」と、VAMPSオリジナルデザインのハイレゾ対応ヘッドホン「MDR-10RC」がセットになった「VAMPSモデルセット」が48,500円だ(いずれも税別)。VAMPSモデルセットは数量限定での販売となる。VAMPSモデルは背面がオリジナルデザインになっているほか、オリジナル壁紙や限定スペシャル映像、ニューアルバム「BLOODSUCKERS(ブラッドサッカーズ)」の未配信のハイレゾ音源、フォトなど、オリジナルコンテンツがプリインストールされている。VAMPSモデルあるいはVAMPSモデルセット購入者には、オリジナルキーホルダーがプレゼントされる。
2014年12月05日ソニーは、ハイレゾに対応した「ウォークマン NW-A17/16」の体験イベント「禁断のWALKMAN Hi-Res Symphonic Illusion」を、12月4日から東京・六本木の東京ミッドタウン キャノピー・スクエアで開催している。ウォークマン Aシリーズを紹介するとともに、光と音のサウンドアートを展示し、ハイレゾ対応ウォークマンをアピールするのが狙いだ。イベント開催期間は6日までで、時間は13時から21時までとなっている(4日は18時から)。今回のイベントでは、ウォークマンAシリーズから流れる音に合わせて、流れる水が踊るように動くというアート展示と、さまざまなジャンルの楽曲を体験できる実機の体験ブースの2種類を用意。このアート展示は、ウォークマンから流れる音の周波数を受けて動きが変わり、それだけでも雰囲気があるが、それをスマートフォンやデジカメの動画モードで撮影すると、さらに動きが変わる、というもの。流れる音の周波数は30Hz前後で、スマートフォンなどのカメラの動画は通常は30fpsで撮影される。つまり、秒30コマの連写と同等で、30Hzの振動を受けた水の動きと撮影間隔がぴたりと一致し、落ちてくるはずの水流が水滴となって止まって見えるようになる。さらに周波数を変えると、今度は落ちてくる水滴が逆に上っていくように見える映像が撮影できる。流れる水がさかのぼる、というようなありえないような映像が撮影できるため、これを「禁断」と表現。同社では、ハイレゾ対応ウォークマンの高音質を「ありえないような禁断」とアピールしており、今回のようなイベントに繋がった、という。最近はVineのような動画を使ったSNSも普及してきており、こうした音と映像の表現を撮影してもらって情報の拡散を狙う。実機展示では、J-POPや洋楽、80年代ミュージックからアニソン、ジャズ、クラシックまで幅広いジャンルの楽曲を揃え、ハイレゾの高音質を紹介する。よく聴かれるJ-POPなどのなじみのある音楽の高音質化を体験してもらうだけでなく、クラシックやジャズのようなハイレゾ化の恩恵が大きいようなジャンルの楽曲も聴いてもらい、ハイレゾ音源の魅力と、それを高音質のまま聴くことができるハイレゾ対応ウォークマンの魅力をアピールしたい考えだ。
2014年12月05日ソニーは12月5日より、ハイレゾ対応の「ウォークマン」シリーズとシステムステレオの両方を購入したユーザー向けに「もっとハイレゾを楽しもう!キャンペーン」を実施する。条件を満たした応募者全員に、音楽配信サービス「mora」で楽曲を購入できる「mora music card ID」を5,000円分プレゼントするキャンペーンだ。「ウォークマン」シリーズとヘッドホンで聴く以外のハイレゾ楽曲の楽しみ方として、家の中でスピーカーを使用するオーディオ本来のスタイルを訴求する狙いで実施されるもの。製品を購入の上、対象期間中に「My Sony Club」で製品登録を行ったユーザーが応募できる。対象製品は、「ウォークマン」シリーズが「NW-ZX1」「NW-A17」「NW-A16」「NW-F887」「NW-F886」「NW-F885」、システムステレオが「MAP-S1」「UDA-1」「HAP-S1」となっている。キャンペーン期間は2014年12月5日から2015年2月1日。「ウォークマン」シリーズに関しては、2015年2月1日までに購入し、2月8日までに製品登録を行ったユーザーが対象となる。2014年12月5日より前に製品登録を行っているユーザーもキャンペーン対象だ。システムステレオに関しては、2014年12月5日から2015年2月1日までに製品を購入し、かつ2月8日までに製品登録を行ったユーザーが対象となる。上記2つの要件を満たしたユーザーには後日、「My Sony Club」に登録したメールアドレスに「mora music card ID」が記載された電子メールが送られる。その他の詳細は、キャンペーンサイトを参照のこと。NW-ZX1、NW-F887、NW-F886、NW-F885はいずれも2013年9月に発表されたハイレゾ対応モデルで、NW-ZX1はアルミ削り出しのボディや高精度なクロックモジュールなどが採用されたハイエンド機。NW-F887、NW-F886、NW-F885はAndroid OSを採用する「NW-F」シリーズで、フルデジタルアンプ「S-Master HX」や、音質がハイレゾ未満の楽曲をハイレゾ相当で楽しめる「DSEE HX」などを搭載する。NW-A17とNW-A16は2014年9月に発表されたモデルで、ハイレゾ対応のほかmicroSDカードスロットを備える点が特徴のモデル。「S-Master HX」や「DSEE HX」も搭載する。MAP-S1は2014年3月に発表されたハイレゾ対応のマルチオーディオプレーヤーシステム。USB、有線LAN、IEEE802.11b/gの無線LANなどインタフェースに対応し、「ウォークマン」やLAN内のPCなど多彩な外部デバイスを接続してのオーディオ再生が可能だ。UDA-1とHAP-S1はともに2013年9月に発表された製品。UDA-1はUSB DACアンプで、NW-ZX1やNW-F880などを専用ケーブルで接続することができる。HAP-S1はHDD内蔵(500GB)のオーディオプレーヤー。L/R独立型の広帯域パワーアンプや高音質でのD/A変換可能な技術を搭載する。
2014年12月03日ゴッサム・インディペンデント映画賞が発表になった。作品賞に輝いたのは、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』。最多ノミネーションを受けた『6才のボクが、大人になるまで。』を打ち負かしての受賞となった。『6才のボクが…』は、観客賞を受賞している。男優賞は『バードマン…』のマイケル・キートン、女優賞は『Still Alice(原題)』のジュリアン・ムーア、ドキュメンタリー賞には『Citizenfour(原題)』。ブレイクスルー俳優には、『Dear White People(原題)』のテサ・トンプソンが選ばれている。文:猿渡由紀
2014年12月03日1995年にデビューしたワールドの「アンタイトル(UNTITLED)」は、働く女性に向けたスタンダードアイテムを提案してきた。来春に20周年を迎えるにあたって、“自分を自由に描く服”というコンセプトはそのままに、よりコンテンポラリーなキャリアブランドへと方針を改める。また、イタリアのテキスタイルメーカー「パオレッティ」や、プリントメーカー「リモンタ」などの協力を得て、オリジナル素材の開発を強化。アメリカ「ケッズ」のスニーカーや、フランス「ルミノア」のカットソーなどともコラボレーションを展開していく。なお、2016春夏シーズンからは八木保をクリエーティブディレクターに起用し、“カルチャー”と“アート”をキーワードに今の時代にふさわしい製品を展開。これによって、ショップの内外装デザインなども含めたブランドイメージの一新を図る。イメージビジュアルは写真家のホンマタカシが撮影し、新しいアンタイトルの世界観を表現。また、15年をブランドアニバーサリーイヤーと定めて、様々なイベントを行う予定だ。主な製品の価格帯は、プルオーバーが6,500円から1万5,500円、ジャケットが1万9,000円から3万4,000円、スカートが1万3,500円から1万7,500円、パンツが1万3,500円から1万7,500円、ワンピースが1万9,000円から2万8,000円、コートが2万4,000円から4万9,500円。
2014年12月01日ソニーマーケティングは12月4日から6日まで、東京都・港区の東京ミッドタウン キャノピー・スクエアにて、「禁断のWALKMAN Hi-Res Symphonic Illusion」を開催する。ハイレゾ音源に対応した新しい「ウォークマン A」シリーズを体感できる。本イベントは、2014年9月に発表された新しい「ウォークマン A」シリーズを体感できるイベント。視聴コーナーを設けるほか、音楽を再生した際の振動を水に伝えて可視化するサウンドアートを楽しめる。このサウンドアートをスマートフォンなどで動画撮影すると、水が逆流・静止しているような映像になるという。新しいウォークマンAシリーズ「NW-A16」と「NW-A17」は、Aシリーズで初めてハイレゾ音源に対応したモデル。microSDメモリーカードスロットを備えた点が特長だ。MP3やAACなどの圧縮音源をハイレゾ相当にアップスケーリングする「DSEE HX」も搭載している。
2014年11月27日ベルギーを代表するファッションデザイナー、アン・ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)のクリエーションを紐解く書籍『ANN DEMEULEMEESTER』(1万3,000円)が発売された。アン・ドゥムルメステールは、アントワープ王立美術アカデミーの卒業生5人と共に“アントワープシックス”として注目を集めたデザイナー。1985年のブランド創設以降、詩的なストーリーとラグジュアリートレンドへの反抗心が込められたデザイン、エレガントなテーラリング、ダークでロマンチックな世界観で高い人気を集めている。2013年にプライベートの時間を優先したいとの理由から自らブランドを去った。全2,000ページに渡るこのハードカバーは、そんなアン・ドゥムルメステールの作品やデザインプロセスを紹介したもの。1,000枚を超えるコレクション写真が収録されており、そのボリュームや仕様、レイアウトとともにファッション本の常識を覆すような内容となっている。日本では、アン・ドゥムルメステールの表参道ヒルズ店、伊勢丹新宿店、梅田阪急店、及びドーバー ストリート マーケット ギンザ(DSMG)にて販売。11月20日にDSMGで行われた本人によるサイン会には多くのファンが詰めかけ、快くサインとスナップに応ずるアンの姿が見られた。また、ドーバー ストリート マーケットのロンドン、ニューヨーク店では即完売したという。
2014年11月25日『プラダを着た悪魔』でメリル・ストリープ演じる鬼編集長にも負けず、健気に頑張るアシスタントを演じ、一躍スターダムを駆け上がったアン・ハサウェイ。クリストファー・ノーラン監督の『バットマン』シリーズ最終章『ダークナイト ライジング』では、これまでのイメージを一新してセクシーなキャットウーマンに扮し、世界を熱狂させた。またミュージカル映画『レ・ミゼラブル』では、ロングヘアをバッサリ切り、名曲「夢やぶれて」を力強く歌い上げ、見事アカデミー賞「助演女優償」を受賞。名実ともにハリウッドを代表する女優へと成長を遂げた。そんなアンの新境地を切り開いたともいえるのが、ノーラン監督と再タッグを組んだ話題作『インターステラー』(公開:11月22日)だ。物語の舞台は、世界的に食糧難に陥った近未来。マシュー・マコノヒー演じる元エンジニアのクーパーと一緒に、人類の危機を救うために宇宙に旅立つ生物学者アメリア・ブランドを演じている。壮絶なミッションを遂行する勇敢な女性を演じたことや、マシューとの初共演の感想、また女優としての次なる目標に至るまで、たっぷりと語ってもらった。地球の寿命を悟った人類は、居住可能な“第2の地球”を探すミッションを、数名の宇宙飛行士たちに託す。そのうちの1人が、アンが演じた生物学者・アメリアだ。「アメリアはとてもタフな女性だけど、同時に弱い面も持ち合わせている。タフになることは、彼女の責任で、その責任を彼女は喜んで受け入れたの。自分の中にある弱さは拒もうとした。なぜなら、自分に課せられた任務に必要のないものだからよ。でも感情のすべてをコントロールできる人はいない。だから脆い面が露呈することもあるわ」と自身のキャラクターを愛おしそうに語り始める。アメリアの役作りについて「すべては脚本にあった」そうで、特に難しい面はなかったというアン。「私はただ彼女に真実味を持たせるために、彼女にとって一番大切な記憶は何か、どんなことを大切にしているかを考えてみたわ」。アンと2度目のタッグとなったノーラン監督は、壮大な世界観を生み出すフィルムメイカーだが、人間ドラマの描き方も秀逸。本作でも、果てしない宇宙の旅と普遍的な親子のドラマの両立に成功している。アンも「ビジュアルとドラマの両立ができるフィルムメイカーは少ない」と話す。「クリスのユニークなところは、とても知的な人だけど、すごく楽観主義なの。彼は私たちを、とてつもなく複雑で要求の多い旅に連れ出すけれど、最後には希望を感じさせてくれるわ。この映画は、人と人との関係を描いている。だから出演できたことを、誇りに思ってる」とノーラン監督を絶賛する。一方、マシューとは本作が初共演だ。物語の中であまり多くの言葉を交わさない2人だが、自然とお互いの存在を認め合っていく。実際の彼らも、撮影前には必要最低限の会話しかしなかったとアンは告白する。「2人とも一歩後ろに下がって、お互いを見ていたわ。私は彼のすることすべてが気に入って、最初の数分間ですっかり感心してしまった。そして、その気持ちが消えることはなかったわ。映画の物語が進むにつれ、私たちは役柄と同じように、多くの時間を一緒に過ごし、お互いに共通するものを学んでいった。撮影が終わる頃には、彼に対して親近感や愛情を抱くようになったの。心から尊敬してるわ。彼は現場にとてもいいエネルギーを持ち込んでくれた。今はとても仲のいい友人よ。彼は独特な考え方をする人で、何を言い出すのかまったく予想ができないの(笑)。彼の脳から飛び出してくるものが大好きよ」。一方のマシューも、「テイクごとに演技を変えるアンに脱帽した」と彼女を称賛している。そのことについてアンは「シーンを演じるのに、やり方が1つしかないということはない。状況は同じでも、その瞬間に起こることは異なるわ。何よりも耳を傾けることが大事。もし共演者がヒントを与えてくれたら、それに寄り添えばいい。それはマシューも同じだった。ダンスをするのと同じなの」と語っていた。『ダークナイト ライジング』では、ボディラインがくっきりと分かるボディスーツを見事に着こなしたアン。その当時も「ジムに通いつめることになった」と苦労を口にしていた彼女だが、本作での宇宙服も「着心地のいいものじゃないわ」と明かす。「でも衣装もキャラクターの1つよ。私たちが全身を使ってしたことが、ミッションの難しさを表現できたはず」。ちなみに「本物の宇宙服は、あれより2倍以上重い」とのこと。映画の中で壮大な宇宙の旅を経験したアンは、地球でのささやかな日常をとても愛おしく感じるようになったと言う。もし宇宙船に乗らないといけないとしたら、何が一番恋しくなったかと聞いてみると、「そよ風」と意外な答えが。「私は何でも積極的に行動するタイプで、いままでずっとそうだった。立ち止まってバラの香を嗅いだりするタイプじゃなかったの。でも今、ホテルのプールサイドでこのインタビューが始まるのを待ってる間、とても幸せだと思った。風が木を揺らしたり、太陽が葉を照らすのを見てるだけでね。この映画での経験を通して、以前より地球の美しさに深く感謝するようになった。自然のそのままの姿が愛おしい。アクセサリーも流行の服も要らない。ただここに座って、そよ風を感じて、葉が揺れるのを見るだけで十分よ。この映画の前には、こんな感覚はなかったかもしれない」。また、壮大な宇宙の旅でさまざまな困難を経験するアメリアだが、アン自身が逆境に直面した際の対処法を聞いてみると「私はこれまで遭遇した困難から、自分1人で抜け出すことはできなかったの」と明かす。「だから人生の壁にぶつかった時は『お願い、助けて!』と周囲の人たちに助けを求めるわ。でも生きていくうえで困難がなくなることはない。だから戦い続けるように自分に言い聞かせる。私は決して諦めないの。友人のジェニー・ルイス(歌手)が『A Better Son/Daughter』という曲の中で、“あなたは闘い、乗り越える。必要なら自分を偽り、笑顔で仕事に行く”と歌ってるわ。私も同じよ。音楽を聞いて、日記をつけて、泣くのをやめる。でもその後、またちょっとだけ泣くの(笑)。そうするといつの間にか、絶対にできないと思っていたことも怖くなくなるの」。最後に、女優としての“目的地”を聞いてみた。「私はすでに自分が子供の頃に夢見ていたことを実現してしまった。だから今、次のゴールを模索しているの。今の私が願っていることは、素晴らしいフィルムメイカーと仕事をして、彼らのビジョンを理解することね。それから私はただ、いい人間になりたい。もっと若い時は、世の中を変えたいと思っていた。でも今振り返ってみると、それは私のエゴだと分かった。今の私はただ、周囲に気持ちのいいエネルギーを与えられて、自分やまわりの人たちにいい選択ができる人になりたいの」と語った。(text:cinemacafe.net)■関連作品:インターステラー 2014年11月22日より全国にて公開(C) 2014 Warner Bros. Entertainment, Inc. and Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2014年11月20日ソニー銀行は17日、第二地方銀行協会と提携し、加盟する41行との間で振り込みをする場合も、口座名義(受け取り人の名前)を確認できるようにした。今後は、ソニー銀行から第二地方銀行へ振り込みを行う場合、また第二地方銀行からソニー銀行へ振り込みを行う場合のいずれも、サービス時間内は支店名や口座番号などを入力するだけで、受け取り人の名前が自動的に表示されるようになるとしている。
2014年11月18日“ダークナイト三部作”のクリストファー・ノーラン監督の最新作『インターステラー』でアン・ハサウェイが主人公と共に宇宙へと旅立つブランドを演じている。『ダークナイト ライジング』に続いてノーラン作品に出演するハサウェイは本作でどんなキャラクターを演じたのだろうか? 彼女に話を聞いた。その他の写真『インターステラー』はノーラン監督と弟のジョナサン・ノーランが共同で脚本を執筆し、マシュー・マコノヒー、ジェシカ・チャステイン、ケイシー・アフレック、そしてマイケル・ケインらが出演する作品で、地球がその寿命を終えようとしている未来を舞台に、愛する家族を守るために、宇宙へと旅立つ者たちのドラマを描く。本作は監督の意向で、映画の内容を事前に伝えすぎないよう細心の注意がはらわれている。よって彼女が演じたブランドについても、具体的な情報などはここでは伝えない方が良いだろう。ただ、ハサウェイは自身が演じた役は「とてもタフだけど、同時にとても弱々しい面も持ち合わせている」と分析する。「彼女はタフにならないといけなかった人なの。彼女にはそれが必要だった。それが彼女の責任で、その責任を彼女は喜んで受け入れていたわ。そして、自分の中にある傷つきやすい面を知ることを拒んできたの。でも、すべてをコントロールする出来る人はいないわ。だからそういった(脆い)面が出てくるの」。“人類を救う”という壮大なミッションを携えて広大な宇宙へと旅立ったブランドたちは、多くの困難と想像を絶する光景に出会い、その心は大きく揺れ動く。しかし、ハサウェイは本作を「希望を感じさせてくれる映画」だという。「クリスのユニークな点は、彼のような知的な人が、驚くべき楽観主義だいうこと。彼は、私たちをとんでもなく複雑で、要求の多いジャーニーに連れていきながら、最後に希望を感じさせてくれるの。フィルムメイカーとしての彼の頭脳明晰な点は大好きだけど、この映画はそれだけじゃない。人間の魂や、人と人の関係についての映画なの。そういった作品が存在し、その中に出演していることをとても誇りに感じているわ」。人類の命運をかけた旅はどんな結末を迎えるのか? 主人公クーパーやブランドたちは宇宙で何を見たのか? すべては謎に包まれているが、ハサウェイはこの映画に出演することで「ずっと地球は美しい場所で、素晴らしい贈り物なのはわかっていたけど、この映画のおかげでそういったことをより深く感謝するようになった」という。「自然のそのままの美しさに自分が魅了されていることに気づくの。アクセサリーも流行の服も要らない。ただここに座って、そよ風を感じて、葉が揺れるのを見るだけで十分ね。この映画の前にそういったフィーリングを今ほど意識していたかはわからないわ」。ノーランの作品はいつも壮大で、考え抜かれた設定や物語が描かれるが、その中心にあるのは誰も共感できる“人間ドラマ”だ。ハサウェイが役を通してたどった“心の旅”を大きなスクリーンで堪能してほしい。『インターステラー』11月22日(土) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー
2014年11月17日ソニー損害保険(以下ソニー損保)はこのたび、急発進・急ブレーキの少ない「やさしい運転」をすると保険料が戻る、新しいタイプの自動車保険「やさしい運転キャッシュバック型」の販売を2015年2月中旬から開始すると発表した。「やさしい運転キャッシュバック型」は、無料で貸与するソニー損保オリジナルの小型計測器(ドライブカウンタ)で計測した、加速・減速の発生状況(運転特性)を保険料に反映させる、日本で初という自動車保険。「20歳代の人が運転する」「等級が進行していない」といった保険料が高くなりがちな顧客でも、「やさしい運転」によりキャッシュバックを受けることで、保険料の節約が可能になるとしている。なお、自身の運転特性を計測したことがある顧客は少ないため、ドライブカウンタによる計測を無料で試すことができる「30日間無料トライアル」も用意したという。「30日間無料トライアル」の受付は17日から開始している。ソニー損保は今後も、顧客にとってより納得感のある保険料を実現するための商品開発、そして、保険商品の要でもあるサービス品質の向上に、引続き取組んでいくとしている。
2014年11月17日