2014年12月9日 17:25
付加価値販売こそがソニーが市場で存在するための唯一の方法 - ソニーマーケティングの河野弘社長が語る年末商戦への取り組み
●2014年度は1兆9,000億円 - 冷え込むAV・IT市場にソニーが見出す活路
ソニーマーケティングの河野弘社長は、年末商戦の取り組みについて説明。「カテゴリー内での変革による市場活性化」をソニーの取り組み領域に定め、4Kテレビ、デジタルカメラ、ハイレゾリューションオーディオの3つの製品を重点的に販売していく姿勢を改めて強調した。
国内コンシューマ向けAVおよびIT市場は、2010年度には4兆3,000億円であったものが、地デジ移行後のテレビ需要の低迷を背景に、2012年度以降は約2兆円で推移。2014年度は1兆9,000億円と、さらに縮小することが見込まれている。
河野社長は、「ここ数年は新たなカテゴリーの製品が登場して、市場成長を牽引するといった状況ではない。既存カテゴリーにおいて、トランスフォーメーションを行うことで、いかに成長をしていくかを考えるフェーズにある」と前置きし、「ソニーはテレビ、デジタルカメラ、オーディオという3つの既存領域において、高付加価値戦略を打ち出し、年末商戦での成長を図る」と、2014年の年末商戦の基本姿勢を示した。
○進む4Kテレビ化 - 台数ベースでの販売比率は10%までの引き上げを目指す
テレビにおいては、4Kテレビを軸にした展開をさらに加速させる。