ダイエットの定番と言えば「マラソン」。継続すれば確実に効果が出そうなので、一度は挑戦したという人も多いのではないでしょうか。でも、球技などとは違い、淡々と走り続けるマラソンには面白みを感じられない人もいるはず(僕もその一人)。そこでふと気になったのが、ランナーは走っているとき何を考えているのか。一見、変化のないマラソンを楽しむヒントはそこにあるのかもしれない。ということで、マラソン好きに「ランニング中に考えていること」を調査し、実践してみました!さっそく知り合いのマラソン好き数名に「何を考えているか」聞いてみたところ、意外と多く挙がったのが「仕事について」、「自分の将来について」、「好きな人について」というヘビーな3テーマ。走りながら考えるにはちょっと内容が濃すぎる気もするのですが、「ランニングしていると気持ちが集中するので、冷静に考えられる」とのこと。果たしてこれでマラソンが楽しくなるのか、半信半疑でしたが、とりあえず実践してみました。5月某日。晴天のなか、自宅からスタート。マラソン好きの人から「ゆっくり自分のペースで走るのが大事」と聞いていたので、歩くのより辛うじて速いくらいのスピードで走り始めました。さて、さっそく実践です。■「仕事について」考える久しぶりのマラソンに新鮮味を感じつつ、まずは一つ目の「仕事について」走りながら考えてみたのですが……、これが意外に良い。マラソン好きの人が言っていたように、妙に落ち着いて仕事を見つめられ、不安に感じていた仕事について、冷静に対策を考えられたんです。さらに、アイデアも出てきました(この記事も、走っているときにほぼ考えました)。そして何より、仕事に対して"前向き"な思考ができたのが大きいです。ここまでは予想以上に良い感じ。■「自分の将来について」考えるスタートから10分が経過。ジワリと汗もにじんできたところで、テーマを切り替えます。今度は「自分の将来について」考えてみました。いつもの僕は「人生がうまくいくのかなあ」とか「何か良いことないかなあ」くらいにしか将来を考えられないダメな人間だったのですが、このときはいつもと違います。「自分の将来は、いま自分が何をするかで決まるんだ!行動しなければ何も始まらない!」というような、自分でも驚くほど熱い思いがわいてきました。何だか足取りも軽くなってきます。■「好きな人について」考えるさて、徐々にフォームも安定してきました。ここで最後のテーマ。「好きな人」について考える……ということなのですが、自分には特に好きな人がいなかったので、先日の合コンでアドレス交換しながらも、メールを返してくれなかった女性について考えました。すると、ここでも変化が。走るまでは「メールを返さないなんてひどい」とばかり思っていたのに、このときは「メールが返ってこなかったのは、自分に魅力がないからだ。もっとがんばろう」と、謙虚になれました。【まとめ】走っているときの爽快感やテンションが上昇しているおかげか、それぞれのテーマを"謙虚"かつ"ポジティブ"に考えることができました。これなら「悩みごとを考える時間」として、定期的にマラソンを楽しめるかもしれない。そんな気がしました。もちろん、個人差はあると思いますが……。ただ一つ注意すべきは、疲れがたまってくると何を考えようとしても「早く家に帰りたい」とか「ビールが飲みたい」という考えにすり替わってしまうことですね。なので、考えごとをするのは前半だけにして、後半はひたすらゴール後をイメージしながら走るのが良いのかもしれません。(J.B.河合/プレスラボ)※この原稿の筆者は非常に人が良くて、影響を受けやすいのか良い結果が出ました。皆さんも一度試してみる価値はあるかもしれません。作家の村上春樹さんは小説のテーマを考えるときにランニングしながら考えるそうです(編集部:梅田)。【関連リンク】エコ&ヘルシー!メリットいっぱいの自転車通勤【Q&A】身体が弱くて困っています目指せマイケル・ジャクソン!「ムーンウォーク」をマスター
2010年06月01日