ピエール・エルメ・パリがニコラ・ビュフと「愛のものがたり」をテーマにした特別なアートコラボレーションを、2016年1年間にわたり全世界の店舗でスタートさせる。既に、ピエール・エルメ・パリ青山店2階の壁面には、今回のストーリーのスケッチやテーマとなる公園、主人公が描かれている。バレンタインデー、ひな祭りなどの季節に応じて、さまざまなパッケージや特別なマカロンやショコラが販売され、店舗環境も同物語で展開される予定。コムデギャルソン・シャツやエルメスとのコラボレーションで、ファッションシーンにおいても知られるフランス人アーティストのニコラ・ビュフは、現在東京を拠点に活動。日本やアメリカのアニメやサブカルチャーを、ヨーロッパの中世、ルネサンスやバロックの古典様式と融合された作品で知られる。これまでに東京現代美術館、原美術館やフランスの国際現代アートフェア、フランスの美術館などで作品を発表。パリ・シャトレ座公演オペラ「オルランド パラディーノ」のヴィジュアルデザインなどその活動は幅広い。今回の物語は「太陽の王国」のエリオスと「月の王国」のロクサーヌを主人公に、詩的な愛と冒険の世界が描かれ、ストーリーは1年間を通じて順次発表されていく。登場するキャラクターはロクサーヌの着飾ることが大好きな末妹や、彼女が飼っている猫、愛し合う二人の鍵を開けられる能力を持つエリオの友人のロボットの「キュピドン」など、アニメ的な各キャラクターが次々に予定されている。中には70年代の永井豪原作のロボットアニメ「UFOロボ・グレンダイザー」からヒントを得たというロボットも登場する。それぞれの登場キャラクターは特別パッケージに描かれ、5個入りから40個入り(日本橋三越限定)まで、デザインを違えて全世界のメゾンで展開される。「このプロジェクトの最初打ち合わせで、パリのピエール・エルメのメゾンを訪れたときに時差ボケもあって、メゾンの近くにあるモンソー公園をピエールと散歩しながら話をしたんだ。その時に彼とグレンダイザーの話をしたかもしれない(笑)。後でモンソー公園の歴史を調べると18世紀の貴族のテーマパークだったことが分かった。不思議な建物やアーチが残っていて、それは本物だったりフェイクだったりいろいろ。ちょうどその時にオペラの魔笛の仕事をしていたこともあって、公園のストーリーがどんどん広がりました」とニコラは話す。そのモンソー公園を描いた絵はパッケージにもなり、青山店の壁面にも描かれている。主人公の名前がロクサーヌと聞くとポリスの曲を想起するが「もちろん、ポリスの曲もそうだが、月に関係する言葉で強い女性の名前を考えていた。ちょうどパリで手掛けていたオペラがアレキサンダー国王の話で、王女がアゼルバイジャン出身のすごく強い女性の話。その名前がロクサーヌだったことも奇妙なつながりだった」とニコラは作品の不思議な縁を説明してくれた。詰め合わせのショコラも今回の物語のキャラクターの性格に合わせ、エリオスにはブラジルショコラのガナッシュ、ロクサーヌにはバニラ風味のショコラノワールと、パッケージだけではなくレシピにもその性格が反映されており、ストーリーから世界を紡ぐ二人の1年間のコラボが楽しみだ。Text:野田達哉
2015年12月08日ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERME PARIS)が12月1日より、新作スイーツ「ガレット・デ・ロワ」の予約を開始する。販売は1月4日から23日まで。「ガレット・デ・ロワ」はフランスの伝統菓子。もともとは1月6日の“エピファニー”の日に食すお菓子が起源で、今でも家族みんなでケーキのなかに入っている“フェーブ”と呼ばれるフィギュアを当てる一家だんらんの伝統行事として残っている。フェーブを当てた人は、その日一日、王様または王女となり、パートナーに王冠をかぶせ幸せを分かち合う。「ガレット リオレ エ アグリューム コンフィ」(18センチ 4,000円)は、逆折込パートフィユテ、バニラ風味のリオレ、柑橘類のコンフィでできた16年の新作。また、逆折込パートフィユテ、アーモンドクリームで作られた「ガレット オ ザマンド」(18センチ 3,400円)も展開される。いずれも、ディテールまでこだわった美しいフェーブ付き。フェーブはピエール・エルメ・パリの代表的なスイーツをかたどったものや王冠がセットになっている。販売はピエール・エルメ・パリ 青山、他直営ブティックにて。
2015年12月01日エッフェル塔、ルーブル美術館も一時閉鎖された。今回のパリ同時テロの標的に、「ソフト・ターゲット」と言われる街角のレストランなどが含まれたことで、完全に無差別攻撃への移行が明らかになったからだ。アルカイダでさえイスラム教徒が混じる可能性を考慮して避けていた標的まで狙われたことで、テロがエスカレートした感は否めない。犯行現場近くには、「外出禁止勧告」を無視して、多くのパリジャンが「We are not afraid(私たちは恐れない)」と、花束を持ち集まった。しかし、誰かがなにかの拍子に悲鳴をあげた瞬間に、集団心理の恐怖感が伝染して、パニック的に広場を逃げ回るという一幕もあった。トラウマはまだまだ残りそうだ。更に、シリア・パスポートを所持して、ギリシャから「難民」としてEU内に侵入したとされる容疑者の事例も重い。そもそも、ギリシャの難民受け入れ体制が脆弱だ。指紋をとっても書類に残るだけで、デジタル化されデータ・ベースとして中央保管されていない。かたちばかりの尋問で、シリア出身と認定されれば、「経済的移民」ではなく「戦闘地域からの難民」として受け入れられる。国境警備の公務員数も削減されている。かねてから、テロ分子が、この実質的抜け穴を悪用する可能性は危惧されてきた。今回の容疑者も、ギリシャ上陸後、数日でセルビアに入国が記録されていると現地では報道されている。しかも、ひとたびEU内に入れば、シェンゲン協定により、域内の自由な移動ができる。とはいえ、一部の東欧諸国は難民危機の中で国境に鉄条網を敷くなどの自衛措置を講じ、今回は、フランスが国境を閉鎖した。これは、域内移動の自由というEUの根幹を揺らがす事態だ。○人口の7%を占める、フランス国内のイスラム教徒また、ベルギー・コネクションの深い関わりが明らかになったが、ベルギー当局とフランス当局の間の情報共有が充分ではなかったことも徐々に明らかになりつつある。EUにはFBIにあたる組織がないのだ。当局の体制にも限界がある。イスラム過激派とみられる人物が域内に5000人はいると見られているが、そのひとりひとりを警備することは出来ず、優先順位をつけて対応せざるを得ない。今回、既に発表されたフランス国籍の容疑者は、逮捕歴もあり、指紋がコンサート・ホールに残されていたことで特定された。いっぽう、フランス国内のイスラム教徒は、人口の7%を占める規模だが、刑務所の服役囚総数では70%にのぼるとされる。貧困、失業、差別の中で、宗教的差別感が醸成されてきた。イスラム教教徒の女性が、頭からすっぽりかぶって全身を覆い隠す衣装の「ブルカ」を公共の場で着用することを禁じる法案も、様々な議論を呼んだが依然存在する。そして、フランス政府は、さっそくシリア国内でイスラム国主要拠点のラッカのテロリスト訓練施設などに対して報復的空爆を開始した。さすがに、報復合戦のエスカレートを米国・ロシアも懸念し始めたのか。トルコのG20会場からの画像では、オバマとプーチンが珍しく片隅で座って話し込む光景が見られる。シリア停戦に向かって話し合いは始まったが、アサドの処遇を巡る対応の差が埋められるか。双方とも譲れないレッドラインだけに、楽観はできない。○難民に混じり侵入するイスラム国イスラム国も成熟化してきた。リビアが、彼らにとって、「セーフ・ヘイブン(安全な港)」となり、イタリア経由での難民に混じる可能性も指摘されている。EU,そしてG20での断固とした共同対応が不可欠となっていることは間違いない。セーフ・ヘイブンという用語は、国際金融で、米国債や金(ゴールド)・円などの「安全資産」という意味で使われてきた。マーケットへの影響としては、安全資産へのマネー逃避が顕在化しそうだ。更に、米利上げ時期が来年に延期される可能性も出て来た。テロに敏感な米国の消費者への影響が、クリスマス商戦を控え、避けられないからだ。既に米国小売の企業業績は悪化。13日に発表された小売売上高は0.1%増で市場予測を下回り、さえない。個人消費はGDPの7割を占めるので、注目されている。最後に、いま、世界中の若者たちが、大きなショックを受けている。イスラム国は、思想(イデオロギー)という無形のルートで世界中に拡散する可能性をひめるので、他人事ではないからだ。イスラム教への偏見は、益々強まるだろう。残虐なテロ行為と宗教の自由との狭間で重い課題を突き付けられた。直ぐに答えが見つかるような問題ではない。最大の犠牲者を出したコンサート・ホールで、米国ロックバンド公演を見に来ていた父と子がテレビのインタビューに出ていた。10歳前後と思われる男の子に、「死体の上を歩くなんて、どういう気持ちだった」という無神経な質問。でも、冷静な口調で「それは、怖かったよ」と語っていた。しっかりした息子を信じているからこそテレビの取材にも応じたのだろう。息子の応答をじっと見つめる父の表情が印象的だった。○読者アンケートにご協力ください「25歳のあなたへ。これからの貯"金"講座」では、より充実した記事作りのために、内容に関するご意見・ご要望をお聞きする読者アンケートを実施しています!→アンケートに答える←○著者プロフィール●豊島逸夫豊島逸夫事務所(2011年10月3日設立)代表。2011年9月末までワールド ゴールド カウンシル(WGC)日本代表を務めた。1948年東京生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラーとなる。豊富な相場体験をもとに金の第一人者として素人にも分かりやすく独立系の立場からポジショントーク無しで金市場に限らず国際金融、マクロ経済動向についても説く。またツイッターでも情報発信している。○【連載】25歳のあなたへ。これからの貯”金”講座25歳。仕事や私生活それぞれに悩み不安を抱える年齢ではないだろうか。そんな25歳のあなたへ、日本を代表するアナリスト・豊島逸夫とウーマノミクスの旗手・治部れんげがタッグを組んだ。経済と金融の最新動向をはじめ、キャリア・育児といった幅広い情報をお届けする特別連載。こちらから。
2015年11月25日自然と“都市”の関係性を絵画で探る企画展「自然と都市―印象派からエコール・ド・パリまで」が、16年3月13日まで神奈川県・箱根のポーラ美術館にて開催されている。時代とともに変化していく“自然”と“都市”の風景。近代化が進んだ19世紀後半、画家たちはこのふたつの主題との新たな関わり方を模索していた。同展では、19世紀後半から20世紀初めに近代化の波によって巨大な都市へと変貌をとげたパリの風景を描いたモネやシャガールらの風景画約70点を展示。数々の名品をもとに、芸術都市であるパリを中心に、“自然”と“都市”をめぐる美意識の変遷を紐解いていく。また、1889年と1900年に開催されたパリ万博を機に建てられたエッフェル塔などの建造物を題材とした当時の絵画やポストカードも合わせて展示。さらに、会場では地図が配布され、資料を見ながらパリを散歩するように展覧会が楽しめるようになっている。その他、「乳白色の下地」で知られる画家のレオナール・フジタ(藤田嗣治)の「少女と猫」、モネに戸外制作を教授した画家のウジェーヌ・ブーダンの「ウジェーヌ・ブータン」の新収蔵作品2点も展示されている。【イベント情報】自然と都市―印象派からエコール・ド・パリまで会場:ポーラ美術館住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285会期:10月3日~16年3月13日時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)料金:一般1,800円、高大生1,300円、小中生700円会期中無休
2015年11月22日名脚本家として知られているイスラエル・ホロヴィッツが初監督作品に選んだのは、自身のオリジナル舞台劇をもとに製作された感動のヒューマンドラマ『パリ3区の遺産相続人』。疎遠だった父親が亡くなり、パリのマレ地区にあるアパルトマンを相続したマティアス。このアパルトマンを売却して、借金を抱える負け犬人生をリセットしたいマティアスは、ニューヨークからパリを訪れていた。部屋数も多く、庭付きのアパルトマンとわかり、高値を期待するマティアスだったが、誰もいないはずのアパルトマンには老婦人のマティルドが娘とともに住んでいたのだった。しかも、「ヴィアジェ」というフランス独特の不動産売買制度により、元所有者であるマティルドが亡くなるまでアパルトマンは相続できない上に、毎月2,400ユーロの支払いまでしなければいけないという事実が発覚し、父親から相続したのは遺産ではなく、負債だとわかり激怒するマティアス。しかし、なぜ父親は異国のパリにこのアパルトマンを買い取ったのか?そこには、長年隠されていた“ある秘密”があった。そして、マティアスとマティルドと娘のクロエは、胸に秘めてきた思いを打ち明けることになる。アパルトマンをめぐり、それぞれが迎える運命とは……?今回取り上げられているフランスの不動産売買制度「ヴィアジェ」は、なんと200年以上前から現在まで存在するシステム。通常より安いことがメリットのようですが、毎月定額の家賃を支払い続け、売主が亡くなるまでは買主に家が引き渡されることがないというギャンブル性の高さには驚きです。日本では浸透するのはなかなか難しいと思われるだけに、異国の興味深い制度を垣間見ることができるのも見どころのひとつ。また、本作ではマティアス役のケヴィン・クラインをはじめ、マギー・スミスやクリスティン・スコット・トーマスといった実力派俳優たちの共演が実現。ときおり見せるユーモアと皮肉が絶妙に絡み合い、物語に深みを与えています。傷ついた心を抱えながらも、人生を見つめ直し、新たな一歩を踏み出す3人に人生の希望を感じずにはいられません。そして、もう一つの主役といえば、パリ。観光客のみならず、地元のパリっ子たちにも人気の高いマレ地区やセーヌ川など、まるでパリを散歩しているかのような気分を味わること間違いなしです。ぜひ、秋にぴったりの大人の人生ドラマにしっとりと浸ってみては?イベントデータ:『パリ3区の遺産相続人』公開表記:11月14日(土)、Bunkamuraル・シネマほかロードショー配給:熱帯美術館© 2014 Deux Chevaux Inc. and British Broadcasting Corporation. All Rights Reserved.
2015年11月19日インテリアデザイナーの森田恭通が、仏パリにて11月12日より、初の個展『Porcelaine Nude』を開催し、自身の写真作品を初めて公開した。場所は、アレキサンダー・マックイーンなどのハイブランドのショールームとして、またパリコレクション会場として利用される北マレのスペース、Espace Commines。森田恭通がこれまで見せてきた煌びやかな世界観とは異なる、新しい局面を示す興味深い内容となった。20年来写真を撮ってきたという森田恭通は、今までの光と影のアングルを切り取るというコンセプトを守りつつ、今回は特にモノクロの接写ヌード写真を用いることで、一見してそれが何であるかを認識するのに一考を要する内容にしたという。これまでに多くのフランス人とコラボレーションをしてきた森田は、「相手に考察を要求するようなフランス人のコミュニケーション方法が興味深い」と語り、フランス人との親交が、今回のエキシビションのコンセプトに少なからず影響を与えたようだった。当日は、8種類のプラチナプリント写真作品(各4枚限定)と、大判ピエゾプリント写真作品(13種、各1点のみ)、それらをあしらったスツール(10種、各1点のみ)と、大判の写真作品をセットすることのできるコーヒーテーブル(オープン・エディション)、そしてリモージュ産磁器の最大手、ベルナルドーとのコラボレーションの写真プリントプレート(8枚組、4セット限定)を披露。特にベルナルドーとの共同作業では、長い歴史と工房の技術に大いに触発されたという。今回パリ同時テロの事件を受け、フランス政府からの3日間の公共施設閉鎖命令により、15日まで開催予定のところ2日間で終了したが、今年に入りフランス観光親善大使に就任した森田恭通は、今後フランスを活躍の場とする機会が益々増えていきそうだ。各作品はホームページyasumichimorita.comでも購入可能
2015年11月17日13日(現地時間)、フランスのパリで発生した同時多発テロの犠牲者や被害を受けた人々に対して、セレブたちがSNS上で哀悼や連帯を表明している。ロック・コンサートが行なわれていたホール、サッカーの親善試合が開催されていたスタジアム、市内のレストランやカフェなど複数の場所で同時に爆発や銃撃が発生した同時多発テロで犠牲者は15日現在、129人に達し、負傷者は350人を超え、オランド大統領はフランス全土に非常事態を宣言した。ヒュー・ジャックマンはツイッターに「祈りと愛を、親愛なるパリの友人たちへ送ります」とツイートし、インスタグラムではフランス国旗の三色にライトアップされたシドニーのオペラハウスの画像をアップした。「ワン・ダイレクション」のハリー・スタイルズは「パリにいる全ての人々のことを思っています」とツイートした。インスタグラムでは、ビヨンセは白い紙に「パリに祈りを(Praying For Paris)」と手書きした画像を、テイラー・スウィフトは以前にパリのポン・デ・ザールで撮った自身の後ろ姿の画像に「パリに祈りを。私たちの心は張り裂け、あなたたちと共にあります」と添えてアップした。デヴィッド・ベッカムはエッフェル塔と太陽が写った画像をアップ。「この美しい都市に日が昇り、私たちは亡くなった人たちと愛する人を亡くした家族の方々のことを思い出す。私たちの心は皆さんとともにあります。パリに祈りを」と言葉を添えた。エマ・ワトソンやカーラ・デルヴィーニュ、キム・カーダシアン、ファレル・ウィリアムズをはじめ、多くのセレブはインターネットで拡散したピースマークとエッフェル塔を合わせた画像に「Pray For Paris(パリに祈りを)」とハッシュタグをつけて投稿した。(text:Yuki Tominaga)
2015年11月16日現地時間の11月13日22時頃にパリ中心部で起きた同時多発テロを受け、外務省は旅行者および滞在者に注意喚起を促すとともに、パリおよびフランス全土での現状を発表。各旅行会社はツアーなどの中止や無料キャンセルで対応している。現地の報道によると、パリ10区・11区(ビシャ通りのレストラン「rue Bichat(ル・プティ・カンボッジ)、フォンテーヌ・オ・ロワ通りのカフェ、ヴォルテール大通りの小劇場「Bataclan, Boulevard Voltaire(バタクラン)」、シャロンヌ通り、レピュブリック通り、ボーマルシャ通り)とパリ北部近郊の国立競技場において銃撃事件等が発生し、仏政府の発表によると少なくとも127人が死亡、多数が負傷したという。○各社、ツアー中止・無料キャンセルこうした状況を受け、JTBはルックJTBを通じた16日実施のフランスを含むツアーを中止しており、現在フランスを訪れている旅行者に対しては全員の安否確認がとれているという。17日~20日実施のツアーに関しては、希望者に対し無料キャンセルを受け付けている。H.I.S.は、17日実施分のフランスを含むツアーに関して無料キャンセルを受け付けている。現在フランスを訪れている旅行者に対しては全員安否の確認をとった後、現地では政府系施設の周辺を避けるなど安全に配慮した対応をしている。日本旅行は18日出発分までフランスを含むツアーは全て中止しており、19日以降に関しては現在、現地の状況も踏まえて検討中となっている。なお、現在フランスを訪れている旅行者に対しては全員の安否確認がとれているという。近畿日本ツーリストは16日実施分も含めてツアーの中止を検討中であり、20日出発分まではフランスを含むツアーに対して無料キャンセルを受け付けている。なお、現在フランスを訪れている旅行者に対しては全員の安否確認がとれているという。○パリ市内の観光施設等を閉鎖同事件に対しイスラム過激派ISIL(イラク・レバントのイスラム国)は犯行声明を発出し、フランスに対するさらなる攻撃を警告している。オランド仏大統領はフランス全土における緊急事態を宣言し、フランス外務省は国境(陸路、空港、鉄道、海上)におけるコントロールの強化を発表している。パリ警視庁の観光安全対策官は今般の連続テロ事件の発生を受け、11月14日より全ての観光名所を閉鎖し、住民・観光者に不要不急の外出を控えるよう呼びかけている。また同日、パリ市の施設(学校、美術館、図書館、体育館、プール、マルシェ)は全て閉鎖された。こうした状況を受け外務省は現在、フランスへ渡航・滞在者はテロ事件や不測の事態に巻き込まれることのないよう、最新の関連情報の入手を呼びかけている。特にイル・ド・フランス州へ渡航・滞在者は不要不急の外出は避け、事件現場周辺には近づかずテロの標的となりやすい場所(政府・軍・警察関係施設、公共交通機関、観光施設、デパートや市場など不特定多数が集まる場所)は可能な限り避け、訪れる際には周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら速やかにその場を離れるなど安全確保を呼びかけている。また、海外渡航前には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えて、3カ月以上の滞在者は緊急事態に備え在留届の提出をうながしている。
2015年11月16日おひとりさまのみなさんは、年末年始をどのように過ごすかもう決めているのでしょうか。私は今年もおとなしく実家に帰りますが、お金に余裕さえあれば一人、海外で優雅に年越しをしてみたいなあなんて願望もあります。(c)PROMoyan Brennところで、なぜか我々女性たちから過剰に象徴的な役割をあたえられ、今も昔も古典的な憧れの地となっている海外都市といえば――そう、おフランスのパリです。重厚な歴史をかんじさせるロンドンに、光輝く摩天楼のニューヨーク、そして軽妙洒脱なパリ。ハワイやバリ島などのリゾートを除けば、女性の人気はだいたいこの三大都市に集中するのではないでしょうか。本や映画やその他趣味などでついマニアックな方向に走りがちな私も、この三大都市はやっぱり大好き。どれも素敵な思い出がある場所です。しかし、雑誌などでもくり返し特集が組まれるパリは、その三大都市のなかでも異彩を放っているように思います。私が日本版SATCだと思っている漫画『東京アリス』で、主人公の女友達・円城寺が挙式をするのもパリですしね。「パリ」に行ったことはありますか?(c)パリ行ったことないの (フィガロブックス)山内マリコ (著)さて本題に入りますが、山内マリコさんの短編集で『パリ行ったことないの』という作品があります。この短編集の主人公である女性たちの大半は、パリに強い思い入れを持っているにも関わらず、一度もパリに行ったことがありません。1話目の主人公・35歳で独身のあゆこは、猫を飼っていることを言い訳に、パリはおろか海外旅行にも一度も行ったことがない。だけどふとしたきっかけから、「パリにすら行かずに、死んでもいいと思ったの?」と長い眠りから醒めたように決心し、フランス語の勉強とパリに行く準備をし始めます。この短編集における「パリ」とは、実際のフランスの首都と必ずしも同じではなく、おそらくある隠喩的な意味を持っています。ずっと心のなかで引っかかっている場所、まだ足を踏み入れたことのない憧れの場所、今いるこの場所から異なる世界へ連れ出してくれる場所。小説の主人公である女性たちにとってはそれが「パリ」だったわけですが、私にとっても、あなたにとっても、きっとそんな場所があるはずです。それはどこかの海外の都市かもしれないし、地理的な場所ではなく何かの「状態」かもしれません(たとえばそう、結婚とか)。読者のみなさんは、実際のフランスの首都パリはともかく、そんな隠喩的な意味での「パリ」に、行ったことがあるでしょうか。私はこの小説を読んだとき、まだ海外に行ったことがなくて、それがちょっとコンプレックスだった10代後半の頃を思い出しました。日本以外の世界を見てみたくて、初めての海外旅行へと1人で旅立ったのは20歳のとき。旅先の台湾で地下鉄に揺られながら、「1人で海外なんて絶対に無理だと思ってたのに、こんなに簡単に行けるんだ」と、何だか拍子抜けしてしまったことを覚えています。パリもそうだったし、ロンドンもそうだったし、ニューヨークもそうでした。行く前は遥か遠くの幻想都市のように思っていたのに、行ってしまったらすぐだった。海外旅行はあくまでたとえ話ですが、そんなふうに憧れの場所を現実に訪れることをくり返していると、「本当に、実際に、行けるんだ!」という、手応えのようなものが掴めてきます。私にもまだまだ隠喩的な意味での「パリ」が心のなかにいくつかありますが、具体的な計画に落とし込んでしまえば、案外簡単にそこに行けるということを、肌で理解しているつもりです。逆にいうと、だからこそ自分に言い訳が効かないんですけどね。できない、行けない、無理だと思っているのは、実は自分だけだったりするものです。心のなかの「パリ」を持たない人もいるというわけで、もしあなたの心のなかに隠喩的な「パリ」があるのだとしたら。小説の主人公たちのように、とっととさっさと「YOU、行っちゃいなよ!」と煽るのが今回のコラムの主旨なのですが、世の中にはどうやら、隠喩的な意味での「パリ」を持たない人というのもいるらしく。この人たちは本質的なところで、「今のこの現状を変えてくれる、異なる世界」なんてものはないと、わかっているようです。私のなかでは、こういう方は腰を据えて地方で農業なんかをやっていたり、何人もお子さんがいらっしゃったりするイメージなのですが、なんというか、大人だ……。こちらとしてもいい年こいて「自分探し」なんてやってるつもりはないのですが、世の中にはまだまだ私の知らないところで、私の知らない美味しいものを、たらふく食ってる連中がいるんじゃないかと思っちゃうんですよね。そんな美味いもんがあるなら私にもくれよ!そうして私は今日も新たな旅の計画を立てているわけです。さてあなたはどうでしょうか。心のなかに、「パリ」はありますか?また、その「パリ」に行ってみたことはありますか?Text/ チェコ好き
2015年11月14日世界的に有名なパティスリー"ピエール・エルメ・パリ"とのコラボレーションで誕生した、ロクシタンの2015年ホリデーコレクション、第2弾、第3弾の2つの香りが2015年11月11日(水)より数量限定発売。10月21日に発売された第一弾の"一瞬でえられる幸せ"の「ジャスミン イモーテル ネロリ」シリーズに続き、 第二弾、第三弾では、"だれかと一緒に過ごす楽しい幸せ"「パンプルムース ルバーブ」シリーズと、"ほっこりする幸せ"「ミエル マンダリン」シリーズが登場。「パンプルムース ルバーブ」は、グレープフルーツとルバーブが織り成す爽やかで刺激的なゼスティノエルの香り。「ミエル マンダリン」は、ハチミツとマンダリンのほんのりビターな香りとなっている。【ホリデーコレクション 概要】発売日:2015年11月11日(水)数量限定発売■パンプルムース ルバーブ コンプリート価格:8,000円(税抜)・パンプルムース ルバーブ シャワージェル 250mL・パンプルムース ルバーブ ボディミルク 250mL・パンプルムース ルバーブ ハンドクリーム 30mL・ホリデーブルーミングチャーム■ミエル マンダリン ハグ&キス価格:3,000円(税抜)・ミエル マンダリン ハンドクリーム 30mL・ミエル マンダリン リップバーム 12mL■ノエル ハンドクリーム トリオ価格:3,800円(税抜)・ジャスミン イモーテル ネロリ ハンドクリーム 30mL・パンプルムース ルバーブ ハンドクリーム 30mL元の記事を読む
2015年11月10日プロの料理レシピサイト「E・レシピ」がご紹介する『今日の献立』は、旬の食材を使った栄養バランスのよい献立メニュー。今夜の夕食にオススメの献立はこちら。今日の献立は「焼き餃子」を含めた全4品。お箸が進むパリパリ餃子。和え物はさっぱりした2種類です。 >>今日の献立はこちら 焼き餃子最後にゴマ油を加えてパリッと仕上げます。調理時間:30分カロリー:353Kcal主材料:餃子の皮 豚ひき肉 白菜 ニラ 白ネギ 酒 >>「焼き餃子」のレシピを見る キュウリのザーサイ和えザーサイは塩分を抜いてから使います。熱々のゴマ油で香りが増します。調理時間:10分カロリー:107Kcal主材料:キュウリ ザーサイ レタス 白ゴマ >>「キュウリのザーサイ和え」のレシピを見る モヤシの和え物作り置き甘酢で作る簡単ナムル。お好みでニンニクを入れても美味しいです。調理時間:10分カロリー:81Kcal主材料:モヤシ 細ネギ 赤ピーマン 白ゴマ >>「モヤシの和え物」のレシピを見る コーンスープトロトロあったかコーンスープ。片栗粉でしっかりトロミをつけます。調理時間:10分カロリー:88Kcal主材料:クリームコーン 水 片栗粉 水 溶き卵 >>「コーンスープ」のレシピを見る
2015年10月28日東京都・西新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館は、甘く瀟洒な女性像を描いたことで知られる画家の展覧会「青児とパリの美術 ~東郷青児のコレクションより~」を開催する。会期は11月21日~12月23日(月曜休館、ただし11月23日・11月24日は開館)。開館時間は10:00~18:00。観覧料は一般600円、大高校生400円、中学生以下無料。同展は、青児が現実のパリに対峙して制作した展覧会出品作や、青児が入手した作品を中心に展示されるもの。1921(大正10)年から1928(昭和3)年までフランスに滞在した東郷青児は、当時の日本にパリの香りをもたらした。しかし、青児が洋菓子の包装や雑貨に描いたイメージはお伽噺のように理想化されたものであり、戦後、二科会の海外展のために再び青児が訪れたパリは、経済成長や国際情勢の変化の中で大きく変わっていったという。同展では、青児が現実のパリに対峙して制作した展覧会出品作と、憧れに応えて作り上げた甘美なイメージの世界が比較展示される。会場では、パリ留学中に描かれたパリの女性や、帰国後にモダンボーイとして人気を博した頃の洋装の女性像、戦時の統制から開放された時期に描かれた社交界の淑女と牧歌的な労働者などの作品が展示される。また、1960年に始まった二科会とサロン・ド・コンパレゾン(パリ)との交換展において、青児がパリで発表した作品や、その後同時代の傾向に感化されて厚塗りや抽象化を試みた作品なども展示される。
2015年10月27日華やかで多彩なフレーバーが楽しめる女性に人気のフランス産スパークリングワイン「カフェ・ド・パリ」が、11月6日~8日の3日間、六本木ヒルズ大屋根プラザにて、SCRAPとコラボレーションし、『Cafe de Paris × リアル脱出ゲーム「白い部屋からの脱出」』を開催する。「カフェ・ド・パリ」は、ペルノ・リカール・ジャパン株式会社が展開するフランス産スパークリングワインで、フランスをはじめ、世界70か所以上で愛されている。6種のブドウを使用した高品質なスパークリングワインに、自然のものから抽出したフレーバーを加えてつくられており、フルーティな味わいと繊細な泡立ちが若い女性たちに人気のお酒だ。今回、開催される「リアル脱出ゲーム」とのコラボレーションイベント『Cafe de Paris × リアル脱出ゲーム「白い部屋からの脱出」』では、“カラフルなきらめきの体験”をテーマに、プロジェクションマッピングやキネクトテクノロジーなどリアル脱出ゲーム史上初のデジタルを駆使した体験型エンターテイメントイベントとなっている。「リアル脱出ゲーム」は、2004年に発表された「クリムゾンルーム」というネットの無料ゲームを発端に爆発的に盛り上がった「脱出ゲーム」を、フォーマットをそのままに現実世界に移し替えたもので、これまでにマンションの1室や廃校、廃病院、そして東京ドームや六本木ヒルズなど、様々な場所で開催されてきた。2007年に初開催して以降、現在までに160万人を動員している。今回のリアル脱出ゲームのストーリーは、家具や壁、天井などがすべて真っ白な部屋に閉じ込められた参加者4人1組が力を合わせて、部屋の中に隠れた奇妙な暗号や謎を、頭と体を使って解きながら脱出に挑戦。隠された5つの謎を解き明かすごとに、真っ白な部屋に色が取り戻される仕掛けになっており、全ての謎を解き、カフェ・ド・パリらしいカラフルな世界を取り戻したら脱出成功だ。会場には、「カフェ・ド・パリ」が無料で試飲できるブースも登場するほか、10月15日からは、イベントに先駆け、『Cafe de Paris × リアル脱出ゲーム「白い部屋からの脱出」』特設サイトにスマホでアクセスしてオリジナルの無料ゲームにチャレンジし、180秒以内に謎を解いて、カフェ・ド・パリのボトルを開けることができたら、プレゼントチケットが進呈されるというゲームを提供する。イベント当日、チケットを提示するとカフェ・ド・パリのミニボトルとオリジナルキーチャームがプレゼントされる。(数量限定、先着順)謎解きゲームに挑戦しながら、カフェ・ド・パリも楽しめるというユニークなイベント。秋のレジャーのワンスポットとして、4人集めてチャレンジしてみてはいかが?(text:Miwa Ogata)
2015年10月26日ロクシタンジャポンはこのほど、パティスリーブランドのピエール・エルメ・パリとのコラボレーションコレクション第1弾「ジャスミン イモーテル ネロリ」シリーズを数量限定で発売した。同社にとって、他ブランドとのコラボレーションは初めての試みとなる。展開するのは、クリスマスシーズンにあわせた、"3つの幸せ"をコンセプトにした3シリーズで、今回第1弾としして「ジャスミン イモーテル ネロリ」シリーズを発売した。同シリーズは「ドラマティックフローラルの香り」。コンセプトは"一瞬で得られる幸せ"で、ギフトボックスやケーキの箱を開けたときの幸せな瞬間を表現したという。ラインナップは「オードトワレ」(6,800円)、「シャワージェル」(2,800円)、「ボディミルク」(3,800円)、「シマーリングパウダー」(5,800円)、「ハンドクリーム」(1,400円)、「リップシャイン」(1,800円)。また、シャワージェル、ボディミルク、ハンドクリーム、リップシャイン、バスソープの5種とポーチが付いた「ジャスミン イモーテル ネロリ コンプリート」(9,000円)も販売している。なお11月11日からは、第2弾、第3弾として"だれかと一緒に過ごす楽しい幸せ"をコンセプトとした「パンプルムース ルバーブ」シリーズ、"ほっこりする幸せ"をコンセプトとした「ミエル マンダリン」シリーズを数量限定販売する。※価格はすべて税別
2015年10月23日世界中のファッショニスタから愛されているパリのファッションブランド「イレブン・パリ(ELEVEN PARIS)」が、10月23日(金)から11月6日(金)まで、ラフォーレ原宿1Fのエントランススペースにてオープンする。「イレブン・パリ」は、2003年にパリで創立され、毎シーズン、ロック界のスターや有名な写真家、モデルなどを起用したPRキャンペーンを展開していることなどでも知られており、現在世界40か国以上、1,000を超えるショップで展開されている。今回は国内2度目の期間限定ポップアップストアとなる。大人気の「LIKE IS A JOKE」シリーズをはじめ、スキニーデニムで一世を風靡したパリ発の「APRIL77(エイプリル77)」とのコラボレーションデニム、海外セレブの名前を使ったメッセージプリントがアイコニックな「familyシリーズ」などは、今回のポップアップストアのみでの限定販売となる。また春夏コレクションで人気を博した、“ディズニー”とのコラボレーションシリーズや、今年の最新作が公開となる話題の映画『スターウォーズ』とのコラボレーションもニット、スウェットなど秋冬アイテムとなって再登場する。中心価格帯は15,000円~35,000円程度となる。また今回のポップアップストアでは、税込25,000円以上商品を購入すると、海外のみでしか手に入らない、ELEVEN PARISオリジナルのiPhoneケースがもらえる。(先着順、なくなり次第終了)(text:Miwa Ogata)
2015年10月20日展覧会「PARIS オートクチュール- 世界に一つだけの服」が、16年3月4日から5月22日まで東京・丸の内の三菱一号館美術館にて開催される。同展は、パリ・モードの殿堂として知られるガリエラ宮パリ市モード美術館館長のオリヴィエ・サイヤール監修のもと、13年にパリ支庁舎で開催され人気を博したファッション展を再構成したもの。パリ・クチュール組合の承認を得た数少ないブランドが、顧客の注文に合わせてデザイナー主導で仕立てた高級服“オートクチュール”の19世紀後半から現代に至るまでの歴史を概観することが出来る。会場では、シャネル(CHANEL)、クリスチャン・ディオール(Christian Dior)、ジバンシィ(GIVENCHY)、イヴ・サンローラン(Yves Saint-Laurent)、ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul GAULTIER)、バレンシアガ(BALENCIAGA)らのオートクチュールを紹介。刺繍、羽根細工、コサージュなどの脈々と受け継がれてきた世界最高峰の職人技を、約130点のドレスや小物、デザイン画、写真などを通して体感出来る展覧会となっている。【イベント情報】PARIS オートクチュール- 世界に一つだけの服会場:三菱一号館美術館住所:東京都千代田区丸の内2-6-2会期:16年3月4日~5月22日時間:10:00~18:00(祝日を除く金曜日と最終週平日は20:00まで)休館日:月曜日(祝日、5月2日、5月16日は開館)料金:一般1,700円、高大学生1,000円、小中学生500円
2015年10月17日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)は、パリ ファッショウィークの開始に伴い、ニコラ・ジェスキエールによる最新コレクションを祝したウィンドウディスプレイと、スペシャルエキシビションを開催。10月31日まで、パリは7区にある百貨店ル・ボン・マルシェ・リヴ・ゴーシュにて実施中だ。会場となるル・ボン・マルシェ・リヴ・ゴーシュのエキシビションスペースには、近未来を思わせるようなエクスクルーシブプロダクトのディスプレイや、アーカイヴ、映像インスタレーションを配置。メゾンの歴史をも感じられる空間となっている。また、「ニュー クラシック」をテーマにしたリミテッドエディションカラーのアイテムが登場。ブランドの伝統的なスタイルで製作された「プティット・マル(Petit Malle)」は、エピレザーにインディゴカラーで発売される他、「ツイスト(Twist)」は、オリジナルを保ちながらも通常のデザインをよりボリューミーに、機能的に進化させたデザインで展開される。さらに 、襟元にファーがあしらわれたダークブルーのピーコートや、トゥーにポイントのあるインディゴカラーのサイドゴアブーツ、ダークブルーにオレンジが映えるウールのストールも限定で発売。そして、パリ ファッションウィーク初日となる9月29日には、会場となるル・ボン・マルシェ・リヴ・ゴーシュにて、オープニング カクテルパーティーが開催された。フランス人女優のアデル・エグザルホプロスを始め、韓国人女優のぺ・ドゥなど、多くのセレブリティが出席し、ニコラ・ジェスキエールの最新コレクションに華を添えた。
2015年10月12日パティスリー界のピカソとも称されるピエール・エルメ・パリが、アートとコラボレートした商品の販売とアートの展示を期間限定で実施中だ。スペシャルプロジェクト「ARIGATO CHOCOLAT (ありがとうショコラ)」は、東京在住のフランス人アーティスト K-NARF氏による1点ものの写真を使ったアートをパッケージにした作品とボンボンショコラをセットにした商品を100個限定で販売するとともに、その制作過程やそれにまつわる架空の広告作品を展示。今回のコラボレーションのきっかけは、アジア支部の代表を務めるリシャール・ルデュ氏とK-NAF氏の出会いから始まった。リシャールさんがアートに造詣が深かったことや、偶然にも2人の故郷が同じだったことから意気投合し、プロジェクトはスタートしたという。この夏には香港でのトラムを改装し、想像上の写真現像室を制作、同時期に香港にあるピエール・エルメ・パリのブティックにてインスタレーション『PHOTOGRAHIC CONTRAPTIONS』 を展示し、好評のうちに幕を閉じた。そして今回、ピエール・エルメ・パリ 青山では、制作プロセスや同じくK-NAF氏によるヤマハ発動機株式会社のフロント2輪のスクーター「TRICITY (トリシティ)」に設置した手作りの映写機などの展示を行っている。開催に先立って行われたレセプションパーティではK-NARF氏による実際の制作過程のデモンストレーションも行われた。制作のために使われている道具は、梱包用テープや文具店で買えるシールなど、日常生活のなかで身近なものばかり。それらを駆使して、撮ったばかりの写真を昔ながらの写真のような雰囲気を与える加工を施し、想像上のネオヴィンテージな写真世界を作り出していく。「ピエール・エルメ・パリのお菓子は手作りですが、現代的な面もあって、アーティストとしては共感できるものがあります。私はアーティストとして体験を与えたいと常々思っています。ピエール・エルメが食の体験を提供していますが、私は写真を体験してほしいのです」とK-NARF氏は語る。11月7日、8日には、ピエール・エルメ・パリ 青山にてK-NARF氏によるワークショップも行われる。こちらはモチーフとなる写真の撮影から始まり、材料費だけで参加できるプログラムとなる予定だ。「自分自身そのままで、楽しんでほしいですね」(K-NARF氏)今回限定で発売されている「ARIGATO CHOCOLAT」ボンボンショコラ 5 個詰合わせ(100 個限定 5,000円)には、モガドール、ショック ショコラ、アンフィニマン カフェ、マカッサル、ニュアージュのフレーバーが入っている。【イベント情報】“ARIGATO CHOCOLAT” PIERRE HERME PARIS × K-NARF会場:ピエール・エルメ・パリ 青山会期:10月2 日~11月8 日協力:ヤマハ発動機株式会社
2015年10月06日アンリアレイジ(ANREALAGE)が現地時間9月29日、16SSコレクションをパリのパレ・ド・トーキョーで発表した。今回で、パリを発表の地に披露するのは3シーズン目となる。コレクションのテーマは「REFLECT」。ロックバンド・サカナクションの山口一郎がショーのサウンドディレクションを手掛けた。
2015年10月01日今年で第7回を数える、ガストロノミー(食)やアート、モードなどを通してフランス式のライフスタイルが楽しめる「美食の祭典:パリ・東京スペシャル」が、10月3日から4日まで東京・新宿のアンスティチュ・フランセ東京にて開催される。今回のテーマは“パリ-東京”。当日はマルシェやフランス蚤の市の他、パリ市内のレストランである「Hai Kai(ハイカイ)」のシェフ、アメリー・ダルヴァスによる料理のデモンストレーションや、フランス語の無料体験レッスン、チーズの卸売りを専門にする会社レクリューズの社長・福原左千夫によるチーズ・セミナー、フランス人ワインインポーターのルカ・パルノによるワインセミナー、映画監督、演出家、クリエイティブディレクターなど幅広い活躍を見せる松村亮太郎による茶道アトリエ、創作和菓子ユニット「wagashi asobi(ワガシ アソビ)」による和菓子アトリエなどが開催される。【イベント情報】「第7回美食の祭典:パリ・東京スペシャル」会場:アンスティチュ・フランセ東京住所:東京都新宿区市谷船河原町15会期:10月3日~4日時間:10:00~入場無料
2015年09月25日トリー バーチ(TORY BURCH)が、パリ旗艦店のオープンを記念した限定コレクションを発売する。職人の洗練された技術によるディテールと、クラシックなアメリカンスポーツウェアの融合から生まれた同コレクションは、レディトゥウェア、シューズ、ハンドバッグを含む全20型を展開する。アイテムは、手染めによる抽象的なチェック柄のフェザーを用いたトップスやスカート、ボタンダウンシャツ、クラッチ、スリングバッグサンダルなどのアイテムを始め、グラフィカルな格子柄の裏地が印象的なシルクアノラック、ビンテージデザインからインスピレーションを得てクリスタルやビーズをあしらったチュニックドレスなどが登場。9月にパリの旗艦店で発売後、ロンドン、ミラノ、ドイツ、ロサンゼルス、ニューヨーク、上海、香港、東京、韓国のトリー バーチブティック、公式オンラインストアにて発売される。また同コレクションの発売に合わせ、ジア・コッポラ監督作『パロアルト・ ストーリー』などに出演する女優のマーガレット・クアリー(Margaret Qualley)を起用したショートムービーを製作。1951年のクラシック映画『巴里のアメリカ人(An American in Paris)』からインスピレーションを得た同ムービーは、フランス人男性がアメリカ人女性に恋に落ちたことを友人に話すところから物語は展開。男性の目に焼き付いたアメリカ人女性は、ピンクのプリーツスカートや、シルキーアノラックとフェザーがあしらわれたスカートなど、同コレクションのアイテムを身に纏った、マーガレット・クアリーの自然体な魅力が収められている。
2015年09月18日道とん堀は9月15日、「クレームブリュレお好み焼き」を全国の「道とん堀」店舗で発売した。同商品は、表面にパリパリとしたカラメルと和風あんがかかったお好み焼き。通常のお好み焼き生地とカスタード生地をミックスしたものに、綿あめと醤油をかけて焼いた。お好み焼きの塩味とカラメルの甘さが同時に味わえるとのこと。チーズを混ぜた「お好みチーズブリュレ」(税込864円)と、海鮮などの具が入った「お好みミックスブリュレ」(税込972円)の2種類を提供する。
2015年09月18日AKB48の島崎遥香が現地時間11日、フランス・パリで行われた第21回エトランジェ映画祭に、中田秀夫監督と共に出席した。同映画祭の"コンペティション"部門に出品された『劇場霊』は、『リング』(1998年)、『クロユリ団地』(2013年)などのホラー映画で知られる中田監督の最新作。劇場で次々と起こる惨劇に巻き込まれていく若手女優・水樹沙羅をホラー初主演となる島崎が演じ、共演には足立梨花、高田里穂、町田啓太、中村育二らが名を連ねる。今回が初の欧州渡航となった島崎は、現地時間10日午後にパリ入り。11日の昼には観光地を巡り、エッフェル塔を目の前に「パリはすごく素敵な街並みで日本に帰りたくないです。ずっといたいです」と早くも心を奪われた様子。AKB48メンバーへのお土産については「1人だけ(笑)仲の良いメンバーに。パリにしか売っていない口紅を買いました」と報告した。また、映画祭に備えて前日にフランス語を教わったことを打ち明け、すかさずインタビュアーから「少しだけ披露してもらえますか」と求められるも、「しないです笑」と返答。日本と変わらぬ"塩対応"ぶりを披露するなど落ち着きを見せる一方で、中田監督と共に現地の取材にも応じた。映画祭ではフォトコールの後、上映前に舞台あいさつ。500人収容の会場は満席となり、総立ちの観客から約5分間の拍手と大歓声で迎えられた。中田監督は、「10年前は呼ばれてきて、その時は他の人の映画を観るだけだったので気楽だったのですが、今日は自分の監督した映画なので緊張しています」と万感の思いで応えた。続く島崎はここでフランス語を披露。「Bonsoir. Je m’appelle Haruka Shimazaki. Enchant’e. Appellez-moi Palulu. Merci Pour I’ invitation (こんばんは、島崎遥香です。はじめまして、ぱるると呼んでください。ご招待いただきありがとうございます)」とあいさつ。「昨日の覚えたばかりのフランス語ですが、伝わりましたか?」と不安げに問いかけるも、観客の「Qui (はい)」に「もう言うことはないです」と感無量の表情を浮かべた。島崎は数多くのファンから写真とサインを求められる人気ぶりで、上映後には観客とのティーチインで交流も。中田監督作に出演した感想を聞かれると「私は、小さいころ家族で中田監督の映画をみんなで観たことがある」と振り返り、「まさか自分が中田監督の作品に出させてもらえるなんてその当時は思ってもみなかったので、今こうやって出させてもらえているのが、不思議な気持ちです」と感慨深げだった。今年の総選挙スピーチも話題になった島崎だが、この日のイベント終了後は「海外というのもあるし、フランス語で話さないといけないというのもあり、緊張しました」とプレッシャーから解放されて一安心。それでも「みんな温かくて、名前を呼んでくれたり、サインとか写真が欲しいと言われたので嬉しいなと思いました」とパリの歓迎ムードを喜んでいた。(C)2015『劇場霊』製作委員会
2015年09月16日今年7月に「ANDAM*フランス国立モード芸術開発協会Fashion Award(アンダム ファッション アワード)」のグランプリを受賞し、25万ユーロの賞金を獲得、今最も期待されるブランド「ピガール(PIGALLE)」が初の海外出店に選んだエリアは、東京渋谷の円山町だった。「ピガール(PIGALLE)」は、2009年にパリのピガール地区に1号店となるセレクトショップをオープンし、2011年よりオリジナルブランドをスタート。パリメンズファッションウィークでは毎シーズン、スポーツとストリートからインスピレーションを得たパリらしいエスプリの利いたコレクションを発表してきた。日本ではユナイテッドアローズ原宿本店や表参道GYLEで限定ポップアップショップを出店しており、デザイナーのステファン・アシュプール(Stephan Ashpool)も10年前から「数え切れないほど」(本人)来日している。パリのピガール地区が古くから歓楽街として知られているように、道玄坂上に栄えた円山町の歓楽街の歴史が持つ界隈性をステファン自身が気に入って、以前は喫茶店だった場所を交渉して今回の出店となった。店舗デザインは本人が行い、内装は父親らと一緒にファミリーで仕上げたという。「ピガール トウキョウ (PIGALLE TOKYO)」に並ぶ商品はピガールのフルコレクションの他に、ポーターとのコラボバッグ、ナイキとのコラボなど。パリでは「PIGALLE BASKETBALL STORE」を2号店としてオープンし、今回の東京店では発売前の「ピガール×ナイキ・レブロン12Elite」がパリに先駆けて展示された。ちなみに今回ピガールがグランプリを受賞したANDEM2015の最終選考には森永邦彦の「アンリアレイジ」が残ったことで話題を集めた。
2015年09月04日イタリア料理の前菜にはさまざまな種類がありますが、野菜を使ったメニューが多いのも特徴です。そして、作りたてだけではなく、酢漬けやオイル漬けにしておいたものも食卓に登場します。なすやパプリカ、小玉ねぎ、アーティチョークなど、ちょっとしたものですが常備菜としてとても便利です。簡単なのにおいしくできるイタリア前菜の定番、なすのオイル漬けのレシピを紹介しましょう。まずは、なすの下処理です。なすは1センチの厚さに切ったら、5ミリ幅に切り、ひも状にしておきます。ボウルに入れて全体に塩をまぶし、上から重石をして3時間~半日ほどアク抜きを。それを水で洗ってからぎゅっと絞り、キッチンペーパーに広げて1時間ほど干しておきます。鍋にお酢を入れて、干したなすを5分ほど茹でます。お酢の分量は、なすが浸かる程度でOK。ザルにあけて、上からスプーンなどで押さえてしっかり水分を抜きましょう。その後、キッチンペーパーに広げ、半日ほどしっかり乾かします。ここからがオイル漬けの手順です。ガラスびんにローリエを1枚、厚めのスライスニンニク3枚、ちぎったバジル3枚を入れ、オイルを1センチほど入れたら、乾かしたなすを入れてギュッと上から押さえます。びんの底から3分の1になるまで入れたら、ニンニク、バジル、なすを同じ手順で、今度は3分の2まで入れます。この作業をもう1回繰り返し、びんのふちから3センチぐらい下まで、なすを入れてください。そこへオイルを1センチほど流してふたをし、1週間ほど冷暗所で寝かせたらできあがりです。なす2キロで、メイソンジャー約2個分になります。ニンニクの風味と、なすの食感が独特でクセになるおいしさです。そのまま食べるだけでなく、ブルスケッタやサンドイッチの具にするのもオススメ!ワインとの相性も抜群!きれいな紫色も食卓の彩りになるなすのオイル漬け、常備菜にいかがですか?
2015年08月25日2016春夏シーズン、パリメンズコレクションでは、遠目から見てそれとわかるような奇抜なシルエットは減少し、素材やディテールで品質の高さをアピールするブランドが多く見受けられた。その顕著な例が、ルカ・オッセントライバーとアルベール・エルバスによる、ランバン(LANVIN)だ。国立高等美術学校で発表された最新コレクションでは、ファッションに興味を持っていなかった人にも手にとってもらい、着てもらいたいという願いを込めて、構築的で大袈裟なシルエットは避け、ファブリックに刺繍を施したり、ストーンウォッシュ加工をするなど、今まで以上に素材やディテールのテクニックにこだわっている。テーマやストーリーを決めてコレクションを構成するのではなく、ミクロの部分からクリエーションをスタートさせるという創作方法はしばらく続きそうだ。ウィメンズ、メンズとも時代の空気感を巧みにとらえ、パリコレクションではトレンドセッターであるエディ・スリマンによるサンローラン(Saint Laurent)も、シルエットは全て控えめにし、その代わりにプリントや刺繍で華やかに彩った。元市場だったカロ・デュ・タンプルを会場に、レディースも含めて70体以上のルックを発表。エディ・スリマンがサンローランで復活を遂げた当初は、シンプルなデザインに物足りなさを感じなくも無かったが、今となってはそれが時代の空気となり、トレンドともなっている。エディ・スリマンは先見の明がある希有な存在だ。最高の素材と仕立てを際だたせるためにデザインを最小限に抑えているのが、ヴェロニク・ニシャニアンによるエルメス(HERMES)だ。コルドゥリエ修道院跡、現パリ医大の建物の中庭と回廊を会場にコレクションを発表。プリントシャツのためだけに版を作り、シェーブルレザーにレーザーカットのシルクをボンディングするなど、時間と労力を厭わない物作りの姿勢は感服の極みだが、ウォータースネークのブルゾンひとつをとっても、パッチワークの縫合部分の凹凸が見えず、まるでプリントのよう。驚異的な技術を駆使している。このブランドは、常にトレンドとは一定の距離を置く姿勢を保ち、現在のトレンドの中で同列に語ることはできないが、結果的に時代の流れに合致しているといえるかもしれない。ジルダ・ロアエックと黒木理也のメゾン キツネ(MAISON KITSUNE)や、チュイルリー公園内の特設テントでショーを発表したアミ アレクサンドル マテュッシ(AMI ALEXANDRE MATTIUSSI)も、デザインの強烈さが表出しないタイプのブランドだ。それゆえに、ファッション業界関係者ではない一般層を取り込みやすく、着実に業績を伸ばしている。そうして、両者は5月、6月に、それぞれ3号店、4号店をパリ区と11区に相次いでオープンさせた。ハイファッションが減速するという厳しい状況の中、ファストファッションは依然として隆盛を続け、現在のメンズファッションはそういった時代の流れに迎合しながら次なる発展の道筋を模索し始めている。各ブランドは、デザインしないわけではないが、デザインという概念を変化させる必要に迫られているようだ。
2015年08月17日2016春夏シーズンのパリメンズコレクションでは、依然としてショーを開催するブランドが趨勢を占めていたが、客席を設けないプレゼンテーション形式でコレクションを発表するブランドが徐々にではあるが増えてきている。ブランド側にとっては、客席を設営する必要が無く、それに伴って大きな会場を借りる必要も無く、それらに掛かる警備費など、様々な経費を抑えることが出来、支出を削減できることが大きな利点だ。今季を見渡してみると、日本の2ブランドがプレゼンテーション形式で見せて強い印象を残した。パリではコレクション発表が2回目となる、相澤陽介が手がける、ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)は、パリ中心にあるイベントスペース「アトリウム」を使用。ここは多くの若手デザイナーがショーやプレゼンテーションを行い、巣立っていった場所だ。パリでは新人扱いとなり、未来を嘱望される「ホワイトマウンテニアリング」には相応しい場所といえる。所々に植物を配したブロックを積み重ねたランウェイをモデル達が闊歩。色調を抑えたグレーイッシュでグラフィカルなアディダスとのコラボレーションアイテム10体と、ステンドグラスのようなプリントを使用したオリジナルラインのアイテムの対比が興味深かった。森川マサノリのクリスチャン・ダダ(CHRISTIAN DADA)は、マレ地区のガレージを舞台に映画のセットのようなプレゼンテーションを行った。それもそのはず。暴走族を描いてスキャンダルとなった1953年の映画『乱暴者』から着想を得ているのだった。バイクにまたがっているモデル達が、1人ずつ前方に出てポーズを決め、元の場所に戻る、というシンプルな演出。ラメのアーガイルチェックやタイガー、イーグルなどのモチーフをあしらいながら、何となくワルそうな雰囲気を見事に表現。天晴れと思わされた。フランスのイーチ × アザー(EACH × OTHER)とスウェーデンのアクネ ストゥディオズ(Acne Studios)は、それぞれマレ地区のギャラリーを使用してアーティなプレゼンテーションを開催。イラン・ドゥルイとジェニー・マナーハイムによるイーチ × アザーは、サン・クロード通り沿いのギャラリーを借り切り、ブレア・シバース、ロバート・モンゴメリー、ジャン・シャルル・ドゥ・カステルバジャックという3人のアーティスト、デザイナーを招いて、3名の個別の作品を展示しながらコラボレーションアイテムを交えたコレクションを発表。イーチ × アザーが掲げるファッションとアートの融合を見事に表現して見せていた。ジョニー・ジョンソンによるアクネ ストゥディオズはギャラリー街であるトンプル通りのギャラリーを使用。アーティスティックなオブジェの周りを、ハイヒールを履いたフェミニンなルックのモデル達が歩き、その対比が非常にシュールレアリスティックだった。プレゼンテーション形式のコレクション発表では、服を着たモデル達が並び、その周りをジャーナリストやバイヤーが自由に行き交うことができる。あるいは、ほんの数10cm程の距離でモデルが目の前を通り過ぎるため、ディテールまで凝視することが可能。つまりは、後日ショールームを訪れる手間が省け、時間を稼ぐことができるのだ。短い期間で多くのことをこなさなければならないジャーナリストにとってはとても有り難いことである。パリコレクション全てがプレゼンテーション形式の発表になってしまったら無味乾燥なものとなり、ジャーナリストもバイヤーも来なくなってしまうのだろう。しかし、会場選びや演出などで多くのことを表現可能にすることが実証されているのだから、現在のファッションを取り巻く経済状況に鑑みても、もう少し割合が多くなって良いのかもしれない。
2015年08月12日創設90年の歴史を持つローマのラグジュアリーブランド、フェンディ(FENDI)が、今年7月、15-16AWパリ・オートクチュールコレクションに初めて参加した。これはフェンディとデザイナー、カール・ラガーフェルドとの50年も続くコラボレーションの歴史にオマージュを捧げたものでもある。晴れの舞台となったのは、シャンゼリゼ劇場。カールが「ファーの中のファー、ファーの王道を見て頂ける機会になるでしょう」とショーの開催に向けて語ったその言葉通り、すごみのあるランウェイを披露した。メゾンにとって節目となった今年、パリで初披露されたコレクションは「オートフルール(Haute Fourrure)」と題された。「フルール」は「毛皮」を意味し、オートクチュールと掛け合わせた造語がオートフルール。ファーをいわゆる“毛皮”としてそのまま使うと言うよりは、ひとつの素材ととらえ、様々な技術を駆使し、従来のファー製品の領域を越えたコレクションに仕上げた。そのデザイン性の高さは、フェンディの最高レベルのクリエイティビティと長年培われたクラフトマンシップの賜物である。オートフルールコレクションで使われたファーはロシアンセイブル、スワカラ、ミンク、チンチラなど。その他フェザー、シルクタフタなど贅沢を極めた素材ばかりが主に使われている。ファーをPVCやシルクタフタと縫い合わせたり、鳥のフェザーの様に見せていたり、メタリックな加工をしたりと自在に加工することで、コンテンポラリーな衣類へと昇華。ファーとしてのリュクス感や風格はそのままに、モダンに見せる様々な技法が用いられている。
2015年08月06日パリ発のチャリティーイベント「HOPE AND LOVE DAY TOKYO 2015」が8月8日、新丸ビル7階「丸の内ハウス」にて開催される。11年の震災を機に始まった同プロジェクトは、パリ在住のファッションコーディネーターやスタイリストなどのファッションの仕事に従事する日本人女性が中心となって立ち上げたもの。主にパリと東京でチャリティーイベントを行い、集まった寄付金は東日本大震災の被災地での炊き出しや木造仮設住宅の建設、フィリピンの台風で船を失った漁師へ船を贈るプロジェクト、ネパールの学校再建やテントハウスの建設費用などの様々な被災地支援のために使用してきた。同イベントでは、日本を代表するブランドやセレクトショップ、スタイリストから集めた洋服や小物が買える、1日限りのお宝フリーマーケットを開催する。売り上げの全額は、これまでに送り続けてきた東北の被災地の子供達に加え、ネパールへも送られる。また、当日はパリ在住のアーティスト・河原シンスケ×YOU、雨宮塔子×KEITA MARUYAMAのトークイベントや、有名メイクアップアーティストによるメイクアップセミナー、トータルビューティーサロン「ウカ(uka)」のスタッフによるネイルケアや頭皮マッサージなどが受けられる。大御所フォトグラファーに家族の肖像写真を撮ってもらえる写真館や、国内のストリートけん玉シーンの中心人物であるNOBとKENDAMA TOHOKU プロジェクトによる華麗なKENDAMAパフォーマンス、DJ・プロデューサーとして国内外で活躍する田中知之(FPMやSOFT&HARD(MUG / G.V.G.V & Rumiko BUCCI / Bijou R.I)らのDJパフォーマンス、親子で参加出来るワークショップなども開催される。また、きゃりーぱみゅぱみゅのスタイリスト・飯嶋久美子の衣装で“ミニきゃりーちゃん”になれるキッズ向けコスチュームや浴衣、甚平などを展開するキッズ写真館も登場する予定だ。【イベント情報】HOPE AND LOVE DAY TOKYO 2015会場:丸の内ハウス住所:東京都千代田区丸の内1-5-1新丸ビル7階会期:8月8日時間:11:00~20:00
2015年08月03日いよいよ夏本番。うだるような暑さのなか、恋しくなるのが…キンキンに冷えたビール! この時期のお酒のおつまみといえば枝豆や冷奴ですが、毎回だとマンネリだし若干おっさんくさい!?そこでおすすめなのが、最近若い女性の間でもじわじわ流行っている「冷蔵庫ぬか床」での「変り種ぬか漬け」。意外なあの食材も、漬けることができるんです!味良し、見た目良し、そして何よりお酒に良く合いおもてなしにもぴったりな、ぬか漬けレシピをご紹介します。これからぬか床デビューしたい方は、こちら( 作業工程を大幅にカット! 誰でも簡単に美味しい「ぬか漬け」ができる )をご参考に。■人気食材、「アボカド」がぬか漬けに大変身! ぬか漬け食材で、誰が食べても「美味しい!」と高評価をいただけたのが「アボカド」。ここでは食べごろに熟れたアボカドの漬け方をご紹介します。<アボカドの漬け方>アボカドは、皮に塩をふってよく洗いワックスを落とす。縦半分に切って種をくり抜き、切った表面を下にしてぬか床に入れる。全部埋め込まなくてOK。冷蔵庫で1~2日間、お好みで漬ける。クラッカーやパンの上に乗せれば、おもてなしの一品に早変わり。柔らかすぎてカットが難しければ、スプーンですくってディップ風に。まだ固くて青いアボカドを使うときは、皮をむいてぬかに全部埋め込むように入れてください。漬ける時間は2~3日と完熟より長めのほうがしっかり漬かります。■ワインとの相性抜群! チーズのぬか漬け 発酵×発酵でコクがアップ。チーズの風味がさらに際立つので、ワイン好きならお試しいただく価値ありです!<チーズの漬け方>ぬか床容器の大きさに合わせてクリームチーズをカットし、そのままぬかで全体を覆う。冷蔵庫で1日程度漬ける。今回使ったのはブロックタイプのクリームチーズですが、一口大のクリームチーズなら、もっと手軽に食べたい分だけ漬けられて便利。写真ではジップ付き密封袋を使用しましたが、ぬか床にそのまま入れて大丈夫です。■青梗菜(ちんげんさい)の新たな美味しさ再発見!青梗菜のぬか漬けなんて聞いたことがなかったのですが、実際漬けてみたら予想外の美味しさにびっくり。ぬか漬けの新定番食材になりそうです。<青梗菜の漬け方>青梗菜を丸ごと洗って水気を拭き取り、軽く塩をふってぬか床へ入れる。冷蔵庫で1日程度漬ける。食感は野沢菜のよう。そして不思議なことにバターのような風味がほんのり。お酒のお供はもちろん、箸休めにもぴったりです。調理せずにそのまま食べられるのが、ぬか漬けのいいところ。常備しておけば、友達や同僚との急な家飲みでもさっと用意できて重宝します。
2015年08月02日