人気ゲームシリーズ「モンスターハンター」の展覧会『DNP Produce MONSTER HUNTER × NAKED 「モンスターハンター15周年展」 - THE QUEST -』が横浜 アソビルにて2020年2月4日(火)から3月1日(日)まで開催される。モンハン15周年記念の体験型イベントカプコンの人気ゲーム「モンスターハンター」の15周年を記念した本イベント。前回、秋葉原にて惜しまれつつ幕を閉じたイベントの第二弾が横浜アソビルにて開催される。「オーシャン バイ ネイキッド(OCEAN BY NAKED) 光の深海展」などで知られる「ネイキッド(NAKED Inc.)」が手掛ける体感型イベントとなる。「モンスターハンター」の世界に飛び込める4D体験エリア会場の体感エリアでは、「森」「砂漠」「海」「火山」「雪山」が再現された5つのフィールドを用意。映像演出に合わせた「香り」や「振動」など、没入感を生み出すために施された様々な仕掛けを楽しめる。15周年記念展用の完全撮り下ろし映像記念展の体感エリアでは、歴代作品に登場した大型モンスターたちも登場。細部までこだわった完全撮り下ろし映像では、モンスターたちの躍動感を味わうことができる。世界観に没入できる360°プロジェクションマッピング記念展には360°プロジェクションマッピングを体験できるエリアも用意されている。砂漠、海、火山のフィールドに切り替わる演出では、モンスター間の縄張り争いや、モンスターが水中をグルグルと泳ぎ回る姿を間近で体感できる。シリーズの歴史を感じる展示エリア記念展の展示エリアでは、歴代シリーズに登場した主要ハンターたちの装備を展示。ハンターの装備と共にシリーズの歴史を振り返ることができるファン必見のコーナーだ。「禁忌モンスター」の設定資料を初解禁展示エリアでは、シリーズ発売から今まで隠されていた「禁忌モンスター」の設定資料を初めて解禁する。また、 歴代シリーズに登場した様々な武器の年表「武器の歩み」も展示される。壁一面に掲載される武器の数は圧巻だ。【詳細】『DNP Produce MONSTER HUNTER × NAKED 「モンスターハンター15周年展」 - THE QUEST -』開催時期:2020年2月4日(火)〜3月1日(日)会場:横浜 アソビル住所:神奈川県横浜市西区高島2丁目14-9■前売りチケット販売期間:2020年1月11日(土)〜2月3日(月)23:59購入方法:イープラス入場料:・大人 平日2,500円+税、土日祝3,000円+税・小人(4歳以上~小学生) 平日1,300円+税、土日祝1,500円+税・平日限定学生優待(中学、高校、大学生、専門)1,800円+税 ※学生証、生徒手帳の提示必須・1ゼニーメダル付き 平日14,500円+税、土日祝15,000円+税 ※大人、小人、平日限定学生優待券共通のチケット■一般チケット販売期間:2020年2月4日(火)~3月1日(日)18:15購入方法:アソビル1階チケットカウンター/イープラス入場料:・大人 平日3,000円+税、土日祝3,500円+税・小人(4歳以上~小学生) 平日1,500円+税、土日祝1,700円+税・平日限定学生優待(中学、高校、大学生、専門) 平日2,300円+税 ※学生証、生徒手帳の提示必須・1ゼニーメダル付き 平日15,000円+税、土日祝15,500円+税 ※大人、小人、平日限定学生優待券共通のチケット
2020年01月17日ソックスブランドのソックスアピール(socks appeal)から、全12種の「ポケットモンスターソックス」が発売。ポケモンをモチーフにした大人のプレミアムソックス人気ゲームシリーズの「ポケットモンスター」をモチーフにした「ポケットモンスターソックス」は、長繊維コーマ綿糸を高密度で編み立てることで生まれる滑らかな履き心地と、高い耐久性を併せ持った大人の為のプレミアムソックスシリーズ。ピカチュウやイーブイ、プリンなど全9匹を総柄でデザイン今回は、ソックスアピールを代表するマルチパターンのデザインをベースに、ピカチュウ、フシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメ、イーブイ、プリン、ミュウ、ピチュー(&ピカチュウ)、ライチュウ(&ピカチュウ)の全9匹のポケモンにフィーチャー。カラーリングは各ポケモンをイメージカラーは、フシギダネは緑、プリンはピンク、ミュウはパープルと、モチーフとなった各ポケモンのカラーリングを踏襲。唯一ピカチュウモデルに関しては、ネイビーやアイボリー、チャコールなど、イエローが映える複数のカラーバリエーションが用意されている。価格は各1,500円+税で、サイズは22.5cm〜27.5cmと男女兼用のフリーサイズで展開される。商品情報ソックスアピール「ポケットモンスターソックス」シリーズ 全12種取扱店舗・発売日:・2019年11月1日(金)〜 松屋銀座店(紳士)、ロフト渋谷店、ロフト銀座店、阪神百貨店梅田本店(婦人)、阪急百貨店博多店(紳士)・2019年11月13日(水)〜 阪急メンズ東京・2019年11月27日(水)〜 三越銀座店(紳士)・2019年12月4日(水)〜 伊勢丹新宿店(メンズ館)・2019年12月11日(水)〜 伊勢丹新宿店(本館)※その他全国主要百貨店、雑貨店で販売予定。・発売中 ソックスアピール公式オンラインストア価格:1,500円+税サイズ:22.5cm〜27.5cm(男女兼用フリーサイズ)©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon
2019年11月14日2019年11月15日(金)に発売する「ポケットモンスターソード」と「ポケットモンスターシールド」のポケモンたちが、東京・日本橋と大阪・心斎橋にあるポケモンカフェで期間限定メニューになって登場します。ポケモンカフェって?ポケモンカフェは、ポケモンをモチーフにしたフードやドリンクが楽しめるオリジナリティに溢れたカフェです。ウッド調のおしゃれな店内はポケモンであふれた幸せな空間です。ソード・シールドのポケモンがカフェメニューに!「ポケットモンスターソード」「ポケットモンスターシールド」に登場するポケモンがカフェメニューに期間限定で登場します。サルノリのとろとろクリームパイシチューこざるポケモン、サルノリのクリームシチューです。特殊な効果を持つサルノリのスティックで割るパイの中ではアツアツのシチューが待っています。【価格】1,848円(税込)ヒバニーのほのおエネルギートマトミートボールプレートほのおタイプのヒバニーのトマトミートボールを食べれば、ほのおエネルギーで元気に。【価格】1,848円(税込)メッソンのベリーベリーフルーツサンド水分が体に触れると体の色や柄が周囲に溶け込む性質を持つメッソンのフルーツサンドは、ホイップクリームにレモンソースをかけるとメッソンみたいに色が変わるかも…。【価格】1,848円(税込)コースターやランチョンマットのデザインも楽しんで「ポケットモンスターソード・シールド」のポケモンたちがカフェメニューに登場している間だけ、座席のランチョンマットと、ドリンクを頼むともらえるオリジナルクリアコースターの絵柄が新しいデザインになります。この期間だけの特別なポケモンカフェを楽しんでみてはいかがでしょうか。開催概要ポケモンカフェ東京・日本橋【開催期間】2019年11月15日(金)~2020年1月17日(金)【営業時間】10:30~22:00スポット情報スポット名:ポケモンカフェ 東京・日本橋住所:東京都中央区日本橋二丁目11番2号 日本橋髙島屋S.C.東館5階電話番号:03-6262-3439ポケモンカフェ大阪・心斎橋【開催期間】2019年11月15日(金)~2020年1月17日(金)【営業時間】10:00~21:30スポット情報スポット名:ポケモンカフェ 大阪・心斎橋住所:大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-7-1電話番号:06-4256-1160
2019年11月09日日本ボクシング界の至宝“モンスター”井上尚弥が、最強を証明する日が近づいてきた!真のバンタム級世界一を決める、WBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)決勝戦が、11月7日に行われる。WBSSは、世界王者か15位以内の世界ランカーだけが出場できるトーナメント戦。井上は昨年10月の1回戦、フアン・カルロス・パヤノを1RでKO。今年5月の準決勝でも、無敗のIBF王者、エマヌエル・ロドリゲスを2Rでリングに沈め、圧倒的な強さで決勝に進出。対する5階級制覇のノニト・ドネアも、連続KOで決勝に勝ち上がってきた。井上はツイッターに「歴史的瞬間を見届けてくれ!!」と投稿。最近の3試合をすべて2R以内でKOという衝撃的な強さで決着をつけてきた。今回も一瞬たりとも目が離せない。会場となるさいたまスーパーアリーナのチケットは完売。2万人超が歴史的瞬間を目にするはず!『WBSSバンタム級決勝井上尚弥vsノニト・ドネア』決勝・11月7日(木)会場:さいたまスーパーアリーナフジテレビで19:57~生放送。WBSSは他にも3階級で開催。写真は、準決勝後。決勝戦で闘うドネアがリングに上がる。いのうえ・なおや18戦18勝(16KO)無敗。プロ6戦目でWBC世界ライトフライ級、8戦目でWBO世界スーパーフライ級王座に。現WBA・IBF世界バンタム級統一王座。大橋ジム所属。※『anan』2019年11月6日号より。写真・ゲッティ イメージズ(by anan編集部)
2019年11月05日彼氏と長続きさせたいと思っている方も多いのではないでしょうか。リアルに長続きしているカップルの約束事をご紹介します。しっかり連絡を取るカップルがケンカになる原因の中に、「連絡」があるのではないでしょうか。長続きするカップルは、連絡が取れる時はしっかり取って、お互いに無駄なストレスを溜めないようにしています。連絡をどのくらいのペースで行いたいかは、人によって変わってくるので二人で決めることが大切です。しかし、連絡が来ているのに放置したりするなど、相手を心配させるようなことはしないように気を付けてくださいね。お互いが嫌がることをしない長続きさせていくためには、お互いが相手のことを思いやった言動が必要です。異性と必要以上に仲良くすることで恋人を傷つけてしまったり、出来心から浮気をしてしまったりすると二人の関係が壊れてしまいますよね。お互いが嫌がることをしないように気を付けることで、安定した穏やかな恋愛が出来るでしょう。また、相手が喜びそうなことを考えて、何かをしてあげるというのも二人の仲を深めていくきっかけになるかもしれません。ケンカをしたら話し合うケンカをした時に、イライラしてその場を離れようとしたり、連絡を無視したりして逃げてしまうことはありませんか。ケンカのたびに逃げていると、信頼関係が築けずに長続きさせることが難しくなってしまいます。そのため、ケンカになったらお互いの気持ちを伝え合うようにしてみましょう。何が嫌だったのか、どうしてこうなってしまったのかなど、冷静に話し合うことが大切ですよ。一人の時間を大切にする二人でいる時間はもちろん、お互いが一人で過ごす時間も大切に出来るカップルは長続きしやすいでしょう。一人の時間がないと、いくら好きだと思っていても、彼氏が疲れてしまう可能性がありますよ。彼氏のことばかり考えてしまうという方は、少しずつでも彼氏以外のことに集中できるようになるといいですね。いつも彼氏との予定を優先してしまうなら、あえて友達との予定をたくさん入れてみるなど、工夫していきましょう。
2019年10月29日BABY-G(ベイビージー)から、ポケットモンスター「ピカチュウ」とのコラボレーションウォッチが登場。腕時計「ピカチュウ コラボレーションモデル」が2019年11月8日(金)より発売される。ゲームボーイ専用ソフト「ポケットモンスター 赤・緑」から着想25周年のアニバーサリーイヤーを迎えるBABY-Gは“25”の数字に着目。ポケモン図鑑の図鑑番号が「025」であることから、ピカチュウとのコラボレーションが実現した。着想源となったのは、1996年に発売されたゲームボーイ専用ソフト「ポケットモンスター 赤・緑」。同時多くの人を熱狂させた人気のゲームの世界観をクールに表現した。ネオンカラーの稲妻マーク&モンスターボールベースとなるのは、ブラックボディの腕時計。「ピカチュウ」を想起させる稲妻マーク、「ポケットモンスター」を象徴するモンスターボールなどのモチーフをゲームドット風アートにし、バンドにネオンカラーであしらった。ピカチュウが浮かび上がる文字盤文字盤は、当時のゲーム画面を想起させる90年代テイストで仕上げて。ELバックライトを点灯するとゲームドットのピカチュウが浮かび上がる、特別仕様となっている。モンスターボール型のパッケージまた、遊環には「0:25」の数字をプリントしてアニバーサリー感を演出。裏蓋にはピカチュウの後ろ姿を刻印した。パッケージは、モンスターボール型。遊び心たっぷりの腕時計は、大切な人への贈り物にも最適だ。【詳細】BABY-G25周年記念 ピカチュウ コラボレーションモデル 13,000円+税発売日:2019年11月8日(金)サイズ:44.7×40.0×12.5mm仕様:耐衝撃構造(ショックレジスト)、20気圧防水機能、ワールドタイム<世界48都市(29タイムゾーン)の時刻表示>、サマータイム設定機能付き、ストップウオッチ(1/100秒、60分計、スプリット付き)、タイマー(セット単位:1分、大セット:24時間、1秒単位で計測)、時刻アラーム5本(1本のみスヌーズ機能付き)、時報、電池寿命約3年、フルオートカレンダー、12/24時間制表示切替、操作音ON/OFF切替機能、ELバックライト(残照機能付き)【問い合わせ先】カシオ計算機 お客様相談室TEL:03-5334-4869(時計専用)©2019 Pokémon. ©1995-2019 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc. ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標 です。
2019年10月12日日本のみならず世界中で愛される「ポケットモンスター」のTVアニメ新シリーズが放送決定!様々なポケモンたちが登場するティザー映像も到着した。これまで本シリーズは、原作ゲームの発売ごとにタイトルを変更してきており、現在は「ポケットモンスター サン&ムーン」が放送中。しかし、今回の新シリーズのタイトルは、1997年に放送スタートしたときと同じ「ポケットモンスター」に。そのタイトルが象徴するように、今作の物語はゲームシリーズ最新作「ポケットモンスター ソード・シールド」の舞台となるガラル地方はもちろん、懐かしい「ポケットモンスター 赤・緑」のカントー地方、「ポケットモンスター 金・銀」のジョウト地方など、これまでゲームに登場した全ての地方も舞台に。さらに、それぞれの地方に生息する様々なポケモンたちも登場する!到着した映像では、そんな各地方を代表するポケモンたちが登場している。「ポケットモンスター サン&ムーン」は毎週日曜日18時~テレビ東京系にて放送中。※一部地域では放送日時が異なる(cinemacafe.net)
2019年09月02日お買い物部が〔ダイソー〕を調査していると、あのかわいすぎる《シリコーンケース》シリーズのモンスターバージョンを発見しました!モンスターと言っても、コミカルでとても愛らしい表情ですよ♪100円(税別)とは思えないクオリティの高さも要注目です!〔ダイソー〕の《シリコーンケース》からモンスターバージョンが登場!こちらが〔ダイソー〕の《シリコーンケース(モンスター)》。どの子もいたずらっぽい表情をしていて、とても愛らしいですよね!以前、お買い物部ではアニマルフェイスの《シリコーンケース》をご紹介しました。今度は、ハロウィンにぴったりなこちらのモンスターバージョンです。もちろん1つにつき100円(税別)で手に入れることができます♪【ダイソー】かわいすぎて罪♡どうぶつたちのシリコンケースシリコーン素材なので、フニフニと指になじむようなやわらかい触り心地です。種類は複数あり、まん丸の子もいれば、ハートのような形の子も。全種類集めるのはもちろん、同じ子をたくさんそろえて並べてもかわいいですよ♪チャックもシリコーン部分と同じカラー。開閉はチャック式になっていて、写真のように大きく口が開きます。小銭や鍵、リップクリームなどの小物を入れられそうです。試しにLIMIAスタッフは散らばっていた充電コードを入れてみました。なんとまだ余裕があって、プラグまで入っちゃいました!コンパクトなのに、意外と大容量。このデザインとクオリティで100円(税別)とはすばらしいです♪見ても触っても癒やされる《シリコーンケース》をゲットしよう《シリコーンケース(モンスター)》なら、ハロウィンにお菓子を詰めて配ってもきっと喜ばれますよ♪見ても触っても癒やされる、しかも使いやすい!そんな《シリコーンケース(モンスター)》を、お近くの店頭でぜひチェックしてみてくださいね!
2019年08月31日人気ゲームシリーズ「モンスターハンター」の展覧会『DNP Produce MONSTER HUNTER × NAKED 「モンスターハンター15周年展」 - THE QUEST -』が開催。2019年10月31日(木)から11月12日(火)まで、東京・秋葉原のベルサール秋葉原にて開催した後、2020年2月上旬より横浜・アソビルにて開催する。モンハン15周年を記念した大型展カプコンが発売している人気ゲームシリーズ「モンスターハンター」。その誕生15周年を記念して開催される本展は、東京駅舎のプロジェクションマッピングや「フラワーズバイネイキッド」など、プロジェクションマッピングをはじめとするデジタル技術を用いた様々なアートイベントで知られる「ネイキッド(NAKED Inc.)が手掛ける大型展。歴代シリーズのフィールドを会場に再現会場には、歴代シリーズに登場した代表的なフィールドを、美術造作・映像・プロジェクションマッピングなど、様々な手法を駆使することで会場に再現。来場者は「モンスターハンター」の世界観に入り込み、モンスターの気配・存在・迫力を感じながら、ゲームの世界を楽しめる。シリーズを象徴する“モンスター”たちも勿論、随所に登場予定。展覧会の最奥部では、大迫力の4D演出と共に、大型モンスターの登場シーンを体験出来るという。開催概要『DNP Produce MONSTER HUNTER × NAKED 「モンスターハンター15周年展」 - THE QUEST -』■横浜会場開催時期:2020年2月上旬予定会場:横浜 アソビル住所:神奈川県横浜市西区高島2-14-9※チケットに関しては後日公式HP及び公式ツイッターにて発表予定。■秋葉原会場※終了開催期間:2019年10月31日(木)〜11月12日(火)会場:ベルサール秋葉原 1F・B1F(東京都千代田区外神田3丁目12-8 住友不動産秋葉原ビル)©CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. Sound Design by Soundelux Design Music Group
2019年07月20日マックス ブレナー(MAX BRENNER)は、アイスモンスター(ICE MONSTER)とのコラボレーションかき氷を発売する。期間は、2019年6月10日(月)から9月23日(月)まで。2018年に好評を得たマックスブレナーとアイスモンスターのコラボレーションが再び実現し、登場するのは前回と同じく「ホワイトチョコレートストロベリーかき氷」と「ミルクチョコレートコーヒーかき氷」。「ホワイトチョコレートストロベリーかき氷」は、ふわふわでミルキーな味わいのストロベリーかき氷に、ホワイトチョコレートホイップクリームとイチゴをたっぷりとのせた。一方、コーヒーの芳醇な香りを濃縮した氷を用いたのは「ミルクチョコレートコーヒーかき氷」。ミルクチョコチャンクやヘーゼルナッツビッツを散りばめた、上品な甘さが癖になる大人の味わいに仕上げている。また、「タピオカホワイトチョコレートドリンク」4種もラインナップする。抹茶、ココナッツ、ストロベリー、モカといった濃厚フレーバードリンクに、もちっと大粒のタピオカをマッチさせた。2019年6月17日(月)から8月末までの販売だ。【詳細】MAX BRENNER meets ICE MONSTER期間:2019年6月10日(月)~9月23日(月)場所:MAX BRENNER CHOCOLATE BAR ルクア大阪店、東京ソラマチ店、イクスピアリ店(ラフォーレ原宿店では「ホワイトチョコレートストロベリーかき氷」をテイクアウトカップにて販売)※ICE MONSTERでの販売なし。・メニュー価格ホワイトチョコレートストロベリーかき氷 1,180円(税込)ミルクチョコレートコーヒーかき氷 1,080円(税込)■タピオカホワイトチョコレートドリンク 480円(税込)販売期間:2019年6月17日(月)~8月末 場所:MAX BRENNER CHOCOLATE BAR ルクア大阪店、東京ソラマチ店、イクスピアリ店(ラフォーレ原宿店での販売はございません。)※数量限定。無くなり次第早終了の可能性あり。※+100円でホイップクリームトッピング可。
2019年06月07日マックス ブレナー チョコレート バー(MAX BRENNER CHOCOLATE BAR)では、昨年販売した際に大好評だった、アイスモンスター(ICE MONSTER)とのコラボかき氷を、今年も6月10日から9月23日まで販売する。販売されるのは、昨年に続き「ホワイトチョコレートストロベリーかき氷」と「ミルクチョコレートコーヒーかき氷」の2種類。「ホワイトチョコレートストロベリーかき氷」(税込1,180円)「ホワイトチョコレートストロベリーかき氷」(税込1,180円)は、ミルキーなイチゴのかき氷に、ホワイトチョコレートホイップクリームとイチゴをたっぷりとあしらったかき氷。ふわふわとした食感のストロベリーかき氷と優しい甘さのホワイトチョコレートが相性抜群。「ミルクチョコレートコーヒーかき氷」(税込1,080円)「ミルクチョコレートコーヒーかき氷」(税込1,080円)は、スライスしたバナナの上に、コーヒーの芳醇な香りを濃縮した氷を削り、その上からミルクチョコレートと、ミルクチョコチャンクやヘーゼルナッツビッツを散りばめた、上品な甘さがくせになる大人の味に仕上げている。販売は、東京ソラマチ店、イクスピアリ店、ルクア大阪店となっており、ラフォーレ原宿店では「ホワイトチョコレートストロベリーかき氷」をテイクアウトカップ(税込890円)にて販売する。「タピオカホワイトチョコレートドリンク」(各 税込480円)さらに、6月17日から8月末までは「タピオカホワイトチョコレートドリンク」(税込480円)も数量限定で登場する。同店自慢のホワイトチョコレートをベースにした抹茶、ココナッツ、ストロベリー、モカの濃厚な4種のフレーバーがラインアップし、もちっとした大粒のタピオカとのマリアージュが楽しめる。販売は、東京ソラマチ店、イクスピアリ店、ルクア大阪店にて。
2019年06月04日東京・新宿にあるHUNTERS BAR「モンハン酒場」にて、『モンスターハンター』シリーズの生誕15周年を記念した全3弾にわたる大型コラボレーション展開が決定されます。期間限定のメニューやノベルティを、ぜひハントしてみてはいかがですか。HUNTERS BAR「モンハン酒場」伝説の龍 ミラボレアス 出典:PR TIMES(歌舞伎町にお店を構えるHUNTERS BAR「モンハン酒場」は、人気ゲームシリーズ『モンスターハンター』の世界観をモチーフとした飲食店です。『モンスターハンター』の世界を彷彿とさせる木目調のあたたかな雰囲気の店内で、ハンター気分でお酒や食事を楽しんだり、店舗限定のグッズを購入したりできます。モンスターハンター15周年!「モンハン酒場」で大型コラボ『モンスターハンター』シリーズは、2019年3月に15周年を迎えました。HUNTERS BAR「モンハン酒場」では、生誕15周年を記念した大型コラボを開催。3弾にわたって期間限定で登場するメニューや、ノベルティなどが展開されます。いましかいただけないフードやドリンクを味わってみませんか。限定メニュー第1弾2019年3月16日(土)~4月4日(木)の第1弾では、深海に生息する古龍「ナバルデウス」のフライや、伝説の黒龍「ミラボレアス」のローストビーフなどが登場。見た目にもインパクト抜群なドリンクも3種揃います。限定メニュー第2弾2019年4月5日(金)~4月25日(木)までの第2弾の期間では、ガメラを彷彿とさせる“覇竜”「アカムトルム」の辣子丼や、古龍種の超大型モンスター「ゴグマジオス」の黒蜜コーヒーなどがラインナップします。限定メニュー第3弾2019年4月26日(金)~5月15日(水)の第3弾では、熔山龍と呼ばれる古龍「ゾラ・マグダラオス」の指をモチーフにした骨付きのお肉や、立派な角を持つ巨大古龍「ダレン・モーラン」のカルーアバニラなどが登場します。※以下の常時提供メニューについても、コラボ対象メニューとなります。・祝!ラオシャンロン討伐 8,880z・嵐龍アマツマカヅチ 880z※z(ゼニー)は「モンスターハンター」における通貨単位で、1z=1円となります。※記載の価格はいずれも税込みです。モンスターデザインの来店ノベルティも登場!オリジナルハードコースター期間中は、コラボメニューのお会計1,000円ごとにスタンプが押されます。スタンプを4つ集めると、お好きな柄の大型モンスターをモチーフにした「オリジナルハードコースター」をプレゼント。シークレットモンスターにも注目です。オリジナル防水ランチョンマット2019年3月16日(土)~ 5月15日(水)のコラボ期間中、3回来店するごとに1枚、15周年記念イラストを使用した「オリジナル防水ランチョンマット」が貰えます。「モンハン酒場」イベント概要イベント名「モンハン酒場」「モンスターハンター」15周年記念コラボレーション開催期間第1弾:2019年3月16日(土)~4月4日(木)第2弾:2019年4月5日(金)~4月25日(木)第3弾:2019年4月26日(金)~5月15日(水)営業時間・OPEN平日:17:00土・日・祝日:11:00・CLOSE平日・祝日:23:00金・土・祝前日:28:00場所東京都新宿区歌舞伎町1-3-16 パセラリゾーツ新宿本店1F HUNTERS BAR「モンハン酒場」©CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.スポット情報スポット名:HUNTERS BAR「モンハン酒場」住所:東京都新宿区歌舞伎町1-3-16 パセラリゾーツ新宿本店1F電話番号:0120-706-732
2019年03月12日『モンスター・ホテル』シリーズ2年ぶりの最新作『モンスター・ホテルクルーズ船の恋は危険がいっぱい?!』のBlu-ray&DVDが12月5日(水)よりリリース。この度、その特典映像として収録されるショートフィルム「子犬のチッチ!」の一部が到着した。シリーズ2年ぶりの新作となる本作は、モンスター御用達の豪華客船クルーズが舞台。これまで、娘や孫を心配ばかりしていたドラキュラが、家族旅行で訪れるミステリアスなクルーズ船で船長・エリカと恋に落ち、アトランティスに向かう道中で繰り広げられる大騒動が描かれる。そんな船長・エリカ役には、今回が海外アニメーションの吹き替え初挑戦となる観月ありさ。ほかにも、ドラキュラ役の山寺宏一、ドラキュラの娘・メイヴィス役の川島海荷、人間の青年・ジョナサン役の藤森慎吾と、これまでのシリーズ同様のキャストが集結している。今回到着したのは、特典映像からショートフィルム「子犬のチッチ!」の一部シーン。本編では息の合った活躍を見せるドラキュラの孫デニスと子犬のチッチ。しかしショートフィルムでは、デニスが子犬を欲しがり大騒動を巻き起こしてしまう…という“本編より前のストーリー”となっている。「わんわん飼いたい」と両親に頼むかわいらしいデニスや、子犬のチッチとの出会い…続きが気になってしまう映像となっている。なお、ほかにもBlu-ray&DVDには劇場では公開されないアダム・サンドラーやセレーナ・ゴメスなど、オリジナルキャストの音声も収録。Blu-rayにはリリックビデオや製作の舞台裏など、約54分に及ぶ特典映像が収録されている。<『モンスター・ホテルクルーズ船の恋は危険がいっぱい?!』Blu-ray&DVDリリース情報>12月5日(水)リリース&レンタル開始※デジタル先行配信中Blu-ray4,743+税DVD3,800+税発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(cinemacafe.net)■関連作品:モンスター・ホテルクルーズ船の恋は危険がいっぱい?! 2018年10月19日よりユナイテッド・シネマ、シネプレックスにて公開© 2018 Sony Pictures Animation Inc. and MRC II Distribution Company LP. All Rights Reserved.
2018年12月05日夫の愛が冷めてゆく…それは、妻にモンスターワイフの影が見えるから…。今回ご紹介するのは、社会が変わっても相変わらず多くの女性たちの心にはびこるモンスターの卵、「幸せなふり」にがんじがらめにされてしまった妻のケースです。「幸せなフリ」は、妻たちを本当の幸せから遠ざける。それは拙著 『モンスターワイフ 幸せなふりはもうしない』 でも、こちらの連載でもお伝えしてきた通りです。前の時代は「経済的に苦しいのに、余裕があるふりをしたくて専業主婦の座に固執する」という「幸せなふり」が蔓延していました。ところが、現代版の「幸せなフリ」モンスターは、これとは様子が異なります。「家庭も仕事も両立できて当然。両立に疲れて、所帯じみてくたびれた雰囲気になるのはお断り。きっちり仕事して、家庭でも良き妻・良き母で、そのうえ自分磨きも怠らず、充実した日々を楽しまなきゃ!」現代社会が生み出したキラキラ系モンスター「新型幸せなふり」は、そんなふうに考えて生きています。確かに、理想的な生き方のように聞こえます。けれども、そんな妻たちの実情はどうでしょう。自分のためにも家族のためにも、意識の高い「キラキラ系」を目指して頑張ってきたものの、気付けば「新型幸せなふり」モンスターに足元をすくわれていた…なんてことも。■子どものため、夫のため…いつも努力が空回り「キラキラ系モンスター 新型幸せなふり」代表:笑美(仮名)37歳の場合「できた…!」娘の明日の弁当の下ごしらえをした笑美は、達成感と疲労感の両方でいっぱいになった。時計を見ると、もう22時半。いけない、早くお風呂に入らなきゃ。最近、顔のむくみが気になりお風呂でリンパマッサージを始めたので、22時にはバスタイムと決めていたのに…今日は仕方がない。明日からは、もう少しお弁当作りの効率を上げなくちゃ。そんなことを考えながらエプロンを外していると、一人娘の優乃(ゆの)がトイレに起きてきた。笑美のほおが、思わずゆるむ。「じゃじゃーん!」笑美は眠そうな優乃をキッチンに招き入れると、お弁当のデザインを見せた。ところが…。「えーっ! ママ、何これ!? お野菜と果物ばっかり。優乃、いつもみたいなお弁当がいい!」優乃は、顔をしかめてすごい勢いで嫌がる。気付くと笑美は、キッチンカウンターに手のひらを思い切り叩きつけていた。調理器具がシンクにカンッという音を立てて転がり落ちる。「なんで!? どうしてそんなこと言うの? 優乃ちゃんのために、ママがどれだけ頑張ってるか…」怯えた顔で立ちすくんでいる娘の姿が、涙でにじんでゆく。野菜ソムリエの資格取得のために、かかった時間と労力。そしてお金。忙しかったのに。疲れていたのに。家族のため、娘の健康のためにと、どうにか時間とエネルギーをやりくりして頑張った。それなのに、この反応は何?ああ、もうイヤ。こんなに頑張っているのに、どうしていつもダメなんだろう。自分のためにも家族のためにも、私はいつだって努力している。いつまでたっても「幸せになりたい」という飢餓感でいっぱいなのか…。物音を聞きつけて、夫の文哉が飛んで来た。優乃はすぐさま文哉にしがみつく。笑美は無言で娘と夫の横を通り過ぎ、できかけのお弁当をまるごとゴミ箱に放り込んだ。そして振り返ることなく、キッチンを出て行く。その心は虚しさと徒労感で、重く重く沈んでいた。■インスタでは「完璧・理想なワーママ」その仮面の下は…笑美と文哉は、千葉の高校の同級生だった。と言っても高校時代の2人は、ただの仲の良いクラスメート止まり。それぞれ別の都内の大学に進学し、都内で就職した後、28歳の時にたまたま再会。そこから交際が始まった。笑美は大手飲料メーカー勤務。広報という仕事柄、ファッションに気をつかうようになり、すっかり垢抜けた笑美は再会した文哉を驚かせた。文哉は電機メーカーで開発に携わっていた。こちらも優良企業で、笑美と文哉はお似合いのカップル。旧知の仲であることもあり、2人の交際は順調に進み、再会から2年後には結婚。その翌年には娘も生まれて、一家の人生は順風満帆と思われた。ところが…笑美が1年の育児休業を終えて職場復帰を果たした頃から、夫婦間のすれ違いや衝突が少しずつ増えていくことに。理由は明らかだ。笑美が忙しすぎたのだ。「最初は時短勤務からでもいい」と言ってくれた会社には、夫に相談もせず「フルタイムで問題ありません」と即答。せっかく就職した大企業、せっかくつかんだ希望の職種、やるからには、順調なキャリアアップを目指したい。自分の産休・育休中にもバリバリ働いていた、独身の同期や子どものいない同僚に、これ以上差をつけられるわけにはいかなかった。長時間利用可能な保育所に高い料金を支払って、笑美は仕事に邁進(まいしん)した。育児をおろそかにしているのかといえば、そんなことはまるでない。満員の通勤電車の中ではスマホを片手に、知育玩具や、情操教育に良いとされる絵本を検索・購入。週末も持ち帰った仕事で忙しいことが多い中、子どもに人気のスポットをリサーチして、できる限り娘を連れ出すようにする。さらに笑美は、自分磨きにも余念がない。美容・健康関連の習い事に参加したり、仕事に役立ちそうな資格について調べたり…あまりに休む間もなく常に忙しくしているので、文哉が思わず「大丈夫? やることだらけでパンクしない?」と心配したことがある。すると、笑美はその翌週には、「文哉の言う通りね。もっと効率よく物事をこなすために、タイムマネジメントのオンライン講座を受講することにしたの」と言い出す始末だった。文哉は徐々に、笑美のことが理解できなくなっていった。どうして妻はいつもスケジュールをギュウギュウにして、常に何かに追われる生活を続けているのだろう? スマホのカレンダーはぎっしりうまっている。忙しくても、本人がそれを楽しんでいるのなら構わない。けれども笑美は楽しそうにはとても見えないし、むしろ疲れて殺伐として見える。それを指摘しようものなら、笑美は「私はやりたくてやってるの」「文哉に迷惑かけてないじゃない」と、全否定だ。そして、家の外やSNSでは、笑美は疲れ切った顔の上に「充実した毎日を楽しむ幸せなワーキングマザー」という仮面を貼り付けていた。ついさっきまで家でくたびれ切った顔をして不機嫌オーラ全開だった妻が、ママ友に会った途端、1オクターブ高い声で満面の笑みを振りまいている。夫に子どもの世話を押し付けてブツブツ言いながら資格試験の勉強をしていた妻のインスタグラムには、試験対策テキストとブランド物のコーヒーカップの写真が「#資格試験」「#自分に投資」「#充実した時間」といったハッシュタグとともに投稿されている。そんな妻の様子に、文哉は首をひねるばかりだ。この頃から、2人の夫婦仲にすきま風が吹くようになる。■セレブエリアへ引越し、理想がさらにエスカレート…娘の優乃の保育園入園前にもう少し大きなアパートに引っ越そうという話になった時、笑美と文哉の意見が対立した。「生活の質は住む場所で決まる」と主張し、都内の子育て世代に人気の街に住みたいという笑美。千葉の2人の地元である町に戻れば、両家の両親から育児のサポートが得られるうえに、家賃も大幅に節約できると訴える文哉。結局いつも通り、「子どものためにも上質な生活を」と熱弁する笑美に文哉が屈することになった。家賃ははね上がったが、元の家賃に上乗せられた金額の大半を笑美が負担するということで、この一件はどうにか丸く収まった。しかし、新たな街に引っ越すと、笑美の「より上質な生活」を目指す熱意はさらに過熱していった。その背後にあったのは新たな街でできた、新しいママ友たちの存在だった。皆いつもおしゃれで、家を訪ねればインテリア雑誌に出てくるような部屋。子どもの誕生日パーティーに招かれれば、海外の盛大なバースデーパーティーのような華やかな飾り付け…。彼女たちの生活を垣間見るたびに、笑美は「私にはやるべきことがまだまだある」と痛感した。そして、この頃から笑美は、ママ友たちと自分を比べては落ち込み、ふさぎ込むことが多くなっていった。「凜花ちゃんママのインスタで遠足の日のお弁当を見たんだけど、本当にすごいの。私、あんな凝ったお弁当作ったことない…。もしかして優乃に、みじめな思いをさせてたかしら」「怜ちゃんのピアノの発表会のお疲れさまパーティーに呼ばれたんだけどね。お部屋の飾り付けもお料理もすごくスタイリッシュで、洗練されてて。怜ちゃんのママはテーブルコーディネートの資格を持ってるんですって。うちもこれからお客さんを呼ぶ機会が増えるかも知れないし、私もテーブルコーディネートくらい勉強しておかないとダメよね…」笑美はそんなことを言って、いつも自分にないものを探し出しては嘆いてばかりいる。文哉はずっと、妻は向上心の塊のようなタイプなのだと思っていた。しかし、これでは「向上心が旺盛」なのか、「自分へのダメ出しが過ぎる」のか分からない。「俺はそもそも、そこまで弁当やらテーブルコーディネートやらに凝る必要性を感じないんだけどさ。笑美の場合、凝りたくたって仕方がないじゃないか。フルタイムで働いて、家でも持ち帰りの仕事だろ。人脈づくりの異業種交流会にまで顔を出して、それでいつキャラ弁作りや、テーブル・部屋の飾り付けまで時間をさけって言うんだよ」文哉は至極当然の指摘をしたつもりだったが、笑美は不満げに口を尖らせる。「『時間がない』なんてただの言い訳よ。要は自分の時間とエネルギーをどう活用するかなの。そのためにタイムマネジメントや、目標達成戦略を勉強して…」「言い訳じゃないよ。事実だよ。『家庭と仕事の両立』だけでも大変だ、大変だって、みんな言ってるのにさ。それに加えてアレもコレもだなんて、苦しくならないほうがおかしいよ」それでも笑美は引き下がらない。「そんなことないわ。私より忙しくても、私よりずっと多くのことを実現できている人はいっぱいいるわ」「『いっぱいいる』って…例えば、誰? ていうかさ、どうしてそんなに『多くのことを実現』しなきゃならないわけ? 一体何をどれだけ実現すれば、笑美は満足なんだよ?」いつになく執拗に追及してくる文哉に、笑美はたじろいだ。私よりずっと多くのことを実現できている人…一つの顔が、笑美の脳裏に浮かんだ。■夫や子どもに八つ当たり「どうして理想通りにならないの?」文哉に詰め寄られた時、笑美の頭の中に浮かんだのは淑美の顔だった。淑美というのは笑美の大学時代の友人、寛人の妻だ。大学卒業後も寛人とは時々会っていたのだが、文哉に寛人を紹介すると、意気投合。今ではこの男2人のほうが、仲の良い友人同士になっていた。こうした事情で笑美と文哉は時々、寛人とその妻の淑美に会う機会があったのだ。淑美は大手出版社勤務。人気女性ファッション誌の編集部で働いている。そんな彼女は、いつ会っても最高にファッショナブル。編集者の仕事は多忙なはずだが、疲れなど感じさせない優雅な雰囲気だ。一人娘の恵麻も、いつ会っても髪型にも服装にも、しっかりと手がかけられている。淑美のインスタグラムには、美しい料理の写真の数々。彼女は野菜ソムリエの資格を持ち、お菓子作り教室にも長く通っていたという。まさに、完璧な女性。仕事も家庭も完璧に両立しながら苦労をまるで感じさせず、余裕たっぷりでキラキラと輝いている…。淑美さんのような人が奥さんなら、寛人は最高に幸せなはず。恵麻ちゃんだって、自慢のママが大好きに違いない。そんなことを考えていたら、笑美はだんだん悲しく、みじめになってきた。何もかも完璧な淑美のような女性がいる一方で、私は足りないものだらけ…。妻が押し黙っているのを見て、自分の説得が功を奏したのだと勘違いした文哉。彼は気を良くして言った。「な! スーパーウーマンなんていないんだよ。笑美はもう十分頑張ってるよ。これ以上、あれもこれもやらなきゃなんて、焦る必要なんて全然ないじゃないか」残念ながら、そんな夫の言葉が笑美の心に響くことはなかった。笑美はますます仕事にも、家事・育児にも、自分のステップアップにも熱中し、彼女の生活は多忙を極めた。笑美の「向上心」は、夫の目にはもはや「強迫観念」のように見えた。彼女は楽しそうにしていることなどまるでなく、いつも疲れてイライラ、カリカリ。夫や娘に当たることも増えた。特に笑美が家族のために良かれと思ってしたことが受け入れられないと、ヒステリックに激怒するようになった。ママ友から聞いてきた習い事に、優乃が興味を示さない。クタクタの体にムチ打って、ネットで高評価のイベントに優乃を連れて行ったのに、優乃が喜ばなかった。聞いたこともない「スーパーフード」を突然朝食に出し、味が苦手な文哉が断った…。そんなことが起きるたびに、笑美は大爆発。「私がこんなに頑張ってるのに」「死ぬほど疲れてるのに、あなたのためにやってあげたのよ」が、激昂した笑美の口癖になっていた。文哉と優乃は次第に、笑美の顔色をうかがってビクビクしながら過ごすようになっていった。家庭がそんな状況になっても、笑美は家の外やSNS上での「ステキなワーキングマザー」の仮面だけは絶対に手放さなかった。「スーパーフード」をめぐってケンカになったその日のインスタグラムには、文哉が手を付ける前の朝食の写真が投稿され、「#夫の健康管理」「#パパいつもおつかれさま」などと書き込まれていた時には、文哉は妻の異常性を感じずにはいられなかった。■とうとう病気を発症! それでもキラキラ生活にしがみつく妻ある日、熱があろうが頭痛がひどかろうが、意地でも会社を休まなかった笑美が、尋常ではない腹痛に襲われて病院に駆け込むことに。そこで彼女はストレスによる心の病気という診断を下される。笑美から話を聞いた文哉は驚き、「通院の頻度は?」「どんな治療をするんだ? 薬はもらったのか?」と妻を質問攻めにした。しかし、文哉を驚かせたのは、笑美の答えだった。「しないわよ、通院なんて。残業ができないだけでも大きなハンデなのに、加えて通院のために半休なんてとんでもないわ。薬も勧められたけど、飲むと眠くなったりだるくなったりするんですって。そんな薬飲んでちゃ、仕事にならないわ」普段、穏やかな文哉も、この時ばかりは猛抗議した。健康が第一。きちんと通院して薬も飲んで、働き方も見直すべきだと文哉は主張する。しかし笑美は「この病気の原因がストレスだって言うなら、定期的に通院したり、毎日眠くなる薬を飲んで仕事をしなきゃいけないのが最大のストレス」だと言い張り、聞く耳を持たない。この議論は未曾有の夫婦ケンカに発展した。どちらも自分の言い分が絶対に正しいと信じているので、仲直りの糸口すら見えないまま、険悪なムードで日々が過ぎてゆく。その間も笑美は、毎日絶不調の体を引きずるようにして仕事と家事・育児、ママ友付き合いをどうにかこうにか回していた。顔にはいつもの笑顔を貼り付けていたが、正直、心身ともに限界だった。そして迎えた、ある週末。前々から寛人・淑美夫妻と約束していた、キャンプの日がやって来た。笑美は最悪な顔色と微妙な夫婦仲のまま、まぶしすぎる淑美と顔を合わせたくなかったが、仕方がない。寛人が誘ったもう一家族も加えた三家族分のキャンプ場がすでに予約されているからだ。鬱々とした気分のまま、笑美はキャンプ場に向かった。淑美が雑誌の撮影にも使用したその場所は、従来の「キャンプ場」のイメージを覆すものだった。新しいキャンプ体験ができる最近流行のグランピング施設で、どこもかしこも清潔でセレブ感が漂う。これなら雑誌の撮影現場にもなるだろう。子どもたちが安全に目一杯遊べる遊び場も併設されている。一言で言うと「さすが淑美さん」としか言いようのないキャンプ場だった。優乃は早速歓声を上げながら、淑美の娘・恵麻と、もう一家族の子どもたちと遊んでいる。その楽しそうな姿を見て、笑美はまた心が沈んだ。こんな場所があるなんて、私、全然知らなかった…情報収集不足だわ。恵麻ちゃんはきっと、優乃よりずっとたくさん楽しい場所に連れて行ってもらえてるのよね。それに、今日も恵麻ちゃんのファッションは完璧。子ども用のアウトドアウエアに、こんなにかわいいアイテムがあるなんて…。ひたすら落ち込んでゆく今日の笑美に、キラキラと輝く淑美の姿を眺め続けるのはキツすぎた。淑美がもう一人のママとの話に花を咲かせている間に、笑美はそそくさと退散。一人になれそうな場所を探して歩いた。■憧れの女性だったのに…親友の告白で知る現実木陰に腰を下ろして缶ジュースをすすっていると、誰かが近づいてくる。振り向くと、そこには寛人が立っていた。「よっ!って、笑美、お前何だよ、ジュースかよ!? ビール持って来ようか?」いつも通りの屈託のない寛人の笑顔に、笑美もつられて微笑みながら「今はジュースでいい」と答える。まさか「ストレスによる心の病気でおなかの調子が悪いから、アルコールは控えている」なんて言えない。寛人が笑美の隣に腰を下ろしながら、笑美の顔をのぞき込む。「笑美、なんか今日元気なくないか?」鋭い指摘にギクッとする。けれど、今自分が抱えている鬱々とした気分、健康問題、夫婦ケンカ…何をどこから、どう寛人に話せばいいのだろう。考えがまとまらないまま、気付くと笑美はつぶやいていた。「寛人は幸せ者だよね…」「はぁ? 何だよ急に?」「淑美さんみたいな、いっつもきれいでおしゃれで余裕があって、職場でも家庭でも完璧な奥さんがいて。私なんてさ、もうダメダメだよ。仕事に追われてヒーヒー言ってるし、家でも頑張ってるつもりなのに、一人で空回ってる感じ。家族に喜んでもらいたいのに、全然うまくいかなくて…」いけない、涙目になってきた。笑美は思わず寛人から顔を背ける。寛人はしばらく黙っていたが、キョロキョロとあたりをうかがうと、低い声で話し始めた。「ここだけの話だぞ。淑美ってさ、確かに余裕しゃくしゃくみたいに見えるけど、本当は全然そんなことないんだぜ。毎日ボロボロになって帰ってくるし、特に締め切り前なんて殺気立っててさ。家でもいらだってて、恵麻が怖がることもあるくらいだよ」「うそ…そんなの全然想像できない。私、淑美さんのインスタもチェックしてるんだけど、いつもすごく豪華なお料理の写真をアップしてるじゃない。恵麻ちゃんにお菓子作ってあげたりとか」「あれなー。なんか『職場のみんながインスタやってるから、私もやらなきゃ』とかって言って始めたんだけど、“ステキな暮らし”の演出に躍起になってるよ。俺は見栄えだけいいワケの分からん洋食より、普通に肉じゃがが食いてえって言っても、即却下。やたら手の込んだ洋菓子作って、恵麻の反応がイマイチだと腹立てるしな。ハッキリ言って、家族からするとはた迷惑なことも結構あるよ」何だか耳が痛い…あの「完璧な淑美さん」が、家では実は、私と同じようなことをしている…? 笑美はポカンと口を開けたまま、寛人の話を聞いていた。「知り合った頃、仕事をバリバリ楽しんでる淑美をいいなって思ったのは事実だよ。でも 仕事を楽しんでるからって淑美を好きになって結婚したわけじゃない。結婚しても、子どもが生まれても、仕事は昔と変わらずバリバリ、家庭でも完璧な妻、母で、ファッションや習い事は独身貴族並みなんて、どう考えてもムリだろ?俺はただ、淑美に昔みたいにニコニコしててもらいたいだけなんだ。そのために仕事をセーブしたければ、すればいい。家事や育児で手抜きをしたければ、すればいい。でも淑美には、そんな選択肢はあり得ないんだよ。『ここまで全力疾走してきたんだから、ここで足を止めるわけにはいかない』みたいに思ってるみたいで」そのうちぶっ倒れたり、ノイローゼになるんじゃないかって、結構真面目に心配してるんだ、と寛人は苦笑した。ずっと憧れていた、理想としてきた「いつも余裕の完璧な女性」の実態を知って、笑美は脱力してしまった。淑美さんのようになれれば、「私にはあれが足りない、これも足りない」なんて自分を責めなくてすむようになるはず。そうすれば、いつも感じている欠乏感や飢餓感から解放されて、自分に自信が持てるはず。幸せになれるはず。ずっとそう思っていた。けれども「ゴール」にたどり着いたところで、見える景色はどうやら今と大差ないようだ。それなら…それなら私は、どうやって幸せになればいいんだろう。どうやって家族を幸せにすればいいんだろう。寛人の話を聞き終わる頃には、笑美の涙も乾いていた。遠くから、「おーい、寛人、笑美! 肉焼くぞー」という文哉の声が聞こえてくる。2人は顔を見合わせると、同時に立ち上がった。みんなのところへ足早に戻りながら、「今夜は少し、文哉と話してみようかな」と笑美は思った。
2018年11月24日カプコンの人気ゲーム「モンスターハンター」シリーズの世界観を基にしたハリウッド実写映画『モンスターハンター』が、2021年3月26日(金)に公開決定。通常の2D上映に加え、IMAX3D、MX4D、4DX、DOLBYCINEMA でも上映される。「モンスターハンター」がハリウッドで実写映画化原作の「モンスターハンター」シリーズは、雄大な自然の中で巨大なモンスターに立ち向かうハンティングアクションゲーム。2004年に誕生した第1作目「モンスターハンター」から、2018年1月に発売された最新作「モンスターハンター:ワールド」までの累計販売本数が5,000万本を超える大ヒットシリーズだ。巨大モンスターたちとの戦いを描く突然の嵐に巻き込まれた国際連合軍が辿り着いたのは、この世界に存在するはずのない、超巨大モンスターたちが暮らす新世界。隊長アルテミスたちの戦力は、超巨大モンスターたちに全く通用しなかったが、新世界で謎の男と出会う。映画『モンスターハンター』では、異なる世界出身の2人の主人公が、協力して強大なモンスターに立ち向かっていく姿を描く。”黒角竜”ディアブロス亜種目を不気味に赤く光らせて咆える大型モンスター「ディアブロス亜種」ケタ外れの破壊力を誇りシリーズを代表するモンスター。原作ゲームでも初期からハンターたちを苦しめてきた因縁深いモンスターは、砂漠を舞台にどんな“暴君ぶり”を発揮してくれるのか?!”影蜘蛛”ネルスキュラ岩石を吹っ飛ばしながら姿を現すネルスキュラ。おそろしい蜘蛛のようなフォルムで、長く尖った爪、巨大な有毒針を突き出す。”火竜”リオレウスゲームで大人気のモンスター・リオレウスは、大きな翼で自在に飛び回り、炎のブレスで攻撃してくる。「空の王者」の異名を持つ。ハンターがディアブロス亜種を狙う“弓”や、アルテミスが使い方を学ぶ”双剣”など、ゲームでおなじみの武器種が登場する他、さらに、ゲームシリーズ屈指の名曲『英雄の証』や“肉焼き”シーンなど見どころ満載だ。キャスト主演ミラ・ジョヴォヴィッチ主人公アルテミス役を務めるのは、映画『バイオハザード』シリーズのミラ・ジョヴォヴィッチ。また、アルテミスが迷い込んだ異世界で出会うもう1人の主人公ハンター役を、タイのアクション俳優トニー・ジャーが演じる。モンハンファンにはお馴染み、大人気キャラのアイルーも登場。ネコのような容姿が特徴的でハンターたちのサポート役、調査団の料理長も務める。女優・山崎紘菜がハリウッドデビューまた、映画『50回目のファーストキス』『検察側の罪人』などにも出演し、2019年公開の映画『スタートアップ・ガールズ』では上白石萌音と共にW主演を務める山崎紘菜が、『モンスターハンター』でハリウッドデビュー。ゲームにおいて、ステージやゲーム、モンスターについてプレイヤーに説明をしてくれる「ハンドラー(受付嬢)」という重要なキャラクターを演じる。山崎はゲームさながらの受付嬢を演じるべく、実際にゲームをプレイしながら役作りをしたと告白。「監督がゲームの中から飛び出してきたようなキャラクターを求めていたので、受付嬢が登場するゲームのシーンを繰り返し見ながら彼女のチャーミングさや、個性的な動きを研究しました」と、明かしている。監督は映画『バイオハザード』のポール・W・S・アンダーソン『モンスターハンター』の監督・脚本を務めるのは、映画『バイオハザード』シリーズで知られるポール・W・S・アンダーソン。主演するミラ・ジョヴォヴィッチの夫でもある。また、同シリーズでアンダーソン監督とタッグを組んだコンスタンティン・フィルムが制作を担当する。<日本語吹き替え版キャスト>日本語吹き替え版キャストには、“モンハン大好きな人”限定で集めた、各界の著名人が勢ぞろい。モンハン愛に溢れたキャストたちが、“あのキャラクター”たちにどのように命を吹き込むのか、高い期待が募る。アルテミス役…本田貴子ハンター役…松坂桃李大団長役…大塚明夫リンク役…杉田智和マーシャル役…宮野真守ダッシュ役…井上麻里奈スティーラー役…中村悠一アックス役…花江夏樹松坂桃李が“モンハン言語”に挑戦?!中でも注目してほしい吹替キャストは、モンスターの狩猟を生業とする<ハンター役>の松坂桃李。異世界からやってきたアルテミス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)のバディとして、共に超巨大モンスターに立ち向かうという重要な役どころなのだが、実はこの役柄“モンハン世界のオリジナル言語”という特殊な設定が…。そのため役を務めたアジア俳優トニー・ジャーも全編アドリブで挑むという前代未聞の事態となった。当初は吹替えに不安を抱えていたという松坂桃李だが、本番中は役者魂に火が付き、キャラクターが憑依したような熱演を披露したのだとか。モンハンのヘビープレイヤーである松坂だからこそ成し得る(?!)その高い完成度に注目だ。大剣を担ぐアルテミスのポスタービジュアルポスタービジュアルには、原作ゲームでも人気の武器種のひとつである<大剣>を担ぐアルテミスと、彼女と共闘してモンスターに挑むことになるハンターが<弓>を装備した姿が映し出されている。さらにそんなふたりに立ちはだかるのはモンスターたち。想像を絶する大スケールの「モンハン」ワールドにますます高い期待が募る。『モンスターハンター』あらすじ突然の嵐に巻き込まれた国際連合軍。隊長のアルテミス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)たちが辿り着いたのは、この世界に存在するはずのない、超巨大モンスターたちが暮らす新世界だった!アルテミスたちの戦力は、超巨大モンスターたちにまったく通用しなかったが、新世界で出会った謎の男と共に立ち向かう!【詳細】映画『モンスターハンター』公開日:2021年3月26日(金)監督・脚本:ポール・W・S・アンダーソン出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、トニー・ジャー、ティップ・“T.I.”・ハリス、ミーガン・グッド、ディエゴ・ボネータ、山崎紘菜、ロン・パールマン配給:東宝=東和ピクチャーズ共同配給
2018年11月24日ソニー・ピクチャーズが実写版『モンスターハンター』のオフィシャル写真をツイッターで公開した。コスチュームを身につけたミラ・ジョヴォヴィッチ演じるナタリー・アルテミスと、トニー・ジャー演じるハンターが砂漠を駆けている写真だ。実写版『モンスターハンター』のメガホンをとっているのは、ミラの夫のポール・W・S・アンダーソンで、撮影は南アフリカで行われている。アンダーソン監督が「IGN」に語ったところによれば、アルテミスはゲームに基づいたキャラクターではなく、「いわばゲームのプレイヤーなんだ。観客のアバターという立ち位置かな。映画の世界に入り込むためのね」とのこと。しかし、アルテミスの装備のデザインについては全てをゲームから取り入れているという。それはハンターにも言えることで、写真に写っているハンターはオオアギトを担ぎ、グレイトハンターボウらしき武器を手にしている。主演のミラは、これまでにたびたび撮影風景をSNSに掲載しており、最新投稿では「『モンスターハンター』の撮影は本当にタフよ。ゴージャスだけど、荒々しいロケ地もあり、ケガもあり…」と近況を伝えている。ディエゴ・ボネータやT.I.など、一部キャストとの共演シーンの撮影は終わったようで、「あなたたちなしにゲームに戻り、映画の新しいチャプターを始めなきゃならないなんて、つらいわ!」と寂しがるコメントも。公開日はまだ発表されていないが、撮影は順調に進んでいるようだ。(Hiromi Kaku)
2018年11月21日「セクハラ」「パワハラ」に続き、「モラハラ」に注目が集まる今日この頃。「モラハラ」と聞くと、夫が妻に「俺の稼ぎのほうが多いよな!」とすごむような光景を思い浮かべがちですが、モラハラの加害者はいつも夫とは限りません。実は、強力なモラハラ系モンスターワイフも、そこかしこで暗躍しているのです。モラハラの恐ろしいところは、DVなどと違って、加害者に加害者意識がない場合が多いこと。 前回 ご紹介した友梨佳さんのケースではどうでしょう。夫の裕貴さんの目に映る友梨佳さんは、完全なモラハラモンスター。しかし、当の友梨佳さんには何の悪気もなく、まさか自分がモラハラをしているなどとは夢にも思っていません。それどころか、「自分は家族のためにしている。家族を正しい方向へ導いている」という気でいるのです。夫と妻、それぞれに見える現実が完全に乖離(かいり)したまま、ついに夫は「妻を断舎離する」というところまで追いつめられてしまいました。その後、友梨佳さんと裕貴さんはどうなったのでしょうか。離婚も辞さない覚悟の裕貴さんに対して、友梨佳さんは夫がなぜ自分を捨てたがるのか、まったく理解できずに大混乱。「離婚だとか、そんなこと考えられません。私は夫を愛しているんですから。愛しているからこそ、夫にも消費社会の呪縛や物欲から解放された、本当に自由で健全な生き方をして欲しくて…。一体、夫はどうしたら、私の思いを理解してくれるのでしょうか?」「悪気がないからタチが悪い」というケースの典型例です。この期に及んでまだ、友梨佳さんは自分がモラハラの加害者であると認識できずにいるのです。このままではいつまでたっても、2人の主張は平行線をたどるだけでしょう。あなたも知らず知らずのうちに、モラハラ妻になりつつありませんか? 自分の中に危険な傾向を見つけたら、早め早めにリスクを摘み取ることが重要。早速、以下のチェックテストをどうぞ。■「モラハラ系モンスター 暴走ダンシャリアン」度チェックここでは、あなたの「モラハラ系モンスター 暴走ダンシャリアン」度をチェックしてみましょう。以下の質問で、〇はいくつありますか?1. 物事の「違い」を尊重するよりも、「優劣」をはっきりさせたい性格だ。2. 自分がいいと思ったものは、人にすすめずにはいられない。3. 自分のやり方が受け入れられないとイラっとする。4. 善意と熱意を持って接すれば、相手を変えることはきっとできる。5. 家族が効率の悪いことやムダなことをしていると、すぐに口出ししてしまう。6. 不必要と思えば、人もモノも遠ざけたくなる。7. 自分のことを道徳的、常識的な人間だと信じている。 8. 夫に直して欲しいところ、変えて欲しいことが即座に5つは思い浮かぶ。9. 夫婦けんかの中で、相手の癖や生活習慣を否定したことがある。10. 子どもたちの前で夫を「悪い大人の見本」扱いしてしまったことがある。■あなたの「モラハラ系モンスター 暴走ダンシャリアン」度は何レベル? 「モンスターワイフ」判定結果「モラハラ系モンスター 暴走ダンシャリアン」度をチェックする質問に、あなたはいくつ〇がありましたか? 下の判定結果と照らし合わせて、自分のモンスターワイフ度を確認しましょう。○の数が3個以上6個未満は、暴走ダンシャリアン度「C」(「自分こそ正義」「家族は私のやり方を見習うと幸せになる」という態度をとり始めていませんか?)○の数が6個以上8個未満は、暴走ダンシャリアン度「B」(自分のスタイルを夫にゴリ押しすることが多いのでは? 要注意!)○の数が8個以上は、暴走ダンシャリアン度「A」(夫もあなたと同じ、個性を尊重されるべき個人です。夫の気持ちやポリシーを切り捨てないで!))■モラハラモンスターにならないための「2つの心得」「セクハラやパワハラの定義は難しいが、被害者がセクハラだ、パワハラだと感じたなら、それはセクハラであり、パワハラである」と言いますね。モラハラも同じです。妻にどれほど悪気がなかろうと、善意しかないと言っても、夫が妻の言動をモラハラだと感じたなら、それはモラハラ以外の何物でもないのです。「それじゃあモラハラを避けるために、具体的に妻はどうしたらいいんですか?」そんな声が聞こえてきそうです。大丈夫。モラハラモンスターワイフ化を防止するための心得が、ちゃんとあります。どんな時も妻たちに心に留めておいて欲しいのは、以下の2つの点。一つ目は、「他人が操作して人を変えることはできない」ということです。これは、夫婦関係のみならず、あらゆる人間関係の基本です。大の大人が、それもプライドを傷つけられるのが大嫌いな男性たちが、「あなたのここがよくない」「こうしなくちゃダメよ」などと妻から言われると、気持ちよくはありません。誰しも大人になるまでに、さまざまな経験をして、たくさんの選択を重ねて、今の自分があります。本人にしか分からない心の傷があり、本人にしかわからないこだわりがある。そうしたことが、各人の「個性」を形成しています。それなのに、いくら妻だからといって、自分ではない別の人間が「ああしろ、こうしろ」と指図してきたのでは、それは夫にとってストレスにしかなりません。「自分なりのこだわり」を単なる「ムダ」と切り捨てられた時にも、夫のプライドは傷つきます。夫独自のやり方があるのに「そんなんじゃダメ。もっとこうして」とダメ出しされたり、個人の好みの問題にまで口を出されて、自分のスタイル、自分の趣味を否定されたり…。それが続くと、夫は妻に自分の人格や人間性を否定されていると感じるようになります。それを子どもの前でやるなどというのは、言語道断。夫の自尊心をひどく傷つける行為です。「自分と夫は別の人間」「夫を自分の思い通りに変えることなどできない」という事実が見えていない、あるいは事実に目をつむっている妻が多いのです。だから、それと気づかぬまま夫にモラハラ攻撃を続けてしまう。さらに、自分の善意のアドバイスや指示が夫に受け入れられないと、妻たちは傷つき、腹を立てます。そして「アドバイス」はいつしか「命令」になり、夫に自分の要望を飲ませよう、夫を自分の望み通りに変えようと躍起になります。こうなると、もはや夫にとって妻はモラハラモンスターでしかありません。夫がしていることや持っているものが、ムダか否か。それを決めるのは妻ではなく、夫本人です。「でも、相手はほかの誰でもない、私の夫なんだもの。自分の夫だからこそ、自分がいいと思うものはすすめたいし、よりよく変わってもらいたいんです」そんな妻の気持ちも分かります。では、どうすればいいのか?人を変えることはできないし、変えようとしてはいけません。人というのは自ら変わりたいと思った時に、初めて変わることができるのです。「あなたにこうして欲しい」「あなたにこう変わって欲しい」を上から目線で押しつけない。夫を変えようとするのではなく、夫が自ら「変わろう」と思うような機会を提供するのです。例えば、「夫のファッションセンスが理解不能。もういい大人なんだから、もっとちゃんとした格好をしてよ。一緒に外出するのも恥ずかしいから、私が選んだものを着てちょうだい」というのが、妻のホンネだとします。それをそのまま伝えたら、夫は自分の趣味を否定された気持ちになって傷ついたり、腹を立てたりするでしょう。では、「夫の着るものを変える」というゴールは同じであっても、伝え方を変えてみたら?「もっと正統派のおしゃれのほうが、あなたの魅力が引き立つと思うのよね。ちょっとあなたに着てみて欲しいお洋服があるんだけど…」まずは、相手の好みや趣味を否定しない。そして、妻の好み(夫自身の趣味ではない)を受け入れるか否かの選択権を、あくまで夫に委ねてみるのです。この後者の方法であれば、夫が「自分を否定された」と思うことも、「自分を曲げるよう強要されている」と感じることもないでしょう。このやり方であれば、妻の「要望」が夫に対する「モラハラ」になることもないのです。■妻のモラハラ行為「実は自信のなさの裏返し?」モラハラモンスター化防止のため、そして夫と幸せで安定した関係を築くために大切なポイントの二つ目は「自信」です。「モラハラモンスターって、自分や自分のやり方に自信過剰な人がなるんじゃないの? それなのに、モラハラモンスター化防止に大切なのは自信…?」そう思った方もいるでしょう。確かにモラハラ系モンスターは一見、「我が道に自信満々」というタイプに見えます。けれども、最近急増中なのは「自信満々に見えて、実は本当の意味での自信をまったく持てずにいるタイプ」のモラハラモンスターワイフです。「私の人生、これでいいのかしら?」などと、自分の生き方に漠然とした不安を抱いている妻。彼女たちは「新しいライフスタイル」や「洗練」といった言葉に弱く、常に「よりよい暮らし」を目指さなければならないような気がしています。これまでにも何度かお話ししてきましたが、ある種の妻たちにとって現代社会は非常に危険な社会です。自分自身のことをしっかり理解できず、自分のスタイルを確立できていないと、情報に流されてしまいます。インターネットによって無限の情報にアクセスすることができるようになりましたし、SNSの普及で人の暮らしをのぞき見ること、自分のライフスタイルを発信することが可能になりました。人の暮らしぶりや持ち物にいちいち嫉妬して張り合いたがる。自分だって幸せだと、見えを張りくなる。自分のスタイルが確立できていないから、ちょっとおしゃれに見える他人のスタイルをすぐにまねしたくなる。新しいもの、話題のものにすぐに飛びついて夢中になる。けれど、それが本当に自分が求めているものなのか、自分に合ったものなのか確信が持てないから、不安をかき消すために周りの人まで巻き込もうとするのです。本当に自分のこと、自分の求めるものを知っていて、自分の生き方に満足している人の心は安定し、落ち着いています。そんな妻は、以下のようなこととは無縁です。「没頭できるものがないと、不安で落ち着かない」「よさそうなものを目にすると、とりあえず片っ端から飛びつかずにはいられない」「何かが『マイブーム』になると、周囲の人にも加わって欲しくて仕方がない」自分の信条がしっかりしている人ほど、人の生き方も尊重できます。そして、人に押しつけられたライフスタイルや人にねじ曲げられたテイストでは、結局うまくいかないことも分かっています。自分に自信を持ち、自分の生き方に満足している妻は、「私もOK、あなたもOK、みんなOK!」と考えられるのです。そんな妻の心には、モラハラモンスターも侵入できません。知らず知らずのうちに、夫を全否定してその心を荒ませるモンスターワイフと化さないように。「私は私、夫は夫」という冷静な線引きができ、「私は私の生き方に満足」と思える、理性的なハッピーワイフを目指してください。
2018年11月11日ミスタードーナツから、「ポケットモンスター」の新作ゲームソフトとコラボレーションした「ミスド ポケモン ドーナツ」とコラボレーショングッズ「misdo Pokémon ウィンターコレクション」が登場。2018年11月16日(金)より、全国のミスタードーナツにて期間限定で発売される。ミスタードーナツとポケモンのコラボレーションは、「ポケットモンスター」シリーズの最新作『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ』『ポケットモンスター Let’s Go! イーブイ』の発売を記念して行われる。これらのゲームソフトは、1998年にゲームボーイソフトとして登場した「ポケットモンスター ピカチュウ」をベースに、「ニンテンドースイッチ」と「ポケモン GO」の特徴を組み合わせ、遊び方やシナリオを再構築したものだ。ミスド ポケモン ドーナツ「ミスド ポケモン ドーナツ」は、「ピカチュウ ドーナツ」と「モンスターボール ドーナツ」の2種類。「ピカチュウ ドーナツ」は、ふんわり食感の“ピカチュウ”型ドーナツをバナナ風味のチョコでコーティングし、可愛い表情を細かに再現した。また、「モンスターボール ドーナツ」は、ストロベリー風味のグレーズとホワイトチョコをコーティングして“モンスターボール”に見立てている。なお、「モンスターボール ドーナツ」は、ピカチュウとイーブイがそれぞれデザインされたケースで提供される。misdo Pokémon ウィンターコレクション「misdo Pokémon ウィンターコレクション」のマグカップは、ドーナツの“ふんわり感”や“もちもち感”をイメージし、柔らかいタッチでポケモンやドーナツを表現。ピカチュウの顔を大きく描いたものと、クリスマスツリーに見立てたドーナツの周りでイーブイとピカチュウがパーティを行う様子を捉えた2種類のデザインで展開する。なお、オリジナルコースター付き「お店で会おう!セット」、オリジナルボックス付き「お持ち帰りで会おう!セット」の2種類を取り揃えており、好きな「ミスド ポケモン ドーナツ」とマグカップを一緒に楽しむことが出来る。クリスマス限定ドーナツさらに、11月9日(金)から12月25日(火)の期間は、クリスマス限定ドーナツが発売される。新発売の「ふゆだるま」は、ふわふわした食感のシュー生地に、ホワイトチョコやストロベリーチョコのコーティング。その上に、鼻に見立てた赤くて丸いチョコレートをトッピングして、赤い帽子型のピックをかぶせた。その他、ポン・デ・リング生地にチョコレートやストロベリー風味のグレーズをかけて、カラースプレーや銀箔シュガーを飾った「ポン・デ・リース」や、オールドファッションにバナナ風味のチョコをコーティングした「リースファッション」をラインナップ。また、これらを一口サイズにした「クリスマスドーナツポップ」も登場する。「ミスド福袋2019」もポケモンとコラボレーションミスタードーナツとポケモンがコラボレーションした「ミスド福袋2019」が、12月26日(水)から順次発売される。ドーナツの“ふんわり感”や”もっちり感”を表現したポケモンやドーナツが、ブランケット、クリアファイル、ミニトート、小物入れ、カレンダーの福袋グッズとして登場。デザインされるポケモンには、新しく、ヒトカゲ、フシギダネ、ゼニガメが仲間入りする。毎年人気のドーナッツ引換券付き福袋2種に加え、今年は全てのグッズが手に入る福箱も発売される。詳細■ミスド ポケモン ドーナツ発売期間:2018年11月16日(金)~12月下旬(順次販売終了予定)販売店舗:ミスタードーナツ全店(一部ショップを除く)価格:・ピカチュウ ドーナツ 216円(税込)・モンスターボール ドーナツ 216円(税込)■misdo Pokémon ウィンターコレクション<数量限定>発売期間:2018年11月16日(金)~12月25日(火)販売店舗:ミスタードーナツ全店(一部ショップを除く)価格:・お店で会おう!セット 800円(税込)・お持ち帰りで会おう!セット 1,080円(税込)※「お持ち帰りで会おう!セット」は11月9日(金)~予約開始■クリスマス限定ドーナツ発売期間:2018年11月9日(金)~12月25日(火)販売店舗:ミスタードーナツ全店(一部ショップを除く)価格:・ふゆだるま(ホワイト/ストロベリー) 162円(税込)・ポン・デ・リース(チョコレートスノー/レッドスノー) 151円(税込)・リース ファッション イエロースノー 151円(税込)・クリスマスドーナツポップ(6種) 1個 37円/8個入り 270円/16個入り 520円/24個入り 760円■ミスド福袋2019発売期間:2018年12月26日(水)~順次発売※ショップ在庫がなくなり次第終了販売店舗ミスタードーナツ全店(一部店舗を除く)価格:福袋 1,080円(税込)・2,160円(税込)、福箱 3,240円(税込)※販売開始日、種類、内容等はショップにより異なる。詳細は12月5日(水)よりホームページに掲載。※ドーナツ引換カードは、172円(税込)以下のドーナツと引換可能。※ショップによってドーナツ引換カードではなく、実際の商品提供をされる場合あり。※ドーナツ引換カードは、全国のショップで利用可能。(一部ショップ除く)※ドーナツ引換カードの有効期限は、2019年3月31日(日)まで。※グッズの種類指定は不可。※小物入れは「食品容器」としての使用不可。※優待券、ミスタードーナツカードの0のつく日10%OFFキャンペーンカードは対象外。【問い合わせ先】ミスタードーナツお客さまセンターTEL:0120-112-020
2018年11月11日夫の愛が冷めてゆく…それは、妻にモンスターワイフの影が見えるから…。「親しき仲にも礼儀あり」とは、人生の真実。とはいえ「親しい」どころのレベルではなく「運命共同体」である夫婦の間で、このことをきちんと理解できていないケースが多いのは非常に残念なことです。夫婦としてどれだけ親しい、近しい関係にあろうとも、夫はあなたとは別の人間。あなたとは違う感じ方、考え方、好み、ポリシーを持っていて当然なのです。ところが、そんな当然のことを認められない、認めたくない場面が出てきてしまうのが、夫婦生活の難しいところ。「この人の、こういうところがどうしても理解できない。苦手」「親身になってアドバイスしてるのに、まったく聞く耳を持ってくれなくて頭にきちゃう」相手が知人や友人ならば、距離を置くという選択をすることも可能です。けれども、夫婦となると、そうはいきません。毎日顔を合わせなければならないし、簡単に距離を置くことなどできない。今後もおそらく、ずっと一緒にいる相手。お墓もおそらく一緒…。だからこそ、夫を自分の都合がいいようにしたい。夫に気になる言動があったら、直して欲しい。夫にも、自分のやり方に従って欲しい。そう思うようになってしまうのです。「長い人生を共にする、代えなどきかないパートナー」だと思うからこそ、「相手と自分は違う人間」という当たり前過ぎる事実が見えなくなる。相手を支配したいと思うようになってしまう…。妻の中のこうした傾向は、夫の人格を否定する「モラハラ系モンスター」の卵。このタイプのモンスターワイフは、夫という自分とは別の人間の存在を無意識に否定し、夫婦仲を崩壊させます。あなたも知らないうちに、モラハラ系モンスターへの第一歩を踏み出し始めていないでしょうか?悪気などまるでなく、けれども気づけば完全なモラハラモンスターと化していた友梨佳さんのケースを参考にしてみてください。■断捨離に狂ったモラハラ系妻「家から次々とモノがなくなっていく…」「モラハラ系モンスター 暴走ダンシャリアン」代表:友梨佳(仮名)34歳の場合裕貴は我が家のドアの前に立つと、ドアノブに手をかけて大きくひとつ深呼吸をした。最近ではこの瞬間が、一日の中で最も緊張する時間かもしれない。意を決して家の中に入る。リビングに異変はない。そこから見えるキッチンも、問題なさそうだ。鍋の中をのぞき込みながら「おかえり」とつぶやくように言った妻の友梨佳の様子も、いつもと変わりない。よかった。今日我が家では、何も起こらなかったようだ…そう胸をなで下ろして洗面所のドアを開けた裕貴はギョッとした。洗面所が、異様に広々として見える。それもそのはず、1年半前に友梨佳に懇願されて渋々購入した乾燥機が、跡形もなく消え去っているのだ。裕貴が唖然としていると、いつの間にか彼の背後に立っていた友梨佳が、不気味な笑いを浮かべて言った。「どう?スッキリしたでしょ。乾燥機も断捨離しちゃった。やたら場所を取るし、やっぱり服を傷めちゃうし。それにね、ネットで見たんだけど、乾燥機にかかる平均的な1カ月分の電気代って…」裕貴は嬉々としてしゃべり続ける妻の声が、遠のいていくのを感じた。勘弁してくれ。毎日毎日、家の中から何かしらなくなっていく。最初は、去年のクリスマスにねだられたホームベーカリーだった。次はトースター。続いて炊飯器が消えた。そして、今度は乾燥機?裕貴は文字通り頭を抱えると、「断捨離」の素晴らしさについてお決まりの熱弁を続けている妻をその場に残して、フラフラと寝室に逃げこんだ。■浪費と衝動買いを繰り返す「片づけられない妻」友梨佳と裕貴は、ともに27歳の時に結婚した。いわゆる「授かり婚」で、長女の芽衣は今年7歳。2歳下には長男の海斗もいる。少々いい加減でだらしないところはあるが、基本的に明るくニコニコしている友梨佳。優柔不断なところもあるけれど、穏やかで優しい裕貴。2人の結婚生活は、それなりにうまくいっていた。けれど、経済的な不安はあった。裕貴は小さなメーカー勤務で、収入はそれほど多くない。それなのに働くのが嫌いな友梨佳は第一子妊娠を理由に、ほとんど独断でショッピングモールの販売員の仕事を辞めてしまったのだ。長男の幼稚園入園後、夫にせっつかれてようやく友梨佳は重い腰を上げ、パート先を探し始めた。友梨佳の口癖は「好きなことしかしたくない」。そんな調子なので彼女の仕事探しはなかなか進まず、夫婦けんかも増えた。妻の「好きなこと」は、世の中にあまりないように裕貴には見えた。しょっちゅう「何か楽しいことないかなぁ」などと言いながらダラダラとネットサーフィンを続け、その時々の流行の商品やサービスを購入したりする。だが、どれも1カ月もしないうちに、友梨佳はきれいサッパリ忘れ去ってしまう。そんな性格の反動なのか、数年に一度、何かにハマると友梨佳はすさまじい勢いで熱中した。彼女が好条件とは言えない雑貨屋のパートの職にあっさり収まったのも、そのショップの雑貨にハマったからだった。キッチン小物やらベランダ用の置き物やらガーデニング用品やら、友梨佳はしょっちゅう細々したものを購入してパートから帰って来る。稼いだそばから浪費してしまうのも困りものだったが、それ以上に裕貴を困惑させたのは、どんどんひどくなる家の散らかりぶり。「春になったらハーブを植えるのよ。そのハーブを使ってお料理するの。すてきじゃない?」友梨佳はそんなことを言って自分の妄想にうっとりしているが、実際に春が来る頃にはそんな妄想などすっかり忘れているに違いないと、裕貴はため息をつく。一体どうして妻は、「ベランダ」というより「エアコンの室外機置き場」と言ったほうがいい小さな小さなスペースのために、これだけ大量のモノを購入してくるのだろう。キッチンだってそうだ。同じようなものをすでに持っていても、「デザインがすてき」、「ひと工夫あって使いやすい」などと言って、似たようなものを山ほど買ってしまう。おかげでキッチンも、モノだらけでグチャグチャ。その収納のために「すきま収納」家具が欲しいと友梨佳が言い出した時には、さすがの裕貴も異議を唱えた。「家具を増やして収納することより、少しはモノを減らすことも考えてくれよ。似たようなものがいっぱいあるじゃないか。同じようなものは処分するなり、ネットで売るなりできないのか?」自分の要望が通らず、友梨佳は逆上した。「何よ。私は家族のためにおうちをすてきな場所にしようと思って、そのためのアイテムを買いそろえてるのに。それに、料理なんてほとんどしない裕貴に、キッチン用品の使い勝手なんて分からないでしょ。何にも分からないくせに、口出ししないでよ」こうして始まった冷戦は結局、友梨佳が自分のパート代ですきま収納家具を購入し、裕貴がそれを黙認するまで続くことになった。この家が足の踏み場もない状態になるのも、時間の問題だな…。さらに狭くなったキッチンをながめながら、裕貴はがっくりと頭をたれた。 ■断捨離に目覚めた妻「トースター、炊飯器、次は…」やりすぎで生活崩壊ところが、事態は思わぬ展開を見せた。雑貨コレクターと化していた友梨佳が、断捨離ブームに乗っかったのである。「モノに依存しても、本当の幸せは得られないって気づいたの。それどころか、モノをためこむことで、幸せは逃げていってしまうみたい。これからはできる限り、シンプルライフを目指すわ」断捨離に関する本や雑誌を、散らかり放題のテーブルに山積みにして満足そうに笑う友梨佳。どうせ断捨離のムック本やら、お片付け講座のDVDやらが増えて、さらに部屋が狭くなるだけに違いない。そう思っていた裕貴だったが、翌週から本当に部屋が片づき始めた。毎晩裕貴が帰宅すると、友梨佳は夫の帰りを待ち構えていたかのようにやって来て、すごい勢いでまくし立てた。「今日はゴミ袋4つ分捨てちゃった」「しゃもじはね、厳選してこれ一つだけ残すことに決めたの」「私はこれまで新しいモノを買うことで、『新しい自分』になれるような気がしてたんだけど、今は違うの…」友梨佳は何やら、断捨離によってすさまじい充足感・達成感を得ているらしい。その没頭ぶりは多少異常なような気もしたが、とにもかくにも部屋が片づくのは素晴らしい。裕貴はそう思い、妻の変化に目を細めていた。しかし、そんなふうに呑気に構えていられたのは最初のうちだけ。裕貴はすぐに、断捨離にハマり過ぎた妻についていけなくなっていった。似たようなものが山ほどある、鍋しきやら調味料ケースを断捨離してくれるのは大歓迎。だが、さんざんねだられて買ったばかりのホームベーカリーを手放したと聞いた時には、裕貴も驚いた。「まだ新品同様だったじゃないか。これからまだまだ使えたのに…」「そういう問題じゃないのよ」決然とした口調で、まるでその道の専門家か何かのように友梨佳が解説する。「『まだ使えるモノ』であっても、『実際には使っていないモノ』を家に置いておくのが大問題なわけ。使われていない不要なものは、負のエネルギーを出すようになっちゃうんだから」確かにホームベーカリーは購入直後に2、3度使われたきり、まったく使用されていなかった。費用を負担した裕貴としては「もったいない」という気持ちはあったが、これからもずっと使われない運命にあるモノに、決して広くない家の中の空間を占拠させておくほうが「もったいない」のかもしれない。裕貴はそう考えて、自分を納得させることにした。ところが、しばらくしてトースターまで捨てたと言われた時には裕貴は訳が分からなくなった。「トースターは毎日使ってるじゃないか」すると友梨佳は、「まったく、これだから何も知らない人は…」と言わんばかりの顔で答えた。「トーストなんて、フライパンでもできるんだから。ミニマリストの間では、家電を減らしてほかのもので代用するのは常識よ、常識」ミニマリスト…? ついこの間まで「私って『ステラレネーゼ』なの」などと言っていた妻が、一体いつの間にミニマリストになったというのだ。裕貴はひたすら理解に苦しんだ。その間にも友梨佳の断捨離熱は、ひたすら過熱していった。次に姿を消したのは、炊飯器。友梨佳に言わせれば、「時短料理ブームの時に買った圧力鍋を使えば、あっという間にごはんが炊けるから炊飯器なんていらない」とのことだった。ところが、そこはもともとズボラな友梨佳のこと。「フライパンでトースト」も「圧力鍋で炊飯」も1週間と続かず、朝食のパンは「トーストしなくたっていいじゃない」とそのまま出されるようになり、ごはんの代わりに麺類ばかり出される日が続いた。「今日は米が食べたい」と裕貴が何日か連続でリクエストすると、とうとう「そんなにごはんが食べたければ、コンビニでパックのやつ買ってきたら?」などと言い出す始末。この頃になると、断捨離に関する夫婦けんかが急増した。「何でもかんでも後先考えずに処分して、生活に支障が出てきてるじゃないか」「支障って何よ? 家の中はどんどんスッキリ、快適になってきてるじゃない。きれいなものはネットフリマで売ると2000円位になるのよ。上等じゃない!」「なんだよ、その言い方。俺は前みたいに毎日普通に米が食べたいし、子どもたちだって朝はトーストが食べたいって言ってるだろ。快適、快適って言い張ってるのは、友梨佳だけじゃないか」こんな時、友梨佳はお決まりの「あきれた」「あなたは何も分かってない」という顔をする。そして、やれやれと首を振りながら言うのだ。「あなたは本当の『快適』の意味が理解できてないのよ。麺か米か? パンがトーストしてあるかどうか? そんなことが本当に重要だと思ってるの? だとしたら、あなたはこの過剰消費社会に踊らされてるのよ。あれこれ用途別に家にモノを増やして、それで快適な生活を手に入れているつもりなんだとしたら、そんなの健全じゃないわ。モノだらけの空間は精神衛生上よくないし、お金も浪費…」「じゃあコンビニの白米パックやコインランドリーは何なんだよ!」裕貴はすかさず反論した。「乾燥機なんてスペースばっかり取って服を傷めるって言って処分しておいて、やっぱり干すのが面倒でコインランドリーに頼ってるのは一体、何なんだ? せっかく買ったものを何にも考えずに処分して、新たな出費まで発生してるようじゃ、それこそ浪費以外の何物でもないじゃないか」「どうしてあなたは、いつもそうなの!?」ここで友梨佳は、まさかの逆ギレ。「私はいつだって家族のために、最善のライフスタイルを目指して頑張ってる。それなのにあなたは、いつもそうやってあげ足を取って、ケチをつけて…。どうして私の気持ちを分かってくれないの!?」こうして友梨佳の大爆発で、何の解決にもならないまま、けんかが強制終了されるのがいつものパターン。友梨佳は自分のやり方が通らなければ逆上し、泣きわめく。裕貴はそんな日々に疲れきっていた。けれども実は、この頃はまだよかったのだ。友梨佳の断捨離テリトリーが、主婦の主戦場であるキッチンや洗面所に限られていた頃は…。 ■「パパ、ダメね~」子どもを味方に断捨離を強要する妻そのうち友梨佳はベッドまで断捨離したいと言い出した。さらには、裕貴の個人的な持ち物にまで、連日うるさく口出しするようになる。「ねえ、このカタログ捨てていいでしょ」「この漫画本、全然読んでないじゃない。売りましょう」「あなたのクローゼットで、こんなシャツ見つけたんだけど。悪趣味よ。全然あなたに似合わない。捨てちゃっていいわよね」自分の持ち物にまで、断捨離に狂った妻の魔の手が伸びてきそうになり、裕貴も自分の身を守るために徐々に攻撃的になっていく。もはや断捨離をめぐる衝突は、日常の一部と化していた。ひたすら断捨離の素晴らしさを説き、それを夫にも押しつけようとする友梨佳。そんな妻を異常だと感じ、抵抗する裕貴。自分が理想とするライフスタイルを認められず、じれにじれた友梨佳は、とうとうこの問題に子どもたちまで巻き込み始めた。裕貴と口論になると、これ見よがしに子どもたちに向かって大声で言うのだ。「パパったら、いらないものをいつまでもためこんでダメねぇ。整理整頓ができなきゃダメって、幼稚園でも習うわよねぇ」「あーあ。パパはまだ、使わないものを捨てられずにいる。芽衣ちゃんと海斗くんは、パパみたいな大人になっちゃダメだぞー」子どもたちの前で「ダメな大人の見本」扱いされるにいたって、裕貴の妻を見る目も完全に変わってしまった。以前はズボラでミーハーで、とても「できた奥さん」とは言えなくても、それなりにかわいいところもあって、一緒にいて楽しいこともあった。けれども、今の友梨佳は独裁者だ。家庭内で自分の設定したルールが通らなければ即、激怒。自分のやり方こそ正しく、これを認められないのはお前がダメだからだという態度。そのうえ、子どもたちの前で、「パパはダメ人間」と毎日のように繰り返す。一体なぜこんな妻と一緒にいるのか。裕貴はいよいよ分からなくなってきた。■ついに夫のコレクションまで断捨離、その結果…そんなある日、決定的な出来事が起きた。大けんかの翌日、仕事から帰った裕貴がパソコン部屋に入ると、コレクションしていた映画のキャラクターのフィギュアが消えていた。何が起きたか、疑問に思うまでもなく一瞬で分かった。友梨佳が捨ててしまったのだ。持ち主である裕貴に何の相談もなく、何の許可も得ずに。裕貴専用のパソコンの横の、小さな箱に収められた、本当にささやかなコレクションだった。そんな小さな空間であっても、友梨佳は自分にとって「ムダなもの」にスペースを取られるのが、どうにも我慢ならなかったらしい。裕貴はリビングで、ミニマリストのブログに夢中になっている友梨佳に話しかけた。「お前の言う通り、健全な人生のためには、思いきっていらないものを捨てる覚悟も必要かもな」友梨佳はびっくりした顔でスマホから顔を上げたが、その顔はすぐに輝くばかりの笑顔に変わった。「もう! やっと分かってくれたのね! そうよ。ムダを排除して、本当に必要なものだけを持つことが一番大事なの。そういう生き方を、子どもたちにも早い段階から見せてあげることが…」友梨佳の弾んだ声を、裕貴がキッパリとした口調でさえぎった。「それなら俺が真っ先に断舎離すべきは、友梨佳、お前だよ」今ではガランとしたリビングで、友梨佳はポカンと口を開けたまま裕貴を見上げていた。「私が進む道こそが、我が家が進むべき道」と断捨離に没頭した友梨佳さん。夫の意見も持ち物も勝手に断捨離した結果、自分自身が夫の断捨離対象になってしまいました。果たしてこの夫婦の行く末は? 次回は、モラハラ系モンスターの診断チェックテスト、そして友梨佳さん、裕貴さん夫婦の結末をご紹介しましょう。
2018年11月10日ようやく授かったわが子が、かわいくて仕方がない。この子のためなら、なんだってしてあげたい。食事の内容もインテリアも、頭の中、心の中まで、とにかく子ども第一。いつも笑顔で甲斐甲斐しく子どもの世話を焼く、愛情いっぱいの母親…。とても理想的な母親に見えます。実際、母親としては百点満点といえるでしょう。ところが、時間も気力も体力も子どもだけに傾注した結果、夫婦仲が崩壊。 前回 ご紹介したケースの主人公、亜由美さんはそんな女性でした。亜由美さんと敬二さんのように、目に見える大きな衝突にはいたらなくとも、妊娠・出産という夫婦にとっての一大イベントをへて、夫婦仲が冷えきってしまうのは決して珍しいことではありません。特に、妻が「母」でしかなくなり、「妻」として機能しなくなってしまった、機能不全の夫婦。そんな夫婦は年月をへるごとに、どんどん夫婦仲が悪化していく傾向にあります。確かに母親業は重労働。持てる時間もエネルギーも、すべて吸い取られゆく…そんな気持ちも分かります。わが子を愛すればこそ、わが子のために良い母親になろうとすればこそ、疲労度もアップ。「そんな毎日の中で、夫になんか構っていられない」「夫は大人なんだから、自分のことは自分でやってくれなくちゃ。これ以上、私を忙しくしないで」「どうせ頼りにならない夫が、たまに育児に口をはさんでくると頭にきちゃう。いつも子どもの面倒を見ているのは私だし、私のほうがずっと子どものことを分かってるのに。思いつきみたいに余計なことを言って、私の足を引っ張らないで!」「こっちがクタクタに疲れてるのにセックスとか言われると、もうドン引き。そもそも子どもが生まれてそんな気分になれないから、誘われると『気持ち悪い』と思っちゃう」そんな風に言いたくなる気持ちも、分からないでもありません。妊娠・出産による環境やホルモンバランスの変化で、妻が夫を拒絶するようになってしまう。本能的に子どもを守り育てることに必死で、「足を引っ張られた」と感じたら、相手が夫でも攻撃対象となり、「敵」とみなしてしまう。これらはよく知られた事実です。生後間もない、か弱い赤ちゃんを守り抜くために、女性に備わった本能。しかし、ただ事実を事実として、本能を本能として受け入れるだけでは、なにも変わりません。こうした事実を踏まえたうえで、どう対処していくべきかを考えましょう。その第一歩として、あなたが本能のなすがままに「夫は邪魔者“子どもが恋人”ママ」モンスターと化してしまう危険度をチェックしてみてください。■「今時モンスター 夫は邪魔者“子どもが恋人”ママ」度チェックここでは、あなたの「今時モンスター 夫は邪魔者“子どもが恋人”ママ」度をチェックしてみましょう。以下の質問で、〇はいくつありますか?1. 子どもさえいてくれれば、夫は留守でも構わない。2. 子どもには持てる限りの時間とお金と労力を、すべて注いであげたい。3. 子育てこそ、女性の最大の幸せだと思う。4. 育児や子どもの教育について、夫はあてにならないと思う。5. 母親がどれだけ育児や教育に関する知識を持っているかで、子どもの人生は決まると思う。6. 妊娠中、産後を通して、育児書とネットが最高の友だちだった。7. 育児以外の仕事、人間関係の優先順位が下がるのは仕方がない。8. 妊娠・出産をへて、夫にイライラすることが急増した。9. 産後、夫の誘いを断り続けている。 10. 子どもが生まれてから、夫を家事や育児の足手まといだと感じるようになった。■あなたの「夫は邪魔者“子どもが恋人”ママ」度は何レベル? 「モンスターワイフ」判定結果「夫は邪魔者“子どもが恋人”ママ」度をチェックする質問に、あなたはいくつ〇がありましたか? 下の判定結果と照らし合わせて、自分のモンスターワイフ度を確認しましょう。○の数が3個以上6個未満は、“子どもが恋人”ママ度「C」(今はまだ、ただの「いいお母さん」ですが…「いい奥さん」であることも忘れないようにしてください)○の数が6個以上8個未満は、“子どもが恋人”ママ度「B」(「夫に回す時間や労力はない」という生活になりつつありませんか?)○の数が8個以上は、“子どもが恋人”ママ度「A」(「子どもさえいてくれれば、夫のことなんかどうでもいい」という態度に、夫は相当傷ついているはず)夫の敬二さんをズタボロに傷つけた、「夫は邪魔者“子どもが恋人”ママ」モンスターの必殺技。それは「夫を完全無視」。夫として尊重されず、父親として頼りにされず、男として求められない。だから家庭に居場所がない。「あなたの考え? 気持ち? したいこと? そんなの興味ないわよ」「あなたは精子バンクとATMとしてだけ機能してくれれば、それでいいの」そんな亜由美さんの態度に敬二さんはずっと傷つき、怒りを募らせていました。幸い女性の産後うつに関しては、少しずつ情報が増えてきています。赤ちゃんの誕生で突然環境が変わり、心身ともに疲労困ぱいしている妻に、夫が言ってはならない禁句があるそうです。それは…「母親になったんだから頑張れ」「ママなんだから我慢しないと」なんだそう。では、子どもの誕生後の夫の状況は? 男性は出産という、肉体的な大ダメージを受けずにすみます。ホルモンバランスの変化による、精神的なゆらぎもないでしょう。だからこそ、「いかにして夫が妻を産後うつから守るか」が重要視されていますね。けれど、夫だって父親1年生。なんでもかんでも「父親なんだから我慢」「妻は心身ともに参っているんだから、夫が我慢してやれ。折れてやれ」と言われていては、不満がたまるのは当然です。こんなことを言う妻がよくいます。「私は妊娠・出産で体の状態が変わってセックスどころじゃないのに、夫に求められると本当にゲンナリするんです。確かに男性は妊娠も出産も経験しないから、女性の体や心の変化を体感することはできません。でも、ちょっと想像すれば分かりますよね? あんなにおなかが大きくなって、人ひとりを生み出すんですよ。ちょっと考えれば、セックスどころじゃないことくらい、分かりますよね? そう思うと、本当に夫にイライラして」身も心も疲れ切っている時期に、そう思ってしまうのは無理もないかも知れません。けれど…そんな妻たちこそ、思いやりを持たなければ。男性は妻の妊娠期間中といえども、自動的に性欲スイッチがオフになるわけではありません。女性が男性の性欲のメカニズムを体感することはできませんが、ちょっと考えれば、「妻の妊娠中であれ産後であれ、夫の性欲は普通に存在する」のです(妊娠中の妻は対象にならない夫もいますが)。それでも新たな命を育み、生み出すために、妻は全身全霊で頑張っている。それが分かっているから、夫たちは自分の性欲を我慢するのです。それなのに、夫が頃合いを見計らって、勇気を出して、「そろそろ、どう?」とおうかがいを立ててきた時に、妻が相手をさげすむような態度で冷たく拒絶したら…夫だって「やってられない」という気持ちになってしまいます。そして「産後セックスレス」へまっしぐら。とはいえ「妊娠・出産・育児で体がつらかろうと、夫の誘いは断るべからず!」などと言うつもりはありません。もちろん応じることができればそれに越したことはありませんが、無理は禁物。妻たちに覚えておいてもらいたいこと。それは、子どものことだけで手一杯だからと夫のことを後回しにして、『そんなの当然』と開き直っていては、あっという間にモンスターワイフ化してしまうということです。これはセックスに限らず、夫婦の生活全般についていえることです。産後、時間も心身のエネルギーも、まずは子どもに回っていくのは避けられません。そこで妻が「仕方ないでしょ。あなた、父親でしょ。私の手をわずらわせないで」という態度を取るか。それとも「ごめんね。私も忙しくて疲れてて、あなたのことはいつも後回しで…」と、相手の抱える不満に理解を示すのか。夫に傾けることのできる時間やエネルギーの量が同じでも、妻の気持ちや態度によって、夫婦関係に大きな差が出てくるのです。■子育ては十数年、夫婦生活は数十年…どちらが大切?ここで、 亜由美さんのケース を振り返ってみましょう。子どもに夢中になった亜由美さんは、早々に夫をバッサリと切り捨ててしまいました。夫の気持ちや要望など、お構いなし。子どもさえニコニコしていればそれでよく、いつでも「あなた父親でしょ。子どものために、これくらいできるでしょ? こんなことも我慢できないの?」という態度。朝から晩まで、子どもにベッタリ。育児、教育に関する情報も徹底リサーチしているので、「わが子のことを一番よく理解しているのも、わが子にとってなにが良いかを知っているのも自分」と信じて疑わない。だから、夫が妻の育児・教育方針に意見しても、聞く耳を持ちません。最近の傾向に、「検索魔ママ」の急増があります。子どものことで知りたいことがあれば、すぐにネットで検索。初めての育児で疑問に直面した時にも、ネットのママコミュニティで質問し、教育の悩みも、ネットの相談サービスを利用します。育児書もおもちゃもおやつも、すべてネットで高評価のアイテムを検索してワンクリックで購入するのです。本来なら、子どもの父親である夫にも相談してしかるべき事柄まで、妻がネットでリサーチして自己完結。最高の相談相手であるべき夫が隣に座っているのに、妻はまったく目もくれず、ネットで見知らぬ他人に子育て相談…などという奇妙な現象まで発生しています。妻のこうした行為は、夫が父親として成長する機会を奪ってしまいます。妻に頼られ、子どもに求められ、家族に尊敬されてこそ、夫は成長していくのですから。こうした妻は普段、夫をスマホの育児アプリ以下の扱いをしておきながら、ネットや育児書で見つけた「理想の父親像」を夫に押しつけようとしたりもします。こうなると夫は当然、息苦しくて仕方がない。発言権を与えられず、「子どものために」と妻が独善的に設定したルールを強要される。夫が妻の思い通りに動かなければ、さんざん目の敵にされ、非難される。そして、それ以外の時には、見向きもされない。妻の妊娠中や育児中の、夫の浮気。どんな事情があれ決して正当化されてはならないし、許されることではありません。しかし、家庭に居場所を失った夫たちが、外に救いを求めた結果なのかもしれないという想像はできます。その後、亜由美さんと敬二さんは冷戦状態に突入しました。態度をあらためるつもりもなく、夫婦関係について話し合う気もないまま、「ねえ、2人目」という催促しかしてこない亜由美さんから、敬二さんの心は完全に離れてしまいました。催促を拒絶された亜由美さんも、子どもの前では相変わらずニコニコしていますが、敬二さんと2人きりになると、以前以上に冷たい態度を貫いているそうです。「離婚も真剣に考えましたよ。でも、妻は絶対に親権を譲らないでしょうし、僕も息子と離れるのはつらい。それに妻は、子どもを置いて働きに出るなんてことは考えられないでしょう。となると離婚した場合、一体僕は毎月いくら、妻と息子に払い続けなければならなくなるのか…」八方ふさがりです、と頭を抱える敬二さん。育児の真っただ中で時間的、体力的制約があっても。「正直今は、子どものことしか考えられない」という気持ちであっても。亜由美さんが夫に対してもう少し思いやりを示せていたら、状況は変わっていたはずです。息子の前でだけ演じる「見せかけの幸せ」ではなく、本当に幸せな家族でいられたかもしれないのです。もう子どものことで手一杯。子どもさえいてくれればそれでいい。セックスなんて、もう興味ないわよ。今そんな風に思っているあなたも、ちょっと考えてみてください。夫が忙しさを理由に、あなたの寂しさや不満を無視するようになったら? 子どもに手がかからなくなったら? 子どもが家を出たら? 夫にセックスを冷たく断られ続けたら、どんな気持ちになりますか?家族は夫婦に始まり、夫婦に終わります。子どもが巣立ってからも夫婦関係は続きます。熟年離婚や空の巣症候群のリスクは大きいのです。「今は子どものことしか考えられない」というあなたも、もう少し先のことを考えてみてください。そうして、今より少し思いやりを持って夫に接することができるようになり、夫婦仲がやんわりすれば…。それはあなたが愛してやまない、お子さんの幸せにもつながります。
2018年10月28日大好きだった仕事を辞めて、妊活に専念。ところが、思ったように結果が得られず、焦燥感と挫折感、そして仕事をあきらめたことへの後悔にさいなまれ、精神のバランスを崩してしまった麻子さん。日常生活も夫婦仲もどんどんおかしくなっていきますが、彼女はもはや妊活のことしか考えられない状態。専業主婦ならぬ「専業ベビ待ち」の誕生… 前回 ご紹介したのは、そんなケースでした。子どもを持つか否か。それは夫婦にとって、非常に大きな決断です。特に女性の間には、「女に生まれたからには、自分の子どもを生みたい。育てたい」という人が多いかもしれません。けれど…社会が女性たちを半ば強制的に、まずは「就活」に放りこみ、そして「婚活」、そしてこれもクリアしたら、数年後には「妊活」を用意している、というようなところはないでしょうか。「仕事に生きがい求めるのが普通よ。当然働かなきゃね。就活、就活」「結婚はしなきゃダメでしょ。結婚して一人前。みんな結婚に憧れてるでしょ。条件が合う人を求める婚活は今や常識」「女性なら子どもが欲しくて当然だよね。高齢出産年齢の35歳が近づいてきてるよ。早く妊活しないと!」まるでそんな風に言われているように感じてしまいます。「○活」という言い方をされると、それは「みんながやっていること」であり、「みんながやるべきこと」であるような気がしてきます。そして、「みんながやっていること、やるべきこと」である以上、社会に飛び交う情報の量は増える一方。今では、専門家や一部の著名人のみならず、一般の個人も自身の意見や経験を気軽にSNSなどを通して発信できるのですから、注目度の高いテーマに関する情報量はもはや無限です。「○活」に放り込まれた女性たちは、この膨大な量の情報に目がくらんでしまいます。情報がどんどん流れ込んできて、取捨選択する暇もない。そんな状況に疲れて自分を、そして自分のしたいことを、いつしか見失ってしまいます。とても便利な反面、自分を見失いそうになる社会に生きている私たち。そして、生まれ持った性格が、現代社会のこうした性質の悪影響を受けやすいタイプだったりすると…妻はいとも簡単に、モンスターワイフへまっしぐらに落ちてしまいます。あなたはそんな「ハイリスクな性格」に当てはまりませんか? 以下のチェックリストで確認してみてください。■「妊活系モンスター 専業ベビ待ち」度チェックここでは、あなたの「妊活系モンスター 専業ベビ待ち」度をチェックしてみましょう。以下の質問で、〇はいくつありますか?1. 自他ともに認めるコツコツ型の努力家だ。2. 人生設計をバッチリ考えているタイプだ。3. しないで後悔するより、失敗してもいいからチャレンジする。4. 子どもがいない自分の未来が想像できない。 5. なにかを途中でやめたくなっても、投資した時間、お金、労力を惜しむあまり、やめることができなかった経験がある。6. 物事を始める前には、関連する情報を集められるだけ集めたい。7. 他人のブログを3つ以上継続して読んでいる。8. チェックするブログ、SNSの発信者に対して、競争心を燃やしていることがある。9. 女性の幸せは結婚と出産にあると思う。10. これまでに大きな挫折を経験したことがない。■あなたの「専業ベビ待ち」度は何レベル? 「モンスターワイフ」判定結果「専業ベビ待ち」度をチェックする質問に、あなたはいくつ〇がありましたか? 下の判定結果と照らし合わせて、自分のモンスターワイフ度を確認しましょう。○の数が3個以上6個未満は、専業ベビ待ち度「C」(あなたも「専業ベビ待ち」の卵を抱えている可能性があります)○の数が6個以上8個未満は、専業ベビ待ち度「B」(妊活が長引くにつれて、「専業ベビ待ち」がそのシッポを出し始めます。要注意!)○の数が8個以上は、専業ベビ待ち度「A」(かなり「専業ベビ待ち」化しやすい性格。一度立ち止まって自分と夫の幸せの形について、冷静に考えてみてください)妊活を始める以前の麻子さんの人生は、なにもかもが順調に運んでいました。生まれ持った真面目で頑張り屋な性格が、うまく機能していたのです。もちろん人生において、努力は重要な要素。努力すれば手に入るものも、努力を惜しめば手に入りません。けれど、世の中にはどれだけ努力しても、手に入らないものがあるのも事実。例えば、あなたがいくら魔法使いになりたくても、残念ながらなれません。「欲しいもの」がそれくらい分かりやすく、「手に入らないもの」なら問題ないのです。ところが、技術の進歩により、少し前までは完全に不可能だったことの多くが、今日では可能になりつつあります。ひと昔前の「不治の病」が、今では手術や薬で完治可能になり、スマホ1台で海の向こうの人々と、顔を見ながら話せる時代です。そんな世界では、「可能」と「不可能」の境界線がどんどん曖昧(あいまい)になっています。これって無理なのかな…どうにかならないか、ネットで調べてみよう。えっ、そんな方法があるの? SNSでこんなことを言っている人もいる。時間とお金をかければ、私だってできるかも…という錯覚。できることが増えるのは素晴らしい。欲しいものをあきらめなくていいのも素晴らしい。けれど…私たちの社会は「あきらめなくていい社会」であると同時に、「あきらめさせてくれない社会」にもなりつつある気がするのです。こんな方法もある。こんな商品もサービスもある。こんな成功体験談だってある。これらをすべて片っ端から試せば、私だって望むものが手に入るんじゃない? 努力を惜しまない人ほど、なにごとも徹底的にやりたい人ほど、そう考えがちです。でも、考えてみてください。どれだけ技術が進歩しようと、あらゆる情報や商品・サービスが瞬時に手に入る世の中になろうと、私たちに与えられた時間は1日24時間、体は1つしかありません。ただでさえ、誰もが忙しい現代社会。そこに膨大な情報や広告が流れこみ、あれもやらなきゃ、これも買わなきゃ、こっちも試してみなきゃ…と急き立てられるようになったら、心身ともに疲れきってしまうのは目に見えています。ところが努力家タイプの人は、「ほどほどにする」「ほどほどでやめる」ということができない人が多い。「これだけ情報も技術も豊富にあふれているんだもの。あきらめさえしなければ、必ずゴールにたどり着けるはず」「こんなに多くの選択肢に恵まれた時代に生きてるんだから、全部試す前にあきらめるなんて、逃げ。負けよ」「うまくいった人がたくさんいるんだから。私だってこのまま頑張り続ければ、いつかは必ず…」と、いつしか思いこまされてしまうのです。■妊活「いつまで、どれだけ?」引き際が見えない社会あきらめさせてくれない社会。「引き際」が見えなくなる社会。そんな私たちの社会において過度に「頑張り屋」な性格は、妻の精神を崩壊させるモンスターの卵となりうるのです。典型的な「努力の人」である麻子さんは、こうして妊活モンスターに取りつかれてしまいました。「どんなに不妊治療の副作用がつらくても、妊活がどんなに苦痛でも、ゴールまで絶対に立ち止まらずに走りきる」「大切な仕事をあきらめてまで妊活を選んだのだから、ここで手をゆるめたり、あきらめたりするわけにはいかない。絶対に妊活を成功させなければならない」本人は明確なゴールに向かって、前向きに全力疾走しているつもりなのです。ところが、取捨選択しきれないほどの情報や広告というノイズに混乱させられて、いつしか迷走、暴走するようになってしまいます。そうすると…「この治療は副作用がキツすぎて、体がもたないわ。別の方法がないか、お医者さんに相談してみよう」「毎日毎日、健康第一の妊活メニューばっかりで飽きちゃった。今日はガッツリお肉だらけにしちゃおうかしら。そういえば夫も『久しぶりに焼き肉が食べたい』って言ってたっけ。夫婦で気晴らし、気晴らし!」なんて考えは、絶対に浮かびません。ゴールに向かう足を少しでも止めたら、それは努力家の妻にとっては「逃げ」なのですから。もちろん「子どもをあきらめる」なんていう選択肢もありませんし、「いつまで妊活を続けるか」という冷静な見通しもありません。不妊治療で心も体も疲れはて、泣く泣く妊活を終了するも、長年続いた苦しい日々で夫婦関係は破綻状態。経済的にも危機的状況…というケースもあります。子どもを持つ未来へのビジョン、それにともなうリスクと心的負担は、妊活を開始する前、できるだけ冷静なうちに夫と共有してください。そうすれば妻が迷走・暴走を始めそうになった時に、夫がストッパーとして機能することが可能です。さらに、将来のビジョンを共有することにより、「妻だけがひとりで暴走し、夫は置いてけぼり」という状況に陥るのを防ぎ、妊活による夫婦仲の悪化防止にもつながります。「結婚はゴールではなくスタート」だと、よく言います。妊娠・出産も同じです。子どもを授かったその日から、夫婦は父親と母親という新しい役割を担って、新たなスタートをきるのです。ところが、とにかく妊娠することしか頭にない妊活中の妻は、夫との関係など考える余裕がなくなってしまうことが多いように感じます。「子どもが生まれてから忙しくて、夫婦仲が…」となげく妻が多いのですが、実は早くも妊活中から、夫婦仲にヒビが入り始めているケースが少なくないのです。「待ちに待った、待望の赤ちゃんを迎えるその日には、仲良しのパパとママでいたい」そんな思いを頭の片隅にでも常に置いておけば、夫を完全に無視した暴走は避けることができるでしょう。■「隣の芝生は青い」子持ちの親友と会って気づいたことさて、 前回 のリアルエピソードで、大暴走を繰り広げてしまっていた麻子さんは、その後どうなったのでしょうか。実は男性側が原因の不妊も多いという情報をネットでたて続けに目にした麻子さんは、俊さんを病院へ連れて行き、精液検査を受けさせます。ところが、俊さんの側には問題のないことが判明。これを機に麻子さんの精神状態は、ますます悪化していきました。「不妊の原因は私だけにある。私だけが悪いんだ。全部私のせいなんだ…」いつもそんな風に思いつめているため、事あるごとに夫に突っかかるようになります。俊さんは妻をサポートし、一緒に頑張っているつもりでしたが、麻子さんは少しでも気に入らないことがあると、「夫の協力が足りない」と不満爆発。そして「そうよね、あなたの問題じゃないものね」「当事者じゃないあなたには、分からないわよね」などと、嫌味のオンパレードです。ある日、治療のステージアップを宣言した麻子さんに「これ以上は経済的に苦しい」と俊さんが反論したことが、大戦争に火をつけました。「人生で一番重要なことを話し合ってるのに、あなたが心配してるのは、お金!? そっか、そうよね、不妊はあなたのせいじゃなく、私のせいなんだもの。そりゃあ、お金を出したくないのも当然よね。それならいいわ。私、実家の両親に借金を申し込みに行って来るから」「俺たちもうとっくに実家から独立して、夫婦として新しい家庭を持ってるのに、それは違うだろ。自分たちで費用の工面ができないようなことをどんどん押し進めるって、俺はなにか違うと思う」そんなやり取りの後、麻子さんは旅行カバンに最低限の荷物を放りこんで家を飛び出します。初めは夫に言い放った通り、実家に帰って借金のお願いをするつもりでした。ところが道中、数時間電車に揺られて冷静になってくると、夫の言い分も一理あるという気がしてきました。それに突然実家に帰って、「夫は不妊治療の費用をこれ以上出す気がないみたいだから、お金を貸してください」などと言ったら、一体両親はどう思うか…そんなことも考えました。悩んだ末に麻子さんは、里帰りを中止。とはいえ、もう実家の近くまで来ていたので、何年も会っていなかった地元の親友、夏海さんに会いに行くことに。自身の妊活中に夏海さんの妊娠と出産を知った麻子さん。辛うじて「おめでとう」は言えました。しかし、彼女のSNSに投稿されたフニャフニャとかわいらしい赤ちゃんの写真を見て心が荒れに荒れて以来、夏海さんに連絡を取ることもなければ、彼女のSNSをチェックすることもなくなっていたのです。そんな麻子さんの突然の訪問にもかかわらず、夏海さんは大歓迎してくれました。ほとんど涙目になりながら、「息子がちっちゃくてどこへも行けないし、夫はほとんど家にいないし、母は父の看病でここへはなかなか来れないし…もう何日も、まともに人と話してないよ。だから来てくれて本当にうれしい」と言うのです。確かに夏海さんは、疲れ切った顔をしていました。疲労と寝不足のせいか、むくみきった顔。肌はどんよりくもって、髪もボサボサです。そんな夏海さんの姿は、麻子さんがSNSから勝手に想像して激しく嫉妬していた「幸せなママ像」とは大きくかけ離れたものでした。親友との久しぶりの再会に一気に気がゆるんだのか、夏海さんは愚痴が止まりません。「もう、生まれたその日から戦争よ。自分の時間なんて、これっぽっちもありゃしない。トイレにすら自由に行けないし、忙しすぎて洗顔や歯磨きをしそびれることもしょっちゅう。本当にもう、赤ちゃんの奴隷になった気分。夫の出張中なんてノイローゼ寸前って感じで、『私の人生を返して!』って叫んで、赤ちゃんを放り捨てたくなっちゃうことすらあるの…」こんなこと誰にも言えないけど、とつぶやきながら、夏海さんはとうとう泣き出してしまいました。「麻子は都会に住んで、おしゃれな旦那様と2人で、おしゃれなお店めぐりとかしてるんでしょ? あ、麻子は料理上手だから、おうちでしゃれた料理を振る舞ってワインで乾杯とか? 麻子がうらやましいよ…私なんて外食もまともな料理も、一体いつになったらできるのか…」麻子さんが妊活に悪戦苦闘していることを知らない夏海さんは、そんなことまで言い出したそうです。「これを言ったのが旧知の親友でなければ、思いっきりひっぱたいていたところですけど」と苦笑する麻子さん。「彼女にそんなことを言われたら、『隣の芝生は青い』っていうのは本当なのかなぁっていう気が、ちょっぴりしてきて…」帰りの電車の中、麻子さんは夏海さんの様子や言葉を思い出しながら考えました。「私はこれまで苦もなく妊娠できた女性や、妊活に成功できた女性は勝ち組で絶対的に幸せ、私は負け組で絶対的に不幸なのだと思っていた。私もどうにかして、一刻も早く、勝ち組の側に回らなければ。向こう岸に渡れさえすれば、私も幸せになれる…そんな気がしていた。向こう岸から見たら、私の生活もうらやましく見えるだなんて、思ってもみなかった。向こう岸に渡れたとしても、結局『隣の芝生は青い』のだとしたら…一体どうしたら、どうなれば、私は自分の芝生に満足できるのだろう」答えが出ないまま帰宅した麻子さん。出迎えた俊さんは、麻子さんに謝ってくれたそうです。「麻子がどれだけ子どもが欲しくて頑張ってるか知ってるのに、真っ先にお金の話をするなんて、あまりに思いやりに欠けていたよ。ごめん。前からずっと言いたかったのは、俺は子どもを持つことだけが人生の幸せだとは思わないっていうことなんだ。俺たちずっと時間もお金も、ひたすら妊活のためだけに費やしてきただろ。食べ歩きも旅行も、なにもかも忘れたみたいに、妊活のことだけ考えて…。こんな生活をずっと続けるのは、健康的じゃないと思うんだ。麻子に仕事を辞めるのを勧めたのは、肉体的な負担だけじゃなく、精神的なストレスも軽減できたらって思ったからなんだよ。それなのに妊活一色の生活で鬱々として、働いていた時以上にストレスがたまるんじゃ、元も子もないじゃないか。俺は子どもが欲しくて麻子と結婚したわけじゃないよ。麻子と楽しく過ごしたくて、麻子と結婚したんだ」その日からは、少しずつですが「妊活メニュー」じゃない普通のごはんを料理して食べるのを楽しんだり、ヨガや温活セラピーをスケジュールいっぱいにつめこむのはやめて、夫とのんびり外出したりするようになった麻子さん。毎日の暮らしの中に少しずつ楽しみを見いだせるようになると、以前なら絶対に持つことができなかった視点も持てるようになったといいます。「もしも子どもを授かれなくても、その時は2人で楽しくやっていこう」「一生2人きりならちょっと冒険して、セレクトショップをオープンしたりするのも面白そう」今ではそんなことを、夫婦で話すこともあるそうです。この世には手に入るものもあれば、手に入らないものもある。自分が持っているもの、自分が手に入れられたものの中に喜びを見いだすことが、自分の芝生に満足できるポイントなのではないでしょうか。自分の芝生に満足している妻の心には、モンスターもつけ入ることはできません。
2018年10月14日夫の愛が冷めてゆく…それは、妻にモンスターワイフの影が見えるから…。「いつまでも若く美しく」。それは女性の究極の願い。そんな女性たちの願望を反映して、今やアンチエイジングは一大産業です。美容院やエステサロンのソファでめくる美容雑誌。息を飲むほど美しいモデルたちの笑顔…。最新の技術・研究のおかげで、女性たちの「見た目年齢」はかつてないほどの若返りを実現しました。ついには「美魔女」と呼ばれる女性たちまで登場しました。妻たちがいつまでも若々しく、かわいらしく、女性らしい…。そんな社会が到来すれば、私の人生テーマである「仲良し夫婦」の人口は確実に増えていくでしょう。ところが残念ながら、女性なら誰もが持つこの「アンチエイジング願望」が暴走し出し、妻をモンスターワイフ化させてしまう恐れがあるのです。「若くありたい。誰よりも美しくありたい」そんな女心に、モンスターがつけ入るスキを与えないよう、今回ご紹介するケースを他山の石としてください。■子どもが独立「残ったのはオバサン化した自分だけ」美魔女ブームにあせり…「モダンセクシャル系モンスター やりすぎ美魔女」代表:翔子(仮名)49歳の場合「え、この人が50歳? ウソでしょー!?」リビングのソファでスナック菓子をつまみながらスマホをながめていた翔子は、一人で大声を上げてしまった。1年前、長年使用していた「ガラケー」がとうとう故障。翔子はいらないと言い張ったが、次男の和明に「今どきガラケーなんてもう売ってないから」と説得され、新しく持たされたのがこのスマホだった。少し前まで翔子のスマホは、ガラケーと同じように電話とメールにしか使われていなかった。ところが3カ月前、和明が大学を卒業して就職のために首都圏へ引っ越すと、ポッカリと空いた時間と心の隙間を埋めるように、翔子はスマホが手放せなくなった。翔子は21歳の時に、同い年の正人と結婚。2人の息子に恵まれた。正人は真面目な働き者。しかし小さなメーカーに勤める夫の収入だけでは、大学卒業まで続く息子2人分の教育費などをまかなうのは難しい。そう考えた翔子は、若い頃からあらゆるパートに精を出した。5年前からは近所のスーパーで、週に5日働いている。そんな翔子の努力を知ってか知らずか息子たちは立派に育ち、2人とも国公立大学に進学してくれた。そして兄に続いて優良企業への就職を果たした次男も、ついに実家を巣立っていったのだった。長い間、子ども中心に過ごし、夫よりも子どもたちと一緒に過ごしてきた翔子。2人の子どもが独立した今、家での時間をどう過ごしていいか分からない。夫と話をしようにも、息子たちの近況やテレビニュースくらいしか話題がなく、会話が続かない。そんな時、次男が残していってくれたスマホが目に止まった翔子。彼女は驚いた。こんな小さな携帯ひとつで、あらゆる情報が瞬時に手に入る。ネット上には料理のレシピにダイエットのエクササイズ、あらゆる情報があふれている。しかもそれらが全部タダ。翔子は一気にネットサーフィンのとりこになった。そんなある日。健康に関する情報を探していた翔子は、とある美容サイトにたどり着いた。そこで彼女は耳慣れない言葉を目にする。「美魔女…?」そこには女優かなにかのような、華やかな女性の笑顔。その横にはひとこと、「私、50歳に見えますか?」。「50歳って…私より年上!?」翔子は衝撃を受けた。そして思わず、リビングの鏡の中の自分の顔をのぞき込む。…スマホの中で微笑んでいるこの女性と私は、まるで別の生き物だ。これまで家事や育児とパート仕事ばかりの生活で、自分の外見だの美容だのといったことは、気にかけたことすらなかった。けれど特に根拠もなく、自分の見た目は「年相応」だろうと思っていた。ところが、私が忙しく日々を過ごしているうちに、「年相応」などという基準はなくなってしまったらしい。そう思ったらなんだか急に、翔子は自分のたるんでくすんだ肌、最後に美容院に行ったのがいつだったか思い出せないほどのバサバサ髪を、とてもみじめに感じた。「こういう人たちってどうせ、ものすごいお金持ちの奥様とかなんでしょ。庶民は足を踏み入れることもできないような、会員制高級エステとか? そんなところの化粧品ばっかりそろえてるのよ。そりゃあ金に糸目をつけなければ、美しさも買えるってもんよね…」くやしまぎれにブツブツ言いながらスマホをいじっていた翔子の指が、ピタリと止まった。「奇跡の美魔女・麗子さんプロデュースのコスメの購入はこちらから…? え、なに、この人が使ってる化粧品が、買えるの? それもスマホで?」翔子は思わずネットショップのページへと飛び、「おためしセット」の値段を確認してしまう。「2週間分が3,000円って、高い! いつもドラッグストアで買ってるオールインワンジェルは1,000円しないし、2カ月はもったわよね。お得なセットで3,000円って、高すぎるわよ!」そう思いショップのページを閉じようとした翔子だったが、ふと考えた。これまで和明にかけてきたお金、これからはある程度自由になるのよね…。次男の引越しがすんで以来、翔子の銀行口座の残高は増える一方だった。パートとはいえ、週に5日働いていればそこそこの額が稼げる。老後に備えるためにも、もちろん給与のすべてを「おこづかい」として使えるわけではない。けれども、これまでなんだかんだと息子のために消えていったお金の一部を、自分のために使ったってバチは当たらないだろう。これまでずっと、家族のために頑張ってきたんだから…。それでもまだ躊躇(ちゅうちょ)している翔子の背中を、スマホで微笑む美魔女の麗子さんが押した。「私が特別なわけではありません。丁寧なお手入れを続ければ、あなたの中の若々しさや美しさも、必ず目を覚まします」「…よし!」翔子は「購入」ボタンをクリックした。■美魔女活動に精を出す妻「若さを取り戻したい!」しかし、夫は無関心…その日から翔子の生活は一変した。ヒマさえあれば、スマホで美魔女情報探し。彼女たちは、その実年齢がとても信じられないほど若々しく、かわいらしい。私だってもっと若ければ、こんな服を着てみたかった。こんな髪型にも挑戦してみたかった。美魔女たちは翔子がそんな風に憧れるスタイルを、年齢にとらわれず自由に楽しんでいるように見える。そんなスマホの向こう側の美魔女たちを連日ながめているうちに、翔子は自分の人生は間違っていたのではないかという絶望感にさいなまれ始めた。私はずっと家事と育児に追われて、一番きれいな時期、楽しい時期を、これっぽっちも楽しまずに年をとってしまった。体重もシミもシワも、白髪までどんどん増えて、花柄のワンピースもピンクのミニスカートも、明るい色のゴージャスな巻き髪も、私にはもう無理…。心を押しつぶすような後悔の念が、翔子に重くのしかかる。「今から、少しでも若返りたい」そう切望した翔子は、「有名美魔女」オススメの商品とあらば、化粧品であれサプリメントであれ飛びつくようになった。当然、パートの給与はどんどん消えていくため、それまでは「家庭第一」と断っていた週末の出勤や遅番も、翔子は引き受けるようになった。さらにダイエットのために、毎日最低1時間のウォーキングも開始した。使える時間とお金を一気に美容に傾注した甲斐あって、翔子の体重は順調に落ち、肌や髪もツヤを取り戻し始めた。パート仲間たちは、すぐに翔子の変化に気づいてくれた。「なんだか最近スッキリしたね!」「お肌の調子が良さそう。化粧品変えたの?」そんな言葉をかけられるたびに、翔子は幸福感に満たされた。結婚後すぐに妊娠。出産して以来ずっとあきらめてきたものを、私は今、取り戻している。そう思ったら、翔子の若返り熱にはもう歯止めがきかなくなった。「私だって美魔女になりたい。若い頃にできなかったことを、今からだってやってみたい」憧れの美魔女たちのブログやインスタグラムをくまなくチェックするのが、翔子の日課になっていた。彼女たちの生活の中に少しでもマネできそうなことを見つければ、すぐさま自分の日常に取り入れる。近所の大型衣料品店で買っていたダボダボの部屋着は、丈の短い花柄のワンピースになった。「近いから」というだけの理由で10年以上通っていた美容院は卒業。ネットで見つけたおしゃれなヘアサロンで、カラーリングとパーマをオーダー。ファッション雑誌など以前は買ったことがなかったが、今では毎月2冊以上を購読。それも「無難に年相応」な雑誌ではない。美魔女たちをマネて20代の女の子のようなかわいらしさを追求し始めた翔子は、20代向けの女性誌を読みあさるようになる。美魔女たちがSNSで発信しているように、「愛され系」「艶っぽ系」に大変身して、夫ともラブラブ…というのが、翔子の思い描いたシナリオだった。ところが…これだけ努力して成果を上げているにもかかわらず、夫の正人が翔子にほめ言葉らしきものをかけてくれたことは一度もない。「お父さん、私8キロも痩せたのよ。部屋着だってすごくおしゃれに、女っぽくなったでしょ。お肌も髪も若返ったって、パート仲間にもほめられるのよ。なのにお父さんは、どうしてなにも言ってくれないの?」夫が鈍感なタイプであることは、もうずっと前から分かっていた。でも、それにしたって…これだけきれいに、色っぽく若返ったのだ。面と向かってほめるのが照れくさいなら、ちょっと態度がやさしくなるくらいでもいい。これまでの結婚生活で捨てざるを得なかった「オンナ」を、私は今取り戻そうとしているのだ。夫にも私のことを、ひとりの女性として扱って欲しい。美活に没頭する一方で、翔子のそんな欲求不満はどんどんふくらんでいった。■夫とセックスレス「露出多めの下着やナイトウエア」で迫ってみたものの…そんなある日、いつものようにスマホでアンチエイジングの特集記事を読んでいた翔子は、衝撃的な見出しを目にする。「いつまでも若い女性は、ベッドでもいつまでも現役!」「女性ホルモンの分泌を促進する『若返りセックス』!」翔子は動揺しつつ、記事を読み進める。「いくら努力してスタイルやお肌のコンディションを維持しても、セックスから遠のいてしまった女性には、女性らしい艶や潤いが足りません。ベッドでもいつまでも『現役』の女性は、セックスなしでは醸し出せない女らしさ、色気をまとっています。そんな女性は、いくつになっても魅力的。セックスによって女性ホルモンの分泌が促進されると、女性は心も体も若返ります。セックスこそ、最高のアンチエイジングなのです」翔子は愕然とした。どんなに時間とお金をかけて努力しても、セックスなしじゃダメってこと? もしかして、「美魔女」たちがあんなに輝いてどこからどう見ても年齢不詳なのは、セックスの効果? セックスこそ、アンチエイジングの決定打ということか…。そこまで考えて、翔子は思考停止におちいってしまった。セックスって、私もうどれだけしてないのかしら。次男が生まれてから、ほとんどしていない気がする…ってことは、20年以上!? 希望通り2人の子どもを授かって以来、セックスについて考えたことなんてなかった。でも美魔女たちは、40代、50代になっても「してる」ってこと?セックスがアンチエイジングの最終兵器になるというのなら、絶対に試してみなければ。「ラブラブ夫婦」への突破口も、ここから開けるかもしれない。翔子は夫をベッドに誘う決意をした。金曜日の夜。それほど遅くなる前にベッドに入った翔子は、夫の背中に手を置いて話しかけた。「ねえ、お父さん…」「あ?」正人の声はすでに眠そうで、話しかけられて迷惑そうな様子。「あ、なんでもない」翔子はあわてて手を引っ込める。あまりにも久しぶり過ぎて、どこからどう話を切り出していいか分からない。どうしたものかと策をめぐらせていると、1分もたたないうちに夫の寝息が聞こえてきた。翔子は仕方なく、自分も眠りにつくことにした。翌日。翔子はスマホとにらめっこしながら、「夫をさりげなく誘う方法」をリサーチしていた。「愛され妻になるための方法」といったホームページやブログが、山のようにヒットする。「完全なマンネリ夫婦で色っぽい雰囲気にならないのなら、ナイトウエアを工夫してムードを演出?」ナイトウエアって、パジャマのことでしょ? パジャマなんて私、ショッピングモールの福袋に入ってたのをなにも考えずに着てたわ…。その記事には、ツヤツヤしたサテンのネグリジェの写真が添えられている。かわいい…でもこんなの、若い子向きでしょ。あ、このページから、オンラインショップにジャンプできるのね。今ならセール中で4,000円? 私の年齢じゃムリかと思ったけど、家で、しかも夜しか着ないんだからいいかしら。それに、うちのお父さんは鈍感だもの。これくらい思いきらないと、気づいてもらえないかもしれないわ。結局、翔子はその日、「おうちでもオンナに手を抜かない」「寝姿もセクシーにかわいく」というキャッチコピーのパジャマやネグリジェを3着購入した。すぐに購入した商品は届き、早速鏡の前で身に着けてみる。ダイエットの甲斐あって、体のラインがあらわになってももう見苦しいことはない。お父さん、なんて言うかしら。翔子はドキドキしながら夜を待った。ところが…正人はネグリジェ姿の翔子をひと目見るなり、「なんだ、そりゃ」と眉をひそめた。「ネットでね、セールになってたの。たまにはこういうのもいいかと思って…」「いくら安くても、それはないだろ。そんなスースーした格好して、腹こわすぞ」それだけ言うと、正人は翔子に背を向けて、いつも通りすぐに寝入ってしまった。そして、残念ながら購入した残りの2着についても、夫の反応は翔子の期待を裏切るものばかりだった。「一体なんのつもりだ。風邪ひくぞ」「年を考えろよ」「悪趣味だな」翔子はすっかり気落ちしてしまった。いい雰囲気になるどころか、夫は冷たい言葉でダメ出しの連発。悲しいと同時に、夫に対して腹も立った。一体どうすれば、このマンネリを打開して、20年ぶりのセックスにこぎつけることができるのか…そんな悩みを抱えてスマホにすがりつく翔子の目に、今度はこんな記事が飛び込んできた。「抱かれる女性は下着にこだわる」「エロかわいい大人ピンクで、男性をトリコに」そのページで紹介されているのは、ふんだんな黒のフリルで飾られた、ショッキングピンクのシースルースリップだった。女の私から見ても、すごくセクシー…。こんな下着姿で迫られたら、男性なら誰でも心奪われるはず。気づいた時、翔子はすでに、そのスリップの「購入』ボタンを押していた。今度こそイケるはず。この一着で、勝負を決める。翔子の意気込みにはすさまじいものがあった。スリップが届いたその晩。翔子は早速これに身を包み、夫の布団に入っていった。正人の目は驚いたように見開かれている。でも、ここで尻込みしちゃダメだ。今夜こそ、20年ぶりのセックスに持ち込む。翔子の決意は揺るがなかった。「ねえ、お父さん。私、最近きれいになろうとすごく頑張ってるのよ。結婚してから今までずっとバタバタしてて、そんなこと言ってる余裕がなかったけど…。それでね、お父さん。お父さんともまた…」「おいおい、一体なにがどうなってるんだよ!?」翔子の言葉をさえぎって、正人がほとんどどなるようにして言った。「お前最近おかしいぞ。なにがあったんだよ。突然、濃い化粧なんか始めるし、髪型も派手になるし、服やアクセサリーだって年甲斐もなく…。それにその格好。一体なにがしたいんだよ。どうしたんだよ、一体!?」翔子は絶句した。あんまりだわ。確かに私はもう20代じゃない。美容からもファッションからも、長年遠ざかっていた。だけど、私がそんな人生を送ってきたのは誰のせい? お父さん、あなたのせいでもあるんじゃないの? 私だってお金持ちの家の奥さんだったら、もっと若い頃から美容やファッションに気をつかえたはず。もしかしたら今頃は、「美魔女」のようになれていたかもしれないのに…。私はずっと、家計を支えるために働きっぱなしだった。仕事で忙しいあなたの分まで、男の子2人の相手も一手に引き受けた。元気いっぱいの息子2人と外をかけずり回ってできた、シミやシワ。スーパーで買ったお菓子をドカ食いするくらいしかストレス解消法がなかったせいで、ついてしまった脂肪。これまでずっと、こんなにも家族に尽くしてきたのに。それなのに…あなたは私の気持ちなんて、これっぽっちも分かってくれないのね。きれいになりたい、女性として扱われたいという女心を、そうやって踏みにじるのね。気づくと翔子は、不気味なくらい静かな声で夫に語りかけていた。「家政婦にオンナもきれいさも求めない、年相応に老け込んでいけばいいって言いたいのね」「は? 家政婦? 誰もそんなこと言ってないだろ」「お父さんのせいよ!」突然激昂した翔子に、正人は固まった。「若い時にやりたいこと、なんにもできなかったのはお父さんのせいよ! 私はお金も時間も、ちっとも好きなように使えなかった。夫婦仲良く、なんて言ってる余裕もなかった。だから今からでもって思ったのに、そうやって私のことバカにして…。私の若さを返して! 私の人生を返してよ! お父さんとなんてもう一緒にやっていけない。離婚してちょうだい!」ピンクのシースルースリップ姿で、泣き叫ぶ翔子さん。彼女の胸は、張り裂けんばかりに傷ついています。一方、夫の正人さんも、妻の変貌と突然の大爆発に唖然。妻に恐怖すら覚えています。長年良妻賢母として家族を支えてきた翔子さんを、「やりすぎ美魔女」モンスターと化すまで追いつめたものとは、一体なんだったのでしょう。次回、チェックテストとともに解説していきます。
2018年09月29日超大型フェス「ULTRA MUSIC FESTIVAL」マイアミよりスタートし、今や日本でも大人気のフェスとなった「ULTRA MUSIC FESTIVAL」。マイアミの高層ビルと海に面したロケーションで、2018年3月23日~25日に開かれた今回のフェスは、天候にも恵まれ絶好のフェス日和。フェスを楽しむにふさわしい最高のロケーションで音楽を楽しめるイベントとなりました。今年も8つのステージが登場。中でもとびきり人気なのがメインステージの「ULTRA MAIN STAGE」と、日本を代表してフェスへ参戦した『KSUKE』が上がった「ULTRA WORLD WIDE」のステージ。早い時間ながらもステージを盛り上げ、会場をヒートアップさせました。ビックなサプライズで会場は更に大盛り上がりアニバーサリーにふさわしいサプライズ演出には日本でも絶大な人気を誇る「SWEDISH HOUSE MAFIA」が登場。ファンが長年待ちわびただけあって会場が大盛り上がり。割れんばかりの歓声が会場中に響き渡りました。2日目の「Marshmello」ステージには、俳優でありながらラッパーでもあるウィル・スミスが飛び入り参加。“miami”を披露するなど豪華なサプライズ出演に会場はどよめき立ちました。トレンド要素を取り入れることもフェスの魅力このフェスでは、最近のトレンドをいち早く取り入れることでも知られています。今年はグラミー賞を受賞したエド・シーランやブルーノ・マーズなど、日本人でも一度は聞いたことのあるPOPソングを取り入れるDJが多く見られました。トレンド要素は音楽だけではありません。ファッションもフェスでの要チェックポイント。去年に続き光沢感のある素材を使ったシースルーや、スケルトンのアイテムを取り入れるファッションがトレンドに。ブーツから少しだけ靴下を見せるテクニックを取り入れている人も。「ULTRA JAPAN 2018」開催概要日本でも9月15日(土)~17日(月)の3日間、お台場ULTRA JAPAN特設会場にて「ULTRA JAPAN 2018」が開催されます。マイアミから始まった人気フェスは今年も日本を大いに盛り上げてくれるでしょう。チケットもすでに発売されているので、行く予定の方は早めの予約を忘れずに!最近のトレンドを取り入れてフェスへ参加してみてはいかがですか?「ULTRA JAPAN 2018」の豪華出演者が解禁!「ULTRA JAPAN 2018」の出演者が発表されました。今年も豪華なDJの出演が目白押し。注目のHeadlinersのステージは見逃せません。Headliners・Afrojack・Armin Van Buuren・Axwell || Ingrosso・DJ Snake・Galantis・John Digweed B2B, Nicole Moudaber・Nicky Romero・Nina Kraviz・Steve Angello・Sven Väth・Tchami X Malaa・Zeddなど「ULTRA JAPAN 2018」がLINEとコラボレーションを実施!LINEスタンプのプレゼント「ULTRA JAPAN 2018」の開催を控えて、2018年9月5日〜10月4日の期間限定でLINEスタンプの配布がスタート。オフィシャルCMソングのKSUKEの「Favorite Mistake (feat. Sidnie Tipton) [Short Ver.] 」をLINE MUSICで無料ダウンロードすると全員もらうことができます。公式HP:LINE MUSIC「ULTRA JAPAN 2018」LINE LIVE特番が放送!2018年9月6日は21時から、「ULTRA JAPAN 2018」に出演するKSUKEとTJOがLINE LIVEで本イベントの事前特番を放送!2人によるオススメ出演アーティストやグッズ紹介など、イベント当日に向けて盛り上がりをみせる充実の内容が予定されています。公式HP:[ULTRA JAPAN 2018 事前特番]( イベント情報イベント名:ULTRA JAPAN 2018催行期間:2018年09月15日 〜 2018年09月17日住所:東京都江東区青海1丁目1−20TOKYO ODAIBA ULTRA PARK (お台場ULTRA JAPAN特設会場)
2018年09月06日夫の愛が冷めてゆく…それは、妻にモンスターワイフの影が見えるから…。「草食系男子」と表現される男性が数年前から認知されるようなっています。そんな男性陣を、若い女性たちは、「最近の男性なんてそんなもんでしょ」「いたって普通」「ギラギラしてるほうが格好悪い」という目で見ているようです。「草食系」などとキャッチーな呼び名を付けられて、メディアにも取り上げられるようになると、「今はそれがスタンダード」という雰囲気が漂い始めます。けれども、草食系男子が一般化しつつあることと、あなた自身がパートナーの草食化を良しとするか否かは、まったく別の問題です。「私の彼、草食系かも…。でも、今はそんなの普通だし、世の中の草食系男子だって結婚してるし。気持ちがやさしいし、家事もしっかりやってくれるし、きっとケンカも少ないだろうし…。だから私も、彼と結婚して大丈夫よ」そんなふうに考えて、草食系の彼との結婚に踏み切る女性たち。どこにでもありそうな話です。結婚決定は、人生を左右する重要事項。希望的推測も必要。草食系かもしれないけれど、良い点のみをすくい上げなければ結婚などできるものではありません。結婚決定には勢いも大事です。しかし残念ながら、こうした女性たちが結婚から数年後、「セクシャル系モンスター」と化してしまうケースが少なくないという事実も知っておいてほしい。知ったうえでの結婚であれば、あとの対処法が違ってきます。自分の性の欲求を甘く見てはいけません。「こんなはずではなかった」の新型セクシャル系モンスターワイフ。これが今回のテーマです。■夫は「草食系男子」…セックスレスに悩む愛美の場合「モダンセクシャル系モンスター 生殺し妻」代表:愛美(仮名)29歳の場合会社帰り、書店で女性誌を購入した愛美は、それを隠すようにバッグにしまった。セックスレス特集の雑誌。もう何冊目だろう。こうした特集の中で伝授される「対策」は、もう片っ端から試した。けれど、どれも効果がなかった。ネットに流れてくるセックス系の記事もほぼチェックしている。オフィス帰りの愛美は、ストライプのシャツワンピ姿。艶のあるセミロングの髪を、きれいにブローしている。上品なピンクベージュのバッグも今風。「女を捨ててる感じの奥さんじゃ、セックスレスになっても仕方ないんじゃない?」愛美は、そんなふうに言われてしまう“もう女を捨てている”タイプと自分自身は真逆だと思う。ずっと美容に気をつかってきたし、ファッションも男子受けよしのフェミニンにまとめている。夫・純也とのセックスレスに悩むようになってからは、下着もセクシーなものを選ぶようになった。それなのに、セックスレスは解消されない。愛美は屈辱感と怒りで爆発しそうだった。■セックスレスは恋人の時から…結婚しても大丈夫?愛美と純也は、結婚して2年半になる。2人の出会いは合コンだった。その合コンでカップルは誕生しなかったが、全員気が合い、その後も男女6人で出かけるようになった。グループ交際。2つ年上の純也はいつもニコニコしていて、愛美にとってやさしいお兄さんのような存在だった。動物好きで猫カフェやうさぎカフェに通う愛美に純也が付き合ってくれるようになってから、2人で出かける機会が増えた。動物や子どもにやさしく接する純也の姿を見た愛美は、「この人、旦那さんとしてアリかも」と、彼を異性として意識し始めた。その後、ITエンジニアとして働く純也が多忙でメンタルが弱っているところを愛美が支えたことで、急接近。愛美のほうから告白して、2人は恋人同士になった。「子どもは2人欲しいな。いつかペットOKのマンションを買いたい」愛美のそんな夢を、純也は笑顔で聞いてくれる。彼の温厚な性格は愛美の両親にも気に入られ、2人はスムーズに結婚までこぎつけることができた。しかし、愛美にはひとつだけ気になることがあった。純也がセックスを求めてこないことだ。愛美のほうでお膳立てして2、3度したきり、その後はなにもない。「純くんは最高に優しい。私のことを大切に思ってくれているから、気安くセックスを求めてこないのよ。今は仕事が忙しい時期だし、結婚の準備も大変。だからそんな雰囲気にならないのかも。それに、前に何度かできたんだもの。仕事も結婚生活も落ち着いたら、セックスだって自然とできるようになるわ」今はエッチしていないけれど、しようと思えば、環境が整えば、できるようになるはず…。純也の淡白さについてはそう考えることにして、愛美は結婚に踏み切った。■セックスレス「うちの夫、もしかしてふつうじゃない?」結婚生活は楽しかった。純也はいつも愛美の趣味に付き合ってくれた。派遣の事務員として働く愛美には残業も繁忙期もなかったが、純也は家事も快く分担。料理上手の純也は、愛美の好物をなんでも作ってくれる。特にイタリアンはプロの腕前。おしゃれのセンスもなかなかだ。周囲からは「すてきな旦那さん」と言われ、愛美も満足している。なんの不満もない結婚生活。セックスは相変わらずなかったが、2人で出かけたり、家で映画を観たり、楽しいことがいっぱいで、特に気にならなかった。そんなある日。愛美の学生時代からの親友、ミナから婚約報告の電話があった。愛美が結婚した頃、ミナにも婚約寸前の恋人がいたが、別れてしまった。ミナに言わせれば「すごくいい人なんだけど、スキンシップやセックスが物足りない」というのがその理由だった。1年ほど前に出会った新しい彼とは「気も合うしセックスの相性もバッチリ。野獣よ。野獣! あん、燃えるーー!」と、ミナは最高に幸せだと言う。「やっぱりあの時、『いい人だから』ってだけで結婚しちゃわないでよかったよ」。そうのろけるミナの声は、うれしさで弾んでいた。親友を祝福しながら、愛美は自分たち夫婦の現状を振り返る。純くんはやさしくて真面目で、趣味も合う。でも、純くんがミナの彼の半分でも積極的だったら、もっとうれしいんだけどな。それに現実的な問題として、そろそろ子どもも欲しい。となると結婚後一度もしていないというのは、さすがにまずい…。「今夜、夫を誘ってみよう」。愛美は密かに決意した。ところがその晩。純也は「急にどうしたの?」と、明らかにうろたえた表情を見せた。え? 私たち、夫婦なのに? 「急に」って、じゃあどう誘えばよかったの? 私が誘わなきゃ、純くんからは誘ってくれないじゃない。自分からの誘いを、夫は喜ぶどころか拒絶していると感じて、愛美は猛烈に恥ずかしくなった。同時に、純也のほうから男らしく誘ってくれれば、女の私が誘ったりしなくてすんだのにと、夫が憎らしくもある。「ほら、私ももうすぐ30だし」恥ずかしさをかき消そうと、愛美は夫を誘った正当な理由を説明し始めた。「子づくりって、始めたらすぐ妊娠、ってわけにはいかないことも多いらしいから。もう今からでも始めたほうがいいと思うの」純也は相変わらず、居心地が悪そうに視線を落としたままだ。「いきなりそんなこと言われても…」純也の腰が引けた態度に、愛美は当惑した。結婚前から「子どもは2人欲しい」って、私いつも言ってたよね? 私の年齢からして、いつ子づくりを始めたって全然驚くような状況じゃないのに。愛美の心の中に、大きな不安が渦巻き始めた。純也がいわゆる「草食系男子」であることは、結婚前から認識していたこと。それでも結婚して打ち解け合い、まして「子づくり」という明確な目的ができれば、その時には自然にことが進むはずだと、漠然と思っていたのだ。ところがここへ来て、愛美の根拠のない楽観主義に暗雲が…。純くんって、まじで性欲ないのかも。でも、赤ちゃんを授かるために、セックスは必須。それにミナから聞いた、「心身ともにラブラブ」っていうのも、何だかうらやましい…。心に渦巻くさまざまなモヤモヤを払拭するには、どうにか夫婦のセックスを軌道にのせるしかない。そう考えて愛美は、明快な実行計画を努めて明るく提示した。「私の排卵日を予想するから、その時にしようよ」純也はただ、困ったようにうつむいているだけだった。■子づくりを拒絶「セックスできるのにしない」草食夫に不満爆発!そして迎えた、排卵予定日。「純くん、今夜だよ!」先日の様子からして、何の前触れもなく迫ったりしたら純也は逃げ出してしまいそうだ。愛美はそう思い、出勤前の夫に明るく声をかける。ところがまた、純也は気まずそうな顔。小声で「いってきます」と言うと、そそくさと家を出てしまった。純くん、かなり緊張してるみたい…。でも、今夜一度うまくいってしまえば、不要な緊張も解けるわ。愛美はそう考えていた。ところが。このところずっと7時には帰ってきていた純也が、8時になっても帰って来ない。愛美が待ちくたびれていると、純也からメールが届いた。「愛美ちゃんごめん! 急に先輩に誘われちゃって。二次会まで付き合わなきゃいけない雰囲気だから、悪いけど先に寝てて。本当にごめん!」先輩と飲み? それも二次会まで? 純也はお酒がほとんど飲めず、会社の飲み会が嫌いだ。どうしても参加しなければならない飲み会でも、二次会は断って帰って来る。それなのに、どうしてよりによって今日? 愛美は、心底がっかりした。けれど、今日のところは仕方がない。また来月頑張ろう。愛美はそう思うことにした。しかし、ことは彼女が思うようには進まない。その後、なんと半年の間、純也は「約束の日」にはなにかと理由をつけて、日付が変わってから帰宅するようになった。当初は「そろそろ始めなきゃ」と、のんびり構えていた子づくり計画。しかし、セックスに持ち込むことができない現実に直面して、愛美の中で一気に「緊急課題」となる。それだけではない。愛美は「自分はこのままセックスが皆無の人生を送ることになるのでは」という不安にもかられ始める。「セックスができない相手と結婚して、一生セックスなしでいい」と覚悟して結婚に踏み切ったわけではない。「結婚すれば、いつかできるようになるはず」と思っていたのだ。愛美は性欲が強いほうではない。それでもまだ20代の自分が、女として求められることなく一生を終えることになるかもしれないと思うと、いたたまれなかった。そして生まれて初めて「男性から求められたい、抱かれたい」と切実に渇望するようになった。「子どもが欲しい」と真剣に願う一方で、「このまま一生セックスなしなんてあんまりだわ。私、いつか浮気しちゃうかも」などということも考える。頭も心もどんどん混乱してゆく。彼女はもう限界だった。「純くん、約束の日になると、必ず予定が入るんだね。どうして? 子どもが欲しくないの? それとも私とセックスするのがそんなに嫌?」愛美に詰め寄られると、純也はあからさまにオドオドした。「なんていうか、目的があって『今日しなきゃ!』みたいに言われると、プレッシャーっていうかさ。そういう気分になれないんだよ」「じゃあ、今日しよう」「え?」「今日は排卵日じゃないよ。子づくりとか目的なしで、私とセックスしてよ」純也は追い詰められた表情になった。そして、愛美を残して部屋を出て行ってしまった。愛美は呆然とする。ケンカをした時でさえ、純也が一方的に会話を中断してその場を離れてしまったことなど、それまでにはないことだった。その日から愛美は雑誌やネットで、あらゆるセックスレス克服法を読み漁り、実行した。けれども、状況は一向に改善しなかった。良好だった夫婦仲もギクシャクしたものになっていった。ある日とうとう愛美は、泣きじゃくりながら純也を問い詰めた。「純くん、どうして? 私はただ普通にセックスをして、普通に子どもが欲しいだけだよ。私、何かワガママなこと言ってる?」純也はいつもの困り顔で黙っている。「私もう疲れちゃったよ。ねえ純くん、本当はどう思ってるの? 正直に答えて。本当に子どもが欲しいって思ってる?」「それは、思ってるよ」「じゃあ、このままずっと私とセックスしてくれないなら、不妊治療のクリニックに一緒に行ってくれる? 純くんの精子をくれる?」「い、いきなり、なに言い出すんだよ…。突然そんなこと言われても」「全然、突然じゃないでしょ!」愛美は叫んだ。「私もう、何カ月も待ったよ。でも純くん、ちっともセックスしてくれないじゃない。なんで? EDなの? セックスできないなら、もうお医者さんに頼るしかないじゃない。お医者さんに精子を取り出してもらうしかないよ」「いや、そういうわけじゃ…」夫のその答えに、愛美は驚いた。純也の性格からして、浮気の可能性は限りなくゼロに近い。風俗なども毛嫌いしている。そして、マスターベーションをしているらしい痕跡も、愛美は感じたことがない。だから、純也はEDなのだと、ほとんど確信していたのだ。愛美は即座に聞き返した。「え、どういうこと? 純くん、勃つの? 射精できるの?」「女の子がそういうこと聞くかな」「質問に答えてよ!」「うん…できるよ」「ひとりでならならできるんだ?」ひたすら居心地が悪そうにしていた純也の顔に、いらだちが加わった。そして、うんざりした口調で答えた。「ああ、できるよ」「最後にしたのいつ?」「2週間くらい前かな」…それって、私の排卵日の頃じゃない。あの時、純くんは「仕事でトラブっちゃって」なんて言いながら、ご丁寧に排卵日のみならず、その前後1日ずつまで思いっきり遅く帰って来たのだ。まさかあのタイミングで、マスターベーションしていたなんて。夫は自分でならできる。それなのに、これだけ懇願している私とは、絶対にセックスしてくれないのだ。愛美の理性は完全に崩壊した。「そんなに私とセックスしたくないわけ!? なんなのよ、なにがいけないのよ!? 私はどうすればいいのよ!」子づくりにあせる気持ちと、女性として求められないさみしさ。ネガティブな感情が混じり合って、愛美さんはパニック状態に陥ってしまいました。彼女はどこで、モンスターワイフへの道に足を踏み入れてしまったのでしょうか。次回ご紹介するチェックテストで確認してみてください。
2018年09月01日前回 は、夫のことなどまるでかまわず、子どもを連れて実家に入りびたるあずささんのケースをご紹介しました。初めての妊娠・出産・育児では、誰もが不安になって当然です。つわりがひどい時や、暗中模索状態の子育て中には、誰かに頼りたくなるのも分かります。そんな時、実家は心強い味方です。最も気がねなく助けを求められる存在ですし、特に母親は、娘のことを熟知している。望む時に、望む形のサポートを、サッと提供してくれる実家や母親…「ママ1年生」になったばかりの娘がすがりたくなってしまうのは、確かに当然でしょう。まず、実家の親側にも問題があることを理解しておきましょう。「娘」はすでに結婚をして「妻」になっているということを忘れてはなりません。受け入れすぎてしまう親に、そのまま甘えてしまうのは妻失格です。結婚というのはパートナーとともに、新しく自分の家庭を築いていくという約束です。その約束をした以上、自分の都合だけ考えて「娘」の立場に固執し、「妻」としての立場や役割を放棄するのはルール違反。自分の都合や利益しか見えなくなり、相手に対する思いやりが持てなくなる。これはモンスター化の始まりです。こうした話をすると、「でも、夫に頼れないんだもの。実家に頼るしかないじゃない」「夫が頼りないから実家に頼っているのに、それで文句を言われても…あなたのせいよ、って感じです」と反論されることがあります。「夫に頼れないから、実家に頼るしかない」と考える妻。「娘が大変な時には、助けてやりたい」と思う妻の実家。どちらにも悪気などないのです。けれども、注意していないと、この「妻・実家協力体制」が夫婦仲を崩壊させる恐れがあるのです。あなたもそんなリスクを抱えていませんか?■「夫放置系モンスター 実家帰り」度チェックここでは、あなたの「夫放置系モンスター 実家帰り」度をチェックしてみましょう。以下の質問で、〇はいくつありますか?1. 一人っ子もしくは末っ子で、親から愛され、甘やかされて育った。2. 母親とは「友だち親子」のような関係で、行動をともにし、あらゆることを相談してきた。3. 母親は専業主婦、あるいは時間の融通がきく仕事をしており、なにかあればすぐにかけつけてくれる。4. わが子は実家にとって、待望の初孫だ。5. 結婚後も経済的に実家に頼ったことが何度かある。6. 夫が、夫として父親として頼りにならず、「最後の砦(とりで)は実家」という安心感が常にある。7. 子どもが生まれたら子どもが最優先、夫は2番目だ。8. 自分は難しい状況に直面すると、「できるまで自分でやる」よりも「できる人にやってもらう」タイプだと思う。9. 不安を感じやすく、すぐ誰かにLINEや電話をしてしまう。10. 夫婦間で問題が生じたら、話し合わず、面倒ごとを回避するスタイルを取ることが多い。■あなたの「夫放置系モンスター 実家帰り」度は何レベル? 「モンスターワイフ」判定結果「夫放置系モンスター 実家帰り」度をチェックする質問に、あなたはいくつ〇がありましたか? 下の判定結果と照らし合わせて、自分のモンスターワイフ度を確認しましょう。○の数が3個以上6個未満は、実家帰り度「C」(夫婦間でイヤなことがあると、すぐに「実家に帰りたーい」と思っていませんか?)○の数が6個以上8個未満は、実家帰り度「B」(何かにつけて実家に頼りたがるあなたに、夫は不満を感じ始めています)○の数が8個以上は、実家帰り度「A」(精神的にはすでに「実家帰り」モンスター。実際に実家に帰ってしまうのも、もはや時間の問題かも)■セックスレスの原因にも「子離れできない両親、親離れできない妻」夫が仕事ばかりで、ほとんど家にいない。家にはいるけれど、いつもダラダラ。子どもが生まれても、父親としての自覚がまるで感じられない。妻に言われなければ、なにひとつできない夫。いざなにかやらせてみても、まったく使えない。ダメ出しばかりしなければならず、余計に疲れる…。夫がこんな状態では、妻の言い分も理解できます。けれど、考えてみてください。「あなたになんて頼れないから、もういい。もっと頼りになる実家にお世話になるわ」妻にそう切り捨てられた夫は、どんな反応をするでしょうか。「これはマズい! 夫として、父親として、もっとしっかりしなければ!」そうあせって一念発起、良き家庭人になろうと努力を始めてくれる夫は、残念ながらごく少数派でしょう。大抵の男性は、「あんたなんて役に立たない」という態度を取られた時点で、プライドを傷つけられ、そっぽを向いてしまいます。夫が頼りないのもいけませんが、妻が夫を頼りにしなければ、夫はいつまでたっても頼れる夫にはならないのです。「自分たちの家庭をともに築いていこう」という夫婦間の決意が固いものであれば、初めて直面する状況を前に困難が続いても、一緒に乗り越えてゆけます。そうするなかで夫は頼りがいのある夫へ、父親へと成長していくのです。ところが、最近ではひとりっ子が増加し、「一卵性母娘」などと呼ばれる母娘まで登場。結婚後でさえ「夫と妻」の関係よりも、「母と娘」の関係の方が強いケースが増えてきました。これがエスカレートすると問題が生じ始めます。母親がいつまでも娘の絶対的なピンチヒッターとして権威を振るい続けると…娘自身の、妻として母としての成長が妨げられるだけでなく、娘の夫まで、夫として父親として成長してゆく機会を奪われてしまうのです。それだけではありません。夫婦間への実家の介入は、多くの夫婦がただでさえ陥りやすい「産後セックスレス」のリスクを一層高めてしまいます。子ども中心で生活が回ってゆくなか、家庭に両親、あるいは義両親の影までチラついていたら…エロティックな雰囲気になどなりようもないことは、容易に想像がつくでしょう。「ママ」や「パパ」、「お義父さん」「お義母さん」のいる空間で、夫婦は「男」と「女」にはなりづらいのです。では、頼りになる実家との線引き、頼りない夫との関係は、どうしたらいいのでしょうか?■「実家も使いよう?」夫婦時間をもつために甘えるのは◎新米ママにとって、実家は強い味方。頼り方さえ間違えなければ、「実家の有効活用」によって、夫婦仲を良くしてゆくことだってできるのです。例えば、子どもを半日実家にお願いしてランチに出かけ、夫婦でゆったりとした時間を過ごす。おばあちゃんと孫が散歩に出かけてくれている間に、夫へお願いしたいことを落ち着いて丁寧に指示する。子育てでボロボロになっているから、おじいちゃん・おばあちゃんが孫と遊んでくれている間に、美容院やエステに行ってリフレッシュ。こんな実家への「頼り方」だってあるのです。モンスター化してしまう妻。それは、自分がラクをするためだけに、夫のことなどまるでかえりみず、夫婦でともに成長していこうという気持ちもなく実家に依存する妻たちなのです。その後、あずささんと大輝さんは結局、離婚しました。妻にとって夫はお荷物でしかなく、夫にとって妻は金食い虫でしかない…。せっかくご縁があって結婚し、そのうえ子宝にまで恵まれた男女の、あまりにも悲惨な結末です。妊娠・出産・育児により、心身ともに疲弊した妻に忍び寄る「実家帰り」モンスター。あなたはこのモンスターに、心を乗っ取られてはいけません。
2018年08月19日夫の愛が冷めてゆく…それは、妻にモンスターワイフの影が見えるから…。時代の変化にともない、家族のあり方も変わっていきます。どのような形の家庭を築くかは、各夫婦の選択に委ねられるべき問題です。それぞれの夫婦が、カスタマイズした家庭を形作ってゆけばいいでしょう。けれども、どんな家族の形を模索するにせよ、絶対に忘れてはならないことがあります。それは、夫婦は互いに協力するものであるということ。「そんなの当然」と思うのは頭の中だけで、実際には非協力的な夫婦たちのトラブルがあふれています。友だちとのトラブルなら距離を置けばいい話ですが、夫婦間は距離を置くと冷え切ってしまいます。結婚前や、結婚後しばらくの間は、夫婦間の協力が「当然」のこととして認識されているかもしれません。ところが、それから月日がたち、子どもも生まれて、家事に育児に忙殺されるようになったら…?環境が変われば、「夫婦間の協力」という意識はすっ飛んでしまいます。相互協力という夫婦関係の基本中の基本を忘れてしまった妻はモンスター化まっしぐら。そして夫婦仲は、破綻の一途をたどることに。今回ご紹介するのは、そんな夫婦間で協力しようという姿勢を完全に忘れてしまったモンスターワイフです。■「あんたなんか夫でも父親でもない!」妻の暴言が止まらない「夫放置系モンスター 実家帰り」代表:あずさ(仮名)32歳の場合あずさは、お気に入りのピンクのブランケットにくるまり、大好きなホットココアを飲みながら、海外ドラマに夢中になっていた。至福の時間。ところが…。「…ただいま!」息子を起こさないようにつけていたヘッドフォン越しに、突然耳に入ってきた雑音に振り返る。そこには、夫の大輝が不機嫌な顔で突っ立っていた。「え、なに?」あずさも負けず劣らず不機嫌な声で応える。「ただいまって、何度言わせるんだよ」あーあ、せっかくいいところだったのに。「ただいま」に対して、すぐ「おかえり」が返って来なかっただけですねるなんて、まるで子どもね。まだ3歳の息子・恵太のほうが、よっぽど物わかりがいい…。あずさは大きなため息をついた。「腹減った。メシは?」「え? もう10時半よ。会社で食べて来たんじゃないの? 最近ずっと、会社で出前をとっていたじゃない」まゆをひそめるあずさに、大輝の口調がますますイラ立ちを増す。「食ってるヒマ、なかったんだよ。冷蔵庫に何かあるだろ?」「ないわよ。お夕飯は恵太と実家で食べて来たんだもん」「またかよ…。じゃあ、なにか簡単なものでいいから作っといてくれよ。先に風呂入ってくるから」「お風呂わいてないわよ。私たち、実家で入ってきちゃったから。恵太がおじいちゃんと入りたいって…」「いい加減にしろよ!」ついに大輝が怒鳴り声を上げた。「家事もせず実家に入りびたって、俺から生活費だけ巻き上げて。おまえ、この家でまともに生活していないじゃないか。こんなの詐欺だよ、詐欺!」「はぁ!?」夫に怒鳴られても、あずさは一歩も引かなかった。夫の言い分が、彼女にはさっぱり理解できない。詐欺ってなに? 私は仕事ばかりの夫なんかに頼らず、実家のサポートを得て頑張っている。大輝は、給料がたいしたことないくせに家事を手伝うこともない。うちの実家のおかげで食費や生活必需品にかかるお金が浮いている。夫は私と私の実家に感謝すべきなのだ。それなのに詐欺とはなんだ。許せない。あずさは夫以上の剣幕(けんまく)で怒鳴り返した。「詐欺はどっちよ!? ロクに家にいないあんたなんか夫でも父親でもないわ!」■夫を放置…「始まりは長めの“里帰り出産”」あずさは、4歳年上の大輝と5年前に結婚した。小さな出版社に務める夫の大輝は、常に忙しい。朝は早く、夜は遅い。休日出勤もしょっちゅうだ。それでも結婚後、待望の第一子妊娠が分かった時、あずさは幸せでいっぱいだった。ところがその後、ひどいつわりにおそわれる。食べられないし、動けない。そんな窮地を救ってくれたのが、実家の母。電車で1時間かかる距離を毎日通い、面倒を見てくれた。夫の出張中には、泊まり込んで世話を焼いてくれた時もある。それ以降、つわりがおさまってからも、あずさはなにかと実家を頼るようになった。彼女の両親のほうも、一人娘が嫁いでからも自分たちと過ごしてくれることを喜んでいた。そして、あずさは妊娠7カ月になる前に、里帰りすることを決めたのだ。「ずいぶん早くないか?」大輝の顔がくもった。「もうすぐ繁忙期も終わるし、子どもが生まれる前にさ、少しはあずさと2人でゆっくり過ごそうと思って…」「でも、健診とかは、ママに車で送ってもらって、付き添ってもらえるほうがラクなんだもん。ママとお医者さんと相談して、もう決めてきたから」あずさは聞く耳を持たず、大輝は渋々あずさを送り出した。産後の1カ月を実家で過ごしたら帰って来る、という妻の言葉を信じて。ところが、あずさが大輝と住む家へ戻って来たのは、産後4カ月を過ぎてから。母子ともに健康だったが、あずさはなにかと理由をつけて、実家に居座わる。「恵太は俺たちの子どもだろ。週末だけ、あずさの実家で恵太の顔を『見せてもらいに行く』みたいな生活は、もう嫌だ。あずさも恵太も健康なのに、4カ月も帰って来ないなんて、いくらなんでも長過ぎるよ」大輝にそうつめ寄られて、あずさはむくれ顔でようやく帰って来た。こうして始まった「家族水入らず」の生活だったが、初めから難航した。■「育児ノイローゼが引き金に」親離れ子離れできない妻初めての、ひとりぼっちの育児。あずさは初日からパニックになった。夜遅く疲れ果てて仕事から帰る大輝を待ち構えるのは、ゾンビのような顔をして泣きぐずるあずさ。それが、毎晩のように続いた。玄関で靴もまだ脱いでいない大輝を相手に、あずさの口からは泣き言と愚痴の嵐。「どうしたら恵太が泣きやむか分からない」「疲れて死にそうだ」「大輝はいいわよ、どんなに忙しくたって、ランチとトイレくらいは、行きたい時に行けるでしょ」…。ようやく妻から解放されたと思ったら、今度は息子が泣き始めて、眠ろうにも眠れない。「このままでは共倒れになる」と大輝が危機感を覚え始めていたある日、あずさが「ママに手伝いに来てもらう」と言い出した。「また実家かよ」と大輝はむかつく。けれど、背に腹は代えられない。赤ん坊を抱えて、夫婦共倒れではどうにもならない。大輝は仕方なく、これを受け入れるしかなかった。しかし、これが間違いだった。義母は泊まりがけで、娘と孫の面倒を見始めたのだ。初めは、大輝の出張中だけだった。ところが次第に大輝が家にいる時でさえ、あずさは「ママ、泊まっていったらいいじゃない」「もう遅くなっちゃったから」「こんなに雨が降ってる中、帰るの大変でしょ」と、母親を引きとめるようになったのだ。確かに、義母のおかげで助かっている。だから、あずさのこんな主張を否定することなど、大輝にはできない。だが…大輝は居心地の悪さに押しつぶされそうだった。会社では、ひたすら忙しく働く。やっと家で過ごせる時間ができても、そこはすでに妻・息子・義母、そして時には義父という「定番メンバー」に占拠されていて、自分の居場所などない。それに…息子の夜泣きがひどい時などは、あやし上手の義母の存在は本当に有り難い。けれど、たとえ息子がぐっすりと眠っている夜でも、義母がいてはセックスなど望めない。というより、義母がいる時のあずさはすっかり「娘」に戻っていて、自分の「妻」という感じがしない。ついさっきまで「ママ、ママ」と義母にべったり甘えていた妻に、大輝はベッドの中で手を伸ばす気になれなかった。あずさの妊娠が分かってからこれまで、一度もセックスしていない。そろそろなんとかしないと、俺たちまずいんじゃないのか? 大輝はあせっていた。■夫婦崩壊「妻の実家から徒歩1分に引っ越し」で決定的にそんなある日。大輝が帰宅すると、あずさがいつになく明るい顔で出迎え、ニコニコしながら言う。「実家から歩いて1分のところにね、新築のアパートができるんだって! 大家さんがパパの知り合いで、私たちのことを話したら、1階の庭付きの角部屋を特別に確保してくれるって言うの。しかも家賃まで特別割引き!」「実家から歩いて1分」という言葉に大輝は初め「冗談じゃない」と思った。けれど…案外、悪い話ではないかもしれない。歩いて1分の距離となれば、さすがに義母が泊まっていくことはなくなるだろう。そうすれば少なくとも義母が帰ってからは、家族の時間、夫婦の時間を持てるはずだ。それに庭付きのアパート、家賃も割引きというのもオイシイ。恵太が元気に動き回るようになって、もう少し大きなアパートに引っ越さなければならない、庭付きの物件があれば最高だ、とちょうど夫婦で話していたところだったのだ。大輝はさまざまな条件を天秤(てんびん)にかけたが、最終的にはあずさの熱意に負けて、このアパートを借りることに。ところが、これが致命的な決定打となって、家庭は完全に崩壊した。確かに義母が泊まりに来ることはなくなる。なぜなら、あずさが恵太を連れて、完全に実家に入りびたるようになったからだ。大輝が家賃を払う新しいアパートにあずさと恵太が帰ってくるのは、恵太のおもちゃを取りに来る時と、寝る時だけという状態に。そんなアパートは掃除もろくにされておらず、あちこちホコリがたまっている。食事もすべて実家ですませてくるので、あずさが最後に自宅のキッチンに立ったのは、もういつのことだか分からない。「最近ランチに出かけそびれることが多いから、弁当を作ってくれないか」という大輝のリクエストも、あずさは当然のように完全スルー。週末の昼食でさえ、「私と恵太は実家で食べるの。大輝も来たければ来てもいいわよ」などと言われる始末…。そして最近では、夫婦が自宅で顔を合わせれば十中八九ケンカになるような状態が続いているのだ。夫が仕事で忙しいことを理由に、実家に頼りきりになったあずささん。自分と息子さえ快適に過ごせれば、夫のことなどお構いなし、というモンスターっぷりです。彼女はなぜ、モンスターワイフになってしまったのでしょうか? 後編でチェックテストとともに見ていきましょう。
2018年08月18日自分に不利な条件をのまされてはいけない。自分の主張は通さなければならない。どんな場面でも瞬時に損得を勘定し、議論では絶対に勝たなければならない…。確かにビジネスの場では、そうした姿勢も必要です。けれども、そんな態度をそのまま夫婦関係にまで持ち込むと、2人の関係にひずみが生じ始めます。■「夫婦は対等ってなに?」夫と妻は運命共同体上司や同僚、顧客などは、特定の目的のためだけに限られた時間だけ行動を共にする相手です。夫とは、根本的に存在意味が異なります。上司はあなたが病に倒れた時、心配して看病してくれますか? 数十年後、あなたがこの世を去る時、手をにぎって泣いてくれますか? その点を理解せずに「夫婦は対等」と言い出すから、夫と妻の関係がおかしなことになるのです。夫婦は対等というのは、絶対的な真理のように聞こえて、いざ実践となると難しく、実に曖昧(あいまい)なもの。完全なフィフティ・フィフティなど不可能ですし、そもそも夫婦間の「フィフティ」など、どのように判定しろというのでしょう。そこをはき違えると、夫婦関係はこじれるばかりです。「私が○○してあげたんだから、あなたも同じだけのものを返してちょうだい」「あなたが△△してるんだから、私だってしていいわよね」などと、お互いが勝手な論理を展開をし始めてしまう結果に。夫婦間のやり取りが一から十までこんな調子では、当然息がつまります。けれども、働く現代女性は、たえず競争や利害の攻防戦にさらされているケースもしばしば。妊娠出産に関して嫌味を言われるケースもまだまだあります。自宅でも、その流れのまま、攻防する勢いで夫婦間の会話をしてしまうわけです。 前回 ご紹介したのは、誰にも負けられないとバリバリ仕事を頑張るうちに、闘争心と自己防衛力がどんどん強くなっていった茉莉さんのエピソードでした。会社で自分のポジションを守るのに必死で、さらに会社だけではなく義母まで「女性なんだから、仕事よりも出産・育児」という考え方で、心底ウンザリしています。これでは自分の立場や利益は自分で守らなければ…という考え方になっても、無理もないかもしれません。けれど、茉莉さんは「運命共同体」であるはずの自分の夫を「敵」、「障害物」と見なし始めてしまいました。「敵」だから、意見が異なる場合には「話し合う」のではなく「論破する」。譲歩という選択肢はありません。「夫婦は対等」という基本を踏まえたうえで、お互いの言い分に耳を傾け、納得できる落としどころをみつけていく。それが夫婦本来の姿です。それを忘れてしまった妻が、モンスターワイフになっていくのです。モンスター化した妻たちは「対等、対等」とわめきながら、自分の譲歩や犠牲にばかり敏感で、夫の譲歩・犠牲は目に入らなくなっていることがほとんどです。茉莉さんの場合も、夫の亮平さんは夫婦で過ごせる時間がけずられていっても、嫌な顔をせず茉莉さんを応援。亮平さんも仕事で疲れていましたが、食事の支度を買って出てくれていました。けれども、茉莉さんはそんな亮平さんに感謝することができません。いえ、気づくことさえできませんでした。そして逆に、自分が犠牲を求められる状況になると、過敏に反応して戦い始めています。あなたもビジネスシーンで自分を守るのに必死になるあまり、家庭でも私利死守魔になっていませんか?■「バリキャリ系モンスター 私利死守魔」度チェックここでは、あなたの「バリキャリ系モンスター 私利死守魔」度をチェックしてみましょう。以下の質問で、〇はいくつありますか?1. 仕事に最も高い優先順位をつけている。2. 職場も家庭も男女平等は当たり前だと思う。3. 負けず嫌いな性格で、物言いもキツいほうだと思う。4. 雑誌などで「オス化」という言葉を目にすると、ギクッとする。5. やると決めたことは、徹底的にやらなければ気がすまない。6. 同僚や友人に「すごい」と一目置かれると幸せを感じる。7. どんな状況でも損得勘定を忘れない。8. 仕事も趣味も、熱中している時にそれ以外のものは躊躇(ちゅうちょ)なく切り捨てるタイプだ。9. なにごとも完全に白黒つけなければ気持ち悪い。10.ステイタス、経済力は結婚相手に左右されず、自分で勝ち取るものだ。 ■あなたの「私利死守魔」度は何レベル? 「モンスターワイフ」判定結果「バリキャリ系モンスター 私利死守魔」度をチェックする質問に、あなたはいくつ〇がありましたか? 下の判定結果と照らし合わせて、自分のモンスターワイフ度を確認しましょう。○の数が3個以上6個未満は、私利死守魔度「C」(闘争心・自己防衛力がムクムクふくらみ始めています)○の数が6個以上8個未満は、私利死守魔度「B」(目標達成の障害となりうるものは、バッサバッサ切り捨てるクセがついてきていませんか?)○の数が8個以上は、私利死守魔度「A」(自分の成功のためにパートナーや家庭を犠牲にすることを、もはや何とも思わなくなっているはず)その後、茉莉さんと亮平さんは、どうなったのでしょうか?仕事のことしか考えられない茉莉さんと、子どものいる幸せな家庭を築きたかった亮平さん。亮平さんはとうとう、自分の言い分や権利の主張ばかりに終始する茉莉さんとは建設的な話し合いを望めないと判断しました。亮平さんの帰国を待たずして、2人は離婚することになったのです。亮平さんは帰国後に再婚し、今ではお子さんに恵まれて幸せに暮らしているそうです。茉莉さんはといえば、離婚後それまで以上に仕事に没頭し、昇進を果たしたそうです。「夫のことが嫌いになったわけじゃなかったから、やっぱり離婚はこたえましたよ。それに子どもについても、いつかは…という気がなかったわけでもないのですが…。でも、離婚をした時には、もう30代半ばでした。その頃も仕事、仕事の毎日でしたから、再婚なんて考えられる状況じゃなくて。欲しいものを全部手に入れるなんて、きっと無理なんですよね」茉莉さんはそう振り返ります。しかし、果たして本当にそうでしょうか?バリキャリの社会生活で、私利死守魔と化してしまった妻。それでも一度立ち止まって、ガチガチの武装を解除し、夫と素直に話し合うことができていたなら状況は変わっていたはずです。何しろ夫婦は「運命共同体」なのですから、相手を論破して黙らせたり打ち負かしたりしても、何の得にもなりません。互いに思いやりを持って話し合い、譲歩もしながら、ともに納得できる状態で一緒に進んでいくことを選択するのが花丸です。家から一歩外に出れば、男性にも女性にも、シビアな現実が待ち受けている世の中です。そんな現代社会に生きる私たちだからこそ、せめて家庭ではいやし合いたいもの。夫婦でそこに気づけば「家庭」がこのご時世を生き抜くための、心強いよりどころとなります。まさに「二人には帰る家がある!」です。
2018年08月05日夫の愛が冷めてゆく…それは、妻にモンスターワイフの影が見えるから…。 前回 は、仕事の忙しさを理由に、家庭生活をかえりみなくなってしまったバリキャリ系モンスターワイフをご紹介しました。今回も同じバリキャリ系モンスターワイフに分類されますが、実は真逆。仕事と家庭の両立に非常に熱心なタイプです。しかし、そんな立派な妻も、一歩間違えばモンスターワイフに…。せっかく「デキる女」と「愛され妻」を両立しようという気概を持つ健気なあなたが、迷走してしまうことがないように。こちらのエピソードをお届けします。■髪ふり乱して手抜きメイク「仕事も家事も完璧妻」「バリキャリ系モンスター クタクタぼろぼろ」代表:亜紀(仮名)33歳の場合始業10分前に駆け込んだ会社の女子化粧室。鏡に映る自分の姿に、亜紀は朝からゲンナリした。おでこも鼻もテッカテカ。髪は毎日同じひっつめ髪。そしてなにより、くたびれた感じが全身からにじみ出ている。亜紀の朝は、出勤前から戦争だ。起床と同時に洗濯機を回し、お弁当作りに朝食作り。夫の隼人を送り出したら洗濯物を干して、超時短メイク。そのメイクも、駅までダッシュしている間に崩れてしまうのだが…。服だって、本当はパリッとアイロンのかかったブラウスを着たい。けれど自分の服は、ノンアイロンでOKなものと決めている。毎週末、隼人のワイシャツのアイロンがけだけでも大変なのに、これ以上手間を増やす気にはなれない。半年前、真面目な仕事ぶりを評価され、亜紀はチームリーダーに昇進した。地道な努力が報われたのだ。亜紀は自分をほめまくった。「わたしって最高! 家庭と仕事の両立ができてるって感じ!」それ以来、亜紀は以前にも増して熱心に仕事に取り組んでいる。残業はほぼ毎日だ。家事にあてる時間が短くなってしまったが、だからといって手抜きは厳禁。手を抜くというのは怠けだ。努力さえすればできるものをあきらめるなんて、それは単なる怠惰だ。会社で評価されたい。そして同時に、家庭でも「理想の奥さん」でいたい。隼人が職場の友だちに「うちの亜紀は満点の奥さんだよ」と自慢する光景を何度想像したことか。亜紀は理想が人一倍高かった。 ■イライラ完璧妻が夫と追いつめる…「今日も遅くなっちゃった…」駅から家までの道を髪ふり乱して小走りしながら、亜紀は考える。もうクタクタ。こんな夜はゆったりお風呂につかりたい。ラベンダーオイルたっぷりたらして…。マンションの入り口が見えてくると、亜紀は現実に戻り、ため息をひとつつく。本日の「家事 TO DO」が待ち受けている。隼人は10時前に帰ってくるのだ。大急ぎで夕飯の支度をして、隼人に食べさせる。それがすんだら食器を洗って、洗濯物をたたんで…。朝は5時半に起きなければならない。睡眠時間を確保するために、お風呂でゆっくりは今日もおあずけだ。シャワーですまそう。家事の段取りを考えながら、バタンとドアを開けると…。「亜紀、おつかれ! 今日は早く上がれたんだ。LINEするの忘れたけど」先に帰宅していた夫の声に、亜紀はびっくりした。隼人は洗濯物を取り込んでいる。その光景を見て、亜紀は身ぶるいする。ブルルル…。「ダメダメ! シャツはそこに置かないで! つるさなきゃシワになっちゃう。ここは私がやるから、隼人はお風呂入ってきて!」「わかったよ…。あ、そうだ、メシは出前取ろうよ。亜紀疲れてるだろ」「ダメよ。1週間分の献立を考えて、買い物してあるんだから。葉ものの野菜は傷みやすいの。今日、火を入れないと。一緒に明日のお弁当の下ごしらえもするんだし。私の計画を崩さないで」何か言いたげな隼人を半ば強制的にバスルームに押し込むと、亜紀はいつものやり方で洗濯物を取り込み始めた。せっかくきれいに干してあったシャツがシワになってしまったら、週末のアイロンがけがさらに面倒になってしまう。そうだ、アイロンスムーザーも買い置きしておかねば。急いで夕飯を用意し、洗濯物をたたんでいると、風呂上がりの隼人がサッパリした顔でやって来た。「冷たいもんあるかな。この前、ダイエットコーラ買っといたよな」毎晩お風呂につかれていいわね…の気持ちがついいじわるな言葉で口から出てしまう。「夕ごはんの前に甘いもの、飲まないでよ」ムッとしながら洗濯物を引き出しにしまい込む。つい不満が態度に出てしまうのを抑えることができなかった。黙りこくって夕飯を食べていると、隼人が切り出した。「週末は久しぶりに一緒に出かけないか? 恵比寿に新しくできたカフェ、行きたいって言ってただろ」亜紀は大きなため息をひとつつき、答えた。「ムリ。土日は水回りのお掃除もアイロンがけもたまってるし、1週間分の買い物にも出かけないと。それが終わったら、とにかく体力を温存したいの」隼人の方もムっとする。「なあ、亜紀はいつも疲れてるだろ。だからおれも家事を手伝いたいのに、なにかしようとすると、大抵ケンカになる。一体どうすれば…」「ごめんってば。もっと要領良くできるようにするから!」亜紀はピシャリと隼人の言葉をさえぎった。隼人は立ち上がってソファに移動し、iPadでニュースを読み始める。なんだよ、またこのパターンだよ。こうなるなら、なにも言わなければ良かった…。亜紀はいつも自分が悪いことにして謝ってくる…隼人は内心ぼやきながら、謝る妻にさらに文句を言うことはできない。隼人は後悔していた。まじめで頑張り屋のところが好きで結婚したのに。度を越してパーフェクトを目指そうとする妻に、窮屈感を感じ始めている。自分のジョークに笑い転げるかわいい妻の姿は今やない。結婚する時、「隼人の理想の奥さんになるね」とほほえんでくれた亜紀。理想の奥さんからどんどんかけ離れていることに亜紀はなぜ気づかないんだろう。家にいる時くらい、ゆっくりのんびりすればいいのに。洗濯物がシワになってても、弁当のおかずがサケ一切れでも全然かまわないのに。隼人の頭の中は、亜紀への不満がうずまき始めていた。会社でも家庭でも完璧なパフォーマンスを発揮しようと奮闘する亜紀さん。しかし、その立派な心がけにもかかわらず、夫婦仲はギクシャクし始めています。健気な頑張り屋さんほど陥ってしまいやすい、この展開。あなたは大丈夫ですか? 次回ご紹介するチェックテストでご確認ください。
2018年07月21日前回 、仕事は絶好調、けれども夫婦仲がギクシャクしてきてしまった絵里奈さんのケースをご紹介しました。絵里奈さんは「私は変わっていないのに、夫が変わってしまった」と思っています。けれども夫の茂樹さんは、「変わったのは妻のほう」だと感じていました。妻が自分を追い越して昇進した時、悔しさを感じなかったと言えばうそになりますが、妻のために一緒に喜んでやろう、妻を応援してやろうと茂樹さんは思ってました。けれども、忙しさを理由に家事を放棄し、夫を見下して「ヒマなあなたがやればいいじゃない」と開き直る妻の態度に、不快感をつのらせ始めます。初めのうちは、夫婦間の雰囲気を改善しようと妻をねぎらう外食を計画したりもしました。ところが妻は、仕事を理由にドタキャン。さらに、妻の部屋にはいつの間にかソファベッドが設置され、完全なセックスレスに突入しました。そのうえ妻には、夫の社内での微妙な立場に対する配慮がまったくありません。上司には「奥さんに負けず頑張れ」とイジられ、後輩には妙に気をつかわれ…。これも、茂樹さんのストレスになっていました。社会的ポジションで女性に追い抜かれた男性は、女性が想像する以上に敏感になっていることが多いもの。知らず知らずのうちに、夫のプライドを傷つけていないか、自分の言動を振り返ってみてください。■「バリキャリ系モンスター 超絶仕事人」度チェックここでは、あなたの「バリキャリ系モンスター 超絶仕事人」度をチェックしてみましょう。以下の質問で、〇はいくつありますか?1. 自分で言うのも何だが、自分は「デキる女」だと思う。2. 自分が忙しい時に、夫が自分をフォローするのは夫婦として当然のことだ。3. 今どき「男のプライド」がどうのと言う男性は面倒くさいし、時代遅れだと思う。4. 「物言いがキツイ」「ハッキリ言い過ぎ」などと評されたことがある。5. 「良妻」や「賢母」「すてきな奥さん」などというあいまいな評価よりも、会社で仕事による評価を得たい。6. 仕事かプライベートかと聞かれたら、躊躇(ちゅうちょ)なく仕事を優先する(休日出勤もいとわない)。7. 忙しさや疲れを理由に夫婦別寝、セックスレスになるのは、仕方がないことだ。8. 仕事が忙しい時には、身なりになど気をつかっていられない。9. 自分より「デキない」女性が、男性にチヤホヤされているのを見るとムカつく。10. 女子力を武器に立ち回っている女性を見ると、激しい嫌悪感を抱く。 ■あなたの「超絶仕事人」度は何レベル? 「モンスターワイフ」判定結果「バリキャリ系モンスター 超絶仕事人」度をチェックする質問に、あなたはいくつ〇がありましたか? 下の判定結果と照らし合わせて、自分のモンスターワイフ度を確認しましょう。○の数が3個以上6個未満は、超絶仕事人度「C」(「妻としての自分」を忘れ始めていませんか?)○の数が6個以上8個未満は、超絶仕事人度「B」(夫はあなたとの夫婦としての生活に、不満を抱き始めています)○の数が8個以上は、超絶仕事人度「A」(夫婦仲は冷え冷え。夫には「もう仕事だけしてれば?」と思われているかも)能力があり、努力も人一倍していて、仕事を評価されている「デキる女」。それは素晴らしいことです。けれど、いくら「デキる」からといって、自分の社会評価をふりかざし、夫の心情に対する配慮を怠るのはNGです。夫に妻のサポート役を強要してはいけません。むしろデキる女は、より夫のプライドに配慮しなければならないのです。この点が、単純に「デキる男」=「魅力的」と見なされる男性の場合とは異なります。しかし、そんな現実をどれだけ不公平だとなげいても、夫婦仲はこれっぽっちも改善しません。「これだけ男女平等が進んだ世の中で、『男のプライド』なんて言われても…」という気持ちもわかりますが、そう言ってみたところで何の解決にもならないのです。事実、時代に男女の役割が追いついていません。ここは一枚上手の妻が、家庭でもその手腕を発揮するのが一番です。以下の項目、できていますか?・夫に何か頼みたい時には、「命令」口調になっていないか注意して、できる限り相手に快く受け入れてもらえるよう意識する。・日常生活の中で、夫に花を持たせることができる機会がないか、常にアンテナを立てておく。・忙しくても、セックスレスにならない努力をする。・おしゃれや体形にも気を使ってみる。デキる女の妻が家では優しく、セックスも一緒に楽しめ、女子力まで高かったら? 夫はそんな妻に夢中になります。喜んでサポートしてくれるようになります。一枚上手の女性はセルフプロデュースのみならず、夫婦間プロデュースもできるのです。多忙な現代女性には、かなりの難題であることは百も承知です。「女性の方が損じゃない」という声も多々聞こえます。ただ古来から、男は強くて家族を養い、女はおだやかで可憐(かれん)なたたずまいで男を支えるというイメージが男性側のDNAにインプットされていますので、恋愛にはなかなか平等感覚が持ち込みにくいのでしょう。特にセックスに顕著にあらわれます。プライドを傷つけられた男性は、セクシー脳が機能しなくなります。けれど、上昇志向を持ち、結婚生活を円満にしたいと願う女性なら、そのトラディショナルなイメージを保つことがきっとできます。仕事を一日休んで、家にいて夫にありあまる愛を注ぐ…くらいの愛の見直しデーをもうけてくださいね。
2018年07月08日夫の愛が冷めてゆく…それは、妻にモンスターワイフの影が見えるから…。今回からは、別種の新型モンスター「バリキャリ系モンスター」をご紹介していきましょう。「寿退社」という言葉が死語となり、結婚してからもフルタイムで働く女性は増加中です。そして、ぶち当たる仕事と家庭の両立。専業主婦で家にいることができたら、掃除も料理ももっと手をかけられるのにと満員電車の中で考える。家事にかける時間がない、体力がない。ぐったりしながらも家事をする妻の姿を見ても夫は「あーー疲れた」とゴロンとしている。妻の社会での活躍が広がるほど、離れてしまう夫婦の溝。これだけ女性の社会進出が進んでも、「男のプライド」が社会の変化に追いついていないことに気づいている方も多いのでは。そこを意識しながら夫に向き合わねば、毎日プチケンカが勃発します。そのストレスはいつの日か噴火するはめに。「仕事では達成感があるけど、プライベートが犠牲になってしまった」。そんなことにならぬよう、今回からご紹介するエピソードを参考にしてください。■昇給も昇進も夫を追い越し…仕事人モンスターワイフ「バリキャリ系モンスター 超絶仕事人」代表:絵里奈(仮名)35歳の場合夜10時。「走れるパンプス」の靴音をカツカツと響かせながら、絵里奈は家路を急いでいた。チークなど塗っていなかったが、そのほほは満足げに上気している。彼女がリーダーを務める一大プロジェクトのプレゼンの資料がついに完成したのだ。上出来だ。明日のプレゼン成功は間違いない。「ただいまぁ」リビングのドアを開けると、夫の茂樹はビールを片手にぼんやりテレビでボクシングを観ていた。「またソファでダラダラと…。洗濯物、たたんでおいてくれればよかったのに」先週もそのことで衝突したばかりだった。「洗濯物は絵里奈の担当じゃないか」と言われ、「でも、私は今忙しくて茂樹はヒマなんだから、そこは臨機応変に対応してよ」と言い返すと、秀樹は自分の部屋にこもってしまったのだ。同じケンカは避けたい。絵里奈は気を取り直してたずねた。「夕飯、どうしたの?」「ああ、後輩にバッタリ会って、一緒にいつもの店で食べて来た」“いつもの店”というのは、茂樹が最近よく利用しているカジュアルなイタリアンレストランだった。テイクアウトもできて、サラダは絵里奈もお気に入りだ。「それなら私にもサラダ買って来てくれればよかったのに。あそこのサラダ、好物って知ってるでしょ」おなかもすいていたので思わずそう言うと、茂樹は面倒くさそうにため息をついた。「一体、何なの? いつから、私たちはこんな風になってしまったんだろう…」 ■妻の成功の陰で、夫は新人同僚女性と…都内の一流と言われるメーカーに同期入社した2人。ともに上昇志向が強く、互いに刺激し合える関係だった。この人となら切磋琢磨(せっさたくま)し合っていけると思い、絵里奈は結婚を決めた。それなのに…私は何も変わっていない。今でも日々、全力で努力している。対して、茂樹は変わってしまった。覇気のない緩慢な動作。昇給も昇進も、私がすっかり彼を追い越してしまった。いけない。絵里奈はハッとわれに返った。2人のことに頭を悩ませている場合ではない。明日は大事なプレゼンなのだ。冷凍食品でおなかを満たしたら、明日のシミュレーションをしなくちゃ。「私、明日プレゼンなの。もうちょっと起きて準備するから、今夜は自分の部屋で寝る」そう言い残して、絵里奈はリビングをあとにした。仕事が忙しくなり始めた頃、絵里奈は自分の部屋用にソファベッドを買っていたのだ。翌日、プレゼンは大成功。絵里奈は満足感でいっぱいだった。スマホを取り出し、ニッコリする。「今夜は外食しよう。私のおごり!」茂樹にメッセージを送った。ところが…。「ごめん。今夜は飲み。週末埋め合わせする」絵里奈は心底がっかりした。妻が大仕事を終えたその日に、飲み? もうちょっと気を利かせてよ…。トボトボと家路についた絵里奈だったが、駅前まで来て驚くべき光景を目にした。茂樹が若い女の子と歩いている。あれは…確か入社2、3年目の、総務の池田さんだ。A4サイズの書類など入らない、かわいらしい小ぶりなバッグ。走ることなどできそうにないハイヒール。「愛されOL」を絵に描いたような池田さんが、ふんわりと巻かれた髪をゆらしながら、夫の隣で微笑んでいた。そっとあとをつけてみた絵里奈。小洒落たワインバーに入っていく2人を見届け、しばらくその場に立ち尽くしていた。■ついに夫が大反撃! バリキャリモンスターの行く末は?「結局、茂樹もポーッとした若い子が好みだったのね。知らなかったわ。あの子たちって、『〇〇じゃないですかあ…』って甘ったるい話し方するでしょ。ばっかみたい」茂樹が帰宅するなり、絵里奈は冷ややかにそう切り出した。一瞬驚いたように目を開いたが、茂樹はすぐにいつものムスッとした顔に戻った。「彼女…総務の池田さん、彼女がうちの部署用に作成した書類に不備があって、そのフォローを俺がしたんだよ。それで、お礼をさせてくださいって言われて」「なるほどねぇ。デキない女ほどかわいいってことかしら。男にフォローしてもらえておトクよね」茂樹はドスンとテーブルをたたく。「いい加減にしろよ!」珍しく声を荒げた茂樹に、絵里奈は固まった。「いつもいつも、人を見下したような態度で。うっとうしくて仕方ないんだよ! おまえより給料低くて悪かったな。これからもどんどん稼いでくださいよ、奥さん」仕事では絶好調なものの、夫婦仲に暗雲が立ち込め始めた絵里奈さん。一体なぜ、こんな状況に陥ってしまったのでしょう?絵里奈のように、仕事に精を出している皆さん。プライベートは大丈夫ですか? 上から目線の言葉を、夫に投げかけていませんか。次回でご紹介するチェックテストで、あなたの「バリキャリ系モンスター 超絶仕事人」度をチェックしてみましょう。
2018年07月07日