日本にも数多くのファンを持つ演技派俳優ヴィゴ・モーテンセン。まもなく公開を迎える主演作『ザ・ロード』における彼の裸体を切り取った劇中写真が公開された。『ロード・オブ・ザ・リング』三部作のアラゴルン役で、世界的な名声を得て、2007年の『イースタン・プロミス』(※日本では2008年公開)ではアカデミー賞主演男優賞にノミネート。独特の憂いを帯びた眼差しがセクシーと、日本にも多くの女性ファンを持つヴィゴだが、先述の『イースタン・プロミス』では、物語の終盤に素っ裸で乱闘に興じて話題となった。一部では、そのシーン見たさに劇場に足を運んだ女性客もいたとか…。本作の舞台は謎の大異変で壊滅し、不毛の地と化したアメリカ。荒れ果てた大陸を漂流する父と子の旅路が描かれる。ヴィゴは、身をもって息子に生きる道を示す父親を演じているが、荒廃した世界を生きる男とあって、役作りの段階でかなりの減量を行ったという。今回到着した写真では、全裸のヴィゴのうしろ姿が写っており、その凄まじい減量の成果がはっきりと見てとれる。やはり、ただでは脱がない男・ヴィゴ。映画本編では『イースタン・プロミス』とはひと味違った彼のセクシーな姿がたっぷり楽しめそう!『ザ・ロード』は6月26日(土)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。■関連作品:ザ・ロード 2010年6月26日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開■関連記事:大ベストセラー小説を実力派俳優陣で映画化『ザ・ロード』試写会に15組30名ご招待ヴィゴ・モーテンセン主演、道なき道を往く父子を描く『ザ・ロード』公開決定!
2010年06月22日アカデミー賞4冠に輝いた『ノーカントリー』の原作者、コーマック・マッカーシーのピューリッツァー賞受賞作品を映画化した『ザ・ロード』のこの夏の公開が決定、あわせて本作のポスター画像が解禁となった。物語の舞台は文明が失われて10年が経ち、太陽もなく寒冷化が進み、動植物が死滅した世界。そんな荒廃した地で、道なき道を南へと進む父と子のドラマが綴られる。主人公の父親を演じるのは日本でも多くのファンを持つヴィゴ・モーテンセン。息子役は注目の子役、コディ・スミット=マクフィー。さらに、回想シーンで登場する主人公の妻役としてシャーリーズ・セロンが出演するほか、ロバート・デュヴァル、ガイ・ピアースといった名優が脇を固める。2人に常に付きまとう死の匂い。それでも父は、幼い息子に在りし日の世界や道徳観を説き、“善き者”であろうと心掛ける。人類最後の火を掲げ、終わってしまった世界を旅する2人が行き着くのは――?『ザ・ロード』は今夏、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。■関連作品:ザ・ロード 2010年夏、TOHOシネマズ シャンテシネほか全国順次公開
2010年04月20日『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソン監督最新作『ラブリーボーン』に主演した、シアーシャ・ローナンが来日し、1月21日(木)に記者会見が行われた。特別ゲストとして元モーニング娘。の石川梨華も駆けつけ、15歳の名女優の初来日を祝った。13歳にして『つぐない』でアカデミー賞助演女優賞にノミネート。本作でも、連続殺人犯の手にかかり殺されてしまう主人公の少女を好演しているシアーシャ。原作小説では殺人シーンはかなり凄惨な描写がなされていることもあり、その映画化ということで出演をためらう気持ちはなかったか?と問われると「正直、躊躇する気持ちはありました。でも、映画の方の脚本を読んでみると、殺人の部分に関しての描写は原作のように激しくはなっておらず、物語は“(自分の身に)何が起こったのか?”を考えていくような形になってました。何より、ピーター・ジャクソン監督たちとお会いして、彼らに任せれば大丈夫、という安心感を持つことができました」とふり返った。シアーシャ曰く、ジャクソン監督は「地に足のついた素敵な人で、確固たるビジョンを持っている。子供っぽいところもあって、それが現場を楽しい雰囲気にしてくれた」とのこと。「彼と撮影で過ごした日々が恋しい」とも。シアーシャと同じ10代の観客に、映画を観て何を感じてほしいか?という質問には「10代は、きっとロマンスに興味があるでしょうね(笑)。だから、(シアーシャ演じる)スージーと(その初恋の相手)レイの2人の関係を感じてほしい。それから、普通の物語とはエンディングが違うけれど、希望や愛、そして再生できるということを感じてほしいです」と答えた。この後、本作を鑑賞して強く感動し、シアーシャの魅力にとり憑かれたという石川さんが大きな花束を抱えて登場。シアーシャは嬉しそうに花束を受け取った。石川さんは映画について「CGの部分も素晴らしかったし、何よりこんなに泣いてしまったのは久しぶりでした。一番泣いたシーンは、(失踪した)スージーの帽子を家族が受け取り、もしかしたらもう彼女は戻ってこないかもしれない、とお父さんとお母さんが泣く場面。ティッシュもタオルも持ってなかったので手で涙をぬぐいながら観てました」と興奮した様子で語った。そして、シアーシャと対面しての印象を尋ねると「映画を観て、目がきれいだな、という印象を持っていたのですが、実際に会うとムチャクチャかわいいですね!かわいいだけでなく、15歳と思えない大人の色気があります」とメロメロ。これにはシアーシャも「梨華さんこそ大人っぽいですよ。私には歌は歌えませんし…」と照れながら返した。これに気を良くしたのか?司会者からの「石川さんの周りでシアーシャと同じような雰囲気を持った人はいますか?」という質問に、「私ですかね?」とぬけぬけと答え、「シアーシャはピュアで演技も素晴らしい。そうなりたいという願望を込めて…頑張ります!」と笑顔を見せた。『ラブリーボーン』は1月29日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:第82回アカデミー賞 [アワード]ラブリーボーン 2010年1月29日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開©2009 DW STUDIOS L.L.C. All Rights Reserved.つぐない 2008年4月12日より新宿テアトルタイムズスクエア、日比谷シャンテ シネほか全国にて順次公開©2007 Universal Studios. All Rights Reserved.■関連記事:徐々にオスカー候補が見えてきた?英国アカデミー賞候補が発表に【どちらを観る?】奇才×ファンタジー『ラブリーボーン』&『Dr.パルナサスの鏡』【シネマモード】ゴールデン・グローブに見る、2010年注目の俳優&女優は?ゴールデン・グローブ賞発表!『アバター』が2冠メリルとサンドラ、主演女優賞受賞の2人がキス!第15回放送映画批評家協会賞
2010年01月22日『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』ではアカデミー賞監督賞にも輝いたピーター・ジャクソンと、『未来世紀ブラジル』から『ブラザーズ・グリム』まで数々の注目作を放ち、熱狂的なファンを増やし続けているテリー・ギリアム。ふたりの奇才が手掛けたファンタジーが続けて公開される。アリス・シーボルトのベストセラー小説を映画化した『ラブリーボーン』は、14歳の少女・スージーの死というショッキングな展開から始まる。変質的な隣人に殺されたスージーは、無念を抱えたまま天国へ。天国と現世の間に留まり、残された家族や初恋の男の子を見守っていく。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで驚異の映像世界を作り上げたピーター・ジャクソンだけに、スージーが身を置く世界のビジュアルも思い入れたっぷりのもの。美しくもおどろおどろしく、どこか不安を駆り立てる映像を、スージー自身の内面にリンクさせている。そんな映像世界に囲まれ、永遠に14歳の姿のまま、心だけ月日を重ねていくスージーの矛盾がやるせない。家族の再生ドラマや殺害犯を巡るサスペンスにも2時間強の尺の中で言及しているため、初恋の男の子の日常が自分の存在なしに過ぎていく切なさを知り、幼かった妹に年齢を追い越されていくスージーの複雑な心の変遷がやや粗雑に描かれている感もあるが、そこは天才女優シアーシャ・ローナンの熱演がフォローしている。一方、『Dr.パルナサスの鏡』は、映像至上主義を嬉々として潔く貫いた趣き。砂糖菓子のようにラブリーなギリアム監督入魂の色彩世界で語られるのは、不死の魂と引き換えに、自分の娘を悪魔に差し出す契約を結んでしまった男・パルナサス博士のドタバタ劇。抜き差しならない状況に陥った博士の物語に、やはり抜き差しならない事情を抱えた謎の男・トニーの物語が絡んでくる。トニー役のヒース・レジャーが撮影中に急死し、同役をジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの3人が引き継いだのはいまや周知の事実だが、それを成立させているのがギリアム流映像至上主義の極みとも言うべき必殺アイテム、魔法の鏡。通り抜けることで自らの欲望の世界を体験できる魔法の鏡“イマジナリウム”が物語の中心にどんと据えられ、一連の騒動を一層ダイナミックに、さらにはドラマティックに色づかせるのと同時に、ヒースがジョニーに、はたまたジュードやコリンに変化するマジックに説得力を持たせながら映画の力を見せつけている。ショッキングなストーリーが生んだファンタジー映像を楽しむか、めくるめくファンタジー映像が生んだドラマティックなストーリーを楽しむか。観るならどちら?(text:Hikaru Watanabe)■関連作品:ラブリーボーン 2010年1月29日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開©2009 DW STUDIOS L.L.C. All Rights Reserved.Dr.パルナサスの鏡 2010年1月23日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2009 Imaginarium Films, © 2009 Parnassus Productions Inc.■関連記事:理想の世界へとあなたを誘う!『Dr.パルナサスの鏡』女優鏡を3名様にプレゼント鬼才ギリアムを虜にしたミューズ、リリー・コール 彼女が見る“鏡”の中の世界は…メリルとサンドラ、主演女優賞受賞の2人がキス!第15回放送映画批評家協会賞今年は洋画復権?『アバター』に続け!大物監督話題作が続々公開2010年前半戦T・ギリアム、故ヒースを「最高の俳優」監督志望の爆笑太田には「現場そうじから」
2010年01月21日全世界で1,000万部以上を売り上げたベストセラーを、スティーヴン・スピルバーグと『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソンが手を組んで映像化した『ラブリーボーン』。1月末に公開を迎える本作の試写会が1月13日(水)に開催され、ゲストとして美輪明宏が登場した。主人公の14歳の少女が惨殺されるという衝撃的なシーンで幕を開ける本作。天国にいる少女が、家族や初恋の人を見守りながら想いを必死で伝えようとする、という物語にちなんで、スピリチュアルの分野に造詣の深い美輪さんがゲストとして招かれた。真っ白いドレスの美輪さんが姿を現すと、客席からは大きな拍手がわき起こった。「死者を身近に感じたことは?」という質問に美輪さんは「あなた、そんなの日常茶飯事。年がら年中よ!」と答え、のっけから会場を沸かせた。さらに美輪さんは「天国とは何か」について、「霊魂とは素子の一つで、人間はその素子の周りにたんぱく質や脂質を包んだものにすぎない。人間が死ぬと、そのたんぱく質や脂肪が分解され、最後に残った素子がまた再生する場所なの」と自らの理論を説明。続いて話題は映画に。美輪さんは、主演のシアーシャ・ローナンを「とても上品で愛くるしい。古き良き時代のハリウッド映画には、彼女のような素晴らしい俳優がたくさんいた」と絶賛し、「映画はロマンや情緒、非日常を感じられてこそ映画。この映画にはそれがある」と作品についても称賛のコメントを贈った。最後に「2010年はどんな年になりますか?」との質問には「あたしは占者じゃないのよ!」と言いつつ、「良い年、悪い年になるかは人の胸三寸。全ては発想次第」とアドバイスしてくれた。『ラブリーボーン』は1月29日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:ラブリーボーン 2010年1月29日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開©2009 DW STUDIOS L.L.C. All Rights Reserved.■関連記事:オスカー有力 スピルバーグ×P・ジャクソン『ラブリーボーン』試写会に25組50名様ご招待チャールズ皇太子夫妻も列席オスカー最有力『ラブリーボーン』ワールドプレミア開催
2010年01月14日