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取材・文:ameri撮影:佐々木康太編集:杉田穂南/マイナビウーマン編集部12月6日に公開された、美しく神秘的な南国の海を舞台にした感動のミュージカル・アドベンチャー『モアナと伝説の海2」。海に選ばれたプリンセス・モアナの新たな冒険が前作よりも大きなスケールと映像美で表現される。今作で、モアナと一緒に冒険へ向かう、 島の歴史や伝説に詳しい“伝説オタク”の青年・モニの日本吹替版声優を務めるのが小関裕太さんだ。今作の魅力のほか、ミュージカル・アニメーションの声優に決まった時の気持ちや、自身が人生という名の冒険を進む中で大切にしている価値観を話してもらいました。■モニとの共通点は“好奇心旺盛なところ”──今回、出演が決まった時はどういった気持ちでしたか?歌を歌うキャラクターの声優を務めることが、役者としても、ディズニーに影響を受けた人間としても憧れで夢の一つだったので「かなった!」という驚きと「自分でいいの?」という感覚がありました。昨年公開された作品で、アニメーション映画の声優を務める経験を経て、とても楽しかったんです。そもそもミュージカル・アニメーション作品がそれほど多くなく、毎年いろいろな作品が出ているわけではない中で「僕の声と合うキャラクターと出会えるのはいつなんだろう」「きっと遠い未来なんだろうな」と思いつつ、それまでに技術と経験を培っていこうと考えていたところ、このタイミングでオーディションに受かったのでとても驚きました。──オーディションではやはり強い思いが……?ここだけの話、どこか「どうせ受からないだろう」という思いがありました。もちろんその場で全力は出しましたが、そういった思いがあったからいい意味で力が抜けていたのかな。後悔なく出来たらきっと楽しい時間になるだろう、このオーディションも一つの経験になるだろうと緊張せずワクワクした気持ちを持って挑めたことが、今回のご縁につながったのだと感じています。──今回、小関さんが演じるモニという役はどんなキャラクターですか?ご自身と共通する部分はありますか?好奇心が旺盛で、好奇心を原動力に生きているキャラクターです。僕も好奇心が旺盛なので、そこは共通しているかな。好きな物と対峙した時に興奮する気持ちにすごく共感しました。あとは、喜怒哀楽がはっきりしているんですよね。悲しい時はすごく悲しい顔をするし、うれしい時にはとってもうれしい顔をして、ちょっとお調子者なところもあったり。本当に表情豊かなキャラクターだなと思います。■人生では険しくもワクワクする道を選ぶ「新しい景色を見たい気持ちが強いです」──今作でも“冒険”がテーマとして描かれていますが、小関さんご自身は平坦な道を進む派ですか?それともモアナたちのように険しくもワクワクする道を選びますか?僕は、平坦な道はあまり好きではないですね。常にワクワクしていたいし、新しい自分を知りたいし、新しい景色を見たい気持ちが強いです。出来るようになった自分が見た景色や、いろいろな作品や出会いを経た時の「こんな考え方もあるんだ!」という自分の中での変化、追い詰められ続けてようやくたどり着いたゴールで見た夕日などこれまでの人生でも感じることがあり、次の景色を見てみたいという欲は強いと思います。今回も新しい景色でしたし、何よりモアナと一緒に歌えることが初めての経験でワクワクしました。──険しい道でも、乗り越えていけるタイプですか?そうですね。確証がなくても自分の成功した姿は考えている方だと思います。──その道を楽しむコツは……?目的と、自分がどうなりたいのか、どういう人でありたいのかを考えることですかね。僕は走り続けている人の姿を見ると走る原動力をもらえるので、僕もそうありたいなと思っています。目標としている尊敬できる先輩方がいるのですが、彼らが自分の時間をパフォーマンス向上に費やし突き詰めている姿を見て「こんなところで挫けていられないな」と思わせられてきましたし、そのたび「先輩方にはかなわないな」と感じながら今があるので、僕もその姿勢でい続けたいです。■レジェンド2人といつか共演できたら──これからの人生で冒険したいこと、挑戦したいことはありますか?小さい頃からの夢の一つなんですが、カフェを作りたいんですよね。時間もお金ももっと費やすべきところがあるので、いつかなえられるかは分かりませんが……(笑)。僕自身、カフェで台本を読んだり仕事をしたりすることが多いんです。家よりもざわついているカフェの方が集中できるので、そういった落ち着く空間をいつか作りたいです。──仕事で挑戦したいことはありますか?僕、スティッチが大好きで。というのも、作品はもちろん、声まねをするくらい好きなんです。以前、山寺(宏一)さんの前で一方的に「初めまして。僕、実はスティッチの声まねだけは得意なんです。やらせてもらいます!」と伝えて披露したこともあります(笑)。優しい方なので褒めてもらいました。スティッチとは言わずとも、山寺さんと共演してみたいです。そして、山寺さんとも交流が深い戸田恵子さんは、僕が小学5年生の時に出演したドラマでお母さん役を演じてくださっていて、今でもずっと交流があります。お仕事はその時以来ないのですが、プライベートではよくお会いしており、戸田さんともご一緒できる機会があればうれしいなと思っています。声優が一つ僕にとってもルーツになったので、レジェンドのお二人と、もしチャンスがあるならば共演の機会に巡り会えたらいいなと思います。■くじけそうな時に見たくなる作品に──最後に改めてマイナビウーマン読者に向けて、今作の見どころを教えてください。第1作目も素晴らしく、たくさんの方が魅了されたと思います。モアナが皆さんの背中を押してくれる存在になったのではないでしょうか。2作目では、映像美も音楽美も、いろいろな分野でグレードアップしていて、目で耳で癒やされ楽しめる作品になっています!そして、モアナが成長しさらに強くなっていて、くじけそうな時に見たくなる映画に仕上がっていると感じました。物語を通して、仲間同士の絆の大切さや大変さ、海の厳しさなど、綺麗なところだけではない部分が描かれており、それが苦難という部分でどの世代にも重なるはず。そして、その苦難を乗り越えるための言葉がたくさん詰まっている作品なので、ぜひ今劇場で出会ってもらい、頭の片隅に残るならば、その方が壁にぶつかった時にもう一度見返してもらったら、勝手に涙が出てくるのではないかと思います。『モアナと伝説の海2』愛する人たちを守るため、海を愛する“モアナ”が迷いと葛藤を乗り越え、相棒のマウイ、そして新たな仲間たちと果てしない冒険に漕ぎ出した先に待ち受けるものとは……?ディズニーらしい至極の音楽が彩る感動のミュージカル・アドベンチャー。<大ヒット公開中>配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン(C)2024 Disney. All Rights Reserved.
2024年12月29日取材・文:瑞姫撮影: 佐々木康太編集:杉田穂南/マイナビウーマン編集部ヘアメイク:菅野 史絵スタイリスト:町野泉美真っ直ぐ、一生懸命に頑張っていても、報われない時がある。不幸が重なって、日々に嫌気が差して、「どうして自分ばかりこんな目に遭うのだろう?」と挫けそうになってしまう時がある。前向きに生きることが大切だと分かっていても、“大人なのだから”と気持ちを切り替えたくても、人間はそう上手くいかない。そういう経験がある人は、少なくないように思う。そんな風に“不遇”に見舞われながらも、決して諦めずに立ち向かう1人の新人作家の逆襲劇を描いたのが、2024年12月27日より全国公開される、『私にふさわしいホテル』だ。同年2月に惜しまれながら全面休館を迎えた「山の上ホテル」を舞台にした本作品では、好きな小説のためならありとあらゆる手を使ってでも逆境に立ち向かう、破天荒でチャーミングな主人公・加代子を俳優やアーティストとして活躍するのんさんが演じている。“自分の好きに対して純粋”でいる、そのためだったらなんだってする。そんな真っ直ぐに生きる主人公について、少し似たところがあると明かしてくれたのんさん。作中の加代子のように、同じように理不尽な出来事や不遇な境遇に直面した時はどうやって乗り越えるのかと聞くと、意外にも私たちと同じように悩み、嫉妬する人間らしい一面を見せてくれた。そして、彼女が好きだと語った「自分からスポットライトの下に走っていく」という加代子のセリフと重なる、“自分の好きに対して純粋”な思いで物事を乗り越えてきた彼女の真っ直ぐな強さを知ることができた。■大切にしたのは好きの“純度の高さ”不遇な境遇や世の中の理不尽さに対する怒りや反骨精神は、ともすれば憎しみに変わるだろうし、湿っぽく重いものになりがちだ。しかし、今作では加代子の決して正しくはないやり方だけど、どこか憎めないキャラクターと、文壇の裏側に迫るリアリティとスピード感あふれる展開で、コミカルかつドラマティックに描かれている。実際に加代子を演じたのんさんは、どのようにして加代子を応援したくなる存在となるように演じたのか。「本当に悪いこともしているし、人としてどうかということもしてるので、これが人の目に映った時にも、気持ちの良い人物であるように気をつけました。加代子は『自分が書いた小説を読んでほしい』『小説が好き』っていう気持ちだけはすごく純粋なんです。そこにはよどみがなくて、そのためだったら悪い人になってしまうけれど、それ以外はすごく良い人。だからこそ、“好き”という気持ちの純度の高さを意識しました。何事もめちゃくちゃ突き抜けさせる。迷いをなくして、猪突猛進さを出せればと思いながら演じました」自分の好きに対して真っ直ぐに走る。その道を阻むものだからこそ、跳ね除けようとする。悪い人ではあるものの、嫌な人に映らないのは、加代子の根っこの部分の純粋さとのんさんの気持ちいいくらいに振り切った直向きな演技からだろう。改めて、加代子を動かす感情の根底にあるものを「すごく純度の高い“好き”があるからこそ、権力やしがらみが自分の好きなものに関わってくるのを煩わしく感じるのだと思う」とも話すのんさん。どこか共感するように語る姿に、加代子と似ている部分はあるのかと聞くと、「少し似たところはありますね。だから、ちょっと私も人でなしですよ」とお茶目に笑ってくれた。■怒りも、悔しさも、原動力として昇華する好きのパワーは偉大だ。好きなことだからこそ、努力を努力と思わずに頑張れることもある。ただ、のんさん演じる加代子は、不遇に見舞われたからこそ「こんなことで負けてたまるか」と、純度の高い好きに加え、怒りや悔しさをエネルギーとして加速させている。「悔しさをバネに」とはよく言ったものだが、のんさん自身もそういった経験はあるのだろうか。「怒りが原動力になる時はたくさんあります。というか、ほとんどです。エンジンをかける時にめちゃくちゃ力になるんですよ。怒りのパワーが強すぎて周りが見えなくなるような“使えない怒り”と、エンジンが掛かってどんどんパワーになっていく“使える怒り”の両方があるんですけど、使えない怒りが、使える怒りになる時もある。自分が残したものの表現は、全部使える怒りがアウトプットされたものなんです」怒りを原動力にするという行為は、好きだからこそ感じる悔しさの上に、「このままで終われない」「負けてたまるか」という強い意志があってこそ成り立つ。一方で、怒りは強いエネルギーである反面、感情に翻弄されたり、落ち込んだりしそうなものだが、それはどうやって昇華しているのか。「実は『自分がこの役やりたかったな』と嫉妬することもあるんですけど、『私だったらこうやるな』とか『これは負けたな』って思えると、自分の課題が見えてくるし、相対的に自分を良くしていく方法が明確になっていくんです。他の作品を見ていろいろなところから情報をキャッチしたり、実際に自分で練習してみたり。そうやって日々のセンサーが鋭くなる感じですね」そうやって、マイナスにふれがちな感情すらもプラスに変え、演技に昇華するのんさん。しかし、『私にふさわしいホテル』を演じた時は、壁にぶつかったと感じたという。「堤監督に撮影が始まる前に、『私のいつものカット割りじゃなくて、普通の映画みたいに撮るので、舞台みたいに丁々発止でテンポよくやってください』と言われたんです。現場でも演出をいただいて、いろんな動きをしながら会話していくんですけど、早口なセリフだとつまずいたり、噛んだりすることが多くて。その中でも、東十条先生役の滝藤賢一さんや、田中圭さんが素晴らしくやっていらっしゃるのを見て、私はもう全然駄目だって。本当にちょっと修行してもう一回撮りたいなって……」周りと比べて、上手くできない自分に悔しさを覚えることはよくあることだ。ただ、その感情が沸いた時にも歩みを止めず、今できることを考えて動いてきたからこそ、今のキャリアがあるのだろう。「舞台をやってきたからこその基礎的な技術とか、基礎があるからこそ持っているテクニックとかテンポというのを身につけたいなと思いましたね。舞台の経験がそんなにたくさんあるわけじゃないんですけど、その時に勉強になったことを思い出して、今回必要だなって思うことを日々練習して、動きに取り入れた時にセリフが言えるように練習しました」■迷宮入りして答えが出なくても答えの出ないことをいつまでも悩んでいても仕方ない。そんなことは分かっていても、ぐるぐると考えてしまう時は誰にだってある。頭では前向きに考えるようにしても、いつのまにか感情が引っ張られてしまい情けなく感じる。そんな風に、理不尽な出来事や不遇な境遇に直面した時や、上手く行かなくて悩んでいる時になかなか気持ちが切り替えられずに悩む人に対してアドバイスを求めると、のんさんは「難しいですよね」と気持ちを慮りながらも、こうアドバイスをくれた。「自分が上手くいかないなって思っている時って、結構迷宮入りして答えがでないものだと思うし、歯痒くて焦っちゃうんですけど、ちょっと待って時間が経ってみると、『なんだ、こういうことだったのか』と分かる時が来ると思うんです。そのうち自分のスキル、生き方、やり方みたいなものが追いついて、たやすくできるようになっていたりするし、悩んだ先に、答えが待っていることがある。だから今、うまくいかなくても焦るんじゃなくて、“今は上手くいかない自分なんだ”って思って一回置いとく。そうやって寝かせることも大事かなって」上手くいかない時は辛い。辛いからこそ、早くその現状を打破したくて焦ってしまう。けれど、そうやって悩み、考え、試行錯誤することも楽しめれば、いつの間にか楽しんだことがメインになっていくと、のんさんは教えてくれた。「未だに私もどうしたらいいんだろうってなりますけど、本当にどうにもならない時は、自分をもう全肯定してくれる周りの人に、人を選んで助けを求めるのがいいかなと思います」悩んでも悩んでも答えが出ない時は、今はそういう時なのだと納得させる。挫けそうになった時は人に素直に助けを求める。複雑に考えてしまいがちな自分の中の大きな悩みこそ、シンプルに考えることができれば、のんさんが言うように、いつのまにか自分のスキル、生き方、やり方みたいなものが追いついて、人生は生きやすくなっていくのだろう。『私にふさわしいホテル』新人賞を受賞したものの、大御所作家・東十条宗典の酷評により、華々しいデビューを飾ることなく、小説を発表する場も得られなかった不遇な新人作家・加代子。この恨み、晴らさでおくべきか——。そう決意しながら憧れの「山の上ホテル」に宿泊する加代子の部屋の上階に泊まっていたのは……なんと東十条だった!大学時代の先輩で編集者の遠藤の手引きによって東十条の執筆を邪魔し、締切日に文芸誌の原稿を見事落とさせる。だがここからが加代子の更なる不遇と試練の始まりだった……。加代子 VS東十条の因縁の対決は、誰にも予想できない方向へと突き進んでいく!果たして加代子は文壇に返り咲き、作家としての道を歩むことができるのか!?2024年12月27日(金)全国ロードショー配給:日活/KDDI©2012 柚木麻子/新潮社 ©2024「私にふさわしいホテル」製作委員会
2024年12月27日動画配信サービスFODは12月23日より、『映画 THE3名様Ω〜これってフツーに事件じゃね?!〜』の独占見放題配信を開始しました。■あの脱力感あふれるシチュエーションコメディに、事件が!『映画 THE3名様Ω〜これってフツーに事件じゃね?!〜』は、2024年8月に上映された作品。ドラマ版では、ジャンボ(佐藤隆太)、まっつん(岡田義徳)、ミッキー(塚本高史)のフリーター3人組が、ただひたすらファミレスで会話を繰り広げるだけの脱力感あふれるシチュエーションコメディでしたが、同作では、サブタイトルに記載のようにある事件が起こります。基本はいつも通りのゆるいストーリーですが、その中には綿密に伏線が張られ、クライマックスの事件に向けて盛り上がっていきます。そんな『THE3名様」史上最大?の事件を起こす覆面男役に櫻井翔、そして覆面男の妻・ヒバリ役に平岩紙など、豪華ゲスト陣が出演したことでも話題となりました。シリーズを見ている人はもちろん、初めて鑑賞する人も楽しめる映画となっていますので、この機会にぜひ、チェックしてみてはいかがでしょうか。『THE3名様』シリーズは、2005年に実写化第1弾がDVDリリースされ、2022年の復活作『THE3名様〜リモートだけじゃ無理じゃね?〜』までのシリーズBlu-ray&DVD累計販売数が34万枚(※2024年4月時点)を超える作品。そして2024年、気楽なショートコンテンツの“元祖”として、〈THE3名様Ωプロジェクト2024〉が始動し、2024年5月にはFODにて完全新作のドラマ『THE3名様Ω』を配信開始、同年8月に第2弾の映画上映としてカムバックしました。◇【STORY】あの3人がまたまた帰って来た!奇跡の!?まさかの!再び映画化!ファミレスの平和は、彼らに託された――のか?深夜のファミレスに集うミッキー、まっつん、ジャンボのフリーター3人組。今夜もいつものようにゆるいトークを繰り広げる3人だったが、突然夜空に閃光が走るのを目撃する。さらには、平和なファミレスを脅かす招かねざる客までもが登場し……?はたして3人は愛するファミレスを危機から救うことができるのか!?『THE3名様』史上、かつてない長い夜の幕が上がる!■映画概要『映画 THE3名様Ω〜これってフツーに事件じゃね?!〜』配信:2024年12月23日よりFOD独占見放題配信出演:佐藤隆太/岡田義徳/塚本高史小林大介/桃月なしこ/安藤玉恵阿部亮平/山脇辰哉/天野はな/土屋神葉/小野塚渉悟平岩紙/櫻井翔他スタッフ:原作: 「THE3名様Ω」石原まこちん(LINEマンガ連載中)プロデュース&監督: 森谷 雄脚本: 石原まこちん・森谷 雄音楽: SEREN-D製作: 『映画 THE3名様Ω〜これってフツーに事件じゃね?!〜』製作委員会企画・製作プロダクション: アットムービー配給: ポニーキャニオンURL:(オフィシャルページ)(配信ページ)(エボル)
2024年12月26日取材・文:ねむみえり編集:杉田穂南/マイナビウーマン編集部『ライオン・キング』の主人公シンバの父、ムファサの若き日の物語を描く、『ライオン・キング:ムファサ』。同作をもって、『ライオン・キング』が完成すると銘打たれています。日本では「超実写プレミアム吹替版」が制作され、演技力と歌唱力を最高レベルで兼ね備えたキャストが集結。ムファサ役を演じる尾上右近さんと、後のスカーとなるタカ役を演じるTravis Japanの松田元太さんに、収録時のエピソードや、作品への思いなどをうかがいました。■受かった後は孤独との戦いだった!?オーディションにかけた熱い思い――まずは、声優に決まった時の心境や感想をお聞きしたいです。右近さん(以下、右近):オーディションという形でオファーをいただいたんですが、絶対に自分がやらせていただきたいと思いました。というのも、もともとディズニーの作品が好きでしたし、声優のお仕事をやってみたいという気持ちもあったんです。僕は『ライオン・キング』と共に育った世代なのですが、歌舞伎界に身を置いている人間としては、伝統の世界の中で感じることと、『ライオン・キング』の中で描かれる自然界の伝統みたいなものが重なる部分があり、自分と照らし合わせて共感するような形で『ライオン・キング』に親しみを持って接してきました。オーディションに受かった時はうれしかったですが、情報解禁までは誰にも言えなかったので、そこは孤独との戦いでした。――松田さんはいかがですか?松田さん(以下、松田):オーディションのお話をいただいたタイミングで、「『ライオン・キング』か、大きい仕事だ」と感じて、とにかく合格したくて、全力でオーディションに挑みました。今、けんけん(尾上右近)も仰ったように、声優に決まったことが言えないというのは辛かったです。ちょうどTravis Japanのワールドツアー中だったんですが、コンサートの本番前に合格を知らされたんですよ。右近:それは。ご苦労さまでした。松田:「受かった!」と言ったら、メンバーも「うわーっ!」て喜んでくれたし、マネージャーさんたちも「よかったね」と言ってくれて。そのテンションで本番に挑んだので、その日は僕だけ特にルンルンでした。■まずは自分が楽しむということを大事に収録に臨んだ――お二人とも声優の仕事は初挑戦だったかと思うのですが、実際に挑戦されてみていかがでしたか?松田:初めてのことだらけだったので、色々とスタッフさんに聞いて勉強しましたし、字幕版の人たちの声を聞いて、秒数も揃えながら、1個1個丁寧に向き合って収録をしていきました。ものすごく集中しましたが、やっている上での楽しさは忘れずにしていました。右近:まさに同じことを思いましたね。どんなお仕事でもそうですが、真剣に向き合えば向き合うほど、楽しむということから遠ざかりがちなんです。でも、ディズニー作品は、楽しい中に色んなメッセージが入っているじゃないですか。なので、まずは自分が楽しんでやるということが、とても大事だなと思っていました。――楽しみながら取り組んだのですね。右近:ただ、正直言って、初めての声優の仕事にしては膨大な量のセリフがあるし、歌もあるし、やらなきゃいけないことが沢山あったので、それらにまみれて、あたふたしていくうちに終わっていったところもあるんです。でも、今回自分が演じたムファサは、必死にもがきながら自分の道を見つけて、みんなと共に歩んでいくんですよ。なので、もがくことはミスマッチではなかったと信じています。今の自分にしかできないお仕事として、全力でやらせてもらいましたね。――とくに苦戦した点はありますか?右近:最初のうちに録った、狩りの訓練のようなものをしているシーンは苦戦しました。そこのセリフのタイミングを合わせるのが、全然できなくて。英語を聞きながら吹き込むんですが、英語は日本語よりも割と早口なので、それにつられて早く喋っちゃうんですよ。そうすると、時間が余っちゃうんですよね。それは全編通して課題ではありましたけど、最初の頃はそこにめちゃくちゃ挫折していました。松田:僕もけんけんが仰っていた、言葉が早くなってしまうという点は苦戦しましたね。あとは、そもそも滑舌が悪いのもあって、途中で自分が何を喋っているのか分からなくなるんですよ。右近:分かるわ。松田:ゾーンに入っちゃうというか。右近:「ツノだ」が言えなくなったんです。アフレコから帰ってきて、楽屋で「『ツノだ』が言えないんだよ」と話そうと思ったら、その時はいくらでも言えるのに、なんであの場に行ったら言えないんだろうって。松田:イントネーションもおかしくなりません?右近:おかしくなっちゃう。――吹替ならではの難しさというか。松田:そこは勉強ですね。■別々の収録では“お互いの声が励み”に――実際にお二人そろったのは今日(取材の日)が初めてなのだそうですね。お互いの声の印象や魅力を聞かせてください。松田:かっこいいし、きれいですし、安心感があって大好きな声です。このけんけんのすてきな声を聞いた時は、感動していました。最初は「右近さんだ!本物だ!」と思って聞いていたんですが、だんだんそれがなくなって、「ムファサだ」と思うようになっていったんです。その瞬間が楽しかったですね。右近:僕は、予告編の一部で声を聞かせてもらった時の印象がずっと変わらないですね。覇気があるし、エネルギーがあるし、やんちゃっぽさもあるし、明るさもあるし、そこにかわいげがあるから、 愛おしい声ですね。だからムファサは、俺がしっかりして守ってあげなきゃ、という気持ちになったんだと思います。タカがちゃんとしてないからではなくて、 守ってあげようと思わせる声を聞かせてもらったことは、自分が収録をする上でもすごい励みになりました。――印象に残っているシーンはありますか?右近:ムファサがみんなの前で演説をするシーンがあるんです。大事なシーンでもあったので、とても気合いが入りました。松田:僕の好きなシーンは、ムファサに直接自分の気持ちを伝えて、タカがどんどん変化していく瞬間です。全てを告白する時は、声を荒げながら、今までのタカの気持ちを全部言葉に込めてぶつけるんです。その瞬間は切なさもあって、すごく心が動くので好きですね。■運命を変えた出会いは、歌舞伎とTravis Japan――今回のストーリーの中で、ムファサとタカの出会いは運命を変えるきっかけになったかと思うのですが、 お二人の今までの人生の中で、自分の運命を変えた出会いや物事はありますか?右近:僕の場合は、歌舞伎に出会ったということが1番大きいです。歌舞伎との出会いは、3歳の時に、曽祖父の『春興鏡獅子』という歌舞伎の演目の映像を見たのがきっかけなんですが、獅子ってジャパニーズライオンなんですよね。僕の人生はライオンと出会うことによって何かが起きて、今につながっている。なので、ライオンには縁があるんですよ。松田:僕はTravis Japanですね。メンバーとは、コンサートに来てくれるファンの皆さんとの時間や、自分たちで作り上げていくリハーサルの時間、その他色んなジャンルのお仕事の時間を、家族のように一緒に過ごしているんです。なので、変われる瞬間や変わらなきゃいけない瞬間とかも、みんなで日々更新し続けていて。一緒にいながらも切磋琢磨して変わっていけているところは、グループのみんなに感謝しています。『ライオン・キング:ムファサ』『ライオン・キング』の主人公シンバの父、ムファサの若き日を描く、ディズニー史上、最も温かく切ない“兄弟の絆”の物語。本当の“ライオン・キング”はムファサで完成する――。動物たちの王国、プライドランドをおさめ、民から尊敬と愛情を集めていた王ムファサはいかにして“大地と生物を統べる王”になったのか?これまで繰り返し語られてきた『ライオン・キング』の原点にして、その要素を構成する哲学、純粋なドラマ、熱い想いのすべてがスクリーンに描きだされる――。12月20日(金)全国劇場にて公開(c) 2024 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.尾上右近ヘアメイク: 西岡達也(Leinwand)、スタイリスト: 三島和也(Tatanca)松田元太ヘアメイク:宇佐見順子(JOUER)、スタイリスト:日夏(YKP)
2024年12月18日あっという間に12月。2024年ももうすぐ終わりますが、みなさんの2024年はどんな一年でしたか?この一年に目覚ましく活躍した「今年の顔」ともいえる人々を讃える『GQ MEN OF THE YEAR』が開催され、授賞式会見にさまざまな分野の受賞者たちが集まりました。今年大活躍した話題の「気になる人」たちの、2024年の振り返りや来年の抱負コメントなどをまとめてご紹介します!■仲野太賀さん(俳優)仲野さんは山田孝之さんとW主演を果たした映画『十一人の賊軍』をはじめ、『本心』や『聖☆おにいさん THE MOVIE〜ホーリーメンVS悪魔軍団〜』など今年5本の映画に出演。また小池栄子さんとW主演した宮藤官九郎さん脚本のドラマ『新宿野戦病院』やNHK朝ドラ『虎に翼』への出演も話題に。さらに2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』の主演に大抜擢。今から楽しみですね。これから演じてみたい役柄について「比較的お人好しなキャラクターが多かったり、癖があるけどなんだかんだいい奴みたいな役どころが多いので、救いのないヒール役をやってみたいです」とコメント。■杉咲花さん(俳優)杉崎さんは今年、映画『52ヘルツのクジラたち』、『朽ちないサクラ』に主演。ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』では記憶障害を患い、悩み、葛藤しながらも医師として懸命に立ち向かっていく主人公を熱演。また、放送中のTBS日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』でも物語の鍵ともいえる役で注目を集めています。「リフレッシュは運転ですかね。去年免許を取って、今年は北海道を大移動しました。でっかいものを操っている感じが楽しいです!」と意外な趣味を明かした杉崎さん。過去に共演歴のある仲野さんと杉咲さんが「お互い当時とあまり印象が変わらない…」と笑い合う場面もありました。■ファーストサマーウイカさん(俳優・タレント)バラエティだけでなくドラマにもひっぱりだこのファーストサマーウイカさん。今年は大河ドラマ『光る君へ』で演じた清少納言役が記憶に新しいですね。これから演じてみたい役柄や、作品ジャンルを聞かれると「いろいろやらせてもらいましたが、『アンメット』『新宿野戦病院』を観て医療系ドラマにハマって、大変そうだなとは思うのですが、元ヤン外科医とか医療系をチャレンジしてみたいです」と回答。それを受けて杉咲さんが手術シーンの難しさを語ると「やっぱりやめておこうかな…(笑)」と場を沸かせました。■Number_i(アーティスト)今年1月、デジタルシングル「GOAT」で世界同時配信デビューを果たすとYouTubeでの再生回数は公開後3日で1000万回再生に到達。日本男性アーティストのデビューシングルとして史上最速記録を打ち出しました。その後も「BON」のMVの再生回数が2日間で1,000万回を超るなど目覚ましい活躍ぶり。紅白歌合戦への初出場も話題です。また、グループとして初めて世界最大級の音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」に出演した3人。それぞれが海外での挑戦を振り返るシーンもありました。「自分たちにとってもすごく刺激的でした。日本でもフェスに出たことがなかったので、何もかもが新鮮で記憶にも濃く残っています」(神宮寺さん)「純粋に楽しんでいました! 体感30秒くらいで、すごくあっという間で。音楽が好きという人が集まっていて、海外ならではの雰囲気も感じられていい経験でした」(平野さん)「鮮明な思い出です。たくさんの方に支えていただいたので、感謝の思いも込めて立たせていただきました」(岸さん)■堀米雄斗さん(プロスケートボーダー)東京オリンピックに続き、今年のパリオリンピック「スケートボード男子ストリート」でも金メダルを獲得し、2連覇を果たした堀米さん。奇跡の大逆転劇で日本中を沸かせてくれました。今後の活躍も楽しみですね。大舞台に立つ中、本番前のルーティンを聞かれた堀米さんは「僕はルーティンを作らないようにしていて。ルーティンがうまくいかなかったときに、自分でモヤモヤするのが結構苦手で…。アップのルーティンはあるのですが、その他は細かく決めていないです」とコメント。■北口榛花さん(陸上女子やり投げ日本代表)パリオリンピックの「女子やり投げ」で見事、金メダルを獲得。決勝の合間、フィールドでカステラをもぐもぐ頬張り、エネルギーチャージする姿も大きく取り上げられました。今回のようなブラックドレス姿は新鮮ですね。自身のルーティンについて北口さんは「多くて1つに絞れないのですが、試合のときは同じ服を着るとか、相手が強敵だったら10回ジャンプしたり、体を叩いたり、深呼吸したりが身に染みています」と回答。このほかに、ミュージシャンユニット・岡村和義の岡村靖幸さんと斉藤和義さん、現代美術作家の村上隆さんが登壇しました。■岡村和義(ミュージシャン)ユニット結成から一年、全国ツアーなど多忙な日々を過ごした岡村和義のおふたり。リフレッシュ方法を聞かれた斎藤さんは「旅行とかDIYですかね。ここ数年はギターを自分で作っているのですが、時間を忘れて没頭しています。ギター造りの魅力は、四角い板を切ってギターの形になると嬉しくなって、磨いたりして、音が出るようになるとさらに感動があるんです」と回答。岡村さんは「僕は仕事をしているときにリラックスできるのですが、強いて言えば浅草寺に行くことです」と語りました。■村上隆さん(現代美術作家)キュレーターやコレクター、映画監督など様々な分野で精力的に活動している村上さんはその原動力について「もう20年くらい、毎日あるお水を飲んでいます」と回答。健康を気遣う姿が印象的でした。まさに2024年を彩った顔ぶれが勢ぞろいした「GQ MEN OF THE YEAR 2024」。年末年始のお休みに、受賞者のみなさんの作品をチェックしてみてはいかがでしょうか。「GQ MEN OF THE YEAR 2024」2024年11月29日(金)発売の『GQ JAPAN』2025年1&2月合併号では、全受賞者のロングインタビューと撮り下ろし写真を掲載。また2025年1月31日(金)発売の『GQ JAPAN』3月号では、「GQ MEN OF THE YEAR 2024」授賞式当日のレポートが写真とともに掲載されるそう。気になる方は誌面でもチェックしてみてくださいね。
2024年12月10日“人生は、旅である”という言葉がありますが、こどもの頃『兼高かおる世界の旅』というTV番組が大好きで、毎週楽しみに見ていました。未知なる世界も魅力的でしたが、旅する兼高かおるさんもとても素敵でこんな大人になりたいと思ったものです。そんなこともあり20代の頃に縁あって福岡の旅行会社で3年ほど働いていたことがあります。旅行会社では、国内海外旅行の接客予約手配業務、パッケージツアーなどの添乗をしていましたが、旅という幸せな時間をサポートするお仕事は、直接お客様の喜ぶ顔を見ることができ、とても楽しかったのを覚えています。老若男女、様々な立場の方のお世話をさせていただいたのは、今になって思えばとても貴重な経験でした。この春、旅行を予定されている方も多いことでしょう。旅をテーマにした名作映画といえば、ベン・スティーラ監督・主演の『LIFE!』ですね!シネマの時間第4回は、ニューヨークの伝統ある雑誌社『LIFE』で働く平凡で空想癖のある主人公が、壮大な旅を経て人生を変えていくファンタスティックなヒューマン・ドラマ『LIFE!』をご紹介させていただきます!■映画『LIFE!』あらすじ - 世界を知ろう、お互いを知ろう、それが人生の目的だから©︎YUMIMOROTO主人公のウォルター・ミリーは、ニューヨークの伝統ある雑誌社『LIFE』の写真管理部で16年働いているベテラン社員。不器用な性格ゆえに人付き合いが苦手で、想いを寄せる同僚の女性シェリルにも話しかけることすらままなりません。変化のない単調な日々を過ごす彼の唯一の楽しみは、むなしい現実から逃避する刺激に満ちた空想をすることでした。空想の世界では、時にアクションヒーロー、時に勇敢な冒険者となり、シェリルに対しても情熱的な人間になることができたのです。そんなある日『LIFE』誌にもデジタル化の時代の波が押し寄せ、事業再編にともなう休刊が決定されてしまいます。『LIFE』誌代表のフォト・ジャーナリストであり冒険家のショーンは、誠実で質の高い仕事ぶりから、ウォルターのことを非常に信頼していました。世界中を飛び回る彼にとって仕事熱心なウォルターは、彼の写真を安心してゆだねることのできる志を共にしたかけがえのない存在だったのです。『LIFE』誌の休刊をいち早く知ったショーンは、ウォルターに宛ててこれまでの仕事ぶりに感謝を込めた手紙と最後の撮影フィルム、「素晴らしい仕事に感謝」という言葉と『LIFE』社のスローガンが印字された革財布の贈り物を届けます。しかし送られたはずの『LIFE』誌の最終号の表紙を飾る大切なネガが見当たりません。そこでウォルターは、一大決心をしてネガの在処を求めてショーンを探す冒険の旅へと出発するのです。ショーンを追って、北極圏のグリーンランドからアイスランドの火山地帯やヒマラヤへ。ありえないほど奇想天外な道のりは、はからずも彼の可能性を引き出し、人生を輝かしく一変させていくのでした。■この映画の主人公はあなたです!現状を抜け出して、新しい自分に変わりたい。日々の生活や仕事に追われ、それなりに充実しているけれど恋愛になかなか踏み込めない。なりたいものややりたいことが沢山あったはずなのに、夢を追いかけることを諦めてしまった主人公のウォルターは、誰もが「これって自分のことかも」と思い当たるキャラクターです。そんなウォルターが『LIFE』誌の最終号の表紙を飾る大切なネガを探すために、未知なる冒険の旅に出発。彼が、自分自身の可能性を見出し生き生きと変わっていく様子は、見る人すべてに勇気と希望を与え深い共感を覚えずにいられません。かけがえのない人生の瞬間を謳い上げた珠玉のストーリーは、あなた自身の物語でもあるのです!カメラマンのショーンからウォルターへ『LIFE』誌のための最後のフィルムとともに感謝の気持ちを込めて贈った皮財布には、映画の根底にあるメッセージでもある『LIFE』誌のスローガンが印字されており心に響きます。“世界を見よう”“壁を越える勇気を持とう”“いろんな人と出会い、お互いを知ろう”“そして感じよう”“それが人生の目的だから”そしてショーンは、「LIFE誌の最後の表紙には25番のネガを採用していただきたい。25番は俺の最高傑作だ。人生の真髄とはこれだ。いい仕事をしてくれ。信頼している。」とウォルターに宛てた手紙に書いていました。このネガが見当たらないためにウォルターは、“人生の真髄”を探す旅になるのですが、ネガに映し出された“人生の真髄”とは何だと思いますか?ただのロードムービーでないところがこの映画の素晴らしいところで、最後のシーンは何度見ても心あたたまり感動します。人生は短い。好きなこと、やりたいことがあるのなら、やってみるべきですね!■未知なる旅を彩る壮大なロケーションウォルターの旅を彩る壮大なロケーションも本作の見所のひとつです。空想の世界を抜け出し、北極圏のグリーンランドからアイスランドの火山地帯やヒマラヤへ。大自然の中に身を投じたウォルターが、ヘリコプターに飛び乗り、極寒の海にジャンプし、一日漁船員となり、荒々しい大地を駆け抜け、スケートボードで疾走し、ノシャック山を登頂し、過酷な雪山を越えていく光景は、息をのむほどの驚きと美しさに満ち溢れています。ようやくショーンを見つけたウォルターが、ふたりで幻のユキヒョウを見たり、夕暮れのなか現地の人達とサッカーをするシーンは、空想の世界以上の素晴らしさで男同士の友情にグッとくることでしょう。旅するなか素晴らしい多くの出会いを通して地味で平凡だったウォルターが、カッコ良く素敵に変わりはじめる瞬間を共有したみなさんは愛おしい幸福感でいっぱいになるに違いありません。また、ウォルターを取り巻く豪華なキャストも魅力的です。『LIFE』誌の表紙をになう冒険家のカメラマン、ショーン・オコンネルに扮するのは、『ミスティック・リバー』『ミルク』で二度のアカデミー主演男優賞に輝く名優ショーン・ペン。ウォルターが恋するヒロインのシェリルには、人気女優クリスティン・ウィグがあたたかな雰囲気で親しみやすく演じてウォルターの恋を応援せずにはいられません。また、ウォルターの母親を『アパートの鍵貸します』『愛と追憶の日々』などで伝説的な大女優シャーリー・マクレーンが存在感たっぷりに脇を引き締め安定の満足感です。■音楽とポスターの効果的な演出劇中の音楽やビジュアルも、効果的に演出されており素敵です。特に、ショーンを追ってアイスランドで酔っぱらいの運転手が操縦するヘリコプターに乗るかどうかの決断をするシーンで想いを寄せるシェリルが空想でギターを持ってDavid Bowieの名曲「Space Oddity」を歌いながら現れるのは印象的でした。まさにこの歌が、ウォルターに新しい世界へ一歩を踏み出す勇気を与えるのです。そしてオフィスのインテリアのビジュアルにも注目です。ご存知の通り、実際の『LIFE』誌はアメリカで2007年まで刊行し、写真を中心にアメリカの思想・政治・外交を世界に魅力的に伝える名グラフ雑誌ですが、現在は映画通りWEB上で事業を続けています。劇中では歴代の『LIFE』誌のカバーポスターがオフィスに飾られ、それがまた素敵なのです。特に、ウォルターがカメラマンのショーンを探すことに決めて廊下を走りだすシーンでは、モハメド・アリやジョン・レノン、宇宙飛行士などのヒーロー達が映し出されワクワク感をかき立ててくれます。是非、この機会に新しい自分へ人生観を広げてくれるヒューマン・アドベンチャー映画『LIFE!』をお楽しみください!■映画『LIFE!』作品紹介公式ホームページ:foxmovies.jp/life/movie©2013 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved.原題:THE SECRET LIFE OF WALTER MITTY製作年:2013年製作国:アメリカ映倫区分:G配給:20世紀フォックス映画上映時間:114分監督:ベン・スティラー原作:ジェームズ・サーバー脚本:スティーブ・コンラッド製作:サミュエル・ゴールドウィン・Jr.、ジョン・ゴールドウィン、スチュアート・コーンフェルド、ベン・スティラー撮影:スチュアート・ドライバーグ美術:ジェフ・マン衣装:サラ・エドワ音楽:セオドア・シャピロ編集:グレッグ・ヘイデン■『LIFE!』キャストベン・スティーラー=ウォルタ・ミティショーン・ペン=ショーン・オコンネルクリステン・ウィグ=シェリル・メルホフシャーリー・マクレーン=エドナ・ミティアダム・スコット=テッド・ヘンドリックスバットン・オズワルト=トッド・マハールキャスリン・ハーン=オデッサ・ミティアートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美
2024年12月10日フジテレビジョンとTOHOシネマズは12月20日より、「FODフライデイ」を開始します。■FODプレミアム会員と同伴者1人が対象同サービスは、金曜日限定でTOHOシネマズでの映画が1,200円(高校生以下は900円)で楽しめる新サービス。動画配信サービスFODのプレミアム会員と同伴者1人が対象となっています。料金は、FODのサイトやアプリから入手できるWEBクーポンにて適用されます。■サービス概要FODフライデイ(えふおーでぃーふらいでい)内容:FODプレミアム会員は毎週金曜日、TOHOシネマズで映画を1,200円で鑑賞できます一般2,000円⇒1,200円大学生1,500円⇒1,200円幼児・小中学生・高校生1,000円⇒900円対象:FODプレミアム会員ご本人と同伴者1名の計2名様開始日:2024年12月20日(金)利用方法:FODのサイトやアプリからWEBクーポンを入手し、劇場の自動券売機もしくはオンライン決済で映画観賞券を購入できます対象劇場:全国のTOHOシネマズURL:(フォルサ)
2024年12月09日人間の体内には37兆個もの細胞が存在するといわれています。そんな無数の細胞を擬人化して、斬新かつユニークに描いた、おもしろくて勉強にもなる漫画『はたらく細胞』。アニメ化もされ人気は加速、シリーズ累計発行部数1,000万部を超えるこのベストセラー漫画がこの冬、ついに実写映画化! 映画『はたらく細胞』が、いよいよ12月13日(金)から全国公開となります。実写映画の脚本は原作漫画「はたらく細胞」とスピンオフ漫画「はたらく細胞 BLACK」の2作品がベースに。映画では、健康的な生活を送る高校生・漆崎日胡の体内で楽しく働く細胞たちと、不摂生な生活を送る父親・漆崎茂の過酷な環境の体内で働く細胞たちの日常、そして病原体との戦いが描かれます。永野芽郁さん×佐藤健さんのW主演をはじめ、豪華キャストが集結!映画『はたらく細胞』の大きな見どころといえば、なんといっても超豪華なキャスト陣。W主演の永野芽郁さん=赤血球、佐藤健さん=白血球(好中球)に加え、身体の中ではたらく細胞役に山本耕史さん=キラーT細胞、仲里依紗さん=NK細胞、松本若菜さん=マクロファージ、染谷将太さん=ヘルパーT細胞、深田恭子さん=肝細胞、板垣李光人さん=新米赤血球、加藤諒さん=先輩赤血球、マイカピュさん&泉谷星奈さん=血小板…などなど! また、人の健康を脅かす、恐るべき細菌役に片岡愛之助さん=肺炎球菌、新納慎也さん=化膿レンサ球菌、小沢真珠さん=黄色ブドウ球菌、細胞たち最強の敵をFukaseさん(SEKAI NO OWARI)が演じます。さらに、シリーズ史上初となる“人間の世界”もあわせて描かれる本作には人間の親子も登場し、阿部サダヲさんが漆崎茂役、芦田愛菜さんがその娘の漆崎日胡役で出演。大ヒットドラマ「マルモのおきて」のスペシャル版以来、10年ぶりに父娘役で共演することも話題に。また子役から活躍している加藤清史郎さんが漆崎日胡憧れの先輩・武田新を演じます。監督は映画『翔んで埼玉』『テルマエ・ロマエ』を手掛けたヒットメーカーの武内英樹監督、アクション演出は『るろうに剣心』『幽☆遊☆白書』の大内貴仁さん、脚本は『翔んで埼玉』の徳永友一さん。そして主題歌はOfficial髭男dismの「50%」とキャスト&スタッフの名前だけでもワクワクしますね。親子で楽しむファミリープレミア試写会も開催阿部サダヲさんがトイレを我慢するシーンに子どもたちも大爆笑!映画の公開に先駆けて親子のための試写会【『はたらく細胞』ファミリープレミア】が実施され、劇中で“不摂生な父”漆崎茂を演じる阿部サダヲさん、優しい笑顔でたくさんの役割をこなす細胞・マクロファージを演じる松本若菜さん、原作でも人気が高い“血小板”役のマイカピュさんと泉谷星奈さんが、家族連れの観客でいっぱいの会場に登壇しました。「純粋に楽しめる映画だし、客席がこんなにあたたかい舞台挨拶も初めてじゃないかな。皆さんトイレのほうは大丈夫ですか? 我慢してたら行ったほうがいいと思いますよ。いまきっと肛門括約筋たちがガッと動いてるはずなので(笑)」と劇中のシーンになぞらえて会場を盛り上げた阿部さん。松本さんは「阿部さんがトイレを我慢するシーンの撮影中に私もたまたまそこにいたんです。特等席で(漏らしそうなのを我慢する)あの顔を見られたのは、なかなか経験できることじゃないですし、先輩に言うのもおこがましいですが、本当に素晴らしかったです!」とその熱演を大絶賛。血小板のリーダー格を演じた注目の子役・マイカピュさんは「台本で読んだ時より、完成した映画は赤血球さんや白血球さんの数が多くてびっくりしました。今日はこんなにたくさんの方に観に来てもらえてとっても嬉しいですね!」とコメント。ドラマ「海のはじまり」(フジテレビ系)で話題になった子役の泉谷星奈さんは血小板の一員を演じ、「この映画を観て、体の中で細胞たちがこんなにはたらいているんだというのが勉強なりました。自分の体をもっともっと大切にしようと思えたし、みなさんもそう思ってくれると嬉しいです!」と語りました。父と娘として芦田愛菜さんと10年ぶりに共演した阿部さんは「もう芦田さんはハタチになってるんですもんね。子どもの成長って早いですよね、びっくりしました。台本の読み方とか演技も変わってきているし、リハーサルから泣いたりするのですごいなって思っちゃう。星奈ちゃんたちも、そういう人になっていくんですよね」としみじみ語ると「そんなことないですよ~」と謙遜する泉谷さん。大人顔負けのやりとりに会場中が笑いに包まれました。イベントでは客席の子どもたちからキャスト陣へ直接質問するコーナーも。子どもたちが興味深々なのはやはり、阿部さん演じる茂がトイレを我慢するシーン。元気よく挙手した男子が「阿部さんがうんこを我慢するシーンが面白かったです! 普段から我慢する時もあんな顔をしますか?」と質問すると、思わず笑いながら「する!」と阿部さん。さらに「撮影中に我慢しなきゃいけない時もあるしね。なかなか出ないようにするには、もち米を食べたほうがいいっておばあちゃんに教わったことがあります」と語り、その対処方法に会場中が大爆笑しました。本作は通常の2D上映に加え、大音響による臨場感たっぷりの画期的な映画体験ができるIMAX®の同時上映も決定。阿部さんは「やっぱりアクションシーンがすごいので、大画面で観たほうが絶対迫力あると思うし、良かったですね!」、松本さんは「私以外にも、佐藤健さん、山本耕史さん、仲里依紗さん、皆さんものすごい練習量でアクションに挑んだので、見ごたえがあると思います!」とコメント。イベントの最後に、松本さんと阿部さんからこんなメッセージが贈られました。「皆さんが初めて映画『はたらく細胞』を観てくださったお客さんです。皆さんの中にも“推し”の細胞が出てくるかもしれません。ぜひお友だちやいろんな人にお話ししていただけると、はたらく細胞はきっともっともっと増えていきますので、ぜひ協力してくれたら嬉しいです!」(松本さん)「皆さんの体の中にもものすごい数の細胞がいるということがわかって勉強になりますし、初めて観る映画が『はたらく細胞』になったら、一生思い出に残ると思います。そして周りに不摂生しているお父さんやお母さんいたらこの映画をぜひ教えていただきたい。親子の物語でもありますからね。みんなで観られる作品だと思いますので、末永く観てもらえるように、皆さん宣伝のほうよろしくお願いします!」(阿部さん)派手なアクションシーンも満載で、子どもから大人まで思い切り楽しめること間違いなしの大注目作です!映画『はたらく細胞』 2024年12月13日(金)全国公開©清水茜/講談社 ©原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社 ©2024 映画「はたらく細胞」製作委員会© 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation.▼「はたらくさいぼう」うた動画♪(はたらくくるま替え歌)歌:キラーT細胞/山本耕史配給:ワーナー・ブラザース映画公式サイト:
2024年12月05日幅広い世代から愛されているキャラクターである、ドラえもん。漫画やアニメーションに加えて、スケールの大きい冒険や感動的なドラマが生まれる『映画ドラえもん』シリーズも、高い人気を誇っています。『映画ドラえもん』と聞いたら、思い入れのある作品が目に浮かぶ人は多くいるでしょう。『ドラえもん映画祭2025』開催決定!1980年3月に公開された第1作『のび太の恐竜』以来、多くの観客を魅了し続けてきた、『映画ドラえもん』シリーズ。2025年3月7日公開予定の、最新作『のび太の絵世界物語』で、ついに45周年を迎えます。そこで、東京都千代田区にある神保町シアターは、『映画ドラえもん』の歩みを振り返る、『ドラえもん映画祭2025』の開催を決定しました!映画祭で上映されるのは、第1作から2024年に公開された『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』までの43作品に加えて、当時上映された藤子・F・不二雄さん原作の作品。さらに、2010年以前に公開された作品は、35mmフィルムで披露されるとのことです。開催時期は、2025年2月1日から3月6日の34日間。毎日『映画ドラえもん』を楽しむことができる、貴重な機会になっています。『映画ドラえもん』の嬉しいお知らせに、ネット上では喜びの声が上がっています。・ファンにとっては、夢みたいなニュースです!・同時上映ということは、『ザ・ドラえもんズ』シリーズも観られるってこと!?・劇場で観られるのは嬉しい!号泣して、顔がぐちゃぐちゃになってしまいそう。懐かしい作品やお気に入りの作品と、映画館で再会することができる『ドラえもん映画祭2025』。思い出の『映画ドラえもん』をスクリーンで観たい人は、ぜひチェックしてみてください!【ドラえもん映画祭2025】・開催日程:2025年2月1日~3月6日・開催場所:神保町シアター[文・構成/grape編集部]
2024年12月04日細胞を擬人化して描いた漫画『はたらく細胞』。シリーズ累計発行部数1千万部を超えるメガヒットを記録しました。同作と、スピンオフ作品『はたらく細胞BLACK』の2作品を原作として、実写映画化。映画『はたらく細胞』が2024年12月13日に全国公開されます。赤血球役を俳優の永野芽郁さん、白血球(好中球)役を俳優の佐藤健さんが演じます。部隊を率いて戦う屈指の武闘派細胞・キラーT細胞を演じるのが、俳優の山本耕史さん。そんな山本さんが、劇中のキラーT細胞の衣装を着て、某人気一発取りの歌唱動画にそっくりな白いスタジオに置かれた1本のマイクに向かい、歌を歌いました。披露するのは長年愛されてきた名曲『はたらくくるま』の替え歌、『はたらくさいぼう』です。早速ご覧ください!映像は一発撮り…ではなく、山本さんは「いろんなことを試した」といいます。「キラーT細胞の演技を取り入れたほうが、もっと面白くなるのでは?」などと、ストイックな姿が大いに見られたそうです。コーラスに参加したのは、血小板として本編に出演する、子役のマイカピュさんと泉谷星奈さん。そして神経細胞役で出演する、音楽家のDJ KOOさんも登場しています。共演者で俳優の阿部サダヲさんが動画を見ると、「何でもできるからね耕史くんは。やってやったって顔してるね(笑)。この替え歌はすごく歌いやすいですね」と絶賛していたそうです。また、マクロファージ役で俳優の松本若菜さんは「山本さんに何させてるんですか(笑)!でも、この歌は覚えやすくていいですね」とツッコミを入れていたのだとか。山本さんは、歌ってみた動画についてこのように語っています。撮影から約2年ぶりにキラーT細胞になりましたが、すぐ馴染めた気がしますね。お話をいただいた時、僕にも子供がいるので、絶対にぜひやりたいなと思っていました。そういう意味では、今回キラーT細胞役としての登場ですが楽しむことができたので、この想いが子供たちに届くと嬉しいなと思っています。収録ではいろいろな歌い方を試してみました。普通に歌ってみたり、役を入れてみたり。こういう子供向きというか、意外とテンポに対して音が分かりやすい歌って難しいんですよ。でもそのぶん、やりがいがありましたし、最後はキラーT細胞としてしっかり歌うことができたと思います。歌の中でお気に入りの細胞を聞かれると、血小板を上げていました。かわいい!撮影の時も血小板が来た時は、かわいい顔をしていますよ僕も(笑)。歌っている時もね。もちろん佐藤健くんも仲里依紗ちゃんもすごくかっこいいし、それぞれいいんですけど、やっぱり血小板、かわいいですよね。ネット上では、山本さんの名前がトレンド入りするほど注目を集めており、このような声が上がっていました。・めちゃくちゃ笑った!朝から元気が出ました。・これ、幼稚園とかで流行りそう。子供たちが興味を持ったら勉強にもなる。・より映画を早く見たくなった!血小板ちゃんがかわいい。・山本さんがこんなに歌がうまいとは!歌のおにいさんみたい。細胞によって、歌の表現を変える山本さんにも注目してみてくださいね!歌で細胞の名前を覚えたら、映画をより楽しめることでしょう。映画『はたらく細胞』2024年12月13日全国ロードショー(C)清水茜/講談社 (C)原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社 (C)2024 映画「はたらく細胞」製作委員会(C) 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.IMAX(R) is a registered trademark of IMAX Corporation.[文・構成/grape編集部]
2024年11月28日2024年10月17日、俳優の西田敏行さんが自宅で倒れているところを発見され、亡くなったことが分かりました。76歳でした。西田さんは、生前さまざまな作品に出演。中でも、テレビドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)シリーズに出演しており、同年12月6日に『劇場版ドクターX FINAL』公開を控えているところでした。同作は、西田さんの訃報を受け、追悼文を発表。『唯一無二のひと』と題し、西田さんへの愛をコメントしていました。西田敏行さんが亡くなる9日前に会見に出ていた映画『ドクターX』追悼文を発表同作のSNSアカウントでは、映画公開までのカウントダウンが始まりました。公開13日前を知らせる動画に出演した、西田さん。右下には『2023年10月11日撮影』とクレジットが表示されており、元気な姿を見せています。❁.。.*『 #劇場版ドクターX FINAL』*.。.❁꧁ 公開へのカウントダウン ꧂─ . の公開まであと日⋆⸜─蛭間重勝 役┋ #西田敏行 さんから が到着✉️´- #私失敗しないので pic.twitter.com/oMugJyodVN — 【公式】『劇場版ドクターX FINAL』12月6日(金)公開 (@DoctorX_tvasahi) November 23, 2024 「劇場に来てくださると、私としては大変嬉しゅうございます。映画館でお待ちしていますからね」と呼びかける、西田さん。映画公開を、西田さんはとても楽しみにしていたことでしょう。『ドクターX』のアカウントに投稿された、西田さんの姿と肉声に多くの人が涙をこぼしたようです。・泣ける…。西田さんは作品の中で生き続けている方だと思う。・これだけ力強くいわれたら、絶対、観に行くに決まっている。・御意!本当にスペシャルなメッセージ動画。「テレビではなく映画館で見てほしい」という西田さんの想いは、メッセージ動画を見た多くの人に届いたようです。[文・構成/grape編集部]
2024年11月25日2019年に公開された超実写版『ライオン・キング』、『美女と野獣』『アラジン』を超えてディズニー映画で世界歴代No.1ヒットを記録しました。お子さんと一緒にご覧になったママも多いのではないでしょうか。そんな『ライオン・キング』のはじまりの物語となる『ライオン・キング:ムファサ』が、いよいよ12月20日(金)に全国公開されます。尾上右近さん(ムファサ役)&松田元太さん(タカ役)が歌う劇中歌「ブラザー/君みたいな兄弟」初披露イベントの様子、映画の予告編も公開中日本では「超実写プレミアム吹替版」の公開が決定! 主人公ムファサ役に歌舞伎俳優の尾上右近さん、タカ役に7人組グループ「Travis Japan」の松田元太さん、さらに冷徹な敵ライオン・キロス役に俳優の渡辺謙さんという、演技力と歌唱力を最高レベルで兼ね備えたキャストが集結。クオリティの高さ、キャストも見ごたえ十分、見逃せない1本です。\ ここに注目 /1. 毛の1本、葉の1枚までこだわり抜いた高精細なデジタル映像、実写と見分けがつかないほどの臨場感!2. 日本だけのプレミアム吹替版、ムファサ役:尾上右近さんとタカ役:松田元太さんの美声にも注目見ごたえPoint-1実写と見分けがつかないほどの臨場感!『ライオン・キング:ムファサ』は、主人公シンバの父、ムファサの若き日の物語。王ムファサがどのように“大地と生物を統べる王”になったのかを紐解く、『ライオン・キング』の原点となる作品です。両親と離れ、孤児となった幼いムファサは、王の血筋をひくタカ(※若き日のスカー)と出会い、群れに受け入れられると、やがて2頭は血のつながりをこえて兄弟の絆で結ばれるようになります。王の血筋を受け継ぐ“弟”タカ(左)と、自身の力で、孤児から王となる運命を切り拓くムファサ(右)。そんなある日、ムファサに恨みを持つ強大な敵・キロスの脅威にさらされたムファサとタカは、仲間たちを守るため、“約束の地・ミレーレ”を目指して過酷な冒険の旅へ。ムファサとタカの旅を執拗に追いかけるキロス。ムファサとタカの旅は、想像を絶する苦難と予想外の出来事の連続に。2頭は仲間を守れるのか、王になるはずだったタカは、なぜムファサとシンバの宿敵“スカー”と呼ばれるようになったのか? そして幼いムファサが偉大な王になるきっかけとなった“運命的な出来事”とは果たして? そのすべてがついに明らかになります。監督を務めるのは、『ムーンライト』でアカデミー賞® 作品賞や脚本賞に輝いた実績を持つ新世代の映画作家バリー・ジェンキンス。また、ディズニー作品には欠かせない珠玉のミュージカルナンバーを手掛けたのは、『モアナと伝説の海』(2017)や『リトル・マーメイド』(2023)でも知られる巨匠リン=マニュエル・ミランダ。2019年の『ライオン・キング』公開時に観客を驚かせたリアルかつエモーショナルなデジタル映像はさらに進化。前作に続きハリウッド最高峰の映像制作スタジオMPC(ムービング・ピクチャー・カンパニー)が全制作に参加し、毛の1本、葉の1枚までこだわり抜いた高精細なデジタル映像に、豊かなアニメーション表現、エフェクト技術を組み合わせて、実写と見分けがつかないほどの臨場感で魅了します。日本だけのプレミアム吹替版にワクワク!尾上右近さん(ムファサ役)と松田元太さん(タカ役)の兄弟愛映画の公開に先駆けて行われたイベントにムファサの声を務める尾上右近さんと、タカの声を務める松田元太さんが登壇。会場に集まった多くのファンに盛大な拍手で迎えられました。「けんけん」「げんげん」とお互い呼び合う2人は息ぴったり。さすが“兄弟”といいった絆を見せてくれました。血のつながりを超えた絆を築いたムファサとタカの声優を務めた2人は、初共演とは思えないほど和気あいあいの様子。お互いの印象について右近さんは「直接会う前から、げんげんのことは知っていたけど実際に会ってさらに好きになりました。リスペクトしてくれ、気遣ってくれ、甘えてくれ、信じてくれる。この関係値に非常に感謝しています」とコメント。松田さんは「初めてご挨拶したときに“けんけん”って呼んだら、“げんげん”って呼んでいい? と言ってくださったんです。すごく明るくて優しくてユーモアがある素敵な先輩、そしてお兄ちゃんというふうに感じて、より大好きになりました。日々大好きを更新しています」と素直な思いを語りました。さらにこの日、2人は劇中歌「ブラザー/君みたいな兄弟」を初パフォーマンス。何度も目を合わせながら息ぴったりに歌いあげました。初パフォーマンスを終えた2人は「歌を通じて、お互いの存在をより強く感じられました」(右近)、「ムファサとタカの絆を感じるし、映画を楽しみにしてくれているファンの方との絆も感じられて嬉しかったです」(松田)とコメント。2人の歌唱が終わると会場からはアンコールの嵐が! すると観客の期待に応え、無邪気なライオンのように飛び跳ねながら歌う右近さんと松田さん。2人のサプライズ演出に、会場は大歓声に包まれました。そして2人から、映画の公開を待つファンに向けてメッセージも。「いつかディズニーのお仕事をするのが夢でした。僕もディズニーからすごく愛や希望や夢をもらっていた“いちファン”だったので、今回この作品に出会えて本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。『ライオン・キング:ムファサ』のタカとして、ムファサ役のげんげんと一緒に、皆さんに愛を届けられたらいいなと思っています」(松田さん)「『ライオン・キング』は30周年で、僕も今32歳と同年代。一緒に育ってきたという想いがあります。もともとディズニー作品は好きだったのですが、実は僕が歌舞伎俳優を目指したきっかけも鏡獅子というライオンの演目だったこともあり、『ライオン・キング』は特別な存在でした。僕の人生もライオンから始まっているので、今回ディズニー作品でもライオンの役を務めさせていただくことがとても嬉しいです」(右近さん)イベントの最後では本作の大ヒットを祈願し、ムファサとタカにちなんだ招き猫ならぬ“招きライオン”が登場! 2人は仲良く“ガオーポーズ”で撮影に応じ、大盛況でイベントは幕を閉じましたキング・オブ・エンターテイメントとして話題の『ライオン・キング:ムファサ』。スクリーンで見るのがおすすめの大迫力の作品です。この冬、お子さんと映画館に行ってみてはいかがでしょうか? 「ライオン・キング:ムファサ」超実写プレミアム吹替版2024年12月20日(金)劇場公開『ライオン・キング:ムファサ』© 2024 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.2024年2月20日(金)全国劇場にて公開 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
2024年11月21日2024年11月18日、俳優の菅田将暉さんがXを更新。ある人物へ祝福のメッセージを送りました。映画『糸』で出会った人物とは?菅田さんと、俳優の小松菜奈さんがW主演を務めた、2020年公開の映画『糸』。チーズ職人の高橋漣役を演じた菅田さんは、北海道にある『チーズ工房NEEDS』で撮影を行いました。『チーズ工房NEEDS』は、2024年11月15~18日まで、ポルトガルのヴィセウで開催された、世界的なチーズコンテスト『World Cheese Awards 2024』に参加しており、なんと銀賞を受賞したとのこと!受賞を知った、菅田さんは「ぅおおおおおおおおおおおめでとうございます!」と、Xで喜びを爆発させました。ぅおおおおおおおおおおおめでとうございます! #糸 #高橋漣 #チーズ職人 — 菅田将暉 (@sudaofficial) November 18, 2024 劇中では、チーズの国際コンクールでの受賞を目指して奮闘していたが、受賞を逃す役どころだった、菅田さん。そのため『チーズ工房NEEDS』の受賞により、映画の主人公が果たせなかった夢がかなったのです!菅田さんの、短くも、愛がある言葉からは、携わった映画や、映画でつながった縁を大切にしていることが伝わってきますね。投稿には、多くのコメントが寄せられました。・おめでたいですね!大好きな映画なので嬉しいです。・菅田くんが、大切な作品に反応してくれるなんて…。今日の疲れが吹っ飛びました!・公開から4年経っていますが、感動しました。漣くんも、『チーズ工房NEEDS』さんもおめでとうございます。『チーズ工房NEEDS』の受賞は、ファンにとっても、映画『糸』の続きを見ることができたようで、嬉しいニュースになったようです。『World Cheese Awards 2024』での銀賞受賞、本当におめでとうございます![文・構成/grape編集部]
2024年11月19日美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをしている男・沢田が、自ら描いた○(まる)を発端に、日常が○に浸食され始める奇想天外な映画『まる』が、 10月18日(金)に公開されました。主人公・沢田を演じるのは、監督と企画プロデューサーによる約2年前からの熱烈オファーを受け、27年ぶりの待望の映画単独主演となった堂本剛。公開翌日に行われた映画『まる』公開記念舞台挨拶には、沢田の隣人で売れない漫画家の横山を演じる綾野剛はじめ、小林聡美、吉岡里帆、森崎ウィン、戶塚純貴、そして荻上直子監督が登壇。映画の見どころについて語ってくれました。■“売れないアーティストに勝ちなんてない”名台詞への想い主演だけでなく、本作では劇中の音楽そして主題歌も務めている堂本さん。「この映画はフィルムで撮っているということもありまして、役者さん1人1人の呼吸や間がたっぷり使われている映画だなというのを、最初に仕上がった映画を見て思いました」と映画の魅力について語りました。音楽についても「どういう音がいいかなと非常に悩みました。初めて映画音楽を務めさせていただきましたが、とても難易度の高い音楽の仕事だったと思います。普段自分が制作している音楽とは違ういろいろな学びが非常にありましたので、本当に貴重な経験させていただけました」と喜びを滲ませました。作中で好きなシーンについて話が上ると、堂本は劇中の“売れないアーティストに勝ちなんてない”というセリフについて、「あれは結構いろいろ僕は考えてしまいましたね」と本音を吐露。「アーティストのお仕事もさせていただいてるので、すごくいろんな考えが巡ったシーンだった。いつまでも純粋にいることがあるとか、そのシーンでいろいろ問われたことというか、投げかけられたことというのは、アーティストの方じゃなかったとしても、いろんな気持ちになるシーンなんじゃないかなってちょっと思いました」と自身のアーティストとしての活動と重ねて考えさせられたことを明かします。さらに、アーティストの沢田ではなく、コンビニ店員の沢田と接するミャンマー人の青年・モー役を演じる森崎さんは「今日僕を初めて見た方はこんな日本語喋るんだってびっくりされたり思うんですけど」と会場を笑わせ、好きなシーンについて“人間丸くないと”というセリフを紹介。「僕自身も10歳でミャンマーから日本に来て、丸いっていう丸って言葉って、言葉角を立たないとか、優しいとかっていうイメージもありますけど、“生き延びるための心のための◯”っていう意味もすごく僕の中には感じて」と明かし、「本当にもう読んだ時は“うわっ!”ってなりました」と、セリフを書き上げた荻上監督に感謝の言葉を口に。一方、堂本演じる沢田と、綾野演じる横山の長回しでのセリフのやりとりが印象的だったと語ったのは小林さんと吉岡さん。小林さんが「“どこまで深いんだ”みたいな感じでずっと引き込まれて、そこは何か、監督もすごく思い切ってやったなと思って、とても印象的なシーンでした」と語ると、吉岡さんも「めちゃくちゃ分かりみが強い。私もあの2人のシーンをみた時にこの映画大好きって思いましたね」と共感。「横山が“社会の役に立てているのか?”って話をした時に、“君は何ができるの?”って沢田さんにいうと、“うーん、口笛”って。そのシーンを見た時に、沢田は堂本さんにしかできないって感じました」と沢田を演じた堂本さんを称賛していました。■堂本剛、ノリノリで小ボケ連発?また、荻上監督自身が作品の好きなシーンについて、「“僕が沢田です”って、2ミリくらい前に出て言うシーンが好き」と語ると、堂本さんは「試写とかを見てくれた知人から“あれは志村(けん)の間”だと言われました。“わたす(私)が……の間ってことでよろしいですか?”と言われた」と告白。続けて「そんなつもりでやってないよと言ったら“あれは、わたす(私)が……の間でしたよ”“自然にやってらっしゃるんですね”っていじられたんですけど。後でもう1回映画を見直したら確かに“わ、わたすが……”でした(笑)」と志村けんさんの“変なおじさん”並のなまりを再現し、会場を笑わせました。さらに、本作のキャッチコピーが“みんな○に夢中になる”とのことから、今夢中になっている〇〇を紹介することに。堂本さんが「あんみつ。きっかけは覚えていないんですけど、急にあんみつが好きになりまして」と明かし、「黒蜜がいいじゃないですか。ステージドリンクでもいい」と言い出すと、綾野さんは「剛さん、ふざけてます?」と思わずツッコミ。吉岡さんからも「面白くしようとしてる」と言われた堂本さんは「こういうの欲してらっしゃるかなって。そっちもできるぞ、と」と笑いが取れることもアピール。さらに綾野さんが「駅伝に夢中」とずっと好きだという駅伝について話し、「選手によっては一切かかとをつけず、つま先だけで最後まで走ってます」と豆知識を披露した際にも、すぐさま堂本さんはかかとを浮かせて「アーティストによっては、ちょっとかかとがついてない日があってもいいわけですからね。これから僕もこの形でMCやったりライブをやったりする可能性が出てきます。ちょっとだけ浮いてます」と会場を笑わせていました。■心のピントが合っていく映画また、イベントでは、気温と強い照明の暑さで汗が止まらなくなってしまった綾野さんに、堂本さんがサッとハンカチを差し出す場面も。綾野さんが「一瞬拭いてきていいですか?」と一時的に降壇した際には、堂本さんが「綾ちゃんと僕は、極度の暑がりなんです。僕はノースリーブにしました」とフォロー。手に扇子を持って無事戻ってきた綾野さんは「朝からトレーニングをして代謝があがっていて」と説明し、「すごいんですよね。僕たち」と堂本と共感し合うなど、息の合ったやりとりを見せていました。最後に堂本さんは「本当にいろいろな方々の“今”に向かってメッセージを投げかけている映画だなと思います。“映画の見どころは?”とよく聞かれますが、それこそ映画のタイトル通り、“丸投げ”という形で、皆さんそれぞれの中に見どころというものが存在する、そういう不思議な映画になったと僕は思っています」と改めて作品について紹介。さらに、「丸っていうのは柔らかかったり、優しかったり、平和的であったり、そういう印象が強い図形ではありますけれども、この映画の中にある丸っていうのは非常に強い丸。丸の通常の印象で優しい、柔らかい、っていうものプラス、強い、凛としている、そういうものを+αされたような映画なんじゃないかなというふうに思っています」と説明しました。最後に、「この映画は、本当に2度、3度、4度、繰り返していく度に、どんどんどんどん自分の心のピントが合っていくようなそんな不思議な映画だなっていうふうに僕は思いました。皆さんもしお時間またいただけるようでしたら、ぜひ2回、3回と見ていただけたら。たくさんの人々のそれぞれの人生が明るい未来になるよそんな思いを込めてこの作品を皆さんにお届けしておりますので、ぜひ今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます」と願いを込めました。映画『まる』の沢田のように、目指すものがありながらも上手くいかず、頑張りたい気持ちがどんどん薄れていって無気力になっていってしまう日々を経験したことがある人も少ないはず。そんな映画の中の世界ではあるものの、どこか自分と重ねてしまうシーンや心に響くセリフがこの映画を、ぜひ劇場で見届けてみてくださいね。(瑞姫)
2024年10月23日・「そうそう!」って1人でつぶやきながら、笑いました!・こういう発想を行動に移せる人になりたかった…。感心しきりです!・岩と波を見るためだけに現地に行きましたが、さすがにそこまではできない。・現実の景色に投影するんなんて、天才!このようなコメントが寄せられたのは、世界各国を旅して、映画の撮影場所などで得た知見をXで発信している、KIYASU(@kiyasu)さんの投稿。KIYASUさんは、映画好きなら誰もが知っているであろう場面を再現しました。名作の感動的なラストシーンでしょうか。はたまた語り継がれる主人公の登場シーンなのか…。KIYASUさんが再現したものは、こちらです!KIYASUさんが再現したのは、東映株式会社(以下、東映)が手がける、映画のオープニング映像でした!ザッパーンと押し寄せる白波と、たたずむ黒い岩の映像に見覚えがある人もいるでしょう。KIYASUさんは、透明のブックスタンドにホワイトボード用ペンで、東映のロゴマークを描いたのです!景色をバックにすることで、KIYASUさんだけの、あのワンシーンが出来上がりました。オリジナリティーあふれる作品には「アイディア賞をあげたい!」「吹いた!いいセンスしている」といったコメントのほか、5万件以上の『いいね』が集まる事態に!また、KIYASUさんはX以外にも、雑誌の寄稿や講演なども通じて、映画の面白さを発信しているといいます。次は、どんな映画のワンシーンを再現してくれるのか、今から楽しみですね![文・構成/grape編集部]
2024年10月20日2012年から放送されているテレビドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)シリーズ。『私、失敗しないので。』というキャッチフレーズが有名で、主人公・大門未知子役を俳優の米倉涼子さんが演じています。大門は、フリーランスの外科医。外科医としての腕は超一流で、自分の腕に自信がある医師です。大門と同じ東帝大学病院で働く、蛭間重勝は冷血な男で大門と敵対する相手。そんな蛭間の役を、俳優の西田敏行さんが演じていました。西田さんが2024年10月17日に亡くなったことを受け、同作品はウェブサイトとSNSに追悼の言葉を発表。『唯一無二のひと』と題し、西田さんへの想いが込められていました。「唯一無二のひと」東帝大学病院長・蛭間重勝役の西田敏行さんが逝去されました。突然の計報に、キャスト・スタッフ一同、驚きと深い悪しみにくれています。東帝大学病院の校歌「唯一無二」を声高々に歌う蛭間院長一目を閉じるとその雄姿がまるで昨日のことのように思い出されます。大門未知子を目の敵とし、欲と野望の塊の腹黒い男…しかし、同時に愛嬌のあって憎めないキャラクター、そんな蛭間重勝を完璧に演じきった西田敏行さんの存在そのものが「唯一無二」の俳優だったと思います。西田さん自身も蛭間という役に対して「演じる愉しさを存分に味わえ、キャリアの中でもベスト5に入る幸せな時間だった」と深い愛着を持って頂いておりました。映画の公開を誰よりも楽しみにしていた西田さん。「映画は作っただけでは完成ではない。お客さんに見て貰って初めて映画が完成するんだよ」私たちは、その西田さんの言葉を胸に、この映画をお客さんにしっかり届けよう、という決意を新たにしています。西田さんへの深い感謝とともに心よりお悔やみ申し上げます。「ドクターX」キャスト・スタッフ一同『劇場版ドクターX FINAL』公式サイトーより引用同月8日には、『劇場版ドクターX FINAL』の完成報告会見に出席していた西田さん。キャストが勢ぞろいし、元気な姿を見せていました。追悼のメッセージを受け、ファンからは西田さんが出演していた好きなシーンや、「映画を観に行きます」といった声が上がっています。・西田さんのアドリブをもっと見たかった…。悲しすぎる。・本当にぴったりな役だったと思います。映画、絶対に観に行きます!・西田さんが、校歌『唯一無二』を歌っているシーンが好きでした。・映画公開後の舞台挨拶も楽しみにしていたから、本当に残念。「映画は作っただけでは完成ではない。お客さんに見てもらって初めて映画が完成する」という西田さんの言葉を胸に、映画館に向かいたいですね。[文・構成/grape編集部]
2024年10月18日’90年代後半に大ヒットしたドラマ『踊る大捜査線』で、監督として一躍注目を浴びる存在となった本広克行さん。その「踊る」プロジェクトが再始動。映画『室井慎次敗れざる者』の公開を前に、映画への想いを伺った。取材の部屋に、なんだか所在なさげな笑顔で入ってきた本広克行監督。自分に向けられたカメラに終始困惑。しかしインタビューの中で好きな映画の話になった途端、キラキラした瞳で楽しそうに語り出す。実写邦画興行成績歴代1位の記録を持ちながら、今も映画に憧れ映画に恋する少年のまま。それがあの壮大なエンターテインメントを生み出しているのかもしれない。――『踊る大捜査線』といえば、1997年に連続ドラマとして放送がスタートして社会現象を巻き起こしたヒット作です。今回の映画『室井慎次敗れざる者』は、2012年の映画『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』から10年以上を経てのシリーズ新作。今後公開を控えている『室井慎次生き続ける者』と2作連続の上映となります。本作を企画したのは、共にドラマ時代から「踊る」に携わってきたプロデューサーの亀山千広さんと脚本家の君塚良一さんだそうですが、この企画を聞いたときに、監督としてはどう思われましたか?正直、最初はモチベーションが上がらなかったんです(笑)。湾岸署が舞台でもないし、室井さんも警察を辞めているし…って、文句ばっかり言ってたんですけど、亀山さんや君塚さんの想いを聞いて、これは引き受けなきゃという気持ちになりました。そこからだんだん具体的なものが見えてきて、僕が演出するんだったらもっとアクティブな作品にしてほしいですとお願いしました。――アクティブ、とは?最初にいただいた台本では、室井さんがずっと農業をやっているお話だったんですよ。「今日はレタスが採れたな」なんて言ってるのを面白くできるんだろうかって思ったんです。でも、そこから亀山さんが事件を入れようと言ったんだけど、それでも僕があまりノッてこないものだから「ヘリコプターが出てこないからだ」って(笑)。僕は組織のメカニックなものが大好きなんですよね。それで、じゃあパトカーもバンバン走らせよう、とか徐々になっていった感じです。――そもそもおふたりのどんな言葉に動かされたのでしょう?君塚さんの想いは、めちゃくちゃ重たいんですよ。後半の完全なネタバレになるので…言えるところだと、柳葉(敏郎)さんはこの室井という役のために、いろんなことを犠牲にしているんですよね。反社の役だったり、役でオールバックにしたり、スーツを着る役も断っていたらしくて。君塚さんは、柳葉さんがそこまでして室井役に取り組んでくれていたことを知って、室井さんのサラリーマン退職後の話を書いてみようとなったそうです。「踊る」シリーズを見てくださっていたメインの世代も、そろそろ会社を辞めて老後の生き方を考え始めていたりもするでしょうし、その道標になる映画にできたらいいのかなって。あとはかなり個人的ではあるんですが、亀山さんには本当にお世話になったので、そのお世話になった恩師が作りたいと言うならば、というのもモチベーションになりました。――その上で、監督ご自身が撮るのにこだわりたかった部分というのはありますか?ヒットするしないは置いておいて、いい作品、いい映画を作るということですね。今のお歳になった亀山さんが自慢できる作品にできたらいいかなって。あとつねに思っているのは、僕が指針にしてきた映画界の方々が観たときに「君も映画を撮れるんだね」と言われたいっていうのがあります。今、ちゃんと映画っぽいコメディというか、山田洋次さんがやってきたような人情の笑いを映画で目指している人っていない気がするので、僕がそこを目指そうかなと。笑って泣ける話というか。たぶん、人が笑ったり泣いたりしているのを見るのが、職業柄、好きなんだと思います。あんまり人間の悪意みたいなことを描きたくないんですよね。あと暴力もしんどい。いじめのシーンとか、人を殺すシーンとかも、若いときは撮れたけど、もうダメですね。「踊る」をやっていたときに、警察官を志望する人が非常に増えたんだそうです。日本映画界って、小さな世界ですけれど、そこの人たちと集まると、日本映画の発展のために我々は何をしたらいいかって話がしょっちゅう出るんですよ。映画を作るだけじゃなく、映画の外側のことも考えていかなきゃいけないと思っています。僕自身、映画にすごくお世話になってるんで。それはドラマにもですけれど。――1か月後には、『室井慎次生き続ける者』も公開になります。後半に向けての想いは?『生き続ける者』に関しては、僕、あんまり心配してないんですよ。『敗れざる者』を観た人は、絶対に観たくなる仕掛けがいっぱいしてありますし。予告編の作り方も見事だし、なによりキャストの方々がいいですから。矢本(悠馬)くんとか松下(洸平)くんとか。――監督が魅力的に感じる俳優さんはどんな方が多いんでしょう?話してみて、「この人と仕事してみたいな」と思わせてくれる人はみんないいですね。オーディションをやったときに、ある先輩から「次の日も会いたいなって人を選ぶんだ」って言われたことがありますが、適応力とか対応能力とか、頭の回転がすごい人が多いです。社交性も高いし。――ムロツヨシさんは、本広監督との出会いが今に繋がったとよく話していらっしゃいますよね。一時期は演劇を観に行くと終演後の俳優同士の飲み会に参加してたんですが、ムロさんは舞台で観てても芝居が面白いし、飲み会で話してても、こっちの言動への返しが本当に面白かったです。でも売れたのは、やっぱり福田雄一監督と出会ったのが大きかったと思います。僕は出会った俳優に、「自分に合った監督と出会えよ」って言うんですが、それで知り合いが人気者になっていくのを見るのが楽しいし嬉しい。伊藤沙莉も、僕が演出した『転校生』という舞台に出てもらったけど、その後に内田英治監督に出会ったことが今の活躍に繋がったと思うし。――演劇を観に行ったり、飲み会に参加したりは、俳優さんを探したいというお気持ちで?そうです。でも逆に自分が観たことがなかったお芝居にどんどんハマって、それが平田オリザさんが主宰している青年団なんですけど。オリザさんの動きを見ていると演劇界が動いている感じがしてワクワクする。そういうのを見つけるのが好きなんです。――平田さんはご自身の劇団だけでなく、若い演劇人の育成や演劇というジャンルの裾野を広げる活動も積極的にされていますよね。一昨日も、平田さんがフェスティバルディレクターを務めている「豊岡演劇祭」を観に兵庫に行っていました。オリザさんの『転校生』が、たじま児童劇団の子たちにより上演されていたんですけれど、めちゃくちゃよかったです。――それは、あの作品のあの役の俳優を、という具体的な何かがあるわけでもなく、ですか?そうですね。昔の映画関連の本を読むと、小津(安二郎)さんも溝口(健二)さんも、黒澤(明)さんも、みんな養成所に行って役者を探していたんだそうです。あんな巨匠たちがやっていたんなら、僕らも観に行かなきゃダメだろうと思って。でも面白いですよ。宝探しみたいで。10年くらい前までは1日3本観る日もありました。王子小劇場とかまで。僕自身はどうでもよくて、作品に人が入ってほしい。――もともとエンターテインメントがお好きだったんですか?映画を作りたくて上京して、映画の学校に入ったんですけれど、映画では食えない時代で。それでフジテレビの深夜のバラエティを手伝っていたら、ある日、「お前、映画学校出身なんだからドラマを撮れるだろう」って。当時はバブルで人がいなかったんですよね。そのときにめちゃくちゃなドラマを作ったら喜ばれて、先輩方に引っ張り上げてもらえた。だから僕は今、それを若い子たちに返そうと思ってやっているんです。――先ほどの亀山さんの話もムロさんの話もですが、“自分”がモチベーションじゃないんですね。だって僕は25歳くらいで監督になって、29歳で映画監督になれているんで、もう目標は達成しちゃってるんですよね。――でも、巨匠と言われたい、みたいな世界線もあるわけで…。巨匠はいっぱいいらっしゃるんで。それより巨匠たちに可愛がられると面白いじゃないですか。コロナ前まで香川で「さぬき映画祭」のディレクターをやっていたんですが、僕の地元に、山田洋次さんや富野由悠季さん、押井守さんみたいな巨匠たちが来るわけですよ。めちゃくちゃ嬉しかったし面白かったです。自分が好きな映画とかドラマを、好きな人たちが集まって語り合って…そんな楽しいことありますか。――巨匠になるより、人と人を繋ぐハブの役割が楽しいんですね。自分さえ良ければっていう利己主義の人もいますけれど、利他に生きたほうがいいじゃないですか。僕は亀山さんに引き上げてもらったし、いま日本映画放送の社長をされている石原隆さんにも可愛がっていただきましたし。――そういう考え方をされるようになったのは?もともと僕自身はどうでもよくて、僕の作品に人が入ってほしいと思っています。作品がヒットしてお金になれば、そこに関わった人たちが幸せになるし、業界も活性化される。自分のことばっかりになると、しんどいじゃないですか。…もしかしたら、そういう人をいっぱい見たからかもしれないです。やっぱり名プロデューサーとか名ディレクターといわれる方って、みんなのために頑張れる人が多いんです。人間的にも素敵な人生を送りたいですよね。――本広監督は、大衆にリーチするようなエンターテインメント作品を多く手がけられていますが、自分の作家性を追求したい、という欲求のようなものは?じつはやっているんですよ。でもそっちはまったく振り向かれない(笑)。堤幸彦監督と佐藤祐市監督と3人で、原作づくりから映像化までの全プロセスを僕らがサポートしていこうという「SUPER SAPIENSS」という活動を始めたんですが、主婦だったりサラリーマンの方が台本を書いたり、役者志望の方とホン読みをしたり、面白いですよ。ただ、製作費を捻出するのが大変です。お金があって、美術もお金をかけて、機材もいいものを使って撮れるエンターテインメントは、それはそれで面白さがあります。ただそっちは商売だからできることで、自分の好きな世界とは別。観るのは、じーっと微動だにしないような作品が好きなんですよね。商売だからこそ、どうやって飽きさせないように撮るかを考えるし、そのための勉強をする。商売だと思わないと、人を楽しませることはできないと思っているんで、そのつもりでやっています。監督を務めた映画『室井慎次敗れざる者』は10月11日全国ロードショー。『踊る大捜査線』では、現場の捜査官のため警察上層部とも対峙してきた室井慎次(柳葉敏郎)。警察の組織改革は果たせぬまま退職し故郷の秋田に戻ったが、偶然、他殺と思われる死体を発見して…。物語は、11月15日公開の『室井慎次生き続ける者』に引き継がれる。もとひろ・かつゆき1965年7月13日生まれ、香川県出身。映画の専門学校卒業後、アルバイトを経てバラエティ番組のADとなり、’92年のドラマ『悪いこと』で監督デビュー。その後、『踊る大捜査線』で注目される。近年は、ドラマ、映画にとどまらず舞台の演出や、アニメ作品、YouTubeなど幅広いジャンルの作品を手がけている。※『anan』2024年10月16日号より。写真・野呂知功(TRIVAL)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2024年10月12日2024年10月から、動画配信サービス『Prime Video』のプライム会員特典対象作品に、映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』や、海外ドラマ『チャッキー』シーズン1~2が加わることが発表されました。ドラマ版も配信中の『ゆとりですがなにか インターナショナル』『ゆとりですがなにか インターナショナル』 は、テレビドラマ『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)の劇場版。俳優の岡田将生さん、松坂桃李さん、柳楽優弥さんが出演し、宮藤官九郎さんが脚本を手掛けました。ゆとり世代のアラサー男子3人が、仕事や恋などに翻弄される姿を描いています。劇場版の配信は同月18日から、ドラマ版も見放題配信中です。©2023「ゆとりですがなにか」製作委員会ゲームをもとにしたオリジナル脚本『龍が如く ~Beyond the Game~』株式会社セガの大ヒットゲーム『龍が如く』シリーズをもとに、オリジナル脚本で制作されたクライム・サスペンスアクションAmazon Original『龍が如く ~Beyond the Game~』は、同月25日から独占配信されます。歓楽街・神室町を舞台に、『堂島の龍』と呼ばれる主人公・桐生一馬を、俳優の竹内涼真さんが演じ、幼なじみの錦山彰を俳優の賀来賢人さんが演じるそうです。極道の世界に身を置くことになったところからそれぞれの生き様を、1995年と2005年の2つの時間軸を交差させながら描かれる同作。同月25日に1~3話、同年11月1日に4~6話が配信されます。©2024 Amazon Content Services LLC or its Affiliates.恐怖の人形が主役の『チャッキー』映画『チャイルド・プレイ』に登場し、世界中で爆発的に人気を博した、シリアルキラーの魂が宿った人形・チャッキー。そのチャッキーを主人公にした海外ドラマ『チャッキー』のシーズン1~2が、同年10月1日から見放題配信されます。10代の孤独な少年ジェイク・ウィーラーがガレージセールで手に入れた、生きたヴィンテージの人形、チャッキーが、血の凍るような連続殺人事件を引き起こし…。静閑な街を恐怖のどん底に引きずり込んでいく、背筋の凍る物語をお楽しみください。©2022 Universal Content Productions LLC. All Rights Reserved.1日限定コンビで挑む『最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ』Amazon Originalのバラエティ番組『最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ』 が、同月31日から独占配信されます。笑いの最前線で活躍する実力派お笑いタレントたちが、1日限りのオリジナルコンビを結成!『最強新コンビ=ゴールデンコンビ』の座をかけて、襲い掛かる難易度MAXのお題に即興コントで立ち向かいます。ステージごとに200人の観客から『一番面白くないコンビ』として、もっとも票を集めたコンビは脱落していく過酷なルール。瞬発力、アドリブ力、破壊力などの『笑いの総合力』と、コンビとしてのチームワークが試されるお笑いサバイバルバトルです。©2024 Amazon Content Services LLC or its Affiliates.アマプラ、2024年10月新着予定作品一覧新着作品が続々発表されています。独占配信や、オリジナル作品にも注目です!アマプラ2024年10月邦画新作邦画では、俳優の横浜流星さん主演の『嘘喰い』などの配信が開始されます。アマプラ2024年10月洋画新作洋画では、『007』シリーズやAmazon Originalが見どころです。アマプラ2024年10月アニメ映画新作日本のアニメ映画では、『頭文字D』シリーズの配信が開始されますよ!海外のアニメ映画では、 『ミニオンズ』などを手掛けたイルミネーション・スタジオによる海外アニメ映画『FLY!/フライ!』が同年10月5日から配信開始です。アマプラ2024年10月国内アニメ新作同月からアニメ放送が開始する『株式会社マジルミエ』 は、『Prime Video』で見放題最速配信が決定。『怪異』と呼ばれる自然災害を退治する魔法少女が、人々の憧れの職業として認知された世界が舞台となる、お仕事×魔法少女のアクション漫画を原作にしたアニメです。アマプラ2024年10月国内ドラマ新作国内ドラマは、『ソロ活女子のススメ4』や『東京タワー』 などが配信されます。アマプラ2024年10月海外ドラマ新作また、Amazon Originalの海外ドラマが多数公開されるので要チェックです。アマプラ2024年10月韓国ドラマ新作韓国ドラマも見逃せません!俳優の坂口健太郎さんとイ・セヨンさんの出演ドラマ『愛のあとにくるもの』は独占配信されます。アマプラ2024年10月国内バラエティ新作バラエティ番組では、『Kentaro Fujii’s KILLAH KUTS(藤井健太郎のキラーカッツ)』を同月7日独占配信。お笑いコンビ『バナナマン』の設楽統さんやタレントの伊集院光さん、お笑いコンビ『メイプル超合金』のカズレーザーさんなど選ばれしお笑いタレントたちが、ギリギリの企画を詰め合わせた究極のエンターテインメントが見られます。アマプラ2024年10月そのほか新作情報海外のバラエティ番組は、同年10月16日から、Amazon Original『クイズ!あなたは有名人より賢いの?』シーズン1、10月24日からAmazon Original『パスタ・クイーン ~至福のレシピ~』シーズン1が開始予定です。国内スポーツでは、10月13日、14日『Prime Video Boxing 10』、10月25日から『ボクシングナビ~プレミアムラウンジVol.4』が配信されます。10月3日からは、海外テレビアニメでAmazon Original『ヴォクス・マキナの伝説』のシーズン3 と『百妖譜 第2期』が配信開始。海外ドキュメンタリー作品は、Amazon Original『ゲーム・ゼブン ~スポーツ史に残る決戦~』シーズン1がスタートします。10月22日からは、同じくAmazon Originalの『ザ・マネーゲーム ~稼ぐ学生アスリートたち~』シーズン1が10月31日から始まりますよ。気になる作品はありましたか。ぜひ、配信開始日をチェックして『Prime Video』で楽しんでみてくださいね。『Prime Video』をご覧になりたい方は、こちらをチェック![文・構成/grape編集部]
2024年09月30日累計発行部数2900万部超の大人気コミックが原作の、大ヒット映画『ゴールデンカムイ』の続編となる、待望のドラマシリーズ第1弾『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺⻘囚人争奪編―』が、10月6日(日)より、WOWOWにて独占放送・配信されます。本作は、明治末期の北海道を舞台に描く、アイヌの埋蔵金を巡るミステリーであり、魅力的なキャラクターたちが相まみえる冒険活劇。連続ドラマ版では、埋蔵金のありかを示す“刺⻘人皮(いれずみにんぴ)”争奪戦が、いよいよ本格化します。放送に先立ち、8月27日(火)に都内で完成披露試写会が開催され、上映前には、主人公・杉元佐一 役を務めた山﨑賢人さんをはじめ、アシㇼパ役の山田杏奈さん、白石由竹役の矢本悠馬さん、二階堂浩平・洋平役の栁俊太郎さん、奥山夏太郎役の塩野瑛久さん、家永カノ役の桜井ユキさん、鯉登少尉役の中川大志さん、キロランケ役の池内博之さん、鶴見篤四郎役の玉木宏さん、土方歳三役の舘ひろしさんら豪華キャストのみなさんが登壇。撮影秘話からおすすめシーンの紹介など、作品の魅力を語ってくれました。■山崎賢人、中川大志を絶賛「このドラマの成功を確信した」イベント冒頭、ドラマ版『ゴールデンカムイ』について「映画が序章に過ぎなかったという感じでドラマも始まっていきます」と自信たっぷりに紹介した山崎さん。ドラマでは映画以上にさまざまなキャラクターと対峙するが、「続々と立ちはだかる強敵のなかで大変だったキャラクターは?」という問いには「全部です!」と宣言し、会場を笑わせました。続けて、「ドラマから登場するキャラクターはみんな癖というか濃い人たちばかりで、全員印象に残っています」と語り、キャスト発表時から大きな反響があった中川さん演じる鯉登音之進についても「何話で出てくるかは言えないんですけど、すごく魅力的な鯉登少尉だったので、撮影が楽しかった。大志と共演するのもかなり久しぶりだったのですごくうれしかったですし、大志が演じる鯉登少尉が出てきた時『このドラマの成功を確信した』とみんなが言っていました」と期待をあおりました。それを聞いた中川さんは「10代の頃から知っている賢人と久々に現場で一緒になったので照れ臭かったです」と笑顔を見せ、自身の演じた鯉登音之進について、「ビジュアルの一つひとつから打ち合わせをしながら作り込んでいった。特徴的な眉毛にはこだわりました。自分でもあの眉毛をつけた時、鏡を見て『鯉登じゃん』と思った」と自画自賛。「あの眉毛には感謝してます。スイッチを入れてくれる。薩摩弁や特殊な示現流の剣術もかなり大事に演じました」と撮影時を振り返って語りました。しかし、現場では遠目から中川さんの姿を見た山崎さんと矢本さんがなぜか笑っていたようで「なんで笑ってるんだろうなと思ってやりづらかった」と愚痴をこぼした中川さん。山崎さんは「大志が好きなんですよね。だから走ってくるだけで良くて」と誤魔化した様子でしたが、矢本さんは思い出し笑いをしながら「実際縦に眉毛が生えてるだけでまあまあ面白いのに、全力で走ってくるのは見たことない絵面で耐えられなかった」と説明していました。■山田杏奈、ドラマでも変顔満載?個性溢れるキャラクターたち映画版では「いろいろなアシㇼパを演じられて楽しかったです」と語っていた山田さん。ドラマ版ならではの注目ポイントについて「アシリパの出生にまつわることだったり、金塊争奪戦にどう関わってくるのか、ということが段々とドラマの中で明らかになってくるので、そこにアシリパがどう対峙するのか観ていただけたらなと思います。あとはグルメですね。映画に引き続きたくさん出てくるので、そこもお楽しみに」とアピール。映画では原作同様変顔などコミカルなシーンも多いそうですが、「ドラマの方も家で漫画と見比べながら(変顔を)練習してました。面白いシーンは映画よりも盛りだくさんかもしれない」と笑いました。また「異次元すぎる完成度」と話題になった鶴見篤四郎を演じた玉木さんは、ドラマ版ではさらに突き抜けた躍進があるそうで、「映画の時とは違った側面が見られるのではないかと思います。特殊メイクのおかげで完成度がすごく高かったのかなと思うので、あの見た目に追いつくために頑張らなきゃいけないなと思ってやっていました。第七師団は本当にヤバいやつらばっかりだと、ドラマを全部観て改めて思いました。でも、それぐらい見応えがあります」と太鼓判。さらに、両耳を失っている二階堂浩平を演じた柳さんも「ビジュアルがけっこうインパクトがあります。ヘッドギアを被ってるんですが、あごの部分に耳を付けて、頭に乳首を付けて……(笑)。そこを見ていただけるだけで結構笑えるポイントだと思います」とそれぞれ自身が演じる奇抜なキャラクターについて紹介しました。■出演者が体当たりで挑んだドラマ現場細かい所までこだわりが詰まっている今作。池内さんは自身が演じるキロランケが持つマキリ(小刀)の魅力を「アイヌの伝統工芸品を作ってらっしゃる貝澤徹さんに作っていただいたもの。本当に美しくて、かっこいい。繊細ですてきで、感動しました」と目を輝かせていました。土方歳三を演じる舘さんは「海岸でみんなが出会うシーンを崖の上から撮影していたんですけど、本当に左側が何もないのにそこに立てって言われて。そういうことやらされるんですよ、そこのスタッフは」と苦笑いしながら愚痴をこぼし、家永カノを演じた桜井ユキさんはある人物の目玉を舐めるシーンに触れ、「誰とは言わないですが、女優さんの目ん玉を舐めたのは初めて。未遂ですけど、ちょっと申し訳ないぐらいの距離。完成したものを観ても距離が近くてびっくりました」と出演者が体当たりで演技に向き合っていた様子を明かしました。さらに奥山夏太郎を演じた塩野さんは「愛に溢れた現場だった」と事前にコメントを出していましたが、「映画を観てくださった方なら分かると思うんですが、原作に沿った完成度を叩き出して、みなさんに愛された作品になっていたので、それが現場の雰囲気からひしひしと伝わってきました。演者とスタッフさんの原作愛をすごく感じた現場でした。一体感がすごかったです」と賞賛していました。最後に山崎さんは「映画とドラマがクロスオーバーしている形もなかなかないと思うんですけど、ドラマはドラマでしかない面白さがありますし、『ゴールデンカムイ』ってすごくいろんな側面から面白さが描ける作品なんだなと、めちゃくちゃ面白かったなと観て思ったので、本当に楽しんで観てもらえたらうれしいなと思います。今日はありがとうございます」と挨拶し、イベントは終了。出演者が降壇し、舞台袖に入って見えなくなるまで、会場は大きな拍手で包まれていました。映画版とは違った面白さがつまった本作。濃いキャラクターと役者たちの体当たり演技にも注目しながらぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。(取材・文:瑞姫)
2024年09月04日『スタジオジブリ』の作品など、アニメ映画においしそうな料理のシーンが登場すると、実際に食べてみたくなりますよね。作中に出てきた料理を再現してみる人は、少なくないでしょう。パスタ1kgで、あの料理を完全再現食べることが大好きで、Xでたびたび料理の写真を投稿している、10合炊き(@GHIBLIMESI)さん。2024年8月25日、10合炊きさんはある料理を再現するために、約1kgものパスタを用意しました。完成したひと皿を公開したところ、多くの『いいね』が寄せられています。こちらの写真をご覧ください!山盛りのミートボールパスタができ上がり!実はこれ、アニメ映画『ルパン三世カリオストロの城』に登場する料理を再現したものなのです。作中、主人公のルパンと相棒の次元大介が大衆的な食堂で食事しながら会話をする場面に出てくる、ミートボールパスタ。2人が麺を奪い合いながら食べるシーンは、見ているだけで、お腹が減ってきますよね。およそ1kgのパスタで作るひと皿は、迫力満点!食べている時のフォークと比べると、そのボリュームがよく分かります。大胆な料理に「完成度が高くて見事!食べる時にお手伝いしたい」「再現度100点満点。口いっぱいに頬張りたい」「やつはとんでもないものを盗んでいきました…。あなたの胃袋です」などの声が寄せられています。10合炊きさんのおいしそうな山盛りパスタの写真に、多くの人が、ハートと胃袋をつかまれたようですね![文・構成/grape編集部]
2024年08月26日2024年8月21日、俳優の岡田将生さんがInstagramを更新。映画の共演者との、豪華なオフショットを公開しました。岡田将生の『自撮り』が話題同月20日、岡田さんは、東京都新宿区の『歌舞伎町シネシティ広場』で行われた、映画『ラストマイル』の完成披露試写会とプレミアイベントに参加。テレビドラマ『アンナチュラル』『MIU404』(ともにTBS系)の世界線と交錯する作品とあり、豪華な出演者が参加する華やかな場となりました。岡田さんは、レッドカーペットならぬ、『ラストマイル』のカラーに合わせたオレンジカーペットの上で、撮影された自撮り写真と動画を投稿。共演者やスタッフとのオフショットを披露しています。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 岡田将生/Masaki Okada(@masaki_okada.official)がシェアした投稿 主演の満島ひかりさんを始め、ディーン・フジオカさんなど、豪華なメンバーが1枚の写真に勢ぞろい!岡田さんは「#ラストマイル#ありがとうございました」とつづっており、映画への想いがうかがえますね。また動画には、全員が談笑しながら、オレンジカーペットを進む場面が映っており、出演者・スタッフの仲むつまじい姿が見られました。イベント中に撮影された、貴重なオフショットには、多くのコメントが寄せられています。・自撮りが完璧です!・世界が見惚れる美しさ。岡田くん、光り輝いています。・このラインアップは神かよ。豪華ショットすぎる!・みな様ビジュアルがよすぎます!これは国宝ですね。出演者とスタッフの、晴れやかな表情からは、撮影を乗り越えて、映画を披露できたことへの嬉しさと達成感が伝わってきますね。出演者とスタッフの愛情が詰まった作品は、多くの人の心に残ることでしょう![文・構成/grape編集部]
2024年08月22日フジテレビは7月24日から、動画配信サービスFODで全話配信中のオリジナルドラマ『THE3名様Ω』を、関東ローカルにて地上波放送します。■フリーター3人が“ただしゃべるだけ”の脱力系ドラマ『THE3名様Ω』は、石原まこちん氏原作の同名漫画の実写ドラマで、2005年に公開がスタート。佐藤隆太さん、岡田義徳さん、塚本高史さんが演じる3人組のフリーターが深夜のファミレスでダラダラとゆるい会話を繰り広げる様子“だけ”を描く、脱力感のある内容が話題になりました。また、8月30日からは『映画THE3名様Ω~これってフツーに事件じゃね?!』、が新宿バルト9ほか全国で公開されます。ドラマとは一味違う『THE3名様Ω』をどうぞお楽しみに。フジテレビショップ「フジさん」、テレビ局公式ショップ ツリービレッジ、フジテレビe!ショップでは『THE3名様Ω』のオフィシャルグッズも発売中です。(C)石原まこちん/フジテレビ■番組概要『THE3名様Ω』(全8回)地上波放送:2024年7月24日(水)放送スタート初回24時40分~25時10分放送(関東ローカル)※放送日時は予告なく変更となる場合があります。予めご了承ください配信:FODにて全話配信中出演:佐藤隆太/岡田義徳/塚本高史小林大介/桃月なしこ/安藤玉恵他スタッフ:原作:「THE3名様Ω」石原まこちん(LINEマンガ連載中)脚本:石原まこちん企画・プロデュース:森谷雄(アットムービー)演出:森谷雄/小山亮太(共にアットムービー)エグゼクティブプロデューサー:下川猛プロデューサー:鹿内植/國安馨制作プロダクション:アットムービー制作著作:フジテレビURL:(フォルサ)
2024年07月18日複合施設のGREEN SPRINGSでは7月19日~21日、8月30日~9月1日の期間、無料野外シアターイベント「Green Night CINEMA(グリーンナイトシネマ)」を開催します。■人気の長編映画作品を巨大スクリーンで上映同イベントでは、立川市の映画館「シネマシティ」の協力のもと、数々の人気長編映画を巨大スクリーンで上映します。7月の上映予定は、19日に『コーダあいのうた(吹替)』、20日に『SING/シング(吹替)』、21日に『グレムリン』。各飲食店では、クラフト生ビールやかき氷、焼き鳥、ロコモコ、ジェラートなど映画と一緒に楽しめるテイクアウトメニューも販売します。GREEN SPRINGSのムーディーな夜景をバックに、テイクアウトのお酒とおつまみで、いつもとは一味違う映画体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。■イベント概要イベント名:Green Night CINEMA開催場所:GREEN SPRINGS 2F パブリックスクエア開催期間:7月19日~21日、8月30日~9月1日開催時間:各日19時上映入場:無料(先着順)上映作品:7/19(金):『コーダあいのうた』(吹替)7/20(土):『SING/シング』(吹替)7/21(日):『グレムリン』(字幕)8/30(金):『ミッション:インポッシブルデッドレコニングPART1』(吹替)8/31(土):『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(吹替)9/1(日):『チャーリーとチョコレート工場』(吹替)URL:(フォルサ)
2024年07月12日家事や子どもの寝かしつけが終わり、ようやく訪れる自分だけの時間…! 推しのドラマや映画をチェックして気分をリフレッシュ、心の充電をしているというママたちはきっと多いはず。そんなみなさんにこの夏チェックして欲しいのが、6月27日(木)から配信されるNetflix映画『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』、通称『よめぼく』です。限られた時間の「命と恋」という悲しいテーマなのに、観終わったあと前向きな気持ちになれると話題の作品です。本作は森田碧さんによるベストセラー小説の実写化で、主演を務めるのはKing&Princeの永瀬廉さん。今夏に主演したドラマ『東京タワー』も話題になりましたね。17歳で突然余命を宣告された、永瀬さん演じる主人公の早坂秋人が、自分よりも余命の短い少女と運命の恋に落ち、再び人生に希望を見いだしていく物語。ヒロインの桜井春奈を演じるのはNetfliixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』や7月期のドラマ『ブルーモーメント』など注目作への出演が続く女優・出口夏希さん。監督を務めるのは『ホットロード』や『アオハライド』、『今夜、世界からこの恋が消えても』などを手がけてきた、青春恋愛映画の名手・三木孝浩監督。この度、6月27日の配信スタートに先駆けて『よめぼく』配信記念イベントが開催され、永瀬廉さん、出口夏希さん、三木孝浩監督が登壇しました。コメントの一部を紹介します。▼いよいよ配信の日が近づいていますが、今の気持ちを聞かせてください。永瀬:観てくださった方がどういう気持ちになったのかを聞くのがすごく楽しみで、ワクワクが高まっています。出口:やっと皆さんにお披露目できる日が来るのでこの日が迎えられてうれしいです。三木:普段だと配信日や公開日が近付くと不安になってしまうものですが、今回は永瀬さん、出口さんの空気が本当に素敵で、その空気に引っ張られて、撮っている最中から『素敵な映画になる』と思えたので、むしろ早く観てほしいという気持ちでいっぱいです。▼永瀬さんは作品を見終わった後、思わず泣いてしまったそうですが、全体を見た感想はいかがですか?永瀬:まぶしいっ! 17歳でお互いタイムリミットがありますが、17歳だからこそのピュアさや真っ直ぐさがあって。2人のちょっとしたボタンのかけ違いから起こる切なさだったり。高校の文化祭のシーンは青春という感じがありましたし、2人の表情の切り取り方、三木さんが伝わるように撮ってくださったので、いろんなパズルが上手くはまった作品だと思いますね。出口:悲しいはずのお話なのに、春奈は幸せだったんだろうなと。前向きになれたというか、心が温まったなという余韻に浸りましたね」▼試写で鑑賞した93%の方が泣いたそうですが、ラストは前向きな気持ちになれたという感想も多くあったとのことで、その感想に対してはいかがでしょう?出口:私も同じことを思ったので、皆さんにそう感じていただいたのなら成功というか、春奈はこれでよかったんだという自信になりました。永瀬:自分たちがその感想を書いたんじゃないかっていうくらい、同じ感想で嬉しいよね。皆さんにもそう思っていただけたというのは。三木:最初に企画をもらった時に原作を読んだ印象がまさにそれで。特に春奈と秋人がかわいそうではなく、羨ましいと思えたんですよね。期限はあるけど、相手への思いを寄せ続けるということが、とても眩しいし、羨ましいというのを感じたんですよね。永瀬:かわいそうではなく、羨ましい。それ、俺が言いたかった(笑)。▼それぞれの推しシーンを教えてください。永瀬:花火ですね。物語の中盤、ある理由でお互いがすれ違って、そこに出てくる重要なものとして花火があるんです。そこは見ていただいたらきっとわかると思います。お互いを思うからこそのすれ違い、そこに僕はグッときて。かなり推しのシーンです。出口:私は春奈と秋人が親友と再会するシーンです。この作品は恋愛だけでなく、友情もテーマになっているんですが、3人の思いが詰まっていて愛おしかったです。三木:僕は秋人が病室で春奈の絵を描いてるシーン。2人の雰囲気がすごくよくて、僕も感情があふれてなかなかカットをかけられなくて。モニターを見てるスタッフが全員泣いていました。本当に思い出深いシーンです。▼最後に代表して、永瀬さんからコメントをお願いします。永瀬「この命と恋の物語は、全世界・全世代に通ずるテーマだと思いますし、お互いのためにどう必死に、自分の中の心を燃やして行動に移していくかという物語です。いろんな人の心を動かせる作品だと思います。是非見ていただけると幸いです」イベント中は終始和気あいあいとした雰囲気。この素敵な空気感はきっと作品にも反映されているのでしょう。ちなみに主題歌はフジファブリックの名曲「若者のすべて」のsuis from ヨルシカによるカバー。こちらにも注目です。Netflix映画『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』2024年6月27日(木)よりNetflixにて世界独占配信スタート原作:森田碧『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』(ポプラ社)監督:三木孝浩脚本:吉田智子音楽:亀田誠治主題歌:suis from ヨルシカ「若者のすべて」(Polydor Records)キャスト:永瀬廉、出口夏希、横田真悠、杏花、秋谷郁甫、大友一生、月島琉衣、野間口徹、水橋研二、夙川アトム、木村文乃、大塚寧々、仲村トオル、松雪泰子Netflix作品ページ:
2024年06月18日取材・文:瑞姫撮影:洞澤佐智子編集:松岡紘子/マイナビウーマン編集部スタイリスト:中井綾子/crêpeヘアメイク:犬木愛/Ai Inuki人生を変えるひとつの大きな要素に、“環境”がある。環境を変えることは、これまで自分が身を置いていた安定した生活から離れ、未知なる別の世界に飛び込むことだ。それは時に勇気のいることだったり、不安なことだったりする。けれど、その大きな決断によって、これまでにない新たな視点を得ることができるし、自分の人生観を見つめなおすきっかけにもなる。そして、新たな人や場所との出会いにもつながるだろう。女優であり、3児の母でもある杏さんも、2022年の夏に日本とフランス・パリの二拠点生活を始めるという人生で“大きな決断”をした1人。現在は日本とパリを行き来しながら生活を送っている。そんな彼女の移住前最後の作品となったのが、映画『かくしごと』。この作品もまた、環境を変えることで思いも寄らない変化が訪れたことを描く、ヒューマン・ミステリーだ。映画の中で演じた千紗子について、そして杏さんのフランス・パリでの生活で感じた変化や新たな発見について、杏さんにとって“環境を変えること”とは何か、聞いた。■映画『かくしごと』が描く“おとぎ話のような世界”映画は、杏さん演じる絵本作家の千紗子が、長年絶縁状態にあった父・孝蔵(奥田瑛二)の認知症の介護のため、渋々田舎に戻るところから始まる。他人のような父親との同居に辟易する日々を送っていたある日、事故で記憶を失ってしまった少年(中須翔真)を助けた千紗子が彼の身体に虐待の痕を見つけたことから、物語は思いも寄らない方向へと進んでいく。少年を守るため、自分が母親だと嘘をつき、少年と一緒に暮らし始めた千紗子。次第に心を通わせ、新しい家族のかたちを育んでいく3人。しかし、その幸せな生活は長くは続かない。物語が進むにつれ、ひとつの“嘘”をきっかけに、それぞれの“かくしごと”が明らかになっていくが、最後は予想し得ないラストで締めくくられる。台本を最初に読んだ時、杏さんは「現代のおとぎ話みたい」と率直に思ったそう。そのことについて杏さんは「なかなかできないことを行動に移して、束の間かもしれないけれども、本当の幸せを体現できるというのが、おとぎ話みたいなんですよね」と説明する。「不自然かもしれないけれども、確かにそこに本当のものを一瞬でもいいから作りたかったっていう、本当に自分の中のエリアというか箱庭を作っていくかのように、社会からは隔絶された自分の空間を作り上げたというのは、もし私が同じ状況になってもできるか分からないなと思いました。できるか分からない、というのは、本当に映画を観たみなさんが一人一人考えることなんだと思います」この作品は、愛について、自分の中の正義について考えさせられる作品のように思う。作中で演じた千紗子について杏さんは「違う人格」だと話すが、限りなく千紗子の考えに寄り添う理解の深さは、この作品へ向き合って来た杏さんのすごさを感じずにはいられない。「感情がすごく揺れ動いて疲れることもありました。つらいシーンもたくさんあったので、その感情に揺さぶられていたらその日の撮影が終わっていた、ということも多かったように思います。2日に一度くらいのペースで泣いていたので、結構大変な現場でしたね」作品について「箱庭の中の、花が枯れるまでのおとぎ話」だと表現し、「きっと長くは持たなかった」と話す杏さん。その美しくも儚い表現に、作品を思い出してはグッと胸が締めつけられる。千紗子の行動は、法の下では許される行為ではなかったかもしれない。しかし、少年にとって安らかな場所を提供するために、自らの環境はおろか、境遇さえも変えてしまう。善悪の判断はそれぞれに委ねられるが、この作品で描かれている千紗子は、環境を変えることに対して、そうした“強かな心”を持っている。■「おおむね面白く生きてます」パリで暮らすもう1人の自分映画で千紗子が田舎に戻ってきたことで思いもよらない変化が訪れたように、環境を変えることは、人生を大きく変えることだ。あらためて、杏さんに日本とパリの二拠点生活に、不安などはなかったのかと問うと、意外な答えが返ってきた。「多くの人が入学や就職をはじめとする引っ越しで環境が変わる経験があったかと思うんですが、私は今まで東京から出たことがなかったんです。だからそういった意味では、一般的に多くの方が18歳くらいで経験してきたことが、逆に私は今、初めてで。パリは仕事や旅行で何度も訪れているので“知っている街”ではあるものの、自分がこれまで住んでいた場所とは全く違うところで生活を始めるというのは、すごくわくわくしました。もちろん大変なこともあるんですけど、おおむね面白く生きてます」環境が変わることを、ポジティブに捉える人、ネガティブに捉える人がいる。しかしそれは、人の受け取り方の問題で、いくらでも前向きに変換できることなのかもしれない。杏さんはパリに来てからの変化を「自分がもう1人増えたみたい」と説明してくれた。「日本の自分と、フランスの自分がいる感覚。人格が変わったりはしないけれど、生活習慣は変わります。日本に帰ってくるとバリバリ仕事をして、パッパと段取りしてって感じですけど、パリでは日本と同じようにはできないこともあるので、のんびりと過ごしていることも多いですね。2つになったことで、良い刺激もあるし、安らぎもあるし、それはすごく自分にとっても良い変化だなって思います」日本の便利さとは違う、パリでの少しの不便さも、「やっぱり根本的に全然違うっていうのが面白い」と新たな発見と捉える杏さん。マイナスに感じがちな部分に対しても感情的になるのではなく、ひとつの価値観や生活習慣として自分の中に消化して楽しむことは、どんな環境の変化においても大切なことのように感じた。■時間の使い方で見つけた“パリの新たなメリット”日本とパリを比べた時、仕事と休みのバランスに対して異なる考え方を持っていることは、日本に住む私たちも何となく感じる部分がある。そこで、環境の変化は杏さんの“時間の使い方”にどんな影響を与えたのか聞いてみると、またしてもポジティブな答えが返ってきた。「フランスはバカンスが多いので、子どもの学校が半月ぐらい休みになることが年に何回もあるんです。その期間は自分の仕事も控えめにして子どもと過ごすようにしているんですが、そのおかげもあって、圧倒的にメリハリが生まれました。マッサージなどの自分の時間も、人と会う時間も取りやすくなりました」まさに環境を変えたからこそ出会うことができた、新たなメリットだ。とはいえ、大きなバカンスの連続に、戸惑いはなかったのだろうか。「今までにない休みの多さに過ごし方に悩むこともありますが、休みだと言われることって、ある意味ありがたくって。休みじゃなかったら行かなかった場所にも行けるので、ありがたいなと感じています」自分では制御のできない“休み”だからこそ、ゆっくり休んだり新しい体験をしたり、今まで考えもしなかったことに時間を使うことができるようになる。そして、それを“新たなメリット”として前向きに捉える杏さんだからこそ、その時間を有効に使うことができているように感じた。インタビュー中、杏さんは日本とパリ、両方のメリットを話してくれたものの、どちらに対しても後ろ向きな意見は語らなかった。それはきっと、杏さん自身がどちらのメリットも理解し、享受しているからなのかもしれないと思った。私たちが環境の変化に直面した場合、どうしても今までと違う部分や、不便になったところばかりに目が向いてしまう。しかし、杏さんのように前向きに“新たな発見”と捉えることで、そのマイナスな思いさえ、自分の中で形を変えてくれる気がした。映画『かくしごと』その嘘は、罪か、愛か ― 心揺さぶるヒューマン・ミステリーの誕生長年確執のあった父親の認知症の介護のため、田舎へ戻った主人公・千紗子は、ある日、事故で記憶を失った少年を助ける。少年に虐待の痕を見つけた千紗子は、少年を守るため、自分が母親だと嘘をつき、一緒に暮らし始める。ひとつの嘘から始まった疑似親子はやがて、本物の親子のようになっていくが、そんな幸せは長くは続かなかった――。2024年6月7日(金)全国ロードショー(C)2024「かくしごと」製作委員会
2024年05月31日今回レビューする映画は、2024年5月3日(金)に公開された映画『青春 18×2 君へと続く道』。■日本と台湾を舞台に紡ぐ切なくも美しいラブストーリー日本と台湾でのオールロケで撮影が敢行された“国際プロジェクト”である本作。台湾のスター俳優シュー・グァンハンさんと、若手実力派女優の清原果耶さんがW主演を務める注目の作品です。舞台は18年前の台湾。台湾の青年のジミー(シュー・グァンハン)と、一人旅で台湾に訪れていた日本人バックパッカーのアミ(清原果耶)がひょんなことから同じバイト先で働くことに。二人はひと夏を共に過ごす“青春の日々”を送る中で、お互いに想いを寄せ合うようになります。しかしそんな二人のかけがえのない日々は、アミの帰国により突然幕を下ろすことに。別れ際に“ある約束”を交わした二人は想いを伝えられないまま離れ離れになってしまうのです。そして時が経ち現在。人生につまずいたジミーはあの日交わした約束を果たすためにアミの故郷を目指す旅に出ます。“初恋の記憶”を辿る旅の果てに18年前には気づけなかったアミの想いを知り、止まっていたはずのジミーの時間が少しずつ動きだして……。二人が紡いだ初恋の約束が分かった瞬間、つい涙してしまう“切なくも美しいラブストーリー”です。■「気持ちが揺さぶられた……」この映画を鑑賞したマイナビウーマン読者パートナーのみほさんに、感想コメントをいただきました!みほさん(マーケティング/30代)私は普段恋愛映画を観ることはあまりないのですが、今回は清原果耶さんとシュー・グァンハンさんの演技が見られると思ってワクワクしながら映画を観ました!最初は女優さんへの興味で見始めた映画だったのですが、ストーリーが進めば進むほど、その生っぽくて繊細な演出・描写にどんどん引き込まれていきました。気づいたら主人公の気持ちに自分の思いを重ねてしまっていて、ふっと涙が……。誰にも、忘れられない人・モノ・景色があるんだなと改めて感じたと共に、心の隅にそっと押しやっていた記憶や気持ちが揺さぶられるような感覚を持った映画でした。台湾・日本の景色もとても美しく、まるで自分がその景色を経験したような気持ちになれて、映画館にいながらもプチトリップしたような満足度がありました。ついみほさんも涙してしまったという本作は、衝撃のラストと切なすぎる伏線回収に感動する人が続出しているのだとか。最後まで観ると見える景色が大きく変わる“人生の物語”をぜひ劇場で堪能してみてはいかがでしょうか。『青春18×2 君へと続く道』公開:TOHO シネマズ 日比谷ほか全国の劇場で公開中配給:ハピネットファントム・スタジオ©2024「青春18×2」Film Partners
2024年05月15日発達障害のひとつ、ADHD (注意欠如・多動症)をテーマにした話題の映画『ノルマル17歳。― わたしたちはADHD ―』が先日公開し、東京・アップリンク吉祥寺にて上映中です。ADHDは「注意欠陥多動性障害」を意味する英語名・Attention-Deficit Hyperactivity Disordersの頭文字をとった略称。「ADHD」の主な特徴としては、「集中力がない」「忘れ物が多い」「じっとしていられない」といったものが挙げられますが、実際には個々で特性が異なり、子どもが成長するまで気づきにくい場合も。社会に出てから「もしかして自分は?」と考えて診断を受ける人もいますが、その特性は子どもの成長段階で起こり得るものも多くあり、「我が子がどうも育てにくい」と感じているママたちの中には、「もしかしてうちの子、発達障害?」と悩む人たちも少なくありません。近年「発達障害」への関心は高まり、言葉としての認知度は広まってきてはいるけれど、その特性を持った子どもたちの実態や感情、そしてその家族たちについては、あまりよくわからない…といった方も多いでしょう。そんな今、『ノルマル17歳。― わたしたちはADHD ―』は、発達障害の子どもを取り囲む家族や社会の問題から、“普通とは何か”を問いかける映画です。<ストーリー>物語の主人公は、ADHDという共通点を持つ2人の女子高生。進学校に通う絃(いと/西川茉莉)は物忘れがひどく、大事なテストの日に目覚まし時計をかけ忘れて寝坊してしまう。絃はそのまま登校せず、気づけば見知らぬ公園へ。そこで派手な格好をした女子高生・朱里(じゅり/鈴木心緒)に声をかけられる。朱里はいきなりADHDであることを絃に告白。驚く絃を強引に街へと遊びに誘う。初対面の絃(写真右)に「あたし発達障害あってさ。ADHDっての。知ってる?」と話しかける朱里(写真左)。朱里に連れて行かれた場所は、いつも家と学校の往復しかしない絃にとって新鮮な世界。やがて2人は友達になるものの、朱里の派手な身なりに不快感を持つ絃の母(眞鍋かをり)に交際を禁じられてしまう。絃の母は子どもたちに「普通」の価値観を押しつけようとする。一方で朱里は自身の物忘れが原因で姉(花岡昊芽)との喧嘩が絶えない上、父(福澤朗)や母(今西ひろこ)からも厳しくされ、家庭内で孤立。朱里は次第に部屋に引きこもるようなる。絃との距離も次第に離れていく朱里。見た目や行動は対照的だけれど、ADHDという同じ悩みを持つ2人の女子高生の葛藤、彼女たちを取り巻く両親や学校との軋轢が描かれており、どんな立場の方でも「普通とは何か?」を考えさせられるストーリーです。ADHDや発達障害という言葉だけが一人歩きしてしまい、「障害だってわかっているなら対策すればいいでしょ?」「自覚していて治せないなら甘えじゃないの?」といった誤解も生まれやすくなっています。しかし実際には発達障害の特性にはグラデーションがあり、ひとりひとり個性があるのです。当事者でなくても発達障害を取り巻く現状を知り、寄り添っていくことがとても大切です。まずはこんな映画をきっかけに、考えてみてはいかがでしょうか。映画『ノルマル17歳。-わたしたちはADHD-』出演:鈴木心緒、西川茉莉、眞鍋かをり、福澤 朗、村野武範 、小池首領、今西ひろこ、花岡昊芽 ほか監督:北 宗羽介 脚本:神田 凜、北 宗羽介音楽:西田衣見 撮影:ヤギシタヨシカツ(J.S.C.)エグゼクティブ・プロデューサー:下原寛史(トラストクリエイティブプロモーション)プロデューサー:北 宗羽介、近貞 博、斎藤直人製作:八艶、トラストフィールディング 配給:アルケミーブラザース、八艶後援:一般社団法人 日本発達障害ネットワーク(JDDnet)、NPO法人えじそんくらぶ ほか 文化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業©2023 八艶・トラストフィールディング /80分/カラー/5.1ch公式サイト:
2024年04月12日正直言って、超重量級。だけど、ご覧いただきたいの。なぜなら、おこもりコロナ禍を経て、リアルで人に会えるようになった今だからこそ、「人への優しさ」っていったいなんなのかを考えさせられるはずだから。それが『水平線』です。善意ってなんなんでしょうね…。舞台は福島。亡くなった人の遺骨を海に散骨する個人事業を営む井口(ピエール瀧)は、水産加工場で働く娘の奈生と2人暮らし。実は彼、東日本大震災で妻を失い、いまだ遺骨が見つからないでいるもんだから、散骨業自体も複雑な気持ちだし、なんなら娘はそんな父とは微妙に距離をとっているのね。そんな井口のところに、なにかワケアリの男性が、自分の兄の遺骨を持ち込みます。後日、彼を訪ねてきたニュース動画サイトの記者によって、ワケアリ男性が持ち込んだ遺骨は、数年前に大ニュースになった連続通り魔事件の犯人のものだったことが明らかに。一方、奈生はしょっちゅう欠勤や早退をする職場の同僚の女性にちょいとイライラ。シングルマザーで一人息子がいるからと、事情をくみとってつきあってるんだけど、同僚のお願いごとはエスカレート…。中盤までは井口と記者のエピソード、奈生と職場のエピソードが別々に進むんだけど、終盤でものの見事に収束していくという群像劇。もはや、誰も幸せじゃない、八方塞がり感半端ない人しか出てこない社会派です。超胸クソなことがたくさん起きるし、暗い~、ハッピーになれない~!だけど観てほしいのよ。なぜなら、この映画に出てくる人たちってみんな、特別なことは求めてないし、ささやかな幸せを願っている「フツーの人」ばかりだから。で、勘違いしてほしくないのが、登場人物には一人も悪人はいないってこと。井口と奈生はもちろん、奈生の同僚も、基本的には善人。物語をかき乱す役割で登場する記者ですら、多少の悪意はあるにせよ、言ってることはごもっとも(仕事の仕方に問題があるので、やってることは反省しろ、なんだけど)。ここ、すごい重要。じつは善意って人それぞれだし、他者からするとそれが善意じゃなくておせっかい、またはマジで害でしかないことになりかねないってことなのよ。特にこの作品に登場する人たちは、みんな抱えてることが非常にパーソナルなので、他の人とその痛みを共有することも、理解してもらうことも難しいの。そこで強烈な対立分子になるのが記者ってわけ。ほら、記者の人は仕事とはいえ、社会正義の名のもとにガンガン踏み込んでいっちゃうから。この空気の読めない感じが、んまぁ~イラッとすること!なにせすごいのは井口役のピエールさん。記者と対峙するのは彼だけなので、その緊迫感と説得力たるや。セリフは少ないけど、負ってる業の深さがビシビシ伝わる強烈な芝居なのですよ。そもそも家族の遺骨が見つかってないのに、埋葬場所や費用の工面がつかない人のために散骨業をしてるキャラクターだから、複雑な気持ちなのは当たり前。でも、ピエールさんが演じることで、ふしぶしで醸し出す空元気的な明るさが見事に空虚さのアクセントになるの。いやー、ぶったまげた。この衝撃、スクリーンで体感いただかないことには始まりません。ぜひとも劇場に駆けつけておくんなまし!『水平線』監督/小林且弥脚本/齋藤孝出演/ピエール瀧、栗林藍希、足立智充、内田慈、押田岳、円井わん、渡辺哲ほか3月1日よりテアトル新宿ほか全国順次ロードショー。©2023 STUDIO NAYURA※『anan』2024年3月6日号より。文・よしひろまさみち(by anan編集部)
2024年03月05日2023年10月23日から11月1日まで、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催された、第36回東京国際映画祭。なかでも注目を集めたのが、世界的俳優トニー・レオン登壇によるイベント「トニー・レオン マスタークラス/2046」。これまでのキャリアについて語った貴重な模様をレポートします。素人の方々の演技に衝撃を受け、「自然に演じたい」と願い続けた。©2023 TIFFトニー・レオンが登壇したのは、10月26日に行われた映画『2046』上映後のトーク・イベント。映画界の至宝であり、日本にも熱心なファンの多いトニーが公の場に姿を現すまたとない機会とあって、チケッティングは熾烈を極め、発売からおよそ30分で完売。会場となったヒューリックホール東京は、幸運にもチケットを入手できた観客たちの熱気に包まれた。©2023 TIFFトニーはそんな客席からの盛大な拍手と歓声に迎えられてステージに登場し、はにかみながら「こんにちは。トニーです」と日本語で挨拶。公式の来日は『グランド・マスター』のジャパンプレミア以来、10年ぶりとのこと。聞き手は東京国際映画祭プログラミング・ディレクターの市山尚三氏、通訳は広東語の神業的通訳でおなじみのサミュエル周氏が務めるなか、自身の俳優人生を振り返った。まず話題が及んだのは、1989年に製作されたトニー・レオン主演の『非情城市』について。ヴェネツィア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞したこの作品は、台湾のホウ・シャオシェン監督による、台湾が舞台の芸術映画。一方、トニーは香港出身で、当時はおもに香港の娯楽映画に出ていた駆け出しの俳優。自身にとってチャレンジングな現場を経験したことで、様々な“恩恵”を得たという。「この映画の話を引き受けた時、私は台湾の歴史をあまりよく知りませんでした。しかし、作品の性質上、勉強する必要があり、監督は私にたくさんの本を与えてくださいました。私の役は、ろうあの青年。台湾の言葉をあまり話せない私のために、監督がそういう設定にしてくださったんです。準備段階で、私は言葉が話せない人の世界を理解するために、監督の友人で、事故で話せなくなったアーティストの方に会いに行ったり、ほとんどの時間をホテルにこもって孤独に過ごしたりしました。ホテルでは自分を追い込むためにたくさんの本を読みましたが、本からは繊細な情感の描写など、さまざまなことを発見しました。結果、監督のおかげで文学をとても好きになったんです」©2023 TIFFこの作品は、自身が目指す俳優像にも大きな影響を与えることに。「私は演技を学んでいた頃に、外国のアートムービーを見ていましたが、現場ではどう作られているのか、知りませんでした。それがこの映画の現場で、とてもよくわかったんです。また、この映画にはプロの役者だけでなく、素人のみなさんもたくさん出演していて、彼らのあまりにリアルな演技に驚きました。自分は彼らのように自然な演技をできるのかと考えさせられ、その後の演技にも影響を与えるほどに。それは、この映画に出演して得た最大の恩恵といえます」さらに話題は、1990年製作の『欲望の翼』に始まり、『恋する惑星』『ブエノスアエイレス』『花様年華』など数々の映画でタッグを組んだ、ウォン・カーウァイ監督との仕事へと移る。「ウォン・カーウァイ監督と出会ったのは、ちょうど私が演技の壁にぶつかっていた頃でした。『欲望の翼』では、共演のマギー・チャンは2、3テイクでOKが出るのに、私の番になるとなかなか出ない。多い時は20回ほど、リテイクされる。本当に困ったな、自分は演技ができないのでは…。そう思った時に、監督から『あなたの演技には技巧的なものが多すぎる』と言われたんです。それはいらないと。そして私の作った演技を、バラバラに壊してしまいました」ところが、完成された映画を観て、「監督はすごい。俳優のいいところを発掘し、引き出してくれる」と実感したという。以来、ウォン・カーウァイ監督と一緒に映画を撮りたいと決意し、数十年もの間、ともに仕事をしている。「監督と過ごした年月は、演技について2度目の訓練を受けていたような気がします。私は『非情城市』に出演した時に、素人のみなさんのように自然に演じたいと願いをかけましたが、その夢がウォン・カーウァイ監督との仕事で叶いました」ほかにもウォン・カーウァイ監督との数ある思い出から、こんな話を披露してくれた。「一緒に仕事をし始めた頃は、夜ごはんを食べたあとに、よく監督の事務所に寄って雑談をしていたんです。そして監督は私に、いろんな音楽や文学を紹介してくださいました。ある時、『ノルウェイの森』を紹介されたのですが、後日、監督が言ったんです。『直子がワタナベを見送る時に、直子はどんな表情をしていると思う?』と。小説の中で、直子の表情は描かれていません。そんな話をずっとしているうちに、私は音楽や文学の世界に入り込んでいくようになりました」また、「ウォン・カーウァイ監督の作品には、脚本がありますよ。ただ、我々には絶対に見せてくれないんです」と面白そうに話す場面も。カーウァイ監督の作品には脚本がなく、俳優はセリフが書かれた紙を撮影の朝に渡される、という有名な逸話を見込んでのこの発言に、会場からも笑いが起こる。「彼の作品に出る役者は、全体の物語や自分の役柄について知らされ、監督から役作りに関する指導も受けます。しかし、どんな映画になるのかは一切わかりません。これは独自のユニークな創作スタイルで、おそらく監督は、撮影現場により多くの余裕を残しておきたいのだと思います。もちろん脚本は持っていると思いますが、当日の役者のコンディションや機材の動きなどにより、変更する可能性もある。だから、役者が構えて準備をしてこないように、なるべく情報を与えずにいる。したがって、撮影の時は毎回アドベンチャーをしているような気分です」©2023 TIFF本映画祭ではウォン・カーウァイ監督の『2046』が上映されたが、これはトニーのリクエストによるもの。「私が演じたのは、『花様年華』で演じたチャウと同一人物。しかし監督は、全く違う演技を見せてほしいと言ったんです。過去を忘れて、新しい暮らしに向かう姿が見たいと。その意味で『2046』は、ウォン・カーウァイ監督と撮った映画の中でも、特別な作品です」再びチャウを演じるにあたって、トニーは監督に『花様年華』にはなかった“髭”をリクエストしたという。「監督の返事は『ダメ』でした。しかし、役者にとって小さなものでもいいので、役に入るためのきっかけは大切です。だから、『絶対に必要です』と押し切りました。完成後、この映画はカンヌ国際映画祭でプレミア上映されましたが、そのパーティで監督から『髭があって正解でしたね』と言われました」と笑顔で語った。©2023 TIFF最後に、次回作についても明かしてくれた。「今後はヨーロッパの映画にも出てみたいと思っていたところ、来年ドイツで撮影する映画に出演することが決まりました。今は8か月の準備期間を得て、役作りのためにたくさんの本や資料を読んでいます」日本の映画にも出てもらいたいという問いかけに、「間違いなくそういうチャンスはあると思います。異なる国、地域の映画製作チームと一緒に仕事をすることが、長年の私の夢ですから」トーク・イベント中のトニーは、自分の言葉が訳されている時には会場を見渡し、時折笑顔を見せるなど、久しぶりの日本のファンとの顔合わせを楽しんでいた様子。今年はアジア・フィルム・アワードで最優秀主演男優賞とアジア映画貢献賞を受賞。ヴェネツィア国際映画祭で栄誉金獅子賞を受賞。中国映画金鶏賞で最優秀主演男優賞を受賞するなど、その功績を称えられることが多かった1年。2024年は、ワン・イーボーとのダブル主演映画『無名』の日本公開が決定。舞台挨拶などでまた来日してくれることを心から願いたい。©2023 TIFF文・保手濱 奈美
2023年11月15日互いの連絡先を交換せず、最初に出会った喫茶店で会うことを約束するふたり。ビートたけしの同名小説を映画化した『アナログ』が見つめさせてくれるのは、いつの世も変わらぬ愛の原点。タカハタ秀太が監督をつとめ、主人公・水島悟を二宮和也、ヒロインのみゆきを波瑠が演じ、切なくも温かな愛の物語を紡ぎ出す。本作が描く“4つの幸せ”と見どころをご紹介します。1、レトロで温かみのある、古き良きアナログな世界観。悟とみゆきが出会う喫茶店「ピアノ」。悟が“想いを込めた時間は相手に届く”という信念を持つデザイナーだけに、彼が手がけた「ピアノ」の店内には、ト音記号のデザインなど、温もりが溢れている。その温もりは、悟の日常生活にも。朝食を摂るキッチンの風景をはじめ、洗練されていながら暮らしの息遣いを感じさせる世界観にも注目。2、幼馴染み、家族…拠り所となる血の通った人間関係。悟の恋を冷やかしつつも応援する幼馴染みの高木(桐谷健太)と山下(浜野謙太)。さらには、悟の幸せを静かに願っている母・玲子(高橋惠子)など。彼を想う人々に囲まれている悟の人生の豊かさを演技派揃いのキャストが映し出す。カットがかかっても10分以上、二宮らがアドリブで演じ続けた居酒屋シーンの幼馴染み感がリアルすぎ。3、頼りないからこそ大事にしたい、運任せの待ち合わせ。木曜日に「ピアノ」で会う約束をする悟とみゆき。だが、これはあくまでも都合がつけばの話。どんなに悟がみゆきに会いたくても、仕事など、急な用事で店に顔を出せないこともある。そんなふたりの関係を象徴するのが、「会いたい気持ちがあれば会えますよ」というみゆきの言葉。運任せの待ち合わせが、恋のときめきをますます高める。4、“あの人に会いたい”という、人が抱く根源的な想い。みゆきの言葉どおり、悟を動かしたのは“会いたい気持ち”。だが、みゆきはある日を境に、ぷっつりと「ピアノ」に姿を見せなくなってしまう。『アナログ』が描く愛の物語の神髄は、実はここから先にある。内澤崇仁(androp)の音楽が悟の感情の機微と繊細に溶け合うなかで、いつの時代も変わらない愛の原点に涙が止まらない。ビートたけし原作の切ないラブストーリー。映画『アナログ』ビートたけしが70歳にして書きあげたラブストーリーを映画化。劇伴および幾田りらによるインスパイアソング「With」のプロデュースを内澤崇仁(androp)が担当し、感情の機微を繊細に表現。監督/タカハタ秀太脚本/港岳彦出演/二宮和也、波瑠、桐谷健太、浜野謙太、藤原丈一郎(なにわ男子)、坂井真紀、筒井真理子、宮川大輔、佐津川愛美、鈴木浩介、板谷由夏、高橋惠子、リリー・フランキーほか10月6日より全国公開。©2023「アナログ」製作委員会 ©T.N GON Co., Ltd.※『anan』2023年10月4日号より。文・杉谷伸子(by anan編集部)
2023年09月28日