小学校のころは、日常生活から将来の夢、夏休みの読書感想文に至るまで、さまざまなシーンで作文を書かされましたよね。どんな作文を書いていたのか、皆さんは覚えていますか?数名の男女に小学校1年生のときに書いた作文を見せてもらいました。テーマは「将来なりたいもの」です。※作文は原文のまま表示しています。■ Yさん(現在26歳/女性/薬剤師)タイトル:大きくなったら本文:大きくなったら、いろいろな国を、たび、したいです。どこのくにを一ばんはじめに、行きたいかといったら、アフリカです。サハラさばくが見たいからです。二ばんめは、アメリカです。アメリカは、ふつうの人が、ナイフをもってあるいているので、いつころされるか分からないけど、オパールというほうせきをとって帰りたいんです。いろいろな国をたびして、英ごやドイツごフランスの学校たくさんのおもい出を作りたいと思うんです。オパールをとって帰ったら、お父さんや、お母さんや、おばあちゃんや、おじいちゃんたちに、プレゼントをしたいんです。オパールは、きっときらきら光るほうせきなんだろうな~。======ふつうの人がナイフを持って歩いているという場所に、危険を冒してまでオパールを取りに行かなければならない理由って……。考えれば考えるほど、分からなくなってくるんです。■ Tさん(現在24歳/女性/事務職)タイトル:かんごふさん本文:わたしはかんごふさんになりたいです。それはおかねがもらえるから、かんごふさんになりたいです。やくめはおくすりをくばるやつをやりたいです。それをがんばります。おくすりをつくるしごともやります。がんばります。いつもくすりをつくるしごとをやりたいです。いっしょうけんめいがんばります。先生もきてください。やさしいかんごふさんになりたいです。がんばります。こわいかんごふさんにはなりたくないです。いつもかわいいかんごふさんがいいです。それをがんばります。=======もうがんばらなくていいです。大丈夫、大丈夫だから……。■ Kさん(現在26歳/男性/会社員)タイトル:きかんしゃトーマス本文きしゃのうんてんしゅになりたいです。だってテレビのポンキッキできかんしゃトーマスていうキシャがいて、ドナルドっていうキシャがいて、それがすごいかっこいいからすきだ。それでいちばんやさしいからだいすきだぞ!それやし、とってもスピードがはやいしとってもつよくってぼくはだいすきだぞ!それでもし、コンピューターがいっぱいあってもぼくはがんばるぞ!しっかり先生のはなしをきいてがんばるぞ!ぼくはぜったいがんばるぞ!=======途中からぐいぐいテンションが上がってます!がんばってください!■ Hさん(現在25歳/女性/自営業)タイトル:おとうさんのしごとになりたい本文:わたしは、大きくなったらおとうさんのしごとをつぎます。そのわけはおとうさんのしごとを見ていたらなんかいそがしいときおとうさんがしごとをてつだわくれました。そのときおとうさんが、ねこの手よりもましやなーといったときからしごとがしたくなったのです。おとうさんもしごとの人も、さんせいやでっていいました。でもいっしょうけんめいはたらいて、もしかしてやめてかんごふになるかもしりません。=======看護婦人気やなー。でも今、自営業ってことはお父さんの仕事を継いだのかもしりません。たとえ文法や言い回しがハチャメチャであっても、それが味になって、すごくほほえましく読めますよね。まだ押し入れの奥深くに作文が眠っているという方は、この機会に読み返してみるのもおもしろいかもしりません。(根岸達朗/プレスラボ)【関連リンク】ミステリー小説翻訳家に聞く、人を惹き付ける文章の秘訣とは?起死回生か!?遅刻の言い訳集将来性のある資格を取るのって大変?
2010年05月12日