『クロユリ団地』で渾身の絶叫を披露し、女優として着実に成長を遂げている前田敦子が、『苦役列車』の監督・山下敦弘と再びタッグを組んだ『もらとりあむタマ子』の劇場公開が決定。さらに、アジア最大の映画祭である釜山国際映画祭「A Window on Asian Cinema部門」に出品され、ワールドプレミアとなることが決まった。本作は、前田さん扮する「タマ子」という女の子の日常のひとコマを季節ごとにワン・シチュエーションで表現した、音楽チャンネル「MUSIC ON! TV(エムオン!)」のメッセージを伝えるイメージ映像(ステーションID)から生まれたプロジェクト。30秒のステーションIDから始まった作品が、今年4月放映の短編ドラマを経て、今回、長編映画として劇場公開されるだけでなく、国際映画祭に出品されるのは異例中の異例だ。主人公のタマ子とは、東京の大学を出たものの、父親がひとりで暮らす甲府の実家に戻り、就職もせず、家業のスポーツ店も手伝わず、ただひたすら食っちゃ寝、食っちゃ寝の“残念な実家依存娘”。本作は、そんなタマ子が、ちょっとした一歩を踏み出すまでの秋から夏に至る1年が季節感たっぷりに描かれる。ボサボサ頭で毎日がほぼジャージ姿、家事を手伝うこともなくただひたすらロールキャベツや、カレーライス、アイスキャンディなどを食べまくり、中学生にまで同情されてしまうほどの自堕落な日々を送るタマ子を演じるのは、本作でも新境地に挑戦した前田さん。「タマ子は食べているか寝ているかで(笑)、仕事もしていないし実家でダラダラしている女の子という設定ですが、別に特殊な女の子ではなく、実は誰もが持っている気持ちの一部なんじゃないかなと思います。私もどこか共感してしまうところがあります」と、ちょっぴり“残念な”タマ子への思い入れの深さを語った。また、ステーションIDと同様、本作のメガホンをとるのは『マイ・バック・ページ』『リンダ リンダ リンダ』など、国内外で絶大な評価を受ける山下敦弘監督。主演の前田さんを、「逆ギレが得意で、ぐうたらで、口だけ番長というどうしようもない性格のタマ子を前田さんは迷いのない目で演じ切ってくれた」と絶賛。今回、短編TVドラマから劇場公開作品となったのも、「“あっちゃんが素晴らしかったから!”の一言に尽きる」と、前田さんあってこその“タマ子”であることを話した。なお、脚本は昨年『ふがいない僕は空を見た』が高い評価を得た向井康介、主題歌は星野源が提供する「季節」と、こちらもTVからの続投する。『もらとりあむタマ子』は11月23日(土・祝)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:もらとりあむタマ子 2013年11月23日より全国にて公開(C) 2013『もらとりあむタマ子』製作委員会
2013年08月20日“杉様”こと歌手で俳優の杉良太郎が企画から脚本・監督・主演・主題歌のすべてを務めたドラマ「親父の仕事は裏稼業」が、現在「BeeTV」で配信中だ。同ドラマで杉さん演じる親父に反発する息子役を演じた袴田吉彦から、シネマカフェ独占コメントが到着した。色とりどりのバラが咲き乱れる豪邸で開かれた、松田組四代目・五郎の誕生日会。一見、仲の良い家族に見えた松田家も、実はその笑顔の裏側では家族の心はバラバラ。一方、男好きの長女・千加がきっかけで対立する組との抗争も勃発。家族と組、両方のファミリーである五郎は、父親として夫として組長として最後の絆を頼りにそれぞれの難問に立ち向かっていく。父の後を継ぐ五代目候補の次男、刑事になることに執念を燃やす大学生の三男、男遊びに明け暮れる長女に、カタギとして穏やかに暮らしたいと願う妻、と何ともインパクトのある家族構成。しかし、その中でも最も真面目で、五郎が生業とする裏稼業の言わば“敵”でもある国税局に務める長男・清一を演じている袴田さん。ドラマの中では、“親父”杉さんと激しくぶつかり合う役どころだが、今回届いたコメント映像では「本当の親父みたいな感じでご一緒させていただきました」と嬉しそうに語る。そんな一方で、袴田さん自身も一児の父。「あまり口うるさく言わないで、親父の背中を見て、育っていって欲しいなと思います」と語るも、「娘なので、甘やかしてるんですけど…(笑)」とデレデレのパパの顔に。そんな良き親父の袴田さんが、本ドラマの見どころをたっぷり語ったこちらの映像をぜひチェックしてみて。「親父の仕事は裏稼業」「BeeTV」&「dマーケット VIDEOストア powered by BeeTV」で配信中「BeeTV」:http:// beetv.jp「dマーケット」:※こちらの予告編映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:アナザーAnother 2012年8月4日より全国東宝系にて公開© 2012 映画『Another アナザー』製作委員会
2012年10月03日俳優の藤岡弘、が12日に都内で行われたブレーレイBOX『インディ・ジョーンズ コンプリート・アドベンチャーズ』(9月14日発売)のPRイベントに、ワイルドな“インディ”ルックで登場した。その他の写真かつて探検番組で“隊長”として世界各地を旅した藤岡は、「アマゾンの村で、弓矢を構えた無数の若者に囲まれた」「サソリの大群に遭遇した」などインディ顔負けの冒険談を次々と披露。さらにインディ同様「実はヘビが嫌いなんだよ」とも明かし、「機会があれば、和製インディを演じてみたいね」と意欲を見せた。ジョージ・ルーカスとスティーブン・スピルバーグという映画界の2台巨頭がタッグを組んだ、アドベンチャームービー4部作が待望のブルーレイ化。リストア修復された第1作『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』をはじめ、『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』もリマスターされ、輝かしい伝説が高画質・高音質で完全網羅される。初収録のドキュメンタリー2種類を含む、計7時間の特典映像もファン必見だ。「観るたび、ドキドキワクワクするのがインディの魅力。今回はブレーレイだから、映像の美しさが全然違うし、特典映像もぜひ楽しみたいね」と語る藤岡、は『…最後の聖戦』に登場するペトラ遺跡にも足を運んだことがあるそうで「映画を思い出したし、自分がインディになった気持ちになったね。世界はまだまだロマンに満ちあふれている」と熱弁。「冒険なくして、何がある! 男はチャレンジしなくちゃ。ロマンがないと人生つまらない」と世の草食男子にエールをおくった。イベントでは、インディのトレードマークであるムチを使った競技“ターゲットウィップ”にも挑戦。「ナイフは得意だけど、ムチは初めてだよ」というが、見事なムチさばきで『レイダース…』に登場する黄金像をゲットした。この日はファッションモデルの中村アンもスペシャル・サポーターとして同席し「私自身、好奇心旺盛で、アドベンチャーが大好き。一緒に(ブルーレイを)観るならインディや藤岡さんみたいな頼りがいがある男性がいい」と語った。『インディ・ジョーンズ コンプリート・アドベンチャーズ』9月14日(金)発売ブルーレイBOX1万3650円発売・販売元:パラマウント ジャパン
2012年09月12日2011年春に上演された『鎌塚氏、放り投げる』は、シャープで知的な笑いの波状攻撃に加え、三宅弘城演じる“万能執事・鎌塚アカシ”というニュースターを生み出し、劇作・演出の倉持裕が新境地を開いた記念すべき作品。その第2弾『鎌塚氏、すくい上げる』が今夏上演される。7月下旬の某日、稽古場を訪ねた。M&OPlaysプロデュース「鎌塚氏、すくい上げる」 チケット情報空間を不可思議かつ自在に使いこなすことに定評のある倉持が、今回選んだ舞台は豪華客船だ。完璧なる執事・アカシは主人・由利松公爵より、船上で行われる長男モトキ(田中圭)と花房家公爵令嬢センリ(満島ひかり)の見合いを成功させよとの命を受け、レッドジンジャー号に乗り込む。待ち受けていたのは、政略結婚を嫌うセンリが女中ミカゲ(市川実和子)に無理やり協力させた“作戦”や、打算と恨みで見合いを壊そうとする堂田男爵夫人タヅル(広岡由里子)と執事スミキチ(玉置孝匡)の陰謀、そして船長・丸地(今野浩喜)と船員・烏田(六角精児)のワケありな雰囲気、など不穏なことばかり。出演者8人の個性が、奇抜なキャラクターと溶け合い輝きを放つ。一見自信満々ながら実は非力でひ弱なモトキ坊ちゃんを田中が伸びやかに演じれば、満島が見るからに跳ねっ返りのセンリ嬢を虚実の境目が見えない暴走演技で応える。アカシに憧れるミカゲの切なさ、色っぽさを醸し出す市川も好サポート。前回から続投の広岡&玉置は、さすがの安定感で丁々発止の掛け合いせりふを操り毒のある笑いを振りまく。兄弟に見えなくもない六角と今野の、ぶっきらぼうながら息ピッタリのやりとりが作品に新たな風を吹き込む。そして、なんと言っても三宅演じるアカシが良い。ご主人からの難題を次々にクリアするスーパー執事を、抜群の身体性から繰り出すアクロバティックな演技、マンガかと思うほど変貌する表情、芸人顔負けの勘の良さで、戯曲の笑いを次々に具現化していく。倉持は、そんな魅力的な出演者に感情から動きまで実に繊細な指示を手渡しながら、同時にオモシロぜりふをその場で考えて差し込むという余力を見せ、演出ぶりからは開幕までに作品がさらに進化する可能性大と見て取れた。加えて豪華客船の甲板を模した舞台装置は360度回転し、変わりゆく舞台上の景色が物語を加速させるのだ。『鎌塚氏、放り投げる』にはタイトルに因んだ、ヨーロッパ映画のように小粋なラストシーンが用意されていたが、今回も終幕に小さな「奇跡」が起こる。センスの良い会話の妙に笑い、アクションシーンにハラハラし、誰もが幸福になれるラストに酔う。劇場での上質な時間を、是非味わって欲しい。公演は8月9日(木)から26日(日)まで東京・本多劇場にて上演。その後、名古屋、大阪、島根で公演を行う。取材・文:尾上そら
2012年08月06日「江~姫たちの戦国~」で注目の上野樹里2011年1月27日、オリックス生命保険株式会社は、イメージキャラクターの上野樹里さんを起用した「医療保険CURE[キュア]」の新テレビCMを2月7日から放送を開始することを明らかにした。上野樹里さんは、NHK大河ドラマ50作目にあたる「江(ごう)~姫たちの戦国~」の主人公の江を演じている今年注目の女優。9日に第1回が放送されたが視聴率も良く、今年の大河ドラマは好調な滑り出しである。わかりやすくリーズナブル「医療保険CURE」新CMは「わかりづらいことが多い時代、せめて保険はわかりやすく」をコンセプトにしている。生命保険は「わかりにくい」と言われることが多く、顧客の視点に立った、わかりやすい商品を提供することが求められている。「医療保険CURE」は、「シンプルでわかりやすいこと」「合理的な保障をリーズナブルな保険料でご提供すること」をコンセプトに開発された。「医療保険CURE」の良さを知ってもらいたいという願いを込めて、新CMは制作されたという。2月7日から、ホームページに新テレビCMとメイキング映像を公開する予定である。今年、注目度アップの上野樹里さんの新CMは話題を集めそうだ。
2011年01月31日男ばかり23人、助けの来ない無人島にひょいと木村多江を放り込んだら何が起こるか?「案外強さを発揮するかもしれない…。そういう自覚はありますよ」。いたずらっぽい笑顔を浮かべ、彼女はあっけらかんと答えた。映画『東京島』で彼女が演じたのは男たちの間を渡り歩きしぶとく生き延びようとする、美しく、見苦しく、勇ましく、弱々しく、そして何よりタフな女・清子。“タフ”という点においては木村多江は間違いなくタフな女優である。「薄幸な役が似合う女優」――彼女が演じてきた役柄のイメージを勝手に重ね合わせ、ひとは彼女をそう呼ぶ。演技力の高さゆえにまとわりついたそんなイメージについて他人事のようにクスクスと笑いつつ、こう続ける。「私、撮影の間中、わりといつも役柄を引きずってしまうんです(苦笑)」。これがタフでなくてなんなのか!そんな木村さんにいま一度、東京島でのサバイバルな日々をふり返ってもらった。劇中の清子は、男たちにちやほやされたかと思えば、島を脱出しようと意気込んだり、男たちに軽蔑の目で見られ屈辱を味わったりとその表情の変化、テンションの上下動はまさにジェットコースター。木村さん自身、40日以上に及んだ沖永良部島と徳之島での撮影の中でどのように気持ちを作り、テンションを維持していったのか?「最初の1週間くらいはとにかく不安で、シーンを撮り終えるたびに『これでいいのかな?』という感じだったんですが、少しずつ自分が解き放たれていきましたね。ある時点で気づいたんです。必ずしも全シーンで“同じ人”じゃなくてもいいんだって。人間って多面的じゃないですか。一人の人間として繋がっていなくても、そのとき出てきたのが清子なんだと感じるようになり、お芝居を論理的に繋げようと思わなくなって…だんだん、私が考えているのか、清子が考えているのか分からなくなってきたんです(笑)。そうしたら、撮影以外の時間でも結構、孤独を感じるようになってきたんですよ、もちろん周りにはみなさんいるのに。部屋に住み着いてるヤモリに『おはよう』って声をかけるようになったり(笑)」。島にたどり着くまでの清子は、ごく平凡な主婦。そんな彼女が島では男たちの間を渡り歩き、裏切り、見苦しいまでに生きて、生きて、生き抜こうと強さを発揮する。清子とは何者なのか?そんな疑問をぶつけると、木村さんは自身を重ね合わせながらこんな言葉を…。「最初は私も彼女の行動が突拍子もないものに見えて、『私は清子にはなれない』って思ってました。同じ状況でも私はグチグチとネガティブに悩み、何も決められないだろうって。でも、演じる上でセリフを言わなくちゃいけない。そこで、スパッと決定的なセリフや、決意を口にするじゃないですか。そうすると、気持ちが一気にそっちに向かっていくんですよ。実は、そうやって物事を一歩前に進める潜在能力って誰にでもあるんだなぁって。誰でも自分を自由にする力を持っている。それが具現化したのが清子なんですね。だからいまでも、ちょっと落ち込んだりしたら(清子のセリフである)『何がハッピーエンドかは、自分で決めるわ』って口に出して言って自分を奮い立たせたりしています(笑)」。では木村さんがもし無人島にたどり着いたとしても…。「蛇を料理するシーンについて、男性のインタビュアーの方から必ずと言っていいほど『あのシーンどうでした?』って聞かれるんですが、何も意識せずに、普通に料理する感覚で皮を剥いて串に刺してました(笑)。だから『実際にそうなっても、蛇の皮を剥けちゃう女なんだな、私…』って(苦笑)。きっと撮影を通じてそういう自分に目覚めたんですね!」改めて、今回演じた役柄について。「これまでの作品とはアプローチが違った」という木村さん。今回の特殊性について“自分の感情”をポイントに挙げる。「私自身に近いというか…絶対的に自分の感情を大切にして演じた役なんですね。例えばあるシーンで、本番前に途中まではテストで動いてみるんですが、(篠崎誠)監督が『この先は自分で好きにしていいよ』って仰って。だから、自分の中にある感情が反映されていて、どの役よりも“嘘”がないというのは感じますね」。監督が木村さんをこの役に選んだ理由は何か?「極限状態における私の中にある強さ、タフさを監督は見抜いていたのかもしれないですね」と木村さん。では、ごく日常の中での木村さんはどんな人間?「薄幸じゃないですよ!どちらかというとノホホンとしてて、のんびり屋で…すごくオッチョコチョイです(苦笑)。映画の中で清子がコケるシーンがありますが、あれはまさに私なんです」。この作品を経て、女優・木村多江はどこへ向かうのか――?本人曰く「今回演じてみて『私、コメディ下手だなぁ』って実感したので、もっとコメディをやりたい」とか。まだまだこの先、隠された(?)いろいろな表情を見せてくれそうだ。(photo:Toru Hiraiwa)■関連作品:東京島 2010年8月28日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開© 2010東京島フィルムパートナーズ■関連記事:衝撃!木村多江が豪快に蛇の皮を剥く『東京島』本編特別映像が到着現代のサバイバル、間もなく公開!『東京島』行楽シートを3名様プレゼント窪塚洋介がナマであなたの質問に回答!『東京島』公開記念、ネット上の生番組に出演木村多江のヘビ料理に窪塚洋介ら男性陣苦笑シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第5回)一緒に無人島に流れ着きたい俳優は?
2010年08月26日