人気作家・東野圭吾原作、120万部を売り上げた恋愛小説を岸谷五朗と深田恭子の共演で映画化した『夜明けの街で』が10月8日(土)より公開される。このほど本作の予告編が解禁となり、主題歌を手がける久保田利伸からコメントが寄せられた。ミステリーを得意とし、これまで数々のヒット作を生み出してきた東野圭吾が初めて“恋愛”をテーマに挑んだ本作。幸せな家庭を持つ大手建設会社の課長・渡部(岸谷さん)と、派遣社員としてやってきた秋葉(深田さん)の、甘く残酷な恋愛模様が描かれる。監督を務めるのは『沈まぬ太陽』で高評価を得た岩松節朗。映像を通して終始、切なさが漂うこちらの予告編。過ちだと分かりながらも、危険な恋に溺れていく渡部、「どんなに好きになっても、夢を見てはいけない」と報われない恋に苦しむ秋葉、そして渡部の妻で夫を支える由美子(木村多江)――。約2分という短い時間の中で、それぞれの思いが複雑に交差しあうさまが伝わってくる。中でも気になるのが、秋葉の過去に隠された“秘密”。物語のキーポイントとなりそうだ。そして、このバックで流れるのは、圧倒的な歌唱力で男女問わず支持を集める久保田利伸による主題歌。今年は久保田さんにとってデビュー25周年という記念すべき年だが、原作者の東野さんもデビュー25周年と、両者にとってアニバーサリー・イヤーという縁から、今回このようなタッグが実現した。主題歌のタイトルは「声にできない」。制作の経緯について久保田さんは「長きに渡って愛して頂いている僕の代表作『Missing』と同じ世界観の曲を制作してみようとここ数年アイデアを固めていたところ、映画のお話をいただきました。曲の構想を提案したところ、監督含めスタッフのみなさまが曲のテーマが映画にぴったりだと惚れ込んで下さり、制作に取りかかりました」と説明し、「監督からのリクエストだった英語でまずは歌い、さらに触発されるように日本語歌詞曲も完成させ、二つの『声にできない』が生まれました。どちらも大好きです。」と自信をうかがわせるコメントを寄せた。劇中で起用されるのは日本語歌詞をミックスしたオリジナルの英語バージョンで、映画のみで披露となる。久保田さんの歌声で、より一層深みを増した『夜明けの街で』。まずはこちらの予告編でチェックしてみて。『夜明けの街で』は10月8日(土)より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:夜明けの街で 2011年10月8日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 「夜明けの街で」製作委員会
2011年07月06日東野圭吾の人気サスペンスシリーズを昨年のTVドラマに続いて映画化した『麒麟の翼〜劇場版・新参者〜』(仮題)に新垣結衣が被疑者の恋人役として出演!本格ミステリーに初挑戦することが明らかになった。直木賞作家・東野圭吾の数ある作品群の中で、ひと際高い人気を誇るのが、刑事・加賀恭一郎を主人公にしたサスペンスシリーズ。9作品累計で820万部を超える販売部数を誇るが、その8作目にあたる「新参者」が昨年、阿部寛を主演に迎えて連続ドラマ化され、反響を呼んだ。その後、別作品の「赤い指」もスペシャルドラマとして放送。今回、シリーズ最新作の「麒麟の翼」(全て講談社刊)が映画化されることに。ここで言う“麒麟”は、日本橋の上にある翼のある麒麟像のこと。胸を刺された男性の遺体がこの像の前で発見されるが、彼は別の場所で胸を刺され、その状態のまま8分間も歩き続けた末にこの像の前にたどり着いたのだった。なぜ助けを呼ぶでもなくそんな不可解な行動をとったのか?一方、容疑者の男は現場から逃亡する際に車にひかれ、意識不明の重体に。彼もまた、事件の直前に謎めいた行動を。加賀恭一郎が捜査にあたるが、その過程で被疑者、そして容疑者たちの家族や恋人の知られざる一面が明らかになっていく――。新垣さんが演じるのは、意識不明となった容疑者の恋人で、彼の無罪を訴える中原香織役。貧困から脱け出そうと大きな夢を持って恋人と上京し、格差社会の中で苦しむ若者であり、事件の真相に深く関わる人物。現代社会で希薄になりつつある“人間の絆”とは何なのかを改めて問い直す本作の重要なテーマを担う役どころとなる。新垣さんにとって、阿部さんとの共演は連続ドラマ「ドラゴン桜」(TBS)以来、実に6年ぶり。『恋空』に『ハナミズキ』と主演映画が立て続けにヒットを記録し、7月から放送開始となる「全開ガール」(フジテレビ)では月9ドラマのヒロイン役で連ドラ初主演を飾るなど成長著しい彼女が、初めての本格ミステリーでどんな表情を見せてくれるのか?本作のメガホンを握る土井裕泰監督は『ハナミズキ』の監督でもある。監督は「今回は“容疑者の恋人”という複雑な心情の役を演じてもらいましたが、嘘と真実が入り混じる心のかすかな動きさえも自然体に表現してくれたことで、役に深い人間味が与えられたと思います。演出家としては『ハナミズキ』のときより、俳優として、ひとりの女性としてまた一歩成長されたなぁと感じました」と彼女の成長を嬉しそうに語る。新垣さんは、TVの「新参者」も見ていたようで「毎回涙が止まりませんでした。涙が枯れてしまうくらいに…。素直になれないとか、少し歪んでしまうとか人の気持ちは難しいと思いましたが、それでも人が人を想う気持ちの感じられるとても素敵な作品だと思いました。ミステリーは難しいイメージがありましたが、阿部寛さん演じる加賀さんがひとつひとつ謎を丁寧に解いていく、暴いていく感じは見ていて気持ちが良かったです」と絶賛。その劇場版に出演することが決まり「今回、私にとって本格ミステリーは初めてですが、先を予測しても覆される部分はやはり面白いと思いました。加賀さんや松宮(溝端淳平)さんと向かい合っているシーンでは、自分がそんな『新参者』の世界にいるのが不思議な感覚で興奮しました。私の演じる香織は、好きな人がいて、その人のことをずっと信じている。けれど辛い出来事があって気持ち的には沈んでしまう役どころなので演じていて辛い部分はありました。刑事さんたちに問われるシーンでは、役ではない自分の感情が入ってきてしまい、それは初めての感覚でした」とふり返る。さらに「阿部寛さんとの約6年ぶりの共演もすごく嬉しかったです。以前が先生と生徒としての役でしたので、いまでもあの頃のように普段は先生を見ている気持ちでお話させて頂いてます。また、監督やスタッフさんが以前映画でご一緒させて頂いた方々ですので、それもまた嬉しかったですし、とてもリラックスした気持ちでいられる現場で楽しいです」と撮影を楽しんでいるよう。阿部さんも「『ドラゴン桜』のときは、まだあどけなさの残る少女だったけど、いまや、いろんな役をこなせる女優に変身したことを、嬉しく思います」とその成長を認める。なお、阿部さんのほか、TVドラマに続いて溝端淳平、黒木メイサ、田中麗奈に山崎努らの出演が決まっているが、劇場版のキャストは、今回の新垣さん以外はいまだ明かされず。意識不明の容疑者は本当に犯人なのか?それともほかに真犯人が?もちろん、新垣さんが犯人という可能性も…!?現在も日本橋、人形町でのロケを中心に撮影は続いており、まもなく7月上旬にクランクアップの予定。『麒麟の翼〜劇場版・新参者〜』(仮題)は2012年1月、全国東宝系にて公開。■関連作品:麒麟の翼〜劇場版・新参者〜 (仮題) 2012年1月、全国東宝系にて公開© 2012映画「麒麟の翼〜劇場版・新参者〜(仮題)」製作委員会■関連記事:原作・東野圭吾×主演・阿部寛「新参者」が映画に! 加賀シリーズ最高傑作に挑む
2011年06月30日東野圭吾の作品群の中でも高い人気を誇る「加賀恭一郎」シリーズの最新刊「麒麟の翼」(講談社刊)が、阿部寛主演でTVドラマ化された「新参者」、「赤い指」(共にTBS)に続いて、映画『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』(仮題)として公開されることが決定。阿部さんに加え、溝端淳平、黒木メイサらドラマ版でおなじみのキャストが続投し、5月12日(木)より東京・日本橋、人形町でのロケを中心に撮影に入ったことが明らかになった。「卒業」に始まり、「どちらかが彼女を殺した」、「悪意」(3作とも講談社刊)など刊行の度に話題を呼び、東野作品の中でもひと際高い人気を誇る「加賀恭一郎」シリーズ。鋭い洞察力、人間観察力を持つ加賀刑事(※現在は日本橋署配属)が、事件の真相と共にその裏にある人々の感情のもつれや愛情…いわば人の心の謎までをも解き明かしていく、というものでこれまでの9作品累計で820万部を超える販売部数を記録している。8作目にあたる「新参者」は昨年、連続ドラマ化されて初回視聴率で同クール1位の21%を記録し、“泣けるヒューマンドラマ”として話題に。続いてスペシャルドラマとして「赤い指」も映像化され、こちらも高視聴率を記録。阿部さんにとっては『チーム・バチスタ』シリーズの破天荒な厚生官僚・白鳥圭介役と並んで、この加賀役はハマり役となった。今回の映画版の原作となる「麒麟の翼」は、今年3月に発売されたばかりだが、東野さん自身がシリーズにおける“最高傑作”と認めており、2か月で早くも30万部を突破している。始まりは日本橋で起きた殺人事件。被害者の男性は胸を刺された状態で8分間も歩き続け、翼のある麒麟像の下で果てる。一方、容疑者の男は逃亡中に車にひかれ、意識不明の重体となる。だが、彼は事件の直前にある不可解な行動をとっていた。それを聞いた男の恋人は、彼の無実を訴えるのだが…。加賀が捜査にあたるが、そこから徐々にそれぞれの家族や恋人の知られざる面が明らかになっていく。被害者は愛する人に何を遺そうとしたのか?その願いは届くのか――?阿部さんは「あの『新参者』が映画化。タイトルは『麒麟の翼』。本作は、加賀シリーズの「赤い指」の続編として書かれました。映画は2時間というサイズ。スピード感ある加賀の洞察捜査を楽しみにしてほしいと思います」と意気込みを語る。『涙そうそう』、『ハナミズキ』などの感動作を世に送り出してきた土井裕泰がメガホンを握るが、監督は「ミステリーとしても超一級の作品の映像化。刑事・加賀恭一郎が、事件によって心に傷を負った人々をどのように救い、希望に導いてゆくのか。希薄になりつつある“家族の絆”とは何なのかを改めて問い直すような、家族そして親子の『再生』の物語として描いていきたいと思っています」と“泣けるヒューマンミステリー”への挑戦を語る。そして、原作者の東野さんは「『新参者』、『赤い指』に続いて映像化の申し出をいただいたことを光栄に思います。特に今回は映画ということで、阿部寛さんの加賀恭一郎を大きなスクリーンで観られると思うと、作者としても非常に楽しみです。震災の影響等で、まだまだ娯楽どころではないという方々がたくさんいらっしゃると思いますが、いつの日かそんな人々がこの映画を観たとき、心から楽しんでいただけるような作品になることを心から祈っております」と期待を寄せる。阿部さんに加えて、加賀の大学の後輩で雑誌記者・青山亜美役の黒木メイサ、加賀のいとこで警視庁捜査一課の刑事・松宮脩平役の溝端淳平、さらに看護師・金森役の田中麗奈、病死した加賀の父・隆正役の山崎務らはドラマ版に続いて続投!本作からの参加となる新キャストは今後、発表される。犯人、被害者、その恋人を誰が演じるのか、楽しみなところ。原作の帯には「加賀さん、あなた、何もわかってない」というセリフがプリントされているが、その言葉が意味するところは――?加賀恭一郎のスクリーンでの活躍に期待したい。『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』(仮題)は2012年1月、全国東宝系にて公開。■関連作品:麒麟の翼〜劇場版・新参者〜 (仮題) 2012年1月、全国東宝系にて公開© 2012映画「麒麟の翼〜劇場版・新参者〜(仮題)」製作委員会
2011年05月26日直木賞作家・東野圭吾の数ある作品の中でも最高傑作との呼び声が高く、これまでに舞台化、TVドラマ化、そして韓国で映画化されている「白夜行」(集英社文庫刊)がこのたび日本でも映画化されることになり、堀北真希が主演することが発表された。原作小説は「小説すばる」(集英社刊)に連作短編としてされたのち、1999年に長編に構成し直して単行本化され、これまでに累計180万部以上を売り上げた。始まりは大阪の質屋殺害事件。決定的な証拠がないままに事件は容疑者の自殺で一応の収束をみるが、刑事・笹垣は腑に落ちない思いを抱えていた。容疑者の娘で、暗い瞳を持った美しい少女・唐沢雪穂と哀しい目をした被害者の息子・桐原亮司。この2人の存在が脳裏から離れないのだ。やがて彼らは大人になるが、雪穂と亮司の周囲で不可解な事件が立て続けに起こる――。白夜のような世界を互いの存在だけを頼りに生きる2人の確かな愛が、強く、そして残酷に描き出される。堀北さんが今回演じる唐沢雪穂は、並外れた美貌の裏に、貪欲な上昇志向を隠し持ち、自らの手を汚さずに周囲を不幸に陥れ、のし上がっていくという“悪女”。初挑戦となるこの究極の悪女を堀北さんはどのように演じるのか?ちなみにTVドラマ版では綾瀬はるかが同じ役を演じており、TV版との比較も含め、原作、ドラマのファンの間で話題を呼びそう。堀北さんは「原作を知っていたので、映画化をしたらどんな作品になるのかな?と思いました。悪女については、まだ自分も知らない自分を発見できるのではないかと思っています。観た人の胸に突き刺さるような女性になるように演じたいと思います」と意気込みを語っている。エグゼクティブ・プロデューサーの石垣裕之氏は、「雪穂の貪欲なまでの上昇志向は、その美貌に覆い隠されており、 周囲の人々は危険だと分かりながらも彼女の不思議な魅力に引き込まれていきます。 堀北さんの清純でイノセントなイメージに隠された芯の強さや危うさが、まさに雪穂のイメージそのものであり、 堀北さんに演じてもらうことで、雪穂というキャラクターの持つ魅力がより引き出されると思い、お願いしました。」と今回の起用についてコメントしている。雪穂と同じ“闇”を抱え、様々な形で彼女を支え続ける亮司も重要な存在。TVドラマ版では山田孝之が演じているが、今回の映画では誰が演じることになるのか?こちらも注目を集めそうだ。『白夜行』は2011年初春、全国にて公開。■関連作品:白夜行 2011年初春、全国にて公開
2010年04月28日