ヒールで大人っぽく決めてみた! でも、何かがちがう…。もしかしたらそれは、歩き方、姿勢のせいかもしれません。そこで、歩き方のプロ「eikowalk」認定骨盤ウォーキングインストラクターの松原永美里(まつばらえみり)さんに、女性の魅力、正しい姿勢について教えてもらいました。■ヒールの高さに左右されない魅力ヒールを履きこなすことは女性にとって必須条件。でも、「本当に美しいと思うのはヒールの高さに左右されないで歩くことができる女性」と松原さん。靴は毎日のコーディネートに欠かせない「重要なファッションアイテム」。たとえば、遊園地ならスニーカーというように「その場」に合わせた靴を履きこなす女性こそ、ステキなのです。そして、そのためには「歩き方、姿勢がポイント」になるそうです。■第一印象のインパクトが「大」営業職時代、普段から見た目には気を使っていた松原さん。服装、メイクなど「見た目を整える学び」を通して、相手に一番強い「インパクト」を残したのが「歩き方・姿勢」だったそうです。たしかに猫背の女性よりも、凛とした姿勢のよい女性の方が印象に残りますよね。松原さんの第一印象は「姿勢がよく、きれい」。思わず目で追ってしまったほどでした。歩き方、姿勢を変えることで男性だけでなく、女性にも注目される女性になれるということですね。大企業ともなると何千人もの営業マンがいるのは当たり前。通常であれば、営業成績がトップ3くらいに入らないと、重役に顔と名前を覚えてもらうことなんて難しいのです。なのに松原さんは「歩き方・姿勢」がよいということから重役の目に止まり、周りからもいちもく置かれる存在に変化していったとのこと。まさに、「歩き方・姿勢」でチャンスを手に入れたということですね。仕事でも、プライベートでも第一印象は重要です。「あっ、私、猫背だわ」と思っているあなた、すぐに姿勢を正しましょう。猫背では、きれいな服も高級なバックも泣いてしまいますよ。チャンスの女神はきれいな姿勢に隠れているものなのです。■まずすてきな歩き方、姿勢をイメージしようでは、魅力的な女性になるために今日から始めるべきこととはなんでしょう? それは「イメージを持つこと」だと松原さんはいいます。自分がかっこよく立っている姿、きれいに歩いている姿をイメージする。できない場合はインターネットでファッションショーの動画を見たり、好きな女優さんの歩き方をテレビで見たりしてイメージする。そして自分に重ねあわせていくのです。■姿勢の基本は床に対して垂直に立っていること姿勢のすべての基本は「床に対して垂直に立てているか?」ということ。真っすぐに立つということを体に覚えこませることが大切なのです。疲れたからといって壁に寄りかかるなんて、とんでもないですよ。壁を使って姿勢の自己チェック壁に「後頭部・肩甲骨・お尻・かかと」の4点をつけて立ってみましょう。このとき、腰と壁のスキマには手の平が入るくらいがベストな姿勢です。スキマが広すぎたり、スキマがなかったりするのは、姿勢が悪い、体が歪んでいるサインです。毎日、重いバックを右手に持っていると、習慣は体のクセとなって現れます。左右の手で交互に持ったり、毎日姿勢を意識したりすることで、少しずつ姿勢も変わっていきます。歩き方・姿勢を変えるだけで、美しさや女性らしさはもちろん、チャンスをつかむこともできるかもしれません。思いきってプロに歩き方を習ってみるのも、ひとつの手ですね。 ・松原永美里さんの動画サイト
2016年03月26日ウーマンウェルネス研究会 supported by Kaoはこのほど、整形外科・スポーツドクターの中村格子先生監修のもと「体幹を軸にした疲れない歩き方」「効率的な疲労回復方法」を公開した。中村格子先生によると、疲れやすさの原因の一つには「身体の動かし方」があるという。人間の基本的な体の動かし方「歩行」にもそれは当てはまり、「体幹を軸にした歩き方」をすれば疲れを感じにくい、としている。「疲れにくい歩き方」は、首を伸ばして少し遠く(1km先)を見るようなイメージで歩くことが大切とのこと。骨盤は正面を向けて、左右の骨盤の高さを水平に保ち、身体の中心となる軸を中心にキープし、"身体の軸をぶれさせない"ことを意識する。しかし、身体の軸をぶれさせないことを意識してしまうと、不自然な動きになってしまう。自然な動きでありながら疲れにくい歩き方について、中村先生は「眉間をずっと同じ位置で移動させることをイメージすると、自然と疲れない歩き方に変わってきます」とアドバイスした。また、上半身で大事なのは肩の回旋であるという。左足を前に出したときには右肩を前に出して左肩を後ろに引き、右足を前に出したら左肩を前に出して右肩を後ろに引くといったように、左右に回旋させて歩く。足裏の重心移動は、かかとから着地し、足の中央を通って、親指に抜けるように意識することがポイントとのこと。一方、歩くときの足の前後への振り幅を前方向だけ意識すると、後ろ方向に蹴り出せなくなってしまうため「疲れやすい歩き方」になってしまう。「身体の軸を中心にして、足の振り幅を前後ともに同じ角度にすると格段に効率的に歩くことができます」。疲労回復の方法として、中村先生は入浴効果とリラックス効果を同時に得られる「炭酸入浴」を挙げている。入浴時に炭酸入り入浴剤を使うと血流が促進され、全身の血液循環を高めることができるという。花王調べによると、疲れを感じている女性が2週間炭酸入浴を継続したところ、調査前に比べて、大幅に疲労が軽減することが明らかになった。継続的な炭酸入浴が自律神経に働きかけ、身体疲労を軽減したことが推察される。
2015年09月07日旅行中はレストランで舌鼓を打つのもいいけれど、B級グルメを食べ歩くのも旅の醍醐味。今回は、ホーチミンでベトナムグルメを効率よく楽しめるおすすめ食べ歩きルートを2コース(ベンタイン市場コース、ドンコイ通りコース)ご紹介。食べ歩きの参考にしてみて。1.ベンタイン市場コース現地で人気の屋台を巡りながら、ホーチミン最大の市場「ベンタイン市場」を見学し、ベトナムアートにも触れるコース。所要時間:約3時間1.CAT TUONG(フォーガー)→地図A↓徒歩3分2.ベンタイン市場(チェー)→地図B↓徒歩5分3.美術博物館 →地図C↓徒歩10分4.ブイビエン通り↓5.FIVE BOYS NUMBER ONE(シントー)→地図D↓徒歩10分6.BANH MI HUYNH HOA(バインミー)※営業は14:30から →地図E<立寄りポイント>1・・・地鶏の旨味が凝縮されたスープが絶品のフォーガー(鶏肉のフォー)を。詳しくはこちら>2・・・食堂街の「Be Che」でデザートに冷たいチェー(ベトナム風ぜんざい)を。詳しくはこちら>3・・・中国人商人の邸宅だった建物を美術館として利用。展示品のほか、美しい床タイルにも注目!4・・・外国人旅行者が多数集まる活気のある通り。カフェやレストラン、雑貨ショップが並んでいる。5・・・ブイビエン通りにあるシントー(ベトナム風フルーツシェイク)の人気屋台。詳しくはこちら>6・・・現地の人が行列するお店で5種類のハムがぎっしり詰まった絶品バインミーを。詳しくはこちら>左上:「CAT TUONG」のフォーガー右上:「Be Che」のミックスチェー左下:「FIVE BOYS NUMBER ONE」のアボカド+ライムシントー右下:「BANH MI HUYNH HOA」のバインミー2.ドンコイ通りコースB級グルメの聖地「NHU LAN(ニューラン)」で朝食を取った後、目抜き通り「ドンコイ通り」を歩きながら、主要観光スポット4ヶ所を回るコース。所要時間:約3時間半1.NHU LAN(麺、バインミーなど) →地図A↓徒歩10分2.市民劇場・サイゴン大教会・中央郵便局 →地図B.C.D↓サイゴン大教会から徒歩1分3.青空カフェ(飲み物、おやつ)↓徒歩3分4.統一会堂 →地図E↓徒歩8分5.XOI GA NUMBER ONE(鶏おこわ) →地図F<立寄りポイント>1・・・軽食やおやつが揃うNHU LAN(住所:50 Ham Nghi)ではミエンガー(鶏のスープ春雨)を。2・・・ドンコイ通り沿いにあるホーチミンの主要観光スポット。仏領時代の名残が残る建物は必見!3・・・教会と公園の間に広がる青空カフェでは、行商の女性が飲み物やおやつを売り歩いている。4・・・南ベトナム政権時代の大統領官邸でベトナムの歴史に触れよう。5・・・鶏のほぐし身とフライドオニオンがたっぷりのった鶏おこわが絶品!詳しくはこちら>左上:「NHU LAN」のミエンガー(鶏スープ春雨)右上:サイゴン大教会(聖母マリア教会)と4月30日公園の間に広がる青空カフェではココナッツジュース(2万ドン前後)やベトナム コーヒー(1万5,000ドン前後)が飲める左下:青空カフェではバインヤイ(お餅に厚切りハムをはさんだもの)やカットフルーツなどのおやつも売っている右下:「XOI GA NUMBER ONE」の鶏おこわ食べ歩きを楽しむコツは、ガイドブックやインターネットなどで事前に行きたいお店をリサーチしておき、地図でルートをイメージしておくこと。ホーチミンは暑さで体力を消耗しやすいため、長時間歩き続けることは避け、できるだけ短時間で効率よく回りたいもの。食べ歩きの際は動きやすい服装と歩きやすい靴で臨もう。こまめな水分補給も忘れずに!(text & photo:グッチ)ぐるりホーチミン歩き~美味しいと可愛いを探して~その他の記事を読む>
2015年07月15日アジア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカなど世界各国で開催される刺激的な音楽イベント「レイヴ」。今年3月に発刊された、DU BOOKSの新刊『世界のレイヴの歩き方準備、行き方、楽しみ方まで あたらしい自分に出会う旅』では、開催地ごとの情報などを掲載したレイヴの歩き方を紹介している。著者は、バックパッカーとして世界各地を旅しながらレイヴに参加してきたライター、頑津雲天。旅の準備に役立つ交通情報や入場料、天候や物価、出演者などから、現地での楽しみ方までをサポート。読み物としてレイヴ飯、ファッション、1日の過ごし方、レイヴLOVER座談会などコラムも充実している。Google創業者や「2ちゃんねる」の初代管理人・ひろゆき(西村博之)など著名人の間でも話題となり、音楽フェスが目白押しのこれからの季節にぴったりな1冊となっている。主なレイヴとしては、ポルトガルの「Boom Festival」、ハンガリーの「O.Z.O.R.A. Festival」、ベルギーの「Tomorrowland」、アメリカの「Burning Man」、ブラジルの「Universo Paralello Festival」、オーストラリアの「Rainbow Serpent Festival」、南アフリカの「Rezonance NYE Festival」、インドの「Hill Top Festival」、台湾の「Organik Festival、タイの「Full Moon Party」、日本では新潟の「The Labyrinth」、長野の「TAICO CLUB」などが紹介されている。【書籍情報】『世界のレイヴの歩き方準備、行き方、楽しみ方まで あたらしい自分に出会う旅』著者:頑津雲天出版社:DU BOOKS言語:日本語ソフトカバー/176ページ発刊:2015年3月31日価格:2,200円
2015年06月21日街を歩いているカップルを見ていると、男性が先に歩いていってしまい、女性が後から追いかけているカップルもいれば、女性の速さに合わせてゆっくり歩いているカップルもいます。女性はヒールでオシャレを楽しみたいのに、歩調を合わせずにツカツカと先に行ってしまわれると寂しいもの。先に行ってしまう男性に対して『どうして先に行ってしまうの?!』と喧嘩になった経験はありませんか?今回は、浮気調査で数多くの男性を尾行してきた元女探偵である筆者が、男性の歩く速さと性格、それに応じた付き合い方について解説します。■1.とにかく歩くのが早く、どんどん先に行ってしまう。一切歩調を合わせる気がない男性は、そこまで彼女に興味がないと言えます。このタイプは、腕を組んだり手をつないだりすることも嫌がります。しかし、女性からモテることよりも仕事で成功することに意識が向いている人が多いので、社会的には成功していて裕福な人が多いです。会社の上司など年配の男性でもこういう男性はよくいるかもしれませんが、仕事はできても女心には疎いので、家庭内では奥さんが寂しい思いをしているタイプだと言えます。いつも一緒にいたいタイプの女性には合いませんが、『亭主元気で留守がいい』と割り切っているタイプの女性には合うでしょう。■2.前しか見ておらず、彼女が遅れていることに気付かない。かなり前に行ってしまってから彼女が付いてきていないことに気付くような男性は、女性との付き合いに慣れていなかったり、女性と歩く習慣がなかった男性です。男性は、ある程度訓練しないとうまく女性に歩調を合わせることが出来ません。無理やりにでも手をつなぐなどして、女性の歩く速さを教え込めば学習するので、教育してあげましょう。■3.『なんでそんな歩きにくい靴で来るんだ。』などと文句を言う多少気の利かない男性であっても、女性経験があれば彼女に歩調を合わせてあげたり、手をつないでゆっくり歩いてあげる方が喜ばれることくらいは知っています。ただそれを実際にしないのは、『そこまで女に迎合したくない。』『そんな姿を人に見られたくない。』といったプライドの高さが影響しています。女性の側がキレると喧嘩になるので、『一緒に歩きたい』と甘えて可愛くお願いする方が効果的です。■4.歩く速さがゆっくりゆっくり歩く男性は、あまり物事を深く考えない人が多いです。速く歩きたい人は仕事でもどんどん攻めていくタイプが多く、ゆっくり歩く人は受け身のタイプが多い傾向があります。ゆっくり歩く人は出世するタイプではないかもしれませんが、のんびり優しい人が多いので、穏やかな付き合いをしたい女性には合っているでしょう。■おわりに女性は少しでも脚をキレイに見せたいので、デートの際にヒールを履きたいですよね。ところが、男性からの意見では、ヒール自体が不評でもあります。『脚が痛くなったり疲れたというくらいなら、ヒールを履かなければいい。』というのがその主張なんですね。何でも合理的に考える傾向があるのが男性の頭の中。ゆっくり歩いて欲しいとお願いするよりも、ヒールを履いた写真と履いていない写真の違いでも見せて、いかにヒールが効果的かということを語った方が理解してくれやすいのかもしれませんよ。(上岡史奈/ハウコレ)
2015年06月14日クレヴィスは6月1日まで、写真展「岩合光昭の世界ネコ歩き」を日本橋三越本店で開催している。「岩合光昭の世界ネコ歩き」は、NHK BSプレミアムで放送されている人気番組。今回の写真展では、岩合氏が世界15地域で出会ったネコたちの写真作品が展示されている。出展地域は、パリ、プロバンス、ベルギー、ノルウェー、シチリア、クロアチア、エーゲ海の島々、ブルガリア、イスタンブール、マラケシュ、キーウエスト、ウルグアイ、ハワイ、台湾、沖縄(以上、15地域)。展示作品は約200点、映像は2本を予定。入場料は、一般・大学生が800円、高校生・中学生が600円(いずれも税込み)、小学生以下は無料。東京都内の渋谷ヒカリエや、恵比寿など、様々な場所で開催されてきた岩合さんの写真展。今回も早速足を運んでみた。○トークショーに参加写真展初日の午前11時。トークショーが始まった。岩合先生ご本人が来場されるということで、多くの方がつめよせている。せっかくなので、筆者も館内のお写真を楽しむ前にトークショーを聞かせていただくことにした。○岩合先生のトークショー「皆さんこんにちは、岩合光昭です。本日は足をお運びいただきありがとうございます。番組のスタッフに『こんなに長く続く番組だと思ってなかった』なんて言われちゃってますが(笑)、本当にこの「世界ネコ歩き」という番組を続けることができて感謝しています。番組を見てくださる皆さんに、そして猫たちに感謝したいなと思います。猫はとても真面目にこの番組を見てくれるんですね。背中をまっすぐにして、テレビを真剣に見て。で、ご主人はひっくりかえって撮影なんかしてて(笑)。中にはクレームなんかもきますね。どういうクレームかというと、『うちには猫が5匹いて、5匹が横一列に並んで番組を見ているからテレビを見られない』っていう楽しいクレームですね(笑)。先日NHKテレビの方もいらっしゃって、『どうしてこんなに魅力ある番組が作れるのか』と聞かれたんですが、やっぱりこう……一本一本、皆様の琴線に触れるようなシーンがどこかに含まれているんじゃないのかなぁと思っています。そうしたシーンを探すために、毎月毎月、約10日間のロケに出ています。琴線に触れるシーンを探すために、撮影をしてるんじゃないかなと思います。番組は59分なんですけれど、実際には50時間ぐらいの録画をして、それを59分に編集するんですね。一本一本、真剣に番組を作っています。4月と5月は、津軽の放送をしまして、とっても評判がよかったです。僕の映像よりも宮崎あおいさんのナレーションの方が評判がよかったぐらいで(笑)。りんご農家の作業小屋にいた『ことら』というメス猫がいるんですね。この子がお母さんになりまして。農家のご主人が『生まれましたよ』ってニコニコ言うもんで、僕たちうれしすぎて全員で小屋に入っちゃったんですね。赤ちゃんを産んだばかりなのでお母さんはピリピリしている。やっぱりお母さんに『ハァァァー』って怒られちゃって。猫に怒られることほど苦痛なことはありません(笑)。で、いったんみんなで外に出ました。すぐに撮影を始めることはしないんですね。子猫の撮影をするときは、絶対に母親の許可が必要です。子猫だけを撮っていると、子猫の表情が固いんですね。まず、お母さんである『ことら』の許可を取ります。『ことら良くやったよねぇ』『いいお母さんになるよねぇ』って話しかけて。もちろんこの時、カメラは向けないです。30分ぐらいは立ち話しましたかね。そしたら彼女の背中が段々柔らかくなってくるんです。すると、おっぱいを子猫に飲ませるシーンを見せてくれたんですね。こうして、彼女の許可を得ることができたわけです。うまくおっぱい飲めない子もいてミルクをポタポタこぼしちゃってる子もいました(笑)。毎日毎日撮影してましたが、ある日、子猫の目がぱっちりと開くんです。これがまた感動なんですね。まるで自分が父親になったような気分で(笑)。撮影が終わって一カ月後にまた『ことら』の元へ行きました。子猫たちは大きく成長していまして。生後1カ月の子猫って、『こんなに可愛い生き物が世の中にいるのか!』と思うくらい可愛いんですね。ところがお母さんのことらがいない。探してみると、小屋の影で恥ずかしそうにしている。『ことらどうしたの? 恥ずかしそうにして』って声をかけるんですが僕に何か言いたげな顔をしてるんですね。それで顔を乗せて、『ことら』って声をかけたら彼女が言ったような気がするんですよ。『お父さんどこいってたの!?』って(笑)。でも、そのくらい意思の疎通ができるんですね、猫って。互いのやり取りがあって、初めて撮影をすることができます。毎回毎回猫が言ってくることをうまくつかみ取ることが必要で、そのために10日間も撮影にかかってるんですね。猫を撮ることによってその場所に暮らす人々と、彼らの生活が見えてきます。また、ヨーロッパの冷たい石造りの町でも、猫がたった一匹いるだけで、ポッと温かくなるような気がするんですね。やっぱり猫の存在ってすごいなぁと思います。僕は標語のようにいつもいつも言ってます。『猫が幸せになれば人が幸せになる、そして地球が幸せになる』って。最近本気でそう思っています(笑)。猫にどんどん街づくりをお願いしたらいいんじゃないかと思います。本当に今日はこんなにたくさんの方々に来ていただいて、ありがとうございました」(岩合先生のトークショーより)○岩合先生にインタビュー「世界ネコ歩き」の番組の裏側を語ってくれた岩合先生。楽しくトークショーを拝聴した後は、先生ご自身にインタビューする機会を頂いたので、「猫の撮り方」について質問してみた。インタビューの前に、先生と名刺交換をさせていただいたのだが、その際筆者の「愛猫名刺」を渡すと大変喜んでくださった。――はじめまして、いつも楽しく「世界ネコ歩き」を愛猫たちと一緒に拝見しております。今回は、岩合先生に「猫の撮り方」についてお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。よろしくお願いします。――先ほどのトークショーで、「猫が番組に夢中になりすぎて……」という楽しいクレームがあるということでしたが、我が家の猫たちもこの「世界ネコ歩き」が大好きです(笑)。ぐっすりと眠っていたのに、番組が始まると途端に画面の前へ移動しています。本当にありがとうございます(笑)。「世界ネコ歩き」は猫視聴率ナンバーワンの番組とも言われてまして。猫たちに見てもらえるのがとても嬉しいです。――先ほど写真展、楽しく拝見してきました。パネルの前に立つと、確かに静止画なのですが、何というかこう……自分の顔にふわっと風が当たる感じのする写真だなと思いました。このような、「ヌケが良い」お写真を撮るために、どのようなことをしていらっしゃいますか?「ヌケが良い」写真を撮るために、僕は細心の注意を払っているのでそう言っていただけて嬉しいです。一番注意しているのは、やはり、「舞台」を選ぶことですね。猫は俳優。写真は舞台。猫だけを見ていても良い写真は撮れなくて、舞台を選ぶことも重要だと思っています。よくあるんですよね、猫はとても良いけど、場所がイマイチだったりということは(笑)。猫を通して、その国らしさ、その地域らしさを見てくれる人に伝えられるような、そんな舞台を選ぶようにしています。――先生のお写真は、どれもこれも「色気がある」と感じさせられます。このような色気のあるお写真を何故撮ることができるのでしょうか?それは大変嬉しいです(笑)。ありがとうございます。やっぱり、猫の一瞬を切り取るために最大限の集中力を発揮しているからだと思います。猫って、一瞬一瞬を力強く生きているじゃないですか。その一瞬を切り取ることに集中します。猫が輝く瞬間を引き出したい。そういう思いで写真を撮っています。それは、別に起きているときだけではありません。寝ている時だって猫が輝く瞬間はあるんですね。あとは、本人は隠れているつもりなのにこちらからは丸見えだったりする瞬間とか(笑)。「色気のある」写真を撮るには、「猫らしさ」を求めることも重要なのではと思っています。――なるほど。とても勉強になります。今回の写真展の中で、特に撮るのが難しかった作品があったら教えてください。サーフィンをする猫の撮影は難しかったですね。余りに波が強いと猫が気の毒そうに見えてしまいますし……。TVで映すものは映像なので連続で撮影しますが、写真は一瞬を切り取るのでなかなか難しかったです。また、冬に撮影した沖縄の猫も難しかったです。猫が立体的に見える光が来るであろう時間を選び、その光が来るのを待っていたんですが、本当に一瞬でしたね。その一瞬を収めたのがこの沖縄の猫の写真です。会場でご覧いただけます。――先生は撮影中、猫にどんなことを話しかけてますか?やっぱり褒め言葉ですね(笑)。「美人だねぇ」「可愛いねぇ」「いい子だねぇ」とこんな感じで。――「世界ネコ歩き」の番組内に音声として入っている先生のセリフそのままですね……!そうです(笑)。あれは別に台本があってセリフを言っているわけではなく、僕が撮影している最中に語りかけている声が入っているだけなんです。――番組もそうですし、お写真もそうなんですが、猫を撮影するためには「撮る側が緊張しない」ということがとても重要なことのように思えます。先生は、猫の撮影の際に緊張しないためにどんなことに注意してますか?一番注意しているのは、動きですね。猫って、人間のすばやい動きが苦手なので。例えば撮影中、何かを取りたくてもパッと取ったら駄目ですね。でも、人間が猫に気を使っているということそのものを悟られても駄目なんですね。動きが速すぎてもゆっくりすぎてもいけない。難しいですが大切なことです。――ありがとうございます。先生は、誰に何を伝えたくてお写真を撮ってらっしゃるのでしょうか?世界中の人に、一人でも多く猫のことを知ってほしくて、猫の味方になってほしくて写真を撮っています。今回の写真展でもサイン会を行ったんですが、その際に僕の写真から猫を好きになったという方もいて、そういうお声を聞くと本当に嬉しくなります。一度猫の魅力を知ってしまうと、底なし沼のようにハマりますからね(笑)。――今回、会場では色んなお客さんから「自分もこんなふうに撮ってみたい!」という声が挙がっていました。愛猫家の皆さんが、自分の愛猫を撮影する際に注意すべきことを教えてください。まず、使用するカメラは何でも良いです。ケータイでもデジカメでも。あんまり大きくない方が良いですね。猫に威圧感を与えないので。それと、購入したカメラは常に猫の目に届く範囲に置くと良いです。「私に危害を加えるものではない」と猫が理解してくれるので。撮影する際は、「欲張らない」ことも大切ですね。どうしても愛猫家の皆さんはいろいろなものを撮りたがってしまいます。あれもこれも欲張り、何となく撮った写真って、例えば友人などに見せたときに「何が撮りたかったの?」と言われてしまう写真になっちゃうんですね。写真は引き算とよく言われます。余計なものは片付けるようにして、例えばシンプルな背景になる壁とかカーテンを使うのも良いでしょう。「ここが可愛い!」と頭に置いて撮影すると、とびきり良い写真が撮れると思います。ファインダーをのぞき、画面の中にある何を撮りたいか、意識するんですね。ただ、その際「顔が可愛い!」とアップの写真ばかり撮るのはもったいないです。猫の写真、見せていただくこともあるんですが、アップの写真が非常に多いんですね。猫それぞれで、魅力が違います。猫の動きをよく観察すると、魅力が見えてきます。「この瞬間の足の動きが良い!」といった具合に。猫の魅力は、人間の側が決め付けるものではありません。猫に寄り添うようにして、猫の魅力を発掘するんですね。――これから猫の写真を撮る方たちに一言お願いいたしますどうか、猫が嫌がることをしないでください。猫たちは、一見自由に見えてとても傷つきやすいので……。――これから写真展に来る方たちに一言お願いいたします皆さんの、お気に入りの一枚を是非決めてみてください。きっと楽しいと思います(笑)。写真展の会場から出てくる人たちを見ていると、みんな笑顔なんですね。つくづく、猫は人を幸せにするんだなと思いました。――ありがとうございました!○写真集もある!なお、写真集「岩合光昭の世界ネコ歩き」も販売中だ。番組で撮影された209点を完全収録。128ページで、価格は1,728円(税込み)。写真展の会場でも販売されているので、是非お手にとってみてはいかがだろうか。<作者プロフィール<うだま猫好きの人妻アラサー。猫の漫画や日常の漫画をよく書く。猫ブログ「ツンギレ猫の日常-Number40」は毎朝7時30分に更新している。ツイッターでは常に猫への愛を叫び続けている。下ネタツイートは最近控えるようにしている。
2015年05月22日オムロン ヘルスケアとワコールによる「女姿力(じょしりょく)向上プロジェクト」はこのほど、「外国人男性に聞いた日本人女性の歩き方に関する調査」の結果を発表した。同調査は2014年10月23日~31日、日本に1年以上住んでいる外国人男性50人を対象にインターネットで実施したもの。まず始めに「日本人女性について『カワイイ(Kawaii)』と思うか」を聞いたところ、98%の外国人男性が「カワイイ(Kawaii)と思う」と回答した。そこで、「特に『カワイイ(Kawaii)』と思う部分」について聞いたところ、「顔・メイク」が82%で最も多かった。以下には、「雰囲気」(78%)「髪型」(76%)「体型」(72%)と続き、特に外見やビジュアルを「カワイイ(Kawaii)」と感じていることがわかった。一方で、「日本人女性の『残念だ・カワイくない』と思う部分はどこか」を聞いたところ、「歩き方」が64%で最も多かった。次いで「話し方」(44%)「姿勢」(42%)があがった。1位にあがった「歩き方」について、「日本人女性の歩き姿が気になるシーン」について聞いたところ、「ハイヒールを履いて歩いているとき」という回答が62%で最も多かった。また、日本人女性のハイヒールを履いた歩き方を「非常に不恰好(ぶかっこう)である」「不恰好である」「やや不恰好である」と思う人が全体の90%を占めた。そこで、日本人女性のハイヒールを履いた歩き方を「非常に不恰好である」「不恰好である」と回答した人に、その印象を聞いた。そこ結果、「自信がないように見える」(33%)、「奇妙に見える」(33%)、「トイレを我慢しているように見える」(23%)、「体調が悪そうに見える」(23%)などの回答が上位にあがった。同じく日本人女性のハイヒールを履いた歩き方を「非常に不恰好である」「不恰好である」と回答した人に、それを見かける頻度を聞くと、70%の人が「毎日1人以上見かける」と回答した。また、そのような日本人女性の横に並んで歩くときの気持ちは、「できれば一緒に歩きたくない」(24%)「はずかしい」(18%)「躊躇(ちゅうちょ)する」(12%)と、過半数の外国人男性がネガティブな気持ちになることがわかった。調査結果を受けて、椙山女学園大学人間関係学部教授の山根一郎氏は、「まずは膝を伸ばしてかかと着地をする『洋式歩行』をローヒールで身につけましょう。次にハイヒールで、かかと着地の代わりに膝を伸ばしてつま先から着地するのです。一方、和服で草履の場合は、軽く膝を曲げたまま、すり足気味にフラットに着地します。ハイヒールでこの歩き方をしてはいけません。歩き方は服装と履物と目的によって使い分けるものなのです」とコメントしている。
2015年01月26日いざ男性と二人でデートすることになるとウキウキしますよね!一緒に歩けるだけで気持ちが華やぐものです。だがしかしです!せっかく一緒にデートできても、じつは歩いてるときにガッツリ幻滅されている可能性が!もしかしたらただ一緒に歩いてるだけで「あーこの人ないわー」と恋愛対象外にされることも!?そこで今回は、男性が萎える女性の歩き方を紹介いたします!歩き方をあなどってはいけませんよ!■1.カカトを擦って歩く「俺これ苦手なんですよ。男でカカト擦ってても下品なのに、女の子でこれやると相当萎えますよ。カカトが思いっきり削れてたりするとホントにね・・・育ち悪いのかなって思いますよ」(10代/大学生)ムートンブーツをルーズに履いてる人とか見かけますけど、かなり下品な印象になっちゃうんですよね。「楽に歩けるからいいじゃん!」という意見もあるかもですが、カカトを擦ると靴にも悪いのでオススメできません。歩くときはカカトを擦るのではなく、カカトから着地するように意識を!少なくとも男性の前ではその意識を!!■2.猫背「歩いてるときの姿勢って重要ですよね。けっこう印象がかなりが変わってきますし、猫背になってる女性は注意した方がいいと思いますよ。せっかくの女性らしさが台無しです」(20代/美容師)女性らしさと言ってますが、男性だって猫背の人イヤですよね。そんな感じで印象かなり悪いのです、姿勢。姿勢はけっこう普段から歩き方を意識していなければボロが出やすいので、ステキな男性と一緒に軽快に歩くためにも、常日頃から背筋をシャンと伸ばすようにしておくべしです!■3.足が妙に開く「すっごい女っぽさを感じられない・・・男だったらまぁいいですけど、女性で足を開くってイヤじゃないですか?女性には品の良さを求めているので、できるだけ上品に歩いてほしいですよね。一緒に歩くならなおさらです」(20代/アパレル)足を開くとかなり印象がガタ落ちになっちゃいます!この男性が言ってるように、男性は一緒に歩く女性を自分の一部のように感じるので、せっかく女性と歩いてるのだから女性には女性らしくあってほしいと思う男性も少なくありません。そこに思いっきり男勝りな歩き方で街中を闊歩したら、男性に一緒に歩きたくないと思われかねない!足を開かないように歩く意識は重要ですよ!■4.ナゾにうつむきがち「歩いてるときずっと地面の方を見てる子がいたんですけど、あれってなんで?『俺と一緒にいるのがつまらないのかな』ってすごく気になったんですよ」(30代/SE)たしかにうつむいて視線も合いにくかったら、「一緒にいるのが楽しくないのかな・・・」と思っちゃいますよね。うつむきがちだと男性を不安にさせちゃう原因になります。あと、自信がないようにも見えるので、男性の印象はさらに下がりがち。しかも姿勢も悪くなりますからね。目線は高い位置で保ちましょう!目線を高くすれば男性とも目を合わせやすくなりますし、印象もアップします!■おわりにただ歩くだけなどとあなどるべからず!歩き方は印象を大きく左右するので、二人きりで歩くとなるとけっこう男性が見ているものです。とはいえ、はじめての男性と一緒に歩くとなると、一緒にいるだけでドキドキしますよね。ゆえに「歩き方まで意識してらんない!」という嘆きの声も聞こえてきそうです。だからこそ、普段から美しい歩き方を意識しておくのが大切なのです!意識せずともエレガントに歩ければ、男性と一緒のときも自信をもって歩けます。普段の意識がモロに反映される歩き方。ゆえに歩き方は日頃から美しくです!!(大西薫/ハウコレ)
2014年12月05日レディースオーダーメイドシューズブランドのキビラはこのほど、「日本人女性が履く靴・姿勢・歩き方に関する実態調査」の結果を発表した。同調査は20~50代の女性485人を対象に、11月7日から8日にかけてインターネットを通じて実施したもの。「姿勢」や「歩き方」は見た目の印象にどの程度の影響を与えるのかについて、見た目の印象のすべてを100%とし、それぞれ具体的なパーセントで回答してもらい平均値を出した。その結果、「姿勢」は73.2%、「歩き方」は68.7%と、それぞれ見た目の印象の約7割を決めると考えてられていることがわかった。「靴が自分に合うかどうかは『姿勢』に影響を与えるか」を聞いたところ、「大きく影響を与える/少し影響を与えると思う」と回答した人は95.3%にのぼった。また、「歩き方」に「大きく影響を与える/少し影響を与えると思う」と回答した人は96.5%と、ほぼすべての人が影響を与えていることを実感していることがわかった。「『姿勢が悪い人』を見た時に、『実年齢よりも老けて見える』と感じたことがあるかどうか」を聞いたところ、全体の9割に相当する87.0%が「よくある/たまにある」と回答した。仕事またはプライベートの場面において、普段履くことが多い靴について聞いたところ、仕事の場面では、1位が「パンプス」(42.9%)、2位が「スニーカー」(29.5%)、3位が「サンダル/ミュール」(15.5%)だった。プライベートの場面では、1位が「スニーカー」(63.9%)、2位が「パンプス」(35.9%)、3位が「ローブーツ/ショートブーツ」(33.6%)だった。靴を選ぶ際の重視ポイントについて聞いたところ、1位は「履きやすさ」(81.0%)となり、2位「靴のデザイン」(47.6%)と3位「価格」(41.4%)を大きく引き離した。なお4位以下は「フィット感」(36.3%)「履いた時の見た目/イメージ」(30.7%)が続いた。この結果は、年代別比較でもほぼ同様の結果となった。「自分に合う靴」の定義を聞いたところ、1位は「履きやすい靴」(79.0%)、2位は「フィット感がある靴」(64.9%)だった。これらは靴選びで重視しているポイントと同様であることがわかった。靴選びで失敗してしまった経験について聞いたところ、90.1%が「2度以上」の失敗をしていることが判明。そのうち「たくさんある」と回答した人も29.9%含まれていることから、ほとんどすべての女性が靴選びで失敗した経験があることがわかった。年代別では、年齢層が高くなるにつれて失敗経験率も高くなる傾向が見られた。「靴選びの失敗」の内容について聞いたところ、1位が「靴ズレなど足が痛くなる」(76.5%)となり、「靴の形状が自分の足にフィットしない」(54.6%)「思ったよりサイズが小さかった」(34.7%)「思ったよりサイズが大きかった」(24.8%)が続いた。このことから、靴を選ぶ際に「履きやすさ」を最重視しているにもかかわらず、多くの人が満足する靴を選ぶことができていないことが明らかとなった。「自分の足に合わない靴を履き続けてしまった経験があるかどうか」を聞いたところ、「ある」と回答した人は83.4%を占めた。内訳を見てみると、「たくさんある」(13.7%)「たくさんは無いがある」(64.4%)「1度だけある」(5.3%)と、「2度以上ある」と回答した人が78.1%にのぼった。この結果を、自分の姿勢が「良い」と思う人と「悪い」と思う人で、「経験がある」の率で比較してみたところ、「良い」と思う人でも80.7%と高かったが、「悪い」と思う人は87.2%にものぼる結果となった。
2014年12月04日毎日毎日残業ばかりで、平日にはほとんど自分の時間を持つことができない、と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。夜にオフィス街を歩くと、22時、23時になっても煌々と明かりが灯っているビルを多く見つけることができます。終電で、仕事帰りらしきサラリーマンがぐったりしているのを見ることも少なくありません。これらのことからも、毎日遅くまで残業をしている人たちが数多くいるであろうことがわかります。統計によると、日本人の一般労働者は年間約2000時間ほど働いているようです(日本生産性本部『日本の生産性の動向 2013年版』より)。これは国際的にも高めの数字です。もっとも、この数字にはサービス残業は含まれていませんから実際にはもっと多いと考えたほうがよいでしょう。「残業なんてほとんどない」と言える日本人は、あくまで少数派です。○長時間働いているが生産性はものすごく低い問題なのは、こんなにも長時間働いている人が多いにも関わらず、必ずしもその残業が報われていないということです。前述の日本生産性本部の調査資料によると、日本人の1人あたり労働生産性はOECD加盟国34か国中21位と非常に低水準です。つまり、日本人はたくさん働いてはいるが生産性はものすごく低く、残業が仕事の成果に直結していないのです。これは実感としてもよくわかるのではないかと思います。毎日深夜まで残業している人の多くは、あまり効率のよい働き方をしていません。人間の集中力はそんなに長く続きませんから、朝からずっと働き続ければ当然夜にはフラフラになり作業効率は激減します。中には、朝出社した時点でもう定時に退社することはあきらめて、ダラダラと仕事をしながら深夜まで会社に残っているような人までいるようです。これでは生産性が上がらないのもあたりまえです。○人間は締め切りギリギリまで時間を使ってしまう基本的に、「今日は別に定時に帰れなくてもいいや」というあきらめの気持ちが生じた時点で、もうその人は定時に帰ることはできません。これはイギリスの政治学者シリル・ノースコート・パーキンソンが提唱した「パーキンソンの法則」(第1法則)を適用して考えてみるとよくわかります。パーキンソンの法則とは、「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」(第1法則)というものです。たとえば、まったく同じ仕事でも「3日でやってください」とお願いすれば3日間かかり、「1週間でやってください」とお願いすれば1週間かかってしまうというわけです。どんな仕事であっても人間は締め切りギリギリまで時間を使ってしまう、と言い換えてもいいかもしれません。「今日は絶対に残業しないで定時に帰る」と決意している人にとって、締め切りは定時の夕方ということになります。一方で、「今日は別に定時に帰れなくてもいいや」と残業を受け入れている人にとって、締め切りは残業することを見込んだ深夜です。パーキンソンの法則によれば、仕事の量は締め切りまでの時間すべてを満たすまで膨張します。「今日は絶対に残業しないで定時に帰る」という覚悟で仕事をしている人は定時に帰れるかもしれませんが、「残業してもいい」と残業を受け入れている人は、自らの予想どおりしっかりと残業をしてから帰ることになります。このことから、残業をしないために大切なことは、定時という締め切りを自分でしっかりと設けそれを守ろうと努力することだということがわかります。「定時に帰る」意志がない人は、定時に帰ることはできません。「終電までに帰れれば別にいいや」というような気持ちでは、本当に終電でしか帰れなくなります。○残業の有無で人を評価するのは完全に誤り誰だって本当は残業をしたいなんて思ってはいないはずです。それでも残業をしてしまうのは、「遅くまで働いていると上司のウケがいい」「自分だけ残業をせずに帰るとサボっていると思われてしまう」といったように、残業と評価が結びついていると感じていることにあるのではないでしょうか。現実問題として、たしかにこのように残業の有無によってその人を単純に評価しようとしている職場は存在します。しかし、それは評価の方法としては間違っています。残業で人を評価するのは、仕事の「結果」ではなく「姿勢」を評価していまっている点で完全に誤りです。このような勘違いの結果、日本人は「たくさん働いているのに、生産性が低い」国民になってしまったのです。「たくさん働いているのに、生産性が低い」国民を脱するためにも、「残業しないで定時には帰る」という意志は忘れずに持ち続けたいものです。日野瑛太郎ブロガー、ソフトウェアエンジニア。経営者と従業員の両方を経験したことで日本の労働の矛盾に気づき、「脱社畜ブログ」を開設。現在も日本人の働き方に関する意見を発信し続けている。著書に『脱社畜の働き方』(技術評論社)、『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』(東洋経済新報社)がある。(タイトルイラスト:womi)※毎週金曜更新
2014年11月07日「20代の頃は頑張ってヒールの高いパンプスやサンダルを履いていたけど、最近は腰痛が…」女友達とファッション談義をしていたはずが、ついそんな話題に流れがちなアラフォー世代。とはいえ、ヒールを履いた時の膝や腰の痛みは、年齢のせいというよりも歩き方のクセによって招いている可能性大。もう一度“正しい歩き方”を見つめ直してみませんか?健やかな歩き方の鍵は「重心」体に負担のない健やかな歩き方のポイントは「重心」。この重心バランスを、筋肉の力に頼って無理に取っていると足首、膝、股関節、腰などを痛めやすくなります。大切なのは、骨格でバランスを取ろうとすること。そのために外せないファーストステップが、“足裏の感覚”です。まずは深く考えずにすっと立ち、自分の場合は足裏のどのあたりで重心を捉えているか、感じてみましょう。あなたは以下のどのタイプでしょうか?A.つま先寄りに重心がある前のめりになりやすいので、バランスを取るにはお腹を前に、お尻を後ろに突き出すことになりがち。一見すると姿勢良く見えますが、反り腰の状態が続くと痛みも出やすくなります。B.かかと寄りに重心があるバランスを取るために膝を前に出し、骨盤は後ろに倒して背中を丸くすることになり、猫背の姿勢に。かがむ時はそのまま腰を曲げがちで、ギックリ腰などの腰痛が起きやすいタイプ。C.足裏の外側に重心がある靴の外側が極端にすり減るようならこのタイプ。O脚の原因でもあり、膝、股関節、腰に負担がかかって痛みの原因に。足先が内向きなら内股歩き、足先が外向きならガニ股歩きに。D.足裏の内側に重心がある歩いていると、膝同士が擦れる、靴の内側がすり切れやすい場合はこのタイプ。いわゆるX脚の原因で、膝、股関節、腰にかなり負担がかかり痛みを招きやすい。ではどこに重心があるのが理想的なのでしょうか?「重心」をどこで捉えて歩くのが理想的?先程のA~Dのいずれかにあてはまった方は、重心バランスが悪いかもしれません。理想的な「重心バランス」をご紹介しましょう。まずは左右の足裏をしっかりつけて少し開き、骨盤を前傾(反り腰)でも後傾(猫背)でもない、ろっ骨で引き上げるイメージでまっすぐ立てます。そうして、重心をお腹のあたり(そのまま下に降りていくと両方の足裏の、いわゆる湧泉のツボとツボを横に結んだ真ん中地点に)で捉えた状態が理想的。ヒールの高い靴を履いている時もこの重心バランスを心がけると、左右の足に均等に体重がのり、土踏まずのバネで衝撃が緩和されることで足首、膝、腰などへの負担が軽くなります。股関節の動きも良くなり、足をまっすぐ前に出せるので大人の女性にふさわしい美しい歩き姿に近づけますよ。
2014年08月12日東京農工大学(農工大)は7月14日、人の歩行データ(歩き方)から個々の感情特性を抽出・作製したモデルを用いて、数学的に感情認識が可能であることを明らかにしたと発表した。同成果は、同大大学院工学研究院先端機械システム部門のベンチャー・ジェンチャン准教授と、筑波大学サイバニクス研究センターの門根秀樹 助教(研究当時の所属は仏コレージュ・ド・フランス)、仏コレージュ・ド・フランスのAlain Berthoz名誉教授らによるもの。詳細は6月25日付の「International Journal of Social Robotics」オンライン版に掲載された。これまでロボットが人の感情を理解するための手法としては、主に音や顔の変化から感情を推定する方法が用いられてきた。今回の研究では、実際の歩行から得たデータをモデル化し、感情認識に影響を与えるパラメータを調査し、得られた結果を基にデータベースを構築し作製した感情認識アルゴリズムを用いて、感情認識の可能性の検証が行われたという。その結果、歩く速度と姿勢を変化させることで、被験者が認識する感情が変化することを確認。この結果から作製された感情認識アルゴリズムに、速度、頭や胴体の姿勢といった各種パラメータの重み付けを変えてバリエーションを付加し、感情認識の成功率の検証を行ったところ、特定のパラメータが感情認識に大きく影響を与えることを確認したとのことで、これにより、全体の動作ではなく一部の動きを見るだけで感情を認識できることが示されたとする。なお、研究グループでは今後、より複雑かつ多様な感情認識の可能性を検証していくため、より多くの動作データの蓄積を行っていくとしており、これにより将来、ロボットが近づいてくる人の歩き方から感情を先読みし、それに合ったコミュニケーションを行うなど、従来の感情認識ロボットに比べて高い機能を実現できるようになることが期待されるとコメントしている。
2014年07月15日よく歩いている人は、脚がキレイ。足首やふくらはぎが締まって、ヒールが映えます。身体の2/3の筋肉があるといわれる脚。「歩くこと」は、その多くの筋肉を使えるチャンスです。また、一生できる、お金がかからないエクササイズでもあります。今回は、歩くことのメリットを4つご紹介いたします。■1.むくみが抜ける歩くとむくみが抜けることはご存知ですか?動くことによって筋肉が伸び縮みし、牛の乳搾りのように血液やリンパの循環をサポートします。実際に、ミルキングアクション(搾乳作用)と呼ばれているんですよ。しばらく歩くとお手洗いに行きたくなるのも、血液やリンパの循環が良くなり、体が要らなくなったものを排出しようとしているから。ももが一回りスッキリすることもあります。水が足りなくなると身体はむくむので、お手洗いでスッキリしたら水を補給しましょう。ショッピングに出かけるときは、むくみ対策にペットボトルのお水を一本持ち歩くことをオススメします。■2.体脂肪が減る有酸素運動で脂肪が燃えるのは有名ですね。有酸素運動とは、「エネルギーを使う際に酸素が使われる運動」のことを指します。有酸素運動には、脂肪を燃焼するレベルの運動と、カロリー消費が高い運動があります。脂肪燃焼するレベルの運動の感じ方の目安は、「ややきつい」、「しゃべれるけれど、少しだけ息が切れる」くらい。また、15~20分以上動くことで、脂肪の燃焼量が増えます。体脂肪率が減ると、体重が減っただけのときより、スッキリみえるんですよ。平日動く暇がない人は、週末に身体を動かしてリフレッシュしませんか?■3.脚が引き締まる歩いている人、ジョギングをしている人は、足首が締まっています。これは、足首から下が「しなり運動」をしているため。しなり運動とは、「かかとから着地して、足の裏全体で床をなめるようにし、最後は指の付け根部分で抜ける動き」です。歩く・走るでは、この動きが自然に行われます。しかし、足首が細くならないとお悩みの人は、全体で着地し、ドタドタ歩いていることが多め。足首を使って、軽やかに歩きましょう。内ももに隙間がない人は、体脂肪率が高めで、もも全体に脂肪がついています。歩きとストレッチを併用すると、ももは細くなります。動きのよい筋肉を育てて、脂肪が溜まりにくい身体を目指しましょう。■4.腹筋が締まるくびれを作りたい方は、歩くことで脇腹部分にある「外腹斜筋」を使ってみましょう。外腹斜筋は、下腹を締めている腹筋。その外腹斜筋に関連する脚を意識して使うことで、キレイなくびれを作ることができます。なぜなら脚は、身体の土台。脚の動きをしなやかにすることで、姿勢を無理なく整え、スタイルアップに繋げましょう。俗にいう腹筋は、おへその上下にある縦の筋肉。縦の筋肉でお腹をへこませて、横にある外腹斜筋で締めましょう。いつも歩く時より、「脚を1~2センチ前に出す」よう心がけてみてください。脚の動きに伴って、外腹斜筋に意識を向けやすくなり、使いやすくなります。実感がないときは、外腹斜筋を手で触ると意識しやすいですよ。歩くだけで使われる腹筋。一石二鳥を体験してみてくださいね。■おわりにいかがでしたか?歩くことは、一生できる手近な運動。ちょっとした歩く動作で、足首やお腹をスッキリさせることができます。日常の中で効率よくキレイが創造できますように!(村上カナコ/ハウコレ)
2013年11月13日