1995年にテレビ朝日系で放送された特撮TVドラマ『重甲ビーファイター』に登場するブルービートが、バンダイのアクションフィギュア「S.H.Figuarts」シリーズで可動フィギュア化され、「プレミアムバンダイ」にて予約受付がスタートした。『重甲ビーファイター』は、東映制作の「メタルヒーローシリーズ」第14作目に当たる作品で、2015年で放送20周年を迎える。全53話(51話+特別編2話)が放送され、同シリーズの中では『特救指令ソルブレイン』と並ぶ最長話数であり、「平成メタルヒーローシリーズ」として人気を博した。1996年には続編『ビーファイターカブト』も放送されている。「S.H.Figuarts」では、今後「平成メタルヒーローシリーズ」を続々と展開し、その第1弾として、本作の主人公・甲斐拓也が装着変身する「ブルービート」が立体化される。実際のフィギュアでは、ボディのメカモールドは忠実な造形で再現され、インプットマグナムやスティンガーブレード、スティンガードリルといった武装パーツも豊富に用意。そのほか交換用手首左右各3種が付属する。また、次弾には悪のビーファイター「ブラックビート」の立体化も予定されている。商品価格は5,184円(税込)で、予約締切は後日商品ページにてアナウンス。商品の発送は、2015年1月を予定している。(C)東映
2014年08月08日春の開運方位を一挙公開!開運術・奇門遁甲で温泉に行って運気アップ★誰にでも簡単に上げられる“運”。古代中国から伝わる方位を使った開運術・奇門遁甲(きもんとんこう)による開運方位を知って、温泉旅行がてら運を上げましょう!●諸葛孔明が使って百戦錬磨したといわれる秘儀こんにちは、ライフアップコーチのあべけいこです。「最近いいことないなあ」とぼやいているあなたに、とっておきの開運方法をお教えしましょう。それは、『奇門遁甲(きもんとんこう)』という、4000年前の古代中国で生まれたもので、古代中国から伝わる伝統的な開運術。皇帝が戦いに勝つために使用したといわれ、諸葛孔明が戦術として使って百戦百勝した…という言い伝えもあります。実際、私は7~8年間、この奇門遁甲術を使った開運法を行っていますが、思わぬ大きなお金が入ったり、良い人脈を得たり、本の出版が決まったり…と、次々に良いことが起きています。やり方は、「ある日時にある方向に向かって出発し、1泊泊まって帰ってくる」というだけ。とっても簡単なので、ぜひみなさんも試してみてくださいね。では、詳しい方法とルールをお教えしましょう。【やり方】*自宅を基点にし、該当の日時に該当の方位に向かって出発する。*100km程度離れた場所に1泊する。自宅からの方位がわからない場合は、吉報位を調べるサイト「あちこち方位」を参照。方位線の種類は風水45/45°にあわせ、「偏角は考慮する」にチェック。【ルール】*時間帯はなるべく真中を使い、その時間内に該当方位に向かう乗り物に乗ること(家を出るだけでなくその方向に向かう乗り物に乗る時間が大事)。※真中の時間帯例)9~11時であれば10時前後*「静と動の動き」で開運するため、出発してから寄り道をせず、なるべく止まらず目的地まで行くことが大事。到着したらあまり動き回らず宿に入ること。*10時半までに部屋に入り、10時45分までに布団にもぐりこんで横になること。温泉に入って地のものを食べるとなおよし。●春の開運方位を一挙公開!では、どの方位に行けばいいのでしょう?運気が上がる方位をお教えしましょう。*3月21日(金)15時~17時出発東南相手を自分のペースに巻き込める、精神的な喜びごとがある、尻上がりに開運する*3月26日(水)15時~17時出発北尻上がりに運気が良くなる、大きな喜びごとがある、開運、有力者の手助けが得られる*3月27日(木)15時~17時出発東人の協力が得られる、恋愛の喜びが起きる、要領や才能を使ってうまくいく*3月28日(金)11時~13時出発東尻上がりに運気が良くなる、良いことがある、開運*4月4日(金)11時~13時出発東人間関係が良くなる、智謀で他人を引離せる、話術巧みになり協力者を得られる*4月4日(金)17時~19時出発南相手を自分のペースに巻き込める、精神的な喜びごとがある、財運、仕事運に吉*4月5日(土)15時~17時出発南西尻上がりに運気が良くなる、大きな喜びごとがある、知恵、企画、試験、文書に関する吉奇門遁甲は、生まれた年や月などに関係なく、万人に効く開運術です。なので、お友達や恋人と一緒にぜひ試してみてください。効果は約2カ月後に表れます(それより前に出る場合もあり)。100km程度の移動(車や電車で約2時間)が一番効果があるといわれていますので、近郊の1泊旅行にぴったり。温泉旅行がてら、運を上げに行ってみてはいかが?●奇門遁甲を使って温泉旅行に出かけよう!東京から見て約100kmのところにある主な温泉地を、方位別にご紹介しますね。【北】日光温泉、奥日光湯元温泉、中禅寺温泉、鬼怒川温泉、川治温泉、川俣温泉、湯西川温泉【東北】大洗温泉、筑波温泉【東】犬吠埼温泉【東南】勝浦温泉、天津小湊温泉、鵜原温泉【南】千倉温泉、白浜温泉【南西】熱海温泉、伊東温泉、伊豆山温泉、土肥温泉、天城月ヶ瀬温泉、天城吉奈温泉【西】河口湖温泉、精進湖温泉、富士山温泉、石和温泉、甲府温泉【北西】秩父赤谷温泉、秩父小鹿野温泉、和銅鉱泉<おすすめピックアップ!>南西・・・天城吉奈温泉徳川家康の側室・お万の方が入湯に訪れたのち、頼宣・頼房兄弟を身ごもったことから「子宝の湯」といわれるように。伊豆山中の豊かな自然の中にあり、志賀直哉をはじめ、多くの作家にも愛された歴史ある名湯。弱アルカリ単純泉で神経痛、関節痛、胃腸病、婦人病、美肌に効果あり。北・・・奥日光湯元温泉JR・東武日光駅からバスで1時間半ほどいろは坂を上がって行ったところにある、奥日光の湯ノ湖畔、金精峠の麓にある温泉。西暦788年に発見された歴史のある温泉で、古くから江戸庶民の湯治場として親しまれてきた。リウマチや皮膚病に効果があるといわれる硫黄泉で白く濁ったお湯が特徴。東・・・犬吠埼温泉関東の最東端・銚子にある犬吠埼温泉。荒波に侵食された断崖に湧いていて、海を眺めながら入れるロケーションは最高。ナトリウム塩化物強塩泉とナトリウム・カルシウム塩化物泉の2種類の泉質で神経痛、筋肉痛、慢性消化器痛、冷え性、疲労回復などに効く。<文:ライフアップコーチあべけいこ>
2014年03月10日神田川に架けられた東京で初めての石橋と言われる「旧萬世橋」(よろずよはし)の勾欄(橋柱)の一般見学が先頃可能になった。千代田区観光協会サイトまちブログ神田によると、旧萬世橋は、現在の万世橋(まんせいばし)と昌平橋のほぼ中間に、「江戸城筋違御門」の石垣を利用して架けられた東京初の石橋と言われ、これまで神田明神の境内の奥にあり、非公開だった。このたび、神田明神の境内に鎮座する籠祖神社を改め、完成した合祀殿と隣の祖霊社の間に通路が整備された。これにより、一般の見学が難しかった乃木希典書「彰忠碑」、「護国慰霊之碑」、そして東京初の石橋と云われる「旧萬世橋」の勾欄(擬宝朱橋柱)の見学が可能になったとのこと。同サイトによると、「旧萬世橋」の勾欄は祖霊社の奥、行き止まりの狭いスペースの中央に旧神田区民の日露戦争の戦死者を偲ぶ「彰忠碑」が建っており、その碑を囲む形で擬宝朱のついた旧萬世橋の勾欄が配置されているという。なお、「旧萬世橋」は、明治45年に開業する甲武鉄道の万世橋駅建築と鉄道工事のために取り壊されたものだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月21日山梨中央銀行は16日、山梨県甲府市の山梨中銀金融資料館において『「甲州財閥検定」 山梨の歴史を拓いた偉人』を28日から開催すると発表した。山梨県内の金融経済史への理解を深めるとともに、近代日本の発展に大きく貢献した山梨県人の偉業を再認識してもらうこと目的に企画したという。「甲州財閥検定」の開催は、2010年に続いて今回が2回目となる。開催期間10月28日から12月6日、午前9時から午後5時まで(入館は午後4時まで)。ただし、山梨中銀金融資料館休館日(金・土曜日、祝日)を除く「甲州財閥検定」の内容5から10分程度で解ける甲州財閥に関する問題にチャレンジし、解答後、案内係が詳しく解説する。チャレンジした人にはもれなく記念品を進呈特別企画特別展示「天下の雨敬・雨宮敬次郎所縁の品々」甲州財閥の一人“天下の雨敬”こと雨宮敬次郎が、甲武鉄道(中央線の前身)を甲府まで延長するため、時の内閣総理大臣・黒田清隆に宛てた「山梨鉄道会社創立再願書」を始め、雨宮敬次郎所縁の品々や中央線開業当時の資料などを期間中特別展示する山梨中銀金融資料館講演会「天下の雨敬 明治を奔る」の開催(1)日時:11月4日午後1時30分から3時30分(午後1時開場)(2)場所:同行研修センター(山梨中銀金融資料館と同じ建物)(3)講師:歴史小説作家 江宮 隆之氏申し込みや問い合わせは、山梨中銀金融資料館または最寄りの同行本支店窓口まで。山梨中央銀行は、教育支援、文化・学術・スポーツの振興などを通じて、地域社会の発展に貢献するとともに、地域の人たちに愛される銀行を目指していくとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月17日公開中の北野武監督の新作『アウトレイジ ビヨンド』が大ヒットを記録している。監督のキャリアで初の興行ランキング首位スタートを飾った本作はどのようにして生まれたのだろうか? 北野監督が作品についてじっくりと語った特別動画がこのほど公開された。北野武監督インタビュー動画本作は、血と暴力の世界に生きる男たちの生き様と抗争を描いたエンターテインメント作『アウトレイジ』の続編にして新たな物語。前作で死んだはずの大友(ビートたけし)が東西組織の勢力争いに巻き込まれ、さらにそこへ警察が介入。登場人物全員が“悪人”の抗争劇を描き出す。インタビュー動画では、本作を「あまり続編だと思っていない」という北野監督が最新作でどのように前作『アウトレイジ』の登場人物を動かし、前作にないテイストをドラマを描こうとしたのかが、監督の口から語られる。また、『…ビヨンド』から出演した西田敏行、塩見三省、桐谷健太、新井浩文らのエピソードも披露されている。ちなみに本作は、公開2週目も動員好調で先週末の動員ランキングでは3位を記録。平日の動員も好調で、レディースデイには女性客が多く劇場に足を運んでいるという。『アウトレイジ ビヨンド』10月6日(土)より全国ロードショー
2012年10月16日北野武監督の新作『アウトレイジ ビヨンド』が6日(土)から公開される。本作は、『アウトレイジ』の続編でありながら、これまでにない新しい娯楽映画に仕上がった。そこで、製作の過程や作劇について北野監督に話を聞いた。その他の写真本作は、前作で死んだはずの大友が東西の暴力団組織の勢力争いに巻き込まれ、さらにそこへヤクザ壊滅を企む警察が介入。登場人物全員が“悪人”の抗争劇が描かれる。北野監督は「前作の評判は良かったんだけど暴力描写のことばっかりが話題にされたんで、もうちょっと裏切りがあったり予想外のことが起こったり、ストーリーでエンターテインメントを表現しようと。前作を撮ってるときに『続編があったとしたらどうなるだろう』ってスタッフと盛り上がってね。だから前作を撮りながら、続編の話は少し意識していたかもしれないね」と振り返る。しかし北野監督は単なる続編を作る気はなかったようだ。「タイトルに“アウトレイジ”ってついてんだけど、独立した映画として観られるようにした。そして前作を観ておくとさらにわかりやすい。刑務所で刺された大友が生きてたってことなんだけど、単なる復讐戦にはしたくないから、警察やヤクザが大友を巻き込んで話がじゃんじゃん動いて行くという。登場人物が多いんだけど相関図をつくってかなり繊密にストーリーを作った」。さらに監督は当初から「セリフを増やそう」と決めていたそうだ。「初期の監督作品は台詞が少ない。漫才でたくさん喋ってるから(映画では)喋るのは嫌だってのが多かった。でもこの間テレビ見たら、言ってること全部、吹き出しテロップで書いてあってさ。テレビがそこまで丁寧にしてるのに、俺の映画は“映像でわかってくれ”って思ってもエンターテインメントとしては無理か、って。また違うジャンルの映画だといいんだろうけどね」。その結果、本作は前作のファンの期待に応えながら、初見の観客にも楽しめる間口の広い作品に仕上がった。しかし本作はあくまで北野監督の作品。物語も登場人物もすんなりと頭に入ってはくるが、色彩を抑えた映像と独特なフレーミング、そして監督自身が編集した語りのリズムが映画に圧倒的な緊張感をもたらしている。「おもしろいのが役者さんってみんな“自分の間”があるんで、なかなか怒鳴り合いにならない。罵り合いの時だってお互い間をもつから編集を何回もやって。そこでその間を全部編集でつめちゃった。そのシーンは面白かったけど苦労したね」。本作を「高倉健さんの任侠もの、深作(欣二)さんの『仁義なき戦い』の流れの“次”に来る映画だと思う」と分析する北野監督。これまでのヤクザ、ノワール映画の流れを汲みながら、しかしまだ誰も観たことのない新しいエンターテインメント誕生の瞬間をスクリーンで目撃してほしい。『アウトレイジ ビヨンド』10月6日(土)より全国ロードショー
2012年10月05日女優の相武紗季が米アクション映画『リンカーン/秘密の書』の日本語吹替え版で声優を務めることになり、27日、都内のスタジオでアフレコ収録に臨んだ。相武が声を担当するのは、昼は大統領、夜はヴァンパイアハンターという2つの顔を持つ主人公を支える大統領夫人・メアリー役。相武は、「半生を演じたので、年齢を重ねるごとに声を演じ分けるのが大変でした。でもとても楽しめました」と満足そうに語っていた。その他の写真本作は、『ダーク・シャドウ』の大ヒットも記憶に新しいティム・バートンがプロデュースを手掛け、アンジェリーナ・ジョリー主演の『ウォンテッド』で知られるロシアの鬼才ティムール・ベクマンベトフ氏が監督を務めるアクション大作だ。奴隷解放を訴え、南北戦争を戦ったアメリカ第16代大統領リンカーンに知られざる“別の顔”があったという大胆な設定を用いて、恐るべきヴァンパイアとの戦いを壮大なスケールで描き出す。相武は「迫力ある作品だから、ぜひ劇場で観てほしいですね。演じる私もワクワクでした」と作品に太鼓判を押し、「秘密を抱えながら、信念を貫く姿は格好いい」と映画で描かれるリンカーン像にホレボレした様子。自身が演じたメアリーについても「芯があって、強い女性。きっと女性なら彼女の生き方に共感できるはず」とニッコリ。「ご自分が“夫人”になるのはいつ頃?」という意地悪な質問には、「あこがれはありますが、私自身、メアリーのような精神的に強い女性にはまだまだ及ばないので…」と笑顔で対応していた。『リンカーン/秘密の書』11月1日(木) 全国ロードショー※3D/2D同時公開取材・文・写真:内田 涼
2012年09月27日北野武監督の新作『アウトレイジ ビヨンド』が、現地時間3日に行なわれた第69回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で上映され、来場した北野監督へ、観客が総立ちで拍手喝采した。その他の写真会見で北野監督は「日本のヤクザとの違いは看板がかけられているかどうかで、イタリアも日本もほとんど同じだと思う。警察とヤクザの関係は世界共通ではないか」と切り出し、「暴力描写を褒めてくれるマニアックな人々がいるのはうれしいことだけれども、今回の映画はエンターテインメントだと割りきって自分なりのエンターテインメント性を追求した」とコメント。さらに「『アウトレイジ』『アウトレイジ ビヨンド』」に関しては、自分が撮りたい映画というよりも、観客のことを考えて作った。けれども、お客さんの入らない映画を作る準備もしているよ」と話し、笑いを誘った。また記者から「震災で1年撮影が延期されましたが…」と質問されると、北野監督は「震災で確かに映画の撮影は1年のびた。震災後の1年間は、自分は怒りを感じている部分があった。世の中、絆、愛、支えとか、表面的なものばっかりでイライラした。こういうときこそヤクザ映画を撮ってやろうとやる気が起きた」と語った。同映画祭において、1997年に『HANA-BI』で最高賞の金獅子賞を、2003年に『座頭市』で監督賞にあたる銀獅子賞を受賞している北野監督とあって、レッドカーペットではあちらこちらで「TAKESHI!」と声があがり、北野監督は笑顔でサインや撮影に応えた。『アウトレイジ ビヨンド』は、前作『アウトレイジ』から5年後を舞台に、暴力団組織の抗争に警察が介入し巻き起こる死闘を描いた、究極のバイオレンス・エンターテインメント。ビートたけし、三浦友和、加瀬亮、中野英雄、小日向文世に加え、本作には西田敏行、塩見三省、高橋克典のほか、桐谷健太、新井浩文ら豪華キャストが集結する。『アウトレイジ ビヨンド』10月6日(土)より全国ロードショー
2012年09月04日東京の鉄道路線図を見ると、大手私鉄の主要路線のほとんどが山手線の駅を起点として放射状に伸びている。しかし、見方を変えれば、東京の中心へ向かおうとして、山手線に阻まれたともいえる。山手線は郊外からの私鉄の侵入を防ぐ”万里の長城”のようだ。大阪の場合、大阪環状線の内側では現在、南海や近鉄、阪神、京阪などが線路を伸ばしている。一方、山手線の内側に踏み込んだ大手私鉄の路線は少ない。大阪の私鉄にできた都心乗り入れが、東京であまり実現できなかったのはなぜだろう?東京都心部の鉄道の歴史を振り返ると、じつは私鉄のほうが歴史が長い。1882(明治15)年には東京馬車鉄道が新橋~日本橋間を開業させたし、1894(明治27)年には甲武鉄道が新宿から都心部へ延伸している(現在はJR中央線の一部)。山手線も前身は民間の日本鉄道による路線で、1885(明治18)年に開業した。甲武鉄道や日本鉄道などの鉄道路線は後に国鉄に。一方、軌道免許となる路面電車は、私鉄が中心となって建設を進めていく。1903(明治36)年に東京市街鉄道が数寄屋橋~神田間を開業。翌年には東京電気鉄道が御茶ノ水~新橋間を開業した。東京馬車鉄道も東京電車鉄道に変わり、3社それぞれが路線を伸ばした。3社は別会社なので、路面電車を乗り継いで会社が変わると運賃が高額に。これでは不便ということもあり、1906(明治39)年に3社が合併し、東京鉄道になった。ところが1社独占企業となったために運賃値上げを繰り返し、怒った市民が電車を襲撃する事件を起こすなど大きな問題になった。ついに東京市が解决に乗り出し、1911(明治44)年に東京市が東京鉄道を買収して公営化された。これが後に隆盛を極める東京都電の前身である。もともと、日本に鉄道が建設されて以来、政府には「鉄道は国が運営すべし」という意見が多かった。それにもかかわらず甲武鉄道や日本鉄道が建設された理由は、国に鉄道建設の予算がなかったからだった。当時の情勢から、東京市も市内交通公営論が主流だったようだ。軌道は東京市電があるから民間に許可を出さず、郊外で発足していた民間の鉄道会社も、新たに路線を建設するよりは、東京市電に乗り入れようとした。地上は東京市の独占状態にあったものの、地下鉄に関しては民間に許可した。1934(昭和9)年に、東京地下鉄道が浅草~新橋間を全線開業させている。現在の東京メトロ銀座線の一部だ。これは、地下鉄の効果について国も東京市も関心を持たなかったためだ。しかし、開業すると物珍しさもあって大人気となった。これが前例となり、地下鉄に関しては民間による建設を認めるという方針になったらしい。しかし当時、郊外に路線網を持っていた鉄道会社に、膨大に地下鉄建設資金を負担できる会社は少なかった。当時の東京市の方針と、鉄道会社の資金不足によって、東京都心の私鉄延伸は進まなかったということになる。唯一、東京高速鉄道が1934(昭和9)年に設立され、1938年(昭和13年)に新橋~渋谷間(現在の東京メトロ銀座線)を開業した。そんな状況下で、1938年に陸上交通事業調整法が制定される。戦時体制下で私鉄を統合する目的だった。このとき、東京市内について「路面電車とバスは東京市が運営」「地下鉄は公的組織(営団)を設立する」と定められた。この方針の下、地下鉄は帝都高速度交通営団に統合、大手私鉄も地域別に統合されていく。この営団に大手私鉄も出資した経緯があり、戦後は大手私鉄が地下鉄に乗り入れる、あるいは乗り入れを前提とした地下鉄を建設するという流れになったのだろう。こうして、東京の大手私鉄は山手線の駅まで、という現在の形になったわけだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月05日金城武が10月9日(日)、釜山国際映画祭(BIFF)に初めて出席し、大きな喝采を浴びた。『ラスト、コーション』のタン・ウェイと共演したピーター・チャン監督作『武侠』(原題)の公式会見では、「いろんな方から釜山映画祭の素晴らしさを聞くたびに『何でいままで出席しなかったのか』と後悔していたので、今回招待され、このチャンスを逃す手はないと思ってやってきました。着いたばかりでまだ何もしていないのですが、ワクワクしています」と挨拶。記者からの「なぜそんなに美男子なのか?」という剛速球の質問には、さすがに苦笑い。「父がハンサムで、母もとてもきれいです。両親に感謝しなくてはいけないですね。どちらかというと僕は母親似です」と答えつつ、かなり照れていた。アジア全域で長い人気を維持し続ける秘訣を聞かれると、「僕は俳優として演技だけでなく、ロケ先の場所やいろんな人に会うことなど、何でも楽しんでいます。俳優業を楽しんでいたら、20年経ってしまったという感じです」と答えた。釜山のみならず韓国を訪問するのも公式には初めての金城さんに対し、タン・ウェイは昨年に続いての出席。実は、この日が誕生日だったタン・ウェイ。「去年に続いて今年も釜山で誕生日を迎えられて嬉しいです。こちらのケーキは美味しいですから(笑)。釜山では毎回来るたびに歓迎されて、本当に感謝しています」と満面の笑みを見せた。会見の後は、海雲台ビーチのBIFFステージにも登場。2,000人以上集まった観衆から、黄色い歓声が飛んでいた。今年から釜山の英語表記を、「PUSAN」から「BUSAN」に変更したため、略称もPIFFから、BIFFに変更となった釜山国際映画祭。総工費80億円とも言われる映画祭専用劇場、釜山シネマセンター「映画の殿堂」もオープンした。しかし名前やメイン会場は変われど、観客の熱狂ぶりだけは変わることはなさそうだ。第16回釜山国際映画祭は14日(金)まで開催中。(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:第16回釜山国際映画祭 [映画祭]■関連記事:チャン・グンソク、釜山映画祭に登場ギター弾き語りで思わぬ収入も?オダギリジョー、チャン・ドンゴンとの格闘ふり返り「韓国に入国できなくなるかも」釜山映画祭開幕!オダギリジョーにチャン・ドンゴン、ファン・ビンビンは衣装替えも
2011年10月11日カンヌ国際映画祭のミッドナイト・スクリーニング部門で、香港のピーター・チャン監督によるアクション映画『武侠』〈原題)が上映され、金城武、ドニー・イェン、タン・ウェイらが公式会見を行った。『グリーン・デスティニー』に代表される、中国伝統の“武侠”ものと呼ばれる時代劇ジャンルそのものを題名にしたこの作品は、アクションに現代的なミステリーテイストを盛り込み高い評価を受けている。映画の中で金城武は丸めがねをかけた20世紀初頭の死体検視官を演じている。「監督がなぜ僕にこの役をやらせたいのか、最初はまったく分からなかった」という金城さんに対し、監督は「今回、タケシには、金城武ではなく、北野武になったつもりで演じてくれ、といったんだ。そのままのタケシだと、格好よすぎるからね」と答え、場内の笑いを誘った。ピーター・チャン監督と金城武のコラボレーションは、『ウィンター・ソング』、『ウォーロード/男たちの誓い』に続いて3度目。チャン監督は金城さんを「タケシとの仕事は僕にとってチャレンジなんです。いつも『どうして?なぜ?』といろいろ質問をされる。だからこそやり甲斐があるんです」と絶賛。金城さんも、「監督は僕との仕事をチャレンジだと言いましたが、僕にとってこそチャレンジなんです。監督はいつも僕に、『なぜこの人を愛しているのか』、『なぜこういうことをするのか』などと考えさせてくれる。おかげで完全に創作のプロセスへと没頭できるし、それが喜びでもあるるんです」と、チャン監督と組むことの面白さを語った。(photo:text/Ayako Ishizu)■関連作品:第64回カンヌ国際映画祭 [映画祭]■関連記事:【カンヌレポート4】オダジョー、芝居を通しチャン・ドンゴンと言葉の壁を乗り越える【カンヌレポート3】アンジー、カンヌで家族への愛を熱弁!「家族こそ愛がある場所」レオナルド・ディカプリオ、映画祭開催中のカンヌにジェイミー・フォックスと傷心旅行【カンヌレポート2】J・デップ、カンヌ来場に熱狂!役作りにあのアニメキャラが影響?【カンヌレポート1】ウディ作品で開幕!ビーチではガガ様からサプライズライヴも
2011年05月17日カンヌ映画祭のコンペティション部門でバイオレンス映画『アウトレイジ』が上映される“快挙”を成した北野武監督が、このほどシネマカフェほかの合同インタビューに応じ、本作に込めた思いから人間行動論までを語った。今回の暴力映画は「たまに食べたくなったカツ丼」新作は、ここ最近の3作『TAKESHIS’』、『監督・ばんざい!』、『アキレスと亀』と打って変わり、バイオレンスへの原点回帰とも言われる9年ぶりの力作。常に意表をついて周囲を驚かせる北野監督らしく、秀でたエンターテイメント作品として仕上がった。「前3作から“ゴダール病”とでも呼べるような自省的な内容の作品にはまっちゃって、先進的なアートとかワケ分かんないこと考えてやったら完全に失敗して、ダメだこりゃ、と。次、何やろう?と思ったら、暴力映画を全然撮っていないなって思って。食べ物と同じで、たまにはカツ丼食いたいな、と。ただ『ソナチネ』とかと比較されて、『何も進歩していない』とか言われるのは嫌だから、もうエンターテイメントだ!観客全員が喜べるようなものを撮ろうってなった。次に思いついた暴力シーンを書き出して、そっからストーリーを逆算したの。コイツはこう来てこう死ぬ、とか、こんな死に方はしないだろって。で、またひっくり返していって、こうなると思ったら大間違いだとか、ここで(観る側を)騙すとか、いろいろ考えて。そしたら完全にエンターテイメントだなって言える作品ができた」。5月のカンヌ国際映画祭ではコンペ上映され、激しい賛否両論で話題を振りまいた。ホラー、ファンタジーを好むティム・バートン監督が審査委員長を務めた賞レースでは賞を逃したものの、芸術性を好む同映画祭のメーン部門でヤクザもののバイオレンス・エンターテイメントが上映されただけで“珍事”だった。「海外のアート的なフェスティバルとかとは関係ねぇなと思ったら、急にカンヌとか呼ばれてしまって、これは結構大騒ぎになるぞ、って思ってたら、案の定、賛否両論になっちゃって。だから『ざまあみやがれ、こんな映画をコンペに選んだのはそっちなんだから、俺は知らないよ』って言ったんだけど。悪口言う人と褒める人と正反対で、まあまあっていう人がいなくて、いいか悪いかはっきりしていたね。でもまあ狙い通りだった。ショックな映画だろうな、とは思っていたから」。“全員悪人”をテーマに暴力団組織内部の抗争を描く同作では、自身、新たな試みとして主演と言えるキャラクターを7〜8人描く群像劇に挑戦。さらに北野組常連の俳優陣をキャスティングせず椎名桔平、三浦友和、國村隼、小日向文世、北村総一朗ら初タッグの俳優を揃えたのも新趣向。中でもインテリヤクザに扮した加瀬亮の怪演が、前評判を呼んでいる。「英語を使うシーンが途中からいっぱいあるインテリヤクザ役があって、英語も話せる役者を探していたら加瀬くんが来た。けど、普段の雰囲気からはどう見てもヤクザに見えないじゃない。どうしよう、と思ってメイクさんと相談して、オールバックにして、眉毛を剃ってみたり、結構苦労した。最終的に四角くて細いサングラスをかけさせたり。それでも『コノ野郎、バカ野郎』って怒鳴り合っている場面で、加瀬くんも入ってきて同じ台詞言っても全然怖くない。だから、この人は無口にしよう、でも、ひとつキレたら殴り出すという風に、徹底的に暴力に寄せた。キレたら怖い奴に設定に変えて台本を書き直して、かなり悪い奴に仕上がった。やっぱりパッと印象に残るようになったと思うし、うまいこといったかなって思うよね」。とはいえ、抗争の中心人物として動くのは、ビートたけし演じる、大友組の組長・大友。『戦場のメリークリスマス』を機に、俳優としても国内外で高い評価を得ているが、自身では顔をクシャクシャにして照れ笑いしながら厳しく自己評価する。「俺は基本的には演技、上手くないからねぇ。へたくそだから、しゃべんない方がいいもん。しゃべるとね、怪しいんだ俺は。『バカ野郎』なんて言ったら、単なる松村(邦洋)のモノマネになっちゃう。『ダンカン、バカ野郎』(松村さんによる、たけしさんのモノマネ)と変わってないって。『てめえ、何言ってんだ、バカ野郎』(本作の台詞)と同じだったっていう。だからできるだけ、怒鳴らないようにしようと思ったけど、みんなが怒鳴っているから、しょうがなくて怒鳴っていると、ふと我に返って、コレ、松村がモノマネするときと俺と、変わってないじゃないか、って(笑)」。大きな見どころのひとつが、バイオレンス描写の過激さ故に北野映画特有のバイオレンスと笑いが繋がって楽しめる感覚だ。「今回、あんまりにも描写が痛くてなぜか笑ってしまう。っていうか、これだけ追い込まれると人間笑うんだなって。編集していても順撮りじゃないから始めは気がつかなくて、ある程度繋がってくるとバカ笑いしちゃうシーンが出てきた。アレ?これ、お笑い映画撮っちゃった、参ったなーと思ったら、編集マンの人が『これだけ痛ければ笑いますよ、喜劇じゃないけど笑わずにはいられない状態になりますもの、これ』って。大丈夫かなって思っていたら、その感覚は世界共通で、カンヌでも観客がバカ笑いしてた。バカ笑いしている割にはみんな暴力映画って言っているわけ」。登場人物たちは、裏切り、騙し合いを続ける。北野監督の考える、人間の悪は?「悪っていうのは人間社会が進化する過程において、人間本来の欲望を規制するために、社会が悪と決め付けたこととも考えられる。例えば、人間が成長してある程度、性的能力とか体に備わって意識するようになったときには、ほかの奴を殴ってでも女を取るのが、生物として本能的だと思うよ。でもそれ、社会として成り立つために、悪=犯罪という括りを付けないと、人間社会自体が成り立たないというだけ。オットセイが周りの奴をかみ殺して十何匹もメスのオットセイをはべらせてハーレム作っているのを『恥ずかしくないのか、お前は。もっと女を分け与えろ、それじゃオットセイの社会は成り立たない』って言ったって、しょうがないじゃない。それは考えてないだけだもん。人間だったら少し頭が発達してきたから、弱者を救うことによって、全体的に盛り上げようとすることで、性とか食べ物の欲望とかそういうものを、独りよがりに行使することを悪としただけ。それがなきゃ、美味いものを食っている奴を後ろからぶん殴って、気絶している間に食って帰っちゃえばいいんだから。それは誰でもしたいと思うよ」。人間は欲望に抑制の効かない未完成な存在そういった悪とキッチリ一線ひけない人間の未熟さも明確に指摘する。「人間ってのは未完成な動物で、こういう暴力映画っていうと暴力は社会に対して悪影響があるんじゃないでしょうか?って言う。だけど拍手して観ている奴がいる。悪いことなら止めるんだけど止めないんだよ。食べ物でも何で腹いっぱい食っているんだ?肝臓壊したり糖尿になったり、体に悪いのになぜ食うかと言うと、頭と体のバランスが人間って全然取れていない。教えてくれないんだよ、体から信号出ていないんだもん。『それ以上食うと体に悪いです』なんて絶対言わないでしょ?だから食っちゃうの。それだけ人間ってね、欲望に対しては規制が効いていない、だからすごい未完成な動物なんだよ」。劇中、数人、生き残るワルがいる。現実社会で生き残るために必要なことは?「多分、グループがあってそこで生き残ろうとする。だから葛藤があるんじゃない?このグループじゃないところにポンと出ちゃえばいい。そうすればこのグループからしたらその人、関係ないだから、客観的に見たらその人、生き残っているってことじゃん、もしかしたらね。漫才ブームのときに一番最初に漫才辞めたの俺なんだもん、もう終わりだと思って。B&Bとかみんなそこにいたけど、俺、ポンと外に出ちゃった。で、結果的にブームはなくなって、たけしと紳助が漫才ブームを生き抜いたって言われるんだけど。俺、TVの次に、今度ラジオに行っちゃった。TV界からラジオに行っただけなんだけど、たけしはお笑いから生き抜いたってことになる。で、次に映画に行っちゃった。TVのタレントから俺だけ映画に行ったら、また生き抜いた、みたいなことを言われる。要するにグループの中に属さないってことじゃないかな。そうすりゃ生き抜いたことになる。怪しいんだけど、俺」。騙す、騙される、どっちが好き?の問いに、「あーあ」と嘆くような口調と優しい笑顔で答えた。「俺ら、騙す商売だからなぁ。騙す商売だけど、騙されることによってプラスマイナスゼロにしているところ、あるよね。よく騙されるの、騙してもらったお金、騙されてぼられているだけだよ」。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:アウトレイジ 2010年6月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2010『アウトレイジ』製作委員会■関連記事:モナもシビれた!北野監督作『アウトレイジ』女性座談会ランキング企画!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5社長になってほしい俳優といえば?【カンヌレポート 最終回】バルデム受賞にペネロペ涙!最高賞はタイ作品山本モナと“男たち”を語ろう!『アウトレイジ』女性限定試写会&座談会に10組20名様ご招待【カンヌレポート 04】たけし、批評家の採点は辛口も観客からは5分の拍手の嵐
2010年06月10日