遠隔診療でオンライン通院愛知県名古屋市の佐井泌尿器科・皮フ科クリニックでは、7月5日より、遠隔診療を導入した外来の受付を開始している。このシステムの導入にあたっては、株式会社メドレーが提供している「CLINICS(クリニクス)」というオンライン通院システムを採用している。愛知県の泌尿器科クリニックとしては初めての導入事例となる背景には、現在の多忙過ぎるサラリーマンなどに配慮した結果がある。というのは、今回のオンライン通院で提供する予定の診療メニューは、ED(勃起障害)、AGA(男性型脱毛症)、そして女性びまん性脱毛症であり、これらの治療には定期的な通院が不可欠だという。さらにこの病気の患者傾向をみてみると、30~50代に増加傾向だ。つまり、一番働盛りで忙しいために、最初は受診したとしてもそのうちに通院を諦めてしまったり、最初から諦めてしまう人が多いという状況を打破するためなのだ。厚生労働省も推奨実は、オンラインを活用した遠隔診療の分野の促進は、厚生労働省も推奨している。もとは、離島など遠隔地にいる患者と医師をつなぐための遠隔診療に対する解釈であり、遠隔地意外ではこのシステムを導入することを原則禁止していた。しかし2015年8月に解釈を変更し、遠隔地だけではなく、患者側の希望があり、かつ患者側の利点があれば、対面診療と組み合わせることで他の医療機関も導入しても良いという方針に変わったという。しかも、処方した薬についても、予約時に登録した住所に配送してくれるというから、大変便利なシステムではないだろうか。ストレス社会に救いの手今の社会は特にストレス社会と言われ、ただ生活をおくるだけでも過酷な精神環境、また紫外線の増加など過酷な自然環境下で生活している。女性の脱毛症が増加しているのは、そういったことも要因の一つとみられている。今回の愛知県での導入事例が全国に展開していく日も、そう遠くはないかもしれない。【参考】※株式会社メドレー※佐井泌尿器科・皮フ科クリニック※株式会社メドレー プレスリリース(Dream News)
2016年07月13日●子宮頸がんや乳がん、検査の内容と適応年齢は?あなたは「婦人科検診」を受けたことがありますか? 婦人科検診とは、婦人科で行われている、子宮頸がんや乳がんなど女性に特有のがんの検査を含む検診のこと。婦人科系の病気の早期発見のために、20歳をすぎたら1年に1回程度、受けておきたいものです。まだ受けたことがないという人は、初めての検診に備えて、検査内容や注意点を知っておきましょう。○20・30代は「子宮頸がん検査」が中心検査内容は、病院や検診プランによってさまざま。20・30代の女性であれば、この年代に多い「子宮頸がん検査」を中心に、子宮や卵巣の様子を見る検診が一般的です。通常は、問診を行った後に、医師が膣内に指を入れて触診する「内診」、子宮の入り口(子宮頸部)の細胞を採取する「子宮頸部細胞診」、膣内に超音波の器具を入れて子宮や卵巣の様子をモニターに映して詳しく見る「超音波検査」という流れで行われます。プランによっては、子宮内膜症や子宮体がん、卵巣がんの有無を調べる「腫瘍マーカー」と呼ばれる血液検査が付くこともあります。前述の基本的な検診に加えて、30歳からは「乳がん検査」、40歳からは「子宮体がん検査」を受けることをおすすめします。乳がん検査では主に、X線で乳房を撮影する「マンモグラフィー検査」や、乳房に超音波をあてて異常がないかを見る「乳腺超音波検査」を行います。一方、子宮体がんの検査では、子宮の内部から細胞を採取して調べる「子宮体部細胞診」を行います。○検診前の注意点とNG行為婦人科検診をできるだけ苦痛なく受診し、より正確な検査結果を得るためには、いくつか注意したいことがあります。検診を受ける前には、次のポイントに気をつけましょう。・生理中の受診は避ける生理中でも婦人科検診を受けることはできますが、細胞診で採取した細胞を医師が顕微鏡で見る際に、血液が混ざって見にくくなることがあります。生理が終わったタイミングで受けるのがベストです。・前日のセックスは控える検診の前日にセックスをすると、膣内に精液が残っていたり、一時的に細菌が増えたりして、検査の妨げになることがあります。前日にはセックスを控えるか、コンドームを使いましょう。・ビデで膣内を洗わない清潔を心がけようと検診前にビデ(温水洗浄便座に付いている膣を洗浄する機能)で膣内を洗浄すると、細菌が洗い流されてしまい、検査のときに感染を見逃すことがあります。前日にお風呂に入って、外側をいつも通りに洗う程度にしましょう。●検診当日、「経験」について聞かれたら……○検診当日のポイント次に、検診当日に気をつけるポイントも覚えておきましょう。・リラックスを心がける内診や膣に器具を入れる際に緊張していると、体が硬くなって痛みを感じやすくなります。なるべくリラックスして力を抜きましょう。・服装はスカートがベスト検診では下着を脱ぐ必要があります。パンツスタイルで行くと、下半身に身につけているものをすべて脱ぐことになります。下着を脱ぐだけで受診できる、裾の広がったスカートがおすすめです。・セックス経験に関する質問には、正直に答える問診でセックス経験の有無を聞かれたら、恥ずかしがらずに正直に答えましょう。セックス経験がない女性は、子宮頸がんにかかるリスクは低くなりますが、子宮体がんのリスクは高くなります。また、膣が狭いために器具が入りにくいことが多いので、医師の判断によっては、器具を使用せずに細胞診をするか、極小の器具を使用して採取します。超音波検査では、肛門から器具を入れるか、お腹の上から超音波を当てて検査を行う場合があります。婦人科検診にかかる費用の目安は、子宮頸がん検査中心の基本的な検診であれば、数千円から1万円前後。乳がん検査や子宮体がん検査、診察などをプラスすると、2万円以上かかることもあります。各自治体が実施している婦人科検診では、無料または低料金で受けることができるので、自治体ホームページまたは窓口に問い合わせてみましょう。最後になりますが、特に子宮がんは、早期発見・早期治療のために、検診が最も有効といわれる病気です。適応年齢になったら検診を受けることを強くおすすめします。※画像は本文と関係ありません○記事監修: 善方裕美医師日本産婦人科学会専門医、日本女性医学会専門医1993年高知医科大学を卒業。神奈川県横浜市港北区小机にて「よしかた産婦人科・副院長」を務める。また、横浜市立大学産婦人科にて、女性健康外来、成人病予防外来も担当。自身も3人の子どもを持つ現役のワーキング・ママでもある。主な著書・監修書籍『マタニティ&ベビーピラティス―ママになってもエクササイズ!(小学館)』『だって更年期なんだもーん―なんだ、そうだったの?この不調(主婦の友社)』『0~6歳 はじめての女の子の育児(ナツメ社)』など
2016年03月18日『オーシャンズ』の監督コンビが描くネイチャードキュメンタリー『シーズンズ2万年の地球旅行』。この度、公開を間近に控えた映画で、ネコ科とイヌ科に分類した動物たちの社会構造の比較も見て取れることが明らかとなった。本作は、2万年という悠久の時間、そこで懸命に生きる生命をドラマティックに描いた壮大な旅。総製作費40億、構想4年、400人のスタッフが最新の撮影機材を駆使し、歴史学、動物行動学、人類学、哲学、民俗学、植物学ら多くのスペシャリストと共に、氷河期が終わり、あらゆる生命が春を謳歌し始めた2万年前から現在、そして未来へと至る地球の歩みを、動物の目でとらえる全く新しいネイチャードキュメンタリーだ。日本でも大ヒットを記録した『オーシャンズ』のジャック・ペランとジャック・クルーゾ監督コンビが挑戦する、新たなる映画。日本語版ナレーションには、笑福亭鶴瓶が落語家ならではの語り口でいままでにないネイチャードキュメンタリーの世界観を表現し、女優・木村文乃は壮大な時間軸の中で、移ろいゆく自然の様子と懸命に生きる動物たちを、俯瞰の立場でナビゲートしている。今回到着したのは、本作で登場する“イヌ科”と“ネコ科”の動物たちの写真。家族をもってなんぼのイヌ科のオオカミと、一人でチャキチャキ生きていきたいネコ科のオオヤマネコ。イヌ科とネコ科の大きな違いの一つには、群れの社会構造の違いがあるという。ライオンは例外だが、ネコの仲間は単独で狩りをして、母親のみが育児をする。そのため、イヌ科動物が複数で仕留める獲物も、ネコ科は単独で捕らえるだけの高い運動能力が必要になる。一方、オオカミなどイヌ科動物は、群れをなし夫婦交代で狩りと育児を行うので、高いコミュニケーション能力が必要だ。オオカミなど群れの動物は、集団なので狩りの成功率が上がるものの、分け前が少なくなってしまう。オオヤマネコなど単独性の動物は、獲物を独占できるが、狩りに失敗すると空腹がつづくこともある。同じ生態系ピラミッドの頂点に君臨していても、それぞれに悩ましい一長一短があるというのだ。そんな動物たちの社会構造の比較が世界初の迫力ある映像で観ることができるのも本作の見所のひとつ。2万年という時を力強く生きてきた野生動物たち、そんな動物たちの姿に勇気や希望が湧いてくるかもしれない。『シーズンズ2万年の地球旅行』は2016年1月15日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年01月04日