冬にボサノバを聴くと「あっお洒落だな」って思います。夏はいつでもどこでもBGMになっていて、ボサノバが誕生したリオデジャネイロの海辺を思い起こさせるような、爽やかな風や光を感じさせてくれますが、では冬は? 実は、冬こそ素敵なんですよ。夏イメージの刷り込みもありますけれど、それ以上に、ブラジル生まれの独特のリズムとぬけ感が、気持ちをほっこりと温もらせてくれるのです。一人で過ごす午後にも、大勢の鍋パーティーにもぴったり! 一家に常備したいお薦めのCD3枚をご紹介しましょう。ソニア・ローザ「デポイス・ド・ノッソ・テンポ」に魂が深く癒されるサンパウロ出身のボサノバシンガー、ソニア・ローザが1969年、同地でクラブを経営していた小野敏郎氏(小野リサの父)の推薦で来日し、当時ボサノバブームだった日本に本格的なボサノバを伝えました。それ以来、日本に活動の場を移し、結婚・出産を経て2006年、27年ぶりにこのアルバムを出したという歴史を、実は知りませんでした。でも、彼女の慈愛に満ちた母のような深い声を聞いた瞬間、体中が生きる喜びで満たされたのです。声だけで癒されることがあるのですね。悲しみも苦しみも、すべてを抱きとめてくれる声なのです。現代、ボサノバを代表するシンガーの一人、イヴァン・リンスと3曲目「Lenbra De Min」でデュエットしていますが、イヴァンは「長年、一緒に歌ってきてるかのような絶妙なハーモニー」と誇らかに語っています。伝説的なボサノバの女王、ソニア・ローザの魂に効くボサノバ。辛い時に聴いても、心の奥底から温めてくれる1枚です。クレモンティーヌ「カフェ・アプレミディ」でゆったりまどろんでフランス人シンガーのクレモンティーヌが歌うボサノバ。自分の人生を地に足の着いた生き方で歩んでいる彼女が、エフォートレスにさりげなく歌う声質が、心地良くてたまりません。とにかく力みがないんです。“午後のコーヒー的なシアワセ”がコンセプトのシリーズの一環で、彼女は多くのボッサ曲を歌っていますが、このCDの珠玉の選曲は最高!1曲目の「A Petits Pas 少しずつ」から、ゆったりした午睡モードが漂い、すべての緊張が溶けていきます。ここに収録された「Un Homme Et Une Femme 男と女」のアレンジは小西康陽さんですが、この曲のすべてのアレンジ曲の中で一番好きです。日本人が思うパリっぽさなのかもしれませんけれど。ヘビーローテーションで愛聴している1枚です。ステイシー・ケント「チェンジング・ライツ」の魅力が日常生活を支えてくれる初めて聴いた時は、別に何てことないと思ったのですが、聴き続けるうち、彼女の“普段着の声”の魅力に、いつの間にかすっかり心を奪われてしまいました。不思議です。一言でいえばチャーミング! そしてキュート! アメリカ出身でロンドンを拠点に活動しているシンガーですけれど、この人、絶対良い人だよなあ…と思わせる、温かく誠実な声。声ってその人が出ると思いませんか? 何10年もインタビューをしてきたから、ことさらそう思うのかもしれませんが、声は言葉より如実に語るなあ、とよく思います。ステイシーは、秘密の打ち明け係にしたいような女性です。歌はめちゃくちゃ上手いけれど気取ってない。むしろ上手さすらすぐには感じさせない。いかにもな感じがない。嘘をついたり、お愛想で笑ったりしない声なのです。だから信頼できる。彼女の声を聴いている間は、自分もありのままでいられる唯一無比の安心感。ハードな日々、彼女の声を聴かずしていられない時期がありました。この優しさに包み込まれたなら、凹んでいてもきっと何とかなりますよ! お気に入りの毛布みたいに日常生活に必要な1枚です。・ ソニア・ローザ「デポイス・ド・ノッソ・テンポ」 ・ クレモンティーヌ「カフェ・アプレミディ」 ・ ステイシー・ケント「チェンジング・ライツ」
2016年02月27日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店がオススメする1冊をご紹介。今回は愛知・名古屋の支店・ナディッフ愛知(愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター地下2階)です。■『ピカソ、天才の秘密』本書は、愛知県美術館(名古屋市東区)で開催中の同名展覧会の公式図録。パブロ・ピカソは、91年の長い生涯の中で何度も画風を変えたこと、20世紀のキュビスム創始者のひとりであること、10万点以上の作品を生み出したことなど、突出したイメージと共に語られる画家。56歳の時にスペインの内乱を描いた作品「ゲルニカ」(1937年)が主な代表作として知られる中、本展覧会は幼少期や青年期の作品にスポットを当てており、美術教師の父を持ち、言葉を覚えるよりも先に絵を覚えたというピカソが13歳の時に描いた早熟な作品から始まる。「青の時代」「バラ色の時代」といった画風に至った背景を紐解き、1907年以降にキュビスムの探求を深めていく様子を、年齢順に鑑賞できる構成となっている。ナディッフ愛知では、ピカソに関連する書籍や雑貨とともに、1930年代にピカソが担当した書籍の挿絵(銅版画)を額装したものなど、希少なアイテムも展開している。【書籍情報】『ピカソ、天才の秘密』執筆:ローラン・ル・ボン(パリ国立ピカソ美術館館長)、ステファニー・モラン(同・館長補佐)、大島徹也(広島大学大学院准教授)、塩津青夏(愛知県美術館学芸員)ほか編集:愛知県美術館、あべのハルカス美術館、中日新聞社言語:日本語・英語表紙デザイン2種(「扇子を持つ女」ver.、ポートレートver.※後者は数量限定)/180ページ/280×226mm発刊:2016年価格:2,037円【展覧会情報】「ピカソ、天才の秘密」会場:愛知県立美術館住所:愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター10階会期:1月3日~3月21日開館時間:10:00~18:00(金曜日は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)料金:一般 1,500円、高大生 1,200円、中学生以下無料休館日:月曜日(ただし3月21日は開館)
2016年02月18日暖冬とは言われていますが、寒くて家から出たくない日も多いこの季節。家のなかで「編みもの」なんて豊かな時間ですよね。そんな暮らしに憧れてはいるけれど、「難しそう、何を作ればいいかわからない」という方におすすめの、編みものの入門書になるような3冊を選びました。編みもの作家がニットの聖地で感じる、編むことと暮らし▼「アラン、ロンドン、フェアアイル 編みもの修学旅行」三國万里子(文化出版局)まず「編みものとは?」を感じることができる本。編みもの作家の三國万里子さんが、ニットの聖地を訪れて感じたこと、またそこからインスピレーション受けて編んだ、セーターやミトン、ティーコージーなどの作品と作り方がまとめられています。三國さんのデザインは、洗練されていてかわいらしく、“いつか編めたら……”と思うものの初心者にはハードルが高め。でも、セーターの名前にもなっているスコットランドのシェットランド諸島、アイルランドのアラン諸島、イギリスのガーンジー島、ロンドン、とそれぞれの地におけるニットの歴史や人々の暮らしは、読み物としてとても興味深く、「編みものっていいな」と思わせてくれます。 作り手で選ぶ、糸の楽しみ▼「こんな糸で編んでみたい」MOORIT(グラフィック社)編みもの初心者にとって難しいことのひとつが、糸選び。手芸店には豊富な種類の糸があり、見ていて楽しいけれど、どれを選んでいいのかわからないという経験はありませんか? そんな方におすすめなのは、東京・丸の内にある上質な毛糸が揃う店「MOORIT(ムーリット)」によるこの本。ウールやリネン、アルパカ、カシミア……、世界各地の生産者の糸づくりやその思いと、それぞれの糸を使って編んだ作品、編み方が載っています。発色が美しく、素材として素晴らしいだけでなく、環境に負荷をかけないことを心がけて作られている糸は、まさにタイトル通り、「こんな糸で編んでみたい」と思えるはず。また糸の太さについてや道具、英文パターンの見方など、編みものの基礎知識も収録。ありそうでなかった、糸を愛するお店ならではの一冊です。 初心者にも挑戦しやすい、バッグのレシピ本▼「手編みのちいさなバッグとポシェット」eccomin(誠文堂新光社)最後にご紹介するのは、編みもの初心者でも「これなら編めるかも!」と思わせてくれるこの本。オールカラーで、糸によって編み図が色分けされているので、見ているだけで頭が混乱しそうな編み図が、とてもわかりやすいのが嬉しいポイント。また、棒針編みとかぎ針編みの編み方、そしてその基本である表目、裏目の組み合わせだけででき、比較的短い時間で編めて、実用的なバッグというのも初心者が挑戦するにはぴったりです。著者である「eccomin(エッコミン)」の野口さんは、かわいらしい色使いが魅力のニット作家。編み地は単調でも、その色合わせだけで十分にかわいらしく、作りたくなるバッグやポーチ、ポシェットが満載です。編んだ分だけ形になる編みものは達成感があり、編むことでリラックスできる効果もあるのだそう。まずは小さなものからチャレンジして完成できたら、その魅力にどっぷりはまるかもしれません。参考書籍/・ 「アラン、ロンドン、フェアアイル 編みもの修学旅行」 三國万里子(文化出版局) ・ 「こんな糸で編んでみたい」 MOORIT(グラフィック社) ・ 「手編みのちいさなバッグとポシェット」 eccomin(誠文堂新光社)
2016年02月17日本に直接書き込むことで、自然と教養が身につき、楽しみながら進められるテキスト系冊子を3冊おすすめします。通信教育でのしっかり学習とはまた違った、気軽な学びを始めてみませんか? きっと学ぶことが好きになりますよ。■著者名「自分」。自分の本ができる『マイブック 2016年の記録』(新潮文庫)この本は毎年、年末頃に次の年用が発売されます。1ページごと右端に日付が一行だけ印字されていて、1月1日から12月31日までのページがあります。本の最後には「あとがき」ページがあり、まさに文章のない文庫本です。つまり、著者名が「自分」という本。日記のように毎日の出来事を書いてもよし、絵を書くのもよし、詩を書くのもステキ。「今年は全ページ英語で書いてみよう」と目標を決めてもいいかも。1年たつと、それはどのような本になっているでしょうか? 仕上がりが楽しみになる本です。■まさに大人のドリル『日経ホームマガジン 女子力を磨く 美しい言葉と敬語が身に付く 日本語練習帳』(日経BP社)この本を見ると小学生の頃によく宿題でだされたドリルを思いだします。まさに大人のドリル。美しい日本語が勉強できます。復習になる部分もあるかもしれませんが、知らなかった言葉が必ずあります。最近ではメールでのやりとりが主流となり、字を書く機会が大幅に減ってきています。久しぶりに自分の字を眺めてみませんか? 仕事でも言葉を使わない日はありません。仕事に直結して生かせる内容です。ドリルを終えるとすがすがしい気持ちになります。ステップアップしていること間違いなしです。■英語がまた好きになる『全くダメな英語が1年で話せた!アラフォーOL Kayoの『秘密のノート』』(重盛佳世/マガジンハウス)他人のノートを見ている感覚になるこの本は、「まとめ方が上手だな〜」と感心してしまいます。英国式の英語に特化した本ですが、イギリスの文化や日常英語の絶妙な使い方が学べます。英語に対して苦手意識がある人、TOEICの勉強に疲労困ぱいしている人、この本を読めばきっと英語が好きになるはず。英語が好きになると英語に興味がでるので自然とまた、英語に対する習得意欲がでてきます。まさに「好き」「面白い」といった感覚を持たせてくれるノート形式の本です。あなたはどのタイプの本を試してみたいですか? 目的や気分で使い分けをし、また知的な女性へと一歩前進してみてください。
2016年02月15日働く女性は生き方そのものが千差万別。アパレル販売員の挫折と成功、貧困を救うための会社の立ち上げ、フリーを追求した職業確立者、力強くも繊細な「女道」をノンフィクションでつづった3冊を紹介します。きっと、現代に生きるステキな女性たちの生き方が、発見できますよ。■単なるHow to本で終わらない『ダメ販売員だった私がNO.1スタッフになれた"ちょっとした"習慣』/内藤 加奈子アパレル販売にとって一番大切な「接客」について、とてもわかりやすくまとめられた一冊。失敗からどのようにして成功へと向かえたのか? 実際の経験をもとに書かれています。実はこの本、アパレル販売に限らず他の職業の人にも役立つ内容になっています。失敗にはたくさんの成功のヒントが隠れているのでしょう。■発展途上国に人生を捧げる、現代のマザーテレサ『裸でも生きる』/山口絵理子株式会社マザーハウスの代表山口絵理子さんが、会社設立の経緯や設立当初の奮闘ぶりを、ありのままに書いています。発展途上国の未来を考えた末に彼女が導き出した答えが、いまの仕事。「人はだれかのために、ここまでできるのか!」と尊敬を通り越して、感動してしまいました。マザーハウスは、情熱を実現するために必要な思考を鍛えあう場「マザーハウスカレッジ」というイベントを主催しています。情熱あふれる山口さんから、目が離せません。■職業をつくりだした先駆者『冒険に出よう(U25サバイバル・マニュアル)』/安藤美冬大学卒業後、大手出版会社に勤めた安藤美冬さん。しかし数年後、その出版社を辞めてしまいます。自分の仕事とは何かを考察していくなかで、「ノマドワーカー」という職業を選んだ彼女。既存の概念にとらわれず、一歩踏み出す勇気を持ち合わせた行動は、若い人だけでなく年を重ねた人々にも学ぶべきところはあります。仕事について考え抜くと、自ずと見えてくるものがあるのでしょう。どんな働き方にも「人」というキーワードが欠かせません。接客はもちろん「人」のため、発展途上国の「人々」の暮らしのため、「人」とのつながりがもたらすノマドワーカーという働き方。結局、仕事をするにあたって「人」は切っても切れない存在。人は人のために働きます。手段はたくさんありますが、情熱を持って働いている女性の目的は一つなのかもしれませんね。
2016年02月10日スマホやタブレットで絵本が読めるサービスはいくつもあります。しかし、収録されている絵本は、昔ばなしや世界名作童話など。もちろん、それらも十分魅力的ですが、本音を言えば子どもたちが普段手にしている人気の絵本をスマホで読めたら…と思いませんか? 「いつも読んでいる絵本」がスマホで読めるそんなパパやママに朗報です。『バムとケロ』シリーズや『キャベツくん』など、市販の名作絵本がスマホやタブレット(※)で読み放題になるサービスがスタートしました。(※)PCで読むことはできません。絵本の情報・通販サイトを運営する株式会社絵本ナビが提供している「絵本ナビ プレミアムサービス」。そのサービスに、日本で初めてとなる「市販絵本のデジタル読み放題」が、2016年2月2日より新たに追加されました( プレスリリース )。サービス開始時点の読み放題作品は55作品。『バムとケロ』シリーズや『キャベツくん』『ちびくろ・さんぼ』『いろいろバス』といった、読み継がれている定番絵本や最新の人気絵本など市販の絵本が提供されています。お気に入りの絵本を持ち歩けば、お出かけ中も安心スマホの画面で見ると、少し小さく、読みにくく感じられるかもしれませんが、スマホの画面を横にすれば、じゅうぶん読むことができます。もちろん拡大もできるので、必要に応じて大きくしたり、ページ全体を眺めたりして楽しめます。月額料金は275円+税。支払いはクレジットカード、もしくは携帯料金と一緒に支払うことも可能です。また、NTTドコモの運営する「スゴ得コンテンツ」の会員であれば、追加料金なしで市販絵本の読み放題サービスを利用することができます。子どもの大好きな絵本をいつでも持ち歩けると、お出かけの不安も荷物も減って、助かりますね。・ 絵本ナビ プレミアムサービス
2016年02月06日デジタルブティックはこのほど、妊娠・出産・育児情報サイト「ベビカム」にて、「0歳児向けの絵本」についてのアンケートを実施し、結果を公表した。同調査は1月13日~19日、妊活中、妊娠中、育児中の「ベビカム」の会員593名を対象に実施。おすすめの「0歳児向けの絵本」について、書名(タイトル)、出版社名、著者名を自由回答形式で聞いた。評価基準としては、「子どもの食いつき」「話の内容」「絵の魅力」「登場人物・キャラクターの魅力」「読み聞かせやすさ」「本のつくり(しかけ、大きさなど)」という6つの指標を設定。それぞれ5段階で評価をたずねた。1位は、18%の支持を集めた『いないいないばあ』(松谷みよこ作・瀬川康男絵:童心社)となった。0歳児が好みやすい「いないいないばあ」遊びが題材で、親子2代にわたって愛読しているという人も多い。自由回答では、「自分も子どもの頃読んでもらっていたので懐かしい。絵にインパクトがあり小さな子でもわかりやすい」(37歳女性、子ども0歳)、「見せるだけで、子どもが笑う。鉄板の絵本です。いちばん最初に持ってきて、読んで欲しいとせがみます。色々な絵本の中で、いちばん月齢が小さいときから反応してました」(35歳女性、子ども1歳)などのコメントが寄せられた。2位となった『だるまさんが』(かがくいひろし作:ブロンズ新社)は、だるまさんのユーモラスな動きが魅力だという。擬音も盛り込まれ、小さな子どもも楽しめる作品となっている。寄せられたコメントには、「だるまさんが、の後、どうなるのかな? と子どもがわくわくしている様子がわかり、親子で楽しめる絵本」(36歳女性、子ども0歳、4歳)、「子どもと一緒に体をゆらしながら、リズムに合わせて本を読み聞かせられる。また、『ぺこ』『ぎゅっ』など子どもがまねをするようになった」(39歳女性、子ども0歳)、などがあった。また、同じシリーズの絵本『だるまさんの』も10位に入っており、人気の高さがうかがえる結果となった。また、3位には『はらぺこあおむし』(エリック・カール作:偕成社)がランクイン。カラフルな絵が特徴で、絵本自体にも、ページに穴が空いているなどの仕掛けが施されている。回答者からの声としては、「数の練習ができる、穴が空いているので触りたがる、色味がハッキリしている、はらぺこあおむしの歌があるので読み聞かせだけでなく歌を歌いながら見せることができる、あおむしの誕生から成長のようすがわかる」(32歳女性、子ども0歳)、「色が鮮やかで、ぬいぐるみなども販売されており、連動させて読み聞かせできる」(37歳女性、子ども0歳)などが挙げられた。以下、4位『じゃあじゃあびりびり』(まついのりこ作:偕成社)、第5位『いっしょにあそぼ しましまぐるぐる』(柏原晃夫作:学習研究社)となった。ランキングの詳細は、公式サイトでも公開されている。
2016年02月03日NTTドコモは、同社提供の有料コンテンツサービス「スゴ得コンテンツ」において、絵本が読み放題となる「絵本ナビプレミアム for スゴ得」を2日より提供する。「スゴ得コンテンツ」の利用料金は月額380円(税別)。「絵本ナビプレミアム for スゴ得」は、絵本ナビが「スゴ得コンテンツ」向けに提供する絵本の読み放題サービス。電子書籍だけでなく、絵本をもとにした動画「絵本ムービー」(3月上旬配信予定)や、児童書に関するニュースやコラムも閲覧できる。サービス開始時の読み放題作品は、「バムとケロのにちようび」(作: 島田ゆか/文溪堂)や、「いろいろ バス」(作: ツペラ ツペラ/大日本図書)など55作品。毎月20から50作品が追加されていく。「絵本ムービー」は、「はらぺこあおむし」(作: エリック・カール、訳: もりひさし/偕成社)、「わたしのワンピース」(作: 西巻茅子/こぐま社)など30作品。こちらは、毎月3から5作品が追加されるという。対応機種は、Android 2.3以降、iOS 5.0以降を搭載したドコモのスマートフォン、タブレット。
2016年02月01日移動中でもリラックスタイムでも、場所と時間を選ばないで読めるエッセイ。笑いがついつい噴き出してしまうものから、人生を少し考えさせられるものまで、大人女子のためのエッセイを3冊紹介します。■爆笑必至「生きるコント」(大宮エリー/文藝春秋)作者の大宮エリーさんは、高学歴で元大手広告代理店に勤めていたという経歴をもつ女性。現在は映画監督から芸術家までと、あらゆる才能を発揮されています。そんな彼女が実際に体験したエピソードをつづったエッセイが「生きるコント」です。電車の中で読むことは絶対にオススメしません!なぜなら面白くて笑いが抑えられないから。ひとりで大爆笑すること間違いなしの一冊です。大宮エリーさんはたびたびトークショーも開催しているので、内容の濃い話を聞きに行ってみるのもおススメです。■衝撃の仕事内容が満載「督促OL 修行日記」(榎本まみ/文藝春秋)クレジットカード会社に新卒採用された榎本まみさん。配属となった部署では毎日が督促の電話業務。ときおり四コマ漫画が描かれており楽しみながら読める本ですが、仕事内容に関しては大変さがうかがえます。督促電話をしてこんなことをいわれた! など日々の業務を愉快に紹介しています。どんな仕事でも苦労は絶えないものですが、笑いあり涙あり自分も頑張ろうと奮起させられる一冊です。■女性なら誰もが考える「結婚願望」(山本文緒/角川書店)結婚願望がある人も、ない人にもオススメな一冊。山本文緒さん自身の結婚と離婚経験について書かれているエッセイ。最終的に結婚とは何なのか、に対するヒントがこの本で見つかるかもしれません。ただただ笑いたい時間をつくりたいときと、じっくり自分と向きあう時間をつくりたいときと、自分のペースに合わせて読めるエッセイをチョイスしてみました。本を手にとって週末に自宅でゆっくり、リフレッシュしてみてはいかが。
2016年01月21日少女コミックもいいけれど、たまには大人の恋愛コミックで、等身大の恋を楽しんでみませんか? 仕事と恋のはざまで揺れる、大人のためのリアルな恋愛コミックを3冊ご紹介。どの作品も内容もさることながら、独特なタッチのイラストもステキ。■引っ越し先で起きる大人の恋の話「グランメゾンむらさきばし」南Q太タイトルにもなっている「グランメゾンむらさきばし」という集合住宅が物語の舞台。その集合住宅に越してきたばかりの39才、子持ちの美穂。引っ越し先では、いまの時代には珍しいご近所付きあいが展開されます。幼稚園児をかかえるシングルファザーや、小学生の女の子をもつ気のよさそうなおばさん、個性的な髪型のフランス人、少しかわっている漫画家などさまざまな人たちが登場。美人な美穂に、シングルファザーの男性が好意を寄せます。両思いになれるのか、とても微妙な間合いが描かれています。なにやら訳ありな人間模様とともに、恋愛が繰り広げられていく。これからの展開が楽しみな一冊です。■主人公の愛への正直さを表現「南瓜とマヨネーズ」魚喃キリコ同棲(どうせい)を始めて1年半になる現在の彼氏「せいちゃん」との日常に、昔つき合った「ハギオ」との思いでが重なります。何気ない生活のなかで、自分の行動を「せいちゃん」のせいにしている自分。そんな自分と向き合う主人公の心情を軸に話は進みます。納得がいかない「せいちゃん」の行動に、「ハギオ」だったら…と考えてしまい、つい「せいちゃん」に八つ当たり。「ハギオ」との関係は決して良いことだけではなかったのに、どうしてこんなにも思い出があふれてしまうのだろう。結局いまを選んでいるのは自分。どうすべきかを悩みながらも進んでいく、心の葛藤が繊細に描かれています。■夫婦の関係性をオシャレなタッチで描いた「西荻夫婦」やまだないと結婚7年目のとある夫婦のゆるやかな生活が、オシャレなタッチで描かれています。漫画家である夫ナイトーと会社員の妻ミーちゃん。お互い仕事をもっており、誰から見てもステキな夫婦。ところが実際は夫婦であるのに孤独を感じていたり、パートナーに言えないひみつのことがあったり…。人間は一方向だけでなく別の角度からみてみると、何やら違ったものが現れる、と気付かされる内容です。日常のなかでふと愛の本質について考えさせられる3冊。これらの作品を読んで、大人の恋愛とは何なのか追及してみませんか。
2016年01月20日絵本の読み聞かせ中に子どもが大笑いをして「この絵本、ツボにはいってるな~」なんて思ったことはありませんか? 笑いのツボは人それぞれですが、子どもたちの笑顔を引き出そう、楽しませようと工夫がこらされた絵本はたくさん存在します。今回は 絵本ナビ 協力のもと、編集部から「笑いがとまらない! ユーモア絵本」をご紹介しましょう。1位 だるまさんが作:かがくい ひろし/出版社:ブロンズ新社 「だるまさんが」(絵本ナビ紹介ページ) ぼかしのはいった色合いが優しい気持ちを呼び起こす、だるまさんが主人公の絵本です。手足のあるだるまさんが重たそうなお腹を精いっぱい持ちあげて、お相撲さんのようにシコを踏む姿が愛らしい! その一方、笑顔でおならをする姿に思わずこちらも笑ってしまいます。特にストーリーがあるわけではありませんが、小さな赤ちゃんをも笑顔にするユーモア力のある1冊です。2位 キャベツくん作・絵:長 新太/出版社:文研出版 「キャベツくん」(絵本ナビ紹介ページ) 日本の絵本賞「絵本にっぽん大賞」を受賞している作品。おなかがすいたブタヤマさんがキャベツくんを食べようとすると「ぼくをたべるとキャベツになるよ!」といわれてしまいます。空には体のどこかがキャベツになってしまった動物たちの姿が…。独特の世界観がありますが、ブタヤマさんの「ブキャ!」という叫び声は子どものツボにはまるよう。親子で「ブキャブキャ」言い合いながら笑顔で楽しめる1冊となっています。3位 いいからいいから作:長谷川 義史/出版社:絵本館 「いいからいいから」(絵本ナビ紹介ページ) 新品のパンツをすすめられたかみなりのお父さんが「パンツまでは…」と汗をかいて恐縮する、大人もニヤッとしてしまうシーンがちりばめられています。おじいちゃん特有のおおらかさが絵本中からにじみでており、何も考えていないようで人への思いやりにあふれたあたたかさに、笑いながらじーんときてしまうことも。「物怖じしてしまうわが子も絵本のセリフを交えた『いいからいいから、またやってみよう』という言葉がけで、前向きに取り組むようになった」というレビューもありました!4位 ぶたのたね作:佐々木 マキ/出版社:絵本館 「ぶたのたね」(絵本ナビ紹介ページ) ぶたよりも走るのが遅いおおかみが主人公の絵本。追いつくことができないので今まで一度もぶたを食べたことがない…。そこで登場するきつねはかせから「もっといいものをあげよう」といわれたおおかみ。動物と研究室という異質な組み合わせが新鮮です。もらった「ぶたのたね」を植え、ぶたの木を見事に育てたおおかみは果たして無事に(?)ぶたを食べることができるのか? 何が起こるか想像もできないわくわく感に包まれる1冊に仕上がっています。5位 ほげちゃん作:やぎ たみこ/出版社:偕成社 「ほげちゃん」(絵本ナビ紹介ページ) ある日やってきた青色の不思議なぬいぐるみ・ほげちゃんは家族の一員としてみんなから愛されています。決して愛らしい見た目じゃないのに思わず手にとってしまう憎めないキャラキターのほげちゃんはある日、おうちに置いてけぼりにされてしまいます。そこでほげちゃんがとった意外な行動とは…?子どもはお気に入りでも汚してしまったり、握りつぶしてしまったりすることがよくありますよね。丁寧に扱ってあげないと、時には思わぬ反感をかっていることも。ものを大事に扱う意味を知る、キッカケになるかもしれませんね。思わず親子で笑ってしまう、ユーモアのある絵本をご紹介しました。読んで笑顔になれる絵本が見つかったら、お守りのように大事にしていきたいですね!データ協力: 絵本ナビ
2016年01月08日旅行会社の旅工房はこのほど、「女性におすすめ! タイのおしゃれなカフェ・レストラン3選」を発表した。今回発表されたカフェは、実際にタイを訪れた旅工房のスタッフが選ぶ、女性におすすめの店舗となる。バンコクの「ISSAYA SIAMESE CLUB(イッサヤ サイアミーズ クラブ)」は、人気料理番組に出演するなど、タイで有名なシェフのイアン・キットチャイ氏がプロデュースするレストラン。築100年の一軒家をリノベーションして造られており、一歩足を踏み入れるとハーブを育てる庭に囲まれ、高原の別荘にきたかのような雰囲気を味わえるという。また、店内のモダンな家具や食器は統一感のあるカラフルな色使いで、一つひとつにこだわりを感じられる品々となっているという。「ISSAYA SIAMESE CLUB」で楽しめるのは、タイの創作料理。計10品を楽しめるコース「Chef Ian Kittichai Tasting Menu」などを用意しており、中でもスタッフのおすすめは、ほどよくスパイスを効かせた魚介のソースと組み合わせたロブスター料理「HOR MOK GOONG MUNG KORN」とのこと。デザートはマカロン、カスタードプリン、マンゴーケーキなどのスイーツの盛り合わせで、一口サイズのため女性でも食べやすくなっている。コース料理の他にアラカルトのメニューもあり、女子会にもおすすめだという。バンコクから飛行機で約80分の場所に位置する街・チェンライには、カフェ「Chivit Thamma Da Coffee House(チヴィット タマダ コーヒー ハウス)」がある。外装はツタに覆われた白い一軒家で、店内は白を基調とした上品なインテリアや食器でまとめられている。テラス席では、山に抱かれたチェンライの風景を眺めながら食事ができるという。スタッフおすすめの料理は、チェンライの名物料理である"カオソイ"という麺の入ったココナツ風味のカレー「Northern Thai style Khao Soi with Beef Shank」。麺とまろやかなカレーが絡み合い、一度食べたらやみつきになるおいしさとのこと。デザートのチョコレートケーキやココナツケーキ、ラズベリーソースのパンナコッタも、かわいらしい見た目で食べごたえのある大きさなので、スイーツ好きの女性におすすめだという。3店目の「Chakrabongse Dining(チャクラポン ダイニング)」は、チャオプラヤ川沿いに位置するホテル「Chakrabongse Villas(チャクラポン ヴィラ)」にあるレストラン。同ホテルは、客室数がわずか7室と隠れ家のような雰囲気のホテルとなっている。ホテル宿泊者以外の来店は完全予約制で、1日に受け付けるのは3~4組のみ。窓からチャオプラヤ川の景色を眺めながら、落ち着いた空間で日替わりコースを楽しめるとのこと。同店でのスタッフおすすめの料理は、スズキのフライ。さっぱりとした塩味で魚の旨味が引き立ち、身はふわふわとした食感だという。タイの定番料理であるトムヤムスープとマッサマンカレーも他店に比べマイルドな味付けのため、辛いものが苦手な人にもおすすめとのこと。どの料理も竹のカゴに入っていたり、花が添えられていたりと、一つひとつ丁寧に盛りつけられているのも特徴となっている。夜は店内からチャオプラヤ川やワット・アルンのライトアップも眺められるという。(c)TABIKOBO
2016年01月06日子どもの学力と豊かな心を育むために、絵本を読むことがいいと言われています。どんな絵本を選んで、どんな風に読んであげるのがいいのでしょうか。年齢に応じた絵本の選び方と読み聞かせ方について、発達心理学が専門の内田伸子先生に伺いました。年齢にあった絵本の選び方と読み聞かせ方「赤ちゃんには、イラストや写真が大きくハッキリしていて、色も単純なものがいいでしょう。食べ物や動物、乗り物など、身近なもので子どもの興味を引くものが描かれている絵本がおすすめです。最初のうちは絵本をめくって絵を見せるだけもよく、絵本を通した『遊び』だという感覚を大切にすることがポイントです」「かわいいニャンニャン」「ピカピカ、キレイだね」などと、解説を加えたり、擬音を楽しんだりするのもいいそうです。「3歳までは、絵本の挿絵について話すなどしてもいいでしょう。4歳になったら、絵本の言葉は吟味されていますから、それを大事に、絵本に書かれているまま読み聞かせてあげてください。5歳ぐらいになると、『大きなカブ』のような、くり返しの文章を好むようになります」年齢によって楽しみ方が少しずつ変わってくるのですね。どの年齢にも共通して大切なポイントは、お子さんのリズムに合うように、語りかけるようにして読み聞かせることだそうです。1冊の絵本をじっくり読み込むのと、たくさんの絵本を読んで多くの語彙に触れるのとどっちがいい?「語彙を得るために本を読むのではありません。本というのは、親子で手を取り合って入っていく世界なのです。親も楽しみながら、真心をこめて読んであげてください」内田先生は、絵本の持つ力について次のお話をしてくださいました。「ベッテルハイムという児童精神科医の病院に、注意欠陥・多動性障害の子どもが入院していました。遊戯療法や箱庭療法など、さまざまな治療を施しましたが、症状は軽くなりませんでした。あるとき、ベッテルハイムが絵本を持って病室に入ると、その子はパッと絵本を見ました。ベッテルハイムが『読んであげようか』と言うと、ふだんは少しもじっとしていられない子が、動かずにじっと絵を見つめお話を聞いていたのです。次の日、ベッテルハイムが来る時間が近づくと、その子は入り口を見ていました。ベッテルハイムが来ることが楽しみだったのでしょう。ベッテルハイムが来て『絵本を読んであげようか』と言うと、その子は数冊ある絵本の中からまた同じ絵本を選びました。30回くり返したそうです。30回読んであげたら、やっと次の本に興味を持った。つまり、30回かけてその本の栄養を吸収しつくしたということです。絵本には栄養があります。十分に味わわせてあげてください。子どもは何度でも『読んで』とせがみます。『昨日、読んだわよ。違うのにしましょう』ではいけないのです」子どもが求めている限り、その本を読み続けてあげるのがいいのですね。親子で絵本を楽しみながら、大切な「見えない力」と豊かな心を育んであげましょう。(佐々木月子)今回取材に協力してくださったのは内田 伸子先生十文字学園女子大学特任教授・お茶の水女子大学名誉教授・学術博士。専門は発達心理学、認知心理学、保育学。国立教育政策研究所「幼児の論理的思考の発達調査プロジェクト会議」(主査)、最高裁「裁判員制度の有識者会議」(委員)、文化庁国語審議会委員なども務めるほか、NHK Eテレの「おかあさんといっしょ」の番組開発やコメンテーター、ベネッセの子どもチャレンジの監修、しまじろうパペットの開発、創造力知育玩具「エポンテ」(シャチハタ)の開発なども担当。著書は、『発達心理学―ことばの獲得と教育』(岩波書店)、『よくわかる乳幼児心理学』(ミネルヴァ書房)、『 子育てに「もう遅い」はありません 』(冨山房インターナショナル)など多数。
2016年01月02日電車に車、バスに飛行機…。物心がついた時にはすでに乗り物が大好きだった!というお子さんは多いですよね。街中で走る乗り物を目にしてはキラキラと目を輝かせる様子に「ほんとに好きなんだなぁ…」と感心してしまうことも。そんな子におすすめしたいのが「乗り物絵本」です。ここに出てくる乗り物は電車やバス、はたらく車などさまざまですが、単なる乗り物の魅力を紹介するだけにとどまりません。乗り物に乗る人の気持ちや、先を見据えた発想力など、子ども自身に想像させるような工夫がなされています。今回は 絵本ナビ 協力のもと、編集部から「人気の乗り物絵本!」をご紹介します。1位 がたん ごとん がたん ごとん作:安西 水丸/出版社:福音館書店 「がたん ごとん がたん ごとん」(絵本ナビ紹介ページ) がたんごとん、という電車の音と「のせてくださーい」の繰り返しが耳に心地よい、赤ちゃんから楽しめる1冊です。ちょっとまじめそうな顔つきの黒い機関車がのせるのは、哺乳瓶やコップ、スプーンなど赤ちゃんも目にしたことのあるもの。読み聞かせ中は赤ちゃんも「う、う、う~」と声に出して喜んでくれます。シンプルな内容ながら、白に緑に赤や黄色など色の対比が目にも鮮やかで、昔から親しまれているロングセラー絵本となっています。2位 せんろはつづく文:竹下 文子/絵:鈴木 まもる/出版社:金の星社 「せんろはつづく」(絵本ナビ紹介ページ) 小さな子どもたちが線路をつなげていきます。途中にはさまざまな障害物が立ちふさがっていて「あきらめちゃうの?」と思いきや、「どうする?」の問いかけの後に「そうきたか!」と大人をもうならせるアイデアで線路はどんどんのびていきます。どんな方法があるか考えるおもしろさ、仲間たちと協力しながらひとつのことをやりとげる達成感など、読む年齢に応じた響き方のある1冊です。3位 おたすけこびと文:なかがわ ちひろ/絵:コヨセ・ジュンジ/出版社:徳間書店 「おたすけこびと」(絵本ナビ紹介ページ) ショベルカーにクレーン車、ブルドーザーにミキサー車…。この絵本では乗り物好きの子どもたちにとっては垂涎モノの「はたらく車」オールスターズが登場します。そして乗り物を動かすのは、小さな小さな小びとたち。割り入れて、かきまぜて、流し込んで…。一体なにを作っているのでしょうか? 働きものの小びとたちを目にして「うちにも来てくれないかなぁ」と目を輝かせる子もいるかもしれませんね。4位 ピン・ポン・バス作:竹下 文子/絵:鈴木 まもる/出版社:偕成社 「ピン・ポン・バス」(絵本ナビ紹介ページ) 郊外のやわらかな夕暮れ道をバスが走ります。停留所にとまる時はお決まりの「ピンポン」。駅前から山道の終点まで、バスは家に帰るお客さんを優しく運びます。バスから見える風景はなぜかなつかしくて、読み聞かせながらほっこりしてしまうママやパパもいるかもしれません。お年寄りのやりとりや荷物を落としてしまうシーンなど、路線バスで実際に目にする出来事が描かれ、お客さん1人1人のストーリーをも想像させてくれる、余韻深い1冊となっています。5位 でんしゃにのって作:とよた かずひこ/出版社:アリス館 「でんしゃにのって」(絵本ナビ紹介ページ) うららちゃんは、おばあちゃんに会いにいくため電車に乗ります。ふと見るとセーラー服姿の「緑のわに」がのってきました…! アナウンスが流れるたびに増えていく動物たちですが、いくら混み合ってもお互いゆずりあう姿に優しい気持ちになれる絵本です。ひとりぼっちのお出かけは不安がつきものですが、たくさんの動物たちと一緒なら寂しくありません。でも電車の揺れで、うとうとしてきたうららちゃん。きちんとおばあちゃんのいる駅で降りられるのか…、注目してみてくださいね。乗り物がますます大好きになる、そんな絵本をご紹介しました。親子のお出かけの際はぜひ、絵本のことを思い出して乗り物に乗ってみてはいかがでしょうか。データ協力: 絵本ナビ
2016年01月01日仕事や人間関係、やるべきことに追われて、ほっとする時間をもてないまま毎日が過ぎていく…。そんなときはパソコンなどから離れて、絵本を手にとってみませんか? ページをめくり、ひらがなの多い文字とストーリーに沿って描かれた絵を眺めているうちに、五感がやさしく刺激されて、心がほぐれてきます。普段の生活とはちがう、ゆったりとした時間の流れる子どもの世界に連れていってくれることでしょう。小学校で読み聞かせをしていた筆者が、オススメの絵本を紹介します。今回は、動物と子どもが登場するものを選びました。■ちがう世界を体験できるオススメの5冊『雨、あめ』(ピーター・スピアー/評論社)子どものころ、雨が降るとワクワクしませんでしたか? 雨のなかで主人公たちがくりひろげる冒険に、雨の日の楽しかった記憶がよみがえります。長靴で水たまりに飛びこんでみたくなることでしょう。『おひさまパン』(エリサ・クレヴェン/金の星社)太陽がみえない冬の時期に、パンで太陽をつくることを思いついた犬のパン屋さん。できあがったパンを食べたみんなは空へのぼり、お日さまも目を覚ましました…。挿し絵の明るい色調と動物たちのやさしさが、読む人の気持ちを温めてくれます。『いつでも会える』(菊田まりこ/学習研究社)犬のシロは、ミキちゃんのいぬ。ふたりの楽しい日々は、ミキちゃんが突然いなくなることで、終わりを告げます。大切な人は心に生きつづけると気づくシロ。読んですがすがしい気持ちがわいてきます。『しろいうさぎとくろいうさぎ』(ガース・ウイリアムズ/福音館書店)しろいうさぎと黒いうさぎのやりとりが、初めて人を好きになったころの気持ちを思いださせてくれます。ガース・ウイリアムズの繊細な絵のタッチが、うさぎたちの愛の物語にやさしい雰囲気をあたえています。『ガンピーさんのふなあそび』(ジョン・バーニンガム/ほるぷ出版)ガンピーさんの小舟に、子どもや動物たちが「乗せて」とやってきます。次から次へとやってくるので、舟は定員オーバーでひっくり返ってしまいました。でも、みんなはおいしいお茶をいただき、楽しい午後の時間を過ごします。解放感ある舟あそびの情景。自分も子どもになって参加してみたくなります。■自分のなかの子ども心を呼びもどすと、大人の私も元気になれる大人になっても、誰もが持ちつづけているであろう子ども心。絵本を読みその世界に浸ることで、よろこびや興奮、感動、冒険など、幼いころに感じた気持ちを追体験することができます。子ども心が満たされると感情は活性化され、元気が戻ってくることでしょう。心がつかれたときは、絵本を読んで明日への活力を補給してみませんか。
2015年12月28日電子書店・パピレスが運営する電子貸本サービス「Renta!」は、会員でなくても100冊の漫画を無料で読むことができる「100冊無料キャンペーン」を25日、開始した。期間は1月11日まで(一部作品により期間・巻数は異なる)。今回のキャンペーンでは、『お水の花道』『ミナミの帝王』『ピース オブ ケイク』などの映像化された作品も登場。さらに、『やるっきゃ騎士』『きまぐれオレンジ☆ロード』といった80年代の名作漫画も、計127作品が最大3巻まで無料で読むことができる。なお、同期間中には「入会したら1チケットプレゼント」も併せて実施。1月11日までに「Renta!」に入会すれば、108円相当のチケットがプレゼントされる。
2015年12月25日絵本は読み聞かせ以外にも楽しい手法を用いているものがたくさんあります。隠れているところをめくることで、予想外の発見や新鮮な驚きを得られるのが「しかけ絵本」です。登場人物と一緒になって探し物をしたり、知らなかった知識が身についたり、本を使った新しい遊び方を編み出したり…。しかけ絵本にはたくさんの魅力がつまっているのです。赤ちゃんの時期からでも興味をもって楽しめるしかけ絵本もたくさんあります。今回は 絵本ナビ 協力のもと、編集部から「小さな子でも楽しめるしかけ絵本」をご紹介しましょう。1位 ボードブック はらぺこあおむし作・絵:エリック・カール/訳:もり ひさし/出版社:偕成社 「ボードブック はらぺこあおむし」(絵本ナビ紹介ページ) 持ち運びにぴったりなボードブックは厚紙でできているので丈夫です。やぶられてしまう心配がなく、0歳児の赤ちゃんから楽しめる絵本です。めくりやすいので赤ちゃん自身の手で物語を読み進めることもでき、ギフトとしても大人気の1冊。小さな青虫がいつしかきれいな蝶に成長するストーリーは大人にとっては当たり前に感じる事実ですが、子どもの目には一体どう映っているのでしょうか。そんな思いがする絵本です。2位 コロちゃんはどこ?作・絵:エリック・ヒル/訳:まつかわ まゆみ/出版社:評論社 「コロちゃんはどこ?」(絵本ナビ紹介ページ) ごはんの時間なのに姿の見えないコロちゃんを探すママ。ドアのうしろは…違った。ピアノの中は…また違う。でも次々と姿を見せてくれるユーモアたっぷりの動物たちや、くすっと笑ってしまうセリフ使いに「あれ、誰を探してたんだっけ?」と、つい本来の目的を忘れそうになる1冊です。目を引く大きな文字もこの絵本ならでは。言葉覚えにも役立ちそうですね。3位 たまごのえほん作:いしかわ こうじ/出版社:童心社 「たまごのえほん」(絵本ナビ紹介ページ) たまごの中から小さな命が生まれる…その瞬間がしかけ絵本になりました。ページを3方向にめくりあげることで、たまごの殻が割れ、ひよこやカタツムリ、海ガメなどさまざまな赤ちゃんが誕生! まるでプレゼントの箱を開ける時のようなワクワクした気持ちを呼び起こします。たまごはいろんな模様や形になっているので目にも鮮やか。赤ちゃんたちのセリフもとっても愛らしいです。4位 よこながきしゃぽっぽ作・絵:リチャード・スキャーリー/訳:きたむら まさお/出版社:大日本絵画 「よこながきしゃぽっぽ」(絵本ナビ紹介ページ) 横に長くのびる、おりたたみ式のしかけ絵本。全長はなんと3mにもなり、超巨大機関車が楽しめます。厚手な絵本なので、本物の機関車に見立て、立たせて遊ぶこともできます。おうちにあるレールなどと組み合わせて電車ごっこするのもいいですね。絵本の中のところどころにある小さなしかけで遊ぶこともでき、ダイナミックに広げても、本来の絵本としても楽しめる1冊となっています。5位 おでかけ版ボードブック いないいないばああそび作・絵:きむら ゆういち/出版社:偕成社 「おでかけ版ボードブック いないいないばああそび」(絵本ナビ紹介ページ) 丈夫で、かばんにもスッポリ入るサイズがうれしいボードブックは、赤ちゃんが楽しむしかけ絵本に最適です。「ばあっ!」のシーンが大好きな子が多く、キャキャキャッと笑い声をあげてくれる子も多いよう。興味をもって自分からページをめくるようになる、最初の1冊となりそうなしかけ絵本です。好奇心を刺激する、小さな子でも楽しめるしかけ絵本をご紹介しました。赤ちゃんの頃からずっと大好き!という絵本を持っている子も多いようです。子どもが笑顔になるお気に入りの1冊を探してみてはいかがでしょうか。データ協力: 絵本ナビ
2015年12月25日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店がオススメする1冊をご紹介。今回は東京・恵比寿の本店・ナディッフ アパート(東京都渋谷区恵比寿1-18-4NADiff A/P/A/R/T1階)です。■『Elephants,Whales&Kangaroos』トミー・ウンゲラー(Tomi Ungerer)フランス生まれ、各地を放浪したのちに、現在は主にアメリカを拠点として活躍しているデザイナー、イラストレーター、絵本作家のトミー・ウンゲラー。日本でも『すてきな三にんぐみ』や『キスなんてだいきらい』などの絵本は人気があり、彼の絵に記憶のある方は多いだろう。あるいは、情報過多の現代社会の中で半ば、機械化されてしまったセクシュアリティーを、シニカルな目線で描いたエロティックなイラストレーションをまとめた『フォーニコン』の印象が強い方もいるかもしれない。名誉あるアンデルセン賞を受賞した絵本作家でありながら、現代社会における人間の営みを風刺的に描いたようなイラストレーションを描き続けることも、自身の重要なテーマの一つだそうだ。本作は、彼がニューヨークで主に広告の仕事をしていた60年代に、スケッチブックにたくさん描いていた動物のイラストレーションの中から、「ゾウ」「クジラ」「カンガルー」を集め、それぞれを1冊にまとめたもの。人間の行動や性格を冷静に観察し、動物に置き換えたような、シニカルでありながらもユーモラスで温かみのあるイラストレーションは心を和ませるものがある。薄い3冊の作品集がスリップケースに収められているシンプルで美しい装丁で、ギフトにもおすすめ。【書籍情報】『Elephants,Whales&Kangaroos』著者:Tomi Ungerer出版社:Nieves言語:日本語3冊セット/スリップケース入り/195×260mm発刊:2015年価格:2,600円
2015年12月24日書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~0歳・1歳児向け~ 書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~2歳・3歳児向け~ 書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~4歳・5歳児向け~ 書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~小学1年生向け~ の続きです12月に入ったら、クリスマスまであと少し! クリスマスプレゼント選びで迷っているのなら、絵本はいかが? 二子玉川 蔦屋家電 住 あそび(児童書)暮らし コンシェルジュ の小川 舞さんに小学校2年生にピッタリの「クリスマスに贈りたい絵本」選んでもらいました。小学2年生への絵本選びのポイント「2年生になると、友達の影響でジャンクな読み物も手にとることもあるのでは? だからこそ、クリスマスには上質な絵本をプレゼントしたいですね。親子の距離感が少しだけ出てくる時期なので、絵本を一緒に見ながら、会話が弾むようなものを選んでみました」(小川さん)小学2年生におすすめの絵本 その1『サファリ(しかけえほん)』ページを開くと、実際にチーターが走っている! 写真が映像のように動き出す最新の『Photicular』技術を使うことで、絵本の中で自然界の動物たちの動きを忠実に再現。目の前に動物がいるかのようなワクワク感覚は、衝撃ですらある。まさに「サファリ」を体感できる一冊。同じ作者の「オーシャン」もあり。『 サファリ(しかけえほん) 』キャロル・カウフマン(文)/ダン・ケイネン(作)/きた なおこ(訳)小学2年生におすすめの絵本 その2『ゆきのあさ』真っ白なページに、動物の足跡が。型押しされた仕掛けをめくってみると、その足跡の動物が隠れている。雪の真っ白さと、カラフルな動物のコントラスが美しい。じゃばら状になる絵本なので、広げると白の世界が永遠に続くよう。絵本ならではの、紙の質感にこだわった一冊。『 ゆきのあさ 』ステフィ・ブロコリ(作)小学2年生におすすめの絵本 その3『サンタクロースっているんでしょうか』今から100年ほど前のニューヨークの新聞「ニューヨーク・サン」に8歳の女の子から「サンタはいるんでしょうか?」という投書があった。この問いに新聞記者が優しく答えた内容が本に。子どもだからと侮らず、真摯に答えている姿勢は全米の感動を生んだそう。 100年読み継がれているロングセラー。 『 サンタクロースっているんでしょうか 』東 逸子 (イラスト)/中村 妙子(訳)5回に渡ってお届けした、「書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本」もこれで終わり。子どものために絵本を選ぶ、絵本の世界に浸る…。それはママにとって至福のひとときなのかもしれない。皆さんもこの冬、子どもと一緒にお気に入りの1冊を見つけてみてはいかがだろうか。取材協力:● 二子玉川 蔦屋家電 〒158-0094 東京都世田谷区玉川1丁目14番1号二子玉川ライズ S.C. テラスマーケットtel. 03-5491-8550蔦屋家電は「ライフスタイルを買う家電店」。BOOK&Cafeのような空間で、家電だけでなく、生活を楽しく刺激的にしてくれるインテリアや本、雑貨などを販売している。(楢戸ひかる)
2015年12月19日子どもも大人もそわそわしてしまうクリスマス。寒い冬の日、あたたかい家の中で、家族みんなで過ごす時間は記憶に残るものですよね。そんなクリスマスに関係する絵本も実はたくさんあります。おっちょこちょいなサンタクロースや、思わぬプレゼントに喜ぶ動物たちなど、心をほっこりさせるお話ばかりです。キャラクターやイラストがかわいい本もありますが、ストーリーにひねりがきいたものや子どもをうならせる「しかけ」が施されているものも。今回は 絵本ナビ 協力のもと、編集部から「クリスマスに読みたい絵本」をご紹介しましょう。1位 まどから おくりもの 作・絵:五味 太郎/出版社:偕成社 「まどから おくりもの」(絵本ナビ紹介ページ) おっちょこちょいなサンタクロースが繰り広げる、ユーモアあふれるクリスマスのお話です。窓の形に開いた穴から見える景色が実際と違っていることに驚いて「違ってるよ!」とママに指摘する子や、プレゼントがちゃんと届けられるかわからなくて心配になってしまう子も。でも最後には「ああ、良かった!」と思えるエンディングが待っており、子どもたちのにっこり笑顔と一緒に読み終えることができる1冊となっています。2位 てぶくろ作:(ウクライナ民話)/絵:エウゲーニー・M・ラチョフ/訳:内田 莉莎子/出版社:福音館書店 「てぶくろ」(絵本ナビ紹介ページ) ウクライナの名作でもあるこの絵本は、描きこまれた動物たちの表情が個性的。おじいさんが落としたあたたかい手袋の中に「いれて」「いいよ」のかけあいをしながら動物たちが次々と「いそうろう」。でも、訪れる動物のサイズがどんどん大きくなって…。ただの手袋に窓やハシゴがついて「家」に変身していく様子も見どころです。寒い冬の夜にこそ読みたい1冊ですね。3位 ぐりとぐらのおきゃくさま作:中川 李枝子/絵:山脇 百合子/出版社:福音館書店 「ぐりとぐらのおきゃくさま」(絵本ナビ紹介ページ) 大きな足跡を発見した、ぐりとぐら。何だろう? 誰だろう? とドキドキしながらたどっていくと、足跡はわが家に向かっていました。家の中には誰も見当たらないのに、あちこちに長靴や赤いマント、えりまきが…。「誰か」とご対面するまでの緊張感とわくわくが、この絵本の魅力です。赤と青のマントにちょこんとニット帽をかぶった2匹の姿もまたキュートです。4位 よるくま クリスマスのまえのよる作:酒井 駒子/出版社:白泉社 「よるくま クリスマスのまえのよる」(絵本ナビ紹介ページ) 「たくさん叱られて悪い子だったから、サンタさんこないかも…」こう思ったことのある子はどれくらいいるのでしょうか? 不安な僕の側によりそって優しい気持ちで満たしてくれる、夜のように黒い「よるくま」。僕との思いやりあふれるやりとりは、どこか不思議で神秘的です。「そんなに悪い子だとサンタさんきてくれないよ!」と口にしてちょっぴり後悔しているママも、ぜひ読んであげてみてくださいね。5位 100にんのサンタクロース作:谷口 智則/出版社:文溪堂 「100にんのサンタクロース」(絵本ナビ紹介ページ) 「100人のサンタクロースが住んでいる」という設定がとても新鮮な1冊。1年に一度だけのクリスマスに向けて、プレゼントを配る家の地図をつくったり、キラキラの星空をつくる練習をしたり、立派なツリーを育てたりとサンタクロースたちはみんな大忙し! 個性あふれるサンタの中にはカレンダー柄の衣装を着ているものも。ぜひ、親子でお気に入りサンタを探してみてくださいね。家族の思い出をあたたかくしてくれる、クリスマスに読みたい絵本をご紹介しました。毎年この時期に読みたくなる、お気に入りの1冊を見つけてみてくださいね。データ協力: 絵本ナビ
2015年12月18日書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~0歳・1歳児向け~ 書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~2歳・3歳児向け~ 書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~4歳・5歳児向け~ の続きです12月に入ったら、クリスマスまであと少し! クリスマスプレゼント選びで迷っているのなら、絵本はいかが? 二子玉川 蔦屋家電 住 あそび(児童書)暮らし コンシェルジュ の小川 舞さんに小学校1年生にピッタリの「クリスマスに贈りたい絵本」選んでもらいました。小学1年生への絵本選びのポイント「1年生になったら、文字も読めるようになって急に大人びてきます。そろそろ『サンタさん、本当にいるの?』なんてことを聞いてくる子もいるのでは? そんな子向けにサンタさんの解説書を選んでみました。また自分で本が読めるようになった頃だからこそ、絵本は絵のクオリティーにこだわってみてもいいかもしれません」(小川さん)小学1年生におすすめの絵本 その1『だれもしらないサンタのひみつ』「サンタクロースはどこに住んでいるの?」「サンタクロースは、どうやって良い子と悪い子を見分けるの?」と、この年頃の子どもが聞いてきそうな疑問を、図鑑のような解説書で回答してくれる本。「本当っぽく、念入りに説明してあるのがいいですね」(小川さん)『 だれもしらないサンタのひみつ 』アランスノウ(著)/三辺律子(訳)小学1年生におすすめの絵本 その2『ふゆ』テキスタイルなどのデザイナーとして、世界的な活躍をされている、こうのあおいさん作。イタリアで出版後、40年以上も世界で愛されてきた本が、ようやく日本語版として発売された。ページの美しさは、基調の白さと相まって、はっと息を飲むほど。「デザイン性が高く、大人にも人気があります。手にとられて中身を見て、買って行かれる方が多いですね」(小川さん) 『 ふゆ 』こうのあおい(著)小学1年生におすすめの絵本 その3『みまわりこびと』「長くつ下のピッピ」を書いたアストリッド・リンドグレーンの作。クリスマスの頃の冬の妖精のお話。真夜中のしんと静まりかえる白い冬の農場で、みんなの眠りをひとりでそっと見守っているというこびとのトムテ。動物や人間の子ども達の眠りを優しく見守るトムテと、情景たっぷりに描かれた冬景色。眠る前、お布団の中に入って読むだけで、ホッコリする。『 みまわりこびと 』リンドグレーン,アストリッド(文)/クローザー,キティ,(絵)/ふしみみさを(訳)皆さんもこの冬、子どもと一緒にお気に入りの1冊を見つけてみてはいかがだろうか。取材協力:● 二子玉川 蔦屋家電 〒158-0094 東京都世田谷区玉川1丁目14番1号二子玉川ライズ S.C. テラスマーケットtel. 03-5491-8550蔦屋家電は「ライフスタイルを買う家電店」。BOOK&Cafeのような空間で、家電だけでなく、生活を楽しく刺激的にしてくれるインテリアや本、雑貨などを販売している。(楢戸ひかる)
2015年12月18日書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~0歳・1歳児向け~ 書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~2歳・3歳児向け~ の続きです。12月に入ったら、クリスマスまであと少し! クリスマスプレゼント選びで迷っているのなら、絵本はいかが? 二子玉川 蔦屋家電 住(あそび・絵本)コンシェルジュの小川 舞さんに、4歳~5歳児にピッタリの「クリスマスに贈りたい絵本」選んでもらいました。4歳・5歳児への絵本選びのポイント「4歳~5歳児は、長いお話も聞けるようになってくる時期なので、少し長めのお話しを選んでみました。また、本を大事にすることもできるようになってくるので、精密な作りの仕掛け絵本も良いのでは? 車が大好きな子は、雪の中で働く自動車の話も響くはず!」(小川さん)4歳・5歳におすすめの絵本 その1『ノラネコぐんだん おすしやさん』人気絵本作家の工藤ノリコさん作「ノラネコぐんだんシリーズ」の3巻目で、2015年11月6日に発売になったばかり。とてもいたずらな猫のお話で、突っ込みどころが満載! ノラネコたちの表情や、やっていることを見て、「何、コレ!」と、ただ、ただ、母子で笑いあえる本。『 ノラネコぐんだん おすしやさん 』工藤ノリコ(著)4歳・5歳におすすめの絵本 その2『とびだす絵本 おもちゃばこ』上質な仕掛け絵本。場面ごとに、美しいデザインの仕掛けが飛び出す。ページをめくっていると、この本自体が「おもちゃばこ」なんだな、ということに気づく。「大人の方が自分のために買って行かれることも多いですね」(小川さん)『 とびだす絵本 おもちゃばこ 』ジェラール・モナコ(著)/うちだ さやこ(訳)4歳・5歳におすすめの絵本 その3『はたらきもののじょせつしゃけいてぃー』ロングセラー絵本、「小さいおうち」の作者であるバージニア・リー・バートンさんの作。大雪の日、学校もお店も休みで、病院も消防署も困っている時、働き者の除雪車ケイティーが、たくさんの人たちを助けるお話。「雪が降った日に、『雪を片付けてくれる仕事って、何なんだろうね?』なんて言いながら読んであげるといいですね」(小川さん)『 はたらきもののじょせつしゃけいてぃー 』バージニア・リー・バートン(著)/石井桃子(訳)皆さんもこの冬、子どもと一緒にお気に入りの1冊を見つけてみてはいかがだろうか。取材協力:● 二子玉川 蔦屋家電 〒158-0094 東京都世田谷区玉川1丁目14番1号二子玉川ライズ S.C. テラスマーケットtel. 03-5491-8550蔦屋家電は「ライフスタイルを買う家電店」。BOOK&Cafeのような空間で、家電だけでなく、生活を楽しく刺激的にしてくれるインテリアや本、雑貨などを販売している。(楢戸ひかる)
2015年12月17日書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~0歳・1歳児向け~ の続きです12月に入ったら、クリスマスまであと少し! クリスマスプレゼント選びで迷っているのなら、絵本はいかがでしょうか? 二子玉川 蔦屋家電 住(あそび・絵本)コンシェルジュの小川 舞さんに、2歳~3歳児にピッタリの「クリスマスに贈りたい絵本」を選んでもらいました。2歳・3歳児への絵本選びのポイント「2歳~3歳児は、自我が芽生えてきて、お母さんとのコミュニケーションも楽しくなってくる時期。リズムのある言葉を、お母さんの声で聴かせてあげたいですね。また、『クリスマス』が少しわかり始めるので、クリスマスっぽい絵本も選んでみました」(小川さん)2歳・3歳におすすめの絵本 その1『わらう』「9月に発売された比較的新しい本なのに、もう増刷されています」と小川さん。帯に切り抜ける「ひげ」がついていて、その「ひげ」をつけて、絵本を読んであげると、親子のコミュニケーションが一層盛り上がること間違いなし。本のタイトル通り、親子でウフフと笑い合いながら読んで欲しい本です。『 わらう 』さこ ももみ(著)2歳・3歳におすすめの絵本 その2『ゆうびんやのくまさん』『パンやのくまさん』『うえきやさんのくまさん』などの、くまさんシリーズの中の1冊。ゆうびんやのくまさんが、ていねいに仕事をこなす様子が描かれている。クリスマス・イブの日のお話なので、窓からクリスマスツリーが見えたり、くまさんの帽子にひいらぎがついていたりと、クリスマス気分を盛り上げてくれます。『 ゆうびんやのくまさん 』フィービ・ウォージントン(著)/まさきるりこ(訳)2歳・3歳におすすめの絵本 その3『ハリーのクリスマス』ハリーが主人公のシリーズの中の1冊。こねこのハリーとお母さんは、サンタさんにクリスマスプレゼントをお願いすることに。サンタさんや、お母さんの話し方が優しくて、子どもに読み聞かせてあげるのにピッタリです。『 ハリーのクリスマス 』メアリー・チャルマーズ(著)/おびか ゆうこ(訳)皆さんもこの冬、子どもと一緒にお気に入りの1冊を見つけてみてはいかがだろうか。取材協力:● 二子玉川 蔦屋家電 〒158-0094 東京都世田谷区玉川1丁目14番1号二子玉川ライズ S.C. テラスマーケットtel. 03-5491-8550蔦屋家電は「ライフスタイルを買う家電店」。BOOK&Cafeのような空間で、家電だけでなく、生活を楽しく刺激的にしてくれるインテリアや本、雑貨などを販売している。(楢戸ひかる)
2015年12月16日12月に入ったら、クリスマスまであと少し! クリスマスプレゼント選びで迷っているのなら、絵本はいかがでしょうか? 二子玉川 蔦屋家電・住(あそび・絵本)コンシェルジュの小川 舞さんに、0歳~1歳児にピッタリの「クリスマスに贈りたい絵本」を選んでもらいました。0歳・1歳児への絵本選びのポイント「0歳~1歳児は、自分の手で触ったり、いじったりと感覚を楽しみたい時期。そんな欲求を満たしてあげるために、厚紙でできた仕掛け絵本はいかがでしょうか? 薄い紙の絵本だと破いてしまったり、紙で手をケガしてしまったりする可能性もあるますからね」(小川さん)0歳・1歳におすすめの絵本 その1『GUESS! WHO』ディズニーランドの「It’s a Small World」の世界観が1冊の本に。ページを開くと、紙でできた飛び出す仕掛けがある。洋書だが、英語は、ごくごく簡単なもの。色使いがキレイなのでページをめくっているだけで楽しい気分に。『 GUESS! WHO 』0歳・1歳におすすめの絵本 その2『かがみのえほんプレゼントセット(全2冊・特製ケース入り)』鏡のように反射する銀色の紙が貼られた絵本。絵本を開くと、ページの絵がお互いに写りこむ。鏡を効果的に使うことで、三次元空間ができあがり驚くほど立体的に見える。「きょうのおやつは?」と「ふしぎなにじ」の2冊セットで、特製ケースに入っているのでプレゼントにピッタリ。『 かがみのえほんプレゼントセット(全2冊・特製ケース入り) 』わたなべちなつ(著)0歳・1歳におすすめの絵本・その3『Curious George Pat-A-Cake』(おさるのジョージパペット絵本)おさるのジョージのパペットがついた絵本。本の裏側からパペットに手を入れて、動かす仕組み。すべてのページの真ん中がくり貫いてあり、パペットを動かしながらお話しをすることができる。こちらも洋書だが、簡単な英語なので、本を読むというよりもパペットを使っての親子のコミュニケーションを楽しもう。『 Curious George Pat-A-Cake 』(おさるのジョージパペット絵本)蔦屋家電って、何?ところで。小川さんが勤務する、「二子玉川 蔦屋家電って何?」と思った方もいるのでは? 「蔦屋家電とは、『ライフスタイルを買う家電店』です」(小川さん)。BOOK&Cafeのような空間で、家電だけでなく、生活を楽しく刺激的にしてくれるインテリアや本、雑貨などを販売している。取材協力:● 二子玉川 蔦屋家電 〒158-0094 東京都世田谷区玉川1丁目14番1号二子玉川ライズ S.C. テラスマーケットtel. 03-5491-8550(楢戸ひかる)
2015年12月15日大人になってくると、ちょっとした体の不調から忍び寄る “老い” におののいたり、いつもの自分らしさに迷いが出て、とてもネガティブな気持ちになってしまうことがあるかもしれません。「いまの衣・食・住も、自分の取る態度や発言も、このままでいいのかな?」そんなふうに思ったら、“生きること” の根源に語りかけてくれる本を読んで、生きる勇気を得ることをおすすめします。まずは体調面。表面的な部分だけに惑わされず、それこそ10年後のいい状態を意識して、よりナチュラルに、より本質的に、自分の日常を見直したいもの。健康あってこそ地に足の着いた衣食住、ライフスタイルは、さらに美しく磨かれるに違いありません。「冷えとり健康法」を生き方の根幹に置くと楽になれる▼冷えとり健康法 マーマーマガジン別冊 body&soul服部みれい(株式会社エムエム・ブックス)知られてきたとはいえ、ご存じない方もいらっしゃるかもしれません。進藤義晴医師の名著「万病を治す冷えとり健康法」(農文協)が基本となった健康法で、大ざっぱにいうと、頭寒足熱をキープし、心臓への血流をよどみなく巡らせてデトックスする方法です。具体的には、足先のほうが体温が低いので、シルク×コットンの靴下の重ね履きと半身浴で、冷えも毒も取る。食べ過ぎない、自己本位な考え方をやめる、などなど。ゆる~くこのメンテナンスを始めてから7年目を迎えます。様々な健康法、美容法、エステなど一通り体験した後、地味でシンプルなこの方法に行き着きました。何より精神的に安定したのが嬉しいです。高いものを買い続けなくていい。何が正しいか基本を知っていると、過剰に不安を募らせなくていい。私が冷えとりを知るきっかけになった、マーマーマガジンから発刊された本書は、おしゃれで楽しい実践編。必ずお役に立つはずです。「ホーム スイート ホーム」でライフスタイルを美しく彩る▼ホームスイートホーム 暮らしを彩るかれんな物がたり桐島かれん(アノニマ・スタジオ)桐島かれんさんのお店、ハウス・オブ・ロータスに最初に取材に伺った時、置いてある物だけでなく飾り方や楽しみ方が小粋で、その物にまわるストーリーが映画のワンシーンのように次から次へと浮かんできて、わくわくとエキサイティングな気持ちになったことを覚えています。生活を楽しむって、まさにこういうことなんだな、と。それがそのまま本になり、かれんさんのピュアで気取らない言葉とともに、深くこちらに響いてくるのが本書です。パリの蚤の市で見つけたという古いバカラのショット・グラスも、花柄に惹かれたというチベットのキャビネットも、1950年代のデッドストックのビーズ刺繍のカーディガンも、みんな彼女の息吹とともに日常生活の中で生きていて、そこが素敵! ご主人の写真家、上田義彦さんの美しい写真が楽しめるのも眼福です。基本にして最強のスタイリングバイブル「『好き』を超えたら『似合う』がある」▼『好き』を超えたら『似合う』があるパーソナルスタイリストが教えるおしゃれリアルルール政近準子(集英社)パーソナルスタイリストとして14年のキャリアを持ち、政治家やビジネスウーマン、専業主婦の方など、様々な職種、年齢の女性たちに絶大な人気を誇る、政近準子さんの新著。多くの女性が、ある年齢に差しかかると「何を着たらいいのかわからない」「着たい服がない」と惑う。そんなファッション迷子たちの窮状を、Q&A方式で具体的に救ってくれるのが本書です。イタい服装にならないよう、大人のおしゃれセンスを養いたいですね。特にキレイスタイル読者に向けて、政近さんにインタビューをお願いしました。――アラフォー女性が、一番美しく見える着こなしについて教えてください。「まず、美しく『見える』服から、美しく『魅せる』服、という意識に変えて欲しいなと思います。また、美しく見せようとするだけでは、自己満足に陥ることもあります。この差はちょっとしたことなのに、大きな人生の差を生むことでしょう」――それは大変! 『魅せる』といいますと?「華やかで特別に思えるかもしれませんが、魅せる服装には、今日からできることがたくさんあります。なぜなら、新しい服が絶対必要ということではないからです。意識を変えるだけで一歩前進できるのです。ワードローブを整然とするだけで、最後に差がつく着こなしになりますよ。繊細さや気品が生まれ、たとえカジュアルな服装でもエレガンスが漂ってくると思います」――何を着るか、いつも迷ってしまうのですが…。「購入する時に『とりあえず選ぶ』のではなく、『吟味し、選びきる』ことが大切です。これにはまた、自身のワードローブが把握できていないと、本当に何が必要で活用しきれるのかがわかりません。選びきるには、現状にきちんと向き合うことが重要です」――お洒落に魅せたい気持ちはあるのですけれど…。「周囲と比べて張り合うのではなく、周囲と自分の違いは何か、その違いこそを心から受け入れ、もう『ないものねだり』からは卒業することです。それには、自分のかけがえのない持ち味を愛し、自分では欠点だと思っていたことにも目を向けてみてください。身の丈に合った、それでいて最高のパフォーマンスができることが大切です」――自己最高のパフォーマンスとは?「わかりやすく言えば、人生の質を上げるように、服装の質もできる範囲で上げること。高価なものにする、というだけのことではありません。同じ金額でも、その価値をどう自分で立証できるのか。こんなもんかなと、いつもと同じ自分に甘んじないこと。そうやって選び抜いた服は、あなたをきっと美しく輝かせるはずです」いかがですか? 着ることはまさに生きること。決しておろそかにできません。本書には写真がないのですが、キレイスタイル読者のために特別にお願いして、目次にある二つの項目から写真つきでアドバイスをいただきました。「ミニスカートって何歳まではけますか?」と「帽子のおしゃれ」についてです。ぜひ参考になさってみてください。Q.ミニスカートって何歳まではけますか?左)大人のミニスカートは、シャープにクールなイメージで、あくまでも「格好よい」を目指すか、「エレガント」に徹するかの二択だそう。年齢の出やすい脚は、タイツやブーツでカバーし、シンプルな台形デザインで張りのある生地なら、すっきりシャープに。中央)黒いチュール付きの台形ミニスカートでエレガントに。「甘いですが、黒でギャザーではないので、大人が履いてもいけます。インナーには、抜け感のあるロゴTを」。右)「ツイードのスーツは、スカートがミニだとかえって若々しく履けますよ」。今期流行のカーディガンっぽい羽織を合わせて。Q.帽子のおしゃれについて左)「中折れ帽は、基本マニッシュなのでクールな物との相性は良いのですが、アラフォー女性には、ハードよりソフトな印象が加わったほうが良いでしょう。カラーも黒より茶かグレー、写真のように思い切って少し明るい色を被ると、顔が明るく優しい印象になります」。ファーと合わせてシックな着こなし。中央) これからのパーティーシーズンにお薦めのクロッシェ。初心者も被りやすいそう。「クロッシェタイプは、ポイントになるデザインの位置をいろいろ変えてみると、似合う位置や新鮮な被り方を発見できます」。右) ニットと中折れ帽。「よく、深く被らず後頭部に引っ掛けるようにしている人がいますが、若い人の流行の被り方ですね。大人は基本的に深めに被るほうが、洗練されて見えます」と、政近さん。
2015年11月24日子どものころに読んだ絵本のなかの食べものの記憶って、鮮明に残っていませんか。今回はおいしそうな食べものが出てくるロングセラーの絵本を5冊、ご紹介します。■5位:『パンやのくまさん』(福音館書店)30万冊くまのパン屋さん、ではなく、パン屋のくまさん、というタイトルがミソ。ひとりでパン屋を切り盛りするくまさんの一日が、ていねいに描かれています。くまさんのつくったパンやパイ、タルト、クッキー、マフィン、どれもこれも、本当においしそう! 決して上手な絵ではないのだけれど、くまさんと、くまさんのつくるものに対する愛情が絵からあふれています。■4位:『おばけのてんぷら』(せなけいこ作、ポプラ社)93万冊せなけいこさんのちぎり絵芸術、ここに極まれり。夜、うさぎさんが天ぷらをあげています。サクサク音がしてきそうでおいしそうな天ぷら!ところがおいしそうな匂いにつられておばけがやってきて……。「あ~、てんぷら揚げたい!」と思ったのは筆者だけでしょうか。■3位:『くだもの』(平山和子作、福音館書店)167万冊まず、まるごとのくだものが出てきます。次のページでは、皮をむいたくだものが「さあ、どうぞ」と差し出されます。子どもでなくても、つい手が伸びてしまいそう!言葉をおぼえはじめた子どもが、なしを「りんご!」と間違えたりするのもかわいいもの。最後のバナナは、自分でむけるもんね。■2位:『ぐるんぱのようちえん』(西内ミナミ文、堀内誠一絵、福音館書店)222万冊体の大きなゾウ、ぐるんぱはとても気が小さくて、やることなすこと、なかなかうまくいきません。せっかくみんなに応援されて、働き始めてみたものの、つくるものみんな大きくて、失敗ばかり。そんなぐるんぱがつくった「とくだいびすけっと」、食べてみたい! と思いませんでしたか? 絵本のすごいところは、「こんなのがあったらいいな」が実現してしまうところ。水彩タッチで描かれたぐるんぱや子どもたちも、かわいい!■1位:『ちびくろサンボ』(ヘレン・バナーマン文、フランク・トビアス絵、岩波書店、瑞雲舎他)シリーズ累計260万冊一時、人種差別的観点から論議を醸した絵本ではありますが、それにしたって、木のまわりをぐるぐるまわってバターになってしまったトラの描写はあまりに強烈!それをすくって家に持って帰り、お母さんのマンボはホットケーキを焼きます。サンボは169枚も平らげてしまうというんだから、「どれだけおいしいんだろう?」と子ども心に思った人は少なくないはず。*写真で見るより、絵の方が@おいしそうにみえるものってありますよね。大人になったいまなら、自分でつくることもできるかもしれません。「とくだい」とまではいかないにしても、ぐるんぱみたいな大きなビスケット、今度のお休みに焼いてみませんか?(文/Kinkiii)
2015年11月20日松屋銀座8階イベントスクエアで12月9日から28日まで、展覧会「絵本原画からアニメまで スノーマン展」が開催される。『スノーマン』は1978年にイギリスの絵本作家レイモンド・ブリッグズによって描かれた絵本。日本をはじめ世界60ヶ国以上で出版されており、82年、2012年にはアニメ作品として展開。アカデミー賞にもノミネートされている。同展では絵本の全場面の原画18点、アニメーションのセル画や絵コンテ等の制作資料約80点を展示。「スノーマン」の魅力を紹介する。展示は1章から3章、エピローグと分けられており、1章では「スノーマン・絵本の世界」として絵本の全場面の原画18点を展示。2章「スノーマン・アニメーションの世界」ではアニメーションのセル画や絵コンテ等の制作資料約80点を展示する。さらに3章「スノーマンを描いたブリッグズの世界」では作者ブリッグズと彼が描いたスノーマン以外の絵本約14点を紹介。またエピローグ「スノーマン・メモリアルゾーン」は撮影スペースとなっており、スノーマンやスノードッグと一緒に記念撮影ができる。会期中の12日、13日、19日、20日にはスノーマンとの記念撮影会も開催される予定。また、グッズコーナーでは「スノーマン×CANDYBOUQUET」(1,620円から2万7,000円)を販売。この他、マグカップ(3,780円)、ハンカチ(2,160円)、フィギュリン(5,940円)といった展覧会先行販売品など約300点のグッズがそろう。なお、11月25日からは松屋銀座のクリスマスプロモーションとして、スペース・オブ・ギンザの吹き抜けに約6.5mの巨大スノーマンバルーンが登場する。【イベント情報】「絵本原画からアニメまで スノーマン展」会場:松屋銀座8階イベントスクエア住所:東京都中央区銀座3-6-1会期:12月9日~28日時間:10:00~20:00(入場は閉場の30分前まで12日~24日は20:30閉場/最終日は17:00閉場)料金:一般700円(500円)、高大生500円(400円)、中学生400円(300円)、小学生300円※()内は前売り料金
2015年11月20日あなたが最近泣いたのはいつですか? 大人になると、子どものように素直に感情表現する機会がめっきり少なくなるものですよね。そんな時には、子どもと一緒に思いっきり絵本の世界にひたりきって、涙を流してみるのもいいかもしれません。今回は 絵本ナビ 協力のもと、編集部から「子どもも大人も泣ける絵本ランキング」をご紹介します。1位 100万回生きたねこ 作・絵:佐野 洋子/出版社:講談社 「100万回生きたねこ」(絵本ナビ紹介ページ) 何人もの飼い主に愛され、何度も死んでは何度も生きかえってきた猫。初めて「のら猫」として生きた時、自分を好きになることができ、運命の相手と出会うことに。自分を愛するすばらしさを知り、自分より愛すべき存在ができた時に本当の悲しみの意味を知ることになる…。この絵本を読んで、子どもがどう感じるのか聞いてみたくなる、深い味わいの作品です。2位 だいじょうぶだいじょうぶ作・絵:いとう ひろし/出版社:講談社 「だいじょうぶだいじょうぶ」(絵本ナビ紹介ページ) 登場人物の僕とおじいちゃんは、毎日のように何てことのないお散歩をしていた。のんびり歩くだけだけど、新しい発見や出会いがあって楽しかった。でも、成長するにつれて困ることも、怖いことも増えてきた。そんな時、おじいちゃんの「だいじょうぶだいじょうぶ」が心のおまじないとしてずっと僕を支えてくれた…というストーリー。いつしか僕も大人になって…のところで、感慨深い思いがこみあげます。生きていくために必要な強さ、それは日常の中から自然と育まれるもののようですね。3位 おまえ うまそうだな作・絵:宮西 達也/出版社:ポプラ社 「おまえ うまそうだな」(絵本ナビ紹介ページ) 産まれたばかりのアンキロサウルスの赤ちゃんを食べようと近づいたものの「おとうさーん!」としがみつかれたことをキッカケに、とまどいながらも父親のふりをし始めるティラノサウルスの姿がなんとも愛しく、微笑ましいお話です。笑いがあって涙がある、恐ろしいタイトル(笑)からは想像もつかない、愛にあふれた絵本です。「情」が「愛情」に変わる様子が具体的で分かりやすく、子どもも大人も共感しうる1冊です。 4位 やさしいライオン 作・絵:やなせ たかし/出版社:フレーベル館 「やさしいライオン」(絵本ナビ紹介ページ) 「アンパンマン」の作者である、やなせたかしさんの作品です。みなしごのライオンと育ての親である犬は、同じ動物ではないけれど強い絆でしっかりと結ばれています。人間の都合で離ればなれになってしまった2匹。それでも消えることのない愛情の深さに親として自身の心を重ね、グッときてしまうママもいるはず。「離れてもお互いを思う」ことさえ忘れなければ、消える絆もないことを学べる1冊です。5位 おじいちゃんがおばけになったわけ作:キム・フォップス・オーカソン/絵:エヴァ・エリクソン/訳:菱木 晃子/出版社:あすなろ書房 「おじいちゃんがおばけになったわけ」(絵本ナビ紹介ページ) 「この世にわすれものがあると、人はおばけになる」という本の言葉を信じて、死んだはずのじいじと一緒に忘れ物探しをする僕。はたして忘れていた物とは…? テーマとなっているのは死だとしても、暗いイメージはまったく感じさせません。肝心の忘れ物が分からず、所在無げなじいじの立ち姿がなんともかわいらしく、「身近な人の死」という出来事がどういうことかも伝えてくれる絵本となっています。親子でほろっとしてしまう「子どもも大人も泣ける絵本」をご紹介しました。涙とともに、「優しい気持ち」の大切さを改めて実感できる本ばかりです。ぜひ、参考にしてみてくださいね!データ協力: 絵本ナビ (すだあゆみ)
2015年11月20日ふと手に取った本からインスパイアされて、旅に出たくなることはありませんか? 表紙の色合いや佇まいが気になって、なんとなく手にしただけなのに、パラパラとページを繰り、写真や絵や行間から立ち昇る街の匂いやざわめきに触れた途端、一瞬にして心を奪われてしまうことが…。いわゆるガイドブックとはひと味もふた味も違って、旅そのものへの憧憬をかきたて、心を自在に羽ばたかせてくれる魅力的な本を、3冊ご紹介しましょう。わざわざ休暇をとらなくても大丈夫。今すぐ旅立てますよ。さあ、行ってらっしゃい!「北欧とコーヒー」が連れていってくれるお洒落な北欧巡り表紙のきれいなブルーが目に留まり、書店で思わず手に取ったら、中身が濃くておもしろく手離せなくなりました。著者の萩原健太郎さんは、デンマークに留学経験もあるライター&フォトグラファー。北欧デザインに心惹かれたことが、出合いの発端だそうです。「なぜ、ヨーロッパの辺境から、世界中の人々に愛されるデザインが生まれたのか。何度も北欧を訪れ、現地の人々と会話を重ね、自分なりに見えてきたものがあるが、まだ確信は持てていない。ただ、彼らが自分たちの生き方に誇りを持ち、幸せを感じながら暮らしていることはわかった。そして、彼らのかたわらには、いつもコーヒーがあった」と、素敵な前書きにもあるように、本書はコーヒーで北欧を巡るユニークな切り口の本。カフェ、雑貨、ムーミン…、一杯のコーヒーから見えてくる北欧のライフスタイルが楽しい! 感激したのは「フィンランド映画とコーヒー」という章。アキ・カウリスマキ監督の「街のあかり」やクラウス・ハロ監督の「ヤコブへの手紙」など、映画の中のコーヒーを飲むシーンから、彼らとコーヒーの関係を味わい深く描き、芳しい余韻を残します。「台湾旅ノート」で満喫できるゆったりした時間が愛おしいふんわりと優しい色合いのイラストに惹かれ、読み進むうちに、ああ、これは台湾の穏やかで優しい人々の印象と同じだなあ、と感じてなごみました。旅するイラストレーター・おおのきよみさんが描くイラストは、ナチュラルでたゆたうような時間が流れる台湾の温度や香りまでも活写。彼女の鮮烈で豊かな旅の記憶が、私たちを旅路へと誘います。「旅行中はいつでもスケッチブックと一冊のノートを持ち歩く」というおおのさん。その時思ったことや会話の切れ端、お天気や食べたものをささっとメモ。「スケッチブックとともに生まれるこの旅のノートは私の旅そのものであり、帰国後の自分に贈る最高のお土産でもある」と語る彼女が、2008年から2014年までの7年間、台湾各地を巡って書いた旅ノートとスケッチを再構成し、丁寧に編まれたのが本書です。「行列のできる麺店」「また泊まりたいホテル」「思い出の食堂」「旅のお土産」といったお役立ち情報も満載ですが、大好きなのは「台湾色見本」という、街の壁や植物などのカラーサンプルを分類したページ。「感動した風景を持ち帰りたい」気持ちが色合いに特化されていて嬉しいです。「簡単な絵の描き方」が載ったページも。ぜひお試しを!「インド ラージャスターンのカラフルな街」を読んで来年こそインドに行きたい鮮やかな表紙を目にした瞬間、スパイスと果実が混ざったような香りが漂ってきた気がして、うっとり! 著者の石竹由佳さんは、イタリア留学でジュエリーを学び、帰国後はジュエラーの名店に勤務しますが、世界40カ国以上を旅するうちに、インドの伝統的で繊細なハンドクラフトに魅せられ、2013年、インドのジュエリーやテキスタイルを輸入販売する会社を設立した方。本書は、インドに日常的に通いつめる彼女の美意識の結集です。インド北西部、ラージャスターン州。ピンクの街ジャイプル、青の街ジョードプル、黄金の街ジャイサルメール、白亜の街ウダイプルと、街ごとに色分けして描かれているのが美しく魅惑的。石竹さんお気に入りのホテルやアーユルヴェーダでデトックスするクリニックなども、インドに精通する彼女ならではの親身なチョイスが素敵で、今すぐ訪れたくなります。そんな石竹さんにインドの魅力を伺ってみました。「インドの人は、私が思うに世界で一番、ホスピタリティに溢れてる人々です。たくさん旅をしているとはいえ、ここまで深く海外の人と関わったのは、インドが初めて。1ヵ月滞在した後、またすぐに3週間行き、帰国したばかりなのに、また行きたくなる。ヨーロッパよりも刺激的。インドではすべての神経が刺激されるんです。もちろん良い時も嫌な時もあるけれど、なにより人が魅力。人との結びつきが激しいのが魅力。人とふれあいながら、こんな人がいるのか! こういう人生もあるんだ(笑)! と思う瞬間が好きです。人と違っても批判しない。どんな人も受け容れる包容力がインドの魅力かな」インドに呼ばれた人しかインドには行けない、と聞いたことがあって、自分は呼ばれてないと思ってましたが、この本を読んで、来年こそは…という気持ちが湧いてきました。いかがでしたか? 人生も旅の楽しみ方も人それぞれですが、できるなら味わいつくしたいですよね。この3冊で、新たな旅立ちへと心を向けられますように…。
2015年11月13日チョコレートやカステラでできたお菓子の家が登場する普及の名作「ヘンゼルとグレーテル」。「家がお菓子でできているなんて…、なんて幸せ!」と幼心にうっとりしたことのある人もいるかもしれません。そうした「美味しそうな食べ物」が登場する絵本って意外と多いようです。今回は 絵本ナビ 協力のもと、編集部から親子で楽しめる「美味しそうな絵本ランキング」をご紹介します。1位 くだもの 作:平山 和子/出版社:福音館書店 「くだもの」(絵本ナビ紹介ページ) 離乳食がスタートし、いろんな食べ物に興味を持ち始めた赤ちゃんにおすすめの絵本です。すいかやももや、ぶどうなど、普段スーパーで手に入る果物がとても鮮やかに、みずみずしく描かれています。「さあ、どうぞ」と果物をさしだされるシーンは、ママも思わず手ののばしくたくなります。果物そのものから、包丁で切り分けた後の姿まで分かるので、子どもの「この果物は、切るとどうなっているんだろう?」と疑問を解決することもできますよ。2位 ぐりとぐら 作:中川 李枝子/絵:大村 百合子/出版社:福音館書店 「ぐりとぐら」(絵本ナビ紹介ページ) 「小さいころに読んだことがある!」というママも多い超ロングセラーの名作は、料理することと食べることが大好きな「ぐり」と「ぐら」が主人公です。森で見つけた大きな卵でカステラを作ることにした2匹のまわりに、続々と動物たちが集まってくる…というお話ですが、このカステラがまた美味しそう! みんなで分け合う姿にも「あたたかさ」を感じられる、世代を超えて愛される絵本です。3位 しろくまちゃんのほっとけーき作:わかやま けん/出版社:こぐま社 「しろくまちゃんのほっとけーき」(絵本ナビ紹介ページ) しろくまちゃんがお母さんと一緒にホットケーキを作る。ただそれだけなのに、ママと子どもの心をこんなにもつかんで離さないのは、ホットケーキ作りの描写にあります。「ぽたあん」から始まって、1秒1秒焼けていく様子が細かく描かれ、「ぴちぴち」「ぶつぶつ」「ぺたん」「ふくふく」「ぽいっ」とひっくり返すところまで、まるで自分も一緒にお手伝いしている感覚に。ここまでシンプルに、美味しそうに見せる絵本は、ほかにないと言ってもいい、「心が満腹になれる」絵本です。4位 からすのパンやさん 作:かこ さとし/出版社:偕成社 「からすのパンやさん」(絵本ナビ紹介ページ) カラスのパン屋さんに赤ちゃんが産まれ、お世話におわれてパンが黒焦げや半焼きになってしまい、お客さんが遠のいてしまう…という序盤から、カラスの子どもたちのおやつとなった売り物にならないパンが、今度は評判に…というどんでん返しまで、ストーリーも楽しめる絵本です。黒焦げなのに美味しそうな、つやつやとひかるパンの焼き色が食欲をそそります。子どもたちの意見を取り入れて新しいパンをつくるという、親子の共同作業も子育ての参考になりそうですね。5位 きょうのおやつは作:わたなべ ちなつ/出版社:福音館書店 「きょうのおやつは」(絵本ナビ紹介ページ) 絵本を開くと片側がミラーのようになっていて、絵本を直角に開くことで立体的に見える「しかけ絵本」、いわゆる目で楽しめる絵本です。牛乳がボールにそそぎこまれる様子や、出来上がったホットケーキにシロップをかけるシーンは特にリアルで「なにこれ!」「不思議~!」と子どももキラキラした目で楽しんでくれます。絵本の見せ方は、時代とともに進化していることを知る、ママも驚きの絵本です。思わずゴクリとのどがなる、美味しそうな絵本をご紹介しました。親子で楽しむおやつやランチの参考にしてみてもいいですね!データ協力: 絵本ナビ (すだあゆみ)
2015年11月13日