近畿大学(近大)は5月7日、ES/iPS細胞など従来型の多能性幹細胞とは大きく性質が異なる、新規の多能性幹細胞である領域選択型エピ幹細胞の樹立に成功したと発表した。同成果は近畿大学農学部バイオサイエンス学科の岡村大治 講師らのグループによるもので、5月6日付(現地時間)の英科学誌「Nature」に掲載される。研究グループは今回、「(1)タンパク質FGF2、(2)小分子化合物Wntinhibitor、(3)無血清」という培養条件を満たすことで、着床前後のマウス胚から、領域選択型エピ幹細胞を樹立することに成功した。この条件下で培養したヒトES/iPS細胞を着床後のマウス胚の後極側(将来の下半身側)に移植すると、神経や筋肉の前駆細胞などに分化した。また、後極側に細胞塊を移植した時のみ定着・増殖・拡散・分化をするという、従来型の多能性幹細胞には見られない「領域選択性」を持つことが明らかになった。今回の研究成果は、ヒト多能性幹細胞から異種間キメラ胚が作製可能であること示すもので、ヒトの臓器をブタなどの動物に作らせる技術へ発展する可能性がある。また、ヒトの着床後の初期発生の理解につながり、流産を防ぐための治療法の開発にもつながることが期待される。
2015年05月07日近畿大学薬学部近畿大学薬学部では、焼津水産高校、大阪のコスメブランド「株式会社クロモンコスメティック」と協力し、スッポンコラーゲンを使用した化粧品を開発。この度、第3弾となる新商品「Cellu ChouChou(セル・シュシュ)」が誕生した。「Cellu ChouChou(セル・シュシュ)」は保湿美容ミスト。素材となるスッポンを焼津水産高等学校が養殖、近畿大学薬学部が「高純度スッポンコラーゲン」を抽出した。今回は、コンセプトや、ネーミングやサイズなどに学生のアイデアが生かされている。「Cellu ChouChou(セル・シュシュ)」「Cellu ChouChou(セル・シュシュ)」は、「高純度天然スッポンコラーゲン」に加え「天然ヒト型セラミド」「ヒアルロン酸」の保湿成分を使用。100ml未満で、ノンガスタイプのスプレーボトルのため、飛行機内への持ち込みも可能。スッポンコラーゲン化粧品シリーズスッポンコラーゲン化粧品シリーズの第1弾は、「クロモンジェル美容液」。「天然水溶性スッポンコラーゲン」「加水分解スッポンコラーゲン」に「天然ヒト型セラミド」を配合した。香りはブルガリア産ダマスクローズ。53gで5,000円。第2弾は「クロモン モイスチャーローション」。「天然水溶性スッポンコラーゲン」と「天然ヒト型セラミド」に加え、「スッポンコラーゲンペプチド」を配合している。公式サイトでは、美容液とモイスチャーローションのトラベルセットも販売中だ。(画像はホームページより)【参考】・スッポンコラーゲン化粧品第3弾!携帯に便利な保湿美容ミスト近畿大学x焼津水産高等学校x(株)クロモンコスメティック
2015年04月16日Sansanは4月13日に、近畿大学が同社が提供するクラウド名刺管理サービス「Sansan」の利用を開始したことを発表した。「Sansan」は企業向けのクラウド名刺管理サービスで、名刺をスキャナやスマホアプリで読み取るだけで、入力オペレーターにより名刺情報が正確にデータ化され、クラウド型アプリケーションを通して組織内で名刺情報を共有できるというものだ。さらにその名刺情報を元にしたマーケティングや営業活動、顧客管理といった幅広く活用できる機能を備えている。近畿大学では、情報発信としてニュースリリースに力を入れており、年間350を超えるニュースリリースの配信を行っているという。このニュースリリースを各種メディアや今まで名刺交換した方により効率的に配信し、さらに組織的な情報管理を行えるようにするため、人脈情報が可視化されて簡単にメール配信を行える「Sansan」の導入を決めたとしている。
2015年04月14日去る2月28日、"Apple Distinguished Program"に選出された大阪府東大阪市の近畿大学附属高等学校・中学校が「iPadと進化する学校教育」と題したイベントをApple Store Ginzaにて開催した。当日は同校の教員、生徒とその父兄をはじめ、多くの教育関係者らが詰めかけた。このイベントは、昨年度4月から新入生に1人1台ずつiPadを導入、現在は中・高あわせて3,000台のiPadが稼働している近畿大学附属高等学校が、iPad活用の最新事例を報告するというもの。生徒の学習成果物作成、教材プリントや解説動画の作成と配信、クラブ活動や文化祭での利用まで、学校生活を送る中、欠かせない存在となったiPadの使用事例を紹介してくれた。モデレーターを務めたのはITジャーナリストの林信行氏。先にタブレットを導入しようということだけ決まっていて、後からどうしようという学校も多い中、近大附属高校は先生方がそれぞれビジョンを持っていて、そこにピッタリiPadが嵌った事例であるという前口上ののち、同校の岡崎忠秀校長を紹介。岡崎校長は、iPad導入後、生徒たちが能動的になって、何よりも自ら学ぼうとする気持ちが非常に日々芽生えていっている、iPadは教育を変えてくれていると所感を述べた。続いて、同校のICT教育推進室・室長の乾武司教諭が登壇。乾教諭は、iPadの導入に関して、操作性はもちろん、授業として使うツールとして完成度が高くアプリケーションも豊富、加えて安全性も高く、信頼に足るものであったからと話す。また一人一台持たせた理由として、元々iPadは個人的な道具である、個人が所有することで最大限のパフォーマンスを発揮するという点を強調していた。それ故、「規制」は似合わない、最小限の規制で自由な発想を活かせるようになるのだととも話していた。最小限の規制で何が生まれたのか、その具体的な事例を女子生徒が紹介。同校は「CYBER CAMPUS」という教育機関向けの情報共有・学習支援に特化したクラウド型ソリューションを利用しているが、宿題などは、この「CYBER CAMPUS」から送信されてくるそうだ。同女子生徒は、iPadを使うようになってから、勉強に対する意欲が変わったという。iPadには沢山の資料が入っており、持っていればいつでもやりたいときに学習に取り組むことができる、その手軽さが学習態度に反映されているのではないかとのことだった。新しいことをする楽しさについても触れ、今行っているプレゼンテーションはその新しいことの一例であると説明した。また、自立心についての意見を述べ、一人一人が自覚を持って自制心を養うのが大事だと続け、「私達が次世代の高校生のスタンダードになれるようにがんばっていきたい」という言葉でプレゼンテーションを締めくくった。次に登壇した男子学生は、iPadの導入により「学び」にどのような影響があったのかを報告した。「インターネットの潜在力を利用できるようになる」「学習のパフォーマンス向上につながる」「アクティブになっていける」「ディペンダブル(頼りになる/信頼できる)なツールを手にできる」と4つのポイントを挙げ、キーワードの最初の1文字を並べ(internet/performance/activate/dependable)、これが「iPad」であるというオチまでつけて、iPad導入のメリットについての発表を行った。前半が終わったところで再び乾教諭が登壇。学校側が携帯電話の使用を禁止しインターネットの利用を制限していた時期があったことについて「調べる手段を封じて、知識にアクセスしにくい環境を作ってしまっていた」と反省するとともに、iPadを使う場面の規制を緩和することで、生徒の行動範囲を広げ、自主的な問題解決を促すことができると、熱弁を奮った。「英語は教科ではなくて、コミュニケーションのための道具であるという意識を持って欲しい」と話す英語科の青山祐子教諭は、インプットだけでなくアウトプットも必要であると感じたという。ただ、その中で絶対的な時間不足を実感しており、その克服としてiPadを活用しているとのことだった。限られたコマ数を有効利用するために文法演習の解答、解説を動画で配信し、Podcastで各自リスニングをさせ、音読発表をやめてiMovieで動画作成課題をメールで提出させるようにしたと、その実例を解説してくれた。生徒たちが卒業するまでの目標としては、人前で話す訓練を継続し、生徒自身が学びのオーガナイザーとして育っていくことを掲げているが、実現に向けては、教員はそれを見守り、ヒントを出していくファシリテーターの立ち位置へ移行するべきだという考えを示した。社会科の神野学教諭は、iTunes Uの運用について持論を展開した。iPadを導入した最初の年度が終わりに近づいた時、同教諭は、これで良かったのだろうかという消化不良感があったとその時の心情を吐露する。これから何にチャレンジしていったらいいのだろうと思案しているそんな時に、アップルのWebサイトで出会ったのがiTunes Uで、iPadを使って知的探求をさせてみたくなったと触発された経緯を話した。遊ぶように学んでいって欲しいと感じているという神野教諭は、コースの中に様々なアプリを組み込めるiTunes Uのアドバンテージを力説し、一斉授業の時間を短縮でき、生徒の能動的に学びたい気持ちを掘り起こせるとも伝えていた。また、iTunes UとiPadを活用した授業を進めていくうちに、教師としての立ち位置を見直すきっかけもできたと、自身の変化についても言及した。最後は森田哲教頭が登壇。自由度を高めた授業をどのように再構成していくのかが課題であるという問題提起ののち、ICT教育を導入することで、自分たちが教えようとしていたことは何なのか、どうして自分は教員になりたいと思ったのかという本源的な部分まで遡って、どのような生徒を育てていくのかという本質的な問題にまで発展していくだろうと述べた。森田教頭は、G.K.チェスタートンのエピソードを引用しながら、解決策を正しく探るには問題を正しく認識する必要があると指摘し、子供たちを変えたいのであれば、まず教師自身が変わらなければならないと説いた。なお、本イベントの様子はPodcastでの配信が行われているので、あわせて、そちらも是非ご覧いただきたい。
2015年03月24日エースコックと学校法人近畿大学はこのほど、「近畿大学水産研究所監修近大マグロ使用 中骨だしの塩ラーメン」を発売した。○店舗で唯一使用していなかった骨を活用「近大マグロ」は、近畿大学が世界で初めて完全養殖に成功した研究成果で、その研究成果を味わえる養殖魚専門料理店「近畿大学水産研究所」は昨年の開業以来、大阪・銀座両店舗で約25万人(10月末時点)の来客数を誇る。特に近大マグロは連日の完売状態だという。同商品は、唯一店舗で使用していない骨から炊き出したエキスをスープに使用したカップラーメン。同校では、資源保護を実現する「近大マグロ」だからこそ骨まで使い切りたいと考えており、「近畿大学水産研究所」協力、監修のもとエースコックが商品化を実現した。今まで使用していなかった中骨からエキスを抽出し活用することで、資源保護を実現する完全養殖の「近大マグロ」ならではのエコ活動の展開にもつながっているという。めんは適度な歯切れの良さがある、滑らかな丸刃のめんを採用。スープはチキンベースに、魚介のうまみをしっかり利かせた深みとコクのある塩スープとした。「近大マグロ」の中骨を使用した旨みの強いスープに鰹のうまみを合わせ、香辛料を程よく利かせることで飽きの来ない味わいに仕上げているとのこと。かやくは、焼き豚、メンマ、ねぎ、なるとに風味豊かなしょうがが入っている。パッケージは、「近大マグロ」の中骨をイメージしたデザインとになっている。内容量89g(めん70g)で、希望小売価格は195円(税別)。
2014年12月05日近畿大学は11月26日、豊田通商が養成したクロマグロを「近大マグロ」に認定すると発表した。同大以外の施設で養殖されたクロマグロが「近大マグロ」に認定されたのは初めて。これにより、「近大マグロ」の供給量は1.5倍(80トン/2000尾→120トン/3000尾へ)に増加し、2020年には現在の3倍の供給量を目指す。両者は2010年からクロマグロ中間育成事業において業務提携を行っており、今年7月には、水産養殖事業推進に関する覚書を締結し、養殖クロマグロの種苗生産のさらなる安定供給と量産化に向け、取り組んできた。あわせて、「近大マグロ」のブランドマークも発表された。クロマグロの姿をシンプルにデザインし、高品質な近大マグロを工業製品のように安定して量産化するイメージと養殖技術の進歩を表現したものだという。豊田通商が養成した「近大マグロ」は、同大が運営する養殖魚専門料理店「近畿大学水産研究所」銀座店とグランフロント大阪店舗において、銀座店の開店1周年に当たる12月4日から、ランチメニューとして初出荷される予定。
2014年11月27日近畿大学(近大)は11月26日、豊田通商が養成したクロマグロを「近大マグロ」として認定したと発表した。今回の認定は同社と近大が2010年から行ってきたクロマグロ中間育成事業の業務提携を進めてきたもので、豊田通商が養成したクロマグロが高品質であり、近大直営料理店で実施した来店者へのアンケート調査にて高い評価を得られたことから認定がなされたという。これにより近大以外の施設でもクロマグロを養殖できることが示されることとなったほか、近大マクロの年間供給量は現在の80t(2000尾)から1.5倍となる120t(3000尾)となり、2020年には240t(6000尾)まで引き上げることが可能になったという。また両者はブランド価値の向上を目指し、「近大マグロ」のブランドマークを制定し、海外展開に向けた取り組みを進めていくとしている。なお、豊田通商が手掛けたクロマグロの初出荷は近大水産研究所銀座店開店一周年となる2014年12月4日~12月8日に「近大マグロづくし御膳」として一日20食限定で提供される予定だという。
2014年11月27日東京一番フーズは11月4日、同社子会社の長崎ファームが新宮市と近畿大学(近大)の支援のもと設立された「株式会社 食縁」の筆頭株主となり、食縁の今後の戦略策定・遂行の中核的な役割を担っていくことを決定したと発表した。これにより食縁は、海外に国産養殖魚加工品(ブリ、マダイ、とらふぐが中心魚種)を輸出する「ジェネリック(包括的)マーケティング」を推進すると同時に、和歌山県新宮市に鮮魚加工場を置き、新宮埠頭からの海外輸出を展開していくこととなる。また長崎ファームは、食縁の事業展開との取組みの1つとして、近大種苗の「近大生まれのブリ」の周年生産体制の優良養殖地域として長崎県平戸市の自社養殖場にてブリ養殖を開始することを決定したほか、長崎ファームの主力魚種であるとらふぐも魚種ミックスの中心魚種としてブリの海外市場獲得に合わせた市場開拓戦略を進めていくとしている。なお、近大と食縁は「水産業の発展に関する協定」を締結しており、食縁の養殖種苗生産、養殖魚生産規格基準支援、養殖水産製品の品質向上などについて、近大による研究支援を受けつつ、実践的な事業展開を実現する関係性の構築を進めているとのことで、東京一番フーズでは、「近大生まれのブリ」のブランド養殖魚などで1兆円規模の拡大を続ける欧米の水産市場へ販売を目指す方針としている。
2014年11月04日共同研究が優秀演題賞を受賞ナリス化粧品は、2014年7月12日と13日に開催された、第32回日本美容皮膚科学会・学術大会にて、同社と近畿大学医学部奈良病院皮膚科教授との共同研究結果について発表し、優秀演題賞を受賞しました。研究テーマは「共焦点レーザー顕微鏡により観察された真皮乳頭突起構造と皮膚性状の相関解析」です。この学会は皮膚科医を中心としておよそ1,900名が会員である大きな学会で、美容皮膚科全般に関係する研究およびその研究成果の普及を目的としたものです。(画像はプレスリリースより)今回発表された研究内容とはこの研究は真皮乳頭突起に関するもので、これは加齢によって平坦化するという特徴があります。この部分に関して、バリア機能・色・水分量・角層細胞面積などの様々な皮膚表面性状との関連を分析・評価したのがこの研究です。この研究を通じて、今まで皮膚表面性状と真皮乳頭突起との間の相関関係について明らかにし、新しいアンチエイジングの方法を創出することに貢献しました。具体的には、乳頭突起構造が角層細胞面積や角層の水分量、皮膚色と関係していることがわかりました。研究によれば、乳頭突起数が減少すると角層細胞面積が増加すること、乳頭突起上端の深さが大きくなればなるほど角層水分量が低下することが判明したのです。【参考】ナリス化粧品お知らせ
2014年08月20日学校法人近畿大学は3日、サントリーグループのダイナックと連携し、「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所」を出店すると発表した。同店は、近畿大学が卵から成魚まで一貫して養成したクロマグロ(本マグロ)である「近大マグロ」を中心に、近畿大学水産研究所で養殖した魚と和歌山県産の食材に特化したメニューを提供する、生産者発信型の養殖魚専門料理店。「近大マグロ」は、完全養殖を含む人工ふ化のクロマグロで、クロマグロの完全養殖は2002年に近畿大学が世界で初めて成功。現在も同大学のみが有する技術となっている。代表的なフードメニューは「近大マグロの三種盛り」「近大完全養殖選抜刺し盛り」「紀州うめとりのから揚げ山椒タルタル」、ドリンクメニューは「和歌山ハイボール(角瓶+甘露梅+梅酢)」など。刺し盛りには、同大学を卒業した魚の証として卒業証書を添える予定とのこと。開店日は、2013年4月下旬を予定。所在地は、大阪府大阪市北区大深町のうめきた先行開発区域 グランフロント大阪・ナレッジキャピタル6階フューチャーライフショールーム。店舗面積は66.20坪、席数は約100席となる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月12日