アンリツは4月1日、テレダイン・レクロイ・ジャパンとの間に日本国内における光通信用計測器の販売で協業することで合意したと発表した。同協業により、アンリツは、テレダイン・レクロイ・ジャパンの超広帯域オシロスコープ「LabMaster」を販売することとなるほか、テレダイン・レクロイ・ジャパンは、アンリツのシグナルクオリティアナライザ「MP1800Aシリーズ」の販売を行っていくこととなる。なお、今回の協業は、クラウドコンピューティングサービスの普及によるデータ通信速度の向上に伴う電気信号の誤り率を測定するBER測定器と電気信号の時間的な変化をリアルタイムに観測するオシロスコープのニーズの高まりを受けたものと両社では説明しており、今回の取り組みにより、次世代超高速ネットワークの実用化に貢献いきたいとしている。
2015年04月03日個性的な映画を放送し続け、コアなファンの人気を集める、テレビ東京の映画枠『午後のロードショー』が4月で20周年を迎え、放送時間帯(13:35~15:35)を従来の月~木曜から金曜まで拡大する。同枠ではこれまで、洋画を中心に、劇場で公開された作品だけではなく、海外のテレビ放送用映画や、日本未公開作品も積極的に放送。この結果、ほかでは見られない個性的なラインナップになり、"独自路線"の同局を象徴する名物枠となった。近年では、"今月のセガール!!!"のように、俳優やジャンルなどで括った複数の作品を連日編成することで注目を集め、視聴率も上昇。各局、ワイドショーやドラマの再放送を編成する中で、2014年度は2011年度に比べ、年間平均視聴率が1ポイント以上増加した。この好評を受け、従来ドラマやバラエティを再放送していた金曜日の時間帯にも放送を拡大し、『金曜版』として放送することが決まった。4月3日からはメル・ギブソン主演の人気アクション『リーサル・ウェポン』の全4作を、毎週1作ずつ放送。今後も『金曜版』では、特定の俳優の出演作を一挙に紹介するなど、月毎のテーマを設定して放送する。4月6日からの3日間は、"20周年突入SP"と題して、『デモリションマン』(シルベスター・スタローン主演)、『WHO AM I?』(ジャッキー・チェン監督/脚本/主演)、『狼よさらば』(チャールズ・ブロンソン主演)を放送する。
2015年04月02日薬事法ドットコムはこのほど、「機能性表示の第一人者が戦略的に解き明かす 消費者庁説明会」を開催した。同説明会では、同社の社主で、これまで600社以上のコンサルティング経験を持つ林田学氏が講師を務めた。○トクホや栄養機能食品に続く「機能性表示食品」とは?4月1日に「食品表示法」が施行されたことに伴い、同日より機能性表示制度がスタートした。早ければ6月にも、機能性表示対応の商品がスーパーなどの店頭に並ぶ予定だ。……といっても、「最近よく聞く言葉だけど、どういう制度なの? 」と思う人も少なくないだろう。ただし一度知れば、同制度が消費者にとって食品を選ぶときの一助になるもので、かつ販売側にとっては自社食品の効果をより分かりやすく伝えられるものだということが分かるはずだ。これまで、消費者が食品を手に取るときに判断基準となる表示は、「特定保健用食品(トクホ)」と「栄養機能食品」が主だった。そこに今回、新たに加わったのが「機能性表示食品」だ。まず、この3つの特徴について簡単に説明しよう(参照: 消費者庁ホームページ)。■特定保健用食品(トクホ)身体の生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品で、「血圧、血中のコレステロールなどを正常に保つことを助ける」「おなかの調子を整えたりするのに役立つ」など特定の保健の用途に資する旨を表示するもの。販売するためには、製品ごとに食品の有効性や安全性について審査を受け、表示について消費者庁長官の許可を受ける必要がある。許可された食品には、許可マークが付いている。■栄養機能食品栄養成分(ビタミン・ミネラルなど)の補給のために利用される食品で、その機能を表示するもの。「カルシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素です」などが具体例。販売するには、消費者庁長官の許可が必要。同食品の基準として、1日当たりの摂取目安量に含まれる当該栄養成分量が、定められた上・下限値の範囲内にある必要がある。また、栄養機能表示だけでなく、「食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを」の表記を徹底するなど、注意喚起の表示もしなければならない。同食品に含まれる栄養素は2015年4月現在、ビタミン13種類、ミネラル6種類、脂肪酸1種類。■機能性表示食品食品関連事業者の責任において、特定の保健の目的が期待できる(健康の維持および増進に役立つ)という食品の機能性を表示したもの。消費者庁長官の許可を受ける必要はなく、安全性や機能性に関する一定の科学的根拠(エビデンス)を消費者庁に届け出て受理されれば販売できる。また、同食品の科学的根拠は、消費者庁のウェブサイトなどで公開。サプリメントやそれ以外の加工食品のほか、生鮮食品にも表示できる。○「治療」「予防」「緩和」などはNG上述のとおり、機能性表示制度では、トクホや栄養機能食品とは異なり、国の審査を経ずに食品関連事業者の責任で食品に効果・効能を表示できる。ただし、エビデンスを消費者庁へ提出することが必要だ。同説明会では、林田氏が、主に食品関連事業者向けに同制度の審査基準や届出のフローなどを解説。ここでは、消費者庁による「機能性表示食品の届出等に関するガイドライン」を基に述べられた表現の基準について紹介する。まず表現可能な大きな基準として、疾病に羅患していない者(未成年者、妊産婦、妊娠を計画している人、授乳婦を除く)の健康の維持や増進を指すもので、疾病リスクの低減にかかるものを除くとしている。具体的な基準は次のとおり。OK基準1.容易に測定可能な体調の指標の維持に適する又は改善に役立つ旨2.身体の生理機能、組織機能の良好な維持に適する又は改善に役立つ旨3.身体の状態を本人が自覚でき、一時的な体調の変化(継続的、慢性的ではないもの)の改善に役立つ旨使用可能なワードは「維持」「改善」一方、認められない表現には、今の状態が悪くないのにもかかわらず変えてしまう「改造」を示すものが該当するとのこと。主に以下の基準に準ずる。NG基準1.疾病の治療効果又は予防効果を暗示する表現2.健康の維持及び増進の範囲を超えた、意図的な健康の増強を標榜するものと認められる表現3.科学的根拠に基づき説明されていない機能性に関する表現使用できないワードは、「治療」「予防」「緩和」「○病 / ○症」など実務的な考え方としては、これらの基準に加え、「診療ガイドライン」や「OTCデータベース」で判断し、不可侵領域を知ることが大切とのこと。「それらをクリアしていても、"病気由来と読める状況"と判断されてしまうと、審査に通らない場合があります」と林田氏。そして「ひざ痛」を例にあげ、「病気以外にも、転ぶなどしてひざが痛いケースはありますが、その症状でサプリメントを飲む人はいませんよね。そこから病気由来と判断されます」。○ダイエットはどう表現できる?では、実際に店頭で消費者は、どんな表現を目にすることになるのだろうか。林田氏は、基準を全てクリアすると思われる例として次をあげた。■ダイエット×「ダイエットをサポートします」→「ダイエット」のワードが多義的でNG。×「太った方の体重を減らします」→体格指数(BMI)の基準(18.5以上25.0未満は「普通」、25.0以上30.0未満は「軽度肥満」、30.0以上は「肥満」)から考えると、「太った方」は肥満症ゾーンを侵食するためNG。△「肥満傾向にある方の体重を減らします」→「肥満傾向にある方」「体重」はOK。ただし、消費者庁より食事制限や運動なしにやせることはないと判断され、エビデンスが認められない可能性がある。○「一定の食事管理と運動の下で肥満傾向にある方の体重を減らします」→上記の懸念事項にも配慮しているためOK。このように表現一つをとっても、同制度は決してハードルが低いものではないことがわかる。そして、これらの機能性表示を裏付けるために、食品関連事業者は関与成分や定量などのエビデンスを提出し、審査をクリアして初めて「機能性表示食品」とうたうことができるという。実際に機能性表示食品が店頭に並び、効果・効能がより分かりやすく示された際、消費者は何を選ぶのか。そして、何が選ばれなくなるのか……。今後、機能性表示制度がスムーズに運用されていけば、日本の食品マーケットに、より高品質の食品が増える可能性もある。引き続き、動向に注目していきたい。
2015年04月02日●実は多くの車載機器に採用されているARMコアARMは3月26日、Cypressと共同で記者説明会を開催し、同社の自動車向け製品に関する取り組みを説明した。最初に書いておけば、今回の説明会では基本的には新しい製品とかテクノロジーが説明された訳ではなく、既にARMが提供しているものが再説明されたに過ぎないのだが、それでもわざわざ説明会を開いたというのは、こと国内ではARMのアーキテクチャはSmartphone/Tabletなど向けで、自動車関係では一部のInfortaiment機器向けに利用されている程度、という認識が多く、これを正したいという意図があったのでは無いかと思われる(Photo01)。○ARMの自動車向けストラテジーさて、まずはARMのパートから。ARMがアドレスできる自動車向けマーケットはどんどん大きくなっている(Photo02)という認識がまずあり、運転システムの電子化・ADAS・運転情報とInfortaimentという3つの分野が急速に伸びると予測し、このマーケットを真剣に獲得したいと目論んでいる。既に同社のコアは様々なメーカーが製品に採用、自動車向けに導入が始まっており(Photo03)、決して同社が自動車業界に無縁と言うわけでは無い。ただこれらの市場はARM以外のコアも多く採用されているため、ここでARMの採用比率をより高めてゆきたい、という訳だ。では具体的にどんな用途向けに今後展開が考えられるのか、というのがこちら(Photo04~06)。特に運転席周りの場合、高級車向けにはHUD(Head Up Display)すらも次第に一般的な装備になりつつあり、逆に言えばHUDこそ持たないものの、従来高級車にのみ搭載されていたマルチファンクションタイプのコンソールはミッドレンジを超えて大衆車にまで広がりつつある。Cortex-R5はまさしくこうした用途向けのMCUとして開発された製品である(Photo07)。どのあたりがコンソール用途向けかというと・ EEMBC AutoBenchで、1.0 Automark/MHzの高性能(ちなみにPowerPC系だとこれを超えるのはe200v7コア搭載の製品のみで、殆どの製品は1.0 Automark/MHz未満である)・ Green Hillsから自動車向けに最適化したコンパイラが提供される・ ISO26262/IEC 61508の認証取得に必要なリソースが提供されるというあたりである。実は後半2つは製品そのものというよりも開発環境に関係してくる部分なので、ここをもう少し説明する。自動車業界では最近MBD(Model Base Design)を利用した開発が序々に広まりつつある(Photo08)。といっても、現状ツールとしてはMathWorksのMATLAB/Simulinkが唯一のもので、あとはSynopsisの提供するVirtual Prototypeを初めとするツール類で試作を高速化する環境はあるが、ここで問題になるのはどちらを使うにしても、ターゲットデバイスはMATLAB/SimulinkなりVirtual Prototypeがあらかじめサポートしているものに限られる事だ。そんなわけで主要なプラットフォームベンダーは自社の製品がこれらのツールでサポートして貰える様に努力しているわけだが、ARMの場合主要なコアはもう既にサポートされているから、ここで悩む必要がなくなるのは大きなメリットである。また、例えば途中で利用するSoCのベンダーを変える、あるいは新規に追加するといった話があっても、複数のメーカーが既にARM v8-Rベースの製品を投入しているから、同じCortex-Rベースの製品を選べば開発やメンテナンスの手間がだいぶ省けることになる(Photo09)。勿論これは諸刃の剣であって、逆に半導体ベンダーからすると長期的にはCortex-Rを搭載しただけでは差別化にならなくなるわけで、別の差別化要因を探さないと別のメーカーにシェアを簡単に奪われてしまう事にもなるのだが。●Functional Safetyへの取り組み○具体的にはどのような機能安全対策が取られているのか?続いて話は機能安全の話に。Functional Safetyとして知られるこの機能は、単に自動車だけでなく安全性が必要とされる多くの場所で必要な要件とされている。この分野は、必要とされるリソース(設計・検証や要求されるドキュメントなど)が桁違いに大きくなるので、敢えてこの分野はやらないと公言しているメーカーもあるほどだが、ARMはここに積極的にアドレスする事を宣言している(Photo10)。では自動車における機能安全とはなにか?という一例がこれ(Photo11)。パワーステアリング周りの操作に関しては、故障しないのが勿論一番ではあるが、工業製品ではそれはありえない訳で、では故障したらどう対処できるかをちゃんと考えておく必要がある。一番まずいのはECUが故障したりトルクセンサーが異常を出したりしたときに、パワーステアリング用モーターが固着してしまうことで、したがってこういう事態にならないような設計が必要になるわけだが、そもそも大前提として故障頻度をどの程度に抑えるかという話がある。故障しても事故にならない設計をするのと同様に、コンポーネント内部に関しても「回路の一部が異常をきたしても、直ぐに全体が故障しない」様な設計が求められる。こうした機能安全は、業界に応じて異なる標準化がなされているが(Photo12)、骨子となる部分は基本的には同じで、あとはマージンの取り方とかドキュメントの手法などに相違点がある(一部検証方法などの違いもあるが)程度。流石にARMとしてもこの全部に対応するのは無理であり、まずはAutomotive/Medical/Industrialといったあたりをターゲットにする形だ。具体的にはどんな形で?というのがこちら(Photo13,14)。外部からの放射線などの影響に対してはECCとかMultiple Latchなどの対策が有用だし、Systemaic faultsへの対策はDCLS(Dual-Core Lock Step)などが効果的である。これらを当初からCortex-Rシリーズでは設計に盛り込んでいる、という話である。ただ、単にこれらを設計に盛り込むならず、開発時点でのマネジメントのレベルからこれに配慮してドキュメント(Photo15)を用意すると共に、こうした機構の検証メカニズムを用意、さらにはパッケージとして提供することでメーカーのみならず開発の負荷を減らせる、というのが同社の説明であった。●SpansionのCortex-R5ベースの自動車向けMCU「Traveoシリーズ」○Cypressの自動車向けラインナップさて、ここからはCypressというかSpansionの赤坂伸彦氏(Photo16)により、同社のCortex-R5ベースの自動車向けMCUであるTraveoシリーズの説明があった。まずはマーケット概観(Photo17)であるが、自動車向け半導体の売り上げの伸びは9.5%と、半導体全体の売り上げの伸びである6.5%を上回る勢いであり、これをキャッチアップしてゆくのは当然重要と考えられるとしている。このマーケットに向けて、富士通も昔から製品を提供しており、もう40年近いの歴史がある(Photo 18)。ここで利用されてきたアーキテクチャは同社独自のもの(最近だとFRシリーズ)や、場合によってはARM 9/11といったコアも利用されてきたのだが、同社は(Spansionの買収前に)Cortex-R5の採用を決定、Spansionの買収後にこれをTraveoシリーズとして発表している(Photo19)。なぜCortex-R5を採用したのか、という事に対するSpansionとしての回答はこちら(Photo20)である。もしここで独自コアのまま突っ走っていると、開発環境や自動車向け品質のコンパイラの提供、あるいはFunctional Safetyにまつわるパッケージの準備を全部自前で行う必要があり、そのあたりを勘案するとARMのエコシステムに乗ったほうが楽、というのは特にこれからシェアを伸ばしてゆきたいというメーカーにとっては当然であろう。同社の場合、Traveoをコンソールパネルやボディ制御、EV/HVのモータ制御向けに考えており(Photo21)、例えばモータ制御ならこんなことが出来るという一例が示された(Photo22)。ボディ制御は、本格的なシャーシ制御とかActive Suspensionなどではなく、比較的穏当な範囲の制御に留まっている(Photo 23)。HAVC(Photo24)も同じで、少しづつ機能が増えている事に対応して、MCUの側も少しつづ進化している(Photo25)形だ。そして本題と言うわけでもないが、同社が3月26日に発表した新製品が次のクラスタシステム向けのソリューションである(Photo26)。この分野も最近はアナログメーターが使われているケースはだいぶ減り、LCDに置き換えられつつある。また2D表示以外に3D表示が使われるケースも増えてきている。同社は富士通の時代からこの分野向けのソリューションを長く提供してきており(Photo27)、2D/3Dどちらも実績がある。特に3Dエンジンについては、VRAMを介さずに直接表示を行う機能を持っているのが特徴的である(Photo28)。このクラスタ向けは既に多くの製品がラインナップされているが(Photo 29)、3月26日には内蔵Flashとフレームバッファを1MBに削減した S6J32BAとS6J32DAを新たにラインナップに追加、大衆車向けの廉価なクラスタシステム向けとして提供されることになる。ちょっと話は戻るが、今のところARMは自動車向けのGPUを提供する予定はない(これはYork氏にも確認したが、あくまでSmartphoneやTabletなどのMobile向け、との事)。なので、どんなGPUを使うのか、というのは一つの差別化要因になりえる。実際赤坂氏も「Cortex-R5を使うだけで差別化になるとは考えていないので、どれだけ(OEM/Tier 1が)使いやすい製品を提供するか、という形で頑張ってゆく」とされており、その意味ではCortex-R5の使い方の一つの見本と考えてもよいかもしれない。冒頭に述べた通り、今回の説明会の内容はこれだけであり、何か目新しい話があったというわけでは無い。にも関わらずこうした説明会を開催することで、ARMは自動車業界にも強い、という事を印象付けたいというのが狙いであり、今後も似たような機会が定期的に開かれるかもしれない。ある程度そうした認識が浸透するまでは粘り強く繰り返す、というのはARM本国の意向でもあろうが、ARM(株)の内海社長の得意とする手法でもあるからだ。
2015年04月01日オンキヨーは4月1日から複数回、PCを使わない環境でハイレゾ音源をダウンロード・再生するための説明・体験会を開催する。会場は東京・八重洲のGibson Brands Showroom TOKYOで、入場は無料。説明・体験会は二部構成で、第1部が「スマートフォンでハイレゾ体験! アカウント作成から再生まで」、第2部が「DIGAを使用したPCレスのハイレゾダウンロードについて」となっている。第1部の使用機材はNTTドコモのスマートフォン、第2部の使用機材はパナソニックのレコーダー「ディーガ DMR-BRZ2000」。第1部、第2部ともオンキヨーのスタッフがハイレゾ音源配信サイトから楽曲を購入・ダウンロードし、再生するまでの方法を一貫して説明する。開催日時は下記の通り。入退場は自由で、1部のみ、あるいは2部のみの参加も可能となっている。会場のGibson Brands Showroom TOKYOは、東京都中央区八重洲2-3-12 オンキヨー八重洲ビル、JR東京駅または地下鉄銀座線京橋駅より徒歩5分。4月1日(水)第1部 18:00~18:30第2部 18:35~19:104月8日(水)第1部 18:00~18:30第2部 18:35~19:104月15日(水)第1部 18:00~18:30第2部 18:35~19:104月22日(水)第1部 18:00~18:30第2部 18:35~19:10
2015年03月31日「イカ東」という言葉、耳にしたことありますか?「テレ東の仲間・・・?」「イカの種類・・?」困惑の声が聞こえてきそうですが実はこれ、「いかにも東大生」の略なのです。日本一頭の良い東京大学ですが、その中でも「イカ東」ってどんな存在なの?かつて東大のサークルに所属していたこのわたくしが調査&分析をしてみました。■「イカ東」のビジュアル東大生といえば頭がいい、将来性がある、天才などプラスイメージを持つ方が多いことでしょう。しかし「イカ東」はダサい、野暮ったい、カッコ悪いといったファッションセンスに乏しく、見た目に無頓着ながり勉君を指しているのです。具体的にどんな見た目なの・・・?お、おおう。これまで東大や研究者を目指して勉強一筋。お洒落まで勉強する時間はなかったのでしょう。でも案外街でこんな人見かけませんか?いやいや、秋葉原じゃなくて渋谷とか下北とかでも。それもそのはず。東大の1、2年生が生息する駒場キャンパスは渋谷から徒歩15分圏内なので彼らのテリトリーなのです。渋谷でこんな人を見かけたらそれは「イカ東」かも・・・?■「イカ東」スピリット「イカ東」は勉強の鬼です。例えば2年間で200単位習得するため、休暇中まで集中講義を受けたり、挨拶代りに爆裂研究トークをしたり。Facebookで自らの勉強計画を発表している人も。自分独自の世界を持ち、いわゆる「コミュ障」状態に陥っているイカ東も多いです。やはり「普通の大学生」とは一線を画していますね。■「イカ東」とtwitter東大生はtwitter率がとても高いように感じます。いや、そりゃ今の時代大学生のtwitter人口はとても多いのですが、彼らは独特。twitterの中でいかに「ネタクラスタ」(ネタツイートをするtwitterユーザーのこと)として活躍するか、「あるふぁついったらー」(フォロー数の多いtwitterユーザーのこと)になるかなど日々競い合っているイメージがあります。まあ頭がいいからか、確かに面白いツイートが多いのは事実ですけどね。「イカ東」はそんな「東大ネタクラスタ」のかっこうの餌食。というか「イカ東」自身が自らをネタに、「あるふぁついったらー」に上り詰めることもあります。なんだか憎めない愛すべき「イカ東」。日本の未来は君たちが背負っている?!がんばれイカ東、負けるなイカ東。
2015年03月29日AMDは26日に都内で記者説明会を開催し、ディスプレイ表示技術「FreeSync」とバーチャルリアリティ(VR)コンテンツ向け技術「LiquidVR」について解説を行った。今回はその内容を紹介したい。○ディスプレイ表示技術「FreeSync」FreeSyncそのものは、2014年11月のAMD Future of Computing 2014の際に初めて明らかにされ、その後、Catalyst Omegaの説明会など、過去にも何回か紹介されているのだが、FreeSyncに対応したディスプレイが市場に出回り始めたことももあって、今回改めて詳細な説明が行われた(Photo01)。FreeSyncは、ディスプレイに表示される画像のカク付きや、画が引き裂かれたようになってしまうティアリングを軽減する技術。基本的なアイディアは、画面表示のフレームレートを可変にするというものだ。例えば画面描画が本来のフレームレートに間に合わない場合、あるフレームは描画途中のものが表示され、次のフレームではそれが完成して表示されるということになる(Photo02)。この場合、Refresh 3にあたるものが表示をスキップする形になる。そこで、描画間に合わない場合にはフレームレート自体を遅らせることで間に合わせようという仕組みだ(Photo03)。さて、この仕組みというか効果そのものはNVIDIAのG-SYNCと同じものだが、大きな違いは実装にあたっての問題である。G-SYNCは、NVIDIAの独自技術としてライセンス提供される形だが、FreeSyncはVESAによって、「Adaptive-Sync」として標準化されているように、オープンでライセンスフィーは必要ない。また、G-SYNCはディスプレイ側に対応モジュールを搭載しなければならないが、FreeSyncははDisplayPortに対応したディスプレイであれば、そのまま利用できる(Photo04)。2014年12月の段階では、Samsungが対応ディスプレイを投入予定という話だったが、今回の説明会では6社から8つの対応製品が用意されていることが発表された(Photo05~09)。会場にはそのLGの34UM67-Pが持ち込まれ、FreeSyncの効果のデモが行われた(Photo10,11)。そのFreeSyncであるが、いまのところ利用できるのはRADEON RシリーズのDiscrete GPUと、Kaveri世代のAPUのみである(Photo12)。これに関しては「何しろ正式発表から1 週間でまだ時間が足りないので、全部の検証は終わっていない」としており、技術的にはGCNに対応したGPUであれば潜在的には可能「なはず」という返事であった。また、2015月6月には発表されると思われる次世代(R5/7/9 3xxシリーズ)製品だが、メイン~ローエンドに関しては新アーキテクチャではなく、既存コアの流用になるのはなかば公然の秘密と化している。そこで「次世代の製品、特にローエンドモデルは当初からFreeSyncをサポートするのか?」と聞いてみたところ「I hope so」という、やや怪しい返事であった。ところで再びG-SYNCとの比較に戻るが、価格面以外にも若干ながら性能面でのアドバンテージがある、というのがAMDの説明である(Photo13)。Photo14はAlien:Isolationをプレイするにあたり、G-SYNCのOn/Offでどの程度のフレームレートの変化があるかを比較したものだが、わずかとは言えG-CYNCをOnにするとフレームレートが犠牲になるというのがAMDの説明である。これに対し、FreeSyncではフレームレートの犠牲は無い(Photo15)としている。ちなみに現時点でのFreeSyncの欠点はCrossFire環境では動作しないことで、これは次のCatalystで対応するとのことであった。残念ながら国内では、LG以外のディスプレイの選択肢は無い訳で、このあたりは国内企業への働きかけなどがないとちょっと普及には時間が掛かりそうではある。○LiquidVRもう1つの発表がLiquidVRに関するものである(Photo16)。これは2015年のGDCで発表された、VR(Virtual Reality)向けの技術で、すでにSDK 1.0のαバージョンが開発者向けに提供され始めている。このLiquidVRは、NVIDIAが発表したVR Directに対するカウンターパートというか、AMDからの対抗ソリューションと考えればよい。Oculus Riftに代表されるVR Headsetの利用頻度が高まってくると、求められる要件のレベルは当然上がってくる(Photo17)。それも単にグラフィック能力だけでなく、音響やセンサーの精度や速度の向上も同時に必要とされるようになる(Photo18)。またVRのマーケットが広がるにつれ、ゲームやエンターテインメントだけでなく、教育や医療といった広い範囲での利用が考えらる。こうした分野ではより高い精度が求められる(Photo19)。VRを実現する機能のうち、GPUに求められるのは主にPhoto20の上の4項目である。話をLiquidVRに移すと、現在のSDKで提供される機能の特徴がこちらである(Photo21)。Latest Data Latch(Photo22)はTime Warpと呼ばれる機能の一部をなすものである。このスライドではメールボックスに準えているが、CPUは常にVRヘッドセットのセンサーから頭部の位置や動きを捉え、「次の瞬間にどういう動きをするか」をメールボックスに格納し続けている。このときのGPUは? というと、もちろんこちらも「次に必要な画面」を予測しながらレンダリングを行っているが、こちらは何しろ時間が掛かるから激しく頭を振ってるような状態(例えば物音がしていきなり振り返るとか)では、レンダリング開始時と終了時で頭の向きがずれている可能性がある。そこでレンダリング終了時にGPUはメールボックスを確認し、現在の頭の位置を再確認して、自身の予測とずれているようなら、そこでレンダリング画像をの微調整を行ってずれを最小限に抑えるという仕組みだ。Affinity Multi-GPUは、CrossFire環境でVRヘッドセットを使うときに、通常のAFR(Alternative Frame Rendering)ではなく、右目用と左目用にそれぞれGPUを割り振ることで効率を上げようという仕組みである(Photo23)。このために、専用のドライバが提供される模様だ(Photo24)。最後がDirect-to-Displayで、複数のVR Headsetの規格の違いの吸収、あるいはVR Headsetに非対応なOS上でVR Headsetを利用するためのサポートなどが含まれる。特にDirect Front Buffer Renderingは「現在表示されているフレームバッファに直接描き込む」(通常は表示されていないバッファに描き込みを行い、完了したら切り替えることで描画中の様子を見せないが、ただしその分遅くなる)もので、性能改善にも役立つ仕組みだ。LiquidVRそのものは、なにしろVR Headsetが無いと意味が無い規格であるし、そのVR Headsetそのものや描画方式がメーカー毎に異なったりするし、販売も開発者向けのみで、未だに一般ユーザーにはやや遠いところにあるのだが、早ければ今年中には一般ユーザーへの販売も始まる模様であり、そうした動向をにらんでの対応と考えればよいだろう。
2015年03月27日●なぜ11mmはじまりでF4なのか?キヤノンは3月17日、超広角ズームレンズ「EF11-24mm F4L USM」の技術説明会を開催した。説明会は、イメージコミュニケーション事業本部 副事業本部長 岡田正人氏による商品戦略およびレンズの開発・生産拠点である宇都宮事業所の紹介、ICP第一開発センター所長 金田直也氏によるEF11-24mm F4L USMの技術解説、写真家の石橋睦美氏と凸版印刷 チーフフォトグラファーの南雲暁彦氏による作品を交えたレンズの魅力紹介といった三部構成で行われた。冒頭、岡田氏は事業コンセプトとして「顧客価値の創造」を軸によりよい商品作り行うこと、EFレンズを通して写真文化の発展に寄与することをモットーにしていると紹介。商品戦略の基本はフラグシップ戦略であり、ハイエンド機に先行技術をまず投下して、それをハイアマチュア機やエンドユーザー機に提供していく形をとっている。レンズの開発設計・製造は宇都宮事業所で行っており、その中の宇都宮工場でEFレンズ、各種レンズ、特殊光学レンズを生産している。開発設計では、富士通のスーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10」による高度なシミュレーションシステムを使って、試作機を作る時間とコストを大幅に短縮。従来一晩かかっていたシミュレーションでも、すぐに結果を知ることができるようになったという話だ。製造面では、研磨、レンズコートの蒸着、各パーツの研削、洗浄、組み立てなどを一貫して宇都宮工場で行っており、とくにLレンズに関しては「MADE IN JAPAN」への強いこだわりから、完成まですべての工程をこちらで受け持っている。製造スタッフには「マイスター制度」が導入されており、要求スペックが高い工程は高度な技術を持ったマイスターが責任を持って担当。マイスター制度は「名匠」を筆頭に、S級マイスター、1級マイスター、2級マイスターの階級が設けられている。○なぜ11mmはじまりでF4なのか?さて、EF11-24mm F4L USMについては、「なぜ11mmはじまりでF4なのか?」という疑問が筆者にはあった。すでに他社から35mmフルサイズ用として、12-24mmでF4.5-5.6、もしくは14-24mmでF2.8というレンズが発売されており、もし出すとするなら「12-24mmでF2.8だろう」という漠然とした思いがあったからだ。その事に関してもよく質問を受けたのだろうか、11-24mmでF4になった経緯も語ってくれた。「技術的には12-24mmでF2.8のレンズを作ることは可能で、その方がいいじゃないか、という意見も多くあった」と岡田氏。だが、一段暗くしてでも今までにない画角を提供したいというのが最終決定で、先に語っていたように顧客価値の創造といった観点からも、「今までにないものを」という狙いを優先した。実際、魚眼レンズを除いた中では「EF11-24mm F4L USM」は世界最広角である。次にEF11-24mm F4L USMにおける設計技術について金田氏が詳細に解説した。金田氏が率いる開発センターは宇都宮工場に隣接しており、そこでEFレンズ、コンパクトカメラ、ビデオ、複写機などの光学設計を担当し、光学設計者、メカ設計者、電気設計者が所属しているそうだ。EF11-24mm F4L USMの最大の特長は、11mmという非常にワイドな画角を実現するために作られたレンズの前玉部分、とくに一番前の「G1」と呼ばれている第1レンズは、EFレンズ史上もっとも大口径な研削非球面レンズになっているとのことだ。第1レンズを非球面にすることで、サイズを抑え、歪曲収差をきっちり補正している。加工精度については、この第1レンズを東京ドームのサイズと仮定すると誤差はわずか1mm以内。非常に高い精度で作られているそうだ。第2レンズもガラスモールド非球面レンズとしてはEFレンズ史上最大サイズで、ワイドレンズにとって宿命である樽型の歪曲収差を良好に補正している。そのほか、G3、G16で像面湾曲補正をして周辺画質を向上、異常分散ガラスレンズ2枚(G5、G14)で色収差をキレイに補正する構造となっているそうだ。こういった特殊レンズをふんだんに使うことで、このレンズの特長である、ワイドズームでありながら全ズーム域周辺部まできっちりと描き出す高画質を実現しているとのことだ。次に語られたのは、フレアやゴーストを抑えるための特殊コーティングを3枚のレンズに施していることだ。ナノサイズのくさび状の構造物が反射を抑制する「SWC (Subwavelength Structure Coating)」を第1、第2レンズに、蒸着膜の上に空気の球を含んだ膜を形成する「ASC (Air Sphere Coating)」を第4レンズに施すことで、フレアやゴーストを可能な限り抑制しているそうだ。ちなみに、SWCを2枚のレンズに採用したのもEFレンズではこのレンズが初めてという話だ。最後に構造についてだが、このレンズはLシリーズなので高い耐久性能を持ち、防塵・防滴構造となっている。その中でもやはり苦労したのは、大口径で重い第1、第2レンズなどを含む第1群と呼ばれる部分をどのようなメカ構造にするかという話だ。ズームレンズなので、内部では複雑な動きが要求されるうえに、スムーズさも必要とされるので、転動ローラー構造を3箇所に設けることで実現させたとのこと。また、ある程度の衝撃にも耐えられる設計にしなければいけないので、衝撃吸収ゴム、ウェーブワッシャー (板バネ)を2箇所に設置することでLレンズとしての規格をクリアしたそうだ。●石橋睦美氏が高野山・金剛峯寺などで撮った作品を解説説明会は、写真家2人によるこのレンズによる作品とインプレッションに移った。まず、石橋氏がスライドに作品を映しながら語り始めた。画角がとても広く、周辺部まで歪曲が少ないという特長を生かすには建築写真が向いているだろうとのことで、高野山にある金剛峯寺をメインに撮影したそうだ。石橋氏が最初に紹介したのは、EF11-24mm F4L USMのカタログにも掲載されている大広間の写真。魚眼レンズと比較しても、その画角の広さは驚きで、歪みも少なく精細に描写されている。上下をトリミングしてみれば、むしろ人間の視覚より広がりのある空間が屏風のようであり、新しい表現になるかもしれないと、11mmがもたらす可能性について触れた。また、今回は横位置で撮影したが、これを縦位置で撮影してトリミングし、掛け軸のようにしても面白いと語った。撮影時に気を付けた点では、建築物など直線が多い被写体では極端なパースがつかないように「構図の中心部分をレンズの中心部分にくるように決めた」ことと、燈籠などそれほど大きくない被写体を主役にする場合はなるべく近づいて大きく見せるとのことだった。石橋氏は防塵性能についても、風の強い砂浜で撮影していた時、一緒に使っていたEOS 5D Mark IIIは故障してしまったのだが、こちらのEF11-24mm F4L USMはその後も故障なく動作しており、防塵性能も非常に高いと語っていた。とにかく個性の強いレンズなので、被写体を探すのは大変苦労するが、それを見つけた時は今までにない新しい写真が撮れるとのことだった。●南雲暁彦氏が米国・The Waveで感じた圧巻の11mm南雲氏がEF11-24mm F4L USMとともに訪れたのは、美しい岩肌の景色で有名な「The Wave」。The Waveはアメリカ合衆国のユタ州とアリゾナ州の州境付近「ヴァーミリオンクリフス国定公園」内にある。1日に20人しか訪問が許されない秘境で、写真家にとっても憧れの場所であるそうだ。そのThe WaveでEF11-24mm F4L USMを使えば、今までにない写真が撮れるはず、という南雲氏の予想はバッチリ的中。これまで捉えることができなかった岩肌の模様や岩の造形などが克明に撮影できたそうだ。画角の広さや歪みが少ないのはもちろんのこと、強烈なパースについても「寄り方によってパースの付き方がまったく変わるのが面白い」と語った。南雲氏が絶賛していたのは、EF11-24mm F4L USMの写りは全体的にとにかくシャープで、描写能力が非常に高いということ。空を大きく写した風景の作品では、ありとあらゆる雲が鮮明に描かれており、ぜひともオーロラをこのレンズで撮ってみたいと語っていたのが印象的だった。
2015年03月23日シマンテックは3月10日、都内で通信・インターネットサービス事業者のとの協業事例に関する記者説明会を行った。両社は協業事例として、ニフティのセキュリティサービス「常時安全セキュリティ24プラス」において、ウィルススキャン機能「Symantec Protection Engine」、安全評価機能「Symantec DeepSight Intelligence Datafeeds」が採用されていることを紹介した。説明会の冒頭、シマンテックの執行役員 セールスエンジニアリング本部長 外村 慶氏は、「IoT時代に有効なセキュリティ・ビッグ・データの販売強化」と題し、シマンテックが通信事業者とこれまで行ってきた協業の事例や、今後、セキュリティビッグデータの販売を強化する姿勢について説明した。○通信キャリアとも協業2000年にISP/ASPビジネスに本格参入して以来、シマンテックはさまざまな事業者と協業。直近3年では、2012年にKDDI、2013年にNTTドコモに対し、主に迷惑メール対策のソリューションを提供している。また、昨年は、ソフトバンクテレコムの法人向けサービス「ビジネスコンシェルジュ・モバイルマネジメント」で、法人事業者に提供するタブレットのセキュリティなどを請け負っている。そして、今年2月に提供開始となったニフティの常時安全セキュリティ24プラスで、Symantec Protection EngineとSymantec DeepSight Intelligence Datafeedsが採用された。外村氏によると、これまでシマンテックは、国内サーバや企業内PCといった、約250万台のハードウェアについてのソリューションがメインだったという。しかし今後は「2014年時点ですでに5億5700万台もあるといわれるIoTデバイスの環境に対して、同じようにセキュアなものをどうやって提供していくのかというのが、セキュリティに関わるものすべてにとって悩ましい問題」とし、IoT時代に有効なソリューションが必要だと指摘した。その際にシマンテックの強みとなるのが、セキュリティのビッグデータだと外村氏は語る。例えば、KDDIやNTTドコモの迷惑メール対策で、月間84億以上のメールを検査してきた実績を紹介。現在、シマンテックは3.5兆件のセキュリティに関するデータを保有し、今でも毎秒4万件のデータが増え続けているという。また、外村氏は、シマンテックはビッグデータを保有しているだけでなく、それを解析し、活用できる"インテリジェンス"を持っており、「ここに対しては絶対的な自信を持っている」と胸を張った。このインテリジェンスをユーザーの手元に提供する方法とスピードが重要だと考え、そのために通信事業者との協業が必要だと判断。ニフティとの協業が、それを具現化したものだと語った。○ニフティはなぜシマンテックと組んだのか次に、ニフティのスマートプラットフォーム事業部 スマートプラットフォームサービス部 部長 佐藤 淳之氏が、シマンテックのソリューションを活用した常時安全セキュリティ24プラスについて、デモを交えて具体的に紹介した。佐藤氏は、IoT時代になって、セキュリティ面でのリスクが増大していると指摘。また、自社の従来のセキュリティ製品について、セキュリティソフトのインストールが必要なこと、インストールできない機器を守れないこと、OSや定義ファイルが常に更新を必要とするといった課題を紹介。2003年から提供している「常時安全セキュリティ24」についても同様の課題があったとした。そこで、2月3日にリリースされた「常時安全セキュリティ24プラス」では、家庭内とクラウドをシームレスに接続できる「Smart Serve」というネットワークサービスを組み合わせた。Smart Serveは、家庭内にサービスアダプタを置き、その下につながったデバイスとクラウドをVPNで直接つなぐサービス。もともとは外から家庭内のネットワークに安全、簡単にアクセスするというサービスとして提供していたが、この技術を使って家庭内からのインターネット接続を、すべてクラウド経由で行なうようにする。パソコン、スマホ、タブレットといった家庭内機器が、すべて@niftyセキュリティセンター経由でインターネットに接続することになるので、セキュアで、しかも従来の課題であるソフトウェアのインストールやOS、定義ファイルについての課題を解決できることになった。このセキュリティセンターで利用されているのが、シマンテックのSymantec Protection Engineと、Symantec DeepSight Intelligence Datafeedsだ。Protection Engineは通信の内容をリアルタイムスキャンしてウイルスチェックを行ない、DeepSight Intelligence Datafeedsは、ピッキングや詐欺などを行う悪質なサイトの情報を提供し、事前にそのサイトにアクセスすることをブロックする。シマンテックのソリューションを選んだ理由として佐藤氏は、DeepSight Intelligence Datafeedsがデータ形式だったので、自社のシステムに組み込みやすかったこと、コストパフォーマンスに優れていること、ウイルススキャン等、従来からの採用実績で信頼性が高かったことを挙げた。また、家庭内のネットワークに新たな機器が接続された際に通知する機能、子どもの無防備なインターネット利用を防止するペアレンタルコントロール、デバイスごとに利用できるインターネットコンテンツのレベルを設定できる機能の追加を予定しており、今後もシマンテックのソリューションを活用してセキュリティ機能を強化していくと佐藤氏は語った。
2015年03月21日ケンコー・トキナーは3月18日、テレコンバーター「テレプラス HD 1.4X DGX キヤノンEOS EF/EF-S」と「テレプラス HD 2X DGX キヤノンEOS EF/EF-S」のファームウェアアップデートを受付開始した。無償でアップデートを行う。このたびのファームウェアアップデートは、「テレプラス HD 1.4X DGX キヤノンEOS EF/EF-S」および「テレプラス HD 2X DGX キヤノンEOS EF/EF-S」を装着した際に、キヤノンのSTMレンズ7本が正常に動作しない不具合を受けて提供されるもの。アップデートで動作可能になるのは、「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM」「EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM」「EF100-400/4.5-5.6L IS II USM」の4本だ。ファームウェアアップデートを希望するユーザーは、製品を着払いでケンコー・トキナー宛に送付。その際、テレプラスHDのファームアップを希望する旨と氏名、返送先住所、連絡可能な電話番号を明記した紙を同梱する必要がある。ファームアップが完了した製品は2週間から3週間ほどで返却される。「テレプラス HD」は、2014年12月に発売されたテレコンバーター。新しい光学設計で、解像度が従来モデルの150%にアップした。
2015年03月19日KDDIは3月10日、リアス・アーク美術館(宮城県気仙沼市)の展示物の説明パネルでNFCタグを活用した展示物ソリューションを19日、20日に提供すると発表した。リアス・アーク美術館では「東日本大震災の記録と津波の災害史」を展示。3月14日から5日間、宮城県仙台市で開催される国連防災世界会議へ参加する世界193カ国の関係者が、宮城県の魅力と東日本大震災の震災状況や復興活動について体感する視察ツアーを行う。今回のNFCタグ活用はこれにあわせたものとなる。このソリューションでは、auスマートフォンを含む国内外のNFC対応Androidスマートフォン(NFC機能のReader/Writerモードが利用できるもの)に搭載された「NFCタグリーダー」機能を活用。NFCシールを埋め込んだ展示物の説明パネルにスマートフォンをかざすと、スマートフォンのブラウザのユーザーエージェントを読み取り、設定言語に応じた説明パネルを閲覧できる。NFC対応スマートフォンがない場合には、QRコードでの読み込みも可能としている。今回は英語表示のみの対応だが、ほかの言語でも説明を用意することで多様な言語に対応できるという。この取り組みでは、常設の日本語説明だけではなく、英語の説明を通してツアー参加者がより深く東日本大震災の状況や復興活動について理解し、今後起きうる災害に向けた防災・減災についての学びを深めることが期待されている。
2015年03月11日シャープは3月10日、都内にて報道機関向け「液晶タッチパネル新技術説明会」を開催、モバイル機器から70型電子黒板まで、用途に応じた最新UIソリューションを紹介した。冒頭、シャープ 代表取締役 専務執行役員 デバイスビジネスグループ担当 方志教和(ほうしのりかず)氏は、「タブレットなど市場需要拡大の遅れ」「中国市場における流通在庫増」「モデルミックスの悪化」など厳しいビジネスの現状認識を踏まえ、4月1日付となるデバイスビジネスグループの組織体制強化を発表した(中型ディスプレイを管轄するディスプレイデバイス第二本部の新設など)。続いて液晶事業ポートフォリオ変革に触れ、「B to B to B」、つまり非コンシューマ向け市場の車載や医療、電子黒板、サイネージなどの比重を高めるとした。2021年度までに、約40%の比率増という目標を掲げる(2014年度は約15%)。シャープの意気込みとして、競合に対する優位性を表す新規軸を述べた。3点の要素(デザイン・耐環境性能・UI革新)を示したうえで、ディスプレイ技術と電子デバイスとの融合である「ディスプレイUIソリューション」がシャープの強みであると、熱く語った。具体的には、紙とペンの使用感をそのままタッチパネルで実現することを目指した、同社の提唱する新コンセプト「フリードローイング技術」がある。タッチパネルのサイズに関係なく(5型~70型までなど)、同じ操作性の統一した使用感が実現できることがメリットだという。また、独自のUI技術によって、ウェアラブルデバイス、スマートフォン、パソコン、サイネージまで、コネクティビティの進化に貢献していくと語った。シャープのディスプレイデバイス開発本部本部長 伴厚志(ばんあつし)氏からは、今回の説明会における中心テーマである新技術について、4つのポイントで解説があった。○タッチパネル高感度化技術並列駆動センシングによって検知速度を高め、さらに従来比で約8倍という高SN比の検知によって高精細化・大画面化に対応するとした。具体的なユーザーメリットは、「1mmのペン先でも検出可能」「鉛筆でも画面に綺麗に書き込める」「手袋をしたままでもタッチ入力可能」「大画面で50点同時タッチを処理し、大人数で利用可能」といったものだ。また伴氏は、「高感度インセルタッチパネル」を独自の高感度技術で実現し、今後は4Kなど高精細への対応はもちろん、タッチパネルのコストダウンや一層の薄型化、処理速度アップにつながるとした。○ディスプレイ形状とタッチ機能の融合従来の長方形パネルにとらわれない、デザインと融合した直感的な操作の実現を示した。具体的には、会場にデモ展示されていたが、フレームレスUI、円形UI、アーチ型UIという3つの例だ。○ディスプレイに新たな機能を統合カードリーダー搭載ディスプレイがそれだ。従来技術では、有線接続でNFCカードリーダーを機能させていたが、アンテナ部を透明化したNFCカードリーダーをディスプレイ自体に搭載することで、表示と入力を一体化した直感的UIを提供。POS、自動販売機、ショーケースなどでの展開を見込んでいるという。○新たなUI技術への取り組み今後の取り組みとしては、電子ノート、カーブドサイネージ、空間検知(ジェスチャ)など、ディスプレイだけでなくセンシングデバイスやコントローラを融合させ、さらなる利便性と新しい体験を目指すとした。シャープの液晶は、前述した組織の再編に加え、電子デバイス事業統括部門との「横連携」も強力に進めるという。「ディスプレイUIソリューション」というキーワードに注目していきたい。
2015年03月10日BSデジタル放送局、BS12ch TwellV(トゥエルビ)のメディア向け改編説明会が9日、都内で行われ、タレントのサヘル・ローズが出席した。同局は、2015年度4月期の改編説明会を実施。4月は開幕するプロ野球パ・リーグ中継のほかスポーツ番組を強化し、ドラマはBS初登場となる渥美清主演の『泣いてたまるか』(毎週土曜 14:00~16:00)をラインナップする。オリジナル番組もテレビ業界初の寿司専門番組『早川光の最高に旨い寿司』(毎週日曜 20:00~20:30)などを充実させるなど、3つのポイントが軸となる。説明会が行われたこの日は、今年1月からスタートした『サヘル・ローズのイチオシNIPPON』(毎週木曜 20:00~20:55)に出演している在日イラン人のサヘル・ローズが着物姿で登場して「着物は身が引き締まりますね。背筋がピットします。うなじがきれいでしょ(笑)」と笑顔。番組は日本の工芸品の技や文化を学んでいる外国人にサヘル・ローズが会いに行くというもので「番組は3カ月目に入りました。新潟からスタートしましたが、大雪の中、古民家巡りをしたのがいちばん印象に残り、収録が終わった後に涙が止まりませんでした。最初はどんな番組作りになるのかと思いましたが、地元の方と触れ合うことで学ぶことも沢山ありました」と収録の感想を。続けて「いちばんの見どころは、『へ~そうなんだ~』と次の日に誰かに話したくなるような内容が盛り沢山です。日本の素晴らしい工芸品や文化など、まだ伝えていないものなどを再発見していただけると思いますよ」とアピールした。滝川クリステルのモノマネが得意なサヘル・ローズ。番組で訪れた地方では「『クリステルをやってみて』と言われたりします(笑)」と要望も多いというが、「動物のモノマネも得意なんですよ。猫が得意で、猫と会話できるんです!」と新たなレパートリーがあることを明かしつつ「(番組で)日本を制覇したいですね。日本のあらゆるところに行ってみたいです。個人的には沖縄や秋田に行きたいですね。地方を訪れることによって地方の活性化につながればいいですよね」と意欲を見せていた。
2015年03月10日米Appleは米サンフランシスコで3月9日に行うスペシャルイベントの模様をライブ中継する。中継は現地3月9日の午前10時より。日本時間3月10日の午前2時にスタートする。視聴条件はOS X 10.6.8以降で動作するSafari 5.1.10以降、もしくは、iOS 6.0以降に搭載されているSafari。このほかソフトウェア6.2以降を搭載した第2、3世代Apple TVも視聴可能。今回のイベントでは、Apple Watchの詳細が発表されそうだ。同社が報道関係者に向けて発送した招待状やライブ中継の予告画像には、「Spring forward.」(サマータイムへの移行)と記されており、時計を連想させるメッセージからApple Watchが発表会の中心になるとみられる。発売日はすでに同社のTim Cook CEOが、1月27日の決算カンファレンスコールで4月になるとコメントしており、今回のイベントで4月の何日になるのか注目される。なお、12インチのiPadや新型Mac Book Airなどがかねてより噂されており、Apple Watch以外の製品の発表も期待されている。
2015年02月27日●株式の非公開化によってアグレッシブに蘇ったデルデルは2月25日、都内で記者説明会を開き、10.1型の新タブレット「Venue 10 Pro」および「Venue 10」を発表した。また、コンシューマー事業における今後の展開や新生活キャンペーンについても説明を行った。○株式の非公開化によってアグレッシブに蘇ったデル説明会の冒頭、デル 執行役員 ビジネス&コンシューマー事業統括本部 ジェネラル・マネージャーである原田洋次氏がコンシューマービジネスについて解説した。米Dellは2013年末に株式を非公開化しており、「株式を公開していた時には色々な縛りがあったことに加え、IR情報の提供や市場に向けての説明が必要であった。非公開化したことにより、そこから解き放たれ、製品のサイクルや数、ソフトウェアのサービスなどに対して長期的な戦略を立てて実行できるようになってきた」と、そのメリットを説明した。○キーボードが付属する「Venue 10 Pro」、Lollipop採用の「Venue 10」続いて、クライアント・ソリューションズ統括本部 マーケティングマネージャーの本谷和美氏が、Venueシリーズ初の10.1型タブレット「Venue 10 Pro」と「Venue 10」を紹介した。「Venue 10 Pro」はWindows 8.1 with Bingを搭載したタブレット。個人向けモデルには専用のキーボードが標準付属するのが特徴だ。これにより、ノートPCのように使える「クラムシェルモード」をはじめ、キーボードを台として利用する「タブレットスタンドモード」、テントのように立てて置くことで動画やゲームを楽しむのに最適な「テントモード」など利用シーンに合わせて5つの使い方ができるとした。なお、Venue 10 ProのキーボードはBluetoothといった無線方式ではなく、本体に挿し込むと動作する接触認識方式。そのため、本体と離した状態では利用できないが、電源は本体から供給されるため、電池の心配はいらない。説明会で展示されていたキーボードは英語版だったが、製品版ではもちろん日本語キーボードになる。Venue 10 Proの本体は、タブレットとしては珍しくフルサイズのUSB 2.0ポートを備えているので、マウスやUSBメモリといった周辺機器を接続しやすい。Venue 10 Proのラインナップは、「WiFiスタンダードモデル」(42,980円)、「WiFiハイエンドモデル」(46,980円)、「LTE SIMフリーモデル」(56,980円)の3モデルが用意されている(価格は税別・送料込み)。ちなみに、LTE SIMフリーモデルの対応LTEバンドは1-5、7、8、13、17、18、19、20となっている。スペックの詳細はこちらのニュース記事を参照していただきたい。「Venue 10」はOSにAndroid 5.0 (Lollipop)を採用したモデル。「WiFiモデル」(36,980円)と「LTE SIMフリーモデル」(45,980円)が用意されている(価格は税別・送料込み)。OSのほか、キーボードを付属しない、NFCをサポートしている点が「Venue 10 Pro」と異なる。スペックの詳細はこちらのニュース記事を参照していただきたい。いずれも販売開始はWiFiモデルが4月下旬、LTE SIMフリーモデルが5月を予定している。なお、2月27日よりAmazon.co.jpおよびヨドバシカメラ、ヨドバシ・ドット・コムにて先行予約を実施する。●「XPS 13」はCES 2015で12の賞を受賞続いて、クライアント・ソリューションズ統括本部 クライアント製品&ソリューションマーケティング本部 コンシューマーブランドマネージャーの塚本陽子氏が登壇し、現在おすすめのノートPCを紹介した。まずは1月7日に販売を開始した世界最小の13.3型ノートPC「XPS 13」。XPS 13はCES 2015で12の賞を受賞し、セールスも好調を維持しているという。もう一台は2014年5月発売の14型ノートPC「Inspiron 14 3000」。3万円台から購入できる手軽さに加えて、落下などの事故にも対応する1年間の偶発損害保証があり、2014年の売り上げナンバーワンのノートPCになったという。カラーバリエーションとして、レッドが選べるのも人気の理由とした。最後にスモール・ミディアムビジネス&コンシューマー マーケティング統括本部 コンシューマーマーケティング 渡邊真理子氏が「新生活応援キャンペーン」を紹介した。一つは「生活応援プレゼントキャンペーン」で、特設サイトにてクイズに答え、正解した人の中から抽選で1名に「JTB旅行券100万円相当」と「Venue 10」をプレゼントするというもの。応募条件は旅行後に旅先で「Venue 10」を使っている写真を同社に提供できる方としている。応募期間は2月25日から3月30日まで。このほか、3月3日から同社直販サイトにて「新生活応援」モデルとして「Inspiron 14 3000シリーズ」のCore i3搭載モデルを500台限定で45,980円で販売(税別・送料込み)。4月30日までの限定で「学割キャンペーン」も展開するという。
2015年02月25日シャープは2月13日、液晶事業説明会を開催し、2014年度の液晶事業の見通しと、今後注力する車載用ディスプレイの取り組みについて発表した。2014年度第3四半期の同社液晶事業の売上高は、前期比6.3%減、前年同期比14.2%減の2380億円だった。第4四半期は前期比13.8%増、前年同期比15.3%増の2710億円を見込んでいる。これにより、2014年度の営業利益は400億円となる見通し。第3四半期の業績悪化は、タブレットなどの中型市場の需要拡大の遅れや、中国スマートフォン市場の競争激化によるパネル価格の下落、WQHDなどの高精細パネル市場の立ち上がりの遅れにより、流通在庫が増加したことなどが要因だったという。そして、これらに加え、中国のサプライチェーンでのトラブルも挙げた。昨年夏のタッチパネルメーカー台湾Wintekの経営破綻によるもので、「月産100~150万枚規模のスマートフォン向け液晶とタッチパネルの貼り合わせ工場が、夏以降も稼働していたが、12月初旬に突如閉鎖しストップした。徐々に他のタッチパネルメーカーへの切り換えを進めていたが、このルートに当社製品が多かった」(代表取締役 専務執行役員 デバイスビジネス担当 方志教和氏)と詳細を述べた。一方、今後の展開について、2015年度以降の直近の対応では、中型パネルの新規顧客開拓と拡販を図り、亀山第2工場(三重県)の中小型生産比率を50%まで引き上げることを目指す他、中国市場での競争優位性を確立するため、スマートフォンメーカーが多く集まる華南地区の営業強化、IGZO液晶の高性能化、インセルタッチパネルの早期量産化を進める。なお、インセルタッチパネルについては、今年6~7月より量産を開始する予定で、スマートフォン向けの中小型では、WQHD対応品の量産を低温poly-Si(LTPS)でスタートさせる。17型クラスの中型はIGZOで進めていく方針で、サイネージ向けなどの大型に関してはIGZOとコントローラを組み合わせた「フリードローイング技術」で実現していくとした。2017年以降の中期の対応では、液晶事業のポートフォリオを転換し、車載、IA、医療など社会インフラなどを中心としたBtoBtoB市場に注力して、その比重を拡大していく。スマートフォンやタブレット、液晶TVなどのコンシューマ製品扱うBtoBtoC市場は、低価格志向が強く、サイクルタイムが短い。さらに市場の変動が激しく、急激な売価ダウンのリスクが高い。これに対し、BtoBtoB市場はカスタム性が強く、品質力、技術力、サポート力などが必要で、強みが生きるとシャープでは考えており、「液晶事業のBtoBtoB構成比を2014年度の15%から、2021年度には40%まで引き上げたい」(方志氏)とした。また、BtoBtoB市場の中でも、特に注力する分野として車載を挙げた。バックミラーにディスプレイを内蔵した製品や、超低反射ディスプレイ、インパネ向けにフリーフォームディスプレイ(FFD)、高感度タッチパネルやジェスチャセンサ、さらにディスプレイ技術以外ではカメラを生かしたビューシステムなど、次世代技術をユーザーに提案し普及を目指すとしている。
2015年02月16日ケンコー・トキナーは2月3日、テレコンバーター製品の「テレプラス HD 1.4X DGX キヤノンEOS EF/EF-S」および「テレプラス HD 2X DGX キヤノンEOS EF/EF-S」において、キヤノンのSTM(ステッピングモーター)レンズ7本が正常に動作しない不具合を発表した。不具合が発生しているSTMレンズは以下の7本。EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STMEF-S55-250mm F4-5.6 IS STMEF-S24mm F2.8 STMEF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STMEF40mm F2.8 STMEF24-105mm F3.5-5.6 IS STM現在、ファームウェアの開発を行っており、上記のうち以下の3本に関しては、アップデートにより動作が可能になる見込み。EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STMEF-S55-250mm F4-5.6 IS STMファームウェアのアップデートはメーカー送付にて対応。製品の発送手順などに関しては、3月上旬頃に改めて告知を予定している。ただし、本製品を介してフルサイズカメラにEF-Sレンズを取り付けて使用した場合は、引き続き動作保証外。またアップデートを行っても、EOS Kiss X6シリーズ以前のEOS Kissシリーズと上記3本のレンズの組み合わせでは動作しない場合がある。以下のSTMレンズについては、ファームウェアのアップデート対応後も動作対象外。EF-S24mm F2.8 STMEF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STMEF40mm F2.8 STMEF24-105mm F3.5-5.6 IS STM「テレプラス HD」は、2014年12月発売。従来品に比べてレンズ性能が向上しており、以前はEFレンズのみ装着可能だったのがEF-Sレンズも使用できるようになった。光学系が新設計となっており、解像度は同社比で150%アップしている。
2015年02月05日InnovationCafe実行委員会が主催、ウイングアーク1stとヒューマンセントリックス協賛のセミナーが、2月4日に東京都・千代田区神田で開催される。テーマは「現役"事業開発"イノベーターが語る、世の中を動かす妄想と組織を動かす知略。「InnovationCafe vol.1」 × "フューチャーセッション"」だ。セミナーでは、"何かを成し遂げたい"ビジネスパーソンを対象にイノベーションへのチャレンジを応援。事業開発でイノベーションを起こしたリーダーたちが、自らのストーリーを語ってくれる。ビジネス・イノベーションを推進するポジションでありながら、ハードルに当たって苦戦している人や、将来において自ら事業開発を行って企業内イノベーションを起こしたい人、次世代リーダーの育成に苦慮しているマネージャー層に最適なセミナーとなっている。登壇者は、元リコー研究開発本部・未来技術総合研究センター所長で、クリエイブル代表の瀬川 秀樹氏と東急ハンズ 執行役員 オムニチャネル推進部長でハンズラボ 代表取締役社長の長谷川 秀樹氏、テレビ東京 ドラマ制作部プロデューサーの濱谷 晃一氏、コクヨS&T 事業戦略部 シニアスペシャリスト 山崎 篤氏など。クリエイブル代表の瀬川氏は、企業ではたらく次世代リーダーへ「諦めは悪いぐらいでいい」というメッセージを講演で送るほか、東急ハンズの長谷川氏は、「サラリーマンが会社をつくる方法」と題して企業内企業の在り方を語る。一方でテレビ東京の濱谷氏やコクヨS&Tの山崎氏は、「イノベーション実録」としてなぜイノベーションが実現できたかを語る。濱谷氏は「俺のダンディズム」の仕掛け人で、テレ東流の「一点突破の発想術」を聴講者に語る。また、山崎氏はスマホノート「CamiApp」の企画リリースを行っており、こちらも社内有志が掛け持ちで100万冊以上売れたノートを作るまでの道筋を語る予定だ。これ以外にも、ネットワーキングイベントとトークセッションが行われる。トークセッションではファシリテーターに知識創造型組織づくりの専門家である野村 恭彦氏を招き、スピーカーの東急ハンズ・長谷川氏や瀬川氏、コクヨS&T・山崎氏とともに「フューチャーセッション」としてディスカッションを行う。受講料は無料で定員は200名。秋葉原コンベンションホールで2月4日14時~19時に開催される。申し込みはウイングアークWebサイトで。
2015年01月23日●デジアナ変換終了による買い替えをシャープは、2015年の春商戦に向けた液晶テレビの販売施策について説明した。薄型テレビの買い替えサイクルにあわせた「縦横無尽」と呼ぶ新たな提案施策のほか、デジアナ変換サービス終了に伴う買い替え需要に最適化した製品の投入によって、販売拡大につなげる考えだ。シャープ デジタル情報家電事業本部国内営業統轄の居石勘資氏は、「2004年度から2007年度までに薄型テレビを購入したユーザーの買い替え需要や、2009年度以降に販売された32型テレビからの置き換え需要が見込まれている。そんななかで、シャープは横方向だけでなく縦方向へのインチアップを行う『縦横無尽』の提案をする。また、今年3月に控えたデジアナ変換サービスの終了に伴って発生する525,000台の特需に対して、ブラウン管テレビから液晶テレビへの買い替え提案を行っていく」とした。○デジアナ変換サービスの終了にともなって同社によると、ケーブルテレビのデジアナ変換視聴可能世帯数は2,532万世帯。そのうちデジアナ変換サービスのみを利用している世帯は4.2%で、105万世帯になるという。105万世帯のうち「デジタルテレビに買い替える予定がある」との回答が50.0%を占めている。そこから逆算して、525,000台の買い替え需要があると想定している。「すでにデジアナ変換サービスが終了した地域では、サービスが終了する間際、あるいはサービスが終了してから慌ててデジタルテレビを購入する、といった例が出ている。2001年に発売したAQUOSの第1号液晶テレビはアナログ。液晶テレビだからといって、すべてがデジタル放送対応ではない。また、1台目のテレビが地デジ化していても、ベッドサイドのテレビはデジアナ変換サービスの対象という場合もある。アナログテレビをデジタルテレビにきちっと置き換えていくのが、今年の春商戦の重要な施策になる」とする。ブラウン管テレビやアナログ対応の液晶テレビの多くは、画角情報が4:3となっており、デジタルテレビの画角情報16:9とは異なる。「ブラウン管テレビからデジタルテレビへの買い替えにおいては、ワンランクアップの画面の高さを提案することで満足度が高まる。4:3の29型テレビから移行する場合は、同じインチサイズでは画面が小さくなる。40型の提案が、後悔しないテレビ選びにつながる」と一例をあげる。シャープは、40V型のLC-40H20(市場想定価格、税別90,000円前後)、32V型のLC-32H20(同60,000円前後)といった普及価格帯の製品を新たに投入。29型や25型というブラウン管テレビで主流だったサイズからの買い替え訴求を行う考えだ。●2015年春商戦では2つの層を狙うアナログテレビからの買い替えだけでなく、今年の春商戦ではさらに2つの需要層を狙った展開を行う。ひとつは、2004年度から2007年度までに出荷された約2,350万台の薄型テレビに対する買い替え需要だ。「薄型テレビは買い替えサイクルが平均8年間。2004年から2007年に販売されたテレビが買い替え対象となる。AQUOSでは、2006年にプレミアムモデルのRX1、ハイグレードモデルのGX1/2を販売。それぞれ9万台と42万台の販売実績があり、これらのユーザーの買い替えが見込まれる」とする。もうひとつは、2009年度から2011年度にかけて販売された約2,100万台の32型テレビからの置き換え需要だ。「地デジ移行に伴う特需によって、量販店店頭では品薄が発生したため、意図するサイズのテレビを購入できなかったユーザーも多い。40型の商品がないから仕方なく32型を購入した、というユーザーがいたとも聞く。こうしたユーザーに対して、満足度の高い選び方を提案したい。この春テレビを購入すれば、平均買い替えサイクルからみても、節目の年(オリンピック)はカバーできる。4Kテレビのサイズ選びを間違わないようにしなくてはならない」と語る。○「縦横無尽」に満足度の高い提案をそこで同社が打ち出すのが、「縦横無尽」と銘打った販売施策である。これまでのテレビの買い替え提案は、使用中のテレビの「横幅」スペースを考慮したものだった。もちろん、今年の春商戦でも横幅を意識した提案は継続するという。「たとえば、サイドスピーカーを搭載した37型の液晶テレビからの買い替えでは、そのままのサイズで46型を設置でき、画面サイズは1.5倍にできる。だが、今年の提案では、あと左右に3.5cmずつ横幅を確保してもらえれば、52型の液晶テレビが導入できるという提案をしたい。これにより、画面サイズは37型の2倍になり、満足度を持ったインチアップが可能になる」とする。こうした提案に、新たに加えたのが縦スペースの提案である。「アンダースピーカータイプの46型液晶テレビから52型の液晶テレビに買い替えた場合、画面は1.3倍となる。だが、高さが8cm低くなるため、画面は大きくなってもテレビが大きくなった印象が薄い。そこで、5cmだけ縦幅を高くできれば、60型の液晶テレビを導入できる点を訴求したい。そうすれば画面サイズは1.7倍になる。数字上のサイズアップだけで選ぶと、小さく感じて満足感が得られないという問題を、これによって解決できる」とする。今年の春商戦における量販店店頭では、従来の液晶テレビのサイズをPOPで示しながら、満足できるインチアップの提案を行うというわけだ。このように、横の提案だけでなく、新たな"縦"の提案を行うことから、今年の販促施策の名称を「縦横無尽」として買い替えを促進する。○この春商戦が今後のカギを握る国内テレビの基本需要は年間900万台~1,000万台といわれる。地デジ移行後のテレビ需要の低迷は依然と続いているものの、その一方で、すでに底を打ったとの観測もある。基本需要の水準に向けて、回復基調にあるのも事実だ。「ブラウン管テレビから薄型テレビに移行することで、リアリティのある映像を実現した。同様に今度は、4Kテレビに切り替えることで、人間の眼で見た映像を再現するような立体感や臨場感を実現するとともに、ITとの融合が進むといった新たな潮流もある。業界団体である一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)のデータをもとにした当社の予測では、2017年度には4Kテレビが2Kテレビの出荷台数を上回る」とする。テレビ需要は明らかに回復の兆しを見せている。その成長曲線を着実に上向きにできるかは、この春商戦にかかっている。薄型テレビからの買い替え需要では、4Kテレビや満足できるインチアップの提案。そして、デジアナ変換サービスの終了にあわせて、インチアップの満足感が得られる40型や32型といった普及モデルの提案。今年のシャープは、これら2つの戦略で2015年春商戦に挑む。
2015年01月21日日本オラクルは1月15日、NASストレージの新製品「Oracle ZFS Storage ZS4-4」の発表会において、ストレージ製品全般の戦略について説明を行った。初めに、システム事業統括 プロダクト・マネジメント・オフィス 本部長 宮坂美樹氏が、「デジタルデータは爆発的に増加しているが、企業が抱えているすべてのデータが使われているとは限らない。80%のデータは90日を経過するとほとんどアクセスがないという調査結果も出ている。そうした状況を踏まえ、われわれはコストをできるかぎり抑えて、データを最適な場所に配置することを考えている」と、同社のストレージ製品におけるコンセプトを説明した。このコンセプトを実現するのが、フラッシュストレージ、ディスクストレージ、テープストレージから構成される「階層化ストレージ」となる。同社は、フラッシュストレージとして「Oracle FS1 Flash Storage System」、ディスクストレージとして「Oracle ZFS Storage Appliance」、テープストレージとして「StorageTek」というラインアップを持っている。同社は、全体の数%程度の比較的使用頻度の高いデータはフラッシュストレージに、次に全体の10数%の使用頻度の高いデータはディスクストレージに、残りのデータはテープストレージにといった具合に、データのアクセス頻度に応じてデータを自動管理することを推進している。2014年10月に発表された「Oracle FS1 Flash Storage System」は、国内で初めて研究機関に導入されたという。その導入目的は「頻繁にアクセスする研究データ、再現性のない実験データなどの一定期間保管が必要なデータを効率よく保管したい」といったものだった。この研究機関では、同製品とともにテープストレージを導入して、多数のファイルサーバのデータをディスクとテープにまとめて、使用頻度の低いデータをテープに保管することにより、全体的なディスク容量が減って消費電力も削減されたという。また、宮坂氏は米国で昨年12月に発表されたフロント・ポーチ・デジタルの買収について言及し、買収途中のため詳細は明らかにできないとしたうえで、「今後、4Kや8Kに対応した機器やコンテンツが増えることが見込まれるため、フロント・ポーチが持つ高解像度の各種データ、ストレージ管理ソリューションと当社のストレージ製品を統合することで、効率的かつ低コストなデータ保管を実現したい」とその狙いについて語った。システム事業統括 プロダクト・マネジメント・オフィス プロダクト・ビジネス推進部 山崎隆文氏からは、テープ・ストレージ製品の最新動向について説明が行われた。山崎氏は、コンテンツ管理、メディア&エンターテインメント、HPC/ビッグデータ、ヘルスケア、図書館、ビデオ監視といった分野でテープ・アーカイブの需要が高まっていると述べた。同社のテープ・ストレージの中で特徴的な製品としては、StorageTek T10000 T2カートリッジが紹介された。同製品はバリウム・フェライトというビット密度を上げることが可能な素材からできており、従来の素材であるメタルパーティクルよりも磁気が安定しているという。また同氏は、昨年、テープの規格「LTO」のロードマップに「LTO9」と「LTO10」が加わったことを挙げ、今後もテープストレージの進化は続くと語った。
2015年01月16日次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)は1月16日、4K試験放送「Channel 4K(ちゃんねるよんけい)」の2月度番組編成が確定したことを発表した。2014年6月に開局したChannnel 4Kでは表示画素数3,840×2,160ドット、4K/60Pで試験放送を提供。毎日スポーツや音楽など幅広いジャンルの放送が行われている。2月度の番組編成では「マスターズ 4K特別版」(TBSテレビ)、「第37回 隅田川花火大会 4K版」(テレビ東京)、「HERBIE HANCOCK -One Night Premium Live」(スカパーJSAT)など7つの新番組を追加。計60番組が放送される。
2015年01月15日マイナビは3月8日、「保護者のための就職活動勉強会」を国内最大級の合同会社説明会「マイナビ就職MEGA EXPO」の会場内で実施する。○保護者の関心の高まりを受けて初開催同社が実施した「2014年度就職活動に対する保護者の意識調査」では、71.7%の保護者が「子供の就職活動に関心がある」と回答。「2015年卒マイナビ大学生のライフスタイル調査」では、学生の76.0%が「両親又は保護者と就職活動に関する話をする機会がある」と答えている。また、就職活動に対する保護者の関心が高まるにつれ、保護者向けガイダンスを実施している大学は、前年比8.4ポイント増の56.1%と過半数に達した(「2014年度キャリア・就職支援への取り組み調査」より)。一方、保護者世代が経験した就職活動と現在の就職活動は、社会・経済状況や活動・選考方法に大きな違いがある。「保護者のための就職活動勉強会」は、保護者が適切なアドバイスを行うため、現在の就職活動環境や状況を正しく理解することを目的として実施される。内容は5講座(1講座あたり45分)をそれぞれ3回実施し、参加者が自由に講座を選択し聴講するというもので、最大3講座受講することが可能。参加者には「マイナビ2016オフィシャル就活BOOK」がプレゼントされる。日時は3月8日13時~16時15分。場所は東京ビッグサイト 西展示棟1階 西2ホール(「マイナビ就職MEGA EXPO」会場内)。対象は就職活動生の保護者を中心にだれでも参加可能で、参加費は税込み5,000円。申し込み締め切りは3月6日、定員は300名。※画像は本文とは関係ありません。
2015年01月14日東京オペラシティアートギャラリーが2015年度(15年4月から16年3月)の展覧会ラインアップを発表した。10月10日から12月23日まで「アンダーカバー(UNDERCOVER)」のエキシビションが開催される。デザイナー・高橋盾手掛けるアンダーカバーは今年ブランド設立25周年。今展ではその足跡をコレクションアーカイブ、 ショー映像、デザインノートなどで振り返る。 ファッションの領域におさまらない、カルチャー性に富んだブランドの本質を紹介することを企図。 この他の展覧会は鈴木理策写真展、現代美術家サイモン・フジワラの個展などが予定されている。
2015年01月10日●日本の電子書籍市場は1,000億円を突破楽天は12月18日に都内で記者会見を開き、電子ブックリーダー「kobo」ビジネスの状況を説明するとともに、新製品「Kobo aura H2O」の体験会を実施した。まずは楽天の田中氏が登壇し、電子書籍の全般的な状況や、同社の電子書籍事業について述べた。日本の電子書籍市場は2013年に1,000億円を超える規模に拡大しており、中でもコミックが全体の70%近くを占めている。楽天Koboも会員数が継続的に増加(具体数には言及せず)、コンテンツの売り上げに関しても2012年から2013年は3.2倍、2013年から2014年に関しても2.3倍に拡大しているという。Kobo事業における2014年の取り組みとしては、3点を紹介。まず電子書籍を扱うストアに関して、従来は楽天ブックスと異なる「楽天Kobo電子書籍ストア」で販売していたが、2013年から順次楽天ブックスへと統合を行ってきた(2014年10月1日より楽天ブックスへの統合を完了)。楽天Kobo電子書籍ストアもまだサイトは残っているものの、すでにトラフィックが少なくなっており、2015年中ごろを目途に閉鎖の予定としている。電子書籍に対する取り組みでは、Androidアプリも楽天UIを取り込み、ユーザービリティを向上。ログインをスキップして簡単に購入できるクイック購入や、コミックのまとめ買い機能、支払い手段にラクーポンを加える機能強化を挙げた。パートナーとの取り組み強化に関しては、12月9日から行われた「進撃の巨人 15巻」の事例を紹介。出版社である講談社、取次の大阪屋(注:楽天が筆頭株主)と連携し、書籍のコミックを購入すると、楽天Koboの関連電子書籍コンテンツがダウンロードできる特製イラストポストカードをプレゼントするというもの。これによって、新規のKobo会員を増やすO2Oの成功事例となったという。今後もこのような、楽天Kobo×出版社×書店、という取り組みを継続する予定だ。また、新サービスとして、すでに海外で行われている自己出版サービス「楽天Koboライティングライフ」のベータ版を12月18日からスタート。コンテンツクリエーターの利便性を向上させるとともに、電子書籍市場のコンテンツ拡大を目指す。2015年以降の予定としては、現在実証実験中の「書店で買える電子書籍カード『BooCa』」をより本格的に展開すること、サイトとアプリの使いやすさを改善、コンテンツジャンルごとの販促戦略という3点を挙げた。最後の販促に関しては、コンテンツごとに行動が異なり、例えばコミックでは一巻無料から全巻購入への誘導、文芸では作家やサブジャンルの買い回り販促を行うという。●防水性と表示能力アップの電子書籍リーダー「Kobo Aura H2O」○防水性と表示能力アップの「Kobo Aura H2O」続いて、すでに先行発売が行われているKobo Aura H2Oを、楽天の糸山氏が紹介した。楽天ブックス(および楽天Kobo電子書籍ストア)は、パソコンやスマートフォン、タブレットでも利用可能だが、専用の電子書籍リーダー「Kobo」も扱っている。Kobo Aura H2Oは、楽天Kobo史上初となる防水・防塵の電子書籍リーダーだ。価格は19,980円(税込)、一般発売は2015年2月下旬となる。主な特徴として、IP67規格に準拠した防水性で、水深1mで最大30分の使用が可能だという。これによって風呂場やキッチン、温泉などでも電子書籍を楽しめるほか、濡れても乾いた布で拭き取るだけでよい。さらにディスプレイも強化している。従来のKobo Auraが6型1,014×758ドット画面だったのに対し、Kobo Aura H2Oでは6.8型1,430×1,080ドット画面とより高精細になった。物理的なサイズもコミック単行本に近くなり、細かい描写もハッキリくっきり表示できる。Eインク使用とフロントライトのComfortLight技術は継承され、内蔵4GBのストレージ、microSDHCカードによって32GBまで拡張できる点は、Kobo AuraとKobo Aura H2Oで共通だ。一方、Kobo Aura H2Oはやや大型化してる。Kobo Auraと比較して、厚みが1.7mm増えて9.7mmに、重量が49g増えて233gになった。そのほか、防水性のためにベゼルとパネルに段差がついている。すでに完了している先行300台の予約に関しては、12月18日から順次送付を開始している。さらに、2,000台の追加先行販売を12月19日10時から開始し、こちらは1,000円分の電子書籍クーポンが付属する。一般発売は2015年2月下旬だが、その理由は生産体制だ。Kobo Aura H2Oはグローバルでよい反応を受け、供給がひっ迫しているという。生産体制を見直した結果、2015年2月から安定供給が可能になるとのことだ。
2014年12月19日次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)は12月16日、4K試験放送「Channel 4K(ちゃんねるよんけい)」の2015年1月度番組編成が確定したことを発表した。2014年6月に開局したChannnel 4Kでは表示画素数3,840×2,160ドット、4K/60Pで試験放送を提供。毎日スポーツや音楽など幅広いジャンルの放送が行われている。1月度の番組編成では『初音ミク「マジカルミライ 2014」LIVE&MAKING』(東京メトロポリタン テレビジョン)、『けーぶるにっぽん 美・JAPAN(奈良 金魚が泳ぐ城下町・大和郡山)』(近鉄ケーブル ネットワーク)などの新番組のほか、6~7月にかけて開催された2014 FIFA ワールドカップ ブラジルの8K収録映像を4Kにダウンコンバートして放映される。
2014年12月16日東ハトは2015年1月5日、「暴君ハバネロ」のシリーズ商品「暴君ハバネロ 辛ボレーション・トムヤムクン味」を全国コンビニ先行で発売する。その他店舗ではは1月26日から販売の予定。○「トムヤムクン」と「暴君ハバネロ」が"辛ボレーション"「暴君ハバネロ」は、激辛トウガラシ「ハバネロ」を使った刺激的なウマ辛さと暴言をはく個性的なキャラクターが特徴で、2003年11月17日の発売当初から好評を得ているという。同商品は、世界三大スープのひとつと言われ、日本でも人気のタイ料理「トムヤムクン」と「暴君ハバネロ」との辛味のコラボ、「辛ボレーション」で生まれたポテトスナック。エビや魚介のうまみにレモンの酸味を加え、酸味とハバネロの辛味が絶妙に絡み合う"ウマ辛すっぱい"味わいに仕上げたという。隠し味にパクチーとレモングラスの風味を効かせている。価格はオープンで、予想販売価格は150円前後。
2014年12月10日カヤックは2015年1月17日に、新卒・中途向け採用イベント「1社だけの合同説明会」を開催する。同社では昨年から、部署や職種を限定せず、より多くの社員と話すことができる機会として「1社だけの合同説明会」を開催している。多くの社員と話し、会社の雰囲気を肌で感じとることができれば、就職のミスマッチを無くせるのではないかという考えのもと、今年も実施する。説明会は、合同説明会の形式で、社員ひとりひとりがブースを持って展開。各自の仕事をプレゼンするほか、入場者との交流も行う。今年のメインコンテンツは、役員と面接ができる「最終面接ブース」。話し合いの内容によっては、その場で内定が出る可能性もあり、実際に昨年は2名の内定者が出たという。「出戻りブース」は、元カヤック社員の出戻り就職について役員が相談に乗るコーナー。ヒカリエや渋谷周辺で働く元社員も歓迎するとのこと。また、カヤックの初期を知る退職者が登壇する「退職者ブース」も設ける。開催日時は、2015年1月17日の13:00~20:00(入場料無料でいつでも入場可能)。会場はヒカリエホール A(東京都渋谷区)。現在、特設サイトで事前予約を受け付けている。なお、当日参加も可能だが、時間を要する場合もあるとのこと。学生も社会人も参加できる。
2014年12月04日JR東日本八王子支社は豊田車両センターで所有する189系車両3編成のうち1編成について、定期検査を機に「グレードアップあずさ色」に変更すると発表した。12月6日に団体専用列車として営業運転を開始し、以降は臨時・増発列車や団体専用列車として運用する。「グレードアップあずさ色」は、JR発足当初に中央本線で運転された特急「あずさ」の一部編成(183系)に施されていた色。1987年から1990年にかけて車内設備をグレードアップした際、塗色変更されたことからこの名で呼ばれる。現在、豊田車両センターが所有する189系のうち、他の2編成は長野色と国鉄特急色をまとっており、「グレードアップあずさ色」の登場により、かつての特急「あずさ」の3種類の塗色がそろうことになる。
2014年12月03日2014年12月2日(火)より、JR山手線(東京)およびJR大阪環状線(大阪)のそれぞれ1編成をまるごとパナソニックビューティの広告でジャックした「Panasonic Beauty Train」が運行を開始する。パナソニックビューティは、2014年に新たに水原希子を宣伝キャラクターに起用。電車内の広告は、仕事やプライベート、美容に悩みを抱え始める女性が、「スチーマー ナノケア」や「ヘアードライヤー ナノケア」など、パナソニックビューティの美容製品と出会って前向きになる様子が描かれている。女性の心情を描くコピーは、実際に多くの女性の声をヒアリングした悩みをもとに作成。繊細に揺れ動く女性を、12パターンの水原希子の圧倒的な表現力で描き出す。この「Panasonic Beauty Train」の行き先は、「美しいあなた。」JR山手線およびJR大阪環状線の沿線で、パナソニックビューティの製品を体験して美しくなれるスポットが電車内で告知される。期間中、対象店舗で対象商品を体感、購入すると水原希子オリジナルグッズプレゼントなどの特典も。また、大阪駅に隣接するパナソニックセンター大阪にて、2014年12月13日(金)、14日(土)の2日間、女性がキラキラ輝ける「Panasonic Beauty"キレイ"フェス スペシャル2Days」を実施。モデルによるトークショー、ヘアーメイクショー、ラジオやテレビ番組の公開収録、ワークショップなどのイベントが予定されている。【キャンペーン概要】■パナソニックビューティの製品を体験できるスポット<JR山手線>JR山手線沿線で、パナソニックビューティのイベントを実施している電気店を紹介。期間中、対象店舗で対象商品を体感、購入すると水原希子オリジナルグッズプレゼントなど、特典満載!▼詳細URL:■「Panasonic Beauty"キレイ"フェス スペシャル2Days」開催場所:パナソニックセンター大阪開催期間:2014年12月13日(金)、14日(土)の2日間イベント内容:モデルによるトークショー、ヘアーメイクショー、ラジオやテレビ番組の公開収録、ワークショップなど。▼詳細URL:■「Panasonic Beauty Train」運行スケジュール〈東京地区〉JR東日本山手線:2014年12月2日(火)~2014年12月16日(火)〈大阪地区〉JR西日本大阪環状線:2014年12月2日(火)~2014年12月15日(月)※運行期間は変更・中止となる場合あり※期間中でも、運休となる場合あり※運行状況に関するお問い合わせは、回答不可JR駅社員・乗務員へのお問い合わせ不可▼パナソニックビューティ元の記事を読む
2014年12月02日●「UP2715K」の解像度は5,120×2,880ドットデルは27日、都内にて液晶ディスプレイ新製品の記者説明会を開催した。発表されたのは、27型製品として世界初の5K対応をうたう「UP2715K」、曲面スクリーンを採用した34型の「U3415W」、そして衝撃的な価格がうれしい4K対応の「P2415Q」と「P2715Q」の4機種だ。価格および個別製品の詳細については既報記事を確認していただくとして、本稿では卓越したスクリーンパフォーマンスを実感できるデモンストレーションも含めて行われた、記者説明会の様子をお届けしよう。記者説明会の冒頭、登壇したデル エンドユーザーコンピューティング事業統括本部クライアント製品マーケティング本部ブランドマネージャーの河田浩行氏は、デルのモニター製品群が出荷ベースで9年連続(2005~2013年)の第1位であることや、4Kモニター国内シェアにおいて第1位であることを示した。さらに、「2013年は4K元年」であったと振り返り、「4Kモニター市場もそう遠くない将来コモディティ化する」と推測。5Kモニター投入への経緯は、新たなフロンティアを切り拓くためであると明かした。○「UP2715K」の解像度は5,120×2,880ドット注目の5K対応ディスプレイ「UP2715K」は、最大解像度5,120×2,880ドットを実現し、リフレッシュレートも60Hzに対応、10億7,400万色の超高精細画質を実現するという驚愕のスペックを誇る。さらに、AdobeRGBでは99%、sRGBでは100%の色域をカバーしたほか、LCDパネルとガラスとの隙間を「オプティカルボンディング」という方式によって埋めるなどの工夫を凝らし、反射率を低減しているのも特徴的だ。また、モニター下部の左右に16Wのスピーカーを内蔵。高精細な映像に加え、臨場感あふれる音を有していることからみても、デルの意気込みが伝わってくる。ユーザーとして気になる5K表示を実現する環境についてだが、DisplayPortを2基使用することになる。ちなみに、DisplayPort1基のみで接続した場合は4Kでの表示となる。現時点では動作確認済みのグラフィックスカードは、NVIDIA Quadro シリーズ(K2000/K2200/K2000D/K4000/K4200/K5000/K5200/K6000)のみで、R344.11以上のドライバが要求される。クリエーターから厚い信頼を得ている同社のワークステーション「Precision」シリーズとの組み合わせこそが「UP2715K」の真価を発揮するという。●34型の曲面ウルトラワイド「U3415W」○34型の曲面ウルトラワイド「U3415W」次いで紹介されたのは、34型の曲面ウルトラワイド製品「U3415W」だ。21:9のアスペクト比を備え、最大解像度3,440×1,440を実現。sRGB 99%の色域を表現可能だ。また、ディスプレイが自然な弧を描いた曲面になっているので、ユーザーの目からディスプレイの端までの距離が、平面ディスプレイに比べ26mmほど近くなる。焦点距離が短くなることで、眼への負担も軽減するという。また、映し出される映像に没入できることから、映像鑑賞やゲームなどの趣味での利用はもちろん、広大なスクリーンサイズを活かして映像編集や写真編集作業、金融トレーディングなどの現場における実用性も兼ね備えている。4K対応製品「P2415Q」「P2715Q」も食指を動かされる価格に眼が向かいがちだが、最大解像度3,840×2,160ドット、60Hzのフレッシュレートを実現しており、sRGB 99%をカバーしている実力派だ。IPSパネルの採用により、従来機種よりも画質、視野角とも向上している。○Adobe製品を用いた「なるほど納得」なデモンストレーションゲストとして招かれていたアドビシステムズ マーケティング本部 デジタルメディアグループリーダーの栃谷宗央氏により、Photoshop CC、Photoshop Lightroom 5を用いたデモンストレーションが行われた。5Kという圧倒的な解像度を誇る「UP2715K」は、「例えば4Kの映像編集を行う際に、映像をフルサイズで表示しつつ作業スペースが得られるメリットがある」と栃谷氏。「U3415W」については、Photoshop Lightroom 5のサムネイル表示の情報量を見せつつ、「Adobeのために開発されたのではないか」と相性のよさについて言及した。また、複数枚数のRAW画像をつなぎ合わせパノラマ写真を作成して見せ、両製品がそれぞれ持つメリットをわかりやすく示してくれた。高精細で圧倒的な美しさや没入感が得られる、それぞれに特徴のある4つの新製品。12月14日は12時から19時まで、15日は12時から20時まで、JR秋葉原駅電気街口改札内イベントスペースにて展示され、実際にその実力を目の当たりにする機会も設けられている。食指を動かされた方は己の眼でチェックしてみてはいかがだろうか。
2014年11月28日