新年を迎え、気分も新たに新年の予定を立て、1年の目標を決めた方もいると思います。「新しい習い事を始めたい」「欲しかった資格が取りたい」「今年こそは結婚したい」など、内容は人それぞれだと思いますが、何をするにも必ずお金が必要になります。今後の予定や目標を立てながら、それに伴うお金のことも、ちゃんと計画できていますか? 「やりたいことはあるのにお金がなくて…」なんてことにならないよう、2013年のみならず、さらには人生の「お金」について考えてみましょう。■ライフプランを立てて、理想の未来のために貯蓄するさっそくですが貯金はありますか? 「こんな不景気なご時世、貯金なんてできない…」という人も多いかと思いますが、いざ何かをしようとする時、貯金はあるに越したことはありません。よく「日本人は貯金が趣味」などと言われ、日本は諸外国に比べ貯蓄率が高いようですが、実際にみなさんはどのくらい貯金をしているのでしょうか。平成19年厚生労働省発表 世帯主の年齢階級別にみた貯蓄額階級別・借入金額階級別世帯数の構成割合 より年齢ごとの貯蓄額の割合を表した上の表を見てみると、金額の差こそあれ20代では約80%、30代になると約90%の人が貯蓄があると答えており、1世帯あたりの平均貯蓄額も20代で181万円、30代で515万円となかなか高額な数字がでています。みなさん、若いうちから堅実に貯蓄しているのですね。しかし、ただやみくもに貯金すれば良いというわけではありません。お金は本来、使ってこそ価値のあるものです。全ての趣味をやめて貯金をしてお金を増やしても豊かな人生にはなりませんよね。何の目的もなしにひたすら貯金するのではなく、貯金は、何かの目的のためにするもの。「スクールに通うため」「海外旅行のため」「結婚資金のため」「出産のため」。何をするために、いつまでにどれくらいお金が必要なのか、を今年、さらには人生のライフプランとして一度お金の観点から考え、理想の未来をかなえるための「生き金」になる貯金をしましょう。■先取り貯金で確実に貯める何をするために、いつまでにどれくらいお金が必要なのか、という計画ができたら、さっそく貯金をはじめたいところですが、意気込んでいきなり月々の貯蓄目標を大きく設定するのは失敗のもと。まずは家計簿をつけて、自分の今現在の1ヶ月のお金の使い方を把握し、どこか無駄に使いすぎているところはないか、切り捨てられる出費はないか検証して、1ヵ月に貯金出来そうな額を割り出してみましょう。貯金できそうな額が割り出せたら自分のメインバンクになっている金融機関へ行って、毎月給料日にその額が引き落とされるように自動積立の手続きをしましょう。貯金をするなら断然先取り貯蓄がオススメ。「あまったら貯金する」意識ではいつまでたってもお金は貯まりません。給料から天引きになるようにしておけば、引き落とし後は残高を気にせずに使えますし、「もとからないもの」という意識になって、知らないうちにお金が貯まります。会社員や公務員の人であれば、金融機関の自動積立の他に、勤務先で導入されている「財形貯蓄制度」も税金やローン金利などが優遇されるものが多いのでオススメです。■500円貯金のススメ何十万というお金を貯めるには向いていないけれど、数千円~数万円のお金を貯めたい時にあなどれないのが500円貯金。500円玉は、1枚ではかわいい値段だけれど、6枚で3000円、10枚で5000円と、少し貯めると思いのほか高い値段になる金額。1日の終わりに家計簿をつける時、財布をのぞいてみて、500円玉があったらその都度貯金箱に貯金するようにします。500円玉専用の貯金箱で、コインを入れる度、液晶パネルの中の登場人物の人生が展開するものや、500円玉をはめこむたびにコマを進めて日本一周ができるブック型の貯金箱など、楽しみながら500円貯金ができるアイテムもたくさん出ているので、一度雑貨屋さんやおもちゃ屋さんの貯金箱売り場をのぞいてみては? お金について、なにかと将来に不安を感じる昨今ですが、お金は上手に使ってこそ生きるもの。私たちの人生と切っても切れない縁のお金と上手に付き合って、ステキな未来を手に入れましょう。(金沢 霞)
2013年01月08日